説明

ナビゲーション装置、システム及び方法

【課題】 走行の快適性を向上することが可能なナビゲーション装置、システム及び方法を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、目的地までの経路を探索して車両乗員に提示するものであって、記憶部12と制御部13と表示部40と音声出力部50とを備えている。記憶部12は、予め決定された景観良好スポットを記憶するものであり、制御部13は、目的地までの経路上に記憶部12により記憶された景観良好スポットが存在するか否か、又は自車両の現在の進路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断する。表示部40と音声出力部50とは、景観良好スポットが存在すると判断された場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに、その旨を車両乗員に提示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、景観の良い道路や地点を通過するように経路探索を行うナビゲーション装置が知られている。このナビゲーション装置によれば、運転者は景観の良い道路や地点を走行することができ、快適な運転を行うことができる(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−185453号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のナビゲーション装置では、景観の良い道路や地点を走行するときに、その情報を通知する構成となっていないため、景観を充分に楽しむことはできない。特に、オープンカーでは屋根を開けたり、サンルーフ付き車両ではサンルーフを開けたりすることで、一層快適に走行することができるが、景観の良い道路や地点を走行するときにその情報が通知されないため、充分に快適な走行を行うことができない。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、走行の快適性を向上させることが可能なナビゲーション装置、システム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のナビゲーション装置は、車両に搭載され、目的地までの経路を探索して車両乗員に提示するものであって、記憶手段と提示手段とを備えている。記憶手段は、予め決定された景観良好スポットを記憶するものであり、提示手段は、目的地までの経路上に記憶手段により記憶された景観良好スポットが存在する場合、又は自車両の現在の進路上に景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに、その旨を車両乗員に提示するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、目的地までの経路上又は現在の進路上に景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに、その旨を車両乗員に提示するため、車両乗員は、自車両が景観良好スポットを走行しようとしていることを知ることができる。これにより、車両乗員は景観を充分に楽しむことが可能となり、走行の快適性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は、本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置を含むナビゲーションシステムの構成図である。ナビゲーションシステムは、目的地までの経路を探索して車両乗員に提示するナビゲーション装置1と、そのナビゲーション装置と情報のやり取りを行う情報センタ3とを備えている。
【0009】
ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、目的地までの経路を探索して車両乗員に提示するものであって、図1に示すように、本体部10と、外部記憶媒体20と、操作部30と、表示部(提示手段)40と、音声出力部(提示手段)50とを備えている。
【0010】
本体部10は、車両乗員により入力された目的地までの経路を探索したり、車両乗員に提示すべき情報を生成したりするものである。外部記憶媒体20は、例えばCD−ROMなどにより構成され、少なくとも道路の情報を含んだ地図情報を記憶したものである。操作部30は、車両乗員からの操作を受け付けるものであって、例えば目的地の入力や、表示される地図の縮尺の選択などを行えるようになっている。表示部40は、本体部10により探索された経路を運転者に対し画像により提示するものである。また、音声出力部50は、本体部10により探索された経路を走行できるように運転者に対し音声により右左折等の指示を行うものである。
【0011】
ここで、上記本体部10は、経路探索部11と、記憶部(記憶手段)12と、制御部(決定手段)13と、配信情報入力部14とを有している。経路探索部11は、車両乗員により入力された目的地に至るまでの経路を算出するものである。この経路探索部11は、外部記憶媒体20からの地図情報と、図示しない位置検出部からの位置情報と、入力された目的地情報とに基づいて、自車両が目的地に至るまでの経路を算出するようになっている。
【0012】
記憶部12は、予め決定された景観良好スポットを記憶するものである。ここで、景観良好スポットとは、予め景観がよいとして決定されたスポットであり、道路などの区域や特定の地点などを含む概念である。
