説明

アザ二環式カルボキサミド誘導体、これらの調製およびこれらの治療上の使用



本発明は、塩基または酸との付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、一般式(I)の化合物に関し、式中、X、X、XおよびXは、互いに独立に、窒素原子またはC−Rであり;Z、Z、ZおよびZは、互いに独立に、窒素原子またはC−R基であり;RaおよびRbは、これらを担持する炭素原子と共に、5員環を形成し、この環は窒素原子および炭素原子を含み、この環は部分的に飽和であるか、または不飽和であり、並びに1以上の置換基Rで置換されていてもよく;Wは酸素またはイオウ原子であり;nは0、1、2または3に等しく;Yは置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリールである。これらの調製方法および治療上の使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
文書WO2006/024 776、WO2006/072 736、WO2007/010 144およびWO2007/010 138は、TRPV1(またはVR1)型の受容体に対するイン・ビトロおよびイン・ビボアンタゴニストまたはアゴニスト活性を有する二環式カルボキサミド誘導体を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】国際公開第2006/024776号
【特許文献2】国際公開第2006/072736号
【特許文献3】国際公開第2007/010144号
【特許文献4】国際公開第2007/010138号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
機能的活性、代謝プロフィールおよび/または安全プロフィールの点で改善されている、TRPV1型の受容体に対する新規リガンドを見出す必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、TRPV1(またはVR1)型の受容体に対するイン・ビトロおよびイン・ビボアンタゴニストまたはアゴニスト活性を有するアザ二環式カルボキサミド誘導体を提供することによってこの要求を満たす。
【0005】
本発明の第1主題は下記一般式(I)に相当する化合物に関する。
【0006】
本発明の別の主題は一般式(I)の化合物の調製方法に関する。
【0007】
本発明の別の主題は、特には医薬または医薬組成物における、一般式(I)の化合物の使用に関する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の化合物は下記一般式(I)に相当する:
【0009】
【化1】

(式中:
、X、XおよびXは、互いに独立に、窒素原子または基C−Rを表し;
、X、XおよびXのうちからの1つが窒素原子を表すとき、他のものが基C−Rに相当することは理解され;
、Z、ZおよびZは、互いに独立に、窒素原子、炭素原子または基C−Rを表し、
、Z、ZおよびZのうちからの少なくとも1つは窒素原子に相当し、並びに
、Z、ZおよびZのうちからの1つは、式(I)のアミドまたはチオアミドの窒素原子に結合する、炭素原子に相当し;
RaおよびRbは、これらを担持する炭素原子と共に、5員環を形成し、この環は窒素原子および炭素原子を含み、この環は部分的に飽和であるか、または不飽和であり、並びに1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
Wは酸素またはイオウ原子を表し;
nは0、1、2または3に等しく;
Yは、ハロゲン原子、基C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C−C―アルキレン、C―C−フルオロアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン−O−、C−C−フルオロアルコキシ、シアノ、C(O)NR、ニトロ、NR、C−C−チオアルキル、チオール、−S(O)−C−C―アルキル、−S(O)―C―C−アルキル.SONR、NRC(O)R、NRSO、C(O)NR、OC(O)NR、−Si−(C―C−アルキル)、−SF、アリール−C−C−アルキレンもしくはアリール、ヘテロアリール−C−C−アルキレンもしくはヘテロアリールから選択される1以上の基で置換されていてもよい、アリールまたはヘテロアリールを表し;基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C―シクロアルキルオキシおよびC−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン−O−はヒドロキシル基、C−C−アルコキシまたはNRで置換されていてもよく、アリールおよびヘテロアリール基は、互いに同一であっても異なっていてもよい、1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
は、水素原子、ハロゲン原子、C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、アリールオキシ−C−C−アルキル、ヘテロアリールオキシ−C−C−アルキル、アリール−C―C−アルキレンオキシ−C−C−アルキル、ヘテロアリール−C―C−アルキレンオキシ−C―C−アルキル、アリールチオ−C―C−アルキル、ヘテロアリールチオ−C−C−アルキル、アリール−C−C―アルキレン−チオ−C−C−アルキル、ヘテロアリール−C−C―アルキレン−チオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−フルオロアルコキシ、シアノ、C(O)NR、ニトロ、NR、C−C−チオアルキル、C−C−シクロアルキルチオ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン−チオ、−S(O)−C−C−アルキル、−S(O)−C−C―シクロアルキル、−S(O)−C―C−アルキレン−C−C−シクロアルキル、C―C−アルキル−S(O)−、C−C―フルオロアルキル−S(O)―、C−C―シクロアルキル−S(O)−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン−S(O)−、SONR、−Si−(C−C−アルキル)、−SF、NRC(O)R、NRSO、C(O)NR、OC(O)NR、アリール、ヘテロアリール、アリール−C―C−アルキレン、ヘテロアリール−C−C−アルキレン、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリールオキシまたはヘテロアリールチオから選択され;ヘテロアリールまたはアリール基は、互いに同一であっても異なっていてもよい、1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
は、水素原子、ハロゲン原子または基C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C―アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C―C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C―アルキレン−O−、ヒドロキシル、チオールもしくはC―C−フルオロアルコキシを表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子、ヒドロキシル基、チオール、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C―アルキレン、C―C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−アルコキシ−C―C−アルキレン、C−C―シクロアルキルオキシ−C−C−アルキレン、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ−C―C−アルキレン、C(O)NR、C(O)O−C―C−アルキル、COHまたはオキソもしくはチオ基を表し;基C―C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−アルコキシ−C―C−アルキレン、C−C−シクロアルキルオキシ−C―C−アルキレンおよびC−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ−C−C−アルキレンはヒドロキシル基、C―C−アルコキシまたはNRで置換され得;または
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C―C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、アリール−C(O)−、C−C−アルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン−C(O)−、C−C−フルオロアルキル−C(O)−、アリール−S(O)、C−C―アルキル−S(O)−、C−C−フルオロアルキル−S(O)−、アリール−S(O)―、C−C−アルキル−S(O)−、C―C−フルオロアルキル−S(O)−、C−C−シクロアルキル−S(O)−、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン−S(O)―、C−C−アルキル−O−C(O)−、アリール−C―C−アルキル−O−C(O)−、C−C−シクロアルキル−O−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン−O−C(O)−、C−C−フルオロアルキル−O−C(O)−、アリール−O−C(O)−、ヘテロアリール−O−C(O)−、ヘテロアリールもしくはアリールを表し;ヘテロアリールおよびアリール基は1以上の置換基Rで置換されていてもよく;基C−C−アルキル、C―C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキルはヒドロキシル基、C−C−アルコキシまたはNRで置換され得;
およびRは、互いに独立に、水素原子または基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン、アリール−C―C−アルキレンもしくはアリールを表すか、またはRおよびRは、これらを担持する窒素原子と、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼピン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジンまたはホモピペラジンを一緒に形成し;基NRは、基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン、アリール−C−C−アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アリール−S(O)−、C−C−アルキル−S(O)−、C―C−フルオロアルキル−S(O)、C−C−シクロアルキル−S(O)−、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン−S(O)−、アリール−C(O)−、C−C−アルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン−C(O)−、C−C−フルオロアルキル−C(O)−、ヒドロキシル、C−C−アルキルオキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C―C―フルオロアルキル、アリールオキシ−C−C−アルキレン、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ−C−C−アルキレンまたはヘテロアリールオキシで置換されていてもよく;
およびRは、互いに独立に、水素原子、基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C―アルキレン、アリール−C―C−アルキレンまたはアリールを表し;アリール基はハロゲン原子および基C―C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C―C−アルコキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−フルオロアルコキシ、ニトロまたはシアノから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
またはRおよびRは、これらを担持する窒素原子およびC(O)基を含む、4から7員ラクタムを一緒に形成し;
は基C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン、アリール−C―C−アルキレンもしくはアリールを表し;アリール基はハロゲン原子および基C―C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C―C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C―C−フルオロアルコキシ、ニトロもしくはシアノから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
またはRおよびRは、これらを担持する窒素原子およびS(O)基を含む、4から7員スルタムを一緒に形成し;
はハロゲン原子または基C―C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン、C―C―フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシもしくはC−C−フルオロアルコキシを表し;これらの基は基OH、C−C−アルコキシもしくはNRで置換されていてもよく;あるいは、Rはニトロ、シアノもしくはNR基を表す。)
【0010】
一般式(I)の化合物において:
イオウ原子は酸化形態(S(O)またはS(O))にあり得;
窒素原子は任意に酸化形態(N−オキシド)にあり得る。
【0011】
式(I)の化合物は1個以上の非対称炭素原子を含むことができる。従って、これらは鏡像異性体またはジアステレオ異性体の形態で存在し得る。これらの鏡像異性体およびジアステレオ異性体並びに、ラセミ混合物を含むこれらの混合物は、本発明の一部を形成する。
【0012】
式(I)の化合物は塩基または酸付加塩の形態で存在し得る。このような付加塩は本発明の一部を形成する。
【0013】
これらの溶媒は医薬的に許容される酸で調製することができるが、例えば、式(I)の化合物の精製または単離に有用である他の酸の塩も本発明の一部を形成する。
【0014】
式(I)の化合物は水和物または溶媒和物の形態、即ち、1以上の水分子または溶媒との会合または組み合わせの形態でも存在し得る。このような水和物および溶媒和物も本発明の一部を形成する。
【0015】
本発明の脈絡において、以下の定義が適用される:
ハロゲン原子:フッ素、塩素、臭素またはヨウ素;
−C:tおよびzが1から7の値を取り得る、tからzの炭素原子を含有し得る炭素系の鎖;例えば、C−Cは1から3個の炭素原子を含有し得る炭素系の鎖;
アルキル:直鎖または分岐鎖飽和脂肪族基。挙げることができる例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル等が含まれる;
アルキレン:直鎖または分岐鎖飽和二価アルキル基、例えば、基C1―3−アルキレンは1から3個の炭素原子の直鎖または分岐鎖二価炭素系鎖、より特別には、メチレン、エチレン、1−メチルエチレンまたはプロピレンを表す;
シクロアルキル;飽和または部分的に不飽和の環状アルキル基。挙げることができる例には、基シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が含まれる;
シクロアルキルオキシ:シクロアルキル基が前に定義される通りである、ラジカル−O−シクロアルキル;
フルオロアルキル:この水素原子の1以上がフッ素原子で置換されているアルキル基;
アルコキシ:アルキル基が前に定義される通りである、ラジカル−O−アルキル;
フルオロアルコキシ:この水素原子の1以上がフッ素原子で置換されているアルコキシ基;
チオアルキルまたはアルキルチオ:アルキル基が前に定義される通りである、ラジカル−S−アルキル;
アリール:6から10個の炭素原子を含有する単環式または二環式芳香族基。挙げることができるアリール基の例にはフェニルおよびナフチル基が含まれる;
ヘテロアリール:O、SおよびNから選択される1から5個のヘテロ原子を含有する、5から12員の単環式または二環式芳香族基。
【0016】
挙げることができる単環式へテロアリールの例には、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、フリル、チオフェニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびトリアジニルが含まれる。
【0017】
挙げることができる二環式ヘテロアリールの例には、インドリル、イソインドリル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、イソベンゾフリル、イソベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3−c]ピリジル、ピロロ[2,3−b]ピリジル、ピロロ[3,2−b]ピリジル、ピロロ[3,2−c]ピリジル、ピロロ[1,2−a]ピリジル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ピロロ[1,2−a]イミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[4,5−b]ピラジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジル、イミダゾ[4,5−c]ピリジル、ピラゾロ[2,3−a]ピリジル、ピラゾロ[2,3−a]ピリミジニルおよびピラゾロ[2,3−a]ピラジニルが含まれる。
「オキソ」は「=O」を意味する;
「チオ」は「=S」を意味する。
【0018】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第1下位群は、X、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表し;Rは一般式(I)において定義される通りである化合物によって構成される。
【0019】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第2下位群は、X、X、XおよびXのうちからの1つが窒素原子を表し、X、X、XおよびXのうちの他のものが、互いに独立に、基C−Rを表し;Rは一般式(I)において定義される通りである化合物によって構成される。
【0020】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第3下位群は、X、X、XおよびXのうち、XおよびXのうちからの一方が窒素原子を表し、他のものが、互いに独立に、基C−Rを表し;Rは一般式(I)において定義される通りである化合物によって構成される。
【0021】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第4下位群は、Rが水素原子、ハロゲン原子および基C−C−フルオロアルキルまたは−Si(C―C−アルキル)から選択される化合物によって構成される。
【0022】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第5下位群は、Rが水素原子、フッ素原子および基CFまたはSi(CHから選択される化合物によって構成される。
【0023】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第6下位群は、nが1に等しい化合物によって構成される。
【0024】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第7下位群は、Yが、ハロゲン原子、基C−C−アルキルおよびC−C―フルオロアルキルから選択される1以上の基で置換されていてもよい、アリールまたはヘテロアリールを表す化合物によって構成される。
【0025】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第8下位群は、Yが、ハロゲン原子および基C−C−アルキルもしくはC−C−フルオロアルキルから選択される1以上の基で置換されていてもよい、フェニルを表すか;あるいは、Yがピリジルもしくはチアゾリルを表す化合物によって構成される。
【0026】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第9下位群は、Yが、フッ素原子、メチル基もしくはCFで置換されていてもよい、フェニルを表すか;あるいは、Yがピリジルもしくはチアゾリルを表す化合物によって構成される。
【0027】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第10下位群は、Yが、フッ素原子、メチル基またはCFで置換されていてもよい、フェニルを表す化合物によって構成される。
【0028】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第11下位群は、Wが酸素原子を表す化合物によって構成される。
【0029】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第12下位群は、
、Z、ZおよびZが、互いに独立に、窒素原子、炭素原子または基C−Rを表し、
、Z、ZおよびZのうちからの1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
、Z、ZおよびZのうちからの1つは炭素原子に相当し、式(I)のアミドまたはチオアミドの窒素原子に結合し;
並びにZ、Z、ZおよびZのうちからの他の2つは基C−Rに相当し;
は一般式(I)において定義される通りである、化合物によって構成される。
【0030】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第13下位群は、
、Z、ZおよびZが、互いに独立に、窒素原子、炭素原子または基C−Rを表し、
、Z、ZおよびZのうちからの1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
、Z、ZおよびZのうちからの1つは炭素原子に相当し、式(I)のアミドまたはチオアミドの窒素原子に結合し;
並びにZ、Z、ZおよびZのうちからの他の2つはCH基に相当する、
化合物によって構成される。
【0031】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第14下位群は、
RaおよびRbが、これらを担持する炭素原子と共に、5員環を形成し、この環は窒素原子および炭素原子を含み、この環は部分的に飽和であるか、または不飽和であり、並びに1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC―C−アルキル−C(O)−を表す、
化合物によって構成される。
【0032】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第15下位群は、
RaおよびRbが、これらを担持する炭素原子と共に、5員環を形成し、この環は窒素原子および炭素原子を含み、この環は部分的に飽和であるか、または不飽和であり、並びに1以上の置換基Rで場合によって置換され;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子、メチル基またはCH−C(O)−を表す、
化合物によって構成される。
【0033】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第16下位群は、基
【0034】
【化2】

