説明

スタブ・シャフトとこのスタブ・シャフトを組み込んだコンベア・アイドラ・ロール

【課題】 複数のコンベア・アイドラ・ロールに取り付け可能なで、半径方向負荷と両方向の負荷を担持するエンドハブ組立体を提供する。
【解決手段】 本発明のエンドハブ組立体は、(a)前記コンベア・アイドラ・ロールの中空管状シェルの端部に収納される本体を有するエンド・ハブと、前記エンド・ハブの本体にリセスが形成され、前記本体はその外側表面に管状の溝を有し、前記管状溝は、前記シェルを前記エンド・ハブに接続するために、前記シェルの半径方向に変形した端部を収納し、(b)前記エンド・ハブを支持するスタブ・シャフト組立体とを有する。前記スタブ・シャフト組立体は、本体とベアリング組立体とを有し、前記ベアリング組立体は、前記リセス内に配置され、前記ベアリング組立体は、第一と第二の離間したベアリングを有し、前記各ベアリングは、前記本体内に形成された内側レースと外側レースとその間に配置されるベアリングボールを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタブ・シャフト組立体とこのスタブ・シャフト組立体のベアリング組立体に関し、特に両方向の軸方向(スラスト)負荷と半径方向の負荷を担持するコンベア・アイドラ・ロール用のハブ組み立て体に関する。本発明は、特にハブ組み立て体を組み込んだコンベア・アイドラ・ロールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のベアリングは、純粋な半径方向負荷と純粋な軸方向負荷或いはそれ等の一定の割合での組み合わせた負荷を担持するように設計されている。ボール・ベアリングを組み込んだ1本の深い溝のベアリングは、半径方向の負荷と一部の軸方向負荷とを担持し、スラスト方向の負荷が増えると傾斜した接触表面を有するよう設計されていた。
ボール・ベアリングは、軸方向負荷のみを担持し、ストレートなローラーベアリングは、半径方向の負荷を担持するが、軸方向負荷を担持することはない。ローラー・ベアリングは、テーパー状のローラーを具備し、半径方向負荷と軸方向負荷或いはそれ等の一定割合の組み合わせの負荷を担持するが、両方向の軸方向負荷を担持するには不適であった。この種の負荷に遭遇すると、向かい合ったテーパー状のローラーと軸方向の接触ボールとバレル形状のローラー・ベアリングの組合せを用いる必要があった。
【0003】
鉱山業界で使用されるコンベア・ベルトをサポートするのに用いられるコンベア・アイドラ・ロールは、管状の本体と、この管状本体を貫通して伸びる心棒とを有する。この心棒は、ベアリングにより管状本体の各端部に隣接して支持されている。一般的に、ベアリングは、従来の摩擦を減らした面で角度の付いた接触ボール、深い溝のボール、ローラー又はテーパーのローラーベアリングである。別のスラスト・ベアリングがシャフト上に搭載されて、このベアリングの内側レースが、シャフトのステップ状部分に配置されるかその一部であり、スラスト・カラー、サークリップ、ナット或いはシャフトに押し込められたものでその場所に保持される。
【0004】
コンベア・アイドラ・ロールは、アイドラーの本体を貫通して伸びる軸を有し、0ccupational Mork Place Health&Safety legislation の法律の下で、重量物を持ち上げたり搬送するような点で、問題があった。
【0005】
出願人の知る限りでは、スタブ・シャフト組立体は、コンベア・アイドラ・ロールのアプリケーションには一般的には使用されていないが、使用された場合でも、その軸方向長さは、ベアリングの整合制約条件を満たす為に、極めて長くなる。このような組み立て体は、背中同士或いは対向したスラストベアリング或いはそれ等の組み合わせを必要とし、その際セパレータ、スペーサー・カラー、肩部、軸方向シャフト、ハブ/ディスク、或いはその両方上に設けなければならない。更にベアリングは、軸方向負荷と半径方向負荷を制御(担持)するために、離れて配置する必要がある。これは回転要素が必要とされる負荷を搬送する場合には、離間して配置されたベアリングを使用することは、軸方向と半径方向の寸法が大きくなり、全体の容積が増す。標準の在庫品のベアリングをこのアプリケーションで用いるには、分解された力、熱の放散、摩耗特性、圧力ひずみ、或いは汚染等の問題を解決するためには大きくする必要がある、
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ハブとスタブ・シャフト組立体を提供すること、特にコンベア・アイドラ・ロールで使用されるハブとスタブ・シャフト組立体を提供することである。
更に本発明の目的は、従来のコンベア・アイドラ・ロールに比較して軽量となっているが、その強度と耐久性を犠牲にしないハブ組み立て体とスタブ・シャフト組立体を有するコンベア・アイドラ・ロールを提供することである。
本発明の目的は、半径方向の負荷と双方向の軸方向負荷の両方に適合できるスタブ・シャフト組立体で使用されるベアリング組立体を改良することである。特に本発明のスタブ・シャフト組立体とベアリング組立体は、コンベア・アイドラ・ロールの使用に適したものであるが他のアプリケーションにも適用可能である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンベア・アイドラ・ロール用のエンドハブ組立体は、
(a)前記コンベア・アイドラ・ロールの中空管状シェルの端部に収納される本体を有するエンド・ハブと、
前記本体はその外側表面に管状の溝を有し、
前記管状溝は、前記シェルを前記エンド・ハブに接続するために、前記シェルの半径方向に変形した端部を収納し、前記エンド・ハブの本体にブラインド・リセスが形成され、
(B)前記エンド・ハブを支持するスタブ・シャフト組立体と、
を有する。
前記スタブ・シャフト組立体は、本体とベアリング組立体とを有し、
前記ベアリング組立体は、前記ブラインド・リセス内に配置され、
前記ベアリング組立体は、第一と第二の離間したベアリングを有し、
前記各ベアリングは、前記本体内に形成された内側ボール・レースとそれに対向した外側ボール・レースとベアリング要素を有し、
前記ベアリング要素は、前記内側ボール・レースと外側ボール・レースの間に配置され、
前記ベアリング組立体は、半径方向負荷と両方向の軸方向負荷を担持する。
【0008】
本発明の一実施例によれば、ベアリング組立体は、一対の内側レースを有する内側ベアリング部材と、それぞれ外側レースを有する一体の外側ベアリング部材とを有する。回転可能なローラー・ベアリングが、外側ベアリング部材と内側ベアリング部材の間に配置される。好ましくは、内側(ボール)レースと外側(ボール)レースが、軸方向負荷レースと半径方向負荷レースを構成する。
【0009】
ベアリングはローラーを含む。内側レースは互いに傾斜し、外側ベアリング部材もそれに応じて傾斜する。好ましい実施例においては、内側レースは互いに反対方向に傾斜し、外側レースはそれに応じて傾斜する。ローラー・ベアリングは円筒状のローラー或いはテーパー状のローラーを有し、内側レースと外側レースは、傾斜して円筒状或いはテーパー状のローラーの回転表面にマッチする。レースの表面は平坦で、ローラーが回転できるような表面を規定する。レースが傾斜していると、ベアリング組立体は、軸方向負荷或いは半径方向負荷を担持する。内側レースとローラー要素は、互いに鋭角で傾斜し、或いは鈍角で傾斜する。
【0010】
