説明

キサンチンオキシダーゼ阻害剤として効果的な新規化合物、その製造方法及びそれを含有する医薬組成物

本発明は、キサンチンオキシダーゼ(xanthine oxidase)阻害剤として効果的な新規化合物 、その製造方法及びその治療上有効量を含有する医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キサンチンオキシダーゼ(xanthine oxidase)阻害剤として効果的な下記一般式(1)の新規化合物、その製造方法及び治療上有効量を含有する医薬組成物に関するものである:
【化1】

(1)
(式中、A、D、E、G、Y、Qは下記定義と同義である。)
【背景技術】
【0002】
キサンチンオキシダーゼは、ヒポキサンチン(hypoxanthine)をキサンチン(xanthine)、さらに形成したキサンチンを尿酸に変換する酵素として知られている。ほとんどの哺乳動物にはウリカーゼ(uricase)が存在するが、ヒトとチンパンジーには存在せず、これにより尿酸はプリン代謝(purine metabolism)の最終産物として知られている(非特許文献1)。尿酸の血中濃度が高いままだと痛風(gout)等の様々な疾患を引き起す。
【0003】
痛風は、前述したように、体内の尿酸レベルが高いことにより生じ、尿酸結晶体が関節の軟骨や靭帯、そして周辺組織に蓄積されて激しい炎症と痛みを誘発する状態を示す。痛風は炎症性関節疾患の一種であり、過去40年間で発病率が徐々に増加している(非特許文献2)。
【0004】
1960年代から1990年代半ばまで、西欧地域の痛風患者を見ると、主に男性で約200〜300%の驚くべき増加を示している。このような痛風患者の増加速度は、肥満、老化、腎臓機能低下、高血圧などに端を発する。痛風の発病率を見ると、1.4/1000人程度の水準であると思われるが、これもまた尿酸レベルに依存する。即ち、血中尿酸値が7.0mg/dl以上の患者群では0.5%の痛風発病率であったが、尿酸値が9.0mg/dl以上の患者群では5.5%の痛風発病率であった(非特許文献3)。前述の発病率を考慮すると、血中尿酸濃度は痛風を誘発させる重要な因子であることが分かる。また、食習慣、酒、脂質、肥満なども痛風を誘発させる重要な要素として作用しうる。最近、多くの研究者らにより、尿酸と心臓麻痺、高血圧、糖尿病、腎臓疾患及び心血管系疾患との相関性に関する研究が多くの研究者により活発に行われており、尿酸管理の重要性が高まっている(非特許文献4)。さらに、キサンチンオキシダーゼの阻害剤として、アロプリノールが潰瘍性大腸炎に有効であることが知られている(非特許文献5、特許文献1)。
【0005】
2009年に米国でフェブキソスタット(febuxostat)が痛風治療剤として認可を受けるまで(非特許文献6)、過去40年間痛風治療剤として使われた薬物としてはアロプリノールが唯一であった。アロプリノールの場合、プリンとピリミジン代謝に関与する様々な酵素に対する非特異的阻害剤として知られ、キサンチンオキシダーゼに対してKi 700nMを有している(非特許文献7)。アロプリノールは、直ちにキサンチンオキシダーゼによってオキシプリノール(oxypurinol)に酸化され、この代謝物はキサンチンオキシダーゼに非常に強力な阻害剤として作用することが知られている。
【0006】
しかし、アロプリノールは胃腸管副作用と皮膚発疹を誘発し、長期服用にはあまり適さないことが知られている。特に、アロプリノールを服用する患者において、割合は低いものの予測ができず致命的であるスチーブンス−ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome)の副作用が報告されている(非特許文献8)。この副作用は皮膚と口の粘膜で細胞壊死が起こり、適切に対処しなければ、約25%が死亡に至る深刻な副作用として知られている。
【0007】
したがって、新しいキサンチンオキシダーゼ阻害剤の開発が様々な研究者により進められてきており、その結果、多く特許が公開された(例えば、特許文献1、2、3、4、5、6、7)。
【0008】
なかでも、特許文献3にはキサンチンオキシダーゼに対するピラゾールとフェニル誘導体の阻害効果が記載されており、特許文献6にはインドール化合物がキサンチンオキシダーゼに対し阻害効果を示すことが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開公報 WO07/043457
【特許文献2】国際公開公報 WO92/009279
【特許文献3】国際公開公報 WO98/018765
【特許文献4】国際公開公報 WO007/004688
【特許文献5】国際公開公報 WO08/126770
【特許文献6】国際公開公報 WO08/126898
【特許文献7】国際公開公報 WO08/126899
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】S. P. Bruce, Ann. Pharm., 2006, 40, 2187-2194
【非特許文献2】N. L. Edwards, Arthritis & Rheumatism, 2008, 58, 2587-2590
【非特許文献3】G. Nuki, Medicine, 2006, 34, 417-423
【非特許文献4】D. I. Feig et al., N. Eng. J. Med, 2008, 23, 1811-1821
【非特許文献5】Aliment. Pharmacol. Ther. 2000, 14, 1159-1162
【非特許文献6】Brain Tomlinson, Current Opin. Invest. Drugs, 2005, 6, 1168-1178
【非特許文献7】Y. Takano et al., Life Sciences, 2005, 76, 1835-1847
【非特許文献8】Felix Arellano et al., Ann. Pharm., 1993, 27, 337-43
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、非常に優れたキサンチンオキシダーゼ阻害効果を示す下記一般式(1)の新規化合物を提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、一般式(1)の化合物の新しい製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、活性成分として一般式(1)の化合物を治療的有効量で含む、キサンチンオキシダーゼ阻害用医薬組成物を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、一般式(1)の化合物を活性成分として用い留ことを含んでなる、高尿酸血症、痛風、心不全症、心血管系疾患、高血圧、糖尿病、腎臓疾患、炎症及び関節疾患、炎症性腸疾患などのキサンチンオキシダーゼと関連した疾患を治療及び/又は予防する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述した技術的課題を解決するために、本発明は下記一般式(1)で示される化合物、その製薬的に許容される塩及び異性体を提供する:
【化2】

(1)
[式中、Aは、下記置換基A−i、A−ii、A−iii、A−iv、A−v、A−vi、A−vii及びA−viiiの中から選択され、
【化3】

{ここで、Jは水素、ハロゲン、またはハロゲン置換若しくは非置換のC−C−アルキル、好ましくはC−C−アルキルを表し、
XはOまたはSを表し、
ZはCまたはNを表し、
Eは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換若しくは非置換のC−C−アルキル、または置換若しくは非置換のC−C−アルコキシを表し、
Dは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロゲン置換若しくは非置換のC−C−アルキル、−CHO、または−CH=N−OHを表す}、
Qは、下記置換基Q−i、Q−ii、Q−iii−1〜Q−iii−9から選択され、
(Q−i)水素;
(Q−ii)置換若しくは非置換の、飽和若しくは不飽和の、直鎖状、分枝状または環状のアルキル;
(Q−iii−1)
【化4】

(ここで、WはOまたはSを表し、R7は水素、または置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−2)
【化5】

(ここで、WはOまたはSを表し、R8及びR9はそれぞれ水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−3)
【化6】

(ここで、R8及びR9はそれぞれ水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−4)
【化7】

(ここで、R10及びR11はそれぞれ水素、ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−5)
【化8】

(ここで、R12は置換若しくは非置換の低級アルキル、または芳香族基を表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−6)
【化9】

(ここで、R13及びR14はそれぞれ、置換若しくは非置換の低級アルキルを表すか、またはそれらが結合しているNと一緒になって3〜7員ヘテロサイクルを形成していてもよく、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−7)
【化10】

(ここで、R15は置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−8)
【化11】

(ここで、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−9)
【化12】

(ここで、R15は置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
Yは水素、ハロゲン、置換若しくは非置換の、飽和若しくは不飽和の、直鎖状、分枝状または環状のアルキル、置換若しくは非置換のC−C−アルコキシ、置換若しくは非置換の芳香族またはヘテロ芳香族基を表し、
Gは水素を表すか、または置換若しくは非置換の、飽和若しくは不飽和の、直鎖状、分枝状または環状のアルキルを表す]。
【0016】
以下では、特に限定しない限り、治療剤の活性成分として一般式(1)の化合物には、製薬的に許容されるその塩及び異性体が全て包含され、これらはいずれも本発明の範囲に含まれるものとして解釈されなければならない。本明細書では、これらを単に‘一般式(1)の化合物’とする。
【0017】
本発明の式(1)で示される上記化合物は、キサンチンオキシダーゼ阻害剤としてこれまで知られていたものとは構造が非常に異なっている。以下の実験例で示されるように、これらは痛風に関連するキサンチンオキシダーゼに対して非常に優れた阻害活性を示す。したがって、これらの化合物は、例えば、高尿酸血症、心不全、心疾患、高血圧、糖尿病、腎臓病、炎症、関節疾患等のキサンチンオキシダーゼに関連する疾患の予防および治療に用いることができる。
【0018】
以下で、本明細書で用いられる用語を簡略に説明する。
【0019】
本明細書で特に言及されてなければ、“置換若しくは非置換”とは、置換された場合と置換されない場合をいずれも含む意味として使用される。置換された場合には、その基は、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ニトロ及びこれらの保護誘導体から選ばれた一つまたはそれ以上の基で個別にそして独立に置換されていてもよい。場合に応じて、これらの置換基も更に置換されていてもよい。
【0020】
本明細書で用いられる用語“製薬的に許容される塩”とは、化合物が投与される有機体に深刻な刺激を誘発しない、化合物の生物学的活性と物性を損傷しない、化合物の塩形態を意味する。かかる“製薬的に許容される塩”は、製薬的に許容されるアニオンを含有する無毒性酸付加塩を形成する酸、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などの無機酸、酒石酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸、サリチル酸などの有機カルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸などにより形成された酸付加塩を含む。また、製薬的に許容される塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどにより形成されたアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩;リシン、アルギニン、グアニジンなどとのアミノ酸塩;ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジエタノールアミン、コリン及びトリエチルアミンなどとの有機塩などが含まれる。本発明に係る一般式(1)の化合物は慣用的な方法によりその塩に転換することができる。
【0021】
本明細書で用いられる用語“異性体(isomer)”は、同じ一般式または分子式を有するが、光学的または立体的に異なる本発明の化合物またはその塩を意味する。本発明に係る化合物は、オキシム構造を有する場合があるので、トランス及びシス構造の幾何異性体が存在し得、これら異性体及びその塩、及び異性体の混合物(ラセミ混合物)も本発明の範囲に含まれる。
【0022】
本明細書で用いられる用語“芳香族”は、共有π電子系を有し、少なくとも一つの環を有するカルボサイクリックアリール(例えば、フェニル、ナフチル等)基を意味する。この用語は単環状式または縮合環多環式(即ち、隣接した炭素対を分けて有する環)基を含む。
【0023】
本明細書で用いられる用語“ヘテロ芳香族”は、共有π電子系を有し、少なくとも一つの環を有するヘテロカルボサイクリックアリール基を意味し、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソチアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0024】
本明細書で用いられる用語“アルキル”は、脂肪族炭化水素基を意味する。アルキル基は、アルケンやアルキン部分を全く含まない“飽和アルキル”基であってもよく、少なくとも一つのアルケンまたはアルキン部分を含む“不飽和アルキル”基であってもよい。“アルケン”は、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合からなる基を意味し、“アルキン”は、少なくとも一つの炭素−炭素三重結合からなる基を意味する。飽和であれ、不飽和であれ、アルキル基は分岐状、直鎖状または環状であってよい。
【0025】
アルキル基は、特に言及されない限り、1〜20個の炭素原子を有してもよく、低級アルキルは1〜7個の炭素原子を有してもよい。典型的なアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、エテニル(ehtenyl)、プロペニル、ブテニル(butenyl)、エチニル(ethinyl)、プロピニル、ブチニル(butinyl)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれる。アルキル基は置換されていてもよい。“置換された”場合、置換基は、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ニトロ及びこれらの保護誘導体から選択される一つまたはその以上の基で個別的にそして独立的に置換されていてもよい。
【0026】
本明細書で用いられる用語“ヘテロサイクル”は、環炭素が酸素、窒素、硫黄などで置換されている基であり、任意に二重結合を含んでいてもよい。ヘテロサイクルの例には、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピラン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0027】
本明細書で用いられる用語“ハロゲン(またはハロ)”はF(または−F)、Cl(または−Cl)、Br(または−Br)及びI(または−I)を意味する。
【0028】
前記説明以外の用語は本発明が属する分野における当業者にとって通常理解される意味として解釈される。
【0029】
本発明に係る一般式(1)の化合物中の好ましい化合物は、式中、Qが下記置換基Q−i〜Q−iii−8から選ばれる化合物である:
(Q−i)水素;
(Q−ii)ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−シクロアルキル及びO−R(ここで、RはC−C−アルキルを意味する)から選ばれた基で置換されたまたは置換されていない、C−C−アルキル;
(Q−iii−1)
【化13】

