説明

エアバッグ装置

【課題】ショルダベルトに取り付けられるエアバッグを膨張展開させることで乗員の身体を適切に受け止めてその身体の変位を抑制する。
【解決手段】ショルダベルト部4aに取り付けられるエアバッグモジュール10は、フロアシート1に着座する乗員Pの肩部を車幅方向において拘束可能な態様にて膨張展開される第2膨張部13と、この第2膨張部13とは別体にて形成されて乗員の頭部と車幅方向に対向する位置にて膨張展開される第1膨張部12を有する。そして、これらの各膨張部12,13は互いの一部がその膨張展開状態において車幅方向にて対向するよう設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両シートのショルダベルトに取り付けられたエアバッグを膨張展開させることで乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両においてはシートに着座した乗員を保護するために、エアバッグを膨張展開させこれにより乗員を受け止めて保護する様々なエアバッグ装置が提案されており、この一例として特許文献1に記載のエアバッグ装置が知られている。この特許文献1に記載の装置では、エアバッグ装置は乗員の肩から腰にわたる部位を拘束するショルダベルトにエアバッグが取り付けられており、同エアバッグは車両への衝撃の検出に基づいて膨張用のガスが充填されて膨張し、乗員の頭部と車両のサイド部との間において展開する。そして、この膨張展開したエアバッグが乗員の頭部を受け止めることにより乗員の保護が図られることとなる。
【特許文献1】特開2000−142303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このショルダベルトに取り付けられたエアバッグは主に乗員頭部の保護を目的とするものであり、車両後方からの衝突に対して乗員の身体全体を受け止めて拘束するものではない。したがって、乗員のその他の部位は例えばサイドエアバッグ装置との併用がその前提となる。しかしながら、このようにサイドエアバッグ装置とショルダベルトに取り付けられるエアバッグを併用する場合、車内スペースの制約により車両によっては採用できないこともあり、また保護装置全体としてのコストも増大する傾向にある。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、その目的はショルダベルトに取り付けられるエアバッグを膨張展開させることで乗員の身体を適切に受け止めてその身体の変位を抑制することのできるエアバッグ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両シートに着座する乗員の肩部から腰部にわたる部位を拘束するショルダベルトに取り付けられたエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置において、前記エアバッグは少なくとも乗員の肩部を車幅方向において拘束可能な態様にて膨張展開する肩部膨張部を有することを要旨とする。
【0006】
車両の側方から衝突があると、乗員の身体のうちまず肩部が車内側又は車外側に変位し、乗員の身体のうちこの肩部、及びこの肩部より上方に位置する部位における変位量が最も大きくなる。このため、この変位量の大きい肩部をエアバッグにて受け止めて拘束することにより、車両シートに着座した腰部とこの肩部とにおいて乗員の身体が支持され、結果として乗員の身体全体の変位量が抑制されるようになる。したがって、同構成によれば、肩部膨張部が乗員の肩部を車幅方向において拘束可能なように膨張することで乗員の身体を受け止めてその身体の変位を抑制することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記肩部膨張部とは別体にて形成されて乗員の頭部と車幅方向に対向する位置にて膨張展開する頭部膨張部を有し、同頭部膨張部は、前記肩部膨張部の少なくとも一部とその膨張展開状態において車幅方向にて対向するように設けられることを要旨とする。
【0008】
エアバッグの頭部膨張部は、膨張展開して乗員の頭部を受け止める際にこの頭部から受ける力に対して十分な反力を発生させることが適切な態様でこの頭部を受け止める上では望ましい。この点同構成によれば、乗員の頭部を受け止めた頭部膨張部がこれと対向する肩部膨張部と接触することにより十分な反力を発生させることができ、乗員頭部を適切に受け止めることができるようになる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のエアバッグ装置において、前記エアバッグの肩部膨張部及び頭部膨張部は、前記ショルダベルトにおいて車両側部に最も近接した位置に設けられ、前記肩部膨張部は、乗員肩部を膨張方向に押圧可能な膨張圧にて膨張展開することを要旨とする。
【0010】
同構成によれば、車両への衝撃が作用するとエアバッグの肩部膨張部が乗員を車内側に押圧して変位させるため、乗員頭部と車両側部との間において頭部膨張部が展開可能なスペースが広くなり、頭部膨張部を円滑に膨張展開させることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、前記ショルダベルトは前記車両シートの背もたれ部にその一端が固定され、前記エアバッグは着座する乗員の肩部に位置する態様で固定されることを要旨とする。
