説明

エラストマーを含有するシリコーン中水型エマルジョン

シリコーン中水型エマルジョン、当該エマルジョンの調製方法、及び当該エマルジョンを含有するパーソナルケア製品が開示される。シリコーン中水型エマルジョンのシリコーン相は、皮膚軟化剤と、親水基を含有するシリコーンエラストマーと、任意の非イオン性界面活性剤とを含有する。水相は、シリコーン中水型エマルジョンにおけるシリコーンエラストマーと陰イオン性界面活性剤との重量比が60/1〜1/1の範囲を与える濃度で、陰イオン性界面活性剤を含有する。得られるシリコーン中水型エマルジョンは、様々なパーソナルケア製剤、家庭用製剤及びヘルスケア製剤、特に噴霧可能なローションで使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2005年4月7日に出願された米国仮出願第60/669969号の優先権を主張する。
[技術分野]
本発明は、シリコーン中水型エマルジョン、当該エマルジョンの調製方法、当該エマルジョンを含有するパーソナルケア製品に関する。シリコーン中水型エマルジョンのシリコーン相は、皮膚軟化剤と、親水基を含有するシリコーンエラストマーと、任意の非イオン性界面活性剤とを含有する。水相は、シリコーン中水型エマルジョンにおいて、シリコーンエラストマーと陰イオン性界面活性剤との重量比が60/1〜1/1の範囲となる濃度で、陰イオン性界面活性剤を含有する。結果として得られるシリコーン中水型エマルジョンは、各種のパーソナルケア製剤(formulation)、家庭用製剤、ヘルスケア製剤において、特に噴霧可能なローションにおいて使用することができる。
【背景技術】
【0002】
シリコーン中水型エマルジョンは、多くのパーソナルケア及び化粧品組成物用の基本製剤(base formulation)として使用される。これらの組成物の多くは、主要な乳化剤として高分子量シリコーンポリエーテルを用いて処方される。つい最近では、シリコーンエラストマーは、かかる製剤の連続シリコーン相に導入され、高められた美的利益及び/又は追加的な機能的性能を与えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、分子量がより大きいシリコーンエラストマーの導入は、より低い粘度のシリコーン中水型エマルジョン、及び特に噴霧可能な保存安定性のシリコーン中水型エマルジョンの処方を困難にする。
【0004】
本発明者等は、ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーと陰イオン性界面活性剤との特定の組合せが、安定なシリコーン中水型エマルジョンを与えることを見出した。さらに、本発明は、噴霧可能である、シリコーンエラストマーを含有する安定な低粘度シリコーン中水型エマルジョンを与える。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[要約]
本発明は、
A)皮膚軟化剤、
B)親水基を含有するシリコーンエラストマー、
C)任意の有機非イオン性界面活性剤
を含有するシリコーン相と、
D)陰イオン性界面活性剤
を含有する水相と
を含むシリコーン中水型エマルジョンであって、
ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)と陰イオン性界面活性剤D)との重量比が、60/1〜1/1の範囲にあるシリコーン中水型エマルジョンに関する。
【0006】
また、本発明は、
A)皮膚軟化剤、
B)親水基を含有するシリコーンエラストマー、
C)任意の有機非イオン性界面活性剤
を含有するシリコーン相、及び
D)陰イオン性界面活性剤
を含有する水相
を調製する工程であって、ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)と陰イオン性界面活性剤D)との重量比が、60/1〜1/1の範囲にある工程と、
前記シリコーン相に前記水相を混合しながら加える工程と
を含むシリコーン中水型エマルジョンの製造方法を提供する。
【0007】
さらに、本発明は、本シリコーン中水型エマルジョンを含有するパーソナルケア製品に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
[詳細な説明]
A)皮膚軟化剤
本発明における成分(A)は皮膚軟化剤である。本明細書では、「皮膚軟化剤」は、当該技術分野において皮膚軟化剤として知られているあらゆる物質又はその組み合わせを含む。典型的に、皮膚軟化剤は有機油又はシリコーンである。典型的に、皮膚軟化剤は、少なくとも0.1重量%、或いは1〜5重量%、或いは5〜60重量%の低分子量シロキサンを含有する。本明細書では、低分子量シロキサンなる語は、一般式RSiO(4−i)/2(式中、iは1〜3の平均値を有し、Rは任意の一価の有機基であるが、典型的にRはメチル基である)を有し、且つ1,000未満の分子量(Mw)を有するポリシロキサンを意味し、且つ包含することを意図する。或いは、低分子量シロキサンの構造は、単官能性「M」単位(CHSiO1/2、二官能性「D」単位(CHSiO2/2、三官能性「T」単位、及び四官能性「Q」単位SiO4/2により表すことができる。「低分子量シロキサン」なる語は、(i)低分子量の直鎖及び環状揮発性メチルシロキサン、(ii)低分子量の直鎖及び環状官能性シロキサンを意味し、且つ包含することを意図する。しかしながら、最も好ましいものは、低分子量の直鎖及び環状揮発性メチルシロキサン(VMS)である。また、シクロメチコーンのCTFA定義に従う揮発性メチルシロキサンも、低分子量シロキサンの定義内であるとみなされる。
