説明

OSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラム

【課題】OSを再起動させる場合に、セキュリティを確保しつつ、ユーザの待ち時間を短縮することが可能なOSの再起動方法を提供することを目的とする。
【解決手段】OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証モジュール3は、ユーザ操作に応答して認証情報入力モジュール2から入力される認証情報を認証し、スクリーンロック・解除モジュール5は、OSのログオン後に、スクリーンロックを実行し、認証モジュール3からスクリーンロック後に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、OSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラムに関し、詳細には、OSを再起動させる場合に、セキュリティを確保しつつ、ユーザの待ち時間を短縮することが可能なOSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナル・コンピュータなどの情報処理装置では、OSやアプケーションなどのソフトウェアは、バージョンアップや機能拡張などの点から更新が要求される場合が多くなってきている。ソフトウェアを更新した場合、OSの再起動が必要となる場合が多い。例えば、Windows(登録商標)OSでは、Windows(登録商標)アップデートなどによって、月に1回程度は再起動を行うことが求められている。OSを再起動させる場合、会社などのパスワードログオンが必要な環境では、ログオンまでで処理が止まり、パスワードを入力して、ログオンし、ユーザプロファイルがロードされるのを待つ必要がある。
【0003】
また、コンピュータのセキュリティを確保するために、ユーザは起動ボタンを押下して電源を起動した後にパワー・オン・パスワード、スーパーバイザ・パスワード、およびハードディスク(HDD)パスワードなどのさまざまなパスワードの入力を要求される。通常これらのパスワードをその都度入力することはユーザによって煩雑な作業となるため、1つのパスワードを代用するいわゆるシングル・サイン・オン(SSO)という手法も採用されている。
【0004】
図11は、再起動時にOSをアップデートする場合のタイミングの一例を示す図である。ユーザは、OSのUpdate・再起動の開始後に離席し、Update・再起動が終了するまで時間を潰す場合がある。Update・再起動の処理(Software Update、POST/BIOS、Main Path Boot Time)が行われた後、ログオンスクリーンが表示される。ユーザは、席に戻ってきた後、ログオンスクリーンでパスワードを入力し、ユーザプロファイルがロードされた後、OSは通常の動作を行う。ここで、ユーザは、パスワードを入力後、ユーザプロファイルがロードされるまでの待ち時間が発生し、早くパーソナル・コンピュータを使用したいユーザにとって、その待ち時間が煩わしいという問題がある。
【0005】
かかる待ち時間を短縮する方法として、ログインパスワードを使用しない方法やSSOのプリブート認証を使用する方法がある。ログインパスワードを使用しない方法では、セキュリティ上、問題がある。図12は、再起動時にOSをアップデートする場合に、SSOのプリブート認証を使用する方法を説明するためのタイミングチャートである。同図において、Update・再起動の処理(Software Update、POST/BIOS、Main Path Boot Time)が行われた後、SSOのプリブート認証が行われ、ユーザプロファイルがロードされた後、OSは通常の動作を行う。この場合、ユーザが離席している間は、他の者がパソコンを使用可能となるので、セキュリティ上、問題がある。なお、再起動時にレジューム機能を使用する方法として、例えば、特許文献1が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−271561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、OSを再起動させる場合に、セキュリティを確保しつつ、ユーザの待ち時間を短縮することが可能なOSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンピュータシステムに搭載されるOSの再起動方法であって、前記OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第1の入力工程と、認証部が前記第1の入力工程で入力されたユーザの認証情報を認証する第1の認証工程と、シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証情報入力部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行う第2の認証工程と、前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行するスクリーンロック工程と、スクリーンロック後に、前記認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第2の入力工程と、前記認証部が前記第2の入力工程で前記認証情報入力部から入力された認証情報を認証する第3の認証工程と、前記認証部から、前記第3の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する工程と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記スクリーンロックを行う際に、前記認証部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、起動時に認証が必要なアプリケーションの認証情報として取得して認証を行い、当該アプリケーションを起動させる工程を含むことが望ましい。