説明

カーナビゲーション装置

【課題】モニタの輝度を制御することにより、モニタのメンテナンス費用を低減することができるように改良されたカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】タクシーに搭載されたカーナビ装置は、一般的に24時間365日連続して稼動しているため、モニタの製品寿命が短くなり、モニタの定期交換が頻繁に必要となる。本発明にかかるカーナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置であって、表示画面の輝度を変更可能な表示手段と、前記カーナビゲーション装置を操作するための命令を受信する受信手段と、前記カーナビゲーション装置の操作を行うために用いられる操作手段と、前記表示手段の表示画面が低い輝度の状態において、前記命令が受信されたとき、または、前記操作が行われたときに、前記表示手段の表示画面を高い輝度の状態とする表示画面制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、バックライト部を有したバッテリ搭載型携帯用電子機器を開示する。
【特許文献1】特開2003−195990
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述した背景からなされたものであって、モニタの輝度を制御することにより、モニタのメンテナンス費用を低減することができるように改良されたカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的のために、本発明にかかるカーナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置であって、表示画面の輝度を変更可能な表示手段と、前記カーナビゲーション装置を操作するための命令を受信する受信手段と、前記カーナビゲーション装置の操作を行うために用いられる操作手段と、前記表示手段の表示画面が低い輝度の状態において、前記命令が受信されたとき、または、前記操作が行われたときに、前記表示手段の表示画面を高い輝度の状態とする表示画面制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0005】
本発明にかかるカーナビゲーション装置によれば、モニタの輝度を制御することにより、モニタのメンテナンス費用を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
〔本発明の背景〕
タクシーに搭載されたカーナビゲーション装置(カーナビ装置)は、一般的に24時間365日連続して稼動しているため、モニタの製品寿命が短くなり、モニタの定期交換が頻繁に必要となる。
タクシー事業者は、モニタの交換時にはタクシーを休車しなければならず、また、モニタ交換のためのメンテナンス費用もかかるため、モニタの定期交換の頻度を低減させたいと考えている。
このような事情に対応し、本発明係るカーナビ装置は、通常時は、カーナビ装置のモニタ(表示画面)の輝度を低下させておき、必要に応じて高輝度に設定するように工夫されている。
【0007】
〔タクシー配車用AVMシステム1〕
図1は、本発明にかかるタクシー配車用AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、タクシー配車用AVMシステム1は、管理センタ12と、管理センタ12に接続されたn個の基地局14−1〜14−nと、基地局14−1のカバーエリア100内のn台のタクシーに設置された移動局10−1〜10−nと、GPS(Global Positioning System)システムで利用される人工衛星(GPS衛星)16とから構成される。
なお、nは1以上の整数を示し、全てのnが同数であるとは限らない。
また、以下、基地局14−1〜14−nなど、複数ある構成部分のいずれかを示すときには、単に、基地局14と記載することがある。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分・処理には同じ符号が付される。
【0008】
移動局10は、基地局14と無線信号の送受信を行う。
また、移動局10は、カーナビ装置4(図7を参照して後述する)により、複数のGPS衛星16から送信される電波を受信し、現在位置を検出している。
なお、各移動局10は、例えば、移動局10−1が車両番号10−1、移動局10−nが車両番号10−nとして車両番号が設定されている。
【0009】
基地局14は、例えば、デジタルSCPC(Single Channel Per Carrier)方式の無線通信によって、移動局10と通信を行う。
また、電波の届く範囲は限定されるため、例えば、基地局14−i(1≦i≦n)は、基地局14−iの電波が届く基地局カバーエリア内で、移動局10−1〜10−nと通信を行う。