【0009】
直鎖VMSは、式(CHSiO{(CHSiO}Si(CHを有する。fの値は、0〜7である。VMSは、式{(CHSiO}を有する。gの値は、3〜6である。好ましくは、これらの揮発性メチルシロキサンは、約1,000未満の分子量、約250℃未満の沸点、及び約0.65〜約5.0センチストークス(mm/s)で、一般に5.0センチストークス(mm/s)を超えない粘度を有する。
【0010】
典型的な直鎖揮発性メチルシロキサンは、100℃の沸点、0.65mm/sの粘度及び式MeSiOSiMeを有するヘキサメチルジシロキサン(MM);152℃の沸点、1.04mm/sの粘度及び式MeSiOMeSiOSiMeを有するオクタメチルトリシロキサン(MDM);194℃の沸点、1.53mm/sの粘度及び式MeSiO(MeSiO)SiMeを有するデカメチルテトラシロキサン(MDM);229℃の沸点、2.06mm/sの粘度及び式MeSiO(MeSiO)SiMeを有するドデカメチルペンタシロキサン(MDM);245℃の沸点、2.63mm/sの粘度及び式MeSiO(MeSiO)SiMeを有するテトラデカメチルヘキサシロキサン(MDM);並びに270℃の沸点、3.24mm/sの粘度及び式MeSiO(MeSiO)SiMeを有するヘキサデカメチルヘプタシロキサン(MDM)である。
【0011】
典型的な環状揮発性メチルシロキサンは、134℃の沸点、約223の分子量及び式{(Me)SiO}を有する固体のヘキサメチルシクロトリシロキサン(D);176℃の沸点、2.3mm/sの粘度、約297の分子量及び式{(Me)SiO}を有するオクタメチルシクロテトラシロキサン(D);210℃の沸点、3.87mm/sの粘度、約371の分子量及び式{(Me)SiO}を有するデカメチルシクロペンタシロキサン(D);並びに245℃の沸点、6.62mm/sの粘度、約445の分子量及び式{(Me)SiO}を有するドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D)である。
【0012】
典型的な分枝鎖揮発性メチルシロキサンは、192℃の沸点、1.57mm/sの粘度及び式C1030Siを有するヘプタメチル−3−{(トリメチルシリル)オキシ}トリシロキサン(MT);222℃の沸点、2.86mm/sの粘度及び式C1236Siを有するヘキサメチル−3,3,ビス{(トリメチルシリル)オキシ}トリシロキサン(MQ);並びに式C24Siを有するペンタメチル{(トリメチルシリル)オキシ}シクロトリシロキサン(MD)である。
【0013】
また、本発明は、式RSiO(RSiO)SiR及び(RSiO)によってそれぞれ表される低分子量の直鎖及び環状の揮発性及び不揮発性の高級アルキル及びアリールシロキサンを使用することを包含する。Rは、2〜20個の炭素原子を有するアルキル基又はフェニル等のアリール基であることができる。fの値は、0〜約7である。gの値は、3〜6である。これらの値は、約5センチストークス(mm/s)を一般に超えない粘度及び約1,000未満の分子量を有するポリシロキサンを与えるように選択すべきである。かかるポリシロキサンの例は、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、及びポリジフェニルシロキサンである。
【0014】
また、低分子量官能性ポリシロキサンも使用することができ、それは式RSiO(RQSiO)SiR又は式(RQSiO)(式中、Qは官能基である)により表すことができる。かかる官能性ポリシロキサンの例は、アクリルアミド官能性シロキサン流体、アクリレート官能性シロキサン流体、アミド官能性シロキサン流体、アミノ官能性シロキサン流体、カルビノール官能性シロキサン流体、カルボキシル官能性シロキサン流体、クロロアルキル官能性シロキサン流体、エポキシ官能性シロキサン流体、グリコール官能性シロキサン流体、ケタール官能性シロキサン流体、メルカプト官能性シロキサン流体、メチルエステル官能性シロキサン流体、パーフルオロ官能性シロキサン流体、シラノール官能性シロキサン、及びビニル官能性シロキサン流体である。また、f及びgの値、並びに官能基Qは、約5センチストークス(mm/s)を一般に超えない粘度及び約1,000未満の分子量を有する官能性ポリシロキサンを与えるように選択される。
【0015】
皮膚軟化剤A)は、他の選択された成分中に分散可能な他の成分を含有してもよい。これらの他の成分は、低分子量シロキサンには実質的に可溶性であり、反対に水には実質的に不溶性である任意のシリコーン、有機又はパーソナルケア活性剤から選択することができる。従って、他の典型的な皮膚軟化剤成分としては、シリコーンエラストマー及び樹脂、炭化水素油、ワックス、皮膚軟化剤(emollients)、香料、並びにビタミン及び日焼け止め剤のようなパーソナルケア有機活性剤等の高分子量(すなわち、Mw>1,000)シロキサンを挙げることができる。典型的に、他の皮膚軟化剤成分が主に極性油である場合には、少なくとも50重量%の皮膚軟化剤が低分子量シロキサンを含有することが好ましい。
