説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム

【課題】現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の交通情報に基づいて経路探索を行うことができ、ユーザの所望する交通情報に基づく経路案内を行うことができる、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーションシステム1は、日時を特定する日時情報と、当該日時における交通状況を特定する交通情報とを、相互に関連付けて格納する交通情報DB33aと、日時の入力をユーザから受け付ける入力部22と、入力部22を介して入力された日時に対応する交通情報を交通情報DB33aから取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索部32aとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行経路を案内するナビゲーション装置が用いられている。特に近年では、渋滞を回避する走行経路の案内を可能とした、VICS(Vehicle Information and Communication System)を利用したナビゲーション装置も用いられている。
【0003】
さらに、推奨経路を的確に探索するために、道路交通情報や各車両から収集したプローブ情報を用いて推奨経路を探索する経路案内システムが提案されている。この経路案内システムでは、道路交通情報や各車両から収集したプローブ情報に基づき、車両が所定時間内に到達できる距離範囲を、地図を分割した区域毎、かつ時間帯毎にそれぞれ予測した予測距離範囲データを生成すると共に、リンク毎、かつ時間帯毎にそれぞれ予測した交通データを生成する。そして、現在の自車位置及び現在時刻を基準として複数の予測距離範囲を設定し、各予測距離範囲内のリンクについて、当該各予測距離範囲に対応する時間帯の交通データを取得し、当該交通データに基づき現在の自車位置から目的地までの推奨経路を探索する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、バス時刻表を利用して道路の渋滞状況を推測する車載装置も提案されている。この車載装置は、バス路線に該当する道路リンクが存在すると、バス時刻表を参照して当該道路リンクの渋滞レベルを決定し、その決定した渋滞レベルを表す渋滞情報を当該道路リンクに対して対応付ける。例えば現在日時及び曜日が当該道路リンクにおけるバスの運行時間帯であれば、渋滞頻度が大きい渋滞レベルを表す渋滞情報を対応付ける(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4682865号公報
【特許文献2】特開2009−264953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の如き従来のシステムや装置では、現在日時に対応するプローブ情報やバス時刻表(例えば、現在日時と同じ季節、曜日、時間帯等に取得されたプローブ情報や、現在日時と同じ時間帯及び曜日についてのバス時刻表)に基づいて道路の渋滞状況を予測するものに過ぎなかった。このため、現在の実際の渋滞状況が、現在日時と同じ季節、曜日、時間帯等の過去の渋滞状況とは異なる場合(例えば、野球の試合やコンサート等、不定期のイベントが開催されている場合)、現在日時に対応するプローブ情報やバス時刻表を用いても渋滞状況を適切に予測することができず、適当な経路を探索できない可能性があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の交通情報に基づいて経路探索を行うことができ、ユーザの所望する交通情報に基づく経路案内を行うことができる、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のナビゲーションシステムは、日時を特定する日時情報と、当該日時における交通状況を特定する交通情報とを、相互に関連付けて格納する交通情報格納手段と、日時の入力をユーザから受け付ける入力手段と、前記入力手段を介して入力された日時に対応する前記交通情報を前記交通情報格納手段から取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、を備える。
【0009】
また、請求項2に記載のナビゲーションシステムは、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記交通情報格納手段は、前記交通情報として、道路を特定する道路情報と、当該道路の渋滞状況を特定する渋滞情報とを、相互に関連付けて格納し、前記経路探索手段は、前記入力手段を介して入力された日時に対応する前記道路情報と前記渋滞情報とを前記交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、出発地から目的地までの経路を探索する。
【0010】
また、請求項3に記載のナビゲーションシステムは、請求項2に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記入力手段は、出発地及び目的地の入力をユーザから受け付け、前記経路探索手段は、前記入力手段を介して入力された日時に対応し、且つ、当該入力手段を介して入力された出発地及び目的地を含む所定範囲内に存在する道路に対応する前記道路情報と前記渋滞情報とを前記交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、前記入力手段を介して入力された出発地から目的地までの経路を探索する。
