説明

カメラ

【課題】撮像素子の出力を用いて、測光やオートフォーカスを行うカメラにおいて、測光処理に要する時間を削減し、レリーズタイムラグを短縮する。
【解決手段】レリーズON時の測光値、絞り値、AF系のレンズ位置を記憶し(ステップ610)、AF完了後のレンズの合焦位置と、レリーズON時のレンズ位置とに基づいて像面位置変化量を算出し(ステップ650)、像面位置変化量が所定の閾値を超過した場合のみ、再測光を実行し(ステップ680)、閾値以下の場合は、レリーズON時の測光値を用い、再測光を省略して露出値を確定させる(ステップ690)ことで、レリーズタイムラグを短縮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影レンズを通した光で被写体輝度を測定するカメラにおいては、測光結果の測光値の分布は測光時の被写体の合焦状態により変化する。ピントが大きく外れている状態で測光をした場合、撮像面は結像していない拡散状態の像が入射するため輝度は均一的になり、特に被写界エリアを分割する測光の誤判断、分割効果を著しく失うことになる。
【0003】
特に撮像素子又はイメージサークルが大きいカメラ、絞り値が小さく明るいレンズにおいては被写界深度が浅くなる為、ボケ量も大きくなりこの技術的課題は顕著になる。
【0004】
上述の技術的課題に対して、特許文献1では、撮像素子とは別に設けられたオートフォーカス機構と、イメージャ測光の構成において、オートフォーカスの前に所定の電荷蓄積時間で予備測光を行い、オートフォーカス後に、新たに設定された電荷蓄積時間で再測光を行うという技術が開示されている。撮影レンズの合焦状態が確定するオートフォーカス動作後に測光をやり直せば、撮影時の合焦状態で測光ができるため、被写体輝度を適切な値で演算することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2−125575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、被写体を撮影するためのスイッチであるレリーズボタンを押すと、オートフォーカス(AF)、自動露出(AE)を行い撮影用の合焦状態および露出を確定させる動作を行うが、オートフォーカスの合焦後に測光のやり直しを行うことは、レリーズボタンが押されてから実際に撮影されるまでの時間であるレリーズタイムラグが、測光をやり直す時間分だけ長くなることになるという技術的課題を生じる。
【0007】
本発明の目的は、撮像素子の出力を用いて、測光やオートフォーカスを行うカメラにおいて、測光処理に要する時間を削減し、レリーズタイムラグを短縮することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点は、被写体からの光を結像するための撮影レンズと、
前記撮影レンズにより結像された像を電気信号に変換する撮像手段と、
前記撮像手段の出力に基づき、前記被写体の結像位置を撮像面に合せるように前記撮影レンズを移動して合焦させる焦点調節手段と、
前記撮像手段の出力に基づき前記被写体の輝度情報を取得する被写体輝度取得手段と、
前記被写体輝度取得手段の取得した前記輝度情報に基づいて露出を制御する制御手段と、
を備えるカメラにおいて、
前記被写体輝度取得手段が前記輝度情報を取得する際の前記撮影レンズの光学状態を示す情報を記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、過去に前記被写体輝度取得手段が前記輝度情報を取得した際に前記記憶手段に記憶した前記撮影レンズの光学状態を示す情報と、最新の前記輝度情報を取得する際の前記撮影レンズの光学状態を示す情報とに基づいて、前記被写体輝度取得手段により、前記輝度情報の取得を再度実行させるか否かを判断する
カメラを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮像素子の出力を用いて、測光やオートフォーカスを行うカメラにおいて、測光処理に要する時間を削減し、レリーズタイムラグを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態であるカメラの構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるカメラの作用の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態であるカメラにおける像面位置と被写体距離の関係を例示した概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるカメラの作用の一例をさらに詳細に例示したフローチャートである。
【図5】オートフォーカスの実行時におけるレンズ位置とコントラストの関係を示す線図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるカメラの作用の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態であるカメラの作用の一例を示すフローチャートである。
