説明

サーバ装置およびデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体

【課題】 本発明は、市場障害の対策版ソフトウエアが提供可能になる迄の期間、既知の障害に対する回避手段を含む情報ファイル(障害辞書)をクライアント環境に配置し、且つ、障害辞書ファイルをサーバ装置から常時リモート更新可能とすることで、障害被害者予備軍を保護することを目的とする。
【解決手段】 サーバ装置内の障害再発抑止制御プログラム(組み合わせテーブル、管理テーブル、管理手段、および最新ドライバあるいは最新障害辞書の更新手段)とクライアント内のエージェントプログラム(クライアントソフトウエア/障害辞書更新手段)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置および所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスを管理するサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザソフトウエアの不具合(市場障害)は、障害に遭遇したユーザがそのユーザソフトウエの提供元(開発元)のコールセンターに電話するなどして発見されていた。また、ユーザソフトウエア提供元のWebサイトによる障害情報受付サービスによる市場障害情報の収集活動において発見されるといった形態もある。
【0003】
市場障害の対策は、まず、ユーザによって報告された障害の症状、再現手順や再現データ、およびユーザのソフトウエア使用環境(PCの構成、OSの種類等)などの情報をもとに、ユーザソフトウエア提供元の市場サポート部門または開発部門によって調査が行われる。
【0004】
そして、市場サポート部門または開発部門による調査の結果、ソフトウエアの設計またはソフトウエアを構成するプログラムの品質に問題があることが確認された場合に、その対策版ソフトウエアの開発が着手される。
【0005】
又、従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
【特許文献1】特開2001−265599号公報
【特許文献2】特表2003−534748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の市場障害の発見においては、ソフトウエア提供元(開発元)のコールセンタに同一市場障害に関するユーザからの問い合わせが重複して入るため、同コールセンタ側の対応効率が悪いといった問題点があった。
【0007】
ソフトウエア提供元のWebサイトによっては、障害情報と対策情報を公開するなどして効率的な市場サポートを行う形態が見られるが、必ずしも同障害情報と対策情報がユーザにとって有効なものである保証はなく、障害情報を探すユーザ側の負担も少なからずあった。
【0008】
また、上記従来の市場障害の対策においても、対策版ソフトウエアの開発が着手されてからユーザに配布されるまではある程度の期間を要し、その期間にもソフトウエア提供元(と少数のユーザ)にとって既知の市場障害にあるにも関わらず、新たなユーザが同既知の障害に遭遇するという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置において、前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶し、記憶された印刷設定と既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合し、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知し、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知し、その通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とし、前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う可能なサーバ装置およびデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体を提供することである。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第2の目的は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置において、前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求し、要求への応答として収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理し、前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から管理対象とする当該データ処理装置を決定することが可能なサーバ装置およびデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体を提供することである。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第3の目的は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置において、前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知することが可能なサーバ装置およびデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体を提供することである。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第4の目的は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置において、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され本発明の第1の目的を可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶し、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納し、前記データ処理装置に導入され本発明の第1の目的を可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納し、前記データ処理装置の管理情報と記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定し、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行うことが可能なサーバ装置およびデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体を提供することである。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第5の目的は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置において、前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知し、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合に当該利用者の同意あるいは拒否を確認し、その結果前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わず、前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行うものとし、前記デバイス処理装置の利用者の同意により開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを前記サーバ装置から取得し、更新が終了した際に前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知することが可能なサーバ装置およびデータ処理装置およびデータ処理方法および記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る第1の発明は、所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置であって前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶する印刷設定記憶手段と、前記印刷設定記憶手段によって記憶された印刷設定と、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合する印刷設定照合手段と、前記印刷設定照合手段において、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知する不具合予測通知手段と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知する不具合回避策通知手段と、前記不具合回避策通知手段によって通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とする不具合回避策選択手段と、前記不具合回避策選択手段によって前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う不具合回避策適用手段と、を有するものである。
【0015】
本発明に係る第2の発明は、前記印刷設定記憶手段、前記印刷設定照合手段、前記不具合予測通知手段、前記不具合回避策通知手段、前記不具合回避策選択手段および前記不具合回避策適用手段は、前記デバイスに対して印刷処理要求を実行する前段で行われる。
【0016】
本発明に係る第3の発明は、前記既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報は、前記印刷処理要求を行うソフトウエアから参照可能なファイル(障害辞書ファイル)に含まれ、この障害辞書ファイルは随時更新可能である。
【0017】
本発明に係る第4の発明は、前記障害辞書ファイルに障害辞書ファイルのバージョン情報を内包させることで、その更新状態が追跡可能である。
【0018】
本発明に係る第5の発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置であって、前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求するクライアント情報要求手段と、前記クライアント情報要求手段によって収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理する管理手段と、前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から前記管理手段の対象とする当該データ処理装置を決定する管理対象決定手段と、を有するものである。
【0019】
本発明に係る第6の発明は、前記クライアント情報要求手段によって前記データ処理装置に要求する情報は、当該データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれる。
【0020】
本発明に係る第7の発明は、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にある。
【0021】
本発明に係る第8の発明は、前記管理対象決定手段には、前記管理手段の対象とするおよび前記データ処理装置の登録および削除が含まれる。
【0022】
本発明に係る第9の発明は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置であって、前記クライアント情報要求手段による前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知するクライアント情報通知手段を有するものである。
【0023】
本発明に係る第10の発明は、前記クライアント情報通知手段によって前記サーバ装置に通知する情報は、前記データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれる。
【0024】
本発明に係る第11の発明は、前記クライアント情報通知手段によって前記サーバ装置に通知する情報において、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にある。
【0025】
本発明に係る第12の発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置であって、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され請求項1記載の手段を可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶する記憶手段と、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納するソフトウエア格納手段と、前記データ処理装置に導入され請求項1記載の手段を可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納する障害辞書格納手段と、前記管理手段により管理されている前記データ処理装置の管理情報と前記記憶手段により記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定する更新判定手段と、前記更新判定手段によって、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行な更新手段と、を有するものである。