【0011】
また、請求項4に記載のナビゲーションシステムは、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記交通情報格納手段は、前記交通情報として、車両を一意に識別する車両識別情報と、車両の位置を特定する位置情報とを、相互に関連付けて格納し、前記経路探索手段は、前記入力手段を介して入力された日時に対応する前記車両識別情報と前記位置情報とに基づき、当該日時の前後所定時間内に前記出発地を通過し、その後に前記目的地に到達した車両を特定し、当該特定した車両が前記出発地から前記目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定し、当該特定した経路及び所要時間に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する。
【0012】
また、請求項5に記載のナビゲーション方法は、日時を特定する日時情報と、当該日時における交通状況を特定する交通情報とを、相互に関連付けて記憶手段に格納する交通情報格納ステップと、日時の入力をユーザから受け付ける入力ステップと、前記入力ステップで入力された日時に対応する前記交通情報を前記記憶手段から取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、を含む。
【0013】
また、請求項6に記載のナビゲーションプログラムは、請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載のナビゲーションシステム、請求項5に記載のナビゲーション方法、及び請求項6に記載のナビゲーションプログラムによれば、経路探索手段は、入力手段を介してユーザから入力された日時に対応する交通情報を交通情報格納手段から取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索するので、現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の交通情報に基づいて経路探索を行うことができ、ユーザの所望する交通情報に基づく経路案内を行うことができる。
【0015】
請求項2に記載のナビゲーションシステムによれば、経路探索手段は、入力手段を介してユーザから入力された日時に対応する道路情報と渋滞情報とを交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、出発地から目的地までの経路を探索するので、現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の渋滞状況を考慮した経路探索を行うことができる。
【0016】
請求項3に記載のナビゲーションシステムによれば、経路探索手段は、入力手段を介してユーザから入力された日時に対応し、且つ、入力手段を介してユーザから入力された出発地及び目的地を含む所定範囲内に存在する道路に対応する道路情報と渋滞情報とを交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、入力手段を介してユーザから入力された出発地から目的地までの経路を探索するので、入力手段を介してユーザから入力された出発地から目的地までの経路探索に必要な道路情報及び渋滞情報のみを利用して効率的に経路探索を行うことができる。
【0017】
請求項4に記載のナビゲーションシステムによれば、経路探索手段は、入力手段を介してユーザから入力された日時に対応する車両識別情報と位置情報とに基づき、当該日時の前後所定時間内に出発地を通過し、その後に目的地に到達した車両を特定し、当該特定した車両が出発地から目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定し、当該特定した経路及び所要時間に基づき、出発地から目的地までの経路を探索するので、現在における交通状況と類似しているとユーザが考える日時の交通状況下で実際に出発地から目的地まで走行した車両の走行経路を案内することができ、例えば最も所要時間の短かった経路を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1に係るナビゲーションシステムを例示するブロック図である。
【図2】交通情報DBに格納されている情報を例示した表である。
【図3】ナビゲーション処理のフローチャートである。
【図4】案内制御部により経路案内が行われる出発地から目的地までの経路を例示した図であり、図4(a)は経路探索部が通常の方法を用いて探索した経路を示す図、図4(b)は入力部を介してユーザから入力された出発地及び目的地、並びに日時に対応する過去の交通情報を利用して経路探索部が探索した経路を示す図である。
【図5】交通情報DBに格納されている情報を例示した表である。
【図6】実施の形態2に係るナビゲーション処理のフローチャートである。
【図7】変形例に係る交通情報DBに格納されている情報を例示した表である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これらの各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係るナビゲーションシステムについて説明する。この実施の形態1は、入力手段を介してユーザから入力された日時に対応する道路情報と渋滞情報とを交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、出発地から目的地までの経路を探索する形態である。