が基
【0035】
【化3】

から選択され、これらの基は上記一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよい化合物によって構成される。
【0036】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第17下位群は、基
【0037】
【化4】

が基
【0038】
【化5】

から選択され、
、Z、ZおよびZのうちから1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
これらの基は一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよく;
は水素原子を表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル−C(O)−を表す、
化合物によって構成される。
【0039】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第18下位群は、基
【0040】
【化6】

が以下の基:
【0041】
【化7】

から選択される、
化合物によって構成される。
【0042】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第19下位群は、基
【0043】
【化8】

が基
【0044】
【化9】

から選択され、これらの基は上記一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよい化合物によって構成される。
【0045】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第20下位群は、基
【0046】
【化10】

が基
【0047】
【化11】

から選択され、
、Z、ZおよびZのうちからの1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
これらの基は一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよく;
は水素原子を表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル−C(O)−を表す、
化合物によって構成される。
【0048】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第21下位群は、基
【0049】
【化12】

が以下の基:
【0050】
【化13】

から選択される化合物によって構成される。
【0051】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第22下位群は、上に示されるX、X、XおよびX、n、Y、W、Z、Z、Z、Z、RaおよびRbの定義が組み合わされる化合物によって構成される。
【0052】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第23下位群は、
、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表すか;または
、X、XおよびXのうち、XおよびXの一方が窒素原子を表し、並びに他のものが、互いに独立に、基C−Rを表し;
は水素原子、ハロゲン原子および基C−C−フルオロアルキルもしくは−Si(C―C−アルキル)から選択され;
nが1に等しく;
Yが、ハロゲン原子および基C−C−アルキルもしくはC−C−フルオロアルキルから選択される1以上の基で置換されていてもよい、フェニルを表すか;あるいは、Yがピリジルもしくはチアゾリルを表し;
Wが酸素原子を表し;

【0053】
【化14】

が基
【0054】
【化15】

から選択され
、Z、ZおよびZのうちからの1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
これらの基は一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよく;
は水素原子を表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC―C−アルキル−C(O)−を表す、
化合物によって構成される。
【0055】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第24下位群は、
、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表し;
は水素原子、ハロゲン原子、基C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C―C−フルオロアルコキシ、NR、C―C−チオアルキル、フェニルまたはイソオキサゾリルから選択され;フェニル基は、互いに同一であっても異なっていてもよい、1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
およびRは、互いに独立に、水素原子または基C−C−アルキルを表し、
Wが酸素原子を表し;
nが0に等しく;
Yが、互いに同一であっても異なっていてもよい1以上の置換基Rで置換されていてもよい、フェニルを表すか;またはYがイソオキサゾールを表し;
はハロゲン原子または基C−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはシアノを表し;

【0056】
【化16】

が基D:
【0057】
【化17】

を表し、式中、
Lは水素原子、ハロゲン原子または基C−C−アルコキシを表し;
5員環は部分的に飽和であるか、または不飽和であり;JはNまたはC=Oを表し;
JがNを表すとき、EおよびGは、互いに独立に、基C=OまたはCHを表し;JがC=Oを表すとき、EおよびGのうちの一方は基C=OまたはCHを表し、並びにEおよびGのうちの他方は基N−R’を表し;R’は水素原子または基C―C−アルキルもしくはアリール−C(O)−を表し、アリール基は1以上の基C−C−アルキルで置換されていてもよい、
化合物が排除されるように定義される。
【0058】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第25下位群は、X、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表し;並びにRが水素原子およびハロゲン原子、より特別には、フッ素原子から選択される化合物によって構成される。
【0059】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第26下位群は、nが1に等しく、およびYが、1以上のハロゲン原子、より特別には、フッ素原子で置換されていてもよい、アリール、より特別には、フェニルを表す化合物によって構成される。
【0060】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第27下位群は、Wが酸素原子を表す化合物によって構成される。
【0061】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第28下位群は、基
【0062】
【化18】

が基
【0063】
【化19】

から選択され、これらの基は上記一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよい化合物によって構成される。
【0064】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、化合物の第29下位群は、
、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表し;並びにRは水素原子およびハロゲン原子、より特別には、フッ素原子から選択され;
nが1に等しく;
Yが、1以上のハロゲン原子、より特別には、フッ素原子で置換されていてもよい、アリール、より特別には、フェニルを表し;
Wが酸素原子を表し;

【0065】
【化20】

が基
【0066】
【化21】

から選択され、これらの基は上記一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよい化合物によって構成される。
【0067】
本発明の主題である一般式(I)の化合物のうち、以下の化合物を特に挙げることができる:
1 N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
3 N−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
4 N−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリド−6−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
5 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
6 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
7 N−{1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
8 N−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
9 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
10 N−(7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
11 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
12 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
13 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
14 N−(1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1―[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
15 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
16 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−6−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
17 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
18 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
19 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
20 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
21 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
22 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
23 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
24 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
25 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
26 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
27 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
28 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
29 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−3−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
30 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
31 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
32 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
33 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
34 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
35 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
36 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
37 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
38 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
39 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル]]−1H−インドール−2−カルボキサミド
40 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[{ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
41 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
42 N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
43 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1―[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
44 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド
45 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド
46 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
47 N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド。
【0068】
以下の文章において、「脱離基」という用語は、不均等結合の破壊により、電子対を失って、分子から容易に開裂させることができる基を意味する。従って、この基は、例えば、置換反応の最中に別の基によって容易に置換することができる。このような脱離基は,例えば、ハロゲンまたは、メタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルフェート、トリフレート、アセテート等のような、活性化ヒドロキシル基である。脱離基の例およびこれらを調製するための参考文献は、「Advances in Organic Chemistry」,J.March,5th Edition,Wiley Interscience,2001に示される。
【0069】
以下の文章において、「保護基」という用語は、反応の最中に分子の一部を一時的に不活性する目的で化学構造に一時的に組み込むことができ、次の合成工程において容易に除去することができる基を意味する。保護基の例およびこれらの特性に関する参考文献は、T.W.Greene,P.G.M.Wutz,3rd Edition,Wiley Interscience 1999に示される。
【0070】
本発明によると、下記一般スキーム1によって示される方法に従って一般式(I)の化合物を調製することができる:
【0071】
【化22】

【0072】
一般式(I)の化合物は、X、X、X、X、n、YおよびWが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにBがヒドロキシル基に相当する一般式(II)の化合物を、Z、Z、Z、Z、RaおよびRbが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにDがアミノ基に相当する一般式(III)のアミンと、ジアルキルカルボジイミド、[(ベンゾトリアゾル−1−イル)オキシ][トリス(ピロリジノ)]−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジエチルシアノホスホネートまたは当業者に公知の他のあらゆるカップリング剤のようなカップリング剤の存在下、場合により、トリエチルアミンのような塩基の存在下、例えばジメチルホルムアミドのような溶媒中で反応させることによって得ることができる。
【0073】
Bが基C―C−アルコキシルを表す一般式(II)の化合物は、エタノールのような溶媒中に溶解した水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのような塩基の作用により、Bがヒドロキシル基を表す一般式(II)の化合物に変換することができる。Bがヒドロキシル基を表す一般式(II)の化合物は、ジクロロメタンのような溶媒中での塩化チオニルのような塩素化剤の作用により、Bが塩素原子を表す一般式(II)の化合物に変換することができる。
【0074】
一般式(I)の化合物は、X、X、X、X、n、YおよびWが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにBが塩素原子に相当する一般式(II)の化合物を、Z、Z、Z、Z、RaおよびRbが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにDがアミノ基に相当する一般式(III)のアミンと、ジクロロメタンまたはトルエンのような溶媒中の溶液における反応によって反応させることにより得ることができる。
【0075】
一般式(I)の化合物は、X、X、X、X、n、YおよびWが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにBが基C−C−アルコキシルに相当する一般式(II)の化合物を、Z、Z、Z、Z、RaおよびRbが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにDがアミノ基に相当する、(III)から生じるアミド並びにトリメチルアルミニウムのような有機金属試薬と反応させることによっても得ることができる。この反応はトルエンのような溶媒中で行うことができる。
【0076】
BがNH基を表し、Wが酸素原子を表し、並びにX、X、X、X、nおよびYが上記一般式(I)において定義される通りである一般式(II)の化合物で出発して、例えば、J.Am.Chem.Soc.2001,123(31),7727に記載されるものと同様の方法に従い、または文献に記載されるか、もしくは当業者に公知の方法に従い、触媒量の銅塩の存在下、ジアミンのような銅配位子の触媒量の存在下、全体として炭酸カリウムのような塩基の存在下、ジオキサンのような溶媒中で、Z、Z、Z、Z、RaおよびRbが上記一般式(I)において定義される通りであり、並びにDが、臭素原子またはトリフレート基のような、上で定義される脱離基に相当する一般式(III)の化合物と反応させることによって一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0077】
スキーム1において、一般式(I)の化合物および他の試薬は、これらの調製方法が記述されていないとき、商業的に入手可能であるか、文献に記載されるか、または文献(例えば、D.Knittel Synthesis 1985,2,186;T.M.Williams J.Med.Chem.1993,36(9),1291;JP2001−151 771 A2、WO2006/024 776、WO2006/072 736、WO2007/010 144、WO2007/010 138またはWO2007/088 277)に記載される方法との類推によって調製される。
【0078】
一般式(III)の化合物は、これらの調製方法が記述されていないとき、商業的に入手可能であるか、文献に記載されるか、または文献(Tetrahedron Lett.1987,1589、Synthesis 2005,15,2503、Synthesis 2008,2,201、WO2006/040 520)に記載される方法との類推によって調製される。
【0079】
、X、XおよびXのうちからの1つがアルキル基で置換される炭素原子に相当する一般式(II)または(I)の化合物は、例えば、文献(A.Furstner et al.,J.Am.Chem.Soc.2002,124(46),13856;G.Queguiner et al.,J.Org.Chem.1998,63(9)、2892)に記載される方法または当業者に公知の方法に従って、例えば、ハロゲン化アルキルマグネシウムまたはハロゲン化アルキル亜鉛の存在下で、塩素のようなハロゲン原子で置換される一般式(II)または(I)の対応化合物に対して行われる、パラジウムまたは鉄のような金属によって触媒されるカップリング反応により得ることができる。
【0080】
、X、XおよびXのうちからの1つがシアノ、アリールまたはヘテロアリール基で置換される炭素原子に相当する一般式(II)または(I)の化合物は、シアン化トリメチルシリル、アリールボロン酸もしくはヘテロアリールボロン酸の存在下、例えば、臭素原子で置換される一般式(II)もしくは(I)の対応化合物に対して行われる、パラジウムのような金属で触媒されるカップリング反応により、または文献に記載されるか、もしくは当業者に公知であるあらゆる他の方法により得ることができる。
【0081】
、X、XおよびXのうちからの1つが基NR、NRCORまたはNRSOで置換される炭素原子の相当する一般式(I)または(II)の化合物は、例えば臭素原子で置換される、一般式(I)または(II)の対応化合物から、文献に記載されるか、または当業者に公知である方法による、塩基、ホスフィンおよびパラジウム系触媒の存在下での、それぞれ、アミン、アミドまたはスルホンアミドとのカップリング反応によって得ることができる。
【0082】
基C(O)NRで置換される一般式(I)または(II)の化合物は、シアノ基で置換される一般式(I)または(II)の対応化合物から、文献に記載されるか、または当業者に公知である方法に従って得ることができる。
【0083】
基−S(O)−アルキルまたは−S(O)−アルキルで置換される一般式(I)または(II)の化合物は、文献に記載されるか、または当業者に公知である方法による、チオアルキル基で置換される一般式(II)または(I)の対応化合物の酸化によって得ることができる。
【0084】
基NR、NRCORまたはNRSOで置換される一般式(II)または(I)の化合物は、ニトロ基で置換される一般式(II)または(I)の対応化合物から、例えば、文献に記載されるか、または当業者に公知である方法に従う、還元とこれに続くアシル化またはスルホニル化によって得ることができる。
【0085】
基SONRで置換される一般式(II)または(I)の化合物は、Pharmazie 1990,45,346に記載されるものと同様の方法によって、または文献に記載されるか、もしくは当業者に公知である方法によって得ることができる。
【0086】
Wがイオウ原子を表す一般式(I)または(II)の化合物は、例えば、Wが酸素原子を表す一般式(I)または(II)の対応化合物をLawesson試薬のような試薬と反応させることによって得ることができる。
【0087】
が、アセチル、エトキシカルボニルまたはtert−ブチルオキシカルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基のような、窒素原子によって担持される保護基に相当する一般式(I)の化合物は、当業者に公知の化学的方法に従って脱保護し、Rが水素原子である一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0088】
、Z、ZおよびZのうちからの少なくとも1つがN−オキシド基に相当する一般式(I)の化合物は、例えば、Z、Z、ZおよびZのうちからの少なくとも1つが窒素原子に相当する一般式(I)の対応化合物をメタクロロ過安息香酸のような試薬と反応させることによって得ることができる。
【0089】
、X、XおよびXのうちからの1つが基C−Rを表し、ここでRは基−Si−(C−C−アルキル)に相当し、並びにBが基C−C−アルコキシルを表す、スキーム1の一般式(II)の化合物は、例えば、スキーム2に示される方法によって得ることができる。
【0090】
【化23】

