説明

サファイア単結晶成長装置

【課題】種晶の入れ替えにかかる時間を顕著に短縮し、生産性を向上し、更に繰り返し的な冷却及び再加熱による変形及び寿命減少を防止すること。
【解決手段】本発明のサファイア単結晶成長装置は、アルミナを収納しアルミナが溶融される第1チャンバーであって上面に挿入口が形成されている第1チャンバーと、第1チャンバーの挿入口と連通するように第1チャンバーの上部に設けられた第2チャンバーと、第2チャンバーを通過して第1チャンバー内に下降するか、または第1チャンバーから上昇する種晶ロッドであって終端に種晶が設けられた種晶ロッドと、第2チャンバーの下端に設けられ挿入口を開閉するチャンバー遮断部とを含み、種晶の入れ替えのために種晶ロッドの終端が上昇し第2チャンバーの内部に収納されれば、チャンバー遮断部は、挿入口を閉鎖することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サファイア単結晶成長装置に関し、さらに詳しくは、種晶の入れ替えにかかる工程時間を短縮することができるサファイア単結晶成長装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
サファイアは、 六方晶系の結晶構造を有するアルミナ(Al)の単結晶である。サファイア単結晶は、発光ダイオード(LED)製造時、基板として使われている。サファイア単結晶製造方法としては、チョクラルスキー法(以下、CZ法と記載する)、ベルヌーイ法(verneuil method)、キロポーラス法(kyropoulo smethod)、EFG法、HEM法(heat exchanger method)などがある。この中で、CZ法は、単結晶の大型化が可能であり、温度勾配の調整が容易であり、高品質の単結晶を生産することができ、C面基板製造時、原料の無駄使いを防止できるため、非常に効果的な方法である。また、近来には、LED製造時、生産性を上げ、製造コストを抑えるために、基板の直径が大きくなる傾向にあるが、このような傾向でもCZ法を用いたサファイア結晶成長が多くの長所を有していた。
【0003】
図1は、従来技術に係るCZ法を用いたサファイア単結晶成長装置10を示す図である。図1に示されるように、断熱材からなる坩堝収容容器11の内部に収納される坩堝12に、アルミナが充填され、高周波コイル14は坩堝12を加熱する。坩堝12の熱により、アルミナが溶融され、アルミナ溶融液13を形成する。引上軸15の下端に、種晶16が連結され、アルミナ溶融液13に接触した後、回転しながら、ゆっくり引き上げ、サファイア単結晶17を成長させる。この時、アルミナ溶融液13で対流現象が生じなければならず、アルミナ溶融液13の対流現象を観察するためにCCDカメラ(未図示)が用いられていた。
【0004】
しかし、CCDカメラの位置、フィルタ、ズーム等により、対流現象が正しく観察できないこともある。これにより、高周波コイル14の出力が続けて増加し、サファイア単結晶成長装置10の内部温度も増加するようになり、種晶16が溶けて短くなったり、完全に引上軸15の下端から消えたりする場合が生じる。つまり、サファイア単結晶17の成長が続かなくなり、新しい種晶16を引上軸15の下端に入れ替えなければならない。そのため、高周波コイル14は、その出力値が0に達するようにし、自然冷却しなければならない。次いで、引上軸15の下端に種晶16が連結されるようにする。また、高周波コイル14は、その出力値を増大させながら、坩堝12を加熱する。即ち、種晶を入れ替えて、サファイア単結晶を成長させるためには、相当の時間が必要とされる高周波コイルの出力変化が行わなければならない。従って、種晶の入れ替えにかかる時間が相当必要とされる問題があった。また、坩堝や坩堝収容容器は、繰り返して冷却、再加熱されることによって変形し、寿命が短くなる問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、種晶ロッドに設けられた種晶の入れ替えを容易にし、これに伴う時間を短縮することができるサファイア単結晶成長装置を提供する。