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1および第2の入力工程では、ユーザに認証情報の入力を促す画面を表示することが望ましい。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記認証情報入力部から入力される認証情報は、生体情報であることが望ましい。
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンピュータシステムに搭載されるOSの再起動装置であって、ユーザの認証情報を入力するための認証情報入力部と、前記認証情報入力部から入力されるユーザの認証情報を認証する認証部と、前記OSを再起動させるOS再起動部と、スクリーンロックおよびその解除を行うスクリーンロック・解除部と、を備え、前記認証部は、前記OS再起動部が前記OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、前記入力部から入力されるユーザの認証情報を認証し、前記OS再起動部は、シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証部から前記シャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行い、前記スクリーンロック・解除部は、前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行し、スクリーンロック後に、前記認証部は、前記認証情報入力部から入力されるユーザの認証情報を認証し、前記スクリーンロック・解除部は、前記認証部から前記スクリーンロック後に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記スクリーンロックを行う際に、前記認証部から、前記シャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた情報を、起動時に認証が必要なアプリケーションの認証情報として取得して認証を行い、当該アプリケーションを起動させるアプリケーション起動部を備えることが望ましい。
【0014】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記OS再起動部および前記スクリーンロック・解除部は、ユーザに認証情報の入力を促す画面を表示することが望ましい。
【0015】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記入力部は、ユーザの指紋を読み取る指紋センサであり、前記認証部は、指紋センサで読み取られたユーザの指紋を認証する指紋認証装置であることが望ましい。
【0016】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第1の入力工程と、認証部が前記第1の入力工程で入力されたユーザの認証情報を認証する第1の認証工程と、シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行う第2の認証工程と、前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行するスクリーンロック工程と、スクリーンロック後に、前記認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第2の入力工程と、前記認証部が、前記第2の入力工程で前記認証情報入力部から入力された認証情報を認証する第3の認証工程と、前記認証部から、前記第3の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンピュータシステムに搭載されるOSの再起動方法であって、前記OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第1の入力工程と、認証部が前記第1の入力工程で入力されたユーザの認証情報を認証する第1の認証工程と、シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証情報入力部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行う第2の認証工程と、前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行するスクリーンロック工程と、スクリーンロック後に、前記認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第2の入力工程と、前記認証部が前記第2の入力工程で前記認証情報入力部から入力された認証情報を認証する第3の認証工程と、前記認証部から、前記第3の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する工程と、を含んでいるので、OSを再起動させる場合に、セキュリティを確保しつつ、ユーザの待ち時間を短縮することが可能なOSの再起動方法を提供することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明にかかるOSの再起動装置の概念図である。
