説明

カリウムチャンネルモジュレーターとしてのヘテロ環

電位依存性カリウムチャンネルを通るカリウムイオンフラックスの調節を通じての疾患の治療に有用な化合物、組成物及び方法を提供する。さらに詳しくは、本発明は、示された状態の発症又は再発に関連するカリウムチャンネルを調節することによる、中枢又は末梢神経系の障害(例えば、片頭痛、運動失調、パーキンソン病、双極性障害、三叉神経痛、痙性、気分障害、脳腫瘍、精神異常、ミオキミア、発作、てんかん、発作、網膜変性、聴力損失及び失明、アルツハイマー病、加齢による記憶力低下、学習障害、不安、神経変性及び運動ニューロン疾患、膀胱制御の維持又は尿失禁の治療)の治療に有用な、及び神経保護薬(例えば脳卒中などを予防する)として有用なヘテロ環、組成物及び方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IX):
【化1】

の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、水和物もしくは溶媒和物であって、
11及びR12は、−H、ハロゲン、C1−8ハロアルキル、−CN、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、アリールオキシ及びアリール−C1−8アルコキシからなる群からそれぞれ独立に選ばれ;
13は、−H、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、アリール、C3−8シクロアルキル、アリール−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリール−C1−6アルキルからなる群から選ばれ、ここで、R13基の芳香族部分は、所望により1〜3個のR置換基で置換されていてもよく、各Rは、ハロゲン、C1−8ハロアルコキシ、C1−8アルコキシ、C1−8ハロアルキル、−CN及びRからなる群から独立に選ばれ、ここで、Rは、所望により、ハロゲン、−CN、−OH、C1−8ハロアルコキシ又はC1−8アルコキシから選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキルであるか;又はいずれか2個の隣接するR置換基は、それらが結合している原子と一緒になって5−又は6−員の、所望によりC1−8アルキルで置換されていてもよい炭素環を形成し;
14は、C1−8アルキル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキル、アリール、アリール−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、アリール−C1−8アルコキシ、C4−5ヘテロシクロアルキル、C4−5ヘテロシクロアルキル−C1−8アルキル、R、−NHR及び−N(Rからなる群から選ばれ、ここで、Rは、−OH、−OC(O)C1−8アルキル、−CHN(R、−OC(O)アリール、C1−8アルコキシ又はアリールオキシから選ばれる1〜2個のメンバーで置換されたC1−8アルキルであり、Rは、C1−8アルキル又はアリール−C1−8アルキルであり、ここで、R14基の芳香族部分は、所望により、ハロゲン、C1−8ハロアルキル、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、−CN又はハロアルコキシ、−OH、−OC(O)O−R、−OC(O)R、−OC(O)NHR、−OC(O)N(R、−S(O)R、−S(O)、−SONH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、−NHS(O)、−NRS(O)、−C(O)NH、−C(O)NHR、−C(O)N(R、−C(O)R、−C(O)Hからなる群から独立に選ばれる1〜3個のR置換基で置換されていてもよく、ここで、各Rは、独立にC1−8アルキルであり;そしてR14基のシクロアルキル部分は、所望により、ハロゲン、C1−8アルキルから選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいか、又は所望により、N、O又はSから選ばれる0〜2個のヘテロ原子を環メンバーとして有する5−又は6−員の芳香環と縮合していてもよく;
15は、−H又は−C(O)C1−8アルキルであり;
は、=N−又は=C(R16)−であり、Zは、=N−又は=C(R17)−であり、ここで、R16及びR17は、それぞれ独立に、−H、C1−8アルキル、ハロゲン、−CN、C1−8ハロアルキル、C1−8ハロアルコキシ、−OR又は−N(Rであり、ここで、Rは、独立に、−H、C1−8アルキル又はアリール−C1−8アルキルであるが、ただしZ及びZは同時に=N−でなく;
出現するたびに“アルキル”は、それ自体でも又は別の置換基の一部としても、非置換、完全飽和の直鎖又は分枝鎖炭化水素ラジカルであり;
出現するたびに“シクロアルキル”は、それ自体でも又は別の置換基の一部としても、非置換、完全飽和の環状炭化水素ラジカルであり;そして
出現するたびに“アリール”は、それ自体でも又は別の置換基の一部としても、一価の単環式、二環式、又は多環式ポリ不飽和芳香族炭化水素ラジカルである
化合物。
【請求項2】
15が−Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(IXa):
【化2】

