PTHrP由来の平滑筋増殖モジュレータ
本発明は、平滑筋細胞関連疾患の治療のため、またその細胞の活性化および増殖を阻害するための、副甲状腺ホルモンに関連したタンパク質変異体の使用に関連する。本方法を多様な組織において使用して、平滑筋の活性化(これは平滑筋の過剰な増殖をもたらす)によって発現する疾病および疾患に関する治療および予防的な軽減効果をもたらすことができる。例えば、脈管構造において使用された場合、本発明の方法を用いて血管形成後の再狭窄を治療することができる。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
副甲状腺ホルモン関連タンパク質変異体のポリペプチドを含む化合物であり、
(a)化合物の機能的核移行シグナルが欠失している;
(b)血管平滑筋細胞における化合物の過剰発現が、該化合物非存在下で観察されるリン酸化された免疫反応性網膜芽細胞腫ポリペプチドレベルと比較して、リン酸化された免疫反応性網膜芽細胞腫ポリペプチドのレベルを低下させる;および
(c)血管平滑筋細胞における化合物の過剰発現が、該化合物非存在下で観察される免疫反応性p27kip1ポリペプチドレベルと比較して、免疫反応性p27kip1ポリペプチドのレベルを上昇させる
という特徴を有する、化合物。
【請求項2】
単離された核酸をコードする、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
請求項2記載の核酸を含むベクター。
【請求項4】
核酸分子と動作可能的に連結したプロモーターをさらに含む、請求項3記載のベクター。
【請求項5】
請求項4記載のベクターを含む細胞。
【請求項6】
請求項4記載のベクターを含むウィルス。
【請求項7】
アデノウィルスである、請求項6記載のウィルス。
【請求項8】
請求項1記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1記載の化合物と免疫特異的に結合する、抗体またはその断片。
【請求項10】
モノクローナル抗体である、請求項9記載の抗体。
【請求項11】
ヒト化抗体である、請求項10記載の抗体。
【請求項12】
請求項11記載の抗体および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項13】
請求項4記載の核酸分子および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項14】
請求項6記載のウィルスを含む、薬学的組成物。
【請求項15】
化合物を調製する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物の発現を提供するような条件下で、核酸を含む請求項5記載の細胞を培養する工程;および
(b)発現された化合物を回収する工程。
【請求項16】
試料中の請求項1記載の化合物の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)化合物に免疫特異的に結合する抗体を、試料に接触させる工程;および
(c)化合物に結合した抗体の存在または量を決定し、それにより試料中の化合物の存在または量を決定する工程。
【請求項17】
試料中の請求項2記載の核酸分子の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)核酸分子に結合するプローブを、試料に接触させる工程;および
(c)核酸分子に結合したプローブの存在または量を決定し、それにより試料中の核酸分子の存在または量を決定する工程。
【請求項18】
請求項1記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物と請求項1記載の化合物とを接触させる工程;および
(b)化合物が請求項1記載の化合物に結合するか否かを決定する工程。
【請求項19】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項1記載の化合物を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項20】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項19記載の方法。
【請求項21】
被験者がヒトである、請求項19記載の方法。
【請求項22】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項4記載の核酸を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項23】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
被験者がヒトである、請求項23記載の方法。
【請求項25】
一つまたは複数の容器中に請求項8記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項26】
一つまたは複数の容器中に請求項12記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項27】
一つまたは複数の容器中に請求項13記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項28】
一つまたは複数の容器中に請求項14記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項29】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の化合物を哺乳動物に投与する工程であって、化合物が、請求項1記載の化合物と少なくとも90%同一なアミノ酸配列を有する化合物である、工程。
【請求項30】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項12記載の抗体を哺乳動物に投与する工程。
【請求項31】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項6記載のウィルスを哺乳動物に投与する工程。
【請求項32】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
請求項1記載の化合物の発現または活性化を調整する少なくとも一つの化合物を哺乳動物に投与する工程。
【請求項33】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
平滑筋細胞増殖関連疾患の治療に使用される、請求項1記載の化合物。
【請求項35】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する薬剤を製造するための化合物の使用であり、化合物が請求項1記載の化合物である、使用。
【請求項36】
請求項1記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項1記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項1記載の化合物を接触させる工程;