以下、説明のため、i=1として、基地局14−1が、基地局カバーエリア100内で、移動局10−1〜10−nと通信を行う場合を具体例として説明する。
【0010】
管理センタ12は、基地局14−1を介して、基地局カバーエリア100内の全ての移動局10に対して定期的にポーリング信号P1を送信し、移動局10からのポーリング信号の返信P10−1〜P10−n(ポーリング応答信号)により、移動局10の位置情報、および、「空車」、「実車」、「回送」、「迎車」、「待機」、「休憩」などの動態情報を収集する(全車ポーリング方式)。
【0011】
以下、上述した全車ポーリング方式を、図2、図3および図4を用いて説明する。
図2は、基地局1と移動局10との間におけるポーリング信号の送受信動作(S10)を例示する通信シーケンス図である。
図3は、基地局1と移動局10との間におけるポーリング信号の送受信タイミングを説明する図である。
図4は、図3に示したポーリング信号、および、図5,6を参照して後述する文字配車データ信号の構成を示す図であって、(a)は基地局14が送信するポーリング信号の構成を示し、(b)は移動局10が返信するポーリング応答信号の構成を示し、(c)は文字配車データ信号の構成を示す。
【0012】
図2に示すように、ステップ100(S100)において、基地局14−1は、図3に示すように、移動局車両番号10−1〜10―m(1≦m≦n)を指定して、全ての移動局10に対して図4(a)に示したポーリング信号を送信する。
図4(a)に示すように、基地局14−1が送信するポーリング信号は、例えば、ポーリング信号であることを示す信号種別と、指定した1つ又は複数の移動局車両番号と、予備のための空きエリアとを含む。
【0013】
ステップ102(S102)において、移動局10−1は、基地局14−1よりポーリング信号を受信すると、図3に示すように、基地局14−1に対して図4(b)に示したポーリング信号を、車両番号毎に指定された、または任意の返信タイミングで、送信する。
図4(b)に示すように、移動局10−1が返信するポーリング信号は、ポーリング信号であることを示す信号種別と、「空車」、「実車」、「回送」、「迎車」、「待機」、「休憩」などの動態情報と、GPS衛星16により取得した緯度、経度などで示された位置情報とを含む。
【0014】
ステップ104(S104)において、移動局10−2は、図3に示すように、基地局14−1に対して図4(b)に示したポーリング信号を、車両番号毎に指定された、または任意の返信タイミングで、送信する。
ステップ106(S106)において、移動局10−mは、図3に示すように、基地局14−1に対して図4(b)に示したポーリング信号を、車両番号毎に指定された、または任意の返信タイミングで、送信する。
【0015】
ステップ108(S108)において、図3に示すように、基地局14−1は、所定の休止期間を経て、移動局車両番号10−(m+1)〜10―nを指定して、全ての移動局10に対して図4(a)に示したポーリング信号を送信し、ポーリング信号を受信した移動局10−(m+1)〜10―nは、上記と同様にポーリング応答信号を返信する。
このようにして、管理センタ12は、基地局14を介して移動局10の位置情報を定期的に収集している。
【0016】
管理センタ12(図1)は、顧客からの配車要求に従って、移動局10の位置情報および動態情報から最適車両検索を行い、タクシーの配車を行う。
配車を行う方式としては、例えば、管理センタ12が、音声により直接移動局10に対して指示を行なう方法と、文字データ(文字配車データ信号)の送信により基地局14を介して指示を行なう方法がある。
以下、管理センタ12が、基地局14を介して文字配車データ信号の送信により配車を行う方式を、図4(c)、図5および図6を用いて説明する。
【0017】
図5は、基地局14−1と移動局10との間における文字配車データ信号の送受信動作(S20)を例示する通信シーケンス図である。
図6は、基地局14−1と移動局10との間における文字配車データ信号の送受信タイミングを説明する図である。
図5に示すように、ステップ200(S200)において、基地局14−1は、図6に示すように、図3に示したポーリング信号の送信を停止し、図4(c)に示した文字配車データ信号を、例えば、車両番号10−1を指定して、移動局10−1に対して送信する。
図4(c)に示すように、文字配車データ信号は、指定した移動局車両番号と、配車の場所や名称などを示す文字配車データとを含む。
ステップ202(S202)において、移動局10−1は、移動局10−1の操作表示器3(図7および図8(a)を参照して詳細を後述する)の「了解」ボタンが押下されることにより、図6に示すように、予め指定された了解待ち時間後に、了解信号を基地局14−1に対して送信する。
このようにして、管理センタ12は、基地局14を介して、文字配車データ信号の送信によりタクシーの配車を行うことができる。
