説明

XBP−1活性を調整するための方法および組成物

本発明は、XBP−1タンパク質、またはXBP-1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を調整する方法および組成物を提供する。本発明の方法および組成物を用いて調整し得るXBP-1活性の例としては、非折り畳みタンパク質の応答(UPR)、形質細胞の分化、免疫グロブリン産生、アポトーシスおよびIL−6の産生が挙げられる。本発明はまた、XBP−1タンパク質、またはXBP-1を含むシグナル伝達経路中の分子の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を調整する化合物を同定する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する際に有用な化合物を同定する方法であって、
a)哺乳動物XBP−1タンパク質を含む指標組成物を提供すること;
b)前記指標組成物を試験化合物のライブラリーの各メンバーに接触させること;
c)前記試験化合物のライブラリーから、XBP−1タンパク質の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を調整する関連化合物を選択し、それによって哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項2】
前記化合物のXBP−1の生物学的活性に対する効果を測定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生物学的活性は、UPRの調整、細胞分化の調整、IL−6産生の調整、免疫グロブリン産生の調整、プロテアソーム経路の調整、タンパク質の折り畳みおよび輸送の調整、B細胞最終分化の調整、ならびにアポトーシスの調整からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記翻訳後修飾は、リン酸化(phophorylation)、グリコシレーションおよびユビキチン化からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記XBP−1の活性は、XBP−1と、IRE−1またはATF6αとの結合を測定することによって測定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記XBP−1の活性は、XBP−1とXBP−1に応答する遺伝子の調節領域との結合を測定することによって測定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記遺伝子は、シャペロン遺伝子である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記遺伝子は、ERdj4、p58ipk、EDEM、PDI−P5、RAMP4、HEDJ、BiP、ATF6α、XBP−1、ArmetおよびDNAJB9からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記XBP−1の活性は、タンパク質の産生を測定することによって測定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記タンパク質は、α-フェトプロテイン、α1-抗トリプシンおよびアルブミンからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記タンパク質は、免疫グロブリンである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記XBP−1の活性は、IL-6発現を測定することによって測定される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記指標組成物は、XBP−1タンパク質を発現する細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記細胞は、XBP−1タンパク質をコードする発現ベクターを前記細胞に導入することによって、XBP−1タンパク質を発現するように操作されている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記指標組成物は、無細胞組成物である、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記指標組成物は、XBP−1タンパク質と標的分子を発現する細胞であり、前記試験化合物のXBP−1タンパク質と標的分子との相互作用を調整する能力がモニターされる、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記指標組成物は、指標細胞を含み、前記指標細胞は、XBP−1タンパク質およびXBP−1タンパク質に応答するレポーター遺伝子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記指標細胞は、XBP−1タンパク質をコードする組換え発現ベクターを含有し、レポーター遺伝子に作用可能に結合するXBP−1応答調節エレメントを含み、前記方法は、
a)前記指標細胞を試験化合物に接触させること;
b)前記試験化合物の存在下での指標細胞中のレポーター遺伝子の発現レベルを決定すること;および
c)前記試験化合物の存在下での指標細胞中のレポーター遺伝子の発現レベルと、前記試験化合物の不存在下での指標細胞中のレポーター遺伝子の発現レベルとを比較し、それによってXBP−1タンパク質の活性を調整する関連化合物を選択することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する際に有用な化合物を同定する方法であって、
a)哺乳動物IRE-1タンパク質を含む指標組成物を提供すること;
b)前記指標組成物を試験化合物のライブラリーの各メンバーに接触させること;
c)前記試験化合物のライブラリーから、IRE-1タンパク質の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を調整する関連化合物を選択し、それによって哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項20】
