説明

シート状部材の移載方法及びその装置

【課題】コンベアからトレイにシート状部材を短時間で移載することができ、または、トレイから巻付ドラムにシート状部材を短時間で移載することのできるシート状部材の移載方法及びその装置を提供する。
【解決手段】コンベア10の上方に設けられた無端状ベルト20にコンベア10のベルト部材BEが吸着され、無端状ベルト20によってベルト部材BEがトレイ3の上方に搬送されるとともに、磁石30の吸着が解除されることにより、コンベア10からトレイ3にベルト部材BEが移載されることから、ベルト部材BEをコンベア10によって無端状ベルト20側に搬送するだけでベルト部材BEをコンベア10からトレイ3に移載することができ、ベルト部材BEをコンベア10からトレイ3に短時間で移載することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車用空気入りタイヤの製造工程において、所定の寸法に成形されたベルト部材等のスチールコード入りのシート状部材をコンベアから平板状のトレイに移載し、または、前記トレイから成形ドラムに移載するためのシート状部材の移載方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種のシート状部材の移載装置としては、帯状部材成形機から供給される所定の幅寸法を有する帯状部材を所定の搬送方向に搬送するコンベアと、コンベア上の帯状部材を切断してタイヤサイズに応じた長さ寸法のシート状部材を成形する切断装置と、コンベアの上方に設けられ、コンベアと同期して前記所定の搬送方向に回動する無端状ベルトと、無端状ベルトの内周面側に設けられ、コンベアから送り出されるシート状部材を無端状ベルトの下面に吸着する磁石とを備え、無端状ベルトによってシート状部材を成形ドラムの上方に搬送しながら、シート状部材の搬送方向に回転する成形ドラムの外周面に無端状ベルトのシート状部材を押付けて巻付けることにより、無端状ベルトから成形ドラムにシート状部材を移載するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、前記移載装置では、幅寸法の異なるタイヤを成形する場合は、帯状部材成形機を他の幅寸法の帯状部材が成形されるように設定する必要があり、帯状部材成形機の設定を行うために成形ドラムによるタイヤの成形を停止する必要があった。また、近年ではタイヤの品種が多様化し、多品種のタイヤを少量ずつ生産する必要があるので、前記帯状部材成形機の設定が頻繁に行われ、タイヤの生産性が低下するという問題点があった。
【0004】
前記問題点を解決する移載装置としては、前記と同様の帯状部材成形機、コンベア及び切断装置と、コンベア上のシート状部材を空気の吸引によって吸着可能な吸着部材と、吸着部材をコンベアの上方から平板状のトレイの上方に移動させる移動機構と、シート状部材を載置したトレイを所定の搬送方向に搬送可能な搬送装置と、搬送装置の上方に搬送装置による搬送方向に回転可能に設けられた成形ドラムとを備え、吸着部材によってコンベアからトレイにシート状部材を移載することにより、所定の寸法に成形されたシート状部材をトレイ上で一時的に保管し、シート状部材を保管している各トレイのうちタイヤサイズに応じた寸法のシート状部材が載置されたトレイを搬送装置に載置するとともに、トレイ上のシート状部材を成形ドラムの外周面に巻付けることにより、タイヤサイズに応じたシート状部材をトレイから成形ドラムに移載するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開昭61−237626号公報
【特許文献2】特開平7−256781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、後者の装置では、コンベアからトレイにシート状部材を移載した後、吸着部材をトレイの上方からコンベアの上方に戻す必要があるので、吸着部材を戻す分だけシート状部材の移載に時間がかかるという問題点があった。
【0006】
また、トレイから成形ドラムにシート状部材を移載するために、トレイを搬送装置に着脱する必要があるので、トレイを搬送装置に着脱する作業を行う分だけシート状部材の移載に時間がかかるという問題点があった。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンベアからトレイにシート状部材を短時間で移載することができ、または、トレイから巻付ドラムにシート状部材を短時間で移載することのできるシート状部材の移載方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記目的を達成するために、コンベアに載置されたスチールコード入りのシート状部材を平板状のトレイに移載するシート状部材の移載方法において、前記コンベアの上方に設けられた無端状ベルトをコンベアの搬送方向にコンベアと同期するように回動させるとともに、無端状ベルトの内周面側に設けられた磁石によってコンベア上のシート状部材を無端状ベルトの下面に吸着することにより、コンベアから無端状ベルトにシート状部材を移載した後、無端状ベルトによってシート状部材をトレイの上方に搬送するとともに、磁石によるシート状部材の吸着を解除することにより、無端状ベルトからトレイにシート状部材を移載するようにしている。
