説明

コレステロール低下剤

【課題】優れたコレステロール低下剤の提供及び、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬、または進展予防薬の提供。
【解決手段】式(I)[式中、Xは硫黄原子又は酸素原子を示し、Y及びZはそれぞれ炭素原子による結合手を示し、Ar1,Ar3,Ar4は独立して単環状又は二環状のアリール基を示す]で表される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規アゼチジノン化合物を有効成分として含有するコレステロール低下剤に関する。特に、本発明は、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防に有益な化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
アテローム性動脈硬化症による冠動脈疾患は、欧米において死亡および心臓血管の病的状態の主要な原因を示す。総コレステロール(TC)と低比重リポ蛋白−コレステロール(LDL−C)の濃度増大に関連した高脂血症症状は、心臓血管アテローム硬化性疾患に対する主要な危険因子となる。
【0003】
全身のコレステロールホメオスタシスの制御はコレステロール代謝の内因性経路と外因性経路の総合的なバランスに依存する。内因性経路では肝臓においてコレステロールが生合成されリポ蛋白として循環血中に入り、外因性経路としては食事由来と胆汁由来のコレステロールが腸に吸収され、カイロミクロン成分として循環血中に入る。どちらかの経路に変化が起こると、コレステロールの血中濃度に影響を及ぼす。
【0004】
高コレステロール血症治療剤としてはスタチン系薬剤が中心をなしている。スタチン系薬剤はコレステロール生合成の律速酵素であるβ−ヒドロキシ−β−メチルグルタリル−CoA(HMG−CoA)還元酵素を阻害することにより、LDL受容体発現のアップレギュレーションが生じ、血中からのコレステロール除去を促進することにより、強いコレステロール低下作用を示す。しかし冠動脈疾患ハイリスク患者を含めたLDL−C管理目標値達成率は必ずしも高くはなく、さらなるコレステロール低下が望まれる。また、血中トリグリセリド(TG)濃度を低減する活性および高比重リポ蛋白−コレステロール(HDL−C)を増大させる活性はそれほど大きくはない。
【0005】
エゼチミブ(Ezetimibe)((3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン)は、腸管において、食事由来及び胆汁由来のコレステロール吸収を抑制し、スタチン系薬剤とは異なるメカニズムで血中コレステロールの低下をもたらす高脂血症治療剤であることが知られている(特許文献1、および非特許文献1)。腸管からのコレステロール吸収が減少すると、肝臓へのコレステロール供給が減少する。この結果、肝臓による超低比重リポ蛋白(VLDL)の産生が減少し、LDL低下作用を発揮すると考えられている。単剤でのコレステロール低下作用と共にスタチン系薬剤との併用薬としての有効性も示されている。なお、エゼチミブは、単剤処方でもスタチンとの併用処方でも、約15〜20%という限定的なLDL低下作用を示す(非特許文献2)。
【0006】
高TG血症治療剤としてはフィブラート系薬剤が用いられている。フィブラート系薬剤は肝臓でのTG合成および分泌を抑制することにより、LDL−CおよびTGを低下させるとともにHDL−Cを上昇させる活性を有している。しかし血中の総コレステロール低減活性はそれほど大きくない。また副作用の問題からスタチン系薬剤との併用は注意を要する。
【0007】
高コレステロール血症患者のかなりの割合が、目標とするコレステロールレベルに達することができず、あるいは薬物相互作用または薬物の安全性の点から、目標レベルに達するのに必要な長期にわたる使用ができない。したがって、より効力が高く且つより許容度
の高い薬剤を開発することが依然として求められている。また現在のスタチン系薬剤が中心となっている高脂血症治療において、冠動脈疾患発症に対する阻止効果は30%程度である。その原因として冠動脈疾患の発症においてLDL−C以外の因子すなわち血中TGの上昇やHDL−C濃度の減少が関与していることがわかっており(非特許文献3、4)、これらの因子に対する治療効果も求められている。
【0008】
最近、アゼチジノン誘導体が、コレステロール吸収低下作用を有することが報告されている(特許文献1〜10)。しかしながら、これらの化合物は、本発明の化合物とは構造が異なる。
【0009】
また、特許文献7には、アゼチジノン環1位のフェニル基がさらにアリール基で置換されたアゼチジノン誘導体が、アゼチジノン環1位のフェニル基が無置換またはハロゲン原子で置換されたアゼチジノン誘導体に比べ、減弱したコレステロール吸収低下作用を示すデータが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】国際公開第WO95/08532号パンフレット
【特許文献2】国際公開第WO93/002048号パンフレット
【特許文献3】国際公開第WO95/026334号パンフレット
【特許文献4】国際公開第WO95/035277号パンフレット
【特許文献5】国際公開第WO96/016037号パンフレット
【特許文献6】国際公開第WO2005/033100号パンフレット
【特許文献7】国際公開第WO2005/047248号パンフレット
【特許文献8】国際公開第WO2005/113495号パンフレット
【特許文献9】国際公開第WO2006/124713号パンフレット
【特許文献10】国際公開第WO2006/121861号パンフレット
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】Andre J. Tremblay, Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol. 26, 1101−1106, 2006
【非特許文献2】V.Charlton−Menys, Exp. Physiol. 93, 1,27−42,2007
【非特許文献3】H Iso, Am.J.Epidemiol.153,490−499,2001
【非特許文献4】T Gordon,Arch.Intern.Med.141,1128−1131,1981
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、優れたコレステロール低下剤を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための医薬を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明者らはコレステロール低下作用を有する化合物について鋭意研究を行った結果、下記式(I)
【化1】

で表される、アゼチジノンの1位のフェニレンに、ヘテロアリール(Ar)が結合することを化学構造上の特徴を有する化合物およびその塩が、予想外にも優れたコレステロール低下作用および/またはTG低下作用を有するものであることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0014】
すなわち、本発明は、以下のものに関する。
(1)下記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下剤。
【0015】
【化2】

