説明

タクシー予約方法および装置およびタクシー予約システム

【課題】 携帯端末装置において契約内容を確認しながら、タクシーを予約する。
【解決手段】 記憶部56は、位置に関する情報と位置に対応した識別番号との組み合わせを複数記憶する。受付部52は、利用者から、出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを受けつける。選択部54は、記憶部56に記憶した複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択する。導出部58は、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出する。問合部60は、利用者に対して、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を提示しつつ、タクシーの利用を問い合わせる。出力部62は、利用者がタクシーを利用する場合に、タクシーに対して、タクシー利用の要求を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシー予約技術に関し、特に利用者が携帯情報端末にてタクシーを予約するタクシー予約方法および装置およびタクシー予約システムに関する。
【背景技術】
【0002】
タクシーの運賃は、基本的に乗車した距離に応じて決定される。また、利用者が、出発位置と到着位置のいずれかの具体的な場所を知らない場合、利用者は、出発位置と到着位置との間の距離を把握できない。そのため、利用者は、タクシー運賃の概算値も把握できない。しかしながら、一般的に、利用者は、タクシー運賃の概算値を把握できる方が望ましい。そのため、インターネットにおけるウエブサイトにおいて、出発位置の住所と到着位置の住所を入力すれば、その区間における運賃が予想運賃として出力される(例えば、非特許文献1参照。)。
【非特許文献1】株式会社タクシーサイト、“タクシーサイト”、[online]、平成16年9月、[平成16年9月8日検索]、インターネット<URL:http://www.taxisite.com/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。利用者によるタクシー運賃の調査が、タクシーを利用する直前にできれば、利用者にとって便利になる。その際、利用者は、椅子に座った状態でなく、立ったままの状態で調査を実行することもある。その場合には、携帯電話による操作が便利である。利用者が携帯電話を操作する場合、出発位置の住所と到着位置の住所は、そのまま入力するよりも簡易に指定できる方が望ましい。さらに、利用者にタクシー運賃の概算値を知らせるだけでなく、その処理の一環として、タクシーを予約できる方が、利用者の利便性を向上できる。
【0004】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、タクシーを利用する際の契約内容を利用者に知らせつつ、タクシーの予約を行うタクシー予約方法および装置およびタクシー予約システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のタクシー予約装置は、位置に関する情報と位置に対応した識別番号との組み合わせを複数記憶する記憶部と、利用者から、出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを受けつける受付部と、出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とにもとづいて、記憶部に記憶した複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択する選択部と、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とにもとづいて、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出する導出部と、利用者に対して、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を提示しつつ、タクシーの利用を問い合わせる問合部と、利用者がタクシーを利用する場合に、タクシーに対して、タクシー利用の要求を出力する出力部と、を備える。
【0006】
「位置に対応した識別番号」とは、所定の位置に対応づけられながら割り当てられた識別番号であり、例えば、電話番号や郵便番号を含む。ここで、所定の位置とは、距離を計算する際のひとつの地点に対応するので、距離を計算可能な形式によって表現されていればよい。
【0007】
この態様によると、出発予定の位置と到着予定の位置を識別番号によって示しつつ、入力内容にもとづいた契約内容を利用者に提示するので、利用者にとって、入力が容易になりつつ、利用者は契約内容を確認してからタクシー利用を決定できる。
【0008】
本発明の別の態様は、タクシー予約システムである。このタクシー予約システムは、利用者によって使用され、かつ出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを送信する携帯情報端末と、携帯情報端末から受けつけた出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とにもとづいて、予め記憶した位置に関する情報と位置に対応した識別番号との複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択しつつ、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出して携帯情報端末に出力するサーバとを備える。携帯情報端末は、ユーザに対して契約内容を出力してから、ユーザからタクシーを利用するか否かを取得し、およびサーバに通知する通知部を備える。サーバは、タクシーを利用する旨の通知を受けつけた場合に、タクシーに対して、タクシー利用の要求を出力する。