説明

データ記録方法、データ再生方法、データ記録装置、データ再生装置、データ記録媒体、プログラム、およびそのプログラムを格納した記録媒体

本データ記録装置は、インデックス情報に、各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報(フラグ)を設けることにより、インデックス表示画面で拡張付加情報の有無を表示する。よって、実際にコンテンツにアクセスして拡張付加情報の有無を確認する手間を省略することでき、より簡易に拡張付加情報の有無を確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、ハードディスク、光ディスク、半導体メモリ等のランダムアクセス可能な記録媒体に対して、映像データ、音声データ等を記録するデータ記録方法、データ記録装置、データ記録媒体、データ再生方法、データ再生装置、プログラム、およびそのプログラムを格納した記録媒体に関するものである。
【背景技術】
近年、光ディスク等のメディアに記録されたコンテンツのディジタル記録再生装置(以下、ビデオディスクレコーダと呼ぶ)が普及しつつある。そして、メディアへのコンテンツの記録フォーマットとして、PCで広く使われているフォーマット、たとえばQuickTimeファイルフォーマットやAVI(Audio Video Interleave)ファイルフォーマットを用いることが広く行われる。これにより、映像データとPC(Personal Computer)との親和性が高められている。
このようなPC用ファイルフォーマットを用いた場合における光ディスク内でのコンテンツの管理方法について、日本国公開特許公報「特開2001−84705公報(公開日2001年3月30日)」に開示された技術がある。以下、図36を用いて、その概要を説明する。
ディスク305に記録されたコンテンツファイル301・302・303は、録画した各シーンあるいはコンテンツに対応するファイルであり、それぞれ1個のQuickTimeファイル(以下、QuickTimeムービーファイルと呼ぶ)である。
また、インデックスファイル300は、ディスク305内のデータの目次的な情報を格納するファイルであり、各QuickTimeムービーファイル毎にエントリを有している。なお、各エントリには、対応するシーンの代表画面の縮小画像データ311・312・313と、対応するシーンが含まれるファイルのファイル名とが格納されている。
そして、ユーザにインデックス画面を提示する際、ビデオディスクレコーダは、各エントリの縮小画像データ311〜313をデコードした縮小画像321〜323を、コンテンツ選択画面307に表示する。ユーザは、コンテンツ選択画面307に表示されている複数の縮小画像321〜323の中から、再生や編集をしたいファイルを選択する。
たとえば、ユーザが縮小画像323を選択し、再生を指示した場合、ビデオディスクレコーダは、縮小画像323に対応するコンテンツの含まれるファイルのファイル名であるファイル303を取得し、ファイル303の再生を開始する。
さらに、インデックスファイル300には、ディスク305中のすべてのコンテンツに関して、コンテンツを格納したファイルへのポインタと、縮小画像データとが含まれている。したがって、ビデオディスクレコーダは、インデックスファイル300をディスク305から読み出すだけで、コンテンツ選択画面307の表示が可能である。その結果、上記公報の技術は、インデックス画面表示に要する時間が少なくて済むという利点がある。
ところで、コンテンツ選択画面307は頻繁に表示するものであるので、コンテンツ選択画面307の表示時間を削減すれば、ユーザが体感するビデオディスクレコーダの反応速度(以下、体感レスポンスという)は大きく向上する。
そこで、従来のビデオディスクレコーダにおいては、ディスク挿入時における体感レスポンスを向上させるため、各コンテンツに対応する縮小画像や撮影時刻などのコンテンツの内容を表す付加情報をインデックスファイルに格納し、該インデックスファイルに基づき縮小画像や基本的な情報のみがコンテンツ選択画面307に一覧表示されていた。
ところが、従来技術におけるコンテンツ選択画面307のような縮小画像の一覧表示だけからは、コンテンツファイル内に、インデックスファイルに格納されている情報以外の付加情報(以下、拡張付加情報という)が含まれているかどうかを判断することができない。すなわち、実際にコンテンツにアクセスしてみなければ、拡張付加情報の有無すら確認することができないという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、各コンテンツにおける拡張付加情報の有無を、より簡易に確認することができるデータ記録方法、データ再生方法、データ記録装置、データ再生装置、データ記録媒体、プログラム、およびそのプログラムを格納した記録媒体を提供することにある。
【発明の開示】
本発明のデータ記録方法は、上記の目的を達成するために、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を、記録媒体に記録するデータ記録方法において、上記インデックス情報が、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含む。
また、本発明のデータ記録装置は、上記の目的を達成するために、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を、記録媒体に記録するデータ記録装置において、上記インデックス情報が、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含む。
上記構成によれば、インデックス情報は、拡張付加情報がコンテンツに付加されているか否かに関する識別情報を含んでいる。したがって、各コンテンツに直接アクセスしなくても、インデックス情報のみにアクセスすることによって、各コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを識別情報に基づき把握することができる。なお、拡張付加情報とは、AVデータが記録された場所のGPS(Global Positioning System)情報や温度、AVデータについてユーザにより追加されたコメントや、AVデータの作者、出演者等の、AVデータについてより具体的な内容を表す情報である。
ここで、本発明において、インデックス情報にアクセスして各コンテンツに対する拡張付加情報の有無を判断する処理に要する時間は、従来技術において、各コンテンツのAVデータもしくはAVデータと管理情報をそれぞれ開いた後に、該コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを判断する処理に要していた時間よりも短い。
それゆえ、各コンテンツにおける拡張付加情報の有無を、より簡易に確認することができる。
また、本発明のデータ記録方法は、上記構成において、上記拡張付加情報が、動画サムネイルデータであってもよい。
上記構成によれば、インデックス画面を静止画サムネイルにより表示するので、ビデオディスクレコーダの体感レスポンスは低下しない。また、識別情報に基づいて拡張付加情報が存在すると把握されたコンテンツのみについて拡張付加情報としての動画サムネイルデータを読み出し、インデックス画面を静止画サムネイルから動画サムネイルに切り替えることができる。また、動画サムネイルによれば、静止画サムネイルよりも具体的にコンテンツの内容を確認することができる。
それゆえ、ビデオディスクレコーダの体感レスポンスを低下させることなく、複数のコンテンツの内容をより詳細にユーザに提示することができる。
また、本発明のデータ記録方法は、上記構成において、上記各コンテンツの所定領域に、上記拡張付加情報を含んでいてもよい。
上記構成によれば、多くの拡張付加情報がコンテンツに付加されている場合でも、各コンテンツにおける所定領域(User data atom)を参照することにより、拡張付加情報の内容を把握することができる。つまり、拡張付加情報の内容を把握するために、拡張付加情報がどの場所に格納されているかということを探索するための時間を省略することができる。
したがって、インデックス表示の体感レスポンスを落とさずに、より多くの拡張付加情報をすばやく参照することができる。
また、本発明のデータ記録方法は、上記構成において、上記拡張付加情報を、上記各コンテンツを記録する記録媒体の領域と別の領域に記録してもよい。
上記構成によれば、拡張付加情報を、記録媒体においてコンテンツが記録されている領域とは別の領域から読み出すことができる。したがって、拡張付加情報のみを容易に読み出すことができる。
また、本発明のデータ記録方法は、上記構成において、上記識別情報を、上記拡張付加情報の種別毎に設定してもよい。
上記構成によれば、拡張付加情報の種別毎に、各コンテンツにおける拡張付加情報の有無を把握することができる。したがって、より詳細に拡張付加情報の有無を確認することができる。
また、本発明のデータ記録方法は、上記構成において、上記識別情報が、上記拡張付加情報を再生可能な機器に関する情報を含んでいてもよい。
上記構成によれば、識別情報に基づき、拡張付加情報を再生可能な機器を把握することができる。したがって、現在コンテンツを再生している機器が、拡張付加情報を再生可能な機器であるか否かを判断することができる。
それゆえ、たとえば現在コンテンツを再生している機器が、拡張付加情報を再生できる機器である場合にのみ、インデックス画面に拡張付加情報の有無を表示するというように、より効率的に拡張付加情報の有無の確認を行うことができる。
また、本発明のデータ記録方法は、上記の構成に加えて、上記識別情報は、拡張付加情報が付加されていない状態と、拡張付加情報が付加されている、あるいは付加されているかどうか不明である状態とのどちらかを示す情報を含んでいてもよい。
上記構成によれば、識別情報に基づき、拡張付加情報を得るためにコンテンツにアクセスする必要があるかないかを即座に把握するこができる。また、存在するという状態を保証する必要がないため、付加情報の記録・編集時にAV Indexとコンテンツファイルの付加情報を比較し、拡張付加情報がコンテンツファイルに含まれるかどうかを調べるという処理を常に行わなくてもよい。
また、本発明のデータ再生方法は、上記の目的を達成するために、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生方法において、上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、上記識別情報に基づき、上記拡張付加情報の読み出しを制御する。
また、本発明のデータ再生装置は、上記の目的を達成するために、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生装置において、上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、上記識別情報に基づき、上記拡張付加情報の読み出しを制御する制御手段を備えている。
上記構成によれば、インデックス情報は、拡張付加情報がコンテンツに付加されているか否かに関する識別情報を含んでいる。したがって、各コンテンツのAVデータに直接アクセスしなくても、インデックス情報のみにアクセスすることによって、各コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを、識別情報に基づき把握することができる。