【0091】
この方法によると、nが1、2または3に等しいように定義される一般式(II)の化合物が、一般式(VI)の対応化合物と、LGが塩素、臭素またはヨウ素原子のような脱離基を表し、およびnが1、2または3に等しい、一般式(VIII)の試薬との反応によって得られる。一般式(II)の化合物を形成するためのこの反応は、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムのような塩基の存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはアセトンのような極性溶媒中で行うことができる(n=1:Kolasa T.,Bioorg.Med.Chem.1997,5(3)507、n=2:Abramovitch R.,Synth.Commun.,1995,25(1),1)。
【0092】
nが1、2または3に等しく、およびLGがヒドロキシル基を表すように一般式(VIII)の化合物が定義されるとき、一般式(II)の化合物は、一般式(VI)の化合物を一般式(VIII)の化合物と、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランのような溶媒に溶解されたトリフェニルホスフィンのようなホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートのような試薬の存在下で反応させることによって得ることができる(O.Mitsunobu,Synthesis,1981,1−28)。
【0093】
同様に、樹脂上に支持されたホスフィンおよびジクロロメタンまたはテトラヒドロフランのような溶媒中に溶解されたジイソプロピルアゾジカルボキシレートのような試薬の存在下で、一般式(VI)の化合物を一般式(VIII)の化合物と反応させることによって一般式(II)の化合物を得ることができる。
【0094】
nが0に等しく、およびLGが塩素、臭素またはヨウ素原子のような脱離基を表すように一般式(VIII)の化合物が定義されるとき、好ましくは、不活性雰囲気下、塩基性媒体中で、例えば、カリウムトリホスフェートの存在下、ヨウ化銅のような銅塩の存在下、場合によりN,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミンのような添加物の存在下、全体としてトルエンのような有機溶媒中で、S.L.Buchwaldらによって記述される方法(J.Am.Chem.Soc,2001,123,7727および2002,124,11684)を適用または適合させることにより、一般式(II)の化合物を形成するための反応を行うことができる。
【0095】
一般式(VI)の化合物は、X、X、XおよびXが一般式(I)において定義される通りであり、これらのうちの1つがシリル基に相当する、一般式(IV)のシリル基で置換される芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドから、ナトリウムエトキシドのような塩基の存在下、エタノールまたはメタノールのような溶媒中で、Bが基C−C−アルコキシルを表す一般式(VII)のアルキルアジドアセテートと反応させて一般式(V)のアルキル2−アジドシンナメートを得ることによって調製される。次に、これらの生成物を、文献(Hemetsberger et al.,Monatsh.Chem.,1969,100,1599および1970,101,161;P.Roy et al.,Synthesis.,2005,16,2751−2757;R.Guilard et al.,J.Heterocyclic.Chem.,1981,18,1365−1377;W.Rees et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1984,2189−2196;P.Molina et al.,J.Org.Chem.,2003,68(2),489−499;C.Moody et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1984,2189−2196;J.Sawyer et al.,J.Med.Chem.,2005,48,893−896;D.Tanner Synlett 2006,18,3140−3144)に記載されるプロトコルを適用することにより、キシレンまたはトルエンのような還流溶媒中でインドールまたはアザインドールエステルに変換する。
【0096】
その代わりに、文献(Tom G.Drivers et al.,J.Am.Chem.Soc.,2007,129,7500−7501;J.Sawyer et al.,J.Med.Chem.,2005,48,893−896)に記載されるプロトコルの適用により、ロジウムダイマー錯体の存在下、トルエンのような溶媒中、25℃から60℃の温度で一般式(V)のアルキル2−アジドシンナメートを分解することにより、一般式(VI)の化合物の形成を得ることができる。
【0097】
一般式(IV)のシリル基で置換される芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドは、これらが商業的に入手可能ではないとき、好ましくはアセタールの形態でマスクされ、例えば、シリル基を導入しようとする位置で臭素またはヨウ素のようなハロゲン原子で置換される対応芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドから:
例えば、金属錯体、好ましくは、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム錯体の触媒量の存在下、溶媒なしまたは溶媒、好ましくは、ヘキサメチルホスホラミドのような極性溶媒中、炭酸カリウムのような塩基の存在下、20℃から溶媒の沸点までの温度での、ヘキサメチルジシランのようなジシランとの反応により(下記文献に記載されるプロトコルの適合:J.Babin et al.,J.Organometall.Chem.、 1993,446(1−2),135−138;E.Shirakawa et al.,Chem.Commun.,2000,1895−1896;L Goossen et al.,Synlett,2000,1801−1803;H.Matsumoto et al.,J.Organometall.Chem.,1975,85,C1;FR 2 677 358)、
例えば、ヘキサメチルホスホロトリアミド(HMPT)のような強塩基の存在下、20℃に近い温度での、ヘキサメチルジシランのようなジシランとの反応により(下記文献に記載されるプロトコルの適合:A.I.Meyers et al.,J.Org.Chem.,1977,42(15),2654−2655;K.Ishimaru et al.,Heterocycles.,2001,55(8),1591−1597)、
得ることができる。
【0098】
一般式(IV)のシリル基で置換される芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドは、これらが商業的に入手可能ではないとき、シリル基を導入しようとする位置での、ジブロモ誘導体のような、対応ジハロ芳香族またはヘテロ芳香族誘導体から、n−ブチルリチウムのような有機金属試薬との交換によっても得ることができる。次に、このようにして形成される金属芳香族またはヘテロ芳香族誘導体は、有機ハロシランと反応させることができ、または、文献に記載される方法の適合により、ホルミル誘導体に変換することができる。この反応は、好ましくは、−110℃から室温の低温で、エーテルまたはTHFのような溶媒中で行う(下記文献に記載されるプロトコルの適合:Bao−Hui Ye et al.,Tetrahedron.,2003,59,3593−3601;P.Pierrat et al.,Synlett 2004,13,2319−2322;K.T.Warner et al.,Heterocycles 2002,58,383;D.Deffieux et al.,J.Organometall.Chem.,1994,13(6),2415−2422;WO2005/080 328;S.G.Davies et al.,J.Chem.Soc,Perkin Trans.1 1991,501;G.Queguiner et al.,J.Org.Chem.,1981,46,4494−4497;G.Breton et al.,Tetrahedron 2000,56(10),1349−1360;S.De Montis et al.,Tetrahedron 2004,60(17),3915−3920;L.Buchwald et al.,J.Am.Chem.Soc.,1998,120,4960−4976)。
【0099】
この態様の別のものによると、本発明の主題は、Etがエチル基を表す、一般式(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)および(IIh)の化合物でもある。これらの化合物は式(I)の化合物を合成するための中間体として有用である。
【0100】
【化24】