【0009】
これにより、コンベアによって搬送されるシート状部材がコンベアの上方に設けられた無端状ベルトの下面に吸着され、無端状ベルトによってシート状部材がトレイの上方に搬送されるとともに、磁石による吸着が解除されることにより、トレイにシート状部材が移載されることから、シート状部材をコンベアによって無端状ベルト側に搬送するだけでシート状部材をコンベアからトレイに移載することができ、シート状部材をコンベアからトレイに短時間で移載することができる。
【0010】
また、本発明は、平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載方法において、所定の搬送方向に回動可能な第1無端状ベルトの下方にシート状部材を載置したトレイを配置するとともに、第1無端状ベルトの内周面側に設けられた磁石によってシート状部材を第1無端状ベルトの下面に吸着することにより、トレイから第1無端状ベルトにシート状部材を移載した後、第1無端状ベルトを回動させることによりシート状部材を前記所定の搬送方向に送り出しながら、第1無端状ベルトの下方に設けられた第2無端状ベルトを第1無端状ベルトの搬送方向に第1無端状ベルトと同期するように回動させることにより、第1無端状ベルトから第2無端状ベルトにシート状部材を移載し、第2無端状ベルトによってシート状部材を巻付ドラムの下方に搬送しながら、シート状部材の搬送方向に回転する巻付ドラムの外周面に第2無端状ベルト上のシート状部材を押付けて巻付けることにより、第2無端状ベルトから巻付ドラムにシート状部材を移載するようにしている。
【0011】
これにより、第1無端状ベルトにトレイ上のシート状部材が吸着されて搬送されるとともに、第1無端状ベルトから第1無端状ベルトの下方に設けられた第2無端状ベルトにシート状部材が移載され、第2無端状ベルトによって搬送されるシート状部材が第2無端状ベルトの上方に設けられた巻付ドラムの外周面に巻付けられることにより、巻付ドラムにシート状部材が移載されることから、シート状部材が載置されたトレイを第1無端状ベルトの下方に配置するだけでシート状部材をトレイから巻付ドラムに移載することができ、シート状部材をトレイから巻付ドラムに短時間で移載することができる。
【0012】
また、本発明は、平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載方法において、所定の搬送方向に回動可能な無端状ベルトの下方にシート状部材を載置したトレイを配置するとともに、無端状ベルトの内周面側に設けられた磁石によってシート状部材を無端状ベルトの下面に吸着することにより、トレイから無端状ベルトにシート状部材を移載した後、無端状ベルトによってシート状部材を巻付ドラムの上方に搬送しながら、シート状部材の搬送方向に回転する巻付ドラムの外周面に無端状ベルトのシート状部材を押付けて巻付けることにより、無端状ベルトから巻付ドラムにシート状部材を移載するようにしている。
【0013】
これにより、無端状ベルトにトレイ上のシート状部材が吸着されて搬送されるとともに、無端状ベルトによって搬送されるシート状部材が無端状ベルトの下方に設けられた巻付ドラムの外周面に巻付けられることにより、巻付ドラムにシート状部材が移載されることから、シート状部材が載置されたトレイを無端状ベルトの下方に配置するだけでシート状部材をトレイから巻付ドラムに移載することができ、シート状部材をトレイから巻付ドラムに短時間で移載することができる。
【0014】
また、本発明は、コンベアに載置されたスチールコード入りのシート状部材を平板状のトレイに移載するシート状部材の移載装置において、前記コンベアの上方からトレイの上方に亘って延びるように設けられ、コンベアの搬送方向にコンベアと同期するように回動可能な無端状ベルトと、無端状ベルトの内周面側に設けられ、無端状ベルトの下面にシート状部材を吸着させる磁石と、磁石によるシート状部材の吸着を解除可能な吸着解除手段とを備えている。
【0015】
これにより、コンベアによって搬送されるシート状部材がコンベアの上方に設けられた無端状ベルトの下面に吸着され、無端状ベルトによってシート状部材がトレイの上方に搬送されるとともに、磁石による吸着が解除されることにより、トレイにシート状部材が移載されることから、シート状部材をコンベアによって無端状ベルト側に搬送するだけでシート状部材をコンベアからトレイに移載することができ、シート状部材をコンベアからトレイに短時間で移載することができる。
【0016】
また、本発明は、平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載装置において、前記トレイを下方に配置可能に設けられ、所定の搬送方向に回動可能な第1無端状ベルトと、第1無端状ベルトの下方から巻付ドラムの下方に亘って延びるように設けられ、第1無端状ベルトの搬送方向に第1無端状ベルトと同期するように回動可能な第2無端状ベルトと、第1無端状ベルトの内周面側に設けられ、第1無端状ベルトの下面にシート状部材を吸着させる磁石とを備えている。
【0017】
