説明

ガスステー用ボールジョイント

【課題】ソケットとボールスタッドとの組み付け及び分離を可能とすることで、ガスステーの交換を容易に行うことのできるガスステー用ボールジョイントを提供する。
【解決手段】抜脱規制ピン4の規制部4bをソケット3の収容部3aに出没自在にしている。これにより、規制部4bを収容部3aに突出させることによって収容部3aに収容された球状部2aの収容部3aからの抜脱を規制し、規制部4bを収容部3aから退出させることによって収容部3aに収容された球状部の抜脱の規制を解除することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車のフードやリアゲートの開放動作に対する付勢力を付与するとともに開放状態を保持するためのガスステーに用いられるボールジョイントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガスステー用ボールジョイントとしては、端部に球状部が設けられ、自動車本体側に固定されるボールスタッドと、ボールスタッドの球状部が挿入可能な開口部が設けられ、開口部から挿入されたボールスタッドの球状部を収容する収容部を有すると共にガスステーが接続されたソケットと、を備えたものが知られている。このガスステー用ボールジョイントでは、ソケットの収容部内に設けられた拡径及び縮径が可能な抜脱規制リングによって収容部に収容された球状部が開口部から抜脱することを規制するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62−153419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記ガスステー用ボールジョイントでは、抜脱規制リングが収容された収容部に開口部から球状部を挿入することによって、抜脱規制リングを拡径させて球状部を通過させ、ソケットとボールスタッドを組み付けている。
しかし、ソケットとボールスタッドが組み付けられた状態においては、抜脱規制リングを拡径することは困難であり、組み付けられたソケットとボールスタッドとを分離することは困難である。このため、例えば、自動車のフードの開閉に用いられるガスステーが破損した場合等、ガスステーのみを交換する必要が生じた場合には、ガスステーのみならず自動車本体側に取り付けられたボールスタッドも同時に交換しなければならない。これにより、ガスステーの交換作業時には、交換の対象となる部品点数が多くなるとともに、作業工数が多くなる。
【0005】
本発明の目的とするところは、ソケットとボールスタッドとの組み付け及び分離を可能とすることで、ガスステーの交換を容易に行うことのできるガスステー用ボールジョイントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記目的を達成するために、端部に球形状の球状部が設けられたボールスタッドと、ボールスタッドの球状部を挿入可能な開口部が設けられ、開口部から挿入された球状部を収容する収容部を有すると共にガスステーの端部が接続されたソケットと、を備えたガスステー用ボールジョイントにおいて、ソケットの収容部に出没自在に設けられ、収容部に突出させることによって収容部に収容された球状部の収容部からの抜脱を規制し、収容部から退出させることによって収容部に収容された球状部の抜脱の規制を解除する抜脱規制部材を備えている。
【0007】
これにより、抜脱規制部材を収容部に突出させることによって収容部に収容された球状部の収容部からの抜脱が規制され、抜脱規制部材を収容部から退出させることによって収容部に収容された球状部の抜脱の規制が解除されることから、抜脱規制部材の操作によって球状部の抜脱の規制と抜脱の規制の解除とが切り換えられる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、球状部の収容部からの抜脱の規制と球状部の抜脱の規制を解除とを切り換えることができる。これにより、ガスステーを交換する際に、ボールスタッドを同時に交換する必要はないので、ガスステーの交換作業時に必要な部品点数及び作業工数を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態を示すボールジョイントが適用されたガスステーの使用状態を示す斜視図である。