【0016】
高分子量シロキサンは、式RSiO(4−i)/2(式中、iは1〜3の平均値を有し、Rは一価の有機基である)を有する皮膚軟化剤に添加することができる。高分子量なる語は、1,000以上の分子量(Mw)を意味する。従って、高分子量シロキサンは、1,000以上の分子量を有する任意のポリジオルガノシロキサン流体又はガムから選択することができる。本発明に適したポリジオルガノシロキサンガムは、ジメチルシロキサン単位と他の単位とから本質的に構成され、かかる他の単位は、モノメチルシロキサン、トリメチルシロキサン、メチルビニルシロキサン、メチルエチルシロキサン、ジエチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、ジフェニルシロキサン、エチルフェニルシロキサン、ビニルエチルシロキサン、フェニルビニルシロキサン、3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサン、ジメチルフェニルシロキサン、メチルフェニルビニルシロキサン、ジメチルエチルシロキサン、3,3,3−トリフルオロプロピルジメチルシロキサン、モノ−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン、アミノアルキルシロキサン、モノフェニルシロキサン、モノビニルシロキサン等により表される。ポリジオルガノシロキサンガムは、当該技術分野において公知であって、商業的に入手可能であり、それらは25℃で1,000,000センチストークスを超える粘度、好ましくは25℃で5,000,000センチストークスを超える粘度を有する。
【0017】
適切な油成分としては、ココナッツ油等の天然油;鉱油及び水素化ポリイソブテン等の炭化水素;オクチルドデカノール等の脂肪アルコール;C12〜C15アルキルベンゾエート等のエステル;プロピレンジペラルゴネート(propylene dipelarganate)等のジエステル;並びにグリセリルトリオクタノエート等のトリエステルが挙げられるが、これらに限定されない。また、他の皮膚軟化剤成分は、低粘度油と高粘度油との混合物であることができる。適切な低粘度油は、25℃で5〜100mPa・sの粘度を有し、一般に構造RCO−OR’(式中、RCOはカルボン酸ラジカルを表し、OR’はアルコール残基である)を有するエステルである。これら低粘度油の例としては、イソトリデシルイソノナノエート、PEG−4ジヘプタノエート、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸トリデシル、オクタン酸セチル、パルミチン酸セチル、リシノール酸セチル、ステアリン酸セチル、ミリスチン酸セチル、ココ−カプリレート/カプレート(coco-dicaprylate/caprate)、イソステアリン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソヘキシル、パルミチン酸オクチル、リンゴ酸ジオクチル、オクタン酸トリデシル、ミリスチン酸ミリスチル、オクトドデカノール(octododecanol)若しくはオクチルドデカノールの混合物、アセチル化ラノリンアルコール、酢酸セチル、イソドデカノール、ポリグリセリル−3−ジイソステアレート、又はこれらの混合物が挙げられる。高粘度表面油は、25℃で200〜1,000,000mPa・sの粘度、好ましくは100,000〜250,000mPa・sの粘度を一般に有する。表面油としては、ヒマシ油、ラノリン及びラノリン誘導体、クエン酸トリイソセチル、セスキオレイン酸ソルビタン、C10〜18トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸/トリグリセリド、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、ヒドロキシステアリン酸グリセリルトリアセチル、リシノール酸グリセリルトリアセチル、トリオクタン酸グリセリル、水素化ヒマシ油、亜麻仁油、ミンク油、オリーブ油、パーム油、イリッペ脂、菜種油、大豆油、ヒマワリ種子油、獣脂、トリカプリン、トリヒドロキシステアリン、トリイソステアリン、トリラウリン、トリリノレイン、トリミリスチン、トリオレイン、トリパルミチン、トリステアリン、くるみ油、小麦の胚種油、コレステロール、又はこれらの混合物が挙げられる。任意の他の非シリコーン脂肪物質の中でも、液体パラフィン又は液体石油等の鉱油、パーヒドロスクアレン又はアララ油(arara oil)等の動物油、或いはスイートアーモンド、カロフィラム(calophyllum)、パーム、トウゴマ(castor)、アボカド、ジョジャバ(jojaba)、オリーブ又は穀物胚種(cereal germ)油等の植物油について言及されてよい。また、ラノリン酸(lanolic acid)、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸又はミリスチン酸のエステル、例えば、オレイルアルコール、リノレイル若しくはリノレニルアルコール、イソステアリルアルコール、又はオクチルドデカノール等のアルコール、或いはアセチルグリセリド、アルコール又はポリアルコールのオクタン酸エステル(octanoates)、デカン酸エステル(decanoates)又はリシノール酸エステル(ricinoleates)を使用することができる。或いは、水素化ヒマシ、パーム若しくはココナッツ油、又は水素化獣脂等の25℃で固体の水素化油;モノ−、ジ−、トリ−又はスクログリセリド(sucroglycerides);ラノリン;又は25℃で固体の脂肪エステルを使用することができる。