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、タクシー予約方法である。この方法は、利用者から、出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを受けつけ、予め記憶した位置に関する情報と位置に対応した識別番号との複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択し、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とにもとづいて、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出し、利用者に契約内容を提示した後、利用者がタクシーの利用を決定すれば、タクシーに対して、タクシーの利用の要求を出力する。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、メールやブラウザ機能を有した携帯電話等の携帯情報端末(以下、「端末装置」という)と、端末装置からタクシーの予約の指示を受けて、タクシーの配車を行うサーバを含むタクシー予約システムに関する。サーバは、予めコンビニエンスストアに敷設された電話の電話番号と、コンビニエンスストアの座標との組み合わせを複数記憶している。さらに、コンビニエンスストアの複数の店舗における電話番号は予め2次元コードに変換されており、コンビニエンスストアには2次元コードのリストが備えられている。コンビニエンスストアにいる利用者は、2次元コードのリストから、出発位置の店舗と到着位置の店舗に対応した2次元コードを携帯端末によって読み取り、読み取った2次元コードをサーバに送信する。
【0012】
サーバでは、受けつけた2次元コードを座標に変換し、出発位置の店舗と到着位置の店舗との間の距離と運賃の概算を計算し、その結果を契約内容として端末装置に出力する。さらに、端末装置からタクシーを利用する旨の通知を受ければ、サーバは、予め登録した複数のタクシーに対して、契約内容にもとづくタクシー利用の要求を送信する。なお、タクシーにも端末装置が備えられており、契約内容にもとづくタクシー利用の要求は、例えば、電子メールによって送信される。サーバは、契約内容にもとづくタクシー利用の要求を送信した複数の端末装置のうち、応答を受けつけた端末装置に対応したタクシーに対して配車を決定する。その際、サーバは、複数の端末装置から応答を受けつければ、最も早く応答を受けつけた端末装置に対応したタクシーに対して配車を決定する。
【0013】
図1は、実施例に係るタクシー予約システム100の構成を示す。タクシー予約システム100は、コンビニエンスストア10、利用者用端末装置12、第1タクシー14a、第2タクシー14bと総称されるタクシー14、第1タクシー用端末装置16a、第2タクシー用端末装置16bと総称されるタクシー用端末装置16、基地局装置18、ネットワーク20、サーバ22を含む。
【0014】
コンビニエンスストア10は、様々な位置に設置されている。また、コンビニエンスストア10には、電話も敷設されている。ここで、コンビニエンスストア10に設けられた電話の電話番号は予め2次元コードに変換されており、他の店舗における2次元コードを含めた2次元コードのリストが、コンビニエンスストア10内に配置されている。図2は、コンビニエンスストア10に配置された2次元コードリスト30の構成を示す。2次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)が使用される。2次元コードリスト30には、様々な店舗における2次元コードリスト30が記載されている。ここで、2次元コードリスト30には、複数の2次元コードが、当店の2次元コードと、他店の2次元コードとを区別されながら記載されている。なお、図1は、ひとつのコンビニエンスストア10を示したが、実際には複数のコンビニエンスストア10が存在する。
【0015】
利用者用端末装置12は、利用者によって使用される携帯電話等の携帯情報端末に相当する。ここで、利用者用端末装置12は、通信機能の他に、電子メール機能、ブラウザ機能、2次元コード読み取り機能を有している。
【0016】
タクシー14は、配車の対象となる。ここでは、複数の事業者におけるタクシー14を配車の対象とし、個人タクシーも含むものとする。また、それぞれのタクシー14には、タクシー用端末装置16が備えられている。タクシー用端末装置16は、2次元コードの読み取りを除いて、利用者用端末装置12と同一の機能を有している。ここでは、利用者用端末装置12とタクシー用端末装置16は、共に携帯電話によって実現されるが、両方の使用者を明確に区別するために、別の名称を使用する。
【0017】
基地局装置18は、利用者用端末装置12やタクシー用端末装置16と通信する。また、図には、ひとつの基地局装置18を示したが、複数の基地局装置18が設けられてもよい。基地局装置18は、ネットワーク20を介して、サーバ22と接続されている。
【0018】
サーバ22は、利用者用端末装置12からタクシー利用の要求を受けつけ、要求にもとづいてタクシー14の配車を実行する。ここで、利用者用端末装置12からのタクシー利用の要求は、出発位置と到着位置に対応した2次元コードによって受けつけ、タクシー14の配車は、タクシー14に備えられたタクシー用端末装置16との通信によって実行される。また、ここまで、到着位置もコンビニエンスストア10として指定するように説明したが、利用者は、本来の目的地の近隣にあるコンビニエンスストア10を到着位置を指定すればよく、タクシー14に乗車してから、運転手に本来の目的地を伝えればよい。その意味で、到着位置は、到着予定位置というべきであるが、ここでは説明を簡略化するために単に到着位置という。
【0019】
図3は、利用者用端末装置12の構成を示す。利用者用端末装置12は、表示部40、操作部42、読取部44、制御部46、通信部48を含む。図に示した構成は、タクシー用端末装置16にも対応する。
【0020】