また、本発明は、冷却及び再加熱の繰り返しによる坩堝や坩堝収容容器の変形を防止し、坩堝や坩堝収容容器の寿命を延長することができるサファイア単結晶成長装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、アルミナ溶融液に種晶を接触させた後、上昇させ、サファイア単結晶を成長させるサファイア単結晶成長装置であって、アルミナを収納し、前記アルミナが溶融される第1チャンバーであって、上面に挿入口が形成されている第1チャンバーと、前記第1チャンバーの挿入口と連通するように前記第1チャンバーの上部に設けられた第2チャンバーと、前記第2チャンバーを通過して前記第1チャンバー内に下降するか、または前記第1チャンバーから上昇する種晶ロッドであって、終端に前記種晶が設けられた種晶ロッドと、前記第2チャンバーの下端に設けられ、前記挿入口を開閉するチャンバー遮断部と
を含み、前記種晶の入れ替えのために、前記種晶ロッドの終端が上昇し、前記第2チャンバーの内部に収納されれば、前記チャンバー遮断部は、前記挿入口を閉鎖することを特徴とするサファイア単結晶成長装置を開示する。
【0007】
また、前記第1チャンバーは、前記第1チャンバーの内部に収納される坩堝収容容器と、前記坩堝収容容器の内部に収納され、前記アルミナが充填された坩堝と、前記坩堝収容容器を取り囲むように配置され、前記アルミナを溶融し、前記アルミナ溶融液を生成する加熱部とを含むことを特徴とするサファイア単結晶成長装置を開示する
【0008】
また、前記第2チャンバーは、前記第2チャンバーの外周面から延び、前記第2チャンバーの内部に雰囲気ガスを注入するガスラインを含むことを特徴とするサファイア単結晶成長装置を開示する。
【0009】
また、前記坩堝収容容器は断熱材からなることを特徴とするサファイア単結晶成長装置を開示する。
【0010】
また、前記加熱部は高周波コイルであることを特徴とするサファイア単結晶成長装置を開示する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るサファイア単結晶成長装置は、第1チャンバー、第2チャンバー、種晶ロッド及びチャンバー遮断部を含む。ここで、第2チャンバーは、種晶ロッドが通過する第1チャンバーの挿入口と連通するように第1チャンバーの上部に設けられ、雰囲気ガスが第2チャンバーの内部に注入される。また、チャンバー遮断部が、第2チャンバーの下端に設けられ、挿入口を閉鎖すると、第2チャンバーは、第1チャンバーと隔離状態になる。これにより、種晶は第1チャンバーと隔離状態の第2チャンバーの内部に収納され、雰囲気ガスにより冷却された後、入れ替えられる。
【0012】
従来には、単一チャンバー内で、種晶を入れ替えていたため、相当の時間に亘って加熱部を冷却及び再加熱しなければならなかったが、本発明により、相当の時間が必要とされる加熱部の冷却及び再加熱が省略することができる。従って、本発明に係るサファイア単結晶成長装置は、種晶の入れ替えのための時間を顕著に短縮することができるという効果を奏する。
【0013】
また、本発明に係るサファイア単結晶成長装置は、種晶の入れ替えにおいて、加熱部により繰り返して冷却及び再加熱される坩堝や坩堝収容容器が、一定の温度環境下に保持され、冷却及び再加熱の繰り返しによる変形及び寿命減少を防止するできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来技術に係るCZ法を用いたサファイア単結晶成長装置を示する図である。
【図2】本発明の好ましい実施例に係るサファイア単結晶成長装置を示する図である。
【図3】図2に示されたサファイア単結晶成長装置の第2チャンバーのチャンバー遮断部を示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面を参照して、詳細に説明する。本発明の説明に際して、関連した公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が、本発明の要旨を不要に曇らせると判断される場合は、その詳細な説明を省略した。
【0016】
図2は、本発明の好ましい実施例に係るサファイア単結晶成長装置100を示する図であり、図3は、図2に示されたサファイア単結晶成長装置100の第2チャンバー105のチャンバー遮断部107を示する斜視図である。図2と図3に示されるように、本発明の好ましい実施例に係るサファイア単結晶成長装置100は、第1チャンバー101、坩堝収容容器102、坩堝103、加熱部104、第2チャンバー105、種晶ロッド106及びチャンバー遮断部107を含み、種晶ロッド106の終端に設けられた種晶110をアルミナ溶融液に接触させた後、上昇させ、サファイア単結晶120を成長させる。第1チャンバー101は、坩堝収容容器102、坩堝103及び加熱部104を収容しており、坩堝収容容器102、坩堝103及び加熱部104を外部環境から保護し、坩堝収容容器102、坩堝103及び加熱部104の熱が外部、特に第1チャンバー101の外部に発散されることを遮断する。