【0016】
[式中、
Xは、−S(O)−または−O−、ただしrは、0、1、または2を表し、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、
mは、0、1、2、3、または4を表し、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアル
キル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Yは、結合手または−CR5a−を表し、
およびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
Zは、−CR6a−を表し、
およびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表し、または
とR6aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表し、
は、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、またはカルボキシル基を表す。]
【0017】
(2) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基、またはピリダジニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−COOR、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表す、(1)記載のコレステロール低下剤。
【0018】
(3) Arが、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されている、フェニル基またはピリジル基を表す、(1)記載のコレステロール低下剤。
【0019】
(4) Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表す、(1)記載のコレステロール低下剤。
【0020】
(5) Rが、ハロゲン原子を表す、(1)〜(4)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0021】
(6) mが0を表す、(1)〜(4)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0022】
(7) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチエニル基、ベンズイミダゾリル基、またはベンズオキサゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(6)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0023】
(8) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、
(1)〜(6)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0024】
(9) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、2−ピラジル基、または5−ピリミジル基を表す、(1)〜(6)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0025】
(10) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(6)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0026】
(11) Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、(1)〜(10)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0027】
(12) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、またはベンゾチアゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(11)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0028】
(13) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(11)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0029】
(14) Arが、無置換のベンゾフラニル基を表す、(1)〜(11)のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【0030】
(15) Arが、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、(1)記載のコレステロール低下剤。
【0031】
(16) Arが、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および
−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1個以上のハロゲン原子で置換されているフェニル基を表し、
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−を表す、(1)記載のコレステロール低下剤。
【0032】
(17) Arが、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、2−ピラジル基、または5−ピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、(1)記載のコレステロール低下剤。
【0033】
(18) 前記式(I)で示される化合物、またはその医学上許容される塩が、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]フラン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2H−ベンゾ[3,4−d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
N−エチル−5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェ
ニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−2−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルバルデヒド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−プロパノイルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−{4−[5−(2−メチルプロパノイル)ピリジン−3−イル]フェニル}アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−{4−[5−(シクロプロピルカルボニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
またはその医学上許容される塩である、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【0034】
(19) (1)〜(18)のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、血中コレステロール濃度を減少させるための医薬。
【0035】
(20) (1)〜(18)のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための医薬。
【0036】
(21) (1)〜(18)のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロールを低下させるための医薬組成物。
【発明の効果】
【0037】
本発明は、優れたコレステロール低下剤を提供する。
さらに本発明は、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬または進展予防薬を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本明細書で単独または組み合わせて用いられる用語を以下に説明する。特段の記載がない限り、各置換基の説明は、各部位において共通するものとする。なお、いずれかの変数(例えば、R、R7a、R等)が、任意の構成要素(R、R、R、R等)においてそれぞれ存在するとき、その定義はそれぞれの構成要素において独立している。また、置換基および変数の組み合わせは、そのような組み合わせが化学的に安定な化合物をもたらす場合にだけ許される。置換基自身が2つ以上の基で置換される場合、これらの多数の基は、安定な構造が生じる限り、同じ炭素または異なる炭素に存在し得る。
【0039】
前記式(I)で示される化合物において「C〜Cアルキレン基」とは、炭素数が1〜6個の飽和の直鎖または分岐状脂肪族炭化水素の異なる炭素原子2個から水素原子2個が失われて生ずる2価の基を意味し、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
【0040】
前記式(I)で示される化合物において「C〜Cアルキル基」とは、炭素数が1〜6個の飽和の直鎖または分岐状脂肪族炭化水素基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、t−ペンチル基、およびイソヘキシル基等が挙げられる。
【0041】
前記式(I)で示される化合物において「C〜Cアルケニル基」とは、二重結合をもつ炭素数が2〜6個の直鎖又は分枝状脂肪族炭化水素基を意味し、例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、4−ペンテニル基、5−ヘキセニル基、および4−メチル−3−ペンテニル基等が挙げられる。
【0042】
前記式(I)で示される化合物において「C〜Cアルキニル基」とは、三重結合をもつ炭素数が2〜6個の直鎖又は分枝状脂肪族炭化水素基を意味し、例えば、エチニル基、プロパルギル基、3−メチルプロパルギル基、ブチニル基、2−ブチン−1−イル基、ペンチニル基、およびヘキシニル基等が挙げられる。
【0043】
前記式(I)で示される化合物において「C〜Cシクロアルキル基」とは、炭素原子3〜6個を有するシクロアルキル基を意味し、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、およびシクロヘキシル基等の環状のアルキル基が挙げられる。
【0044】
前記式(I)で示される化合物において「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を意味する。
【0045】
前記式(I)で示される化合物において「C〜Cアルコキシ基」とは、前記「C〜Cアルキル基」とオキシ基とからなる基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、4−メチルペントキシ基、3−メチルペントキシ基、2−メチルペントキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
【0046】
前記式(I)で示される化合物における「C〜Cアルキレンオキシ基」とは、前記C〜Cアルキレン基のうち炭素数が1〜4個のアルキレンと、1個のオキシ基とからなる基を意味する。例えば、エチレンオキシ(−CHCHO−)、トリメチレンオキシ(−CHCHCHO−)、テトラメチレンオキシ(−CHCHCHCHO−)、1,1−ジメチルエチレンオキシ(−CHC(CHO−)基等が挙げられる。
【0047】
前記式(I)で示される化合物における「C〜Cアルキレンジオキシ基」とは、前記C〜Cアルキレン基のうち炭素数が1〜3個のアルキレンと、2個のオキシ基とからなる基を意味する。例えば、メチレンジオキシ(−OCHO−)、エチレンジオキシ(−OCHCHO−)、トリメチレンジオキシ(−OCHCHCHO−)、プロピレンジオキシ(−OCHCH(CH)O−)基等が挙げられる。
【0048】
前記式(I)で示される化合物において「炭素数6〜10のアリール基」とは、炭素数6〜10の芳香族炭化水素の環に結合する水素原子が1個離脱して生じる基を意味する。例えば、フェニル基、ナフチル基、インデニル基、テトラヒドロナフチル基、インダニル基、およびアズレニル基等が挙げられる。
【0049】
前記式(I)で示される化合物において「C〜C12アラルキル基」とは、炭素数7〜12の側鎖をもつ芳香族炭化水素の側鎖から水素原子が1個離脱して生じる基を意味し、例えば、ベンジル基、フェネチル基、1−ナフチルメチルおよび2−ナフチルメチル等が挙げられる。
【0050】
前記式(I)で示される化合物において「酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群より選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」とは、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群より選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリールから水素原子を除いて得られる1価の基をいう。また、二環状のヘテロアリールの場合、一方の環が芳香環または芳香族複素環であれば、他方の環は芳香族でない環構造であってもよい。かかるヘテロアリールにおける各へテロ原子の個数やそれらの組合せは、所定の員数の環を構成しうるものであり、かつ化学的に安定に存在しうるものであれば特に制限されない。かかるヘテロアリール基としては、例えばピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ピラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアジニル基、トリアゾリル基、フラザニル基、チアジアゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロキノリル基、ジヒドロイソキノリル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、ジヒドロプテリジニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾジオキサゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾトリアゾリル基、プテリジニル基、プリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、テトラゾリル基等が挙げられる。
【0051】
前記式(I)で示される化合物において「Glucuronide」とは、グルクロン酸誘導体を意味する。前記式(I)中、Arとの結合に関与しないヒドロキシ基は当業者に周知の適切な置換基で修飾されていても良く、5位カルボキシル基は低級アルコールでエステル化されていてもよい。好ましいヒドロキシ基の置換基としてはアセトキシ基が挙げられ、好ましいエステルとしてはメチルエステルが挙げられる。
【0052】
前記式(I)で示される化合物において「1個以上のハロゲン原子で置換されたC
アルキル基」としては、中でも1〜3個のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基が好ましい。
【0053】
前記式(I)で示される化合物において「1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基」としては、中でも1〜6個の同一または異なる−ORで置換されたC〜Cアルキル基が好ましい。
【0054】
前記式(I)で示される化合物において「1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基」としては、中でも1〜6個の同一または異なるC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基が好ましい。
【0055】
前記式(I)で示される化合物において「1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基」とは、該アリール基が2〜5個のR基で置換される場合、該アリール基は、同一のR基で置換されていてもよいし、異なるR基で置換されていてもよいことを意味する。また、そのほか「1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい」等も同様に意味する。
【0056】
本発明は、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下剤に関する。
【0057】
前記式(I)中、Xは、−S(O)−または−O−を表し、rは、0、1、または2を表す。中でも好ましいXの具体例は、−S−である。
【0058】
前記式(I)中、Yは、結合手または−CR5a−を表し、RおよびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表す。中でも好ましいYの具体例は、−CH−である。
【0059】
前記式(I)中、Zは、−CR6a−を表し、RおよびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表す。
【0060】
およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表す。RおよびR7aにおいて、「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、好ましい「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基およびピリダジニル基が挙げられ、特にフェニル基およびピリジル基が好ましい。また「C〜C12アラルキル基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、好ましい「C〜C12アラルキル基」としては、ベンジル基が挙げられる。
【0061】
は、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換さ
れたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、またはカルボキシル基を表す。
【0062】
また、RとR6aは一緒になってオキソ基を形成することができる。
中でも好ましいZの具体例は、−CH(OH)−、−CO−、および−CH(OCOR)−であり、特に−CH(OH)−が好ましい。
【0063】
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表す。「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、Arの好ましい「アリール基」または「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基およびピリダジニル基が挙げられ、特にフェニル基およびピリジル基が好ましい。
【0064】
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表す。RにおけるRおよびR7aの定義は、前記RおよびR6a基におけるRおよびR7aの定義と同義である。
【0065】
また、同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは、R基中の一部の結合基とともに、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。Rとしての「3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造」は、1−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、4−モルホリニル基、1−ピペラジニル基、4−アルキルピペラジニル基、4−アシルピペリジニル基、2−オキソモルホリン−1−イル基を挙げることができる。
【0066】
さらに、隣り合う2個の独立したR基は、結合して3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。具体例としては、C〜Cアルキレン基、C〜Cアルキレンオキシ基、C〜Cアルキレンジオキシ基を挙げることができる。
【0067】
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−COOR、およびGlucuronideであり、特にヒドロキシ基が好ましい。
【0068】
また、ArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されているフェニル基、および少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されているピリジル基が挙げられ、中でも少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基がより好ましい。なお、その場合、該フェニル基またはピリジル基は、さらに1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。特にArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メ
トキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基が挙げられる。
【0069】
前記式(I)中、Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、mは0、1、2、3、または4を表し、中でも0を表すことが好ましい。RにおけるRの定義は、前記R基におけるRの定義と同義である。
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子であり、特に、ハロゲン原子が好ましい。
【0070】
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表す。「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、Arの好ましい「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、またはベンズオキサゾリル基が挙げられ、特にピリジル基、ピラジル基、およびピリミジル基が好ましく、3−ピリジル基、2−ピラジル基、および5−ピリミジル基がより好ましく、3−ピリジル基が最も好ましい。
また、Arは、Arが結合するフェニレン基の4位に結合することが好ましい。
【0071】
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表す。RにおけるRおよびR7aの定義は、前記RおよびR6a基におけるRおよびR7aの定義と同義である。
【0072】
また、同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは、R基中の一部の結合基とともに、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。Rとしての「3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造」は、1−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、4−モルホリニル基、1−ピペラジニル基、4−アルキルピペラジニル基、4−アシルピペリジニル基、2−オキソモルホリン−1−イル基を挙げることができる。
【0073】
さらに、隣り合う2個の独立したR基は、結合して3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。具体例としては、C〜Cアルキレン基、C〜Cアルキレンオキシ基、C〜Cアルキレンジオキシ基を挙げることができる。
【0074】
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aであり、特に、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aが好ましい。
【0075】
また、ArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aから独立して選ばれる1〜4個の同一または異なる基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基が挙げられる。特に、無置換のピリジル基、無置換のピラジル基、無置換のピリミジル基、または4位、5位、および/もしくは6位が、前記好ましいR基[C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7a]で置換され、3位でフェニレン基と結合するピリジル基が好ましい。より特に、無置換の2−ピラジル基、無置換の5−ピリミジル基、または5位および/もしくは6位が、前記好ましいR基[C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7a]で置換され、3位でフェニレン基と結合するピリジル基が好ましい。また、Arは、Arが結合するフェニレン基の4位に結合することが好ましい。
【0076】
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表す。「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、Arの好ましい「アリール基」または「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、およびベンゾチアゾリル基が挙げられ、特にフェニル基が好ましい。
【0077】
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、および1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、RにおけるR、R7aおよびR基の定義は、前記RおよびR6a基におけるR、R7aおよびR基の定義と同義である。また、Rにおいて、「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、好ましい「アリール基」、および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基およびピリダジニル基が挙げられ、特にフェニル基およびピリジル基が好ましい。
【0078】
また、同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは、R基中の一部の結合基とともに、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。Rとしての「3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造」は、1−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、4−モルホリニル基、1−ピペラジニル基、4−アルキルピペラジニル基、4−アシルピペリジニル基、2−オキソモルホリン−1−イル基を挙げることができる。
【0079】
さらに、隣り合う2個の独立したR基は、結合して3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。具体例としては、C〜Cアルキレン基、C〜Cアルキレンオキシ基、C〜Cアルキレンジオキシ基を挙げることができる。
【0080】
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基であり、特に、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基が好ましい。
【0081】
また、ArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選ばれる1〜5個の同一または異なる基で置換されたフェニル基、無置換のピリジル基、および無置換のベンゾフラニル基が挙げられ、特に、1〜2個のハロゲン原子で置換されているフェニル基が好ましい。
【0082】
前記式(I)中、X、Y、Z、Ar、Ar、Ar、R、R、R、R、R、R5a、R、R6a、R、R7aの組合せとしては、それぞれについて上記した好ましい基同士を組み合わせたものが好ましく、特に好ましいとした基を組み合わせたものがより好ましい。
【0083】
以下、前記式(I)で表される化合物のうち、好ましい化合物およびそのその医学上許容される塩(以下、「好適化合物」という。)を列挙する。
【0084】
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(2−フェニルエチルチオ)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メチルピリジン−3−イ
ル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−2−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(3−クロロピリジン−4−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(インドール−4−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(2−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボン酸エチル、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルチオ]−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(2−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(3−メトキシピリジン−4−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3
−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2H,3H−ベンゾ[3,4−e]1,4−ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]フラン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2H−ベンゾ[3,4−d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
6−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルバルデヒド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[3−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}−2−ヒドロキシ安息香酸メチル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−{(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチルチオ}−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
4−{(1R)−2−[(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−3−イルチオ]−1−ヒドロキシエチル}ベンゼンカルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2S)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
N−エチル−5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[3−メトキシ−4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−2−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
3−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−4−カルボニトリル、
4−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)チオフェン−2−カルバルデヒド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルバルデヒド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチル
ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリミジン−2−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
N−エチル−5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
酢酸4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−アセチルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェニル、
酢酸(1R)−2−[(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−3−イルチオ]−1−(4−フルオロフェニル)エチル、
酢酸(2S,3R,4S,5R,6S)−6−(4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−アセチルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェノキシ)−4,5−ジアセチルオキシ−2−(メトキシカルボニル)−2H−3,4,5,6−テトラヒドロピラン−3−イル、
(2S,3S,4S,5R,6S)−6−(4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェノキシ)−3,4,5−トリヒドロキシ−2H−3,4,5,6−テトラヒドロピラン−2−カルボン酸、
(3R,4R)−3−{(2R)−2−[4−(4−フルオロフェニル)フェニル]−2−ヒドロキシエチルチオ}−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−プロプ−2−エニルオキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
N−{(1R)−2−[(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−3−イルチオ]−1−(4−クロロフェニル)エチル}アセトアミド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエトキシ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエトキシ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(フェニルメトキシ)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
安息香酸(1R)−2−[(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−3−イルチオ]−1−(4−クロロフェニル)エチル、
(3R,4R)−3−{(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチルチオ}−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルスルホニルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−アズレン−2−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−プロパノイルピリジン−3
−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−{4−[5−(2−メチルプロパノイル)ピリジン−3−イル]フェニル}アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−{4−[5−(シクロプロピルカルボニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、およびその医学上許容される塩。
【0085】
前記好適化合物の中でも、以下の化合物およびその医学上許容される塩がさらに好ましい。
【0086】
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]フラン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フ
ェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2H−ベンゾ[3,4−d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
N−エチル−5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−2−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルバルデヒド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル
]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−プロパノイルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−{4−[5−(2−メチルプロパノイル)ピリジン−3−イル]フェニル}アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−{4−[5−(シクロプロピルカルボニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、およびその医学上許容される塩。
【0087】
<一般的合成法>
式(I)の化合物および中間体は、例えば、以下に記載されるような合成法のいずれかに従って合成することができる。式(I)の化合物の上記に定義された置換基R、R、R、R、R、R5a、R、R6a、R、R7a及びRについて、使用される条件下でヒドロキシ基やアミノ基のような反応性置換基を含む場合、この反応性置換基は当業者に周知の適切な保護基により保護される。またこの保護基は、保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により順次または同時に除去されうる。
【0088】
(1)合成法1
【化3】

