カラオケネットワークシステム
【課題】リモコン端末を利用するユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させること。
【解決手段】ユーザの顔画像と先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像とを比較する(S406)。顔画像による利用者の確認ができないときには(S408:NO)、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら(S430)、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行う(S426)。そして、ログアウト時にマイページ履歴をログインIDと対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S418)。
【解決手段】ユーザの顔画像と先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像とを比較する(S406)。顔画像による利用者の確認ができないときには(S408:NO)、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら(S430)、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行う(S426)。そして、ログアウト時にマイページ履歴をログインIDと対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S418)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケネットワークシステムで複数人のユーザがリモコン端末を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間に、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を正しく記録させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを介してユーザ間で情報を共有可能なシステムとして、例えば、特許文献1に記載のような情報交換システムが知られている。特許文献1に記載の情報交換システムは、予め登録された情報提供者から情報提供者専用Webページを介して入力された提供情報を管理サーバで記憶しておき、予め登録された情報利用者から情報利用者専用Webページを介して入力された条件に基づいて、管理サーバが記憶している提供情報を情報利用者に対して提供する。
【0003】
また、カード内の個人情報をアクセス及び検索するためのセキュリティを有し、インターネットを通じて電子商取引を実行するシステムが知られている(例えば特許文献2)。この種のシステムでは、次のような作用を奏する。すなわち、個人または私的情報を含む個人ウェブ・サイトが個人スマート・ジャバ・カード内に記憶される。ユーザがカードに記憶されたサイトをアクセスする前、ユーザはPIN、顔のイメージ、手のイメージ、目のイメージ、音声特性または指紋のいずれか、またはそれらの組み合わせにより確認される。更にカード内の暗号化エンジン210が秘密キーまたはセキュリティ証書と結合された入力PINを復号して比較し、ユーザの識別を検証する。つまり、異なる二つの技術によって順次認証を行い、ユーザIDを特定する。このことにより、例えば銀行口座がユーザにより自由にアクセスされる前に、銀行のコンピュータ・システムがウェブ・ブラウザを介してインターネット・セキュリティ・プロトコルを用い、多重チェック・ポイントにおいて、結合秘密データをチェックし、カードの真正及びユーザの識別を保証するとされている。
【0004】
また、限られた記憶容量しか保有しないカラオケ装置において、従来よりも多くの利用者の声紋データによる個人同定が可能な、カラオケ装置において選曲候補を提示して選曲予約を受け付けるシステムが知られている(例えば特許文献3)。この種のシステムでは、次のような作用を奏する。すなわち、カラオケ演奏時に歌唱者の声紋データを採取して得られた前記声紋データを声紋分類手段によりいくつかの類型に分類し、声紋データを採取したときに演奏されていたカラオケ楽曲の楽曲IDを当該声紋データが属する前記分類に対応づけして声紋/歌唱楽曲記録簿に記録し、選曲モード時に得られた声紋データが属する前記分類に対応づけされて記録されている楽曲ID群を前記声紋/歌唱楽曲記録簿から読み出して、これらに対応する曲名などを一覧的に表示してこの中から選曲予約させるようにする。
【特許文献1】特開2005−190249号公報
【特許文献2】特開2000−222362号公報
【特許文献3】特開2001−209390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のようなインターネット等のネットワークを介してユーザ間で情報を共有可能なシステムをカラオケサービスに利用して、カラオケユーザ間でユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を共有できるように構成すれば、カラオケユーザに対してより魅力あるカラオケサービスを提供できると考えられる。
【0006】
具体的には、以下のようなカラオケネットワークシステムを構成することが考えられる。ホストサーバは、予め登録されたユーザがカラオケサービスを利用することで得られるカラオケユーザの歌唱履歴、十八番の楽曲、歌唱に対する採点結果等に関する個人のカラオケ情報や、ユーザから提供されたユーザ提供情報等をホストサーバのデータベースに蓄積しておく。そして、この蓄積されたカラオケ情報及びユーザ提供情報等をまとめた個人用Webページをネットワークを介してユーザへ配信する。ユーザは、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称する。)や携帯電話等の情報端末だけでなく、カラオケサービス利用時には情報閲覧機能を有するリモコン端末を介して、ユーザ登録を行い、ユーザ毎にログイン、ログアウトしたことを特定するための認証情報(例えば、ユーザIDと、IDに対応したパスワード)を作成した後、カラオケネットワークシステムにログインする(以下、「システムにログインする」と表記する。)ことで、自分やグループメンバーの個人用Webページを閲覧したり、自分の個人用Webページを更新したりできる。そして作業が終了すればログアウトする。
【0007】
一方、上述のようなカラオケネットワークシステムでは、グループでの1つのカラオケルームを利用する場合を想定して、1台のリモコン端末で複数のユーザが並行してシステムにログインし、ログアウトできるように構成する必要がある。なぜなら、各カラオケルームを利用する人数と同じ数のリモコン端末をカラオケサービス提供者側が用意することは費用や設置スペースの面で現実的ではなく、通常、複数人で1台(通常、1つのカラオケルームにつき1台。)のリモコン端末を使用することが多いためである。つまり、同じカラオケルーム内において、グループの全てのメンバーが個人用Webページを利用することができるようにするためには、1台のリモコン端末で複数のユーザが並行してシステムにログインし、ログアウトできるように構成することが肝要である。
【0008】
しかしながら、1台のリモコン端末で複数のユーザが並行してログインできるようにした場合、次のような問題がある。グループでカラオケルームに入室後、グループのメンバーが1人ずつ順番にリモコン端末を使用してユーザ登録やシステムにログインする操作を行わなければならない。その際に、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページへの切り替えを怠った場合、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを行ってしまうおそれがある。
【0009】
この場合、他のユーザの個人用Webページからカラオケ曲を予約し、歌唱し、採点が計測されたまま、該当する個人用Webページのユーザがログアウトすると、ホストサーバのデータベースに記録されている、予め登録されたユーザがカラオケサービスを利用することで得られるカラオケユーザの歌唱履歴、十八番の楽曲、歌唱に対する採点結果等に関する個人のカラオケ情報(カラオケ演奏の歌唱データ)や、ユーザから提供されたユーザ提供情報等を含んだ、ユーザの個人用情報に、他のユーザの歌唱データが反映されてしまう。
【0010】
本発明は、上述のような問題を解決するためになされており、上述のようなカラオケネットワークシステムで複数人のユーザがリモコン端末を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケネットワークシステムは、「認証中の利用者の顔画像を用いてリモコン端末のユーザインターフェースを利用者に応じて切り替え、顔画像による利用者の確認ができないときには、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行うこと」を特徴とする。
【0012】
具体的には、上述のカラオケネットワークシステムは、カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、前記カラオケ装置を操作可能であり、情報表示機能を有するリモコン端末とが、ユーザのカラオケ歌唱に関するカラオケ情報を少なくとも含む個人用情報を蓄積するホストサーバとネットワークを介して通信可能に接続され、ホストサーバからリモコン端末に対して個人用情報を利用可能に配信し、リモコン端末においてホストサーバから配信された個人用情報を利用可能に構成されている。
【0013】
このうちホストサーバでは、個人用情報記憶手段が、ユーザから提供されるユーザ提供情報と、ユーザを認証するための情報である認証情報と、前記ユーザが歌唱した前記カラオケ演奏の歌唱データとを対応付けてユーザごとの個人用情報として記憶している。そして、認証手段が、個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報の認証情報に基づき、カラオケ装置とリモコン端末の利用を要求するユーザに対する認証を行い、当該認証したユーザに対してカラオケ装置とリモコン端末の利用を許可する。さらに、配信手段が、個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち、認証中ユーザに対してはユーザの個人用情報を、リモコン端末に対して閲覧可能に配信する。
【0014】
また、カラオケ装置およびリモコン端末は、互いに通信可能な通信手段をそれぞれ備えている。
一方、リモコン端末では、操作許可要求手段が、自リモコン端末からのカラオケ装置に対する操作許可を要求するための、ユーザの識別情報を含む所定の操作許可要求情報を、通信手段を介してカラオケ装置へ送信する。
【0015】
なお、カラオケ装置では、認証要求手段が、通信手段を介してリモコン端末から受信した操作許可要求情報に基づき、ホストサーバの前記認証手段に対して当該ユーザに対する認証を要求する。そして、許可情報送信手段が、認証要求手段からの要求に応じてホストサーバから送信されてくる認証結果に基づき、通信手段を介して所定の許可情報を当該リモコン端末に対して送信する。
【0016】
そして、リモコン端末では、操作手段が、操作許可要求手段からの要求に応じてカラオケ装置から送信されてくる許可情報に基づき、ユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付け、この受け付けた操作指示を通信手段を介してカラオケ装置へ送信する。また、顔画像取得手段が、操作許可要求手段からの要求に応じてカラオケ装置から許可情報が送信されてきた際に、または、操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に、当該ユーザの顔画像を取得する。このうちカラオケ装置から許可情報が送信されてきた際には、顔画像記憶手段が、顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像を記憶する。さらに、顔画像検索手段が、顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、操作手段によってユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する顔画像を検索する。顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、操作手段によってユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が顔画像検索手段によって検索された場合には、認定手段が、その検索された顔画像に対応するユーザが前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定する。一方、顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、操作手段によってユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が顔画像検索手段によって検索されなかった場合には、一時記憶手段が、更新された個人用情報を一時記憶し、さらに、歌唱情報検索手段が、認証中のユーザに関する過去の歌唱情報をホストサーバの個人用情報記憶手段から取得し、その取得した歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報を検索する。歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が歌唱情報検索手段によって検索された場合には、認定手段が、その検索された歌唱情報に対応するユーザが操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定する。一方、歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、一時記憶手段が、更新された個人用情報を一時記憶する。
