説明

VGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ

【課題】 排気ガイドアッセンブリをターボチャージャ本体に組み付けるにあたって、これを直接取り付けとした場合であっても、熱変形を有効に回避し、もって正確な可変翼の作動をもたらす新規な構成を提案するものである。
【解決手段】 本発明のVGSタイプターボチャージャCにおける排気ガイドアッセンブリASは、可変翼1を支持する円環状のフレーム基材2を有し、このフレーム基材2が、ターボチャージャCにおける本体ハウジングHに直接固定されて組み込まれるものであり、且つこのフレーム基材2は肉厚方向の断面形状を変化させた熱変形吸収部25を有することを特徴として成るものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用エンジン等に用いられるVGSタイプターボチャージャ〔VGSはVariable Geometry Systemの略〕において、可変翼を適宜回動させ、タービンに送り込む排気ガスの流量を調整する機構に関するものであって、特に可変翼を支持するフレーム基材における熱変形を吸収し、可変翼の安定した作動を図ることができるようにした排気ガイドアッセンブリに係るものである。
【背景技術】
【0002】
自動車用エンジンの高出力化、高性能化の一手段として用いられる過給機としてターボチャージャが知られている。このものはエンジンの排気エネルギによってタービンを駆動し、このタービンの出力によってコンプレッサを回転させ、エンジンに自然吸気以上の過給状態をもたらす装置である。このターボチャージャは、エンジンが低速回転しているときには、排気流量の低下により排気タービンがほとんど働かず、従って高回転域まで回るエンジンにあってはタービンが効率的に回るまでのもたつき感と、その後の一挙に吹き上がるまでの所要時間いわゆるターボラグ等が生ずることを免れないものであった。また、もともとエンジンの回転数が低いディーゼルエンジンでは、ターボ効果を得にくいという欠点があった。
【0003】
このため低回転域からでも効率的に作動するVGSタイプのターボチャージャが開発されてきている。このものは、組み込まれている排気ガイドアッセンブリにより少ない排気流量を可変翼(羽)で適宜絞り込み、排気の速度を増し、排気タービンの仕事量を大きくすることで、低速回転時でも高出力を発揮できるようにしたものである。このため排気ガイドアッセンブリにあっては、別途可変翼の可変機構等を必要とするものであって、円環状のフレーム基材に周状に等配された複数の可変翼と、これらを一斉に且つ均等に開閉させるためのドライブリングを含む可変駆動機構が設けられている。そして、外部に設けられたアクチュエータからのシフト駆動を受けて、まずドライブリングが回動し、この回動動作をレバープレートを介して可変翼に伝え最終的に複数の可変翼が一斉に且つ均等に開閉(回動)するものである。
【0004】
ところでこのターボチャージャは、常時高温の排気ガスに曝され、且つ非潤滑状態下で正確な作動を要求される。このため、構成部材には耐熱金属が用いられ、極めて精密な寸法設定をしながらも、予想される熱変形に対応する構造を求められている。このような構造上の要求は、可変翼を主要作動部材とする排気ガイドアッセンブリと、このものが組み込まれるVGSタイプのターボチャージャ本体との関係においても構造的に応えなければならない。
【0005】
すなわち両者は、それぞれの形状・構造自体の相違に因み、熱による影響、具体的に熱変形の状況が相違し、このことから排気ガイドアッセンブリは、例えば米国特許第2860827号(特許文献1)に示すように熱変形の相違を許容するような組付用リング(同公報中符号76;mounting ring)を介在させ、ターボチャージャの本体側にいわばフローティンマウントされるように組み付けられている。
しかしながらこのような手法は、排気ガイドアッセンブリが、ターボチャージャ本体に直接取り付けがされたことを仮定して比較すると、部品点数の増加であることは否めず、コスト低減を阻む一つの要因となっている。このため、部品点数の削減の見地から組付リングを排して排気ガイドアッセンブリのターボチャージャ本体への直接固定構造への変更も考慮し得るものの、組付リングの手法に替わる有効な熱変形対策が見出せない限りは、実現し得ない。
【0006】
ところで、本発明者の研究による知見によれば、いわゆる直接固定の場合、排気ガイドアッセンブリにおける円環状のフレーム基材は、周囲の部位においてターボチャージャ本体に直接固定され、この部位が拘束される。この結果、熱を受けた際のフレーム基材の熱変形は、フレーム基材中央部が排気ガスとの接触側に変形してくることが確認されている。そして、このフレーム基材の変形は、ここに回動自在に支持されている可変翼の軸受位置の狂いとして現出し、多数の可変翼の正確な回動制御を妨げる原因となってしまうのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第2860827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような背景を考慮してなされたものであって、排気ガイドアッセンブリをターボチャージャ本体に組み付けるにあたって、これを直接取り付けとした場合であっても、熱変形を有効に回避し、もって正確な可変翼の作動をもたらす新規な構成を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち請求項1記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、