(ここで、WはOまたはSを表し、R7は水素、または置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−2)
【化14】

(ここで、WはOまたはSを表し、R8及びR9はそれぞれ独立して、水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−3)
【化15】

(ここで、R8及びR9はそれぞれ独立して、水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−4)
【化16】

(ここで、R10及びR11はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−5)
【化17】

(ここで、R12は置換若しくは非置換の低級アルキルまたは芳香族を表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−6)
【化18】

(ここで、R13及びR14はそれぞれ独立して、置換若しくは非置換の低級アルキルを表すか、それらが結合しているNと一緒になって3〜7員ヘテロサイクルを形成してもよく、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−7)
【化19】

(ここで、R15は置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−8)
【化20】

(ここで、mは1〜3の整数である)。
【0030】
また、好ましい化合物は、Aが、下記置換基A−i、A−ii、A−iii、A−iv、A−v、A−vi、A−vii及びA−viiiから選ばれる化合物である:
【化21】

(式中、Jはハロゲン−置換若しくは非置換のC−C−アルキルを表し、
XはOまたはSであり、
ZはCまたはNである)。
【0031】
好ましい一般式(1)の化合物では、置換基Eは水素、ハロゲン、シアノ、またはニトロを表す。
【0032】
好ましい一般式(1)の化合物では、置換基Dはハロゲン、シアノ、ニトロ、または−CHOを表す。
【0033】
好ましい一般式(1)の化合物では、置換基Yは水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、または芳香族基を表す。
【0034】
好ましい一般式(1)の化合物では、置換基Gは水素を表す。
【0035】
好ましい一般式(1)の化合物中でも特に好ましい化合物は、Aが、下記置換基A−i、A−iv、A−v、A−vi及びA−viiから選ばれるものである:
【化22】

[式中、Jはハロゲンにより置換されていてもよいC−C−アルキルを表し、
XはOまたはSであり、
ZはCまたはNであり、
Eは水素またはシアノを表し、
Dはシアノまたはニトロを表し、
Qは下記置換基Q−i、Q−ii及びQ−iii−1から選択され、
(Q−i)水素;
(Q−ii)ハロゲン、C−C−シクロアルキル及びO−R(ここで、RはC−C−アルキルを意味する)から選ばれた置換基により置換されたまたは置換されていない、C−C−アルキル;
(Q−iii−1)
【化23】

(ここで、WはOまたはSを表し、R7は水素またはC−C−アルキルを表し、nは0〜3の整数である);
Yは水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、またはフェニルを表し、
Gは水素を表す]。
【0036】
本発明に係る一般式(1)化合物等の代表的な例としては下記化合物が挙げられる。
1.1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
2.1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
3.1−[3−シアノ−1−シクロプロピル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
4.1−(3−シアノ−1−イソブチル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
5.1−[3−シアノ−1−(2,2−ジメチルプロピル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
6.1−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
7.1−(3−シアノ−1−sec−ブチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
8.1−[3−シアノ−1−シクロブチル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
9.1−(3−シアノ−1−シクロペンチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
10.1−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
11.1−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
12.1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸;
13.1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸;
14.1−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸;
15.1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸;
16.1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸;
17.1−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
18.1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸;
19.1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸;
20.5−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸;
21.2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イソニコチン酸;
22.2−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
23.2−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
24.2−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
25.2−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
26.2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸;
27.2−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)イソニコチン酸;
28.1−(7−シアノ−2−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
29.1−(7−シアノ−2−イソプロピル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
30.1−(7−シアノ−2−メトキシメチル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;及び
31.1−(7−シアノ−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸。
【0037】
本発明は、また一般式(1)の化合物を製造する方法を提供する。本発明の属する分野における通常の知識を有した者(“当業者”)であれば、一般式(1)の構造を基にして、様々な方法で化合物を製造することが可能であり、このような方法はいずれも本発明の範囲に含まれるものと解釈すべきである。即ち、本明細書に記載されている、先行技術に開示された種々合成法を任意に組み合わせ、本発明の範囲内で前記一般式(1)の化合物を製造することができる。従って、本発明に係る製造方法が下記提示されたものに制限されるものではない。
【0038】
一つの例示的な方法として、Qが水素でない場合の一般式(1)の化合物は、下記反応式1のように一般式(2)の化合物を塩基存在下に一般式(3)の化合物と反応する工程を含む方法によって製造される:
(反応式1)
【化24】

(式中、A、D、E、G、Y及びQは一般式(1)の定義と同義であり、但し、Qは水素でなく、Lは置換反応での離脱基であり、例えば、ハロゲン、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、またはトリフルオロメタンスルホニルオキシなどを表す)
【0039】
前記反応は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトやトリルなどのような有機溶媒中で遂行され、場合によっては、2種類以上の有機溶媒混合物が使用される。反応に用いられる塩基には、ナトリウムヒドライド、ナトリウムヒドロキシド、カリウムt−ブトキシド、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどが挙げあれ、場合によっては2種類以上が一緒に使用される。
必要ならば、Gが水素でない場合、前記反応式1で得られた化合物を加水分解してGが水素の一般式(1)の化合物を得た。
【0040】
他の例示的な方法として、Dが水素でなく、Qが水素の一般式(1)の化合物は下記反応式2によって置換基Dを導入する方法に製造される:
(反応式2)
【化25】

(式中、A、D、E、G、及びYは一般式(1)の定義と同義であり、但し、Dは水素ではない)
前記反応式2で、Dがニトロの場合、合成方法をまず、説明すれば以下のとおりである。
【0041】
化合物(4)、窒酸銀及びベンゾイルクロリドをアセトニトリルなどのような有機溶媒で反応すると、Dがニトロの目的化合物(2)が得られた。また、硝酸と酢酸無水物を用いて反応しても、Dがニトロの化合物(2)が得られ、この時、場合によっては、2種類以上の有機溶媒混合物が使用される(Tetrahedron, 2000, 56, 10133)。
【0042】
必要によっては、前記反応式1の方法によって化合物(4)にQをまず導入した後、前記説明のようにニトロ基を導入することができる。
【0043】
前記反応式2で、Dがシアノの場合、合成方法は以下のとおりである。
【0044】
化合物(4)のインドールをジクロロメタンで塩化オキサリルと反応した後、テトラヒドロフランとアンモニウムアセテートを滴下して加熱すれば、アルデヒド化合物[Dが−CHOの化合物(2)]が得られた。得られたアルデヒドをピリジン溶媒下でヒドロキシルアミンと反応すると、オキシム化合物が得られた。生成されたオキシムをテトラヒドロフランで2−クロロ−1−メチル−ピリジニウムヨージドまたはジ(イミダゾール−1−イル)メタンチオン及びトリエチルアミンと反応すると、Dが−CNの化合物(2)が得られた。この反応は論文を参照して進行することができる(J.Ludwigetal.,J.Med.Chem.,2006,49,2611).
【0045】
必要によっては、前記反応式1の方法によって化合物(4)にQをまず導入した後、前記説明のようにシアノ基を導入することができる。
【0046】
前記反応式2で出発物質として用いられた化合物(4)は下記反応式3の方法によって製造できる:
(反応式3)
【化26】