【図8】従来技術の技術的課題を説明するタイミングチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態であるカメラの作用を説明するタイミングチャートである。
【図10】本発明の他の実施の形態であるカメラの作用を説明するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本実施の形態では、第1態様として、撮影レンズの結像面位置の変化量と、測光時の絞り、の情報からオートフォーカス動作の後に再度、測光を行うか否かを判断することで、再測光の実行を可能な限り抑制し、再測光に伴うレリーズタイムラグを短縮する技術を開示する。
【0012】
第2態様として、前回の測光時における結像面位置および絞り値と、現在の結像面位置および絞り値、から撮影時の露出決定に前回の測光値を使用するか、再測光を行うかを判断し、再測光の実行を可能な限り抑制し、再測光に伴うレリーズタイムラグを短縮する技術を開示する。
【0013】
第3態様として、オートフォーカス動作を、初期位置駆動、スキャン駆動、合焦駆動の三つの期間に分けて、スキャン駆動の完了時点で再測光を行うか否かを判断することで、再測光の実行を可能な限り抑制し、再測光に伴うレリーズタイムラグを短縮する技術を開示する。
【0014】
この第3態様の場合、合焦駆動の前に再測光が必要か否かを判断できれば、合焦駆動と同時に並行して再測光の準備(たとえば、絞り設定)を行うことができ、再測光の所要時間自体を短縮できる。
【0015】
第4態様として、オートフォーカスのためのレンズ駆動中に並行して実施された間欠的な測光の測光値を利用することで、オートフォーカス完了後の再測光を不要にする技術を開示する。すなわち、オートフォーカスのためのレンズ駆動中は、絞りは開放にしたり、測距点以外は露出が不適切な場合が多いが、条件があえば当該レンズ駆動中に測光しつづけ、合焦位置での測光値を採用することにより、再測光を省略できる。
【0016】
ただし、オートフォーカス中は高速フレームレートが優位であり、毎フレーム測光が演算負荷が大きくなるので、本態様では、当該レンズ駆動中は、像面移動量、すなわち像面位置変化量が所定量を超えたら測光を実行する間欠測光を行う。
【0017】
本実施の形態の上述の各態様により、測光精度を維持しつつ、測光処理に要する時間を削減して、レリーズタイムラグを短縮することができる。
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態であるカメラの構成の一例を示す概念図である。
図2は、本発明の一実施の形態であるカメラの作用の一例を示すフローチャートである。
まず、図1を参照して、本実施の形態のカメラの構成について説明する。
【0019】
図1に例示されているように、本実施の形態のカメラは、たとえば、デジタル一眼レフカメラであり、ボディユニット100と、例えば交換可能なレンズユニット(すなわちレンズ鏡筒)200と、撮影した画像データを記録しておく記録メディア131を備えている。
【0020】
ここで、記録メディア131は、通信コネクタ130を介してボディユニット100に接続されている。
レンズユニット200は、ボディユニット100の前面に設けられた、図示しないレンズマウントを介して着脱自在であり、本実施の形態のカメラに対して交換可能である。
【0021】
このレンズユニット200は、撮影レンズ210a(撮影レンズ)および撮影レンズ210b(撮影レンズ)と、絞り203と、レンズ駆動機構204(焦点調節手段)と、絞り駆動機構202と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと称することとする)201とから構成されている。
【0022】
Lμcom201は、レンズ駆動機構204や絞り駆動機構202などの、レンズユニット200内の各部を駆動制御する。撮影レンズ210aおよび210bの一部を構成する焦点調節光学系は、レンズ駆動機構204内に備えられている図示しないDCモータによって、光軸方向に駆動される。
【0023】
また、レンズ駆動機構204内には、焦点調節光学系の光軸方向の位置を、レンズ位置情報PL(光学状態)としてLμcom201に出力する機能が設けられている。
【0024】
絞り203は、絞り駆動機構202内に備えられている図示しないステッピングモータによって駆動され、Lμcom201は、絞り駆動機構202を制御して絞り203の開口を設定するとともに、絞り203の開口をF値に換算して絞り値VA(光学状態)として記憶する。
【0025】
また、Lμcom201は、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ101と、通信コネクタ160を介して電気的に接続されており、ボディ制御用マイクロコンピュータ101と各種のデータの授受が可能であり、ボディ制御用マイクロコンピュータ101により制御される。そして、Lμcom201は、必要に応じて上述のレンズ位置情報PL、絞り値VAとしてのF値をボディ制御用マイクロコンピュータ101に送信する。
