説明

アプリケーションへのアクセス権管理方法及びコンピュータプログラム

本発明は、好ましくは車両内で、同一の入力アプリケーションの少なくとも2つのオペレーティング装置を用いて、ユーザアクセスのためのアクセス権を入力するための方法、コンピュータプログラム、及び通信システムに関する。先行技術によると、前記方法は、基本的には知られているが、具体的には明示されていない。また、先行技術は、全ての利用できるアクセス方式が全てのアプリケーションに対して等しく適しているとは限らない、という事実を考慮に入れていない。本発明によると、アクセス権はアプリケーション特有の方法で設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザ用の操作ユニットによって、好ましくは車両内に設けられる少なくとも1つのアプリケーションにアクセスするための、ユーザのアクセス権を管理するための方法及びコンピュータプログラムに関する。更に、本発明は当該コンピュータプログラムを有するデータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両内でデータ交換をするための車両通信システム及び方法が開示されている。本車両通信システムは、システムの個々の操作部に対する個々のアプリケーションに、個々の異なるアクセス権を与えることができるセンタシステム制御装置を備える。このセンタシステム制御装置は、車両通信システムの中央処理装置又は他の演算装置により実現される。このような関係において、操作部に割り当てられる順位付けは、全てのアプリケーションに対し又は個々の各アプリケーションのいずれかに対し、一様に定義できる。更に、センタシステム制御装置は操作部に出力装置を配置することができる。センタシステム制御装置は、プライオリティーマネージメント部を備える。この1つの側面は、データバスへ及び/又は個々のアプリケーションへの操作部に対してアクセス権を割り当てることである。それらに付けられている優先順位を持つ複数の操作が同時に発生するとき、プライオリティーマネージメント部は操作のうちの1つを優先して危険性のある競合を解決する。これら競合する操作は、例えば、マルチコンソール機能を備えていない同じフィジカルデバイスへのアプリケーションを要求する特定の優先順位を持つ2つの操作部を巻き込むかも知れない。操作時間の順位付けは、そのような競合解消のための適当な判断基準により処理される。
【0003】
前述の先行技術には、前記先行技術において言及されるアクセス権が実質的に、データバスにおける単独の操作部のためだけ及び/又は単独のアプリケーションに関してだけ定義され、アクセス権はマン/マシンインターフェースに関して具体的な関係はなく、即ち、単独のユーザ又は操作部のためだけに過ぎないという短所がある。アクセス権又はアクセス方式を具体的な関係で認識する場合、全てのアプリケーションが全ての知られているアクセス方式と同程度に適しているという訳ではないことを考慮する必要がある。
【0004】
【特許文献1】独国特許公開第198 53 665号明細書 (対応特表2002−530245号公報)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この理由から、本発明の目的は、先行技術を基礎として特定のアクセス方式のために個別のアプリケーションについて考慮に入れ、アクセス方式をアプリケーションに提供するための方法及びコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを備えたデータ記憶媒体及びこの方法を実行するための通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は請求項1に記載された方法によって実現される。前記請求項によると、少なくとも2つのユーザ用の操作ユニットを用いて、車両に設けられる同一のアプリケーションへのユーザによるアクセス方式を提供する方法は、アプリケーションごとに特有のアクセス方式が提供されることを特徴とする。
【0007】
