説明

ナビゲーション装置

【課題】所望の画面を簡単な操作で表示させることができ操作性の向上を図る上で有利なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】制御部34は、画面切り替えボタン52が接触操作される毎に、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3をこの順番で循環して切り替えて表示させる第1表示動作を実行する。制御部34は、第1表示動作と同時に第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のそれぞれを直接選択するための各画面選択ボタン62、64、66を含むポップアップメニュー60を表示画面24Aに表示させる第2表示動作を実行する。制御部34は、第2表示動作で表示画面24Aに表示された各画面選択ボタン62、64、66への接触操作に応じて第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のうちの1つの画面を選択して表示画面24Aに表示させる第3表示動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示画面を有する表示部と、表示画面を覆うタッチパネルと、タッチパネルへの接触操作に応じて、複数の画面を選択的に切り替えて表示画面に表示させるナビゲーション装置が提供されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−96596
【特許文献2】特開2008−90376
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の画面を選択的に切り替える際には、画面を切り替えるための操作ボタンを繰り返して接触操作しなくてはならない。
そのため、所望の画面が表示されるまで操作ボタンを繰り返して接触操作しなくてはならない不利がある。また、接触操作を繰り返して速く行うと接触操作を誤り、所望の画面と異なる画面が表示される不具合がある。このようなことからナビゲーション装置の使い勝手の向上を図ることが臨まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、所望の画面を簡単な操作で表示させることができ操作性の向上を図る上で有利なナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、表示画面を有する表示部と、前記表示画面に設けられたタッチパネルと、前記タッチパネルへの接触操作に応じて、第1画面、第2画面、第3画面を選択的に切り替えて前記表示画面に表示させる表示制御部とを備え、前記第1画面、第2画面、第3画面は、画面切り替えボタンを表示する操作ボタン表示領域を有し、前記表示制御部は、前記画面切り替えボタンが接触操作される毎に、前記第1画面、第2画面、第3画面を予め定められた順番で循環して切り替えて表示させる第1表示動作と、前記第1表示動作と同時に、前記第1画面、第2画面、第3画面のそれぞれを直接選択するための第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンを含むポップアップメニューを前記表示画面に表示させる第2表示動作と、前記第2表示動作で前記表示画面に表示された前記第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンへの接触操作に応じて前記第1画面、第2画面、第3画面のうちの1つの画面を選択して前記表示画面に表示させる第3表示動作とを行う。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、画面切り替えボタンの接触操作を行うことで表示されるポップアップメニューの第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンから1つの画面選択ボタンを選択して接触操作することで所望の画面を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態のナビゲーション装置10が車室内に設置された状態を示す説明図である。
【図2】実施の形態のナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。
【図3】第1表示画面D1の説明図である。
【図4】第2表示画面D2の説明図である。
【図5】第3表示画面D3の説明図である。
【図6】第1表示画面D1の上にポップアップメニュー60が重ねて表示された状態を示す説明図である。
【図7】第2表示画面D2の上にポップアップメニュー60が重ねて表示された状態を示す説明図である。
【図8】第3表示画面D3の上にポップアップメニュー60が重ねて表示された状態を示す説明図である。