【0026】
一方、本実施の形態のカメラにおけるボディユニット100は、以下のように構成されている。
ボディユニット100には、当該ボディユニット100に装着されるレンズユニット200の光軸上に位置するようにシャッタユニット120および撮像素子111(撮像手段)が設けられている。
【0027】
レンズユニット200内の撮影レンズ210aおよび210b、絞り203を介して入射される図示しない被写体からの光束は、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタユニット120を通過し、被写体像を光電変換するための撮像素子111に入射する構成となっている。
【0028】
撮影レンズ210aおよび210bを通った光束は、撮像素子111に結像される。撮像素子111は、撮像素子駆動IC110により光電変換制御される。
【0029】
撮像素子111は、このカメラに装着されるレンズユニット200の結像光学系により結像された被写体像を光電変換して、アナログ電気信号に変換する。前記電気信号は、撮像素子駆動IC110により、画処理IC102(被写体輝度取得手段)が処理するためのデジタル電気信号に変換され、画処理IC102により、画像信号に変換される。
【0030】
また、ボディユニット100は、撮像素子111、撮像素子駆動ICと、記憶領域として設けられたSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)104と、液晶モニタ140と、通信コネクタ130を介して記録メディア131とが、画像処理を行うための画処理IC102に接続されており、これらは、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
【0031】
本実施の形態の場合、SDRAM104の記憶領域の一部には、光学状態情報記憶部170(記憶手段)が設けられている。この光学状態情報記憶部170には、レンズユニット200から得られたレンズ位置情報PLおよび絞り値VAが記憶され、後述のような再測光の要否判別等の制御に用いられる。
【0032】
記録メディア131は、各種の半導体メモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体であり、通信コネクタ130を介してボディユニット100と通信可能、且つ交換可能に装着される。
【0033】
また、画処理IC102は、このボディユニット100内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略記する)101に接続されており、Bμcom101(制御手段)の指示に従って処理を実行する。
【0034】
なお、Bμcom101は、通信コネクタ160およびシャッタ駆動制御回路121等と接続されており、更に、カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための液晶モニタ140と、カメラ操作スイッチ(SW)150と、図示されていない電源が接続されている。
【0035】
シャッタ駆動制御回路121は、シャッタユニット120における図示しない先幕と後幕との動きを制御すると共に、Bμcom101との間で、シャッタの開閉動作を制御する信号と先幕が走行完了時の信号の授受を行う。
液晶モニタ140は、カメラの動作状態を表示出力によってユーザ(撮影者)へ告知するためのものである。
【0036】
また、本実施の形態の場合には、液晶モニタ140は、撮像素子111にて撮像された被写体Sの画像を実時間で表示するライブビュー(以下、必要に応じてLVと略記する)にも用いられる。
【0037】
カメラ操作スイッチ150は、例えば撮影動作の実行を指示するレリーズスイッチ、撮影モードを連写モードや通常撮影モードなどに切り替えるモード変更スイッチ、電源のオン・オフを切り替えるパワースイッチなど、ユーザがカメラを操作するために必要な操作ボタン(操作手段)を含むスイッチ群で構成される。
【0038】
なお、本実施の形態のカメラの場合には、レリーズスイッチは、一例として、第1レリーズR1と、第2レリーズR2の二段階に構成され、第1レリーズR1を押し込んだ状態(半押し)でオートフォーカス動作等の撮影準備が開始され、さらに第2レリーズR2を押し込む(全押し)ことで、実際の撮影が実行される構成となっている。
【0039】
また、ボディユニット100には、上述の構成の他に、図示しない電源回路、電源としての図示しない電池電圧を、カメラの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源機構も備えられている。
次に、本実施の形態のカメラによる「撮影動作」および「ライブビュー動作」について説明する。
【0040】
「撮影動作」