読取部44は、撮像機能、画像認識機能を備える。読取部44は、2次元コードを読み取り、読み取った2次元コードに対して画像認識処理を行うことによって、識別番号を特定する。ここで、識別番号は、電話番号であり、これは位置に対応した識別番号に相当する。また、読取部44は、出発位置と到着位置に対応した2次元コードを読み取るので、読取部44は、出発位置と到着位置に対応した電話番号を特定する。
【0021】
通信部48は、図示しない基地局装置18と通信する。通信部48は、音声を通信する機能だけでなく、データを通信する機能も有する。ここで、通信部48は、図示しない基地局装置18を介して、図示しないサーバ22と通信する。通信部48が通信する際の制御は、制御部46によってなされる。制御部46は、電子メール機能、ブラウザ機能を実行し、通信を制御する。前述の電話番号は、電子メールやブラウザに対応した通信プロトコルを使用して、送信される。
【0022】
表示部40は、サーバ22との通信によってなされる各種のデータを表示する。タクシーの予約において、表示部40には、送信すべきデータの内容、サーバ22からの問い合せの内容、実行結果等が表示される。
【0023】
操作部42は、携帯電話におけるダイヤルボタンに相当し、利用者の要求を入力し、あるいはサーバ22からの問い合わせの回答を入力する。操作部42は、ダイヤルボタンに限定されずに、所定の指示を入力できるボタンであればよい。
【0024】
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0025】
図4は、サーバ22の構成を示す。サーバ22は、通信IF部50、受付部52、選択部54、記憶部56、導出部58、問合部60、出力部62、決定部64、連絡実行部66、制御部68を含む。
【0026】
通信IF部50は、ネットワーク20と接続され、ネットワーク20を介して、基地局装置18、利用者用端末装置12、タクシー用端末装置16と通信する機能を有する。すなわち、通信IF部50は、所定のデータを基地局装置18、利用者用端末装置12、タクシー用端末装置16に対して送信し、所定のデータを基地局装置18、利用者用端末装置12、タクシー用端末装置16から受信する。データを受信した場合、通信IF部50は、データの内容に応じて、データの出力先を変更する。
【0027】
受付部52は、利用者用端末装置12から、タクシー予約サービスの利用の要求を受けつけた後、出発位置に対応した電話番号と、到着位置に対応した電話番号とを受けつける。また、その際に、受付部52は、利用者用端末装置12から、利用者の識別番号も受けつける。利用者の識別番号は、予め利用者に割り当てた専用の番号であってもよいが、ここでは、利用者用端末装置12の電話番号とする。
【0028】
記憶部56は、位置に関する情報と位置に対応した識別番号との組み合わせを複数記憶する。位置に関する情報とは、コンビニエンスストア10の位置を示す情報、すなわちコンビニエンスストア10の座標であり、位置に対応した識別番号とは、コンビニエンスストア10の電話番号である。ここで、座標は、複数のコンビニエンスストア10の位置が特定でき、コンビニエンスストア10間の距離が導出できるように規定されていればよい。例えば、南北の方向にy軸を設定し、東西の方向にx軸を設定し、所定の位置に原点を設定することによって、座標が規定されてもよく、あるいは緯度と経度によって、座標が規定されてもよい。記憶部56は、利用者の識別番号と、利用者の連絡先との組み合わせも複数記憶する。ここで、利用者の識別番号とは、利用者用端末装置12の電話番号であり、利用者の連絡先とは、利用者用端末装置12に対応したメールアドレスである。さらに、記憶部56は、タクシー14に対する連絡先も複数記憶している。ここで、タクシー14に対する連絡先とは、タクシー用端末装置16に対応したメールアドレスである。
【0029】
図5(a)−(c)は、記憶部56に記憶されたデータの構造を示す。図5(a)は、位置に関する情報と位置に対応した識別番号との組み合わせを示す。電話番号欄70は、コンビニエンスストア10の電話番号を含み、店名欄72は、電話番号に対応した店名を含み、座標欄74は、店名に対応した座標を含む。図5(b)は、利用者の識別番号と、利用者の連絡先との組み合わせを示す。利用者ID欄76は、利用者用端末装置12の電話番号を含み、連絡先欄78は、利用者用端末装置12に対応したメールアドレスを含み、利用者氏名欄80は、利用者用端末装置12の所有者の氏名を含む。
【0030】
図5(c)は、タクシー用端末装置16に対する連絡先を示す。連絡先欄82は、タクシー用端末装置16に対応したメールアドレスを含み、運転手氏名欄84は、タクシー用端末装置16の所有者の氏名を含み、タクシー会社欄86は、タクシー用端末装置16を備えたタクシー14の所属会社名を含み、車両番号欄88は、タクシー14の車両番号を含む。ここで、タクシー14の車両番号は、例えば、「S500−A1234」の用に示されており、ふたつのアルファベットのうち最初のアルファベットである「S」は、「品川」の陸運支局名を示し、次のアルファベットである「A」は、「あ」のひらがなを示す。このように車両番号の形式を変換することによって、車両番号のデータ量を削減できる。
【0031】
図4に戻る。選択部54は、受付部52から、出発位置のコンビニエンスストア10に対応した電話番号と、到着位置のコンビニエンスストア10に対応した電話番号とを入力し、それらにもとづいて、記憶部56に記憶した複数の組み合わせから、出発位置に対応したコンビニエンスストア10の座標と、到着位置に対応したコンビニエンスストア10の座標とをそれぞれ選択する。その際、図5(a)の情報を使用する。また、選択部54は、利用者用端末装置12の電話番号にもとづいて、記憶部56から、利用者用端末装置12のメールアドレスを選択する。その際、図5(b)の情報を使用する。
【0032】