タービンロータの外周位置に配置された複数の可変翼をレバープレートを介してドライブリングのシフトにより回動させ、
エンジンから排出された比較的少ない排気ガスを、この可変翼によって適宜絞り込み、排気ガスの速度を増幅させ、排気ガスのエネルギでタービンロータを回し、排気タービンに直結されたコンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプターボチャージャに組み込まれる排気ガイドアッセンブリであって、
この排気ガイドアッセンブリは、可変翼を支持する円環状のフレーム基材を有し、このフレーム基材が、ターボチャージャにおける本体ハウジングに直接固定されて組み込まれるものであり、且つこのフレーム基材は肉厚方向の断面形状を変化させた熱変形吸収部を有することを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項2記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、前記請求項1記載の要件に加え、前記熱変形吸収部は、フレーム基材の片面または両面に形成された凹部として構成されるものであることを特徴として成るものである。
【0011】
また請求項3記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、前記請求項1記載の要件に加え、前記熱変形吸収部は、フレーム基材にも形成された段差として構成されているものであることを特徴として成るものである。
【0012】
また請求項4記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記熱変形吸収部には、円環状に連続したものであることを特徴として成るものである。
【発明の効果】
【0013】
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
各請求項記載の本発明によれば、熱変形吸収部がいわば排気ガイドアッセンブリのフレーム基材の部分的な弱化部となって、変形の応力をここに集中させ、結果的に全体の熱による変形を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の排気ガイドアッセンブリの一例を示す一部拡大斜視図である。
【図2】本発明の排気ガイドアッセンブリとターボチャージャとの組付状態を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の排気ガイドアッセンブリにおける取付側フレーム基材を示す側面図及び断面図である。
【図4】本発明の排気ガイドアッセンブリを本体ハウジングに取り付けるにあたっての取り付け手法を示す部分断面図である。
【図5】熱変形吸収部を凹部として構成する実施例の種々の形態を示す側面図及び縦断面図である。
【図6】熱変形吸収部を段差として構成する実施例の種々の形態を示す側面図及び縦断面図である。
【図7】熱変形吸収部を段差として構成する実施例の更に他の形態を示す側面図及び縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
【実施例】
【0016】
排気ガイドアッセンブリASは、VGSタイプのターボチャージャCに組み込まれるものであって、具体的には、ターボチャージャCの本体ハウジングHにおけるロータハウジングh1と、センターハウジングh2との間に直接固定されるように取り付けられる。この排気ガイドアッセンブリASは、特にエンジンの低速回転時において排気ガスGを適宜絞り込んで排気流量を調節するものであり、一例として図1に示すように、ターボチャージャCにおけるタービンロータTの外周に設けられ実質的に排気流量を設定する複数の可変翼1と、可変翼1を回動自在に保持するフレーム基材2と、排気ガスGの流量を適宜設定すべく可変翼1を一定角度回動させる可変機構3とを具えて成るものである。以下、各構成部について説明する。
【0017】
まず可変翼1について説明する。このものは一例として図1に示すように、タービンロータTの外周に沿って円弧状に複数(一基の排気ガイドアッセンブリASに対して概ね10〜15個程度)配設され、そのそれぞれが、均等に且つ一斉に回動して排気流量を調節する。また可変翼1は、翼部11と、軸部12とを具えて成り、以下、これらについて説明する。
【0018】
まず翼部11は、主にタービンロータTの幅寸法に応じた幅を有するように形成されるものであり、その幅方向における断面が翼形に形成され、排気ガスGが効果的にタービンロータTに向かうように構成されている。
更にまた、翼部11には、軸部12との境界部(接続部)に、軸部12より幾分大径の鍔部13が形成される。なお鍔部13の側面(座面)は、翼部11の端面と、ほぼ同一平面上に形成され、この平面が可変翼1をフレーム基材2に挿入した際の座面となり、タービンロータTにおける幅方向の位置規制を図る作用を担っている。
【0019】