まず、Bμcom101により画処理IC102が制御されて、撮像素子111から撮像素子駆動IC110を介して画像データが画処理IC102に入力されると、画処理IC102は、この画像データを、一時保存用メモリであるSDRAM104に保存する。
【0041】
SDRAM104は、画処理IC102による画像処理のためのワークエリアとしても使用される。
また、画処理IC102は、この画像データをJPEGデータ等の標準規格の画像フォーマットに変換する画像処理を行って、記録メディア131で保存させることができる。
【0042】
シャッタ駆動制御回路121は、Bμcom101からシャッタを駆動制御するための信号を受け取るとシャッタユニット120を制御してシャッタの開閉動作を行わせる。
このときに撮像素子111と撮像素子駆動IC110から出力された画像データに対して所定の画像処理を行って記録メディア131に記録することで撮影動作が完了する。
【0043】
「ライブビュー動作」
撮影レンズ210aおよび210bからの光束は撮像素子111へと導かれる。例えば1秒当たり30駒程度の割合で連続的に露光を行い、このときに撮像素子111から撮像素子駆動IC110を介して出力される画像データを、画処理IC102によりビデオ信号に変換して液晶モニタ140に与えることで、被写体の動画像を液晶モニタ140に実時間で表示させることができる。
【0044】
このような表示は「ライブビュー」と呼ばれており、周知である。なお、液晶モニタ140での画像データのライブビュー表示をこのカメラで行わせるには、ユーザが上述したカメラ操作スイッチ150の中のモード変更スイッチを操作して、ライブビューモードを選択すればよい。
【0045】
ライブビュー動作時には、撮影レンズ210aおよび210bからの光束は常に撮像素子111へと導かれているので、被写体の明るさを測定する測光処理や、被写体に対するピント合わせを行う周知の自動合焦処理を、撮像素子111から撮像素子駆動IC110を介して出力される画像データに基づいて画処理IC102に行わせることができる。
【0046】
以降、このようにして、撮像素子111から撮像素子駆動IC110を介して出力される画像データに基づいて画処理IC102およびBμcom101により行われる被写体の明るさを測定する測光処理および被写体に対する測距および自動合焦の処理を、それぞれ「測光」および「AF」と称することとする。
【0047】
すなわち、本実施の形態のカメラは、撮像素子111を測光およびオートフォーカスに用いるイメージャ測光方式、およびイメージャオートフォーカス方式である。
次に本実施の形態のカメラの基本動作の一例を説明する。
【0048】
ステップ510では、ボディユニット100の電源ON時、またはレンズユニット200を接続した時、前記レンズユニット200が接続されていることをボディユニットが認識した場合、次のステップ520を行う。
【0049】
ステップ520では、レンズユニット200とボディユニット100の間の情報通信を行う。ボディユニット100と、レンズユニット200は、通信コネクタを介して、撮像素子111の垂直同期信号が、ボディユニット100からレンズユニット200へ伝えられる。
【0050】
レンズユニット200からは、最大最小絞り値や、焦点距離などレンズの仕様や現在のレンズ状態、被写体距離(レンズ位置)などを示す情報が、ボディユニット100のBμcom101へ送信される。
【0051】
ステップ530では、前述の「ライブビュー動作」を開始する。このライブビュー動作中は、被写体Sの輝度変化に応じて、絞り、シャッタ秒時、感度を制御し適正露光量を維持する。
【0052】
ステップ540では、レリーズスイッチボタンの第1レリーズR1がONになったかどうか監視し、第1レリーズR1がONなら、次のステップ550へ移行する。
【0053】
ステップ550では、撮影準備として、オートフォーカス(AF)処理や自動露出(AE)処理を行う。すなわち、測光して、被写体輝度に応じた露出演算や、レンズユニット200を駆動してピントを被写体に合せるAFを行い、画像記録を伴う撮影用の露出・合焦状態を決定する。
【0054】
本実施の形態のカメラでは、このステップ550で、第1レリーズR1の準備処理から、第2レリーズR2で実際に撮影が行われるまでのレリーズタイムラグを後述のようにして短縮する。
【0055】
ステップ560では、前述の「ライブビュー動作」を停止し、レリーズスイッチの第2レリーズR2のONを契機に前述した「撮影動作」を行う。
【0056】
ステップ570では、電源がOFFされていなければ、ステップ530に戻り、「ライブビュー動作」を再開する。電源がOFFされていれば、カメラの動作を終了させる。
【0057】
次に、上述のステップ550についてさらに詳細に説明する。
ここで、本実施の形態においては、像面位置の変化量を制御パラメータとして使用しており、この像面位置の変化量を求める原理について図3に基づいて説明する。
図3は、本実施の形態のカメラにおける像面位置と被写体距離の関係を例示した概念図である。