[式中、X、Y、Z、Ar、Ar、Ar、R、およびmは、式(I)におけるそれぞれの定義と同じである。LおよびLは、それぞれ、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表す。RはC〜Cアルキル基を表し、Phはフェニル基を表す。]
【0089】
式(II)の化合物を、トリエチルアミンや水素化ナトリウムのような塩基存在下で、式(III)の化合物と反応させて式(IV)の化合物を合成する。得られた式(IV)の化
合物を水酸化ナトリウムのような塩基を用いてエステルの加水分解を行い、式(V)の化合物を合成する。式(V)のカルボキシル基を例えば塩化ピバロイルなどを用いて活性エステルに変換した後、光学活性な式(VI)化合物と反応させて、式(VII)の化合物を
合成する。得られた式(VII)の化合物をN−エチルジイソプロピルアミンのような塩基および四塩化チタンのようなルイス酸存在下で、式(VIII)のイミンと反応させて、式
(IX)の化合物を得る。ただし、式(VIII)のイミン化合物の置換基としてヒドロキ
シ基が存在する場合は、tert−ブチルジメチルシリル基のようなシリル系保護基で保護しておく。得られた式(IX)の化合物を、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミドのようなシリル化剤およびフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)のようなフッ化物触媒との反応によって環化し、式(X)の化合物を得る。次いで環化生成物の式(X)の化合物に、例えばボロン酸誘導体(Ar−B(OR;ここでRは水素原子または低級アルキル基あるいは二つのRが一緒になり形成されるピナコリル基を表す。)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムのような遷移金属触媒存在下で反応させる。また、ヒドロキシ基やアミノ基のような反応性置換基が当業者に周知の適切な保護基により保護されていた場合は、保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により除去して、式(I)の化合物を得る。さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーのような
従来の精製技術を用いて、式(Ia)(トランス異性体)および式(Ib)(シス異性体)の化合物に分離することができる。
【0090】
また式中、Xが硫黄原子である式(X)、式(Ia)または式(Ib)の化合物を、例えばメタクロロ過安息香酸や過硫酸水素カリウム・硫酸水素カリウム・硫酸カリウム混合物(商品名「OXONE」)のような酸化剤と反応させることにより、Xがスルホキシド基またはスルホニル基の式(I)の化合物を合成することができる。この場合、式(X)、式(Ia)または式(Ib)の化合物がヒドロキシ基やアミノ基などの反応性置換基を有するときは、変換反応に耐えうる保護基により保護されることが好ましい。
【0091】
(2)合成法2
【化4】

[式中、X、Y、Z、Ar、Ar、R、m、L、L、Phは、前述したものと同意義である。Protはp−メトキシベンジルのようなヒドロキシ基やチオール基の適切な保護基を表す。]
【0092】
中間体である式(X)の化合物は、以下のようにして合成することもできる。式(VI)の化合物を水素化ナトリウムのような塩基存在下で式(XI)の酸クロライド(ここでLは上記定義と同じである。)と反応させて式(XII)の化合物を合成する。さらにトリエチルアミンのような塩基存在下で、式(XIII)の化合物と反応させて式(XIV)の化合物を合成する。得られた式(XIV)の化合物をN−エチルジイソプロピルアミンのような塩基および四塩化チタンのようなルイス酸存在下で、式(VIII)のイミンと反応させて、式(XV)の化合物を得る。ただし、式(VIII)のイミン化合物の置換基としてヒドロキシ基が存在する場合は、tert−ブチルジメチルシリル基のようなシリル系保護基で保護しておく。得られた式(XV)の化合物を、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミドのようなシリル化剤およびフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)のようなフッ化物触媒との反応によって環化し、式(XVI)の化合物を得る。次いで環化生成物の式(XVI)のProt基を保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により除去し、式(XVII)の化合物を合成する。得られた式(XVII)の化合物をトリエチルアミンのような塩基存在下、式(II)の化合物を反応させて式(X)
の化合物を合成することができる。
【0093】
(3)合成法3
【化5】

