説明

STEAP−1タンパク質に結合する抗体とそれから由来する分子

新規なSTEAP−1タンパク質及びその変異体に結合する抗体及びそれに由来する分子が開示され、ここでSTEAP−1は正常な成人組織中で組織特異的な発現を示し、表Iに列挙された癌において異常に発現する。従って、STEAP−1は癌に対する診断、予後、予防及び/又は治療標的を提供する。STEAP−1遺伝子又はその断片、又はそのコードタンパク質、又はその変異体、又はその断片は、体液性又は細胞性免疫応答を誘発させるために使用することができる:STEAP−1と反応性である抗体又はT細胞は能動又は受動免疫において使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
STEAP−1タンパク質(配列番号)に特異的に結合する抗原結合部位を含む抗体又はその断片。
【請求項2】
抗体がモノクローナル抗体である請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項3】
抗体がX92.1.30.1.1(1)と命名され、ATCC受託番号PTA−5802が付与された請求項2に記載の抗体又は断片。
【請求項4】
抗体がX120.545.1.1と命名され、ATCC受託番号PTA−5803が付与された請求項2に記載の抗体又は断片。
【請求項5】
モノクローナル抗体がヒト化抗体である請求項2に記載の抗体又は断片。
【請求項6】
断片が、Fab、F(ab’)、Fv又はSfv断片である請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項7】
抗体がヒト抗体である請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項8】
抗原結合部位がマウス抗原結合ドメインである請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項9】
組換え的に産生される請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項10】
組換えタンパク質が抗原結合領域を含む請求項9に記載の抗体又は断片。
【請求項11】
抗体が検出可能なマーカー、毒素、又は治療剤に結合されている請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項12】
検出可能なマーカーが放射性同位元素、金属キレート剤、酵素、蛍光化合物、生物発光化合物又は化学発光化合物である請求項11に記載の抗体又は断片。
【請求項13】
放射性同位元素が、212Bi、131I、131In、90Y、186Re、211At、125I、188Re、153Sm、213Bi、32P、又はLuを含む請求項12に記載の抗体又は断片。
【請求項14】
毒素が、リシン、リシンA鎖、ドキソルビシン、ダウノルビシン、メイタンシノイド、タキソール、臭化エチジウム、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ジヒドロキシアントラシンジオン、アクチノマイシン、ジフテリア毒素、緑膿菌外毒素(PE)A、PE40、アブリン、アブリンA鎖、モデクシンA鎖、α−サルシン、ゲロニン、ミトゲリン(mitogellin)、レトストリクトシン( retstrictocin)、フェノマイシン(phenomycin)、エノマイシン(enomycin)、クリシン(curicin)、クロチン(crotin)、カリケアマイシン、サパオナリア・オフィシナリス(sapaonaria officinalis)阻害剤、グルココルチコイド、オーリスタチン、オーロマイシン(auromycin)、イットリウム、ビスマス、コンブレスタチン、デュオカルマイシン類、ドロスタチン、cc1065、又はシスプラチンを含む請求項11に記載の抗体又は断片。
【請求項15】
抗原結合部位が図2(配列番号)のタンパク質のアミノ酸内のエピトープに特異的に結合する請求項1に記載の抗体又は断片。
【請求項16】
請求項2に記載のモノクローナル抗体を産生するトランスジェニック動物。
【請求項17】
請求項2に記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。
【請求項18】
請求項2に記載の抗体をコードするポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項19】
重鎖と軽鎖の可変ドメインを含む単鎖である請求項18に記載のベクター。
【請求項20】
請求項1に記載の抗体又は断片をヒト単位投薬形態で含有する薬学的組成物。
【請求項21】
生物学的試料中におけるSTEAP−1タンパク質の存在を検出するためのアッセイにおいて、請求項1に記載の抗体に試料を接触させ、試料中のSTEAP−1タンパク質(配列番号)の結合を検出することを含むアッセイ。
【請求項22】
患者においてSTEAP−1タンパク質(配列番号)を発現する細胞の成長を阻害する方法において、
STEAP−1タンパク質に特異的に結合するモノクローナル抗体の重鎖及び軽鎖の可変ドメインを含む単鎖モノクローナル抗体をコードするベクターを上記患者に投与することを含み、該ベクターが単鎖モノクローナル抗体コード配列を癌細胞に送達させ、コードされた単鎖抗体がそこに細胞内発現される方法。
【請求項23】
STEAP−1タンパク質(配列番号)を発現する細胞に細胞傷害薬又は診断薬を送達させる方法において、
請求項1に記載の抗体又は断片に結合した細胞傷害薬又は診断薬を提供して、抗体・薬剤又は断片・薬剤コンジュゲートを形成し;
細胞を抗体・薬剤又は断片・薬剤コンジュゲートにさらすことを含む方法。
【請求項24】
細胞傷害薬又は診断薬が、検出可能なマーカー、毒素、及び治療剤からなる群から選択される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
検出可能なマーカーが放射性同位元素、金属キレート剤、酵素、蛍光化合物、生物発光化合物又は化学発光化合物である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
放射性同位元素が、212Bi、131I、131In、90Y、186Re、211At、125I、188Re、153Sm、213Bi、32P、又はLuを含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
毒素が、リシン、リシンA鎖、ドキソルビシン、ダウノルビシン、メイタンシノイド、タキソール、臭化エチジウム、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ジヒドロキシアントラシンジオン、アクチノマイシン、ジフテリア毒素、緑膿菌外毒素(PE)A、PE40、アブリン、アブリンA鎖、モデクシンA鎖、α−サルシン、ゲロニン、ミトゲリン(mitogellin)、レトストリクトシン( retstrictocin)、フェノマイシン(phenomycin)、エノマイシン(enomycin)、クリシン(curicin)、クロチン(crotin)、カリケアマイシン、サパオナリア・オフィシナリス(sapaonaria officinalis)阻害剤、グルココルチコイド、オーリスタチン、オーロマイシン(auromycin)、イットリウム、ビスマス、コンブレスタチン、デュオカルマイシン類、ドロスタチン、cc1065、又はシスプラチンを含む請求項24に記載の方法。
【請求項28】
生物学的試料中におけるSTEAP−1タンパク質(配列番号)を検出する方法において、
生物学的試料とコントロール試料を提供し;
STEAP−1タンパク質に特異的に結合する請求項1に記載の抗体に生物学的試料とコントロール試料を接触させ;
生物学的試料とコントロール試料中に存在するSTEAP−1タンパク質と抗体との物質の複合体の量を決定することを含む方法。
【請求項29】
表Iに列挙された癌に罹患しているか、罹患が疑われる患者から生物学的試料とコントロール試料を採取することを更に含む請求項28に記載の方法。
【請求項30】
図2に記載のタンパク質をコードする核酸に対応するSTEAP−1siRNA(二本鎖RNA)又はその部分配列を含み、ここで部分配列が19、20、21、22、23、24、又は25の連続RNAヌクレオチド長であり、mRNAコード配列の少なくとも一部分に相補的であり非相補的である配列を含む組成物。
【請求項31】
細胞増殖を調節する分子を同定する方法において、
(a)(i)配列番号1のヌクレオチド配列;
(ii)図3に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(iii)図3に記載のアミノ酸配列に対して90%以上の同一性であるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;及び
(iv)(i)、(ii)、又は(iii)のヌクレオチド配列の断片
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む核酸を含む系に分子を導入し;又は(i)、(ii)、(iii)、又は(iv)のヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質を含む系に被験分子を導入し;
(b)分子とヌクレオチド配列又はタンパク質の間における相互作用の有無を決定し、