【0013】
制御部13は、ナビゲーション装置1の全体を制御するものであり、本実施形態においては経路探索部11により探索された目的地までの経路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断するようになっている。また、制御部13は、目的地までの経路上に限らず、現在の進路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断するようになっている。すなわち、制御部13は、目的地が設定されず経路探索部11により経路が探索されていなくとも、このまま現在の進路で走行すれば景観良好スポットに到達するか否かを判断するようになっている。
【0014】
さらに、制御部13は、目的地までの経路上に景観良好スポットが存在すると判断した場合、又は自車両の現在の進路上に景観良好スポットが存在すると判断した場合、自車両が景観良好スポット手前に到達すると、表示部40及び音声出力部50にその旨の情報を送信する。これにより、表示部40及び音声出力部50は、自車両が景観良好スポットに差し掛かろうとしている旨を車両乗員に提示することとなる。さらに、制御部13は、この情報提示にあわせて、オープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを開けることを推奨する開推奨情報を表示部40及び音声出力部50に提示させる。これにより、車両乗員がオープンカーの屋根やサンルーフや窓等を開けて景観をより楽しめるようにすることができる。
【0015】
配信情報入力部14は、情報センタ3において予め調査等された景観に関する情報を受信したり、他車両が景観を楽しもうとしてオープンカーの屋根、サンルーフ、又は窓を開けたことを示す開閉情報を受信したりするようになっている。
【0016】
また、上記制御部13は、外気温センサ101、車速センサ102、ワイパー作動状態センサ103、開閉SW104及びオープンカーの屋根、サンルーフ又は窓などの開閉部105から情報を入力するようになっている。具体的に制御部13は、外気温センサ101から外気温の情報を入力し、車速センサ102から現在の自車両の車速情報を入力し、ワイパー作動状態センサ103から現在ワイパーが作動しているか否かの情報、及び作動速度の情報を入力するようになっている。また、制御部13は、開閉SW104から車両乗員による開閉部105の開閉操作がされたか否かの情報を入力し、開閉部105から現在屋根等が開状態であるか及び閉状態であるかなどの情報を入力するようになっている。なお、本実施形態では、開閉SW104の操作によって開閉部105が開閉することは言うまでもない。
【0017】
さらに、上記制御部13は、景観良好スポットを決定する決定機能を有している。すなわち、制御部13は、配信情報入力部14により入力した景観に関する情報及び他車両の開閉情報、外部記憶媒体20などに記憶される走行道路の周辺地形、並びに記憶部12などに記憶される自車両の開閉情報から、景観が良好であると推測されるスポットを決定するようになっている。ここで、地形は景観に重要な要素である。また、予め調査等されて配信されてきた景観に関する情報は信頼がおける情報である。また、オープンカーの屋根などは景観が良いところで開けられる可能性が高く、開閉情報は景観と密接な関係がある。制御部13は、このような情報をもとに景観良好スポットを決定するようになっている。また、記憶部12は決定された景観良好スポットを記憶するようになっている。なお、制御部13は、上記の全情報に限らず、1つ以上の情報から景観良好スポットを決定するようにしてもよい。
【0018】
情報センタ3は、管理サーバ(管理手段)60及び送信アンテナ(送信手段)70を備えている。管理サーバ60は、各種情報を記憶及び管理するものであり、上記した景観情報や開閉情報を記憶し、これらが最新の情報となるように更新などの管理を行っている。また、送信アンテナ70は、管理サーバ60により管理される情報をナビゲーション装置1に送信するものである。
【0019】
次に、本実施形態に係るナビゲーション方法を説明する。図2は、第1実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートでは、ナビゲーション装置1が屋根開閉機能付きのオープンカーに搭載されているものとし、景観良好スポットでは屋根を開けるものとして説明する。
【0020】
まず、制御部13は、操作部30を介して目的地が設定されたか否かを判断する(ST1)。目的地が設定されたと判断した場合(ST1:YES)、経路探索部11は自車両が目的地に至るまでの経路を探索する(ST2)。そして、表示部40及び音声出力部50は経路を車両乗員に提示していく(ST3)。
【0021】
その後、制御部13は、経路探索部11により探索された経路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断する(ST4)。経路上に景観良好スポットが存在しないと判断した場合(ST4:NO)、図2に示す処理は終了する。
【0022】
一方、経路上に景観良好スポットが存在すると判断した場合(ST4:YES)、制御部13は、現在位置が景観良好スポットの手前であるか否かを判断する(ST5)。ここで、現在位置が景観良好スポットの手前でないと判断した場合(ST5:NO)、景観良好スポットの手前であると判断されるまで、この処理が繰り返される。
