説明

PEG化イオンチャネル調節化合物

【課題】心室不整脈ならびに心房不整脈双方について、新しい抗不整脈処置を同定する要望を満足させること。
【解決手段】イオンチャネル調節化合物に結合された1以上のPEG部分を含む、イオンチャネル調節化合物のPEG化誘導体。1つの実施形態において、上記PEG部分が、リンカーを介して上記イオンチャネル調節化合物に結合される。本発明の化合物はまた、その化合物のいずれかの原子価の、PEG部分に対する結合での置換によってPEG部分に結合され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオンチャネル調節化合物に結合された1以上のPEG部分を含む、イオンチャネル調節化合物のPEG化誘導体。
【請求項2】
前記PEG部分が、リンカーを介して前記イオンチャネル調節化合物に結合される、請求項1に記載の誘導体。
【請求項3】
前記イオンチャネル調節化合物が、その単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何異性体、ならびにその混合物を含む、式(I)の化合物、またはその溶媒和物または薬学的に受容可能な塩であって、
【化1】


式中、独立して、各出現において、
Xは、直接的結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され、但し、Xが直接的結合であって、Aが式(III)である場合、R、RおよびRの少なくとも1つは水素ではなく;
Yは、直接的結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、式(I)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、式(II):
【化2】


によって表される環を形成し、
ここで、式(II)の環は、示された窒素、ならびに炭素、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される3個〜9個のさらなる環原子から形成され、ここで、いずれかの2つの隣接する環原子は、単結合または二重結合によって一緒に連結され得、そしてここで、該さらなる炭素環原子のいずれか1以上は、水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1個または2個の置換基で置換され得るか、あるいは酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を形成するように置換され得、そしていずれかの2つの隣接する更なる炭素環原子は、C−C炭素環に縮合され得、そして該さらなる窒素環原子のいずれか1以上は、水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択される置換基で置換され得るか;あるいは、
およびRは、式(I)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になった場合、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環の環系を形成し得;
およびRは、独立して、3位、4位、5位または6位において式(I)に示されるシクロヘキサン環に結合し、独立して、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから選択され、そしてRおよびRの両方が同一のシクロヘキサン環原子に結合した場合、酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を一緒に形成し得、
、RおよびR14は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから選択され、あるいはRおよびR14は、それらが結合した炭素と一緒になった場合、スピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、ならびに式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)から選択される環系から選択され;
【化3】


ここで、R、RおよびRは、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニル、およびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;
【化4】


ここで、R10およびR11は、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニル、およびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;
【化5】


ここで、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニル、およびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;そしてZは、CH、CH、O、NおよびSから選択され、ここで、ZがCHまたはNである場合、Zは式(I)に示される「X」に直接結合され得るか、あるいはZがNである場合、ZはR17に直接結合され得、そしてR17は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択される;
【化6】


請求項1に記載の誘導体。
【請求項4】
前記式(I)の化合物が、該式(I)の化合物のいずれかの原子価の、PEG部分に対する結合での置換によって該PEG部分に結合され、ここで、該PEG部分に対する結合は、該PEG部分に対する式(I)の化合物からの直接的結合であるか、あるいは該PEG部分に結合されたリンカーに対する式(I)の化合物からの結合である、請求項3に記載の誘導体。
【請求項5】
前記イオンチャネル調節化合物が、その単離されたエナンチオマー、ジアステレオマーおよび幾何異性体、およびその混合物を含む、式(IA)の化合物またはその溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態またはアモルファス形態、代謝産物、代謝前駆体またはプロドラックであって、
【化7】


ここで、R、RおよびRは、独立して、水素、ヒドロキシ、およびC−Cアルコキシから選択され、但し、R、RおよびRは全てが水素であり得ない、請求項1に記載の誘導体。
【請求項6】
前記式(IA)の化合物が、式(IA)の化合物のいずれかの原子価のPEG部分に対する結合での置換によって該PEG部分に結合し、ここで、該PEG部分に対する結合は、該PEG部分に対する式(IA)の化合物からの直接的結合であるか、あるいは該PEG部分に結合したリンカーに対する式(IA)の化合物からの結合である、請求項5に記載の誘導体。
【請求項7】
前記式(IA)の化合物が、以下の化合物A:
【化8−1】


またはその溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶形態またはアモルファス形態、代謝産物、代謝前駆体またはプロドラックである、請求項5に記載の誘導体。
【請求項8】
化合物Aが、化合物Aのいずれかの原子価の、PEG部分に対する結合での置換によって該PEG部分に結合しており、ここで、PEG部分に対する結合は、化合物Aからの直接的結合であるか、あるいは該PEG部分に結合されたリンカーからの結合である、請求項7に記載の誘導体。
【請求項9】
化合物Aが、化合物Aにおける
【化8−2】