これにより、無端状ベルトの下方に配置されたトレイのシート状部材が無端状ベルトに吸着されて搬送されるとともに、無端状ベルトから送り出されるシート状部材が無端状ベルトの下方に設けられたコンベアに載置され、コンベアによって搬送されるシート状部材がコンベアの上方に設けられた巻付ドラムの外周面に押付けられてシート状部材が巻付ドラムに巻付けられることにより、巻付ドラムにシート状部材が移載されることから、シート状部材が載置されたトレイを無端状ベルトの下方に配置するだけでシート状部材をトレイから巻付ドラムに移載することができ、シート状部材をトレイから巻付ドラムに短時間で移載することができる。
【0018】
また、本発明は、平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載装置において、前記トレイを下方に配置可能に設けられるとともに、巻付ドラムの上方に延びるように設けられ、所定の搬送方向に回動可能な無端状ベルトと、無端状ベルトの内周面側に設けられ、無端状ベルトの下面にシート状部材を吸着させる磁石とを備えている。
【0019】
これにより、無端状ベルトの下方に配置されたトレイのシート状部材が無端状ベルトに吸着されて搬送されるとともに、無端状ベルトによって搬送されるシート状部材が無端状ベルトの下方に設けられた巻付ドラムの外周面に押付けられてシート状部材が巻付ドラムに巻付けられることにより、巻付ドラムにシート状部材が移載されることから、シート状部材が載置されたトレイを無端状ベルトの下方に配置するだけでシート状部材をトレイから巻付ドラムに移載することができ、シート状部材をトレイから巻付ドラムに短時間で移載することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、コンベアからトレイにシート状部材を短時間で移載することができ、または、トレイから巻付ドラムにシート状部材を短時間で移載することのできるので、多品種のタイヤを少量ずつ生産する際の生産性の向上を図る上で極めて有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1はシート状部材移載装置の平面図、図2はシート状部材移載装置の一部断面正面図、図3乃至図6はシート状部材をコンベアからトレイに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図、図7はベルト部材成形工程の概略図である。
【0022】
本実施形態のシート状部材移載装置は、所定の幅寸法に成形されたスチールコード入りの帯状部材WAを供給するベルト供給装置1と、ベルト供給装置1から供給される帯状部材WAを所定の長さに切断して短冊状部材TAを成形する切断装置2と、複数の短冊状部材TAを互いに並ぶように載置してシート状部材としてのベルト部材BEを成形するとともに、ベルト部材BEを所定の搬送方向に搬送可能なコンベア10と、コンベア10の搬送方向の上方に設けられた無端状ベルト20と、無端状ベルト20の内周面側に設けられた磁石30と、無端状ベルト20の下方に設けられ、平板状のトレイ3を載置可能なトレイ支持機構40とを備えている。
【0023】
ベルト供給装置1は引き揃えられた複数のスチールコードを未加硫ゴムによって被覆してなる帯状部材WAを供給する。ベルト供給装置1は供給される帯状部材WAがコンベア10の搬送方向と所定の角度をなすように配置されている。
【0024】
切断装置2はベルト供給装置1から供給される帯状部材WAをその長さ方向と所定の角度をなすように幅方向に切断する。切断装置2による切断面はコンベア10の搬送方向と平行であり、切断された短冊状部材TAは平行四辺形となる。短冊状部材TAの長さ寸法を変えることにより、ベルト部材BEの幅寸法を変えることができ、タイヤの幅方向のサイズに応じたベルト部材BEを成形することができる。
【0025】
トレイ3はアルミニウムから成り、幅方向端部に下方に延びる脚部3aを有する。トレイ3同士を上下方向に重ね合わせると、下側のトレイ3の上面に上側のトレイ3の脚部3aが当接し、下側のトレイ3の上面と上側のトレイ3の下面との間に隙間が生じる。即ち、上下方向に重ね合わせられた各トレイ3にそれぞれベルト部材BEを載置することができる。
【0026】
コンベア10は、複数の短冊状部材TAを搬送方向に並ぶように載置可能な無端状のベルト部材11と、ベルト部材11を回動可能な一対のローラ12と、ベルト部材11の内周面側に設けられた平板状の磁石13とを有する。即ち、コンベア10は周知のベルトコンベアである。ベルト部材11に載置された各短冊状部材TAは互いに端部同士が接合され、一枚のベルト部材BEが成形される。短冊状部材TAの枚数を変えることにより、ベルト部材BEの長さ寸法を変えることができ、タイヤの径方向のサイズに応じたベルト部材BEを成形することができる。磁石13は各ローラ11の間のベルト部材12のうち上側のベルト部材12の下面に沿うように設けられている。即ち、コンベア10上のベルト部材BEは磁石13によってコンベア10の幅方向に確実に位置決めされる。
【0027】
無端状ベルト20は一対のローラ21によって支持され、各ローラ21によってコンベア10の搬送方向にコンベア10と同期するように回動可能である。無端状ベルト20及び各ローラ21によって周知のベルトコンベアが構成されている。
【0028】
