説明

コンテンツデータ利用システム及びその方法並びに移動通信端末及びプログラム

【課題】 著作権を保護しつつ複数の移動通信端末間でコンテンツを共有することが可能なコンテンツ利用方式を得る。
【解決手段】 通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末1を用いて外部メモリ4にダウンロードする際に、当該端末1に挿入されているSIMカード5に格納された識別子であるIMSIを用いて、SIMデータ処理部14で暗号キーを生成する。この暗号キーを用いて、コンテンツデータ処理部13で、ダウンロードされたコンテンツデータを暗号化して、外部メモリ4へ格納する。コンテンツデータ再生の際には、SIMカード5に格納された識別子を用いて、SIMデータ処理部14で暗号キーを生成して、外部メモリ4に格納されたコンテンツデータを復号化して再生する。これにより、同一SIMカードを有するユーザが所有する複数の移動通信端末の間で、コンテンツデータの共有が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツデータ利用システム及びその方法並びに移動通信端末及びプログラムに関し、特に無線ネットワークを介してコンテンツサーバーから移動通信端末へコンテンツデータをダウンロードして利用するようにしたコンテンツデータ利用システム及びその方法並びに移動通信端末及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
このようなコンテンツデータ利用システムの例として、特許文献1に記載の技術がある。この技術を説明する。移動通信端末から、コンテンツの取得要求と加入者番号とがコンテンツサーバー(以下単にサーバーと称す)へ送信されると、サーバーでは、受信された加入者番号に基づいてコンテンツの暗号キーが生成され、このキーを用いてコンテンツが暗号化される。そして、移動通信端末に対して、暗号化されたコンテンツがダウンロードされると共に、暗号キーをも送信される。
【0003】
移動通信端末では、暗号化されたコンテンツと暗号キーとが受信されて、両者が対応付けられてメモリに記憶される。その後、移動通信端末において、コンテンツが利用されることになるが、このとき、暗号キーを用いてコンテンツの復号がなされてコンテンツの利用が可能となるようになっている。
【特許文献1】特開2003−110541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術においては、移動通信端末では、加入者番号に基づく暗号キーにより暗号化されたコンテンツと当該暗号キーとが対応付けられて、内部メモリや外部記憶装置に記憶されるようになっている。
【0005】
従って、有料のコンテンツデータを購入した者本人が所有する複数の移動通信端末間で、当該コンテンツを共有したい場合には、外部メモリを用いることによりコンテンツの共有が可能になる。しかしながら、この有料コンテンツデータを保存した外部メモリを紛失した場合には、この外部メモリには、暗号化キーと、この暗号化キーにより暗号化されたコンテンツデータとが対応付けられて格納されているために、秘匿性の面では充分ではなく、コンテンツデータの復号再生が可能となり、著作権保護に逆行することになる。
【0006】
また、コンテンツサーバーから移動通信端末に対しては、暗号化されたコンテンツデータの他に、暗号キーもダウンロードされるようになっているので、通信時間及び通信料金がそれだけ多くなり、ユーザに対する負担になるという欠点もある。また、同一ユーザが複数の移動通信端末間で、当該コンテンツを共有したい場合には、各端末毎に加入者番号が相違するために、共有ができないという欠点もある。
【0007】
本発明の目的は、著作権の保護を可能としつつ複数の移動通信端末間でコンテンツを利用することができるコンテンツデータ利用システム及びその方法並びに移動通信端末及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるコンテンツデータ利用システムは、通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするコンテンツデータ利用システムであって、前記移動通信端末に着脱自在で、前記移動通信端末のユーザ固有の識別子を格納したカードと、前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して前記カードに格納された識別子を用いて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明による他のコンテンツデータ利用システムは、通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするコンテンツデータ利用システムであって、前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明によるコンテンツデータ利用方法は、通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするようにしたコンテンツデータ利用方法であって、前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して、着脱自在カードに格納されたユーザ固有の識別子を用いて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納するステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明による他のコンテンツデータ利用方法は、通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするコンテンツデータ利用方法であって、前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納するステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