【0017】
また、第1チャンバー101の上面には、上部カバー101aが設けられ、上部カバー101aは、第1チャンバー101から分離自在であり、第1チャンバー101の蓋のような機能を果たす。
【0018】
また、上部カバー101aには、挿入口111が形成される。挿入口111は、第1チャンバー101の内部と外部を連通させ、挿入口111を介して種晶ロッド106が、第1チャンバー101の内部に下降し、挿入され得る。
【0019】
坩堝収容容器102は、第1チャンバー101の内部に収納され、断熱材からなる。
坩堝103は、坩堝収容容器102の内部に収納され、アルミナが充填される。この時、アルミナは固状である。また、坩堝103は、イリジウム素材で製造され、坩堝101のサイズは、製造しようとするサファイア単結晶120のサイズに応じて選択することができる。
【0020】
また、坩堝103の上面は、開放された状態であり、第1チャンバー101の挿入口111に対応する。
【0021】
加熱部104は、坩堝収容容器102を取り囲むように設けられ、坩堝103を加熱し、坩堝103に充填されたアルミナを溶融し、アルミナ溶融液を生成する。
【0022】
また、加熱部104の出力は、調節可能であり、固状のアルミナが溶融されたアルミナ溶融液に変わり、アルミナ溶融液で対流現象が生じるまで、引続き増大する。加熱部104は、坩堝収容容器102を巻き取る高周波コイルからなることが好ましい。
【0023】
一方、坩堝103において、アルミナ溶融液の対流現象を確認するために、第1チャンバー101の上部カバー101aには、第1ビューポット113が形成される。第1ビューポット113を介してアルミナ溶融液の現在状態が確認される。アルミナ溶融液の対流現象が生ずると、加熱部104の出力増加が中止され、種晶110を用いたサファイア単結晶120の成長が行える。この時、第1チャンバー101の内部は、明るすぎてアルミナ溶融液の状態は目視で確認することが難しい。そこで、CCDカメラなどの撮影装置(未図示)が第1ビューポット113を介してアルミナ溶融液を撮影し、提供する。
【0024】
第2チャンバー105は、第1チャンバー101の挿入口111と連通するように第1チャンバー101の上部に設けられる。
【0025】
一般に、アルミナ溶融液の現状を確認するために撮影装置が用いられたとしても、撮影装置の位置、フィルタ、ズーム等により、アルミナ溶融液の状態、特に対流現象が正しく観察できないことがある。これにり、対流現象が生じていても加熱部104の出力は引続き増加することが発生しうる。この時、第1チャンバー101の内部温度が増加し、種晶110がサファイア単結晶120の成長が進む前に、小さくなるか、または溶けるようになる。この時、第2チャンバー105が、種晶ロッド106の終端に取り付けられた種晶110を入れ替える場所として利用される。
【0026】
また、第2チャンバー105の内径は、好ましくは、種晶110が第2チャンバー105の内壁にほぼ接触される程のサイズで形成される。これにより、種晶110が、第2チャンバー105の干渉なしに、第2チャンバー105を通過することができ、第1チャンバー101内部の熱が第2チャンバー105を介して発散されることが制限され得る。
また、第2チャンバー105の外周面には、ガスライン151が形成される。ガスライン151は、雰囲気ガスを第2チャンバー105の内部に注入する。該雰囲気ガスは、第1チャンバー104内部の熱が、第2チャンバー105を通過することを制限し、第2チャンバー105の内部に収納された種晶ロッド106を冷却させる。
【0027】
また、第2チャンバー105の外周面には、第2ビューポット153が形成される。第2ビューポット153を介して第2チャンバー105の内部を確認することができる。これにより、種晶ロッド106の終端に取り付けられた種晶110が、第2チャンバー105の内部に収納され、冷却され、入れ替え可能かを確認することができる。