【0023】
また、現在位置が景観良好スポットの手前であると判断した場合(ST5:YES)、表示部40及び音声出力部50は、景観良好スポットに差し掛かろうとしている旨を車両乗員に対して提示すると共に、屋根を開けることを推奨する開推奨情報を提示する(ST6)。その後、図2に示す処理は終了する。
【0024】
ところで、目的地が設定されていないと判断した場合(ST1:NO)、制御部13は、現在の進路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断する(ST7)。例えば、自車両が道路を直進走行している場合、制御部13は右左折を考慮することなく、直進し続けたときに自車両が景観良好スポットに到達するかを判断する。
【0025】
そして、到達すると判断した場合、すなわち現在の進路上に景観良好スポットが存在すると判断した場合(ST7:YES)、上記ステップST5,ST6を経て、図2に示す処理は終了する。他方、現在の進路上に景観良好スポットが存在しないと判断した場合(ST7:NO)、上記ステップST5,ST6は実行されることなく、図2に示す処理は終了する。
【0026】
このようにして、本実施形態に係るナビゲーション装置1及び方法によれば、目的地までの経路上又は現在の進路上に景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに、その旨を車両乗員に提示するため、車両乗員は、自車両が景観良好スポットを走行しようとしていることを知ることができる。これにより、車両乗員は景観を充分に楽しむことが可能となり、走行の快適性を向上させることができる。
【0027】
また、目的地までの経路上又は現在の進路上に景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに、オープンカーの屋根やサンルーフや窓等を開けることを推奨する開推奨情報を提示することとしている。このため、運転者がオープンカーの屋根やサンルーフや窓等を開けて景観をより楽しめるように情報提示することとなり、一層走行の快適性を向上させることができる。
【0028】
また、走行道路の周辺地形と、配信されてきた景観についての情報と、オープンカーの屋根などの自車両や他車両の開閉情報とのうち、いずれか1つ以上の情報から景観良好スポットを決定して記憶することとしている。ここで、地形は景観に重要な要素である。また、予め調査等されて配信されてきた景観についての情報は信頼がおける情報である。また、オープンカーの屋根などは景観が良いところで開けられる可能性が高く、開閉情報は景観と密接な関係がある。このように、上記情報に基づいて景観良好スポットを決定することで、正確に景観が良いスポットを景観良好スポットとして決定し、記憶することができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係るナビゲーション装置は、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
【0030】
第2実施形態に係るナビゲーション装置2は、以下の2点で第1実施形態のものと大きく異なっている。1つ目の相違点として第2実施形態に係るナビゲーション装置2は、景観良好スポットの前後で自車両が停車できるように停車スペースを探索するようになっている。ここで、上記停車とは、駐車及び停車の双方を含む概念である。2つ目の相違点として第2実施形態に係るナビゲーション装置2は、開推奨情報の提示を中止する機能を備えている。以下、詳細に説明する。
【0031】
まず、1つ目の相違点を詳細に説明する。第2実施形態において制御部13は停車スペースを検索する検索手段としての機能を有している。具体的に、制御部13は、目的地までの経路上又は自車両の現在の進路上に景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに自車両が停車できるスペースを検索する第1検索機能を有している。そして、表示部40及び音声出力部50は、制御部13の第1検索機能により検索されたスペースの位置を車両乗員に提示する構成となっている。このため、第2実施形態では、景観良好スポットに差し掛かるまえに自車両をスペースに停車させることができ、運転者がオープンカーの屋根等を開ける操作を確実に行うようにすることができる。
【0032】
また、第2実施形態において制御部13は、景観良好スポットを通り過ぎたあとに自車両が停車できるスペースを検索する第2検索機能を有し、表示部40及び音声出力部50は、制御部13の第2検索機能により検索されたスペースの位置を車両乗員に提示する構成となっている。このため、第2実施形態では、景観良好スポットを通り過ぎて開けておく必要がないオープンカーの屋根等を開放し続けることなく、スペースに停車して閉めることができるようになっている。
【0033】
さらに、第2実施形態において制御部13は、自車両が走行している場合であって、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえにオープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを開ける旨の車両運転者の意思が確認されたとき、又は、自車両が前記景観良好スポットを通り過ぎたあとにオープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを閉める旨の車両運転者の意思が確認されたときに、自車両が停車できるスペースを検索する第3検索機能を有している。そして、表示部40及び音声出力部50は、制御部13の第3検索機能により検索されたスペースの位置を車両乗員に提示するようになっている。