それゆえ、識別情報に基づきより簡易に拡張付加情報の有無を把握し、より迅速に拡張付加情報の読み出しを行うことが可能となる。
また、本発明のデータ再生方法は、上記構成において、上記インデックス情報を読み出した後で、ユーザによる上記拡張付加情報の表示の指示前に、該拡張付加情報を読み出してもよい。
すなわち、多くのユーザは、インデックス画面により複数のコンテンツの内容を確認した後に、各コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを判断する傾向がある。
上記構成によれば、インデックス情報を読み出した後で、ユーザによる上記拡張付加情報の表示の指示前に、各コンテンツの識別情報に基づき拡張付加情報を予め読み出す。したがって、インデックス画面の表示後に、ユーザの指示により拡張付加情報の表示があった場合に、すばやく拡張付加情報を表示させることができる。
また、本発明のデータ再生方法は、上記の目的を達成するために、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生方法において、上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、上記識別情報を表示する。
また、本発明のデータ再生装置は、上記の目的を達成するために、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生装置において、上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、上記識別情報を表示する表示手段を備えている。
上記構成によれば、インデックス情報は、拡張付加情報がコンテンツに付加されているか否かに関する識別情報を含んでいる。したがって、各コンテンツに直接アクセスしなくても、インデックス情報のみにアクセスすることによって、各コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを、識別情報に基づき把握することができる。
それゆえ、表示された識別情報により、コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かをより簡易にユーザに視認させることができる。
また、本発明のデータ記録媒体は、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報が記録されたデータ記録媒体において、上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含む。
上記構成によれば、データ記録媒体に記録されたインデックス情報は、拡張付加情報がコンテンツに付加されているか否かに関する識別情報を含んでいる。したがって、各コンテンツに直接アクセスしなくても、本発明によるデータ記録媒体のインデックス情報のみにアクセスすることによって、各コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを識別情報に基づき把握することができる。
それゆえ、各コンテンツにおける拡張付加情報の有無を、より簡易に確認することができる。
また、本発明のプログラムは、上記記載のデータ記録方法またはデータ再生方法をコンピュータに実行させるプログラムである。さらに、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを格納している。
本発明のさらに他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分わかるであろう。また、本発明の利益は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施形態に係るビデオディスクレコーダの概略構成図である。
図2(a)は、管理情報とメディアデータとが同じファイルに存在する場合における、QuickTimeファイルフォーマットの管理情報とAVストリームとの関係を示す図である。
図2(b)は、管理情報とメディアデータとが別々のファイルに存在する場合における、QuickTimeファイルフォーマットの管理情報とAVストリームとの関係を示す図である。
図2(c)は、複数のAVストリームファイルに対する外部参照する場合における、QuickTimeファイルフォーマットの管理情報とAVストリームとの関係を示す図である。
図3は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるMovie atomの概要を示す図である。
図4は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるTrack atomの概要を示す図である。
図5は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるTrack header atomの構成を示す図である。
図6は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるMedia atomの構成を示す図である。
図7は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるMedia information atomの構成を示す図である。
図8は、Sample table atomによるデータ管理の例を示す図である。
図9は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるSample table atomの構成を示す図である。
図10は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるEdit atomの構成を示す図である。
図11(a)は、Edit atomによる再生範囲指定の例を示す図である。
図11(b)は、サンプルの構成の例を示す図である。
図11(c)は、実際のサンプルの再生順の例を示す図である。
図12は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるUser data atomの構成を示す図である。
図13は、QuickTimeファイルフォーマットにおけるUser dataのtypeの種類を示す図である。
図14は、本発明の各実施形態におけるAVストリームの構成を示す図である。
図15は、本発明の各実施形態におけるVUの構成を示す図である。
図16は、本発明の各実施形態におけるQuickTimeによるAVストリーム管理形態を示す図である。
図17(a)は、ファイルのディレクトリ構成を示す図である。
図17(b)は、図17(a)に示すディレクトリ/ファイル構成をUCFで記録した例を示す図である。
図18は、本発明の第1の実施形態における、AV Indexファイルの構成を示す図である。
図19は、本発明の第1の実施形態における属性情報の構成を示す図である。
図20は、本発明の第1の実施形態におけるflagsの構成を示す図である。
図21は、本発明の第1の実施形態における全体の処理の流れを示すフローチャートである。
図22は、本発明の第1の実施形態におけるユーザ指示による各種処理の流れを示すフローチャートである。
図23(a)は、光ディスクに記録されたファイルのディレクトリ構成を示す図である。
図23(b)は、記録媒体上の記録状態の例を示す図である。
図24は、本発明の第1の実施形態における、ディスク挿入直後のAV Index管理テーブルの例を示す図である。
図25は、本発明の第1の実施形態における、録画直後のAV Index管理テーブルの例を示す図である。
図26は、本発明の第1の実施形態における、付加情報変更処理を示すフローチャートである。
図27は、本発明の第1の実施形態におけるAV Indexファイル更新処理を示すフローチャートである。
図28は、本発明の第1の実施形態におけるAV Indexファイル読み出し処理を示すフローチャートである。
図29は、本発明の第1の実施形態におけるインデックス表示画面の例を示す図である。
図30は、本発明の第1の実施形態における拡張付加情報表示画面の例を示す図ある。
図31は、本発明の第1の実施形態におけるフラグの第2の構成を示す図である。
図32は、本発明の第1の実施形態における第2のインデックス表示画面の例を示す図である。
図33は、本発明の第2の実施形態におけるフラグの構成を示す図である。
図34は、本発明の第3の実施形態におけるフラグの構成を示す図である。
図35は、本発明の第3の実施形態における、拡張付加情報有無のフラグ変更条件を示す図である。
図36は、従来技術におけるインデックスファイルを示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参照しながら説明すれば以下の通りである。なお、以下の説明では、本発明の複数の実施形態において共通に用いるビデオディスクレコーダの構成を説明した後、各実施形態に固有の特徴点を説明する。
〔ビデオディスクレコーダの構成について〕
ビデオディスクレコーダは、図1に示すように、制御手段としてのホストCPU(Central Processing Unit)1と、RAM(Random Access Memory)2と、ROM(Read Only Memory)3と、ユーザインタフェース4と、システムクロック5と、光ディスク6と、ピックアップ7と、ECC(Error Correcting Coding)デコーダ8と、ECCエンコーダ9と、再生用バッファ10と、記録/アフレコ用バッファ11と、デマルチプレクサ12と、マルチプレクサ13と、多重化用バッファ14と、オーディオデコーダ15と、ビデオデコーダ16と、オーディオエンコーダ17と、ビデオエンコーダ18とを備えている。さらに、ビデオディスクレコーダは、図示しないカメラ、マイク、スピーカ、あるいはディスプレイ(表示手段)等を備えている。
ホストCPU1は、バス19を通じて、ピックアップ7と、デマルチプレクサ12と、マルチプレクサ13と、オーディオデコーダ15と、ビデオデコーダ16と、オーディオエンコーダ17と、ビデオエンコーダ18との制御を行う。
また、ホストCPU1は、再生中のデータに関する管理情報に基づき、オーディオデコーダ15とビデオデコーダ16とからのデータ送信要求に従い、再生用バッファ10内のデータを、データ種別に対応するデコーダに振り分けるよう、デマルチプレクサ12に指示を与える。
上記構成により、ビデオディスクレコーダは、光ディスク6の再生時において、光ディスク6からピックアップ7を通じて光ディスク6に格納されたデータを読み出すとともに、読み出したデータをECCデコーダ8により誤り訂正した後、再生用バッファ10に一旦蓄える。
一方、ビデオディスクレコーダは、光ディスク6の記録時において、オーディオエンコーダ17とビデオエンコーダ18とを用いて、光ディスク6に記録すべきデータを圧縮符号化するとともに、圧縮符号化されたデータを多重化用バッファ14に一旦送信する。その後、ビデオディスクレコーダは、多重化用バッファ14に送信されたデータをマルチプレクサ13を用いてAV多重化した後、記録/アフレコ用バッファ11に送信する。そして、ビデオディスクレコーダは、記録/アフレコ用バッファ11内のデータを、ECCエンコーダ9を用いて誤り訂正符号を付加した後、ピックアップ7を通じて光ディスク6に記録する。