[式中、R16及びR17は、それぞれ独立に、−H、C1−8アルキル、ハロゲン、−CN、C1−8ハロアルキル、C1−8ハロアルコキシ、−OR又は−N(Rであり、ここでRは、独立に、−H、C1−8アルキル又はアリール−C1−8アルキルである]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
15が−Hである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
【化3】

[式中、
16及びR17は、それぞれ独立に、−H、C1−8アルキル、ハロゲン、CN、C1−8ハロアルキル、C1−8ハロアルコキシ、−OR又は−N(Rであり、ここでRは、独立に、−H、C1−8アルキル又はアリール−C1−8アルキルであり;
下付文字m及びnは、それぞれ独立に0〜3の整数であり;
13aは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及び2,2−ジメチルプロピルからなる群から選ばれ;
18及びR19は、ハロゲン、C1−8ハロアルコキシ、C1−8アルコキシ、C1−8ハロアルキル、−CN及びRからなる群からそれぞれ独立に選ばれ;そして
23及びR24は、それぞれ独立に、−H、C1−8アルキル、ハロゲン、C1−8ハロアルキル、−CN、−NH、−NHC1−8アルキル、−N(C1−8アルキル)又はRである]からなる群から選ばれる式を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
15が−Hである、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
式(IXb):
【化4】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
【化5】

[式中、下付文字p及びqは、それぞれ独立に0〜3の整数であり;そしてR20及びR21は、ハロゲン、C1−8ハロアルコキシ、C1−8アルコキシ、C1−8ハロアルキル、−CN及びRからなる群からそれぞれ独立に選ばれる]から選ばれる式を有する、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
式(IXc):
【化6】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式:
【化7】