【図2】図2は、OSの再起動装置のOS再起動の手順の概略を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明にかかるOSの再起動装置およびOSの再起動方法を適用したコンピュータシステムの概略のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】図4は、図3のコンピュータシステムのOSの再起動に関する機能構成の概略を示す模式図である。
【図5】図5は、図4に示すコンピュータシステムのOS再起動の動作の概略を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、OS再起動時の画面の表示例を示す図である。
【図7】図7は、本実施の形態において、再起動時にOSをUpdateする場合のタイミングの一例を示す図である。
【図8】図8は、実施の形態2にかかるOSの再起動に関する機能構成の概略を示す模式図である。
【図9】図9は、図8に示すコンピュータシステムの概略を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、OS再起動時の画面の表示例を示す図である。
【図11】図11は、再起動時にOSをUpdateする場合のタイミングの一例を示す図である(その1)。
【図12】図12は、再起動時にOSをUpdateする場合のタイミングの一例を示す図である(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、この発明にかかるOSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
【0020】
(本発明の原理)
まず、本発明にかかるOSの再起動装置およびOSの再起動方法の原理について、図1〜図2を参照して説明する。図1は、本発明にかかるOSの再起動装置の概念図である。図2は、OSの再起動装置のOS再起動の手順の概略を示すフローチャートである。
【0021】
本発明にかかるOSの再起動装置1は、図1に示すように、認証情報入力モジュール2と、認証モジュール3と、OS再起動モジュール4と、スクリーンロック・解除モジュール5と、を備えている。
【0022】
認証情報入力モジュール2は、ユーザの認証情報を入力するためのものである。ここで、認証情報は、例えば、生体情報(指紋、声紋、静脈、掌形、網膜、虹彩等)、パスワード、USBトークン、ID等、またはこれらの組み合わせである。認証情報入力モジュール2は、キーボード、生体情報センサ、USBメモリ等で構成することができる。
【0023】
認証モジュール3は、認証情報入力モジュール2から入力されるユーザの認証情報を認証するためのものであり、ハードウェアやソフトウェアのモジュール、または、その組み合わせで構成することができる。OS再起動モジュール4は、OSを再起動させるためのものであり、例えば、OSの一部の機能、ユーティリティプログラム、BIOS等で実現することができる。OSの再起動は、OSのアップデート、アプリケーションのアップデートやインストール、マシントラブル等の場合に行われる。スクリーンロック・解除モジュール5は、スクリーン6のスクリーンロックおよびその解除を行うもので、例えば、OSの一部の機能、ユーティリティプログラム等で実現することができる。
【0024】
図2を参照して、上記OSの再起動装置1のOS再起動の手順の概略を説明する。図2において、OS再起動モジュール4は、OS再起動の実行指示が入力されると、OSの再起動を実行する。OS再起動モジュール4がOSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、ユーザは、認証情報入力モジュール2から認証情報を入力する(ステップS1)。認証モジュール3は、認証情報入力モジュール2から入力されるユーザの認証情報を認証する(ステップS2)。OS再起動モジュール4は、シャットダウン実行後のOSの起動時に、認証モジュール3からシャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、OSのログオン用の認証情報として取得して、OSのログオンの認証を行い、ユーザプロファイルをロードする(ステップS3)。
【0025】
スクリーンロック・解除モジュール5は、OSのログオン後に、スクリーンロックを実行する(ステップS4)。スクリーンロック後に、ユーザは、認証情報入力モジュール2から認証情報を入力する(ステップS5)。認証モジュール3は、認証情報入力モジュール2から入力されるユーザの認証情報を認証する(ステップS6)。スクリーンロック・解除モジュール5は、認証モジュール3からスクリーンロック後に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する(ステップS7)。