(式中、E、G及びYは一般式(1)の定義と同義である)
前記反応式3に係る化合物(4)の合成方法を、もう少し具体的に説明すれば、以下のとおりである。化合物(5)及び化合物(6)を銅(II)アセテート、ピリジンと共にN,N−ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドに溶かした後、反応して化合物(4)が得られた。さらに別の方法としては、化合物(5)及び化合物(6)をナトリウムカーボネート、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムと共にトルエンまたはジオキサンに溶かした後、反応して化合物(4)が得られた。
【0047】
前記反応物質は当業者であれば、その構造を基に、本発明の範囲内で、様々な方法によって製造することが可能である。
【0048】
当業者であれば、本発明に係る化合物の製造のための具体的な反応条件などを後記するする製造例及び実施例によって確認することができるので、それらに対する詳細な説明は省略する。
【0049】
本発明はまた、(a)治療上有効量の一般式(1)の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体及び(b)製薬的に許容されるキャリア、希釈剤、賦形剤、またはこれらの組み合わせを含むキサンチンオキシダーゼ阻害用医薬組成物を提供する。
【0050】
本明細書で用いられる用語“医薬組成物”は、本発明の化合物と希釈剤、キャリアまたは賦形剤のような他の化学成分等との混合物を意味する。医薬組成物は、生物体内に化合物が投与されることを容易にする。化合物を投与する様々な技術が存在しており、ここでは経口、注射、エアゾール、非経口、及び局所投与などが含まれるが、これらに限定されない。医薬組成物に含まれる治療上有効成分は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などのような酸化合物を一般式(1)の化合物と反応して得ることができる。
【0051】
本明細書で用いられる用語“治療上有効量(therapeutically effective amount)”は、投与される化合物の量が治療する障害の一つまたはその以上の症状をある程度軽減または除去するか、予防を要する疾患の臨床学的マーカーまたは症状の開始を遅延させるのに有効な活性成分の量を意味する。従って、治療上有効量は、(1)疾患の進行速度を逆転させる効果、(2)疾患のそれ以上の進行をある程度禁止する効果、及び/又は(3)疾患と関連した一つまたはそれ以上の症状をある程度軽減(好ましくは、除去)する効果を有する量を意味する。治療上有効量は治療を要する疾患に対する公知の生体内(in vivo)及び生体外(in vitro)モデルシステムで化合物を実験することによって経験的に決定される。
【0052】
本明細書で用いられる用語“キャリア”は、細胞または組織内に化合物の投入を容易にする化合物として定義される。例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)は生物体の細胞または組織内に多くの有機化合物等の投入を容易にするために通常使われるキャリアである。
【0053】
用語“希釈剤”は、対象化合物の生物学的活性形態を安定化させるだけでなく、化合物を溶解する、水で希釈される化合物として定義される。バッファー溶液に溶解されている塩は、当該分野で希釈剤として使用される。通常、使用されるバッファー溶液はホスフェートバッファー食塩水であり、これはヒト溶液の塩状態を摸倣しているからである。バッファー塩は低い濃度で溶液のpHを制御できるため、バッファー希釈剤が化合物の生物学的活性を変形することは稀である。
【0054】
ここに用いられた化合物は、人間患者にその自体として、または結合療法と同じように他の活性成分等と共に、または適当なキャリアや賦形剤と共に混合された医薬組成物として投与される。本応用での化合物の製剤及び投与に関する技術は“Remington’s Pharmaceutical Sciences” (Mack Publishing Co., Easton, PA, 18th edition, 1990).によく公知されている。
【0055】
本発明の医薬組成物は、例えば、慣用的な混合、溶解、顆粒化、糖衣錠−製造、粉末化、エマルジョン化、カプセル化、トラップ化(trapping)または凍結乾燥などの手段により、公知方式で製造できる。
【0056】
従って、本発明に係る医薬組成物は、1つ以上の薬剤学的に許容されるキャリアを用いる従来の方法で製造できる。前記キャリアは活性化合物の処理を容易にする賦形剤または補助剤を含んでいる。適した製剤は選択された投与ルートに左右される。公知技術、公知されたキャリア及び賦形剤、そして当分野、例えば、前述の“Remington’s Pharmaceutical Sciences”に公知された手段が適切に選択される。
【0057】
例えば、本発明では、一般式(1)の化合物は目的に応じて注射用製剤及び経口用製剤などに剤形化される。
【0058】
注射のためには、本発明の成分は液状溶液、好ましくはハンクス液、リンガー液、または生理食塩水バッファーのような薬剤学的に適したバッファーで剤形化される。粘膜透過投与のためには、通過するバリアーに適した浸透補助剤が製剤に使われる。このような浸透補助剤は当業界に一般的に公知されている。
【0059】
経口投与のためには当業界に公知された製薬的に許容されるキャリアを活性化合物と組み合わせることによって活性化合物を容易に製剤化できる。このようなキャリアは本発明の化合物が錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、糖衣錠、カプセル、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などで剤形化できる。好ましくは、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤であり、特にカプセル剤と錠剤が有用である。好ましくは、錠剤及び丸剤は腸溶性錠剤として製造される。経口用薬剤は例えば、以下のとおりに得られる。
【0060】
本発明に係る一つまたは2つ以上の化合物と一つまたは2つ以上の賦形剤を混合し、場合によっては、このような混合物を粉砕し、必要ならば適切な補助剤を投入した後、顆粒の混合物を処理して錠剤または糖衣コアを得ることができる。適切な賦形剤として、ラクトース、スクロース、マンニトールまたはソルビトールのような充填材;トウモロコシ澱粉、小麦澱粉、コメ澱粉、ポテト澱粉、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)のようなセルロース系物質などが上げられる。必要ならば、架橋ポリビニールピロリドン、寒天、またはアルギン酸またはアルギン酸ナトリウムのようなその塩などの崩壊剤(disintegrating agent)、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、結合剤などのようなキャリアが加えられる。
【0061】
経口に用いられる製剤は、ゼラチン及びグリコールまたはソルビトールのような可塑剤から作られた軟密封カプセルだけでなく、ゼラチンから作られた硬ゼラチンカプセルを含む。硬ゼラチンカプセルはラクトースのような充填材、澱粉のような結合剤、及び/又はタルクまたはステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤との混合物として、活性成分を含んでもよい。軟質カプセルで、活性化合物は脂肪酸、液体パラフィン、または液体ポリエチレングリコールのような適切な媒体に溶解または分散される。また、安定化剤が含まれてもよい。経口投与のための全ての調製はそのような投与に適した含量を含有してもよい。
【0062】
活性化合物はまた、注射剤、例えば、大きな丸薬注射や連続的な注入により、非経口投入用として剤形化される。注射用製剤は、例えば、防腐剤を加えたアンプルまたはマルチ投与容器に入った単位容量形態で提供される。組成物は有性または液状ビヒクル上の懸濁液、溶液、エマルジョンのような形態であってもよく、懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤のような製剤用成分を含んでいてもよい。
【0063】
さらに、活性化合物は使用前に発熱物質無含有滅菌水(sterilized pyrogen-free water)のような適切なビヒクルとの組み合わせのために粉末の形態であってもよい。
【0064】
活性化合物は、例えば、ココアバターや他のグリセリドのような慣用的な坐剤基材を含んでいる、坐剤または停留かん腸のような直腸投与組成物に剤形化される。
【0065】
本発明に係る医薬組成物には活性成分がその意図した目的を達成するために有効な量で含有されている。具体的に、治療的有効量は治療される対象の生存を延長するか、疾患の症状を防止、軽減または緩和するために有効な化合物の量を意味する。治療的有効量の決定は、特にここに提供された詳細な開示内容の観点から、当業者の能力範囲内にある。
【0066】
単位投与容量形態に製剤化する場合、活性成分として一般式(1)の化合物は約0.1〜1,000mgの単位容量で含有されることが好ましい。一般式(1)の化合物の投与量は患者の体重、年齢及び疾患の特殊な性質と重症度などの要因に基づいた医者の処方に従う。しかし、成人治療に必要な投与量は投与の頻度と強度により、1日当たり約1〜1000mg範囲が普通である。成人に筋肉内または静脈内投与時、一回投与量に分離して1日当たり普通約1〜500mgの全体投与量であれば十分であるが、一部患者の場合、より高い1日投与量が好ましいこともある。
【0067】
本発明は、また一般式(1)の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体を治療的有効量で用いて、ヒトキサンチンオキシダーゼ関連疾患を治療するか、予防する方法を提供する。“ヒトキサンチンオキシダーゼ関連疾患”とは、ヒトキサンチンオキシダーゼを阻害することによって治療〜予防できる疾患であり、例えば、高尿酸血症、痛風、心不全症、心血管系疾患、高血圧、糖尿病、糖尿病関連合併症、腎臓疾患、炎症及び関節疾患、炎症性腸疾患などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。前記糖尿病関連合併症の例は、高脂血症、動脈硬化、肥満、高血圧、網膜症、腎不全症などが挙げられる。
【0068】
前記“治療”とは発病症状を示す対象に使われる時、疾患の進行を中断または遅延させることを意味し、前記“予防”とは発病症状を示さないが危険性の高い対象に使われる時、発病兆候を中断または遅延させることを意味する。
【発明の効果】
【0069】
本発明に係る前記一般式(1)の化合物は、既に知られているキサンチンオキシダーゼ阻害剤とは全く異なる構造を有している。以下の実験例からも分かるように、痛風に関連したキサンチンオキシダーゼの阻害効果に優れている。従って、キサンチンオキシダーゼと関連した疾患、例えば、高尿酸血症、心不全症、心血管系疾患、高血圧、糖尿病、腎臓疾患、炎症及び関節疾患などの予防及び治療に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】実験例2によって血漿中の尿酸濃度(mg/dl)を測定した結果を示したグラフである(***P<0.001, t-test, *P<0.05, **P<0.01 Dunnett's Multiple Comparison test)。
【図2】実験例2によって血漿中の尿酸抑制率(%)を測定した結果を示したグラフである(***P<0.001, t-test, *P<0.05, **P<0.01 Dunnett's Multiple Comparison test)。
【発明を実施するための形態】
【0071】
以下、本発明を下記製造例、実施例及び実験例により詳細に説明するが、本発明の範囲がこれらに限定されるものではない。
【0072】
製造例1:1−(1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化27】

1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.00g、7.14mmol)及び1H−インドール−5−イルボロン酸(1.15g、7.14mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(70mL)に溶かした。銅(II)アセテート(0.972g、5.35mmol)とピリジン(1.2mL、14.8mmol)を加えた後、混合物を室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧蒸留し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(1.40g、5.47mmol、77%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ8.39(1H, s), 8.30(1H, br), 8.11(1H, s), 7.92(1H, d), 7.54(1H, dd), 7.47(1H, d), 7.31(1H, t), 6.64-6.62(1H, m), 4.35(2H, q), 1.39(1H, t)
Mass(EI) 256(M++1)
【0073】
製造例2:1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
下記(1)、(2)、(3)の工程を経て表題化合物を得た。
(1)1−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化28】

無水ジクロロメタン(50mL)に、塩化オキサリル(0.56mL、6.6mmol)を加え、0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(0.51mL、6.6mmol)を加えた後、0℃で30分間撹拌した。この反応液に製造例1で得た化合物1−(1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.40g、5.47mmol)とジクロロメタン(50mL)の混合液を添加し、室温で1時間還流撹拌し、溶媒を除去した。テトラヒドロフラン(100mL)と20%アンモニウムアセテート水溶液(100mL)を入れ、30分間加熱して還流撹拌した。反応終結後、反応液を冷却し、酢酸エチルを入れ、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して表題化合物を得た。
Mass(EI) 284(M++1)
【0074】
(2)1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化29】

前記工程(1)で得られた1−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルをピリジン(150mL)に溶かし、ヒドロキシ塩化アンモニウム(499mg、7.18mmol)を入れた。混合物を加熱して5時間還流撹拌した。反応終結後、溶媒を減圧濃縮し、溶媒としてアセトンを用いてシリカゲルを通しろ過して表題化合物を得た。
Mass(EI) 299(M++1)
【0075】
(3)1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化30】

前記工程(2)で得られた1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを無水テトラヒドロフラン(94mL)に溶かし、ジ(イミダゾール−1−イル)メタンチオン(90%、2.79g、14.1mmol)を入れ、2時間室温で撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、生成された固体化合物をカラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(1.32g、4.71mmol、86%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ12.40(1H, br), 9.20(1H, s), 8.37(1H, s), 8.21(1H, d), 8.14(1H, s), 7.89(1H, dd), 7.68(1H, d), 4.29(2H, q), 1.32(3H, t)
Mass(EI) 281(M++1)
【0076】
製造例3:1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化31】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(13.84g、49.38mmol)をアセトニトリル(200mL)に溶かした。炭酸セシウム(32.17g、98.74mmol)及び2−ヨードプロパン(19.7mL、198mmol)を入れ、加熱して5時間還流撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮して生成された固体化合物をカラム・クロマトグラフィーで精製して表題化合物(13.87g、43.03mmol、87%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ8.48(1H, s), 8.16(1H, s), 8.06(1H, d), 7.82(1H, s), 7.78(1H, dd), 7.57(1H, d), 4.80-4.73(1H, m), 4.38(2H, q), 1.64(6H, d), 1.42(3H, t)
Mass(EI) 323(M++1)
【0077】
製造例4:1−[3−シアノ−1−シクロプロピル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化32】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(200mg、0.71mmol)、シクロプロピルボロン酸(129mg、1.42mmol)、銅(II)アセテート(136mg、0.71mmol)、カリウムヘキサメチルジシラジド(150mg、0.71mmol)及びN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(275g、2.13mmol)をトルエン(50mL)に溶かし、95℃で15時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(120mg、52%収率)を得た。
Mass(EI) 321 (M++1)
【0078】
製造例5:1−(3−シアノ−1−sec−ブチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化33】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(100mg、0.36mmol)をN,N−ジメチルホルムアミドに溶かし、O℃で水素化ナトリウム(21mg、0.54mmol)を加えた。10分間撹拌し、2−ヨードブタン(78mg、0.43mmol)を入れて2時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を除去して表題化合物(102mg、85%収率)を得た。
Mass(EI):337(M+1)
【0079】
製造例6:1−[3−シアノ−1−シクロブチル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化34】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(100mg、0.36mmol)、水素化ナトリウム(17mg、0.72mmol)及びブロモシクロブタン(0.34mL、3.6mmol)を製造例5の方法によって反応させて、表題化合物(23mg、19%収率)を得た。
Mass(EI) 335 (M++1)
【0080】
製造例7:1−(3−シアノ−1−シクロペンチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化35】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(100mg、0.36mmol)、水素化ナトリウム(21mg、0.54mmol)及びブロモシクロペンタン(60mg、0.43mmol)を製造例5の方法によって反応して、表題化合物(91mg、74%収率)を得た。
Mass(EI) : 349(M+1)
【0081】
製造例8:1−{3−シアノ−1−[1−(メタクリロキシ)プロパン−2−イル]-インドール−5−イル}−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化36】

製造例2で得られた。1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(300mg、0.17mmol)、2−メチルスルホニルオキシプロピル2−メチルプロプ−2−エノエート(2, 2-methylsulfonyloxypropyl 2-methylprop-2-enoate)(600mg、2.6mmol)及び水素化ナトリウム(70mg、0.25mmol)を製造例5と同様にして反応して、表題化合物(200mg、0.49mmol、46%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) (1:1 mixture)δ 8.45(2H, s), 8.13(2H, s), 8.04(2H, m), 7.80(1H, s), 7.76(2H, m), 7.66(1H, s), 7.57(2H, m), 6.17(1H, s), 6.13(1H, m), 6.04(1H, s), 5.93(1H, s), 5.63~5.53(4H, m), 5.34(1H, m), 5.02(1H, m), 4.37(4H, q), 1.88(3H, s), 1.82(3H, s), 1.71(3H), 1.46(3H, d), 1.39(6H, t)
Mass(EI) 407 (M++1)
【0082】
製造例9:1−[3−シアノ−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化37】

製造例8で得られた1−{3−シアノ−1−[1−(メタクリロキシ)プロパン−2−イル]-インドール−5−イル}−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(200mg、0.49mmol)に、テトラヒドロフラン(8mL)、メタノール(8mL)及び1N−水酸化ナトリウム水溶液(8mL)を入れ、室温で30分間撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、1N−塩酸水溶液(10mL)を加えた。生成した固体を乾燥し、1−[3−シアノ−1−(ヒドロキシプロパン−2−イル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸(87mg、0.28mmol、57%収率)を得た。これをN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶かし、炭酸カリウム(46mg、0.33mmol)とブロモエタン(0.06mL、0.84mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(75mg、0.22mmol、79%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) (1:1 mixture) δ 8.45(2H, s), 8.13(2H, s), 8.04(2H, m), 7.88(1H, s), 7.78(1H, s), 7.74(2H, m), 7.55(2H, m), 4.35(4H, q), 4.27(2H, m), 4.12(2H, m), 3.97(2H, m), 1.66(3H, d), 1.39(6H, t), 1.31(3H, d)
Mass(EI) 339 (M++1)
【0083】
製造例10:1−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化38】