【0021】
(構成)
最初に、実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成について説明する。図1は、本実施の形態1に係るナビゲーションシステムを例示するブロック図である。図1に示すように、ナビゲーションシステム1は、車載装置2とセンター装置3とを備えており、これらの車載装置2とセンター装置3とはネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されている。
【0022】
(構成−車載装置)
車載装置2は、通信部21、入力部22、現在位置検出処理部23、ディスプレイ24、制御部25、及び、データ記録部26を備えている。
【0023】
(構成−車載装置−通信部)
通信部21は、センター装置3との間でネットワーク4を介して各種情報の送受信を行うための通信手段であり、公知のネットワークインタフェースを用いて構成することができる。
【0024】
(構成−車載装置−入力部)
入力部22は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力手段である。この入力部22の具体的な構成は任意であり、例えば、ディスプレイ24の前面に設けたタッチパネル、押しボタン、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいは、音声入力を受け付けるマイクの如き音声認識手段を用いて入力部22を構成することができる。
【0025】
(構成−車載装置−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部23は、車載装置2が取り付けられた車両の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在位置検出処理部23は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、車両の現在の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0026】
(構成−車載装置−ディスプレイ)
ディスプレイ24は、制御部25の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ24の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0027】
(構成−車載装置−制御部)
制御部25は、車載装置2を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(後述するセンター装置3の制御部32についても同じ)。特に、実施の形態1に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワーク4を介して車載装置2にインストールされることで、制御部25の各部を実質的に構成する。
【0028】
この制御部25は、機能概念的に、経路探索部25a、及び案内制御部25bを備えている。経路探索部25aは、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段である。案内制御部25bは、経路探索部25a、32aにより探索された経路を案内するための制御を行う案内制御手段である。これらの制御部25の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0029】
(構成−車載装置−データ記録部)
データ記録部26は、車載装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述するセンター装置3のデータ記録部33についても同じ)。
【0030】
このデータ記録部26は、地図情報データベース26a(以下、データベースを「DB」と称する)を備えている。地図情報DB26aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、法定速度、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、施設データ(各施設の位置、各施設の種別等)、地形データ、地図をディスプレイ24に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0031】
(構成−センター装置)
センター装置3は、通信部31、制御部32、及び、データ記録部33を備えている。
【0032】
(構成−センター装置−通信部)
通信部31は、車載装置2との間でネットワーク4を介して各種情報の送受信を行うための通信手段であり、公知のネットワークインタフェースを用いて構成することができる。
【0033】
(構成−センター装置−制御部)
制御部32は、センター装置3を制御する制御手段である。特に、実施の形態1に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワーク4を介してセンター装置3にインストールされることで、制御部32の各部を実質的に構成する。
【0034】
この制御部32は、機能概念的に、経路探索部32aを備えている。経路探索部32aは、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段である。この制御部32の構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0035】
(構成−センター装置−データ記録部)