【0026】
上記構成によれば、OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証モジュール3は、ユーザ操作に応答して認証情報入力モジュール2から入力される認証情報を認証し、OS再起動モジュール4は、シャットダウン実行後のOSの起動時に、認証モジュール3からシャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、OSのログオン用の認証情報として取得して、OSのログオンの認証を行い、スクリーンロック・解除モジュール5は、OSの起動後に、スクリーンロックを実行し、認証モジュール3は、スクリーンロック後に、ユーザ操作に応答して認証情報入力モジュール2から入力されるユーザの認証情報を認証し、スクリーンロック・解除モジュール5は、認証モジュール3からスクリーンロック後に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除することとしたので、OSを再起動させる場合に、セキュリティを確保しつつ、ユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。換言すると、OSを再起動する場合のユーザ拘束時間、すなわち、再起動処理中のためユーザがPC等を操作できないが、セキュリティの観点から離席できない時間を短縮することが可能となる。
【0027】
なお、スクリーンロックを行う際に、認証モジュール3から、シャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた情報を、起動時に認証が必要なアプリケーションの認証情報として取得して認証を行い、当該アプリケーションを起動させることにしてもよい。
【0028】
以下、本発明にかかるOSの起動装置およびOSの起動方法を適用したコンピュータシステムの実施の形態について説明する。本発明の構成要素は、本明細書の図面に一般に示してあるが、様々な構成で広く多様に配置し設計してもよいことは容易に理解できる。したがって、本発明の装置、システムおよび方法の実施形態についての以下のより詳細な説明は、特許請求の範囲に示す本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の選択した実施形態の一例を示すものであって、本明細書の特許請求の範囲に示す本発明と矛盾無く装置、システムおよび方法についての選択した実施形態を単に示すものである。当業者は、特定の細目の1つ以上が無くても、または他の方法、部品、材料でも本発明を実現できることが理解できる。
【0029】
(実施の形態1)
図3は、本発明にかかるOSの再起動装置およびOSの再起動方法を適用したコンピュータシステム10の概略のハードウェア構成例を示す図である。同図に示すコンピュータシステム10は、同図に示すように、CPU11、ROM12、メモリ13、HDD(ハードディスク)14、ビデオコントローラ15、LCD(液晶ディスプレイ)16、通信制御部17、エンベデッドコントローラ18、HID19、電源回路20、指紋認証装置21と、指紋センサ22とを備えており、各部はバスを介して直接または間接的に接続されている。
【0030】
CPU11は、バスを介して接続されたHDD14に格納されたOS30によりノート型PC10全体の制御を行うとともに、HDD14に格納された各種のプログラムに基づいて処理を実行する機能を司る。ROM12は、BIOS(Basic Input/Output System:基本入出力システム)12aやデータ等を格納している。
【0031】
メモリ13は、キャッシュメモリやRAMで構成されており、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。
【0032】
HDD(ハードディスク)14は、ノート型PC10全体の制御を行うためのOS30、特定業務に向けられたアプリケーション40等を記憶する機能を有する。OS30は、例えば、Windows(登録商標) XP、vista、7等のOS、周辺機器類をハードウェア操作するための表示ドライバやHDDドライバ等の各種ドライバ30a、OS30の機能を拡張するためのユーティリティプログラム30b等を含むものとして説明する。
【0033】
ビデオコントローラ15は、CPU11の制御に従って、表示情報をビデオ信号に変換し、変換したビデオ信号をLCD16に出力して表示させる。LCD16は、CPU11の制御に従って、各種情報を表示する機能を有している。なお、ディスプレイはこれに限られるものではなく、有機ELディスプレイやCRT等の他のディスプレイを使用することにしてもよい。
【0034】
エンベデッドコントローラ18は、MPU、メモリ、プログラムを格納したROM、A/D変換器、D/A変換器等で構成されている。エンベデッドコントローラ18は、HID19、電源回路20が接続されており、HID19および電源回路20の動作を制御する。エンベデットコントローラ18は、電源回路20による各デバイスへの電力供給を制御して、システム状態(ACPIステート)に応じた電源コントロールを行なう。
【0035】
HID(Human Interface Device)19は、ユーザ入力を行うためのユーザ・インターフェース・デバイスであり、文字、コマンド等を入力するための各種キーより構成されるキーボード、画面上のカーソルを移動させたり、各種メニューを選択するステックポイントやマウス、タッチパネル、音声を入力するためのマイク等である。