【0026】
本発明に係る第13の発明は、前記最適な組み合わせ情報は、前記ソフトウエアのバージョン情報と前記障害辞書のバージョン情報の最適な組み合わせである。
【0027】
本発明に係る第14の発明は、前記ソフトウエア格納手段によって前記サーバ装置内に格納されるソフトウエアは、前記記憶手段で記憶された最適な組み合わせ情報に含まれるソフトウエアのバージョンに相当するソフトウエアの導入セットである。
【0028】
本発明に係る第15の発明は、前記障害辞書格納手段によって前記サーバ装置内に格納される障害辞書は、前記記憶手段で記憶された最適な組み合わせ情報に含まれる障害辞書のバージョンに相当する導入セットである。
【0029】
本発明に係る第16の発明は、前記更新手段は、特定あるいは全ての前記データ処理装置に対してソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を出す。
【0030】
本発明に係る第17の発明は、前記更新要求は、前記デバイス処理装置利用者の同意を以って更新処理を開始する、あるいは当該デバイス処理装置利用者の同意に関わらず更新処理を開始する。
【0031】
本発明に係る第18の発明は、前記更新要求の際には、前記ソフトウエア格納手段および前記障害辞書格納手段によって前記サーバ装置に格納された更新すべきソフトウエアおよび障害辞書の導入セット格納位置情報の通知が含まれる。
【0032】
本発明に係る第19の発明は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置であって、前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知する更新通知手段と、前記更新通知手段によりソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新の必要性が通知された際に、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合、当該利用者の同意あるいは拒否を確認する利用者意思確認手段と、前記利用者意思確認手段により前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わない更新中止手段と、前記利用者意思確認手段により前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う更新手段と、前記更新手段によって開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを、前記ソフトウエア格納手段および前記障害辞書格納手段によって格納された前記サーバ装置から取得する取得手段と、前記更新手段が終了した際に、前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知する更新終了通知手段と、を有するものである。
【0033】
本発明に係る第20の発明は、前記取得手段は、前記更新要求の際に前記サーバ装置から通知された更新すべきソフトウエアあるいは障害辞書の導入セットの格納位置情報をもとに取得ものである。
【0034】
本発明に係る第21の発明は、前記取得手段は、前記サーバ装置からFTPに従い取得するものである。
【0035】
本発明に係る第22の発明は、所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶する印刷設定記憶ステップと、前記印刷設定記憶ステップによって記憶された印刷設定と、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合する印刷設定照合ステップと、前記印刷設定照合ステップにおいて、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知する不具合予測通知ステップと、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知する不具合回避策通知ステップと、前記不具合回避策通知手段によって通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とする不具合回避策選択ステップと、前記不具合回避策選択ステップによって前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う不具合回避策適用ステップと、を有するものである。
【0036】
本発明に係る第23の発明は、前記印刷設定記憶ステップ、前記印刷設定照合ステップ、前記不具合予測通知ステップ、前記不具合回避策通知ステップ、前記不具合回避策選択ステップおよび前記不具合回避策適用ステップは、前記デバイスに対して印刷処理要求を実行する前段で行われる。
【0037】
本発明に係る第24の発明は、前記既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報は、前記印刷処理要求を行うソフトウエアから参照可能なファイル(障害辞書ファイル)に含まれ、この障害辞書ファイルは随時更新可能である。
【0038】
本発明に係る第25の発明は、前記障害辞書ファイルに障害辞書ファイルのバージョン情報を内包させることで、その更新状態が追跡可能である。
【0039】
本発明に係る第26の発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置におけるデータ処理方法であって、前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求するクライアント情報要求ステップと、前記クライアント情報要求手段によって収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理する管理ステップと、前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から前記管理手段の対象とする当該データ処理装置を決定する管理対象決定ステップと、を有するものである。
【0040】
本発明に係る第27の発明は、前記クライアント情報要求ステップによって前記データ処理装置に要求する情報は、当該データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれる。
【0041】
本発明に係る第28の発明は、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にある。
【0042】
本発明に係る第29の発明は、前記管理対象決定ステップには、前記管理手段の対象とするおよび前記データ処理装置の登録および削除が含まれる。
【0043】
本発明に係る第30の発明は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記クライアント情報要求ステップによる前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知するクライアント情報通知ステップを有するものである。
【0044】
本発明に係る第31の発明は、前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報は、前記データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれる。
【0045】
本発明に係る第32の発明は、前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報において、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にある。
【0046】
本発明に係る第33の発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置におけるデータ処理方法であって、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され請求項22記載のステップを可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶する記憶ステップと、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納するソフトウエア格納ステップと、前記データ処理装置に導入され請求項22記載のステップを可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納する障害辞書格納ステップと、前記管理ステップにより管理されている前記データ処理装置の管理情報と前記記憶ステップにより記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定する更新判定ステップと、前記更新判定ステップによって、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行な更新ステップと、を有するものである。
【0047】
本発明に係る第34の発明は、前記最適な組み合わせ情報は、前記ソフトウエアのバージョン情報と前記障害辞書のバージョン情報の最適な組み合わせである。
【0048】
本発明に係る第35の発明は、前記ソフトウエア格納ステップによって前記サーバ装置内に格納されるソフトウエアは、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれるソフトウエアのバージョンに相当するソフトウエアの導入セットである。
【0049】
本発明に係る第36の発明は、前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置内に格納される障害辞書は、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれる障害辞書のバージョンに相当する導入セットである。
【0050】
本発明に係る第37の発明は、前記更新ステップは、特定あるいは全ての前記データ処理装置に対してソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を出すものである。
【0051】
本発明に係る第38の発明は、前記更新要求は、前記デバイス処理装置利用者の同意を以って更新処理を開始する、あるいは当該デバイス処理装置利用者の同意に関わらず更新処理を開始する。
【0052】
本発明に係る第39の発明は、前記更新要求の際には、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置に格納された更新すべきソフトウエアおよび障害辞書の導入セット格納位置情報の通知が含まれる。
【0053】
本発明に係る第40の発明は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知する更新通知ステップと、前記更新通知ステップによりソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新の必要性が通知された際に、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合、当該利用者の同意あるいは拒否を確認する利用者意思確認ステップと、前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わない更新中止ステップと、前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う更新ステップと、前記更新ステップによって開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって格納された前記サーバ装置から取得する取得ステップと、前記更新ステップが終了した際に、前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知する更新終了通知ステップと、を有するものである。
【0054】
本発明に係る第41の発明は、前記取得ステップは、前記更新要求の際に前記サーバ装置から通知された更新すべきソフトウエアあるいは障害辞書の導入セットの格納位置情報をもとに取得ものである。
【0055】
本発明に係る第42の発明は、前記取得ステップは、前記サーバ装置からFTPに従い取得するものである。
【0056】
本発明に係る第43の発明は、所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置、前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶する印刷設定記憶ステップと、前記印刷設定記憶ステップによって記憶された印刷設定と、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合する印刷設定照合ステップと、前記印刷設定照合ステップにおいて、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知する不具合予測通知ステップと、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知する不具合回避策通知ステップと、前記不具合回避策通知手段によって通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とする不具合回避策選択ステップと、前記不具合回避策選択ステップによって前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う不具合回避策適用ステップとを実行させるためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記録させたものである。