明による移動通信端末は、通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末であって、ダウンロード指令に応答して、着脱自在カードに格納されたユーザ固有の識別子を用いて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明による他の移動通信端末は、通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末であって、ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明によるプログラムは、通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、ダウンロード指令に応答して、着脱自在カードに格納されたユーザ固有の識別子を用いて暗号キーを生成する処理と、暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する処理とを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明による他のプログラムは、通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納するステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンテンツデータを加入者識別番号(IMSI)を用いて暗号化しているので、著作権を保護しつつ複数の移動通信端末間でコンテンツを共有使用することが可能になると共に、盗難、紛失などの際に、他人に無断で使用される可能性が少ないという効果がある。
【0017】
また、本発明によれば、コンテンツデータを外部メモリに保存するようにしているので、外部メモリを交換することにより、大量のデータを保存できると共に、故障、紛失、盗難などに備えてバックアップを行うことが容易となるという効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、図面を用いて本発明の一実施の形態について説明する。図1を参照すると、本発明のシステム構成を示すブロック図である。図1において、移動通信端末1はコンテンツサーバー2から移動通信端末の基地局3(以下、単に基地局と称す)を経由して、コンテンツデータを受信する。その際に、移動通信端末1は受信したコンテンツデータを暗号化して外部メモリ4へ格納するが、このときの暗号化キーとしては、移動通信端末1に挿入されている着脱自在なSIM(Subscriber Identify Module)カード5から読み出した加入者識別番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identify)に基づいて作成された暗号キーを用いるものとする。従って、この暗号キーはIMSIによって固有のものとなる。
【0019】
外部メモリ4に保存されたコンテンツデータは、移動通信端末1内において、復号することができる。すなわち、移動通信端末1に挿入されたSIMカード5から読み出した加入者識別番号(IMSI)から、暗号化の際に生成された暗号キーを再生成することにより、復号を行うのである。なお、移動通信端末1でのコンテンツデータの再生は、暗号化された際の暗号キーと復号のために生成した暗号キーとが同一である場合にのみ可能となる。
【0020】
図2は図1の移動通信端末1の機能ブロックを示したものである。図2において、サーバー1から基地局3(図1参照)を介してコンテンツデータが、TRX(送受信)部11で受信される。この受信されたコンテンツデータはコンテンツデータ処理部13へ供給されるが、このとき、SIMデータ処理部14は、SIMカードインターフェース16に挿入されているSIMカード5から、加入者識別番号(IMSI)を読み出す。SIMデータ処理部14は、この読み出した加入者識別番号をコンテンツデータの暗号化のための暗号キーに変換し、コンテンツデータ処理部13へ送信する。この暗号キーは加入者識別番号(IMSI)に対して固有の値となる。
【0021】
コンテンツデータ処理部13は、受信したコンテンツデータ及び暗号化キーを用いてこの移動通信端末1用のコンテンツデータの暗号化を行い、外部メモリインターフェース17に挿入されている外部メモリ4に転送して保存する。なお、一度内蔵メモリ12に保存されたコンテンツデータも、同様に、外部メモリ4へ保存することができることは勿論である。但し、この場合には、外部メモリ4へコンテンツデータを転送完了した後、直ちに、内蔵メモリ12に保存されていたコンテンツデータは削除されるものとする。
【0022】
コンテンツデータ実行(利用)の際には、外部メモリ4に保存されたコンテンツデータは、コンテンツデータ処理部13に転送される。このとき、SIMデータ処理部14はSIMカードインターフェース16に挿入されているSIMカード5から加入者識別番号(IMSI)を読み出す。SIMデータ処理部14は読み出された加入者識別番号から、コンテンツデータを暗号化する際の暗号キーを再生成し、コンテンツデータ処理部13へ送信する。コンテンツデータ処理部13は受信したコンテンツデータ及び暗号キーを用いて、この移動通信端末1用のコンテンツデータの復号を行って、コンテンツ実行処理部15へ転送する。コンテンツ実行処理部15はLCDやスピーカなどのコンテンツ実行デバイス18を駆動してコンテンツデータの実行再生を行うことになる。
【0023】
図3は本発明の一実施の形態のデータダウンロード時の動作を示すフローチャートである。移動通信端末がコンテンツデータのダウンロードを開始すると(ステップS1)、ダウンロードしたデータの保存先を、ユーザに対して選択するよう指示させる。ユーザによるキー操作によって、ダウンロード先が内蔵メモリと指定されると(ステップS2の“No”)、データは暗号化されることなく、内蔵メモリへ保存されることになる(ステップS3)。
【0024】