[式中、X、Y、Z、Ar、Ar、Ar、R、m、およびLは、前述したものと同意義である。Rは水素原子または低級アルキル基あるいは二つのRが一緒になり形成されるピナコリル基を表す。]
【0094】
上述の合成法1または2のような方法により合成した式(X)の化合物は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような遷移金属触媒存在下、ビス(ピナコラート)ジボロンのようなボロン試薬と反応させることにより、式(X’)の化合物に変換することができる。次いで式(X’)の化合物をテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムのような遷移金属触媒存在下、Ar−Lと反応させ、ヒドロキシ基やアミノ基のような反応性置換基が当業者に周知の適切な保護基により保護されていた場合は、保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により除去して、式(I)の化合物を合成する。さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーのような従来の精製技術を用いて、式(Ia)(トランス異性体)および式(Ib)(シス異性体)の化合物に分離することができる。
【0095】
本発明のコレステロール低下剤は、有効成分として、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体の医学上許容される塩を含有してもよい。かかる塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩などの無機酸塩;マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、蟻酸塩などの有機酸塩;グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルチニン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩などのアミノ酸塩;ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩、鉄塩などの金属塩、アンモニウム塩などのような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシルアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェニルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩などの有機塩などのアミン塩が挙げられる。
【0096】
式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体の医学上許容される前記各種の塩は、当技術分野の通常の知識に基づいて適宜製造することができる。
本発明においては、式(I)で表される化合物の立体異性体、ラセミ体、及び可能なす
べての光学活性体も用いることができる。
【0097】
本発明のコレステロール低下剤の有効成分として使用される、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、コレステロール低下作用および/またはTG低下作用を有する。本件明細書において、「コレステロール低下作用」とは、血中(特に、血清中)コレステロール濃度および/または肝臓中コレステロール濃度の低下作用を意味する。なお、本件明細書において言う「コレステロール低下作用」は、総コレステロール(TC)低下作用、およびLDL−C低下作用を含む概念である。
【0098】
本発明のコレステロール低下剤の有効成分として使用される、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、コレステロール低下剤として臨床で応用可能な、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬、または進展予防薬としても使用することができる。高脂血症としては、詳細には、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症、高LDL−C血症、高TG血症、低HDL−C血症などが挙げられる。
【0099】
本発明のコレステロール低下剤は、前記式(I)で表される化合物および/またはその製薬学的に許容される塩とともに、製薬学的に許容される担体および/または希釈剤を含有させ、医薬組成物とすることができる。この医薬組成物は種々の剤形に成形して、経口的または非経口的に投与することができる。非経口投与としては、例えば、静脈、皮下、筋肉、経皮、または直腸内への投与が挙げられる。
【0100】
前記式(I)で表される化合物又はその塩の1種又は2種以上を有効成分として含有する製剤は、通常製剤化に用いられる担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて調製される。製剤用の担体や賦形剤としては、固体又は液体いずれでも良く、例えば乳糖、ステアリン酸マグネシウム、スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバター、エチレングリコール等やその他常用のものが挙げられる。投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、あるいは静注、筋注等の注射剤、坐剤、経皮等による非経口投与のいずれの形態であってもよい。
【0101】
本発明のコレステロール低下剤の有効成分として使用される、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、医薬品として、安全性、安定性、薬効、作用持続性、物性、体内動態、保存性、製造性などにおいて良好な性質を有する。
【0102】
本発明のコレステロール低下剤は、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、またはその製薬学的に許容される塩を、疾患の種類、投与経路、患者の症状、年齢、性別、体重等により異なるが、通常成人1日あたり、1回につき0.5〜1000mgの範囲で、好ましくは5〜500mgの範囲で投与するように含有することができる。しかし、投与量は種々の条件により変動するため、上記投与量よりも少ない量で十分な場合もあり、また上記の範囲を超える投与量が必要な場合もある。
【実施例】
【0103】
本発明を以下、具体的な実施例に基づいて説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0104】
単離された化合物の構造を、H−NMRにより確認した。H−NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d、CDCl、またはCDOD)については、その化学
シフト(δ:ppm)およびカップリング定数(J:Hz)を示す。なお、以下の略号はそれぞれ次のものを表す。s=singlet、d=doublet、t=triplet、q=quartet、brs=broad singlet、m=multiplet。
【0105】
[参考例1]
(1R)−2−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エタンの合成
【0106】
【化6】

【0107】
窒素雰囲気下、(R)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2−オキサザボロリジン(7.34g)のジクロロメタン(650ml)溶液を0℃に冷却し、ジメチルスルフィドボラン(50.3ml)を加えた。この溶液に2−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)エタン−1−オン(234g)のジクロロメタン(150ml)溶液をゆっくりと滴下し、0℃にて30分撹拌した。反応溶液に水を加えて有機層を分離した後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃にてイミダゾール(294g)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(326g)を加えて室温で終夜撹拌した。反応溶液に水を加えた後、ヘキサンで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムにて乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=0/100→5/95)で精製して、無色油状物質として標題化合物(338g、収率94%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.10(s,3H),
0.10(s,3H),0.88(s,9H),3.40(dd,1H,J=10.4,4.8Hz),3.45(dd,1H,J=10.2,7.6Hz),4.83(dd,1H,J=7.6,4.6Hz),7.03(t,2H,J=8.7Hz),7.31(dd,2H,J=8.8,5.4Hz).
【0108】
[参考例2]
2−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]酢酸の合成
【0109】
【化7】

【0110】
(1R)−2−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エタン(172g)のN,N−ジメチルホルムアミド(500ml)溶液に、チオグリコール酸メチル(69.2ml)、トリエチルアミン(2
16ml)を加えた。反応溶液を40℃で終夜撹拌した。反応溶液に水を加えた後、ヘキサンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/19)で精製して反応生成物(153g、収率83%)を得た。この生成物のテトラヒドロフラン(700ml)溶液を0℃に冷却し、2M水酸化ナトリウム水溶液(368ml)とメタノール(40ml)を加えて0℃にて2時間撹拌した。2M塩酸を加えて中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5→1/4)にて精製して無色油状物質として標題化合物(130g、定量的収率)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.12(s,3H),
0.06(s,3H),0.87(s,9H),2.85(dd,1H,J=13.5,4.9Hz),2.94(dd,1H,J=13.5,7.4Hz),3.17(d,1H,J=15.0Hz),3.23(d,1H,J=15.0Hz),4.83(dd,1H,J=7.4,4.9Hz),7.01(t,2H,J=8.7Hz),7.30(dd,2H,J=8.7,5.4Hz).
【0111】
[参考例3]
(4S)−3−{2−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オンの合成
【0112】
【化8】

【0113】
窒素雰囲気下、2−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]酢酸(130g)のジクロロメタン(1000mL)溶液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(113ml)、塩化ピバロイル(49.6ml)を加えて0℃で15分程度撹拌した。 反応溶液に0℃にて(S)−
(+)−4−フェニル−2−オキサゾリジノン(60.0g)、N,N−ジメチルホルムアミド(300mL)、および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(8.98g)を加えた後、50℃にて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えた後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/9→2/8)にて精製した。得られた固体を更にヘキサンで再結晶化して、白色固体として標題化合物(89.0g、収率50%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.15(s,3H),
0.03(s,3H),0.85(s,9H),2.61(dd,1H,J=13.4,4.9Hz),2.72(dd,1H,J=13.4,7.7Hz),3.67(d,1H,J=13.9Hz),3.80(d,1H,J=13.9Hz),4.28(dd,1H,J=8.9,3.8Hz),4.68−4.72(m,2H),5.39(dd,1H,J=8.8,3.7Hz),6.97(t,2H,J=8.7Hz),7.22(dd,2H,J=8.4,5.5Hz),7.31−7.37(m,5H).
【0114】
[参考例4]
1−{4−[2−(4−ヨードフェニル)−2−アザビニル]フェノキシ}−1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロパンの合成
【0115】
【化9】

【0116】
4−ヒドロキシベンズアルデヒド(28.1g)の2−プロパノール(460mL)溶液に、4−ヨードアニリン(50.4g)を加えて50℃で30分撹拌した後、反応溶液を室温まで冷却した。固体を濾取し、2−プロパノールとヘキサンで順次洗浄して、黄緑色固体として反応生成物(65.7g、収率88%)を得た。この固体(2.58g)をN,N−ジメチルホルムアミド(8ml)に溶解させ、イミダゾール(1.63g)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(1.81g)を加えて室温で1時間撹拌した。反応溶液に水を加えた後、ヘキサンで抽出し、硫酸ナトリウムにて乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮して標題化合物の粗体を得た。この標題化合物の粗体は精製することなく、そのまま次の反応に使用した。以下にこの粗体のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=0.24(s,6H),1
.00(s,9H),6.91−6.95(m,4H),7.68(d,2H,J=7.8Hz),7.78(d,2H,J=8.3Hz),8.33(s,1H).
【0117】
[参考例5]
(4S)−3−{(2R,3R)−2−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−3−[(4−ヨードフェニル)アミノ]−3−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]プロパノイル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オンの合成
【0118】
【化10】

【0119】
窒素雰囲気下、(4S)−3−{2−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(1.96g)と参考例4で得られた1−{4−[2−(4−ヨードフェニル)−2−アザビニル]フェノキシ}−1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロパンのジクロロメタン(20ml)溶液を−5℃に冷却
し、N−エチルジイソプロピルアミン (3.42ml)を加え、塩化トリメチルシリル
(1.02ml)を30分かけて滴下した。反応溶液を−5℃でさらに30分撹拌した後、−35℃に冷却した。四塩化チタン(0.483ml)を30分かけて滴下した後、−35℃〜−25℃で4時間撹拌した。5当量の酒石酸水溶液(50ml)を−10℃以下でゆっくりと滴下後、反応混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液の有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=5/95→10/90)にて精製して油状化合物として標題化合物(2.78g、収率75%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.18(s,3H),
−0.01(s,3H),0.15(s,6H),0.83(s,9H),0.97(s,9H),2.60(dd,1H,J=13.0,5.0Hz),2.69(dd,1H,J=13.0,7.4Hz),4.17(dd,1H,J=8.8,3.2Hz),4.58−4.65(m,3H),5.08(d,1H,J=9.0Hz),5.28−5.32(m,2H),6.24(d,2H,J=8.8Hz),6.67(d,2H,J=8.5Hz),6.89−7.29(m,13H).
【0120】
[参考例6]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0121】
【化11】