部分中の水素によって占められる原子価の、前記PEG部分に対する結合での置換によって該PEG部分に結合される、請求項8に記載の誘導体。
【請求項10】
第二のPEG部分が、化合物Aにおける−OCH基のメチル基の1つによって占められる原子価の、該第二のPEG部分に対する結合での置換によって化合物Aに結合される、請求項9に記載の誘導体。
【請求項11】
前記イオンチャネル調節化合物が、その単離されたエナンチオマー、ジアステレオマーおよび幾何異性体、およびその混合物を含む、式(IX)の化合物またはその溶媒和物または薬学的に受容可能な塩であって、
【化9】


式中、独立して、各出現において、
nは、1、3および4から選択され;
Qは、O(酸素)または−O−C(O)いずれかであり;
Xは、直接的結合、−C(R,R14)−Y−、および−C(R13)=CH−から選択され;
Yは、直接的結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、式(IX)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になった場合、式(II):
【化10】


によって示される環を形成し、
ここで、式(II)の環は、示された窒素、ならびに炭素、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される3個〜9個のさらなる環原子から形成され;ここで、いずれかの2つの隣接する環原子は、単結合または二重結合によって一緒に連結され得、ここで、該さらなる炭素環原子のいずれか1以上は、水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1個または2個の置換基で置換され得、あるいは酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を形成するように置換され得;そしていずれかの2つの隣接するさらなる炭素環原子は、C−C炭素環に縮合され得、そして該さらなる窒素環原子の任意の1以上は、水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC―Cアルコキシアルキルから選択される置換基で置換され得るか;あるいは
およびRは、式(IX)においてそれらが直接的に結合した窒素原子と一緒になった場合、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環の環系を形成し得;
およびRは、独立して、3位、4位、5位または6位において式(IX)に示されるシクロヘキサン環に結合しており、独立して、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから選択され、RおよびRの両方が同一のシクロヘキサン環原子に結合される場合、酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を一緒に形成し得;
、R、およびR14は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから選択されるか、あるいはRおよびR14は、それらが結合した炭素と一緒になった場合、スピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、ならびに式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)から選択される環系から選択され;
【化11】


ここで、R、RおよびRは、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;
【化12】


ここで、R10およびR11は、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;
【化13】


ここで、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニルおよびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;そしてZがCH、CH、O、NおよびSから選択され、ここで、ZがCHまたはNである場合、Zが式(IX)に示される「X」に直接結合され得るか、あるいはZがNである場合、ZはR17に直接結合され得、そしてR17は水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択される;
【化14】


請求項1に記載の誘導体。
【請求項12】
前記式(IX)の化合物が、該式(IX)の化合物のいずれかの原子価の、PEG部分に対する結合での置換によって該PEG部分に結合しており、ここで、該PEG部分に対する結合は、該PEG部分に対する式(IX)の化合物からの直接的結合であるか、あるいは該PEG部分に結合したリンカーに対する式(IX)の化合物からの結合である、請求項11に記載の誘導体。
【請求項13】
請求項1に記載の誘導体であって、該誘導体は、その単離されたエナンチオマー、ジアステレオマーおよび幾何異性体、およびその混合物を含む、式(PEGI)、またはその溶媒和物または薬学的に受容可能な塩を有し、
【化15】


式中、
Xは、直接的結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され;
Yは、直接的結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、独立して、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、式(PEGI)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、式(PEG−Z−II):
【化16】


によって示される環を形成し、
ここで、式(PEG−Z−II)の環は、示された窒素、ならびに炭素、窒素、酸素および硫黄から独立して選択された3個〜9個のさらなる環原子から形成され、ここで、いずれかの2つの隣接する環原子は、単結合または二重結合によって一緒に連結され得、そしてここで、該さらなる炭素環原子のいずれか1以上は、水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1個または2個の置換基で置換され得、あるいは酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を形成するように置換され得;そしていずれかの2つの隣接するさらなる炭素環原子は、C−C炭素環に縮合され得、そして該さらなる窒素環原子のいずれか1以上は、水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択される置換基で置換され得るか;あるいは
およびRは、式(PEGI)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環の環系を形成し得、ここで、該二環の環は−Z’−Z’’−PEGで置換され得;
Z’は連結基であり;
Z’’は任意のリンカーであり;
およびRは、独立して、3位、4位、5位または6位において式(PEGI)に示されるシクロヘキサン環に結合され、独立して、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから選択され、そしてRおよびRの両方が同一のシクロヘキサン環原子に結合される場合、酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を一緒に形成し得;
Aは、C−C12アルキル、C−C13炭素環、ならびに式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)から選択される環系から選択され:
【化17】


ここで、R、RおよびRは、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニル、およびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;
【化18】


ここで、R10およびR11は、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニル、およびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;
【化19】


ここで、R12は、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cチオアルキル、ならびにR15およびR16が独立して水素、アセチル、メタンスルホニル、およびC−Cアルキルから選択されるN(R15,R16)から選択され;そしてZは、CH、CH、O、NおよびSから選択され、ここで、ZがCHまたはNである場合、Zは式(I)に示された「X」に直接結合され得るか、あるいはZがNである場合、ZはR17に直接結合され得、そしてR17は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択される、
【化20】