【0036】
電源回路20は、ACアダプタ、インテリジェント電池、インテリジェント電池を充電するための充電器、およびDC/DCコンバータ等を備えている。
【0037】
指紋リーダー22は、スワイプ式の指紋センサでユーザの指紋を読み取って指紋認証装置21に出力する。指紋認証装置21は、1回の指紋認証でブートの認証からOSへのログオンまでを可能とするシングル・サイン・オンを実現するシングル・サイン・オンチップである。指紋認証装置21は、指紋101Aと、指紋101に関連づけられたPOP(パワー・オン・パスワード)、SVP(スーパーバイザ・パスワード)、およびHDP(HDDパスワード)等とを格納する不揮発性メモリを備えている。指紋認証装置21は、複数ユーザの指紋の登録が可能となっているが、以下では説明の簡単のため、一人のユーザの指紋が登録されているものとして説明する。
【0038】
図4は、図3のコンピュータシステム10のOSの再起動に関する機能構成の概略を示す模式図である。図4において、指紋リーダー22は、ユーザの指紋を読み取って、指紋101を指紋認証装置21に出力する。ユーザは、OS再起動処理のシャットダウン前およびスクリーンロック後に、指紋入力要求画面に従って、指紋リーダー22から指紋を入力(例えば、指をswipe)する。指紋認証装置21は、指紋101Aと、BIOS PW102A、ログオンID/PW103A、スクリーンロック解除ID/PW104A等とを関連づけて不揮発性メモリに格納している。
【0039】
指紋認証装置21は、指紋リーダー22から入力される指紋101と格納されている指紋101Aとの照合を行い、両者が一致する場合にユーザを認証する。指紋の一致を検出するアルゴリズムは公知であるのでその詳細な説明は省略する。指紋認証装置21は、BIOS12aからBIOS PWを要求された場合に、ユーザ認証に成功している場合は、格納しているBIOS PW102AをBIOS12aに出力する。また、指紋認証装置21は、OS30からログオンID/PWを要求された場合に、ユーザ認証に成功している場合は、格納しているログオンID/PW103AをOS30に出力する。また、指紋認証装置21は、スクリーンロックを解除するための指紋の認証を行い、ユーザ認証に成功した場合は、格納しているスクリーンロック・解除ID/PW104AをOS30に出力する。
【0040】
BIOS12aは、BIOS PWを指紋認証装置21に要求し、要求に応じて指紋認証装置21から入力されるBIOS PW102Aと、格納されているBIOS PW102Bとを照合して認証を行う。
【0041】
OS30は、再起動処理部31と、スクリーンロック・解除部32とを備えている。再起動処理部31は、OS30を再起動させる処理を行うためのものである。再起動処理部31は、OS30の再起動時には、そのシャットダウン前に、指紋入力要求画面をLCD16に表示する。また、再起動処理部31は、ログオンID/PWを指紋認証装置21に要求し、要求に応じて指紋認証装置21から入力されるログオンID/PW103Aと、格納しているログオンID/PW103Cとの照合を行い、両者が一致する場合は、ログオンの処理を行う。
【0042】
スクリーンロック・解除部32は、OS30の再起動処理でのOS30の起動後、スクリーンロックを実行する。スクリーンロック・解除部32は、スクリーンロック後、スクリーンロックを解除するための、指紋入力要求画面をLCD16に表示する。スクリーンロック・解除部32は、OS30の起動後に、スクリーンロックを実行し、スクリーンロック後に、指紋入力要求画面をLCD16に表示する。スクリーンロック・解除部32は、指紋認証装置21から入力されるスクリーンロック解除ID/PW104Aと、格納しているスクリーンロック解除ID/PW104Cとの照合を行い、両者が一致する場合は、スクリーンロックを解除する。
【0043】
図5は、図4に示すコンピュータシステム10のOS再起動の動作の概略を説明するためのフローチャートである。図6は、OS再起動時のLCD16の表示例を示す図である。図5および図6を参照して、自動またはHID19の操作指示でOSを再起動する場合の動作を説明する。
【0044】
図5において、まず、OS30の再起動処理部31は、再起動を開始すると(図6(101)参照)、指紋入力要求画面(図6(102)参照)をLCD16に表示する(ステップU11)。ユーザが、指紋入力要求画面に従って、指紋リーダー22で指紋101を入力すると(ステップS11)、指紋認証装置21は、指紋リーダー22から入力される指紋101が格納されている指紋101Aと一致するか否かを判断する(ステップS12)。指紋認証装置21は、指紋が一致する場合は(ステップS12の「Yes」)、指紋認証成功を、OS30に通知し(ステップS14)、指紋が一致しない場合は(ステップS12の「No」)、指紋認証失敗をOS30に通知する(ステップS13)。再起動処理部31は、指紋認証失敗の通知を受け取ると、指紋入力要求画面に指紋が一致しない旨を表示する。
【0045】