【0122】
(4S)−3−{(2R,3R)−2−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−3−[(4−ヨードフェニル)アミノ]−3−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]プロパノイル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(1.39g)のtert−ブチルメチルエーテル(12ml)溶液に、N,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(1.11ml)を室温で加え30分撹拌した後、フッ化テトラブチルアンモニウムの1Mテトラヒドロフラン溶液(0.150ml)を添加して室温で5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=0/100→5/95)にて精製して油状化合物として標題化合物(0.505g、収率44%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.17(s,3H),
−0.03(s,3H),0.20(s,6H),0.81(s,9H),0.97(s,9H),2.84(dd,1H,J=13.2,4.9Hz),3.08(dd,1H,J=13.2,7.6Hz),3.88(d,1H,J=2.0Hz),4.58(d,1H,J=2.0Hz),4.81−4.84(m,1H),6.82(d,2H,J
=8.0Hz),6.94−7.02(m,4H),7.14(d,2H,J=8.3Hz),7.26−7.30(m,2H),7.53(d,2H,J=8.3Hz).
【0123】
[参考例7]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0124】
【化12】

【0125】
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(59.3g)と3−ピリジルボロン酸(14.3g)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(9.00g)をトルエン(380ml)とエタノール(150ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液(80ml)を加えた。反応溶液を脱気した後、80℃で3時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/8→3/7)にて精製して茶褐色固体として標題化合物(41.6g、収率75%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ(ppm)=−0.16(s,3H),
−0.01(s,3H),0.20(s,6H),0.82(s,9H), 0.98(s,9H),2.87(dd,1H,J=13.4,5.1Hz),3.11(dd,1H,J=13.4,7.6Hz),3.93(d,1H,J=2.0Hz),4.66(d,1H,J=2.0Hz),4.85(dd,1H,J=7.6,5.1Hz),6.85(d,2H,J=8.3Hz),6.97(t,2H,J=8.7Hz),7.19−7.47(m,9H),7.79(d,1H,J=7.8Hz),8.55(d,1H,J=4.6Hz),8.76(brs,1H).
【0126】
[合成例1]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0127】
【化13】

【0128】
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(5.13g)をテトラヒドロフラン(21ml)と水(7ml)に溶解した後、0℃に冷却した。4N塩化水素/ジオキサン溶液(18ml)を滴下して、0℃で1時間撹拌した後、室温でさらに2時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチルと飽和食塩水を加えてしばらく撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=7/3)にて精製して標題化合物(2.86g、収率82%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=2.93(d,2H,
J=6.3Hz),4.27(d,1H,J=2.4Hz),4.70−4.75(m,1H),5.04(d,1H,J=2.4Hz),5.64(d,1H,J=4.6Hz),6.77(t,2H,J=4.3Hz),7.08−7.13(m,2H),7.27−7.44(m,7H),7.67(d,2H,J=8.8Hz),7.99(d,1H,J=8.0Hz),8.50−8.52(m,1H),8.81(d,1H,J=2.2Hz),9.60(s,1H).
【0129】
[参考例8]
(4S)−3−{2−[(4−メトキシフェニル)メチルチオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オンの合成
【0130】
【化14】

【0131】
水素化ナトリウム(13.5g)のテトラヒドロフラン(920ml)溶液中に室温にて(4S)−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(50g)を少量ずつ加え、1時間撹拌した。この反応溶液をAとし、異なる反応容器にクロロアセチルクロライド(36.6ml)のテトラヒドロフラン(308ml)溶液を0℃に冷却し、先ほどの反応溶液Aを5ml程度ずつ滴下した。0℃にて1時間撹拌後、反応溶液に水(300ml)をゆっくり滴下後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(500ml)に溶解し、室温にてp−メトキシベンジルチオール(47.2g)を加
え、トリエチルアミン(64ml)を滴下ロートを用いて1時間30分かけて滴下した。その後、室温にて終夜撹拌した。反応溶液に水(300ml)およびジクロロメタン(100ml)を加えて有機層を分離した後、飽和食塩水で有機層を洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5→1/3→1/2)にて精製し、標題化合物(90g、2工程収率82%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=3.49−3.61(m,
3H),3.77−3.81(m,1H),3.78(s,3H),4.28(dd,1H,J=8.9,3.9Hz),4.62(dd,1H,J=8.9Hz),5.43(dd,1H,J=8.9,3.9Hz),6.78−6.81(m,2H),7.14−7.18(m,2H),7.34−7.43(m,5H).
【0132】
[参考例9]
(4S)−3−{(2R,3R)−3−[(ヨードフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシフェニル)メチルチオ]−3−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]プロパノイル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オンの合成
【0133】
【化15】

【0134】
窒素雰囲気下、(4S)−3−{2−[(4−メトキシフェニル)メチルチオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(32g)と1−{4−[(1E)−2−(4−ヨードフェニル)−2−アザビニル]フェノキシ}−1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロパン(78g)のジクロロメタン(450ml)溶液を−5℃に冷却し、N−エチルジイソプロピルアミン (76ml)を加え、塩化トリメチルシ
リル(36ml)を30分かけて滴下した。反応溶液を−5℃でさらに30分撹拌した後、−35℃に冷却した。塩化チタン(10.8ml)を30分かけて滴下した後、−35℃〜−25℃で3時間撹拌した。4当量の酢酸(20ml)と4当量の酒石酸水溶液(500ml)を−10℃以下でゆっくりと滴下後、ジクロロメタン(300ml)で抽出した。濾液の有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=5/95→10/90)にて精製して標題化合物(64g、収率75%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=0.18(s,6H),0
.98(s,9H),3.52−3.79(m,2H),3.81(s,3H),4.04(dd,1H,J=8.5,3.2Hz),4.39−4.48(m,2H),5.10(dd,1H,J=8.5,3.2Hz),5.28−5.32(m,1H),5.43(d,1H,J=6.4Hz),6.17−6.18(m,2H),6.60−6.66(m,2H),6.71−6.87(m,4H),6.97−7.02(m,2H),
7.06−7.31(m,7H).
【0135】
[参考例10]
(3R,4R)−1−(4−ヨードフェニル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルチオ]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0136】
【化16】

【0137】
3−{(2R,3R)−3−[(ヨードフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシフェニル)メチルチオ]−3−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]プロパノイル}(4S)−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(7.5g)のtert−ブチルメチルエーテル(75ml)溶液に、N,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(7.0ml)を室温で加え1時間撹拌した後、フッ化テトラブチルアンモニウムの1Mテトラヒドロフラン溶液(0.94ml)を添加し、室温で終夜撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=0/100→5/95)にて精製して油状化合物として標題化合物(2.5g、収率42%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=0.19(s,6H),0
.97(s,9H),3.75(s,3H),3.89−3.90(m,2H),3.90(d,1H,J=2.2Hz),4.48(d,1H,J=2.2Hz),6.69−6.72(m,2H),6.77−6.79(m,2H),6.95−7.00(m,2H),7.04−7.05(m,2H),7.14−7.15(m,2H),7.50−7.53(m,2H).
【0138】
[参考例11]
(3R,4R)−1−(4−ヨードフェニル)−3−スルファニル−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0139】
【化17】

【0140】
窒素雰囲気下、(3R,4R)−1−(4−ヨードフェニル)−3−[(4−メトキシ
フェニル)メチルチオ]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(293mg)をトリフルオロ酢酸(2.3ml)に溶解させ、0℃で酢酸水銀(II)(148mg)を加え0℃で15分撹拌させた。トルエン(4.6ml)と水(4.6ml)を加え2層に分離させた後、有機層をトルエンで抽出した。その後、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/9)にて精製し標題化合物(236g、定量的収率)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=0.20(s,6H),0
.98(s,9H),4.41(d,1H,J=2.2Hz),4.83(d,1H,J=2.0Hz),6.82−6.84(m,2H),6.96−6.98(m,2H),7.19−7.21(m,2H),7.50−7.52(m,2H).
【0141】
[参考例12]
(3R,4R)−3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−オキソエチルチオ)−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0142】
【化18】

【0143】
(3R,4R)−1−(4−ヨードフェニル)−3−スルファニル−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(1.0g)をジクロロメタン(10ml)に溶解させ、トリエチルアミン(1.7ml)、1−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ブロモエタン−1−オン(1.0g)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥ろ過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/9)にて精製して標題化合物(850mg,収率63%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=0.18−0.19(m,
6H),0.97(s,9H),4.12(d,1H,J=2.2Hz),4.27(s,2H),4.81(d,1H,J=2.4Hz),6.79−6.82(m,2H),6.97−6.99(m,2H),7.17−7.19(m,2H),7.41−7.43(m,1H),7.48−7.50(m,2H),7.54−7.55(m,1H),7.89−7.94(m,2H),8.40−8.41(m,1H).
【0144】
[参考例13]
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0145】
【化19】