【図2】ボールジョイントの斜視図である。
【図3】ボールジョイントの分解斜視図である。
【図4】ボールジョイントの平面断面図である。
【図5】ボールジョイントとソケットとを連結する際の抜脱規制ピンを示すボールジョイントの平面断面図である。
【図6】図4のA−A´断面図である。
【図7】抜脱規制ピンの抜脱規制位置及び規制解除位置を示す図4のA−A´断面図である。
【図8】本発明のその他の例を示すボールジョイントの平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1乃至図7は、本発明の一実施形態を示すものである。
【0011】
本発明のボールジョイント1は、ガスステー10の端部を自動車本体20に連結するためのものである。ガスステー10は、図1に示すように、自動車本体20に回転自在に支持されたフード30の開放操作に対して開放方向への付勢力を付与するとともに、フード30の開放状態を保持するためのものである。
【0012】
ボールジョイント1は、自動車本体20側に取り付けられるボールスタッド2と、ガスステー10の端部に取り付けられるソケット3と、ソケット3と連結した状態のボールスタッド2がソケット3から抜脱することを規制するための抜脱規制ピン4とからなる。
【0013】
ボールスタッド2は、一端側に球形状の球状部2aが設けられ、他端側に雄ネジ状のネジ部2bが設けられている。球状部2aとネジ部2bとの間には、スパナまたはレンチ等の工具が係合可能な六角柱状の締結部2cが設けられている。また、締結部2cとネジ部2bとの間には、フランジ2dが設けられている。ボールスタッド2は、自動車本体20側の板状部材21に設けられた取り付け孔21aの一方からネジ部2bを挿入し、取り付け孔21aの他方からワッシャー22を介してネジ部2bにナット23を螺合させることによって固定される。
【0014】
ソケット3は、ガスステー10の中心軸方向に延びる円筒形状の部材である。ソケット3には、ボールスタッド2の球状部2aを収容可能な収容部3aが設けられている。収容部3aは、ガスステー10の中心軸線と直行する軸線を中心とする円筒形状の空間であり、ボールスタッド2の球状部2aを挿脱可能な開口部3bがソケット3の外周面に設けられている。また、ソケット3には、ガスステー10の端部が取り付けられる円柱形状の連結部3cがガスステー10の中心軸方向に延びるように設けられている。連結部3cの外径寸法は、ソケット3の収容部3a側の外径寸法よりも小さく形成されている。
【0015】
ソケット3には、抜脱規制ピン4の後述する一対の規制部4bを、ガスステー10の中心軸方向に案内するための一対のガイド部3dが設けられている。各ガイド部3dは、図4及び6に示すように、開口部のガスステー10の中心軸線を挟むように相対する両縁部側をそれぞれガスステー10の中心軸方向に直線状に貫通するように設けられている。一対のガイド部3dは、図6に示すように、収容部3aに位置する部分において互いに溝底面が対向する溝形状に形成され、抜脱規制ピン4の規制部4bを収容部3aに出没可能とする規制溝3eを構成している。また、各ガイド部3dの外側に位置する壁面3f(規制溝3eの溝底面)には、図4に示すように、開口部3b側に向かって互いの壁面の間隔が小さくなるように内側(開口部3bの中心部側)に傾斜する傾斜面3gが形成されている。
【0016】
連結部3cの外周面には、抜脱規制ピン4を係止するための一対の係止部3hが設けられている。各係止部3hは、連結部3cの外周面に設けられた段差によって周方向に延びる溝状に形成されている。各係止部3hには、抜脱規制ピン4の後述する係合部4aが係合する。各係止部3hのガスステー10側は、ガスステー10側に向かって上り傾斜となる傾斜面3iが形成されている。また、傾斜面3iのガスステー10側には、ガスステー10側に向かって下り傾斜となる傾斜面3jが形成されている。
【0017】
抜脱規制ピン4は、所定の弾性力を有する鋼線を屈曲することによって形成されている。抜脱規制ピン4は、ソケット3の連結部3cの外周面に着脱自在に係合する係合部4aと、各ガイド部3dを移動可能に設けられ、規制溝3eにおいて一部が収容部3aに出没可能な一対の規制部4bとを有している。
【0018】