なお、オーディオデータの符号化方式としてMPEG−1 Layer−IIを、ビデオデータの符号化方式としてMPEG−2をそれぞれ用いた。また、これらの符号化方式では、2048byteを1セクタとするとともに、誤り訂正のためのECCブロックを16セクタで構成する。
〔ファイルフォーマットについて〕
本発明でAVストリーム管理のためのフォーマットとして用いる、QuickTimeファイルフォーマットについて説明する。なお、QuickTimeファイルフォーマットとは、Apple社が開発したマルチメディアデータ管理用フォーマットのことであり、PCの世界で広く用いられている。
QuickTimeファイルフォーマットは、ビデオデータやオーディオデータ等(これらを総称してメディアデータとも呼ぶ)と、管理情報とで構成される。メディアデータと、管理情報とを組み合わせたものを、QuickTimeムービーと呼ぶ。また、QuickTimeムービーは、単にムービーと呼ぶ場合もある。なお、メディアデータと、管理情報とは、同じファイル中に存在しても、別々のファイルに存在してもよい。
メディアデータと、管理情報とが同じファイル中に存在する場合、QuickTimeムービーは、図2(a)に示すような構成をとる。すなわち、QuickTimeムービーにおける各種情報は、ファイル21内のatomという共通の構造に格納される。たとえば、QuickTimeムービーにおける管理情報は、Movie atomという構造に格納され、一方、メディアデータはMovie data atomという構造に格納される。なお、図2(a)において「AH」と記載されているのは、Atom Headerの略である。
また、Movie atom中の管理情報には、メディアデータ中の任意の時間に対応するメディアデータのファイル中での相対位置を導くためのテーブルや、メディアデータの属性情報や、後述する外部参照情報等が含まれている。
一方、管理情報とメディアデータを別々のファイルに格納した場合、QuickTimeムービーは、図2(b)に示すような構成をとる。すなわち、管理情報はファイル22におけるMovie atomという構造に格納されるが、メディアデータはatomには格納される必要はない。つまり、メディアデータは、ファイル22とは別のファイル23にAVストリームとして格納される。
このように、管理情報とメディアデータとが別々のファイルに格納されているとき、Movie atomは、メディアデータを格納したファイルを「外部参照」しているという。
外部参照は、図2(c)に示すように、複数のAVストリームファイル25・26に対して行うことが可能である。これにより、AVストリーム自体を物理的に移動することなく、見かけ上編集を行ったように見せる、いわゆる「ノンリニア編集」あるいは「非破壊編集」が可能となる。
次に、図3ないし図13を用いて、QuickTimeムービーにおける管理情報のフォーマットについて説明する。
先ず、共通の情報格納フォーマットであるatomについて説明する。
atomの先頭には、そのatomのサイズを表すAtom sizeと、そのatomの種別情報を表すTypeとが必ず存在する。Typeは4文字で区別され、たとえばMovie atomでは‘moov’、Movie data atomでは‘mdat’となっている。このように、atomの先頭にあるAtom sizeとTypeとを、atom headerと呼ぶ。
また、atomは、別のatomを含むことができる。すなわち、atom間には階層構造がある。
atomの一例としてのMovie atomの構成を図3に示す。Movie atomは、図3に示すように、Movie header atomと、Track atomと、User data atomとが含まれている。
Movie header atomは、Movie atomが管理するムービーの全体的な属性を管理するatomである。Track atomは、ムービーに含まれるビデオやオーディオ等のトラックに関する情報を格納するatomである。User data atomは、メーカが独自に定義可能なatomである。
Track atomの構成を図4に示す。Track atomは、図4に示すように、Track header atomと、Edit atomと、Track reference atomと、Media atomとを含んでいる。
Track header atomは、トラックの全体的な属性を管理するatomである。Edit atomは、メディアデータの各区間について、ムービーにおいて再生すべきタイミングを管理するatomである。Track reference atomは、他のトラックとの関係を管理するatomである。Media atomは、ビデオやオーディオといった、メディアに関するデータ(メディアデータ)を管理する。
Track header atomの構成を図5に示す。なお、Track header atomの構成については、主要なものについてのみ説明する。Track header atomは、図5に示すように、Flagsと、Layerとを含んでいる。
Flagsは、トラックの属性を示すフラグの集合である。フラグの代表的なものとしては、Track enabledフラグを挙げることができる。Track enabledフラグが1であれば、そのトラックは再生され、Track enabledフラグが0であれば、そのトラックは再生されない。
Layerは、トラックの空間的な優先度を表すものである。たとえば画像を表示するトラックが複数ある場合においては、Layerの値が小さいトラックほど、対応する画像が前面に表示される。
Media atomの構成を図6に示す。Media atomは、図6に示すように、Media header atomと、Handler reference atomと、Media information atomとを含んでいる。
Media header atomは、Media atomの管理するメディアデータに関する全体的な属性等を管理するものである。Handler reference atomは、メディアデータをどのデコーダでデコードするかを示す情報を格納するものである。Media information atomは、ビデオやオーディオ等のメディアに固有の属性情報を管理するものである。
Media information atomの構成を図7に示す。Media information atomは、図7に示すように、Media information header atomと、Handler reference atomと、Data information atomと、Sample table atomとを含んでいる。
Media information header atomは、ビデオやオーディオ等のメディアについて固有の属性情報を管理するものである。Handler reference atomは、Media atomについての説明で記載した通り、メディアデータをどのデコーダでデコードするかを示す情報を格納するものである。Data information atomは、そのQuickTimeムービーが参照するメディアデータを含むファイルの名前を管理するatomである、Data reference atomを含むものである。Sample table atomは、データのサイズや、再生時間等を管理するものである。
ところで、QuickTimeフォーマットでは、同一トラックに属するサンプルが再生時間順にファイル中で連続的に配置された領域をチャンク(chunk)と呼ぶ。チャンクには、再生時間順に1から番号が付与されており、この番号により、個々のchunkのファイル先頭からのアドレスを把握することができる。
また、QuickTimeフォーマットでは、データの最小単位(たとえばビデオフレーム)をサンプル(Sample)と呼ぶ。さらに、QuickTimeフォーマットでは、個々のトラックのサンプルに、再生時間順に1から番号(サンプル番号)を付与することにより、サンプル数を管理している。
さらに、QuickTimeフォーマットでは、個々のサンプルの再生時間長とデータサイズ(sample size)とを管理している。
つまり、図8に示すように、ファイル31に含まれるchunkには、再生時間順に1から番号が付けられている。さらに、たとえばm番のchunkには、サンプル番号がjからiまでの複数のSampleが含まれている。
このように、QuickTimeフォーマットでは、個々のチャンクのファイル先頭からのアドレスと、個々のチャンクが含むサンプル数とを管理している。これらの情報に基づき、QuickTimeフォーマットでは、任意の時間に対応するサンプルの位置を求めることが可能となっている。
次に、Sample Table atomの構成について説明する。Sample Table atomは、図9に示すように、Sample description atomと、Time−to−sample atomと、Sync sample atomと、Sample−to−chunk atomと、Sample size atomと、Chunk offset atomとを含んでいる。
Sample description atomは、個々のチャンクのデータフォーマット(Data format)やサンプルが格納されているファイルのチャンクのIndex等を管理するものである。Time−to−sample atomは、個々のサンプルの再生時間を管理する。
Sync sample atomは、個々のサンプルのうち、デコード開始可能なサンプルを管理するものである。Sample−to−chunk atomは、個々のチャンクに含まれるサンプル数を管理するものである。Sample size atomは、個々のサンプルのサイズを管理するものである。Chunk offset atomは、個々のチャンクのファイル先頭からのアドレスを管理するものである。
Edit atomは、図10に示すように、1個のEdit list atomを含むものである。Edit list atomは、Number of entriesで指定される個数分の、Track durationと、Media timeと、Media rateとの値の組(以下、この組をエントリという)を持つ。各エントリは、トラック上で連続的に再生される区間に対応し、そのトラック上での再生時間順に並んでいる。
Track durationは、エントリが管理する区間のトラック上での再生時間を表し、Media timeは、エントリが管理する区間の先頭に対応するメディアデータ上での位置を表し、Media rateは、エントリが管理する区間の再生スピードを表す。なお、Media timeが−1の場合は、そのエントリのTrack duration分、そのトラックでのサンプルの再生を停止する。このように再生が停止される区間のことを、empty editと呼ぶ。
次に、実際にサンプルの再生がどのように行われるかについて説明する。サンプルの再生を説明するにあたり、Edit list atomの内容は、図11(a)に示すように、i番目のエントリについてTrack duration(D(i))と、Media time(T(i))と、Media rate(R(i))とが割当られているものとする。また、サンプルの構成は、図11(b)に示すように、サンプル#1がMedia time=0の位置に存在し、サンプル#m+2がMedia time=20000の位置に存在するものとする。このとき、実際のサンプルの再生は、図11(c)に示す順にて、以下に説明するように行われる。
