説明

サンプリング方法

【課題】 混信防止の観点から、車載装置を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置から車両情報を収集(サンプリング)する。
【解決手段】 車載装置から車両情報をサンプリングする方法であって、車載装置に受信されることを目的として所定条件を含む情報を無線送信するステップと、車載装置が、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信するステップと、前記車両情報を含む情報を受信するステップと、を備えるサンプリング方法。前記所定条件は、例えば、これを受信した車載装置においてその車載装置の識別番号を除算させるための第1数字、及びその剰余と比較させるための第2数字を含み、前記車載装置は、例えば、自己の識別番号を前記第1数字で除算し、その剰余と前記第2数字とを比較し、両者が一致する場合に、満たすと判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置から車両情報をサンプリングするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報管理センターにおいて、車載端末(以下車載装置ともいう)より受信した走行状態に基づいて渋滞などの任意の場所にける交通状態を分析する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、定点カメラによる渋滞監視、道路上に設置したセンサによる渋滞監視も行われているが、どちらもアナログ的な対応となっている。このため、精度が低く、情報の伝達において時間的なズレが生じることになる。また、設置に対しての制限が多い。
【0003】
道路上に設置したセンサ(音波等検知方式)による渋滞監視技術に関してはさらに次の問題がある。図14は、このセンサ(音波等検知方式)の問題点を、無線方式と比較して説明する為の図である。
【0004】
道路上空に音波などの反射波を利用して車の通過状態を把握する方式は現在でも利用されているが、道路施設上、無限に設置することは事実上困難で、渋滞がしやすい場所などを優先的に順次設置しているのが現実である。この方式はピンポイントでの検出ゆえ、実際には事故車の数十メートル先に設置されていた場合は、車がまったく通過しないため、渋滞していないかのように判定されたり、渋滞直後に設置されていた場合は渋滞が検出できなかったり、センサー間の区間での渋滞に対して検出ができないなどの問題がある。
【0005】
上記のセンサ(音波等検知方式)の問題点に鑑み、本発明では、無線方式により渋滞監視を行おうとするものである。
この無線方式には、各車載装置を一斉に呼び出して各車載装置から車両情報を収集するパターンと、車載装置を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置から車両情報を収集するパターンとが考えられる。図15は、無線方式の問題点を、一斉呼び出しのパターンと選択呼び出しのパターンとを対比させて説明するための図である。図15から明らかなように、混信防止の観点からは、選択呼び出しの方が望ましい。
【特許文献1】特開2002−208093号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、混信防止の観点から、車載装置を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置から車両情報を収集(サンプリング)する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、次の構成とした。
車載装置から車両情報をサンプリングする方法であって、車載装置に受信されることを目的として所定条件を含む情報を無線送信するステップと、車載装置が、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、基地局に受信されることを目的として車両情報を含む情報を無線送信するステップと、前記車両情報を含む情報を受信するステップと、を備えるサンプリング方法。
【0008】
本発明によれば、車載装置が、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を
無線送信することになる。従って、所定条件を適宜に設定することで、車載装置を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置から(のみ)車両情報を収集(サンプリング)することが可能となる。従って、全ての車載装置が応答する場合に比べて、混信防止することが可能となる。また、全ての車載装置が応答する場合に比べて、基地局の処理負担が軽減されることになる。
【0009】
上記サンプリング方法において、例えば、前記所定条件は、これを受信した車載装置においてその車載装置の識別番号を除算させるための第1数字、及びその剰余と比較させるための第2数字を含み、前記車載装置は、自己の識別番号を前記第1数字で除算し、その剰余と前記第2数字とを比較し、両者が一致する場合に、満たすと判定する。
【0010】
これは、所定条件を例示したものである。従って本発明の所定条件として他の条件を採用することも可能である。
また、上記サンプリング方法において、例えば、前記車両情報を含む情報の受信数に基づいて、前記第1数字を変更し、前記所定条件としてその変更後の第1数字を含む情報を無線送信するステップをさらに備える。