係合部4aは、中心角が少なくとも180°より大きく、ソケット3の連結部3cの外径寸法よりもやや小さい内径寸法の円弧状に形成されている。また、係合部4aには、円弧状の両端部の間に所定の間隔を有する開口部4cが設けられている。係合部4aは、ソケット3の連結部3cの外周面に巻き付いて弾性変形した状態となり、その反力が連結部3cに作用することによって、ソケット3に対して抜脱規制ピン4が支持される。また、係合部4aの円弧状の中央部には、径方向外側に向かって張り出すように鋼線が屈曲され、ソケット3に対して抜脱規制ピン4を操作するための操作片4dが形成されている。
【0019】
円弧状の係合部4aの両端部には、係合部4aがなす平面に対して垂直方向に向かってそれぞれ連続して同一長で直線状に延在する一対の規制部4bが形成されている。係合部4aが連結部3cの外周面に係合した状態において、一対の規制部4bはガスステー10の中心軸方向の収容部3a側に向かってそれぞれ連続して直線状に延びるように配設されている。一対の規制部4bは、係合部4aをソケット3の連結部3cに対してガスステー10の中心軸方向に沿って移動させることによって、それぞれソケット3の各ガイド部3dを移動する。一対の規制部4bは、ガイド部3dの規制溝3eに位置することによってその中間部分が収容部3aに突出する。
【0020】
以上のように構成されたボールジョイント1において、ボールスタッド2とソケット3とを連結する方法を説明する。
【0021】
まず、ソケット3の連結部3cに抜脱規制ピン4を取り付ける。抜脱規制ピン4は、連結部3cの外周面に係合部4aの開口部4c部分を押し付けることによって、係合部4aの開口部4cが拡げられ、連結部3cに取り付けられる。このとき、係合部4aが傾斜面3jのガスステー10側(規制解除位置)に位置するようにして抜脱規制ピン4を連結部3cに取り付ける。なお、抜脱規制ピン4が規制解除位置にあるときには、図7に鎖線で示すように、規制解除位置及び各規制部4bの長さを各規制部4bの端部が収容部3a側に突出しないように設定している。
【0022】
次に、各規制部4bの端部をそれぞれガイド部3dの端部に位置を合わせて抜脱規制ピン4を収容部3a側に移動させる。抜脱規制ピン4は、係合部4aが係止部3hに係合することによってボールスタッド2の抜脱規制位置に位置決めされる。このとき、各規制部4bは、図7に示すように、ガイド部3dの規制溝3eに位置し、各規制部4bの中間部分が収容部3aの開口部の相対する両縁部側から突出している。
【0023】
最後に、ボールスタッド2の球状部2aをソケット3の開口部3bから収容部3aに挿入してソケット3とボールスタッド2を連結する。具体的には、ソケット3の開口部3bからボールスタッド2の球状部2aを挿入すると、図5に示すように、平面視において球状部2aの中心が各規制部4b間に達すると、球状部2aによって収容部3aに突出している各規制部4bが押し拡げられ、各ガイド部3d(規制溝3e)のそれぞれの壁面3f側に移動して収容部3aから一旦退出する。
【0024】
球状部2aがさらに挿入されると、各規制部4b間に位置する球状部2aの幅が狭まるため、一旦押し拡げられた各規制部4bが減幅しようとすることで、球状部2aの外周面を滑るようにして開口部3b側に移動する。各規制部4bは、開口部3b側に移動するとともに、傾斜面3gに沿って移動することによって互いの間隔が狭くなる。これにより、各規制部4bの間隔は、図4に示すように、球状部2aの外径寸法よりも小さくなり、ボールスタッド2の収容部3aからの抜脱が規制される。このようにして、球状部2aは収容部3aに収容され、ボールスタッド2とソケット3が連結される。
【0025】
また、前述のボールスタッド2とソケット3との連結方法とは別の連結方法を説明する。まず、前記連結方法と同様に、ソケット3に対して抜脱規制ピン4を取り付ける。次に、抜脱規制ピン4がソケット3の規制解除位置に位置する状態において、ソケット3の開口部3bからボールスタッド2の球状部2aを収容部3aに挿入する。その後、抜脱規制ピン4をソケット3の抜脱規制位置に位置決めして、ソケット3とボールスタッド2を連結する。
【0026】
一方、例えば故障したガスステー10を交換するとき等、連結されたボールスタッド2とソケット3との連結を解除する場合には、抜脱規制ピン4を、ガスステー10側の規制解除位置に移動させる。このとき、各規制部4bは、規制溝3e以外のガイド部3dに位置して収容部3aから退出している。これにより、球状部2aの収容部3aからの抜脱の規制が解除され、ソケット3に対してボーススタッド2を分離することが可能となる。