【0034】
すなわち、走行中にオープンカーの屋根等を開閉することは容易でなく運転者にとって煩わしい可能性があるため、車両運転者からの開閉の意思が確認されたときに、停車できるスペースを検索して提示する。これにより、オープンカーの屋根等の開閉操作を容易に行わせ、一層走行の快適性を向上させることができるようにしている。具体的に本実施形態のナビゲーション装置2は、車両運転者の意思として、開閉SW104の操作を確認した場合に、停車スペースを検索するようになっている。なお、制御部13は、開閉SW104の操作の操作に限らず、運転者の視線方向や発話内容などから車両運転者の意思を確認するようにしてもよい。
【0035】
また、第2実施形態において記憶部12は、法規上停車が規制される法規制情報を記憶する第2記憶手段としての機能を有している。このため、制御部13の上記第1〜第3検索機能は、法規制情報から停車が規制されていない箇所を、停車できるスペースとして検索することとなる。これにより、第2実施形態に係るナビゲーション装置2は、例えば広いスペースが存在するからといって停車が規制された箇所を停車スペースとして検索しないようにすることができる。
【0036】
次に、2つ目の相違点を詳細に説明する。第2実施形態において制御部13は開推奨情報の提示を中止する中止手段として機能を有している。制御部13は、中止機能により、自車両の経路上又は現在の進路上に存在する渋滞の情報、自車両周辺の気象の情報、自車両周辺の大気汚染に関する情報、及び自車両周辺の気温の情報から、開推奨情報の提示を中止させるか否かを判断する。そして、制御部13は、中止機能により中止すべきと判断したときに表示部40及び音声出力部50による開推奨情報の提示を中止させる。
【0037】
ここで、渋滞により他車両の排ガスが周辺に多く存在する場合や、自車両周辺で雨や雪などが降っている場合や、大気が汚染されている場合や、非常に寒い場合などには、オープンカーの屋根などを開けることは決して望ましいとはいえず、却って走行の快適性を損ねる可能性がある。このため、制御部13の中止機能は、上記情報から開推奨情報の提示を中止すべきか否かを判断することで、オープンカーの屋根などを開けるべきかを正確に判断して、車両乗員に開推奨情報を提示するようにしている。
【0038】
第2実施形態において渋滞情報、気象情報、大気汚染に関する情報及び気温情報は、配信情報入力部14により情報センタ3から受信されるようになっている。すなわち、管理サーバ60は、渋滞の情報、気象の情報、大気汚染に関する情報、及び気温の情報を管理し、送信アンテナ70は、管理サーバ60により管理される渋滞の情報、気象の情報、大気汚染に関する情報、及び気温の情報のを、ナビゲーション装置3に送信することとなる。
【0039】
なお、渋滞情報は車速センサ102からの信号をもとに取得されてもよいし、気象情報はワイパー作動状態センサ103からの信号をもとに取得されてもよい。さらに、気温情報は外気温センサ101からの信号をもとに取得されてもよい。また、渋滞情報とは、渋滞のみならず、通行止めなど渋滞の発生に起因する情報を含むものであってもよい。
【0040】
次に、第2実施形態に係るナビゲーション方法を、図3〜図6を参照して説明する。図3及び図4は、第2実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートである。なお、図3及び図4に示すフローチャートでは、ナビゲーション装置2が屋根開閉機能付きのオープンカーに搭載されているものとし、景観良好スポットでは屋根を開けるものとして説明する。
【0041】
まず、制御部13は、操作部30を介して目的地が設定されたか否かを判断する(ST11)。目的地が設定されたと判断した場合(ST11:YES)、経路探索部11は自車両が目的地に至るまでの経路を探索する(ST12)。そして、制御部13は、経路探索部11により探索された経路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断する(ST13)。
【0042】
経路上に景観良好スポットが存在しないと判断した場合(ST13:NO)、表示部40及び音声出力部50は、ステップST12において探索された経路を車両乗員に提示していき(ST14)、その後、図3及び図4に示す処理は終了する。一方、経路上に景観良好スポットが存在すると判断した場合(ST13:YES)、処理はステップST15に移行する。
【0043】
また、目的地が設定されていないと判断した場合(ST11:NO)、制御部13は、現在の進路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断する(ST16)。そして、現在の進路上に景観良好スポットが存在しないと判断した場合(ST16:NO)、表示部40及び音声出力部50は、ステップST12において探索された経路を車両乗員に提示していき(ST17)、その後、図3及び図4に示す処理は終了する。一方、現在の進路上に景観良好スポットが存在すると判断した場合(ST16:YES)、処理はステップST15に移行する。
【0044】