【0146】
窒素雰囲気下、(R)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2−オキサザボロリジン(129mg)のジクロロメタン(1ml)溶液を0℃に冷却し、ジメチルスルフィドボラン(1.28ml、1Mジクロロメタン溶液)を加えた。この溶液に(3R,4R)−3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−オキソエチルチオ)−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(800mg)のジクロロメタン(1ml)溶液をゆっくりと滴下し、0℃にて30分撹拌した。反応溶液に水を加えて有機層を分離した後、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/9)にて精製し標題化合物(655mg、収率82%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=0.21−0.21(m,
6H),0.98(s,9H),3.08−3.10(m,2H),3.32(d,1H,J=4.4Hz),4.01(d,1H,J=2.4Hz),4.68(d,1H,J=2.4Hz),5.02−5.06(m,1H),6.83−6.85(m,2H),7.02−7.04(m,2H),7.17−7.19(m,2H),7.30−7.33(m,2H),7.45−7.46(m,1H),7.54−7.56(m,2H),7.82−7.84(m,2H).
【0147】
[参考例14]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0148】
【化20】

【0149】
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(655mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)に溶解させ、イミダゾール(195mg)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(215mg)を加えて室温で3時間撹拌した。反応溶液
に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた固体の残渣をヘキサンで洗浄し標題化合物(670mg、収率88%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.16(s,3H),
0.00−0.00(m,3H),0.19−0.19(m,6H),0.83(s,9H),0.97(s,9H),2.88−2.92(m,1H),3.16(dd,1H,J=13.4,7.6Hz),3.90(d,1H,J=2.4Hz),4.46(d,1H,J=2.2Hz),4.94−4.98(m,1H),6.77−6.80(m,2H),6.97−6.99(m,2H),7.05−7.07(m,2H),7.29−7.34(m,2H),7.44−7.46(m,1H),7.51−7.53(m,2H),7.75−7.79(m,2H).
【0150】
[参考例15]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル(1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル))フェニル]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0151】
【化21】

【0152】
3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ](3R,4R)−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(5.58g)の1,4−ジオキサン(130ml)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(3.71g)、酢酸カリウム(2.15g)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(1:1)錯体(597mg)を加えた。反応溶液を脱気した後、75℃で終夜撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した後、セライトで濾過した。濾液を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/20→1/15→1/10)にて精製して無色油状化合物として標題化合物(2.95g、収率53%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=−0.21(s,3H
),−0.08(s,3H),0.16(m,6H),0.74(s,9H),0.91(s,9H),1.19−1.27(m,12H),2.83−3.03(m,2H),4.28(d,1H,J=2.2Hz),4.89−4.91(m,1H),5.08(d,1H,J=2.4Hz),6.82−6.88(m,2H),7.09−7.16(m,2H),7.18−7.23(m,2H),7.27−7.33(m,2H),7.
33−7.40(m,2H),7.53−7.59(m,2H).
【0153】
[合成例2]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0154】
【化22】

【0155】
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−4−[2,4−ビス(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]−1−(4−ヨードフェニル)アゼチジン−2−オン(2.79g)と3−ピリジルボロン酸(575mg)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(361mg)をトルエン(30ml)とエタノール(12ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液(3.12ml)を加えた。反応溶液を脱気した後、80℃で5時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/8)にて精製して反応生成物(1.1g)を得た。得られた生成物のジクロロメタン(10.4ml)溶液を、0℃でピリジン(7.81ml)とフッ化水素−ピリジン(2.60ml)の混合溶液に加えた。0℃で30分撹拌後、室温で終夜撹拌した。有機層を水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=8/2)にて精製し標題化合物(470mg、2工程収率32%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=2.90−2.98(
m,2H), 4.37(d,1H,J=2.2Hz),4.70(q,1H,J=5.
8Hz),5.07(d,1H,J=2.2Hz),5.65(d,1H,J=4.6Hz),6.22(dd,1H,J=8.4,2.3Hz),6.31(d,1H,J=2.2Hz),7.06−7.11(m,3H),7.29−7.44(m,5H),7.67(d,2H,J=8.8Hz),7.99(d,1H,J=8.0Hz),8.51(dd,1H,J=4.6,1.5Hz),8.82(d,1H,J=2.2Hz),9.45(s,1H),9.83(s,1H).
【0156】
[合成例3]
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
【0157】
【化23】

【0158】
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)エチルチオ]−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル(1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル))フェニル]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(350mg)と2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(207mg)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(触媒量)をトルエン/エタノール=5/2の混合溶液(8mL)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液(0.46ml)を加えた。反応溶液を脱気した後、80℃で2時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。水および飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/8)にて精製した。得られた反応生成物をテトラヒドロフラン(5ml)と水(1ml)に溶解した後、4N塩化水素/ジオキサン溶液(1ml)を滴下して、室温で終夜撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈して、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)にて精製して標題化合物(149mg、2工程収率59%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=2.92−2.94(m,2H),4.29(d,1H,J=2.4Hz),4.71−4.74(m,1H),5.08(d,1H,J=2.4Hz),5.65−5.66(m,1H),6.75−6.78(m,2H),7.09−7.12(m,2H),7.27−7.29(m,2H),7.33−7.36(m,4H),8.09−8.11(m,3H),8.22(dd,1H,J=8.7,2.3Hz),8.97−8.97(m,1H),9.60(s,1H).
【0159】
[合成例4〜106]
以下に示す合成例番号4〜106の化合物を、それぞれ対応する出発原料および反応剤を使用して、上記の合成例1〜3の合成法に準じて合成した。各化合物の合成例番号、構造およびH−NMRスペクトル(400MHz)を表1〜21にまとめた。なお、各化合物のH−NMRスペクトルデータの冒頭に測定に使用した重溶媒の種類を記載した。
【0160】
【表1】

【0161】
【表2】

【0162】
【表3】

【0163】
【表4】

【0164】
【表5】

【0165】
【表6】

【0166】
【表7】

【0167】
【表8】

【0168】
【表9】

【0169】
【表10】

【0170】
【表11】

【0171】
【表12】

【0172】
【表13】

【0173】
【表14】

【0174】
【表15】

【0175】
【表16】

【0176】
【表17】

【0177】
【表18】

【0178】
【表19】

【0179】
【表20】

【0180】
【表21】

【0181】
[合成例107]
酢酸4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−アセチルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェニルの合成
【0182】
【化24】

【0183】
3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ](3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン(1.34g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、無
水酢酸(0.571ml)と4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.807g)を加えて室温で終夜撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1→2/1)にて精製して標題化合物(1.30g、収率83%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=2.08―2.08(
m,3H),2.26(s,3H),3.16―3.22(m,2H),4.37(d,1H,J=2.2Hz),5.25―5.27(m,1H),5.83―5.84(m,1H),7.12―7.22(m,4H),7.32―7.46(m,5H),7.52(d,2H,J=8.3Hz),7.70(d,2H,J=8.3Hz),7.99―8.01(m,1H),8.51―8.52(m,1H),8.83(s,1H).
【0184】
[合成例108]
酢酸(1R)−2−[(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−3−イルチオ]−1−(4−フルオロフェニル)エチルの合成
【0185】
【化25】

【0186】
グアニジン塩酸塩(0.753g)とナトリウムメトキシド(0.383g)をメタノール(20ml)に溶解してグアニジン溶液を調製しておく。酢酸4−{3−[(2R)−2−アセチルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ](2R,3R)−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェニル(1.26g)のメタノール(25ml)溶液を0℃に冷却し、別途調製したグアニジン溶液(2.8ml)を非常にゆっくりと滴下して加えた。0℃で10分程度撹拌した後、酢酸を加えて反応を停止した。反応溶液に酢酸エチルを加えて、水および飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1→2/1)にて精製して標題化合物(0.868g、収率60%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=1.96(s,3H)
,3.14―3.21(m,2H),4.31(d,1H,J=2.0Hz),5.07(d,1H,J=2.2Hz),5.82―5.83(m,1H),6.76―6.83(m,2H),7.13−7.19(m,2H),7.27−7.46(m,6H),7.66−7.75(m,3H),7.96−8.02(m,1H),8.50−8.52(m,1H),8.81−8.83(m,1H),9.61(brs,1H).
【0187】
[合成例109]
酢酸(2S,3R,4S,5R,6S)−6−(4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−アセチルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ]−4−オキソ−1−
[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェノキシ)−4,5−ジアセチルオキシ−2−(メトキシカルボニル)−2H−3,4,5,6−テトラヒドロピラン−3−イルの合成
【0188】
【化26】

