説明

シフト装置

【課題】不正なアタックが困難な位置に簡素な構成のロック機構を設けることにより、小型でかつ防犯性が高いシフト装置を提供する。
【解決手段】シフトレバー2を中立位置でロックするロック機構として、シフトレバー2のシャフト11の基端部に嵌合するロックソレノイド40をシフト装置1の下部に設ける。シフトレバー2の操作範囲を規定するゲートブロック20と、シフト装置1の下部板であるベースプレート4dとの間のスペースにロックソレノイド40を配置することで、外部からのロック解除等の不正なアタックを極めて困難にする。かかる小型で簡素なロック機構を有するロック装置1により、車両における防犯性を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジョイスティックタイプの操作部に対しフォースフィードバックによる力覚付与制御が施されるシフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遠隔操作が求められる多くの分野で、操作感覚を疑似的に再現して操作性能を向上させる力覚付与デバイスが注目されている。力覚付与技術を応用した入力装置は、機械的な入力機構に換えて操作部の操作状態を電気信号に変換して出力する、いわゆるバイワイヤ方式を採用し、操作状態の検出信号に基づく反力を操作部にフォースフィードバック制御することにより所与の条件に応じた力覚を操作者に与えるものである。
【0003】
一方で自動車の分野においては、走行性能に加え、安全性、快適性及び環境等の観点から車両内の電子化が進み、エアコン、カーナビ、オーディオ等の様々な操作対象機器類が搭載されるのが一般的となっている。このような多種に渡る機器類を操作する操作者の負担を軽減するため、操作入力を運転席内の1つの入力装置で一元化できるジョイスティックタイプの力覚付与型入力装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
このような力覚付与型の入力装置によれば、ジョイスティック操作部に例えば疑似的な節度感(クリックフィーリング)を生じさせ、または次にすべき操作を反力で促すような操作の支援制御といった多様な操作感を力覚として付与することが可能となる。また、操作対象機器の動作や操作の目的に応じて力覚パターンを適宜変更することで、多用途、多目的の入力装置として共有することができる。
【0005】
また、例えば特許文献2には、車両の自動変速機のシフトレンジを切換えるため一方向のみ往復操作され得るシフト装置(SBW:Shift By Wire)に、上述の力覚付与技術を応用したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−258782号公報
【特許文献2】特開2003−176870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1及び2に示されるような従来のシフト装置には、車両の停車時やイグニッションキーがオフの時にシフト操作部を強制的にロックするロック機構を備えていない。このため、従来のシフト装置は、車両の盗難や無断使用等の不正なアタックに対して脆弱であった。また、従来のシフト装置に盗難防止装置を設けようとした場合、不正なロック解除を防ぐために必要な筐体等が大型化するという課題もあった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、不正なアタックが困難な位置に簡素な構成のロック機構を設けることにより、小型でかつ防犯性が高いシフト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]上記目的を達成するため本発明に係るシフト装置は、二次元上の任意の位置に操作可能なジョイスティック操作部と、前記ジョイスティック操作部に力を付与する駆動手段と、前記ジョイスティック操作部の操作状態を検出する検出手段と、前記ジョイスティック操作部の操作を規制するロック手段と、前記検出手段で検出される前記ジョイスティック操作部の操作状態に基づいて、前記ジョイスティック操作部を中立位置に制御するとともに、前記中立位置で前記ロック手段を作動させる制御手段と、を備える。
【0010】
[2]また、前記ロック手段は、前記ジョイスティック操作部の操作を規制するロック時に前記ジョイスティック操作部の下部に嵌合するソレノイドを備えて構成される。
【0011】