製造例9で得られた1−[3−シアノ−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(75mg、0.22mmol)にジクロロメタン(4mL)、(ジメチルアミノ)硫黄トリフルオリド(0.04mL、0.3mmol)を順に加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、酢酸エチル(20mL)を加え、混合物を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(56mg、0.16mmol、74%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) (1:1 mixture) δ 8.45(2H, s), 8.12(2H, s), 8.04(1H, s), 8.03(1H, s), 7.85(1H, s), 7.75(2H, m), 7.73(1H, s), 7.51(2H, m), 5.01~4.62(4H, m), 4.35(4H, q), 4.46~4.26(2H, m), 1.70(3H, dd), 1.45(3H, d), 1.39(6H, t)
Mass(EI) 341 (M++1)
【0084】
製造例11:1−(3−シアノ−1−テトラヒドロフラン−3−イル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化39】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(150mg、0.53mmol)とテトラヒドロフラン−3−イル−メタンスルホネート(270mg、1.59mmol)を製造例5と同様にして反応して、表題化合物(150mg、0.43mmol、80%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.45(1H, s), 8.13(1H, m), 8.04(1H, d), 7.85(1H, s), 7.78(1H, dd), 7.59(1H, d), 5.13(1H, m), 4.36(2H, q), 4.21(2H, m), 4.24~4.18(1H, m), 4.10~3.95(1H, m), 2.63(1H, m), 2.20(1H, m), 1.39(1H, t)
Mass(EI) 351 (M++1)
【0085】
製造例12:1−(1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化40】

3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.43g、9.27mmol)及び1H−インドール−5−イルボロン酸(1.50g、9.29mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(93mL)に溶かした。銅(II)アセテート(1.27g、6.98mmol)とピリジン(1.50mL、18.5mmol)を加え、混合物を室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧蒸留し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(1.2433g、4.62mmol、50%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.35(1H, s), 8.30(1H, br), 7.91(1H, d), 7.53(1H, dd), 7.47(1H, d), 7.32(1H, t), 6.63(1H, s), 4.35(2H, q), 2.61(3H, s), 1.41(3H, t)
Mass(EI) 270(M++1)
【0086】
製造例13:1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステルの製造
下記(1)、(2)、(3)の工程を経て表題化合物を得た。
(1)1−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化41】

製造例12で得られた1−(1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル(540mg、2.01mmol)、塩化オキサリル(0.20mL、2.36mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.19mL、2.45mmol)及びジクロロメタンを製造例2の過程(1)の方法で反応して、表題化合物を得た。
Mass(EI) 298(M++1)
【0087】
(2)1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化42】

前記工程(1)で得られた1−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル、ヒドロキシ塩化アンモニウム(172mg、2.47mmol)及びピリジンを製造例2の工程(2)の方法で反応して、表題化合物を得た。
Mass(EI) 313(M++1)
【0088】
(3)1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化43】

前記工程(2)で得られた1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル、ジ(イミダゾール−1−イル)メタンチオン(90%、1.05g、5.31mmol)及び無水テトラヒドロフランを製造例2の工程(3)の方法で反応して、表題化合物(420.1mg、1.43mmol、71%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 12.40(1H, br), 9.06(1H, s), 8.35(1H, s), 8.16(1H, d), 7.86(1H, dd), 7.65(1H, d), 4.27(2H, q), 2.47(3H, s), 1.32(3H, t)
Mass(EI) 295(M++1)
【0089】
製造例14:1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化44】

製造例13で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル(140mg、0.48mmol)、水素化ナトリウム(17mg、0.71mmol)及び2−ヨードプロパン(0.10mL、0.96mmol)を製造例5の方法で反応して、表題化合物(150mg、93%収率)を得た。
【0090】
製造例15:1−(1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化45】

1H−インドール−5−イルボロン酸(1,000mg、6.21mmol)と3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(646mg、3.10mmol)を製造例1と同様に反応させて、表題化合物(723mg、72%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) 8.46(1H, s), 7.93(1H, s), 7.53(1H, d), 7.51(1H, d), 7.33(1H, d), 6.64(1H, d), 4.36(2H, q), 1.37(3H, t)
Mass(EI) 324 (M++1)
【0091】
製造例16:1−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化46】

製造例15で得られた1−(1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(720mg、2.23mmol)を製造例2の工程(1)の方法によって反応して、表題化合物(750mg、96%収率)を得た。
Mass(EI) 352 (M++1)
【0092】
製造例17:1−{3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル}−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化47】

製造例16で得られた1−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(750mg、2.13mmol)を製造例2の工程(2)の方法によって反応して、表題化合物(680mg、87%収率)を得た。
Mass(EI) 367 (M++1)
【0093】
製造例18:1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化48】

製造例17で得られた1−{3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル}−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(680mg、1.86mmol)を製造例2の工程(3)の方法によって反応して、表題化合物(562mg、87%収率)を得た。
Mass(EI) 349 (M++1)
【0094】
製造例19:1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化49】

製造例18で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(130mg、0.37mmol)、水素化ナトリウム(13mg、0.56mmol)及び2−ヨードプロパン(0.07mL、0.74mmol)を製造例5と同様に反応させて、表題化合物(130mg、90%収率)を得た。
Mass(EI) 391 (M++1)
【0095】
製造例20:1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化50】

製造例18で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(110mg、0.32mmol)、水素化ナトリウム(11mg、0.47mmol)及びブロモメチルシクロプロパン(0.06mL、0.64mmol)を製造例5の方法と同様に反応させて、表題化合物(110mg、85%収率)を得た。
Mass(EI) 403 (M++1)
【0096】
製造例21:1−(3−ニトロ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化51】

製造例1で得られた1−(1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(293.6mg、1.15mmol)をアセトニトリル(2.3mL)に溶かした。0℃で硝酸銀(214.9mg、1.27mmol)を加え、ベンゾイルクロリドを窒素下でゆっくり滴下した。反応終結後、反応液を冷却し、酢酸エチルを入れ、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、生成された固体化合物をカラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(119.1mg、0.397mmol、34%収率)を得た。
Mass(EI) 301(M++1)
【0097】
製造例22:1−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化52】

製造例21で得られた1−(3−ニトロ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(119.1mg、0.397mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)に溶かした。水素化ナトリウム(55%、26.0mg、0.60mmol)を0℃で加え、混合物を室温で10分間撹拌した。2−ヨードプロパン(19.7mL、198mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。溶媒を蒸留し、残渣に酢酸エチルを加え、混合物を塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過した、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(60.8mg、0.178mmol、45%収率)を得た。
Mass(EI) 343(M++1)
【0098】
製造例23:1−(1H−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステルの製造
【化53】

1H−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステル(1.12g、8.79mmol)、1H−インドール−5−イルボロン酸(1.42g、8.79mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(90mL)、銅(II)アセテート(1.20g、6.60mmol)及びピリジン(1.40mL、17.3mmol)を製造例1の方法で反応して、表題化合物(519.7mg、2.15mmol、24%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.52(1H, s), 8.33(1H, br), 7.88(1H, s), 7.47-7.42(2H, m), 7.28(1H, t), 6.58(1H, t), 3.98(3H, s)
Mass(EI) 243(M++1)
【0099】
製造例24:1−(1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステルの製造
【化54】

製造例23で得られた1−(1H−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステル(139.5mg、0.58mmol)、水素化ナトリウム(55%、38mg、0.87mmol)、2−ヨードプロパン(0.09mL、0.90mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5.8mL)を製造例5の方法と同様に反応させて、表題化合物(83.4mg、0.29mmol、51%収率)を得た。
Mass(EI) 285(M++1)
【0100】
製造例25:1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステルの製造
下記(1)、(2)、(3)の工程を経て表題化合物を得た。
(1)1−(3−ホルミル−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステルの製造
【化55】

製造例24で得られた1−(1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステル(83.4mg、0.29mmol)、塩化オキサリル(0.03mL、0.35mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.03mL、0.39mmol)及びジクロロメタンを製造例2の過程(1)の方法と同様に反応させて、表題化合物を得た。
Mass(EI) 313(M++1)
【0101】
(2)1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステルの製造
【化56】

前記工程(1)で得られた1−(3−ホルミル−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステル、ヒドロキシ塩化アンモニウム(24mg、0.35mmol)及びピリジンを製造例2の工程(2)の方法と同様に反応させて、表題化合物を得た。
Mass(EI) 328(M++1)
【0102】
(3)1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステルの製造
【化57】

前記工程(2)で得られた1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステル、ジ(イミダゾール−1−イル)メタンチオン(90%、148mg、0.75mmol)及び無水テトラヒドロフランを製造例2の工程(3)の方法と同様に反応させて、表題化合物を得た。
Mass(EI) 310(M++1)
【0103】
製造例26:1−(1H−インドール−5−イル)−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化58】

エチルシアノアセテート(1.0g、7.75mmol)とt−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(2.7g、15.5mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。減圧蒸留した後、5−アミノインドール(1.3g、7.75mmol)を入れた。n−ブタノールに溶かし、15時間還流した。反応液を冷却し、酢酸エチルを入れ、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(0.33g、17%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.52(1H, s), 8.00(1H, s), 7.88(1H, s), 7.70(1H, d), 7.55(1H, d), 7.40(1H, d), 7.26(1H, d), 6.67(1H, s), 4.48(2H, q), 1.46(3H, t)
Mass(EI) : 256(M+1)
【0104】
製造例27:1−(1−イソプロピル−インドール−5−イル)−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化59】

製造例26で得られた1−(1H−インドール−5−イル)−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.33g、1.29mmol)、炭酸セシウム(0.63g、1.94mmol)及び2−ヨードプロパン(0.26g、1.55mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶かし、5時間還流した。酢酸エチル(50mL)を加え、重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を分離して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(90mg、24%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.00(1H, s), 7.87(1H, s), 7.67(1H, s), 7.51(1H, d), 7.40(1H, d), 7.26(1H, d), 6.63(1H, s), 4.78(1H, m), 4.48(2H, q), 1.62(6H, d), 1.46(3H, t)
Mass(EI) : 298(M+1)
【0105】
製造例28:1−(3−ホルミル−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化60】

無水ジクロロメタン(30mL)に塩化オキサリル(0.03mL、0.36mmol)を入れた。0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(0.03mL、0.36mmol)を入れた後、0℃で30分間撹拌した。この反応液に製造例27で得られた化合物1−(1−イソプロピル−インドール−5−イル)−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.09g、0.3mmol)を入れ、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣にテトラヒドロフラン(30mL)と20%アンモニウムアセテート水溶液(30mL)を入れ、混合物を30分間加熱して還流撹拌した。反応液を冷却して、酸エチルを入れ、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(0.09g、92%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 10.08(1H, s), 8.45(1H, s), 8.06(1H, s), 8.00(1H, s), 7.96(1H, d), 7.59(1H, d), 7.42(1H, d), 4.80(1H, m), 4.48(2H, q), 1.66(6H, d), 1.46(3H, t)
Mass(EI) : 326(M+1)
【0106】
製造例29:1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1−イソプロピル−インドール−5−イル]イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
製造例28で得られた1−(3−ホルミル−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.09g、0.27mmol)をピリジン(30mL)に溶かした。ヒドロキシ塩化アンモニウム(23mg、0.33mmol)を入れた後、混合物を加熱して5時間還流撹拌した。反応終結後、溶媒を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを入れ、1N−塩酸水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物を酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(0.08g、98%収率)を得た。
Mass(EI) : 341(M+1)
【0107】
製造例30:1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化61】

製造例29で得られた1−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1−イソプロピル−インドール−5−イル]イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.08g、0.27mmol)を無水テトラヒドロフラン(30mL)に溶かした。ジ(イミダゾール−1−イル)メタンチオン(0.12g、0.67mmol)を入れ、室温で13時間撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルを入れ、0.5N−塩酸水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物を酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(86mg、78%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.04(2H, d), 7.88(1H, s), 7.82(1H, s), 7.63(1H, d), 7.42(1H, d), 4.80(1H, m), 4.43(2H, q), 1.63(6H, d), 1.28(3H, t)
Mass(EI) : 323(M+1)
【0108】
製造例31:5−(1H−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
【化62】