【0058】
レンズ(撮影レンズ210a、撮影レンズ210b)の3つの特性、「レンズ光軸に並行に入ってきた光は、焦点に光が集まる」「レンズ中央の光はまっすぐ進む」「焦点を通過してレンズに入射する光は、レンズ光軸に平行に光を出力する」という点から、像が結像する位置である像面位置Piは一つに計算される。
【0059】
また、AF動作によるレンズ駆動により図示されたように像面位置Piは変化するので、像面位置Piを撮像素子111の撮像面に合せれば合焦している画像が得られる。
【0060】
すなわち、図3に例示されるように、被写体距離Lが、測光時被写体距離Lspから合焦時被写体距離Lsfのように変化すると、像面位置Piは、測光時像面位置Pipから合焦時像面位置Pifのように変化する。
【0061】
図3より、像面位置Piの変化量である像面位置変化量ΔPiは、被写体距離Lの変化量と等価であることが示される。そして、周知のように被写体距離Lはレンズ位置(レンズ位置情報PL)に対応するので、像面位置変化量ΔPiは被写体距離Lの変化量、即ちレンズ位置の変化量より求めることが可能である。
【0062】
従って、レンズ位置情報PLからレンズ位置の変化量を求め、撮影レンズの光学特性に応じた換算係数を乗ずることにより、像面位置変化量ΔPiを求めることが可能である。
【0063】
上記換算係数は撮影レンズの光学条件により異なりレンズユニット200内の図示しないメモリに記憶されており、データ通信によりLμcom201よりBμcom101に送信される。
Bμcom101はレンズ位置の変化量と上記換算係数とに基づいて像面位置変化量ΔPiを算出することができる。
【0064】
図2のフローチャートのステップ530においてLV動作開始直後から測光動作が所定周期で行われる。
【0065】
LV動作は、撮像出力を連続的に液晶モニタ140の画面に表示する必要があるため、撮像出力の露出が適切になるように測光を開始する必要がある。その後、ステップ540でレリーズボタン(第1レリーズR1)が押されたとき、ステップ550が行われる。
【0066】
図4は、本実施の形態のカメラの作用の一例をさらに詳細に例示したフローチャートである。
ここで、図4のフローチャートを参照して、ステップ550の詳細を説明する。
【0067】
ステップ610では、Bμcom101は、レリーズON時の測光値、レンズのF値(この場合、絞り値VA)、レンズ位置(レンズ位置情報PL)を算出し、光学状態情報記憶部170に記憶しておく。
【0068】
ステップ620では、LV動作でのAFは、一般的にコントラストAFで行われており、レンズを駆動しながら撮像出力画像のコントラストがピークになるところを探すものである。
図5は、オートフォーカスの実行時におけるレンズ位置とコントラストの関係を示す線図である。
【0069】
この図5において、横軸はレンズの位置。右が至近位置で左が無限遠位置である。また、縦軸は取得した画像の一部領域(AF領域)のコントラスト変化を示す。
レンズ駆動することで画像のコントラストが変化する場合、コントラストが一番高いところ(以降、コントラストピークと記す)がその領域の合焦位置と判断する。
【0070】
AF動作を開始し、撮像素子111の出力を見ながらレンズ(撮影レンズ210aおよび撮影レンズ210b)を駆動させ、合焦位置を探す。これを合焦位置探索と記す。
【0071】
ステップ630では、レンズ位置とコントラストの変化から、コントラストピークを検出した場合、次のステップ640へ進む。検出ができていない場合、上述のステップ620に戻る。
【0072】
ステップ640では、このステップ640の時点では、レンズ位置はコントラストピークを通り越している状態である。そこで、ステップ630で検出されたコントラストピーク検出時のレンズ位置(以降、合焦位置と記す)に戻す動作を行う。
【0073】
ここで、本実施の形態の場合、合焦位置へのレンズ駆動を開始した時点で、並行してステップ650に進むことができる。再測光するかどうかの判断は、合焦位置へのレンズ駆動の完了後まで待つ必要は無いからである。
【0074】
ステップ650では、合焦位置が確定したことで、撮影動作直前のレンズ位置が確定しているので、このレンズ位置を記憶する。
そして、ステップ610で記憶されたレンズ位置と上記現在のレンズ位置の差分を算出し、レンズ位置変化量を求める。さらに撮影レンズの光学特性に応じた換算係数を、上記レンズ位置変化量に乗ずることにより、像面位置変化量ΔPiを算出する。
【0075】
ステップ660では、像面位置変化量ΔPiの絶対値が大きな値を示しており、像面位置が大きく変化していた場合、被写体のピンボケ量が大きく変化していることを表すため、正確な測光値を得るためには再測光する必要がある。
【0076】
ステップ610のときとステップ650の像面位置変化量ΔPiという相対的な差を判断基準にすることで、絶対的な合焦状態がわからなくても、判断することができる。
【0077】