前記生物学的活性は、UPRの調整、細胞分化の調整、IL-6産生の調整、免疫グロブリン産生の調整、プロテアソーム経路の調整、タンパク質の折り畳みおよび輸送の調整、B細胞最終分化の調整、ならびにアポトーシスの調整からなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記IRE-1の活性は、キナーゼ活性である、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記IRE-1の活性は、エンドリボヌクレアーゼ活性である、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記IRE-1の活性は、IRE-1のXBP−1との結合を測定することによって測定される、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記指標組成物は、IRE-1を発現する細胞である、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記細胞は、IRE-1タンパク質をコードする発現ベクターを前記細胞に導入することによって、IRE-1タンパク質を発現するように操作されている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記指標組成物は、無細胞組成物である、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記指標組成物は、IRE-1タンパク質と標的分子を発現する細胞であり、前記試験化合物のIRE-1タンパク質と標的分子との相互作用を調整する能力がモニターされる、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する化合物を同定する方法であって、
a)XBP−1が欠損している細胞またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子を試験化合物に接触させること;および
b)XBP−1が欠損している細胞またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子における生物学的活性を調整する試験化合物の能力に基づいて生物学的活性のモジュレーターとして同定される試験化合物が、XBP−1の生物学的活性に及ぼす効果を決定し、それによって哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項29】
前記細胞は、XBP−1が欠損する非ヒト動物の細胞中にあり、またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子および細胞は、前記試験化合物を前記動物に接触投与することによって前記試験化合物に接触させる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する際に有用な化合物を同定する方法であって、
a)哺乳動物XBP−1またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子を提供すること;
b)前記指標組成物を試験化合物のライブラリーの各メンバーに接触させること;
c)前記試験化合物のライブラリーから、XBP−1タンパク質もしくはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子の、発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を調整する関連化合物を選択し、それによって哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項31】
前記指標組成物は、XBP−1、IRE-1、PERKおよび/またはATF6αタンパク質を発現する細胞である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞は、XBP−1、IRE-1、PERKまたはATF6αタンパク質をコードする発現ベクターを前記細胞に導入することによって、XBP−1、IRE-1、PERKまたはATF6αタンパク質を発現するように操作されている、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記指標組成物は、無細胞組成物である、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記指標組成物は、XBP−1、IRE-1、PERKまたはATF6αタンパク質と標的分子を発現する細胞であり、前記試験化合物のXBP−1、IRE-1、PERKまたはATF6αタンパク質と標的分子との相互作用を調整する能力がモニターされる、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
自己免疫疾患を調整する際に有用な化合物を同定する方法であって、
a)哺乳動物XBP−1またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子を含む指標組成物を提供すること;
b)前記指標組成物を試験化合物のライブラリーの各メンバーに接触させること;および
c)前記試験化合物のライブラリーから、XBP−1タンパク質もしくはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性をダウンレギュレートする関連化合物を選択し、それによって自己免疫疾患を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項36】
前記XBP−1の活性は、XBP−1と、IRE−1またはATF6αとの結合を測定することによって測定される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記XBP−1の活性は、XBP−1と、XBP−1に応答する遺伝子の調節領域との結合を測定することによって測定される、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記遺伝子は、シャペロン遺伝子である、請求項37に記載の方法
【請求項39】