ステップS2において、外部メモリへのダウンロードが指定されると、SIMカード5より加入者識別番号(IMSI)を読み出し、暗号キーを生成してこの暗号キーによりデータの暗号化を行い(ステップS4)、外部メモリ4へ保存することになる(ステップS5)。こうして、コンテンツのダウンロードが終了する(ステップS6)。
【0025】
図4は本発明の一実施の形態のデータ再生時の動作を示すフローチャートである。ユーザが移動通信端末に対して、外部メモリに保存されているコンテンツデータの再生を指示すると(ステップS11)、SIMカードから加入者識別番号(IMSI)を読み出して暗号キーを生成し(ステップS12)、その暗号キーを用いてデータの復号を行うが、このとき、暗号キーが誤っていると判断すると(ステップS13の“No”)、データの再生は行わない(ステップS14)。ステップS13において暗号キーが正しければ、その暗号キーを用いてコンテンツデータの復号を行い(ステップS15)、再生が開始されるのである(ステップS16)。
【0026】
図5は本発明の他の実施の形態におけるデータ再生時の動作を示すフローチャートである。ユーザが外部メモリに保存されたコンテンツの再生を指示すると(ステップS21)、SIMカードから加入者識別番号(IMSI)を読み出し、暗号キーを生成する(ステップS22)。この暗号キーが誤っていれば(ステップS23の“No”)、コンテンツの再生は行わない(ステップS24)。ステップS23で暗号キーが正しければ、一定期間内(予め設定されているものとする)に基地局3へアタッチ(接続)した履歴を調査する(ステップS25)。
【0027】
このアタッチの履歴は、TRX11を介して内蔵メモリ12に保存されているものとし、上記の一定期間内に、本移動通信端末1が基地局3へアタッチした記録がなければ、コンテンツデータの再生は行わない(ステップS24)。ステップS25において、一定期間内にアタッチした記録があれば、生成した暗号キーによりコンテンツデータの復号を行い(ステップS26)、コンテンツの再生を開始する(ステップS27)。このときのアタッチの記録の有無の判断は、コンテンツデータ処理部13にて行われる。
【0028】
このように、一定期間内における基地局3へのアタッチ履歴を調査してその結果に基づいてコンテンツの再生の可否を判断することにより、コンテンツ利用者を、本移動通信端末1のユーザのみに限定することができる。また、加入者識別番号(IMSI)とアタッチ履歴のみで、コンテンツ利用の可否を判断しているので、基地局やサーバーに対して余分な負荷をかけることもない。
【0029】
この実施の形態において、他の移動通信端末に、外部メモリ及びSIMカードを移した場合、SIMカード交換時には電池の脱着が必要になるために、再度電源オン操作が必要になることから、移動通信端末は、この電源オン時に、必らず基地局へのアタッチを行うので、移動通信端末が通信圏内にある限り、即時にアタッチ履歴が作成され内蔵メモリに保存されることになる。よって、他の移動通信端末との間でコンテンツ共有が可能となる。
【0030】
本発明の更に他の実施の形態として、先の実施の形態におけるIMSIに基づく暗号キーの代りに、ユーザ固有の指紋を用いて暗号キーを生成することも考えられる。すなわち、この指紋の読取り情報をデジタルデータ化し、所定の暗号キー生成アルゴリズムを用いて、当該デジタルデータに基づいて暗号キーを生成するのである。本例では、図2のSIMカードインターフェース16の部分が指紋読取部となり、図2のSIMデータ処理部14が上述した暗号キー生成アルゴリズムによる暗号キー生成部となる。
【0031】
こうすることにより、ユーザが同一でかつ暗号キー生成アルゴリズムが同一である限り、コンテンツデータの個人使用を限定することができ、著作権を保護しつつ複数の移動通信端末間でのコンテンツの共有が可能になる。なお、指紋に限らず、個人を特定できる生体情報を用いることができることは明らかである。また、上述した各実施の形態の動作は、予め動作手順をプログラムとしてROMなどに格納しておき、これをCPU(コンピュータ)により読み取らせて実行するようにすることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のシステム概略図である。
【図2】本発明の実施の形態による移動通信端末の機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態によるコンテンツ保存時の動作フロー図である。
【図4】本発明の実施の形態によるコンテンツ再生時の動作フロー図である。
【図5】本発明の実施の形態によるコンテンツ再生時の他の例を示す動作フロー図である。
【符号の説明】
【0033】
1 移動通信端末
2 コンテンツサーバー
3 基地局
4 外部メモリ
5 SIMカード
11 TRX部(送受信部)
12 内蔵メモリ
13 コンテンツデータ処理部
14 SIMデータ処理部
15 コンテンツ実行処理部
16 SIMカードインターフェース
17 外部メモリインターフェース
18 コンテンツ実行デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするコンテンツデータ利用システムであって、
前記移動通信端末に着脱自在で、当該端末のユーザ固有の識別子を格納したカードと、
前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して前記カードに格納された識別子を用いて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とするコンテンツデータ利用システム。
【請求項2】
前記移動通信端末において、コンテンツ再生指令に応答して前記カードに格納された識別子を用いて暗号キーを生成する手段と、
前記暗号キーを用いて前記外部メモリに格納されたコンテンツデータを復号化して再生する手段とを、更に含むことを特徴とする請求項1記載のコンテンツデータ利用システム。
【請求項3】
通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするコンテンツデータ利用システムであって、