導出部58は、出発位置に対応したコンビニエンスストア10の座標と、到着位置に対応したコンビニエンスストア10の座標とにもとづいて、利用者がタクシー14を利用する際の契約内容を導出する。ここで、契約内容は、出発位置に対応したコンビニエンスストア10から到着位置に対応したコンビニエンスストア10までタクシーを利用する場合の運賃の概算値と、出発位置に対応したコンビニエンスストア10から到着位置に対応したコンビニエンスストア10までの距離の概算値を含む。導出部58は、出発位置に対応したコンビニエンスストア10の座標と、到着位置に対応したコンビニエンスストア10の座標から、直線距離を導出して、出発位置に対応したコンビニエンスストア10から到着位置に対応したコンビニエンスストア10までの距離の概算値を計算する。
【0033】
あるいは、道路の情報を有している場合、道路に沿って移動したときの出発位置に対応したコンビニエンスストア10から到着位置に対応したコンビニエンスストア10までの距離の概算値を計算する。さらに、導出部58は、タクシーの運賃表を有しており、距離の概算値から運賃の概算値を計算する。図6は、導出部58における運賃表の構成を示す。距離欄90は、運賃を掲載する際のベースとなる距離を示しており、料金欄92は、距離に対応した料金を示す。なお、実際は、これ以外にも、夜間料金等の付加料金も規定されるが、ここでは、説明の明瞭化のためにそれらを省略する。
【0034】
図4に戻る。問合部60は、通信IF部50を介して、利用者用端末装置12に対して、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を送信する。その際、利用者用端末装置12のメールアドレスを利用する。さらに、問合部60は、利用者用端末装置12に対して、タクシーの利用を問い合わせる。問合部60は、利用者用端末装置12から、タクシーの利用の問い合せ結果を受けつける。なお、以上の信号の送信と受信は、通信IF部50を介して実行される。
【0035】
出力部62は、問合部60から問い合せ結果を受けつけ、利用者がタクシー14を利用する場合に、タクシー用端末装置16に対して、タクシー利用の要求信号を出力する。出力部62は、記憶部56に記憶したタクシー用端末装置16に対するメールアドレスにもとづいて、複数のタクシー14に対して、タクシー利用の要求信号を同報送信する。その際、図5(c)の情報を使用する。また、以上の信号の送信は、通信IF部50を介して実行される。
【0036】
決定部64は、出力部62においてタクシー利用の要求信号を出力した複数のタクシー用端末装置16のうち、応答信号を受信したタクシー用端末装置16に対応したタクシー14の配車を決定する。ここで、決定部64が、複数のタクシー用端末装置16から応答信号を受信した場合、最も早く応答信号を受信したタクシー用端末装置16に対応したタクシー14に、配車を決定する。この選択は、応答信号に含まれる時間情報にもとづいて実行される。配車決定後、連絡実行部66は、利用者用端末装置12とタクシー用端末装置16との間において、所定の情報を通信する。以上の信号の送信と受信は、通信IF部50を介して実行される。制御部68は、サーバ22全体の動作を制御する。
【0037】
以上の構成によるタクシー予約システム100の動作を説明する。図7は、タクシー予約システム100によるタクシー予約の手順を示すフローチャートである。サーバ22は、利用者用端末装置12から、利用者によるタクシー利用の要求を受けつける(S10)。サーバ22から利用者用端末装置12に出力した契約内容にもとづいて、利用者がタクシーの利用を決定すれば(S12のY)、サーバ22は、タクシー用端末装置16に対して、タクシー利用の要求信号を出力することによって、タクシーの配車を実行する(S14)。配車が決定すれば(S16のY)、サーバ22は、利用者用端末装置12とタクシー用端末装置16との間で連絡処理を実行する(S18)。配車が決定しなければ(S16のN)、処理を終了する。一方、利用者がタクシーの利用を決定しなければ(S12のN)、処理を終了する。
【0038】
図8は、タクシー予約システム100によるタクシーの利用の決定の手順を示すシーケンス図である。これは、図7のステップ10とステップ12に対応する。利用者用端末装置12は、利用者の指示にもとづいて、タクシー予約サービスにログインする(S20)。その際、利用者用端末装置12は、サーバ22に対してアクセスを行うが、ここでは、説明を省略する。利用者用端末装置12には、出発位置、到着位置が入力される(S22)。利用者は、利用者用端末装置12に入力された送信内容を確認し(S24)、利用者用端末装置12は、出発位置の電話番号、到着位置の電話番号、利用者用端末装置12の電話番号をサーバ22に送信する(S26)。
【0039】
サーバ22は、出発位置の電話番号、到着位置の電話番号にもとづいて、契約内容を導出し(S28)、利用者用端末装置12の電話番号にもとづいて、利用者用端末装置12のメールアドレスを確認する(S30)。サーバ22は、利用者用端末装置12に契約内容を送信する(S32)。利用者用端末装置12は、契約内容を表示し、利用者からタクシーの利用の決定の指示を取得する(S34)。利用者用端末装置12は、タクシー利用の決定の指示をサーバ22に送信し(S36)、サーバ22は、利用を受けつける(S38)。
【0040】
図9は、利用者用端末装置12によるタクシー利用の決定の手順を示すフローチャートである。操作部42は、利用者からの指示を受けつけ、サーバ22におけるタクシー予約サービスにログインする(S40)。読取部44では、出発位置に対応した2次元コードが読み取られ、出発位置に対応した電話番号が入力される(S42)。図10(a)−(d)は、出発位置を入力する際の表示部40の表示内容を示す。ここでは、2次元コードを使用しない場合の操作を説明し、利用者用端末装置12のブラウザ機能が使用されているものとする。
【0041】
図10(a)のごとく、表示部40に表示されたコンビニエンスストア10の一覧から、利用者はひとつを選択し、選択した数字が操作部42を介して入力される。さらに、図10(b)のごとく、表示部40に表示された店名の一覧から、利用者はひとつを選択し、選択した数字が操作部42を介して入力される。制御部46は、以上の入力結果をコンビニエンスストア10に対応した電話番号に変換する。一方、図10(c)のごとく、利用者は、操作部42を操作して、コンビニエンスストア10に対応した電話番号も入力してもよい。その際、図10(d)のごとく、確認のために、コンビニエンスストア10の店名が表示される。図10(c)と(d)において、必要に応じて、サーチボタン112、OKボタン114、トライアゲインボタン116が選択される。なお、図10(a)−(d)の処理において、必要に応じて、利用者用端末装置12がサーバ22にアクセスしてもよい。