【図9】画面切り替え動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、本発明の実施の形態について図1乃至図9を参照して説明する。
本実施の形態では、ナビゲーション装置10が携帯可能なナビゲーション装置(PND(Personal Navigation Device)である場合について説明する。
図1において符号2は車室、符号4はフロントガラス、符号6はステアリング、符号8はダッシュボードを示している。
図1に示すように、ナビゲーション装置10は、車載用クレードル12に着脱可能に装着されており、ナビゲーション装置10は車載用クレードル12を介して車室2に取り付けられる。
車載用クレードル12の下部には吸盤装置1202が設けられ、この吸盤装置1202をダッシュボード8に吸着させることで、車載用クレードル12が車室2に取り外し可能に取り付けられる。
ナビゲーション装置10を車載用クレードル12に装着することにより、ナビゲーション装置10は車載用クレードル12と共に車載用のナビゲーション装置として機能する。
また、ナビゲーション装置10を車載用クレードル12から取り外して持ち運ぶことにより、ナビゲーション装置10は携帯用のナビゲーション装置として機能する。
【0009】
図2に示すように、車載用クレードル12は、ビーコン用インターフェース12A、オーディオ用インターフェース12Bを有している。
ビーコン用インターフェース12Aは、車室2に搭載されたビーコンユニット14に接続されている。
ビーコンユニット14は、道路交通情報通信システム(VICS:Vehicle Information and Communication System)の交通情報を受信するものである。
クレードル側インターフェース12Aは、ビーコンユニット14から供給される交通情報をナビゲーション装置10に供給する。
オーディオ用インターフェース12Bは、車室2に搭載されたカーオーディオ装置15に接続されている。
オーディオ用インターフェース12Bは、後述する出力部32から供給される音声信号をカーオーディオ装置15に供給するものである。
【0010】
ナビゲーション装置10は、ナビゲーション装置側インターフェース16と、GPS部18と、内蔵メモリ20と、ワンセグチューナー22と、表示部24と、タッチパネル26を含んで構成されている。
ナビゲーション装置10は、さらに、メモリカード用インターフェース28と、メモリカードスロット30と、出力部32と、制御部34などを含んで構成されている。
これら各部16、18、20、22、24、26、28、30、32、34は、バス36を介して接続されている。
【0011】
ナビゲーション装置側インターフェース16は、ナビゲーション装置10が車載用クレードル12に装着された状態で、クレードル側インターフェース12Aに接続される。
この状態で、ナビゲーション装置側インターフェース16は、クレードル側インターフェース12Aを介してビーコンユニット14から供給される交通情報を受け取り、制御部30に供給するものである。
【0012】
GPS部18は、GPSアンテナ18AおよびGPS処理部18Bを含んで構成されている。
GPS処理部18Bは、GPS衛星から送信される測位用電波をGPSアンテナ18Aを介して受信し、受信した測位用電波を基に、ナビゲーション装置10の位置を検出し、当該位置を示す位置データを生成するものである。
【0013】
内蔵メモリ20は、フラッシュROM20A,RAM20B、ROM20Cを含んで構成されている。
フラッシュROM20Aは、後述する制御部30のCPUが実行する制御プログラムなどを記憶するものである。
RAM20Bは、前記CPUの処理に用いられるデータを記憶するものである。
ROM20Cは、表示部24に表示するさまざまなデータを記憶するものである。
表示部24に表示するデータは、ナビゲーション用の地図データ、メニュー画面などを構成する文字データ、画像データを含むものである。言い換えると、表示部24にそれらデータが表示されることで後述する第1画面D1、第2画面D2、第3画面D4、ポップアップメニュー60(図3乃至図8参照)が構成される。
なお、ROM20Cに代えて、ハードディスク装置やCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体を用いるなど任意である。
【0014】
ワンセグチューナー22は、地上デジタル放送の放送電波を受信してテレビジョン放送の映像信号、音声信号を再生するものである。
【0015】
表示部24は表示画面24A(図3参照)を有し、制御部30から供給される表示データに基づいて画面表示を行うものである。
本実施の形態では、表示部24は液晶表示装置で構成されているが、表示部24としては有機EL表示装置など従来公知のさまざまな表示装置が採用可能である。
【0016】
タッチパネル26は、表示部24の表示画面24Aを覆い、該タッチパネル26に対する接触操作により使用者の操作入力を受け付けるものである。