磁石30は平板形状であり、各ローラ21の間の無端状ベルト20のうち下側の無端状ベルト20の上面に沿うように設けられている。磁石30と無端状ベルト20との間には被磁性体材料から成るガイドプレート31が設けられている。無端状ベルト20はガイドプレート31によって上方への移動が規制される。磁石30は移動機構としての複数のシリンダ32によって上方から支持され、各シリンダ32は図示しないフレームに固定されている。各シリンダ32は周知のエアシリンダから成る。即ち、磁石30は各シリンダ32によって上下方向に移動可能である。
【0029】
トレイ支持機構40は、トレイ3を載置可能な載置台41と、載置台41を上下方向に移動可能にガイドするガイドフレーム42と、載置台41に上下方向に螺合する周知のボールネジ43と、ボールネジ43を回転させる周知のモータ44とを有する。即ち、モータ44によってボールネジ43を回転させることにより、載置台41に載置したトレイ3が上下方向に移動する。
【0030】
以上のように構成されたシート状部材移載装置は、コンベア10上においてタイヤサイズに応じた幅寸法及び長さ寸法に成形されたベルト部材BEをトレイ3に移載する。詳しくは、先ず、コンベア10上に所定の幅寸法及び長さ寸法を有するベルト部材BEが成形されると、コンベア10によってベルト部材BEを所定の搬送方向である無端状ベルト20側に搬送しながら、無端状ベルト20をコンベア10の搬送方向にコンベア10と同期するように回動させる(図3参照)。この時、磁石30は各シリンダ32によって下方に配置され、磁石30の下面がガイドプレート31に当接している。これにより、コンベア10から送り出されたベルト部材BEは磁石30によって無端状ベルト20の下面に吸着し、コンベア10から無端状ベルト20にベルト部材BEが移載される。ベルト部材BEは無端状ベルト20によってトレイ支持機構40上のトレイ3の上方に搬送される。
【0031】
次に、トレイ支持機構40によってトレイ3を上方に移動させ、トレイ3の上面をベルト部材BEの下面に当接させる(図4参照)。また、各シリンダ32によって磁石30を上方に移動させる(図5参照)。これにより、磁石30によるベルト部材BEの吸着が解除される。続いて、トレイ支持機構40によってトレイ3を下方に移動させる(図6参照)。
【0032】
次に新しいベルト部材BEをトレイ3に移載する場合は、下方に移動させたトレイ3に新たなトレイ3を載置するとともに、コンベア10上に新たにベルト部材BEを成形し、ベルト部材BEをコンベア10によって無端状ベルト20側に搬送することにより、前述と同様に新たに成形されたベルト部材BEをトレイ3に移載することができる。
【0033】
ベルト部材BEを載置したトレイ3は互いに上下方向に所定の段数だけ積み重ねられ、所定の保管位置に保管される。また、タイヤサイズに応じて複数種類のベルト部材BEが成形され、成形されたベルト部材BEはタイヤサイズごとに保管される。図7に示すように、保管されている各トレイ3のうち巻付ドラムとしての成形ドラム4で成形されているタイヤサイズに応じたベルト部材BEを載置したトレイ3が保管位置から成形ドラム4側に運ばれる。即ち、予め複数種類のベルト部材BEを成形してトレイ3に保管しておくことにより、成形ドラム4で多品種のタイヤを少量ずつ生産する場合に、タイヤサイズに応じたベルト部材BEを即座に準備することができる。
【0034】
このように、本実施形態によれば、コンベア10の上方に設けられた無端状ベルト20にコンベア10のベルト部材BEが吸着され、無端状ベルト20によってベルト部材BEがトレイ3の上方に搬送されるとともに、磁石30の吸着が解除されることにより、コンベア10からトレイ3にベルト部材BEが移載されることから、ベルト部材BEをコンベア10によって無端状ベルト20側に搬送するだけでベルト部材BEをコンベア10からトレイ3に移載することができる。即ち、ベルト部材BEをコンベア10からトレイ3に短時間で移載することができ、多品種のタイヤを少量ずつ生産する際の生産性の向上を図る上で極めて有利である。
【0035】
また、無端状ベルト20によってベルト部材BEをトレイ3の上方に搬送した際に、トレイ3を上方に移動させてトレイ3の上面をベルト部材BEの下面に当接させた後、磁石3によるベルト部材BEの吸着を解除するようにしたので、トレイ3上のベルト部材BEの位置決めを正確に行うことができ、タイヤの品質の向上を図る上で有利である。
【0036】
また、磁石30によるベルト部材BEの吸着を解除するために、磁石30を各シリンダ32によって上方に移動させるようにしたので、簡単な構造によって確実に磁石30によるベルト部材BEの吸着を解除することができ、トレイ3への移ベルト部材BEの移載を確実に行うことができる。
【0037】
尚、本実施形態では、磁石30を上方に移動することにより、磁石30によるベルト部材BEの吸着を解除するようにしたものを示したが、磁石30を電磁石から構成し、電磁石の通電状態によってベルト部材BEの吸着を解除することも可能である。
【0038】
図7乃至図13は本発明の第2の実施形態を示すもので、図7はベルト部材成形工程の概略図、図8はシート状部材移載装置の平面図、図9はシート状部材移載装置の一部断面正面図、図10乃至図13はシート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0039】