(c)複合体の共結晶が形成されるような条件下で複合体をインキュベーションする工程;
(d)X線回折によって複合体の構造原子座標を決定する工程;および
(e)複合体の構造をモデリングして、候補化合物の請求項1記載の化合物への結合を決定する工程。
【請求項37】
化合物および請求項36記載の方法によって調製された被験化合物の、結晶調製物。
【請求項38】
請求項1記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項1記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項1記載の化合物を接触させる工程;
(c)核磁気共鳴分析法または質量分析法により複合体の結合または構造を決定する工程;および任意で
(d)複合体の構造をモデリングする工程。
【請求項39】
請求項1記載の化合物、請求項2記載の化合物、請求項4記載の化合物、請求項6記載の化合物、および請求項9記載の化合物からなる群より選択される化合物でコーティングされた表面を含む、装置。
【請求項40】
パッチ、ステント、およびカテーテルからなる群より選択される、請求項39記載の装置。
【請求項41】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、被験者に請求項39記載の装置を接触させる工程を含む方法。
【請求項42】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項41記載の方法。
【請求項43】
被験者がヒトである、請求項41記載の方法。
【請求項44】
副甲状腺ホルモン関連タンパク質変異体のポリペプチドを含む化合物であり、機能的核移行シグナルを有しかつPTHrP(112-139)領域中に一つまたは複数の改変アミノ酸を有する、化合物。
【請求項45】
PTHrP(112-139)領域中のアミノ酸の改変が、欠失、置換、および誘導体化からなる群より選択される、請求項44記載の化合物。
【請求項46】
副甲状腺ホルモン関連タンパク質変異体ペプチドを含む化合物であり、機能的核移行シグナルを有しかつ配列番号:5、6、7、8、9、10、11、および12からなる群より選択されるポリペプチドを有する、化合物。
【請求項47】
請求項44記載の化合物をコードする、単離された核酸。
【請求項48】
請求項47記載の核酸を含むベクター。
【請求項49】
核酸分子に動作可能的に連結したプロモーターをさらに含む、請求項48記載のベクター。
【請求項50】
請求項49記載のベクターを含む細胞。
【請求項51】
請求項49記載のベクターを含むウィルス。
【請求項52】
アデノウィルスである、請求項51記載のウィルス。
【請求項53】
請求項44記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項54】
請求項44記載の化合物に免疫特異的に結合する抗体、またはその断片。
【請求項55】
モノクローナル抗体である、請求項54記載の抗体。
【請求項56】
ヒト化抗体である、請求項55記載の抗体。
【請求項57】
請求項56記載の抗体および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項58】
請求項49記載の核酸分子および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項59】
請求項52記載のウィルスを含む、薬学的組成物。
【請求項60】
化合物を調製する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物の発現を提供するような条件下で、核酸を含む請求項47記載の細胞を培養する工程;および
(b)発現された化合物を回収する工程。
【請求項61】
試料中の請求項44記載の化合物の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)化合物に免疫特異的に結合する抗体を、試料に接触させる工程;および
(c)化合物に結合した抗体の存在または量を決定し、それにより試料中の化合物の存在または量を決定する工程。
【請求項62】
試料中の請求項47記載の核酸分子の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)核酸分子に結合するプローブを、試料に接触させる工程;および
(c)核酸分子に結合したプローブの存在または量を決定し、それにより試料中の核酸分子の存在または量を決定する工程。
【請求項63】
請求項44記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物と請求項44記載の化合物とを接触させる工程;および
(b)化合物が請求項44記載の化合物に結合するか否かを決定する工程。
【請求項64】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項44記載の化合物を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項65】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項64記載の方法。
【請求項66】
被験者がヒトである、請求項64記載の方法。
【請求項67】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項49記載の核酸を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項68】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項67記載の方法。
【請求項69】
被験者がヒトである、請求項68記載の方法。
【請求項70】
一つまたは複数の容器中に請求項53記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項71】
一つまたは複数の容器中に請求項57記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項72】
一つまたは複数の容器中に請求項58記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項73】
一つまたは複数の容器中に請求項59記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項74】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の化合物を哺乳動物に投与する工程であって、化合物が、請求項44記載の化合物と少なくとも90%同一なアミノ酸配列を有する化合物である、工程。
【請求項75】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項54記載の抗体を哺乳動物に投与する工程。
