説明

エンジンシステム

【課題】エンジンの制御装置において、使用する燃料としての重油の性状をオンラインで検出して不具合の発生を未然に防止する。
【解決手段】第1燃料タンク23Aに貯留された燃料としての重油を燃料供給管25から燃焼室15に供給可能な燃料供給系24を構成し、燃料供給管25を流れる燃料の一部を分取してその燃料中の粗悪成分を検出するレーザ分析装置30を設け、レーザ分析装置での分析の結果、燃料粗悪成分が所定の閾値を超えているか否かを確認し、燃料の良否を判定する燃料判定手段51とを具備し、燃料判定手段の判定結果に基づいて前記エンジンを制御装置52により制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、重油を燃料として使用するディーゼルエンジンにおいて、この燃料の性状を判定することができるエンジンシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、船舶に適用されるディーゼルエンジンは、主に燃料として重油が使用される。このディーゼルエンジンに使用される重油は、石油の精製過程で、軽油などの良質な油が精製されたあとに残るものであり、粘性が高いものとなっている。近年、この石油精製工程の進歩により石油残渣に近いC重油が取り出され、燃料として使用されるようになってきている。ところが、このC重油は、重油の中でも特に粘性が高いものであり、ディーゼルエンジンの燃料として使用する場合には、燃焼性がばらついてしまい、事前に燃料性状を把握する必要がある。
【0003】
エンジンに使用する燃料の性状を測定するものとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載されたディーゼル機関燃料油の比重測定装置は、温度センサの温度偏差に応じて燃料油の比重を測定することで、清浄機の比重板の設定を容易に行うようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭59−211842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、ディーゼルエンジンは、燃料として使用する重油の品質がばらつき、この重油の粗悪化が進んだ場合、エンジンの着火遅れなどの問題が発生するおそれがある。エンジンの着火遅れが発生すると、ピストンが下降したときに燃焼室で燃焼が開始され、火炎に対するシリンダライナの露出面積が大きくなり、このシリンダライナは広い範囲で熱負荷を受けることとなる。その結果、エンジンは、潤滑油の蒸発による潤滑油不足が生じ、局所的な劣化やコーキングなどが発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するものであり、使用する燃料としての重油の性状をオンラインで検出して、その粗悪成分の総量をオンラインで迅速に把握することで、不具合の発生を未然に防止するエンジンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、第1の燃料タンクからエンジンに燃料供給管を介して供給される燃料油の一部を分取し、燃料油中の粗悪成分を間接的又は直接的に分析するレーザ分析装置と、レーザ分析装置での分析の結果、燃料粗悪成分が所定の閾値を超えているか否かを確認し、燃料の良否を判定する燃料判定手段とを具備し、燃料判定手段の判定結果に基づいて前記エンジンを制御する、
ことを特徴とするエンジンシステムにある。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、燃料油を間接的に分析するレーザ分析装置は、燃料を加熱炉で灰化させ、その灰化物をレーザ分析装置本体内に導入する灰化物導入部と、分析装置本体内に基本レーザ光を発振するレーザ照射装置と、発振されたレーザ光を導入し、灰化物に照射してプラズマ発光させる測定領域と、発生したプラズマ発光を計測するレーザ受光手段とを具備することを特徴とするエンジンシステムにある。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、燃料油を間接的に分析するレーザ分析装置は、燃料をレーザで灰化させる測定部と、測定部内にレーザ光を発振するレーザ照射装置と、発振されたレーザ光を導入し、灰化物に照射してプラズマ発光させる測定領域と、発生したプラズマ発光を計測するレーザ受光手段とを具備することを特徴とするエンジンシステムにある。
【0010】
第4の発明は、第1の発明において、燃料油を直接的に分析するレーザ分析装置は、燃料を液滴又は霧状に分析装置本体内に導入する液滴導入部と、分析装置本体内に基本レーザ光を発振するレーザ照射装置と、発振されたレーザ光を導入し、液滴又は霧状燃料に照射してプラズマ発光させる測定領域と、発生したプラズマ発光を計測するレーザ受光手段とを具備することを特徴とするエンジンシステムにある。
【0011】
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの発明において、燃焼性の良好な重油を貯留可能な第2燃料タンクと、前記燃料判定手段により、燃料使用継続不可であると判定した際、前記第2燃料タンクの燃料を前記燃料供給管に供給することを特徴とするエンジンシステムにある。