データ記録部33は、センター装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、交通情報DB33aを備えている。交通情報DB33aは、日時を特定する日時情報と、当該日時における交通状況を特定する交通情報とを、相互に関連付けて格納する交通情報格納手段である。図2は、交通情報DB33aに格納されている情報を例示した表である。この図2に示すように、交通情報DB33aには、項目「日時」及び「交通情報」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。この内、項目「日時」に対応して格納される情報は、日時を特定する日時情報である。図2の例では、年月日及び時間帯を特定する情報(例えば2011年4月30日の0時00分から1時00分までの時間帯を特定する情報として「2011/4/30 0:00〜1:00」等)が格納されている。また、項目「交通情報」に対応して格納される情報は、交通状況を特定する交通情報であり、小項目「道路リンク」及び「渋滞状況」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。小項目「道路リンク」に対応して格納される情報は、道路を特定する道路情報であり、例えば道路リンクのリンク番号(図2では「A」等)が格納される。小項目「渋滞状況」に対応して格納される情報は、道路の渋滞状況を特定する渋滞情報である。図2の例では、道路が渋滞していることを示す「渋滞」、渋滞の水準までは達していないが道路が混雑していることを示す「混雑」、又は道路が渋滞していないことを示す「渋滞無し」のいずれかの情報が格納されている。これらの情報は、道路交通情報や各車両から収集されたプローブ情報に基づき、随時交通情報DB33aに格納されるものとする。
【0036】
(処理−ナビゲーション処理)
次に、このように構成されたナビゲーションシステム1によって実行されるナビゲーション処理について説明する。図3は、ナビゲーション処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。このナビゲーション処理は、例えば、車載装置2に電源が投入され、経路案内を指示する旨の操作入力が入力部22により受け付けられた場合に起動される。
【0037】
ナビゲーション処理の起動後、車載装置2の案内制御部25bは、入力部22によりユーザからの出発地及び目的地の入力が受け付けられるまで待機する(SA1、No)。ここで、「出発地の入力」には、入力部22を介したユーザの操作入力により出発地が直接入力あるいは選択される場合の他、現在位置検出処理部23により検出された現在位置を出発地として設定する旨のユーザからの入力が受け付けられる場合も含む。また、「目的地の入力」とは、入力部22を介したユーザの操作入力により最終目的地が入力される場合の他、既に設定されている複数の目的地が入力部22を介したユーザの操作入力により並べ替えられ、異なる目的地が最終目的地として設定される場合、あるいは、既に設定されている最終目的地が消去され、他の目的地が最終目的地として設定される場合等も含む。
【0038】
入力部22によりユーザからの出発地及び目的地の入力が受け付けられると(SA1、Yes)、経路探索部25aは、センター装置3の交通情報DB33aに格納されている過去の交通情報を経路探索に利用することの要否を確認する(SA2)。例えば経路探索部25aは、過去の交通情報を経路探索に利用することの要否を確認する旨のメッセージをディスプレイ24に出力させ、過去の交通情報を利用するか否かの選択を入力部22を介して受け付ける。
【0039】
続いて経路探索部25aは、過去の交通情報を経路探索に利用するか否かを判定する(SA3)。例えば経路探索部25aは、過去の交通情報を利用する旨の入力が入力部22を介して受け付けられた場合には過去の交通情報を経路探索に利用すると判定し、過去の交通情報を利用しない旨の入力が入力部22を介して受け付けられた場合には過去の交通情報を経路探索に利用しないと判定する。
【0040】
その結果、過去の交通情報を経路探索に利用しない場合(SA3、No)、経路探索部25aは通常の方法(例えば、現在の道路交通情報や各車両から収集したプローブ情報、あるいは現在日時に対応する過去の道路交通情報やプローブ情報等を用いて、ダイクストラ法等の公知の経路探索手法により経路コストが最小となる経路を探索する方法)を用いて、出発地から目的地までの経路を探索する(SA4)。
【0041】
一方、過去の交通情報を経路探索に利用する場合(SA3、Yes)、経路探索部25aは、ユーザから日時の入力を受け付けるための画面をディスプレイ24に表示させる(SA5)。例えば経路探索部25aは、「年月日及び時間帯を入力してください」とのメッセージや、年月日及び時間帯の入力欄をディスプレイ24に表示させる。
【0042】
次に、経路探索部25aは、入力部22によりユーザからの日時の入力が受け付けられるまで待機する(SA6、No)。入力部22によりユーザからの日時の入力が受け付けられた場合(SA6、Yes)、経路探索部25aは、SA1で入力部22を介してユーザから入力された出発地及び目的地、並びにSA6で入力部22を介してユーザから入力された日時のそれぞれを特定する情報を、通信部21によりネットワーク4を介してセンター装置3に送信させる(SA7)。
【0043】
センター装置3の経路探索部32aは、SA7で車載装置2から送信された情報に基づき、SA1で入力部22を介してユーザから入力された出発地及び目的地を含む所定範囲を特定する(SA8)。例えば経路探索部32aは、出発地と目的地との両方が含まれる行政区域(都道府県や市区町村等)を所定範囲として特定する。