【0042】
図9に戻る。読取部44では、到着位置に対応した2次元コードが読み取られ、到着位置に対応した電話番号が入力される(S44)。その際の操作も、上述の通りである。表示部40は送信内容を表示し、利用者が送信内容でよければ(S46のY)、送信を実行する。図11は、送信内容を確認する際の表示部40の表示内容を示す。出発位置と到着位置に対応したコンビニエンスストア10の店名が表示されている。利用者は、操作部42を使用して「1」から「3」のいずれかを選択し、送信ボタン118を選択する。
【0043】
図9に戻る。通信部48は、サーバ22から契約内容を受けつけ(S48)、表示部40は、契約内容を表示する。図12は、契約内容を表示する際の表示部40の表示内容を示す。図示のごとく、出発位置のコンビニエンスストア10から到着位置のコンビニエンスストア10までの距離の概算値と運賃の概算値が表示される。ここで、利用者の氏名が表示されているが、これは、図5(b)の利用者氏名欄80に入力されたデータが、サーバ22によって読み出されたものである。利用者は、操作部42を使用して「1」と「2」のいずれかを選択し、送信ボタン120を選択する。
【0044】
図9に戻る。利用者がタクシー14を利用する場合(S52のY)、通信部48は、タクシーを利用する旨の信号をサーバ22に送信する(S54)。一方、利用者がタクシー14を利用しない場合(S52のN)、通信部48は、タクシーを利用しない旨の信号をサーバ22に送信する(S56)。
【0045】
図13は、サーバ22によるタクシー利用の決定の手順を示すフローチャートである。受付部52は、通信IF部50を介して、利用者用端末装置12から出発位置電話番号、到着位置電話番号、利用者用端末装置12の電話番号を受けつける。選択部54は、記憶部56を参照しつつ、出発位置電話番号から出発位置座標を導出する(S60)。選択部54は、記憶部56を参照しつつ、到着位置電話番号から到着位置座標を導出する(S62)。導出部58は、出発位置座標と到着位置電話番号から、距離を計算する(S64)。導出部58は、計算した距離から運賃を計算する(S66)。ここで、以上の距離と運賃を契約内容とする。
【0046】
選択部54は、利用者用端末装置12の電話番号に対して、利用者用端末装置12のメールアドレスが記憶部56に登録されていれば(S68のY)、問合部60は、メールアドレスの利用者用端末装置12に対して、契約内容を送信する(S70)。その際、選択部54は、記憶部56から利用者の氏名も選択し、問合部60から送信させる。さらに、問合部60は、利用者用端末装置12に対して、タクシー14を利用するか否かを問い合わせるための信号も送信する。問合部60は、利用者用端末装置12から、問い合せに対する返事を受けつける(S72)。返事の結果、利用者がタクシー14を利用すれば(S74のY)、出力部62は、配車手順に進む(S76)。返事の結果、利用者がタクシー14を利用しなければ(S74のN)、処理を終了する。また、選択部54は、利用者用端末装置12の電話番号に対して、利用者用端末装置12のメールアドレスが記憶部56に登録されていなければ(S68のN)、処理を終了する。
【0047】
図14は、タクシー予約システム100によるタクシー配車の決定の手順を示すシーケンス図である。これは、図7のステップ14とステップ16に対応する。サーバ22は、タクシー利用を要求するためのデータを生成する(S80)。ここでは、利用者の契約内容を含める形でデータを生成する。サーバ22は、データを第1タクシー用端末装置16aに送信し(S82)、第2タクシー用端末装置16bに送信し(S84)、第3タクシー用端末装置16cに送信する(S86)。ここでは、データを別々に送信しているように記載したが、実際は、第1タクシー用端末装置16aから第3タクシー用端末装置16cに対してデータを同報する。第1タクシー用端末装置16aはデータを受けつけ(S88)、第2タクシー用端末装置16bもデータを受けつけ(S90)、第3タクシー用端末装置16cもデータを受けつける(S92)。
【0048】
第1タクシー14aの運転手は、タクシーの利用の要求を了解し、第1タクシー用端末装置16aは、サーバ22に応答信号を送信する(S94)。サーバ22は、第1タクシー用端末装置16aからの応答を受けつける(S96)。また、第2タクシー14bの運転手も、タクシーの利用の要求を了解し、第2タクシー用端末装置16bは、サーバ22に応答信号を送信する(S98)。サーバ22は、第2タクシー用端末装置16bからの応答を受けつける(S100)。サーバ22は、先に応答を受けた第1タクシー14aを配車に対象に選択する(S102)。サーバ22は、第1タクシー14aに対して、利用者のいるコンビニエンスストア10までの到着時間を問い合わせるための信号を生成し、これを第1タクシー用端末装置16aに送信する(S104)。
【0049】
第1タクシー14aの運転手は、操作部42を介して、到着時間を回答し(S106)、第1タクシー用端末装置16aがサーバ22に回答を送信する(S108)。サーバ22は、利用者用端末装置12に対して、到着時間を送信し(S110)、利用者にタクシー利用の最終決定を促す。利用者は、タクシー利用の最終決定を行い(S112)、利用者用端末装置12は、その旨をサーバ22に送信する(S114)。最終的に、サーバ22が配車を決定する(S116)。
【0050】
図15は、タクシー用端末装置16によるタクシー配車の決定の手順を示すフローチャートである。通信部48は、図示しないサーバ22から、タクシー利用の要求が含まれたデータを受けつける(S120)。表示部40は、データを表示する(S122)。図16は、データを表示する際の表示部40の表示内容を示す。図示のごとく、上段に契約内容が表示されている。タクシー14の運転手は、操作部42を使用して「1」と「2」のいずれかを選択し、送信ボタン122を選択する。図15に戻る。タクシー14の運転手が了解すれば(S124のY)、通信部48は、サーバ22に応答信号を送信する(S126)。一方、タクシー14の運転手が了解しなければ(S124のN)、処理を終了する。