5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(0.5g、2.26mmol)、1H−インドール−5−イルボロン酸(0.36g、2.26mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.13g、0.11mmol)及び炭酸ナトリウム(0.48g、4.52mmol)をジオキサン(30mL)に溶かし、5時間還流した。酢酸エチル(30mL)を加え、混合物を重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.36g、2%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.29(1H, s), 7.98(1H, s), 7.81(1H, s), 7.54(1H, d), 7.47(1H, d), 7.31(2H, s), 6.65(1H, s), 3.95(3H, s)
Mass(EI) : 257(M+1)
【0109】
製造例32:5−(1-イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
【化63】

製造例31で得られた5−(1H−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(0.26g、1.01mmol)、炭酸セシウム(0.32g、2.02mmol)及び2−ヨードプロパン(0.25g、0.59mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶かし、5時間還流した。酢酸エチル(50mL)を加え、混合物を重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.3g、99%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 7.96(1H, s), 7.81(1H, s), 7.54(1H, d), 7.42(1H, d), 7.30(2H, s), 6.60(1H, s), 3.94(3H, s)
Mass(EI) : 300(M+1)
【0110】
製造例33:5−(3-ホルミル−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
【化64】

無水ジクロロメタン(30mL)に塩化オキサリル(0.1mL、1.2mmol)を入れ、0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL、1.2mmol)を入れ、0℃で30分間撹拌した。この反応液に製造例32で得られた化合物5−(1−イソプロピル−インドール−5−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(0.3g、1.0mmol)を入れ、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣にテトラヒドロフラン(30mL)と20%アンモニウムアセテート水溶液(30mL)を入れ、混合物を30分間加熱して還流撹拌した。反応液を冷却し、酢酸エチルを入れ、混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(0.32g、99%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 10.08(1H, s), 8.67(1H, s), 7.92(1H, s), 7.84(1H, d), 7.67(1H, d), 7.50(1H, d), 7.42(1H, d), 4.77(1H, m), 3.96(3H, s), 1.68(6H, d)
Mass(EI) : 328(M+1)
【0111】
製造例34:5−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
【化65】

製造例33で得られた5−(3-ホルミル−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(0.32g、0.97mmol)をピリジン(30mL)に溶かし、ヒドロキシ塩化アンモニウム(81mg、1.17mmol)を入れ、混合物を加熱して5時間還流撹拌した。反応終結後、溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチルを入れ、1N−塩酸水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物を酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(0.29g、89%収率)を得た。
Mass(EI) : 343(M+1)
【0112】
製造例35:5−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
【化66】

製造例34で得られた5−[3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1−イソプロピル−インドール−5−イル]-チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(0.29g、0.85mmol)を無水テトラヒドロフラン(30mL)に溶かした。2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド(0.25g、1.02mmol)を入れ、室温で10分間撹拌した。この反応液にトリエチルアミン(0.47mL、3.4mmol)を15分間ゆっくり滴下し、室温で20時間撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルを入れた。混合物を0.5N−塩酸水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物を酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(0.183g、67%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 8.21(1H, s), 7.96(1H, s), 7.80(1H, d), 7.71(2H, d), 7.49(1H, d), 4.91(1H, m), 3.93(3H, s), 1.61(6H, d)
Mass(EI) : 325(M+1)
【0113】
製造例36:2−(1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステルの製造
【化67】

2−クロロイソニコチン酸メチルエステル(1.22g、7.11mmol)、1H−インドール−5−ボロン酸(1.15g、7.13mmol)、2M−ナトリウムカーボネート水溶液(10mL、20mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.41g、0.35mmol)をトルエン(140mL)に溶かし、12時間還流撹拌した。反応終結後、酢酸エチル(200mL)を加え、塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(440mg、1.74mmol、25%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.82(1H, dd), 8.36(2H, s), 8.24(1H, br), 7.95(1H, dd), 7.71(1H, dd), 7.51(1H, d), 7.27(1H, m), 6.66(1H, m), 4.00(3H, s)
Mass(EI) 253 (M++1)
【0114】
製造例37:2−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステルの製造
【化68】

無水ジクロロメタン(35mL)に塩化オキサリル(0.23mL、2.71mmol)を入れた。0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(0.27mL、3.48mmol)を入れ、混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応液に製造例36で得られた化合物2−(1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステル(0.44g、1.74mmol)を入れ、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、テトラヒドロフラン(40mL)と20%アンモニウムアセテート水溶液(30mL)を入れ、混合物を30分間加熱して還流撹拌した。反応液を冷却し、酢酸エチルを入れ、混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、2−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステルを得た。
前記で得られた2−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステルをピリジン(16mL)に溶かし、ヒドロキシ塩化アンモニウム(134mg、1.93mmol)を入れ、混合物を加熱して2時間還流撹拌した。反応終結後、溶媒を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを入れ、塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。生成された固体化合物を酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、2−{3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル}イソニコチン酸メチルエステルを得た。
前記で得られた2−{3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル}イソニコチン酸メチルエステルとジ(イミダゾール−1−イル)メタンチオン(0.8g、4.48mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した。反応終結後、反応液に酢酸エチルを加え、塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.36g、1.30mmol、76%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.98(1H, br), 8.90(1H, d), 8.50(1H, s), 8.42(1H, s), 8.17(1H, dd), 7.83(2H, m), 7.62(1H, d), 4.07(3H, s)
Mass(EI) 278 (M++1)
【0115】
製造例38:2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イソニコチン酸イソプロピルエステルの製造
【化69】

製造例37で得られた2−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステル(13mg、0.047mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶かした。水素化ナトリウム(3mg、0.68mmol)を0℃で加え、室温で10分間撹拌した。2−ヨードプロパン(0.02mL、0.23mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終結後、溶液を減圧濃縮し、酢酸エチル(50mL)を加え、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(13mg、0.037mmol、80%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.84(1H, d), 8.43(1H, d), 8.34(1H, m), 8.11(1H, dd), 7.79(1H, dd), 7.77(1H, s), 7.56(1H, d), 5.34(1H, m), 4.75(1H,m), 1.58(6H, d), 1.44(6H, d)
Mass(EI) 348 (M++1)
【0116】
製造例39:2−{3−シアノ−1−[1−(メタクリロキシ)プロパン−2−イル]-インドール−5−イル}イソニコチン酸メチルエステルの製造
【化70】

製造例37で得られた2−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステル(250mg、0.90mmol)、2−メチルスルホニルオキシプロピル2−メチルプロプ−2−エノエート(500mg、2.25mmol)及び水素化ナトリウム(78mg、1.8mmol)を製造例5と同様に反応させて、表題化合物(140mg、0.34mmol、40%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3)(1:1 mixture) δ 8.86(2H, m), 8.44(2H, m), 8.38(2H, m), 8.14(2H, m), 7.78(2H, m), 7.77(1H, s), 7.64(1H, s), 7.58(1H, s), 7.56(1H, s), 6.05(1H, s), 5.93(1H, s), 5.59(1H, m), 5.52(1H, m), 5.35(1H, m), 4.97(1H, m), 4.45(1H, s), 4.43(1H, s), 4.38(1H, d), 4.35(1H, d), 4.03(6H, s), 1.88(3H, m), 1.82(3H, m), 1.70(2H, d), 1.34(2H, d)
Mass(EI) 404 (M++1)
【0117】
製造例40:2−[3−シアノ−1−(ヒドロキシプロパン−2−イル−インドール−5−イル)イソニコチン酸の製造
【化71】

製造例39で得られた2−{3−シアノ−1−[1−(メタクリロキシ)プロパン−2−イル]−インドール−5−イル}イソニコチン酸メチルエステル(140mg、0.34mmol)にテトラヒドロフラン(5.0mL)、水(5.0mL)、メタノール(5.0mL)を加え、溶かした。水酸化ナトリウム(280mg、6.8mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。1N−塩酸水溶液を加えて生じた固体をろ過して、表題化合物(96mg、0.29mmol、86%収率)を得た。
Mass(EI) 322 (M++1)
【0118】
製造例41:2−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸エチルエステルの製造
【化72】

製造例40で得られた2−[3−シアノ−1−(ヒドロキシプロパン−2−イル-インドール−5−イル)イソニコチン酸(96mg、0.29mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶かし、炭酸カリウム(62mg、0.43mmol)とブロモエタン(0.07mL、0.86mmol)を加えた。溶液を室温で12時間撹拌し、反応液を減圧濃縮した。飽和塩化アンモニウム(5mL)を加え、酢酸エチル(20mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を除去し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、2−[3−シアノ−1−(ヒドロキシプロパン−2−イル−インドール−5−イル)イソニコチン酸エチルエステル(70mg、0.20mmol、67%収率)を得た。ここにジクロロメタン(4mL)を加え、(ジメチルアミノ)硫黄トリフルオリド(0.04mL、0.30mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応終結後、酢酸エチルを加えた。混合物を塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を除去し、残渣をカラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(39mg、0.11mmol、55%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) (1:1 mixture) δ 8.84(2H, m), 8.43(2H, m), 8.36(2H, s), 8.14(1H, m), 8.12(1H, m), 7.79(2H, m), 7.71(1H, m), 7.49(1H, m), 5.09~4.28(6H, m), 4.47(4H, q), 1.70(3H, d), 1.46(6H, t), 1.38(3H, d)
Mass(EI) 352 (M++1)
【0119】
製造例42:2−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸メチルエステルの製造
【化73】

製造例37で得られた2−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステル(65mg、0.023mmol)を製造例5と同様に反応させて、表題化合物(44mg、0.13mmol、57%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.85(1H, dd), 8.43(1H, m), 8.37(1H, m), 8.12(1H, dd), 7.78(1H, dd), 7.75(1H, s), 7.52(1H, d), 4.35(2H, t), 4.02(3H, s), 3.74(2H, t), 3.35(3H, s)
Mass(EI) 336 (M++1)
【0120】
製造例43:2−(1H−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸メチルエステルの製造
【化74】

2−クロロ−6−メチルイソニコチン酸メチルエステル(1g、5.38mmol)を製造例36と同様に反応させて、表題化合物(420mg、1.57mmol、29%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.35(1H, m), 8.22(1H, br), 7.94(1H, dd), 7.59(1H, m), 7.48(2H, m), 6.65(1H, m), 3.98(3H, s), 2.70(3H, s)
Mass(EI) 267 (M++1)
【0121】
製造例44:2−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸メチルエステルの製造
【化75】

製造例43で得られた2−(1H−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸メチルエステル(420mg、1.57mmol)を製造例2の工程(1)と同様に反応させて、表題化合物(350mg、1.18mmol、75%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 10.12(1H, s), 8.93(1H, s), 8.89(1H, br), 8.20(1H, d), 8.13(1H, dd), 7.89(1H, d), 7.65(1H, s), 7.53(1H, d), 4.00(3H, s), 2.71(3H, s)
Mass(EI) 295 (M++1)
【0122】
製造例45:2−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸メチルエステルの製造
【化76】

製造例44で得られた2−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸メチルエステル(350mg、1.18mmol)を製造例2の工程(2)と同様に反応させて、2−{3−[(E,Z)−ヒドロキシイミノメチル]−1H−インドール−5−イル}−6−メチルイソニコチン酸メチルエステルを得た。これを製造例2の工程(3)と同様に反応させて、表題化合物(220mg、0.76mmol、64%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 8.32(1H, s), 8.18(1H, s), 8.04(1H, s), 7.95(1H, d), 7.72(1H, s), 7.65(1H, d), 4.00(3H, s), 2.71(3H, s)
Mass(EI) 292 (M++1)
【0123】
製造例46:2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸イソプロピルエステルの製造
【化77】

製造例45で得られた2−(3−シアノ−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸メチルエステル(100mg、0.34mmol)を製造例5と同様に反応させて、表題化合物(80mg、0.22mmol、64%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.44(1H, d), 8.12(1H, s), 8.08(1H, dd), 7.75(1H, s), 7.64(1H, s), 7.53(1H, d), 5.32(1H, m), 4.60(1H, m), 2.82(3H, s), 1.60(6H, d), 1.37(6H, d)
Mass(EI) 362 (M++1)
【0124】
製造例47:2−(1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸エチルエステルの製造
【化78】