【0044】
続いて経路探索部32aは、SA7で車載装置2から送信された情報に基づき、SA6で入力部22を介してユーザから入力された日時に対応し、且つ、SA8で特定した所定範囲内に存在する道路に対応する道路情報と渋滞情報とを交通情報DB33aから取得する(SA9)。例えば経路探索部32aは、SA6で入力部22を介してユーザから入力された年月日及び時間帯に対応する道路情報及び渋滞情報のうち、SA8で特定した行政区域内に含まれる道路リンクに対応する道路情報及び渋滞情報を交通情報DB33aから取得する。
【0045】
そして、経路探索部32aは、SA9で取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、SA1で入力部22を介してユーザから入力された出発地から目的地までの経路を探索する(SA10)。例えば経路探索部32aは、SA9で取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、道路リンク毎に、道路リンクにおける渋滞状況に応じた重み係数(例えば「渋滞」が1.2、「混雑」が1.1、「渋滞無し」が1.0等)を当該道路リンクの経路コストに乗算し、出発地から目的地までの経路を構成する各道路リンクの経路コストの総和が最小となるように、経路探索を行う。なお、SA6において入力部22を介して複数の時間帯がユーザから入力された場合には、各時間帯における渋滞状況に応じた重み係数の平均値を道路リンク毎に算出し、当該算出値を当該道路リンクの経路コストに乗算し、出発地から目的地までの経路を構成する各道路リンクの経路コストの総和が最小となるように、経路探索を行う。あるいは、各時間帯に対応する道路情報と渋滞情報とに基づき、時間帯毎に経路を探索するようにしてもよい。
【0046】
続いて経路探索部32aは、SA10における経路探索結果を、通信部31からネットワーク4を介して車載装置2に送信させる(SA11)。例えば経路探索部32aは、SA10で探索された出発地から目的地までの経路を構成する各道路リンクのリンク番号を車載装置2に送信する。その後、センター装置3の制御部32はナビゲーション処理を終了する。
【0047】
SA4で経路探索部25aが通常の方法を用いて出発地から目的地までの経路を探索した後、又は、入力部22を介してユーザから入力された出発地及び目的地、並びに日時のそれぞれを特定する情報をSA7でセンター装置3に送信し、SA11でSA10における経路探索結果をセンター装置3から受信した後、車載装置2の案内制御部25bは、出発地から目的地までの経路を案内するための制御を行う(SA12)。経路案内の具体的な内容は任意で、公知のナビゲーションシステムにおける経路案内と同様に行うことができる。
【0048】
図4は案内制御部25bにより経路案内が行われる出発地から目的地までの経路を例示した図であり、図4(a)はSA4で経路探索部25aが通常の方法を用いて探索した経路を示す図、図4(b)は入力部22を介してユーザから入力された出発地及び目的地、並びに日時に対応する過去の交通情報を利用して、SA10で経路探索部32aが探索した経路を示す図である。
【0049】
例えば、野球の試合やコンサート等、不定期のイベントが開催されることにより、出発地から目的地までの最短経路を構成する経路上の所定の道路に渋滞が発生する可能性が高い場合であっても、当該所定の道路についての現在の交通情報を取得できない場合や、現在日時に対応する過去の日時においては渋滞が発生していない場合には、通常の方法では当該所定の道路における渋滞発生の可能性を考慮できない。このため、SA4で経路探索部25aが通常の方法を用いて経路を探索した場合、図4(a)に例示したように、上記所定の道路に渋滞が発生しないことを前提としているために当該所定の道路を含む経路が探索され、実際には当該所定の道路に発生した渋滞に巻き込まれる可能性がある。
【0050】
一方、野球の試合やコンサート等、不定期のイベントが開催されることをユーザが知っており、同様のイベントが同じ場所で過去に開催された日時と、出発地及び目的地とを入力部22を介して入力した場合、SA10において、当該入力された日時と、出発地及び目的地とに対応する過去の交通情報を利用して、経路探索部32aは出発地から目的地までの経路を探索する。これにより、現在における渋滞状況と類似していると考えれられる過去の渋滞状況を考慮した経路探索を行うことができ、図4(b)に例示したように、渋滞が発生する可能性が高い上記所定の道路を回避した経路を案内することができる。このように、現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の渋滞状況を考慮した経路探索を行うことで、効果的に渋滞を回避することができる。
【0051】
図3に戻り、SA12の処理の後、車載装置2の制御部25はナビゲーション処理を終了する。
【0052】
(効果)
このように実施の形態1によれば、経路探索部32aは、入力部22を介してユーザから入力された日時に対応する交通情報を交通情報DB33aから取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索するので、現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の交通情報に基づいて経路探索を行うことができ、ユーザの所望する交通情報に基づく経路案内を行うことができる。
【0053】