【0017】
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、認証中の利用者の顔画像を用いてリモコン端末のユーザインターフェースを利用者に応じて切り替え、顔画像による利用者の確認ができないときには、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行う。このことにより、カラオケネットワークシステムで複数人のユーザがリモコン端末を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0018】
ところで、顔画取得手段が顔画像を取得する場合には、顔画像の画像面の法線方向と操作手段の操作面の法線方向とがほぼ同一方向となるようにすることが考えられる。具体的には、請求項2のように、顔画像取得手段については、取得する顔画像の画像面の法線方向が操作手段の操作面の法線方向とほぼ同一方向となるよう顔画像を取得することが考えられる。このように構成すれば、顔画像による利用者の確認の精度をより向上させることができる。
【0019】
なおこの場合、上述のように顔画取得手段が顔画像を取得する場合には、顔画像の画像面の法線方向と操作手段の操作面の法線方向とがほぼ同一方向となり、かつ前記操作面から、一般的な人間の腕の長さ相当(約50cm)程度離れた位置において、操作面の中心点から約+/−30cm四方の範囲(一般的なの人間の顔の全てが映る範囲)を撮影範囲になるようにすることが考えられる。具体的には、顔画像取得手段については、取得する顔画像の画像面の法線方向が操作手段の操作面の法線方向とほぼ同一方向で、かつ前記操作面から、30〜60cm程度離れた位置において合焦し、操作面の中心点から約+/−20cm〜40cm四方の範囲を撮影範囲となるよう顔画像を取得することが考えられる。このように構成すれば、例えば、操作面が鏡面であると仮定すると、前記鏡に映った自己の顔が全て映った範囲が撮影範囲となるようにすれば、顔画像は操作面の範囲内で撮影されるため、顔画像による利用者の確認の精度をより向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0020】
また、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しない場合には、歌唱者の歌唱を採点した採点結果と過去の採点結果との比較によって本人確認を行うことが考えられる。
【0021】
具体的には、請求項3のように、歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、認証手段が、歌唱者の歌唱に対する採点結果を取得し、その取得した採点結果と歌唱情報に含まれる過去の採点結果とを比較して、過去の採点結果のうちその取得した採点結果に最も近い採点結果に対応するユーザを、歌唱中のユーザと認定することが考えられる。
【0022】
このように構成すれば、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しない場合であっても、利用者の確認の精度をより向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、Webサーバ2aとデータベース2bとを備えるカラオケ用ホストサーバ2に対して、カラオケ店等の各カラオケルームに設置されるカラオケ装置4と、カラオケ装置4を操作するためのリモコン端末5とがインターネット200を介して通信可能に構成されることによって形成されている。
【0025】
カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ店等に設置されているカラオケ装置4に対して楽曲データやカラオケ装置4からユーザへ提供するためのコンテンツデータ等を配信するためのカラオケサービス用のホストサーバである。カラオケ用ホストサーバ2は、ホストサーバ側のルータ130とカラオケ店側のルータ120との間でインターネットネットワーク200上に形成されるVPN(virtual private network)を介して、カラオケ店側
のLAN100に接続されている。ルータ120,130は、IPアドレスを用いた通信装置間を接続するルーティング機能以外に、インターネット200上でVPNを形成するVPNゲートウェイ機能も有する。つまり、カラオケ用ホストサーバ2と、カラオケ装置4及びリモコン端末5との間の通信においては、それぞれの装置が、予め、通信元のIPアドレスと、通信先のIPアドレスとを記録しており、通信時に通信先のIPアドレスを特定することで、TCP/IPなどの通信技術を用いて、インターネット200上のVPN及びカラオケ店側のLAN100を介して行われる。更に、LAN100にはアクセスポイント110が接続されている。このアクセスポイント110は、無線LAN(例えば、IEEE802.11)による無線通信で、複数のリモコン端末5とLAN100とを接続するための電波中継機あるので、リモコン端末5もアクセスポイント110を介してカラオケ装置4やホストサーバ2と通信を行うことができる。また、カラオケネットワークシステム1における各装置のIPアドレスは各装置の識別情報として用いられている。
【0026】
さらに、本カラオケネットワークシステム1において、カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ装置4に送信してカラオケ装置4側で使用するカラオケ曲データベースや、リモコン端末5の識別情報、ユーザを特定するユーザ識別情報(ユーザID(以下、ログインIDとも称す。),パスワード)や、ユーザのカラオケ履歴(マイページ参照、後述)を管理するデータベース、カラオケ装置4の識別情報を管理するデータベースを有するデータベース2bを備えている。そして、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aは、このデータベース2bと連携しており、カラオケ店側のユーザによるリモコン端末5とカラオケ装置4を介した、ホストサーバ2へのログイン要求に応じて、前記リモコン端末5からカラオケネットワークシステム1を利用するために、前記ログインしようとするユーザに対する認証や、ログインしたユーザに対する個人用Webページ(マイページ)の配信・更新サービスを行う。すなわち、ここでいう連携とは、ユーザ認証及び個人用Webページの配信をWebサーバ2aが行うために、データベース2d内に格納されたデータを参照したり、Webサーバ2aが受け付けた個人用Webページ更新のデータをデータベース2bに反映させたりすることで、Webサーバ2aが行う前記サービスに利用するためのデータと、データベース2bとが対応していることを指す。
【0027】
また、データベース2bには、図3(a)に例示するように、ログイン中のユーザに関するユーザ情報を登録するマイページが記憶されている。このマイページには、ログイン中のユーザのID(ログインID)、歌唱曲名、歌唱データ(採点値や録音データ)などのカラオケ履歴、ログアウト時に追加されるログインからログアウトするまでに生じた新たなカラオケ履歴、ユーザ画面(図3(b)参照)などを含むレコードが登録されており、これらレコードはマイページの履歴(以下、マイページ履歴)としてユーザ識別情報毎に対応している。
【0028】
[カラオケ装置4の構成の説明]
図2は、カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【0029】
カラオケ装置4は、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行うためのものであり、図2に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続するためのインタフェース部14、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞を示す楽曲データや映像データ等のコンテンツデータ、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキースイッチからなり、曲の予約操作等を行うための操作部18、リモコン端末5や携帯電話6等から送信された赤外線信号を、赤外線通信規格(IrDA(登録商標))又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された通信条件に従って通信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、マイクロフォン26、HDD16に記憶された演奏データ(MIDIデータ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38、半導体素子を利用した書き換え可能な記憶媒体であるメモリ40などを備えている。
【0030】
メモリ40には、図4(a)に例示するように、メモリマップが記憶されている。このメモリマップには、ログイン中のユーザのログインID、歌唱中の曲名、現在の歌唱データ、マイページの歌唱データ、採点結果である点数、当該レコードが確定されているか一時記憶されているのかを示すデータ、などを含むレコードが登録されている。
【0031】
制御部12は、演奏中の楽曲に対応するユーザの個人用Webページに対する更新を禁止するための指示をリモコン端末5に対して送信したり、ユーザの行った歌唱に関する情報をカラオケ用ホストサーバ2へ送信したりする処理などを実行する。
【0032】
[リモコン端末5の構成の説明]
リモコン端末5は、カラオケルーム内で使用されるためのものであり、演奏楽曲の予約等をするための操作を利用者から受け付け、その操作信号をカラオケ装置4に送信する機能を有する。また、リモコン端末5は、アクセスポイント110経由でLAN100及びインターネット200上のVPNを介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラ
オケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新するための機能も有する。
【0033】
具体的にリモコン端末5は、図2に示すように、リモコン端末5全体の作動を制御する制御部52、赤外線通信部20と通信を行う赤外線通信部54、リモコン端末5が作動するためのプログラム等の各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネル及び複数のキースイッチからなり、利用者からの操作を受け付ける操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、画像データを一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された画像データの表示部58での表示を制御する映像制御部66、LAN100に接続されたアクセスポイント110との間で無線LAN(例えば、IEEE802.など)によって無線通信を行うための無線LAN通信部68、カメラ72などを備えている。
【0034】
メモリ56には、図3(c)に例示するように、リモコン端末5を識別するための識別情報が記憶されている。
メモリ56には、図4(b)に例示するように、メモリマップが記憶されている。このメモリマップには、ログイン中のユーザのID(ログインID)、カメラ72によって撮影された撮影画像、マイページ画像、予約曲、撮影画像が比較済みであるか否かを示すカメラ比較フラグ、などを含むレコードが登録されている。
【0035】
制御部52は、利用者から曲の予約をするための操作入力を受け付け、選択された曲の曲番号に、予約者(即ち、歌唱する人)のログインIDを付加した予約データをカラオケ装置4へ送信する処理を実行する。また、制御部52は、インターネット200を介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新を行うための各種処理を実行する。なお、リモコン端末5は、複数のユーザのアカウントごとに並行してシステムにログイン可能に構成されている。
【0036】
カメラ72は、CCDカメラで構成され、その前方を撮像する機能を有する。また、カメラ72は、取得する画像の画像面の法線方向が操作部60の操作面の法線方向とほぼ同一方向で、且つ操作部60の操作面から、30〜60cm程度離れた位置において合焦し、操作部60の操作面の中心点から約+/−20cm〜40cm四方の範囲を撮影範囲となるようにしたので、ユーザがリモコン端末5の操作部60を操作し目視してログインするときに、前記ユーザがリモコン端末5の操作部60を操作し目視可能な距離で、かつ、操作部60とユーザの顔とを対向させたときに顔画像を正しく取得することが可能である。