【0051】
その後、通信部48は、サーバ22から、到着時間の質問を受けつけ(S128)、その内容を表示部40が表示する。図17は、到着時間を通知する際の表示部40の表示内容を示す。図示された質問に対して、タクシー14の運転手は、操作部42を使用して「1」から「5」のいずれかを選択し、送信ボタン124を選択する。図15に戻る。通信部48は、到着時間を通知する(S130)ために、到着時間の情報が含まれたデータを送信する。
【0052】
図18は、サーバ22によるタクシー配車の決定の手順を示すフローチャートである。出力部62は、タクシー利用を要求するためのデータの出力を決定すると、記憶部56から複数のタクシー用端末装置16に対するメールアドレスを選択する(S140)。出力部62は、通信IF部50を介して、タクシー用端末装置16にデータを送信する(S142)。決定部64は、タクシー用端末装置16から応答信号を受けつける(S144)。決定部64が複数のタクシー用端末装置16から応答を受けつけていれば(S146のY)、決定部64は、最初に応答を受けつけたタクシー用端末装置16に対応するタクシー14を選択し(S148)、配車の対象とする。一方、決定部64が複数のタクシー用端末装置16から応答を受けつけていなければ(S146のN)、応答を受けつけたタクシー用端末装置16に対応するタクシー14を配車の対象とする。
【0053】
決定部64は、配車の対象としたタクシー14に備えられたタクシー用端末装置16に対して、利用者のいるコンビニエンスストア10までの到着時間の質問を生成し、これを出力する(S150)。決定部64は、タクシー用端末装置16から、到着時間が含められたデータを受けつける(S152)。決定部64は、記憶部56からタクシー14の車両番号などのタクシー14の情報を選択し(S154)、これを到着時間と合わせて、利用者用端末装置12に送信する(S156)。図19は、利用者用端末装置12において、到着時間を表示する際の表示部40の表示内容を示す。図示のごとく、タクシー14の車両番号などのタクシー14の情報も表示されており、利用者がタクシー14を見つけることを容易にする。利用者は、操作部42を使用して「1」と「2」のいずれかを選択し、送信ボタン126を選択する。
【0054】
図18に戻る。決定部64は、利用者用端末装置12から、利用者によるタクシー利用の最終決定を受けつければ(S158のY)、配車を決定する(S160)。一方、決定部64は、利用者用端末装置12から、利用者によるタクシー利用の最終決定を受けつけなければ(S158のN)、配車を中止する(S162)。
【0055】
図20は、タクシー予約システム100による連絡処理の手順を示すシーケンス図である。これは、図7のステップ18に対応する。サーバ22の連絡実行部66は、配車完了の通知を生成する(S170)。連絡実行部66は、通信IF部50を介して、利用者用端末装置12に配車完了の通知を送信する(S172)。利用者用端末装置12の表示部40は、配車完了の通知を表示する(S174)。図21は、配車完了の通知を表示する際の表示部40の表示内容を示す。ここで、利用者が、操作部42を使用して、発行ボタン128を選択すると、割引券が発行される。図20に戻る。サーバ22の連絡実行部66は、到着報告の要求信号を生成する(S176)。連絡実行部66は、通信IF部50を介して、利用者用端末装置12に到着報告の要求信号を送信する(S178)。第1タクシー用端末装置16aの通信部48は、到着報告の要求信号を受けつけ、表示部40は、到着報告の要求信号を表示する。
【0056】
第1タクシー14aが、出発位置のコンビニエンスストア10に到着すると、通信部48は、サーバ22に対して、到着報告を出力する(S180)。図22は、到着報告を出力する際の表示部40の表示内容を示す。第1タクシー14aの運転手は、操作部42を使用して「0」を選択し、送信ボタン130を選択する。図20に戻る。到着報告は、第1タクシー用端末装置16aからサーバ22に送信され(S182)、さらに、サーバ22から利用者用端末装置12に送信される(S184)。利用者用端末装置12の通信部48は、到着報告を受けつけ、表示部40は、到着報告を表示する(S186)。図23は、到着報告を表示する際の表示部40の表示内容を示す。利用者は、当該表示を確認して、利用すべきタクシー14を探す。
【0057】
本発明の実施例によれば、出発予定の位置と到着予定の位置をコンビニエンスストアの電話番号によって示すので、利用者の入力を容易にできる。また、入力内容にもとづいた契約内容を利用者に提示するので、利用者は契約内容を確認してからタクシー利用を決定できる。また、電話番号の入力に2次元コードを使用するので、利用者の操作が簡易になる。また、利用者の操作が容易になるので、利用を促せる。また、電話番号の入力をボタンによって行えるので、多くの携帯電話に対応できる。また、タクシーに関する情報等は、サーバに記憶するので、多くの携帯電話に対応できる。また、位置に対応した識別番号として、電話番号を使用するので、新たに識別番号を付与することを回避できる。
【0058】
また、コンビニエンスストアを利用することによって、運転手にとって、目的地の発見が容易になる。また、コンビニエンスストアを利用することによって、利用者にとって、天候に関係なく、快適にタクシーを待つことができる。また、コンビニエンスストアが夜間も開店していれば、利用者は夜間も安全にタクシーを利用できる。また、コンビニエンスストアにとっては、多くの人が来店するようになり、売り上げの増加につながる。また、コンビニエンスストアの割引券を発行するので、コンビニエンスストアを利用するインセンティブになる。また、予約のサービスをメールやブラウザによって提供するので、セッションが保持される。また、運賃の概算値と距離の概算値が提示されるので、利用者は、土地勘のない場所であっても、タクシーを利用する際のおよその条件を把握できる。