【0057】
本発明に係る第44の発明は、前記印刷設定記憶ステップ、前記印刷設定照合ステップ、前記不具合予測通知ステップ、前記不具合回避策通知ステップ、前記不具合回避策選択ステップおよび前記不具合回避策適用ステップは、前記デバイスに対して印刷処理要求を実行する前段で行われる。
【0058】
本発明に係る第45の発明は、前記既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報は、前記印刷処理要求を行うソフトウエアから参照可能なファイル(障害辞書ファイル)に含まれ、この障害辞書ファイルは随時更新可能である。
【0059】
本発明に係る第46の発明は、前記障害辞書ファイルに障害辞書ファイルのバージョン情報を内包させることで、その更新状態が追跡可能である。
【0060】
本発明に係る第47の発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置に、前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求するクライアント情報要求ステップと、前記クライアント情報要求手段によって収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理する管理ステップと、前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から前記管理手段の対象とする当該データ処理装置を決定する管理対象決定ステップとを実行させるためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記録させたものである。
【0061】
本発明に係る第48の発明は、前記クライアント情報要求ステップによって前記データ処理装置に要求する情報は、当該データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれる。
【0062】
本発明に係る第49の発明は、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にある。
【0063】
本発明に係る第50の発明は、前記管理対象決定ステップには、前記管理手段の対象とするおよび前記データ処理装置の登録および削除が含まれる。
【0064】
本発明に係る第51の発明は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置に、前記クライアント情報要求ステップによる前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知するクライアント情報通知ステップを実行させるためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記録させたものである。
【0065】
本発明に係る第52の発明は、前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報は、前記データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれる。
【0066】
本発明に係る第53の発明は、前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報において、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にある。
【0067】
本発明に係る第54の発明は、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置に、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され請求項43記載のステップを可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶する記憶ステップと、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納するソフトウエア格納ステップと、前記データ処理装置に導入され請求項43記載のステップを可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納する障害辞書格納ステップと、前記管理ステップにより管理されている前記データ処理装置の管理情報と前記記憶ステップにより記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定する更新判定ステップと、前記更新判定ステップによって、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行な更新ステップとを実行させるためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記録させたものである。
【0068】
本発明に係る第55の発明は、前記最適な組み合わせ情報は、前記ソフトウエアのバージョン情報と前記障害辞書のバージョン情報の最適な組み合わせである。
【0069】
本発明に係る第56の発明は、前記ソフトウエア格納ステップによって前記サーバ装置内に格納されるソフトウエアは、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれるソフトウエアのバージョンに相当するソフトウエアの導入セットである。
【0070】
本発明に係る第57の発明は、前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置内に格納される障害辞書は、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれる障害辞書のバージョンに相当する導入セットである。
【0071】
本発明に係る第58の発明は、前記更新ステップは、特定あるいは全ての前記データ処理装置に対してソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を出すものである。
【0072】
本発明に係る第59の発明は、前記更新要求は、前記デバイス処理装置利用者の同意を以って更新処理を開始する、あるいは当該デバイス処理装置利用者の同意に関わらず更新処理を開始するものである。
【0073】
本発明に係る第60の発明は、前記更新要求の際には、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置に格納された更新すべきソフトウエアおよび障害辞書の導入セット格納位置情報の通知が含まれる。
【0074】
本発明に係る第61の発明は、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置に、前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知する更新通知ステップと、前記更新通知ステップによりソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新の必要性が通知された際に、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合、当該利用者の同意あるいは拒否を確認する利用者意思確認ステップと、前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わない更新中止ステップと、前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う更新ステップと、前記更新ステップによって開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって格納された前記サーバ装置から取得する取得ステップと、前記更新ステップが終了した際に、前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知する更新終了通知ステップを実行させるためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記録させたものである。
【0075】
本発明に係る第62の発明は、前記取得ステップは、前記更新要求の際に前記サーバ装置から通知された更新すべきソフトウエアあるいは障害辞書の導入セットの格納位置情報をもとに取得するものである。
【0076】
本発明に係る第63の発明は、前記取得ステップは、前記サーバ装置からFTPに従い取得するものである。
【発明の効果】
【0077】
以上説明したように、本発明に係る第1〜第63の発明によれば、所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置において、前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶し、記憶された印刷設定と既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合し、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知し、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知し、その通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とし、前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行うことが可能となる。
【0078】
また、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置において、前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求し、要求への応答として収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理し、前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から管理対象とする当該データ処理装置を決定することが可能となる。
【0079】
さらに、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置において、前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知することが可能になる。
【0080】
また、所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置において、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され本発明の第1の目的を可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶し、前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納し、前記データ処理装置に導入され本発明の第1の目的を可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納し、前記データ処理装置の管理情報と記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定し、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行うことが可能になる。
【0081】
さらに、所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置において、前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知し、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合に当該利用者の同意あるいは拒否を確認し、その結果前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わず、前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行うものとし、前記デバイス処理装置の利用者の同意により開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを前記サーバ装置から取得し、更新が終了した際に前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0082】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能なデータ処理システムの構成を説明する図である。
【0083】