【請求項76】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項51記載のウィルスを哺乳動物に投与する工程。
【請求項77】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
請求項44記載の化合物の発現または活性化を調整する少なくとも一つの化合物を哺乳動物に投与する工程。
【請求項78】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項77記載の方法。
【請求項79】
平滑筋細胞増殖関連疾患の治療に使用される、請求項44記載の化合物。
【請求項80】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する薬剤を製造するための化合物の使用であり、化合物が請求項44記載の化合物である、使用。
【請求項81】
請求項44記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項44記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項44記載の化合物を接触させる工程;
(c)複合体の共結晶が形成されるような条件下で複合体をインキュベーションする工程;
(d)X線回折によって複合体の構造原子座標を決定する工程;および
(e)複合体の構造をモデリングして、候補化合物の請求項44記載の化合物への結合を決定する工程。
【請求項82】
化合物および請求項81記載の方法によって調製された被験化合物の、結晶調製物。
【請求項83】
請求項44記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項44記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項44記載の化合物を接触させる工程;
(c)核磁気共鳴分析法または質量分析法により複合体の結合または構造を決定する工程;および任意で
(d)複合体の構造をモデリングする工程。
【請求項84】
請求項44記載の化合物、請求項46記載の化合物、請求項47記載の化合物、請求項48記載の化合物、請求項51記載の化合物、および請求項54記載の化合物からなる群より選択される化合物でコーティングされた表面を含む、装置。
【請求項85】
パッチ、ステント、およびカテーテルからなる群より選択される、請求項84記載の装置。
【請求項86】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、被験者に請求項84記載の装置を接触させる工程を含む方法。
【請求項87】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項86記載の方法。
【請求項88】
被験者がヒトである、請求項86記載の方法。
【請求項1】
副甲状腺ホルモン関連タンパク質変異体のポリペプチドを含む化合物であり、
(a)化合物の機能的核移行シグナルが欠失している;
(b)血管平滑筋細胞における化合物の過剰発現が、該化合物非存在下で観察されるリン酸化された免疫反応性網膜芽細胞腫ポリペプチドレベルと比較して、リン酸化された免疫反応性網膜芽細胞腫ポリペプチドのレベルを低下させる;および
(c)血管平滑筋細胞における化合物の過剰発現が、該化合物非存在下で観察される免疫反応性p27kip1ポリペプチドレベルと比較して、免疫反応性p27kip1ポリペプチドのレベルを上昇させる
という特徴を有する、化合物。
【請求項2】
単離された核酸をコードする、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
請求項2記載の核酸を含むベクター。
【請求項4】
核酸分子と動作可能的に連結したプロモーターをさらに含む、請求項3記載のベクター。
【請求項5】
請求項4記載のベクターを含む細胞。
【請求項6】
請求項4記載のベクターを含むウィルス。
【請求項7】
アデノウィルスである、請求項6記載のウィルス。
【請求項8】
請求項1記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1記載の化合物と免疫特異的に結合する、抗体またはその断片。
【請求項10】
モノクローナル抗体である、請求項9記載の抗体。
【請求項11】
ヒト化抗体である、請求項10記載の抗体。
【請求項12】
請求項11記載の抗体および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項13】
請求項4記載の核酸分子および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項14】
請求項6記載のウィルスを含む、薬学的組成物。
【請求項15】
化合物を調製する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物の発現を提供するような条件下で、核酸を含む請求項5記載の細胞を培養する工程;および
(b)発現された化合物を回収する工程。
【請求項16】
試料中の請求項1記載の化合物の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)化合物に免疫特異的に結合する抗体を、試料に接触させる工程;および
(c)化合物に結合した抗体の存在または量を決定し、それにより試料中の化合物の存在または量を決定する工程。
【請求項17】
試料中の請求項2記載の核酸分子の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)核酸分子に結合するプローブを、試料に接触させる工程;および
(c)核酸分子に結合したプローブの存在または量を決定し、それにより試料中の核酸分子の存在または量を決定する工程。
【請求項18】
請求項1記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物と請求項1記載の化合物とを接触させる工程;および
(b)化合物が請求項1記載の化合物に結合するか否かを決定する工程。
【請求項19】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項1記載の化合物を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項20】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項19記載の方法。
【請求項21】
被験者がヒトである、請求項19記載の方法。
【請求項22】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項4記載の核酸を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項23】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