再起動処理部31は、指紋認証の成功の通知を受け取ると、シャットダウンを開始(図6(103)参照)し(ステップU12)、シャットダウンが完了すると(ステップU13)、BIOS12aを起動させる(ステップT11)。BIOS12aは、指紋認証装置21にBIOS PWを要求する(ステップT12)。指紋認証装置21は、要求に応じて指紋101Aに関連付けられたBIOS PW102AをBIOS12aに送出する(ステップS15)。
【0046】
BIOS12aは、指紋認証装置21から入力されるBIOS PW102Aと格納されているBIOS PW102Bとが一致するか否かを判断し、一致する場合には、再起動処理部31のブートローダーを起動させ(ステップT13)、ブートローダーはOSの起動処理を開始(図6(104)参照)する(ステップU14)。なお、BIOS12aは、BIOS PW102AとBIOS PW102Bが一致しない場合には、認証失敗をLCD16に表示する。
【0047】
OS30の起動処理が終了すると(ステップU15)、再起動処理部31は、指紋認証装置21にログオンID/PWを要求する(ステップU6)。指紋認証装置21は、要求に応じて、指紋101Aに関連付けられたログオンID/PW103Aおよびスクリーンロック実行命令を、OS30に送出する。
【0048】
再起動処理部31は、指紋認証装置21から入力されるログオンID/PW103Aと格納されているログオンID/PW103Cとが一致するか否かを判断し、一致する場合には、ユーザプロファイルのロード処理(図6(105)参照)を開始すると共に(ステップU19)、スクリーンロック・解除部32は、指紋認証装置21のスクリーンロック実行命令に応じてスクリーンロックを実行し、スクリーンロック後、指紋入力要求画面(図6(106)参照)をLCD16に表示する(ステップU18)。なお、再起動処理部31は、ログオンID/PW103Aと格納されているログオンID/PW103Cとが一致しない場合は、認証失敗をLCD16に表示する。
【0049】
ユーザが、指紋入力要求画面の表示に従って、指紋リーダー22で指紋を入力すると(ステップS17)、指紋認証装置21は、指紋リーダー22から入力される指紋101が格納されている指紋101Aと一致するか否かを判断する(ステップS18)。指紋認証装置21は、指紋が一致する場合は(ステップS18の「Yes」)、指紋101Aに関連付けられたスクリーンロック解除ID/PW104Aをスクリーンロック・解除部32に送出する。
【0050】
スクリーンロック・解除部32は、ユーザプロファイルのロード処理の終了後(ステップU19)、指紋認証装置21から入力されるスクリーンロック解除ID/PW104Aと、格納されているスクリーンロック解除ID/PW104Cとが一致するか否かを判断し、一致する場合には、スクリーンロックを解除(図6(107)参照)する(ステップU20)。これにより、ユーザは、コンピュータシステム10を使用可能となる。なお、スクリーンロック・解除部32は、指紋認証装置21から入力されるスクリーンロック解除ID/PW104Aと、格納されているスクリーンロック解除ID/PW104Cとが一致しない場合は、LCD16に認証失敗を表示する。
【0051】
図7は、本実施の形態において、再起動時にOSをアップデートする場合のタイミングの一例を示す図である。ユーザは、再起動の開始時に、指紋を入力した後、離席が可能となる。Update・再起動の処理(Software Update、POST/BIOS、Main Path Boot Time)が行われた後、シングル・サイン・オンで自動ログオンされ、ユーザプロファイルがロードされると共に、スクリーンロックが実行される。ユーザが席に戻ってきて、指紋を入力することで、スクリーンロックが解除され、コンピュータシステムを利用可能となる。従来技術(図11参照)では、ユーザが席に戻ってきてログオンのパスワードを入力した後、ユーザプロファイルがロードされ、その間、待ち時間が発生したのに対して、本実施の形態では、ユーザプロファイルをロードする時間を待つ必要がなく、スクリーンロックの解除後、コンピュータシステムを使用可能となるので、OS再起動時のユーザの待ち時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0052】
実施の形態1によれば、OSを再起動する場合に、シャットダウン前およびスクリーンロック後に、ユーザに指紋入力を促すための指紋入力要求画面を表示することとしたので、ユーザは画面の指示に従って指紋を入力するだけの簡単な操作で、OSを再起動させる場合のセキュリティの確保および待ち時間の短縮が可能となる。
【0053】
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2にかかるコンピュータシステム10のOS30の再起動に関する機能構成の概略を示す模式図である。図8において、図3と同等の機能を有する部位には同一符号を付し、異なる点についてのみ説明する。ここでは、アプリケーションAがその起動時にユーザ認証が必要な場合について説明する。
【0054】
指紋認証装置21は、さらに、指紋101Aと、アプリケーションAのID/PWとを関連づけて不揮発性メモリに格納している。
【0055】
指紋認証装置21は、アプリケーション起動部33からの要求に応じて、認証された指紋101Aに関連づけられたアプリケーションAのID/PW105Aをアプリケーション起動部33に出力する。
【0056】