他の実施例に於いては、ボール・ベアリングはローラー又はニードル・ローラーを有する。ベアリングレースは、一対の対向するレースを有する。このレースは、管状で線形の断面を有し、ローラーが回転する平坦なレースを規定する。ローラーの回転軸は、ベアリング組立体の中心から外側半径方向に伸びる。この実施例のベアリングは、軸方向負荷ベアリングを規定する。半径方向負荷は、更なるローラーの組により担持される。このローラーの組は、ベアリング組立体の本体の回転軸に平行に伸びる回転軸を有する。半径方向負荷のベアリングローラーは、内側ベアリング部材上の管状レースと対向する外側の管状レースの間に配置される。レースの表面は、ベアリング組立体の本体の回転軸と同軸である。
【0011】
内側ベアリング部材は、外側壁を有する本体を有する。内側レースは、この外側壁により少なくとも一部が形成される。ベアリングがボール・ベアリングの場合には、内側ベアリング部材は負荷を搭載する管状壁を有する。この管状壁は、ベアリングの横方向の面に沿って、そして本体から半径方向に伸び適宜一体に形成される。内側レースは、この管状壁の対向面上に配置され、管状壁内に形成される。
【0012】
外側ベアリング部材は、外側管状カップを有する管状リング型の部材を有する。このカップ内に外側レースが形成される。外側レースは、軸方向負荷レースと半径方向負荷レースを規定する。外側ベアリング部材は、互いに向かい合って配置され、回転要素(ベアリング・ボール)が内側ベアリング部材と外側ベアリング部材の間に配置される。外側ベアリング部材に対し内側ベアリング部材を配置する手段が具備される。好ましくは、スタブ・シャフト又は心棒が、ベアリング組立体の内側ベアリング部材に固定されそこから同軸で伸びる。
【0013】
スタブ・シャフトは、アプリケーションに適した様々な形態をとり、適宜の手段で内側ベアリング部材に固定され或いは一体に形成される。ベアリング組立体は、それぞれスタブ・シャフトが具備され、このスタブ・シャフトは、内側ベアリング部材の対向する側に伸びる。この対向したスタブ・シャフトは、内側ベアリング部材に固定されるか一体に形成される。
【0014】
内側ベアリング部材は、シャフト或いは他の回転部材の一部を構成する。変形例として、内側ベアリング部材は、シャフトに搭載され、このためシャフトを収納する同軸のボアを具備する。このシャフトは、内側ベアリング部材を貫通して伸びる。外側ベアリング部材の一方或いは両方は、ハウジングの一部として形成され、或いは他の部材は、内側ベアリング部材に対し或いは内側ベアリング部材を搭載するシャフト或いは回転部材に対し、回転可能に配置される。斯くして、外側ベアリング部材の一方は、ベアリングハウジング内に形成された外側レースにより規定され、他の外側ベアリング部材は、ベアリングハウジング係合するリテーナーに形成された外側レースにより規定される。ベアリング組立体は、スタブ・シャフトを具備する。このスタブ・シャフトは、内側ベアリング部材の対向する側に伸びる。対向するするスタブ・シャフトは、内側ベアリング部材に固定されるかそれと一体に形成される。
【0015】
本発明の一実施例によれば、上記のエンド・ハブ組み立て体と、中空の管状シェルを有するコンベア・アイドラ・ロールに於いて、前記ハブの本体は、前記シェル内に配置され、前記管状シェルの端部は、半径方向に変形して、前記管状溝内に強制的に入れられ、前記溝の側面に当たり、このため、前記コンベア・アイドラ・ロールは、第一方向の軸方向負荷を担持する。
【0016】
溝の軸方向で最も外側にある半径方向の管上表面は、管状シェルの端部が湾曲に追従できるような半径で湾曲している。その結果管状シェルの端部と溝の表面との間で当たって接触して高い抵抗力をコンベア・アイドラー上の内側に向いた軸方向負荷に対し高い抵抗力を与える。管状の溝の対向した即ち軸方向で最も内側の表面は、ハブ又はディスクの外側表面と共に形成される。シェルの端部が変形する管状エッジが、取り付けの最、コンベア・アイドラーの外側を向いた軸方向負荷に対し高い抵抗力を与える。
【0017】
コンベア・アイドラ・ロールは、アイドラ・ローラーを搭載する片持ち梁型のスタブ・シャフト組立体を一端に具備する。別の構成として、スタブ・シャフト組立体は、各端部にアイドラ・ローラーを搭載するローラーの反対側に搭載される。この構成に於いて複数のアイドラ・ロールが、端部同士で接続されてカテナリー構造のコンベア・アイドラ・ロールの組み立て体を形成する。このカテナリー構成は、湾曲形状に追従するために、各端部の間に懸垂され各端部でサポートされる一連のコンベア・ローラーである。このために、連結手段が、隣接するスタブ・シャフト組立体の間に配置される。接続手段は、コンベア・アイドラ・ロールが、カテナリー構造を収納できるようにするためである。このため、スタブ・シャフト組立体は、連結手段と共に横方向に伸びるボア(穴)を有する。このボアが、コンベア・アイドラの横方向回転軸を規定する。連結手段は、連結リンクを有する。この連結リンクは、横方向に伸びるボアを貫通するシャフト又はシャンクを有する。シャフト又はシャンクは、互いに平行に伸びて、コンベア・ローラーの平行回転軸を規定する。
【0018】
ハブのベアリングリセスの内径は、ベアリング組立体の外側ベアリング部材の外形に等しい。これにより、外側ベアリング部材をきっちりと収納できる。外側ベアリング部材は、リセス内に押し込められる。保持手段が、ベアリングリセス内の外側ベアリング部材を保持するよう具備される。保持手段は、ハブ/ディスクと共に働き、且つ外側ベアリング部材に当たって機能する。この外側ベアリング部材は、その外周に隣接するリセスに対し軸方向で最も外側にある。好ましくは保持手段は、リセス内の雌ネジに嵌る雄ネジが切られている。別の構成として保持手段はリセス内に押し込められたリセス内に保持される。保持手段は、内側ベアリング部材に当たってシールするようなオイルシール手段を有する。保持手段は、内側ベアリング部材又はそこから伸びるシャフトに当たりシールを形成するダスト・シール手段を有する。
他の実施例に於いて、ベアリング部材は、第1装置のハブ/ディスクの一部として形成され、保持手段を軽く且つ小型にして強度を維持しながらコストを下げることが出来る。
更に他の実施例に於いて、本発明は、上記のスタブ・シャフト組立体で使用されるベアリング組立体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施例によるコンベアのエンドハブ組立体で使用されるスタブ・シャフト組立体の側面断面図。
【図2】図1のスタブ・シャフト組立体の分解展開図。
【図3】スタブ・シャフト組立体のベアリング組立体の外側ベアリング部材とそのボール・ベアリングの正面図。
【図4】ベアリング組立体の内側ベアリング部材の正面図。
【図5】図2のX部分の拡大図。
【図6a】カテナリー即ちスロット搭載用に使用される搭載用アダプタを具備した内側ベアリング部材の正面図。
【図6b】カテナリー即ちスロット搭載用に使用される搭載用アダプタを具備した内側ベアリング部材の側面図。
【図6c】カテナリー即ちスロット搭載用に使用される搭載用アダプタを具備した内側ベアリング部材の上面図。
【図7】カテナリー即ちスロット搭載された本発明のベアリング組み立て体と共に使用されるシャフト延長部の上面図。
【図8】図6,7のスタブ・シャフト組立体の組立状態の斜視図。
【図9】図8のスタブ・シャフト組立体の展開斜視図。
【図10】スタブ・シャフト組立体とハブ組立体をコンベア・アイドラ・ロールに取り付けた状態の断面図。
【図11】図10のY部分にオイル・シールとゴミ・シールを入れた状態のの拡大分解展開図。
【図12】本発明の一実施例のスタブ・シャフト組立体を具備した直径を大きくしたコンベア・アイドラ・ロールの断面図。