【0028】
種晶ロッド106は、第2チャンバー105を通過し、第1チャンバー101内に下降するか、または第1チャンバー101から上昇する。種晶ロッド106の終端に種晶110が取り付けられたことによって、種晶ロッド106を下降させ、種晶110をアルミナ溶融液に接触させた後、上昇させることにより、種晶110をサファイア単結晶120で成長させる。ここで、種晶ロッド106も坩堝103と同様にイリジウム素材からなる。
【0029】
チャンバー遮断部107は、第2チャンバー105の下端に設けられ、挿入口111を開閉する。一般に、チャンバー遮断部107は、挿入口111を開放された状態に保持し、種晶110が種晶ロッド106の下降及び上昇によりサファイア単結晶120でスムーズに成長できるようにする。
【0030】
一方、種晶110が、サファイア単結晶120で成長する前に、小さくなるか、または溶けたときに、入れ替えなければならない。この時、第2ビューポット153を用いて、種晶ロッド106の終端が、第2チャンバー105の内部に収納されるようにする。次いで、チャンバー遮断部107は、挿入口111を閉鎖し、第1チャンバー101と第2チャンバー105とを隔離された状態にする。これにより、種晶ロッド106の終端に取り付けられた種晶110は、入れ替える前に、第1チャンバー101内部の熱に影響を受けることなく、ガスライン151により注入される雰囲気ガスによって集中的に冷却され得る。種晶110は、第2チャンバーで入れ替え可能な温度に十分に冷却された後、入れ替えられる。チャンバー遮断部107は、また挿入口111を開放し、種晶110は種晶ロッド106を用いて第1チャンバー101内に下降し、サファイア単結晶120を成長させるのに利用される。
【0031】
また、図3に図示されたチャンバー遮断部107は、第2チャンバー105の下端に、1軸を中心に左右方向に回転し、挿入口111を開閉させるものとして示されているが、これに限定されず、第2チャンバー105に対して直線移動するか、または第2チャンバー105の内壁に収納され、1軸を中心に上下方向に回転する等様々な方式で挿入口111を開閉することができる。
【0032】
本発明に係るサファイア単結晶成長装置100の効果を確認するために、種晶110が溶けた後、入れ替えられ、再びサファイア単結晶成長装置100を介してサファイア単結晶120に成長できる状態に至るまでの必要とされた時間を、下記の実施例1、実施例2及び比較例1で測定した。
【0033】
[実施例1]
実施例1は、第2チャンバー105とチャンバー遮断部107とを含むサファイア単結晶成長装置を用いた。第2チャンバー105に雰囲気ガスを注入しなかった。第1チャンバー101の内部で、種晶110が溶けた状態で、種晶ロッド106が上昇し、種晶110が第2チャンバー105の内部に収納された。この時、チャンバー遮断部107により挿入口111が閉鎖され、種晶110は、別途の措置なしに第2チャンバー105内で自然冷却された。種晶110は、入れ替え可能な温度に達した後、入れ替えられ、挿入口111がチャンバー遮断部107により、再び開放された状態で、種晶ロッド106により、第1チャンバー101内に下降された。ここまでの各ステップ毎に必要とされた時間を測定した。測定結果は下記表1に示した。
【0034】
[実施例2]
実施例2は、実施例1のように第2チャンバー105とチャンバー遮断部107とを含むサファイア単結晶成長装置を用いたが、実施例1と違って、第2チャンバー105に雰囲気ガスを注入した。第1チャンバー101の内部で、種晶110が溶けた状態で、種晶ロッド106が上昇し、種晶110が第2チャンバー105の内部に収納された。この時、チャンバー遮断部107により挿入口111が閉鎖され、種晶110は第2チャンバー105内に注入される雰囲気ガスにより冷却された。種晶110は入れ替え可能な温度に達した後、入れ替えられ、挿入口111がチャンバー遮断部107により再び開放された状態で、種晶ロッド106により、第1チャンバー101内に下降された。この時まで、各ステップ別に必要とされた時間を測定した。測定結果は下記表1に示した。
【0035】
[比較例1]