ステップST15において、表示部40及び音声出力部50は、例えば「屋根開?」と提示し、景観良好スポット走行時にオープンカーの屋根を開けるか否かを車両乗員に問い合わせる(ST15)。そして、制御部13は、車両乗員から屋根を開ける旨の指示があったか否かを判断する(ST18)。開ける旨の指示がなかったと判断した場合(ST18:NO)、処理は図4のステップST23に移行する。
【0045】
また、車両乗員から屋根を開ける旨の指示があったと判断した場合(ST18:YES)、表示部40及び音声出力部50は、例えば「通過後閉?」と提示し、景観良好スポット通過後にオープンカーの屋根を閉めるか否かを車両乗員に問い合わせる(ST19)。そして、制御部13は、車両乗員から、景観良好スポット通過後に屋根を閉める旨の指示があったか否かを判断する(ST20)。
【0046】
屋根を閉める旨の指示があったと判断した場合(ST20:YES)、制御部13は、第2検索機能により、景観良好スポット通過後の停車スペースを検索する(ST21)。そして、処理はステップST22に移行する。一方、屋根を閉める旨の指示がなかったと判断した場合(ST20:NO)、ステップST21の処理は行われることなく、処理はステップST22に移行する。
【0047】
ステップST22において制御部13は、第1検索機能により、景観良好スポット通過前の停車スペースを検索する(ST22)。その後、図4に示すように、表示部40及び音声出力部50は、ステップST12において探索された経路を車両乗員に提示する(ST23)。
【0048】
その後、制御部13は、現在位置が景観良好スポットの手前であるか否かを判断する(ST24)。ここで、現在位置が景観良好スポットの手前でないと判断した場合(ST24:NO)、景観良好スポットの手前であると判断されるまで、この処理が繰り返される。一方、現在位置が景観良好スポットの手前であると判断した場合(ST24:YES)、表示部40及び音声出力部50は、景観良好スポットに差し掛かろうとしている旨を車両乗員に対して提示する(ST25)。
【0049】
次いで、制御部13は、開閉部105からの情報を入力し、現在屋根が開状態であるか否かを判断する(ST26)。開状態であると判断した場合(ST26:YES)、処理はステップST32に移行する。他方、開状態でないと判断した場合(ST26:NO)、制御部13は、中止機能により、開推奨情報の提示を中止するか否かを判断する(ST27)。そして、制御部13は、開推奨情報の提示を中止すべきと判断した場合に中止フラグをオンにし、中止すべきでないと判断した場合に中止フラグをオフにする。
【0050】
次に、制御部13は、中止フラグがオンであるか否かを判断する(ST28)。中止フラグがオンでないと判断した場合(ST28:NO)、表示部40及び音声出力部50は開推奨情報を提示し、その後処理はステップST30に移行する。他方、中止フラグがオンであると判断した場合(ST28:YES)、表示部40及び音声出力部50は開推奨情報を提示することなく、処理はステップST32に移行する。
【0051】
ステップST30において景観良好スポット通過前の停車スペースを検索済であるか否かを判断する(ST30)。景観良好スポット通過前の停車スペースを検索済であると判断した場合(ST30:YES)、表示部40及び音声出力部50は、景観良好スポット通過前の停車スペースを提示し(ST31)、その後、処理はステップST32に移行する。また、景観良好スポット通過前の停車スペースを検索済でないと判断した場合(ST30:NO)、停車スペースの提示は行われることなく、処理はステップST32に移行する。
【0052】
ステップST32において、制御部13は景観良好スポットを通過したか否かを判断する(ST32)。景観良好スポットを通過していないと判断した場合(ST32:NO)、通過したと判断するまで、この処理が繰り返される。一方、景観良好スポットを通過したと判断した場合(ST32:YES)、制御部13は、開閉部105からの情報を入力し、現在屋根が閉状態であるか否かを判断する(ST33)。閉状態であると判断した場合(ST33:YES)、図4に示す処理は終了する。
【0053】
他方、閉状態でないと判断した場合(ST33:NO)、制御部13は、景観良好スポット通過後の停車スペースを検索済であるか否かを判断する(ST34)。景観良好スポット通過後の停車スペースを検索済であると判断した場合(ST34:YES)、表示部40及び音声出力部50は、景観良好スポット通過後の停車スペースを提示し(ST35)、その後、図4に示す処理は終了する。一方、景観良好スポット通過後の停車スペースを検索済でないと判断した場合(ST34:NO)、停車スペースの提示は行われることなく、図4に示す処理は終了する。
【0054】
次に、図4に示したステップST27の処理の詳細を説明する。図5は、図4に示したステップST27の処理の詳細を示すフローチャートである。図5に示すように、まず配信情報入力部14は気象情報を入力する(ST41)。次に、配信情報入力部14は渋滞情報を含む交通情報を入力する(ST42)。次いで、配信情報入力部14は、季節情報や時刻情報を入力する(ST43)。
【0055】
次いで、制御部13は、ステップST41において入力された気象情報から、気象が悪化しているか否かを判断する(ST44)。例えば雨が降っているなど気象が悪化していると判断した場合(ST44:YES)、制御部13は中止フラグをオンとし(ST45)、図5に示す処理は終了する。
【0056】