図1において、101は本障害再発抑止ソフトウエアが格納され、FTPサーバとして動作するホストコンピュータ(サーバ)、102、103はクライアントコンピュータ(クライアント)、104は前記サーバ101、クライアント102,103、デバイスを接続するネットワーク、105、106、107は前記ネットワーク104に接続され前記クライアントからの印刷処理要求を受け付けるデバイスである。また、前記クライアント102、103は前記障害再発抑止ソフトウエアにより管理される。
【0084】
図2は、図1に示したサーバ101内の前記障害再発抑止ソフトウエアの動作を示す図である。
【0085】
図2において、201はサーバで、図1に示した前記サーバ101に対応する。202は前記サーバ201内で動作するFTPサーバ、203はネットワーク、204はクライアントで、FTPに従った要求をFTPサーバ202に対して送信し、FTPサーバ202は所望のファイル213を取得する。この時、FTPサーバ202は所定のインタフェース207を通じてファイル213にアクセスする。
【0086】
205はFTP通信経路(経路)で、FTPサーバ202とクライアント204間のFTP通信経路に対応する。206は前記障害再発抑止ソフトウエアであり、FTPサーバ202による転送対象ファイル213の管理を所定のインタフェース212を用いて行う。
【0087】
208は前記クライアント204からの印刷処理要求を受けるデバイスであり、通信経路209は印刷処理要求の通信経路に対応する。
【0088】
また、214は通信経路であり、障害再発抑止ソフトウエア206とクライアント204との通信経路に対応する。
【0089】
210はクライアントおよびデバイスを管理するために障害再発抑止ソフトウエア206が内部的に持つテーブル(管理テーブル)、211はクライアント201に導入されるソフトウエアと、同様のクライアント201に導入される障害辞書ファイルとの最適な組み合わせ情報を記憶するために障害再発抑止ソフトウエア206が内部的に持つテーブル(組み合わせテーブル)である。
【0090】
図3は、図1に示したクライアント102、103内のエージェントソフトウエアの動作を示す図であり、本エージェントソフトウエアは前記障害再発抑止ソフトウエアの要求に応じて処理を行う。
【0091】
図3において、301はクライアントで、図1に示した前記クライアント102、103に相当する。また、クライアント301は図2で示したクライアント204にも相当する。302はサーバ、303はデバイス、304はネットワークである。
【0092】
305は前記エージェントソフトウエア、306はクライアントソフトウエアである。エージェントソフトウエア305は、サーバ302の前記障害再発抑止ソフトウエアからの要求に基づいて、クライアントソフトウエア306あるいは前記障害辞書ファイル310の情報等のクライアントに関する情報を前記管理ソフトウエアに通知したり、クライアントソフトウエア306あるいは前記障害辞書ファイル310の特定バージョンの導入セット(図2のファイル213)をサーバ302内のFTPサーバ(図2のFTPサーバ202)から取得したり、クライアントソフトウエア306あるいは前記障害辞書ファイル310の更新を行うなどする。クライアントソフトウエア306は、クライアント301の利用者からの要求に基づいて、デバイス303に対する印刷要求処理を行うものである。309は前記印刷要求処理の所定の通信経路である。
【0093】
307はエージェントソフトウエア305との所定のインタフェース、308はエージェントソフトウエア305とサーバ302内のFTPサーバおよび前記障害再発抑止ソフトウエアとの所定の通信経路である。
【0094】
図4は、図1に示したサーバ101およびクライアント102、103の構成を概説するブロック図であり、前記障害再発抑止ソフトウエア(サーバ側)または前記エージェントソフトウエア(クライアント側)が稼動可能なPCの構成に対応する。
【0095】
図4において、401は障害再発抑止ソフトウエアが稼動するサーバ用のPC、または401はエージェントソフトウエアが稼動するクライアント用のPCである。
【0096】
PC400は、ROM403もしくはハードディスク(HD)412に記憶された、あるいはフレキシブルディスクドライブ(FD)413より供給される障害再発抑止ソフトウエア(サーバ側)あるいはエージェントソフトウエア(クライアント側)を実行するCPU402を備え、システムバス405に接続される各デバイスを総括的に制御する。
【0097】
404はRAMで、CPU402の主メモリ、ワークエリア等として機能する。406はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)410や不図示のポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。
【0098】
407はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)411の表示を制御する。408はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイルそして障害再発抑止ソフトウエア(サーバ側)あるいはエージェントソフトウエア(クライアント側)等を記憶するハードディスク(HD)412およびフレキシブルディスク(FD)413とのアクセスを制御する。
【0099】
409はネットワークインタフェースカード(NIC)で、LAN414を介して、他のネットワーク機器と双方向にデータをやりとりする。
【0100】
本発明の障害再発抑止制御装置は、図4に示したようなPCと同様の構成のPC上に実現される。ハードディスク(HD)412には、後述のすべての説明で動作主体となる本願に係る障害再発防止ソフトウエアのプログラムが格納される。後述のすべての説明において、特に断りのない限り、ハード上の実行の主体はCPU402である。
【0101】
一方、ソフトウエア上の制御の主体は、ハードディスク(HD)412に格納された障害再発防止ソフトウエアあるいはエージェントソフトウエアである。
【0102】
なお、本発明に係るデータ処理装置に適用可能な障害再発防止制御プログラム(サーバ側)およびエージェントプログラム(クライアント側)は、フレキシブルディスクやCD−ROMなどの記憶媒体に格納された形で供給されても良く、その場合には図4に示すフレキシブルディスク(FD)413または不図示のCD−ROMドライブなどによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、ハードディスク(HD)412にインストールされる。
【0103】
図5は、本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したクライアントソフトウエア306側のデータ処理手順に対応する。なお、(S501)〜(S507)は各ステップを示す。
【0104】
クライアント301の利用者による図3に示したデバイス303への印刷処理要求は、クライアントソフトウエア306のユーザインタフェース(不図示)を介して設定される印刷設定をもとに送信される。印刷設定記憶ステップ(S501)は、クライアントソフトウエア306の前記ユーザインタフェースを用いて設定された前記印刷設定を記憶する工程であり、該工程を終えた後にステップS501へと進む。
【0105】
続いてクライアントソフトウエア306は、前記印刷記憶ステップ(S501)で記憶した前記印刷設定と前記障害辞書ファイルに含まれる市場障害情報とを照合し(S502)、既知障害発生時の印刷設定と適合するか否かを判別(S503)する。
【0106】
前記障害辞書ファイルとは対象クライアントソフトウエアに関する既知の市場障害情報を記述したファイルを指し、当該クライアントソフトウエアの開発元によって作成されるファイルである。前記障害辞書の具体的な内容は、1つ以上の既知障害について各々の障害発生条件(印刷設定)、症状、および障害回避策(印刷設定)を含むものである。
【0107】
尚、障害回避策の情報は、前記クライアントソフトウエアによって自動的に判読され、後段の印刷処理要求工程で反映される。詳細は不具合回避モード移行ステップ(S507)として後述する。
【0108】
図6は、障害辞書ファイルのファイルフォーマットの一例を示したものである。例示したファイルフォーマットの内容について具体的に述べると、<bugdictionary>から</bugdictionary>で囲まれた部位に市場障害情報を含んでいる。また、<driver version=“1.00”
devicename=“Canon Printer AAAA”>の部分で、対象ソフトウエアのバージョン情報(バージョン1.00)および対象デバイスの名称(Canon Printer AAAA)を示している。すなわち、この情報(<driver>)をもとに本障害再現抑止ソフトウエアによって保護される対象クライアントソフトウエアが決定される。また、前記障害辞書の更新判定時に参照される障害辞書のバージョンについても、本フォーマットに含める(不図示)。
【0109】
さらには、図6で<bug no=xxx>から</bug>で囲んだ部分が1つの既知障害に関する情報を含む部位であり、<bugcase>から</bugcase>の部分には障害が発生する印刷設定情報を記述している。前記印刷設定照合ステップ(S502)において参照される情報がこの<bugcase>である。
【0110】
そして、<Symptom>から</Symptom>に具体的な症状の記述している。本情報は、後述する不具合予測通知ステップ(S504)で参照される。
【0111】
続いて、<Solution>から</Solution>の部分に障害回避印刷設定を記述しており、この情報が後段の不具合回避策通知ステップ(S505)および不具合回避モード移行時ステップ(S507)において参照される。
【0112】
さらに、<message>から</message>の部分に、障害回避策の具体的な情報を記述している。本情報は、後述する不具合回避策通知ステップ(S505)で参照される。
【0113】
ステップS503の判別結果から、前記印刷記憶ステップ(S501)で記憶した前記印刷設定と等価な設定が前記障害辞書ファイルに含まれていないと判断された場合は、処理を終了し後段の印刷処理要求工程(不図示)へと進む。一方、前記印刷記憶ステップ(S501)で記憶した前記印刷設定と前記障害辞書ファイルに含まれる市場障害情報と適合したと判断された場合、ステップ(S504)へ進む。
【0114】
続いて、不具合予測通知ステップ(S504)では、前記障害辞書に含まれる既知障害の症状を記述した文字列情報(図6で示した<symptom>左上の位置にステイプルされません。</symptom>に相当)を現在の印刷設定に基づく印刷処理要求の結果として予測される症状としてユーザに通知し、ステップ(S505)に進む。
【0115】
不具合回避策通知ステップ(S505)では、前記障害辞書に含まれる既知障害の回避方法を記述した文字列情報(図6で示した<message>左下の位置にステイプルします。</message>に相当)を前段の不具合予測通知ステップ(S504)で通知した障害を回避する方法として通知して、ステップ(S506)に進む。
【0116】
続いて、前記不具合回避策通知ステップ(S506)で通知した不具合回避策の適応の有無をユーザに選択させ、不具合回避策を適応しない選択が行われた場合には処理を終了し後段の印刷処理要求工程(不図示)へと進む。一方、不具合回避策を適応する選択が行われた場合には、ステップ(S507)へと進む。
【0117】
図12に例示したユーザインタフェース(「申し訳ありません、ご使用のバージョンでは左上の位置にステイプルされません。障害回避『左下の位置にステイプルします。』を適用しますか?」[Yes]ボタン、[No]ボタン)は、前記不具合予測通知ステップ(S504)、前記不具合回避策通知ステップ(S505)および前記不具合回避策を適応選択を一度に実現した形態であり、本ユーザインタフェースで[Yes]ボタンが選択された場合には、ステップ(S507)へと進む。一方、本ユーザインタフェースで[No]ボタンが選択された場合には、処理を終了し後段の印刷処理要求工程(不図示)へと進む。
【0118】
続く、不具合回避モード移行ステップ(S507)では、前記障害辞書に含まれる既知障害の回避方法を記述した印刷設定情報(図6で示した<stapleposition>TopRight</stapleposition>に相当)を前記クライアントソフトウエアが解析し、同印刷設定を自動的に現在の印刷設定に上書きした後に本処理を終了し、後段の印刷処理要求工程(不図示)へと進む。この場合の印刷物の出来あがりは右上の位置にステイプルされる。
【0119】
図7は、本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示した障害再発抑止ソフトウエア206側のデータ処理手順に対応する。なお、(S501)〜(S504)は各ステップを示す。
【0120】
図2に示した障害再発抑止ソフトウエア206は、図2に示したネットワーク203を通して所定のプロトコルに従って通信可能なクライアント204をはじめとする不図示のクライアント群の中から、本障害再発抑止の管理対象クライアントの変更操作(S701)が不図示のユーザインタフェースを介して可能である。
【0121】
組み合わせ管理対象の変更とは、管理対象とするクライアントの追加、削除、および既存の管理対象の個々あるいは全てに対する管理情報の編集を含むものとする。
【0122】
変更操作(S701)が行われた場合には、図2に示した管理テーブル210の編集(S702)を行い、変更操作(S701)が行われなかった場合に、ステップ703に進む。