【0037】
[対応関係の説明]
以上、実施形態のカラオケネットワークシステム1の構成について説明したが、本実施形態におけるカラオケネットワークシステム1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。
【0038】
本実施形態のカラオケ用ホストサーバ2が、特許請求の範囲におけるホストサーバ、認証手段および配信手段に相当し、カラオケ用ホストサーバ2におけるデータベース2bが個人用情報記憶手段に相当する。また、リモコン端末5における制御部52が通信手段、操作許可要求手段、操作手段、顔画像検索手段、認定手段および歌唱情報検索手段に相当する。また、リモコン端末5におけるメモリ56が顔画像記憶手段および一時記憶手段に相当する。また、リモコン端末5におけるカメラ72制御部52が顔画像取得手段に相当する。また、カラオケ装置4における制御部12が認証要求手段、許可情報送信手段および通信手段に相当する。
【0039】
[メイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行するメイン処理の処理手順を図11に基づいて説明する。なお、図11は、カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、およびリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【0040】
このメイン処理は、図11に示すように、リモコン端末5によるログイン処理、カラオケ装置4によるログイン処理、カラオケ用ホストサーバ2によるログイン処理、 リモコン端末5による予約処理、カラオケ装置4によるカラオケ演奏処理、およびカラオケ用ホストサーバ2によるログアウト処理から構成され、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5がそれぞれ起動している場合に他の処理からは独立して実行される。以下に各処理を順に説明する。
【0041】
[リモコン端末5のログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が実行するログイン処理の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。このリモコン端末5によるログイン処理は、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0042】
まず、ユーザによって操作部60から入力されたユーザ識別情報(ログインIDおよびパスワード)を受け付けるまで待機し(S110:NO)、受け付けた場合には(S110:YES)、カメラ72を制御してユーザの顔画像を取得する(S120)。そして、その取得したユーザの顔画像と受け付けた前記ユーザ識別情報とを対応付けてログイン情報としてメモリ56に記憶させる(S130)。さらに、ログイン要求、受け付けたユーザ識別情報からなるログイン情報を、リモコン端末5の識別情報と対応付けて、カラオケ装置4を介し、カラオケ装置4では更にカラオケ装置4の識別情報をも対応付け、つまり、ログイン要求と、受け付けたユーザ識別情報と、リモコン端末5の識別情報と、カラオケ装置4の識別情報とを対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S140)。
【0043】
続いて、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、前記ユーザ識別情報の認証結果を受信し、その受信した認証結果に基づいてそのユーザにログインが許可されるか否かを判断する。なお、上述のようにホストサーバ2が処理したユーザ識別情報の認証結果が、ユーザ識別情報を送信したリモコン端末5で受信することができるのは、リモコン端末5に記憶したユーザ識別情報と、リモコン端末5の識別情報と、カラオケ装置4の識別情報とが、それぞれ対応付けられているからであり、ホストサーバ2は認証後、返信すべきカラオケ装置4を識別情報から特定し、認証結果をカラオケ装置4へ送信し、前記認証結果を受信したカラオケ装置4は、同様に返信すべきリモコン端末5を特定し、前記認証結果をリモコン端末4へ返信するのである。そのログインが許可されない場合には、その旨を表示部58に表示させて本処理を終了する。一方、そのユーザにログインが許可される場合には、カラオケ用ホストサーバ2から送信されたマイページ画像を受信し(S150)、その取得したマイページ画像と上述のログインIDとを対応付けてメモリ56に記憶させる(S160)。
【0044】
そして、本処理を終了させる。
[カラオケ装置4のログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行するログイン処理の処理手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ装置4によるログイン処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0045】
まず、リモコン端末5から送信されたログイン要求を受信するまで待機し(S210:NO)、受信した場合には(S210:YES)、リモコン端末5から送信されたログインIDおよびパスワードを受信し(S220)、受信したログインIDおよびパスワードをカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S230)。
【0046】
続いて、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、ログインIDに対するパスワードの当否の認証結果を受信するまで待機し(S240:NO)、受信した場合には(S240:YES)、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、ログインIDに対応するマイページ履歴およびマイページ画面を受信する(S250)。そして、認証結果とそのログインIDに対応するマイページ履歴およびマイページ画面とをリモコン端末5に送信する(S260)。
【0047】
そして、本処理を終了する。
[カラオケ用ホストサーバ2のログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が実行するログイン処理の処理手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ用ホストサーバ2によるログイン処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0048】
まず、カラオケ装置4から送信されたログインIDおよびパスワードを受信するまで待機し(S310:NO)、受信した場合には(S310:YES)、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ情報を参照して、その受信したログインIDに対するパスワードの当否を確認する(S320)。その認証結果を、カラオケ装置4を介してリモコン端末5へ送信するとともに、その認証結果に基づいてそのユーザにログインを許可するか否かを判断する。そのユーザにログインを許可しない場合には、本処理を終了する。一方、そのユーザにログインを許可する場合には、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ情報を参照して、ログインIDに対応する個人情報を抽出し、その抽出した個人情報のうちのマイページ履歴およびマイページ画面を、上述の認証結果とともに、カラオケ装置4を介してリモコン端末5に送信する(S330)。
【0049】
そして、本処理を終了する。
[リモコン端末5の予約処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が実行する予約処理の処理手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。この予約処理は、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0050】
まず、操作部60に対してペン入力が行われるまで待機し(S402:NO)、ペン入力が行われた場合には(S402:YES)、カメラ72を制御してユーザの顔画像を取得する(S404)。そして、その取得したユーザの顔画像と先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像とを比較する(S406)。その比較結果により、先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像の中に、その取得したユーザの顔画像と一致する画像があると判断された場合には(S408:YES)、その一致する顔画像に対応するログインIDのマイページ画面に表示部58の表示を切り替える(S410)。続いて、予約を受け付けるまで待機し(S412:NO)、予約を受け付けた場合には(S412:YES)、その受け付けた予約曲と歌唱データとをマイページ履歴に反映させる(S414)。続いて、ログアウト要求されているか否かを判断し、ログアウト要求されていない場合には(S416:NO)S412に移行し、一方、ログアウト要求されている場合には(S416:YES)、マイページ履歴をログインIDと対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S418)。そして、本処理を終了する。
【0051】
一方、先のS408において、先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像の中に、その取得したユーザの顔画像と一致する画像がないと判断された場合には(S408:NO)、マイページ画面およびログインIDを切り替えずにマイページ履歴をメモリ56に一時記憶させる(S420)。続いて、予約を受け付けるまで待機し(S422:NO)、予約を受け付けた場合には(S422:YES)、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータがあるか否かを判断する(S424)。一致するデータが存在しないと判断された場合には(S424:NO)、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しないと判定し(S434)、カラオケ装置4から送信された採点値を受信するまで待機し(S438:NO)、カラオケ装置4から送信された採点値を受信した場合には(S438:YES)、その受信した採点値と各ログインIDの他のカラオケ楽曲に対する採点値とを比較し、最も近い値の採点値に対応付けられているログインIDを歌唱者のログインIDと特定して、そのログインIDのマイページの履歴にその採点値を記録させる(S440)。そして、本処理を終了する。
【0052】
一方、先のS424にて受け付けた予約曲と一致するデータが存在すると判断された場合には(S424:YES)、その歌唱データとログイン中のユーザによる歌唱を採点した歌唱データとを比較して、歌唱者のログインIDを特定する(S426)。歌唱者のログインIDを特定しなかった場合には(S428:NO)、歌唱者のログインIDの特定ができなかったと判断し(S436)、S438に移行する。一方、歌唱者のログインIDを特定した場合には(S428:YES)、その特定したログインIDに切り替えるとともに、メモリ56に一時記憶しているマイページ履歴を、その特定したログインIDに対応するマイページに移動させる(S430)。続いて、ログアウト要求されているか否かを判断し、ログアウト要求されていない場合には(S432:NO)S422に移行し、一方、ログアウト要求されている場合には(S432:YES)、S418に移行する。
【0053】
[カラオケ装置4のカラオケ演奏処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行するカラオケ演奏処理の処理手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ演奏処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0054】
まず、リモコン端末5から送信されたログインIDおよび予約曲を受け付けるまで待機し(S505:NO)、受け付けた場合には(S505:YES)、その予約曲のカラオケ演奏を開始する(S510)。
【0055】
続いて、ログイン中のユーザのログインIDすべてに対応する過去の歌唱データの中から、現在演奏中のカラオケ演奏曲と同一曲に関する歌唱データを送信するようカラオケ用ホストサーバ2に要求する(S515)。そして、カラオケ用ホストサーバ2から送信された歌唱データを受信し(S520)、該当する歌唱データが存在するか否かを判断する(S525)。該当する歌唱データが存在すると判断された場合には(S525:YES)、歌唱者による歌唱に関する歌唱データと、過去の歌唱データとをログインIDごとに比較し(S530)、ログインIDと現在演奏中のカラオケ演奏曲とを対応付けてリモコン端末5に通知する(S535、S540)。そして、本処理を終了する。
【0056】
一方、該当する歌唱データが存在しないと判断された場合には(S525:NO)、歌唱者による歌唱を採点し(S545)、各ログインIDに対応する採点値と現在演奏中のカラオケ演奏曲に対する採点値とを比較して、その比較の結果、現在演奏中のカラオケ演奏曲に対する採点値に最も近い採点値を特定して、その特定した採点値に対応するログインIDが歌唱者とみなしてリモコン端末5に通知する(S550、S555)。そして、本処理を終了する。