被験者がヒトである、請求項23記載の方法。
【請求項25】
一つまたは複数の容器中に請求項8記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項26】
一つまたは複数の容器中に請求項12記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項27】
一つまたは複数の容器中に請求項13記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項28】
一つまたは複数の容器中に請求項14記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項29】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の化合物を哺乳動物に投与する工程であって、化合物が、請求項1記載の化合物と少なくとも90%同一なアミノ酸配列を有する化合物である、工程。
【請求項30】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項12記載の抗体を哺乳動物に投与する工程。
【請求項31】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項6記載のウィルスを哺乳動物に投与する工程。
【請求項32】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
請求項1記載の化合物の発現または活性化を調整する少なくとも一つの化合物を哺乳動物に投与する工程。
【請求項33】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
平滑筋細胞増殖関連疾患の治療に使用される、請求項1記載の化合物。
【請求項35】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する薬剤を製造するための化合物の使用であり、化合物が請求項1記載の化合物である、使用。
【請求項36】
請求項1記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項1記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項1記載の化合物を接触させる工程;
(c)複合体の共結晶が形成されるような条件下で複合体をインキュベーションする工程;
(d)X線回折によって複合体の構造原子座標を決定する工程;および
(e)複合体の構造をモデリングして、候補化合物の請求項1記載の化合物への結合を決定する工程。
【請求項37】
化合物および請求項36記載の方法によって調製された被験化合物の、結晶調製物。
【請求項38】
請求項1記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項1記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項1記載の化合物を接触させる工程;
(c)核磁気共鳴分析法または質量分析法により複合体の結合または構造を決定する工程;および任意で
(d)複合体の構造をモデリングする工程。
【請求項39】
請求項1記載の化合物、請求項2記載の化合物、請求項4記載の化合物、請求項6記載の化合物、および請求項9記載の化合物からなる群より選択される化合物でコーティングされた表面を含む、装置。
【請求項40】
パッチ、ステント、およびカテーテルからなる群より選択される、請求項39記載の装置。
【請求項41】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、被験者に請求項39記載の装置を接触させる工程を含む方法。
【請求項42】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項41記載の方法。
【請求項43】
被験者がヒトである、請求項41記載の方法。
【請求項44】
副甲状腺ホルモン関連タンパク質変異体のポリペプチドを含む化合物であり、機能的核移行シグナルを有しかつPTHrP(112-139)領域中に一つまたは複数の改変アミノ酸を有する、化合物。
【請求項45】
PTHrP(112-139)領域中のアミノ酸の改変が、欠失、置換、および誘導体化からなる群より選択される、請求項44記載の化合物。
【請求項46】
副甲状腺ホルモン関連タンパク質変異体ペプチドを含む化合物であり、機能的核移行シグナルを有しかつ配列番号:5、6、7、8、9、10、11、および12からなる群より選択されるポリペプチドを有する、化合物。
【請求項47】
請求項44記載の化合物をコードする、単離された核酸。
【請求項48】
請求項47記載の核酸を含むベクター。
【請求項49】
核酸分子に動作可能的に連結したプロモーターをさらに含む、請求項48記載のベクター。
【請求項50】
請求項49記載のベクターを含む細胞。
【請求項51】
請求項49記載のベクターを含むウィルス。
【請求項52】
アデノウィルスである、請求項51記載のウィルス。
【請求項53】
請求項44記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項54】
請求項44記載の化合物に免疫特異的に結合する抗体、またはその断片。
【請求項55】
モノクローナル抗体である、請求項54記載の抗体。
【請求項56】
ヒト化抗体である、請求項55記載の抗体。
【請求項57】
請求項56記載の抗体および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項58】
請求項49記載の核酸分子および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項59】
請求項52記載のウィルスを含む、薬学的組成物。
【請求項60】
化合物を調製する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物の発現を提供するような条件下で、核酸を含む請求項47記載の細胞を培養する工程;および
(b)発現された化合物を回収する工程。
【請求項61】
試料中の請求項44記載の化合物の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)化合物に免疫特異的に結合する抗体を、試料に接触させる工程;および
(c)化合物に結合した抗体の存在または量を決定し、それにより試料中の化合物の存在または量を決定する工程。
【請求項62】
試料中の請求項47記載の核酸分子の存在または量を決定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)試料を提供する工程;
(b)核酸分子に結合するプローブを、試料に接触させる工程;および