2−ブロモイソニコチン酸エチルエステル(2g、8.66mmol)を製造例1と同様に反応させて、表題化合物(1.4g、5.25mmol、60%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.81(1H, d), 8.35(3H, br), 7.94(1H, dd), 7.72(1H, dd), 7.49(1H, d), 7.25(1H, m), 6.65(1H, m), 4.45(2H, q), 1.44(3H, t)
Mass(EI) 267 (M++1)
【0125】
製造例48:2−[1−(フェニルスルホニル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸エチルエステルの製造
【化79】

製造例47で得られた2−(1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸エチルエステル(1.4g、5.25mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に溶かし、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(460mg、10.5mmol)とフェニルスルホニルクロリド(0.8mL、6.3mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、酢酸エチル(100mL)を加え、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧乾燥した。カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(1.2g、2.95mmol、56%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.81(1H, dd), 8.29(1H, m), 8.22(1H, m), 8.11(1H, d), 8.02(1H, dd), 7.89(2H, m), 7.76(1H, dd), 7.61(1H, d), 7.54(1H, m), 7.44(2H, t), 6.76(1H, d), 4.45(2H, q), 1.44(3H, t)
Mass(EI) 407 (M++1)
【0126】
製造例49:2−[3−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸エチルエステルの製造
【化80】

製造例48で得られた2−[1−(フェニルスルホニル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸エチルエステル(300mg、0.73mmol)を酢酸無水物(4mL)に溶かし、硝酸(90%、赤煙、0.1mL、2.2mmol)をゆっくり加えた。混合物を室温で12時間撹拌し、反応液を氷水(100mL)に注いだ。酢酸エチル(100mL)を加えて有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。生成された固体をろ過して、表題化合物(330mg、0.72mmol、99%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 9.12(1H, d), 8.76(1H, d), 8.67(1H, s), 8.57(1H, d), 8.26(1H, d), 8.22(1H, dd), 8.11(1H, m), 8.05(2H, m), 7.71(1H, t), 7.60(2H, t), 4.55(2H, t), 1.49(3H, t)
Mass(EI) 452 (M++1)
【0127】
製造例50:2−(3−ニトロ−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸の製造
【化81】

製造例49で得られた2−[3−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−5−イル]イソニコチン酸エチルエステル(330mg、0.72mmol)を製造例40と同様に反応させて、表題化合物(200mg、0.7mmol、97%収率)を得た。
Mass(EI) 284 (M++1)
【0128】
製造例51:2−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)イソニコチン酸イソプロピルエステルの製造
【化82】

製造例50で得られた2−(3−ニトロ−1H−インドール−5−イル)イソニコチン酸(200mg、0.7mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶かした。炭酸セシウム(450mg、1.4mmol)と2−ヨードプロパン(0.7mL、7mmol)を加え、80℃で2時間還流撹拌した。反応終結後、反応液を減圧濃縮し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(200mg、0.54mmol、80%収率)を得た。
Mass(EI) 368 (M++1)
【0129】
製造例52:2−アミノ−5−ヨード−ベンゾニトリルの製造
【化83】

2−アミノ−ベンゾニトリル(10g、0.085mol)とヨウ化アンモニウム(13.5g、0.094mol)を酢酸(200mL)に溶かした。室温で30%過酸化水素水溶液(5.3mL、0.094mmol)をゆっくり加え、12時間撹拌した。反応終結後、反応液をセライトろ過した。ろ液にチオ硫酸ナトリウム液を処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層をナトリウムスルフェートで乾燥し、ろ過した。ジクロロメタン(10mL)とヘキサン(200mL)を用いて固体化し、ろ過し、窒素ガス下乾燥して、表題化合物(10g、収率48%)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 7.64 (1H, d), 7.56 (1H, dd), 6.35 (1H, d), 4.44 (2H, br s)
Mass(EI) 245 (M++1)
【0130】
製造例53:1−(4−アミノ−3−シアノ−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化84】

製造例52で得られた2−アミノ−5−ヨード−ベンゾニトリル(5g、20mmol)をトルエン(40mL)に溶かした。室温で1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.3g、16.7mmol)、ヨウ化銅(0.323g、1.7mmol)、炭酸カリウム(4.9g、36mmol)及びN,N−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン(0.37mL、3.4mmol)を加え、24時間還流した。溶液を、酢酸エチルを用いてセライトろ過し、溶媒を蒸留した。ジクロロメタンとメタノールを用いて得た個体をろ過し、窒素ガス下乾燥して、表題化合物(2.95g、収率56%)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.25 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.72 (1H, d), 7.71-7.57 (2H, m), 6.84 (1H, d), 4.55 (2H, br s), 4.35-4.30 (2H, q), 1.37 (3H, t)
Mass(EI) 257 (M++1)
【0131】
製造例54:1−(4−アミノ−3−シアノ−5−ヨード−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化85】

製造例53で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−フェニル)−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル(2.1g、8.2mmol)、ヨウ素(3.1g、12.3mmol)及び窒酸銀(2.55g、8.2mmol)をエタノール(50mL)に加え、室温で12時間反応した。反応後、溶液を、エタノールを用いてセライトろ過した。ろ過後、チオ硫酸ナトリウム(20mL)を加え、酢酸エチル(100mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥した。全ての溶媒を除去した。ヘキサンとジクロロメタンを用いて得た個体をろ過し、窒素ガス下乾燥して、表題化合物(1.5g、49%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.29 (1H, s), 8.26 (1H, d), 8.10 (1H, s), 7.78 (1H, d), 5.05 (2H, br s), 4.41-4.35 (2H, q), 1.42 (3H, t)
Mass(EI) 383 (M++1)
【0132】
製造例55:1−(4−アミノ−3−シアノ−5−フェニルエチニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化86】

製造例54で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−ヨード−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.038g、0.1mmol)、ジクロロビス(トリフェニルポスファイン)パラジウム(0.035g、0.05mmol)、ヨウ化銅(2mg、0.01mmol)、エチニル−ベンゼン(0.055mL、0.5mmol)及びトリエチルアミン(0.07mL、0.5mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に加え、室温で3時間反応した。反応後、酢酸エチルを用いて、溶液をセライトろ過した。ろ過後、1N塩酸溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.03g、収率82%)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.29 (1H, s), 8.26 (1H, d), 8.10 (1H, s), 7.78 (1H, d), 5.05 (2H, br s), 4.41-4.35 (2H, q), 1.42 (3H, t)
Mass(EI) 357 (M++1)
【0133】
製造例56:1−(7−シアノ−2−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化87】

製造例55で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−フェニルエチニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.03g、0.084mmol)を1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(3mL)に溶かした。室温でカリウムt−ブトキシド(0.014g、0.13mmol)を加え、1時間撹拌した。反応後、酢酸エチル(20mL)を加え、水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.02g、67%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 9.60 (1H, d), 8.41 (1H, s), 8.11 (1H, s), 8.10 (1H, s), 7.85 (1H, s), 7.71-7.41 (5H, m), 6.94 (1H, d), 4.36-4.32 (2H, q), 1.38 (3H, t)
Mass(EI) 357 (M++1)
【0134】
製造例57:1−[4−アミノ−3−シアノ−5−(3−メチル−1−ブチニル)−フェニル]−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化88】

製造例54で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−ヨード−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.1g、0.27mmol)と3−メチル−1−ブチン(0.057mL、0.23mmol)を製造例55と同様に反応させて、表題化合物(0.06g、69%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.25 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.75 (1H, d), 7.66 (1H, d), 5.02 (2H, br s), 4.34-4.30 (2H, q), 2.87-2.84 (1H, m), 1.36 (3H, t), 1.31 (6H, d)
Mass(EI) 323 (M++1)
【0135】
製造例58:1−[4−アミノ−3−シアノ−5−(3−メトキシ−1−プロピニル)−フェニル]−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化89】

製造例54で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−ヨード−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.2g、0.54mmol)と3−メトキシ−プロピン(0.068mL、0.81mmol)を製造例55と同様に反応させて、表題化合物(0.16g、91%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.24 (1H, s), 8.02 (1H, s), 7.78 (1H, d), 7.69 (1H, d), 4.36 (2H, s), 4.32-4.28 (2H, q), 3.44 (3H, s), 3.37 (2H, s), 1.33 (3H, t)
Mass(EI) 325 (M++1)
【0136】
製造例59:1−(4−アミノ−3−シアノ−5−トリメチルシラニルエチニル−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化90】

製造例54で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−ヨード−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.1g、0.27mmol)とエチニル−トリメチル−シラン(0.057mL、0.41mmol)を製造例55と同様に反応させて、表題化合物(0.16g、91%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.25 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.81 (1H, d), 7.71 (1H, d), 5.09 (2H, br s), 4.34-4.30 (2H, q), 1.36 (3H, t), 0.27 (9H, s)
Mass(EI) 353 (M++1)
【0137】
製造例60:1−(4−アミノ−3−シアノ−5−エチニル−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの製造
【化91】

製造例59で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−トリメチルシラニルエチニル−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.06g、0.18mmol)をメタノール(10mL)に溶かした。炭酸カリウム(2.5mg、0.018mmol)を室温で加え、3時間撹拌した。生成された固体化合物を水で洗浄し、ろ過し、窒素ガス下乾燥して、表題化合物(40mg、81%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.25 (1H, s), 8.06 (1H, s), 7.84 (1H, d), 7.75 (1H, d), 5.12 (2H, br s), 4.34-4.30 (2H, q), 3.56 (1H, s), 1.37 (3H, t)
Mass(EI) 281 (M++1)
【0138】
実施例1:1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化92】

製造例3で得られた1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(13.87g、43.03mmol)をテトラヒドロフラン(140mL)、メタノール(140mL)及び6N水酸化ナトリウム(70mL)溶液に加えた後、室温で1時間反応した。反応後、有機溶媒を減圧下で除去し、残った水溶液層を酢酸エチルで洗浄した。濃縮塩酸を加えて水溶液をpH1に酸性化させた。沈澱された固体をろ過し、蒸留水で洗浄し、乾燥して、表題化合物(12.09g、41.08mmol、95%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 12.55(1H, br), 9.10(1H, s), 8.53(1H, s), 8.16(1H, d), 8.06(1H, s), 7.90(1H, dd), 7.86(1H, d), 4.92-4.86(1H, m), 1.48(6H, d)
Mass(EI) 295(M++1)
【0139】
実施例2:1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化93】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(94.3mg、0.36mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3.3mL)に溶かした。水素化ナトリウム(55%、22mg、0.50mmol)を0℃で加え、室温で10分間撹拌した。ブロモメチルシクロプロパン(0.04mL、0.41mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。6N水酸化ナトリウム(2mL)を溶液に加え、室温で1時間反応した。溶媒を減圧蒸留し、カラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(23.1mg、0.075mmol、22%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.05(1H, s), 8.40(1H, s), 8.11(1H, d), 8.01(1H, s), 7.85(1H, dd), 7.82(1H, d), 4.10(2H, d), 1.26-1.22(1H, m), 0.50-0.46(2H, m), 0.39-0.35(2H, m)
Mass(EI) 307(M++1)
【0140】
実施例3:1−[3−シアノ−1−シクロプロピル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化94】

製造例4で得られた1−(3−シアノ−1−シクロプロピル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(120mg、0.37mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(95mg、88%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 12.56(1H, b), 9.13(1H, s), 8.40(1H, s), 8.18(1H, d), 8.08(1H, s), 7.97(1H, dd), 7.74(1H d), 3.68-3.63(1H, m), 1.15-1.11(2H, m), 1.10-1.08(2H, m)
Mass(EI) 293 (M++1)
【0141】
実施例4:1−(3−シアノ−1−イソブチル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化95】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(92.3mg、0.33mmol)、水素化ナトリウム(55%、22.0mg、0.50mmol)及び1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.04mL、0.37mmol)を実施例2と同様に反応させて、表題化合物(25.5mg、0.083mmol、25%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.08(1H, s), 8.37(1H, s), 8.15(1H, d), 8.05(1H, s), 7.88(1H, dd), 7.85(1H, d), 4.10(2H, s), 2.18-2.12(1H, m), 0.83(6H, d)
Mass(EI) 309(M++1)
【0142】
実施例5:1−[3−シアノ−1−(2,2−ジメチルプロピル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化96】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(79.5mg、0.28mmol)、水素化ナトリウム(55%、20.0mg、0.46mmol)及び1−ブロモ−2,2−ジメチルプロパン(0.04mL、0.32mmol)を実施例2と同様に反応させて、表題化合物(25.5mg、0.079mmol、28%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.09(1H, s), 8.31(1H, s), 8.14(1H, s), 8.05(1H, s), 7.91-7.86(2H, m), 4.11(2H, s), 0.92(9H, s)
Mass(EI) 323(M++1)
【0143】
実施例6:1−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化97】