まず、エントリ#1は、図11(a)に示すように、Track durationが13000、Media timeが20000、Media rateが1である。したがって、図11(c)に示すように、トラックの先頭から13000の区間は、サンプル中の時刻20000から33000の区間を再生する。
次に、エントリ#2は、図11(a)に示すように、Track durationが5000、Media timeが−1である。したがって、図11(c)に示すように、トラック中の時刻13000から18000の区間、何も再生を行わない。
最後に、エントリ#3は、図11(a)に示すように、Track durationが10000、Media timeが0、Media rateが1である。したがって、図11(c)に示すように、トラック中の時刻18000から28000の区間において、サンプル中の時刻0から10000の区間を再生する。
次に、User data atomの構成について図12を参照しつつ説明する。User data atomには、QuickTimeフォーマットで定義されてない独自の拡張付加情報を、任意の個数だけ格納することができる。なお、1個の独自拡張付加情報は1個のエントリで管理され、1個のエントリはSizeとTypeとUser dataで構成される。
また、Sizeはそのエントリ自体のサイズを表し、Typeは独自情報をそれぞれ区別するための識別情報を表し、User dataは実際のデータを表す。
図13にUser dataのtypeの例を示す。User dataのtypeでマルシーマークから始まるものについては、そのデータがテキスト情報であることを示す。
〔AVストリームの形態について〕
本発明において共通に用いられるAVストリームの構成について、図14および図15を用いて説明する。
AVストリームは、図14に示すように、整数個のContinuous Unit(CU)で構成されている。CUとは、ディスク上で連続的に記録されるデータの単位である。また、CUの長さは、AVストリームを構成するCUをどのようにディスク上に配置しても、シームレス再生やリアルタイムアフレコが保証されるように設定される。
なお、シームレス再生とは、再生中に画像や音声を途切れさせないで再生することをいう。また、リアルタイムアフレコとは、アフレコ対象のビデオをシームレス再生しながらオーディオを記録することをいう。
さらに、CUは、図14に示すように、整数個のVideo Unit(VU)で構成される。VUとは、単独再生可能なデータの単位であり、再生の際のエントリポイントとなり得る。
VUは、図15に示すように、1秒程度のビデオデータを格納した整数個のGOP(Group Of Picture)と、それらと同じ時間に再生されるメインオーディオデータを格納した整数個のAAU(Audio Access Unit)とから構成される。
なお、GOPは、MPEG−2ビデオ規格における画像圧縮の単位であり、複数のビデオフレーム(典型的には15フレーム程度)で構成される。また、AAUはMPEG−1 Layer−II規格における音声圧縮の単位で、1152点の音波形サンプル点により構成される。サンプリング周波数がたとえば48kHzの場合、AAUあたりの再生時間は0.024秒となる。
なお、VU中では、AV同期再生のために必要となる遅延を小さくするため、AAU、GOPの順に配置する。
また、VU単位で独立再生を可能とするために、VU中のビデオデータの先頭にはSequence Header(SH)を置く。VUの再生時間は、VUに含まれるビデオフレーム数にビデオフレーム周期をかけたものと定義する。
〔AVストリームの管理方法について〕
本発明におけるAVストリームの管理方法について、図16を用いて説明する。AVストリーム管理方法は、QuickTimeファイルフォーマットをベースにするものであり、ビデオデータおよびオーディオデータを、それぞれビデオトラック、オーディオトラックでそれぞれ管理する。
すなわち図16に示すように、ビデオトラックは、GOPを1サンプル、VU中のビデオの塊を1チャンクとして管理する。一方、メインオーディオトラックは、AAUを1サンプル、VU中のオーディオの塊を1チャンクとして管理する。
〔ファイルシステムについて〕
本発明の説明において用いるファイルシステムのフォーマットである、UDF(Universal Disk Format)について、図17を用いて説明する。
図17(a)に、ファイル40・41・42のディレクトリ構成を示す。また、図17(b)に、図17(a)に示すディレクトリ/ファイル構成をUDFで記録した例を示す。
図17(b)において、参照番号44により示されるAVDPとは、Anchor Volume Descriptor Pointerの略である。AVDP44は、UDFの管理情報を探すためのエントリポイントに相当し、通常256セクタ目、Nセクタ目あるいはN−256セクタ目に記録する。なお、Nは最大論理セクタ番号である。
また、参照番号43により示されるVDSとは、Volume Descriptor Sequenceの略である。VDS43は、UDFが管理する領域であるボリュームに関する管理情報を記録する。ボリュームは、一般に1枚のディスクに1個存在し、その中にパーティションを一般に1個含む
また、参照番号45により示されるFSDとは、File Set Descriptorの略である。FSD45は、パーティションに1個存在する。なお、パーティションの中での位置情報は、パーティションの先頭からのセクタ番号に相当する論理ブロック番号で示される。また、1個の論理ブロックは1セクタに対応する。
さらに、FSD45は、ルートディレクトリのFile Entry(FE)であるFE46の位置情報(論理ブロック番号と論理ブロック数で構成され、extentと呼ばれる)を含む。
FEとは、extentの集合を管理するものである。extentを書き換えたり、追加したり、削除することで、ファイルを構成する実データの順番を変えたり、データを挿入したり削除したりすることが可能である。
FE46は、ルートディレクトリの直下のファイルやディレクトリの名称等を格納するFID(File Identifier Descriptor)の集合を格納する領域47を管理する。
領域47中のFID53、FID54は、それぞれファイル41、ファイル42のファイル名やextentの集合を管理するFE48、FE50の位置情報を含む。
FE48は、ファイル41の実データを構成する領域である領域49、領域52をextentとして管理する。このときファイル41の実データにアクセスするためには、AVDP44、VDS43、FSD45、FE46、FID53、FE48、領域49、領域52の順にリンクを辿っていけばよい。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態について、図18ないし図32を用いて説明する。なお、第1の実施形態を説明するにあたっては、項目(1.管理情報フォーマットについて)・(2.全体の流れについて)・(3.録画処理について)・(4.付加情報変更処理について)・(5.AV Indexファイル記録処理について)・(6.インデックスファイル画面表示処理について)・(7.変更態様について)を設け、これらの項目を順番に説明する。
(1.管理情報フォーマットについて)
先ず、本発明の第1の実施形態を説明するにあたり、管理情報のフォーマットを説明する。上述のように、ディスク内に含まれるQuickTimeムービーや、静止画データ等のコンテンツと管理情報とを含む各種ファイル(以後、コンテンツファイルと呼ぶ)を管理するため、AV Indexファイル(インデックス情報)という特別のQuickTimeムービーファイルをディスク内に置く。
図18に、本実施形態におけるAV Indexファイルの構成を示す。AV Indexファイルは、通常のQuickTimeムービーファイルと同様、管理情報であるMovie atom60と、データ自体のMovie data atom61とで構成される。また、AV Indexファイルは、複数のエントリを管理し、ディスク内の各コンテンツファイルは、それぞれ1個のエントリで管理される。
Movie atom60は、各エントリの属性情報を管理するためのProperty track62、各エントリのタイトル文字列データを管理するためのTitle track63、各エントリの代表画像データを管理するためのThumbnail track64、および各エントリの代表オーディオデータを管理するためのIntro music track65の計4種類のトラックで構成される。
各エントリに関する属性情報やタイトル文字列データ、代表画像データ、代表オーディオデータは、それぞれ参照番号62〜65にて示されるトラックのサンプルとして管理される。
たとえばコンテンツファイル66に関する属性情報はProperty track62上のサンプル67、タイトル文字列データはTitle track63上のサンプル68、代表画像データはThumbnail track 64上のサンプル69、代表オーディオデータはIntro music track65上のサンプル70で管理する。
また、コンテンツファイル71に関する属性情報はProperty track62上のサンプル72、タイトル文字列データはTitle track63上のサンプル73、代表画像データはThumbnail track64上のサンプル74、代表オーディオデータはIntro music track65上のサンプル75で管理する。
同様に、コンテンツファイル76に関する情報は、サンプル77〜80で管理し、コンテンツファイル81に関する情報は、サンプル82〜85で管理し、コンテンツファイル86に関する情報は、サンプル87〜90で管理する。
なお、サンプル間の対応付けは、各サンプルの再生開始時間に基づき行う。すなわち、トラック間で同一時刻に位置するサンプルは、同一エントリに対応していると判断する。
Movie data atom61は、各コンテンツファイルに関する属性情報や、タイトル文字列データ、代表画像データ、代表オーディオデータを格納する。
属性情報は、図19に示すように、versionと、flagsと、entry−numberと、creation−timeと、modification−timeと、durationと、file−identifierとを含んでいる。
versionは、ファイルフォーマットのバージョンを示す。flagsは各種フラグをまとめたものである。entry−numberは、属性情報に対応するエントリのIDを格納するものである。creation−timeは、属性情報に対応するエントリが作成された日時を表すものである。modification−timeは、属性情報に対応するエントリが修正された日時を表すものである。durationは、属性情報に対応するエントリの再生時間を表すものである。file−identifierは、管理情報に対応するエントリがファイルに対応していた場合、そのファイルのファイル名を格納するものである。
flagsは、図20に示すように、Status of Entryと、Existence status of extend informationとが存在する。