測光時(測光時像面位置Pip)よりも合焦時(合焦時像面位置Pif)の方が、ピントが適正ではない場合もありえるが、本実施の形態の場合、撮影動作時と同じ合焦状態で測光できれば、撮影される画像に違和感は無いという発想である。
【0078】
ボケ量は絞り値(絞り値VA)により大きく変わるため、絞り値を考慮に入れることで再測光する頻度を減らすことができる。
絞りが開くほど、被写界深度が浅くなる。そこで、本実施の形態では、例えば、像面位置変化量ΔPiの閾値PTHを、PTH=測光時絞り値×判定係数とおく。なお、絞り値は、絞りが開くほど小さい値となる。
【0079】
そして、像面位置変化量ΔPiの絶対値が閾値PTH以上(ΔPi≧PTH)であればステップ670へ進む。
また、ΔPiの絶対値が閾値PTHより小さい(ΔPi<PTH)であれば、撮影動作の露出演算で用いる測光値はステップ610の第1レリーズR1のON時にて算出した測光値である、と確定して、ステップ671(後述のステップ670と同様に、レンズ駆動の完了を待って)を経て、ステップ690へ進む。
【0080】
ステップ670では、レンズ駆動が完了したか判別する。すなわち、上述のステップ640から、AF動作による合焦位置へのレンズ駆動を並行して開始しているが、このステップ670の段階でまだレンズ駆動している場合は、合焦位置へのレンズ駆動が完了してからステップ680の再測光処理に進む。
【0081】
ステップ680では、撮影動作時直前で、合焦位置にて再測光を行う。上述のステップ610で得られた測光値は破棄する。
【0082】
ステップ690では、前のステップ680の再測光で得られた測光値、または、ステップ610の測光で得られた測光値から、撮影動作で設定するシャッタ秒時、絞り値、撮像感度という露出値を演算して確定する。
【0083】
以上の図2および図4の処理における各動作を、シーケンス説明と動作説明のため図6にタイミングチャートとして記載する。
図6は、本実施の形態のカメラの作用の一例を示すタイミングチャートである。
この図6には、上述の図2および図4におけるステップ番号を対応させて記載している。
【0084】
上述の図4のフローチャートで説明したとおり、LV開始から測光を行う。レリーズ(第1レリーズR1)がONされるとオートフォーカスのためのレンズ駆動が行われる。
そして、従来技術の場合には、合焦位置へのレンズ駆動の完了後、合焦位置にて再測光を行い、露出値演算後、撮影動作で露光が行われる。
【0085】
一方、本実施の形態のカメラでは、ステップ610のようにレリーズ(第1レリーズR1)がONされると、その時点での測光値を記憶しておき、オートフォーカスのレンズ駆動と並行して、像面位置変化量ΔPiの大小に基づいて再測光の要否を判別し、再測光が不要と判断された場合には、レンズ駆動後の再測光を省略して、直ちに、第2レリーズR2を契機に撮影(露光)を実行する。
【0086】
このため、図6を参照して、第1レリーズR1の押下から、第2レリーズR2の押下によって撮影が可能になるまでのレリーズタイムラグTrを比較すると、従来技術の場合には、常に、レリーズタイムラグTr0を必要とするのに対して、本実施の形態の場合には、レリーズタイムラグTr1のように、再測光の所要時間Δtだけ、レリーズタイムラグTrが短縮される確率が大きくなる。
【0087】
周知のように、レリーズタイムラグTrは、シャッターチャンスを逃しにくいカメラかどうかを示す指標の一つであり、短いほど、レリーズスイッチ(第1レリーズR1および第2レリーズR2)の操作から実際の撮影開始までの遅延時間が短く(すなわち、レリーズスイッチに対する反応が速く)優秀なカメラとされる。
【0088】
従って、本実施の形態のカメラのレリーズタイムラグTr1は、従来技術の場合のレリーズタイムラグTr0よりも再測光のΔt分だけ短いので、カメラの性能向上が達成される。
また、再測光の演算処理も省略され、Bμcom101等の処理回路における処理負荷の軽減、動作電力の低減を達成できる。
【0089】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。前提となるカメラの構成は、上述の実施の形態1の場合と同様であるが、測光等の制御動作が異なる。
上述の実施の形態1では、オートフォーカス動作のためのレンズ駆動中、測光を行わない例を示した。
【0090】
その理由は、レンズ位置が絶えず変化するため測光値が不安定となることや、オートフォーカスするために最適な露出が撮影時の露出を決める測光では不適切な場合があり、オートフォーカス中は測光演算を止めてAF演算を優先させるなど、課題が多く、オートフォーカスのためのレンズ駆動中に測光できないケースが存在するからである。
【0091】
ただし、オートフォーカス動作中に測光ができるという条件も存在する。条件がよければAFによるレンズ駆動中に測光することでレンズ駆動完了後の測光動作、すなわち図6の再測光を省略することができる。
その場合の技術的課題は、レンズ駆動中の測光値を、無駄な演算無しに正しく取得することである。
【0092】