[3]また、前記ロック手段は、前記ジョイスティック操作部の操作範囲を規定するゲート部材内に配置されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明のシフト装置によれば、ジョイスティック操作部の下部に簡素な構成のロック機構を備えることにより、装置全体の大型化を招くことなく車両の盗難等に対する防犯性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態によるシフト装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図2(a)は、シフト装置の平面図である。図2(b)は、シフト装置におけるロック機構の部分を拡大して示す断面図である。図2(c)は、ロックソレノイドの内部構成を示す断面図である。
【図3】図3は、シフト装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】図4(a)は、X軸における力覚パターンをグラフで例示する図である。図4(b)は、Y軸における力覚パターンをグラフで例示する図である。
【図5】図5(a)〜(f)は、シフトレバーの種々の操作経路を示す操作パターンを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態によるシフト装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態によるシフト装置1の構成を示す分解斜視図である。このシフト装置1は、シフトレバー2と、ジョイスティック機構部3と、ジョイスティック機構部3を収納するケース部材4とを備えている。
【0015】
シフトレバー2は、二次元(XY操作平面)上の任意の方向への傾倒操作が可能であり、操作者が手動で操作する把持部2aと、皿状で下面が凹状に湾曲する被案内面を有する支持摺動部2bと、把持部2a及び支持摺動部2bを連結する支柱部2cとにより一体形成されている。
【0016】
ジョイスティック機構部3は、シフトレバー2が先端部に固定されるシャフト11と、シャフト11の傾倒動作を一定の範囲に規定するゲート部材としてのゲートブロック20とを備えている。シャフト11は、例えば、柱状の棒状部材からなり、互いに直交するように設けられた第1キャリッジ12及び第2キャリッジ13の各長孔を貫通している。
【0017】
第1キャリッジ12は、四角形の管状の部材からなり、シャフト11をその長孔の長手方向(X方向)に沿って傾倒可能に枢着させるX軸14と、X軸14に直交する方向(Y方向)に突出するY軸15とを備えている。各Y軸15は、第1キャリッジ12の両外壁に一体に形成され、Y軸15の各両端部にはベアリング16が嵌着されている。ベアリング16がベアリングホルダ17を介してジョイスティック機構部3の図示しないフレームに固定されることにより、第1キャリッジ12は、当該フレームに対しY軸15を中心に揺動可能とされている。
【0018】
第2キャリッジ13は、シャフト11が貫通している長孔が形成される平板部と、当該平板部と直交するアーム部とが一体形成される外形U字状の部材から構成されている。第2キャリッジ13の長孔は、Y方向に沿って長く形成され、シャフト11のY方向への傾倒動作を許容する一方で、X方向の傾倒に対しては第2キャリッジ13を揺動させるように形成されている。
【0019】
ゲートブロック20は、上面部に四角形の開口を有する箱状の強度部材であり、シャフト11の傾倒動作を所定の範囲に制限するために設けられている。すなわち、ゲートブロック20の開口内部には、シャフト11の基端部が挿入され、シャフト11が最大ストローク傾倒する位置で当該基端部がゲートブロック20の内壁に当接することにより、それ以上のシャフト11の傾倒動作が規制される。
【0020】
また、ジョイスティック機構部3は、2つのセクターギア21,26と、シフトレバー2及びシャフト11の傾倒状態を検出する検出手段としての2つの回転センサ32,37と、シャフト11を介してシフトレバー2に力を付与する駆動手段としてのXモータ31及びYモータ36とを備えている。セクターギア21,26は、それぞれ扇状の基端部に揺動軸が設けられ、その揺動軸を中心とする同一半径の周面部にギア歯21a,26aが形成されている。
【0021】
第1のセクターギア21は、ジョイスティック機構部3の図示しないフレームにその揺動軸が枢着されて揺動可能であるとともに、第2キャリッジ13のアーム部が同軸に連結している。第1のセクターギア21のギア歯21aには、Xモータ31のモータギア31aが噛合している。回転センサ32は、例えば、モータギア31aに連結して回転する回転エンコーダ部とその回転数をカウントして回転角度あるいは回転位置を検出する光検出器等により構成されている。