前記遺伝子は、ERdj4、p58ipk、EDEM、PDI−P5、RAMP4、HEDJ、BiP、ATF6α、XBP−1およびDNAJB9からなる群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記XBP−1の活性は、タンパク質の産生を測定することによって測定される、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記タンパク質は、α-フェトプロテイン、アルブミン、α1-抗トリプシンまたは免疫グロブリンからなる群から選択される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記XBP−1の活性は、IL-6発現を測定することによって測定される、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
前記IRE-1の活性が測定される、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
前記IRE-1の活性は、キナーゼ活性である、請求項43に記載の方法
【請求項45】
前記IRE-1の活性は、エンドリボヌクレアーゼ活性である、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記IRE-1の活性は、IRE-1とXBP−1の結合を測定することによって測定される、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記自己免疫疾患は、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、グッドパスチャー病、グレーブス病、橋本甲状腺炎、尋常天疱瘡、重症筋無力症、強皮症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少性紫斑病、多発性筋炎および皮膚筋炎、悪性貧血、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、血管炎、多発性硬化症、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、ならびにI型糖尿病からなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項48】
前記自己免疫疾患は抗体の産生を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項49】
悪性疾患を治療するのに有用な化合物を同定する方法であって、
a)哺乳動物XBP−1またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子を含む指標組成物を提供すること;
b)前記指標組成物を試験化合物のライブラリーの各メンバーに接触させること;
c)前記試験化合物のライブラリーから、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中の分子の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を調整する関連化合物を選択し、それによって悪性疾患を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項50】
前記XBP−1の活性は、前記XBP−1とIRE-1の結合を測定することによって測定される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記XBP−1の活性は、XBP−1とXBP−1に応答する遺伝子の調節領域との結合を測定することによって測定される、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記遺伝子は、シャペロン遺伝子である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記遺伝子は、ERdj4、p58ipk、EDEM、PDI-P5、RAMP4、HEDJ、BiP、ATF6α、XBP−1、ArmetおよびDNAJB9からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記XBP−1の活性は、タンパク質の産生を測定することによって測定される、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記タンパク質は、α-フェトプロテイン、アルブミン、α1-抗トリプシン、または免疫グロブリンからなる群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記XBP−1の活性は、IL-6発現を測定することによって測定される、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記シグナル伝達経路中の分子は、IRE-1であり、前記IRE-1の活性は、キナーゼ活性を測定することによって測定される、請求項49に記載の方法。
【請求項58】
前記シグナル伝達経路中の分子は、IRE-1であり、前記IRE-1の活性は、エンドリボヌクレアーゼ活性である、請求項49に記載の方法。
【請求項59】
前記シグナル伝達経路中の分子は、IRE-1であり、前記IRE-1の活性は、IRE-1とXBP−1との結合を測定することによって測定される、請求項49に記載の方法。
【請求項60】
前記悪性疾患は、急性リンパ芽球性白血病;急性骨髄性白血病;副腎皮質癌腫;エイズ関連性リンパ腫;胆管癌;膀胱癌;骨の癌、悪性骨肉種、線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍;乳癌;気管支腺腫;カルチノイド腫瘍;副腎皮質カルシノーマ;中枢神経系リンパ腫;サイナスの癌、胆嚢癌;胃癌;唾液腺の癌;食道癌;神経細胞の癌;腸の癌(例えば、大腸または小腸);子宮頸癌;結腸癌;結腸直腸癌;皮膚T細胞リンパ腫;B細胞リンパ腫;T細胞リンパ腫;子宮体癌;上皮癌;子宮体癌;眼内メラノーマ;網膜芽細胞腫;ヘアリーセル白血病;肝臓癌;ホジキン病;カポジ肉腫;急性リンパ芽球性白血病;肺癌;非ホジキンリンパ腫;メラノーマ;多発性骨髄腫;神経芽細胞腫;前立腺癌;網膜芽細胞腫;ユーイング肉腫;膣癌;ワルデンストレーム大グロブリン血症;悪性腺腫;卵巣癌;慢性リンパ性白血病、膵臓癌;ウイルム腫瘍からなる群から選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項61】