OS30は、さらに、アプリケーション起動部33を備えている。アプリケーション起動部33は、アプリケーションAのID/PWを指紋認証装置21に要求し、要求に応じて指紋認証装置21から入力されるアプリケーションAのID/PW105Aと、格納しているアプリケーションAのID/PW105Cとの照合を行い、両者が一致する場合は、アプリケーションAを起動する処理を行う。また、アプリケーション起動部33は、レジューム機能を備えており、アプリケーションAの実行中にOS30の再起動を行う場合は、アプリケーションAの状態情報(中断情報)をHDD14等に格納し、OS30の再起動後に状態情報に従ってアプリケーションAの状態を復帰させる(再現する)。
【0057】
図9は、図8に示すOSの再起動装置のOS再起動の動作の概略を説明するためのフローチャートである。図9において、図5と同じ処理を行うステップは同一のステップ番号を付し、異なる点についてのみ説明する。図10は、OS再起動時の画面の表示例を示す図である。図10において、図6と同じ画面には同一の符号を付している。
【0058】
図9および図10を参照しつつ、アプケーションAの実行中にOS30を再起動する場合の動作を説明する。
【0059】
図9において、まず、アプリケーションAを実行中に(図10(201)参照)、OS再起動の指示があった場合には、上記図6と同様に、指紋入力要求画面を表示し、ユーザが指紋101を入力し、指紋認証成功の通知(ステップU11、S11,S14)を受信した後に、OS30のアプリケーション起動部33は、指紋認証のアプリケーションAの状態情報を保存する(ステップU31)。アプリケーションAの状態情報の保存後、シャットダウンが開始される(ステップU12)。
【0060】
アプリケーション起動部33は、ユーザプロファイルのロード終了後(ステップU19)、指紋認証装置21にアプリケーションAのID/PWを要求する(ステップU32)。指紋認証装置21は、指紋101Aに関連付けられたアプリケーションAのID/PW105Aをアプリケーション起動部33に送出する(ステップS31)。
【0061】
アプリケーション起動部33は、指紋認証装置21から入力されるアプリケーションAのID/PW105Aが格納されているアプリケーションAのID/PW105Aと一致する場合は、アプリケーションAを起動し、再起動前の状態を復帰させる(ステップU32)。
【0062】
ユーザの指紋入力でスクリーンロックが解除されると(ステップU20)、アプリーションAを再起動前の状態から使用可能となる(図10(202)参照)。
【0063】
実施の形態2によれば、アプリケーション起動部33は、OS30の再起動時のスクリーンロックの際に、指紋認証装置21からアプリケーションAのID/PWを取得して認証し、アプリケーションAを起動させることとしたので、起動時に認証が必要なアプリケーションに関して、セキュリティを確保したまま、アプリケーション起動のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0064】
本発明のOSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラムは、各種OSおよびOSを搭載する各種装置に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、本発明にかかるOSの再起動方法、OSの再起動装置、およびコンピュータが実行可能なプログラムは、各種OSおよびOSを搭載した各種装置に適している。
【符号の説明】
【0066】
1 OSの再起動装置
2 認証情報入力モジュール
3 認証モジュール
4 OS再起動モジュール
5 スクリーンロック・解除モジュール
6 スクリーン
10 コンピュータシステム
11 CPU
12 ROM
12a BIOS
13 メモリ
14 HDD(ハードディスク)
15 ビデオコントローラ
16 LCD(液晶ディスプレイ)
17 通信制御部
18 エンベデッドコントローラ
19 HID(ヒューマン・インターフェース・デバイス)
20 電源回路
21 指紋認証装置
22 指紋センサ
30 OS
31 再起動処理部
32 スクリーンロック・解除部
33 アプリケーション再起動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムに搭載されるOSの再起動方法であって、
前記OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第1の入力工程と、
認証部が前記第1の入力工程で入力されたユーザの認証情報を認証する第1の認証工程と、
シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証情報入力部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行う第2の認証工程と、
前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行するスクリーンロック工程と、
スクリーンロック後に、前記認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第2の入力工程と、
前記認証部が前記第2の入力工程で前記認証情報入力部から入力された認証情報を認証する第3の認証工程と、
前記認証部から、前記第3の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する工程と、