【0057】
[カラオケ用ホストサーバ2のログアウト処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が実行するログアウト処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ用ホストサーバ2によるログアウト処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0058】
まず、リモコン端末5から送信された、ログイン中のユーザのログインIDに対応するログアウト要求を受信するまで待機し(S610:NO)、受信した場合には(S610:YES)、ログインIDと、更新されたマイページ履歴とを受信し(S620)、受信したマイページ履歴をデータベース2bに記憶させる(S630)。そして、本処理を終了する。
【0059】
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、リモコン端末5が実行する予約処理において、ユーザの顔画像と先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像とを比較し(S406)、顔画像による利用者の確認ができないときには(S408:NO)、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら(S430)、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行う(S426)。そして、ログアウト時にマイページ履歴をログインIDと対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S418)。カラオケ用ホストサーバ2では、ログアウト処理において、ログインIDと、更新されたマイページ履歴とを受信し(S620)、受信したマイページ履歴をデータベース2bに記憶させる(S630)。
【0060】
このことにより、カラオケネットワークシステム1で複数人のユーザがリモコン端末5を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末5を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末5を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間に作成された、ユーザ各個人の新たなカラオケ履歴を正しくホストサーバ2に蓄積されたマイページ履歴に記録させることができる。
【0061】
(2)また、第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、リモコン端末5のカメラ72については、取得する画像の画像面の法線方向が操作部60の操作面の法線方向とほぼ同一方向で、且つ操作部60の操作面から、30〜60cm程度離れた位置において合焦し、操作部60の操作面の中心点から約+/−20cm〜40cm四方の範囲を撮影範囲となるよう顔画像を取得することが可能である。このことにより、顔画像による利用者の確認の精度をより向上させることができる。また、例えば、操作面が鏡面であると仮定すると、前記鏡に映った自己の顔が全て映った範囲が撮影範囲となるようにすれば、顔画像による利用者の確認の精度を更に向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0062】
(3)また、第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、リモコン端末5が実行する予約処理において、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しないと判断された場合には(S424:NO)、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しないと判定し(S434)、歌唱者の歌唱を採点した採点値と各ログインIDの他のカラオケ楽曲に対する採点値とを比較し、最も近い値の採点値に対応付けられているログインIDを歌唱者のログインIDと特定してそのログインIDのマイページの履歴にその採点値を記録させる(S440)。このことにより、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しない場合であっても、利用者の確認の精度をより向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0063】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように様々な態様にて実施することが可能である。
【0064】
(1)例えば、ユーザの顔画像をカメラ72によって撮影を行うときに、制御部52が撮影画像をメモリ56に記録する前に、前記撮影画像を表示部58に表示することで、ユーザは自顔画像が正常に撮影されていることを確認可能な状態にしてから、ユーザによる操作部60を介した撮影画像記録承認をもって、制御部60が前記顔画像を記録すれば、更に正確に予約時のカメラ認証が行えるようになるので、ログアウトするまでの間に更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0065】
(2)また、予約時のカメラ認証するときにも、制御部52が予約時のカメラ認証を行う直前に撮影したカメラ撮影画像を前記表示部62することで、ユーザは顔画像が正しく撮影されているか確認可能な状態になるので、予め定められた一定時間後に制御部52が、その状態で認証すれば、更に正しく予約時のカメラ認証が行えるようになるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bが記憶するマイページを示す説明図であり、(b)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bが記憶するマイページ(ユーザ画面)を示す説明図である。
【図4】(a)はカラオケ装置4のメモリ40のメモリマップを示す説明図であり、(b)はリモコン端末5のメモリ56のメモリマップを示す説明図である。
【図5】リモコン端末5が実行するログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】カラオケ装置4が実行するログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】カラオケ用ホストサーバ2が実行するログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】リモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】カラオケ装置4が実行するカラオケ演奏処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】カラオケ用ホストサーバ2が実行するログアウト処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、および2つのリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1…カラオケネットワークシステム、2…カラオケ用ホストサーバ、2a…Webサーバ、2b…データベース、4…カラオケ装置、5…リモコン端末、12…制御部、14…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38…映像制御部、40…メモリ、52…制御部、54…赤外線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…無線LAN通信部、100…LAN、110…アクセスポイント、120,130…ルータ、200…インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケネットワークシステムで複数人のユーザがリモコン端末を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間に、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を正しく記録させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを介してユーザ間で情報を共有可能なシステムとして、例えば、特許文献1に記載のような情報交換システムが知られている。特許文献1に記載の情報交換システムは、予め登録された情報提供者から情報提供者専用Webページを介して入力された提供情報を管理サーバで記憶しておき、予め登録された情報利用者から情報利用者専用Webページを介して入力された条件に基づいて、管理サーバが記憶している提供情報を情報利用者に対して提供する。
【0003】
また、カード内の個人情報をアクセス及び検索するためのセキュリティを有し、インターネットを通じて電子商取引を実行するシステムが知られている(例えば特許文献2)。この種のシステムでは、次のような作用を奏する。すなわち、個人または私的情報を含む個人ウェブ・サイトが個人スマート・ジャバ・カード内に記憶される。ユーザがカードに記憶されたサイトをアクセスする前、ユーザはPIN、顔のイメージ、手のイメージ、目のイメージ、音声特性または指紋のいずれか、またはそれらの組み合わせにより確認される。更にカード内の暗号化エンジン210が秘密キーまたはセキュリティ証書と結合された入力PINを復号して比較し、ユーザの識別を検証する。つまり、異なる二つの技術によって順次認証を行い、ユーザIDを特定する。このことにより、例えば銀行口座がユーザにより自由にアクセスされる前に、銀行のコンピュータ・システムがウェブ・ブラウザを介してインターネット・セキュリティ・プロトコルを用い、多重チェック・ポイントにおいて、結合秘密データをチェックし、カードの真正及びユーザの識別を保証するとされている。
【0004】
また、限られた記憶容量しか保有しないカラオケ装置において、従来よりも多くの利用者の声紋データによる個人同定が可能な、カラオケ装置において選曲候補を提示して選曲予約を受け付けるシステムが知られている(例えば特許文献3)。この種のシステムでは、次のような作用を奏する。すなわち、カラオケ演奏時に歌唱者の声紋データを採取して得られた前記声紋データを声紋分類手段によりいくつかの類型に分類し、声紋データを採取したときに演奏されていたカラオケ楽曲の楽曲IDを当該声紋データが属する前記分類に対応づけして声紋/歌唱楽曲記録簿に記録し、選曲モード時に得られた声紋データが属する前記分類に対応づけされて記録されている楽曲ID群を前記声紋/歌唱楽曲記録簿から読み出して、これらに対応する曲名などを一覧的に表示してこの中から選曲予約させるようにする。
【特許文献1】特開2005−190249号公報
【特許文献2】特開2000−222362号公報
【特許文献3】特開2001−209390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のようなインターネット等のネットワークを介してユーザ間で情報を共有可能なシステムをカラオケサービスに利用して、カラオケユーザ間でユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を共有できるように構成すれば、カラオケユーザに対してより魅力あるカラオケサービスを提供できると考えられる。
【0006】
具体的には、以下のようなカラオケネットワークシステムを構成することが考えられる。ホストサーバは、予め登録されたユーザがカラオケサービスを利用することで得られるカラオケユーザの歌唱履歴、十八番の楽曲、歌唱に対する採点結果等に関する個人のカラオケ情報や、ユーザから提供されたユーザ提供情報等をホストサーバのデータベースに蓄積しておく。そして、この蓄積されたカラオケ情報及びユーザ提供情報等をまとめた個人用Webページをネットワークを介してユーザへ配信する。ユーザは、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称する。)や携帯電話等の情報端末だけでなく、カラオケサービス利用時には情報閲覧機能を有するリモコン端末を介して、ユーザ登録を行い、ユーザ毎にログイン、ログアウトしたことを特定するための認証情報(例えば、ユーザIDと、IDに対応したパスワード)を作成した後、カラオケネットワークシステムにログインする(以下、「システムにログインする」と表記する。)ことで、自分やグループメンバーの個人用Webページを閲覧したり、自分の個人用Webページを更新したりできる。そして作業が終了すればログアウトする。
【0007】
一方、上述のようなカラオケネットワークシステムでは、グループでの1つのカラオケルームを利用する場合を想定して、1台のリモコン端末で複数のユーザが並行してシステムにログインし、ログアウトできるように構成する必要がある。なぜなら、各カラオケルームを利用する人数と同じ数のリモコン端末をカラオケサービス提供者側が用意することは費用や設置スペースの面で現実的ではなく、通常、複数人で1台(通常、1つのカラオケルームにつき1台。)のリモコン端末を使用することが多いためである。つまり、同じカラオケルーム内において、グループの全てのメンバーが個人用Webページを利用することができるようにするためには、1台のリモコン端末で複数のユーザが並行してシステムにログインし、ログアウトできるように構成することが肝要である。