本実施形態のシート状部材移載装置は、所定の搬送方向に回動可能な第1無端状ベルト50と、第1無端状ベルト50の搬送方向の下方から成形ドラム4の下方に亘って延びるように設けられた第2無端状ベルト60と、第1無端状ベルト50の内周面側に設けられた磁石70と、第2無端状ベルト60の内周面側に設けられた磁石80と、第1無端状ベルト50の下方に設けられ、トレイ3を載置可能なトレイ支持機構90とを備えている。
【0040】
成形ドラム4はベルト部材BEを巻付可能に形成され、外周面に空気の吸引によりベルト部材BEを吸着可能な複数の吸着孔を有する。また、成形ドラム4は支持機構4aによって回転する。
【0041】
第1無端状ベルト50は一対のローラ51によって支持され、各ローラ51によって所定の搬送方向に回動する。第1無端状ベルト50及び各ローラ51によって周知のベルトコンベアが構成されている。
【0042】
第2無端状ベルト60は一対のローラ61によって支持され、各ローラ61によって第1無端状ベルト50の搬送方向に第1無端状ベルト50と同期するように回動可能である。第2無端状ベルト60及び各ローラ61によって周知のベルトコンベアが構成されている。
【0043】
磁石70は平板形状であり、各ローラ51間の第1無端状ベルト50のうち下側の第1無端状ベルト50の上面に沿うように設けられている。また、磁石70はトレイ支持機構90に支持されたトレイ3の上方から第2無端状ベルト60の上方まで延びるように設けられている。磁石70と無端状ベルト50との間には被磁性体材料から成るガイドプレート71が設けられている。無端状ベルト50はガイドプレート71によって上方への移動が規制されている。
【0044】
磁石80は平板形状であり、各ローラ61間の第2無端状ベルト60のうち上側の第2無端状ベルト60の下面に沿うように設けられている。即ち、第2無端状ベルト60上にベルト部材BEが載置されると、ベルト部材BEが磁石80によって第2無端状ベルト60の幅方向に確実に位置決めされる。
【0045】
トレイ支持機構90は、トレイ3を載置可能な載置台91と、載置台91を上下方向に移動可能にガイドするガイドフレーム92と、載置台91に上下方向に螺合する周知のボールネジ93と、ボールネジ93を回転させる周知のモータ94とを有する。即ち、モータ94によってボールネジ93を回転させることにより、載置台91に載置したトレイ3が上下方向に移動する。
【0046】
以上のように構成されたシート状部材移載装置は、トレイ支持機構90に載置されたトレイ3のベルト部材BEを成形ドラム4に移載する。詳しくは、先ず、成形ドラム4で成形するタイヤサイズに応じてトレイ3がトレイ支持機構90に載置される。トレイ3には前記タイヤサイズに応じたベルト部材BEが載置されている。次に、トレイ支持機構90によってトレイ3を上方に移動させ、トレイ3のベルト部材BEの上面を第1無端状ベルト50の下面に当接させる(図10参照)。これにより、ベルト部材BEが磁石70によって第1無端状ベルト50の下面に吸着する。次に、トレイ支持機構90によってトレイ3を下方に移動させる(図11参照)。これにより、トレイ3から第1無端状ベルト50にベルト部材BEが移載される。
【0047】
次に、第1無端状ベルト50によってベルト部材BEを所定の搬送方向である第2無端状ベルト60側に搬送しながら、第2無端状ベルト60を第1無端状ベルト50の搬送方向に第1無端状ベルト50と同期するように回動させる(図12参照)。これにより、第1無端状ベルト50から送り出されたベルト部材BEは第2無端状ベルト60に載置され、第2無端状ベルト60によって成形ドラム40の下方に搬送される。この時、ベルト部材BEは磁石80によって第2無端状ベルト60の上面に吸着し、ベルト部材BEが第2無端状ベルト60の幅方向に位置決めされる。
【0048】
続いて、成形ドラム4の下方に搬送されたベルト部材BEは第2無端状ベルト60によって成形ドラム4の外周面に押付けられ、成形ドラム4の外周面に巻付けられる(図13参照)。この時、成形ドラム4は第2無端状ベルト60の搬送方向に第2無端状ベルト60と同期するように回転し、外周面に設けられた吸着孔によってベルト部材BEを吸着する。これにより、第2無端状ベルト60から成形ドラム4にベルト部材BEが移載される。
【0049】
次のベルト部材BEを成形ドラム4に移載する場合は、先ず、トレイ支持機構90のトレイ3を一枚取り除くことにより、次のベルト部材BEが載置されたトレイ3を第1無端状ベルト50の下方に配置する。次に、トレイ支持機構90によってトレイ3上のベルト部材BEを第1無端状ベルト50の下面に当接させることにより、前述と同様に次のベルト部材BEを成形ドラム4に移載することができる。
【0050】
成形ドラム4で成形するタイヤサイズを変更する場合は、次に成形するタイヤサイズに応じたベルト部材BEが載置されたトレイ3をトレイ支持機構90に載置するだけで良い。また、予め複数種類のベルト部材BEを成形してトレイ3に保管しておくことにより、成形ドラム4で多品種のタイヤを少量ずつ生産する場合に、タイヤサイズに応じたベルト部材BEを即座に準備することができる。
【0051】