本実施形態におけるアクセス方式は、特に、「ラスト・ウィンズ(last wins)」アクセス方式であり、該アクセス方式によれば、最後にアプリケーションにアクセスしたユーザが、このアプリケーションを制御してその動作を判断する。このような関係においては、2つのユーザ用の操作ユニットからの操作指示は異なっていてもよい。本実施形態における更なるアクセス方式は「並列的切り替え」であり、異なる操作ユニットからの異なるアクセス操作を同一のアプリケーションに行うか否かに関わらず、全てのユーザに同一の内容を表示することを提供する。更に、「ファースト・ウィンズ(first wins)」アクセス方式を用いて、最初にアプリケーションにアクセスしたユーザが、このアプリケーションを制御してその動作を判断する。第1のユーザ用の操作ユニットからアプリケーションが妨害される恐れがあるか又は妨害された場合、「ファースト・ウィンズ」アクセス方式は、好ましくは、第2のユーザ用の操作ユニットにおいて視覚的及び/又は可聴的な警告メッセージを与える。代替的又は付加的に、「ファースト・ウィンズ」アクセス方式は、2番目のユーザ用の操作ユニットに発せられる警告メッセージが了承されるまで、第2のユーザ用の操作ユニットからアプリケーションへのアクセス操作が妨げられるように設定することもできる。
【0008】
本実施形態におけるアプリケーションは、サービスがユーザに提供されることを可能にする少なくとも1つの機能を備える。アプリケーションの典型例は、オーディオシステム又はハイファイシステムによって提供される「オーディオ機能」、ビデオレコーダによって提供される「ビデオ機能」、ナビゲーションシステムによって提供される「ナビゲーション機能」、あるいは通信装置によって提供される「通信機能」である。「通信機能」は、インターネット接続による機能、特に、好ましくはインターネットに接続されるパーソナルコンピュータによる機能である。これらの供給装置の1つによって1つの機能が、それぞれ実行される。
【0009】
特許請求の範囲に記載されたアクセス方式を用いたアプリケーション特有の提供の利点は、全てのアプリケーションが、想定可能な又は利用可能なだけの全てのアクセス方式に対して、必ずしも適しているというわけではない。アプリケーションを、ある特定のアクセス方式だけに適しているように見せる技術的制約は、よくあることである。
【0010】
「ラスト・ウィンズ」アクセス方式は、「オーディオ」及び「ビデオ」アプリケーションに適しており、「並列的切り替え」アクセス方式は、「ナビゲーションシステム」アプリケーションも適している。
【0011】
「並列的切り替え」アクセス方式が動作するアプリケーションでの特定のケースでは、このアプリケーションのための「スーパーユーザー」アクセス方式が提供可能である。
【0012】
更に、あるユーザの操作ユニットからアプリケーションへのアクセス操作によって、別のユーザからの操作ユニットのアプリケーションのシーケンスを妨害される恐れがあるか又は妨害された場合、ユーザ用の操作ユニットに視覚的な及び/又は可聴的な警告を出力と良い。
【0013】
上記目的は、特許請求の範囲に記載された方法を実行するためのコンピュータプログラムと通信システム、及びコンピュータプログラムを有するデータ記憶媒体によって実現される。特許請求の範囲に記載された方法に関し、これらのソリューションの利点は、上述した特定の利点に対応している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明について、図面を参照して好適な実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、車輪230と通信システム100を有する本願発明における車両200を示したものである。通信システムは、アプリケーションと複数のユーザ用操作ユニット120−1・・・120−3とを制御する中央処理装置110を有する。ユーザ用の操作ユニット120−1・・・120−3は、車両内部の様々な位置においてユーザに対してアプリケーションを提供するために用いられる。車両200のフロントシート中央に設けられる操作ユニット120−1は、運転席210−1と助手席210−2のユーザからアクセス可能な位置に配置される。更に、車両200の後部ベンチシート220の位置に、後部座席のユーザ用操作ユニット120−2及び120−3が配置されている。
【0016】
本発明において、各アプリケーションへのアクセス方式の割当ては、基本的に自動的に行われるか又は固定的に予め定義される。これは、例えばユーザ間の口頭による合意で、資源競合(即ち、異なるユーザ用操作ユニット120から同じアプリケーションにアクセスする場合のユーザ間の競合)を避けることができない場合にだけ行われるように構成されると良い。以下、人々の間で取り決められたそのようなソリューションが可能でない、いくつかの状況シナリオについて説明する。
− 後部座席側から呼び出されたアプリケーションによって既に使用されている資源が、車両200の運転席(即ち、特に運転席又はフロントシートの助手席からアプリケーションを用いて)で要求される。実例として:「ナビゲーション」アプリケーションは、運転席からと後部座席からの両方から、同じ資源(ディスクプレーヤ)に同時にアクセスして使用される。後部座席の乗員は、例えば、車両を降りていたり、指が汚れていたり、又はどのように資源の解放を実行するべきであるかを知らなかったりするため、資源を解放することができない場合がある。この場合、それにもかかわらず、運転席に資源を移すことが可能でなければならない。