【0027】
また、抜脱規制ピン4の操作は、操作片4dをプライヤー等の工具で把持しながら抜脱規制位置または規制解除位置に移動させることにより行われる。抜脱規制ピン4を規制解除位置から抜脱規制位置に移動させる場合、抜脱規制ピン4は、係合部4aが傾斜面3jに沿って移動することから、収容部3a側に移動させるだけで係止部3hに案内される。また、抜脱規制ピン4を抜脱規制位置から規制解除位置に移動させる場合、抜脱規制ピン4は、係止部3hに係止された係合部4aが傾斜面3iに沿って移動することから、ガスステー10側に移動させるだけで係止部3hを脱する。また、抜脱規制ピン4の規制が解除された状態で、工具によって操作片4dを把持しながら連結部3cの径方向外側に抜脱規制ピン4を移動させると、ソケット3に対して抜脱規制ピン4を取り外すことができる。
【0028】
このように、本実施形態のボールジョイントによれば、抜脱規制ピン4の規制部4bをソケット3の収容部3aに出没自在にしている。これにより、規制部4bを収容部3aに突出させることによって収容部3aに収容された球状部2aの収容部3aからの抜脱を規制し、規制部4bを収容部3aから退出させることによって収容部3aに収容された球状部の抜脱の規制を解除することができる。このため、例えば、ガスステー10が破損した場合等、ガスステー10を交換する際に、自動車本体20側に取り付けられたボールスタッド2を同時に交換する必要はない。したがって、ガスステー10の交換作業時に必要な部品点数及び作業工数を低減することが可能となる。さらに、エンジンの着脱作業等のボンネットの着脱が必要なエンジン房内整備時において、ガスステーとボールジョイントとを容易に離脱することができるため、作業工数を低減することができる。
【0029】
また、抜脱規制ピン4は、互いに開口部3bのガスステー10の中心軸を挟むように相対する両縁部側に位置することによって、球状部2aの収容部3aからの抜脱を規制する一対の規制部4bを有している。これにより、一対の規制部4bを球状部2aの径方向両側から係合させることができる。したがって、一対の規制部4bによって収容部3aに収容された球状部2aの収容部3aからの抜脱を確実に規制することが可能となる。
【0030】
また、各規制部4bは、それぞれ開口部3bの縁部側を渡る直線状に形成されるとともに、規制部4bの延びる方向に移動可能に設けられている。これにより、複雑な機構を必要とすることなく、抜脱規制ピン4を一方に移動させることによって、一対の規制部4bを同時に移動させることができる。
【0031】
また、収容部3aには、各規制部4bが収容部3aに突出している状態で球状部2aを開口部3bから挿入することによって、各規制部4bを弾性変形させながら収容部3aに球状部2aを収容させることが可能なガイド部3d(規制溝3e)が設けられている。これにより、規制部4bが収容部3bに突出している状態において、球状部2aを開口部3bから収容部3aに挿入するのみで、ボールスタッド2とソケット3を連結することができるので、連結する作業を容易に行うことが可能となる。
【0032】
また、抜脱規制ピン4は、球状部2aの抜脱の規制と抜脱の規制の解除とを切り換える操作が可能にソケット3に支持されている。これにより、球状部2aの抜脱の規制を解除した状態においても抜脱規制ピン4がソケット3から分離されることはないので、抜脱規制ピン4の紛失を防止することが可能となる。
【0033】
また、抜脱規制ピン4は、ソケット3に対して着脱自在に設けられている。これにより、ソケット3及び抜脱規制ピン4の一方が破損した場合においても、一方の部品のみを交換することができ、交換作業時の部品点数の低減を図ることが可能となる。
【0034】
また、ソケット3の連結部3cには、球状部2aの抜脱を規制する位置において抜脱規制ピン4を係止する係止部3hが設けられている。これにより、球状部2aの抜脱を規制する位置で、抜脱規制ピン4を確実に固定することができるので、ボールスタッド2とソケット3との連結が不用意に解除されることはない。
【0035】