【発明の効果】
【0012】
本発明のエンジンシステムによれば、駆動するエンジンに使用されている燃料中の粗悪成分の含有量(総量)を計測し、この計測の結果に基づいてエンジンを制御するので、使用する燃料による不具合の発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施例1に係るエンジンシステムの概略構成図である。
【図2】図2は、実施例1に係るレーザ分析装置の概略図である。
【図3】図3は、実施例2に係るレーザ分析装置の概略図である。本発明の実施例2に係るエンジンの制御装置の概略構成図である。
【図4】図4は、粗悪成分の計測結果を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るエンジンの制御装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
【実施例1】
【0015】
図1は、本実施例に係るエンジンシステムの概略図である。
実施例1のディーゼルエンジンは、例えば船舶に搭載されて航行用として使用されるものであり、燃料として重油を使用している。このディーゼルエンジンにおいて、図1に示すように、エンジン本体11は、複数のシリンダボア12が形成され、各シリンダボア12の内面にはシリンダライナ13が装着されており、ピストン14がそれぞれ上下移動自在に支持されている。燃焼室15は、エンジン本体11(シリンダライナ13)とピストン14の頂面とにより区画されて形成されている。この燃焼室15は、上部に吸気ポート16及び排気ポート17が連通し、吸気弁18及び排気弁19の下端部が位置している。この吸気弁18及び排気弁19は、吸気ポート16及び排気ポート17を閉止する方向に付勢支持されており、図示しない吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの吸気カム及び排気カムがこの吸気弁18及び排気弁19に作用することで、吸気ポート16及び排気ポート17を開閉することができる。また、エンジン本体11は、燃焼室15の上部に、この燃焼室15に高圧燃料を噴射可能な高圧インジェクタ20が装着されている。なお、図1中、符号V1、V2はバルブを図示する。
【0016】
そして、エンジン本体11は、吸気ポート16にインテークマニホールドを介して吸気管(吸気通路)21が連結される一方、排気ポート17にエキゾーストマニホールドを介して排気管(排気通路)22が連結されており、この排気管22には排気ガス中に含まれるHC、CO、NOxなどの有害物質を浄化処理する触媒装置(図示略)が装着されている。
【0017】
また、第1燃料タンク23Aは、燃料としての重油を貯留可能であり、外部から重油を補充可能となっており、この第1燃料タンク23の燃料をエンジン本体11の燃焼室15に供給可能な第1燃料供給系24Aが設けられている。即ち、第1燃料タンク23と高圧インジェクタ20とが燃料供給管25により連結され、この燃料供給管25に燃料ポンプ26Aが装着されている。従って、燃料ポンプ26Aを駆動することで、第1燃料タンク23内の燃料が加圧された後、燃料供給管25を通して高圧インジェクタ20まで輸送することができ、この高圧インジェクタ20を駆動することで、高圧燃料を所定のタイミングで燃焼室15に噴射することができる。
【0018】
船舶には、ディーゼルエンジンを総合的に制御する制御装置52が設けられている。即ち、制御装置52は、図示しない各種センサが検出したエンジン回転数やアクセル開度などのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量や燃料噴射時期などの最適値を演算し、高圧インジェクタ20を制御可能となっている。
【0019】
このように構成された本実施例のディーゼルエンジンにて、燃料として使用する重油の品質がばらついて粗悪化が進んだ場合、エンジンの着火遅れなどの問題が発生するおそれがある。そこで、実施例1のエンジンシステムでは、第1燃料タンク23に貯留された燃料としての重油を燃料供給管25から燃焼室15に供給可能な燃料供給系24を構成し、燃料供給管25を流れる燃料Fの一部を分取してその燃料中の粗悪成分を検出するレーザ分析装置30を設け、レーザ分析装置30での分析の結果、燃料粗悪成分が所定の閾値(段階的な閾値)を超えているか否かを確認し、燃料の良否を判定する燃料判定手段51とを具備し、燃料判定手段の判定結果に基づいて前記エンジンを制御装置52により制御するようにしている。
【0020】
図2は、本発明の実施例1にかかるレーザ分析装置の概略図である。
図2に示すように、レーザ分析装置30Aは、燃料を間接的にレーザ分析する手段を用いて、燃料中の粗悪物質の分析をしている。
図2に示すように、レーザ分析装置30Aは、燃料Fを加熱炉31で灰化させ、その灰化物32をレーザ分析装置本体内に導入する灰化物導入部と、灰化物32に対して照射されるレーザ光36により発生するプラズマ発光から燃料中の粗悪成分を計測するものである。
