キナーゼタンパク質結合阻害剤
本発明は、細胞増殖性疾患(特に癌)に罹患しているか罹患しやすい対象を治療することができる化合物、本化合物の特定および使用方法、その医薬組成物およびキットを提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、その前記対象にFAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項2】
前記癌は、乳房、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌、または固体腫瘍の遠隔転移である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記癌は膵臓癌である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、その前記対象に追加の治療薬を投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記追加の治療薬は化学療法剤である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記追加の治療薬は、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルセイン−AM、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、ET−743、エルロチニブ、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ゲフィチニブ、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシ尿素、イホスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、NVP−AEW541、パクリタキセル、プレドニソロン、プレドニゾン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ローダミン−123、ストレプトゾシン、TAE226、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシンおよびザリプシスからなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記追加の治療薬は、5−フルオロウラシル(5−FU)、ゲムシタビン、フルオロピリミジン、ヌクレオシドシチジン類似体、NVP−AEW541、白金類似体、トポイソメラーゼ阻害剤、TAE−226、微小管阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、ビタミンD類似体、アラキドン酸経路阻害剤、ヒストン脱アセチル化阻害剤およびファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
その前記対象を外科手術、化学療法、放射線、免疫療法、モノクローナル抗体療法および上皮成長因子受容体療法からなる群から選択される少なくとも1つの治療法によって治療することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
その前記対象を化学療法および/または放射線によって治療することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、前記対象に、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項14】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記対象に追加の治療薬を投与することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
その前記対象を外科手術、化学療法、放射線、免疫療法、モノクローナル抗体療法または上皮成長因子受容体療法によって治療することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節する方法であって、FAKをFAKまたはその特異的ドメインに会合または結合することができる化合物に接触させることを含む方法。
【請求項19】
前記化合物はFAKのチロシンリン酸化を阻害することができる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物はFAKアミノ末端断片(NT2)に結合または会合することができる、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節する方法であって、IGF−1RをIGF−1Rまたはその特異的ドメインに結合または会合することができる化合物に接触させることを含む方法。
【請求項23】
前記化合物はIGF−1Rのチロシンリン酸化を阻害することができる、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、その前記対象に、IGF−1RおよびAKTのリン酸化を減少させ、かつ癌細胞のアポトーシスを誘発することができる化合物を投与することを含む方法。
【請求項26】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
制御されない細胞増殖を調節する方法であって、増殖の制御ができない細胞をFAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物に接触させることを含む方法。
【請求項29】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
細胞増殖性疾患に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、その前記対象にFAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項32】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
細胞増殖性疾患に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する際に使用されるキットであって、FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量を含むキット。
【請求項35】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項34に記載のキット。
【請求項36】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項35に記載のキット。
【請求項37】
前記細胞増殖性疾患は癌である、請求項34に記載のキット。
【請求項38】
前記癌は、乳房、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌、または固体腫瘍の遠隔転移である、請求項37に記載のキット。
【請求項39】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項38に記載のキット。
【請求項40】
前記癌は膵臓癌である、請求項39に記載のキット。
【請求項41】
追加の治療薬をさらに含む、請求項34に記載のキット。
【請求項42】
前記追加の治療薬は、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルセイン−AM、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、ET−743、エルロチニブ、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ゲフィチニブ、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシ尿素、イホスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、NVP−AEW541、パクリタキセル、プレドニソロン、プレドニゾン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ローダミン−123、ストレプトゾシン、TAE226、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシンおよびザリプシスからなる群から選択される、請求項41に記載のキット。
【請求項43】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療するための医薬組成物であって、FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量および薬学的に許容される担体または希釈液を含む医薬組成物。
【請求項44】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項43に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の医薬組成物。
【請求項46】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項43に記載の医薬組成物。
【請求項1】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、その前記対象にFAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項2】