【0008】
しかしながら、1台のリモコン端末で複数のユーザが並行してログインできるようにした場合、次のような問題がある。グループでカラオケルームに入室後、グループのメンバーが1人ずつ順番にリモコン端末を使用してユーザ登録やシステムにログインする操作を行わなければならない。その際に、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページへの切り替えを怠った場合、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを行ってしまうおそれがある。
【0009】
この場合、他のユーザの個人用Webページからカラオケ曲を予約し、歌唱し、採点が計測されたまま、該当する個人用Webページのユーザがログアウトすると、ホストサーバのデータベースに記録されている、予め登録されたユーザがカラオケサービスを利用することで得られるカラオケユーザの歌唱履歴、十八番の楽曲、歌唱に対する採点結果等に関する個人のカラオケ情報(カラオケ演奏の歌唱データ)や、ユーザから提供されたユーザ提供情報等を含んだ、ユーザの個人用情報に、他のユーザの歌唱データが反映されてしまう。
【0010】
本発明は、上述のような問題を解決するためになされており、上述のようなカラオケネットワークシステムで複数人のユーザがリモコン端末を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケネットワークシステムは、「認証中の利用者の顔画像を用いてリモコン端末のユーザインターフェースを利用者に応じて切り替え、顔画像による利用者の確認ができないときには、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行うこと」を特徴とする。
【0012】
具体的には、上述のカラオケネットワークシステムは、カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、前記カラオケ装置を操作可能であり、情報表示機能を有するリモコン端末とが、ユーザのカラオケ歌唱に関するカラオケ情報を少なくとも含む個人用情報を蓄積するホストサーバとネットワークを介して通信可能に接続され、ホストサーバからリモコン端末に対して個人用情報を利用可能に配信し、リモコン端末においてホストサーバから配信された個人用情報を利用可能に構成されている。
【0013】
このうちホストサーバでは、個人用情報記憶手段が、ユーザから提供されるユーザ提供情報と、ユーザを認証するための情報である認証情報と、前記ユーザが歌唱した前記カラオケ演奏の歌唱データとを対応付けてユーザごとの個人用情報として記憶している。そして、認証手段が、個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報の認証情報に基づき、カラオケ装置とリモコン端末の利用を要求するユーザに対する認証を行い、当該認証したユーザに対してカラオケ装置とリモコン端末の利用を許可する。さらに、配信手段が、個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち、認証中ユーザに対してはユーザの個人用情報を、リモコン端末に対して閲覧可能に配信する。
【0014】
また、カラオケ装置およびリモコン端末は、互いに通信可能な通信手段をそれぞれ備えている。
一方、リモコン端末では、操作許可要求手段が、自リモコン端末からのカラオケ装置に対する操作許可を要求するための、ユーザの識別情報を含む所定の操作許可要求情報を、通信手段を介してカラオケ装置へ送信する。
【0015】
なお、カラオケ装置では、認証要求手段が、通信手段を介してリモコン端末から受信した操作許可要求情報に基づき、ホストサーバの前記認証手段に対して当該ユーザに対する認証を要求する。そして、許可情報送信手段が、認証要求手段からの要求に応じてホストサーバから送信されてくる認証結果に基づき、通信手段を介して所定の許可情報を当該リモコン端末に対して送信する。
【0016】
そして、リモコン端末では、操作手段が、操作許可要求手段からの要求に応じてカラオケ装置から送信されてくる許可情報に基づき、ユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付け、この受け付けた操作指示を通信手段を介してカラオケ装置へ送信する。また、顔画像取得手段が、操作許可要求手段からの要求に応じてカラオケ装置から許可情報が送信されてきた際に、または、操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に、当該ユーザの顔画像を取得する。このうちカラオケ装置から許可情報が送信されてきた際には、顔画像記憶手段が、顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像を記憶する。さらに、顔画像検索手段が、顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、操作手段によってユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する顔画像を検索する。顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、操作手段によってユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が顔画像検索手段によって検索された場合には、認定手段が、その検索された顔画像に対応するユーザが前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定する。一方、顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、操作手段によってユーザによるカラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が顔画像検索手段によって検索されなかった場合には、一時記憶手段が、更新された個人用情報を一時記憶し、さらに、歌唱情報検索手段が、認証中のユーザに関する過去の歌唱情報をホストサーバの個人用情報記憶手段から取得し、その取得した歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報を検索する。歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が歌唱情報検索手段によって検索された場合には、認定手段が、その検索された歌唱情報に対応するユーザが操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定する。一方、歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、一時記憶手段が、更新された個人用情報を一時記憶する。
【0017】
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、認証中の利用者の顔画像を用いてリモコン端末のユーザインターフェースを利用者に応じて切り替え、顔画像による利用者の確認ができないときには、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行う。このことにより、カラオケネットワークシステムで複数人のユーザがリモコン端末を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0018】
ところで、顔画取得手段が顔画像を取得する場合には、顔画像の画像面の法線方向と操作手段の操作面の法線方向とがほぼ同一方向となるようにすることが考えられる。具体的には、請求項2のように、顔画像取得手段については、取得する顔画像の画像面の法線方向が操作手段の操作面の法線方向とほぼ同一方向となるよう顔画像を取得することが考えられる。このように構成すれば、顔画像による利用者の確認の精度をより向上させることができる。
【0019】
なおこの場合、上述のように顔画取得手段が顔画像を取得する場合には、顔画像の画像面の法線方向と操作手段の操作面の法線方向とがほぼ同一方向となり、かつ前記操作面から、一般的な人間の腕の長さ相当(約50cm)程度離れた位置において、操作面の中心点から約+/−30cm四方の範囲(一般的なの人間の顔の全てが映る範囲)を撮影範囲になるようにすることが考えられる。具体的には、顔画像取得手段については、取得する顔画像の画像面の法線方向が操作手段の操作面の法線方向とほぼ同一方向で、かつ前記操作面から、30〜60cm程度離れた位置において合焦し、操作面の中心点から約+/−20cm〜40cm四方の範囲を撮影範囲となるよう顔画像を取得することが考えられる。このように構成すれば、例えば、操作面が鏡面であると仮定すると、前記鏡に映った自己の顔が全て映った範囲が撮影範囲となるようにすれば、顔画像は操作面の範囲内で撮影されるため、顔画像による利用者の確認の精度をより向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0020】
また、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しない場合には、歌唱者の歌唱を採点した採点結果と過去の採点結果との比較によって本人確認を行うことが考えられる。
【0021】
具体的には、請求項3のように、歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、認証手段が、歌唱者の歌唱に対する採点結果を取得し、その取得した採点結果と歌唱情報に含まれる過去の採点結果とを比較して、過去の採点結果のうちその取得した採点結果に最も近い採点結果に対応するユーザを、歌唱中のユーザと認定することが考えられる。
【0022】
このように構成すれば、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しない場合であっても、利用者の確認の精度をより向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、Webサーバ2aとデータベース2bとを備えるカラオケ用ホストサーバ2に対して、カラオケ店等の各カラオケルームに設置されるカラオケ装置4と、カラオケ装置4を操作するためのリモコン端末5とがインターネット200を介して通信可能に構成されることによって形成されている。
【0025】
カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ店等に設置されているカラオケ装置4に対して楽曲データやカラオケ装置4からユーザへ提供するためのコンテンツデータ等を配信するためのカラオケサービス用のホストサーバである。カラオケ用ホストサーバ2は、ホストサーバ側のルータ130とカラオケ店側のルータ120との間でインターネットネットワーク200上に形成されるVPN(virtual private network)を介して、カラオケ店側
のLAN100に接続されている。ルータ120,130は、IPアドレスを用いた通信装置間を接続するルーティング機能以外に、インターネット200上でVPNを形成するVPNゲートウェイ機能も有する。つまり、カラオケ用ホストサーバ2と、カラオケ装置4及びリモコン端末5との間の通信においては、それぞれの装置が、予め、通信元のIPアドレスと、通信先のIPアドレスとを記録しており、通信時に通信先のIPアドレスを特定することで、TCP/IPなどの通信技術を用いて、インターネット200上のVPN及びカラオケ店側のLAN100を介して行われる。更に、LAN100にはアクセスポイント110が接続されている。このアクセスポイント110は、無線LAN(例えば、IEEE802.11)による無線通信で、複数のリモコン端末5とLAN100とを接続するための電波中継機あるので、リモコン端末5もアクセスポイント110を介してカラオケ装置4やホストサーバ2と通信を行うことができる。また、カラオケネットワークシステム1における各装置のIPアドレスは各装置の識別情報として用いられている。
【0026】
さらに、本カラオケネットワークシステム1において、カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ装置4に送信してカラオケ装置4側で使用するカラオケ曲データベースや、リモコン端末5の識別情報、ユーザを特定するユーザ識別情報(ユーザID(以下、ログインIDとも称す。),パスワード)や、ユーザのカラオケ履歴(マイページ参照、後述)を管理するデータベース、カラオケ装置4の識別情報を管理するデータベースを有するデータベース2bを備えている。そして、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aは、このデータベース2bと連携しており、カラオケ店側のユーザによるリモコン端末5とカラオケ装置4を介した、ホストサーバ2へのログイン要求に応じて、前記リモコン端末5からカラオケネットワークシステム1を利用するために、前記ログインしようとするユーザに対する認証や、ログインしたユーザに対する個人用Webページ(マイページ)の配信・更新サービスを行う。すなわち、ここでいう連携とは、ユーザ認証及び個人用Webページの配信をWebサーバ2aが行うために、データベース2d内に格納されたデータを参照したり、Webサーバ2aが受け付けた個人用Webページ更新のデータをデータベース2bに反映させたりすることで、Webサーバ2aが行う前記サービスに利用するためのデータと、データベース2bとが対応していることを指す。