前記悪性疾患が分泌細胞内にある、請求項49に記載の方法。
【請求項62】
哺乳動物XBP−1と哺乳動物IRE-1との相互作用を調整する化合物を同定する方法であって、
a)XBP−1分子のIRE-1相互作用部分を含む第1のポリペプチドと、IRE-1分子のXBP−1相互作用部分を含む第1のポリペプチドを、複数の試験化合物の存在下および不存在下に提供すること;および
b)試験化合物の存在下および不存在下における前記第1と第2のポリペプチドとの相互作用の程度を決定し、それによって哺乳動物XBP−1と哺乳動物IRE-1の間の相互作用を調整する化合物を同定することを含む、方法。
【請求項63】
哺乳動物XBP−1と哺乳動物ATF6αとの相互作用を調整する化合物を同定する方法であって、
a)XBP−1分子のATF6α相互作用部分を含む第1のポリペプチドと、ATF6α分子のXBP−1相互作用部分を含む第1のポリペプチドを、複数の試験化合物の存在下および不存在下に提供すること;および
b)試験化合物の存在下および不存在下における前記第1と第2のポリペプチドとの相互作用の程度を決定し、それによって哺乳動物XBP−1と哺乳動物ATF6αの間の相互作用を調整する化合物を同定することを含む、方法。**
【請求項64】
前記第1と第2のポリペプチドの相互作用は、XBP−1と、IRE−1またはATF6αとの結合を測定することによって決定される、請求項62または63に記載の方法。
【請求項65】
前記第1と第2のペプチドの間の相互作用は、XBP−1活性を測定することによって決定される、請求項62または63に記載の方法。
【請求項66】
前記第1と第2のペプチドの間の相互作用は、XBP−1のスプライシングされたレベルを測定することによって決定される、請求項62または63に記載の方法。
【請求項67】
前記第1と第2のペプチドの間の相互作用は、XBP−1のスプライシングされていないレベルを測定することによって決定される、請求項62または63に記載の方法。
【請求項68】
前記化合物は、自己免疫疾患を治療するために有用である、請求項62または63に記載の方法。
【請求項69】
前記化合物は、悪性疾患を治療するために有用である、請求項62または63に記載の方法。
【請求項70】
前記化合物は、XBP−1の生物学的活性を調整するために有用である、請求項62または63に記載の方法。
【請求項71】
外因性哺乳動物XBP−1分子、またはその部分を含む組換え細胞であって、スプライシング部位にまたがるXBP−1のヌクレオチド配列および、XBP−1タンパク質をスプライシングするとすぐ、レポーター遺伝子の転写が起こるように、スプライシングされたXBP−1の調節領域に作用可能に結合するレポーター遺伝子を含む、組換え細胞。
【請求項72】
化合物が哺乳動物XBP−1のスプライシングを上方調整する能力を検出するための方法であって、請求項68に記載の細胞を化合物に接触させること、および前記化合物の存在下および不存在下でレポーター遺伝子の発現を測定することを含み、前記化合物の存在下でスプライシングされたXBP−1のレベルが上昇すると、前記化合物が哺乳動物XBP−1のスプライシングを上方調整することを示す、方法。
【請求項73】
哺乳動物XBP−1の細胞中での発現および/または活性を調整する方法であって、前記細胞を、XBP−1を活性化するタンパク質の発現および/または活性を調整する作用物質に接触させ、それによって哺乳動物XBP−1の発現および/または活性を調節することを含む、方法。
【請求項74】
前記XBP−1を活性化するタンパク質は、IRE-1である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナート(dipeptidyl boronate)クラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者からの細胞である、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
その転写が哺乳動物XBP−1によって調節される遺伝子の、細胞中での発現を調整する方法であって、前記細胞を、スプライシングされたXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を増加させる作用物質に接触させ、遺伝子の発現を変えることを含む方法。
【請求項79】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項78に記載の方法。
【請求項81】
その転写が哺乳動物XBP−1によって調節される遺伝子の、細胞中での発現を調整する方法であって、前記細胞を、スプライシングされたXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を増加させる作用物質に接触させ、遺伝子の発現を変えることを含む方法。
【請求項82】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記接触させるステップは、XBP−1の生物学的活性の調節が有効である被験体のin vivoで行われる、請求項78〜81のいずれかに記載の方法。
【請求項85】
転写がXBP−1によって調節される、XBP−1の生物学的作用の媒介に関与する遺伝子の哺乳動物細胞中での発現を増加させる方法であって、細胞を、XBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を調整する作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を増加させる方法。
【請求項86】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
転写がXBP−1によって調節される、XBP−1の生物学的作用の媒介に関与する遺伝子の哺乳動物細胞中での発現を増加させる方法であって、細胞を、XBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を調整する作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を増加させる方法。