このように、本実施形態によれば、第1無端状ベルト50にトレイ3上のベルト部材BEが吸着されて搬送されるとともに、第1無端状ベルト50から第1無端状ベルト50の下方に設けられた第2無端状ベルト60にベルト部材BEが移載され、第2無端状ベルト60によって搬送されるベルト部材BEが第2無端状ベルト60の上方に設けられた成形ドラム4の外周面に巻付けられることにより、トレイ3から成形ドラム4にベルト部材BEが移載されることから、ベルト部材BEが載置されたトレイ3を第1無端状ベルト50の下方に配置するだけでベルト部材BEをトレイ3から成形ドラム4に移載することができる。即ち、ベルト部材BEをトレイ3から成形ドラム4に短時間で移載することができ、多品種のタイヤを少量ずつ生産する際の生産性の向上を図る上で極めて有利である。
【0052】
また、第1無端状ベルト50の下方にトレイ3を配置した後に、トレイ支持機構90によってトレイ3を上方に移動させてトレイ3上のベルト部材BEを第1無端状ベルト50の下面に当接させることにより、ベルト部材BEを第1無端状ベルト50の下面に吸着するようにしたので、ベルト部材BEを第1無端状ベルト50に対して正確に位置決めすることができ、タイヤの品質の向上を図る上で有利である。
【0053】
また、第2無端状ベルト60の内周面側に磁石80を設け、磁石80によって第2無端状ベルト60の上面にベルト部材BEを吸着するようにしたので、ベルト部材BEが第2無端状ベルト60の幅方向に位置決めされ、タイヤの品質の向上を図る上で有利である。
【0054】
図14乃至図18は本発明の第3の実施形態を示すもので、図14はシート状部材移載装置の平面図、図15はシート状部材移載装置の一部断面正面図、図16乃至図18はシート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図である。尚、第2の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0055】
本実施形態のシート状部材移載装置は、所定の搬送方向に回動可能な無端状ベルト100と、無端状ベルト100の下方に設けられた第2の実施形態と同等のトレイ支持機構90と、無端状ベルト100の内周面側に設けられた磁石110とを備えている。
【0056】
第1無端状ベルト100は成形ドラム4の上方に向かって延びるように設けられ、一対のローラ101によって内周面側から支持されるとともに、各ローラ101によって所定の搬送方向に回動する。無端状ベルト100及び各ローラ101によって周知のベルトコンベアが構成されている。
【0057】
磁石110は平板形状であり、各ローラ101間の無端状ベルト100のうち下側の無端状ベルト100の上面に沿うように設けられている。また、磁石110はトレイ支持機構90に支持されたトレイ3の上方から成形ドラム4の上方まで延びるように設けられている。磁石110と無端状ベルト100との間には非磁性体材料から成るガイドプレート111が設けられている。無端状ベルト100はガイドプレート111によって上方への移動が規制されている。
【0058】
以上のように構成されたシート状部材移載装置は、トレイ支持機構90に載置されたトレイ3のベルト部材BEを成形ドラム4に移載する。詳しくは、先ず、成形ドラム4で成形するタイヤサイズに応じてトレイ3がトレイ支持機構90に載置される。トレイ3には前記タイヤサイズに応じたベルト部材BEが載置されている。次に、トレイ支持機構90によってトレイ3を上方に移動させ、トレイ3のベルト部材BEの上面を無端状ベルト100の下面に当接させる(図16参照)。これにより、ベルト部材BEが磁石110によって無端状ベルト100の下面に吸着する。次に、トレイ支持機構90によってトレイ3を下方に移動させる(図17参照)。これにより、トレイ3から無端状ベルト100にベルト部材BEが移載される。
【0059】
次に、第1無端状ベルト100によってベルト部材BEを所定の搬送方向である成形ドラム4側に搬送しながら、成形ドラム4を無端状ベルト100の搬送方向に無端状ベルト100と同期するように回転させる(図18参照)。これにより、ベルト部材BEが成形ドラム4の上方に搬送されるとともに、成形ドラム4の上方に搬送されたベルト部材BEは無端状ベルト100によって成形ドラム4の外周面に押付けられる。また、成形ドラム4は外周面に設けられた吸着孔によってベルト部材BEを吸着する。ベルト部材BEは成形ドラム4の外周面に巻付けられ、無端状ベルト100から成形ドラム4にベルト部材BEが移載される。
【0060】
次のベルト部材BEを成形ドラム4に移載する場合は、先ず、トレイ支持機構90のトレイ3を一枚取り除くことにより、次のベルト部材BEが載置されたトレイ3を第1無端状ベルト100の下方に配置する。次に、トレイ支持機構90によってトレイ3上のベルト部材BEを第1無端状ベルト100の下面に当接させることにより、前述と同様に次のベルト部材BEを成形ドラム4に移載することができる。
【0061】
成形ドラム4で成形するタイヤサイズを変更する場合は、次に成形するタイヤサイズに応じたベルト部材BEが載置されたトレイ3をトレイ支持機構90に載置するだけで良い。また、予め複数種類のベルト部材BEを成形してトレイ3に保管しておくことにより、成形ドラム4で多品種のタイヤを少量ずつ生産する場合に、タイヤサイズに応じたベルト部材BEを即座に準備することができる。