− 後部座席の乗員は、ビデオを観たいと思っても、それを設定する方法を知らない。
− 幼児は車両の後部に座る。幼児がオーディオ装置をいじることによって(例えば音量調節をいじり大音量にする)、その結果危険な状況を引き起こして、ドライバーを驚かせないようにするべきである。
− 年少者は後部座席に座る。年少者が、高価な機器に及び/又は年少者に適さない機器に、アクセスできないようにするべきである。
− 上司は車両の後部に座り、運転席の人、特にドライバーが、自分の電子メール又は電話番号リストを読むことができるのを望まない。
− 後部座席の乗員は、情報サービスの形式で特定のアプリケーションを介して興味ある情報、例えば目的地を受信し、この情報をデータレコードとしてドライバーに転送することを望んでいる。
− ドライバーがナビゲーションシステムのルート案内機能を使用している間、後部座席の乗員は、同じナビゲーションシステムを使用して、関心地点(POI)を見るか、又は地図から細部を自由に選ぶことを望んでいる。
− ドライバーは、後部座席の乗員が特定のアプリケーションの使用を許可するために、運転席側び操作ユニットから後部座席の乗員に、操作ステップ又は機能を実行することによって、後部座席の乗員をサポートする。これを行うために、ドライバーは後部座席の乗員の暗号もまた入力する。
− 後部座席の乗員がこの暗号をドライバーに開示することを望まないため、今回は後部座席乗員の暗号を入力する必要がないことを除いて、ドライバーは先のシナリオに類似の方法で後部座席の乗員をサポートする。
【0017】
上記で与えられた競合ケースの取り扱いのためのソリューションが、以下に一例として提示される。これらの競合ケースは、後部の2つの操作ユニットの間で主として生じる。ナビゲーションシステムと携帯電話の通話ユニットがアクセスされているときだけ、一般的に、運転席の操作ユニットと後席側の操作ユニット間の競合が生じる。
【0018】
エンターテインメント
エンターテインメントは、「オーディオ」及び「ビデオ」のアプリケーションを含む。本発明によると、これら2つのアプリケーションは「ラスト・ウィンズ」アクセス方式にそれぞれ割り当てられる。これは、最後に操作(例えば、CDの切り換え)を行ったそのユーザが、システムを制御するのを優先する。このアクセス方式を用いた場合、誰がアプリケーションにアクセスできるか又はどのようにアプリケーションを同時に動作させられるかをユーザだけが判断するという意味では、アプリケーションの「優先使用者」は存在しない。後部座席の乗員がヘッドセットを用いてエンターテインメントアプリケーションの1つを使用する場合、このアプリケーションへのアクセスを望んでいる別のユーザに対して警告が出される。この警告が後部の乗員によって了承される場合、それ故、後部の乗員は他のユーザのためにアプリケーションへのアクセスを可能にする。他の要求中のユーザが、差し当たり別のエンターテインメントアプリケーション(特に、別のオーディオリソース)に切り換える場合、この警告は繰り返される。
【0019】
後部座席から呼び出されるアプリケーションが共有されなければならない共有資源は、シングルキャブ車両のサウンドシステムである。オーディオリソース、即ち、サウンドシステムのためのCDなどのデータソースは、車両のそれぞれのユーザ位置からアクセスできる。運転席から後部座席のCDチェンジャーにアクセスすること、又は後部席から車両前部のカセットドライブにアクセスすることは可能でない。後部座席のオーディオソースにアクセスするサウンドシステムで、サウンドシステムが現在後部座席の乗員によって占有されており、そして同時に、例えば、車両の前部では、サウンドシステムに関してドライバーがサウンドシステムへのアクセスも試み、及びこのようにするために異なったソースの作動もさせる場合、後部座席乗員に対して警告が出される。後部座席乗員がこの警告を了承する場合にのみ、後部座席乗員はドライバーのためにサウンドシステムを解放する。サウンドシステムは、その結果、例えば、ドライバーによる好みの、且つ車両の前部に位置しているオーディオリソースにアクセスできる。
【0020】
通信