【0011】
このようにすれば、車両(車載装置を搭載した車両)通過量に基づいて、適宜の応答数(車両情報を含む情報の受信数)を得ることが可能となる。
また、本発明はシステムの発明として次のように特定できる。
【0012】
車載装置から車両情報をサンプリングするシステムであって、車載装置に受信されることを目的として所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段と、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置と、前記車両情報を含む情報を受信する収集手段と、を備えるサンプリングシステム。
【0013】
上記サンプリングシステムにおいて、例えば、さらに基地局を備え、前記所定条件提供手段及び収集手段は、前記基地局に設けることが可能である。
また、上記サンプリングシステムにおいて、例えば、所定条件は、これを受信した車載装置においてその車載装置の識別番号を除算させるための第1数字、及びその剰余と比較させるための第2数字を含み、前記車載装置は、自己の識別番号を前記第1数字で除算し、その剰余と前記第2数字とを比較し、両者が一致する場合に、満たすと判定する。
【0014】
また、上記サンプリングシステムにおいて、例えば、前記基地局は、前記車両情報を含む情報の受信数に基づいて、前記第1数字を変更し、前記所定条件としてその変更後の第1数字を含む情報を無線送信する。
【0015】
また、本発明は基地局の発明として次のように特定できる。
自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置から、車両情報をサンプリングする基地局であって、前記車載装置に受信されることを目的として前記所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段と、前記車両情報を含む情報を受信する収集手段と、を備える基地局。
【0016】
また、本発明は基地局の発明として次のように特定できる。
自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信する手段と、その所定条件を満たすか否かを判定する手段と、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する手段と、を備える車載装置。
【0017】
また、本発明はプログラムの発明として次のように特定できる。
コンピュータを、自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置から、車両情報をサンプリングする基地局であって、前記車載装置に受信されることを目的として前記所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段、前記車両情報を含む情報を受信する収集手段、として機能させるためのプログラム。
【0018】
コンピュータを、自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信する手段、その所定条件を満たすか否かを判定する手段、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する手段、として機能させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、混信防止の観点から、車載装置を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置から車両情報を収集(サンプリング)することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態である無線通信システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、無線通信システムの概略システム構成を説明するための図である。
【0021】
図1に示すように、無線通信システムは、車載装置10、無線基地局20、及び情報管理センター30などを包含する。
車載装置10は、車両に搭載されるものであって、無線基地局20との間で無線通信を行うための機能を有する装置(本実施形態ではETC用の車載装置。図示せず。)を含む。また、車載装置10は、判断プログラム11や車載情報12などを格納したハードディスク装置、自己位置を検出するためのGPS受信機、メモリ、これらを制御するためのCPUなど備えている(いずれも図示せず)。
【0022】
車載装置10は、単独の装置として構成されていてもよいし、あるいは複数の装置(例えばETC用の車載装置とカーナビゲーション装置)を組み合わせた装置(システム)として構成されていてもよい。このように、現在多くの車両に搭載されはじめているGPS・ETCの端末を応用することで、比較的容易に情報を収集、提供することが可能である。なお、車載装置10は適宜の数とすることが可能であり、図1は、2つの車両(車載装置10)を例示する。
【0023】
無線基地局20は、路側(あるいはその周辺)に固定設置されるものであって、車載装置10との間で無線通信を行うための機能を有する装置を含む。無線基地局20は、その通信エリアに位置した車両に搭載された車載装置10との間で無線通信を行う。また、無線基地局20は、中継プログラム21、条件送信プログラム22、抽出条件情報23などを格納したハードディスク装置、メモリ、これらを制御するためのCPUなどを備えている(いずれも図示せず)。