【請求項89】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項88に記載の方法。
【請求項91】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
転写がXBP−1によって調節される、XBP−1の生物学的作用の媒介に関与する遺伝子の哺乳動物細胞中での発現を増加させる方法であって、細胞を、スプライシングされたXBP−1の、細胞中での発現を増加させる作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を増加させる方法。
【請求項93】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
転写がXBP−1によって調節される、XBP−1の生物学的作用の媒介に関与する遺伝子の哺乳動物細胞中での発現を増加させる方法であって、細胞を、スプライシングされていないXBP−1の、細胞中での発現を増加させる作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を増加させる方法。
【請求項96】
前記スプライシングされていないXBP−1の活性は、スプライシングされたXBP−1の活性を阻害することを含む、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
転写がXBP−1によって調節される、XBP−1の生物学的作用の媒介に関与する遺伝子の哺乳動物細胞中での発現を減少させる方法であって、細胞を、スプライシングされたXBP−1の、細胞中での発現を減少させる作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を減少させる方法。
【請求項98】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記スプライシングされたXBP−1の活性は、RNAiを媒介する、強い陰性のXBP−1タンパク質または核酸の、スプライシングされたXBP−1の活性を阻害するのに十分な量を細胞に導入することによって減少する、請求項97に記載の方法。
【請求項102】
転写がXBP−1によって調節される、XBP−1の生物学的作用の媒介に関与する遺伝子の哺乳動物細胞中での発現を減少させる方法であって、細胞を、スプライシングされていないXBP−1の、細胞中での発現を減少させる作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を減少させる方法。
【請求項103】
前記スプライシングされていないXBP−1の活性は、スプライシングされたXBP−1の活性を阻害することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記遺伝子は、ERdj4、p58ipk、EDEM、PDI-P5、RAMP4、HEDJ、BiP、ATF6α、XBP−1、ArmetおよびDNAJB9からなる群から選択される、請求項86、90、93、95、99および102のいずれかに記載の方法。
【請求項105】
前記細胞は、B細胞である、請求項86、90、93、95、99および102のいずれかに記載の方法。
【請求項106】
少なくとも1つの哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する方法であって、細胞を、スプライシングされたXBP−1の細胞中での、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を増加させる作用物質と接触させ、哺乳動物XBP−1の少なくとも1つの生物学的活性を調整する方法。
【請求項107】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
少なくとも1つの哺乳動物XBP−1の生物学的活性を調整する方法であって、細胞を、スプライシングされたXBP−1の細胞中での、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を減少させる作用物質と接触させ、前記生物学的活性を調整する方法。
【請求項110】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項109に記載の方法。
【請求項113】
哺乳動物細胞をスプライシングされていないXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を調整する作用物質に接触させることを含む、細胞分化を調整する方法。
【請求項114】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
哺乳動物細胞において、XBP−1を含むシグナル伝達経路を誘導する細胞外の影響によって活性化される遺伝子の発現レベルを下方調整する方法であって、前記方法は、スプライシングされたXBP−1の細胞中での発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を減少させる作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を減少させる方法。
【請求項117】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項116に記載の方法。
【請求項119】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
哺乳動物細胞において、XBP−1を含むシグナル伝達経路を誘導する細胞外の影響によって活性化される遺伝子の発現レベルを上方調整する方法であって、前記方法は、スプライシングされたXBP−1の細胞中での発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を増加させる作用物質に接触させ、前記遺伝子の発現を増加させる方法。
【請求項121】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記細胞外の影響がERストレスを誘発する、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