【0018】
[タクシー配車の流れ]
以下、本発明にかかるタクシー配車用AVMシステム1におけるタクシー配車の流れを説明する。
管理センタ12は、全車ポーリング方式により、移動局10の位置および動態情報を収集している。
管理センタ12は、顧客からタクシーの配車要求を受け付けると、移動局10の位置および動態情報に基づいて、最適なタクシーの検索を行う。
また、管理センタ12は、検索したタクシーの移動局10に対して文字配車データ信号を、基地局14を介して送信し、配車の指示を行なう。
移動局10は、管理センタ12から送信された配車指示に対して、「了解」である旨を示す信号を返信する。
管理センタ12は、移動局10から「了解」である旨を示す信号を受信したら、移動局10のカーナビ装置4に対して、目的地、ルート検索などのコマンドを送信する。
【0019】
[ハードウェア構成]
図7は、本発明にかかる移動局10のハードウェア構成を示す図である。
図8は、図7に示した操作表示器3、カーナビ装置4および料金メータ5のユーザインタフェースを示す図であって、(a)は操作表示器3のユーザインタフェースを示し、(b)は画面が高輝度の状態であるカーナビ装置4のユーザインタフェースを示し、(c)は、料金メータ5のユーザインタフェースを示し、(d)は、画面が低輝度の状態であるカーナビ装置4のユーザインタフェースを示す。
【0020】
図7に示すように、移動局10は、マイク202およびスピーカ204が接続された無線機2、操作表示器3、カーナビ装置4、プリンタ504が接続された料金メータ5から構成される。
操作表示器3は、表示部300と、操作部302と、メモリ320およびCPU322を含む制御部32とから構成される。
カーナビ装置4は、アンテナ400を備えるGPS受信部402と、地図表示部404と、操作部406と、メモリ420およびCPU422を含む制御部42とから構成される。
料金メータ5は、料金表示部500と、操作部502と、メモリ520およびCPU522を含む制御部52とから構成される。
【0021】
無線機2は、基地局14から送信されたデータを、アンテナ200を介して受信し、操作表示器3に対して出力する。
具体的には、無線機2は、基地局14からポーリング信号、文字配車データ信号およびカーナビ装置に対するルート設定コマンドを受信し、操作表示器3に対して出力する。
無線機2は、基地局14からポーリング信号および文字配車データ信号を受信したときには、操作表示器3に対して出力し、カーナビ装置に対するルート設定コマンドを受信したときには、カーナビ装置4に対して出力するように構成されてもよい。
また、無線機2は、操作表示器3から入力されたデータを、アンテナ200を介して、基地局14に対して出力する。
【0022】
表示部300は、図8(a)に示すように、制御部32から出力された基地局14から送信された文字配車データ(図4(c))を表示する。
操作部302は、図8(a)に示すように、「了解」、「応答」などのユーザが操作表示器3を操作するための操作ボタン群から構成され、ユーザにより操作される。
なお、図8(a)に示した操作ボタン群は一例であり、他の操作ボタンが含まれていてもよい。
また、操作部302は、ユーザにより操作された操作内容を制御部32に対して出力する。
具体的には、ユーザは、表示部300に表示された文字配車データを確認し、「了解」ボタンを押下することにより、基地局14に対して返信する。
制御部32は、メモリ320に記憶された制御用プログラムを実行し、表示、操作のための処理を行う。
【0023】
GPS受信部402は、複数のGPS衛星16から送信された電波を、アンテナ400を介して受信し、各GPS衛星16との距離を割り出すことにより、経度、緯度などの位置情報を取得する。
また、取得した位置情報を、制御部42に対して出力する。
地図表示部404は、図8(b)または(d)に示すように、制御部42から出力された地図データおよび現在位置などの情報を表示する。
操作部406は、図8(b)または(d)に示すように、「メニュー」、「拡大」、「縮小」などのユーザがカーナビ装置4を操作するための操作ボタン群から構成され、ユーザにより操作される。
なお、図8(b)および(d)に示した操作ボタン群は一例であり、他の操作ボタンが含まれていてもよい。
また、操作部406は、ユーザにより操作された操作内容を制御部42に対して出力する。
制御部42は、メモリ420に記憶された制御用プログラムを実行し、表示、操作のための処理を行う。
【0024】
料金表示部500は、図8(c)に示すように、制御部52から出力された料金データを表示する。
操作部502は、図8(c)に示すように、「実車」、「回送」、「迎車」、「空車」などのユーザが操作するための操作ボタン群から構成され、ユーザにより操作される。
なお、図8(c)に示した操作ボタン群は一例であり、例えば、「待機」、「休憩」などの他の操作ボタンが含まれていてもよい。