【0024】
無線基地局20は、単独の装置として構成されていてもよいし、あるいは複数の装置を組み合わせた装置(システム)として構成されていてもよい。無線基地局20は、図16に示すシングルステーションの形態を採る場合には少なくとも1つ、図17に示すマルチステーションの形態を採る場合には少なくとも2つ設置される。図1は、2つの無線基地局20を設置した例を示す。シングルステーションによれば、1ステーション(無線基地
局)圏内で同一(シリアル番号)の車載装置10に対して複数回のサンプリングが可能であれば、移動方向や移動速度が容易に割り出すことが可能である。サンプリングしたログから解析する方法のほか、動作モードを切り替え、特定の車載装置10に対してリアルタ
イムに追跡を行う方式も実現可能である。
【0025】
高速道路が複数混在しているインターチェンジ付近などや車両数が多い場合、またはステーションの近隣以外の渋滞も検出したい場合、より長いスパンでの計測をする場合にはマルチステーション方式を採用する。なお、シングルステーション、マルチステーションを混合して採用することも可能である。
【0026】
情報管理センター30は、無線基地局20に有線又は無線のネットワークを介して接続されており、各車載装置10から各無線基地局20を介して中継される情報を基に、渋滞分析等するための装置を含む。また、情報管理センター30は、分析プログラム31や分析情報32や地図情報33などを格納したハードディスク装置、メモリ、これらを制御するためのCPUなどを備えている(いずれも図示せず)。
【0027】
情報管理センター30は、単独の装置として構成されていてもよいし、あるいは複数の装置を組み合わせた装置(システム)として構成されていてもよい。
(動作概要)
次に、上記構成の無線通信システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0028】
図2、図3は、無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
図2に示すように、無線基地局20は自己の通信エリア内に位置する車載装置10に受信されることを目的として所定タイミングで分析対象判断データ(図18(a)に例示する、無線基地局シリアル番号、数値Nr、常数Nb。)を無線送信(ブロードキャスト)する(S10)。
【0029】
車載装置10は、自己の位置に応じて、すなわちこれが搭載されている車両が無線通信基地局20の通信エリア内に位置した場合に、その無線基地局20から送信される分析対象判断データを受信する(S11)。
【0030】
車載装置10は、その分析対象判断データに基づいて、分析対象の車両を特定する(S12)。すなわち、車載装置10は、自己が分析対象か否かを判断する。
この判断は例えば次のようにして行う。
【0031】
車載装置10が、自己のシリアル番号(自己のメモリ等に格納されている。本発明の自己の識別番号に相当)を取得し、そのシリアル番号を先ほど受信した分析対象判断データが含む常数Nbで除算することで剰余を求める。そして、その剰余値と数値Nrとを比較し、両者が同じならば、自己が分析対象であると判断する。一方、両者が同じでなければ、自己が分析対象でないと判断する。後者の場合、無線基地局20からのデータ受信を待ち、再度、S11からの処理を繰り返す。
【0032】
S12の判断の結果、自己が分析対象と判断したのであれば、車載装置10は、GPS情報を取得し、無線基地局20に受信されることを目的として分析対象データ(図18(b)に例示する、車載装置シリアル番号、GPS情報、無線基地局シリアル番号)を無線送信(ブロードキャスト)する(S13)。
【0033】
このように、車載装置10において、S12の判断を行い、その結果、特定の車載装置10のみが反応して分析対象データを無線送信するようになっている。従って、分析対象判断データを適宜に設定(詳細については後述)することで、車載装置10を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置10から(のみ)車両情報を収集(サンプリング)することが可能となる。従って、全ての車載装置10が応答する場合に比べて、混信防止することが可能となる。
【0034】
すなわち、単純にブロードキャストを行った場合、圏内の端末がいっせいにackを返す
ため、混信の原因になるが、これを防ぐため所定条件(フィルタリング条件)をつけて送信し、条件に一致した端末だけがアンサーバックスする仕組みとなっている。これによりゲートを作り、指向性ビーム下を低速で走行させ、全車サンプリングする方式を採用しなくてすむため、安価に実現でき、しかも通常の走行を妨げずに走行状態を把握することが可能となっている。
【0035】
無線基地局20は、車載装置10から送信される分析対象データを受信する(S14)。
無線基地局20は、その分析対象データの受信時刻を記録し、その分析対象データを特定する(S15)。すなわち、無線基地局20は、その分析対象データが分析対象か否かを判断する。
【0036】
この判断は例えば次のようにして行う。
無線基地局20が、自己のシリアル番号(自己のメモリ等に格納されているシリアル番号(又はシーケンス番号又はIDともいう))を取得し、そのシリアル番号と先ほど受信した分析対象データが含む無線基地局シリアル番号とを比較する。その結果、両者が同じならば、その分析対象データが分析対象であると判断し、無線基地局20は、車載装置シリアル番号、GPS情報、無線基地局シリアル番号、受信時刻(図18(b)参照)を、情報管理センター30に送信(1対1の通信)する(S16)。