【0189】
窒素雰囲気下、酢酸(1R)−2−[(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−3−イルチオ]−1−(4−フルオロフェニル)エチル(540mg)のジクロロメタン(15ml)溶液に、Rele,S.M.らの方法(J.Org.Chem.69,9159−9170,2004)に従って合成した酢酸(2S,4S,3R,5R,6R)−4,5−ジアセチルオキシ−2−(メトキシカルボニル)−6−(2,2,2−トリクロロ−1−イミノエトキシ)−2H−3,4,5,6−テトラヒドロピラン−3−イル(978mg)と少量のモレキュラーシーブス3Aを加えて−10℃に冷却した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.194ml)をゆっくりと滴下した後、0℃で2時間撹拌し、室温でさらに4時間撹拌した。トリエチルアミンを加えて反応を停止した後、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/1→3/1)にて精製して標題化合物(344mg、収率40%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=1.95−2.00(
m,12H),3.15−3.20(m,2H),3.61(s,3H),4.33(d,1H,J=1.7Hz),4.70(d,1H,J=10.0Hz),5.01−5.13(m,2H),5.18(d,1H,J=2.2Hz),5.44(t,1H,J=9.5Hz),5.68(d,1H,J=7.8Hz),5.80−5.85(m,1H),7.01−7.07(m,2H),7.11−7.18(m,2H),7.31−7.35(m,2H),7.36−7.48(m,5H),7.66−7.71(m,2H),7.97−8.02(m,1H),8.50−8.52(m,1H),8.80−8.83(m,1H).
【0190】
[合成例110]
(2S,3S,4S,5R,6S)−6−(4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェノキシ)−3,4,5−トリヒドロキシ−2H−3,4,5,6−テトラヒドロピラン−2−カルボン酸の合成
【0191】
【化27】

【0192】
酢酸(2S,3R,4S,5R,6S)−6−(4−{(2R,3R)−3−[(2R)−2−アセチルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ]−4−オキソ−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−イル}フェノキシ)−4,5−ジアセチルオキシ−2−(メトキシカルボニル)−2H−3,4,5,6−テトラヒドロピラン−3−イル(89mg)のメタノール(2ml)溶液にトリエチルアミン(2ml)を加えた後、水(7ml)をゆっくりと滴下して加えた。室温で終夜撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に1N塩酸を少量加え、析出した固体を濾取した。得られた固体を分取HPLCで精製して標題化合物(4.4mg、収率5%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CD3OD):δ(ppm)=2.96−3.09(m,
2H),3.50−3.58(m,2H),3.59−3.68(m,1H),4.04(d,1H,J=9.8Hz),4.73−4.82(m,2H),5.04−5.12(m,1H),6.94−7.01(m,2H),7.08−7.16(m,2H),7.24−7.30(m,2H),7.74−7.95(m,7H),8.51−8.58(m,1H),8.63−8.68(m,1H),9.00(brs,1H).
【0193】
式Iの化合物のインビトロおよびインビボ活性は以下の方法によって測定される。
[実施例1]
コレステロール吸収阻害アッセイ(インビトロ)
このアッセイは14Cによって放射線標識されたコレステロールをミセル状態として細胞へ添加し、細胞内に取込まれたコレステロールをオレイン酸コレステリルエステルとして測定することにより、コレステロール吸収阻害活性を測定するものである。アッセイはマルチウェルプレートにCaco−2細胞を播種し、2週間培養(培地:10%牛胎児血清、1%非必須アミノ酸、1%ペニシリン、1%ストレプトマイシン含有DMEM)後に行われる。各ウェルにミセル溶液(最終濃度600μMソディウムオリエート、50μMフォスファチジルコリン、5mMタウロコール酸ナトリウム、2.5μMコレステロール、2.5μM14C−コレステロールとなすのに必要な量)と被験化合物溶液(最終濃度0.1−25μMとなすのに必要な量)または対照である溶媒を添加し、37℃インキュベーションを開始する。24時間後培地を除き、ヘキサン/2−プロパノール(3:2、
v/v)で脂質成分を抽出後、薄層シリカゲルプレートに付与する。乾燥させた後、各プレートを83:16:1のヘキサン、ジエチルエーテル、酢酸で溶離する。プレートをイメージングプレートに感光し、BAS−2500(FUJIFILM)で解析する。コレステリルエステルに相当する領域の感光量を算出する。プレートの余白からバックグランドを測定し、対照および被験試料の双方からバックグランドを差し引くことにより得られた値から下記式に基づいて阻害率を計算し、対照に対する%として試験値を計算する。
【0194】
【数1】

【0195】
この方法で本発明化合物のコレステロール吸収阻害活性を測定した結果、以下の結果が認められた。なお、以下の結果は、10μMおよび/または12.5μMの濃度で行った評価により得られた結果である。
10μMの濃度において50%以上のコレステロール吸収阻害活性が認められた化合物:合成例4、5、7、8、9、11、12、13、14、15、16、19、20、21、22、23、24、28、29、31、32、34、36、37、38、39、43、45、47、48、50、51、52、54、55、56、57、58の化合物
12.5μMの濃度において60%以上のコレステロール吸収阻害活性を認められた化合物:
合成例1、4、5、6、16、20、22、31、32、45、48、57、58、59、61、81、83、85、86、87、88、90、91、94、99、105の化合物
【0196】
[実施例2]
高コレステロール食負荷ハムスターにおける脂質低下作用の測定:
雄のゴールデン・シリアン(Golden Syrian)ハムスター(日本エスエルシー)を6匹ずつの群に分け、制御された高コレステロール食餌(0.5%コレステロールを含むCE−2;日本クレア)を最大28日間与える。高コレステロール食負荷開始と共に、被験化合物を1日1回強制経口投与する。投与は、100g当たり0.2mLのコーンオイルのみ(対照群)又はコーンオイル中の被験化合物の溶液(または懸濁液)を、0.01−10mg/kgとして行う。一方、同一試験期間内に通常食を負荷した群を正常群とする。最終投与から4時間後にエーテル軽麻酔下に腹部大動脈より全血採血を行い、血液から血清を分離する。さらに、肝臓を摘出し、肝臓湿重量を秤量し、一部(約0.5g)を切り出し秤量する。切り出した肝湿重量の4倍量の2−プロパノールを加え、ホモジナイズ後遠心し上清を回収し、肝臓由来検体とする。血清中TC及び肝臓中TCの濃度は、LタイプワコーCHO・H(和光純薬工業)もしくはコレステストCHO(第一化学薬品)を用いた酵素法により決定する。血清TG濃度は、LタイプワコーTG・H(和光純薬工業)もしくはオートセラS TG−N(第一化学薬品)を用いた酵素法、遊離グ
リセリン消去法により決定する。LDL−C濃度は、LタイプワコーLDL−C・M(和光純薬工業)もしくはコレステストLDL(第一化学薬品)を用いた直接法により決定する。血清中TC及び肝臓中TCの濃度、血清中TG濃度、血清中LDL−C濃度の決定のためのそれぞれの測定に共通して、ヒト血清を検量用試料として用いる。被験化合物の効果は、下記式に基づいて算出される、高コレステロール食負荷による血清中TCの上昇分に対する抑制率(%)、血清中TGに対する低下率(%)、血清中LDL−Cの上昇分に対する抑制率(%)、肝臓中TCの上昇分に対する抑制率(%)で示す。
【0197】
【数2】

【0198】
【数3】

【0199】
【数4】

【0200】
【数5】

【0201】
この方法で、被験化合物を7日間与えた高コレステロール食負荷ハムスターにおける、血清中のTC、LDL−C、およびTG、ならびに肝臓中TCの低下作用を検討した結果、以下の結果が認められた。
【0202】
<試験例1>血清中TC低下作用(投与量:0.01mg/kg)
0.01mg/kgにおいて30%以上の血清TC低下作用が認められた化合物:
合成例2、18、20、22、31、32、48、51、55、56、58、59、63
、68、69、70、73、74、75、76、85、86、87、91、92、93、94、95、96、98、104、105の化合物
このうち55%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
合成例20、22、32、48、58、75、86、94、96、98、105の化合物更に65%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
合成例32、48、96、105の化合物
【0203】
<試験例2>血清中TC低下作用(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて50%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
合成例1、2、6、10、16、18、20、22、24、27、28、30、31、32、33、38、45、48、49、50、51、53、55、56、58、59、60、62、63、64、65、68、69、70、71、72、73、74、75、76、80、81、82、83、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、104、105の化合物このうち80%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
合成例1、2、18、20、31、32、48、51、53、55、56、58、59、60、68、69、70、74、75、76、85、86、87、88、91、92、93、94、95、96、98、99、104、105の化合物
更に110%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
合成例32、55、56、69、76、86、87、92、105の化合物
【0204】
<試験例3>血清中LDL−C低下作用(投与量:0.01mg/kg)
0.01mg/kgにおいて30%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:
合成例2、16、18、20、22、31、32、38、48、55、56、58、63、69、70、73、75、85、86、87、92、93、94、95、96、98、104、105の化合物
このうち55%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:
合成例2、16、18、31、48、73、94、96、105の化合物
更に65%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:
合成例2、18、73、96、105の化合物
【0205】
<試験例4>血清中LDL−C低下作用(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて50%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:合成例1、2、11、12、13、15、17、18、20、22、27、30、32、33、38、42、45、48、49、51、53、55、56、58、59、60、61、62、63、64、65、68、69、70、71、72、73、74、75、76、80、81、82、83、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、104、105、106の化合物
このうち80%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:
合成例1、2、11、13、17、20、32、48、51、55、56、58、59、69、70、75、76、85、86、87、88、91、92、93、94、95、96、98、99、104、105の化合物
更に110%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:
合成例1、2、32、51、55、56、58、76、86、92、105の化合物
【0206】
<試験例5>肝臓中TC低下作用(投与量:0.01mg/kg)
0.01mg/kgにおいて30%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
合成例2、16、20、22、31、32、55、56、58、59、63、68、70、73、74、75、86、87、94、96、98、99、104の化合物
このうち60%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物は以下のとおり。
合成例31、32、59、68、70、73、86、94、98、99、104の化合物更に90%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物は以下のとおり。
合成例68、73、86、98の化合物
【0207】
<試験例6>肝臓中TC低下作用(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて50%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
合成例1、2、14、15、20、21、22、24、28、30、31、32、38、48、51、53、54、55、56、58、59、61、62、63、70、71、74、75、80、81、84、86、91、92、93、94、95、97、98、99、102、104、105の化合物
このうち80%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
合成例1、2、14、15、20、21、22、31、32、38、48、51、53、54、55、58、61、62、63、71、80、81、86、91、92、93、95、97、98、99、105の化合物
更に110%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
合成例1、14、48、51、53、63、71、80、92、95、97、98、99の化合物
【0208】
<試験例7>血清中TG低下作用の測定(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて20%以上の血清中TG低下作用が認められた化合物:
合成例3、5、6、7、8、9、10、14、15、18、31、32、34、46、48、49、50、51、52、55、58、59、60、67、75、77、92、93、99、100、103の化合物
このうち25%以上の血清中TG低下作用が認められた化合物:
合成例3、6、8、9、10、15、34、48、49、50、51、52、55、59、60、67、77、93、99、100、103の化合物
また同じ方法で、被験化合物を28日間与えた高コレステロール食負荷ハムスターにおける、血清中のTC、LDL−Cの低下作用を検討した結果、血清中のTCおよびLDL−Cの持続した低下作用が認められた。
【0209】
[比較例1]
高コレステロール食負荷ハムスターにおける脂質低下作用の測定:
アゼチジノン環1位のフェニル基が、アリール基ではなくヘテロアリール基で置換された化合物が、予想外にも増強した脂質低下作用を示すことを、以下に示す。比較化合物として、合成例51および55の化合物におけるピリジル基(Ar)を、フェニル基に置換した化合物を用い、それぞれ比較化合物1および2とした。実施例2と同様にして、比較化合物1および2の血清中TC抑制率を算出した。以下の表22に、合成例51および55の化合物、ならびに比較化合物1および2の血清中TC抑制率を示す。
【0210】
【表22】