【0059】
また、タクシーとの連絡が携帯電話によって実行されるので、タクシーに備えられる装置を小さくできる。また、複数のタクシー会社に属するタクシーを配車できるため、利用者にとって利便性が向上する。また、複数のタクシー会社に属するタクシーを配車できるので、複数のタクシー会社がサーバを共有でき、システム維持のコストが低減する。また、個人タクシーもシステムに加入できるので、個人タクシーの配車も可能になる。また、タクシーの運転手は、契約内容を見てから、応答信号を送信させるので、自分にとって都合のよい利用者を選択できる。また、利用者にタクシーの到着時間を知らせるので、利用者は、待ち時間を予測できる。また、複数のタクシーから応答信号を受信した場合、サーバは最も早く受信した応答信号に対応したタクシーを選択するので、公平にタクシーを選択できる。本発明によれば、タクシーを利用する際の契約内容を利用者に知らせつつ、タクシーの予約を行うことができる。
【0060】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0061】
本発明の実施例において、タクシー14の出発位置と到着位置は、コンビニエンスストア10の店名によって指定される。しかしながらこれに限らず例えば、駅、所定の店舗であってもよい。その場合であっても、利用者用端末装置12は、駅、所定の店舗に対する電話番号等を指定する。本変形例によれば、タクシー14の出発位置を多くでき、利用者の利便性を向上できる。つまり、位置に対応した識別番号によって特定できるような場所であり、タクシー14の運転手が位置を容易に特定できればよい。
【0062】
本発明の実施例において、読取部44が読み取る識別番号を示すために、2次元コードを使用する。しかしながらこれに限らず例えば、所定の規則によって生成された識別番号であればよい。本変形例によれば、様々な識別番号に対応できる。つまり、読取部44が読取り可能な形式によって表現されていればよい。
【0063】
本発明の実施例において、利用者用端末装置12の識別番号として、利用者用端末装置12の電話番号を使用した。しかしながらこれに限らず例えば、利用者用端末装置12を介して入力されるパスワードであってもよい。本変形例によれば、変更が容易になる。つまり、利用者用端末装置12が特定できればよい。
【0064】
本発明の実施例において、導出部58は、契約内容として、距離の概算値と運賃の概算値を導出した。しかしながらこれに限らず例えば、導出部58は、乗車時間の概算値を導出してもよい。本変形例によれば、利用者に対する利便性を向上できる。つまり、利用者がタクシー14を利用するにあたって、予め把握しておきたい内容であればよい。
【0065】
本発明の実施例において、サーバ22は、複数のタクシー用端末装置16に対して、タクシー利用の要求信号を送信した。しかしながらこれに限らず例えば、タクシー無線を利用してもよい。その際、サーバ22と利用者用端末装置12の間の処理が、本発明によってなされる。本変形例によれば、既存の設備を有効に利用できる。つまり、利用者に対して、利用者用端末装置12を使用したタクシー予約サービスが提供できればよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】実施例に係るタクシー予約システムの構成を示す図である。
【図2】図1のコンビニエンスストアに配置された2次元コードリストの構成を示す図である。
【図3】図1の利用者用端末装置の構成を示す図である。
【図4】図1のサーバの構成を示す図である。
【図5】図5(a)−(c)は、図4の記憶部に記憶されたデータの構造を示す図である。
【図6】図4の導出部における運賃表の構成を示す図である。
【図7】図1のタクシー予約システムによるタクシー予約の手順を示すフローチャートである。
【図8】図1のタクシー予約システムによるタクシーの利用の決定の手順を示すシーケンス図である。
【図9】図1の利用者用端末装置によるタクシー利用の決定の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10(a)−(d)は、図9において出発位置を入力する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図11】図9において送信内容を確認する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図12】図9において契約内容を表示する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図13】図1のサーバによるタクシー利用の決定の手順を示すフローチャートである。
【図14】図1のタクシー予約システムによるタクシー配車の決定の手順を示すシーケンス図である。
【図15】図1のタクシー用端末装置によるタクシー配車の決定の手順を示すフローチャートである。
【図16】図15においてデータを表示する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図17】図15において到着時間を通知する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図18】図1のサーバによるタクシー配車の決定の手順を示すフローチャートである。
【図19】図18において到着時間を表示する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図20】図1のタクシー予約システムによる連絡処理の手順を示すシーケンス図である。
【図21】図20において配車完了の通知を表示する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図22】図20において到着報告を出力する際の表示部の表示内容を示す図である。
【図23】図20において到着報告を表示する際の表示部の表示内容を示す図である。
【符号の説明】