製造例2で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(96.7mg、0.34mmol)、水素化ナトリウム(55%、22.6mg、0.52mmol)及び2−ブロモエチルメチルエーテル(0.05mL、0.53mmol)を実施例2と同様に反応させて、表題化合物(48.0mg、0.155mmol、45%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.09(1H, s), 8.37(1H, s), 8.18(1H, d), 8.08(1H, s), 7.93(1H, dd), 7.87(1H, d), 4.49(2H, t), 3.72(2H, t), 3.24(3H, s)
Mass(EI) 311(M++1)
【0144】
実施例7:1−(3−シアノ−1−sec−ブチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化98】

製造例5で得られた1−(3−シアノ−1−sec−ブチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(102mg、0.3mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(75mg、80%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 8.76(1H, s), 8.25(1H, s), 8.11(1H, s), 8.08(1H, s), 7.80(2H, s), 4.66(1H, m), 2.01(2H, m), 1.61(3H, d), 0.91(3H, t)
Mass(EI) : 309(M+1)
【0145】
実施例8:1−[3−シアノ−1−シクロブチル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化99】

製造例6で得られた1−(3−シアノ−1−シクロブチル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(23mg、0.07mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(10mg、48%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(MeOD-d4) δ 8.76(1H, d), 8.21(1H, s), 8.12-8.07(2H, m), 7.81-7.72(2H, m), 4.18(1H, d), 2.67-2.52(1H, m), 1.42-1.26(3H, m), 0.71-0.67(1H, m), 0.52-0.48(1H, m)
Mass(EI) 307 (M++1)
【0146】
実施例9:1−(3−シアノ−1−シクロペンチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化100】

製造例7で得られた1−(3−シアノ−1−シクロペンチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(91mg、0.3mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(68mg、81%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 8.76(1H, s), 8.23(1H, s), 8.11(1H, s), 8.06(1H, s), 7.79(2H, s), 4.99(1H, m), 2.34(2H, m), 2.00(4H, m), 1.86(2H, m)
Mass(EI) : 321(M+1)
【0147】
実施例10:1−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化101】

製造例10で得られた1−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(56mg、0.16mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(48mg、0.15mmol、93%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) (1:1 mixture) δ 9.11(2H, s), 8.58(1H, s), 8.36(1H, s), 8.19(1H, s), 8.18(1H, s), 8.07(2H, s), 7.91(4H, m), 5.20~4.50(6H, m), 1.55(3H, d), 1.35(3H, m)
Mass(EI) 313 (M++1)
【0148】
実施例11:1−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化102】

製造例11で得られた1−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(150mg、0.53mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(100mg、0.31mmol、72%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.15(1H, s), 8.42(1H, s), 8.20(1H, s), 8.09(1H, s), 7.94(2H, m), 5.40(1H, m), 4.11(1H, q), 3.97(2H, d), 3.85(1H, q), 2.60(1H, m), 2.09(1H, m)
Mass(EI) 323 (M++1)
【0149】
実施例12:1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸の製造
【化103】

製造例14で得られた1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル(150mg、0.45mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(122mg、88%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.04(1H, s), 8.53(1H, s), 8.13(1H, s), 7.87(2H, dd), 4.92-4.89(1H, m), 2.46(3H, s), 1.50(6H, d)
Mass(EI) 309 (M++1)
【0150】
実施例13:1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸の製造
【化104】

製造例13で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル(85.6mg、0.29mmol)、水素化ナトリウム(55%、20mg、0.46mmol)及びブロモメチルシクロプロパン(0.04mL、0.41mmol)を実施例2と同様に反応させて、表題化合物(30.4mg、0.095mmol、33%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.01(1H, s), 8.47(1H, s), 8.15(1H, d), 7.91(1H, dd), 7.88(1H, d), 4.18(2H, d), 2.47(3H, s), 1.36-1.30(1H, m), 0.59-0.55(2H, m), 0.48-0.44(2H, m)
Mass(EI) 321 (M++1)
【0151】
実施例14:1−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸の製造
【化105】

製造例13で得られた1−(3−シアノ−1H−インドール−5−イル)−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸エチルエステル(88.8mg、0.30mmol)、水素化ナトリウム(55%、20mg、0.46mmol)及び2−ブロモエチルメチルエーテル(0.04mL、0.43mmol)を実施例2と同様に反応させて、表題化合物(63.9mg、0.197mmol、65%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.01(1H, s), 8.35(1H, s), 8.14(1H, d), 7.90(1H, dd), 7.84(1H, d), 4.48(2H, t), 3.71(2H, t), 3.24(3H, s), 2.47(3H, s)
Mass(EI) 325(M++1)
【0152】
実施例15:1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化106】

製造例19で得られた1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(130mg、0.33mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(100mg、84%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.34(1H, s), 8.60(1H, s), 8.24(1H, s), 7.94(2H, dd), 4.95-4.92(1H, m), 1.51(6H, d)
Mass(EI) 363 (M++1)
【0153】
実施例16:1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化107】

製造例20で得られた1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(130mg、0.33mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(91mg、90%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.34(1H, s), 8.51(1H, s), 8.24(1H, s), 7.92(2H, dd), 4.19(2H, d), 1.32-1.23(1H, m), 0.56(2H, d), 0.45(2H, d)
Mass(EI) 375 (M++1)
【0154】
実施例17:1−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化108】

製造例22で得られた1−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(60.8mg、0.178mmol)、テトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び6N水酸化ナトリウム(1mL)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(35.8mg、0.114mmol、56%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.05(1H, s), 8.89(1H, s), 8.55(1H, m), 8.08(1H, s), 7.95(1H, d), 7.95(1H, s), 4.99-4.92(1H, m), 1.53(6H, d)
Mass(EI) 315(M++1)
【0155】
実施例18:1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸の製造
【化109】

製造例25で得られた1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸メチルエステル、テトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び6N水酸化ナトリウム(1mL)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(40.0mg、0.135mmol、46%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 9.44(1H, s), 8.59(1H, s), 8.16(1H, d), 7.95(1H, d,), 7.84(1H, dd), 4.93-4.90(1H, m), 1.49(6H, d)
Mass(EI) 296(M++1)
【0156】
実施例19:1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸の製造
【化110】

製造例30で得られた1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(86mg、0.26mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(45mg、57%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 9.06(1H, s), 8.53(1H, s), 8.35(1H, s), 8.05(1H, d), 7.92(1H, d), 7.67(1H, d), 4.96(1H, m), 1.63(6H, d)
Mass(EI) : 295(M+1)
【0157】
実施例20:5−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸の製造
【化111】

製造例35で得られた5−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(183mg、0.56mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(130mg、74%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 8.20(1H, s), 7.96(1H, s), 7.78(1H, d), 7.71(2H, s), 7.48(1H, d), 4.91(1H, m), 1.61(6H, d)
Mass(EI) : 311(M+1)
【0158】
実施例21:2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イソニコチン酸の製造
【化112】

製造例38で得られた2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イソニコチン酸イソプロピルエステル(13mg、0.037mmol)を、テトラヒドロフラン(1.0mL)、メタノール(1.0mL)及び1N−水酸化ナトリウム水溶液(1mL)溶液に加えて、室温で1時間反応した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)を加え、酢酸エチル(10mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過した。溶媒を除去し、残渣をカラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(6mg、0.02mmol、54%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CD3OD) δ 8.78(1H, d), 8.42(1H, s), 8.35(1H, s), 8.23(1H, s), 8.04(1H, d), 7.85(1H, d), 7.79(1H, d), 4.95(1H, m), 1.62(6H, d)
Mass(EI) 306 (M++1)
【0159】
実施例22:2−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸の製造
【化113】

製造例37で得られた2−(3−シアノ−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステル(100mg、0.36mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)に溶かした。水素化ナトリウム(23mg、0.54mmol)を0℃で加えた後、室温で10分間撹拌した。ブロモメチル(シクロプロパン)(0.05mL、0.54mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、蒸留水を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過して、表題化合物(25mg、0.078mmol、22%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 8.87(1H, d), 8.46(1H, s), 8.43(1H, d), 8.40(1H, s), 8.14(1H, dd), 7.88(1H, d), 7.77(1H, dd), 4.20(2H, d), 1.25(1H, m), 0.57(2H, m), 0.47(2H, m)
Mass(EI) 318 (M++1)
【0160】
実施例23:2−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸の製造
【化114】

製造例37で得られた2−(3−シアノ−インドール−5−イル)イソニコチン酸メチルエステル(150mg、0.54mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5.4mL)に溶かした。水素化ナトリウム(35mg、0.81mmol)を0℃で加え、室温で10分間撹拌した。テトラヒドロフラン−3−イル−メタンスルホネート(180mg、1.08mmol)を加え、50℃で16時間還流撹拌した。反応終結後、溶液を減圧濃縮し、酢酸エチル(50mL)を加え、混合物を塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過して、2−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸メチルエステルを得た。ここにテトラヒドロフラン(8mL)、メタノール(8mL)及び1N−水酸化ナトリウム水溶液(8mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終結後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(20mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過した。溶媒を除去し、残渣をカラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(53mg、0.16mmol、30%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 8.87(1H, d), 8.42(1H, s), 8.33(2H, s), 8.16(1H, d), 7.91(1H, d), 7.77(1H, d), 5.41(1H, m), 4.12(4H, m), 4.00(2H, d)
Mass(EI) 334 (M++1)
【0161】
実施例24:2−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸の製造
【化115】

製造例41で得られた2−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸エチルエステル(39mg、0.11mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(23mg、0.071mmol、65%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) (1:1 mixture) δ 8.87(2H, m), 8.42(6H, m), 8.14(2H, m), 7.87(2H, m), 7.78(2H, m), 5.20~4.48(6H, m), 1.3(6H, m)
Mass(EI) 324 (M++1)
【0162】
実施例25:2−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸の製造
【化116】

製造例42で得られた2−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸メチルエステル(44mg、0.13mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(40mg、0.12mmol、92%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 8.87(1H, d), 8.40(2H, m), 8.33(1H, s), 8.13(1H, dd), 7.84(1H, d), 7.77(1H, d), 4.49(2H, t), 3.71(2H, t), 3.23(3H, s)
Mass(EI) 322 (M++1)
【0163】
実施例26:2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸の製造
【化117】

製造例46で得られた2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸イソプロピルエステル(80mg、0.22mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(52mg、0.16mmol、72%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ 8.54(1H, s), 8.39(1H, d), 8.20(1H, s), 8.09(1H, dd), 7.87(1H, d), 7.70(1H, s), 4.92(1H, m), 2.68(3H, s), 1.52(6H, d)
Mass(EI) 320 (M++1)
【0164】
実施例27:2−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)イソニコチン酸の製造
【化118】

製造例51で得られた2−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)イソニコチン酸イソプロピルエステル(200mg、0.54mmol)を実施例1と同様に反応させて、表題化合物(75mg、0.23mmol、42%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(DMSO-d6) δ8.91(2H, m), 8.88(1H, d), 8.36(1H, s), 8.18(1H, dd), 7.95(1H, d), 7.79(1H, dd), 4.99(1H, m), 1.57(6H, d)
Mass(EI) 326 (M++1)
【0165】
実施例28:1−(7−シアノ−2−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化119】

製造例56で得られた1−(7−シアノ−2−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.02g、0.056mmol)をテトラヒドロフラン(3.0mL)、メタノール(3.0mL)及び6N水酸化ナトリウム(1mL)溶液に加え、室温で3時間反応した。反応後、飽和塩化アンモニウム(5mL)を加え、酢酸エチル(10mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムに乾燥し、ろ過した。溶媒を除去し、残渣をカラム・クロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.01g、54%収率)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 8.42 (1H, s), 8.12 (1H, s), 8.10 (1H, s), 7.84 (1H, s), 7.77-7.46 (5H, m), 6.93 (1H, s)
Mass(EI) 329 (M++1)
【0166】
実施例29:1−(7−シアノ−2−イソプロピル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化120】