【0018】
また、共通の出願人による米国特許第5,948,855号(1999年9月7日)は、ビタミン、日焼け止め剤、老化防止活性物質(anti-ageing actives)、香料、エッセンシャルオイル、防腐剤、セラミド、アミノ酸誘導体、リポソーム、植物(植物エキス)、及びグリコール、グリセリン、第4級ポリマー等の追加的なコンディショニング剤のような、いくつかの適切な油及び水溶性活性成分についての広範囲のリストを含む。他の添加物としては、使用に応じて様々な形態のビタミンA及びEを挙げることができる。かかるビタミンとしては、ビタミンA、レチノール、レチノールのC〜C18エステル、ビタミンE、トコフェロール、ビタミンEのエステル、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。レチノールとしては、トランス−レチノール、13−シス−レチノール、11−シス−レチノール、9−シス−レチノール、及び3,4−ジデヒドロ−レチノールが挙げられる。適切な他のビタミンとしては、レチニルアセテート、レチニルパルミテート、レチニルプロピオネート、α−トコフェロール、トコフェルソラン、トコフェリルアセテート、トコフェリルリノレアート、トコフェリルニコチネート、及びトコフェリルスクシネート、日焼け止め剤、保湿剤、公知のパラベン等の防腐剤、皮膚軟化剤、閉塞剤、及びエステルが挙げられる。他の添加物としては、特にエマルジョンが化粧品として使用される場合に顔料を挙げることができる。また、本発明による組成物は、皮膚を人工的に日焼け及び/又は褐色化させるための薬剤(セルフタンニング(self-tanning)剤又はブロンズ(bronzing)剤)等や、例えば、シリコーン中水型エマルジョンの油/シリコーン相又は水相のいずれにおいても使用され得るジヒドロキシアセトン(DHA)又はエリトルロース及び薬を含有することができる。
【0019】
顔料は、皮膚軟化剤成分に添加することができる。典型的な顔料は、酸化鉄および二酸化チタンであり、それらは0.1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%、最も好ましくは8〜14重量%の量で組成物中に存在することができる。
【0020】
粉末は、皮膚軟化剤成分に添加することができる。本発明の粉末成分は、0.02〜50ミクロンの粒径を有する乾燥した微粒子物質として一般に定義することができる。微粒子物質は、着色されていても、着色されていなくてもよい(例えば、白)。適切な粉末としては、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、ヒュームドシリカ、球状シリカビーズ、ポリメチルメタクリレートビーズ、微粉化(micronized)テフロン(登録商標)、窒化ホウ素、アクリレートポリマー、ケイ酸アルミニウム、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、セルロース、チョーク、コーンスターチ、珪藻土、フラー土、グリセリルデンプン(glyceryl starch)、ヘクトライト、ケイ酸、カオリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、トリケイ酸マグネシウム、マルトデキストリン、モンモリロナイト、微結晶性セルロース、米デンプン、シリカ、タルク、マイカ、二酸化チタン、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛、ロジン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレン、アルミナ、アタパルジャイト、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、デキストラン、カオリン、ナイロン、シリル化シリカ、シルクパウダー(silk powder)、セリサイト、大豆粉、酸化スズ、水酸化チタン、リン酸三マグネシウム、クルミ殻粉末、又はこれらの混合物が挙げられる。上記粉末は、粉末表面を被覆し、粒子を事実上疎水性にするレシチン、アミノ酸、鉱油、シリコーン油又は様々な他の薬剤を単独又は組み合わせて用いることで表面処理してもよい。また、粉末成分は、様々な有機及び無機顔料も含む。有機顔料は、一般に、アゾ、インジゴイド、トリフェニルメタン、アントラキノン、及びキサンチン染料等の様々な芳香族型であり、それらは、D&C及びFD&Cブルー、ブラウン、グリーン、オレンジ、レッド、イエロー等として呼ばれている。無機顔料は、レーキ又は酸化鉄と呼ばれる、認定された着色添加物の不溶性金属塩から一般に成る。