【図12a】図10のZ部分に、ハブ/ディスクにモールドされたシェル・チューブとアイドラ・ロールを入れた拡大断面図。
【図13】搭載用アダプタを取り付けるシャフトを具備したスタブ・シャフト組立体のベアリング組立体の内側ベアリング部材の側面図。
【図14a】アイドラ・ロールのスタブ・シャフト組立体を、CEMA(conveyor Equipment Manufacturer's Association)のBスロット・シャフト搭載からCEMAのGスロット・シャフト搭載に変更する多用途のアダプタの一実施例の側面図と正面図。
【図14b】アイドラ・ロールのスタブ・シャフト組立体を、CEMAのBスロット・シャフト搭載からGスロット・シャフト搭載に変更する多用途のアダプタの一実施例の側面図と正面図。
【図14c】アイドラ・ロールのスタブ・シャフト組立体を、CEMAのBスロット・シャフト搭載からGスロット・シャフト搭載に変更する多用途のアダプタの一実施例の側面図と正面図。
【図14d】アイドラ・ロールのスタブ・シャフト組立体を、CEMAのBスロット・シャフト搭載からGスロット・シャフト搭載に変更する多用途のアダプタの一実施例の側面図と正面図。
【図14e】アイドラ・ロール用のスロット・シャフトのナット型のアダプタの断面図と正面図。
【図15】ハブとスタブ・シャフト組立体を具備したコンベア・アイドラ・ロールの横方向断面図。
【図16】図15のハブと共に使用されるスタブ・シャフト組立体のベアリング組立体の内側部材の底面図。
【図17】図15のハブと共に使用されるスタブ・シャフト組立体のベアリング組立体の内側部材の正面図。
【図18】図15のハブと共に使用されるスタブ・シャフト組立体のベアリング組立体の内側部材の上面図。
【図19】固定用ナットを具備したコンベア・ロールのスタブ・シャフト組立体を搭載するリンクを表す図。
【図20】図19のリンクを反対側から見た図。
【図21】図19,20のリンクの横方向展開図。
【図22a】コンベア・アイドラ・ロールの一対の対向するスタブ・シャフト組立体のスタブ・シャフトに搭載されたリンクの平面図。
【図22b】コンベア・アイドラ・ロールの一対の対向するスタブ・シャフト組立体のスタブ・シャフトに搭載されたリンクの側面図。
【図23】本発明の更なる実施例のダブル・エンドのスタブ・シャフト組立体の側面図。
【図24】図23aのスタブ・シャフト組立体の分解斜視図。
【図25】外側ベアリング部材であるカップと一体に形成されたコンベア・アイドラ・ロールの端部ハブの断面図。
【図26】他の実施例ベアリング保持装置の分解図。
【図27】スタブ・シャフト組立体のベアリング組立体で使用されるシール群を表す図。
【図28】コンベア・アイドラ・ロールの分解斜視図。
【図29】テーパー状のローラー・ベアリングを有するハブとスタブ・シャフト組立体を具備したコンベア・ロールの上半分の断面図。
【図30】図29のハブとスタブ・シャフト組立体の拡大断面図。
【図31】ボール・ベアリングとローラー・ベアリングの組み合わせを有するハブとスタブ・シャフト組立体を具備したコンベア・アイドラ・ロールの上半分の図。
【図32】図31のスタブ・シャフト組立体の展開図。
【図33】スタブ・シャフト組立体のベアリングをコンベア・アイドラ・ロールのハブに取り付ける方法の断面展開図。
【図34】コンベア・ロールのロール・シェルとハブの間の接続状態を表す図。
【図35】図9に類似するスタブ・シャフト組立体であるが、図31,32類似するベアリング組立体を具備するスタブ・シャフト組立体の展開斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1−5に於いて、本発明の一実施例によるコンベア・アイドラ・ロールのエンドハブ組立体で使用されるスタブ・シャフト組立体100を示す。本発明のスタブ・シャフト組立体100は、ベアリング組立体10を有する。このベアリング組立体10は、内側ベアリング部材11と、一対の外側ベアリング部材12と、一連のベアリング・ボール13とを有する。一対の外側ベアリング部材12は、内側ベアリング部材11に向かい合って両側から配置される。ベアリング・ボール13は、外側ベアリング部材12と内側ベアリング部材11との間に挟まれている。内側ベアリング部材11は、外側に円周表面を有する内側本体11´を有する。この内側本体11’は、ベアリング組立体10の一方の側で軸方向に伸びて、ボス状延長部材14を形成する。このボス状延長部材14は、スタブ・シャフト組立体100用のスタブ・シャフトを有する。このスタブ・シャフト組立体100は、適宜の搭載アダプタに取り付けられる、或いは直接フレームに取り付けられる。管状負荷ベアリング部材15は、内側本体11´と一体に形成される、或いは、内側本体11´の端部の反対側軸方向端部の中間部分に形成される。かくして、ベアリング組立体10の中心の半径方向の面に配置される。一対の内側ボール・レース(内側レースとも称する)16は、内側ベアリング部材11の上に形成される。各内側レース16は、管状負荷ベアリング部材15内に番号17で示す場所と番号18で示す場所に部分的に形成される。斯くして、内側レース16は、番号17で示す場所で、内側本体11’の軸方向の負荷を受け持つスラスト・レースとして機能し、番号18で示す場所で、半径方向負荷レースとしても機能する。
【0021】
外側ベアリング部材12は、外側管状カップ状部材19を有する管状リング状の形態をとる。図5において、このリング部材12は、半径方向拡張部分21と軸方向拡張部分20とを有する。外側管状カップ状部材19の内側で且つ拡張部分20,21内に、ベアリング・レース22が形成される。このベアリング・レース22はベアリング・ボール13と共に働く。ベアリング・レース22は、スラスト端部溝(レース)23と半径方向外側負荷溝(レース)24を構成する(図5)。内側ベアリング部材11と外側ベアリング部材12内のレース16と22は、ベアリング・ボール13と同一半径で形成された断面が部分的円環である。半径方向外側負荷レース24は、離間したリップ25を有する。同様に、内側の半径方向の負荷レースはリップ26を有する(図2)。その結果、外側ベアリング部材12と内側ベアリング部材11とが組み立てられ、その間にベアリング・ボール13が配置されていると、ベアリング・ボール13は、内側ベアリング部材11と外側ベアリング部材12の間に閉じ込められる。内側ベアリング部材11のボス状延長部材14は、外側ベアリング部材12の一方内の中央開口8を貫通して伸びる。
【0022】
ベアリング組立体の好ましい組み立て方法は、外側ベアリング部材12を加熱して半径方向を拡張するか、或いは内側ベアリング部材11を冷却して半径方向を収縮させて、外側ベアリング部材12のリップ26が、外側ベアリング部材12に搭載されたベアリング・ボール13を通すようにする。
【0023】
ベアリング組立体10は、スラスト・ベアリングとして両方向の軸方向負荷を担持し、且つ半径方向の負荷をコンパクトで効率的な構造で、担持する。この組立体は、回転要素を有するか或いはそれ自身が回転する主装置の従来のベアリング・ユニットに代わるものとして、或いはそれと共に用いることが出来る。
【0024】
図1に示すように、外側ベアリング部材12は、隣接するエッジの間の番号7の場所に配置される「くさび」の有無を問わず、きっちりと保持されて、回転要素の最小クリアランスを制御する。外側ベアリング部材12は、適宜の保持手段により保持される。この保持手段は、外側ベアリング部材12のより大きな外側の直径部分に当たる。この保持要素は、大きな直径部分で機能するために、力は、ベアリング要素をシャフトに隣接する小さな直径部分で保持する従来の方法に比べると、小さくできる。これには、高負荷の保持要素の使用が必要となるが。