前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とするコンテンツデータ利用システム。
【請求項4】
前記移動通信端末において、コンテンツ再生指令に応答して前記生体情報に基づいて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記外部メモリに格納されたコンテンツデータを復号化して再生する手段とを、更に含むことを特徴とする請求項3記載のコンテンツデータ利用システム。
【請求項5】
前記移動通信端末において、前記通信網への接続履歴を保持する手段と、コンテンツ再生指令に応答して前記接続履歴を参照して当該履歴に応じて前記コンテンツデータの再生をなす手段とを、更に含むことを特徴とする請求項2または4記載のコンテンツデータ利用システム。
【請求項6】
通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするようにしたコンテンツデータ利用方法であって、
前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して、着脱自在カードに格納されたユーザ固有の識別子を用いて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納するステップとを含むことを特徴とするコンテンツデータ利用方法。
【請求項7】
前記移動通信端末において、コンテンツ再生指令に応答して前記カードに格納された識別子を用いて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記外部メモリに格納されたコンテンツデータを復号化して再生するステップとを、更に含むことを特徴とする請求項6記載のコンテンツデータ利用方法。
【請求項8】
通信網を介して得られたコンテンツデータを移動通信端末を用いて外部メモリにダウンロードするコンテンツデータ利用方法であって、
前記移動通信端末において、ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納するステップとを含むことを特徴とするコンテンツデータ利用方法。
【請求項9】
前記移動通信端末において、コンテンツ再生指令に応答して前記生体情報に基づいて暗号キーを生成するステップと、前記暗号キーを用いて前記外部メモリに格納されたコンテンツデータを復号化して再生するステップとを、更に含むことを特徴とする請求項8記載のコンテンツデータ利用方法。
【請求項10】
前記移動通信端末において、前記通信網への接続履歴を保持するステップと、コンテンツ再生指令に応答して前記アタッチ接続履歴を参照して当該履歴に応じて前記コンテンツデータの再生をなすステップとを、更に含むことを特徴とする請求項7または9記載のコンテンツデータ利用方法。
【請求項11】
通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末であって、
ダウンロード指令に応答して、着脱自在カードに格納されたユーザ固有の識別子を用いて暗号キーを生成する手段と、
前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とする移動通信端末。
【請求項12】
コンテンツ再生指令に応答して前記カードに格納された識別子を用いて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記外部メモリに格納されたコンテンツデータを復号化して再生する手段とを、更に含むことを特徴とする請求項11記載の移動通信端末。
【請求項13】
通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末であって、
ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成する手段と、
前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する手段とを含むことを特徴とする移動通信端末。
【請求項14】
コンテンツ再生指令に応答して前記生体情報に基づいて暗号キーを生成する手段と、前記暗号キーを用いて前記外部メモリに格納されたコンテンツデータを復号化して再生する手段とを、更に含むことを特徴とする請求項13記載の移動通信端末。
【請求項15】
前記通信網への接続履歴を保持する手段と、コンテンツ再生指令に応答して前記接続履歴を参照して当該履歴に応じて前記コンテンツデータの再生をなす手段とを、更に含むことを特徴とする請求項12または14記載の移動通信端末。
【請求項16】
通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
ダウンロード指令に応答して、着脱自在カードに格納されたユーザ固有の識別子を用いて暗号キーを生成する処理と、
暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納する処理とを含むことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
通信網を介してコンテンツデータを取得して外部メモリにダウンロードするようにした移動通信端末の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
ダウンロード指令に応答して、当該端末のユーザの特定が可能な生体情報に基づいて暗号キーを生成するステップと、
前記暗号キーを用いて前記コンテンツデータを暗号化して前記外部メモリへ格納するステップとを含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−13641(P2006−13641A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184370(P2004−184370)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】