【0067】
10 コンビニエンスストア、 12 利用者用端末装置、 14 タクシー、 16 タクシー用端末装置、 18 基地局装置、 20 ネットワーク、 22 サーバ、 40 表示部、 42 操作部、 44 読取部、 46 制御部、 48 通信部、 50 通信IF部、 52 受付部、 54 選択部、 56 記憶部、 58 導出部、 60 問合部、 62 出力部、 64 決定部、 66 連絡実行部、 68 制御部、 100 タクシー予約システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置に関する情報と位置に対応した識別番号との組み合わせを複数記憶する記憶部と、
利用者から、出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを受けつける受付部と、
出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とにもとづいて、前記記憶部に記憶した複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択する選択部と、
出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とにもとづいて、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出する導出部と、
利用者に対して、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を提示しつつ、タクシーの利用を問い合わせる問合部と、
利用者がタクシーを利用する場合に、タクシーに対して、タクシー利用の要求を出力する出力部と、
を備えることを特徴とするタクシー予約装置。
【請求項2】
前記記憶部において、前記位置に対応した識別番号は、所定の位置に設けられた電話の電話番号であり、前記位置に関する情報は、前記所定の位置を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載のタクシー予約装置。
【請求項3】
前記記憶部において、前記所定の位置は、コンビニエンスストアの位置であることを特徴とする請求項2に記載のタクシー予約装置。
【請求項4】
前記記憶部は、利用者の識別番号と、利用者の連絡先との組み合わせも複数記憶しており、
前記受付部は、利用者の識別番号も受けつけ、
前記選択部は、利用者の識別番号にもとづいて、前記記憶部から、利用者の連絡先を選択し、
前記問合部は、利用者の連絡先に対して、問い合わせを実行することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタクシー予約装置。
【請求項5】
前記導出部において導出される契約内容は、出発予定の位置から到着予定の位置までタクシーを利用する場合の運賃の概算値と、出発予定の位置から到着予定の位置までの距離の概算値とを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のタクシー予約装置。
【請求項6】
前記記憶部は、タクシーに対する連絡先も複数記憶しており、
前記出力部は、前記記憶部に記憶したタクシーに対する連絡先にもとづいて、複数のタクシーに対して、タクシー利用の要求を出力し、
前記出力部においてタクシー利用の要求を出力した複数のタクシーのうち、応答を受けつけたタクシーに対して、配車を決定する決定部をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のタクシー予約装置。
【請求項7】
前記決定部は、応答を受けつけたタクシーが複数存在する場合、最も早く応答を受けつけたタクシーに対して、配車を決定することを特徴とする請求項6に記載のタクシー予約装置。
【請求項8】
利用者によって使用され、かつ出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを送信する携帯情報端末と、
前記携帯情報端末から受けつけた出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とにもとづいて、予め記憶した位置に関する情報と位置に対応した識別番号との複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択しつつ、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出して前記携帯情報端末に出力するサーバとを備え、
前記携帯情報端末は、ユーザに対して契約内容を出力してから、ユーザからタクシーを利用するか否かを取得し、および前記サーバに通知する通知部を備え、
前記サーバは、タクシーを利用する旨の通知を受けつけた場合に、タクシーに対して、タクシー利用の要求を出力することを特徴とするタクシー予約システム。
【請求項9】
利用者から、出発予定の位置に対応した識別番号と、到着予定の位置に対応した識別番号とを受けつけ、予め記憶した位置に関する情報と位置に対応した識別番号との複数の組み合わせから、出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とをそれぞれ選択し、
出発予定の位置に関する情報と、到着予定の位置に関する情報とにもとづいて、利用者がタクシーを利用する際の契約内容を導出し、
利用者に契約内容を提示した後、利用者がタクシーの利用を決定すれば、タクシーに対して、タクシーの利用の要求を出力することを特徴とするタクシー予約方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−99679(P2006−99679A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−287993(P2004−287993)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(593165487)学校法人金沢工業大学 (202)
【Fターム(参考)】