一方、軸部12は、翼部11と一体的に連続形成されるものであり、翼部11を動かす際の回動軸となる。そして、この軸部12の先端には、可変翼1の取付状態の基準となる基準面15が形成される。なお、この基準面15は、後述する可変機構3に対しカシメ等によって固定される部位であり、一例として図1に示すように、軸部12を対向的に切り欠いた二平面として形成される。
【0020】
図1に示した可変翼1は、翼部11の両側に軸部12が形成された、いわゆる両軸タイプのものである。しかしながら、可変翼1としては、翼部11の一方のみに軸部12が形成された、いわゆる片持ちタイプの可変翼1であるものも適用できる。
【0021】
次に、フレーム基材2について説明する。このものは、複数の可変翼1を回動自在に保持するフレーム部材として構成されるものであって、一例として図1に示すように、取付側フレーム基材21と対向側フレーム基材22とによって可変翼1(翼部11)を挟み込むように構成される。取付側フレーム基材21は、ターボチャージャCの本体に対し直接固定される部材であって中央部分が開口状態に形成され、その周縁部分に可変翼1の軸部12を受け入れる軸受部23が等配されて成るものである。
一方これと対向する対向側フレーム基材22は、実質的にタービンロータTのシュラウドの一部となる案内筒部22aを一体に構成すると共に後述するように可変機構3を支持する。
【0022】
そして、これら取付側フレーム基材21と対向側フレーム基材22とによって挟み込まれた可変翼1を、常に円滑に回動させ得るように、両部材間の寸法が、ほぼ一定(概ね可変翼1の翼幅h程度)に維持されるものであり、一例として軸受部23の外周部分に、四カ所設けられたカシメピン24によって両部材間の寸法が維持される。ここで、このカシメピン24を受け入れるために取付側フレーム基材21及び対向側フレーム基材22に開口形成される孔をピン孔24Pとする。
【0023】
本発明の主題となる熱変形の回避のための構造である熱変形吸収部25は、上記取付側フレーム基材21に設けられるものであるが、その詳細な説明に先立ち前記対向側フレーム基材22に設けられる可変翼1をシフトさせるためのレバープレート5を含む可変機構3について説明する。可変機構3は、排気流量を調節するために可変翼1を適宜回動させるものであり、一例として図1に示すように、排気ガイドアッセンブリAS内において可変翼1の回動を生起させるドライブリング31と、ドライブリングの回動を可変翼1に伝達するレバープレート5とを主な構成部材とする。
【0024】
ドライブリング31は、例えば図示したような切り欠き状の駆動係合部33を周面に多数具えるものであり、ここに前記レバープレート5の一端が係合してドライブリング31の回転がレバープレート5の回動動作になるようにシフトするものである。このドライブリング31は、その一部においてアクチュエータACからの駆動を受け入れるU字状の切り込みとした入力部36を有する。なおこの可変機構3は、この実施例では、対向側フレーム基板22に設けているが、反対側の取付側フレーム基板21側に設けることももとより差し支えない。
【0025】
以上述べた排気ガイドアッセンブリASをターボチャージャCの本体ハウジングHに組み付ける手法は種々存在するが、いずれも本体ハウジングHに対し直接固定されているものであり、他の取付用の部材、例えばリング状部材等を介在させない。
まず図1、2、4(a)に示す実施例は、本体ハウジングHにおけるローターハウジングh1とセンターハウジングh2との間に、フレーム基材2における取付側フレーム基材21を挟み込むようにして支持したものである。この際、ローターハウジングh1とセンターハウジングh2との組み付けは、両者を互いにボルト締めしたり、両者を締めこむような締付バンドを廻して固定する等の手法が採り得る。また図4(b)に示す固定手法は、排気ガイドアッセンブリASのフレーム基材2の取付側フレーム基材21を直接センターハウジングh2にボルト締めして取り付ける手法である。
【0026】
以下本発明の主題となるフレーム基材2に設けられる熱変形吸収部25について説明する。まず基本的な形態は、図1、2、3に示す形態であって、熱変形吸収部25は、フレーム基材2を構成する取付側フレーム基材21に対し形成されている。その形状は、円環状に連続した溝状の凹部として構成される。
この熱変形吸収部25は、この第一の実施例では取付側フレーム基材21における本体ハウジングHにおけるセンターハウジングh2側の面に連続した円環状として構成されるものである。
【0027】
このように構成されているときには、ターボチャージャCにおけるローターハウジングh1の内部を通過する高熱の排気ガスGにより、高温環境下に曝されるフレーム基材2は、全体として膨張傾向になり熱変形を生起する。一方フレーム基材2のうち取付側フレーム基材21は、その周縁部においてセンターハウジングh2とローターハウジングh1とに挟まれるように本体ハウジングHに固定され、拘束状況にあるが、この熱変形吸収部25の存在によりその膨張に伴う熱変形が吸収されるようになり、全体として可変翼1を支持している中央部よりの部分の極端な変形等が回避される。
【0028】
本発明の熱変形吸収部25の基本的な実施の形態は、以上述べたとおりであるが、更に他の種々の実施の形態が挙げられる。
まず図5に示すものは、熱変形吸収部25を溝状の凹部によって構成したものであり、これらの種々の形態を示すものである。
まず図5(a)に示すものは、熱変形吸収部25となる溝を取付側フレーム基材21に対し、その両面に形成したものである。一例として、センターハウジングh2側には、連続した円形の溝とした熱変形吸収部25aを形成し、反対側のローターハウジングh1側の面には、その内側に沿うように幾分にずらして熱変形吸収部25bを連続した円環として形成するものである。