【0037】
一方、両者が同じでなければ、その分析対象データが分析対象でないと判断し、無線基地局20は、その分析対象データを破棄する。
情報管理センター30は、各無線基地局20から送信される車載装置シリアル番号、GPS情報、無線基地局シリアル番号、受信時刻を受信し、これを蓄積する(S17)。
【0038】
情報管理センター30は、その蓄積データを分析する(S18)。例えば、シングルステーションの設置形態の場合、情報管理センター30は、その蓄積データから、無線基地局シリアル番号内での車載装置シリアル番号ごとの移動情報を算出する。そして、その算出された移動情報が一定の移動量以下であると渋滞と判断する。同様に、マルチステーションの設置形態の場合、情報管理センター30は、その蓄積データから、特定の無線基地局シリアル番号と他の無線基地局シリアル番号との間の同一の車載装置シリアル番号ごとの移動情報を算出する。そして、その算出された移動情報が一定の移動量以下であると渋滞と判断する。
【0039】
図3に示すように、情報管理センター30は、その分析結果のデータを無線基地局20に送信(1対1の通信)する(S19)。
無線基地局20は、情報管理センター30から送信される分析結果データを受信し(S20)、車載装置10に受信されることを目的としてその分析結果データを無線送信(ブロードキャスト)する(S21)。
【0040】
車載装置10は、無線基地局20から送信される分析結果データを受信し、この分析結果データに基づいて渋滞箇所を報知する処理、例えば、渋滞箇所の表示や渋滞状況の表示、あるいは渋滞箇所や渋滞状況などについて合成音声で出力する。
(動作詳細)
次に、上記構成の無線通信システムの動作詳細について図面を参照しながら説明する。(無線基地局20による条件送信処理)
図4は無線基地局20の動作を説明するためのフローチャートである。図5は無線基地局20の設定値例である。
【0041】
無線基地局20は、これに読み込まれた条件送信プログラム22等をそのCPUが実行することで図4に示す条件送信処理、すなわち抽出条件の設定(S30)、抽出条件の送信(S31)を行う。
【0042】
図5に示すように、抽出条件の設定(S30)とは、送出間隔send_int(S301)、選択条件1pkup_div(S302)、選択条件2pkup_mod(S303)、及び動作モードmode(S304)を設定する処理である。これらの設定は、例えば、利用者(例えば基地局関係者)が手入力で行う。
【0043】
無線基地局20は、上記のように設定された送出間隔send_int(例えば、0.5秒ごとに一回送信)で、上記のように設定された選択条件1pkup_div(図18(a)中Nbに相当)、及び選択条件2pkup_mod(図18(a)中Nrに相当)を、図6(b)に示すフォーマットに設定して無線送信する(S31)。なお、送出間隔は、たとえば3秒おきに送出を行うのか、もしくは30秒おきか、もしくは不定期なのかを決定する。単純に送出間隔を短くするとより多くの情報を取得できる可能性がある。次に2つの選択条件を設定する(S302、S303)。
【0044】
条件2は、いわゆる除数を決定するが、大きく取ればサンプリングできる(アンサーバックを期待できる)数は少なくなるが、混信の可能性は減る。圏内に多くの端末(車両)がある場合に大きくとる。また同一の除数でも異なるグループのサンプリングを行いたい場合は与える剰余を変更する。動作モードは特定の端末をターゲットとしてリアルタイム追跡をする場合などの拡張用である。
【0045】
ヘッダー部分には、図6(a)に示す項目(msg_type、sequence_no、staton_add、distination_add、date、time、class)を含む。
msg_typeには取得目的が設定される。sequence_noには基地局ごとにブロードキャス
トのシーケンスナンバーが付与される(アンサーバックデータの解析に利用)。staton_addにはステーションごとに一意なアドレスが付与される。distination_addには、ブロ
ードキャストの場合は0が、個別の端末呼び出しをするときはシリアルナンバーが入力される。dateは速度検出などに利用される(GPSから正確に取得可能)。timeは速度検出などに利用される(GPSから正確に取得可能)。classには車種情報の種別が設定され
る。
(車載装置10による判断処理)
図7及び図8は車載装置10の動作を説明するための図である。
【0046】
車載装置10は、これに読み込まれた判断プログラム等をそのCPUが実行することで図7に示す判断処理を行う。
車載装置10は、自己の位置に応じて、すなわちこれが搭載されている車両が無線通信基地局20の通信エリア内に位置した場合に、その無線基地局20から送信される図6(b)に示すデータを受信する(S40)。
【0047】
車載装置10は、自己のメモリ等から自己の車載装置シーケンス番号を取得(読み出)し(S41)、その車載装置シーケンス番号を先ほどS40で受信したデータが含む選択条件1pkup_divで割り、剰余を得る(S42)。車載装置10は、その剰余と先ほどS40で受信したデータが含む選択条件2pkup_modとを比較する(S43)。そして、車載装置10は、両者が同じで有れば(S43:Yes)、自己のGPS受信機から日付date、時間time、緯度latitude、経度longitudeを、自己のメモリ等から自己