【0022】
第2のセクターギア26は、その揺動軸が第1キャリッジ12の一方のY軸15に連結している。また、第2のセクターギア26のギア歯26aには、Yモータ36のモータギア36aが噛合している。また、回転センサ37は、例えば、モータギア36aに連結して回転する回転エンコーダ部とその回転数をカウントして回転角度あるいは回転位置を検出する光検出器等により構成されている。
【0023】
ここで、2つの回転センサ32,37は、フォトディテクタを用いた光検出方式のエンコーダで構成されている。また、回転センサ32,37は、磁気抵抗効果素子(MR素子)を用いた磁気検出方式のエンコーダであってもよい。回転センサ32,37は、Xモータ31及びYモータ36の回転に応じて位相の異なる2つのパルスを出力する。これにより、Xモータ31及びYモータ36の回転方向と回転量が検出される。また、回転センサ32,37の出力に基づいて、セクターギア21,26等を介して連結されているシャフト11及びシフトレバー2のXY操作平面における傾倒方向とその傾倒角度が同時に検出される。
【0024】
ケース部材4は、ジョイスティック機構部3を内部に収容する箱状のケースフレーム4aと、ケースフレーム4aの上面部において突出する案内ドーム4bとを有して一体に形成される。また、案内ドーム4bの頂部には、略四角形の開口4cが形成されている。
【0025】
シフトレバー2のシャフト11は、その先端部がケース部材4の内側から案内ドーム4bの開口4cに挿入されてシフトレバー2の支柱部2cに固定される。このとき、シフトレバー2は、支持摺動部2bの下面である被案内面が案内ドーム4bの上面に支持され、かつ、その上面に対してXYの方向に摺動するように取り付けられる。
【0026】
シフトレバー2がX方向に傾倒操作されシャフト11が傾倒すると、これに連動して第2キャリッジ13及び第2キャリッジ13に軸を一にして連結するセクターギア21が揺動する。これに伴いセクターギア21のギア歯21aに噛合するモータギア31aが回転するので、その回転角に基づいて回転センサ32によりシャフト11のX方向における傾倒動作が検出される。同様に、シフトレバー2がY方向に傾倒操作されると、シャフト11に係合する第1キャリッジ12及びこれに連結するセクターギア26が揺動する。これに伴いセクターギア26のギア歯26aに噛合するモータギア36aが回転し、その回転角に基づいて回転センサ37によりシャフト11のY方向における傾倒動作が検出される。
【0027】
さらに、Xモータ31に駆動電流が供給されると、モータギア31a、セクターギア21及び第2キャリッジ13を介してシャフト11及びシフトレバー2にX方向に傾倒させるトルクが伝達される。同様にYモータ36に駆動電流が供給されると、モータギア36a、セクターギア26及び第1キャリッジ12を介してシャフト11及びシフトレバー2にY方向に傾倒させるトルクが伝達される。後述する制御部50は、Xモータ31及びYモータ36に駆動電流を供給し、回転センサ32,37が検出するシフトレバー2の操作状態に基づきフィードバック制御することにより、所望の反力をシフトレバー2に付与する力覚制御を行う。
【0028】
図2(a)は、シフト装置1の平面図であり、シフトレバー2のロック機構を構成するロックソレノイド40の配置を主に示す図である。また、図2(b)は、ロック機構の部分を拡大して示す断面図である。さらに、図2(c)は、ロックソレノイド40の内部構成を示す断面図である。
【0029】
図2(a)及び(b)に示されるように、ロックソレノイド40は、ジョイスティック機構部3の下部にあたるゲートブロック20内の中央位置で、ケース部材4の下部板であるベースプレート4dに固定されている。ロックソレノイド40は、例えば図2(c)に示されるように電磁石42と、ロック部材41と、バネ43等を備えて構成される。ロック部材41は、全体が柱状の例えば鉄系の金属磁性体からなり、略中央部のフランジ部41bに当接するバネ43によりケース44から常時突出する方向に弾性力が付与されている。
【0030】
シフトレバー2のシャフト11の基端部には、凹状の嵌合部11aが形成されており、XY操作平面上の中心部(XY軸の原点)である中立位置にあるときにロックソレノイド40のロック部材41が突出して嵌合部11aと嵌合することで、シフトレバー2がその中立位置でロックされる。また、ロックソレノイド40は、電磁石42が励磁されることによりロック部材41の底部41aが吸着されて、シャフト11の嵌合部11aとの嵌合が解除される。これにより、シフトレバー2のロックも解除され、XY方向への傾倒操作が可能となる。