【0027】
また、データベース2bには、図3(a)に例示するように、ログイン中のユーザに関するユーザ情報を登録するマイページが記憶されている。このマイページには、ログイン中のユーザのID(ログインID)、歌唱曲名、歌唱データ(採点値や録音データ)などのカラオケ履歴、ログアウト時に追加されるログインからログアウトするまでに生じた新たなカラオケ履歴、ユーザ画面(図3(b)参照)などを含むレコードが登録されており、これらレコードはマイページの履歴(以下、マイページ履歴)としてユーザ識別情報毎に対応している。
【0028】
[カラオケ装置4の構成の説明]
図2は、カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【0029】
カラオケ装置4は、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行うためのものであり、図2に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続するためのインタフェース部14、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞を示す楽曲データや映像データ等のコンテンツデータ、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキースイッチからなり、曲の予約操作等を行うための操作部18、リモコン端末5や携帯電話6等から送信された赤外線信号を、赤外線通信規格(IrDA(登録商標))又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された通信条件に従って通信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、マイクロフォン26、HDD16に記憶された演奏データ(MIDIデータ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38、半導体素子を利用した書き換え可能な記憶媒体であるメモリ40などを備えている。
【0030】
メモリ40には、図4(a)に例示するように、メモリマップが記憶されている。このメモリマップには、ログイン中のユーザのログインID、歌唱中の曲名、現在の歌唱データ、マイページの歌唱データ、採点結果である点数、当該レコードが確定されているか一時記憶されているのかを示すデータ、などを含むレコードが登録されている。
【0031】
制御部12は、演奏中の楽曲に対応するユーザの個人用Webページに対する更新を禁止するための指示をリモコン端末5に対して送信したり、ユーザの行った歌唱に関する情報をカラオケ用ホストサーバ2へ送信したりする処理などを実行する。
【0032】
[リモコン端末5の構成の説明]
リモコン端末5は、カラオケルーム内で使用されるためのものであり、演奏楽曲の予約等をするための操作を利用者から受け付け、その操作信号をカラオケ装置4に送信する機能を有する。また、リモコン端末5は、アクセスポイント110経由でLAN100及びインターネット200上のVPNを介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラ
オケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新するための機能も有する。
【0033】
具体的にリモコン端末5は、図2に示すように、リモコン端末5全体の作動を制御する制御部52、赤外線通信部20と通信を行う赤外線通信部54、リモコン端末5が作動するためのプログラム等の各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネル及び複数のキースイッチからなり、利用者からの操作を受け付ける操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、画像データを一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された画像データの表示部58での表示を制御する映像制御部66、LAN100に接続されたアクセスポイント110との間で無線LAN(例えば、IEEE802.など)によって無線通信を行うための無線LAN通信部68、カメラ72などを備えている。
【0034】
メモリ56には、図3(c)に例示するように、リモコン端末5を識別するための識別情報が記憶されている。
メモリ56には、図4(b)に例示するように、メモリマップが記憶されている。このメモリマップには、ログイン中のユーザのID(ログインID)、カメラ72によって撮影された撮影画像、マイページ画像、予約曲、撮影画像が比較済みであるか否かを示すカメラ比較フラグ、などを含むレコードが登録されている。
【0035】
制御部52は、利用者から曲の予約をするための操作入力を受け付け、選択された曲の曲番号に、予約者(即ち、歌唱する人)のログインIDを付加した予約データをカラオケ装置4へ送信する処理を実行する。また、制御部52は、インターネット200を介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新を行うための各種処理を実行する。なお、リモコン端末5は、複数のユーザのアカウントごとに並行してシステムにログイン可能に構成されている。
【0036】
カメラ72は、CCDカメラで構成され、その前方を撮像する機能を有する。また、カメラ72は、取得する画像の画像面の法線方向が操作部60の操作面の法線方向とほぼ同一方向で、且つ操作部60の操作面から、30〜60cm程度離れた位置において合焦し、操作部60の操作面の中心点から約+/−20cm〜40cm四方の範囲を撮影範囲となるようにしたので、ユーザがリモコン端末5の操作部60を操作し目視してログインするときに、前記ユーザがリモコン端末5の操作部60を操作し目視可能な距離で、かつ、操作部60とユーザの顔とを対向させたときに顔画像を正しく取得することが可能である。
【0037】
[対応関係の説明]
以上、実施形態のカラオケネットワークシステム1の構成について説明したが、本実施形態におけるカラオケネットワークシステム1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。
【0038】
本実施形態のカラオケ用ホストサーバ2が、特許請求の範囲におけるホストサーバ、認証手段および配信手段に相当し、カラオケ用ホストサーバ2におけるデータベース2bが個人用情報記憶手段に相当する。また、リモコン端末5における制御部52が通信手段、操作許可要求手段、操作手段、顔画像検索手段、認定手段および歌唱情報検索手段に相当する。また、リモコン端末5におけるメモリ56が顔画像記憶手段および一時記憶手段に相当する。また、リモコン端末5におけるカメラ72制御部52が顔画像取得手段に相当する。また、カラオケ装置4における制御部12が認証要求手段、許可情報送信手段および通信手段に相当する。
【0039】
[メイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行するメイン処理の処理手順を図11に基づいて説明する。なお、図11は、カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、およびリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【0040】
このメイン処理は、図11に示すように、リモコン端末5によるログイン処理、カラオケ装置4によるログイン処理、カラオケ用ホストサーバ2によるログイン処理、 リモコン端末5による予約処理、カラオケ装置4によるカラオケ演奏処理、およびカラオケ用ホストサーバ2によるログアウト処理から構成され、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5がそれぞれ起動している場合に他の処理からは独立して実行される。以下に各処理を順に説明する。
【0041】
[リモコン端末5のログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が実行するログイン処理の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。このリモコン端末5によるログイン処理は、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0042】
まず、ユーザによって操作部60から入力されたユーザ識別情報(ログインIDおよびパスワード)を受け付けるまで待機し(S110:NO)、受け付けた場合には(S110:YES)、カメラ72を制御してユーザの顔画像を取得する(S120)。そして、その取得したユーザの顔画像と受け付けた前記ユーザ識別情報とを対応付けてログイン情報としてメモリ56に記憶させる(S130)。さらに、ログイン要求、受け付けたユーザ識別情報からなるログイン情報を、リモコン端末5の識別情報と対応付けて、カラオケ装置4を介し、カラオケ装置4では更にカラオケ装置4の識別情報をも対応付け、つまり、ログイン要求と、受け付けたユーザ識別情報と、リモコン端末5の識別情報と、カラオケ装置4の識別情報とを対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S140)。
【0043】
続いて、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、前記ユーザ識別情報の認証結果を受信し、その受信した認証結果に基づいてそのユーザにログインが許可されるか否かを判断する。なお、上述のようにホストサーバ2が処理したユーザ識別情報の認証結果が、ユーザ識別情報を送信したリモコン端末5で受信することができるのは、リモコン端末5に記憶したユーザ識別情報と、リモコン端末5の識別情報と、カラオケ装置4の識別情報とが、それぞれ対応付けられているからであり、ホストサーバ2は認証後、返信すべきカラオケ装置4を識別情報から特定し、認証結果をカラオケ装置4へ送信し、前記認証結果を受信したカラオケ装置4は、同様に返信すべきリモコン端末5を特定し、前記認証結果をリモコン端末4へ返信するのである。そのログインが許可されない場合には、その旨を表示部58に表示させて本処理を終了する。一方、そのユーザにログインが許可される場合には、カラオケ用ホストサーバ2から送信されたマイページ画像を受信し(S150)、その取得したマイページ画像と上述のログインIDとを対応付けてメモリ56に記憶させる(S160)。
【0044】
そして、本処理を終了させる。
[カラオケ装置4のログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行するログイン処理の処理手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ装置4によるログイン処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0045】
まず、リモコン端末5から送信されたログイン要求を受信するまで待機し(S210:NO)、受信した場合には(S210:YES)、リモコン端末5から送信されたログインIDおよびパスワードを受信し(S220)、受信したログインIDおよびパスワードをカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S230)。
【0046】
続いて、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、ログインIDに対するパスワードの当否の認証結果を受信するまで待機し(S240:NO)、受信した場合には(S240:YES)、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、ログインIDに対応するマイページ履歴およびマイページ画面を受信する(S250)。そして、認証結果とそのログインIDに対応するマイページ履歴およびマイページ画面とをリモコン端末5に送信する(S260)。
【0047】
そして、本処理を終了する。
[カラオケ用ホストサーバ2のログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が実行するログイン処理の処理手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ用ホストサーバ2によるログイン処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0048】