尚、前記実施形態では、抜脱規制ピン4が開口部3bの相対する両縁部側に位置し、収容部3aに出没自在に設けられた一対の規制部4bを有するものを示したが、これに限られるものではない。収容部3aに出没自在に設けられ、収容部3aに突出して球状部2aの収容部3aからの抜脱を規制することができるものであれば、例えば図8に示すように、開口部3bの縁部側に位置する1つの規制部4bを有する抜脱規制ピン4であってもよい。
【0036】
また、前記実施形態では、抜脱規制ピン4が抜脱規制位置に位置する場合に、直線状に延びる規制部4bの中間部分が収容部3aに突出するようにしたものを示したが、これに限られるものではない。収容部3aに突出して球状部2aの収容部3aからの抜脱を規制することができれば、例えば直線状の規制部4bの端部を収容部3aに突出させるようにしてもよい。
【0037】
また、前記実施形態では、抜脱規制ピン4をガスステー10の中心軸方向の移動させることによって抜脱規制位置と規制解除位置との切り換えを行うようにしたものを示したが、これに限られるものではない。抜脱規制位置と規制解除位置との切り換えが可能であれば、抜脱規制ピンを、ガスステー10の中心軸方向と直行する方向に移動させるようにしてもよいし、ガスステー10の周方向に回転させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1…ボールジョイント、2…ボールスタッド、2a…球状部、3…ソケット、3a…収容部、3b…開口部、3c…連結部、3d…ガイド部、3e…規制溝、3h…係止部、4…抜脱規制ピン、4a…係合部、4b…規制部、10…ガスステー。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部に球形状の球状部が設けられたボールスタッドと、
ボールスタッドの球状部を挿入可能な開口部が設けられ、開口部から挿入された球状部を収容する収容部を有すると共にガスステーの端部が接続されたソケットと、を備えたガスステー用ボールジョイントにおいて、
ソケットの収容部に出没自在に設けられ、収容部に突出させることによって収容部に収容された球状部の収容部からの抜脱を規制し、収容部から退出させることによって収容部に収容された球状部の抜脱の規制を解除する抜脱規制部材を備えた
ことを特徴とするガスステー用ボールジョイント。
【請求項2】
前記抜脱規制部材は、互いに前記開口部の相対する両縁部側に位置することによって、前記収容部からの抜脱を規制する一対の規制部を有している
ことを特徴とする請求項1記載のガスステー用ボールジョイント。
【請求項3】
前記一対の規制部は、前記開口部の各縁部側を渡る直線状に形成されるとともに、前記開口部を渡る方向に移動可能に設けられている
ことを特徴とする請求項2記載のガスステー用ボールジョイント。
【請求項4】
前記各規制部は、それぞれ弾性変形可能に設けられており、
前記収容部には、各規制部が前記収容部に突出した状態で前記ボールスタッドの球状部を前記開口部から挿入することによって、各規制部を変形させながら前記球状部を前記収容部に収容させることが可能なように、各規制部を案内する溝が設けられている
ことを特徴とする請求項3記載のガスステー用ボールジョイント。
【請求項5】
前記抜脱規制部材は、前記球状部の抜脱の規制と抜脱の規制の解除とを切り換える操作が可能にソケットに支持されている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のガスステー用ボールジョイント。
【請求項6】
前記抜脱規制部材は、前記ソケットに対して着脱可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のガスステー用ボールジョイント。
【請求項7】
前記ソケットには、前記抜脱規制部材を球状部の抜脱を規制する位置において係止する係止部が設けられている
ことを特徴とする請求項5または6記載のガスステー用ボールジョイント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−17838(P2012−17838A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157145(P2010−157145)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】