タッチパネル26は、例えば2枚の透明なPETフィルムと、その2枚のフィルム間に透明電極フィルムを形成した、いわゆるフィルム−フィルムタイプのタッチパネルなど、従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
タッチパネル26は、表示画面24Aの全域を覆う大きさを有し、表示画面24Aに重ね合わされて接着剤などによって接着されて表示部24と一体的に設けられている。
なお、表示画面24Aの一部がタッチパネル26で覆われており、したがって、表示画面24Aの残りの部分がタッチパネル26で覆われていない不感帯として構成されていてもよいことは無論である。
【0017】
メモリカード用インターフェース28は、メモリカードスロット30に装着されたメモリカード31に対するデータの記録およびメモリカード31からのデータの読み出しを行うものである。
メモリカード31には、ナビゲーション装置10によって利用される種々のデータが格納されている。
このようなデータとしては、音楽などの音声信号、あるいは、静止画や動画などの映像信号などのコンテンツデータがある。
【0018】
出力部32は、メモリカード31からメモリカード用インターフェース28を介して読み出された音声信号が供給されることにより、該音声信号をオーディオ用インターフェース12Bに供給する。
また、出力部32は、ワンセグチューナー22から供給される音声信号をオーディオ用インターフェース12Bに供給する。
これにより、カーオーディオ装置15により音楽あるいはテレビジョン放送の音声が再生される。
【0019】
制御部34はCPUを有し、このCPUがフラッシュROM20Aに格納される制御プログラムを実行することで機能する。また、制御部34は、タッチパネル26の接触操作に応じて動作する。
制御部34は、グラフィックコントローラやビデオRAMなどを含んで構成されている。
グラフィックコントローラは、CPUの制御に基づいて、ROM20Cから読み出した地図データ、文字データ、画像データを用いてグラフィク処理を行って表示データを生成し、これを表示部24に供給するものである。
ビデオRAMは、グラフィックコントローラで処理された表示データを一時的に格納するものである。
制御部34は、GPS処理部18Bから供給される位置データおよびROM20Cから供給される地図データ、文字データ、画像データを基に、表示部24に地図、あるいは、メニュー画面を表示させる。
すなわち、制御部34が制御プログラムを実行することにより、表示部24の表示画面24Aに、自車両の位置を示す現在位置が地図データと共に表示され、目的地へのナビゲーションがなされる。
【0020】
また、制御部34は、メモリカード31から供給される音声信号を出力部32に供給し、あるいは、メモリカード31から供給される映像信号に基づく映像を表示部24に表示させる。
また、制御部34は、ワンセグチューナー22から供給される映像信号に基づく受信映像を表示部24に表示させる。
すなわち、制御部34が制御プログラムを実行することにより、ワンセグチューナー22から供給されるコンテンツデータ、あるいは、メモリカード31から供給されるコンテンツデータの使用者への提供がなされる。
なお、本実施の形態では、制御部34が特許請求の範囲の表示制御部を構成している。
【0021】
次に、表示部24の表示画面24Aに表示される画面について詳細に説明する。
なお、説明を簡略化するため、表示部24の表示画面24Aには、第1画面、第2画面、第3画面の3つの画面のうち何れか1つの画面が表示されるものとする。
【0022】
図3に示すように、第1画面D1は、地図表示領域40と、案内表示領域42と、操作ボタン表示領域44とを有している。
地図表示領域40は、道路や施設を示す画像(アイコン)、地名や施設名を示す文字を含む地図46を表示する表示領域である。
また、地図表示領域40には、自車両の位置と進行方向を示す矢印マーク48が地図46上に表示される。
本実施の形態では、第1画面D1において、地図表示領域40は、長方形状を呈し第1画面D1の左上に位置している。
具体的には、地図表示領域40は、表示画面24Aの幅方向の約2/3を占め、表示画面24Aの高さ方向の約9/10を占めている。
【0023】
案内表示領域42は、ナビゲーションを行うための案内情報、すなわち、車の進行方向を案内する案内情報50を表示する表示領域である。
本実施の形態では、案内情報50は、交差点の名称5001、交差点における進行方向を示す矢印5002、その交差点までの距離5004、その交差点から次の交差点までの距離5006、次の交差点における進行方向を示す矢印5008を含む。
また、案内情報50は、現在位置から目的地までの到着予定時刻5010、現在位置から目的地までの距離5012を含む。
また、本実施の形態では、第2画面D2において、案内表示領域42は、長方形状を呈し第1画面D1の右上に位置している。