他方、例えば晴れているなど気象が悪化していないと判断した場合(ST44:NO)、制御部13は、ステップST42において入力された交通情報から、交通状況が悪化しているか否かを判断する(ST46)。例えば渋滞や通行止めが存在し、交通状況が悪化していると判断した場合(ST46:YES)、制御部13は中止フラグをオンとし(ST45)、図5に示す処理は終了する。
【0057】
また、交通状況が悪化していないと判断した場合(ST46:NO)、制御部13は、季節や時刻などの要因から、開推奨情報を中止すべきか否かを判断する(ST47)。例えば季節情報や時刻情報から気温を判断して気温が低いと判断した場合など、制御部13は開推奨情報を中止すべきと判断し(ST47:YES)、制御部13は中止フラグをオンとし(ST45)、図5に示す処理は終了する。一方、例えば季節情報や時刻情報から温暖であるなどと判断した場合、制御部13は開推奨情報を中止すべきでないと判断し(ST47:NO)、図5に示す処理は終了する。
【0058】
なお、図5に示す処理では大気汚染に関する情報に基づいて、中止フラグをオンとするか否かが判断されていないが、大気汚染に関する情報に基づいて判断を行うようにしてもよい。
【0059】
以上、第2実施形態に係るナビゲーション装置2は、図3〜図5に示す処理を実行する。また、第2実施形態に係るナビゲーション装置2は、車両走行中に限り、図3〜図5に示す処理を並行して、図6に示す処理を実行する。
【0060】
図6は、第2実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートであり、図3〜図5に示す処理と並行して実行される処理を示している。なお、図6に示すフローチャートでは、ナビゲーション装置2が屋根開閉機能付きのオープンカーに搭載されているものとし、景観良好スポットでは屋根を開けるものとして説明する。
【0061】
まず、図6に示すように、制御部13は景観良好スポット到達前か否かを判断する(ST51)。景観良好スポット到達前であると判断した場合(ST51:YES)、制御部13は、開閉SW104からの信号により屋根の開操作がされたか否かを判断する(ST52)。屋根の開操作がされていないと判断した場合(ST52:NO)、図6に示す処理は終了する。
【0062】
一方、屋根の開操作がされたと判断した場合(ST52:YES)、制御部13は、景観良好スポット通過前の停車スペースを検索済であるか否かを判断する(ST53)。検索済であると判断した場合(ST53:YES)、制御部13は、既に検索されている停車スペースを表示部40及び音声出力部50に提示させる(ST55)。そして、図6に示す処理は終了する。
【0063】
他方、検索済でないと判断した場合(ST53:YES)、制御部13は、第3検索機能により、景観良好スポット通過前の停車スペースを検索する(ST54)。その後、制御部13は、ステップST54において検索された停車スペースを表示部40及び音声出力部50に提示させる(ST55)。そして、図6に示す処理は終了する。
【0064】
また、景観良好スポット到達前でないと判断した場合(ST51:NO)、制御部13は、景観良好スポット通過後であるか否かを判断する(ST56)。景観良好スポット通過後でないと判断した場合(ST56:NO)、自車両は景観良好スポットを通過中であると判断でき、停車スペースの検索の必要がないため、図6に示す処理は終了する。
【0065】
一方、景観良好スポット通過後であると判断した場合(ST56:YES)、制御部13は、開閉SW104からの信号により屋根の閉操作がされたか否かを判断する(ST57)。屋根の閉操作がされていないと判断した場合(ST57:NO)、図6に示す処理は終了する。
【0066】
また、屋根の閉操作がされたと判断した場合(ST57:YES)、制御部13は、景観良好スポット通過後の停車スペースを検索済であるか否かを判断する(ST58)。検索済であると判断した場合(ST58:YES)、制御部13は、既に検索されている停車スペースを表示部40及び音声出力部50に提示させる(ST60)。そして、図6に示す処理は終了する。
【0067】
他方、検索済でないと判断した場合(ST58:NO)、制御部13は、第3検索機能により、景観良好スポット通過後の停車スペースを検索する(ST59)。その後、制御部13は、ステップST59において検索された停車スペースを表示部40及び音声出力部50に提示させる(ST60)。そして、図6に示す処理は終了する
このようにして、第2実施形態に係るナビゲーション装置2及び方法によれば、第1実施形態と同様に、車両乗員は景観を充分に楽しむことが可能となり、走行の快適性を向上させることができる。また、運転者がオープンカーの屋根やサンルーフや窓等を開けて景観をより楽しめるように情報提示することとなり、一層走行の快適性を向上させることができる。また、正確に景観が良いスポットを景観良好スポットとして決定し、記憶することができる。
【0068】
さらに、第2実施形態によれば、目的地までの経路上又は現在の進路上に景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに、自車両が停車できるスペースを検索して提示することとしている。このため、景観良好スポットに差し掛かるまえに自車両をスペースに停車させ、運転者がオープンカーの屋根やサンルーフや窓等を開ける操作を確実に行うようにすることができる。従って、一層走行の快適性を向上させることができる。