比較例1は、第2チャンバー105とチャンバー遮断部107とを含まないサファイア単結晶成長装置を用いた。これにより、従来同様に、加熱部104の出力値を0に至らしめる冷却(cool down)ステップが行われ、第1チャンバー101の内部で、溶けていた種晶110が第1チャンバー101の外部に配置され、別途の措置なく自然冷却された。種晶110は入れ替え可能な温度に達した後、加熱部104の出力値が、再びアルミナ溶融液の対流現象が生じ得るように増加する昇温ステップが行われ、種晶110は、再び第1チャンバー101内に下降された。この時まで、各ステップ別に必要とされた時間を測定した。測定結果は下記表1に示した。
【0036】
下記表1は、種晶110の入れ替えのために行われたそれぞれのステップにおいて、必要とされる時間を示している。
【0037】
【表1】

【0038】
表1より、本実施例に係るサファイア単結晶成長装置100は、第2チャンバー105とチャンバー遮断部107とを含み、クールダウン及び昇温ステップを省略し、種晶を冷却させる時間を顕著に短縮させたことが確認された。また、第2チャンバー105に雰囲気ガスが注入されることによって、種晶の冷却時間が更に短縮されたことが確認された。
【0039】
従って、本発明に係るサファイア単結晶成長装置は、種晶を入れ替えるために、第2チャンバーを用いて、加熱部の出力を調節するステップを省略し、チャンバー遮断部により第1チャンバーと隔離された第2チャンバーに雰囲気ガスを注入し、速かに種晶を冷却し、入れ替えできるようにする。これにより、種晶110の入れ替えにかかる時間が顕著に短縮され、サファイア単結晶の生産性が落ちることを防止するできる。また、坩堝や坩堝収容容器は加熱部による繰り返し的な冷却及び再加熱が省略され、冷却及び再加熱による変形が低減され、これに伴う寿命減少も防止することができる。
【符号の説明】
【0040】
100 サファイア単結晶成長装置
101 第1チャンバー
102 坩堝収容容器
103 坩堝
104 加熱部
105 第2チャンバー
106 種晶ロッド
107 チャンバー遮断部
110 種晶
151 ガスライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミナ溶融液に種晶を接触させた後、上昇させ、サファイア単結晶を成長させるサファイア単結晶成長装置であって、
アルミナを収納し、前記アルミナが溶融される第1チャンバーであって、上面に挿入口が形成されている第1チャンバーと、
前記第1チャンバーの挿入口と連通するように前記第1チャンバーの上部に設けられた第2チャンバーと、
前記第2チャンバーを通過して前記第1チャンバー内に下降するか、または前記第1チャンバーから上昇する種晶ロッドであって、終端に前記種晶が設けられた種晶ロッドと、
前記第2チャンバーの下端に設けられ、前記挿入口を開閉するチャンバー遮断部と
を含み、
前記種晶の入れ替えのために、前記種晶ロッドの終端が上昇し、前記第2チャンバーの内部に収納されれば、前記チャンバー遮断部は、前記挿入口を閉鎖することを特徴とする
サファイア単結晶成長装置。
【請求項2】
前記第1チャンバーは、
前記第1チャンバーの内部に収納される坩堝収容容器と、
前記坩堝収容容器の内部に収納され、前記アルミナが充填された坩堝と、
前記坩堝収容容器を取り囲むように配置され、前記アルミナを溶融し、前記アルミナ溶融液を生成する加熱部と
を含むことを特徴とする請求項1に記載のサファイア単結晶成長装置。
【請求項3】
前記第2チャンバーは、
前記第2チャンバーの外周面から延び、前記第2チャンバーの内部に雰囲気ガスを注入するガスラインを含むことを特徴とする請求項1に記載のサファイア単結晶成長装置。
【請求項4】
前記坩堝収容容器は、断熱材からなることを特徴とする請求項2に記載のサファイア単結晶成長装置。
【請求項5】
前記加熱部は、高周波コイルであることを特徴とする請求項2に記載のサファイア単結晶成長装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−28528(P2013−28528A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−164554(P2012−164554)
【出願日】平成24年7月25日(2012.7.25)
【出願人】(507310879)ケーシーシー コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】