特に、経路探索部32aは、入力部22を介してユーザから入力された日時に対応する道路情報と渋滞情報とを交通情報DB33aから取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、出発地から目的地までの経路を探索するので、現在の状況に類似しているとユーザが考える日時の渋滞状況を考慮した経路探索を行うことができる。
【0054】
また、経路探索部32aは、入力部22を介してユーザから入力された日時に対応し、且つ、入力部22を介してユーザから入力された出発地及び目的地を含む所定範囲内に存在する道路に対応する道路情報と渋滞情報とを交通情報DB33aから取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、入力部22を介してユーザから入力された出発地から目的地までの経路を探索するので、入力部22を介してユーザから入力された出発地から目的地までの経路探索に必要な道路情報及び渋滞情報のみを利用して効率的に経路探索を行うことができる。
【0055】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、入力手段を介してユーザから入力された日時に対応する車両識別情報と位置情報とに基づき、当該日時の前後所定時間内に出発地を通過し、その後に目的地に到達した車両を特定し、当該特定した車両が出発地から目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定し、当該特定した経路及び所要時間に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0056】
(構成−センター装置−データ記録部)
実施の形態2に係る交通情報DB33aは、交通情報として、車両を一意に識別する車両識別情報と、車両の位置を特定する位置情報とを、相互に関連付けて格納する。図5は、交通情報DB33aに格納されている情報を例示した表である。この図5に示すように、交通情報DB33aには、項目「日時」及び「交通情報」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。この内、項目「日時」に対応して格納される情報は、日時を特定する日時情報である。図5の例では、年月日及び時刻を特定する情報(例えば2011年4月30日の0時00分を特定する情報として「2011/4/30 0:00」等)が格納されている。また、項目「交通情報」に対応して格納される情報は、交通状況を特定する交通情報であり、小項目「車両ID」及び「位置」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。小項目「車両ID」に対応して格納される情報は、車両を一意に識別する車両識別情報である(図5では「X」等)。小項目「位置」に対応して格納される情報は、車両の位置を特定する位置情報である。図5の例では、車両の位置座標が位置情報として格納されている(図5では「(35.68281,139.76635)」等)。これらの情報は、各車両から収集されたプローブ情報に基づき、随時交通情報DB33aに格納されるものとする。
【0057】
(処理−ナビゲーション処理)
次に、実施の形態2に係るナビゲーション処理について説明する。図6は、実施の形態2に係るナビゲーション処理のフローチャートである。なお、SB1からSB4は図3のSA1からSA4と、SB6からSB7は図3のSA6からSA7と、それぞれ同様であるので、説明を省略する。
【0058】
SB3の判定の結果、過去の交通情報を経路探索に利用する場合(SB3、Yes)、経路探索部25aは、日時の入力をユーザから受け付けるための画面をディスプレイ24に表示させる(SB5)。例えば経路探索部25aは、「年月日及び時刻を入力してください」とのメッセージや、年月日及び時刻の入力欄をディスプレイ24に表示させる。
【0059】
SB7の処理の後、センター装置3の経路探索部32aは、SB7で車載装置2から送信された情報に基づき、SB6で入力部22を介してユーザから入力された日時の前後所定時間内に、SB1で入力部22を介してユーザから入力された出発地を通過した車両を抽出する(SB8)。例えば経路探索部32aは、SB6で入力部22を介してユーザから入力された日時の前後所定時間内に含まれる日時に関連づけられている車両識別情報及び位置情報を交通情報DB33aから取得し、当該取得した車両識別情報及び位置情報に基づき、SB6で入力部22を介してユーザから入力された日時の前後所定時間内における各車両の走行経路を特定する。そして、当該特定した走行経路上にSB1で入力部22を介してユーザから入力された出発地が含まれる車両を抽出する。
【0060】
続いて経路探索部32aは、SB8で抽出した車両の内、SB1で入力部22を介してユーザから入力された出発地を通過した後に、SB1で入力部22を介してユーザから入力された目的地に到達した車両を特定する(SB9)。例えば経路探索部32aは、SB8で抽出した車両に対応する日時情報及び位置情報を交通情報DB33aから取得し、当該取得した日時情報及び位置情報に基づき、SB1で入力部22を介してユーザから入力された出発地を通過した後に、所定時間内(例えば24時間以内)にSB1で入力部22を介してユーザから入力された目的地に到達した車両を特定する。
【0061】
次に、経路探索部32aは、SB9で特定した車両が出発地から目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定する(SB10)。具体的には、経路探索部32aは、SB9で特定した車両に対応する日時情報及び位置情報を交通情報DB33aから取得し、当該取得した日時情報及び位置情報に基づき、当該車両が出発地から目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定する。