【0012】
同構成によれば、エアバッグが着座する乗員の肩部に位置するように固定されているため、肩部膨張部の膨張展開の際にこれを迅速に乗員の肩部を覆うように膨張させることができる。また、ショルダベルトが車両シートの背もたれ部に固定されていることから、例えば車両のサイドピラーに固定される場合と異なり、車両シートが前後方向にスライドされる等その位置が変化しても、ショルダベルト、ひいてはエアバッグの乗員に対する位置が変わることなく、肩部膨張部を所定の位置に適切に膨張展開させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のエアバッグ装置は、ショルダベルトに取り付けられるエアバッグを膨張展開させることで乗員の身体を適切に受け止めてその身体の変位を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を具体化したエアバッグ装置の実施形態を、図1〜図5を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載において、車両の前進方向を前方(車両前方)として説明し、車両の後進方向を後方(車両後方)として説明する。また、以下の記載における上下方向は車両の上下方向、左右方向は車幅方向であって車両前進時の左右方向と一致するものとする。
【0015】
図1に示されるように、車室内の前方に設けられたフロアシート1は、腰掛部2aと、背もたれ部2bと、ヘッド部2cとを備えている。なお同図1は、ISO規格6549:1999にて規定された路上走行車のH点及びR点測定手順において使用される所定体格の人形(以下、乗員Pという)がフロアシート1に着座した状態を示している。フロアシート1には、この乗員Pを拘束するシートベルト機構3が設けられている。
【0016】
また、図2に示すように、背もたれ部2bの上部2dには、車両上方側に向けて開口した挿通孔2eが形成されるとともに、当該挿通孔2eの内周部には、筒状のベルトガイド2fが取付けられている。このベルトガイド2fの上端部には、挿通孔2eの開口部周辺となる上部2dを覆うようにフランジ2gが形成されている。また、シートベルト機構3のシートベルト4は、その長手方向の一端が背もたれ部2bの内部に固定されたリトラクター5に連結され、このリトラクター5によって巻き取り可能となっている。そして、このシートベルト4は、ベルトガイド2fに形成されたフランジ2gを摺動しながらリトラクター5から引き出され、その長手方向における他端が腰掛部2aに設けられたベルトアンカー6を介してフロアシート1に連結されている。また、シートベルト4は、当該シートベルト4に対し摺動可能なタングプレート7を備えおり、乗員Pの左肩部からタングプレート7までの部位、すなわち乗員Pの左肩部から腰部にわたる部位を拘束するショルダベルト部4aと、タングプレート7とベルトアンカー6との間で乗員Pの大腿部を拘束するラップベルト部4b(図1参照)とを有している。そして、シートベルト機構3は、図1に示されるように、シートベルト4がリトラクター5から引き出されて、ベルトアンカー6と腰掛部2aを挟んで対向する位置、すなわち車内中央側に設けられたバックル部8にタングプレート7が差し込まれた状態において乗員Pを拘束する。なお、タングプレート7はバックル部8に対し着脱自在に構成されている。
【0017】
また、このシートベルト4の乗員Pの左肩部に接触し得る位置、すなわちショルダベルト部4aにおいて車両の側部に最も近接した位置には、膨張展開することにより乗員Pの保護を図るエアバッグモジュール10が設けられている。以下、このエアバッグモジュール10の詳細な構成について図3を参照して説明する。なお、図3はエアバッグモジュール10の膨張展開した状態を示している。
【0018】
同図3に示されるように、エアバッグモジュール10はシートベルト4を挿通可能に管形状に形成された挿通部11と、この挿通部11に対し固定されガスの充填により膨張可能な第1膨張部12と、同第1膨張部12と連通されこれよりも内部体積が小さく形成された第2膨張部13とを有している。このエアバッグモジュール10は、膨張用のガスを発生するインフレータから噴出されたガスが、第1膨張部12に設けられたガス流入路14を通じて第1膨張部12にまず流入し、この流入したガスのうち一部が、第1膨張部12と第2膨張部13との連通部位を通じて第2膨張部13へと流入する。
【0019】
また、図2に示されるように、背もたれ部2bの内部には筒状のインフレータ15が固定されており、このインフレータ15とエアバッグモジュール10とは連結用チューブ16により連結されている。そして、図示しない衝突検知センサが車両への衝撃を検知した場合、インフレータ15に作動信号が出力され、インフレータ15から膨張用のガスがガス流入路14(図3参照)を通じてエアバッグモジュール10の内部に供給される。なお、第1,2膨張部12,13は、エアバッグモジュール10がシートベルト4に装着された状態において第1膨張部12が車両中央側、第2膨張部13が車両側部側に位置するようにそれらの位置関係が設定され、エアバッグカバー17に折り畳まれた状態で収容されている。