【0123】
管理テーブル210の編集(S702)は、管理対象クライアントを追加する場合には、管理テーブル210に対して新規レコードの追加を行うし、管理対象クライアントを削除する場合には、管理テーブル210に対して対象レコードの削除を行う。また、既存の管理対象の個々あるいは全てに対する管理情報の編集の際には、管理テーブル210に含まれる任意のフィールドの変更を行う。
【0124】
次に、障害再発抑止ソフトウエア206は、図2に示したネットワーク203を通して所定のプロトコルで通信可能なクライアント204をはじめとする管理対象クライアントの一部あるいは全てからクライアント情報の収集(S703)を行う。
【0125】
具体的には、クライアント情報の収集(S703)は、所定のインタフェースによって図3に示したエージェントソフトウエア305に対する情報要求を行う。エージェントソフトウエア305のデータ処理手順については後述する(本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャート図8)。
【0126】
ここで、前記クライアント情報とは、クライアントに導入されているOS(Operating System)の種類、同クライアントに導入された単一または複数のクライアントソフトウエア(図3に示したクライアントソフトウエア306)のバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、同クライアントソフトウエアが印刷処理要求を行うデバイスの名称を含むものである。
【0127】
また、クライアント情報の収集を行うクライアントの選択は、不図示のユーザインタフェースによって可能とする。
【0128】
次に、障害再発抑止ソフトウエア206は、前記ステップS703で収集した情報を基に、図2に示した管理テーブル210の更新(S704)を行いった後に処理を終了する。
【0129】
ここで、ある特定クライアントが複数のクライアントソフトウエア306によって複数のデバイスに対する印刷処理要求を行っている場合がある。その場合、図2に示した管理テーブル210は当該クライアントに対して複数のレコードを保持してもよいものとする。例えば、考えられるデータベースの構成として、クライアントに関する情報(OSの種類、等)に関するレコードを有するテーブルAと、クライアントソフトウエアに関する情報(クライアントソフトウエアのバージョン情報と、障害辞書のバージョン情報、等)を格納可能なレコードを有するテーブルBからなり、テーブルAの一つのレコードがテーブルBの複数のレコードに対応し、また、テーブルBの一つのレコードはテーブルAの一つのレコードに対応する関係すなわち1対多の関係を記録保持可能な形態が考えられる。
【0130】
図2に示した管理テーブル210に、管理対象とする全てのクライアントに関する情報を記録保持、更新することを可能とすることによって、前記クライアントの情報を一元管理出来るという効果がある。
【0131】
図8は、本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したエージェントソフトウエア305側のデータ処理手順に対応する。なお、(S801)〜(S806)は各ステップを示す。
【0132】
図3に示したエージェントソフトウエア305は、図3に示したネットワークを通して所定のプロトコルに従って通信可能なサーバ302からの情報要求(図7のクライアント情報収集S703に相当)の受信に向けて待機(S801)している。
【0133】
サーバ302からクライアント情報収集の要求を受けた場合には、先ず不図示のステップにてクライアントのOS情報を収集する。
【0134】
続いて、クライアントに導入されているクライアントソフトウエアS306をカウントするための変数nの値を「1」に初期化(S802)し、n番目のクライアントソフトウエアおよび障害辞書に関する情報を収集する(S803)。
【0135】
ここで、前記クライアントソフトウエアに関する情報とは、同クライアントに導入された単一または複数のクライアントソフトウエア(図3に示したクライアントソフトウエア306)のバージョン情報、同クライアントソフトウエアの障害辞書のバージョン情報、同クライアントソフトウエアが印刷処理要求を行うデバイスの名称を含むものである。
【0136】
n番目のクライアントソフトウエアに関する情報収集ステップS803の結果、当該情報を取得出来たか(“n番目のクライアントソフトウエアが存在するか”の意味)否かの確認(S804)を行い、当該情報を取得出来た(“n番目のクライアントソフトウエアが存在する”の意味)場合にはその情報をサーバ302に通知(S805)した後に、変数nの値を「1」加算(S806)し、ステップS803に戻る。
【0137】
ステップS803でn番目のクライアントソフトウエアに関する情報を取得出来ない(“n番目のクライアントソフトウエアが存在しない“の意味)と判断された場合には処理を終了する。
【0138】
エージェントソフトウエア305は、図8の一連のデータ処理手順を終了した後、再びサーバ302からの情報要求の受信に向けて待機(S801)するものとする。
【0139】
図9は、本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示した障害再発抑止ソフトウエア206側のデータ処理手順に対応する。なお、(S901)〜(S906)は各ステップを示す。
【0140】
図2に示した障害再発抑止ソフトウエア206は、図2に示したネットワーク203を通して所定のプロトコルに従って通信可能なデバイス204をはじめとする不図示のクライアント群に導入されるソフトウエア(図3に示したクライアントソフトウエア306)の各種バージョンとの最新の組み合わせとなる障害辞書ファイル(図3に示した障害辞書310)のバージョン情報が記録保持された組み合わせテーブル(図2に示した組み合わせテーブル211)の変更操作(S901)が不図示のユーザインタフェースを介して可能である。
【0141】
組み合わせテーブルの変更は、各種クライアントに導入される各種ソフトウエアの何れかについて、市場障害が発見されたことに伴って同ソフトウエア用の障害辞書ファイルがバージョンアップされた場合に、あるいは既存の最新障害辞書に含まれる市場障害の全てあるいは一部の対策を施した前記ソフトウエアがリリースされ、これに伴って障害辞書ファイルがバージョンアップされた場合に、本障害再発抑止ソフトウエア利用者によって行われる。
【0142】
変更操作(S901)が行われた場合には、図2に示した組み合わせテーブル211の更新(902)を行い、変更操作(S901)が行われなかった場合に処理を終了する。
【0143】
組み合わせテーブルの更新(S902)は、各種クライアントに導入される各種ソフトウエアの何れかについて、市場障害が発見されたことに伴って同ソフトウエア用の障害辞書ファイルがバージョンアップされた場合に、あるいは既存の最新障害辞書に含まれる市場障害の全てあるいは一部の対策を施した前記ソフトウエアがリリースされ、これに伴って障害辞書ファイルがバージョンアップされた場合に、組み合わせテーブルに既存の特定レコードを構成する障害辞書バージョン情報フィールド、クライアントソフトウエアバージョン情報フィールドを更新するステップとなる。
【0144】
続いて、組み合わせテーブル更新ステップS902において組み合わせテーブルに記録されたバージョンアップ版クライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの導入セットをサーバ201に格納(S903)する。図2に示したファイル213がクライアントソフトウエアの導入セット郡に相当する。
【0145】
ここで、既存の格納済み導入セットの中から組み合わせテーブル更新ステップS902の結果から不要となったバージョンのクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイル導入セットをサーバ201から削除してもよい。
【0146】
前記クライアントソフトウエアの導入セットおよび障害辞書ファイル導入セットとは、所定の形式で圧縮された1つのファイルであり、エージェントソフトウエア(図3に示したエージェントソフトウエア305)からの要求により、FTPサーバS202によってクライアント204へ転送される。エージェントソフトウエア305のデータ処置手順については後述する(本発明に係るデータ処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャート図10)。
【0147】
続いて、組み合わせテーブルの更新ステップS802によって更新された組み合わせテーブル内に記録保持された前記クライアントソフトウエアと前記障害辞書ファイルのバージョンの組み合わせ最新情報を基に、図2に示した管理テーブル210に記録保持された管理対象の各クライアントに導入された各クライアントソフトウエアに対して最適なバージョンの組み合わせにないレコードを検索(S904)する。
【0148】
前記管理テーブル検索ステップS904の結果、クライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルのバージョンアップ(更新)が必要なクライアントが1つ以上存在した場合には、ステップS906に進み、クライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要なクライアントが全く存在しなかった場合は、処理を終了する。
【0149】
ソフトウエア更新要求送信ステップ(S906)では、クライアントソフトウエアあるいは障害辞書の更新が必要なクライアント全てに対して、クライアント内に導入されているエージェントソフトウエア(図3に示したエージェントソフトウエア305)に対してクライアントソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を送信した後に終了する。尚、エージェントソフトウエア305側のデータ処置手順については後述する(本発明に係るデータ処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャート図10)。
【0150】
前記ソフトウエア更新要求とは、対象エージェントソフトウエアに対して、更新が必要なクライアントソフトあるいは障害辞書ファイルを特定可能な情報、新規クライアントソフトウエアあるいは新規障害辞書のバージョン、およびその導入セット(図2のファイル213)が格納されているサーバ201内の位置情報を含むものとする。
【0151】
また、前記ソフトウエア更新要求とは、対象エージェントソフトウエアに対して、クライアントソフトウエアあるいは障害辞書の更新実行を対象クライアントの使用者に委ねて(任意モード)もいいし、強制的に更新実行を行ってもよい。
【0152】
図10は、本発明に係るデータ処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したエージェントソフトウエア305側のデータ処理手順に対応する。なお、(S1001)〜(S1006)は各ステップを示す。
【0153】
図3に示したエージェントソフトウエア305は、図3に示したネットワークを通して所定のプロトコルに従って通信可能なサーバ302からのクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新要求(図9のソフトウエア/障害辞書更新要求送信S906に相当)の受信に向けて待機(S1001)している。
【0154】
サーバ302からクライアント情報収集の要求を受けた場合には、図13に示したようなメッセージ(「新しいソフトウエアがリリースされました。今すぐインストールしますか?」あるいは、「新しい障害辞書がリリースされました。今すぐインストールしますか?」)を表示して、クライアント301の利用者にクライアントソフトウエア306あるいは障害辞書310の更新が必要であることを通知する(S1002)。
【0155】
続いて、クライアント301の利用者が図13のYesボタンを押下したか、Noボタンを選択したかを判定(S1003)し、Yesボタンが押下された、すなわちクライアント301の利用者によってクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が同意された場合には、ステップS1004に進む。あるいは、Noボタンが選択された、すなわちクライアント301の利用者のよってクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が拒否された場合には処理を終了する。
【0156】
尚、クライアント301の利用者によって図13のNoボタンが選択された、すなわちクライアント301の利用者のよってクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が拒否された直後に、図14に示したようなメッセージ(「次回起動時に再度お知らせします。」)を表示して、クライアント301の利用者にクライアントソフトウエア306あるいは障害辞書ファイル310の更新が必要であること次回起動時に再び通知(S1002)してもよい。
【0157】