(c)核酸分子に結合したプローブの存在または量を決定し、それにより試料中の核酸分子の存在または量を決定する工程。
【請求項63】
請求項44記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)化合物と請求項44記載の化合物とを接触させる工程;および
(b)化合物が請求項44記載の化合物に結合するか否かを決定する工程。
【請求項64】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項44記載の化合物を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項65】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項64記載の方法。
【請求項66】
被験者がヒトである、請求項64記載の方法。
【請求項67】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療または予防する方法であり、以下の工程を含む方法:
被験者における平滑筋細胞増殖関連疾患の治療または予防のために十分な量の、請求項49記載の核酸を、このような治療または予防の望まれる被験者に投与する工程。
【請求項68】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項67記載の方法。
【請求項69】
被験者がヒトである、請求項68記載の方法。
【請求項70】
一つまたは複数の容器中に請求項53記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項71】
一つまたは複数の容器中に請求項57記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項72】
一つまたは複数の容器中に請求項58記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項73】
一つまたは複数の容器中に請求項59記載の薬学的組成物およびその内容物の使用説明書を含む、キット。
【請求項74】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の化合物を哺乳動物に投与する工程であって、化合物が、請求項44記載の化合物と少なくとも90%同一なアミノ酸配列を有する化合物である、工程。
【請求項75】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項54記載の抗体を哺乳動物に投与する工程。
【請求項76】
哺乳動物における病理的状態を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
病理的状態を緩和するのに十分な量の、請求項51記載のウィルスを哺乳動物に投与する工程。
【請求項77】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、以下の工程を含む方法:
請求項44記載の化合物の発現または活性化を調整する少なくとも一つの化合物を哺乳動物に投与する工程。
【請求項78】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項77記載の方法。
【請求項79】
平滑筋細胞増殖関連疾患の治療に使用される、請求項44記載の化合物。
【請求項80】
平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する薬剤を製造するための化合物の使用であり、化合物が請求項44記載の化合物である、使用。
【請求項81】
請求項44記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項44記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項44記載の化合物を接触させる工程;
(c)複合体の共結晶が形成されるような条件下で複合体をインキュベーションする工程;
(d)X線回折によって複合体の構造原子座標を決定する工程;および
(e)複合体の構造をモデリングして、候補化合物の請求項44記載の化合物への結合を決定する工程。
【請求項82】
化合物および請求項81記載の方法によって調製された被験化合物の、結晶調製物。
【請求項83】
請求項44記載の化合物に結合する化合物を同定する方法であり、以下の工程を含む方法:
(a)候補化合物を提供する工程;
(b)候補化合物と請求項44記載の化合物の間に複合体が形成されるような条件下で、候補化合物と請求項44記載の化合物を接触させる工程;
(c)核磁気共鳴分析法または質量分析法により複合体の結合または構造を決定する工程;および任意で
(d)複合体の構造をモデリングする工程。
【請求項84】
請求項44記載の化合物、請求項46記載の化合物、請求項47記載の化合物、請求項48記載の化合物、請求項51記載の化合物、および請求項54記載の化合物からなる群より選択される化合物でコーティングされた表面を含む、装置。
【請求項85】
パッチ、ステント、およびカテーテルからなる群より選択される、請求項84記載の装置。
【請求項86】
哺乳動物における平滑筋細胞増殖関連疾患を治療する方法であり、被験者に請求項84記載の装置を接触させる工程を含む方法。
【請求項87】
平滑筋細胞増殖関連疾患が、子宮線維腫(uterine fibroid tumor)、前立腺肥大症、気管支喘息、肝硬変における門脈圧亢進症、肺動脈高血圧、全身性動脈性高血圧、アテローム性動脈硬化症、膀胱疾患、および血管形成後の血管の再狭窄からなる群より選択される、請求項86記載の方法。
【請求項88】
被験者がヒトである、請求項86記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2006−508646(P2006−508646A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−529405(P2004−529405)
【出願日】平成15年8月13日(2003.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2003/025473
【国際公開番号】WO2004/016151
【国際公開日】平成16年2月26日(2004.2.26)
【出願人】(505347329)バスキュロスタティン エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年8月13日(2003.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2003/025473
【国際公開番号】WO2004/016151
【国際公開日】平成16年2月26日(2004.2.26)
【出願人】(505347329)バスキュロスタティン エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]