【0101】
これらのエステル(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)および(IIh)は実施例9、10、14、16、21、38、40および41に記載される方法に従って調製する。
【0102】
以下の実施例は本発明による特定の化合物の調製を説明する。これらの実施例は限定するものではなく、単に本発明を説明する役割を果たす。示される化合物の番号は表1のものを指す。微量元素分析、LC−MS分析(質量分析に連結された液体クロマトグラフィー)およびIRまたはNMRスペクトルが得られた化合物の構造を裏付ける。
【実施例】
【0103】
(実施例1(化合物1))
N−[1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0104】
1.1 5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸
水50mL中の水酸化ナトリウムペレット1.15g(28.92mmol)から調製した水酸化ナトリウム水溶液を、エタノール241mL中のエチル5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキシレート(WO2006/024 776)7.6g(24.10mmol)の溶液に添加する。この混合物を2時間加熱した後、減圧下で濃縮する。生じる固体を水200mLに溶解する。この溶液を酢酸エチル100mLで2回洗浄し、濃塩酸少量の連続添加によって酸性化した後、酢酸エチル200mLで抽出する。有機相を最後に水100mLで2回、飽和塩化ナトリウム溶液50mLで1回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水させて減圧下で濃縮する。減圧下、50℃で乾燥させた後、期待される生成物6.4gが固体の形態で得られ、これをさらに精製することなしに合成の残りで用いる。
【0105】
1.2 1−アセチル−5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
エタノール15mL中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Tetrahedron Lett.1987,1589)0.43g(2.08mmol)および10%パラジウム付着木炭0.044gの懸濁液を室温および水素5気圧下で6時間激しく撹拌する。この後、Celiteを通してこの懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、期待される生成物0.24gを固体の形態で得る。
融点=193−195℃
H NMR(DMSO−D)、δppm:7.5(s,1H);6.93(s,1H);5(s,2H);3.91(dxd,2H);2.95(dxd,2H);2.49(s,3H)。
【0106】
1.3 N−[1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物1)
20℃で撹拌された、DMF15mL中の工程1.1において調製された5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸0.28g(0.97mmol)、塩酸N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(EDAC)186mg(0.97mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)131mg(0.97mmol)の溶液に工程1.2において調製された1−アセチル−5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン206mg(1.17mmol)を添加する。この反応混合物を20℃で14時間撹拌した後、減圧下で濃縮する。生じる生成物を水100mLに溶解する。次いで、この懸濁液を酢酸エチル30mLで抽出する。合わせた有機相を水20mLで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水させた後、減圧下で濃縮する。得られた生成物を、ジクロロメタンおよびメタノールの混合液で溶出する、シリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。このようにして、期待される生成物290mgが単離される。
融点=186−188℃
H NMR(DMSO−D)、δppm:8.4(s,1H);8.07(s,1H);7.6(m,1H);7.56(m,1H);7.43(s,1H);7.33(m,1H);7.19(m,1H);7.08(m,1H);6.90(m,2H);5.9(s,2H);4.05(dxd,2H);3.12(dxd,2H);2.51(s,3H)。
【0107】
(実施例2(化合物2))
N−[1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−{3−フルオロベンジル}−1H−インドール−2−カルボキサミド。
【0108】
この方法は、工程1.1において調製される5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸0.4g(1.39mmol)および5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Synthesis 2005,15,2503)0.22g(1.67mmol)で出発する、実施例1.3に記述されるものと同様の方法に従って行う。このようにして、期待される生成物0.44gが白色固体の形態で単離される。
融点=266−267℃
H NMR(DMSO−D)、δppm:11.55(s,1H);10.37(s,1H);8.45(s,1H);8.31(s,1H);7.6(m,1H);7.53(m,1H);7.45(m,2H);7.3(m,1H);7.17(m,1H);7.05(m,1H);6.92(m,2H);6.45(s,1H);5.9(s,2H)。
【0109】
(実施例3(化合物3))
N−[2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド。
【0110】
塩化アセチル0.62mL(8.96mmol)を、0℃で撹拌される、メタノール4mL中の工程1.3において記述される化合物1 0.2g(0.45mmol)の溶液に滴加する。次に、反応器を密閉し、混合物を20℃で30分間、次いで70℃で16時間撹拌する。この後、混合物を減圧下で濃縮し、次いで酢酸エチル100mLおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液50mLに溶解する。有機相を分離して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水させた後、減圧下で濃縮する。生じる生成物を、ジクロロメタンおよびメタノールの混合液で溶出する、シリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。このようにして、期待される生成物108mgが単離される。
融点=230−232℃
H NMR(DMSO−D)、δppm:10.19(s,1H);7.98(s,1H);7.6(s,1H);7.55(m,2H);7.34(m,2H);7.19(m,1H);7.09(m,1H);6.9(m,2H);6.22(s,1H);5.9(s,2H);3.5(dxd,2H);3.01(dxd,2H)。
【0111】
(実施例4(化合物4))
N−[1H−ピロロ[3,2−b]ピリド−6−イル]−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド。
【0112】
この方法は、工程1.1において調製された5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸0.4g(1.39mmol)および6−アミノ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(Adesis)0.22g(1.67mmol)で出発する、実施例1.3のものと同様の方法に従って行う。このようにして、期待される生成物0.22gが白色固体の形態で単離される。
融点=277−278℃
H NMR(DMSO−D)、δppm:11.49(s,1H);10.58(s,1H);8.29(m,2H);7.88(s,1H);7.6(m,2H);7.42(s,1H);7.32(m,1H);7.1(m,3H);6.94(m,2H);5.91(s,2H)。
【0113】
(実施例5(化合物36))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0114】
5.1 エチル5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキシレート
不活性雰囲気下で維持される、乾燥トルエン5mL中のエチル5−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート333mg(1.29mmol)の溶液に、室温で、4−ピリジルメタノール283mg(2.59mmol)および(シアノメチレン)トリブチルホソホラン(CMBP)0.92g(3.826mmol)を添加する。この反応混合物を110℃で15時間撹拌した後、乾燥するまで濃縮する。次に、この粗製反応生成物を、ヘプタンおよび酢酸エチルの混合液で溶出する、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待されるエチル5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキシレート386mgを白色固体の形態で得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.46(d,2H);8.22(s,1H);7.80(d,1H);7.62(d,1H);7.58(s,1H);6.93(d,2H);5.95(s,2H);4.28(q,2H);1.26(t,3H)。
LC−MS:349[M+H]
【0115】
5.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル]]−1H−インドール−2−カルボキサミド
不活性雰囲気下に維持される、乾燥トルエン1.5mL中の、前工程において説明されるプロトコルに従って得られる、エチル5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル]]−1H−インドール−2−カルボキシレート150mg(0.43mmol)およびピロロ[2,3−b]ピリド−5−イルアミン69mg(0.52mmol)の溶液に、0℃で、トリメチルアルミニウムの溶液(2M/トルエン)0.32mL(0.645mmol)を滴加する。この反応混合物を110℃で15時間撹拌した後、減圧下で濃縮する。次に、この粗製反応生成物を標準HCl溶液50mLおよび酢酸エチル100mLで希釈する。有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液50mLで洗浄した後、硫酸ナトリウムで脱水させて減圧下で濃縮する。生じる生成物をシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。このようにして、期待される生成物147mgが単離される。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.62(s,1H);10.62(s,1H);8.47(d,2H);8.42(s,1H);8.29−8.24(m,2H);7.76(d,1H);7.66(s,1H);7.58(dd,1H);7.46(t,1H);7.03(d,2H);6.45−6.43(m,1H);6.00(s,2H)。
LC−MS:436[M+H]
融点=216−217℃
【0116】
(実施例6(化合物5))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0117】
6.1 メチル5−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート
この化合物は、実施例5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)0.92g(3.826mmol)の存在下でメチル6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート475mg(2.459mmol)を3−メチルフェニルメタノール0.59mL(4.918mmol)と反応させることよって調製する。次に、生じる粗製混合物を、ヘプタンおよび酢酸エチルの混合液におけるシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物539mgを無色油の形態で得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.76(dd,1H);7.46(dd,1H);7.40(s,1H);7.14(t,1H);7.06−6.99(m,2H);6.89(s,1H);6.75(d,1H);5.78(s,2H);3.81(s,3H);2.21(s,3H)。
LC−MS:298[M+H]
【0118】
6.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物5)。
化合物5は、工程5.2に記述されるものと同様の方法に従い、トリメチルアルミニウムの溶液(2M/トルエン)0.5mL(1.01mmol)の存在下で工程6.1に記述されるプロトコルに従って調製されるメチル5−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート200mg(0.673mmol)をピロロ[2,3−b]ピリド−5−イルアミン107mg(0.807mmol)と反応させることによって調製した。この生成物を濾過によって集め、期待される生成物107mgを得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.61(s,1H);10.45(s,1H);8.44(d,1H);8.32(d,1H);7.76(dd,1H);7.47−7.42(m,3H);7.14(t,1H);7.05−6.98(m,3H);6.86(d,1H);6.45(m,1H);5.82(s,2H);2.20(s,3H)。
融点=310−311℃
【0119】
(実施例7(化合物30))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0120】
7.1 エチル5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)0.92g(3.826mmol)の存在下でエチル5−トリフルオロメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(WO2008/107 543)390mg(1.51mmol)をチアゾル−2−イルメタノール348mg(3.02mmol)と反応させることによって調製した。次に、この反応混合物を、ヘプタンおよび酢酸エチルの混合液におけるシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物446mgを油の形態で得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.84(s,1H);8.69(s,1H);7.67(d,1H)、7.60(d,1H)、7.54(s,1H);6.22(s,2H);4.32(q,2H);1.28(t,3H)。
LC−MS:356[M+H]
【0121】
7.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(化合物30)
化合物30は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、トリメチルアルミニウムの溶液(2M/トルエン)0.39mL(0.785mmol)の存在下で工程7.1に記述されるプロトコルに従って調製されるエチル5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート186mg(0.523mmol)をピロロ[2,3−b]ピリド−5−イルアミン84mg(0.628mmol)と反応させることによって調製した。この生成物を濾過によって集め、期待される生成物144mgを得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.70(s,1H);10.76(s,1H);8.81−8.76(m,2H);8.47(s,1H);8.35(s,1H);7.67−7.58(m,3H);7.50−7.49(m,1H);6.49−6.47(m,1H);6.29(s,2H)。
LC−MS:443[M+H]
融点=274−275℃
【0122】
(実施例8(化合物37))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0123】
8.1 メチル6−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキシレート
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)0.92g(3.826mmol)の存在下でメチル6−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート500mg(2.056mmol)を4−ピリジルメタノール449mg(4.11mmol)と反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物をヘプタンおよび酢酸エチルの混合液中でのシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物407mgをベージュ色の固体の形態で得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.46(d,2H);8.09(s,1H);7.99(d,1H);7.54(s,1H)、7.46(d,1H);6.90(d,2H);6.00(s,2H);3.82(s,3H)。
LC−MS:335[M+H]
【0124】
8.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル]]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物37)。
化合物37は、工程5.2に記述されるものと同様の方法に従い、トリメチルアルミニウムの溶液(2M/トルエン)0.34mL(0.674mmol)の存在下で前工程において調製されるメチル6−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキシレート150mg(0.449mmol)をピロロ[2,3−b]ピリド−5−イルアミン72mg(0.538mmol)と反応させることによって調製した。この生成物を濾過によって集め、期待される生成物99mgを得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.71(s,1H);10.72(s,1H);8.77(d,2H);8.45(d,1H)、8.30(d,1H);8.12(s,1H);8.06(d,1H);7.76(s,1H);7.52−7.47(m,4H);6.45(m,1H);6.23(s,2H)。
LC−MS:436[M+H]
融点=311−313℃
【0125】
(実施例9(化合物6))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1―[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0126】
9.1 エチル2−アジド−3−(4−トリメチルシリルフェニル)プロペノエート
ナトリウム1.26g(54.96mmol)および無水エタノール30mLを、磁気攪拌機を備え、窒素雰囲気下に維持される、100mL丸底フラスコに導入する。この反応混合物を、均一溶液が得られるまで、室温で撹拌する。−10℃に冷却したこの溶液に、エタノール5mL中にエチルアジドアセテート(CHCl中34%)16.83mL(54.96mmol)および4−トリメチルシリルベンズアルデヒド5g(27.48mmol)を含有する溶液を滴加する。次に、この反応混合物を0℃で4時間撹拌する。激しく撹拌しながら塩化アンモニウム溶液(30%水性)100mLを添加することにより、反応媒体を加水分解する。この生成物を3回の酢酸エチル50mLで抽出する。合わせた有機相を水20mLで2回洗浄して硫酸ナトリウムで脱水させ、減圧下で濃縮する。生じる油を、ヘプタンおよびジクロロメタンの混合液で溶出する、シリカゲルのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。期待される生成物4.96gが黄色油の形態で単離される。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.6(d,2H);7.35(d,2H);6.7(s,1H);4.1(q,2H);1.1(t,3H);0(s,9H)。
【0127】
9.2 エチル6−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレート
不活性雰囲気下に維持される、乾燥トルエン20mL中の、前工程において得られるエチル2−アジド−3−(4−トリメチルシリルフェニル)プロペノエート1.0g(3.14mmol)の溶液に、ジロジウム(II)ヘプタフルオロブチレートダイマー錯体0.17g(0.16mmol)を添加する。次に、この反応混合物を70℃で12時間撹拌する。室温に冷却した後、酢酸エチルで溶出しながら、シリカゲルを通して反応混合物を濾過する。次いで、濾液を減圧下で濃縮する。この残留物を、ヘプタンおよびジクロロメタンの混合液で溶出する、シリカゲルのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。期待される生成物0.61gがベージュ色の粉末の形態で単離される。
融点=127−129℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.7(s,1H);7.41(dd,1H);7.39(d,1H);6.97(dd,1H);6.88(d,1H);4.1(q,2H);1.1(t,3H);0.0(s,9H)。
【0128】
9.3 エチル6−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIb)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)0.92g(3.826mmol)の存在下でエチル6−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレート500mg(1.913mmol)を3−(トリフルオロメチル)フェニルメタノール0.52mL(3.826mmol)と反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物を、ヘプタンおよび酢酸エチルの混合液におけるシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物720mgを得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.49−7.45(m,2H);7.36−7.33(m,2H);7.25(t,1H);7.12(s,1H);7.04−7.00(m,2H);5.73(s,2H);4.04(q,2H);1.03(t,3H);0.00(s,9H)。
LC−MS:420[M+H]
【0129】
9.4 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物6)。
化合物6は、工程5.2に記述されるものと同様の方法に従い、トリメチルアルミニウムの溶液(2M/トルエン)0.36mL(0.716mmol)の存在下で、前工程に記述されるプロトコルに従って調製されるエチル6−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート200mg(0.477mmol)をピロロ[2,3−b]ピリド−5−イルアミン76mg(0.572mmol)と反応させることによって調製した。ヘプタンおよび酢酸エチルの混合液におけるシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって生成物を単離する。期待される生成物163mgが得られる。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.60(s,1H);10.49(s,1H);8.45(d,1H);8.32(d,1H);7.74−7.68(m,3H);7.51−7.43(m,5H);7.28(d,1H);7.45−7.44(m,1H);6.01(s,2H);0.25(s,9H)。
LC−MS:507[M+H]
融点=251−252℃
【0130】
(実施例10(化合物7))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0131】
10.1 1−ブロモ−3−トリメチルシリルベンゼン
−78℃に冷却され、窒素雰囲気下に維持される、無水EtO 80mL中の1,3−ジブロモベンゼン10g(42.39mmol)の溶液に、撹拌しながら30分にわたって、BuLiの溶液(1.5M/ヘキサン)26.49mL(42.39mmol)を滴加する。−78℃でさらに30分間撹拌した後、TMSCl 5.96mL(46.63mmol)を反応混合物に滴加する。この温度で90分間撹拌を維持した後、水15mLを添加することによって反応混合物を加水分解する。生成物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出する。合わせた有機相を飽和NaCl水溶液(2×25mL)で洗浄し、NaSOで脱水させ、濾過して減圧下で濃縮する。この粗製反応生成物を、ヘプタンで溶出する、シリカゲルのカラムでのクロマトグラフィーによって精製し、期待される1−ブロモ−3−トリメチルシリルベンゼン9.3gを無色油の形態で得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):5.75(s,1H)、7.46(m,1H)、7.4(m,1H)、7.22(t,1H)、0.2(s,9H)。
【0132】
10.2 3−トリメチルシリルベンズアルデヒド
0℃に冷却され、窒素雰囲気下に維持される、無水EtO 40mL中の、前工程に記述されるプロトコルに従って調製される1−ブロモ−3−トリメチルシリルベンゼン5g(21.89mmol)の溶液に、撹拌しながら30分にわたって、BuLi(1.6M/ヘキサン)16.36mL(26.18mmol)を滴加する。0℃でさらに30分間撹拌を継続した後、混合物を室温で90分間維持する。次に、無水EtO 17mLで希釈したDMF 2.69mL(34.91mmol)を反応混合物に導入する。室温で3時間撹拌した後、濃HCl溶液10mLおよび水100mLを連続的に添加することよって反応混合物を0℃で加水分解する。生成物をCHCl 3×50mLで抽出する。合わせた有機相を水100mLで洗浄してNaSOで脱水させ、濾過して減圧下で蒸発させる。この粗製反応生成物を、ヘプタン中のCHCl 10から20%の勾配で溶出する、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される3−トリメチルシリルベンズアルデヒド1.82gを黄色油の形態で得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.01(s,1H);8.0(s,1H);7.85(d,1H);7.8(d,1H);7.5(dd,1H);0.3(s,9H)
【0133】
10.3 エチル2−アジド−3−(3−トリメチルシリルフェニル)プロペノエート
窒素雰囲気下に維持され、−10℃に冷却される、無水EtOH 30mL中のナトリウム2g(87.5mmol)の溶液に、EtOH 3mLで希釈した、エチルアジドアセテート(CHCl中に34%)31.4mL(87.5mmol)および前工程に記述される手順に従って調製される3−トリメチルシリルベンズアルデヒド3.9g(21.87mmol)の混合物を滴加する。この反応混合物を0℃で4時間撹拌する。次に、激しく撹拌しながら、NHCl水溶液(30%)100mLを添加することによってこれを加水分解する。水相をEtOAc 3×50mLで抽出する。合わせた有機相を水で洗浄し、NaSOで脱水させて減圧下で濃縮する。この粗製反応生成物を、ヘプタンおよびCHCl(80/20)の定組成混合液で溶出する、シリカゲルのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。このようにして、期待されるエチル2−アジド−3−(3−トリメチルシリルフェニル)プロペノエート1.7gが黄色油の形態で単離される。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.9(d,1H);7.8(s,1H);7.4(d,1H);7.3(dd,1H);6.9(s,1H);4.2(q,2H);1.2(t,3H);0.15(s,9H)
MS:[MH]=289
【0134】
10.4 エチル5−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレート
不活性雰囲気下に維持される、乾燥トルエン25mL中の、前工程に記述される手順に従って調製されるエチル2−アジド−3−(3−トリメチルシリルフェニル)プロペノエート1.7g(5.90mmol)の溶液に、ジロジウム(II)ヘプタフルオロブチレートダイマー錯体0.62g(0.59mmol)を添加する。この反応混合物を40℃で7時間撹拌する。ジロジウム(II)ヘプタフルオロブチレートダイマー錯体0.62g(0.59mmol)の第2分量を、撹拌および40℃での加熱をさらに1時間維持しながら、反応混合物に添加する。室温に冷却した後、トルエンで溶出しながら、シリカゲルを通して反応混合物を濾過する。次に、濾液を減圧下で濃縮する。得られた緑がかった固体を、白色粉末が得られるまで、ヘプタン最少量で数回摩砕する。この粉末を減圧下で乾燥させ、期待されるエチル5−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレート0.87gを白色粉末の形態で得る。
融点=114−115℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.7(s,1H);7.35(d,1H);7.25(d,1H);7.0(s,1H);4.2(q,2H);1.2(t,3H);0.15(s,9H)
LC−MS:[MH]=260
【0135】
10.5 エチル5−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIa)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)0.9g(3.749mmol)の存在下で、エチル5−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレート0.49g(1.87mmol)を3−(トリフルオロメチル)フェニルメタノール0.51mL(3.749mmol)と反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物を、ヘプタンおよび酢酸エチルの混合液におけるシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物730mgを得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.90(s,1H);7.62−7.57(m,2H);7.51−7.43(m,3H);7.40(s,1H);7.17(d,1H);5.92(s,2H);4.28(q,2H);1.26(t,3H);0.27(s,9H)。
LC−MS:420([M+H]
【0136】
10.6 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物7)
化合物7は、工程5.2に記述されるものと同様の方法に従い、トリメチルアルミニウムの溶液(2M/トルエン)0.36mL(0.716mmol)の存在下で、工程10.5に記述されるプロトコルに従って調製されるエチル5−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート200mg(0.477mmol)をピロロ[2,3−b]ピリド−5−イルアミン76mg(0.572mmol)と反応させることによって調製した。この生成物を濾過によって集め、期待される生成物107mgを得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.51(s,1H);10.38(s,1H);8.34(d,1H);8.21(d,1H);7.80(s,1H);7.51−7.41(m,3H);7.38−7.30(m,4H);7.26−7.23(m,1H);6.36−6.34(m,1H);5.87(s,2H);0.19(s,9H)。
LC−MS:507([M+H]
融点=199−200℃
【0137】
(実施例11(化合物42))
N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル )−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0138】
11.1 塩化5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボン酸
この生成物は、トルエン174mL中の工程1.1において調製した5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボン酸10g(34.81mmol)および塩化スルホニル25.4mL(0.348mol)の溶液を3時間還流することによって調製する。この後、減圧下で反応混合物を濃縮する。生じる混合物をトルエン100mLに連続的に2回溶解した後、減圧下で濃縮する。この生成物を合成の残りにおいてさらなる精製工程なしに用いる。
【0139】
11.2 N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物42)
ジクロロメタン42.5mL中の前工程において調製した塩化5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボン酸1.3g(4.25mmol)、トリエチルアミン2.1mL(14.9mmol)および5−アミノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンジヒドロブロマイド(US 2005/256 125)1.45(4.68mmol)の溶液を室温で24時間撹拌する。この後、混合物を水200mLに注ぎ入れる。ジクロロメタン100mLを添加した後、有機相を分離して水50mLで2回洗浄し、減圧下で濃縮する。得られる生成物を、酢酸エチルおよびジクロロメタンの混合液で溶出する、シリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。このようにして精製された生成物を熱メタノール100mLに溶解し、生じる懸濁液を濾過する。濾液を減圧下で濃縮することで期待される生成物0.4gを単離することが可能となる。
融点=272−275℃
H NMR(DMSO−D)、δppm:10.94(s,1H);10.49(s,1H);8.32(s,1H);7.95(s,1H);7.6(m,1H);7.55(m,1H);7.41(s,1H);7.31(m,1H);7.17(m,1H);7.05(m,1H);6.9(m,2H);5.9(s,2H);3.58(s,2H)。
【0140】