【0020】
次に、このように構成されたエアバッグモジュール10が車室内において膨張展開した状態について図4及び図5を参照して説明する。図4は、膨張展開した各膨張部12,13を車両前方から見た状態を、また図5は車両右方から見た状態を示している。
【0021】
乗員Pが着座する車両側部、すなわち車両左側側方への衝突が起こると、インフレータ15が作動し、その内部に収容されたガス発生剤への点火が行われガスが発生する。この発生したガスは、インフレータ15からまず第1膨張部12に流入し、次いで第2膨張部13に流入する。そして図4、図5に示されるように、ガスの充填に伴って第1膨張部12はフロアシート1に着座する乗員Pの頭部と車幅方向に対向する位置にて膨張展開する一方、第2膨張部13は乗員Pの左肩部と車幅方向に対向する位置にて膨張展開する。そして、この第1膨張部12により乗員Pの頭部が、第2膨張部13により乗員Pの左肩部がそれぞれ受け止められ、乗員Pと車両側部等との接触が防がれるようになる。なお、第2膨張部13の展開位置は、より詳しくは、フロアシート1に着座する乗員Pの左肩部を拘束可能な位置である。ここで、フロアシート1に着座する乗員Pの身体は、その腰部及び大腿部を中心として傾きながら変位するため、乗員Pの身体のうち肩部及びその上方側の部位の変位が最も大きくなる。したがって、このようにフロアシート1に着座する乗員Pの身体のうち肩部を拘束することとすれば、乗員Pの身体全体の大きな変位も自ずと抑制することができるようになる。
【0022】
また、このように各膨張部12,13が膨張展開するに際し、第2膨張部13が第1膨張部12よりもその内部体積が小さく設定されているため、第2膨張部13の膨張圧は相対的に高くなる。そして、この第2膨張部13の膨張圧は乗員Pの左肩部を膨張方向、すなわち車内中央側に押圧可能に設定されている。したがって、第2膨張部13の膨張展開によって乗員Pの身体、特に上半身が車両中央側に変位するようになるため、乗員Pの頭部と車両側部との間において第1膨張部12が展開可能なスペースが広くなり、第1膨張部12を円滑に膨張展開させることができるようになる。
【0023】
更に、図5に示されるように、第1膨張部12と第2膨張部13とは、それぞれが膨張展開された状態において、互いの一部がその車幅方向にて対向する。したがって、乗員Pの頭部が車両側部側に変位して第1膨張部12と接触すると、この第1膨張部12も車両側部側へと変位するが、この変位にともなって第1膨張部12と第2膨張部13とが互いに接触することとなる。そして、第1膨張部12は、このように第2膨張部13と接触することで、第2膨張部13によって支持されるため、乗員Pから作用する力に対する反力を第2膨張部13から得ることができるようになる。したがって、第1膨張部12は、乗員Pの頭部を受け止めた状態でその位置を維持することができ、乗員Pの頭部の保護が的確に図られるようになる。
【0024】
以上に示した本実施形態のエアバッグ装置が奏することのできる効果を以下に示す。
(1)ショルダベルト部4aに取り付けられるエアバッグモジュール10が、フロアシート1に着座する乗員Pの肩部を車幅方向において拘束可能な態様にて膨張展開される第2膨張部13を有することとした。したがって、車両側部に変位する身体のうち最も変位量の大きい乗員Pの肩部を第2膨張部13にて受け止めて拘束することにより、フロアシート1に着座した腰部とこの肩部とにおいて乗員Pの身体が支持され、結果として乗員の身体全体の変位量が抑制されるようになる。
【0025】
(2)第2膨張部13とは別体にて形成されて乗員の頭部と車幅方向に対向する位置にて膨張展開される第1膨張部12をエアバッグモジュール10に設け、第2膨張部13と膨張展開状態において互いの一部が車幅方向にて対向するようこの第1膨張部12を配設することとした。したがって、乗員Pの頭部を受け止めた第1膨張部12は、これと対向する第2膨張部13と接触することでこの第2膨張部13から十分な反力を得ることができ、乗員Pの頭部を適切に受け止めることができるようになる。
【0026】
(3)エアバッグモジュール10の第1膨張部12及び第2膨張部13は、ショルダベルト部4aにおいて車両側部に最も近接した位置に設けられており、この第2膨張部13の膨張圧を、乗員Pの肩部をその膨張方向に押圧可能なように設定することとした。したがって、車両への衝撃が作用するとエアバッグモジュール10の第2膨張部13が乗員を車内中央側に押圧して変位させるため、乗員Pの頭部と車両側部との間において第1膨張部12が展開可能なスペースが広くなり、第1膨張部12を円滑に膨張展開させることができるようになる。
【0027】