具体的には、案内表示領域42は、地図表示領域40の右側に位置し、表示画面24Aの幅方向の残りの約1/3を占め、地図表示領域40と同じく表示画面24Aの高さ方向の約9/10を占めている。
【0024】
操作ボタン表示領域44は、画面切り替えボタン52が表示される表示領域である。
本実施の形態では、第1画面D1において、操作ボタン表示領域44は、画面切り換えボタン52に加えて、第1画面D1に関連付けられた1つ以上の操作ボタン54が表示される。
言い換えると、操作ボタン表示領域44には、接触操作されることで、第1画面D1に表示されている画面に関連付けられた動作を実行する1つ以上の操作ボタン54が表示される。
画面切り替えボタン52は、該画面切り替えボタン52が接触操作される毎に、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3を予め定められた順番で循環して切り替えて表示させる第1表示動作を制御部34に実行させるためのものである。
本実施の形態では、第1画面D1において表示される操作ボタン54は、音量ボタン5402、ガイドボタン5404、地点ボタン5406、縮尺ボタン5408を含む。
音量ボタン5402は、音声ガイダンスの音量を調整する際に操作される操作ボタンである。
ガイドボタン5404は、ナビゲーション時のガイド方法を設定する際に操作される操作ボタンである。
地点ボタン5406は、目的地を設定する際に操作される操作ボタンである。
縮尺ボタン5408は、地図46の縮尺を設定する際に操作される操作ボタンである。
なお、符号55Aは、第1画面D1において、ワンセグチューナー22で受信されたテレビジョン放送の映像が非表示状態であることを示すアイコンを示し、このアイコン55Aは操作ボタン表示領域44に表示されている。
本実施の形態では、操作ボタン表示領域44は、帯状を呈し第1画面D1の最下部に位置している。
具体的には、操作ボタン表示領域44は、均一の高さで表示画面24Aの幅方向の全長にわたって延在し、表示画面24Aの高さ方向の残り約1/10を占めている。
この操作ボタン表示領域44に、アイコン55、音量ボタン5402、ガイドボタン5404、地点ボタン5406、画面切り替えボタン52、縮尺ボタン5408がこの順番で左から右に並べられて配置されている。
【0025】
図4に示すように、第2画面D2は、テレビジョン放送表示領域56と、案内表示領域42と、操作ボタン表示領域44とを有している。
テレビジョン放送表示領域56は、テレビジョン放送の受信映像を表示するものである。
本実施の形態では、第2画面D2において、テレビジョン放送表示領域56は、長方形状を呈し第2画面D2の幅方向の全域に延在し、表示画面24Aの高さ方向の約9/10を占めている。
【0026】
操作ボタン表示領域44は、第1画面D1と同様に画面切り替えボタン52が表示される表示領域である。
本実施の形態では、第2画面D2において、操作ボタン表示領域44は、画面切り換えボタン52に加えて、第2画面D2に関連付けられた1つ以上の操作ボタン54が表示される。
言い換えると、操作ボタン表示領域44は、接触操作されることで、第2画面D2に表示されている画面に関連付けられた動作を実行する1つ以上の操作ボタン54を有している。
本実施の形態では、第2画面D2において表示される操作ボタン54は、電源ボタン5410、音量ボタン5412、チャンネルアップボタン5414、チャンネルダウンボタン5416、オプションボタン5418を含む。
電源ボタン5410は、ナビゲーション装置10の電源をオフする際に操作される操作ボタンである。
音量ボタン5412は、テレビジョン放送の受信音声の音量を調整する際に操作される操作ボタンである。
チャンネルアップボタン5414は、テレビジョン放送で受信するチャンネルを高い数字のチャンネルに変更する際に操作される操作ボタンである。
チャンネルダウンボタン5416は、テレビジョン放送のチャンネルを低い数字のチャンネルに変更する際に操作される操作ボタンである。
オプションボタン5418は、テレビジョン放送の視聴に係わる種々の設定を行う際に操作される操作ボタンである。
操作ボタン表示領域44は、第1画面D1の場合と同様の大きさと位置で表示画面24Aに配置されている。
この操作ボタン表示領域44に、電源ボタン5410、音量ボタン5412、チャンネルアップボタン5414、チャンネルダウンボタン5416、オプションボタン5418がこの順番で左から右に並べられて配置されている。
【0027】
図5に示すように、第3画面D3は、テレビジョン放送表示領域56と、案内表示領域42と、操作ボタン表示領域44とを有している。
本実施の形態では、第3画面D3において、テレビジョン放送表示領域56は、長方形状を呈し第3画面D3の左上に位置している。
具体的には、テレビジョン放送表示領域56は、表示画面24Aの幅方向の約2/3を占め、表示画面24Aの高さ方向の約9/10を占めている。