(実施例12(化合物19))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:311−312℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.6(s,1H);8.5(s,1H);8.35(s,1H);8.2(s,1H);7.8(d,1H);7.55(m,2H);7.5(m,1H);7.15(t,1H);7.0(m,2H);6.9(d,1H);6.5(d,1H);5.9(s,2H);2.2(s,3H)。
【0141】
(実施例13(化合物20))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:278−279℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.7(s,1H);10.6(s,1H);8.5(s,1H);8.4(s,1H);8.05(s,1H);7.95(d,1H);7.50(m,2H);7.45(d,1H);7.15(t,1H);7.05(d,1H);7.0(s,1H);6.9(d,1H);6.5(s,1H);5.95(s,2H);2.2(s,3H)。
【0142】
(実施例14(化合物21))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0143】
14.1 エチル5−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIc)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)の存在下で、工程10.4に記述される方法に従って調製したエチル5−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレートを(3−メチルフェニル)メタノールと反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物をシリカゲルのカラムでフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物を得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.87(s,1H);7.55(d,1H);7.43(d,1H);7.36(s,1H);7.13(t,1H);7.01(d,1H);6.91(s,1H);6.73(d,1H);5.80(s,2H);4.29(q,2H);2.21(s,3H);1.29(t,3H);0.26(s,9H)。
【0144】
14.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物21)
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:327−328℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.4(s,1H);8.5(s,1H);8.3(s,1H);7.9(s,1H);7.55(d,1H);7.45(m,1H);7.4(m,2H);7.15(t,1H);7.0(m,2H);6.9(d,1H);6.45(d,1H);5.85(s,2H);2.2(s,3H);0.3(s,9H)。
【0145】
(実施例15(化合物22))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:305−306℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.6(s,1H);8.8(s,1H);8.7(s,1H);8.4(s,1H);8.3(s,1H);7.55(s,1H);7.5(m,1H);7.1(t,1H);7.0(m,2H);6.9(d,1H);6.5(d,1H);6.0(s,2H);2.2(s,3H)。
【0146】
(実施例16(化合物23))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0147】
16.1 エチル6−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IId)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)の存在下で、工程9.2に記述される方法に従って調製したエチル6−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレートを(3−メチルフェニル)メタノールと反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物をシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物を得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.71−7.68(m,2H);7.33(s,1H);7.24−7.21(m,1H);7.14−7.11(m,2H);7.09−7.0(m,1H);6.81−6.79(m,1H);5.85(s,2H);4.30(q,2H);2.21(s,3H);1.17(t,3H)、0.25(s,9H)。
【0148】
16.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物23)
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:202−203℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.45(s,1H);8.5(s,1H);8.35(s,1H);7.7(m,2H);7.5(d,1H);7.35(m,1H);7.25(d,1H);7.15(t,1H);7.1(s,1H);7.0(d,1H);6.95(d,1H);6.45(s,1H);5.9(s,2H);2.2(s,3H);0.25(s,9H)。
【0149】
(実施例17(化合物24))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:247−248℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.65(s,1H);10.7(s,1H);8.5(s,1H);8.35(s,1H);8.25(s,1H);7.9(d,1H);7.7−7.5(m,6H);7.4(m,1H);6.5(m,1H);6.1(s,2H)。
【0150】
(実施例18(化合物25))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:334−335℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.6(s,1H);8.49(s,1H);8.30(s,1H);8.1(s,1H);8.0(d,1H);7.6−7.4(m,6H);7.35(m,1H);6.45(m,1H);6.1(s,2H)。
【0151】
(実施例19(化合物26))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:273−274℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.65(s,1H);10.7(s,1H);8.85(s,1H);8.75(s,1H);8.45(s,1H);8.3(s,1H);7.65−7.35(m,6H);6.5(m,1H);6.1(s,2H)。
【0152】
(実施例20(化合物27))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:288−289℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.45(s,1H);8.45(d,1H);8.25(d,1H);7.8(m,1H);7.65−7.45(m,6H);7.35(m,1H);7.05(m,1H);6.45(m,1H);5.95(s,2H)。
【0153】
(実施例21(化合物31))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0154】
21.1 エチル6−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]―1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIf)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)の存在下で、工程9.2に記述される方法に従って調製されるエチル6−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレートを(チエニル−2−イル)メタノールと反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物をシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物を得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.76(s,1H);7.65−7.61(m,2H);7.52(d,1H);7.28(s,1H);7.22(s,1H);6.09(s,2H);4.23(q,2H);1.22(t,3H);0.2(s,9H)。
【0155】
21.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物31)
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:269−270℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.45(s,1H);8.45(d,1H);8.35(d,1H);7.85(s,1H);7.75(m,2H);7.6(d,1H);7.45(m,2H);7.3(d,1H);6.45(m,1H);6.2(s,2H);0.3(s,9H)。
【0156】
(実施例22(化合物41))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1―[(ピリド−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:296−298℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.8(d,2H);8.6(d,2H);8.4(s,1H);8.30(s,1H);7.75(s,1H);7.5(m,1H);7.35(d,2H);6.45(m,1H);6.1(s,2H)。
【0157】
(実施例23(化合物8))
N−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:203−204℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.5(s,1H);10.59(s,1H);8.57(s,1H);8.25(s,1H);7.52(m,4H);7.31(m,1H);7.15(m,1H);7.03(m,1H);6.92(m,2H);6.5(m,1H);5.92(s,2H)。
【0158】
(実施例24(化合物9))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例1.3のものと同様の方法に従って調製した。
融点:319−320℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.65(s,1H);10.7(s,1H);8.82(s,1H);8.73(s,1H):8.42(s,1H);8.3(s,1H);7.6(s,1H);7.5(s,1H);7.31(m,1H);7.09(m,1H);6.98(m,2H);6.49(m,1H);6.01(s,2H)。
【0159】
(実施例25(化合物10))
N−(7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−B]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は、ジクロロメタン130mL中で、メタクロロ過安息香酸0.66g(2.74mmol)の存在下にある化合物2(実施例2)0.5g(1.24mol)の混合物を20℃で30時間撹拌することによって調製した。この後、混合物を水200mLおよびジクロロメタン200mLに注ぎ入れる。有機相を分離して飽和炭酸水素ナトリウム溶液100mLで1回、水100mLで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水させた後、減圧下で濃縮する。生じる生成物をシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物13gを得る。
融点:260−263℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):12.41(s,1H);10.6(s,1H);8.59(s,1H);8.03(s,1H);7.6(m,2H);7.42(m,2H);7.31(m,1H);7.19(m,1H);7.05(m,1H);6.93(m,2H);6.59(s,1H);5.89(s,2H)。
【0160】
(実施例26(化合物12))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0161】
26.1 5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
20℃で撹拌される、乾燥トルエン80mL中の工程1.1において調製される5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボン酸2g(6.96mmol)の懸濁液に、塩化チオニル5.08mL(69.62mmol)を添加する。この反応混合物を還流温度で2時間撹拌した後、減圧下で濃縮する。生じる生成物をジクロロメタン10mLに溶解し、この溶液を水中の30%アンモニア水9.12mL(69.62mmol)の溶液に滴下により注ぎ入れる。この反応混合物を20℃で14時間撹拌する。この後、濾過によって固体を集め、ジイソプロピルエーテル50mL中で摩砕する。濾過および減圧下での乾燥の後、期待される生成物0.58gが収集される。
H NMR(DMSO−D)、δppm:8.11(broad peak,1H);7.5(m,3H);7.32(m,1H);7.25(s,1H);7.09(m,2H);6.89(m,2H);5.91(s,2H)。
【0162】
26.2 N−[1−メチルピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物26)
前工程において調製されるアミド0.4g(1.4mmol)、5−ブロモ−1−メチルピロロ[2,3−b]ピリジン(Heterocycles 2003、 60(4)865)0.32g(1.54mmol)、ヨウ化銅0.08g(0.42mmol)、炭酸カリウム0.39g(2.79mmol)および乾燥ジオキサン10mLを磁気攪拌機を備える圧力管に入れる。この懸濁液を脱気した後、トランス−シクロヘキサン−1,2−ジアミン53mg(0.46mmol)を添加し、管を密封して撹拌しながら120℃で16時間加熱する。この後、酢酸エチル50mLおよび水50mLを媒体に添加する。水相を分離した後、酢酸エチル2×30mLで抽出する。有機相を合わせ、水50mLで洗浄して硫酸ナトリウムで脱水させた後、減圧下で濃縮する。生じる生成物を、ジクロロメタンおよびアセトンの混合液で溶出するシリカのカラムでのクロマトグラフィー、次いでイソプロピルアルコールからの再結晶化によって精製する。
融点:203−204℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.51(s,1H);8.51(s,1H);8.36(s,1H);7.59(m,2H);7.55(s,1H);7.46(s,1H);7.32(m,1H);7.19(m,1H);7.08(m,1H);6.93(m,2H);6.49(s,1H);5.9(s,2H);3.82(s,3H)。
【0163】
(実施例27(化合物11))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:249−250℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.5(s,1H);8.36(s,1H);8.22(s,1H);7.81(m,1H);7.6(m,2H);7.54(s,1H);7.32(m,1H);7.07(m,1H);6.97(m,2H);6.49(s,1H);5.99(s,2H);3.82(s,3H)。
【0164】
(実施例28(化合物13))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:237−238℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.69(s,1H);8.82(s,1H);8.76(s,1H);8.49(s,1H);8.33(s,1H);7.62(s,1H);7.53(d,1H);7.32(m,1H);7.07(m,1H);6.99(m,2H);6.5(d,1H);6.00(s,2H);3.82(s,3H)。
【0165】
(実施例29(化合物14))
N−[1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド。
【0166】
29.1 5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−メチルピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃で撹拌され、不活性雰囲気下にある、ジメチルホルムアミド5mL中の60%水素化ナトリウム0.48g(12.06mmol)の懸濁液にジメチルホルムアミド10mL中の5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの溶液を滴加する。この混合物を0℃で15分間、次いで20℃で45分間撹拌する。次に、ジメチルホルムアミド5mL中のヨウ化メチル0.77mL(12.06mmol)の溶液をこの撹拌懸濁液に0℃で添加する。次いで、この混合物を48時間撹拌する。この後、水50mLおよび酢酸エチル50mLを混合物に添加する。水相を分離した後、酢酸エチル3×30mLで抽出する。有機相を合わせ、水2×50mLで洗浄した後、減圧下で濃縮する。生じる生成物を、ジクロロメタンおよびメタノールの混合液で溶出する、シリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する。このようにして、期待される生成物0.97gが単離される。
LC−MS:213[M+H]
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.81(s,1H);7.39(s,1H);3.46(t,2H);2.94(t,2H);2.82(s,3H)。
【0167】
29.2 N−[1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル]−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物14)
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:189−191℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.21(s,1H);8.06(s,1H);7.65(s,1H);7.57(m,2H);7.35(m,2H);7.18(m,1H);7.05(m,1H);6.91(m,2H);5.9(s,2H);3.42(t,2H);2.95(t,2H);2.85(s,3H)。
【0168】
(実施例30(化合物15))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:211−212℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.49(s,1H);8.51(s,1H);8.35(s,1H);7.79(d,1H);7.54(m,6H);7.39(m,1H);7.31(m,1H);7.19(m,1H);6.47(s,1H);6.0(s,2H);3.84(s,3H)。
【0169】
(実施例31(化合物28))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:176−177℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.51(s,1H);8.7−8.4(broad peak+s,3H);8.35(s,1H);7.59(m,2H);7.5(m,2H);7.2(m,2H);7.09(broad peak,1H);6.48(s,1H);5.91(s,2H);3.85(s,3H)。
【0170】
(実施例32(化合物29))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−3−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:214−215℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.52(s,1H);8.51(s,1H);8.46(s,2H);8.37(s,1H);7.69(m,1H);7.55(m,4H);7.34(m,1H);7.19(m,1H);6.49(s,1H);5.95(s,2H);3.82(s,3H)。
【0171】
(実施例33(化合物16))
N−[1−メチルピロロ[2,3−b]ピリド−6−イル]−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0172】
33.1 6−ブロモ−1−メチルピロロ[2,3−b]ピリジン
この化合物は、実施例29.1のものと同様の方法に従い、商用6−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンで開始して調製した。
LC−MS:211[M+H]
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.92(d,1H);7.53(s,1H);7.28(d,1H);6.5(s,1H);3.82(s,3H)。
【0173】
33.2 N−[1−メチルピロロ[2,3−b]ピリド−6−イル]−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物16)
この化合物は、実施例26のものと同様の方法に従い、前工程において調製される6−ブロモ−1−メチルピロロ[2,3−b]ピリジンで開始して調製した。
融点:189−191℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.8(s,1H);7.99(d,1H);7.81(d,1H);7.59(m,2H);7.53(m,1H);7.45(s,1H);7.32(m,1H);7.18(m,1H);7.05(m,1H);6.91(m,2H);6.49(s,1H);5.93(s,2H);3.84(s,3H)。
【0174】
(実施例34(化合物17))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:181−182℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.56(s,1H);8.5(s,1H);8.32(s,1H);7.45−7.7(m,7H);7.38(m,1H);7.15(m,1H);6.48(s,1H);6.0(s,2H);3.79(s,3H)。
【0175】
(実施例35(化合物18))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26のものと同様の方法に従って調製した。
融点:185−186℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.51(s,1H);8.5(s,1H);8.37(s,1H);7.56(m,3H);7.4(s,1H);7.16(m,2H);7.0(m,2H);6.87(m,1H);6.48(s,1H);5.87(s,2H);3.82(s,3H);2.2(s,3H)。
【0176】
(実施例36(化合物32))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:218−219℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.9(s,1H);10.75(s,1H);8.6(s,1H);8.5(s,1H);8.2(s,1H);7.95(d,1H);7.7(d,1H);7.65(m,3H);7.5(m,1H);6.55(m,1H);6.2(s,2H)。
【0177】
(実施例37(化合物33))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:165−166℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.8(s,1H);10.7(s,1H);8.6(s,1H);8.45(s,1H);8.2(s,1H);7.95(d,1H);7.75(d,1H);7.6(m,2H);7.5(m,2H);6.55(m,1H);6.3(s,2H)。
【0178】
(実施例38(化合物34))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0179】
38.1 エチル(5−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIe)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)の存在下で、工程10.4に記述される方法に従って調製されるエチル5−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレートを(チエニル−2−イル)メタノールと反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物をシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物を得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):7.80(s,1H);7.64(d,1H);7.61(d,1H);7.51(d,1H);7.40(d,1H);7.30(s,1H);6.04(s,2H);4.24(q,2H);1.23(t,3H);0.19(s,9H)。
【0180】
38.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物34)
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:213−214℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.7(s,1H);10.45(s,1H);8.5(d,1H);8.35(d,1H);7.9(s,1H);7.75−7.65(m,2H);7.6(d,1H);7.5−7.4(m,3H);6.5(m,1H);6.2(s,2H);0.3(s,9H)。
【0181】
(実施例39(化合物35))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:255−256℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.45(s,1H);8.45(d,1H);8.35(d,1H);7.75(m,2H);7.65−7.45(m,4H);7.05(m,1H);6.45(m,1H);6.2(s,2H)。
【0182】
(実施例40(化合物38))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0183】
40.1 エチル(6−トリメチルシリル−1−[(ピリド−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIh)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)の存在下で、工程9.2に記述される方法に従って調製されるエチル6−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレートを(ピリド−2−イル)メタノールと反応させることによって調製した。次に、この粗製反応生成物をシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物を得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.2(d,2H);7.49(d,1H);7.42(s,1H);7.15(s,1H);7.05(d,1H);6.70(d,2H);5.68(s,2H);4.01(q,2H);1.01(t,3H);0.0(s,9H)。
【0184】
40.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物38)
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:235−236℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.45(m,3H);8.30(d,1H);7.75(d,1H);7.65(s,1H);7.5(m,2H);7.3(d,1H);7.0(d,2H);6.45(d,1H);6.0(s,2H);0.25(s,9H)。
【0185】
(実施例41(化合物39))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0186】
41.1 エチル(5−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキシレート(化合物IIg)
この化合物は、工程5.1に記述されるものと同様の方法に従い、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)の存在下で、工程10.4に記述される方法に従って調製されるエチル5−トリメチルシリル−1H−インドール−2−カルボキシレートを(ピリド−2−イル)メタノールと反応させて調製した。次に、この粗製反応生成物をシリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、期待される生成物を得る。
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.37(d,2H)、7.83(s,1H)、7.47(d,1H)、7.37(d,1H)、7.34(s,1H)、6.84(d,2H)、5.80(s,2H)、4.18(q,2H)、1.18(t,3H)、0.19(s,9H)。
【0187】
41.2 N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物39)
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:279−281℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):8.45(m,3H);8.30(d,1H);7.9(s,1H);7.6−7.35(m,4H);7.0(d,2H);6.45(m,1H);5.9(s,2H);0.3(s,9H)。
【0188】
(実施例42(化合物40))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:284−286℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.4(s,1H);8.45(d,2H);8.4(d,1H);8.3(s,1H);7.8(m,1H);7.55(s,1H);7.45(m,2H);7.0(m,3H);6.45(m,1H);5.9(s,2H)。
【0189】
(実施例43(化合物43))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例1.3に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:286−287℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.61(s,1H);10.62(s,1H);8.47(s,1H);8.35(s,1H);8.21(s,1H);7.82(d,1H);7.6(m,2H);7.5(s,1H);7.33(m,1H);7.08(m,1H);6.98(m,2H);6.48(s,1H);5.98(s,2H)。
【0190】
(実施例44(化合物44))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:225−227℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.8(s,1H);9.08(s,1H);8.49(d,1H);8.38(d,1H);8.27(d,1H);7.72(d,1H);7.55(d,1H);7.47(s,1H);7.32(m,1H);7.02(m,3H);6.45(m,1H);5.95(s,2H);3.82(s,3H)。
【0191】
(実施例45(化合物45))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド
この化合物は実施例26に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:270−271℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.62(s,1H);10.68(s,1H);9.04(s,1H);8.49(d,1H);8.38(d,1H);8.28(d,1H);7.73(d,1H);7.4(m,3H);7.05(m,3H);6.49(s,1H);6.01(s,2H)。
【0192】
(実施例46(化合物46))
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:259−260℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):11.6(s,1H);10.5(s,1H);8.48(m,3H);8.3(s,1H);7.55(m,2H);7.48(m,2H);7.18(m,1H);7.02(m,2H);6.45(s,1H);5.95(s,2H)。
【0193】
(実施例47(化合物47))
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド
この化合物は実施例5に記述されるものと同様のプロトコルに従って調製した。
融点:213−214℃
H NMR(DMSO D)、δ(ppm):10.63(s,1H);8.49(m,3H);8.35(s,1H);8.27(s,1H);7.78(d,1H);7.7(s,1H);7.6(d,1H);7.52(d,1H);7.04(m,2H);6.49(s,1H);6.02(s,2H);3.82(s,3H)。
【0194】
以下の表1は本発明による化合物の例の幾つかの化学構造および物理的特性を説明する。
【0195】
この表において:
「m.p.(℃)」の欄は摂氏度(℃)での生成物の融点を示し;
すべての化合物は遊離塩基の形態にあり;
Wは酸素原子を表し;
は式(I)のアミドの窒素原子に結合する炭素原子を表し;
nは1に等しく;
Rはフェニル基上の置換基を表し;
「Me」はメチル基に相当する。
【0196】
【表1】