【0021】
カーボンブラック、酸化クロム、酸化鉄、ウルトラマリン、ピロリン酸マンガン、紺青及び二酸化チタン、着色顔料若しくはいくつかの有機染料との混合物として一般に使用される真珠光沢剤、又は着色顔料との混合物として一般に使用され且つ化粧品産業において普通に使用されるいくつかの有機染料等の粉状着色剤を、組成物に添加することができる。一般に、これらの着色剤は、最終組成物の重量を基準として、0〜20重量%の量で存在することができる。
また、粉状無機又は有機フィラーも、最終組成物の重量を基準として、一般に0〜40重量%の量で添加することができる。これらの粉状フィラーは、タルク、マイカ、カオリン、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、球状二酸化チタン、ガラスビーズ、セラミックビーズ、8〜22個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導された金属石鹸、非膨張(non-expanded)合成ポリマー粉末、膨張(expanded)粉末、及び穀類デンプン等の天然有機化合物からの粉末(架橋していても、架橋していなくてもよい)から選択することができる。
【0022】
フィラーは、組成物の全重量の0〜35%、より好ましくは5〜15%の割合で存在してもよい。特に、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロン粉末(特にORGASOL)、ポリエチレン粉末、テフロン(登録商標)、デンプン、窒化ホウ素、EXPANCEL(ノベル社(Nobel Industrie))等の共重合体ミクロスフェア、ポリトラップ(polytrap)、及びシリコーン樹脂マイクロビーズ(例えば、東芝のTOSPEARL)についての言及がなされてもよい。
【0023】
本発明による組成物は、日焼け止め剤を含むことができる。日焼け止め剤は、パラ−アミノ安息香酸誘導体及びオクチルメトキシシンナメート等のシンナメートのような290〜320nm(すなわち、UV−B領域)の紫外線を吸収する成分;並びにベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン及びベンジリデン(benzylidine)−2−カンファースルホン酸誘導体等の親水性組成物のような320〜400nmの範囲(すなわち、UV−A領域)の紫外線を吸収する成分を含む。
【0024】
本発明の組成物は、1〜95重量%、或いは5〜90重量%、或いは10〜80重量%の皮膚軟化剤(成分(A))を含有することができる。
【0025】
B)親水基を含有するシリコーンエラストマー
本発明における成分B)は、親水基を含有するシリコーンエラストマーである。本発明の目的上、「親水基」は、当該技術分野において認められた意味、すなわち水を好む化学的部分と指定される。従って、親水基は、様々な疎水性化学的部分との組み合わせにおいて一般に使用され、表面活性挙動を有する界面活性構造又は分子を形成する様々な陽イオン、陰イオン、双性イオン、ポリアルキレン、オキサゾリン(oxoazoline)化学的部分から選択することができる。オルガノポリシロキサンに少なくとも一つの親水基が存在する場合、オルガノポリシロキサンにおける親水性置換基の量は、特定の化学成分に応じて変化することができる。
【0026】
ポリエーテル官能性有機基を含有するシリコーンエラストマーは、成分B)として使用することができる。或いは、成分B)として選択されたポリエーテル官能性シリコーンエラストマーは、米国特許第5,811,487号に教示されているように、(a)≡Si−H含有ポリシロキサン及び(b)モノ−アルケニルポリエーテルを白金触媒の存在下でポリエーテル基を有する≡Si−H含有シロキサンが形成されるまで反応させる第一の工程か、或いは(c)ポリエーテル基を有する≡Si−H含有シロキサン及び(d)α、ω−ジエン等の不飽和炭化水素を(e)溶媒及び白金触媒の存在下で架橋及びα、ω−ジエンにおける≡SiH交差二重結合(across double bonds)の付加によりシリコーンエラストマーが形成されるまで反応させることにより調製してもよく、その全体が引用により本明細書中に組み込まれる。
【0027】
成分(B)として適切なポリエーテル官能性シリコーンエラストマーの典型的で限定されない例としては、ダウコーニング(登録商標)9011シリコーンエラストマーブレンド(ダウコーニングコーポレイション、ミシガン州ミッドランド)である。
【0028】
本発明のエマルジョン組成物は、0.1〜50重量%、或いは0.5〜35重量%、或いは1〜25重量%の成分(B)を含有することができる。
【0029】
C)任意の非イオン性界面活性剤