誘導体。
【請求項14】
請求項1に記載の誘導体であって、該誘導体は、その単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何異性体およびその混合物を含む、式(PEGII)またはその溶媒和物またはその薬学的に受容可能な塩を有し、
【化21】


式中、
Xは、直接的結合、−C(R,R11)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され;
Yは、直接的結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、独立して、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、式(PEGII)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、式(II):
【化22】


によって示される環を形成し、
ここで、式(II)の環は、示された窒素、ならびに炭素、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される3個〜9個のさらなる環原子から形成され;ここで、いずれかの2つの隣接する環原子は、単結合または二重結合によって一緒に連結され得、そしてここで、該さらなる炭素環原子のいずれかの1以上は、水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1個または2個の置換基で置換され得るか、あるいは酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を形成するように置換され得;そしていずれかの2つの隣接するさらなる炭素環原子はC−C炭素環に縮合され得、そして該さらなる窒素環原子のいずれかの1以上は、水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択される置換基で置換され得るか;あるいは
およびRは、式(PEGII)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環の環系を形成し得;
Aは、式(PEG−Z−A):
【化23】


から選択され、
ここで、RおよびRは、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルから選択され、
ここで、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチルまたはカルボキシであり;
Za’は連結基であり;
Za’’は任意のリンカーである、誘導体。
【請求項15】
請求項1に記載の誘導体であって、該誘導体は、その単離されたエナンチオマー、ジアステレオマーおよび幾何異性体およびその混合物を含む、式(PEGIII)またはその溶媒和物または薬学的に受容可能な塩を有し、
【化24】


式中、
Xは、直接的結合、−C(R,R14)−Y−および−C(R13)=CH−から選択され;
Yは、直接的結合、O、SおよびC−Cアルキレンから選択され;
13は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールおよびベンジルから選択され;
およびRは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、独立して、C−Cアルコキシアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、およびC−C12アラルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、式(PEGIII)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、式(PEG−Z−II):
【化25】


によって示される環を形成し、
ここで、式(PEG−Z−II)の環は、示された窒素、ならびに炭素、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される3個〜9個のさらなる環原子から形成され、ここで、いずれかの2つの隣接する環原子は、単結合または二重結合によって一緒に連結され得、そしてここで、該さらなる炭素環原子のいずれか1以上は、水素、ヒドロキシ、C−Cヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアシル、C−Cアルキル、C−Cアルキルカルボキシ、C−Cアルコキシ、C−C20アルカノイルオキシから選択される1個または2個の置換基で置換され得るか、あるいは酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を形成するように置換され得;そしていずれかの2つの隣接するさらなる炭素環原子はC−C炭素環に縮合され得、そして該さらなる窒素環原子のいずれか1以上は、水素、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−CヒドロキシアルキルおよびC−Cアルコキシアルキルから選択される置換基で置換され得るか;あるいは
およびRは、式(PEGIII)においてそれらが直接結合した窒素原子と一緒になって、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン−3−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルおよび3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イルから選択される二環の環系を形成し得、ここで、該二環の環はZ’−Z’’−PEGで置換されており;
Z’は連結基であり;
Z’’は任意のリンカーであり;
およびRは、3位、4位、5位または6位において式(PEGIII)に示されるシクロヘキサン環に独立して結合しており、独立して、水素、ヒドロキシ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシから選択され、そしてRおよびRの両方が同一のシクロヘキサン環原子に結合される場合、酸素および硫黄から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有するスピロ5員または6員の複素環を一緒に結合し得;
、RおよびR14は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールおよびベンジルから選択されるか、あるいはRおよびR14は、それらが結合する炭素と一緒になった場合、スピロC−Cシクロアルキルを形成し得;
Aは、式(PEG−Z−A):
【化26】


から選択され、
ここで、RおよびRは、独立して、臭素、塩素、フッ素、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メタンスルホンアミド、ニトロ、スルファミル、トリフルオロメチル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルから選択され、そしてここで、Rはヒドロキシ、ヒドロキシメチルまたはカルボキシであり;
Za’は連結基であり;そして
Za’’は任意のリンカーである、誘導体。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載のPEG化誘導体および薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項17】
不整脈の処置または予防を必要とする被験体において不整脈を処置または予防する方法であって、該方法は、請求項1〜15のいずれか1項に記載のPEG化誘導体、または請求項16に記載の薬学的組成物の治療有効量を該被験体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項18】
被験体においてイオンチャネル活性を調節するための方法であって、該方法は、請求項1〜15のいずれか1項に記載のPEG化誘導体、または請求項16に記載の薬学的組成物の有効量を該被験体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項19】
インビトロにてイオンチャネル活性を調節するための方法であって、該方法は、請求項1〜15のいずれか1項に記載のPEG化誘導体を利用する工程を包含する、方法。

【公開番号】特開2008−179653(P2008−179653A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88707(P2008−88707)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【分割の表示】特願2007−506319(P2007−506319)の分割
【原出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(505408756)カーディオム ファーマ コーポレイション (12)
【Fターム(参考)】