【0031】
図3は、力覚付与型のシフト装置1のシステム構成を示すブロック図である。ここで制御部50は、CPU、ROMやRAMからなるメモリ、各種センサやスイッチが接続される入出力ポート、車載LANコントローラ等をハードウエア回路として備え、CPUが予めROMに記憶されたプログラムに従って演算処理を実行するマイコンユニットとして構成される。制御部50には、Xモータ31、回転センサ32、Yモータ36、回転センサ37が接続されている。制御部50は、回転センサ32,37の出力に基づいて、シフトレバー2の操作状態(XY操作平面における傾倒方向とその傾倒角度)を演算して求め出力する。
【0032】
また、制御部50には、不揮発性のメモリ51が接続されている。メモリ51には、シフトレバー2の操作状態に応じて反力を付与する力覚制御、中立位置への自動復帰制御等をするための参照テーブルデータである力覚パターンデータ52が予め記憶されている。制御部50は、メモリ51に記憶されている力覚パターンデータ52を参照し、回転センサ32,37の出力から演算されるシフトレバー2の操作状態に基づいてXモータ31及びYモータ36のトルクを制御する。これにより、力覚パターンデータ52に応じた反力がシフトレバー2に付与される。
【0033】
また、制御部50には、シフトレバー2のロック機構を構成するロックソレノイド40が接続されている。制御部50がロックソレノイド40を非励磁または励磁状態に制御することで、シフトレバー2のロックまたはアンロックの状態が切換えられる。
【0034】
(シフト装置の動作)
次に、本発明の実施の形態によるシフト装置1において、シフトレバー2を自動的に中立位置に復帰させる動作(モーメンタリ動作)を説明する。この自動復帰の動作は、制御部50のCPUが回転センサ32,37から得られるシフトレバー2の操作状態に基づいて、メモリ51に記憶された力覚パターンを参照しながらXモータ31及びYモータ36のトルクをフォースフィードバックする力覚制御により実行される。
【0035】
図4(a)は、X方向への傾倒操作量(Xストローク)を縦軸として、これに対するXモータ35に生じさせるトルクとの関係(X軸における力覚パターン)を例示するグラフである。図4(b)は、Y方向への傾倒操作量(Yストローク)を縦軸として、これに対するYモータ36に生じさせるトルクとの関係(Y軸における力覚パターン)を例示するグラフである。これらの力覚パターンは、力覚パターンデータ52として電子化されてメモリ51に記憶されている。
【0036】
制御部50は、図4(a)に示されるX軸における力覚パターンを参照して、シフトレバー2のストロークがX側にあるとき、これとは逆向きの左方向の反力がシフトレバー2に作用するようにXモータ31のトルクを制御する。また、シフトレバー2のストロークがX側にあるときには、右方向の反力がシフトレバー2に作用するようにXモータ31のトルクを制御する。
【0037】
また、制御部50は、図4(b)に示されるY軸における力覚パターンを参照して、シフトレバー2のストロークがY側にあるときには、これとは逆向きの下方向の反力がシフトレバー2に作用するようにYモータ36のトルクを制御し、同様に、シフトレバー2のストロークがY側にあるときは、上方向の反力がシフトレバー2に作用するようにYモータ36のトルクを制御する。
【0038】
このように、シフトレバー2には、その操作量に応じてXY操作平面上の中心部である中立位置に向けてXモータ31及びYモータ36からのトルクがフィードバックされる。これにより、シフト装置1の操作者は、常に中立位置に向かう操作反力を感じながらシフトレバー2を操作することとなる。
【0039】
また、シフトレバー2が中立位置に戻されてイグニッションキースイッチがオフまたはロック位置に操作されると、制御部50は、ロックソレノイド40の電磁石42を非励磁にする。このとき、ロックソレノイド40のロック部材41がバネ43の弾性力の作用で突出し、シフトレバー2のシャフト11の基端部(嵌合部11a)に嵌合する。これにより、シフトレバー2が中立位置でロックされる。
【0040】
また、イグニッションキースイッチがロック位置からオン位置に操作されると、制御部50は、ロックソレノイド40の電磁石42に電流を供給して励磁状態にする。これにより、ロックソレノイド40のロック部材41が吸着され、シフトレバー2のロックが解除される。
【0041】