任意成分C)は、非イオン性界面活性剤である。安定なエマルジョン、特にシリコーン中水型エマルジョンに対して当該技術分野において公知のあらゆる非イオン性界面活性剤を成分C)として使用することができる。任意の非イオン性界面活性剤は、エマルジョンを調製する場合に、シリコーン相に添加される。典型的に、成分C)は、アルコキシル化アルコール、或いはアルコキシル化脂肪アルコール、或いはプロピロキシル化(propyloxylated)脂肪アルコールである。成分C)がプロピロキシ化脂肪アルコールである場合、分子中に存在するプロピレンオキシド単位の数は、1〜30、或いは1〜10、或いは1〜5のプロピレンオキシド単位で変化することができ、脂肪アルコール中の炭素原子の数は、8〜30、或いは12〜20、或いは12〜18の炭素原子で変化することができる。或いは、成分C)は、1〜6、或いは3個のプロピレンオキシド単位を含有するプロピロキシル化ミリスチルアルコール(すなわち、ミリスチルアルコールのポリプロピレングリコールエーテル)であってよい。3個のプロピレンオキシド単位を含有するプロピロキシル化ミリスチルアルコールの典型的で限定されない例としては、次の商標の下で商業的に販売されている次の製品が挙げられる。
Acconon MA 3(アビテックコーポレイション(Abitec Corporation))
Jeecol PMA−3(ジーンインターナショナルコーポレイション(Jeen International Corporation))
Procol PMA−3(プロタミーンケミカルズ社(Protameen Chemicals, Inc.))
Promyristyl PM3(クローダケミカルズヨーロッパ(Croda Chemicals Europe, Ltd.))
Promyristyl PM−3(クローダ社(Croda, Inc.))
Varonic APM(デグッサケアスペシャリティーズ(Degussa Care Specialties))
【0030】
本発明のエマルジョン組成物は、0〜30重量%、或いは0.1〜20重量%、或いは0.1〜5重量%の成分(C)を含有することができる。
【0031】
D)陰イオン性界面活性剤
成分(D)は、陰イオン性界面活性剤である。安定なエマルジョンに対して当該技術分野において公知のあらゆる陰イオン性界面活性剤を成分(D)として選択することができる。安定な陰イオン性界面活性剤の例としては、スルホリシノール酸のアルカリ金属塩(alkali metal sulforicinates)、ココナッツ油酸(coconut oid acid)のスルホン化モノグリセリド等の脂肪酸のスルホン化グリセリルエステル;オレイルイソチアネート(oleylisothianate)等のスルホン化一価アルコールエステルの塩;オレイルメチルタウリド(oleyl methyl tauride)のナトリウム塩等のアミノスルホン酸のアミド;パルミトニトリルスルホネート等の脂肪酸ニトリルのスルホン化生成物;α−ナフタレンモノスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、オクタヒドロアントラセンスルホン酸ナトリウム等のスルホン化芳香族炭化水素;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム又はラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルカリ金属のアルキル硫酸塩;ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、アルキルアリールエーテル硫酸ナトリウム及びアルキルアリールエーテル硫酸アンモニウム等の8個以上の炭素原子のアルキル基を有するエーテル硫酸塩;8個以上の炭素原子のアルキル基を1つ以上有するアルキルアリールスルホン酸塩;ヘキシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、セチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩及びミリスチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩により例示されるアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩;CH(CHCHO(CO)SOH、CH(CHCHO(CO)3.5SOH、CH(CHCHO(CO)SOH、CH(CH19CHO(CO)SOH及びCH(CH10CHO(CO)SOH等のポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル;アルキルナフチルスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩及びアミン塩が挙げられる。
【0032】
或いは、陰イオン性界面活性剤は、エトキシル化アルコールの硫酸塩から選択される。エトキシル化アルコールの硫酸塩は、当該技術分野においてよく知られており、ALFONINIC、NEODOL、STANDAPOLES、STEOL、SULFOTEX、TEXAPON、WICOLATE等の多数の商標の下で商業的に販売されている。或いは陰イオン性界面活性剤は、STANDAPOL ES又はEMPICOL ESB−3である。
【0033】