まず、カラオケ装置4から送信されたログインIDおよびパスワードを受信するまで待機し(S310:NO)、受信した場合には(S310:YES)、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ情報を参照して、その受信したログインIDに対するパスワードの当否を確認する(S320)。その認証結果を、カラオケ装置4を介してリモコン端末5へ送信するとともに、その認証結果に基づいてそのユーザにログインを許可するか否かを判断する。そのユーザにログインを許可しない場合には、本処理を終了する。一方、そのユーザにログインを許可する場合には、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ情報を参照して、ログインIDに対応する個人情報を抽出し、その抽出した個人情報のうちのマイページ履歴およびマイページ画面を、上述の認証結果とともに、カラオケ装置4を介してリモコン端末5に送信する(S330)。
【0049】
そして、本処理を終了する。
[リモコン端末5の予約処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が実行する予約処理の処理手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。この予約処理は、カラオケネットワークシステム1のリモコン端末5が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0050】
まず、操作部60に対してペン入力が行われるまで待機し(S402:NO)、ペン入力が行われた場合には(S402:YES)、カメラ72を制御してユーザの顔画像を取得する(S404)。そして、その取得したユーザの顔画像と先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像とを比較する(S406)。その比較結果により、先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像の中に、その取得したユーザの顔画像と一致する画像があると判断された場合には(S408:YES)、その一致する顔画像に対応するログインIDのマイページ画面に表示部58の表示を切り替える(S410)。続いて、予約を受け付けるまで待機し(S412:NO)、予約を受け付けた場合には(S412:YES)、その受け付けた予約曲と歌唱データとをマイページ履歴に反映させる(S414)。続いて、ログアウト要求されているか否かを判断し、ログアウト要求されていない場合には(S416:NO)S412に移行し、一方、ログアウト要求されている場合には(S416:YES)、マイページ履歴をログインIDと対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S418)。そして、本処理を終了する。
【0051】
一方、先のS408において、先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像の中に、その取得したユーザの顔画像と一致する画像がないと判断された場合には(S408:NO)、マイページ画面およびログインIDを切り替えずにマイページ履歴をメモリ56に一時記憶させる(S420)。続いて、予約を受け付けるまで待機し(S422:NO)、予約を受け付けた場合には(S422:YES)、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータがあるか否かを判断する(S424)。一致するデータが存在しないと判断された場合には(S424:NO)、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しないと判定し(S434)、カラオケ装置4から送信された採点値を受信するまで待機し(S438:NO)、カラオケ装置4から送信された採点値を受信した場合には(S438:YES)、その受信した採点値と各ログインIDの他のカラオケ楽曲に対する採点値とを比較し、最も近い値の採点値に対応付けられているログインIDを歌唱者のログインIDと特定して、そのログインIDのマイページの履歴にその採点値を記録させる(S440)。そして、本処理を終了する。
【0052】
一方、先のS424にて受け付けた予約曲と一致するデータが存在すると判断された場合には(S424:YES)、その歌唱データとログイン中のユーザによる歌唱を採点した歌唱データとを比較して、歌唱者のログインIDを特定する(S426)。歌唱者のログインIDを特定しなかった場合には(S428:NO)、歌唱者のログインIDの特定ができなかったと判断し(S436)、S438に移行する。一方、歌唱者のログインIDを特定した場合には(S428:YES)、その特定したログインIDに切り替えるとともに、メモリ56に一時記憶しているマイページ履歴を、その特定したログインIDに対応するマイページに移動させる(S430)。続いて、ログアウト要求されているか否かを判断し、ログアウト要求されていない場合には(S432:NO)S422に移行し、一方、ログアウト要求されている場合には(S432:YES)、S418に移行する。
【0053】
[カラオケ装置4のカラオケ演奏処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行するカラオケ演奏処理の処理手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ演奏処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0054】
まず、リモコン端末5から送信されたログインIDおよび予約曲を受け付けるまで待機し(S505:NO)、受け付けた場合には(S505:YES)、その予約曲のカラオケ演奏を開始する(S510)。
【0055】
続いて、ログイン中のユーザのログインIDすべてに対応する過去の歌唱データの中から、現在演奏中のカラオケ演奏曲と同一曲に関する歌唱データを送信するようカラオケ用ホストサーバ2に要求する(S515)。そして、カラオケ用ホストサーバ2から送信された歌唱データを受信し(S520)、該当する歌唱データが存在するか否かを判断する(S525)。該当する歌唱データが存在すると判断された場合には(S525:YES)、歌唱者による歌唱に関する歌唱データと、過去の歌唱データとをログインIDごとに比較し(S530)、ログインIDと現在演奏中のカラオケ演奏曲とを対応付けてリモコン端末5に通知する(S535、S540)。そして、本処理を終了する。
【0056】
一方、該当する歌唱データが存在しないと判断された場合には(S525:NO)、歌唱者による歌唱を採点し(S545)、各ログインIDに対応する採点値と現在演奏中のカラオケ演奏曲に対する採点値とを比較して、その比較の結果、現在演奏中のカラオケ演奏曲に対する採点値に最も近い採点値を特定して、その特定した採点値に対応するログインIDが歌唱者とみなしてリモコン端末5に通知する(S550、S555)。そして、本処理を終了する。
【0057】
[カラオケ用ホストサーバ2のログアウト処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が実行するログアウト処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ用ホストサーバ2によるログアウト処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
【0058】
まず、リモコン端末5から送信された、ログイン中のユーザのログインIDに対応するログアウト要求を受信するまで待機し(S610:NO)、受信した場合には(S610:YES)、ログインIDと、更新されたマイページ履歴とを受信し(S620)、受信したマイページ履歴をデータベース2bに記憶させる(S630)。そして、本処理を終了する。
【0059】
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、リモコン端末5が実行する予約処理において、ユーザの顔画像と先のログイン処理にてメモリ56に記憶した顔画像とを比較し(S406)、顔画像による利用者の確認ができないときには(S408:NO)、ユーザインターフェースを切り替えてサービス提供を継続しながら(S430)、今回の歌唱データと過去の歌唱データとの比較によって利用者の確認を行う(S426)。そして、ログアウト時にマイページ履歴をログインIDと対応付けてカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S418)。カラオケ用ホストサーバ2では、ログアウト処理において、ログインIDと、更新されたマイページ履歴とを受信し(S620)、受信したマイページ履歴をデータベース2bに記憶させる(S630)。
【0060】
このことにより、カラオケネットワークシステム1で複数人のユーザがリモコン端末5を共有して操作して、ユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を閲覧することも共有する場合において、リモコン端末5を利用するユーザが交代した際に個人用Webページの切り替えを怠った場合でも、そのユーザの交代を検知して個人用Webページを確実に切り替えることで、前にリモコン端末5を利用したユーザの個人用Webページから予約などを誤って行ってしまうことを防ぎ、ログアウトするまでの間に作成された、ユーザ各個人の新たなカラオケ履歴を正しくホストサーバ2に蓄積されたマイページ履歴に記録させることができる。
【0061】
(2)また、第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、リモコン端末5のカメラ72については、取得する画像の画像面の法線方向が操作部60の操作面の法線方向とほぼ同一方向で、且つ操作部60の操作面から、30〜60cm程度離れた位置において合焦し、操作部60の操作面の中心点から約+/−20cm〜40cm四方の範囲を撮影範囲となるよう顔画像を取得することが可能である。このことにより、顔画像による利用者の確認の精度をより向上させることができる。また、例えば、操作面が鏡面であると仮定すると、前記鏡に映った自己の顔が全て映った範囲が撮影範囲となるようにすれば、顔画像による利用者の確認の精度を更に向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0062】
(3)また、第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、リモコン端末5が実行する予約処理において、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しないと判断された場合には(S424:NO)、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しないと判定し(S434)、歌唱者の歌唱を採点した採点値と各ログインIDの他のカラオケ楽曲に対する採点値とを比較し、最も近い値の採点値に対応付けられているログインIDを歌唱者のログインIDと特定してそのログインIDのマイページの履歴にその採点値を記録させる(S440)。このことにより、ログイン中のユーザに対応する歌唱データの中に、その受け付けた予約曲と一致するデータが存在しない場合であっても、利用者の確認の精度をより向上させることができるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0063】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように様々な態様にて実施することが可能である。
【0064】
(1)例えば、ユーザの顔画像をカメラ72によって撮影を行うときに、制御部52が撮影画像をメモリ56に記録する前に、前記撮影画像を表示部58に表示することで、ユーザは自顔画像が正常に撮影されていることを確認可能な状態にしてから、ユーザによる操作部60を介した撮影画像記録承認をもって、制御部60が前記顔画像を記録すれば、更に正確に予約時のカメラ認証が行えるようになるので、ログアウトするまでの間に更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【0065】
(2)また、予約時のカメラ認証するときにも、制御部52が予約時のカメラ認証を行う直前に撮影したカメラ撮影画像を前記表示部62することで、ユーザは顔画像が正しく撮影されているか確認可能な状態になるので、予め定められた一定時間後に制御部52が、その状態で認証すれば、更に正しく予約時のカメラ認証が行えるようになるので、ログアウトするまでの間にカラオケ装置やリモコン端末側で更新や追加されたユーザ各個人のカラオケ情報やその他の情報を、ホストサーバのデータベースに正しく記録させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bが記憶するマイページを示す説明図であり、(b)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bが記憶するマイページ(ユーザ画面)を示す説明図である。
【図4】(a)はカラオケ装置4のメモリ40のメモリマップを示す説明図であり、(b)はリモコン端末5のメモリ56のメモリマップを示す説明図である。