分子とヌクレオチド配列又はタンパク質の間における相互作用の存在が、細胞増殖を調節する分子として上記分子を同定する方法。
【請求項32】
系がインビボである請求項31に記載の方法。
【請求項33】
系がインビトロである請求項31に記載の方法。
【請求項34】
分子が、(i)、(ii)、(iii)又は(iv)のヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質に特異的に結合する抗体又は抗体断片を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
分子が、図2に記載のタンパク質をコードする核酸に対応するSTEAP−1siRNA(二本鎖RNA)又はその部分配列を含み、ここで部分配列が19、20、21、22、23、24、又は25の連続RNAヌクレオチド長であり、mRNAコード配列の少なくとも一部分に相補的であり非相補的である配列を含む組成物である請求項31に記載の方法。
【請求項36】
患者における癌を治療する方法において、癌であると診断された患者に請求項31に記載の方法によって同定された分子を投与し、それによって分子が患者における癌を抑制し又は遅らせる方法。
【請求項37】
癌が表Iに記載の癌である請求項36に記載の方法。
【請求項38】
表Iに列挙された癌を治療するための治療薬を同定する方法において、
(a)(i)配列番号1のヌクレオチド配列;
(ii)図3に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(iii)図3に記載のアミノ酸配列に対して90%以上の同一性であるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;及び
(iv)(i)、(ii)、又は(iii)のヌクレオチド配列の断片からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む核酸を含む系に分子を導入し;又は(i)、(ii)、(iii)、又は(iv)のヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質を含む系に被験分子を導入し;
(b)分子とヌクレオチド配列又はタンパク質の間における相互作用の有無を決定し、
分子とヌクレオチド配列又はタンパク質の間における相互作用の存在が、表Iに列挙された組織の癌を治療するための治療薬として上記分子を同定する方法。
【請求項39】
系がインビトロである請求項38に記載の方法。
【請求項40】
系がインビボである請求項38に記載の方法。
【請求項41】
分子が、(i)、(ii)、(iii)又は(iv)のヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質に特異的に結合する抗体又は抗体断片を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
分子が、図2に記載のタンパク質をコードする核酸に対応するSTEAP−1siRNA(二本鎖RNA)又はその部分配列を含み、ここで部分配列が19、20、21、22、23、24、又は25の連続RNAヌクレオチド長であり、mRNAコード配列の少なくとも一部分に相補的であり非相補的である配列を含む組成物である請求項38に記載の方法。
【請求項43】
患者における癌を治療する方法において、癌であると診断された患者に請求項38に記載の方法によって同定された分子を投与し、それによって分子が患者における癌を抑制し又は遅らせる方法。
【請求項44】
癌が表Iに記載の癌である請求項43に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B−1】
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【図2B−2】
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【図2C】
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【図2D−1】
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【図2D−2】
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【図2E−1】
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【図2E−2】
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【図2F−1】
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【図2F−2】
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【図2G−1】
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【図2G−2】
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【図2H−1】
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【図2H−2】
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【図2I−1】
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【図2I−2】
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【図2J−1】
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【図2J−2】
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【図2K−1】
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【図2K−2】
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【図2L−1】
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【図2L−2】
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【図2M−1】
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【図2M−2】
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【図2N−1】
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【図2N−2】
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【図2O−1】
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【図2O−2】
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【図2P−1】
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【図2P−2】
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【図2Q−1】
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【図2Q−2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D−E】
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【図13F−G】
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【図13H−I】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D−E】
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【図14F】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図20E】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公表番号】特表2008−509880(P2008−509880A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509439(P2007−509439)
【出願日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/012625
【国際公開番号】WO2005/113601
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】