Status of Entryは、対応するエントリが有効(available)か無効(invalid)かを識別するためのフラグである。Existence status of extend informationは、対応するエントリが拡張付加情報を持っている(The corresponding AV File has extend information)か、持っていない(The corresponding AV File has no extend information)かを識別するためのフラグ(識別情報)である。
Movie data atom61に格納されるその他のデータについて説明する。代表画像データには160×120画素に縮小されたJPEG圧縮されたデータ、タイトル文字列データにはテキストデータ、代表オーディオデータにはMPEG−1 Audio Layer−IIで圧縮されたデータがそれぞれ用いられる。
(2.全体の流れについて)
次に、本実施形態における、ディスク挿入から、ディスクイジェクトあるいは電源OFFまでの流れを、図21に示す。
光ディスク6が挿入されたら、前述のシーケンスに沿って、まずファイルシステムの管理情報を読みこむ(ステップ1)。なお、以下の説明では、ステップを単に「S」と記載する。
次に、AV Indexファイルを光ディスク6から読み込み、インデックス画面の表示を行う(S2)。その後、現在がAV Indexファイルをディスクに記録するタイミングかどうかチェックする(S3)。
なお、記録するタイミングとは、ディスクイジェクト指示や電源OFF、あるいはRAM2に新規の情報を光ディスク6から読み出すために、RAM2上のAV Indexファイルに関する情報を光ディスク6に一旦記録するために必要になるタイミングである。
S3において、現在が記録するタイミングであると判断された場合、S4においてAV Index記録処理を行う。その後、ファイル・ディレクトリ情報記録を行う(S5)。次に、AV Index記録を行うトリガーとなったのが、電源OFFあるいはディスクイジェクトがどうかをチェックする(S6)。
一方、S3において、現在は記録するタイミングではないと判断された場合、ユーザからの指示が無いかチェックする(S7)。S7にてユーザからの指示があると判断された場合、ユーザからの指示に沿って後述する各種処理を実行し(S8)、各種処理が終了したら、処理結果を反映してインデックス画面表示更新処理を実行する(S18)。
次に、S8における各種処理について図22を用いて説明する。
まず、ユーザからの指示が録画かどうかをチェックし(S9)、録画であれば後述する録画処理を行う(S10)。指示が録画でなければ、指示がエントリ削除、すなわち既存のコンテンツファイルの削除かどうかをチェックし(S11)、エントリ削除ならエントリ削除処理(S12)を実行する。
次に、指示が録画でもエントリ削除でもなければ、指示が既存のエントリに関する付加情報の変更かどうかをチェックし(S13)、そうであれば後述する付加情報変更処理(S14)を実行する。
指示が付加情報変更でなければ、次に、既存のエントリに関する代表画像データ、タイトル文字列データ、代表オーディオデータ、および属性情報のいずれかの変更かどうかをチェックし(S15)、そうであれば属性情報等変更処理(S16)を実行する。指示されたのが属性情報等変更処理でなければ、その他処理(S17)を実行する。
次に、各種処理の内容について詳細を説明する。なお、エントリ削除処理および属性情報等変更処理については本発明の内容に関係ないため説明を省略する。
ここでは、処理を開始する前の初期状態として、光ディスク6に、図23(a)に示すようなディレクトリ構成でファイルが記録され、それぞれが光ディスク6上に図23(b)に示すように配置されていると仮定する。
すなわち、コンテンツファイルであるSHRP0001.MOV、SHRP0002.MOVおよびSHRP0003.MOVは、それぞれ、AV file91a、AV file91b、およびAV file91cの位置に記録される。
またAV IndexファイルであるAVIF0000.MOVは、図23(b)中のAV Index file92の領域に記録され、AV Index file92の領域の先頭にはAV Index fileのMovie atomが領域93に記録される。
また、SHRP0001.MOVの属性情報、タイトル文字列データおよび代表画像データは、それぞれ領域94a、領域95a、領域96aに記録され、SHRP0002.MOVの属性情報、タイトル文字列データおよび代表画像データは、それぞれ領域94b、領域95b、領域96bに記録され、SHRP0003.MOVの属性情報、タイトル文字列データおよび代表画像データは、それぞれ領域94c、領域95c、領域96cに記録されているとする。
後述するインデックス画面表示処理を行った結果、RAM2には、図24に示すように、AV Indexファイルに関する情報を管理するためのテーブルが構成される。以下、このテーブルをAV Index管理テーブルと呼ぶ。
AV Index管理テーブルの各行は、ディスク挿入時に読み出したAV Indexの状態およびその後の各エントリの更新を管理する。また、AV Index管理テーブルの各行には、拡張付加情報有無を示すフラグ(識別情報)を含む属性に関する情報や、各エントリが管理するコンテンツファイルの名称、RAM2の別領域に保持している代表画像データへのポインタ情報を持つ。
なお、代表オーディオデータおよびタイトル文字列データに関しては説明を簡単にするため図示していないが、それぞれ、代表画像データおよび属性情報と同様の扱いを行う。また、各ファイルの名称は実際にはルートディレクトリからのフルパスで管理しているが、ここでは簡単のため、ディレクトリ名は省略している。
(3.録画処理について)
本実施形態における録画時の処理を説明する。ユーザから録画が指示されたら、まずオーディオエンコーダ17およびビデオエンコーダ18を起動し、カメラおよびマイク(図示せず)からの入力データを、前述の符号化方式にてエンコードを開始する。
エンコードされたオーディオデータとビデオデータは、マルチプレクサ13によって、前述のAVストリームフォーマットに従って多重化される。その際に、後にMovie atomを記録するのに必要となる、GOPのサイズや再生時間などをRAM2に蓄積していく。
また、録画時に得られるGPS位置情報もRAM2に保持する。また、入力ビデオから先頭画像を代表画像として抜き出し縮小したものを、JPEG符号化でエンコードし、代表画像データを作成し、RAM2に保持する。さらに、多重化結果であるAVストリームは、記録/アフレコ用バッファ11およびECCエンコーダ9を経由して、ピックアップ7によって光ディスク6に記録される。
ユーザから録画停止が指示され、記録/アフレコ用バッファ11に残ったAVストリームを光ディスク6へ記録し終わったら、Movie atom中のuser data atomにおいてuser data typeを“gbps”とし、RAM2に保存されているGPS位置情報をuser dataへ格納する。最後にMovie atomの記録を行う。
録画が終了した時点で、RAM2上のAV Index管理テーブルには、図25に示すように、行番号3で示す行を追加する。以下、その行の内容について説明する。
図25に示すように、属性情報において、entry−numberは既存の番号と重複しない番号を格納する。また、記録時に拡張付加情報がある場合、Existence status of extend informationフラグを‘1’とする。
コンテンツファイル名称に関しても、AV Index管理テーブルにおける既存のコンテンツファイル名称の5桁目から8桁目までの数字部分が、ファイルシステム的に重複しないファイル名称を生成して格納する。また、代表画像データに関しては、記録時に生成した前述の代表画像データのRAM2上でのアドレスを格納する。
(4.付加情報変更処理について)
次に、すでに録画済のコンテンツに対し、付加情報を追記、変更もしくは削除する場合について、図26を参照しながら説明する。既に録画済のコンテンツに追記する付加情報としては、ユーザが自由に編集可能なコンテンツに関するコメント(description)や作者、出演者などの情報がある。
ユーザから付加情報変更が指示されたら、指定されたコンテンツの含まれるコンテンツファイルのmovie atomを開き、user data atomを読み込む。次に、ユーザが指定したタイプ(type)の拡張付加情報エントリが既に存在するか否か、すなわち、付加情報の追記か否かをチェックする(S1401)。
存在しないtypeが指定された場合、つまり、追記の場合(S1401でYES)、新規にエントリを作成し(S1402)、情報を記録する(S1403)。
次に、AV Indexファイルのプロパティ情報を見て、Existence status of extend informationフラグ(拡張付加情報有無フラグ)をチェックする(S1404)。Existence status of extend informationフラグが‘1’(拡張付加情報が存在する)になっていた場合(S1404でNO)、Existence status of extend informationフラグを‘1’のままにして、変更を行わない。
一方、Existence status of extend informationフラグが‘0’(拡張付加情報が存在しない)になっていた場合(S1404でYES)、AV Indexファイルのコンテンツに対応するエントリの付加情報を調べる(S1405)。追記したものと同じ付加情報が存在しない場合、つまり、異なるタイプの付加情報のみが存在する場合(S1405でYES)、Existence status of extend informationフラグを‘1’(拡張付加情報が存在する)に書き換える(S1406)。既に追記したものと同じ付加情報が存在する場合(S1405でNO)、Existence status of extend informationフラグを‘0’のまま変更を行わない。
S1401において、すでに存在するtypeが指定された場合、つまり、追記ではない場合(S1401でNO)、ユーザからの指示が付加情報の変更か否かをチェックする(S1407)。
付加情報を変更する場合(S1407でYES)、変更情報をuser dataに上書きして終了する(S1408)。
付加情報を変更しない場合(S1407でNO)、ユーザからの指示が付加情報の削除か否かをチェックする(S1409)。コンテンツファイルからすでに存在する付加情報の削除が指示された場合(S1409でYES)、付加情報の削除を行う(S1410)。次に、Existence status of extend informationフラグが‘1’か否かをチェックする(S1411)。
Existence status of extend informationフラグが‘1’の場合(S1411でYES)、コンテンツファイル内に残った他のtypeの付加情報が、AV Indexファイルのコンテンツに対応するエントリ内にも存在するかどうかを調べる(S1412)。他の付加情報が全てAV Indexファイルのコンテンツに対応するエントリに含まれていた場合、すなわち、コンテンツファイル内に、AV Indexファイルのコンテンツに対応するエントリに含まれる付加情報と異なるタイプの付加情報が存在しない場合(S1412でNO)、Existence status of extend informationフラグを‘0’に書き換える(S1413)。一方、他の付加情報が全てAV Indexファイルのコンテンツに対応するエントリに含まれていない場合(S1412でYES)、‘1’のまま変更は行わない。