【図5】リモコン端末5が実行するログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】カラオケ装置4が実行するログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】カラオケ用ホストサーバ2が実行するログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】リモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】カラオケ装置4が実行するカラオケ演奏処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】カラオケ用ホストサーバ2が実行するログアウト処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、および2つのリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1…カラオケネットワークシステム、2…カラオケ用ホストサーバ、2a…Webサーバ、2b…データベース、4…カラオケ装置、5…リモコン端末、12…制御部、14…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38…映像制御部、40…メモリ、52…制御部、54…赤外線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…無線LAN通信部、100…LAN、110…アクセスポイント、120,130…ルータ、200…インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、前記カラオケ装置を操作可能であり、情報表示機能を有するリモコン端末とが、ユーザのカラオケ歌唱に関するカラオケ情報を少なくとも含む個人用情報を蓄積するホストサーバとネットワークを介して通信可能に接続され、前記ホストサーバから前記リモコン端末に対して前記個人用情報を利用可能に配信し、前記リモコン端末において前記ホストサーバから配信された個人用情報を利用可能に構成されたカラオケネットワークシステムであって、
前記ホストサーバは、
ユーザから提供されるユーザ提供情報と、ユーザを認証するための情報である認証情報と、前記ユーザが歌唱した前記カラオケ演奏の歌唱データとを対応付けてユーザごとの個人用情報として記憶する個人用情報記憶手段と、
前記個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報の認証情報に基づき、前記カラオケ装置とリモコン端末の利用を要求するユーザに対する認証を行い、当該認証したユーザに対して前記カラオケ装置とリモコン端末の利用を許可する認証手段と、
前記個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち、認証中ユーザに対しては前記ユーザの個人用情報を、前記リモコン端末に対して閲覧可能に配信する配信手段と、を備え、
前記カラオケ装置および前記リモコン端末は、互いに通信可能な通信手段をそれぞれ備え、
前記リモコン端末は、さらに、
自リモコン端末からの前記カラオケ装置に対する操作許可を要求するための、ユーザの識別情報を含む所定の操作許可要求情報を、前記通信手段を介して前記カラオケ装置へ送信する操作許可要求手段と、
前記操作許可要求手段からの要求に応じて前記カラオケ装置から送信されてくる許可情報に基づき、ユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付け、この受け付けた操作指示を、前記通信手段を介して前記カラオケ装置へ送信する操作手段と、
前記操作許可要求手段からの要求に応じて前記カラオケ装置から許可情報が送信されてきた際に、または、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に、当該ユーザの顔画像を取得する顔画像取得手段と、
前記カラオケ装置から許可情報が送信されてきた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する顔画像を検索する顔画像検索手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が前記顔画像検索手段によって検索された場合には、その検索された顔画像に対応するユーザが前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定する認定手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が前記顔画像検索手段によって検索されなかった場合に、更新された個人用情報を一時記憶する一時記憶手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が前記顔画像検索手段によって検索されなかった場合に、認証中のユーザに関する過去の歌唱情報を前記ホストサーバの前記個人用情報記憶手段から取得し、その取得した歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報を検索する歌唱情報検索手段と、を備え、
前記認定手段は、前記歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が前記歌唱情報検索手段によって検索された場合には、その検索された歌唱情報に対応するユーザが前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定し、
前記一時記憶手段は、前記歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が前記歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、更新された個人用情報を一時記憶し、
前記カラオケ装置は、さらに、
前記通信手段を介して前記リモコン端末から受信した操作許可要求情報に基づき、前記ホストサーバの前記認証手段に対して当該ユーザに対する認証を要求する認証要求手段と、
前記認証要求手段からの要求に応じて前記ホストサーバから送信されてくる認証結果に基づき、前記通信手段を介して所定の許可情報を当該リモコン端末に対して送信する許可情報送信手段と、を備えること
を特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
前記顔画取得手段は、取得する顔画像の画像面の法線方向が前記操作手段の操作面の法線方向とほぼ同一方向となるよう顔画像を取得することを特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
前記認証手段は、前記歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が前記歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、歌唱者の歌唱に対する採点結果を取得し、その取得した採点結果と前記歌唱情報に含まれる過去の採点結果とを比較して、過去の採点結果のうちその取得した採点結果に最も近い採点結果に対応するユーザを、歌唱中のユーザと認定すること
を特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項1】
カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、前記カラオケ装置を操作可能であり、情報表示機能を有するリモコン端末とが、ユーザのカラオケ歌唱に関するカラオケ情報を少なくとも含む個人用情報を蓄積するホストサーバとネットワークを介して通信可能に接続され、前記ホストサーバから前記リモコン端末に対して前記個人用情報を利用可能に配信し、前記リモコン端末において前記ホストサーバから配信された個人用情報を利用可能に構成されたカラオケネットワークシステムであって、
前記ホストサーバは、
ユーザから提供されるユーザ提供情報と、ユーザを認証するための情報である認証情報と、前記ユーザが歌唱した前記カラオケ演奏の歌唱データとを対応付けてユーザごとの個人用情報として記憶する個人用情報記憶手段と、
前記個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報の認証情報に基づき、前記カラオケ装置とリモコン端末の利用を要求するユーザに対する認証を行い、当該認証したユーザに対して前記カラオケ装置とリモコン端末の利用を許可する認証手段と、
前記個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち、認証中ユーザに対しては前記ユーザの個人用情報を、前記リモコン端末に対して閲覧可能に配信する配信手段と、を備え、
前記カラオケ装置および前記リモコン端末は、互いに通信可能な通信手段をそれぞれ備え、
前記リモコン端末は、さらに、
自リモコン端末からの前記カラオケ装置に対する操作許可を要求するための、ユーザの識別情報を含む所定の操作許可要求情報を、前記通信手段を介して前記カラオケ装置へ送信する操作許可要求手段と、
前記操作許可要求手段からの要求に応じて前記カラオケ装置から送信されてくる許可情報に基づき、ユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付け、この受け付けた操作指示を、前記通信手段を介して前記カラオケ装置へ送信する操作手段と、
前記操作許可要求手段からの要求に応じて前記カラオケ装置から許可情報が送信されてきた際に、または、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に、当該ユーザの顔画像を取得する顔画像取得手段と、
前記カラオケ装置から許可情報が送信されてきた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する顔画像を検索する顔画像検索手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が前記顔画像検索手段によって検索された場合には、その検索された顔画像に対応するユーザが前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定する認定手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が前記顔画像検索手段によって検索されなかった場合に、更新された個人用情報を一時記憶する一時記憶手段と、
前記顔画像記憶手段によって記憶された顔画像の中から、前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を受け付けた際に前記顔画像取得手段によって取得された当該ユーザの顔画像と一致する画像が前記顔画像検索手段によって検索されなかった場合に、認証中のユーザに関する過去の歌唱情報を前記ホストサーバの前記個人用情報記憶手段から取得し、その取得した歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報を検索する歌唱情報検索手段と、を備え、
前記認定手段は、前記歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が前記歌唱情報検索手段によって検索された場合には、その検索された歌唱情報に対応するユーザが前記操作手段によってユーザによる前記カラオケ装置に対する操作指示を行ったと認定し、
前記一時記憶手段は、前記歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が前記歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、更新された個人用情報を一時記憶し、
前記カラオケ装置は、さらに、
前記通信手段を介して前記リモコン端末から受信した操作許可要求情報に基づき、前記ホストサーバの前記認証手段に対して当該ユーザに対する認証を要求する認証要求手段と、
前記認証要求手段からの要求に応じて前記ホストサーバから送信されてくる認証結果に基づき、前記通信手段を介して所定の許可情報を当該リモコン端末に対して送信する許可情報送信手段と、を備えること
を特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
前記顔画取得手段は、取得する顔画像の画像面の法線方向が前記操作手段の操作面の法線方向とほぼ同一方向となるよう顔画像を取得することを特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
前記認証手段は、前記歌唱情報記憶手段から認証中のユーザに関する過去の歌唱情報の中から歌唱中のユーザの歌唱情報と一致する歌唱情報が前記歌唱情報検索手段によって検索されなかった場合には、歌唱者の歌唱に対する採点結果を取得し、その取得した採点結果と前記歌唱情報に含まれる過去の採点結果とを比較して、過去の採点結果のうちその取得した採点結果に最も近い採点結果に対応するユーザを、歌唱中のユーザと認定すること
を特徴とするカラオケネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−250160(P2008−250160A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−93811(P2007−93811)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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