本発明の組成物は、0.01〜30重量%、或いは0.1〜20重量%、或いは0.1〜5重量%の陰イオン性界面活性剤(成分(D))を含有する。
【0034】
シリコーン中水型エマルジョンは、成分B)及びD)の組み合わせにより安定化される。そのようなものとして、シリコーン中水型エマルジョン組成物は、ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)と陰イオン性界面活性剤D)との重量比が、60/1〜1/1、或いは40/1〜10/1、或いは20/1〜1/1の範囲にあるようなポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)及び陰イオン性界面活性剤D)の濃度を含有する。
【0035】
本発明のシリコーン中水型エマルジョンは、シリコーン中水型エマルジョンを製造するのに当該技術分野で公知のあらゆる方法により調製することができ、或いは下記に記載する本発明の方法により調製することができる。
【0036】
本発明は、
A)皮膚軟化剤、
B)親水基を含有するシリコーンエラストマー、
C)任意の有機非イオン性界面活性剤
を含有するシリコーン相、及び
D)陰イオン性界面活性剤
を含有する水相
を調製する工程であって、ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)と陰イオン性界面活性剤D)との重量比が、60/1〜1/1の範囲にある工程と、
前記シリコーン相に前記水相を混合しながら加える工程と
を含むシリコーン中水型エマルジョンの製造方法をさらに提供する。
【0037】
成分A)、B)、C)及びD)は、上記したものと同じである。本方法は、成分A)、B)及び任意のC)を含有するシリコーン相と、陰イオン性界面活性剤D)を含有する水相とを調製することを含む。シリコーン相及び水相の両方は、典型的に単純な混合を行いながら、成分を単に組み合わせることにより調製される。次いで、シリコーン相に水相を混合しながら加える。混合するために必要とされる特別な要求又は条件はない。混合技術は、エマルジョン、特にシリコーン中水型エマルジョンの形成をもたらすのに当該技術分野において公知の単純な撹拌、均質化、音波(sonalating)及び他の混合技術であることができる。混合は、バッチ、半連続又は連続プロセスで行うことができる。
【0038】
本発明により調製されるシリコーン中水型エマルジョンは、様々な店頭販売(OTC)のパーソナルケア組成物、ヘルスケア組成物及び家庭用ケア組成物において使用することができるが、特にパーソナルケア領域において使用することができる。本発明により調製される組成物は、処方製品組成物において、様々なパーソナル成分、家庭用成分又はヘルスケア成分と組み合わせることができる。考えられるパーソナル成分、家庭用成分又はヘルスケア成分のリストは、国際公開第03/101412号に教示されており、参照により本明細書中に組み込まれる。従って、それらは、ワイプ、制汗剤、体臭防止剤、スキンクリーム、スキンケアローション、保湿剤、にきび又はしわ除去剤のような顔面トリートメント(facial treatments)、パーソナル及び洗顔クレンザー、浴剤、香水、オーデコロン、におい袋、日焼け止め剤、プレシェーブ及びアフターシェーブローション、液体石鹸、髭剃り用石鹸、髭剃り用泡(shaving lathers)、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアスプレー、ムース、パーマネント、脱毛剤、ヘアキューティクルコート(hair cuticle coats)、化粧品、カラー化粧品、ファンデーション、ほお紅、口紅、リップクリーム、アイライナー、マスカラ、オイルリムーバー、カラー化粧品除去剤、マニキュア液、及び粉おしろいにおいて使用することができる。
【0039】
また、本発明のシリコーン中水型エマルジョンは、米国特許第5,948,855号及び第6,221,927号に教示されているような、水/シリコーン/水エマルジョン、又はシリコーン/水/シリコーン等の多相エマルジョンを調製するのに使用することもでき、参照により本明細書中に組み込まれる。
本シリコーン中水型エマルジョンは、噴霧可能なパーソナルケア製剤において特に有用である。かかる製剤は、2,100mPa・sの最大粘度を有するが、典型的に1〜2,000mPa・s、或いは10〜500mPa・sの範囲にある。
【実施例】
【0040】
これらの実施例は、当業者の一人に対して本発明を説明することを意図しており、特許請求の範囲で説明される本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【0041】
[実施例1]
スプレー式の皮膚の保湿剤
【0042】
【表1】

【0043】
(手順)
1.相A成分を一緒に混合する。
2.相B成分を一緒に混合する。
3.相Bを相Aに極めてゆっくり(一滴ずつ)加える。
4.水相の最初の半分の添加の間は500rpmで混合し、次いで残りの添加の間は800rpmで撹拌する。
5.全ての水相を添加した後、1,000rpmで15分間混合を継続する。
6.相Cを加えた後、さらに10分間混合する。
【0044】
[実施例2]