【0029】
また図5(b)に示すものは、例えば熱変形吸収部25を取付側フレーム基材21におけるセンターハウジングh2側に形成するものであるが、不連続であって全体として円環状になるような形状として構成するものである。
また図5(c)に示すものは、不連続にした熱変形吸収部25を取付側フレーム基材21の両面に設けるものであるが、両面それぞれ不連続な形態のものを位置をずらすようにして形成するものである。すなわち、取付側フレーム基材21におけるセンターハウジングh2側の熱変形吸収部25aの不連続な部分においては、ローターハウジングh1側の面に連続した熱変形吸収部25bを配置するような形態である。
【0030】
更に熱変形吸収部25は、このような溝として形成するほか、段差状に形成することが可能である。すなわち図6に示すものは、段差状に構成した熱変形吸収部25を示すものであり、図6(a)に示すものは、全体として熱変形吸収部25がずれたような段差部を構成する。
また図6(b)に示すものは、取付側フレーム基材21の厚さ方向中心は変わらないものの、一部に段差を形成し、結果的に例えばローターハウジングh1側は凹陥し、反対側は張り出すような形態を採る。
また図6(c)に示すものは、その形態を二重にしたようなものであって、いわばジグザグないしは蛇腹状と称される様な断面形状に構成する。
また図6(d)に示すものは、熱変形吸収部25は段差状に形成するものの、その部位において取付側フレーム基材21の厚さ方向面より張り出す部分が生じないように構成しているものである。
【0031】
また更に図7に示すものは、このような熱変形吸収部25を取付側フレーム基材21の最外周縁に形成したものである。具体的には、図7(a)に示すように周縁を肉薄状態に押し潰したような形態を採るものであり、この部分を肉薄部251として示すものである。
また図7(b)に示すものは、この肉薄部251の基部側を屈曲させて取付側フレーム基材21に連続させるようにしたものであり、屈曲させるために生じる部位を溝部252として図示する。
要は、いずれの実施例も、弱化部といえる熱変形生成部位の熱サイクルを考慮した形状変更と、その最適化を画することにより熱変形を抑制して排気ガイドアッセンブリASの本体ハウジングHに対する直接取り付けを可能としたものである。
【符号の説明】
【0032】
1 可変翼
2 フレーム基材
3 可変機構
5 レバープレート
11 翼部
12 軸部
13 鍔部
15 基準面
2 タービンフレーム
21 取付側フレーム基材
22 対向側フレーム基材
22a 案内筒部
23 軸受部
24 カシメピン
24P ピン孔
25 熱変形吸収部
251 肉薄部
252 溝部
3 可変機構
31 ドライブリング
33 駆動係合部
36 入力部
5 レバープレート
AC アクチュエータ
AS 排気ガイドアッセンブリ
C ターボチャージャ
T タービンロータ
G 排気ガス
H 本体ハウジング
h1 ローターハウジング
h2 センターハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンロータの外周位置に配置された複数の可変翼をレバープレートを介してドライブリングのシフトにより回動させ、
エンジンから排出された比較的少ない排気ガスを、この可変翼によって適宜絞り込み、 排気ガスの速度を増幅させ、排気ガスのエネルギでタービンロータを回し、排気タービンに直結されたコンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプターボチャージャに組み込まれる排気ガイドアッセンブリであって、
この排気ガイドアッセンブリは、可変翼を支持する円環状のフレーム基材を有し、このフレーム基材が、ターボチャージャにおける本体ハウジングに直接固定されて組み込まれるものであり、且つこのフレーム基材は肉厚方向の断面形状を変化させた熱変形吸収部を有することを特徴とするVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ。
【請求項2】
前記熱変形吸収部は、フレーム基材の片面または両面に形成された凹部として構成されるものであることを特徴とする請求項1記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ。
【請求項3】
前記熱変形吸収部は、フレーム基材に形成された段差として構成されているものであることを特徴とする請求項1記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ。
【請求項4】
前記熱変形吸収部は、円環状に連続したものであることを特徴とする請求項1、2または3記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−216281(P2010−216281A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61353(P2009−61353)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(593146110)株式会社アキタファインブランキング (15)
【Fターム(参考)】