また、付加情報を削除したことによって、コンテンツファイル内にひとつも付加情報が存在しなくなった場合も、フラグを‘0’に書き換える。
さらに、コンテンツファイルに付加情報を追記すると同時に、AV Indexファイルにも同じ付加情報を追記してもよい。この場合、Existence status of extend informationフラグの書き換えは行わない。
(5.AV Indexファイル記録処理について)
次に、AV Indexファイル記録処理を図27を用いて説明する。先ず、図27に示すように、AV IndexファイルのSample tableの構築をRAM2上で行う(S20)。次に、AV IndexファイルのMovie atomを記録し(S21)、AV Index管理テーブル中の全エントリの属性情報およびタイトル文字列を記録し(S22)、最後に、代表画像データおよび代表オーディオデータを記録する(S23)。
(6.インデックスファイル画面表示処理について)
本実施形態におけるインデックスファイル画面表示処理を図28を用いて説明する。まず、AV Indexファイルをopenし(S30)、Movie atomを読み込み、上述のAV Index管理テーブルをRAM2上に作成する(S31)。ただし、この時点では、代表画像データ等各種データの位置情報のみを取得したのみであり、まだ各種データのRAM2上への読み込みは行っていない。
次に、各エントリのタイトル文字列データおよび属性情報を読み出し、AV Index管理テーブルに格納する(S32)。その後、現在open中のAV Indexファイルに、有効なサムネイルが存在するか否かを判断し(S33)、有効なサムネイルがあれば、そのサムネイルを読出し(S34)、代表画像データをインデックスファイル画面として表示したり、代表オーディオデータを再生する。
このようにして表示したAV Indexの画面イメージを図29に示す。図29に示すように、ユーザがサムネイル選択枠を次から次へと移動させるに従って、画面の下部に、選択されたコンテンツの含まれるコンテンツファイルの属性情報(撮影日時、再生時間等)や、タイトルを表示する。
なお、属性情報の拡張付加情報有無フラグ(Existence Status of Extend Information)が‘1’となっていた場合には、この部分に拡張付加情報が存在することを示すアイコンあるいは拡張付加情報を表示するためのボタンを表示する。
拡張付加情報を表示する際の処理について説明する。インデックス画面表示中にユーザから拡張付加情報表示の指示があったら、AV Indexのエントリに対応するコンテンツファイルをopenするとともに、Movieatomの中のuser data atomを読み込み、図30に示すように、拡張付加情報のタイプと内容とを表示する。なお、再生の指示がなく、「インデックス画面に戻る」ボタンが選択された場合や、「次へ」あるいは「前へ」ボタンが選択されて、別のコンテンツファイルの拡張付加情報表示が指示された場合は、現在拡張付加情報を表示しているコンテンツファイルをcloseする。
このように、インデックス画面表示中にコンテンツの拡張付加情報に関する情報を表示することで、コンテンツの含まれるコンテンツファイルにアクセスせずともインデックス表示画面で拡張付加情報の有無がわかり、所望の映像を検索する際にさらに使い勝手の良いものとなる。
また、拡張付加情報は、コンテンツファイル内に格納するので、多くの拡張付加情報があった場合でも、インデックス表示の体感レスポンスを落とさずに、より多くの情報をすばやく見ることが可能となる。また、GPS位置情報のような拡張付加情報を、コンテンツの含まれるコンテンツファイルに格納することで、管理が容易になる。
(7.変更態様について)
本実施形態では、拡張付加情報の読み出しは、ユーザが拡張付加情報の表示を指示した後に行っているが、本発明はそれに限定されるものではない。
たとえば、インデックス画面表示が完了してから、実際にユーザが指示するまでの空き時間に、拡張付加情報有無のフラグが立っているコンテンツファイルについての拡張付加情報をRAM2に読み出してもよい。
これにより、インデックス画面の表示に要する時間を増加させることなく、ユーザが指示してから実際に拡張付加情報が表示されるまでのレスポンスを短縮することが可能である。また、拡張付加情報の読み出す順番については、インデックス画面で現在表示されているコンテンツの含まれるコンテンツファイルを優先して読み出すことで、さらに効率的に拡張付加情報の表示が行える。
また、記録媒体としてフラッシュメモリを用いた場合、光ディスクに比べてアクセス時間が短いので、AV Indexファイルに含まれている基本情報のRAM2への読み出しと同時に、拡張付加情報有無のフラグが立っているコンテンツファイルについて、拡張付加情報の読み出しを行ってもよい。
この場合、RAM2上にすべてのコンテンツの拡張付加情報が保持されているため、たとえばコンテンツをグループ分けして表示することが可能になる。すなわち、本発明によれば、記録媒体の特性に応じて、拡張付加情報を最適に読み出すことができる。
また、本実施形態では、拡張付加情報の有無を示すフラグ(識別情報)をひとつ用意したが、拡張付加情報の種類毎にフラグを用意してもよい。
すなわち、図31に示すように、機器が対応する拡張付加情報毎にフラグを設け、情報があれば‘1’を、情報がなければ‘0’を設定する。さらに、図32に示すように、インデックス表示画面において、各拡張付加情報に対応するアイコンを用意し、フラグが‘1’になっている拡張付加情報に対応するアイコンを表示する。
これにより、インデックス表示画面上で選択したコンテンツの含まれるコンテンツファイルがどのような拡張付加情報を持っているかをユーザが一目で確認することができる。さらに、たとえばコメント情報を持つコンテンツだけを抽出し、そのコンテンツの含まれるコンテンツファイルのコメント情報のみを先にRAM2に読み出すことにより、インデックス表示画面で選択された際にコメントをテロップ表示させることも可能になる。
また、AV Indexのプロパティ情報に、拡張付加情報を再生可能な機器に関する情報、たとえばメーカーIDを追加してもよい。これにより、メーカー独自の情報を拡張付加情報に持つことができ、その独自の拡張付加情報を再生機器のメーカーIDがプロパティ情報のメーカーIDと一致した場合のみ読み込んでインデックス画面に表示させるなどの読み出しの制御が可能になる。
また、本実施形態では、拡張付加情報はコンテンツファイル内に格納したが、本発明はそれに限定されるものではない。たとえば、コンテンツを格納するコンテンツファイルをSHRP0001.MOVとしたとき、それに対応する拡張付加情報をSHRP0001.MOVではなく、SHRP0001.EXTに格納してもよい。
この場合、拡張付加情報を含むファイルのファイル名は、コンテンツを格納するコンテンツファイルのファイル名の拡張子を“EXT”に変更することで特定可能である。拡張付加情報をコンテンツとは別ファイルに格納することによって、拡張付加情報だけを容易に抜き出すことが可能になる。
なお、本実施形態では、拡張付加情報にGPS位置情報を用いているが、本発明はそれに限定されるものではなく、たとえば、第2の実施形態で説明する動画サムネイルや温度、湿度、天候、撮影者名、編集者名等様々な情報が対象となることはいうまでもない。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との違いは、第2の実施形態においては、AV Indexの属性情報に、動画サムネイルの有無を示すフラグを設けることにある。なお、動画サムネイルはサイズが大きいためAV Indexファイルには格納されず、コンテンツファイル内に格納される。
したがって、第2の実施形態では、インデックス表示中にフラグが立っているコンテンツの含まれるコンテンツファイルに対してのみ動画サムネイルを読みにいくことで、全体的なインデックス表示の体感レスポンスを落とさずに、次々と静止画サムネイルから動画サムネイルへ切り替えて表示することが可能になる。
なお、第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成と共通する部分が多いため、第2の実施形態と第1の実施形態との間の相違点に絞って第2の実施形態について説明を行う。
(1.管理情報フォーマットについて)
本実施形態におけるAV Indexファイルの構成は、図33に示すように、属性情報のフラグに動画サムネイルの有無を示すExistence status of movie thumbnailフラグが含まれている以外は、第1の実施形態と共通である。なお、Existence status of movie thumbnailフラグが‘0’の場合は、動画サムネイルが存在しないことを示し、‘1’の場合は動画サムネイルが存在することを示す。
(2.全体の流れについて)
本実施形態における全体の流れは、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(3.録画処理について)
本実施形態では、記録/アフレコ用バッファ11に残ったAVストリームを、光ディスク6に記録する際、AVストリームの最初の数秒間をMotion JPEGで圧縮し、動画サムネイルとして、AVストリーム本体とは別にコンテンツファイル内に格納する。動画サムネイルの記録をした場合は、AV Indexの属性情報の動画サムネイル有無フラグ(Existence status of movie thumbnail)を‘1’にする。それ以外の処理は、第1の実施形態と共通である。
(4.付加情報変更処理について)
本実施形態における付加情報変更処理は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(5.AV Index記録処理について)
本実施形態におけるAV Index記録処理は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(6.インデックスファイル画面表示処理について)
本実施形態のインデックスファイル画面表示処理は、動画サムネイルの表示に関する部分以外について第1の実施形態と同様である。したがって、本実施形態において動画サムネイルを表示する際の処理について説明する。
本実施形態では、AV Indexファイルの代表画像データ等の基本情報に関するインデックス表示が終わったら、属性情報において動画サムネイル有無フラグ(Existence status of movie thumbnail)が‘1’になっているAV Indexファイルについて、順番に対応するコンテンツファイルをopenする。そして、動画サムネイルデータを読み込み、代表画像データによるサムネイルと置き換え、動画サムネイルをインデックス表示画面上に表示する。
これにより、全体的なインデックス表示の体感レスポンスを落とさずに、次々と効率よく静止画サムネイルから動画サムネイルへ切り替えて表示することが可能になる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施形態において、拡張付加情報の有無を示すフラグExistence status of extend informationとは、コンテンツファイル内に拡張付加情報が存在しない状態と、存在する、あるいは存在するかどうかわからない状態とのどちらかの状態を示すものである。存在するという状態を保証する必要がないため、付加情報の記録・編集時にAV Indexとコンテンツファイルの付加情報を常に比較し、拡張付加情報がコンテンツファイルに含まれるかどうかを調べるという処理を行わない機器があってもよい。