【0211】
以上より、アゼチジノン環1位のフェニル基がヘテロアリール基で置換された化合物は、アリール基で置換された場合に比べ、増強した脂質低下作用を示すことが認められた。
【0212】
[実施例3]
高脂肪食負荷ハムスターにおける脂質低下作用の測定:
脂質低下作用に関する評価は、以下の方法によっても行うことができる。
雄のゴールデン・シリアン(Golden Syrian)ハムスター(日本エスエルシー)を6匹ずつの群に分け、制御された高脂肪食餌(45kcal%脂肪を含む;Research Diet)を最大28日間与える。高脂肪食負荷開始と共に、被験化合物を1日1回強制経口投与する。投与は、100g当たり0.2mLのコーンオイルのみ(
対照群)又はコーンオイル中の被験化合物の溶液(または懸濁液)を0.01−10mg/kgとして行う。一方、同一試験期間内に通常食を負荷した群を正常群とする。最終投与から4時間後にエーテル軽麻酔下に腹部大動脈より採血を行い、血清を分離する。血清TC濃度は、LタイプワコーCHO・H(和光純薬工業)もしくはコレステストCHO(第一化学薬品)を用いた酵素法により決定する。血清TG濃度は、LタイプワコーTG・H(和光純薬工業)もしくはオートセラS TG−N(第一化学薬品)を用いた酵素法、
遊離グリセリン消去法により決定する。血清中LDL−C濃度は、LタイプワコーLDL−C・M(和光純薬工業)もしくはコレステストLDL(第一化学薬品)を用いた直接法により決定する。血清中HDL−C濃度はLタイプワコーHDL−C・M(和光純薬工業)もしくはコレステストN HDL(第一化学薬品)を用いた直接法により決定する。血清中のTC濃度、TG濃度、LDL−C濃度、およびHDL−C濃度の決定のためのそれぞれの測定に共通して、ヒト血清を検量用試料として用いる。その結果、被験化合物によるTC低下作用、TG低下作用、LDL−C低下作用、またはHDL−C増加作用が認められた。
【0213】
なお、被験化合物の効果は、実施例2に記載の式および下記式に基づいて算出することができる。
【数6】

【0214】
[実施例4]
高コレステロール食負荷ハムスターにおける肝臓中LDL受容体発現解析:
雄のゴールデン・シリアン(Golden Syrian)ハムスター(日本エスエルシー)を6匹ずつの群に分け、制御された高コレステロール食餌(0.5%コレステロールを含むCE−2;日本クレア)を最大28日間与える。高コレステロール食負荷開始と共に、被験化合物を1日1回強制経口投与する。投与は、100g当たり0.2mLのコーンオイルのみ(対照群)又はコーンオイル中の被験化合物の溶液(または懸濁液)を、0.01−10mg/kgとして行う。一方、同一試験期間内に通常食を負荷した群を正常群とする。最終投与から4時間後にエーテル軽麻酔下に腹部大動脈より全血採血を行ったのち、肝臓を摘出し、摘出した肝臓をアイソジェン(ニッポン・ジーン)中で破砕する。破砕した肝臓より核酸を抽出し、アールエヌイージーキット(キアゲン)用いてトータルRNAを精製する。その後、逆転写反応を行うことによって、コンプリメンタリーDNA(cDNA)を合成し、リアルタイムPCRを行う際の鋳型とする。リアルタイムPCRに使用するプライマー(短いDNA断片)は以下のとおりである。
【0215】
LDL受容体を特異的に増幅するプライマー:
5‘−GATCCCCAACCTGAAGAACG−3’、及び
5‘−AGTCTACGGCCAGCCCATCT−3’
ハウスキーピング遺伝子として用いる18S rRNA(リボソームの小サブユニット)
に対するプライマー:
5‘−ACTCAACACGGGAAACCTCA−3’、及び
5‘−AACCAGACAAATCGCTCCAC−3’
【0216】
鋳型と上記のプライマーにサイバーグリーンキット(アプライドバイオシステム)を添加し、PCR(ABI−prism7000)によるDNAの増幅を経時的に測定することで、増幅率に基づいた鋳型DNAの定量を行う。なお、リアルタイムPCRの条件は、
50℃で2分間、95℃で10分間、続いて95℃15秒、60℃1分間のサイクルを40サイクルとする。LDL受容体の発現量は、ハウスキーピング遺伝子の発現量よりRNA量を補正し、算出する。その結果、被験化合物による肝臓中LDL受容体発現増強が認められた。
【産業上の利用可能性】
【0217】
前記式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、コレステロール低下作用および/またはTG低下作用を有し、コレステロール低下剤として臨床で応用可能な、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬、または進展予防薬として使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下剤。
【化1】

[式中、
Xは、−S(O)−または−O−、ただしrは、0、1、または2を表し、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、
mは、0、1、2、3、または4を表し、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Yは、結合手または−CR5a−を表し、
およびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
Zは、−CR6a−を表し、
およびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表し、または
とR6aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表し、
は、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、またはカルボキシル基を表す。]
【請求項2】
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基、またはピリダジニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−COOR、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項3】
Arが、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されている、フェニル基またはピリジル基を表す、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項4】
Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表す、
請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項5】
が、ハロゲン原子を表す、請求項1〜4のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項6】
mが0を表す、請求項1〜4のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項7】
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチエニル基、ベンズイミダゾリル基、またはベンズオキサゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜6のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項8】
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜6のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項9】
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、2−ピラジル基、または5−ピリミジル基を表す、請求項1〜6のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項10】
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜6のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項11】
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、請求項1〜10のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項12】
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、またはベンゾチアゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜11のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項13】
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜11のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項14】
Arが、無置換のベンゾフラニル基を表す、請求項1〜11のいずれかに記載のコレステロール低下剤。
【請求項15】
Arが、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項16】
Arが、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1個以上のハロゲン原子で置換されているフェニル基を表し、
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−を表す、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項17】
Arが、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、2−ピラジル基、または5−ピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアル
キル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
Xが、−S−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項18】
前記式(I)で示される化合物、またはその医学上許容される塩が、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]フラン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フ
ェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2H−ベンゾ[3,4−d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)エチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
N−エチル−5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−2−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(4−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルバルデヒド、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−((2R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−2−ヒドロキシエチルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピラジン−2−イル)フェニル
]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−[4−(6−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−プロパノイルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−{4−[5−(2−メチルプロパノイル)ピリジン−3−イル]フェニル}アゼチジン−2−オン、
(3R,4R)−3−[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルチオ]−1−{4−[5−(シクロプロピルカルボニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
またはその医学上許容される塩である、請求項1記載のコレステロール低下剤。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、血中コレステロール濃度を減少させるための医薬。
【請求項20】
請求項1〜18のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための医薬。
【請求項21】
請求項1〜18のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロールを低下させるための医薬組成物。

【公開番号】特開2010−83878(P2010−83878A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−204815(P2009−204815)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(503369495)帝人ファーマ株式会社 (159)
【Fターム(参考)】