新ソフトウエア取得ステップS1004では、サーバ302からのクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新要求(図9のソフトウエア更新要求送信S906に相当)受信時に通知されたクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの導入セット(図2のファイル213)が格納されているサーバ302内の位置情報により、サーバ302のFTPサーバ(図2の202に相当)から新しいクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの導入セットをFTPに従って取得する。
【0158】
続いて、ソフトウエア更新ステップ(S1005)では、前記新ソフトウエア取得ステップS1004で取得した新しいクライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの導入セットにより、クライアントソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行い、更新が終了したことを確認した後にステップS1006に進む。
【0159】
ステップS1006では、図15に示したようなメッセージ(「バージョン1.0をバージョン2.00に更新しました。」あるいは「バージョン 1.00 の障害辞書を以下のように更新しました。障害辞書バージョン 更新前:1.98 更新後:1.99」)を表示して、クライアント301の利用者にクライアントソフトウエア306あるいは障害辞書ファイル310の更新が終了したことを通知し処理を終了する。
【0160】
〔第2実施形態〕
第1実施形態の、第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである図5に示したクライアントソフトウエア306側のデータ処理手順において、前記クライアントソフトウエアを操作するユーザに、現在の印刷設定は不具合が予測されること、および不具合回避モードへの移行の可否を選択させることなく不具合回避モードに移行するようにする。このような実施形態は、不具合発生が予測される印刷設定による印刷結果と、不具合回避モードの印刷設定による印刷結果の間に大きく差異が現れないことを条件に適応可能である。
【0161】
具体的には、図11に示した処理手順となり、図11は、本発明に係るデータ処理装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したクライアントソフトウエア306側のデータ処理手順に対応する。なお、(S1101)〜(S1104)は各ステップを示す。
【0162】
クライアント301の利用者による図3に示したデバイス303への印刷処理要求は、クライアントソフトウエア306のユーザインタフェース(不図示)を介して設定される印刷設定をもとに送信される。印刷設定記憶ステップ(S1101)は、クライアントソフトウエア306の前記ユーザインタフェースを用いて設定された前記印刷設定を記憶する工程であり、該工程を終えた後にステップS1101へと進む。
【0163】
続いてクライアントソフトウエア306は、前記印刷記憶ステップ(S1101)で記憶した前記印刷設定と前記障害辞書ファイルに含まれる市場障害情報とを照合し(S1102)、既知障害発生時の印刷設定と適合するか否かを判別(S1103)する。
【0164】
ステップS1103の判別結果から、前記印刷記憶ステップ(S1101)で記憶した前記印刷設定と等価な設定が前記障害辞書ファイルに含まれていないと判断された場合は、処理を終了し後段の印刷処理要求工程(不図示)へと進む。一方、前記印刷記憶ステップ(S1101)で記憶した前記印刷設定と前記障害辞書ファイルに含まれる市場障害情報と適合したと判断された場合、ステップ(S1104)へ進む。
【0165】
続く、不具合回避モード移行ステップ(S1104)では、前記障害辞書に含まれる既知障害の回避方法を記述した印刷設定情報を前記クライアントソフトウエアが解析し、同印刷設定を自動的に現在の印刷設定に上書きした後に本処理を終了し、後段の印刷処理要求工程(不図示)へと進む。すなわち、本データ処理手順では、市場障害について通知することなく自動的に不具合回避手段に移行することが可能であるため、印刷結果にほとんどあるいは全く差異が現れない絶対的な不具合回避手段が存在するような既知の障害の場合に、不要なユーザインタフェース表示やボタン操作等によってユーザを煩わすことがなくなるという効果がある。
【0166】
図16は、本発明に係るデータ処理装置における各種の制御プログラムを格納した記憶媒体のメモリマップの一例を示す図であり、本例では、例えば記憶媒体がCD−ROMの場合に対応する。
【0167】
図16において、9999はディレクトリ情報を記憶してある領域で、以降のインストールプログラムを記憶してある領域9998、障害再発防止ソフトウエア(障害再発防止制御プログラム)を記憶してある領域9997、およびエージェントソフトウエア(エージェントプログラム)の位置を示している。
【0168】
なお、障害再発防止ソフトウエア(サーバ側)またはエージェントソフトウエア(クライアント側)がPC401にインストールされる際には、まずインストールプログラムを記憶してある領域9998に記憶されているインストールプログラムがシステムにロードされ、CPU402によって実行される。次に、CPU402によって実行されるインストールプログラムが、障害再発防止ソフトウエア(サーバ側)を記憶してある領域9997、あるいはエージェントソフトウエア(クライアント側)を記憶してある領域9996からソフトウエアを読み出して、ハードディスク412に格納する。
【0169】
以下、図17に示すメモリマップを参照して本発明に係るデータ処理装置,サーバ装置を適用可能なデータ処理システムで読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0170】
図17は、本発明に係るデータ処理装置,サーバ装置を適用可能なデータ処理システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0171】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0172】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0173】
本実施形態における図5、図7〜図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0174】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0175】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0176】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0177】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0178】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【図1】本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能なデータ処理システムの構成を説明する図である。
【図2】図1に示したサーバ内のソフトウエアの動作を示す図である。
【図3】図1に示したクライアント内のソフトウエアの動作を示す図である。
【図4】図1に示したサーバおよびクライアント用PCの構成を説明するブロック図である。
【図5】本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図3に示した障害辞書ファイルフォーマットの一例を示す図である。
【図7】本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係るデータ処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係るデータ処理装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係るデータ処理装置におけるユーザインタフェース(UI)画面の一例を示す図である。
【図13】本発明に係るデータ処理装置におけるユーザインタフェース(UI)画面の一例を示す図である。
【図14】本発明に係るデータ処理装置におけるユーザインタフェース(UI)画面の一例を示す図である。
【図15】本発明に係るデータ処理装置におけるユーザインタフェース(UI)画面の一例を示す図である。
【図16】本発明に係るデータ処理装置における各種の制御プログラムを格納した記憶媒体のメモリマップの一例を示す図である。
【図17】本発明に係るデータ処理装置を適用可能なデータ処理システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0180】
101 サーバ
102、103 クライアント
104 ネットワーク
105、106、107 デバイス
201 サーバ
202 FTPサーバ
203 ネットワーク
204 クライアント
208 デバイス
210 管理テーブル
211 組み合わせテーブル
213 転送対象ファイル
301 クライアント
302 サーバ
303 デバイス
304 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置であって、
前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶する印刷設定記憶手段と、
前記印刷設定記憶手段によって記憶された印刷設定と、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合する印刷設定照合手段と、
前記印刷設定照合手段において、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知する不具合予測通知手段と、
前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知する不具合回避策通知手段と、
前記不具合回避策通知手段によって通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とする不具合回避策選択手段と、
前記不具合回避策選択手段によって前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う不具合回避策適用手段と、を有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記印刷設定記憶手段、前記印刷設定照合手段、前記不具合予測通知手段、前記不具合回避策通知手段、前記不具合回避策選択手段および前記不具合回避策適用手段は、前記デバイスに対して印刷処理要求を実行する前段で行われることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報は、前記印刷処理要求を行うソフトウエアから参照可能なファイル(障害辞書ファイル)に含まれ、この障害辞書ファイルは随時更新可能であること特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記障害辞書ファイルに障害辞書ファイルのバージョン情報を内包させることで、その更新状態が追跡可能であることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項5】
所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置であって、
前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求するクライアント情報要求手段と、
前記クライアント情報要求手段によって収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理する管理手段と、
前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から前記管理手段の対象とする当該データ処理装置を決定する管理対象決定手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
前記クライアント情報要求手段によって前記データ処理装置に要求する情報は、当該データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれることを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にあることを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記管理対象決定手段には、前記管理手段の対象とするおよび前記データ処理装置の登録および削除が含まれることを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項9】
所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置であって、
前記クライアント情報要求手段による前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知するクライアント情報通知手段を有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項10】