そこで、本実施の形態2では、AFによるレンズ駆動中にも、無駄な演算無しに正しく測光を行うことにより、再測光を省略してレリーズタイムラグTrを短縮する場合について例示する。
なお、以下では、オートフォーカスによるレンズ駆動と並行して反復して行われる測光を、間欠測光と記す。
【0093】
図7は、本発明の他の実施の形態であるカメラの作用の一例を示すフローチャートである。
ステップ710〜ステップ720は、上述の実施の形態1のステップ510〜ステップ520と同様である。
【0094】
ステップ730では、前回の測光から所定時間が経過したかをチェックする。
例えば撮像素子111の出力から、1秒間に何駒の画像をリアルタイムに表示できるか、を示す数値としてフレームレートがある。1秒間に60駒表示する場合、フレームレート=60fpsというような表記になる。
【0095】
例えば2駒に1回測光するかどうかチェックする場合、33.3msに1回、当該ステップ730でのチェックを行う。本実施の形態2では、一例として、所定時間とは33.3msであるとして、説明を進める。前回の測光から33.3ms経過したときに、ステップ740へ移行する。
【0096】
ステップ740では、現在のレンズ位置(レンズ位置情報PL)と絞り値(絞り値VA)を取得する。また、前回(初回はレリーズON時)のレンズ位置とから像面位置変化量ΔPiを算出する。
【0097】
ステップ750では、実施の形態1のステップ660と同様に、像面位置変化量ΔPiとレンズ絞り値から間欠測光を実行するかどうかの判断を行う。
間欠測光が必要であるという場合、ステップ760へ進み、不要である場合、ステップ770へ進む。
【0098】
ステップ760では、測光して、測光値を記憶する。この測光時の像面位置変化量ΔPi、絞り値VAも記憶しておく。ここで前回の測光値も記憶されている。過去の100回分の測光値を記憶するものとする。100回以上間欠測光している場合は古い測光値は、たとえば上書きして破棄する。
【0099】
ステップ770では、合焦位置が確定したか否かを判定し、確定してなければステップ720へ戻る。
上述のステップ720からこのステップ770までの間も、レンズ(撮影レンズ210a等)は合焦駆動のため動き続けている。合焦駆動が完了していれば、次のステップ780へ移行する。
【0100】
ステップ780では、合焦位置へのレンズ駆動を開始する。そしてステップ790へ進む。ここでは、レンズ駆動完了まで待つ必要はない。すなわち、合焦位置へのレンズ駆動と並行して、ステップ790以降の処理が進行する。
【0101】
ステップ790では、これまで記憶してきた過去の100回分の間欠測光の測光値と像面位置変化量ΔPiのデータの中で、合焦位置における像面位置変化量ΔPiに一番近い像面位置変化量ΔPiに対応する間欠測光値を選んで読み出し、これを露出動作で用いる測光値と確定する。
【0102】
ステップ800では、上述のステップ790で読み出された間欠測光値を用いて実際の撮影動作を行う。
【0103】
この図7のフローチャートに対応した制御シーケンスを、図8、図9、図10を参照して説明する。
図8は、従来技術の技術的課題を説明するタイミングチャートである。
図9は、本発明の他の実施の形態であるカメラの作用を説明するタイミングチャートである。
図10は、本発明の他の実施の形態であるカメラの作用を説明するタイミングチャートである。
【0104】
図8の、従来の技術においては、レンズ停止中、駆動中にかかわらず所定時間、または所定フレーム毎に測光を行い、測光値を記憶する。そして合焦位置の確定後に、合焦位置に一番近いレンズ位置に対応する測光値を選ぶものである。
【0105】
コントラストとレンズ位置の関係は、図8の実線と破線のようにレンズの光学条件により変わるし、同一のレンズにおいてもレンズの位置によりカーブは変化する。
【0106】
破線で示したように曲線の山が急なカーブのレンズ条件のときは、単位時間あたりのボケ量の変化が大きいので測光間隔を短くしないと撮影動作時と測光動作時でボケ量が大きく異なるため測光精度が低下してしまう。
【0107】
一方、実線のようなカーブのレンズ条件の場合、測光間隔を短くする必要はないが、合焦位置の探索時にコントラストピークであることの確認のために合焦位置を通り過ぎた後の時間が、破線で示したレンズ条件より長く必要であり、長時間分の多数の測光値を記憶しておく必要がある。
【0108】
すなわち、図8の実線および破線の曲線の異なる特性を持つレンズの両方で測光精度を成り立たせるためには、測光間隔を短く、しかも長時間記憶する必要があり、膨大な測光値を記憶しなければならないという技術的課題がある。
【0109】
一方、図7のフローチャートで示した本実施の形態2によれば、図9で示されるとおり、前述の閾値PTH=測光時絞り値×判定係数に相当する像面位置変化量ΔPiの間隔で間欠測光を行うものである。さらに詳細なシーケンスを図10に例示する。
【0110】