【0062】
このように、本実施形態によれば、無端状ベルト100にトレイ3上のベルト部材BEが吸着されて搬送されるとともに、無端状ベルト100によって搬送されるベルト部材BEが無端状ベルト100の下方に設けられた成形ドラム4の外周面に巻付けられることにより、トレイ3から成形ドラム4にベルト部材BEが移載されることから、ベルト部材BEが載置されたトレイを無端状ベルト100の下方に配置するだけでベルト部材BEをトレイ3から成形ドラム4に移載することができる。即ち、ベルト部材BEをトレイ3から成形ドラム4に短時間で移載することができ、多品種のタイヤを少量ずつ生産する際の生産性の向上を図る上で極めて有利である。
【0063】
また、無端状ベルト100の下方にトレイ3を配置した後に、トレイ支持機構90によってトレイ3を上方に移動させてトレイ3上のベルト部材BEを無端状ベルト100の下面に当接させることにより、ベルト部材BEを無端状ベルト100の下面に吸着するようにしたので、ベルト部材BEを無端状ベルト100に対して正確に位置決めすることができ、タイヤの品質の向上を図る上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明における第1の実施形態を示すシート状部材移載装置の平面図
【図2】シート状部材移載装置の一部断面正面図
【図3】シート状部材をコンベアからトレイに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図4】シート状部材をコンベアからトレイに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図5】シート状部材をコンベアからトレイに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図6】シート状部材をコンベアからトレイに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図7】ベルト部材成形工程の概略図
【図8】本発明における第2の実施形態を示すシート状部材移載装置の平面図
【図9】シート状部材移載装置の一部断面正面図
【図10】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図11】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図12】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図13】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図14】本発明における第3の実施形態を示すシート状部材移載装置の平面図
【図15】シート状部材移載装置の一部断面正面図
【図16】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図17】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【図18】シート状部材をトレイから成形ドラムに移載する際のシート状部材移載装置の動作説明図
【符号の説明】
【0065】
1…ベルト供給装置、2…切断装置、3…トレイ、4…成形ドラム、10…コンベア、11…ベルト部材、12…ローラ、13…磁石、20…無端状ベルト、21…ローラ、30…磁石、31…ガイドプレート、32…シリンダ、40…トレイ支持機構、41…載置台、42…ガイドプレート、43…ボールネジ、44…モータ、50…第1無端状ベルト、51…ローラ、60…第2無端状ベルト、61…ローラ、70…磁石、71…ガイドプレート、80…磁石、90…トレイ支持機構、91…載置台、92…ガイドフレーム、93…ボールネジ、94…モータ、100…無端状ベルト、101…ローラ、110…磁石、111…ガイドプレート、WA…帯状部材、TA…短冊状部材、BE…ベルト部材。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアに載置されたスチールコード入りのシート状部材を平板状のトレイに移載するシート状部材の移載方法において、
前記コンベアの上方に設けられた無端状ベルトをコンベアの搬送方向にコンベアと同期するように回動させるとともに、無端状ベルトの内周面側に設けられた磁石によってコンベア上のシート状部材を無端状ベルトの下面に吸着することにより、コンベアから無端状ベルトにシート状部材を移載した後、
無端状ベルトによってシート状部材をトレイの上方に搬送するとともに、磁石によるシート状部材の吸着を解除することにより、無端状ベルトからトレイにシート状部材を移載する
ことを特徴とするシート状部材の移載方法。
【請求項2】
前記無端状ベルトによってシート状部材をトレイの上方に搬送した際に、トレイを上方に移動させてシート状部材の下面に当接させた後、磁石によるシート状部材の吸着を解除する
ことを特徴とする請求項1記載のシート状部材の移載方法。
【請求項3】
平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載方法において、