前記クライアント情報通知手段によって前記サーバ装置に通知する情報は、前記データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれることを特徴とする請求項9記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記クライアント情報通知手段によって前記サーバ装置に通知する情報において、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にあることを特徴とする請求項9記載のデータ処理装置。
【請求項12】
所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置であって、
前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され請求項1記載の手段を可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶する記憶手段と、
前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納するソフトウエア格納手段と、
前記データ処理装置に導入され請求項1記載の手段を可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納する障害辞書格納手段と、
前記管理手段により管理されている前記データ処理装置の管理情報と前記記憶手段により記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定する更新判定手段と、
前記更新判定手段によって、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行な更新手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項13】
前記最適な組み合わせ情報は、前記ソフトウエアのバージョン情報と前記障害辞書のバージョン情報の最適な組み合わせであることを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
【請求項14】
前記ソフトウエア格納手段によって前記サーバ装置内に格納されるソフトウエアは、前記記憶手段で記憶された最適な組み合わせ情報に含まれるソフトウエアのバージョンに相当するソフトウエアの導入セットであることを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記障害辞書格納手段によって前記サーバ装置内に格納される障害辞書は、前記記憶手段で記憶された最適な組み合わせ情報に含まれる障害辞書のバージョンに相当する導入セットであることを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
【請求項16】
前記更新手段は、特定あるいは全ての前記データ処理装置に対してソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を出すことを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記更新要求は、前記デバイス処理装置利用者の同意を以って更新処理を開始する、あるいは当該デバイス処理装置利用者の同意に関わらず更新処理を開始することを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
【請求項18】
前記更新要求の際には、前記ソフトウエア格納手段および前記障害辞書格納手段によって前記サーバ装置に格納された更新すべきソフトウエアおよび障害辞書の導入セット格納位置情報の通知が含まれることを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
【請求項19】
所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置であって、
前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知する更新通知手段と、
前記更新通知手段によりソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新の必要性が通知された際に、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合、当該利用者の同意あるいは拒否を確認する利用者意思確認手段と、
前記利用者意思確認手段により前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わない更新中止手段と、
前記利用者意思確認手段により前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う更新手段と、
前記更新手段によって開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを、前記ソフトウエア格納手段および前記障害辞書格納手段によって格納された前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記更新手段が終了した際に、前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知する更新終了通知手段と、を有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項20】
前記取得手段は、前記更新要求の際に前記サーバ装置から通知された更新すべきソフトウエアあるいは障害辞書の導入セットの格納位置情報をもとに取得することを特徴とする請求項19記載のデータ処理装置。
【請求項21】
前記取得手段は、前記サーバ装置からFTPに従い取得することを特徴とする請求項19記載のデータ処理装置。
【請求項22】
所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶する印刷設定記憶ステップと、
前記印刷設定記憶ステップによって記憶された印刷設定と、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合する印刷設定照合ステップと、
前記印刷設定照合ステップにおいて、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知する不具合予測通知ステップと、
前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知する不具合回避策通知ステップと、
前記不具合回避策通知手段によって通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とする不具合回避策選択ステップと、
前記不具合回避策選択ステップによって前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う不具合回避策適用ステップと、を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項23】
前記印刷設定記憶ステップ、前記印刷設定照合ステップ、前記不具合予測通知ステップ、前記不具合回避策通知ステップ、前記不具合回避策選択ステップおよび前記不具合回避策適用ステップは、前記デバイスに対して印刷処理要求を実行する前段で行われることを特徴とする請求項22記載のデータ処理方法。
【請求項24】
前記既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報は、前記印刷処理要求を行うソフトウエアから参照可能なファイル(障害辞書ファイル)に含まれ、この障害辞書ファイルは随時更新可能であること特徴とする請求項22記載のデータ処理方法。
【請求項25】
前記障害辞書ファイルに障害辞書ファイルのバージョン情報を内包させることで、その更新状態が追跡可能であることを特徴とする請求項22記載のデータ処理方法。
【請求項26】
所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置におけるデータ処理方法であって、
前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求するクライアント情報要求ステップと、
前記クライアント情報要求手段によって収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理する管理ステップと、
前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から前記管理手段の対象とする当該データ処理装置を決定する管理対象決定ステップと、を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項27】
前記クライアント情報要求ステップによって前記データ処理装置に要求する情報は、当該データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれることを特徴とする請求項26記載のデータ処理方法。
【請求項28】
前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にあることを特徴とする請求項26記載のデータ処理方法。
【請求項29】
前記管理対象決定ステップには、前記管理手段の対象とするおよび前記データ処理装置の登録および削除が含まれることを特徴とする請求項26記載のデータ処理方法。
【請求項30】
所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記クライアント情報要求ステップによる前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知するクライアント情報通知ステップを有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項31】
前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報は、前記データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれることを特徴とする請求項30記載のデータ処理方法。
【請求項32】
前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報において、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にあることを特徴とする請求項30記載のデータ処理方法。
【請求項33】
所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置におけるデータ処理方法であって、
前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され請求項22記載のステップを可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶する記憶ステップと、
前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納するソフトウエア格納ステップと、
前記データ処理装置に導入され請求項22記載のステップを可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納する障害辞書格納ステップと、
前記管理ステップにより管理されている前記データ処理装置の管理情報と前記記憶ステップにより記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定する更新判定ステップと、
前記更新判定ステップによって、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行な更新ステップと、を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項34】
前記最適な組み合わせ情報は、前記ソフトウエアのバージョン情報と前記障害辞書のバージョン情報の最適な組み合わせであることを特徴とする請求項33記載のデータ処理方法。
【請求項35】
前記ソフトウエア格納ステップによって前記サーバ装置内に格納されるソフトウエアは、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれるソフトウエアのバージョンに相当するソフトウエアの導入セットであることを特徴とする請求項33記載のデータ処理方法。
【請求項36】
前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置内に格納される障害辞書は、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれる障害辞書のバージョンに相当する導入セットであることを特徴とする請求項33記載のデータ処理方法。
【請求項37】
前記更新ステップは、特定あるいは全ての前記データ処理装置に対してソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を出すことを特徴とする請求項33記載のデータ処理方法。
【請求項38】
前記更新要求は、前記デバイス処理装置利用者の同意を以って更新処理を開始する、あるいは当該デバイス処理装置利用者の同意に関わらず更新処理を開始することを特徴とする請求項33記載のデータ処理方法。
【請求項39】