【0025】
ベアリング・ボール13は、囲まれる或いはスペーサーで分離してもよい。ベアリング・ボール13は、ケージを有さない。これにより、更なるボール及び更なる接触表面が可能となるからである。この為、より大きな比率の負荷が達成可能となる。この構成に於けるボール同士のクリアランスは、最小となり、回転動作の間、ボールは複数の面で回転動作を行う。これにより、各ボールの完全な表面は回転接触を受けることになる。これは、ボールの表面の摩耗パターンが1つの面で行われる従来のベアリングとは異なる。
【0026】
図6(a)、(b)、(c)は、スタブ・シャフト組立体のベアリング組立体10の内側ベアリング部材11を示す。このスタブ・シャフト組立体のシャフト軸延長部27は、ベアリング組立体10に搭載する際に使用されるが、これは従来のスロット搭載或いはカテナリー搭載の手段により行われる。シャフト軸延長部27は、シャフト・アダプタ29から軸方向に伸びる。これは、内側ベアリング部材11に取り付けられた或いは一体成型されたボス状延長部材14に類似する。シャフト軸延長部27は、スロット9或いは搭載ボア28を有する。スロット9は、従来のCEMAスロット搭載ために、軸の対向する側に形成される。搭載ボア28はカテナリー・リンクにより係合するためのものである。
図7において、シャフト軸延長部27は異なる形状をしており、CEMAのスロット搭載用の向かい合った対向するスロット9と、カテナリー・リンクのシャンク用のボア28とを有する。
【0027】
図6(a)、(b)、(c)において、内側ベアリング部材11は、ベアリング・ボール13と外側ベアリング部材12で組み立てられて、図8に示すスタブ・シャフト組立体30を構成する。
【0028】
図10と図12aに於いて、スタブ・シャフト組立体30は、端部ハブ/ディスク31に搭載される。この端部ハブ/ディスク31は、シェル・チューブ32の一方の端部或いは向かい合う両端部に配置される。これにより、コンベア・アイドラ・ロール33を構成する。端部ハブ/ディスク31は、シェル・チューブ32の内径と同一サイズの外形部分34を有する。端部ハブ/ディスク31は、更に外形部分34と停止位置肩部36の間に外部管状溝35を具備する。この停止位置肩部36は、シェル・チューブ32の端部にある外部管状溝35の軸側に形成される。シェル・チューブ32の端部は、端部ハブ/ディスク31の周囲にモールドされて、外部管状溝35内に強制的に入れられて、シェル・チューブ32を端部ハブ/ディスク31に確実に取り付ける。
類似の構成が、例えばコンベア・アイドラ・ロール33を各端部にサポートする場合には、シェル・チューブ32の対向する両端部に具備される。この構成により、シェル・チューブ32の完全な強度が、圧縮と引っ張りの搭載方向で得られる。その理由は、シェル・チューブ32の軸方向端部が、外部管状溝35の一方の側に当たり、軸方向端部から後ろに延びるシェル・チューブ32の端部部分が、外部管状溝35の他の側と端部ハブ/ディスク31の外側との交差により規定されるエッジを中心に、曲げることができるからである。
端部が肩部36の形態である外部管状溝35の側は、外部管状溝35の対向する外側端部36”を、ほぼ中心にする半径で湾曲して、シェル・チューブ32の外側端部32″の(図12aでハッチングした未加工部分から)内側への曲がりを、外側端部36″の周囲に収納する。簡単に言うと、シェル・チューブ32の肩部36が、外部管状溝35内に折り曲げられ、スタブ・シャフト組立体30がシェル・チューブ32に固定される。これを図34に示す。
【0029】
端部ハブ/ディスク31は、ブラインド・ベアリング・リセス37を具備する。ブラインド・ベアリング・リセス37の内径は、外側ベアリング部材12の外形と同一で、外側ベアリング部材12をブラインド・ベアリング・リセス37に押し込むようにして収納する。ブラインド・ベアリング・リセス37はその内側で、半径方向壁37′で閉じられている。ベアリング保持部38は、ベアリング組立体10をブラインド・ベアリング・リセス37の位置に保持するよう具備される。
図11に示すベアリング保持部38は、管状本体39を有する。この管状本体39は場所40で、ブラインド・ベアリング・リセス37の外側端部内にねじ込まれたり或いは押し込まれたりする。管状本体39は、その内側に管状溝41を有する。管状溝41にオイル・シール42を収納する。このオイル・シール42は、ボス状延長部材14の外側表面に当たってシールする。ダスト・シール43も同様に、オイル・シール42の外側で、管状本体39の内側エッジである管状溝41に具備される。このオイル・シール42は、ボス状延長部材14の外側表面に当たってシールする。ダスト・シール43は、オイル・シール42を潤滑機能を維持する為に組み込まれている。外側の水或いはゴミ汚染物用のシール44も、ベアリング保持部38の外側に凸形状のキャップの形態で具備される。
Oリング・シール1が、オイル・シール42に隣接して配置され、ボス状延長部材14と内側ベアリング部材11の間の肩部に当たってシールする。
Oリング・シール2が、外側ベアリング部材12とベアリング保持部38の間のシールを提供する。ベアリング保持部38は、より大きな外径の外側ベアリング部材12に当たる。このことは、ベアリング保持部38の接触表面の軸方向の負荷が減ることを意味する。
【0030】
シェル・チューブ32は様々な直径と様々な壁の厚さを有する。シェル・チューブ32は、端部ハブ/ディスク31に係合できるよう、変形可能なプラスチック材料で形成される。
図12に於いて、端部ハブ/ディスク47は直径が大きくなり、シェル・チューブ32′も同様に大きくなる。しかしベアリング組立体10は、端部ハブ/ディスク47内のベアリング・リセス37′内に保持される。これは、シェル・チューブ32′が端部ハブ/ディスク47に搭載される(図12a)のと同じである。端部ハブ/ディスク31の切り欠き断面を図12に示すが、これにより重量を減らし製造を容易にする。腐食防止ペイントが、クランプ組立て或いはモールドの後に塗布されるが、好ましくは、ベアリングとシールが嵌められる前に塗布するがよい。
【0031】
図13は、ベアリング組立体10の内側ベアリング部材11を示す。この内側ベアリング部材11は、複数の穴50を具備したボス状延長部材14を有する。この穴50はボス状延長部材14にドリルで穴が開けられたりネジ穴が開けられて、ボス状延長部材14の軸に平行方向に伸びる。
この構成により、ボス状延長部材14の端面に当たる搭載が、可能となる。これは例えば穴50内にコンベアのサイドプレート或いはフレームを通してボルト締めすること或いはネジ止めすることで可能となる。
別の構成として、ボス状延長部材14は様々な搭載用アダプタ45を具備する。例えば図14a−dにその一例を示す。搭載用アダプタ45は、ボス状延長部材14に適宜のファスナーの手段により固定される。このファスナーは、搭載用アダプタ45の穴とボス状延長部材14の穴50を介して連結する。これにより、ボス状延長部材14を有するスタブ・シャフト組立体100を、従来のCEMA(Conveyor Equipment Manufacturer's Association)のBスロット・シャフトの搭載から、CEMAのGスロット・シャフトの搭載に変換できる。図14eの搭載用アダプタ45は、スロット・シャフトの六角ナット型のアダプタを有する。このアダプタは、例えば図7のシャフトの軸延長部27に嵌り、把持ネジの手段によりそこに固定される。搭載用アダプタ45は、従来と同様コンベア・アイドラ・ロールのフレーム搭載部に支持される。
