説明

インターロイキン21受容体活性を調節する方法および組成物

【課題】 IL-21またはIL-21Rのアゴニストまたはアンタゴニストを用いてインターロイキン-21(IL-21)およびIL-21受容体の活性、および/またはそれらの間の相互作用を調節する方法および組成物を提供する。
【解決手段】 インターロイキン21受容体活性を調節するのに有用なIL−21/IL−21Rアンタゴニストを含む組成物、融合蛋白質、融合蛋白質の製造方法、宿主細胞ならびにベクター。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
免疫細胞活性を阻害または低下させるのに十分な量のIL−21/IL−21Rアンタゴニストおよび製薬上許容される担体を含む、関節炎疾患を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項2】
免疫細胞活性を阻害または低下させるのに十分な量のIL−21/IL−21Rアンタゴニスト、他の治療薬および製薬上許容される担体を含む、関節炎疾患を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項3】
前記治療薬がサイトカイン阻害剤、成長因子阻害剤、免疫抑制薬、抗炎症薬、代謝阻害剤、酵素阻害剤、細胞傷害性薬剤および細胞分裂停止薬からなる群から選択される、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記治療薬がTNFアンタゴニスト、IL−12アンタゴニスト、IL−15アンタゴニスト、IL−17アンタゴニスト、IL−18アンタゴニスト、IL−22アンタゴニスト、T細胞枯渇剤、B細胞枯渇剤、メトトレキセート、レフルノミド(leflunomide)、シロリムス(sirolimus)(ラパマイシン)またはその類似体、Cox−2阻害剤、cPLA2阻害剤、NSAIDおよびp38阻害剤からなる群から選択される、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記TNFアンタゴニストがTNF受容体の可溶性断片である、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記TNFアンタゴニストがp75ヒトTNF受容体−IgG融合タンパク質である、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記治療薬がIL−15アンタゴニストである、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記治療薬がメトトレキセートまたはレフルノミドである、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記ラパマイシン類似体がCCI−779である、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記関節炎疾患が関節リウマチ、若年性関節リウマチ、骨関節炎、乾癬性関節炎および硬直性脊椎炎からなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記関節炎疾患が関節リウマチである、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記関節炎疾患が若年性関節リウマチ、骨関節炎、乾癬性関節炎および硬直性脊椎炎からなる群から選択される、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記患者が哺乳類である、請求項1または2のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記患者がヒトである、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記IL−21/IL−21Rアンタゴニストが抗IL21Rもしくは抗IL21抗体またはそれらの抗原結合断片である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記IL−21/IL−21RアンタゴニストがヒトIL−21受容体(IL−21R)ポリペプチドの断片を含んでなる、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記断片がヒトIL−21Rの細胞外ドメインとヒト免疫グロブリン(Ig)のFc断片とを含んでなる、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記ヒトIL−21Rの細胞外ドメインが配列番号2のアミノ酸20付近〜235付近を含んでなる、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記ヒトIL−21Rの細胞外ドメインが配列番号2のアミノ酸1付近〜235付近を含んでなる、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記ヒトIL−21Rの細胞外ドメインが配列番号2のアミノ酸1付近〜235付近とヒトIgG1のFc断片とを含んでなる、請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記Fc断片がFc受容体と結合しない、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記IL−21/IL−21Rアンタゴニストが配列番号29のアミノ酸配列(図10A〜10C)またはそれと少なくとも90%以上同一の配列を含んでなる、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記IL−21/IL−21Rアンタゴニストが配列番号25のアミノ酸配列(図8A〜8C)またはそれと少なくとも90%以上同一の配列を含んでなる、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項24】
免疫細胞活性を高めるのに十分な量のIL−21/IL−21Rアゴニストを含む、癌または感染性疾患を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項25】