また、操作部502は、ユーザにより操作された操作内容を制御部52に対して出力する。
制御部52は、メモリ520に記憶された制御用プログラムを実行し、表示、操作のための処理を行う。
また、制御部52は、プリンタ504を制御して、領収書の出力などを行う。
【0025】
[ソフトウェア構成]
図9は、図7に示した操作表示器3において実行される操作表示器制御プログラム34の構成を示すである。
図9に示すように、操作表示器制御プログラム34は、動態情報受信部340、位置情報受信部342、ポーリング信号受信部344、操作情報受信部346、ポーリング信号生成部348、ポーリング信号送信部350、文字配車データ出力部352、操作情報送信部354およびルート設定コマンド出力部356から構成される。
操作表示器制御プログラム34は、メモリ320に記憶されて操作表示器3に供給され、必要に応じて、操作表示器3にインストールされたOS(図示せず)上で、操作表示器3のハードウェア資源を、具体的に利用して実行される(以下の各プログラムについても同様)。
【0026】
動態情報受信部340は、料金メータ制御プログラム54の動態情報記憶部542(図11を参照して後述する)から、「実車」、「回送」、「迎車」、「空車」、「待機」、「休憩」などの動態情報を受信し、ポーリング信号生成部348に対して出力する。
位置情報受信部342は、カーナビ装置制御部プログラム44の位置情報受信部440(図10を参照して後述する)から、移動局10の位置情報を受信し、ポーリング信号生成部348に対して出力する。
【0027】
信号受信部344は、無線機2から、ポーリング信号(図4(a))、文字配車データ信号(図4(c))、または、カーナビ装置に対するルート設定コマンドを受信し、ポーリング信号を受信したときには、ポーリング信号生成部348に対して出力し、文字配車データ信号を受信したときには、文字配車データ出力部352に対して出力し、ルート設定コマンドを受信したときには、ルート設定コマンド出力部356に対して出力する。
操作情報受信部346は、操作部302から入力された「了解」ボタン押下などの操作情報を、操作情報送信部354に対して出力する。
【0028】
ポーリング信号生成部348は、信号受信部344からポーリング信号が入力されたタイミングで、動態情報受信部340から入力された動態情報および位置情報受信部342から入力された位置情報に基づいて、ポーリング応答信号(図4(b))
を生成し、ポーリング信号送信部350に対して出力する。
ポーリング信号送信部350は、ポーリング信号生成部348から入力されたポーリング応答信号を無線機2(図7)に対して出力する。
【0029】
文字配車データ出力部352は、信号受信部344から入力された文字配車データ信号(図4(c))より、文字配車データを取得し、表示部300(図7)に対して出力する。
操作情報送信部354は、操作情報受信部346から入力された操作情報を、無線機2(図7)に対して出力する。
ルート設定コマンド出力部356は、信号受信部344から入力されたルート設定コマンドを受信し、ルート設定コマンド受信部442(図10を参照して後述)に対して出力する。
【0030】
図10は、図7に示したカーナビ装置4において実行されるカーナビ装置制御部プログラム44の構成を示すである。
図10に示すように、カーナビ装置制御部プログラム44は、位置情報受信部440、ルート設定コマンド受信部442、画面輝度監視部444、操作情報受信部446、画面出力部448、ルート検索部450、画面輝度設定部452、表示切替部454および地図データ記憶部456から構成される。
【0031】
位置情報受信部440は、GPS受信部402から受信した経度、緯度などの位置情報を位置情報受信部342(図9)、画面出力部448およびルート検索部450に対して出力する。
ルート設定コマンド受信部442は、ルート設定コマンド出力部356(図9)から入力されたルート設定コマンドを、ルート検索部450および画面輝度設定部452に対して出力する。
【0032】
画面輝度監視部444は、地図表示部404から入力された画面の輝度情報を画面輝度設定部452に対して出力する。
操作情報受信部446は、操作部406から入力された操作情報を、操作情報の内容に応じて、ルート検索部450または表示切替部454に対して出力する。
具体的には、操作情報受信部446は、操作部406からルート設定命令を受信したときには、ルート検索部450に対して出力し、「拡大」、「縮小」などの画面切り替え命令が入力されたときには、表示切替部454に対して出力する。
また、操作情報受信部446は、操作部406から入力された操作情報を画面輝度設定部452に対して出力する。
【0033】