本実施の形態2では、33.3ms間隔でステップ750の間欠測光を実行するか否かの判断が行われ、像面位置変化量ΔPiが閾値PTHを超えた場合に間欠測光を行うことを図10は示している。
【0111】
図10の縦軸は像面位置変化量ΔPiを示しており横軸は時間である。最初の測光から100msの時点で像面位置変化量ΔPiが閾値PTHを越えたので間欠測光を行っている。その後は100msでの測光時の像面位置からの像面位置変化量ΔPiを示す曲線となり、最初の測光から166.6ms経過で、100ms経過時の像面位置Piと比較して、像面位置変化量ΔPiの閾値PTHを超えている為、間欠測光を行う。
【0112】
このように構成することにより、本実施の形態2の場合には、オートフォーカスのためのレンズ駆動中に無駄に測光することなく、測光値の記憶容量や、測光に伴う計算負荷を必要最小限に抑えることができる。
【0113】
また、オートフォーカスのレンズ駆動中に測光が完了しているため、レンズの合焦位置への移動完了後の図6の再測光(所要時間Δt)も不要であり、レリーズタイムラグTrを短縮することができる。
【0114】
上述の実施の形態1と実施の形態2の制御は、AFのモードや、レンズの光学条件により切り替えても良い。あるいは、撮像動作(フレームレートや撮影モード)などで切り替えても良い。
【0115】
なお、上述の各実施の形態においては、一例としてレンズ位置変化量に換算係数を乗ずることによって、像面位置変化量ΔPiを算出していたが、その方法に限らない。
【0116】
すなわち、TTL位相差AF方式を採用する場合は、測距点に対応する被写体像の像面位置Piを直接的に検出することが可能であるので、検出した像面位置Piと上述の閾値PTH=測光時絞り値×判定係数とを比較することにより再測光の判定を行ってもよい。
【0117】
この場合は、レンズ位置、換算係数等のLμcom201からBμcom101へのレンズデータ通信や換算する演算を省くことができ、処理の簡略化による負荷軽減、さらには高速化が可能となる。
【0118】
以上説明したように、本発明の各実施の形態によれば、撮像素子の出力を用いて、測光やオートフォーカスを行うカメラにおいて、測光処理に要する時間を削減し、レリーズタイムラグを短縮することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0119】
100 ボディユニット
101 ボディ制御用マイクロコンピュータ
102 画処理IC
104 SDRAM
110 撮像素子駆動IC
111 撮像素子
120 シャッタユニット
121 シャッタ駆動制御回路
130 通信コネクタ
131 記録メディア
140 液晶モニタ
150 カメラ操作スイッチ
160 通信コネクタ
170 光学状態情報記憶部
200 レンズユニット
201 レンズ制御用マイクロコンピュータ
202 絞り駆動機構
203 絞り
204 レンズ駆動機構
210a 撮影レンズ
210b 撮影レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体からの光を結像するための撮影レンズと、
前記撮影レンズにより結像された像を電気信号に変換する撮像手段と、
前記撮像手段の出力に基づき、前記被写体の結像位置を撮像面に合せるように前記撮影レンズを移動して合焦させる焦点調節手段と、
前記撮像手段の出力に基づき前記被写体の輝度情報を取得する被写体輝度取得手段と、
前記被写体輝度取得手段の取得した前記輝度情報に基づいて露出を制御する制御手段と、
を備えるカメラにおいて、
前記被写体輝度取得手段が前記輝度情報を取得する際の前記撮影レンズの光学状態を示す情報を記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、過去に前記被写体輝度取得手段が前記輝度情報を取得した際に前記記憶手段に記憶した前記撮影レンズの光学状態を示す情報と、最新の前記輝度情報を取得する際の前記撮影レンズの光学状態を示す情報とに基づいて、前記被写体輝度取得手段により、前記輝度情報の取得を再度実行させるか否かを判断する
ことを特徴とするカメラ。
【請求項2】
前記制御手段は、前記焦点調節手段が前記撮影レンズを合焦させた後に、前記被写体輝度取得手段により前記輝度情報の取得を再度実行させるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
前記撮影レンズは、入射する光量を制限する絞り手段と、前記撮影レンズの焦点調節レンズ群の位置を検出する位置検出手段と、を有し、
前記撮影レンズの光学状態を示す情報は、絞り値と前記焦点調節レンズ群の位置である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−109623(P2011−109623A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−265551(P2009−265551)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】