哺乳動物細胞において、XBP−1媒介性の細胞内シグナリングを下方調整する方法であって、前記細胞を、スプライシングされたXBP−1の前記細胞中での発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を下方調整する作用物質に接触させ、XBP−1媒介性の細胞内シグナリングを下方調整することを含む方法。
【請求項125】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項124に記載の方法。
【請求項127】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
XBP−1媒介性の細胞内シグナリングを上方調整する方法であって、哺乳動物細胞を、スプライシングされたXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾、および/または活性を上方調整する作用物質に接触させ、XBP−1媒介性の細胞内シグナリングを上方調整することを含む方法。
【請求項129】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
細胞内でのIL-6発現を増加させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされたXBP−1の活性を増加させる作用物質に接触させ、IL-6発現を増加させることを含む方法。
【請求項132】
細胞内でのIL-6発現を増加させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされていないXBP−1の活性を増加させる作用物質に接触させ、IL-6発現を増加させることを含む方法。
【請求項133】
細胞内でのIL-6発現を減少させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされたXBP−1の活性を減少させる作用物質に接触させ、IL-6発現を減少させることを含む方法。
【請求項134】
細胞内でのIL-6発現を減少させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされていないXBP−1の活性を減少させる作用物質に接触させ、IL-6発現を減少させることを含む方法。
【請求項135】
哺乳動物細胞においてアポトーシスを下方調整する方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされたXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を減少させる作用物質に接触させ、アポトーシスを減少させることを含む方法。
【請求項136】
哺乳動物細胞においてアポトーシスを上方調整する方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされたXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を減少させる作用物質に接触させ、アポトーシスを上方調整することを含む方法。
【請求項137】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞から単離された細胞である、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
タンパク質の折り畳み、輸送および/または分泌作用を増加させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされたXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を増加させる作用物質に接触させ、タンパク質の産生を増加させることを含む方法。
【請求項141】
前記タンパク質は、ウイルス蛋白である、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
前記タンパク質の折り畳み、または輸送の増加は、シャペロンタンパク質の増加によって測定される、請求項140に記載の方法。
【請求項143】
前記タンパク質は、α-フェトプロテイン、アルブミン、α1-抗トリプシンおよびルシフェラーゼからなる群から選択される、請求項140に記載の方法。
【請求項144】
前記タンパク質は、前記細胞に対して外因性である、請求項140に記載の方法。
【請求項145】
前記タンパク質は、免疫グロブリンである、請求項140に記載の方法。
【請求項146】
前記細胞は、B細胞である、請求項140に記載の方法。
【請求項147】
前記細胞は、ヘパトサイトである、請求項140に記載の方法。
【請求項148】
前記タンパク質は、細胞内に組換えによって発現される、請求項140に記載の方法。
【請求項149】
タンパク質の折り畳み、または輸送を増加させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされていないXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を減少させる作用物質に接触させ、タンパク質の産生を増加させることを含む方法。
【請求項150】
細胞中におけるタンパク質の折り畳み、または輸送を増加させる方法であって、細胞を、前記細胞内においてスプライシングされていないXBP−1の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を増加させる作用物質に接触させ、タンパク質の産生を減少させることを含む方法。
【請求項151】
前記作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターではない、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者からの細胞である、請求項150に記載の方法。
【請求項153】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項150に記載の方法。
【請求項154】
B細胞の最終分化を調整する方法であって、哺乳動物細胞を、B細胞中のIL-4誘導性シグナリングを調整して、XBP−1誘導性の転写が調整する作用物質に接触させることを含み、それによってB細胞の最終分化を調整することを含む方法。