【0032】
図15は、図10と同様に、コンベア・アイドラ・ロール48を示す。図1,2と同タイプのベアリング組立体10は、ボス状延長部材14を有する。このボス状延長部材14は、内側ベアリング部材11から伸びる。内側ベアリング部材11は、搭載用アダプタ49を具備する。搭載用アダプタ49は、ネジ/ピンファスナ50’により、ボス状延長部材14の穴50に固定される。
図17において、搭載用アダプタ49は搭載部52を有する。搭載部52はその中に横方向ボア52′を有し、カテナリー・リンク・システムを用いて、コンベア・アイドラ・ロール48を搭載する。アダプタ49又は延長部は内側ベアリング部材11と一体に形成される。
図10に示す台形のキャップ・シール44は、水やゴミのシールとして機能する。具体的には、キャップ・シール44は、コンベア・アイドラ・ロール48のハブ内のベアリング・リセスに係合するベアリング保持部38に当たってシールし、同時に、ボス状延長部材14の外側シリンダー表面に当たってシールする。
【0033】
図19−21において、リンク53は、カテナリー構成でコンベア・アイドラ・ロールを連結する。ローラーは、隣接する端部でスタブ・シャフト組立体を具備する。このスタブ・シャフト組立体は、図6、7、15−17に示すタイプの搭載用アダプタであるシャフト軸延長部27又は搭載部52を有する。シャフト軸延長部27又は搭載部52は、搭載用ボア28又は52’を有する。リンク53は、メイン・アーム54を有するクランク形状をしている。
メイン・アーム54は、その一端にボア55を、他端にボア軸に平行に伸びるシャンク56を有する。シャンク56には、ネジが切られナットとネジ止めされるか、或いはピン又はピンホールを有し、ピン、ロックワッシャ、保持具に接続される。一対のリンク53は、互いに向かい合って配置され、その結果、リンク53のシャンク56は、リンク53のボア55を貫通して、ナットでシャンク56に取り付けられる。
シャンク56は、搭載部52内のボア52′を貫通するか、シャフト軸延長部27内のボア28を貫通し、その結果、コンベア・アイドラ・ロールの端部に搭載される内側ベアリング部材11の搭載用アダプタ52/28は、図22に示すように、リンク53に収納される。
搭載用アダプタ52/28とベアリング組立体10とコンベア・アイドラ・ロール48は、自由であり、シャンク56の軸の周囲に制限された回転運動が出来る。シャンク56は、コンベア・アイドラ・ロール48の長手軸に直交する方向に伸びて、図22bの双頭矢印で示すように伸びて、長手軸は互いに傾斜し、カテナリー形態に適合できるようになる。コンベア・アイドラ・ロール48の回転運動は、互いに平行に伸びるシャンク56の軸により規定される。
【0034】
図23は、本発明の他の態様のスタブ・シャフト組立体を示す。同図に於いて、対向したスタブ・シャフトは内側ベアリング部材11の両側に配置される。この構成に於いて、内側ベアリング部材11には拡張ボディー即ちボス状延長部材14が具備される。このボス状延長部材14は、ダブルのスタブ・シャフト組立体を規定する両側にあり、搭載部52は、ボス状延長部材14の部分上に搭載される。
内側本体11’は、ベアリング・ボール13が管状負荷ベアリング部材15の両側にあるよう、かつ外側ベアリング部材12が管状負荷ベアリング部材15の両側にあるよう、組み立てられる。かくして、ベアリング組立体は、図23のホイールタイプのアイドラ(図23で点線で示す)をサポートし、特定のコンベアのアプリケーション用に用いられる。
【0035】
外側ベアリング部材12は、上記した個別の部材で形成されるか、或いは外側ベアリング部材12の内の1つは、ベアリング組立体により支持される本体と一体に形成される。
図25は、コンベア・アイドラ・ロールのハブ/ディスク5を示す。同図に於いて、ハブ/ディスク5は、2つある外側ベアリング部材12の内の1つに一体に形成される。斯くして、ベアリング・レース22は、ハブ/ディスク5内に一体に形成される。 外側ベアリング部材12は、図1,2に示すタイプであり、ハブ/ディスク5のブラインド・ベアリング・リセス37内に、ボス状延長部材14により圧力を加えて、或いはネジで固定される。別の形態のハブ/ディスク5は、アイドラ・ロールのシェルに、上記と同様な方法で固定される。別の外側ベアリング部材12は、保持装置の一部として形成される或いは保持装置を含む(図26)。ベアリング・レース22は、外側ベアリング部材12内に一体に形成され、斯くして保持装置を構成する。保持装置でもある外側ベアリング部材12は、ブラインド・ベアリング・リセス37内に圧力で、或いはネジで固定され、その後、図25に示すハブ/ディスク5内に、或いは図10、12のスタブ・シャフト組立体30又は32′内に保持される。
【0036】
図26は、管状ベアリング保持装置39,40の他の形態を示す。管状ベアリング保持装置39の外側表面にはネジが切られ、ベアリン・リセスとネジで固定される。管状ベアリング保持装置40の外側表面は、何も加工されておらず、ベアリング・リセス内に押し込まれる。
【0037】
図27は様々な形態のシール装置/方法を示す。このシールは、ベアリング組立体10、外側ベアリング部材12,管状ベアリング保持装置39又40との接続時に用いられる。シール1と2はOリング又はリングシールを有する。オイル・シール42は潤滑の汚染防止用のシールとして機能する内側シールであり、ダスト・シール43はゴミ/ホコリをシールする。シール44は、外側ディフレクタ汚染防止シールである。
【0038】
図28は、コンベアのアイドラのシェル・チューブ32に関連するスタブ・シャフト組立体100の構成要素と、図8,9に示すベアリング組立体の構成要素と、スタブ・シャフト組立体100とアイドラをコンベアのフレームとリンク53に搭載する搭載用アダプタ45(1つを選択する)の展開図である。
【0039】
上記したスタブ・シャフト組立体の実施例は、ボール・ベアリングを使用するが、テーパのついたローラ・ベアリングも使用できる。斯くして内側レース17は、ローラ・ベアリングが回る表面を規定し、向かい合う外側ベアリング・レース22は、平面状のレースを含む。斯くして、中央部材15の両側の内側レース17と外側ベアリング・レース22の間に、ローラーを具備することにより、ローラーは、半径方向に延びる回転軸を有し、対向する軸方向のスラスト力に耐えることができる。
中央部材である管状負荷ベアリング部材15は、その外側表面に平面状のレースを具備する。このレースの上をローラーが回転する。これ等のローラーは、スタブ・シャフト組立体の中心軸に平行な回転軸を有する。外側の同軸ベアリング部材が管状負荷ベアリング部材15の周りに配置されて、その内側表面で、中心部材の外側表面のレースに対向するレースを規定する。そしてローラーがそれ等の間に配置される。これ等のローラーは斯くして半径方向の力に耐えることができる。
【0040】
図29と30は、本発明の他の実施例による端部ハブ/ディスク61に搭載されるスタブ・シャフト組立体60を示す。同図に於いて、管状シェル62は、図12aと図34に示すよう連結されて、コンベア・アイドラ・ロール63を形成する。スタブ・シャフト組立体60は、内側ベアリング部材64を有する。この内側ベアリング部材64は、2個の内側ベアリング・レース65を有する。この内側ベアリング・レース65は、対向する位置に傾斜して配置される。内側ベアリング部材64はベアリング組立体66の一部を有する。内側ベアリング・レース65は、平坦な表面を有し、90°で互いに傾斜している。しかし内側ベアリング・レース65は、互いに鋭角或いは鈍角で傾斜して配置することも可能である。