以下の表2は本発明による化合物の幾つかの化学構造および物理的特性を説明する。
【0197】
この表において:
「m.p.(℃)」の欄は摂氏度(℃)での生成物の融点を示し;
すべての化合物は遊離塩基の形態にあり;
Wは酸素原子を表し;
は式(I)のアミドの窒素原子に結合する炭素原子を表し;
nは1に等しい。
【0198】
【表2】



【0199】
本発明による化合物を、治療上の活性物質としてのこれらの価値を示すイン・ビトロおよびイン・ビボ薬理試験に処した。これらの化合物はTRPV1(またはVR1)受容体に対するアンタゴニストまたはアゴニスト活性を有する。
【0200】
ラットDRGに対してカプサイシンで誘導される電流の阻害の試験
【0201】
ラット後根神経節(DRG)細胞の一次培養:
DRGニューロンはTRPV1受容体を生来発現する。
1日齢ラットを用いて新生児ラットDRGの一次培養物を調製する。簡潔に述べると、切開の後、神経節をトリプシン処理し、機械的摩砕によって細胞を分離する。これらの細胞を、10%仔ウシ血清、25mM KCl、2mMグルタミン、100μg/mlゲンタマイシンおよびNGF 50ng/mlを含有するEagle基本培養培地に再懸濁させた後、ラミニンをコートしたスライドガラスに被着させ(スライドあたり0.25×10細胞)、次にこのスライドをCorning 12−ウェル皿に置く。細胞を、5%COおよび95%空気を含有する加湿雰囲気中、37℃で温置する。培養の48時間後にシトシンβ−D−アラビノシド(1μM)を添加し、非ニューロン細胞の成長を防止する。培養の7から10日後に、スライドをパッチ・クランプ研究用の実験チャンバーに移す。
【0202】
電気生理学:
細胞調製品を収容する測定チャンバー(容積800μl)を、Hoffman光学系(Hoffman optics)(Modulation Contrast、ニューヨーク)を備える倒立顕微鏡(Olympus IMT2)のプラットホームに置き、400×の倍率で観察する。これらのチャンバーには、8つの導入口を受容し、ポリエチレン管(開口500μm)からなるこの唯一の排出口が研究中の細胞から3mm未満に配置される溶液分配器を用いて、連続的に重力流入する(2.5ml/分)。パッチ・クランプ技術の「全細胞」配置を用いた。ホウケイ酸ガラスピペット(抵抗5から10メガオーム)を3D圧電マイクロマニピュレータ(Burleigh、PC1000)によって細胞まで運ぶ。全電流(膜電位は−60mVに設定)を、Pclamp8ソフトウェア(Axon Instrument)が実行されているPCに接続されたAxopatch 1D増幅器(Axon Instruments、Foster City、カリフォルニア州)で記録する。これらの電流プロットを紙に記録すると同時にデジタル化し(サンプリング周波数15から25Hz)、PCのハードドライブに取得する。
【0203】
300nMカプサイシン溶液の適用は、DRG細胞(電圧は−70mVに設定)で、カチオン性電流の流入を誘発する。受容体の脱感作を最小限に止めるため、カプサイシンの2回の適用の間に1分の最小間隔を観察する。制御期間(カプサイシン応答のみの安定化)の後、試験化合物を所定の濃度(10nMまたは1nMの濃度)で4から5分の時間、単独で適用し、その間に幾つかのカプサイシン+化合物試験を行う(最大阻害を得るため)。これらの結果を対照カプサイシン応答の阻害のパーセンテージとして表す。
【0204】
VR1アンタゴニスト化合物の場合、カプサイシン応答(1μM)の阻害のパーセンテージは、0.1から100nMの濃度で試験した本発明の最も活性の化合物で20%から100%である。従って、これらはTRPV1型の受容体の有効なアンタゴニストである。表3は、本発明の化合物で得られる阻害のパーセンテージの例を示す。
【0205】
【表3】