前記癌は、乳房、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌、または固体腫瘍の遠隔転移である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記癌は膵臓癌である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、その前記対象に追加の治療薬を投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記追加の治療薬は化学療法剤である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記追加の治療薬は、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルセイン−AM、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、ET−743、エルロチニブ、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ゲフィチニブ、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシ尿素、イホスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、NVP−AEW541、パクリタキセル、プレドニソロン、プレドニゾン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ローダミン−123、ストレプトゾシン、TAE226、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシンおよびザリプシスからなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記追加の治療薬は、5−フルオロウラシル(5−FU)、ゲムシタビン、フルオロピリミジン、ヌクレオシドシチジン類似体、NVP−AEW541、白金類似体、トポイソメラーゼ阻害剤、TAE−226、微小管阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、ビタミンD類似体、アラキドン酸経路阻害剤、ヒストン脱アセチル化阻害剤およびファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
その前記対象を外科手術、化学療法、放射線、免疫療法、モノクローナル抗体療法および上皮成長因子受容体療法からなる群から選択される少なくとも1つの治療法によって治療することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
その前記対象を化学療法および/または放射線によって治療することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、前記対象に、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項14】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記対象に追加の治療薬を投与することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
その前記対象を外科手術、化学療法、放射線、免疫療法、モノクローナル抗体療法または上皮成長因子受容体療法によって治療することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節する方法であって、FAKをFAKまたはその特異的ドメインに会合または結合することができる化合物に接触させることを含む方法。
【請求項19】
前記化合物はFAKのチロシンリン酸化を阻害することができる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物はFAKアミノ末端断片(NT2)に結合または会合することができる、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節する方法であって、IGF−1RをIGF−1Rまたはその特異的ドメインに結合または会合することができる化合物に接触させることを含む方法。
【請求項23】
前記化合物はIGF−1Rのチロシンリン酸化を阻害することができる、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、その前記対象に、IGF−1RおよびAKTのリン酸化を減少させ、かつ癌細胞のアポトーシスを誘発することができる化合物を投与することを含む方法。
【請求項26】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
制御されない細胞増殖を調節する方法であって、増殖の制御ができない細胞をFAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物に接触させることを含む方法。
【請求項29】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
細胞増殖性疾患に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する方法であって、その前記対象にFAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項32】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
細胞増殖性疾患に罹患しているか罹患しやすい対象を治療する際に使用されるキットであって、FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量を含むキット。
【請求項35】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項34に記載のキット。
【請求項36】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項35に記載のキット。
【請求項37】
前記細胞増殖性疾患は癌である、請求項34に記載のキット。
【請求項38】
前記癌は、乳房、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌、または固体腫瘍の遠隔転移である、請求項37に記載のキット。
【請求項39】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項38に記載のキット。
【請求項40】
前記癌は膵臓癌である、請求項39に記載のキット。
【請求項41】
追加の治療薬をさらに含む、請求項34に記載のキット。
【請求項42】
前記追加の治療薬は、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルセイン−AM、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、ET−743、エルロチニブ、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ゲフィチニブ、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシ尿素、イホスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、NVP−AEW541、パクリタキセル、プレドニソロン、プレドニゾン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ローダミン−123、ストレプトゾシン、TAE226、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシンおよびザリプシスからなる群から選択される、請求項41に記載のキット。
【請求項43】
癌に罹患しているか罹患しやすい対象を治療するための医薬組成物であって、FAKとIGF−1Rとの結合相互作用を調節することができる化合物の有効量および薬学的に許容される担体または希釈液を含む医薬組成物。
【請求項44】
前記化合物は、
a)2−(ヒドロキシメチル)−6−イミノ−2,3,3a,9a−テトラヒドロ−6H−フロ[2,3:4,5][1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリミジン−3−イルリン酸二水素、
b)4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}、
c)1,1’−(1,7,9−トリヒドロキシ−8,9b−ジメチル−3−オキソ−4a−(フェニルチオ)−3,4,4a,9b−テトラヒドロジベンゾ−[b,d]フラン−2,6−ジイル)ジエタノン、
d)3−メチル−2,4−ジスルホペンタン二酸、および
e)1−アミノプロパン−1,3−ジイルジホスホン酸、
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項43に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記化合物は、4−(メチルチオ)−7−(5−O−ホスホノ−D−リボフラノシル)−{7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン}またはその薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の医薬組成物。
【請求項46】
前記癌は、膵臓癌、黒色腫または食道癌である、請求項43に記載の医薬組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図19F】
【図19G】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図19F】
【図19G】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【公表番号】特表2012−520299(P2012−520299A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554052(P2011−554052)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/000754
【国際公開番号】WO2010/104598
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(509017000)ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファウンデーション,インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/000754
【国際公開番号】WO2010/104598
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(509017000)ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファウンデーション,インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】
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