なお、第3の実施形態の構成は、第1の実施形態と共通する部分が多いため、相違点に絞って説明を行う。
(1.管理情報フォーマットについて)
本実施形態におけるAV Indexファイルの構成は図34に示すように、Existence status of extend informationの示す意味が第1の実施形態と異なる点を除けば、第1の実施形態と共通である。本実施形態では、Existence status of extend informationが‘0’の場合は、対応するコンテンツファイルに拡張付加情報が存在する、もしくは存在するかどうかが分からない状態を示し、‘1’の場合は、対応するコンテンツファイルに拡張付加情報が存在しない状態を示す。
(2.全体の流れについて)
本実施形態における全体の流れは、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(3.録画処理について)
録画が終了した時点で、RAM2上のAV Index管理テーブルを更新する際に、記録時にコンテンツファイルに対して拡張付加情報がある場合はExistence status of extend informationフラグを‘0’に、拡張付加情報がない場合はExistence status of extend informationフラグを‘1’として記録する。
上記以外の処理については、第1の実施形態と同様であるので説明を省く。
(4.付加情報変更処理について)
次に、本実施形態における付加情報変更時の処理について説明する。Existence status of extend informationフラグの書き換えのところを除けば、付加情報の記録に関して第1の実施の形態と同様である。
Existence status of extend informationフラグの書き換えの処理について説明する。図35は、フラグの書き換えの条件を示している。
まず、既に録画済みのコンテンツの含まれるコンテンツファイルに対し付加情報を追記する場合について説明する。この場合、追記前のExistence status of extend informationフラグの状態により、処理が異なる。
追記前のExistence status of extend informationフラグが‘1’(存在しない)になっていた場合、AV Indexのコンテンツに対応するエントリに同じ情報が既に含まれているかどうかを調べる。追加したのと同じ情報が含まれていた場合、Existence status of extend informationフラグを‘1’のままにして、変更を行わない。あるいは、調べる処理を行わずに‘0’(存在するか不明)にしてもよい。
一方、追記前のExistence status of extend informationフラグが’0’(存在するか不明)になっていた場合、コンテンツファイルに含まれる付加情報の全てがAV Indexのコンテンツに対応するエントリに含まれているかどうかを調べる。付加情報の全てが含まれていた場合、Existence status of extend informationフラグを‘1’(存在しない)に変更する。あるいは、調べる処理を行わずに、‘0’のままにして、変更を行わなくてもよい。
次に、コンテンツファイルに含まれる付加情報を削除する場合について説明する。この場合、削除前のExistence status of extend informationフラグの状態により、処理が異なる。
削除前のExistence status of extend informationフラグが‘1’(存在しない)になっていた場合、該フラグを‘1’のままにして、変更を行わない。
一方、削除前のExistence status of extend informationフラグが‘0’(存在するか不明)になっていた場合、コンテンツファイルに含まれる付加情報がまったく無いか、もしくは全てAV Indexのコンテンツに対応するエントリに含まれているかどうかを調べる。コンテンツファイル内に付加情報がまったく無い、もしくはAV Indexに全て含まれていた場合、Existence status of extend informationフラグを‘1’(存在しない)に変更する。あるいは、調べる処理を行わずに’0’のまま変更を行わなくてもよい。
次に、AV Indexに付加情報を追記する場合について説明する。この場合も、追記前のExistence status of extend informationフラグの状態により、処理が異なる。
追記前のExistence status of extend informationフラグが‘1’(存在しない)になっていた場合、‘1’のまま変更を行わない。
一方、追記前のExistence status of extend informationフラグが‘0’(存在するか不明)になっていた場合、AV Indexに追記した内容が既に対応するコンテンツファイルに含まれているか否かを調べる処理を行う。AV Indexに追記した内容が既に対応するコンテンツファイルに含まれている場合、Existence status of extend informationフラグを‘1’に変更する。あるいは、調べる処理を行わずに、‘0’のまま変更を行わなくても良い。
さらに、AV Index内に含まれる情報を削除する場合について説明する。この場合も、削除前のExistence status of extend informationフラグの状態により、処理が異なる。
削除前のExistence status of extend informationフラグが‘1’(存在しない)になっていた場合、削除を行う情報が対応するコンテンツファイルに含まれている内容かどうかを調べる処理を行う。対応するコンテンツファイルに存在する場合、Existence status of extend informationフラグを‘0’に変更する。あるいは、調べる処理を行わずに’0’に変更する。
削除前のExistence status of extend informationフラグが‘0’(存在するか不明)になっていた場合、対応するコンテンツファイルに含まれる付加情報の全てがAV Index内に含まれているかどうかを調べる処理を行う。全て含まれていた場合、Existence status of extend informationフラグを‘1’(存在しない)に変更する。あるいは、調べる処理を行わずに‘0’のまま変更を行わなくてもよい。
コンテンツファイルとAV Indexとに同時に同じ情報を追記する、あるいは削除する場合、Existence status of extend informationフラグの書き換えを行わない。
(5.AV Index記録処理について)
本実施形態におけるAV Index記録処理は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(6.インデックスファイル画面表示処理について)
本実施形態のインデックスファイル画面表示処理は、拡張付加情報有無フラグ(Existence status of extend information)の値を見て、インデックス画面に反映させるところ以外は第1の実施形態と同様である。
本実施形態においては、コンテンツファイルに拡張付加情報が存在しない場合が‘1’、存在するかもしれない場合が‘0’であるため、拡張付加情報有無フラグ(Existence status of extend information)が‘0’となっているエントリについては、コンテンツファイルを開き、拡張付加情報が存在するか否かを確認する必要がある。
拡張付加情報が存在すると確認されたエントリについては、インデックス画面の下部に拡張付加情報が存在することを示すアイコンあるいは拡張付加情報を表示するためのボタンを表示する。
一方、拡張付加情報が存在しないと確認されたエントリについては、このとき拡張付加情報有無フラグ(Existence status of extend information)を‘1’に書き換える。
このように、表示の際にコンテンツファイルを確認して、拡張付加情報が存在しないのに拡張付加情報有無フラグが‘0’となっていたエントリについて‘1’に書き換えていくことで、無駄なアクセスが少なくなっていく。
また、インデックス画面表示の体感レスポンスを落とさないよう、拡張付加情報が存在するか否かを確認する処理は、1画面に表示するすべてのエントリについてサムネイルを表示した後に行っても良い。
また、本実施形態においては、付加情報の追記・編集時の拡張付加情報有無のフラグの書き換えにおいて、現在のフラグの状態に係わらず、AV Indexとの比較も行わず、常に‘0’を記録するような機器が存在しても良い。
また、本実施形態においても、第1の実施形態で説明したとおり、拡張付加情報の有無を示す識別情報は、拡張付加情報の種別毎に設定してもよい。
また、本実施形態においても、拡張付加情報が再生可能な機器に関する情報を含む構成としても良い。
第1の実施形態に比べて、表示に関する手間が増えてはいるが、拡張付加情報の有無に関する情報がない場合に比べ、フラグが‘1’(存在しない)となっているエントリに関しては拡張付加情報の有無に関して対応するコンテンツファイルを読みに行く必要がないという重要な効果を奏する。
本実施形態のような構成にすることによって、付加情報の記録・編集時にAV Indexとコンテンツファイルの付加情報を比較し、拡張付加情報がコンテンツファイルに含まれるかどうかを調べるという処理を常に行わない機器があってもよく、実装の負担を増やしたくない機器との混在が可能になる。
なお、本発明のデータ記録方法は、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を記録媒体に記録するデータ記録方法であって、上記インデックス情報には、上記各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報を上記インデックス外に記録し、上記属性情報には上記拡張付加情報に関する情報を含む構成であってもよい。
また、上記拡張付加情報に関する情報が、上記拡張付加情報の有無に関する情報を含む構成であってもよい。さらに、上記拡張付加情報が、動画サムネイルデータであることが好ましい。
さらに、上記コンテンツは、上記拡張付加情報を含む構成であってもよい。また、上記拡張付加情報に関する情報が、上記拡張付加情報の種別毎の有無に関する情報を含む構成であってもよい。さらに、上記拡張付加情報に関する情報が、上記拡張付加情報を解釈可能な機器に関する情報を含む構成であってもよい。
また、本発明のデータ再生方法は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際のインデックス情報の再生方法であって、上記拡張付加情報に関する情報に基づき各コンテンツの拡張付加情報の読み出しを制御する構成であってもよい。さらに、拡張付加情報の読み出しは、インデックス情報の読み出しの後に行うことが好ましい。