ルート検索部450は、位置情報受信部440から入力された位置情報と、ルート設定コマンド受信部442から入力されたルート設定コマンドまたは操作情報受信部446から入力されたルート設定命令と、後述の地図データ記憶部456から入力される地図情報とから最適ルートを検索し、検索された最適ルート情報を画面出力部448に対して出力する。
画面出力部448は、位置情報受信部440から入力された位置情報、後述の地図データ記憶部456から入力された地図情報およびルート検索部450から入力された最適ルート情報を地図表示部404(図7)に対して出力する。
【0034】
画面輝度設定部452は、ルート設定コマンド受信部442から入力されたルート設定コマンド、画面輝度監視部444から入力された画面の輝度情報または操作情報受信部446から入力された操作情報に基づいて、画面の輝度を、図8に示すように、低輝度状態(図8(d))または高輝度状態(図8(b))に設定し、地図表示部404(図7)に対して出力する。
表示切替部454は、操作情報受信部446から入力された、「拡大」、「縮小」などの画面切り替え命令に基づいて、画面の表示を切り替えて、地図表示部404(図7)に対して出力する。
地図データ記憶部456は、地図情報を記憶し、画面出力部448およびルート検索部450に対して出力する。
【0035】
図11は、図7に示した料金メータ5において実行される料金メータ制御プログラム54の構成を示すである。
図11に示すように、料金メータ制御プログラム54は、操作情報受信部540、動態情報記憶部542、料金メータ制御部544およびプリンタ制御部546から構成される。
【0036】
操作情報受信部540は、操作部502から入力された操作情報を、操作情報の内容に応じて、動態情報記憶部542、料金メータ制御部544またはプリンタ制御部546に対して出力する。
具体的には、操作情報受信部540は、「実車」、「回送」、「迎車」、「空車」、「待機」、「休憩」などの動態情報が入力されたときには、動態情報記憶部542に対して出力する。
また、操作情報受信部540は、「料金メータリセット」などの料金メータ操作命令が入力されたときには、料金メータ制御部544に対して出力する。
また、操作情報受信部540は、「領収書印刷」などのプリンタ操作命令が入力されたときには、プリンタ制御部546に対して出力する。
【0037】
動態情報記憶部542は、操作情報受信部540から入力された「実車」、「回送」、「迎車」、「空車」、「待機」、「休憩」などの動態情報を記憶し、動態情報受信部340(図9)に対して出力する。
料金メータ制御部544は、操作情報受信部540から入力された「料金メータリセット」などの料金メータ操作命令を、料金表示部500(図7)に対して出力し、料金メータをリセットするなど、料金メータ5を制御する。
プリンタ制御部546は、操作情報受信部540から入力された「領収書印刷」などのプリンタ操作命令に基づいて、プリンタ504(図7)を制御する。
【0038】
[全体動作]
以下、本発明にかかるカーナビ装置4の全体的動作を説明する。
図12は、図7に示したカーナビ装置4の全体的動作(S30)を示すフローチャートである。
図12に示すように、ステップ300(S300)において、カーナビ装置4はユーザにより起動される。
【0039】
ステップ302(S302)において、カーナビ装置制御部プログラム44の画面輝度設定部452(図10)は、画面を低輝度(図8(d))に設定する。
ステップ304(S304)において、操作情報受信部446は、操作部406からユーザが入力した操作情報を受信したか否かを判断する。
操作部406からユーザが入力した操作情報を受信したときには、カーナビ装置制御部プログラム44は、S306の処理に進み、これ以外のときには、S320の処理に進む。
【0040】
ステップ306(S306)において、画面輝度設定部452は、画面を高輝度(図8(b))に設定する。
ステップ308(S308)において、画面輝度監視部444は、画面が高輝度状態で一定時間経過したか否かを判断する。
画面が高輝度状態で一定時間経過したときには、カーナビ装置制御部プログラム44は、S310の処理に進み、これ以外のときには、S308の処理に留まる。
【0041】
ステップ310(S310)において、カーナビ装置制御部プログラム44は、カーナビ装置4が起動しているか否かを判断する。
カーナビ装置4が起動しているときには、カーナビ装置制御部プログラム44は、S302の処理に戻り、これ以外のときには、処理を終了する。
ステップ320(S320)において、ルート設定コマンド受信部442は、ルート設定コマンド出力部356(図9)よりルート設定コマンドを受信したか否かを判断する。
ルート設定コマンド出力部356(図9)よりルート設定コマンドを受信したときには、カーナビ装置制御部プログラム44は、S306の処理に進み、これ以外のときにはS304の処理に戻る。
【0042】