所定の搬送方向に回動可能な第1無端状ベルトの下方にシート状部材を載置したトレイを配置するとともに、第1無端状ベルトの内周面側に設けられた磁石によってシート状部材を第1無端状ベルトの下面に吸着することにより、トレイから第1無端状ベルトにシート状部材を移載した後、
第1無端状ベルトを回動させることによりシート状部材を前記所定の搬送方向に送り出しながら、第1無端状ベルトの下方に設けられた第2無端状ベルトを第1無端状ベルトの搬送方向に第1無端状ベルトと同期するように回動させることにより、第1無端状ベルトから第2無端状ベルトにシート状部材を移載し、
第2無端状ベルトによってシート状部材を巻付ドラムの下方に搬送しながら、シート状部材の搬送方向に回転する巻付ドラムの外周面に第2無端状ベルト上のシート状部材を押付けて巻付けることにより、第2無端状ベルトから巻付ドラムにシート状部材を移載する
ことを特徴とするシート状部材の移載方法。
【請求項4】
前記第1無端状ベルトの下方にトレイを配置した後に、トレイを上方に移動させてトレイ上のシート状部材を第1無端状ベルトの下面に当接させることにより、シート状部材を磁石によって第1無端状ベルトの下面に吸着する
ことを特徴とする請求項3記載のシート状部材の移載方法。
【請求項5】
平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載方法において、
所定の搬送方向に回動可能な無端状ベルトの下方にシート状部材を載置したトレイを配置するとともに、無端状ベルトの内周面側に設けられた磁石によってシート状部材を無端状ベルトの下面に吸着することにより、トレイから無端状ベルトにシート状部材を移載した後、
無端状ベルトによってシート状部材を巻付ドラムの上方に搬送しながら、シート状部材の搬送方向に回転する巻付ドラムの外周面に無端状ベルトのシート状部材を押付けて巻付けることにより、無端状ベルトから巻付ドラムにシート状部材を移載する
ことを特徴とするシート状部材の移載方法。
【請求項6】
前記無端状ベルトの下方にトレイを配置した後に、トレイを上方に移動させてトレイ上のシート状部材を無端状ベルトの下面に当接させることにより、シート状部材を磁石によって無端状ベルトの下面に吸着する
ことを特徴とする請求項5記載のシート状部材の移載方法。
【請求項7】
コンベアに載置されたスチールコード入りのシート状部材を平板状のトレイに移載するシート状部材の移載装置において、
前記コンベアの上方からトレイの上方に亘って延びるように設けられ、コンベアの搬送方向にコンベアと同期するように回動可能な無端状ベルトと、
無端状ベルトの内周面側に設けられ、無端状ベルトの下面にシート状部材を吸着させる磁石と、
磁石によるシート状部材の吸着を解除可能な吸着解除手段とを備えた
ことを特徴とするシート状部材の移載装置。
【請求項8】
前記吸着解除手段を、磁石を上下方向に移動させる移動機構から構成した
ことを特徴とする請求項7記載のシート状部材の移載装置。
【請求項9】
平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載装置において、
前記トレイを下方に配置可能に設けられ、所定の搬送方向に回動可能な第1無端状ベルトと、
第1無端状ベルトの下方から巻付ドラムの下方に亘って延びるように設けられ、第1無端状ベルトの搬送方向に第1無端状ベルトと同期するように回動可能な第2無端状ベルトと、
第1無端状ベルトの内周面側に設けられ、第1無端状ベルトの下面にシート状部材を吸着させる磁石とを備えた
ことを特徴とするシート状部材の移載装置。
【請求項10】
前記第1無端状ベルトの下方にトレイを支持可能に設けられ、支持したトレイを上下方向に移動可能なトレイ支持機構を備えた
ことを特徴とする請求項9記載のシート状部材の移載装置。
【請求項11】
前記第2無端状ベルトの内周面側に設けられ、第2無端状ベルトの上面にシート状部材を吸着させる磁石を備えた
ことを特徴とする請求項9または10記載のシート状部材の移載装置。
【請求項12】
平板状のトレイに載置されたスチールコード入りのシート状部材を巻付ドラムに移載するシート状部材の移載装置において、
前記トレイを下方に配置可能に設けられるとともに、巻付ドラムの上方に延びるように設けられ、所定の搬送方向に回動可能な無端状ベルトと、
無端状ベルトの内周面側に設けられ、無端状ベルトの下面にシート状部材を吸着させる磁石とを備えた
ことを特徴とするシート状部材の移載装置。
【請求項13】
前記無端状ベルトの下方にトレイを支持可能に設けられ、支持したトレイを上下方向に移動可能なトレイ支持機構を備えた
ことを特徴とする請求項12記載のシート状部材の移載装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−186340(P2007−186340A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8037(P2006−8037)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(000006714)横浜ゴム株式会社 (4,905)
【Fターム(参考)】