の車載装置シリアル番号serialを、それぞれ取得して、これらを、図6(c)に示すフォーマットに設定して(S44)、無線送信(アンサーバック)する(S45)。このヘッ
ダー部分には、図6(a)に示す項目(msg_type、sequence_no、staton_add、distination_add、date、time、class)を含む。
【0048】
このように、車載装置10において、無線基地局20から無線送信された条件1,2を満たすか否かを判断して(S42、S43)、満たす場合にだけ(S43:Yes)アンサーバックする(S44、S45)ようになっている。この動作について図8を参照しながら説明する。
【0049】
図8は、無線基地局20が送出間隔send_int(例えば、0.5秒ごとに一回送信)で、選択条件1pkup_div、及び選択条件2pkup_modを、図6(b)に示すフォーマットに設定して無線送信しており、かつ、各車載装置10(5つの車載装置10)がその無線基地局20から送信されたデータを受信している状態を示している。なお、各車載装置10を表すボックス内の数字は、各車載装置10がそのメモリ等に保持する車載装置シーケンス番号を示す。
【0050】
ここで、例えば、選択条件1pkup_div=10、選択条件2pkup_mod=2(すなわち10で割って2余る車載装置10)であるとすれば、10で割って2余る車載装置シーケンス番号は042だけなので、車載装置シーケンス番号が042の車載装置10のみが、満たすと判断し(S43:Yes)アンサーバックすることになる。
【0051】
また、例えば、選択条件1=399、選択条件2=0(すなわち399で割って0余る車載装置10)であるとすれば、399で割って0余る車載装置シーケンス番号は399だけなので、車載装置シーケンスが399の車載装置10のみが、満たすと判断し(S43:Yes)アンサーバックすることになる。この例のように除数をシリアル番号と同一、剰余を0とした場合、「特定端末の追跡モード」として利用することができる。
【0052】
このように、車載装置10において、無線基地局20から無線送信された条件1,2を満たすか否かを判断して(S42,S43)、満たす場合にだけ(S43:Yes)アンサーバックするようになっている。従って、条件1,2を適宜の数とすることで、特定の車載装置10からのみアンサーバックを得ることが可能となる。従って、全ての車載装置10からアンサーバックを得る場合に比べて混信を防止することが可能となる。
【0053】
また、条件1,2の設定の仕方によっては、アンサーバックするグループを複数作ることもできる。例えば、条件1=100、条件2=3(すなわち100で割って3余る車載装置10)、条件1=100、条件2=6(すなわち100で割って6余る車載装置10)のように条件を設定することが考えられる。これは、100台の車載装置10のうち2台がアンサーバックすることを意味する。
【0054】
上記例では、車載装置10において、無線基地局20から無線送信された条件1,2を満たす場合にだけアンサーバックするようになっている例について説明したが、例えば、さらにアンサーバックする条件を追加することも考えられる。
【0055】
図9は、図7に示したS43の条件に、さらに無線基地局20から無線送信された条件(msg_typeとDistination_add)が自己に該当するか否か(S46)を追加し、その条
件(msg_typeとDistination_add)が自己に該当する場合に(S46:はい)、アンサ
ーバックするようにしたものである。
【0056】
このように、本発明の所定条件としては様々なものを採用することが可能である。
例えば、図5中のS304においては動作モード(動作モードとは、特定種類の車両又は車両種別(例えばバス、トラック、乗用車、大型車、小型車)を指定するためのデータ
である。この動作モードによれば、特定の種類の車両からのみ、アンサーバックを得ることが可能となる。)を設定することから、車載装置10において、自己のメモリ等に格納されている車種識別情報とその動作モードとを比較し、両者が一致する場合にだけアンサーバックする条件を採用することも考えられる。
(無線基地局20による中継処理)
図10は無線基地局20の動作を説明するための図である。
【0057】
無線基地局20は、これに読み込まれた中継プログラム等をそのCPUが実行することで図10に示す中継処理を行う。
無線基地局20は、車載装置10から無線送信(アンサーバック)される図6(c)に示すデータを受信する(S50)。無線基地局20は、そのアンサーバックされたデータが含む車載シーケンス番号を図4中のS30で設定した選択条件1pkup_divで割り、剰余を得る(S51)。無線基地局20は、その剰余と図4中のS30で設定した選択条件2pkup_modとを比較する(S52)。そして、無線基地局20は、両者が同じで有れば(S52:Yes)、分析対象情報の設定(S53)として、車載装置10から無線送信(アンサーバック)される図6(c)に示すデータをそのまま設定する。その後、無線基地局20は、その設定した分析対象情報を情報管理センター30に送信する(S54)。
(情報管理センター30による分析処理)
図11は情報管理センター30の動作を説明するための図である。
【0058】
情報管理センター30は、これに読み込まれた分析プログラム等をそのCPUが実行することで図11に示す分析処理を行う。