【請求項155】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者からの細胞である、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
哺乳動物細胞におけるXBP−1の生物学的活性を調整する方法であって、細胞を、B細胞の最終分化を誘導する作用物質に接触させることを含む方法。
【請求項158】
前記細胞は、UPRの調整が必要であると同定された患者に存在する細胞からの単離された細胞である、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項157に記載の方法。
【請求項160】
前記作用物質は、IL-4である、請求項157に記載の方法。
【請求項161】
前記作用物質は、シグナリングタンパク質、STAT6を介して作用する、請求項157に記載の方法。
【請求項162】
前記作用物質は、LPS、CD40およびIL-4からなる群から選択される1以上の作用物質である、請求項157に記載の方法。
【請求項163】
XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、哺乳動物被験体中での活性を下方調整する作用物質を用いた治療が有効となり得る異常を治療または予防するための方法であって、前記異常を持つ被験体にXBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を下方調整する作用物質を投与することを含む、方法。
【請求項164】
前記患者は、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を測定することによって同定される、請求項75に記載の方法。
【請求項165】
前記作用物質は、スプライシングされていないXBP−1のスプライシングされたXBP−1に対する比率を調整する、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
前記疾患は、自己免疫疾患である、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
前記疾患は、悪性疾患である、請求項163に記載の方法。
【請求項168】
前記悪性疾患を有する哺乳動物被験体に、XBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を下方調整する作用物質を投与することを含み、さらに、悪性疾患を治療するのに有用なさらなる作用物質を含む、悪性疾患を治療または予防するための方法。
【請求項169】
前記さらなる作用物質は、ジペプチジルボロナートクラスのプロテアソームインヒビターである、請求項168に記載の方法。
【請求項170】
スプライシングされたXBP−1タンパク質またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、被験体中での活性を上方調整する作用物質を用いた治療によってが有効となり得る異常を治療または予防するための方法であって、前記異常を持つ被験体にXBP−1またはXBP−1を含むシグナル伝達経路中のタンパク質の、発現、プロセシング、翻訳後修飾および/または活性を上方調整する作用物質を投与することを含む、方法。
【請求項171】
前記作用物質は、スプライシングされていないXBP−1のスプライシングされたXBP−1に対する比率を調整する、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記異常は、後天性免疫不全症の異常または感染症である、請求項170に記載の方法。
【請求項173】
スプライシングされた哺乳動物XBP−1をコードする核酸分子および抗原を含む、免疫調節性組成物。
【請求項174】
スプライシングされた哺乳動物XBP−1活性を増加させる化合物および抗原を含む、免疫調節性組成物。
【請求項175】
スプライシングされた哺乳動物XBP−1のインヒビターおよび抗原を含む、免疫調節性組成物。
【請求項176】
前記インヒビターは、スプライシングされた哺乳動物XBP−1および抗原の強い陰性のインヒビターである、請求項175に記載の免疫調節性組成物。
【請求項177】
被験体における自己免疫疾患を調整する方法であって、請求項173〜175のいずれか1項に記載の免疫調節性組成物を投与することを含む、方法。
【請求項178】
哺乳動物被験体における細胞分化を調整する方法であって、請求項173〜175のいずれか1項に記載の免疫調節性組成物を投与することを含む、方法。
【請求項179】
哺乳動物被験体における免疫応答を高めるための方法であって、スプライシングされたXBP−1をコードする核酸分子を被験体に投与して、免疫応答を高める、方法。
【請求項180】
哺乳動物被験体における免疫応答を高めるための方法であって、XBP−1アゴニストを被験体に投与して、免疫応答を高める、方法。


【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図21A】
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【図21B】
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【公表番号】特表2006−515163(P2006−515163A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−533014(P2004−533014)
【出願日】平成15年9月2日(2003.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2003/027404
【国際公開番号】WO2004/020610
【国際公開日】平成16年3月11日(2004.3.11)
【出願人】(505070494)プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ (4)
【氏名又は名称原語表記】PRESIDENT AND FELLOWS OFHARVARD COLLEGE
【住所又は居所原語表記】1350 Massachusetts Avenue,Suite 727, Cambridge, MA 02138 (US).
【Fターム(参考)】