製造例57で得られた1−[4-アミノ−3−シアノ−5−(3−メチル−1−ブチニル)−フェニル]−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.06g、0.18mmol)を順に製造例56及び実施例28と同様に反応させて、表題化合物(0.015g)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 10.18 (1H, s), 8.32 (1H, s), 8.07 (1H, s), 7.94 (1H, s), 7.72 (1H, s), 6.33 (1H, s), 3.10 (1H, m), 1.35 (6H, d)
Mass(EI) 295 (M++1)
【0167】
実施例30:1−(7−シアノ−2−メトキシメチル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化121】

製造例58で得られた1−[4-アミノ−3−シアノ−5−(3−メトキシ−1−プロピニル)−フェニル]−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.16g、0.49mmol)を順に製造例56及び実施例28と同様に反応させて、表題化合物(0.05g)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 10.95 (1H, s), 8.35 (1H, s), 8.04 (1H, s), 8.01 (1H, s), 7.78 (1H, d), 6.53 (1H, s), 4.57 (2H, s), 3.32 (3H, s)
Mass(EI) 297 (M++1)
【0168】
実施例31:1−(7−シアノ−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化122】

製造例60で得られた1−(4−アミノ−3−シアノ−5−エチニル−フェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(35mg、0.13mmol)を順に製造例56及び実施例28と同様に反応させて、表題化合物(15mg)を得た。
NMR: 1H-NMR(CDCl3) δ 11.01 (1H, s), 8.35 (1H, s), 8.06 (2H, s), 7.82 (1H, s), 7.38 (1H, s), 6.61 (1H, s)
Mass(EI) 253 (M++1)
【0169】
実験例1:キサンチンオキシダーゼ阻害活性
牛乳(Bovine milk)由来のキサンチンオキシダーゼを試験物質と3分間培養し、基質であるキサンチンを加えることにより尿酸合成の初期速度を求めた。阻害剤ない場合の初期速度対比試験物質濃度別初期速度を%阻害に換算して、50%阻害する阻害剤濃度をIC50値として求めた。本発明によると、nMのレベルで牛乳(Bovine milk)からのキサンチンオキシダーゼに対してIC50値を示す化合物が開発された。試験化合物のキサンチンオキシダーゼに対する阻害活性を表1に示す。
【表1】

【0170】
実験例2:生体内キサンチンオキシダーゼ分析(In vivo Xanthine oxidase assay)
血漿及び肝で尿酸低下作用(ラットオキソン酸酸誘発高尿酸モデル)
本発明に係る化合物の血漿中の尿酸低下陵を評価するために、オキソン酸誘発高尿酸モデルを用いて実験を行った。
200gの雄性シロネズミ(SDラット)に、0.8%カルボキシメチルセルロース液に懸濁したオキソン酸カリウム300mg/kg(対照群、化合物投与群)を腹腔投与した。オキソン酸投与1時間後、ポリエチレングリコール400:エタノール=2:1溶液に溶かした試験化合物(化合物投与群)を10mg/kgの容量で経口投与し、1時間経過後、採血した。得られた血液から血漿を分離し、血漿中の尿酸の濃度をLC−MS/MSを用いて定量した。血漿中の尿酸濃度測定結果及び血漿中の尿酸抑制率をそれぞれ図1及び図2に示した。
【0171】
本実験を通して、本発明に係る化合物の優れた血漿中の尿酸低下作用が確認された。例えば、経口投与1時間後、実施例1化合物(10mg/kg)の尿酸阻害率(100%抑制を正常群の血漿中の尿酸値とし、0%抑制を対照群の血漿中の尿酸値とする)は60%と非常に優れた阻害効果を示している。
【0172】
以上の実験を通して分かるように、本発明に係る一般式(1)の化合物は、キサンチンオキシダーゼに対して優れた阻害効果を発揮する。従って、本発明に係る化合物は、高尿酸血症、痛風、心不全症、心血管系疾患、高血圧、糖尿病、腎臓疾患、炎症、関節疾患、炎症性腸疾患などのように、ヒトキサンチンオキシダーゼ関連疾患の治療及び予防のため薬剤として使用できる。
【0173】
本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、前記内容を基に本発明の範囲内で様々な応用及び変形を行うことが可能であることがもちろんである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体:
【化1】

(1)
[式中、Aは、下記置換基A−i、A−ii、A−iii、A−iv、A−v、A−vi、A−vii及びA−viiiから選択され、
【化2】

{ここで、Jは水素、ハロゲン、またはハロゲン置換若しくは非置換のC−C−アルキルを表し、
XはOまたはSを表し、
ZはCまたはNを表し、
Eは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換若しくは非置換のC−C−アルキル、または置換若しくは非置換のC−C−アルコキシを表し、
Dは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロゲン置換若しくは非置換のC−C−アルキル、−CHO、または−CH=N−OHを表す}、
Qは、下記置換基Q−i、Q−ii、Q−iii−1〜Q−iii−9の中から選択され、
(Q−i)水素;
(Q−ii)置換若しくは非置換の直鎖状、分枝状または環状の飽和若しくは不飽和アルキル;
(Q−iii−1)
【化3】

(ここで、WはOまたはSを表し、R7は水素、または置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−2)
【化4】

(ここで、WはOまたはSを表し、R8及びR9はそれぞれ独立して、水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−3)
【化5】

(ここで、R8及びR9はそれぞれ独立して、水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−4)
【化6】

(ここで、R10及びR11はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−5)
【化7】

(ここで、R12は置換若しくは非置換の低級アルキル、または芳香族を表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−6)
【化8】

(ここで、R13及びR14はそれぞれ独立して、置換若しくは非置換の低級アルキルを表すか、またはNを含み、3〜7員ヘテロサイクルを形成していてもよく、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−7)
【化9】

(ここで、R15は置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−8)
【化10】

(ここで、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−9)
【化11】

(ここで、R15は置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
Yは水素、ハロゲン、置換若しくは非置換の直鎖状、分枝状または環状の飽和若しくは不飽和アルキル、置換若しくは非置換のC−C−アルコキシ、置換若しくは非置換の芳香族、またはヘテロ芳香族を表し、
Gは水素を表すか、または置換若しくは非置換の直鎖状、分枝状または環状の飽和若しくは不飽和アルキルを表す。]
【請求項2】
Qが下記置換基Q−i〜Q−iii−8から選ばれたことを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体:
(Q−i)水素;
(Q−ii)ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−シクロアルキル及びO−Rから選ばれた置換基で置換されていてもよいC−C−アルキル(ここで、RはC−C−アルキルを意味する);
(Q−iii−1)
【化12】

(ここで、WはOまたはSを表し、R7は水素、または置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−2)
【化13】

(ここで、WはOまたはSを表し、R8及びR9はそれぞれ独立して、水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−3)
【化14】

(ここで、R8及びR9はそれぞれ独立して、水素または低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−4)
【化15】

(ここで、R10及びR11はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−5)
【化16】

(ここで、R12は置換若しくは非置換の低級アルキルまたは芳香族を表し、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−6)
【化17】

(ここで、R13及びR14はそれぞれ独立して、置換若しくは非置換の低級アルキルを表すか、またはNを含み、3〜7員ヘテロサイクルを形成してもよく、nは0〜3の整数である);
(Q−iii−7)
【化18】

(ここで、R15は置換若しくは非置換の低級アルキルを表し、mは1〜3の整数である);
(Q−iii−8)
【化19】

(ここで、mは1〜3の整数である)。
【請求項3】
置換基Aが下記置換基A−i、A−ii、A−iii、A−iv、A−v、A−vi、A−vii及びA−viiiから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体:
【化20】

(式中、Jはハロゲン−置換若しくは非置換のC−C−アルキルを表し、XはOまたはSであり、ZはCまたはNである。)
【請求項4】
Eが水素、ハロゲン、シアノ、またはニトロを表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体。
【請求項5】
Dがハロゲン、シアノ、ニトロ、または−CHOを表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体。
【請求項6】
Yが水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、または芳香族を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体。
【請求項7】
Gが水素を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体。
【請求項8】
Aが下記置換基A−i、A−iv、A−v、A−vi及びA−viiから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体:
【化21】

[ここで、Jはハロゲンにより置換されていてもよいC−C−アルキルを表し、
XはOまたはSであり、
ZはCまたはNであり、
Eは水素またはシアノを表し、
Dはシアノまたはニトロを表し、
Qは下記置換基Q−i、Q−ii及びQ−iii−1から選択され、
(Q−i)水素;
(Q−ii)ハロゲン、C−C−シクロアルキル及びO−Rから選ばれた置換基により置換されていてもよいC−C−アルキル(ここで、R6はC−C−アルキルを意味する);
(Q−iii−1)
【化22】

(ここで、WはOまたはSを表し、R7は水素またはC−C−アルキルを表し、nは0〜3の整数である);
Yは水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、またはフェニルを表し、
Gは水素を示す。]
【請求項9】
下記化合物の中から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体:
1.1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
2.1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
3.1−[3−シアノ−1−シクロプロピル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
4.1−(3−シアノ−1−イソブチル−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
5.1−[3−シアノ−1−(2,2−ジメチルプロピル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
6.1−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
7.1−(3−シアノ−1−sec−ブチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
8.1−[3−シアノ−1−シクロブチル−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
9.1−(3−シアノ−1−シクロペンチル−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
10.1−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
11.1−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]ピラゾール−4−カルボン酸;
12.1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸;
13.1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸;
14.1−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)インドール−5−イル]−3−メチル−ピラゾール4−カルボン酸;
15.1−[3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸;
16.1−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)インドール−5−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸;
17.1−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
18.1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−1,2,4−トリアゾール3−カルボン酸;
19.1−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イミダゾール−4−カルボン酸;
20.5−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−チオフェン−2−カルボン酸;
21.2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)イソニコチン酸;
22.2−[3−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
23.2−[3−シアノ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
24.2−[3−シアノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
25.2−[3−シアノ−1−(2−メトキシエチル)−インドール−5−イル]イソニコチン酸;
26.2−(3−シアノ−1−イソプロピル−インドール−5−イル)−6−メチルイソニコチン酸;
27.2−(1−イソプロピル−3−ニトロ−インドール−5−イル)イソニコチン酸;
28.1−(7−シアノ−2−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
29.1−(7−シアノ−2−イソプロピル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;
30.1−(7−シアノ−2−メトキシメチル−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸;及び
31.1−(7−シアノ−1H−インドール−5−イル)−ピラゾール−4−カルボン酸。
【請求項10】
下記反応式1の方法を特徴とする、請求項1に記載の一般式(1)の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体を製造する方法:
(反応式1)
【化23】

(式中、A、D、E、G、Y及びQは一般式(1)に定義と同義であり、但し、Qは水素でなく、Lは置換反応での離脱基を表す。)
【請求項11】
下記反応式2の方法を特徴とする、請求項1に記載の一般式(1)の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体を製造する方法:
(反応式2)
【化24】

(式中、A、D、E、G、及びYは一般式(1)に定義と同義であり、但し、Dは水素ではない。)
【請求項12】
出発物質として用いられた一般式(4)の化合物が、下記反応式3の方法を特徴とする請求項11に記載の製造方法:
(反応式3)
【化25】

(式中、E、G及びYは一般式(1)に定義と同義である。)
【請求項13】
(a)治療上有効量の請求項1に記載の一般式(1)の化合物、その製薬的に許容される塩または異性体;及び
(b)製薬的に許容されるキャリア、希釈剤、賦形剤、またはこれらの組み合わせを含むキサンチンオキシダーゼ阻害用医薬組成物。
【請求項14】
ヒトキサンチンオキシダーゼ関連疾患を治療または予防するための請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
ヒトキサンチンオキシダーゼ関連疾患が、高尿酸血症、痛風、心不全症、心血管系疾患、高血圧、糖尿病、糖尿病関連合併症、腎臓疾患、炎症、関節疾患及び炎症性腸疾患よりなる群から選ばれること特徴とする請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
糖尿病関連合併症が、高脂血症、動脈硬化、肥満、高血圧、網膜症及び腎不全症よりなる群から選ばれることを特徴とする請求項15に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−507355(P2013−507355A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533074(P2012−533074)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【国際出願番号】PCT/KR2010/006760
【国際公開番号】WO2011/043568
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(502345599)エルジー・ライフ・サイエンシーズ・リミテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】LG Life Sciences Ltd.
【Fターム(参考)】