【0069】
また、景観良好スポットを通り過ぎたあとに、自車両が停車できるスペースを検索して提示することとしている。このため、景観良好スポットを通り過ぎて開けておく必要がないオープンカーの屋根等を開放し続けることなく、停車時に閉めることができるようにしている。従って、一層走行の快適性を向上させることができる。
【0070】
また、車両走行中において、景観良好スポットに差し掛かるまえにオープンカーの屋根等を開ける旨の意思が確認されたり、景観良好スポットを通り過ぎたあとにオープンカーの屋根等を閉める旨の意思が確認されたりした場合に、自車両が停車できるスペースを検索して提示することとしている。ここで、景観良好スポットに差し掛かるまえにオープンカーの屋根等を開ける意思が確認された場合、車両乗員が景観を充分に楽しもうとしてオープンカーの屋根等を開けようとしていると言える。ところが、走行中の開操作は容易でなく運転者にとって煩わしい可能性がある。そこで、停車できるスペースを検索して提示することで、オープンカーの屋根等の開操作を容易に行わせ、一層走行の快適性を向上させることができる。また、景観良好スポットを通り過ぎたあとにオープンカーの屋根等を閉める旨の意思が確認された場合も同様に、閉操作を容易に行わせ、一層走行の快適性を向上させることができる。
【0071】
また、自車両の経路上又は現在の進路上に存在する渋滞の情報と、自車両周辺の気象情報、大気汚染に関する情報、及び気温の情報とから、開推奨情報の提示を中止させるか否かを判断して、中止すべきと判断したときには開推奨情報の提示を中止させることとしている。ここで、渋滞により他車両の排ガスが周辺に多く存在する場合や、自車両周辺で雨や雪などが降っている場合や、大気が汚染されている場合や、寒い場合などには、オープンカーの屋根などを開けることは決して望ましいとはいえず、却って走行の快適性を損ねる可能性がある。このため、上記情報から開推奨情報の提示を中止すべきか否かを判断することで、適切に開推奨情報を提示し、一層走行の快適性を向上させることができる。
【0072】
また、法規制情報から停車が規制されていない箇所を、停車できるスペースとして検索するので、良好に停車できるスペースへの停車を促すことができる。
【0073】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態では、景観良好スポット前後でオープンカーの屋根を開閉する例を説明したが、これに限らず、サンルーフや窓を開閉するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置を含むナビゲーションシステムの構成図である。
【図2】第1実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートであり、処理の前半部分を示している。
【図4】第2実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートであり、処理の後半部分を示している。
【図5】図4に示したステップST27の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態に係るナビゲーション方法を示すフローチャートであり、図3〜図5に示す処理と並行して実行される処理を示している。
【符号の説明】
【0075】
1,2…ナビゲーション装置
3…情報センタ
10…本体部
11…経路探索部
12…記憶部(記憶手段、第2記憶手段)
13…制御部(決定手段、検索手段、中止手段)
14…配信情報入力部
20…外部記憶媒体
30…操作部
40…表示部(提示手段)
50…音声出力部(提示手段)
60…管理サーバ(管理手段)
70…送信アンテナ(送信手段)
101…外気温センサ
102…車速センサ
103…ワイパー作動状態センサ
104…開閉SW
105…開閉部(屋根、サンルーフ、窓)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、目的地までの経路を探索して車両乗員に提示するナビゲーション装置であって、
予め決定された景観良好スポットを記憶する記憶手段と、
目的地までの経路上に前記記憶手段により記憶された景観良好スポットが存在する場合、又は自車両の現在の進路上に前記景観良好スポットが存在する場合、自車両が前記景観良好スポットに差し掛かるまえに、その旨を車両乗員に提示する提示手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記提示手段は、目的地までの経路上に前記景観良好スポットが存在する場合、又は自車両の現在の進路上に前記景観良好スポットが存在する場合、自車両が前記景観良好スポットに差し掛かるまえに、オープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを開けることを推奨する開推奨情報を提示することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
目的地までの経路上に前記景観良好スポットが存在する場合、又は自車両の現在の進路上に前記景観良好スポットが存在する場合、自車両が景観良好スポットに差し掛かるまえに自車両が停車できるスペースを検索する検索手段をさらに備え、
前記提示手段は、前記検索手段により検索されたスペースの位置を車両乗員に提示する
ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記景観良好スポットを通り過ぎたあとに自車両が停車できるスペースを検索する検索手段をさらに備え、
前記提示手段は、前記検索手段により検索されたスペースの位置を車両乗員に提示する
ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
自車両が走行している場合であって、自車両が前記景観良好スポットに差し掛かるまえにオープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを開ける旨の車両運転者の意思が確認されたとき、又は、自車両が前記景観良好スポットを通り過ぎたあとにオープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを閉める旨の車両運転者の意思が確認されたときに、自車両が停車できるスペースを検索する検索手段をさらに備え、
前記提示手段は、前記検索手段により検索されたスペースの位置を車両乗員に提示する
ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
景観良好スポットを決定する決定手段をさらに備え、
前記決定手段は、走行道路の周辺地形と、配信されてきた景観についての情報と、オープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つについての自車両の開閉情報と、オープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つについて配信されてきた他車両の開閉情報とのうち、いずれか1つ以上の情報から景観良好スポットを決定し、
前記記憶手段は、前記決定手段により決定された景観良好スポットを記憶する
ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記提示手段による前記開推奨情報の提示を中止させる中止手段をさらに備え、
前記中止手段は、自車両の経路上又は現在の進路上に存在する渋滞の情報、自車両周辺の気象の情報、自車両周辺の大気汚染に関する情報、及び自車両周辺の気温の情報から、前記開推奨情報の提示を中止させるか否かを判断し、中止すべきと判断したときに前記提示手段による前記開推奨情報の提示を中止させる
ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
法規上停車が規制される法規制情報を記憶する第2記憶手段をさらに備え、
前記検索手段は、前記第2記憶手段により記憶される法規制情報から、停車が規制されていない箇所を、停車できるスペースとして検索する
ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
目的地までの経路を探索して車両乗員に提示するナビゲーション装置とそのナビゲーション装置と情報のやり取りを行う情報センタとを備えたナビゲーションシステムであって、
前記情報センタは、
渋滞の情報、気象の情報、大気汚染に関する情報、及び気温の情報の少なくとも1つを管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される渋滞の情報、気象の情報、大気汚染に関する情報、及び気温の情報の少なくとも1つを、前記ナビゲーション装置に送信する送信手段と、を有し、
前記ナビゲーション装置は、
予め決定された景観良好スポットを記憶する記憶手段と、
目的地までの経路上に前記記憶手段により記憶された景観良好スポットが存在する場合、又は自車両の現在の進路上に前記景観良好スポットが存在する場合、自車両が前記景観良好スポットに差し掛かるまえに、その旨を車両乗員に提示すると共に、オープンカーの屋根、サンルーフ、及び窓の少なくとも1つを開けることを推奨する開推奨情報を提示する提示手段と、
前記送信手段により送信された情報に基づいて、前記提示手段による前記開推奨情報の提示を中止させる中止手段と、を有し、
前記中止手段は、前記送信手段により送信された自車両の経路上又は現在の進路上に存在する渋滞の情報、自車両周辺の気象の情報、自車両周辺の大気汚染に関する情報、及び自車両周辺の気温の情報の少なくとも1つから、前記開推奨情報の提示を中止させるか否かを判断し、中止すべきと判断したときに前記提示手段による前記開推奨情報の提示を中止させる
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項10】
自車両が目的地まで到達する経路を探索して車両乗員に提示するナビゲーション方法において、
目的地までの経路上に予め記憶された景観良好スポットが存在するか否かを判断する第1判断ステップと、
自車両の現在の進路上に景観良好スポットが存在するか否かを判断する第2判断ステップと、
これら判断ステップの少なくとも一方において景観良好スポットが存在すると判断された場合に、自車両がその景観良好スポットに差し掛かるまえにその旨を車両乗員に提示する提示ステップと、
を有することを特徴とするナビゲーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−329792(P2006−329792A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−153152(P2005−153152)
【出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】