【0028】
本実施の形態では、第3画面D3において、案内表示領域42は、長方形状を呈し第1画面D1の右上に位置している。
具体的には、案内表示領域42は、テレビジョン放送表示領域56の右側に位置し、表示画面24Aの幅方向の残りの約1/3を占め、テレビジョン放送表示領域56と同じく表示画面24Aの高さ方向の約9/10を占めている。
【0029】
操作ボタン表示領域44は、第1画面D1、第2画面D2と同様に画面切り替えボタン52が表示される表示領域である。
本実施の形態では、第3画面D3において、操作ボタン表示領域44は、画面切り換えボタン52に加えて、第3画面D3に関連付けられた1つ以上の操作ボタン54が表示される。
言い換えると、操作ボタン表示領域44は、接触操作されることで、第3画面D3に表示されている画面に関連付けられた動作を実行する1つ以上の操作ボタン54を有している。
本実施の形態では、第3画面D3において表示される操作ボタン54は、図4に示す第2画面D2と同様であり、電源ボタン5410、音量ボタン5412、チャンネルアップボタン5414、チャンネルダウンボタン5416、オプションボタン5418を含む。
操作ボタン表示領域44は、第1画面D1の場合と同様の大きさと位置で表示画面24Aに配置されている。
第2画面D2と同様に、この操作ボタン表示領域44に、電源ボタン5410、音量ボタン5412、チャンネルアップボタン5414、チャンネルダウンボタン5416、オプションボタン5418がこの順番で左から右に並べられて配置されている。
【0030】
図3、図4、図5に示すように、操作ボタン表示領域44は、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3の何れの画面においても表示画面24A上における同一箇所に表示される。
また、画面切り替えボタン52は、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3の何れの操作ボタン表示領域44においても表示画面24A上における同一箇所に表示される。
【0031】
次に、図6、図7、図8を参照してポップアップメニュー60について説明する。
ポップアップメニュー60は、後述するように画面切り替えボタン52を接触操作することにより、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のそれぞれに表示される。
本実施の形態では、ポップアップメニュー60は、表示画面24Aの幅方向のほぼ全域を占め、表示画面24Aの高さ方向の約1/2を占めている。
詳細には、図6に示すように、ポップアップメニュー60は、地図表示領域40および案内表示領域42の大部分を覆うように表示画面24Aに表示される。
また、図7に示すように、ポップアップメニュー60は、テレビジョン放送表示領域56の大部分を覆うように表示画面24Aに表示される。
また、図8に示すように、ポップアップメニュー60は、テレビジョン放送表示領域56および案内表示領域42の大部分を覆うように表示画面24Aに表示される。
言い換えると、ポップアップメニュー60は、操作ボタン表示領域44外の表示画面24Aの箇所に表示される。
【0032】
ポップアップメニュー60は、第1画面選択ボタン62と、第2画面選択ボタン64と、第3画面選択ボタン66とを含む。
第1画面選択ボタン62は、該第1画面選択ボタン62を接触操作することで、第1画面D1を表示画面24Aに表示させるものである。
図6に示すように、第1画面選択ボタン62は、第1画面D1に関連付けられたアイコン62Aおよび文字62Bを有している。
具体的には、第1画面選択ボタン62のアイコン62Aは地図46上における自車両位置を示す矢印マーク48(図3参照)をかたどっており、第1画面選択ボタン62の文字62Bは「地図」を表示している。
【0033】
第2画面選択ボタン64は、該第2画面選択ボタン64を接触操作することで、第2画面D2を表示画面24Aに表示させるものである。
図7に示すように、第2画面選択ボタン64は、第2画面D2に関連付けられたアイコン64Aおよび文字64Bを有している。
第2画面選択ボタン64のアイコン64Aはテレビジョン装置をかたどっており、第2画面選択ボタン64の文字64Bは「ワンセグ」と表示している。
【0034】
第3画面選択ボタン66は、該第3画面選択ボタン66を接触操作することで、第3画面D3を表示画面24Aに表示させるものである。
図8に示すように、第3画面選択ボタン66は、第3画面D3に関連付けられたアイコン66Aおよび文字66Bを有している。
第3画面選択ボタン66のアイコン66Aは、テレビジョン装置と車両の進行方向を示す矢印の双方をかたどっており、第3画面選択ボタン66の文字66Bは「ワンセグとガイド」を表示している。
【0035】
なお、本実施の形態では、ポップアップメニュー60は、さらに音楽選択ボタン68を備えている。