(実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、以下の技術的な効果が奏される。
[1]シフト装置1のシフトレバー2を中立位置でロックするロック機構を設けたことより、車両の盗難や無断使用等に対する防犯性を高めることができる。
[2]また、上記ロック機構をシフトレバー2のシャフト11の基端部に嵌合するロックソレノイド40により構成した。かかる小型で簡素化したロック機構を、不正アタックができないジョイスティック機構部3の下部に設けたことにより、シフト装置1の大型化を招かずに防犯性をより高めることができる。
[3]また、ロック機構を構成するロックソレノイド40をゲートブロック20及びベースプレート4dで画されるスペース内に配置することで、ロック機構に対する不正なアタックを極めて困難にすることができる。
【0042】
以上、本発明に好適な実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で種々の変形、応用が可能である。
【0043】
例えば、本発明は、図5(a)〜(f)に示されるようなシフトレンジ切換えのための操作経路が規定された種々の操作パターンに対応するものでもよい。この場合、適用される車種等に応じてH形状のパターン、I形状のパターンや、これらの組合せとして種々の操作経路に対応可能である。また、図示は省略するが、任意の角度で交差する操作パターンを含む操作経路を有する操作パターン等にも対応することができる。これらの操作パターンにおいて、図5(a)〜(f)に示されるホームポジション(H)やニュートラルポジション(N)等にロックソレノイドを配置して、シフトレバー2をロックする構成とすることができる。
【0044】
また、本発明は、実施の形態で説明したXY軸の原点の中立位置にシフトレバーを自動復帰させるモーメンタリ動作するものに限らず、例えば、図5(a)〜(f)に例示される原点以外のシフトポジションにシフトレバーを留める制御(ステーショナリ動作)を行うシフト装置にも適用できる。例えば、ホームポジション(H)、ニュートラルポジション(N)またはパーキングポジション(P)等のXY軸の原点ではないシフト位置でシフトレバー2をロックできるように、ロックソレノイドの配置を変更してもよい。
【符号の説明】
【0045】
1…シフト装置、2…シフトレバー、2a…把持部、2b…支持摺動部、2c…支柱部、3…ジョイスティック機構部、4…ケース部材、4a…ケースフレーム、4b…案内ドーム、4c…開口、4d…ベースプレート、11…シャフト、11a…嵌合部、12…第1キャリッジ、13…第2キャリッジ、14…X軸、15…Y軸、16…ベアリング、17…ベアリングホルダ、20…ゲートブロック、21…セクターギア、21a…ギア歯、26…セクターギア、26a…ギア歯、31…Xモータ、31a…モータギア、32…回転センサ、36…Yモータ、36a…モータギア、37…回転センサ、40…ロックソレノイド、41…ロック部材、41a…底部、41b…フランジ部、42…電磁石、43…バネ、44…ケース、50…制御部、51…メモリ、52…力覚パターンデータ、70…安全管理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次元上の任意の位置に操作可能なジョイスティック操作部と、
前記ジョイスティック操作部に力を付与する駆動手段と、
前記ジョイスティック操作部の操作状態を検出する検出手段と、
前記ジョイスティック操作部の操作を規制するロック手段と、
前記検出手段で検出される前記ジョイスティック操作部の操作状態に基づいて、前記ジョイスティック操作部を中立位置に制御するとともに、前記中立位置で前記ロック手段を作動させる制御手段と、を備えるシフト装置。
【請求項2】
前記ロック手段は、前記ジョイスティック操作部の操作を規制するロック時に前記ジョイスティック操作部の下部に嵌合するソレノイドを備えて構成される、請求項1に記載のシフト装置。
【請求項3】
前記ロック手段は、前記ジョイスティック操作部の操作範囲を規定するゲート部材内に配置されている、請求項2に記載のシフト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−66665(P2012−66665A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212214(P2010−212214)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】