を含むことを特徴とするOSの再起動方法。
【請求項2】
さらに、前記スクリーンロックを行う際に、前記認証部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、起動時に認証が必要なアプリケーションの認証情報として取得して認証を行い、当該アプリケーションを起動させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のOSの再起動方法。
【請求項3】
前記第1および第2の入力工程では、ユーザに認証情報の入力を促す画面を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のOSの再起動方法。
【請求項4】
前記認証情報入力部から入力される認証情報は、生体情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のOSの再起動方法。
【請求項5】
コンピュータシステムに搭載されるOSの再起動装置であって、
ユーザの認証情報を入力するための認証情報入力部と、
前記認証情報入力部から入力されるユーザの認証情報を認証する認証部と、
前記OSを再起動させるOS再起動部と、
スクリーンロックおよびその解除を行うスクリーンロック・解除部と、
を備え、
前記認証部は、前記OS再起動部が前記OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、前記入力部から入力されるユーザの認証情報を認証し、
前記OS再起動部は、シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証部から前記シャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行い、
前記スクリーンロック・解除部は、前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行し、スクリーンロック後に、前記認証部は、前記認証情報入力部から入力されるユーザの認証情報を認証し、前記スクリーンロック・解除部は、前記認証部から前記スクリーンロック後に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除することを特徴とするOSの再起動装置。
【請求項6】
さらに、前記スクリーンロックを行う際に、前記認証部から、前記シャットダウン前に認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた情報を、起動時に認証が必要なアプリケーションの認証情報として取得して認証を行い、当該アプリケーションを起動させるアプリケーション起動部を備えたことを特徴とする請求項5に記載のOSの再起動装置。
【請求項7】
前記OS再起動部および前記スクリーンロック・解除部は、ユーザに認証情報の入力を促す画面を表示することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のOSの再起動装置。
【請求項8】
前記入力部は、ユーザの指紋を読み取る指紋センサであり、
前記認証部は、指紋センサで読み取られたユーザの指紋を認証する指紋認証装置であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載のOSの再起動装置。
【請求項9】
OSの再起動を実行する場合に、そのシャットダウン前に、認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第1の入力工程と、
認証部が前記第1の入力工程で入力されたユーザの認証情報を認証する第1の認証工程と、
シャットダウン実行後の前記OSの起動時に、前記認証部から、前記第1の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、前記OSのログオン用の認証情報として取得して、前記OSのログオンの認証を行う第2の認証工程と、
前記OSの起動後に、スクリーンロックを実行するスクリーンロック工程と、
スクリーンロック後に、前記認証情報入力部からユーザの認証情報を入力する第2の入力工程と、
前記認証部が、前記第2の入力工程で前記認証情報入力部から入力された認証情報を認証する第3の認証工程と、
前記認証部から、前記第3の認証工程で認証された認証情報または当該認証された認証情報に関連づけられた認証情報を、スクリーンロック解除用の認証情報として取得して、スクリーンロック解除の認証を行い、スクリーンロックを解除する工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−141607(P2011−141607A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−603(P2010−603)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【出願人】(505205731)レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド (292)
【復代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
【Fターム(参考)】