音楽選択ボタン68は、該音楽選択ボタン68を接触操作することで、音楽の再生を行うためのものである。音楽選択ボタン68を接触操作したのちの表示動作については本発明と関連しないため説明を省く。
【0036】
次に、図9のフローチャートを参照してナビゲーション装置10の動作について説明する。
ナビゲーション装置10の電源が投入され、表示部24の表示画面24Aに第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のうちの何れかが表示されている(ステップS10)。
例えば、図3に示す第1画面D1が表示されているものとする。
ここで、制御部34は、操作ボタン54の何れかが接触操作されると、接触操作された操作ボタン54に対応する動作を実行する。
また、制御部34は、画面切り替えボタン52が接触操作されたか否かを監視し(ステップS12)、画面切り替えボタン52が接触操作されたと判断すると、予め定められた順番で画面を切り替えて表示させる(ステップS14)。
言い換えると、制御部34は、画面切り替えボタン52が接触操作される毎に、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3をこの順番で循環して切り替えて表示させる第1表示動作を実行する。
すなわち、第1画面D1が表示された状態で画面切り替えボタン52が接触操作されると、制御部34は第2画面D2に切り替えて表示する。また、第2画面D2が表示された状態で画面切り替えボタン52が接触操作されると、制御部34は第3画面D3に切り替えて表示する。また、第3画面D3が表示された状態で画面切り替えボタン52が接触操作されると、制御部34は第1画面D1に切り替えて表示する。
【0037】
さらに制御部34は、ステップS14による画面の切り替えと同時に、図5、図6、図7に示すように、ポップアップメニュー60を表示画面24Aに表示させる(ステップS16)。
言い換えると、制御部34は、第1表示動作と同時に第2表示動作を実行する。
第2表示動作は、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のそれぞれを直接選択するための第1画面選択ボタン62、第2画面選択ボタン64、第3画面選択ボタン66を含むポップアップメニュー60を表示画面24Aに表示させる動作である。
【0038】
さらに制御部34は、ポップアップメニュー60を表示する際、これら画面選択ボタン62、64、66のうち、第1表示動作によって切り替えて表示させている画面に対応する画面選択ボタンを識別可能に表示する。言い換えると、第1表示動作によって切り替えて表示させている画面に対応する画面選択ボタンを表示画面24Aにフォーカス表示する。
この際、第1画面選択ボタン62、第2画面選択ボタン64、第3画面選択ボタン66は、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のそれぞれに関連付けられたアイコンおよび文字を含んでいる。
したがって、ポップアップメニュー60によって表示画面24Aの大部分が覆われていても、ポップアップメニュー60の背後に表示されている画面が何れの画面であるかが判りやすく操作性の向上が図られている。
また、第1画面選択ボタン62、第2画面選択ボタン64、第3画面選択ボタン66を見ることで選択可能な画面の全てを即座に確認でき、操作性の向上が図られている。
【0039】
なお、画面選択ボタンをフォーカス表示する方法は、例えば次のような方法が考えられる。
図6に示すように、第1画面D1にポップアップメニュー60が表示された場合には、第1画面D1に対応する第1画面選択ボタン62の背景色を、ハッチングで示すように、他の選択ボタン64、66、68の背景色と異なる色に変化させる。
また、図7に示すように、第2画面D2にポップアップメニュー60が表示された場合には、第2画面D2に対応する第2画面選択ボタン64の背景色を、ハッチングで示すように、他の選択ボタン62、66、68の背景色と異なる色に変化させる。
また、図8に示すように、第3画面D3にポップアップメニュー60が表示された場合には、第3画面D3に対応する第3画面選択ボタン66の背景色を、ハッチングで示すように、他の選択ボタン62、64、68の背景色と異なる色に変化させる。
なお、画面選択ボタンをフォーカス表示する方法は、上述の方法に限定されるものではなく、画面選択ボタンを点滅表示する、あるいは、画面選択ボタンを囲む枠状のカーソルを表示するなど、従来公知の様々なフォーカス表示の方法が採用可能である。
【0040】
次いで、制御部34は、画面切り替えボタン52が接触操作されたか否かを監視し(ステップS18)、画面切り替えボタン52が接触操作されたと判断すると、ステップS14に移行して予め定められた順番で循環して画面を切り替えて表示させる。