[式中、下付文字rは0〜3の整数であり;そしてR22は、ハロゲン、C1−8ハロアルコキシ、C1−8アルコキシ、C1−8ハロアルキル、−CN又はRから選ばれる]を有する、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
式:
【化8】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
12がF又はCFである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
13が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−メチルシクロペンチル、1−メチルシクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、4−トリフルオロメチル−2−ピリジル、2,2−ジメチルプロピル又は3−メチル−1−ブチルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
14が、CF(CHCCH−、CF(CHC−、3,4−ジフルオロフェニル又は1−メチルシクロペンチルメチルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
11が、−H、−CH、−CF、−CN、−OCH、−Cl、PhO−、Ph−CHCHO−又はPhCHO−である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
12が、−H、−F、−Cl、−Br、−CN、−CH、−CF、−OCH、PhO−、Ph−CHCHO−又はPhCHO−である、請求項1〜9及び11のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
11が、−H、−CH、−CF、−OCH、−Cl、PhO−又はPhCHO−であり、R12が、−H、−F、−Cl、−Br、−CN、−CH、−CF、PhO−、PhCHO−又は−OCHである、請求項3〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
11が−Hであり、R12が、−Cl、−CH又は−CFである、請求項7〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
16が、−H、C1−8アルキル、C1−8ハロアルキル、C1−8ハロアルコキシ、ハロゲン、−OH、C1−8アルコキシ又はアリール−C1−6-アルコキシから選ばれる、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
17が、−H、C1−8アルキル、C1−8ハロアルキル、C1−8ハロアルコキシ、ハロゲン、−OH、C1−8アルコキシ又はアリール−C1−6-アルコキシから選ばれる、請求項1〜6及び9〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
16が、−H、−F、−CF、−OCF、−CH、−N(CH)(CHPh)、−OH、C1−4アルコキシ又はベンジルオキシから選ばれる、請求項1〜8に記載の化合物。
【請求項22】
17が、−H、−F、−CF、−OCF、−CH、−N(CH)(CHPh)、−OH、C1−4アルコキシ又はベンジルオキシから選ばれる、請求項1〜6及び9〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
16及びR17が−Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
13が、−H、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、アリール、C3−8シクロアルキル、アリール−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキル及びN、O又はSから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を環メンバーとして有する5−又は6−員のヘテロアリールからなる群から選ばれ、ここで、R13基のアリール又はヘテロアリール部分は、所望により1〜3個のR置換基で置換されていてもよく、各Rは、ハロゲン、−OCF、C1−8アルコキシ、−CF、−CN、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8ハロアルキル、シアノ−C1−8アルキル、C1−8ハロアルコキシ−C1−8アルキルからなる群から独立に選ばれるか;又は所望により、いずれか2個の隣接するR置換基は、それらが結合している原子と一緒になって、5−又は6−員の、所望によりC1−8アルキルで置換されていてもよい炭素環を形成してもよい、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
13が、
i)−H、ハロゲン、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキル;
ii)フェニル、ベンジル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル又は1,3,5−トリアジン−2−イル、これらのそれぞれは所望により、−F、Br、Cl、I、−CH、C1−8アルキル、イソプロピル、−CF、−CN、−C(CHCN、−OCF、C1−4アルコキシ又は−CHFから独立に選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい;及び
iii)2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−ベンゾチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、これらのそれぞれは所望によりC1−8アルキルで置換されていてもよい
からなる群から選ばれる、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
13が、−H、Cl、Br、−I、−CH、ビニル、フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、シクロプロピル、2,2−ジメチルプロピル、2−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、4−フルオロベンジル、3−(2−シアノプロパン−2−イル)フェニル、4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェニル、6−フルオロ−3−ピリジル、2−フルオロ−3−ピリジル、4−フルオロ−3−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、6−シアノ−3−ピリジル、2−シアノ−3−ピリジル、4−シアノ−3−ピリジル、5−シアノ−3−ピリジル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、6−フルオロ−2−ピリジル、3−フルオロ−2−ピリジル、4−フルオロ−2−ピリジル、5−フルオロ−2−ピリジル、6−トリフルオロメチル−2−ピリジル、3−トリフルオロメチル−2−ピリジル、4−トリフルオロメチル−2−ピリジル、5−トリフルオロメチル−2−ピリジル、3−ジフルオロメチル−4−フルオロフェニル、3−ジフルオロメチル−5−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−ジフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェニル、3−フルオロ−5−トリフルオロメトキシフェニル、3−フルオロ−4−シアノフェニル、3−フルオロ−5−シアノフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチル−4−フルオロフェニル、3−トリフルオロメチル−4−メトキシフェニル、3−トリフルオロメチル−5−メトキシフェニル、3−メトキシ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−メチルフェニル、3−フルオロ−5−メチルフェニル、3−メチル−4−フルオロフェニル、4−トリフルオロメチル−3−ピリジル、5−トリフルオロメチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル、5−メチル−2−ピリジル、3−メチル−2−ピリジル、4−メチル−2−ピリジル、6−メチル−2−ピリジル、ベンゾチアゾール−2−イル、3,4−ジフルオロフェニル、3−5−ジフルオロフェニル、2−ピリミジニル、3−メチル−4−フルオロフェニル、3−メチル−5−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メチルフェニル、3,5−ジフルオロ−4−メチルフェニル、3−メチル−4−クロロフェニル、3−メチル−5−クロロフェニル、3−クロロ−4−メチルフェニル、3−クロロ−2−ピリジル、4−クロロ−2−ピリジル、5−クロロ−2−ピリジル、6−クロロ−2−ピリジル、3−メトキシ−2−ピリジル、4−メトキシ−2−ピリジル、5−メトキシ−2−ピリジル、6−メトキシ−2−ピリジル、1−イソプロピル−4−ピラゾリル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシル、3−メチル−1−ブチル、シクロペンチル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−メチル−4−チアゾリル、5−メチル−2−チアゾリル、4−メチル−2−チアゾリル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル及びシクロヘキシルメチルからなる群から選ばれる、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