前記免疫細胞がCD8+細胞であり、かつ、前記活性が高められたエフェクター細胞活性である、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記癌が充実性腫瘍、軟部組織腫瘍および転移性病変からなる群から選択される、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記感染性疾患が細菌、ウイルスまたは寄生虫感染である、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記IL−21/IL−21Rアゴニストを単独で含む、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記IL−21/IL−21Rアゴニストおよび癌もしくは腫瘍細胞または病原体由来の抗原を含む、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項30】
抗原を含有し、有効アジュバント作用量のIL−21/IL−21Rアゴニストと同時または逐次投与されるワクチン組成物であって、該同時または逐次投与の結果、患者における該抗原に対する保護的免疫応答を惹起する能力を高められるワクチン組成物。
【請求項31】
前記抗原は、ウイルス、細菌および原虫からなる群から選択される病原体由来である請求項30に記載のワクチン組成物。
【請求項32】
前記抗原が癌または腫瘍細胞抗原由来のものである、請求項30に記載のワクチン組成物。
【請求項33】
前記抗原が癌細胞表面で発現される、請求項32に記載のワクチン組成物。
【請求項34】
前記IL−21/IL−21Rアゴニストを、IL−2、GM−CSFまたはIL−15から選択される1種以上のサイトカインを含む、請求項24〜33のいずれか1項に記載の医薬組成物またはワクチン組成物。
【請求項35】
前記患者が哺乳類である、請求項24〜33のいずれか1項に記載の医薬組成物またはワクチン組成物。
【請求項36】
前記患者がヒトである、請求項35に記載の医薬組成物またはワクチン組成物。
【請求項37】
前記IL−21/IL−21Rアゴニストが配列番号19として示されるアミノ酸配列またはそれと少なくとも90%以上同一である配列を含んでなるヒトIL−21ポリペプチドである、請求項24〜36のいずれか1項に記載の医薬組成物またはワクチン組成物。
【請求項38】
成熟CD8+T細胞、CD4+T細胞、成熟NK細胞、マクロファージまたは巨核球のうちの1種以上から選択される免疫細胞の活性を調節するための医薬組成物であって、免疫細胞活性を調節するのに十分な量のIL−21/IL−21Rアゴニストまたはアンタゴニストを含む医薬組成物。
【請求項39】
ヒトIL−21Rの細胞外ドメインとヒト免疫グロブリン(Ig)のFc断片とを含んでなる融合タンパク質。
【請求項40】
前記ヒトIL−21Rの細胞外ドメインが配列番号2のアミノ酸20付近〜235付近を含んでなる、請求項39に記載の融合タンパク質。
【請求項41】
前記ヒトIL−21Rの細胞外ドメインが配列番号2のアミノ酸1付近〜235付近を含んでなる、請求項39に記載の融合タンパク質。
【請求項42】
前記ヒトIL−21Rの細胞外ドメインが配列番号2のアミノ酸1付近〜235付近とヒトIgG1のFc断片とを含んでなる、請求項39に記載の融合タンパク質。
【請求項43】
前記Fc断片がFc受容体と結合しない、請求項39に記載の融合タンパク質。
【請求項44】
前記IL−21/IL−21Rアンタゴニストが配列番号29のアミノ酸配列(図10A〜10C)またはそれと少なくとも90%以上同一の配列を含んでなる、請求項39に記載の融合タンパク質。
【請求項45】
前記IL−21/IL−21Rアンタゴニストが配列番号25のアミノ酸配列(図8A〜8C)またはそれと少なくとも90%以上同一の配列を含んでなる、請求項39に記載の融合タンパク質。
【請求項46】
請求項39に記載の融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含んでなる宿主細胞。
【請求項47】
請求項39に記載の融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含んでなるベクター。
【請求項48】
請求項39に記載の融合タンパク質の生産方法であって、(a)本発明の宿主細胞の培養物を、好適な培養培地で増殖させること、(b)培養物から融合タンパク質を精製することを含んでなる方法。
【請求項49】
前記IL−21/IL−21Rアンタゴニストが抗IL−21もしくは抗IL−21R抗体またはヒトIL−21Rの断片である、請求項5〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項50】
前記IL−21/IL−21RアンタゴニストがヒトIL−21Rの細胞外ドメインとヒト免疫グロブリン(Ig)のFc断片とを含んでなる、請求項49に記載の医薬組成物。
【請求項51】
ワクチンとして有用な医薬組成物であって、ウイルス、細菌および寄生微生物からなる群から選択される病原微生物由来の抗原と有効アジュバント作用量のIL−21/IL−21Rアゴニストとを、製薬上許容される担体中に含んでなる組成物。
【請求項52】
癌細胞または腫瘍細胞抗原をIL−21/IL−21Rアゴニストと組み合わせて、製薬上許容される担体中に含んでなる医薬組成物。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−94853(P2008−94853A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327523(P2007−327523)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【分割の表示】特願2003−531966(P2003−531966)の分割
【原出願日】平成14年10月4日(2002.10.4)
【出願人】(501418214)ジェネティクス インスティテュート,エルエルシー (35)
【Fターム(参考)】