前記更新要求の際には、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置に格納された更新すべきソフトウエアおよび障害辞書の導入セット格納位置情報の通知が含まれることを特徴とする請求項33記載のデータ処理方法。
【請求項40】
所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知する更新通知ステップと、
前記更新通知ステップによりソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新の必要性が通知された際に、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合、当該利用者の同意あるいは拒否を確認する利用者意思確認ステップと、
前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わない更新中止ステップと、
前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う更新ステップと、
前記更新ステップによって開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって格納された前記サーバ装置から取得する取得ステップと、
前記更新ステップが終了した際に、前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知する更新終了通知ステップと、を有することを特徴とするデータ処理装置におけるデータ処理方法。
【請求項41】
前記取得ステップは、前記更新要求の際に前記サーバ装置から通知された更新すべきソフトウエアあるいは障害辞書の導入セットの格納位置情報をもとに取得することを特徴とする請求項40記載のデータ処理方法。
【請求項42】
前記取得ステップは、前記サーバ装置からFTPに従い取得することを特徴とする請求項40記載のデータ処理方法。
【請求項43】
所定の印刷処理を行うデバイスに対して直接または所定のネットワークを介して接続されたデータ処理装置、
前記デバイスに対して印刷処理要求を行うソフトウエアのユーザインタフェースの設定を記憶する印刷設定記憶ステップと、
前記印刷設定記憶ステップによって記憶された印刷設定と、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報とを照合する印刷設定照合ステップと、
前記印刷設定照合ステップにおいて、既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と適合したと判断された場合に、前記ソフトウエアの利用者に既知の印刷処理工程の不具合発生が予測されることを通知する不具合予測通知ステップと、
前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を前記ソフトウエアの利用者に通知する不具合回避策通知ステップと、
前記不具合回避策通知手段によって通知した設定を有効とするか否かを前記ソフトウエアの利用者が選択可能とする不具合回避策選択ステップと、
前記不具合回避策選択ステップによって前記ソフトウエアの利用者が前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定を有効とすることを選択した場合に不具合回避策の適用を行う不具合回避策適用ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項44】
前記印刷設定記憶ステップ、前記印刷設定照合ステップ、前記不具合予測通知ステップ、前記不具合回避策通知ステップ、前記不具合回避策選択ステップおよび前記不具合回避策適用ステップは、前記デバイスに対して印刷処理要求を実行する前段で行われることを特徴とする請求項43記載の記憶媒体。
【請求項45】
前記既知の印刷処理工程の不具合が発生した前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報と、前記既知の印刷処理工程の不具合発生を回避することが可能な前記ソフトウエアのユーザインタフェースの設定情報は、前記印刷処理要求を行うソフトウエアから参照可能なファイル(障害辞書ファイル)に含まれ、この障害辞書ファイルは随時更新可能であること特徴とする請求項43記載の記憶媒体。
【請求項46】
前記障害辞書ファイルに障害辞書ファイルのバージョン情報を内包させることで、その更新状態が追跡可能であることを特徴とする請求項43記載の記憶媒体。
【請求項47】
所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置に、
前記所定のネットワークに接続されたデータ処置装置に対して該データ処理装置の情報を要求するクライアント情報要求ステップと、
前記クライアント情報要求手段によって収集される前記データ処理装置に関する情報を一元管理する管理ステップと、
前記所定のネットワークに接続された前記データ処置装置の中から前記管理手段の対象とする当該データ処理装置を決定する管理対象決定ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項48】
前記クライアント情報要求ステップによって前記データ処理装置に要求する情報は、当該データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれることを特徴とする請求項47記載の記憶媒体。
【請求項49】
前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にあることを特徴とする請求項47記載の記憶媒体。
【請求項50】
前記管理対象決定ステップには、前記管理手段の対象とするおよび前記データ処理装置の登録および削除が含まれることを特徴とする請求項47記載の記憶媒体。
【請求項51】
所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置に、
前記クライアント情報要求ステップによる前記サーバ装置からの情報要求に基づき、前記データ処理装置に関する情報を当該サーバ装置に通知するクライアント情報通知ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項52】
前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報は、前記データ処理装置に導入されたOS(Operating System)の種類、当該データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報、当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報、および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称が含まれることを特徴とする請求項51記載の記憶媒体。
【請求項53】
前記クライアント情報通知ステップによって前記サーバ装置に通知する情報において、前記データ処理装置と、当該データ処理装置に導入された前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアのバージョン情報および当該ソフトウエアが参照する前記障害辞書のバージョン情報および当該ソフトウエアが印刷処理要求を行う前記デバイスの名称を含む情報との関係は、1対1または1対多の関係にあることを特徴とする請求項51記載の記憶媒体。
【請求項54】
所定のネットワークを介して所定の印刷処理を行うデバイスと該デバイスに対する印刷処理要求を行うデータ処理装置と所定のプロトコルに従い通信可能なサーバ装置に、
前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行うソフトウエアと、前記データ処理装置に導入され請求項43記載のステップを可能とする随時更新可能な障害辞書ファイルの最適な組み合わせ情報を記憶する記憶ステップと、
前記データ処理装置に導入され前記デバイスの印刷処理要求を行う単一もしくは複数のソフトウエアの導入セットを前記サーバ装置内に格納するソフトウエア格納ステップと、
前記データ処理装置に導入され請求項43記載のステップを可能とする障害辞書ファイルの導入セットを前記サーバ装置内に格納する障害辞書格納ステップと、
前記管理ステップにより管理されている前記データ処理装置の管理情報と前記記憶ステップにより記憶されている前記最適な組み合わせ情報とから、当該データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であるか否かを判定する更新判定ステップと、
前記更新判定ステップによって、前記データ処理装置に導入済みのソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が必要であると判定された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行な更新ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項55】
前記最適な組み合わせ情報は、前記ソフトウエアのバージョン情報と前記障害辞書のバージョン情報の最適な組み合わせであることを特徴とする請求項54記載の記憶媒体。
【請求項56】
前記ソフトウエア格納ステップによって前記サーバ装置内に格納されるソフトウエアは、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれるソフトウエアのバージョンに相当するソフトウエアの導入セットであることを特徴とする請求項54記載の記憶媒体。
【請求項57】
前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置内に格納される障害辞書は、前記記憶ステップで記憶された最適な組み合わせ情報に含まれる障害辞書のバージョンに相当する導入セットであることを特徴とする請求項54記載の記憶媒体。
【請求項58】
前記更新ステップは、特定あるいは全ての前記データ処理装置に対してソフトウエアあるいは障害辞書の更新要求を出すことを特徴とする請求項54記載の記憶媒体。
【請求項59】
前記更新要求は、前記デバイス処理装置利用者の同意を以って更新処理を開始する、あるいは当該デバイス処理装置利用者の同意に関わらず更新処理を開始することを特徴とする請求項54記載の記憶媒体。
【請求項60】
前記更新要求の際には、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって前記サーバ装置に格納された更新すべきソフトウエアおよび障害辞書の導入セット格納位置情報の通知が含まれることを特徴とする請求項54記載の記憶媒体。
【請求項61】
所定のネットワークを介してサーバ装置と所定のプロトコルに従い通信可能なデータ処理装置に、
前記サーバ装置からの前記更新要求に基づいて前記データ処理装置に導入済みの前記印刷処理を行うソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う際に、当該デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイル更新の必要性を通知する更新通知ステップと、
前記更新通知ステップによりソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新の必要性が通知された際に、前記更新要求に対する前記利用者の同意が必要である場合、当該利用者の同意あるいは拒否を確認する利用者意思確認ステップと、
前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の拒否が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行わない更新中止ステップと、
前記利用者意思確認ステップにより前記デバイス処理装置の利用者の同意が確認された場合に、ソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新を行う更新ステップと、
前記更新ステップによって開始されたソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新において、前記デバイス処理装置に新たに導入するソフトウエアあるいは障害辞書ファイルを、前記ソフトウエア格納ステップおよび前記障害辞書格納ステップによって格納された前記サーバ装置から取得する取得ステップと、
前記更新ステップが終了した際に、前記デバイス処理装置の利用者にソフトウエアあるいは障害辞書ファイルの更新が終了したことを通知する更新終了通知ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項62】
前記取得ステップは、前記更新要求の際に前記サーバ装置から通知された更新すべきソフトウエアあるいは障害辞書の導入セットの格納位置情報をもとに取得することを特徴とする請求項61記載の記憶媒体。
【請求項63】
前記取得ステップは、前記サーバ装置からFTPに従い取得することを特徴とする請求項61記載のデータ記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−243911(P2006−243911A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−55845(P2005−55845)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】