ベアリング組立体66は、一対の管状外側ベアリング部材67,68を有する。これ等が、外側ベアリング・レース69を規定する。外側ベアリング・レース69は、互いに傾斜して配置され、内側ベアリング・レース65に向かい合う。テーパー状のローラ・ベアリング70が、内側ベアリング・レース65と外側ベアリング・レース69の間に配置される。ベアリング組立体66は、内側ベアリング・レース65,外側ベアリング・レース69、ローラ70の構成により、半径方向の負荷と軸方向の軸方向負荷の両方に抗することが出来る。ローラーとレースは、図29,30に示すのとは反対の構成を有する。即ち、内側ベアリング・レース65と外側ベアリング・レース69とローラ70は、互いに内側を向いて傾斜している。
【0041】
管状外側ベアリング部材67は、端部ハブ/ディスク61の管状外側ベアリング部材67に押しつけられて嵌められる。これは管状外側ベアリング部材68と同様である。管状外側ベアリング部材68は、その内側管状リセス内に内側管状シール72を搭載する(図30)。内側管状シール72は、内側ベアリング部材64の外側表面に当たる。内側ベアリング部材64は、延びてシャフト延長部であるスタブ・シェル73を構成する。
スタブ・シャフト組立体60は、ダスト・シール74を有する。ダスト・シール74は、管状外側ベアリング部材68の管状外側表面に当たってシールする。ウエザー・シール75は、ベアリング組立体66をシールする。ウエザー・シール75は、管状シーリング部材76を有し、これはフェルト或いは類似の材料で形成され、管状外側ベアリング部材68とスタブ・シェルであるシャフト延長部73の端部に当たってシールする。シャフト延長部73は、横方向開口77を有し、上記したカテナリー接続を形成する。
【0042】
図31,32に於いて、コンベア・アイドラ・ロールのスタブ・シャフト組立体で使用されるベアリング組立体78の実施例は、内側ベアリング部材79を有する。内側ベアリング部材79は、管状外側ローラ・レース81と2個の対向する内側ボールベアリング・レース80とを有する。内側ベアリング部材79は部分的に円形状の断面を有し、管状外側ローラ・レース81は断面が平坦である。
コンベア・アイドラ・ロールの端部バブ82は、外側ベアリング部材を形成し、その内側コーナーに形成され、外側レース83は、部分的な円形の断面を有し、内側ボールベアリング・レース80の1つに向かい合い。その結果、ベアリング・ボール84がその間に収まる。更に管状外側ベアリング部材85には、外側レース86が形成される。この外側レース86は、一部円形の断面を有し、もう一つの内側ボールベアリング・レース80に向かい合い、ベアリング・ボール84がそれ等の間に収まる。ベアリング・ボール84、内側ボールベアリング・レース80,外側レース83,外側レース86により規定されるベアリングは、軸方向のスラスト荷重に耐えることができる。
【0043】
端部バブ82は、その中に内側管状レース87を形成する。内側管状レース87は、断面が平坦であり、管状外側ローラ・レース81に向かい合う。円筒状ローラー88が管状外側ローラ・レース81と内側管状レース87の間に配置される。これにより規定されたベアリングが、半径方向の負荷を受け持つ。
図31に示すように、管状外側ベアリング部材85は端部バブ82内に押し込められる。これは必要によっては加熱することにより行われる。円筒状ローラー88は、回転するベアリング又は低摩擦のベアリング構成要素を有する。例えばブッシュ或いはボール・ベアリングを有する。
【0044】
図33は、管状外側ベアリング部材85を端部バブ82で固定する別の方法を示す。端部バブ82は内側管状先端部分89を有する。管状外側ベアリング部材85を端部バブ82内に配置した後、管状ツール90を、端部バブ82の方向に向けて軸方向に動かし、内側管状先端部分89に、それを半径方向内側に曲げることにより、係合させる。これにより、管状外側ベアリング部材85をその位置に保持する。
【0045】
図34に示すように、端部バブ82と端部ハブ/ディスク61は、負荷管状ランド90で形成されて、シェル62を具備したコンベア・アイドラ・ロールを構成する。管状シェル62の内側表面は、負荷管状ランド90の外側表面とほぼ同一の内径を有する。その結果、管状シェル62は、負荷管状ランド90の上に強制的に被さる。かくして、この負荷管状ランド90は管状シェル62の端部を支持する。
管状外側ローラ・レース81と端部ハブ/ディスク61は、減少した外形の負荷管状ランド90の内側に内側階段状ランド91を有し、より厚い壁の管状シェル62′をサポートする。
【0046】
図34に示すように、前の実施例と同様に、端部ハブ/ディスク61と管状外側ローラ・レース81は、管状溝92を具備する。この管状溝92内に湾曲した先端部93が入る。管状シェル62の端部は、変形した端部部分94を強制的に管状溝92内に入れる。この位置に於いて、管状シェル62の管状端部の壁は、内側階段状ランド91の湾曲した先端部93に当たり、A方向の軸方向荷を担持する。管状シェル62の変形した端部部分94が、管状溝92の後ろ側にある外側エッジ95の上に押されると、A方向とは反対方向の軸方向負荷は、変形した端部部分94と外側エッジ95との組み合わせにより、担持される。
【0047】
図35は、図31,32に類似するスタブ・シャフト組立体95を示す。図31,32の構成要素に類似した構成要素には同一番号を付す。端部バブ82は、管状のシェルと係合して(図34)、コンベア・アイドラ・ロールを構成する。別の構成として、外側エッジ95は以下に示す他のアプリケーションで用いることも出来る。
【0048】
上記したスタブ・シャフト組立体のベアリング組立体は、別のアプリケーション例えば、ローラースケートのホイール、自転車のホイール、風車のファン、アイドラー・ギア、テンショナー・スプロケット/ローラー、ドラムローラー、研磨工具、エレベータのコンベア・ガイドローラー、モノ/マルチのトラックオーバーヘッド又は地上クレーン型のユニット、加工トラックのアイドラー、リガーチェーンアイドラーロール、トラッキング・アイドラー・ロール、インパクト・アイドラー・ロール、アイドラー・ホイールロール、ガイド・ホイールロール、スプロケット又はベルトテンション又はガイド・アイドラー・ロール/ホイール、ファンホイール・アイドラー・ディスク、ホイール・アイドラー、トラック・アイドラー・ローラー/ホイール、ギア・アイドラー、スリュー・リング・アイドラー・トラック、チェーン・ホイール/ローラー・アイドラー、ハブローラー・アイドラー・ローラー/ホイールにも応用できる。小型化されたベアリング組立体と同一サイズで従来のベアリングよりも大きな負荷を搭載できるベアリング組立体は、本来の強度を維持しながら重量全体を減らすことが出来る。
【0049】
ベアリング組立体は、スタブ・アクセル或いはシャフトのアプリケーションで使用する例で説明した、しかし本発明のベアリング組立体は、他のアプリケーション例えばスタブ・アクセル或いはシャフトが使用されないアプリケーションでも用いることが出来る。図1−4を参照してその例を説明すると、内側ベアリングとボス状延長部材14の内側本体11’が内側本体11’の中央に穴が開けられ従来のベアリングと同様そこを通してシャフトを収納する。別の構成としてボス状延長部材14を省くことも出来る。
【0050】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。
【符号の説明】
【0051】
100 スタブ・シャフト組立体