燃料Fは加熱炉31に導入され、ここで例えば500〜800℃程度の温度で灰化処理される。そして灰化物32は導入管L11により測定チャンバ33内の計測ボート34に導入され、ここで、燃料の灰化物32にレーザ光36をレーザ照射装置35により照射する。本実施例では770℃で灰化処理した。
レーザ光36の照射により発生するプラズマ発光37は、分光器38及び光検出器39からなるレーザ受光手段40により受光される。
【0021】
ここで、レーザ照射装置35からのレーザ光36は、反射ミラーM1を介して測定チャンバ33側へ反射させて、灰化物32へ照射している。
【0022】
また、灰化物32で発生したプラズマ発光37は、反射ミラーM2を介して分光器38に反射され、分光器38で分光さる。そして、該分光器38に接続された例えばICCDカメラ等の光検出器39により計測する。前記光検出器39からの計測データは、データ処理手段(CPU)を備えた燃料判定手段51に送られ、ここで計測データの処理及び判定がなされ、制御装置52にその結果を送る。
【0023】
図4は、粗悪成分の計測結果を表すグラフである。図4では、計測時間の経過と燃料中の粗悪成分のV成分(V25)とS成分の濃度増加(積算)の関係を示している。
燃料中の粗悪成分は、V成分、S成分のほかに、Mg成分、Ca成分、Fe成分等があるが、例えば付着物質のパラメータとしてV、Mg、Ca、Feのいずれかを測定し、腐食要因物質としてS成分を測定することが例示できる。
実施例1の燃料を灰化する場合では、燃料の灰化残渣に対してレーザ光を照射するので、燃料の性状を確実に反映することができ、分析精度が向上する。
【0024】
図4に示すように、時間の経過と共に、粗悪成分の濃度が高くなり、閾値を超える場合には、運転制御を行うようにしている。
なお、閾値は複数設定するようにしている。
【0025】
そして、分析の結果、燃料中の粗悪成分の含有量(総量)が閾値を超えていると判断した際には、このまま運転が可能な場合には、運転を継続する指令を制御装置により行う。
また、閾値のレベルが高いと判断した場合には、燃料を切り替える指令を制御装置より行う。
また、複数の閾値を設け、運転制御を行う必要がない場合でも、将来の増加の動向が予測される場合には、警報等のアラームを発生する手段を設けるようにしてもよい。
【0026】
このため、本実施例では、図1に示すように、第2燃料タンク23Bが設けられている。
この第2燃料タンク23Bは、燃料としての良質な重油を貯留可能であり、外部から良質な重油を補充可能となっており、この第2燃料タンク23Bの燃料を第1燃料供給系24Aの燃料供給管25に供給可能な第2燃料供給系24Bが設けられている。即ち、第2燃料タンク23Bと燃料供給管25とが燃料供給管27により連結され、この燃料供給管27に燃料ポンプ26B及び開閉弁V2が装着されている。この場合、第2燃料タンク23Bは、燃料性状が良好で燃焼性の良い良質な重油が貯留されている。
【0027】
従って、燃料ポンプ26Bを駆動すると共に開閉弁V2を開放することで、第2燃料タンク23B内の良質な燃料が加圧された後、燃料供給管27を通して燃料供給管25に供給することができる。
【0028】
このように構成された実施例1のエンジンシステムでは、燃料供給管25を流れる燃料Fの一部を分取し、この燃料を灰化処理して粗悪成分を間接的に検出するレーザ分析装置30Aを設け、この検出結果に基づいてディーゼルエンジンを制御するようにしている。
具体的に、レーザ分析装置30Aは、重油を加熱炉31で灰化処理し、その灰化物32をレーザ分析して、その粗悪物質の量を検出し、その含有量(総量)に基づいて燃料の良否を判定する。そして、重油の燃焼性が悪いと判定したときには、第2燃料タンク23Bに貯留されている良質の重油を燃料供給管25に供給するようにしている。
【0029】
ここで、制御装置52は、現在使用している重油の性状(品質)が良くなく、燃焼性が悪い重油であると判定すると、第2燃料タンク23B内にある良質な燃料を燃料供給管25に供給し、高圧インジェクタ20が良質な重油が混合した重油を燃焼室15に噴射する。すると、エンジン本体11の燃焼室15にて、ピストン14の上死点で混合気が適正な圧力となって着火することとなり、着火遅れが抑制される。そのため、着火遅れによりシリンダライナ13が広い範囲で熱負荷を受けることが抑制され、潤滑油の蒸発による潤滑油不足、局所的な劣化やコーキングなどの発生が防止される。
【0030】
なお、第2燃料タンク23Bにある良質な燃料を燃料供給管25に供給するときの供給量は、現在使用している重油の燃焼性、第1燃料タンク23A内の良質でない燃料量、第2燃料タンク23B内の良質な燃料量、新しい重油を充填することができるまでの時間などに基づいて設定される。この場合、各燃料タンク23A,23Bにある燃料の割合を設定して開閉弁V2の開度を設定するが、第2燃料タンク23Bにある良質な燃料だけを用いてエンジンを駆動してもよい。
【0031】
従って、制御装置52は、駆動するエンジンに使用されている重油の燃焼性を検出し、この重油の燃焼性が悪いと判定されたら、第2燃料タンク23Bの良質な重油を燃料供給管25に供給することで、燃焼性が悪い重油に燃焼性の良好な重油が混合されることとなり、燃焼性の低下を抑制して潤滑油膜への熱負荷増大を効果的に抑制することができる。