情報管理センター30は、無線基地局20から送信される分析対象情報を受信する(S60)。情報管理センター30は、その分析対象情報が含む車載装置シーケンス番号が自己のデータベースにあるか否かを判断し(S61)、なければ(S61:No)その分析対象情報を自己のデータベースに蓄積する(S62)。例えば、特定の車載装置10が初めてアンサーバックした場合には、当然のことながら、S61ではその車載装置シーケンス番号が自己のデータベースにあるとは判断されない。
【0059】
一方、S60で受信した分析対象情報が含む車載装置シーケンス番号が自己のデータベースに格納されていれば(S61:Yes)、走行情報の計算を行う(S63)。すなわち、今回受信した分析対象情報が含む緯度経度と、前回蓄積した分析対象情報が含む緯度経度と、に基づいて両者間の距離を算出する。この距離の算出に際しては、地図情報を参照して、地図上の距離としてより正確に算出することも考えられる(S64)。
【0060】
次に、今回受信した分析対象情報が含むTimeと、前回蓄積した分析対象情報が含むTimeと、に基づいて両者間の通過時間を算出し、次に、先ほど算出した距離とその通過時間とから両者間の平均速度を算出する。このようにして、分析を行う。なお、以上の分析は一例であるから、他の方法によって分析することも可能である。
【0061】
次に、無線基地局(以下ステーションともいう)XY間の渋滞分析例について図12を参照しながら説明する。
図12は情報管理センター30の動作を説明するための図である。なお、以下の説明においては、図17に示すように、無線基地局20がX、及びYの位置に配置されているものとする(マルチステーション)。なお、図16に示すように、シングルステーションでも同一の方式で動作させることが可能である。
【0062】
情報管理センター30は、これに読み込まれた分析プログラム等をそのCPUが実行することで図12に示す分析処理を行う。情報管理センター30は、各無線基地局20(図
17中のX,Y位置に配置された各無線基地局20)から送信される分析対象情報を受信し、これを各無線基地局20のログとして記録(蓄積)しているものとする。
【0063】
情報管理センター30は、特定の無線基地局20(図12では無線基地局Xを例示)のログから1データを抜き出し(S70)、他の無線基地局20(図12では無線基地局Yを例示)のログから該当車載装置シリアル番号をサーチする(S71)。
【0064】
その結果、該当車載装置シリアル番号があれば(S72:あり)、両者間の距離を算出する(S73)。これは、特定の無線基地局20のログから抜き出したデータが含む緯度経度と、他の無線基地局20のログの該当シリアルに対応するデータが含む緯度経度と、に基づいて算出する。この距離の算出に際しては、地図情報を利用して、地図上の距離として正確に算出することも考えられる。
【0065】
次に、両者間の平均速度を算出する(S74)。これは、まず、特定の無線基地局20のログから抜き出したデータが含むTimeと、他の無線基地局20のログの該当シリアルに対応するデータが含むTimeと、に基づいて通過時間を算出し、次に、先ほど算出した距離とその通過時間とから両者間の平均速度を算出する。なお、これらの算出結果は、図3を使って説明したように、分析結果データとして車載装置10に提供して利用することが可能である。
【0066】
なお、図19は、本実施形態の実際の適用例を表したものである。
(パラメタの自動変更アルゴリズム)
上記例では、選択条件1pkup_divの設定は、例えば、利用者(例えば基地局関係者)が手入力で行うように説明したが、例えば、次のアルゴリズム(自動的にサンプル数を変更するアルゴリズム)により自動的に選択条件1pkup_divを変更することが可能である。
【0067】
以下、ある道路では通常無線基地局(ステーションともいう)20のエリア内から1台/100台程度のサンプル数を基準として取得しているものとする。通常は混信などが起って
いないものとする。このステーション20の近隣で渋滞が発生しエリア内に通常より多くの台数が滞留するようになり混信の可能性が高くなりそうになってきたものとする。
【0068】
このステーション20はログから渋滞分析を行わずに渋滞の可能性を把握する方法として以下の方法をとっている。
1)通常1台/100台のサンプリングを行う場合でも選択条件pkup_div = 100に対して選択条件pkup_mod を何種類(ここでは例として8,13,29,43,77の5種類とする)か再帰的に取得する(S80〜S89)。
2)3種類のpkup_modに対してのack(車載装置10からのack)が1程度返ってくるのが期待値であるが(S91:pkup_div=規定値)、3程度返ってくるようであれば(S92:3<ack数)エリア内の端末台数自体が増加している可能性がある。このまま増加すると混信によりデータ取得が出来なくなるためpkup_div を例えば200に変更す
る(S93)。ここでは2倍・1/2の変更とするが連続的な値や、 pkup_divの増加・減
少のテーブルを用意してもよい。
3)取得を続けさらにpkup_div = 200でもackが3程度戻ってくるようであれば(S92:3<ack数)さらにpkup_divを増加させる。
4)逆に取得を続けackが連続して0であれば(S92:ack数=0)pkup_divを減少(図13では1/2に減少)させる(S94)。
【0069】