10 ベアリング組立体
11 内側ベアリング部材
12 外側ベアリング部材
13 ベアリング・ボール
11’ 内側本体
14 ボス状延長部材
15 管状負荷ベアリング部材
16 内側レース
19 外側管状カップ状部材
20 半径方向拡張部分
21 軸方向拡張部分
22 ベアリング・レース
23 スラスト端部溝
24 半径方向外側負荷レース
25 離間したリップ
26 リップ
27 シャフト軸延長部
28 ボア
29 シャフト・アダプタ
30 スタブ・シャフト組立体
31 端部ハブ/ディスク
32 シャフト・チューブ
33 コンベア・アイドラ・ロール
34 部分
35 外部管状溝
36 停止位置肩部
37 ブラインド・ベアリング・リセス
38 ベアリング保持部
39 管状本体
40 場所
41 管状溝
42 オイル・シール
43 ダスト・シール
47 端部ハブ/ディスク
48 コンベア・アイドラ・ロール
49 アダプタ
50 穴
50’ ネジ/ピン固定具
52 搭載部
53 リンク
28又は52’ 搭載ボア
54 アーム
55 ボア
56 シャンク
57 ナット
52/28 アダプタ
60 スタブ・シャフト組立体
61 端部ハブ/ディスク
62 管状シェル
63 コンベア・アイドラ・ロール
64 内側ベアリング部材
65 内側ベアリング・レース
69 外側ベアリング・レース
70 ローラ
67,68 管状外側ベアリング部材
71 リセス
72 内側管状シール
73 スタブ・シェル
74 ダスト・シール
75 ウエザー・シール
76 管状シーリング部材
77 横方向開口
79 内側ベアリング部材
80 内側ボールベアリング・レース
81 管状外側ローラ・レース
82 端部バブ
83 外側レース
84 ベアリング・ボール
85 管状外側ベアリング部材
86 外側レース
80,83,86 レース
87 内側管状レース
81,87 レース
90 負荷管状ランド
91 内側階段状ランド
92 管状溝
93 湾曲した先端部
94 変形した端部部分
95 外側エッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタブシャフトと前記スタブシャフトを支持するベアリング組立体とを有するスタブシャフト組立体に於いて、
前記ベアリング組立体は、半径方向負荷と軸方向負荷とを担持するベアリング要素を有する
ことを特徴とするスタブシャフト組立体。
【請求項2】
前記ベアリング要素は、ボール・ベアリング、プレインローラー、バレル・ローラー、テーパー状ローラーの内のいずれか一つを有する
ことを特徴とする請求項1記載のスタブシャフト組立体。
【請求項3】
前記ベアリング組立体は、一対の内側レースを有する内側ベアリング部材と、外側レースを規定する一対の外側ベアリング部材とを有し、
ローラー・ベアリング要素が、前記外側ベアリング部材と内側ベアリング部材の間に配置される
ことを特徴とする請求項1記載のスタブシャフト組立体。
【請求項4】
前記内側レースと外側レースが、軸方向負荷用のレースと半径方向負荷のレースを形成する
ことを特徴とする請求項3記載のスタブシャフト組立体。
【請求項5】
前記ベアリング要素は、ローラー要素を含み、
前記内側レースは、互いに傾斜し、
前記外側ベアリング部材は、それに応じて傾斜している
ことを特徴とする請求項3又は4記載のスタブシャフト組立体。
【請求項6】
前記内側レースは、互いに反対方向に向かって傾斜し、
前記外側レースは、それに応じて傾斜している
ことを特徴とする請求項5記載のスタブシャフト組立体。
【請求項7】
前記ベアリング要素は、円筒状ローラー又はテーパー状ローラーを有し、
前記内側と外側レースは、前記円筒状ローラー又はテーパー状ローラーの回転表面の合うように傾斜している
ことを特徴とする請求項6記載のスタブシャフト組立体。
【請求項8】
前記内側レースと前記ローラー要素は、互いに鈍角又は鋭角で傾斜している
ことを特徴とする請求項7記載のスタブシャフト組立体。
【請求項9】
前記ベアリング要素は、ローラー又はニードル・ローラーを含み、
前記レースは、管状の一対のレースを有し、線形の断面形状をし、平坦なレースをローラーが回転する面に沿って形成する
ことを特徴とする請求項3又は4記載のスタブシャフト組立体。
【請求項10】
前記ローラーの回転軸は、前記ベアリング組立体中心から外側半径方向に延び、軸方向負荷ベアリングを有する
ことを特徴とする請求項9記載のスタブシャフト組立体。
【請求項11】
前記ローラーの回転軸は、前記ベアリング組立体の本体の回転軸に平行に延びる回転軸を有するローラーの組を有し、半径方向負荷を担持する
ことを特徴とする請求項10記載のスタブシャフト組立体。
【請求項12】
前記半径方向ベアリング・ローラーは、前記内側ベアリング部材の管状レースとそれに対向する外側管状レースとの間に配置され、
前記レースの表面は、前記ベアリング組立体の本体の回転軸と同軸である
ことを特徴とする請求項11記載のスタブシャフト組立体。
【請求項13】
前記内側ベアリング部材は、外側壁を有する本体を有し、
前記内側レースは、前記外側壁内に部分的に形成される或いは前記外側壁により形成される
ことを特徴とする請求項12記載のスタブシャフト組立体。
【請求項14】
前記内側ベアリング要素は、ボール・ベアリングであり、
前記内側ベアリング部材は、管状の負荷ベアリング壁を有し、
前記管状の負荷ベアリング壁は、前記ベアリング組立体の横方向面に沿って配置され、前記本体から延びる
ことを特徴とする請求項13記載のスタブシャフト組立体。
【請求項15】
前記内側レースは、管状壁の対向する側に配置され、前記管状壁により部分的に形成される
ことを特徴とする請求項14記載のスタブシャフト組立体。
【請求項16】
前記外側ベアリング部材は、外側の環状カップを有する管状のリング部材を有し、 前記カップ内に、外側リセスが形成される
ことを特徴とする請求項15記載のスタブシャフト組立体。
【請求項17】
前記外側ベアリング部材は、互いに対向して配置され、
前記回転要素が、前記内側と外側の要素内の内側と外側のベアリング要素の間に配置される
ことを特徴とする請求項15記載のスタブシャフト組立体。
【請求項18】
前記スタブシャフトは、前記ベアリング組立体の内側ベアリング部材に固定され、そこから同軸方向に延びる
ことを特徴とする請求項17記載のスタブシャフト組立体。
【請求項19】
前記ベアリング組立体は、前記スタブシャフトに具備され、
前記スタブシャフトは、前記内側ベアリング部材の対向する側に延び、
前記対向するスタブシャフトは、前記句碑側ベアリング部材に固定される、或いは一体に形成される
ことを特徴とする請求項18記載のスタブシャフト組立体。
【請求項20】
前記内側ベアリング部材は、シャフト或いは他の回転部材の少なくとも一部を、それと一体に形成されることにより、構成する
ことを特徴とする請求項18又は19記載のスタブシャフト組立体。
【請求項21】
前記内側ベアリング部材は、シャフトの搭載され、同軸ボアを有し、前記内側ベアリング部材を貫通して突出するシャフトを受け入れる
ことを特徴とする請求項18又は19記載のスタブシャフト組立体。
【請求項22】
前記外側ベアリング部材の一方又は両方は、前記ハウジング或いは他の部材の一部として形成され、内側ベアリング部材或いはそれを含む回転部材に対し回転する
ことを特徴とする請求項17−21のいずれかに記載のスタブシャフト組立体。
【請求項23】
前記外側ベアリング部材の一方は、前記ベアリング・ハウジング内に形成された外側レースにより規定され、