「通信」アプリケーションは、特にインターネット接続された携帯電話又は通信装置、特にインターネット接続されたPCを備える。これらのケースでは、通信チャネル資源、特に外部へのこれらのアプリケーションの接続は、重要なパラメータである。加入者が誤って別の加入者の接続に割り込むのを防ぐことが必要である。この理由から、本発明は、別のユーザもまたこの通信チャネルにアクセスするのを試みる場合、この通信チャネルがインターネット接続された携帯電話又は通信装置を用いているか否か、特にインターネット接続されたPCを用いているか否かに関わらず、通信を利用中のユーザが警告メッセージを受信するようにされる。その際、利用中のユーザは、確認によって自分のアプリケーションに他のユーザが割り込むことを回答するよう要求される。そして、利用中のユーザがこれを行わない場合、利用中のユーザが、利用中のアプリケーションで通信チャネルにアクセスし続けることができ、そして、他のユーザは、通信チャネルを使用を拒絶される。
【0021】
「通信」アプリケーションの形態のために、具体的な3つの種々の選択肢がある。
1.特に車両の運転席には、携帯電話の通話ユニットが1つしかない。この場合、3つのユーザ用の操作ユニット間の競合、即ち、運転席における操作ユニットと後部座席用の2つの操作ユニットとの間の競合が制御される。
2.携帯電話の通話ユニットが運転席と後部座席側に1つずつある。この場合、運転席の通話ユニットがドライバーに専用に利用可能であるため、競合は後部座席の2つの操作ユニット間でだけ発生する。
3.携帯電話の通話ユニットが運転席と後部座席側に1つずつある。本発明によれば、運転席の通話ユニットはまた後部座席側からも利用することができる。この場合、3つの操作ユニット間の競合が制御される。
【0022】
電話の着信があるとき、その着信メッセージは後部座席の操作ユニットにもまた表示される。
【0023】
ナビゲーション
「ナビゲーション」アプリケーションでは、リソースに関する制限から、運転席及び後部座席で、異なったアクセス操作をアプリケーションに許可することはできない。従って、例えば、運転席及び後部座席に異なった地図を表示すること、又は運転席に1つの地図を表示しつつ車両の後部から別の目的地を入力することはできない。
【0024】
この理由から、本発明による「ナビゲーション」アプリケーションには、「並列的切り替え」アクセス方式を割り当てられる。即ち、ナビゲーションマスクが、運転席の操作ユニット及び後部座席の操作ユニットの双方に呼び出される限り、両方の操作ユニットに同一の内容が表示される。これは、運転席又は後部座席で1つの操作ユニットの特定のソフトキー又は特定のハードキーが押されるか否かに関わらず行われる。同じことは、後部座席の2つの操作ユニットを用いることにより、「ナビゲーション」アプリケーションを同時にユーザ制御することに当てはまる。
【0025】
「ナビゲーション」アプリケーションが操作ユニットの1つで作動されて、MAPキー(ナビゲーションシステムの地図表示指示ボタンはそう呼ばれる)が異なる操作ユニットで異なるユーザによって押された場合、ナビゲーションシステムがアクティブであるユーザの操作ユニットに警告が出る。この警告が元のユーザによって了承されるまで、要求された地図は、他のユーザ用の操作ユニット上に表示されない。地図が元のユーザにおいてアクティブであり、且つもう片方のユーザ用の操作ユニットにおいてナビゲーションシステムを呼び出すために又はナビゲーションシステムを基本モードに移行するためにナビキーが押された場合、同じことが当てはまる。
【0026】
特定のケースでは、特定の「スーパーユーザー」アクセス方式を使用することは、特に「ナビゲーション」アプリケーションのために推奨される「並列的切り替え」アクセス方式の範囲内で可能である。「スーパーユーザー」アクセス方式は、並列的切り替えであり且つ認定ユーザが断続的に切り換えることができるユーザ制御を特徴とする。例えば、後部座席の操作ユニット120からの制御が、この操作ユニットを使用する後席のユーザをサポートするために、運転席から実行される場合、「スーパーユーザー」アクセス方式が推奨される。このようにするために、運転席の操作ユニットの基本的なビデオマスクでは、システムは左側の又は右側の後席のユーザ用の操作ユニット間で切り替わるようになっている。
【0027】
ユーザによる制御は、その後、運転席における操作ユニット120−1のハードキー及び/又はソフトキーを用いて実行される。
【0028】
「スーパーユーザー」アクセス方式の間、ユーザによる制御は、運転席と後部座席の位置との双方から可能である。車両の後席の操作ユニット120−2、120−3では、その結果、同じイメージが運転席の操作ユニット120−1に表示されることを、シンボルが示す。このオプションは、好ましくは、後部座席のユーザ用の操作ユニットの環境設定メニューを用いて、スイッチを切ることができる。安全上の理由から、スーパーユーザーモードにおけるビデオアプリケーションでは、車両の速度が事前に定義された閾値を超えている場合、静止画像が運転席の操作ユニット120−1に表示されることが推奨される。