本アルゴリズムのメリットとして次のものがある。第一に、規定値・期待値に対してackの大幅な増加があっても混信を未然に回避できる。第二に、人手を介さず自動的に変更
できるため、24時間の監視や人手によるパラメタ変更が不要。第三に、もし pkup_divが増加した時は pkup_modの種類も同じ倍率で増加させれば母数に対する期待サンプル数を変更しなくてもすむ。第四に、エリア内の端末数が減少してくれば自動的に規定値まで戻すことができる。
【0070】
なお、プライバシー問題に対しては、電源ONと同時に毎回ランダムな車載装置10シリアル番号を取ることで解決が出来る。渋滞の情報も「時速何kmで流れている」というところまで取得できるため、よりこまかなサービスが可能となる。高速道路など途中でSAなどで休憩する場合もSAにステーション20を置くことでより正確に出来る。また平均から著しく数値が離れている場合(車両故障などの原因)は例外として集計データから切り離す処理で回避が可能である。
【0071】
本実施形態の無線通信システムによれば次の効果を奏する。第1に、より正確な渋滞情報の取得が可能となる。第2に、車が集中する箇所を迂回することが可能となる。第3に、無線装置20を使うことで、設置場所の自由度が向上するし、車線毎へのセンサー設置が不要となる。第5に、既存のカーナビ装置、ETC装置の流用が可能である。第6に、車
載装置10は、渋滞情報を無線基地局から受け取ることができる。さらに、地図情報を利用することにより大まかな移動ルートが把握ができる。
【0072】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。このため、上記の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明が限定的に解釈されるものではない。
【0073】
本発明は、次のように特定することもできる。
(付記1) 車載装置から車両情報をサンプリングする方法であって、車載装置に受信されることを目的として所定条件を含む情報を無線送信するステップと、車載装置が、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信するステップと、前記車両情報を含む情報を受信するステップと、を備えるサンプリング方法。(1)
(付記2) 前記所定条件は、これを受信した車載装置においてその車載装置の識別番号を除算させるための第1数字、及びその剰余と比較させるための第2数字を含み、前記車載装置は、自己の識別番号を前記第1数字で除算し、その剰余と前記第2数字とを比較し、両者が一致する場合に、満たすと判定する、付記1に記載のサンプリング方法。(2)(付記3) 前記車両情報を含む情報の受信数に基づいて、前記第1数字を変更し、前記所定条件としてその変更後の第1数字を含む情報を無線送信するステップをさらに備える、付記2に記載のサンプリング方法。(3)
(付記4) 車載装置から車両情報をサンプリングするシステムであって、車載装置に受信されることを目的として所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段と、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置と、前記車両情報を含む情報を受信する収集手段と、を備えるサンプリングシステム。
(付記5) さらに基地局を備え、前記所定条件提供手段及び収集手段は、前記基地局に設けられている付記4に記載のサンプリングシステム。
(付記6) 前記所定条件は、これを受信した車載装置においてその車載装置の識別番号を除算させるための第1数字、及びその剰余と比較させるための第2数字を含み、前記車載装置は、自己の識別番号を前記第1数字で除算し、その剰余と前記第2数字とを比較し、両者が一致する場合に、満たすと判定する、付記4又は5に記載のサンプリングシステム。
(付記7) 前記基地局は、前記車両情報を含む情報の受信数に基づいて、前記第1数字を変更し、前記所定条件としてその変更後の第1数字を含む情報を無線送信する、付記6
に記載のサンプリングシステム。
(付記8) 自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置から、車両情報をサンプリングする基地局であって、前記車載装置に受信されることを目的として前記所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段と、前記車両情報を含む情報を受信する収集手段と、を備える基地局。(4)
(付記9) 自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信する手段と、その所定条件を満たすか否かを判定する手段と、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する手段と、を備える車載装置。(5)
(付記10) コンピュータを、自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置から、車両情報をサンプリングする基地局であって、前記車載装置に受信されることを目的として前記所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段、前記車両情報を含む情報を受信する収集手段、として機能させるためのプログラム。
