説明

カウント装置

【目的】 自動車、電気製品、二輪自動車等の、多種多様な形をした部品や滑り抵抗の大きいゴム製品を整列させて正確にカウントする装置を提供する。
【構成】 底面を傾斜させ振動装置1をつけたバケット2の下にベルトコンベアー3を設置しバケット2の出口にゲート4を取り付けこの上部に、回転部に細い丸棒を付けた棒撹拌装置5を設置し、ゲート4に近接してガイド6を設置する。ベルトコンベアー3の先端にセンサー12を固着しプリセットカウンター8とトータルカウンター10を配置し、カウント完了表示用のパトライト7を取り付ける

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は部品カウント装置に関するものであり、今まで不可能とされていた多種多様の金属或いはゴム部品をカウントする装置である。
【背景技術】
【0002】
パーツフィーダ等の同形単純な部品を供給したり順送りする装置はあるが多種多様に複雑な形をした部品、特に摩擦抵抗が大きいゴム部品等を、一つの装置で整列、順送りさせてカウントする装置が無い。
【0004】
部品の出荷過程では人の手作業或いは重量計器でその数量をカウントしていたため手間がかかる上、間違いが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
金属製の部品、例えば同寸法のナット等は、バイブレーターなどで容易に整列させる事が可能であるが、複雑な形をした部品や、滑り抵抗の大きいゴム製品等を一列に整列させ、センサーでカウントを可能にし、部品の出荷過程では人の手作業或いは重量計器でその数量をカウントするという煩わしさと不正確さを解決する事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明のカウンター装置では、部品がスムーズにベルトコンベアに載るよう移動方向に沿ってバケットの底面を傾斜させ、その出口に部品に合わせて広さを調整出来るゲートを設け、更にバッケトに横揺れ振動を加えている。
【0005】
ベルトコンベアで運ばれた部品がバケットの出口に溜まるのを解消する為に撹拌装置の回転撹拌棒で押し戻して均す。
【0006】
バケットの出口から個々になった部品はガイドに沿って一列になり、コンベアー先端まで移動して、収納箱へ落下寸前にセンサーでカウントする。
【0007】
数量を確定するためにセンサーと接続されたプリセットカウンターとトータルカウンターを設置する。
【0008】
プリセットで設定した数量になると自動的に装置が停止すると同時にパトライトが点灯、回転してカウントの完了を作業者に知らせる。
【発明の効果】
【0009】
上記のように、数えたい部品は振動を与えたバケットからコンベアに載ってその大きさに合わせて開かれたバケットの出口に運ばれる。必然的に部品はここに溜まる為、ここで撹拌装置の撹拌棒で滞りをほぐし、この出口に近接した整列用のガイドに沿って、コンベアの先端まで運ばれここに設置されたセンサーで数量計測する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施例について図面を参照して説明すると、部品がコンベアに載るように傾斜をつけて開口した底板と振動機構1を持ったバケット2の底部にセンサー側へ移送するベルトコンベアー3を設け、バケット2の出口に個々の部品の大きさに設定出来るゲート4を取り付け、この位置に溜まり防止の戻し撹拌装置5を設置し、品物を一列に保持移送する為に部品の幅に調整出来るガイド6を取り付け、その先端にセンサー12を設け、通過した部品は収納箱13に集められ、数量をプリセットカウンター8とトータルカウンター10の表示部で確認する。予め数えるべき数値をプリセットカウンター8に設定しその数値に達した時、振動機構1及びベルトコンベア3及び撹拌装置5が停止し7のパトライトが点灯回転し作業者に知らせる。繰り返し作業を行う場合はプリセットカウンター8で数値を設定し、リセットスイッチ9を押せば装置が再起動し、同時にパトライトが消灯停止する。又、トータルカウンター10に総数が積算表示される。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は、以上説明したように一連の流れ装置で作動しているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0012】
振動機能、撹拌機能、整列機能、を備えてているので部品の形状、大きさの違いが有っても正確にカウントする事が出来る。
【0013】
部品をバケットに入れ、プリセットボタンを押すだけで始動して、自動でカウントが出来る。
【0014】
設定数量に達すると自動停止するため、その間は、他の仕事が出来る為、従来のように人が数えた場合の間違いもなくなり不安やストレスが無くなり総じて業務、生産の能率向上に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カウンター装置の正面の立面図である。
【図2】 カウンター装置のバケット側から見た立面図である。
【符号の説明】
1 振動装置
2 バケット
3 ベルトコンベアー
4 ゲート
5 撹拌装置
6 ガイド
7 パトライト
8 プリセットカウンター
9 プリセットカウンターリセットスイッチ
10 トータルカウンター
11 トータルカウンターリセットスイッチ
12 センサー
13 収納箱
14 ベルトコンベアースピードコントローラー
15 撹拌装置スピードコントローラー
16 振動装置スピードコントローラー
17 バケット支持柱
18 ベルトコンベア駆動部
19 架台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトコンベア上に部品の大きさに底部が開口し、その底部が開口に向かって適度の傾斜を持ち、振動機構と、出口に部品に合わせて広さを調整できるゲートを備えた、部品投入用バケット。
【請求項2】
ゲート付近に部品が滞るのを防止するための撹拌装置。
【請求項3】
ゲートを通過した部品を整列させ、部品に合わせて広さを調整できるガイド。
【請求項4】
数えるべき数値を入力し、その数値に達したとき、振動機構、攪拌機構及びベルトコンベアを停止させ、同時に停止を回転灯などで知らせる、カウント及び表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2006−89281(P2006−89281A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−308897(P2004−308897)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(500003431)有限会社青木工業 (1)
【Fターム(参考)】