13が、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2,2−ジメチルプロピル、シクロプロピルメチル、シクロプロピル、2−チアゾリル、ベンゾチアゾール−2−イル、6−トリフルオロメチル−2−ピリジル、3−トリフルオロメチル−2−ピリジル、4−トリフルオロメチル−2−ピリジル又は5−トリフルオロメチル−2−ピリジルである、請求項7又は8に記載の化合物。
【請求項28】
13が、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル又は4−クロロフェニルである、請求項9又は10に記載の化合物。
【請求項29】
13が、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−4アルキル又はトリフルオロメチルで置換されたピリジルである、請求項1〜7及び9〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項30】
13が、2−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、t−ブチル、イソブチル、3−メチルブチル及び4−トリフルオロメチル−2−ピリジルからなる群から選ばれる、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
14が、C1−8アルキル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、アリール−C1−8アルコキシ、C4−5ヘテロシクロアルキル、C4−5ヘテロシクロアルキル−C1−8アルキル、ヒドロキシル−C1−8アルキル、C1−8アルキル−C(O)O−C1−8アルキル、アリール−C(O)O−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル又はアリールオキシ−C1−8アルキル、−NHR及び−N(Rからなる群から選ばれ、ここで、Rは、C1−8アルキル又はアリール−C1−8アルキルであり;ここで、R14基の芳香族部分は、所望により、ハロゲン、C1−8ハロアルキル、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、−CN又はハロアルコキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよく、R14基のシクロアルキル部分は、所望により、ハロゲン、C1−8アルキルから選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいか、又は、所望により、N、O又はSから選ばれる0〜2個のヘテロ原子を環メンバーとして有する5−又は6−員の芳香環と縮合していてもよい、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
14が、C1−8アルキル、C1−8ハロアルキル、C1−8アルコキシ、C4−5ヘテロシクロアルキル、C4−5ヘテロシクロアルキル−C1−8アルキル、ヒドロキシル−C1−8アルキル、C1−8アルキル−C(O)O−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、−NH(C1−8アルキル)及び−N(C1−8アルキル)、フェニル、フェニル−C1−8アルキル、フェニル−C1−8アルコキシ、フェニル−C(O)O−C1−8アルキル、フェノキシ−C1−8アルキル又は(フェニル−C1−8アルキル)NH−、C3−8シクロアルキル及びC3−8シクロアルキル−C1−8アルキルからなる群から選ばれ、ここで、各フェニル部分は、所望により、ハロゲン、−CF、−CN、−C1−8アルキル又は−C1−8アルコキシから独立に選ばれる1〜3個のメンバーで置換されていてもよく;各シクロアルキル部分は、所望により、ハロゲン及びC1−8アルキルから選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよいか、又は所望により、フェニル環と縮合していてもよい、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
14が、−CH、−CF、4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、ベンジル、2−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、4−フルオロベンジル、2,2−ジメチルプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、シクロペンチルメチル、Ph(CH)CH−、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、2−メトキシベンジル、3−メトキシベンジル、4−メトキシベンジル、PhCHCH−、2−トリフルオロメチルベンジル、3−トリフルオロメチルベンジル、4−トリフルオロメチルベンジル、CF(CHCCH−、CF(CHC−、2−シアノベンジル、3−シアノベンジル、4−シアノベンジル、3,4−ジフルオロベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、3,6−ジフルオロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、2,4,4−トリメチルペンチル、2−フルオロ−6−クロロ−ベンジル、2−フルオロ−3−クロロ−ベンジル、2−フルオロ−4−クロロ−ベンジル、2−フルオロ−5−クロロ−ベンジル、3−フルオロ−4−クロロベンジル、3−フルオロ−5−クロロベンジル、3−フルオロ−6−クロロベンジル、3,4−ジクロロベンジル、3,5−ジクロロベンジル、3,6−ジクロロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2−クロロベンジル、3−クロロベンジル、4−クロロベンジル、2−メチル−3,3,3−トリフルオロプロピル、ベンジルオキシ、2−メチルブチル、CN−CHCHCH−、(CHCHCH(CH)−、3,3−ジメチルブチル、シクロプロピルエチル、4,4,4−トリフルオロブチル、(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)メチル、(1−メチルシクロヘキシル)メチル、(1−メチルシクロペンチル)メチル、(CHCCH(OH)−、シクロブチルメチル、CHC(O)OCHC(CHCH−、(OH)CHC(CHCH−、1,1−ジフルオロ−2,2−ジメチルプロピル、t−ブトキシメチル、t−ブトキシエチル、2−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ、4−フルオロベンジルアミノ、t−ブチルアミノ、2−シアノ−2−メチルプロピル、シクロペンチルエチル、Ph−O−CH−、Ph−O−CH(CH)−、4−フェノキシベンジル、PhCHOCH−、2−テトラヒドロピラニル、3,4−ジクロロフェノキシメチル、3,5−ジクロロフェノキシメチル、3,6−ジクロロフェノキシメチル、2,3−ジクロロフェノキシメチル、2,4−ジクロロフェノキシメチル、2,5−ジクロロフェノキシメチル、2,6−ジクロロフェノキシメチル、2−フルオロフェノキシエチル、3−フルオロフェノキシエチル、4−フルオロフェノキシエチル、(テトラヒドロピラン−4−イル)メチル、3,3−ジメチルブチル、2−トリフルオロメトキシベンジル、3−トリフルオロメトキシベンジル、4−トリフルオロメトキシベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロヘプチル、2−インダニル、1−インダニル、イソブチル、3,3−ジフルオロシクロペンチルメチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、(R)−CFCH(CH)CH−、(S)−CFCH(CH)CH−、CHC(O)OCH(t−ブチル)−、HOCH(t−ブチル)−、2−テトラヒドロフラニル、
【化9】