(4)ショルダベルト部4aの一端をフロアシート1の背もたれ部2bにおいて固定するとともに、エアバッグモジュール10を着座する乗員Pの肩部に位置する態様で固定することとした。したがって、エアバッグモジュール10が着座する乗員Pの肩部に位置するように固定されているため、第2膨張部13の膨張展開の際にこれを迅速に乗員Pの肩部を覆うように膨張させることができる。また、ショルダベルト部4aがフロアシート1の背もたれ部2bに固定されていることから、例えば車両のサイドピラーに固定される場合と異なり、フロアシート1が前後方向にスライドされる等その位置が変化しても、ショルダベルト部4a、ひいてはエアバッグモジュール10の乗員Pに対する位置が変わることなく、第1膨張部12及び第2膨張部13を所定の位置に適切に膨張展開させることができる。
【0028】
なお、本実施形態はこれを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態においては、シートベルト4の一端をフロアシート1の背もたれ部2bに固定することとしたが、シートベルト4の固定位置を例えばサイドピラー等車内の他の位置に変更することもできる。この場合、フロアシート1が可動された場合であっても、各膨張部12,13が乗員Pの対応する部位を受け止めることができるようその膨張展開の態様を調整することが望ましい。
【0029】
・エアバッグモジュール10の取り付け位置は、各膨張部12,13が所望の位置に展開できれば、乗員Pの肩部と接触可能な位置でなくとも適宜変更可能である。
・上記実施形態においては、第2膨張部13の膨張圧を乗員Pの肩部をその膨張方向に押圧可能なように設定することとしたが、第1膨張部12の展開スペースを十分に確保することのできる車両にあっては、必ずしもそうした設定が必要となることはない。
【0030】
・第1膨張部12が反力を得るために必要な各膨張部12,13の位置関係は、少なくとも互いの一部分が車幅方向において対向しており、かつ乗員Pの近傍側に頭部用の膨張部が位置していればよい。
【0031】
・上記実施形態においては、各膨張部12,13をそれぞれ別体にて形成したが、1つの膨張部を乗員Pの頭部と対応する部位と、肩部に対応する部位とに区画することによっても、頭部と肩部の双方の保護を図ることができる。
【0032】
・乗員Pの身体全体の変位を抑制するためには、肩部用の第2膨張部13のみを有していればよく、したがって第1膨張部12を割愛することもできる。
・ショルダベルト部4aが助手席に着座する乗員Pの右肩部側の背もたれ部2bから延設されている場合、エアバッグモジュールは乗員Pの車内中央側への変位を抑制する手段として機能する。この場合であっても、上記実施形態や変形例の構成を同様に採用することができる。
【0033】
・また、上記実施形態や変形例の構成は助手席のフロアシート1に限定されず、運転手席やリアシート等のシートベルトに装着されるエアバッグモジュールにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明にかかるエアバッグ装置が搭載されるシートベルトの装着時における状態を示す斜視図。
【図2】フロアシートの側面断面図。
【図3】展開された状態のエアバッグモジュールの構成を示す斜視図。
【図4】車両前方から見た状態におけるエアバッグモジュールの膨張展開状態を示す正面図。
【図5】車両右方から見た状態におけるエアバッグモジュールの膨張展開状態を示す側面図。
【符号の説明】
【0035】
1…フロアシート、2b…背もたれ部、4a…ショルダベルト、10…エアバッグモジュール、12…第1膨張部、12…第2膨張部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両シートに着座する乗員の肩部から腰部にわたる部位を拘束するショルダベルトに取り付けられたエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置において、
前記エアバッグは少なくとも乗員の肩部を車幅方向において拘束可能な態様にて膨張展開する肩部膨張部を有する
ことを特徴とするエアバッグ装置。
【請求項2】
前記エアバッグは、前記肩部膨張部とは別体にて形成されて乗員の頭部と車幅方向に対向する位置にて膨張展開する頭部膨張部を有し、
同頭部膨張部は、前記肩部膨張部の少なくとも一部とその膨張展開状態において車幅方向にて対向するように設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエアバッグ装置において、
前記エアバッグの肩部膨張部及び頭部膨張部は、前記ショルダベルトにおいて車両側部に最も近接した位置に設けられ、
前記肩部膨張部は、乗員肩部を膨張方向に押圧可能な膨張圧にて膨張展開する
ことを特徴とするエアバッグ装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、
前記ショルダベルトは前記車両シートの背もたれ部にその一端が固定され、前記エアバッグは着座する乗員の肩部に位置する態様で固定される
ことを特徴とするエアバッグ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−137456(P2008−137456A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−324629(P2006−324629)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】