スプレー式のサニーラジエンス製剤(Sunny Radiance Formulation)
【0045】
【表2】

【0046】
(手順)
1)相A)成分を均質になるまで混合する。
2)B1にB2を溶解する。B3〜B8を加え、均質になるまで混合する。
3)相Bを相Aに素早く加え、10分間撹拌する。
4)Cを加え、さらに2分間撹拌する。
【0047】
[実施例3]
スプレー式のサンケア製剤(Sun Care Formulation)
【0048】
【表3】

【0049】
(手順)
1−相A成分を一緒に混合する。
2−相B成分を一緒に混合する。
3−緩やかな撹拌の下、相Bを相Aにゆっくりと加える。
4−1,000rpmで15分間、均質化する。
5−相C成分を一緒に混合する。
6−相Cを相ABに加える。
7−1,000rpmで15分間、均質化する。
【0050】
[実施例4]
スプレー式のファンデーション製剤
【0051】
【表4】

【0052】
(手順)
1−相A成分を一緒に混合する。
2−相B成分を一緒に混合する。
3−相Bを相Aに加える。
4−相C成分を一緒に混合する。
5−相ABに相Cをゆっくり加え、10分間撹拌する。
6−相D成分を一緒に混合する。
7−相ABCに相Dを加え、20分間混合し続ける。
【0053】
[実施例5]
シリコーンエラストマーを含有する、SPFを有するW/Siファンデーション
【0054】
【表5】

【0055】
(手順)
1.油相を作り、混合する。
2.顔料を加え、1,200rpmでよく混合する。
3.Zコートを加える。
4.水相を脱気し、油相に加え、10分間混合する。
試験管内(in-vitro)のSPFは50と推定された。
【0056】
[実施例6]
マッサージ用途のための、植物油ブレンドで強化されたW/Siエマルジョン
【0057】
【表6】

【0058】
この処方は、明るく、白く、噴霧可能なエマルジョンを生産し、かかるエマルジョンは、室温及び40℃で2ヵ月後に安定であった。粘度:140cps(mPa・s)(23℃、50rpm、スピンドル3、64%)
【0059】
[実施例7]
スプレー式の、Si−アクリレートを含有するナイロン
【0060】
【表7】

【0061】
【表8】

【0062】
(手順)
1.相A成分を1,000rpmで混合する。
2.相B成分を混合する。
3.油相A中に水相Bを1,000rpmで一滴ずつゆっくり加える。
4.1,500rpmで10分間混合を続ける。
5.相Cを混合し、それをA+B中にゆっくり導入する。
6.1,500rpmで20分間混合を続ける。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
A)皮膚軟化剤、
B)親水基を含有するシリコーンエラストマー、
C)任意の有機非イオン性界面活性剤
を含有するシリコーン相と、
D)陰イオン性界面活性剤
を含有する水相と
を含むシリコーン中水型エマルジョンであって、
ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)と陰イオン性界面活性剤D)との重量比が、60/1〜1/1の範囲にあるシリコーン中水型エマルジョン。
【請求項2】
前記皮膚軟化剤A)が、少なくとも0.1重量%の揮発性シリコーンを含有する請求項1に記載のシリコーン中水型エマルジョン。
【請求項3】
0.0〜90重量%のA)と、
0.1〜40重量%のB)と、
0〜30重量%のC)と、
0.01〜30重量%のD)と、
A)、B)、C)及びD)と水との重量%の合計が100重量%に相当するような量の水と
を含有する請求項1に記載のシリコーン中水型エマルジョン。
【請求項4】
A)皮膚軟化剤、
B)親水基を含有するシリコーンエラストマー、
C)任意の有機非イオン性界面活性剤
を含有するシリコーン相、及び
D)陰イオン性界面活性剤
を含有する水相
を調製する工程であって、ポリエーテル官能性シリコーンエラストマーB)と陰イオン性界面活性剤D)との重量比が、60/1〜1/1の範囲にある工程と、
前記シリコーン相に前記水相を混合しながら加える工程と
を含むシリコーン中水型エマルジョンの製造方法。
【請求項5】
請求項1、2又は3に記載のシリコーン中水型エマルジョンを含むパーソナルケア製品。
【請求項6】
請求項1、2又は3に記載のシリコーン中水型エマルジョンを含む多相エマルジョン。
【請求項7】
噴霧可能である請求項5に記載のパーソナルケア製品。
【請求項8】
2,100mPa・s未満の粘度を有する請求項5に記載のパーソナルケア製品。

【公表番号】特表2008−535973(P2008−535973A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505341(P2008−505341)
【出願日】平成18年3月21日(2006.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/010185
【国際公開番号】WO2006/110271
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(596012272)ダウ・コーニング・コーポレイション (347)
【Fターム(参考)】