また、本発明のデータ再生方法は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際のインデックス情報のデータ再生方法であって、上記拡張付加情報に関する情報を表示する構成であってもよい。
また、本発明のデータ記録装置は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報を記録媒体に記録するデータ記録装置であって、上記インデックス情報に、上記各コンテンツの属性情報を格納する手段と、上記コンテンツに関する拡張付加情報を上記インデックス外に記録する手段と、上記属性情報には上記拡張付加情報に関する情報を格納する手段とを備える構成であってもよい。
また、本発明のデータ再生装置は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際のインデックス情報のデータ再生装置であって、上記拡張付加情報に関する情報を基づき各コンテンツの拡張付加情報の読み出しを制御する手段を備える構成であってもよい。
さらに、本発明のデータ再生装置は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際のインデックス情報のデータ再生装置であって、上記拡張付加情報に関する情報を表示する手段を備える構成であってもよい。
また、本発明のデータ記録媒体は、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を記録したデータ記録媒体であって、上記インデックス情報には、上記各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報を上記インデックス外に記録され、上記属性情報には上記拡張付加情報に関する情報を含む構成であってもよい。
また、本発明のプログラムは、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を記録媒体に記録するコンピュータプログラムであって、上記インデックス情報には、上記各コンテンツの属性情報を格納するステップと、上記コンテンツに関する拡張付加情報を上記インデックス外に記録するステップと、上記属性情報には上記拡張付加情報に関する情報を格納するステップとを有する構成であってもよい。
また、本発明のプログラムは、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際に、インデックス情報を再生するコンピュータプログラムであって、上記拡張付加情報に関する情報を基づき各コンテンツの拡張付加情報の読み出しを制御するステップを有する構成であってもよい。
また、本発明のプログラムは、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際のインデックス情報を再生するコンピュータプログラムであって、上記拡張付加情報に関する情報を表示するステップを有する構成であってもよい。
また、本発明の記録媒体は、AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を記録媒体に記録するコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であって、上記インデックス情報には、上記各コンテンツの属性情報を格納するステップと、上記コンテンツに関する拡張付加情報を上記インデックス外に記録するステップと、上記属性情報には上記拡張付加情報に関する情報を格納するステップを有することを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であってもよい。
また、本発明の記録媒体は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際に、インデックス情報を再生するコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であって、上記拡張付加情報に関する情報を基づき各コンテンツの拡張付加情報の読み出しを制御するステップを有する構成であってもよい。
また、本発明の記録媒体は、AVデータを含むコンテンツのインデックス情報が記録媒体に記録され、上記インデックス情報には各コンテンツの属性情報が含まれ、上記コンテンツに関する拡張付加情報が上記インデックス外に記録され、上記インデックス情報が上記拡張付加情報に関する情報を含む際のインデックス情報を再生するコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であって、上記拡張付加情報に関する情報を表示するステップを有することを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であってもよい。
上記構成によれば、拡張付加情報の有無を示すフラグを設けることによって、コンテンツにアクセスせずともインデックス表示画面で拡張付加情報の有無がわかり、所望の映像を検索する際にさらに使い勝手の良いものとなる。また、拡張付加情報はコンテンツファイル内に格納するため、多くの拡張付加情報があった場合でも、インデックス表示の体感レスポンスを落とさずに、より多くの情報をすばやく見ることが可能となる。
また、動画サムネイルの有無を示すフラグを設けることによって、インデックス表示の体感レスポンスを落とさずに、インデックス画面上で動画サムネイルの表示を行うことが可能となる。
尚、発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することができるものである。
【産業上の利用の可能性】
本発明の構成によれば、各コンテンツに直接アクセスしなくても、インデックス情報のみにアクセスすることによって、各コンテンツに拡張付加情報が付加されているか否かを識別情報に基づき把握することができる。これにより、本発明を、各コンテンツにおける拡張付加情報の有無をより簡易に確認することができるデータ記録方法、データ再生方法、データ記録装置、データ再生装置、データ記録媒体、プログラム、およびそのプログラムを格納した記録媒体に好適に用いることができる。
【図1】


【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】


【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】


【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】


【図24】

【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29】

【図30】

【図31】

【図32】

【図33】

【図34】

【図35】

【図36】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を、記録媒体に記録するデータ記録方法において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含むデータ記録方法。
【請求項2】
上記拡張付加情報は、動画サムネイルデータである請求の範囲第1項に記載のデータ記録方法。
【請求項3】
上記各コンテンツの所定領域に、上記拡張付加情報を含む請求の範囲第1項に記載のデータ記録方法。
【請求項4】
上記拡張付加情報を、上記各コンテンツを記録する記録媒体の領域と別の領域に記録する請求の範囲第1項に記載のデータ記録方法。
【請求項5】
上記識別情報を、上記拡張付加情報の種別毎に設定する請求の範囲第1項に記載のデータ記録方法。
【請求項6】
上記識別情報は、上記拡張付加情報を再生可能な機器に関する情報を含む請求の範囲第1項に記載のデータ記録方法。
【請求項7】
上記識別情報は、拡張付加情報が付加されていない状態と、拡張付加情報が付加されている、あるいは付加されているかどうか不明である状態とのどちらかを示す情報を含む請求の範囲第1項に記載のデータ記録方法。
【請求項8】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生方法において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、
上記識別情報に基づき、上記拡張付加情報の読み出しを制御するデータ再生方法。
【請求項9】
上記インデックス情報を読み出した後で、ユーザによる上記拡張付加情報の表示の指示前に、該拡張付加情報を読み出す請求の範囲第8項に記載のデータ記録方法。
【請求項10】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生方法において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、
上記識別情報を表示するデータ再生方法。
【請求項11】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を、記録媒体に記録するデータ記録装置において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含むデータ記録装置。
【請求項12】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生装置において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、
上記識別情報に基づき、上記拡張付加情報の読み出しを制御する制御手段を備えているデータ再生装置。
【請求項13】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報を再生するデータ再生装置において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含み、
上記識別情報を表示する表示手段を備えているデータ再生装置。
【請求項14】
AVデータを含む複数のコンテンツのインデックス情報が記録されたデータ記録媒体において、
上記インデックス情報は、上記各コンテンツに対して拡張付加情報が付加されているか否かを表す識別情報を含むデータ記録媒体。
【請求項15】
請求の範囲第1項から第7項のいずれか1項に記載のデータ記録方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項16】
請求の範囲第8項から第10項のいずれか1項に記載のデータ再生方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
請求の範囲第15項または第16項に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【国際公開番号】WO2004/028157
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【発行日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−537602(P2004−537602)
【国際出願番号】PCT/JP2003/011910
【国際出願日】平成15年9月18日(2003.9.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】