【0206】
マウスへのカプサイシンの足裏内投与による疼痛誘発
【0207】
マウスへのカプサイシンの足裏内注射は、投与された足をなめ、噛み、および曲げることによって反映される、短命の侵害性行動を迅速に生じる。これらの侵害性応答は、カプサイシンによる局所TRPV1受容体の活性化に関連し得る。
【0208】
方法論:
最初に(E)−カプサイシンをDMSOで3mg/mlに希釈した後、この最終使用のため、生理食塩水で1.5μg/20μlに再度希釈する。溶媒の投与にはマウスの行動に対する効果がない。カプサイシンは動物の後足の上面に注射する。
【0209】
試験化合物はカプサイシンの注射の120分前に経口投与する。化合物の投与の2時間後、マウスをガラスビーカーに入れる。その後、動物の侵害性行動を実験者が直ちに評価し、カプサイシン誘発行動出現の持続時間を2分間にわたって計測する(注射された足をなめることおよび噛むこと、この全体的または部分的な曲げ)。
【0210】
各々の化合物について、マウスの所定数(n)のサンプルに経口投与された(mg/kgで表される)試験化合物の用量に応答する、カプサイシン誘発侵害性応答の平均に相当する阻害を決定する。
【0211】
表4は本発明の化合物で得られる阻害のパーセンテージの例を示す。
【0212】
【表4】

【0213】
従って、本発明の化合物は医薬の調製、特には、TRPV1型の受容体が関与する病状を予防または治療するための医薬の調製に用いることができる。
【0214】
本発明の化合物は、TRPV1型の受容体が関与する病状の予防または治療に有用であり得る。
【0215】
従って、本発明の主題の1つは、少なくとも1種類の式(I)の化合物、または前記化合物の医薬的に許容される塩あるいは、水和物もしくは溶媒和物を含む医薬である。
【0216】
これらの医薬には、特には、疼痛および炎症、慢性疼痛、神経障害性疼痛(外傷関連、糖尿病、代謝性、感染関連もしくは毒性疼痛、または抗癌もしくは医原性治療によって誘発される疼痛)、(骨)関節炎疼痛、リウマチ痛、線維筋痛、背痛、癌関連疼痛、顔面神経痛、頭痛、片頭痛、歯痛、火傷、日焼け、動物咬傷もしくは昆虫咬傷、ヘルペス後神経痛、筋肉痛、神経圧迫(trapped nerves)(中枢および/もしくは末梢)、脊柱および/もしくは脳外傷、(脊柱および/もしくは脳の)虚血、神経変性、(脊柱および/もしくは脳の)出血性卒中並びに卒中後疼痛の予防および/または治療におけるこれらの治療的使途が見出される。
【0217】
本発明の化合物は、糖尿病のような代謝性障害の予防および/または治療に用いることもできる。
【0218】
本発明の化合物は、膀胱の活動過敏、膀胱反射亢進、膀胱不安定性、失禁、切迫した尿意、尿失禁、膀胱炎、腎疝痛、骨盤過敏および骨盤痛のような泌尿器障害の予防および/または治療に用いることができる。
【0219】
本発明の化合物は、外陰部痛および卵管炎または月経困難症に関連する疼痛のような婦人科の障害の予防および/または治療に有用であり得る。
【0220】
これらの生成物は、胃・食道逆流障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、機能性消化不良、大腸炎、IBS、クローン病、膵臓炎、食道炎および胆石疝痛のような消化管障害の予防および/または治療に用いることもできる。
【0221】
同様に、本発明の生成物は、喘息、咳嗽、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支収縮および呼吸器系の炎症性障害のような呼吸器障害の予防および/または治療において有用であり得る。
【0222】
これらの生成物は、乾癬、掻痒、皮膚、眼または粘膜の炎症、疱疹および帯状疱疹(herpes and zona)の予防および/または治療に用いることもできる。
【0223】
本発明の化合物はうつの治療に用いることもできる。
【0224】
本発明の化合物は多発性硬化症のような中枢神経系疾患の治療に用いることもできる。
【0225】
本発明の化合物は癌の治療に用いることもできる。
【0226】
この態様の別のものによると、本発明は、少なくとも1種類の本発明による化合物を活性主成分として含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、少なくとも1種類の本発明による化合物または前記化合物の医薬的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の有効用量を含有し、および少なくとも1種類の医薬的に許容される賦形剤をも含有する。
【0227】
前記賦形剤は、医薬形態および望ましい投与様式に従い、当業者に公知の通常の賦形剤から選択される。
【0228】
本発明の医薬組成物は経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局所(topical)、局所(local)、気管内、鼻内、経皮または直腸経路によって投与することができる。これらの組成物は、単位投与形態で、標準医薬賦形剤との混合物として投与することができる。これらは、上述の障害または疾患の予防または治療のために、動物およびヒトに投与しようとするものである。
【0229】
投与の適切な単位形態には、錠剤、ソフトまたはハードゲルカプセル、粉末、顆粒および経口溶液または懸濁液のような経口形態、舌下、頬、気管内、眼内および鼻内投与形態、吸入による投与のための形態、局所、経皮、皮下、筋肉内または静脈内投与形態、直腸投与形態およびインプラントが含まれる。局所用途には、本発明による化合物をクリーム、ゲル、ポマードまたはローションで用いることができる。
【0230】
例として、錠剤形態での本発明による化合物の投与の単位形態は以下の成分を含むことができる:
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
コーンスターチ 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
【0231】
前記単位形態は、本草薬形態(galenical form)に従い、体重kgあたり活性主成分0.001から30mgの1日投与を可能とするように投与される。
【0232】
より多量またはより少量の投薬量が適切である特別な場合が存在し得る:このような投薬量が本発明の範囲を逸脱することはない。通常の実務によると、各々の患者に適切である投薬量は、医師により、投与の様式、前記患者の体重および応答に従って決定される。
【0233】
本発明の化合物は、上述したように、医薬の調製、特には、TRPV1型の受容体が関与する病状を予防または治療するための医薬の調製に用いることもできる。
【0234】
この態様の別のものによると、本発明は、上に示される病状の治療方法であって、本発明による化合物またはこれらの医薬的に許容される塩または水和物もしくは溶媒和物の有効用量を患者に投与することを含む方法にも関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基もしくは酸付加塩の形態、並びに水和物もしくは溶媒和物の形態にある、下記式(I)に相当する化合物
【化1】