以上説明したように、本発明にかかるカーナビ装置は、通常時は、カーナビ装置の表示画面(モニタ)の輝度を低下させておく。
その後、タクシードライバーがカーナビ装置を操作したとき、または、管理センタ12から配車情報を受信し、カーナビ装置4に対するルート設定コマンドが送信されたときに、モニタを高輝度状態にする。
また、モニタが高輝度の状態になった後、一定時間が経過した場合は、低輝度の状態にもどすことにより、必要な場合のみモニタが高輝度の状態にされる。
上記のように、モニタの輝度状態が制御されることにより、モニタの製品寿命を長くすることができ、結果としてモニタの定期交換の頻度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明にかかるタクシー配車用AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システムの構成を示す図である。
【図2】基地局1と移動局10との間におけるポーリング信号の送受信動作(S10)を例示する通信シーケンス図である。
【図3】基地局と移動局との間におけるポーリング信号の送受信タイミングを説明する図である。
【図4】図3に示したポーリング信号、および、図5,6を参照して後述する文字配車データ信号の構成を示す図である。
【図5】基地局と移動局との間における文字配車データ信号の送受信動作(S20)を例示する通信シーケンス図である。
【図6】基地局と移動局との間における文字配車データ信号の送受信タイミングを説明する図である。
【図7】本発明にかかる移動局のハードウェア構成を示す図である。
【図8】図7に示した操作表示器、カーナビ装置および料金メータのユーザインタフェースを示す図である。
【図9】図7に示した操作表示器において実行される操作表示器制御プログラムの構成を示すである。
【図10】図7に示したカーナビ装置において実行されるカーナビ装置制御部プログラムの構成を示すである。
【図11】図7に示した料金メータにおいて実行される料金メータ制御プログラムの構成を示すである。
【図12】図7に示したカーナビ装置の全体的動作(S30)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1・・・タクシー配車用AVMシステム
10・・・移動局
12・・・管理センタ
14・・・基地局
16・・・GPS衛星
100・・・基地局カバーエリア
2・・・無線機
200・・・アンテナ
202・・・マイク
204・・・スピーカ
3・・・操作表示器
300・・・表示部
302・・・操作部
32・・・制御部
320・・・メモリ
322・・・CPU
34・・・操作表示器制御プログラム
340・・・動態情報受信部
342・・・位置情報受信部
344・・・信号受信部
346・・・操作情報受信部
348・・・ポーリング信号生成部
350・・・ポーリング信号送信部
352・・・文字配車データ出力部
354・・・操作情報送信部
356・・・ルート設定コマンド出力部356
4・・・カーナビ装置
400・・・アンテナ
402・・・GPS受信部
404・・・地図表示部
406・・・操作部
42・・・制御部
420・・・メモリ
422・・・CPU
44・・・カーナビ装置制御部プログラム
440・・・位置情報受信部
442・・・ルート設定コマンド受信部
444・・・画面輝度監視部
446・・・操作情報受信部
448・・・画面出力部
450・・・ルート検索部
452・・・画面輝度設定部
454・・・表示切替部
456・・・地図データ記憶部
5・・・料金メータ
500・・・料金表示部
502・・・操作部
504・・・プリンタ
52・・・制御部
520・・・メモリ
522・・・CPU
54・・・料金メータ制御プログラム
540・・・操作情報受信部
542・・・動態情報記憶部
544・・・料金メータ制御部
546・・・プリンタ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーナビゲーション装置であって、
表示画面の輝度を変更可能な表示手段と、
前記カーナビゲーション装置を操作するための命令を受信する受信手段と、
前記カーナビゲーション装置の操作を行うために用いられる操作手段と、
前記表示手段の表示画面が低い輝度の状態において、前記命令が受信されたとき、または、前記操作が行われたときに、前記表示手段の表示画面を高い輝度の状態とする表示画面制御手段と
を有するカーナビゲーション装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−162630(P2009−162630A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−928(P2008−928)
【出願日】平成20年1月8日(2008.1.8)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】