(付記11) コンピュータを、自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信する手段、その所定条件を満たすか否かを判定する手段、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する手段、として機能させるためのプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明によれば、混信防止の観点から、車載装置を選択的に呼び出してその呼び出した車載装置から車両情報を収集(サンプリング)することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態である無線通信システムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態である無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
【図3】本発明の一実施形態である無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
【図4】無線基地局20の動作を説明するためのフローチャートである
【図5】無線基地局20の動作を説明するためのフローチャートである
【図6】基地局20と車載装置10との間で送受されるデータフォーマット例である。
【図7】車載装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】車載装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】車載装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】基地局20の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】情報管理センター30の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】情報管理センター30の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】基地局20の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】音波等検知方式の問題点を説明するための図である。
【図15】無線方式の問題点を説明するための図である。
【図16】シングルステーションを説明するための図である。
【図17】マルチステーションを説明するための図である。
【図18】基地局20と車載装置10との間で送受されるデータフォーマット例である。
【図19】無線通信システムの適用例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0076】
10 車載装置
11 判断プログラム
12 車載情報
20 無線基地局
21 中継プログラム
22 条件送信プログラム
23 条件抽出情報
30 情報管理センター
31 分析プログラム
32 分析情報
33 地図情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載装置から車両情報をサンプリングする方法であって、
車載装置に受信されることを目的として所定条件を含む情報を無線送信するステップと、
車載装置が、自己の位置に応じて前記所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信するステップと、
前記車両情報を含む情報を受信するステップと、
を備えるサンプリング方法。
【請求項2】
前記所定条件は、これを受信した車載装置においてその車載装置の識別番号を除算させるための第1数字、及びその剰余と比較させるための第2数字を含み、
前記車載装置は、自己の識別番号を前記第1数字で除算し、その剰余と前記第2数字とを比較し、両者が一致する場合に、満たすと判定する、
請求項1に記載のサンプリング方法。
【請求項3】
前記車両情報を含む情報の受信数に基づいて、前記第1数字を変更し、前記所定条件としてその変更後の第1数字を含む情報を無線送信するステップをさらに備える、
請求項2に記載のサンプリング方法。
【請求項4】
自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信し、その所定条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する車載装置から、車両情報をサンプリングする基地局であって、
前記車載装置に受信されることを目的として前記所定条件を含む情報を無線送信する所定条件提供手段と、
前記車両情報を含む情報を受信する収集手段と、
を備える基地局。
【請求項5】
自己の位置に応じて所定条件を含む情報を受信する手段と、
その所定条件を満たすか否かを判定する手段と、
満たすと判定した場合に、車両情報を含む情報を無線送信する手段と、
を備える車載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−65415(P2006−65415A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−244295(P2004−244295)
【出願日】平成16年8月24日(2004.8.24)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】