(式中:
、X、XおよびXは、互いに独立に、窒素原子または基C−Rを表し;
、X、XおよびXのうちからの1つが窒素原子を表すとき、他のものが基C−Rに相当することは理解され;
、Z、ZおよびZは、互いに独立に、窒素原子、炭素原子または基C−Rを表し、
、Z、ZおよびZのうちからの少なくとも1つは窒素原子に相当し、並びに
、Z、ZおよびZのうちからの1つは、式(I)のアミドまたはチオアミドの窒素原子に結合する、炭素原子に相当し;
RaおよびRbは、これらを担持する炭素原子と共に、5員環を形成し、この環は窒素原子および炭素原子を含み、この環は部分的に飽和であるか、または不飽和であり、並びに1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
Wは酸素またはイオウ原子を表し;
nは0、1、2または3に等しく;
Yは、ハロゲン原子、基C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C−C―アルキレン、C―C−フルオロアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン−O−、C−C−フルオロアルコキシ、シアノ、C(O)NR、ニトロ、NR、C−C−チオアルキル、チオール、−S(O)−C−C―アルキル、−S(O)―C―C−アルキル.SONR、NRC(O)R、NRSO、C(O)NR、OC(O)NR、−Si−(C―C−アルキル)、−SF、アリール−C−C−アルキレンもしくはアリール、ヘテロアリール−C−C−アルキレンもしくはヘテロアリールから選択される1以上の基で置換されていてもよい、アリールまたはヘテロアリールを表し;基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン−O−はヒドロキシル基、C−C−アルコキシまたはNRで置換されていてもよく、アリールおよびヘテロアリール基は、互いに同一であっても異なっていてもよい、1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
は、水素原子、ハロゲン原子、C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、アリールオキシ−C−C−アルキル、ヘテロアリールオキシ−C−C−アルキル、アリール−C―C−アルキレンオキシ−C−C−アルキル、ヘテロアリール−C―C−アルキレンオキシ−C―C−アルキル、アリールチオ−C―C−アルキル、ヘテロアリールチオ−C−C−アルキル、アリール−C−C―アルキレン−チオ−C−C−アルキル、ヘテロアリール−C−C―アルキレン−チオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−フルオロアルコキシ、シアノ、C(O)NR、ニトロ、NR、C−C−チオアルキル、C−C−シクロアルキルチオ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン−チオ、−S(O)−C−C−アルキル、−S(O)−C−C―シクロアルキル、−S(O)−C―C−アルキレン−C−C−シクロアルキル、C―C−アルキル−S(O)−、C−C―フルオロアルキル−S(O)―、C−C―シクロアルキル−S(O)−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン−S(O)−、SONR、−Si−(C−C−アルキル)、−SF、NRC(O)R、NRSO、C(O)NR、OC(O)NR、アリール、ヘテロアリール、アリール−C―C−アルキレン、ヘテロアリール−C−C−アルキレン、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリールオキシまたはヘテロアリールチオから選択され;ヘテロアリールまたはアリール基は、互いに同一であっても異なっていてもよい、1以上の置換基Rで置換されていてもよく;
は、水素原子、ハロゲン原子または基C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C―アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C―C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C―アルキレン−O−、ヒドロキシル、チオールもしくはC―C−フルオロアルコキシを表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子、ヒドロキシル基、チオール、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C―アルキレン、C―C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−アルコキシ−C―C−アルキレン、C−C―シクロアルキルオキシ−C−C−アルキレン、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ−C―C−アルキレン、C(O)NR、C(O)O−C―C−アルキル、COHまたはオキソもしくはチオ基を表し;基C―C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−アルコキシ−C―C−アルキレン、C−C−シクロアルキルオキシ−C―C−アルキレン、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ−C−C−アルキレンはヒドロキシル基、C―C−アルコキシまたはNRで置換され得;
または
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C―C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、アリール−C(O)−、C−C−アルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン−C(O)−、C−C−フルオロアルキル−C(O)−、アリール−S(O)、C−C―アルキル−S(O)、C−C−フルオロアルキル−S(O)−、アリール−S(O)―、C−C−アルキル−S(O)−、C―C−フルオロアルキル−S(O)−、C−C−シクロアルキル−S(O)−、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン−S(O)―、C−C−アルキル−O−C(O)−、アリール−C―C−アルキル−O−C(O)−、C−C−シクロアルキル−O−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン−O−C(O)−、C−C−フルオロアルキル−O−C(O)−、アリール−O−C(O)−、ヘテロアリール−O−C(O)−、ヘテロアリールもしくはアリールを表し;ヘテロアリールおよびアリール基は1以上の置換基Rで置換されていてもよく;基C−C−アルキル、C―C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキルはヒドロキシル基、C−C−アルコキシまたはNRで置換され得;
およびRは、互いに独立に、水素原子または基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン、アリール−C―C−アルキレンもしくはアリールを表すか、またはRおよびRは、これらを担持する窒素原子と共に、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼピン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジンまたはホモピペラジン基を形成し;基NRは、基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン、アリール−C−C−アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アリール−S(O)−、C−C−アルキル−S(O)−、C―C−フルオロアルキル−S(O)、C−C−シクロアルキル−S(O)−、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン−S(O)−、アリール−C(O)−、C−C−アルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C(O)−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレン−C(O)−、C−C−フルオロアルキル−C(O)−、ヒドロキシル、C−C−アルキルオキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C―C―フルオロアルキル、アリールオキシ−C−C−アルキレン、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ−C−C−アルキレンまたはヘテロアリールオキシで置換されていてもよく;
およびRは、互いに独立に、水素原子または基C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C―アルキレン、アリール−C―C−アルキレンもしくはアリールを表し;アリール基はハロゲン原子および基C―C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C―C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C―C−アルコキシ、C−C―シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−フルオロアルコキシ、ニトロまたはシアノから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
またはRおよびRは、これらを担持する窒素原子およびC(O)基を含む、4から7員ラクタムを一緒に形成し;
は基C−C−アルキル、C−C―シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン、アリール−C―C−アルキレンもしくはアリールを表し;アリール基はハロゲン原子、基C―C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレン、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C―C−シクロアルキルオキシ、C−C―シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C―C−フルオロアルコキシ、ニトロまたはシアノから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
またはRおよびRは、これらを担持する窒素原子およびS(O)基を含む、4から7員スルタムを一緒に形成し;
はハロゲン原子、基C―C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C―シクロアルキル−C―C−アルキレン、C―C―フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキレンオキシ、C−C−フルオロアルコキシを表し;これらの基は基OH、C−C−アルコキシもしくはNRで置換されていてもよく;あるいは、Rはニトロ基、シアノもしくはNRを表し、
一般式(I)の化合物のイオウ原子は酸化形態にあり得;
一般式(I)の化合物の窒素原子は酸化形態にあり得る)。
【請求項2】
、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表し;Rは請求項1に記載の一般式(I)において定義される通りであることを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
、X、XおよびXのうち、XおよびXのうちからの一方が窒素原子を表し、並びに他のものが、互いに独立に、基C−Rを表し;Rは請求項1に記載の一般式(I)において定義される通りであることを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
が水素原子、ハロゲン原子、基C−C−フルオロアルキルまたは−Si(C―C−アルキル)から選択されることを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
nが1に等しいことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
Yが、ハロゲン原子および基C−C−アルキルもしくはC−C−フルオロアルキルから選択される1以上の基で置換されていてもよい、フェニルを表すか;あるいは、Yがピリジルもしくはチアゾリルを表すことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
Wが酸素原子を表すことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】

【化2】

が基
【化3】

から選択され、
、Z、ZおよびZのうちから1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
これらの基は請求項1に記載の一般式(I)において定義されるようにRおよびRで置換されていてもよく;
は水素原子を表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル−C(O)−を表す、
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】

【化4】

が基
【化5】

から選択され、
、Z、ZおよびZのうちからの1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
これらの基は一般式(I)において定義されるRおよびRで置換されていてもよく;
は水素原子を表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル−C(O)−を表す、
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
、X、XおよびXが、互いに独立に、基C−Rを表すか;または
、X、XおよびXのうち、XおよびXの一方が窒素原子を表し、並びに他のものが、互いに独立に、基C−Rを表し;
は水素原子、ハロゲン原子および基C−C−フルオロアルキルもしくは−Si(C―C−アルキル)から選択され;
nが1に等しく;
Yが、ハロゲン原子、基C−C−アルキルもしくはC−C−フルオロアルキルから選択される1以上の基で置換されていてもよい、フェニルを表すか;あるいは、Yがピリジルもしくはチアゾリルを表し;
Wが酸素原子を表し;

【化6】

が基
【化7】

から選択され
、Z、ZおよびZのうちからの1つは窒素原子に相当し、および酸化形態にあり得;
これらの基は請求項1に記載の一般式(I)において定義されるようにRおよびRで置換されていてもよく;
は水素原子を表し;
は、これが炭素原子によって担持されるとき、水素原子またはオキソ基を表し;
は、これが窒素原子によって担持されるとき、水素原子または基C−C−アルキルもしくはC―C−アルキル−C(O)−を表す、
ことを特徴とする、塩基または酸付加塩の形態、並びに水和物または溶媒和物の形態にある、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
以下から選択される式(I)の化合物:
N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリド−6−イル)−5−フルオロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1―[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−6−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]−メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[[(3−トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−3−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[(チアゾル−2−イル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリメチルシリル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−6−フルオロ−1−[{ピリド−4−イル}メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1―[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−フルオロ−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリド−5−イル)−5−トリフルオロメチル−1−[(ピリド−4−イル)メチル)]−1H−インドール−2−カルボキサミド。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の調製方法であって、一般式(II)の化合物
【化8】

(式中、X、X、X、X、n、YおよびWは請求項1に記載の一般式(I)において定義される通りである。)
を一般式(III)の化合物
【化9】

(式中、Z、Z、Z、Z、RaおよびRbは請求項1に記載の一般式(I)に定義される通りである。)
と、
Bがヒドロキシル基を表し、およびDがアミノ基を表すとき、カップリング剤の存在下、溶媒中で;
Bが塩素原子を表し、およびDがアミノ基を表すとき、溶媒中の溶液における反応により;
Bが基C−C−アルコキシルを表し、およびDがアミノ基を表すとき、式(III)の化合物をアミドに変換し、次いで得られたアミドを式(II)の化合物と有機金属試薬の存在下で反応させることにより;
BがNH基を表し、Wが酸素原子を表し、およびDが脱離基に相当するとき、触媒量の銅塩、触媒量の銅配位子および塩基の存在下、溶媒中で;
反応させることを特徴とする方法。
【請求項13】
一般式(II)の化合物
【化10】

(式中、X、X、X、X、n、YおよびWは請求項1に記載の一般式(I)において定義される通りであり、X、X、XおよびXのうちからの1つは基C−Rに相当し、ここでRは請求項1に記載の一般式(I)において定義される基−Si−(C―C−アルキル)を表し、並びにBは基C−C−アルコキシを表す。)
の調製方法であって、一般式(VI)の化合物
【化11】

(式中、X、X、X、XおよびWは請求項1に記載の一般式(I)において定義される通りであり、並びにBは基C−C−アルコキシを表す。)
を一般式(VIII)の化合物
【化12】

(式中、Yおよびnは請求項1に記載の一般式(I)において定義される通りである。)
と、
nが1、2または3に等しいとき、LGが脱離基を表す一般式(VIII)の試薬と、塩基の存在下、極性溶媒中で;
nが1、2または3に等しいとき、LGがヒドロキシル基を表す一般式(VIII)の試薬と、ホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートの存在下、溶媒中で、あるいは、樹脂に支持されるホスフィンおよびジイソプロピルアゾジカルボキシレートの存在下、溶媒中の溶液において;
nが0に等しいとき、LGが脱離基を表す一般式(VIII)の試薬と、塩基性媒体中の不活性雰囲気下、銅塩の存在下、有機溶媒中で;
反応させることを特徴とする方法。
【請求項14】
一般式(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)または(IIh)
【化13】

の化合物。
【請求項15】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に許容される酸とのこの化合物の付加塩、あるいは、式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする医薬。
【請求項16】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、またはこの化合物の医薬的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、並びに、少なくとも1種類の医薬的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項17】
TRPV1型の受容体が関与する病状を予防または治療するための医薬の調製への、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項18】
疼痛、炎症、代謝性障害、泌尿器系障害、婦人科系障害、消化器系障害、呼吸器系障害、乾癬、掻痒、皮膚、眼または粘膜の炎症、疱疹、帯状疱疹、多発性硬化症、うつおよび癌を予防または治療するための医薬の調製への、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2011−510050(P2011−510050A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543539(P2010−543539)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【国際出願番号】PCT/FR2009/000052
【国際公開番号】WO2009/112678
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】