【0029】
スーパーユーザーモードを終了するための、2つの代替的な方法を以下に提示する。
【0030】
一方はイジェクトキーを押すことであり、他方は同時に2つの数値キーを押すことである。マン/マシンインターフェースの観点から、最初の代替手段が好ましい。
【0031】
子供の安全性
本発明によると、子供用のアクセス権は、子供が通常座る車両内の位置220における特定のアプリケーションに制限される。様々な場面で、基本的にこの制限を実施できる。例えば、子供によるアプリケーションへのいかなるアクセス権も拒否させられるし、又は特定の通信資源へのアクセス権を制限させられる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】車両内の通信システムの構造を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのユーザ用の操作ユニットを用いて、車両内に設けられる同一のアプリケーションへのユーザのアクセス操作に対するアクセス方式を提供する方法であって、
前記アクセス方式はアプリケーション特有の方式で提供されることを特徴とする方法。
【請求項2】
「ラスト・ウィンズ」アクセス方式が「オーディオ」及び「ビデオ」アプリケーションに提供されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
このアプリケーションにとって、複数のユーザ用の操作ユニットにおける同時併用が技術的制約のために可能でない場合、「並列的切り替え」アクセス方式が前記アプリケーションに提供されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記技術的制約は、リソースが一度だけ提示されるため、異なる要求で同一の前記リソースに同時にアクセスできない前記アプリケーションに存すること、又は、前記アプリケーションは、複数のスクリーン上に異なる選択の可能性をリストに同時に提供できないこと、であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アプリケーションは、ナビゲーションシステムであることを特徴とする請求項3あるいは4に記載の方法。
【請求項6】
前記アプリケーションへの前記アクセス操作は、「スーパーユーザー」方式を用いて前記第2のユーザ用の操作ユニットから実行されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のユーザ用の操作ユニットから前記アプリケーションへのアクセス操作によって、前記第1のユーザ用の操作ユニットにおける前記アプリケーションのシーケンスを妨害される恐れがあるか、又は妨害された場合、視覚的な及び/又は可聴的な警告メッセージが、前記第2のユーザ用の操作ユニットを用いて出力されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のユーザ用の操作ユニットを用いて出力される前記警告メッセージが了承されるまで、前記第2のユーザ用の操作ユニットから前記アプリケーションへのアクセス操作はブロックされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを含む通信システムのためのコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のコンピュータプログラムを格納したデータ記憶媒体。
【請求項11】
アプリケーションの制御用の演算装置(110)と、 車両(200)内の異なる場所における操作ユニットの各種ユーザに、前記アプリケーションを提供するための複数の操作ユニットとを備えた自動車のための通信システム(100)において、
前記中央処理装置(110)は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法を実行することを特徴とする通信システム。

【図1】
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【公表番号】特表2007−513393(P2007−513393A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529971(P2006−529971)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/EP2004/009945
【国際公開番号】WO2005/033951
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】