前記外側ベアリング部材の他方は、前記ベアリング・ハウジングに係合する保持装置内に形成された外側レースにより規定される
ことを特徴とする請求項22記載のスタブシャフト組立体。
【請求項24】
中空の管状シェルと、前記管状シェルの一端に固定されるエンドハブと、請求項1−23のいずれかに記載のスタブシャフト組立体とを有するコンベア・アイドラ・ロールにおいて、
前記スタブシャフト組立体は、前記管状シェルの一端に配置され、前記エンドハブに搭載され、
前記スタブシャフト組立体のシャフトは、前記管状シェルと同軸に配置される
ことを特徴とするコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項25】
前記管状シェルの一端又は両端は、前記エンドシャフトに、前記管状シェルを半径方向に変形させることにより、連結される
ことを特徴とする請求項24記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項26】
管状ローラー部材と請求項1−23のいずれかに記載のスタブシャフト組立体とを更に有する
ことを特徴とする請求項1−23のいずれかに記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項27】
前記管状ローラー部材は、中空管状シェルと前記中空管状シェルの一端に固定されるエンドハブとを有し、
前記エンドハブは、前記中空管状シェルの一端内に一体に配置され、管状の溝を有し、
前記中空管状シェルの一端は、前記ハブに、変形手段により前記管状溝内に強制的に入れられることにより、連結される
ことを特徴とする請求項26記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項28】
前記溝の最外側の半径方向管状表面はある半径で湾曲しており、
前記半径は、前記管状シェルの一端は、変形した時には、その湾曲に追従し、
これにより、前記管状シェルの一端は、前記溝の側面表面に当たり、前記コンベア・アイドラ上の内側を向いた軸方向負荷に対する高い抵抗力を与える
ことを特徴とする請求項27記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項29】
前記管状溝の対向する側面表面は、前記ハブの外側表面とともに、管状エッジを形成し、
前記管状エッジの周りで、前記シェルの一端は変形し、前記コンベア・アイドラ上の外側を向いた軸方向負荷に対する高い抵抗力を与える
ことを特徴とする請求項28記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項30】
前記コンベア・アイドラ・ロールは、そのアイドラ・ロールを搭載する片持ち梁の端部に、1個のスタブシャフト組立体を具備する
ことを特徴とする請求項24−29のいずれかに記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項31】
前記アイドラ・ロールの対向する端部にスタブシャフト組立体を有し、前記アイドラ・ロールを各端部に搭載する
ことを特徴とする請求項24−29のいずれかに記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項32】
請求項31に記載ののコンベア・アイドラ・ロールを複数個有し、
前記アイドラ・ロールは、端部同士が連結され、カテナリ構成のコンベア・ローラー組立体を構成する
ことを特徴とするコンベア・ローラー組立体。
【請求項33】
隣接するアイドラ・ロールの隣接するスタブシャフトの間にコネクタ手段を更に有し、
前記コネクタ手段は、回転軸を規定し、
前記回転軸は、前記ロールの横方向に延び、その結果、前記コンベア・ロールが前記カテナリ構成に適合する
ことを特徴とする請求項32記載のコンベア・ローラー組立体。
【請求項34】
前記スタブシャフトは、横方向に延びるボアを有し、前記結合手段と協働し、
前記ボアは、コンベア・アイドラの横方向回転軸を規定する
ことを特徴とする請求項33記載のコンベア・ローラー組立体。
【請求項35】
前記連結手段は、連結リンクを有し、
前記連結リンクは、前記ボアを貫通するシャフトを有し、
前記シャフトは、互いに平行に延び、前記コンベア・ロールの平行な回転軸を規定する
ことを特徴とする請求項34記載のコンベア・ローラー組立体。
【請求項36】
各エンドハブは、ベアリング・リセスを具備し、そこに、スタブシャフト組立体のベアリング組立体を収納する
ことを特徴とする請求項24−29のいずれかに記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項37】
前記ベアリング・リセスは、前記ベアリング組立体の外側ベアリング部材の外径と等しい内径を有し、前記外側ベアリング部材をその中に収納する
ことを特徴とする請求項36記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項38】
前記外側ベアリング部材を前記ベアリング・リセス内に保持する保持装置を更に有する
ことを特徴とする請求項37記載のコンベア・アイドラ・ロール。
【請求項39】
(a)一対の内側レースを有する内側ベアリング部材と、
前記各内側レースが、それぞれ外側レースを規定し、
(b)前記内側と外側のレース内の前記外側ベアリング部材と前記内側レースの間に保持される回転するベアリング要素と、
を有するベアリング組立体において、
前記内側と外側のレースが、軸方向負荷レースと半径方向負荷レースとを構成する
ことを特徴とするベアリング組立体。
【請求項40】
前記ベアリング要素は、ベアリング・ボール、通常のローラー、バレル形状のローラー、テーパー状のローラーのいずれかを含む
ことを特徴とする請求項39記載のベアリング組立体。
【請求項41】
前記内側ベアリング部材は、外側壁を有する本体を有し、
前記内側レースは、前記外側壁に形成される、或いは前記外側壁で形成される
ことを特徴とする請求項39又は40記載のベアリング組立体。
【請求項42】
前記内側ベアリング部材は、環状負荷ベアリング壁を有し、
前記環状負荷ベアリング壁は、前記ベアリング組立体の中央の横方向面に配置され、前記本体から半径方向に延び、
前記内側レースは、前記環状壁の対向する側に配置され、前記環状壁に規定される
ことを特徴とする請求項41記載のベアリング組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図6(c)】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図12(a)】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22(a)】
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【図22(b)】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公表番号】特表2012−516820(P2012−516820A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546538(P2011−546538)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000099
【国際公開番号】WO2010/088719
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511186848)
【Fターム(参考)】