【0062】
続いて経路探索部32aは、SB10で特定した経路及び所要時間を、経路探索結果として通信部31からネットワーク4を介して車載装置2に送信させる(SB11)。例えば経路探索部32aは、SB9で特定した各車両が出発地から目的地までの間に走行した経路を構成する各道路リンクのリンク番号と、当該車両が出発地から目的地まで走行した際の所要時間とを、車載装置2に送信する。その後、センター装置3の制御部32はナビゲーション処理を終了する。
【0063】
SB4で経路探索部25aが通常の方法を用いて出発地から目的地までの経路を探索した後、又は、入力部22を介してユーザから入力された出発地及び目的地、並びに日時のそれぞれを特定する情報をSB7でセンター装置3に送信し、SB11で経路探索結果をセンター装置3から受信した後、車載装置2の案内制御部25bは、出発地から目的地までの経路を案内するための制御を行う(SB12)。
【0064】
SB11で経路探索結果をセンター装置3から受信した後に出発地から目的地までの経路を案内する場合、案内制御部25bは、例えば出発地から目的地まで走行した際の所要時間が最も短かった車両の走行経路を案内する。あるいは、SB9で特定した車両が出発地から目的地までの間に走行した各経路と所要時間とをディスプレイ24に表示させ、ユーザが入力部22を介して選択した経路を案内制御部25bが案内するようにしてもよい。
【0065】
このように本実施の形態2では、例えば、野球の試合やコンサート等、不定期のイベントが開催されることをユーザが知っており、同様のイベントが同じ場所で過去に開催された年月日及び出発時刻と、出発地及び目的地とを入力部22を介して入力した場合、経路探索部32aは、入力された出発時刻の前後所定時間内に出発地を通過し、その後に目的地に到達した車両を特定し、当該特定した車両が出発地から目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定する。これにより、現在における交通状況と類似していると考えれられる過去の交通状況下で実際に出発地から目的地まで走行した車両の走行経路を参照することができ、例えば最も所要時間の短かった経路を案内することができる。
【0066】
(効果)
このように実施の形態2によれば、経路探索部32aは、入力部22を介してユーザから入力された日時に対応する車両識別情報と位置情報とに基づき、当該日時の前後所定時間内に出発地を通過し、その後に目的地に到達した車両を特定し、当該特定した車両が出発地から目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定し、当該特定した経路及び所要時間に基づき、出発地から目的地までの経路を探索するので、現在における交通状況と類似しているとユーザが考える日時の交通状況下で実際に出発地から目的地まで走行した車両の走行経路を案内することができ、例えば最も所要時間の短かった経路を案内することができる。
【0067】
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0068】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0069】
(ナビゲーションシステムの構成について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、例えば、ナビゲーションシステム1を一体の装置として車両や携帯情報端末に搭載してもよい。
【0070】
(交通情報DBについて)
上述の実施の形態1では、交通情報DB33aが、交通情報として、道路を特定する道路情報と道路の渋滞状況を特定する渋滞情報とを相互に関連付けて格納する場合を例示したが、これとは異なる情報を格納するようにしてもよい。図7は、変形例に係る交通情報DB33aに格納されている情報を例示した表である。この図7に示すように、交通情報DB33aには、項目「日時」及び「交通情報」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。この内、項目「日時」に対応して格納される情報は、日時を特定する日時情報である。図7の例では、図2の交通情報DB33aと同様に、年月日及び時間帯を特定する情報(例えば2011年4月30日の0時00分から1時00分までの時間帯を特定する情報として「2011/4/30 0:00〜1:00」等)が格納されている。また、項目「交通情報」に対応して格納される情報は、交通状況を特定する交通情報であり、小項目「道路リンク」及び「平均走行時間」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。小項目「道路リンク」に対応して格納される情報は、道路を特定する道路情報であり、例えば道路リンクのリンク番号(図7では「A」等)が格納される。小項目「平均走行時間」に対応して格納される情報は、各日時においてプローブ情報を提供した各車両が各道路リンクの走行に要した時間の平均値を特定する平均走行時間情報である(図7では「3分30秒」等)。例えば、各車両の車載装置2は道路リンク毎の走行時間を計測及び記録し、当該走行時間を特定する情報をネットワーク4を介してセンター装置3に送信する。センター装置3は、各車両から送信された情報に基づき、道路リンク毎に平均走行時間を算出する。これにより、小項目「平均走行時間」に対応して格納される平均走行時間情報を取得することができる。