[式中、波線は、分子の残り部分への結合点を示す]
からなる群から選ばれる、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
14が、3,4−ジフルオロベンジル、シクロブチル、−CH(s−OH)−t−Bu、−CH−t−Bu、−CHCH(CF)CH、(R)−CHCH(CF)CH、(S)−CHCH(CF)CH、−CHCH(CF)CH、シクロヘキシルメチル、−CH(CH)CH(CH、4−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、シクロブチルメチル、−CHCH−t−Bu、4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、−CH(CH)−t−Bu、(R)−2−テトラヒドロフラニル、−CHCH(CH)CF、シクロペンチル、−CHCHCF、CF(CHCCH−、CF(CHC−、1−メチルシクロペンチルメチル、3,3−ジフルオロシクロペンチルメチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル及び2,2−ジフルオロシクロプロピルからなる群から選ばれる、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項35】
11、R16及びR17が−Hである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項36】
11及びR16が−Hである、請求項7又は8に記載の化合物。
【請求項37】
11及びR17が−Hである、請求項9又は10に記載の化合物。
【請求項38】
請求項1〜14のいずれかに記載の化合物及び製薬学的に許容しうる賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項39】
対象におけるカリウムイオンチャンネルの活性を調節する方法であって、前記方法は、
それを必要とする前記対象に、カリウムチャンネルの活性を調節するために有効量の請求項1〜14のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項40】
細胞の電位依存性カリウムチャンネルを通るイオン流を増大する方法であって、前記方法は、
細胞を、カリウムイオンチャンネルを調節するのに足る量の請求項1〜14のいずれかに記載の化合物と接触させることを含む方法。
【請求項41】
カリウムイオンチャンネルの調節を通じて、中枢又は末梢神経系の障害又は状態を治療、予防、抑制又は改善する方法であって、前記方法は、
そのような治療を必要としている対象に、有効量の請求項1〜14のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項42】
前記障害又は状態が、片頭痛、運動失調、パーキンソン病、双極性障害、三叉神経痛、痙性、気分障害、脳腫瘍、精神異常、ミオキミア、発作、てんかん、脳卒中、聴力損失及び失明、アルツハイマー病、加齢による記憶力低下、学習障害、網膜変性、疼痛、不安、神経変性、運動ニューロン疾患及び尿失禁からなる群から選ばれる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記状態又は障害が、てんかん、発作、網膜変性、疼痛、不安、神経変性、聴力損失又は双極性障害から選ばれる、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記疼痛が、神経障害痛、糖尿病性疼痛、体性痛、皮膚痛、内臓痛、炎症性疼痛、がん性疼痛、片頭痛の痛み、又は筋骨格痛から選ばれるメンバーである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記状態又は障害がてんかん又は発作である、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記状態又は障害が聴力損失である、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記状態又は障害が疼痛又は不安である、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記状態又は障害が神経変性である、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
前記状態又は障害が網膜変性である、請求項43に記載の方法。

【公表番号】特表2013−519728(P2013−519728A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553927(P2012−553927)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2011/023444
【国際公開番号】WO2011/102964
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(505053969)アイカジェン, インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】