【0032】
このように、本実施例によれば、燃料中の粗悪物質をオンラインで分析できるので、その濃度変動を監視することができると共に、精度良く粗悪物質の含有量(総量)を監視することができる。
【0033】
また、実施例1において、加熱炉31を設けず、測定チャンバ33内の計測ボート34に直接燃料Fを所定量導入し、ここに直接レーザ光36をレーザ照射装置35により照射し、レーザ着火による灰化を行い、この灰化物32にレーザ光36を照射して、発生したプラズマ発光37は計測するようにしてもよい。
これにより加熱炉31を設置することなく、灰化及びレーザ計測できるので、システムの簡素化に寄与することとなる。
【実施例2】
【0034】
次に、実施例2のエンジンシステムについて説明する。
図3は、本発明の実施例2にかかるガス中のガス成分計測装置の概略図である。
図3に示すように、レーザ分析装置30Bは、燃料を直接的にレーザ分析する手段を用いて、燃料中の粗悪物質の分析をしている。
図3に示すように、レーザ分析装置30Bは、燃料Fを液滴発生手段41で液滴化させ、この液滴燃料42を測定チャンバ33内に導入し、この導入された液滴燃料42に対して照射されるレーザ光36により発生するプラズマ発光から燃料中の粗悪成分を計測するものである。
【0035】
また、液滴燃料42で発生したプラズマ発光37は、分光器38で分光され、該分光器38に接続された例えばICCDカメラ等の光検出器39により計測する。
前記光検出器39からの計測データは、データ処理手段(CPU)を備えた燃料判定手段51に送られ、ここで計測データの処理及び判定がなされ、制御装置52にその結果を送る。
【0036】
計測結果により実施例1と同様にして、制御装置52でエンジンシステムの制御を行うことにより、燃焼性が悪い重油であると判断した場合には、燃焼性の良好な第2の燃料タンク23Bから新規重油が混合されることとなり、燃焼性の低下を抑制して潤滑油膜への熱負荷増大を効果的に抑制することができる。
【0037】
本実施例では燃料Fを液滴化しているが、燃料Fを霧化する霧化手段を設け、霧化した燃料をレーザ分析するようにしてもよい。
【0038】
なお、上述した各実施例にて、本発明に係るエンジンの制御装置を船舶に搭載されて航行用としてのディーゼルエンジンに適用して説明したが、陸用ボイラなどに使用されているディーゼルエンジンに適用してもよい。
【符号の説明】
【0039】
11 エンジン本体
15 燃焼室
20 高圧インジェクタ
23A 第1燃料タンク
23B 第2燃料タンク
24A 第1燃料供給系
24B 第2燃料供給系
25 燃料供給管
52 制御装置
30、30A、30B レーザ分析装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の燃料タンクからエンジンに燃料供給管を介して供給される燃料油の一部を分取し、燃料油中の粗悪成分を間接的又は直接的に分析するレーザ分析装置と、
レーザ分析装置での分析の結果、燃料粗悪成分が所定の閾値を超えているか否かを確認し、燃料の良否を判定する燃料判定手段とを具備し、
燃料判定手段の判定結果に基づいて前記エンジンを制御する、
ことを特徴とするエンジンシステム。
【請求項2】
請求項1において、
燃料油を間接的に分析するレーザ分析装置は、燃料を加熱炉で灰化させ、その灰化物をレーザ分析装置本体内に導入する灰化物導入部と、
分析装置本体内にレーザ光を発振するレーザ照射装置と、
発振されたレーザ光を導入し、灰化物に照射してプラズマ発光させる測定領域と、
発生したプラズマ発光を計測するレーザ受光手段とを具備することを特徴とするエンジンシステム。
【請求項3】
請求項1において、
燃料油を間接的に分析するレーザ分析装置は、燃料をレーザで灰化させる測定部と、
測定部内にレーザ光を発振するレーザ照射装置と、
発振されたレーザ光を導入し、灰化物に照射してプラズマ発光させる測定領域と、
発生したプラズマ発光を計測するレーザ受光手段とを具備することを特徴とするエンジンシステム。
【請求項4】
請求項1において、
燃料油を直接的に分析するレーザ分析装置は、燃料を液滴又は霧状に分析装置本体内に導入する液滴導入部と、
分析装置本体内に基本レーザ光を発振するレーザ照射装置と、
発振されたレーザ光を導入し、液滴又は霧状燃料に照射してプラズマ発光させる測定領域と、
発生したプラズマ発光を計測するレーザ受光手段とを具備することを特徴とするエンジンシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
燃焼性の良好な重油を貯留可能な第2燃料タンクと、
前記燃料判定手段により、燃料使用継続不可であると判定した際、
前記第2燃料タンクの燃料を前記燃料供給管に供給することを特徴とするエンジンシステム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−149576(P2012−149576A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9226(P2011−9226)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】