【0071】
この場合、図3のSA9において、センター装置3の経路探索部32aは、SA7で車載装置2から送信された情報に基づき、SA6で入力部22を介してユーザから入力された日時に対応し、且つ、SA8で特定した所定範囲内に存在する道路に対応する道路情報と平均走行時間情報とを交通情報DB33aから取得する(SA9)。例えば経路探索部32aは、SA6で入力部22を介してユーザから入力された年月日及び時間帯に対応する道路情報及び平均走行時間情報のうち、SA8で特定した行政区域内に含まれる道路リンクに対応する道路情報及び平均走行時間情報を交通情報DB33aから取得する。
【0072】
そして、経路探索部32aは、SA9で取得した道路情報と平均走行時間情報とに基づき、SA1で入力部22を介してユーザから入力された出発地から目的地までの経路を探索する(SA10)。例えば経路探索部32aは、SA9で取得した道路情報と平均走行時間情報とに基づき、出発地から目的地までの経路を構成する各道路リンクの平均走行時間の総和が最小となるように、経路探索を行う。
【0073】
(ナビゲーション処理について)
上述の各実施の形態では、センター装置3の経路探索部32aが、入力部22を介してユーザから入力された日時に対応する交通情報を交通情報DB33aから取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する場合を例として説明したが、車載装置2の経路探索部25aが、入力部22を介してユーザから入力された日時に対応する交通情報をネットワーク4を介して交通情報DB33aから取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 ナビゲーションシステム
2 車載装置
3 センター装置
4 ネットワーク
21、31 通信部
22 入力部
23 現在位置検出処理部
24 ディスプレイ
25、32 制御部
25a、32a 経路探索部
25b 案内制御部
26、33 データ記録部
26a 地図情報DB
33a 交通情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日時を特定する日時情報と、当該日時における交通状況を特定する交通情報とを、相互に関連付けて格納する交通情報格納手段と、
日時の入力をユーザから受け付ける入力手段と、
前記入力手段を介して入力された日時に対応する前記交通情報を前記交通情報格納手段から取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、
を備えるナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記交通情報格納手段は、前記交通情報として、道路を特定する道路情報と、当該道路の渋滞状況を特定する渋滞情報とを、相互に関連付けて格納し、
前記経路探索手段は、前記入力手段を介して入力された日時に対応する前記道路情報と前記渋滞情報とを前記交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、出発地から目的地までの経路を探索する、
請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記入力手段は、出発地及び目的地の入力をユーザから受け付け、
前記経路探索手段は、前記入力手段を介して入力された日時に対応し、且つ、当該入力手段を介して入力された出発地及び目的地を含む所定範囲内に存在する道路に対応する前記道路情報と前記渋滞情報とを前記交通情報格納手段から取得し、当該取得した道路情報と渋滞情報とに基づき、前記入力手段を介して入力された出発地から目的地までの経路を探索する、
請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記交通情報格納手段は、前記交通情報として、車両を一意に識別する車両識別情報と、車両の位置を特定する位置情報とを、相互に関連付けて格納し、
前記経路探索手段は、前記入力手段を介して入力された日時に対応する前記車両識別情報と前記位置情報とに基づき、当該日時の前後所定時間内に前記出発地を通過し、その後に前記目的地に到達した車両を特定し、当該特定した車両が前記出発地から前記目的地までの間に走行した経路及び所要時間を特定し、当該特定した経路及び所要時間に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する、
請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
日時を特定する日時情報と、当該日時における交通状況を特定する交通情報とを、相互に関連付けて記憶手段に格納する交通情報格納ステップと、
日時の入力をユーザから受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップで入力された日時に対応する前記交通情報を前記記憶手段から取得し、当該取得した交通情報に基づき、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、
を含むナビゲーション方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−53856(P2013−53856A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190139(P2011−190139)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】