したがって、使用者がステップS18で画面切り替えボタン52の操作を繰り返すと、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3がこの順番で循環して表示されることになる。
制御部34は、ステップS18で、画面切り替えボタン52が接触操作されていないと判断するとステップS20に移行する。より詳細には、所定時間画面切り替えボタン52が接触操作されていないことをもって画面切り替えボタン52が接触操作されていないと判断する。
【0041】
ステップS20に移行すると、制御部34は、第1画面選択ボタン62、第2画面選択ボタン64、第3画面選択ボタン66の何れかが接触操作されたか否かを監視する。
そして、画面選択ボタン62、64、66に対する接触操作がなされていないと判断すると、ポップアップメニュー60を非表示とし(ステップS24)、ステップS10に戻る。より詳細には、所定時間画面選択ボタン62、64、66が接触操作されていないことをもって画面選択ボタン62、64、66が接触操作されていないと判断する。
【0042】
また、ステップS20において、制御部34は、第1画面選択ボタン62、第2画面選択ボタン64、第3画面選択ボタン66の何れかが接触操作されたと判断されると、接触操作された画面選択ボタンに対応する画面を直ちに表示し(ステップS22)、ステップS10に戻る。
言い換えると、制御部34は、第2表示動作で表示画面24Aに表示された各画面選択ボタン62、64、66への接触操作に応じて第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3のうちの1つの画面を選択して表示画面24Aに表示させる第3表示動作を行う。
【0043】
したがって、図6に示すように、第1画面D1と共にポップアップメニュー60が表示されている状態で、第2画面選択ボタン64を接触操作すると、図4に示す第2画面D2が表示される。また、第3画面選択ボタン66を接触操作すると図5に示す第3画面D3が表示される。また、第1画面選択ボタン62を接触操作した場合はその操作は無効とされポップアップメニュー60は非表示となる。
また、図7に示すように、第2画面D2と共にポップアップメニュー60が表示されている状態で、第1画面選択ボタン62を接触操作すると、図3に示す第1画面D1が表示される。また、第3画面選択ボタン66を接触操作すると図5に示す第3画面D3が表示される。また、第2画面選択ボタン64を接触操作した場合はその操作は無効とされポップアップメニュー60は非表示となる。
また、図8に示すように、第3画面D2と共にポップアップメニュー60が表示されている状態で、第1画面選択ボタン62を接触操作すると、図3に示す第1画面D1が表示される。また、第2画面選択ボタン64を接触操作すると図4に示す第2画面D2が表示される。また、第3画面選択ボタン66を接触操作した場合はその操作は無効とされポップアップメニュー60は非表示となる。
したがって、図6、図7、図8に示すように、表示画面24Aにポップアップメニュー60が表示されている状態では、画面選択ボタン62、64、66の何れかを接触操作することで所望の画面を直接選択して表示させることができる。
【0044】
本実施の形態によれば、画面切り替えボタン52の接触操作を行うことで、第1画面選択ボタン62、第2画面選択ボタン64、第3画面選択ボタン66を含むポップアップメニュー60が表示される。
したがって、それら画面選択ボタンから1つの画面選択ボタンを選択して接触操作することにより、所望の画面を直ちに表示させることができる。そのため、画面切り替えボタン52の接触操作を繰り返すことで画面を予め決められた順番で循環して切り替えて表示させる場合に比較して操作性の向上を図る上で有利となる。
また、画面切り替えボタン52の接触操作を行うことで画面が予め決められた順番で循環して切り替えて表示されると同時に、ポップアップメニュー60が表示される。したがって、ポップアップメニュー60を表示させるための特別な操作ボタンを別途設ける必要がなく、そのため特別な操作ボタンを操作する手間もかからないため操作性の向上を図る上で有利となる。
また、使用者は、画面切り替えボタン52を繰り返し接触操作して画面を順次切り替える方法と、ポップアップメニュー60を用いて画面を選択する方法との双方から好みに応じた方法を選択できるため、操作性の自由度を確保する上で有利となる。
【0045】
また、本実施の形態では、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3の何れの画面においても、表示画面24Aにおける画面切り替えボタン52の位置が固定されている。そのため、画面切り替えボタン52を繰り返して操作するにあたっては、表示画面24Aをことさら注意深く視認する必要が無く、操作性の向上を図る上で有利となる。
【0046】
なお、本実施の形態では、表示画面24Aに、第1画面D1、第2画面D2、第3画面D3の3つの画面が切り替えて表示される場合について説明した。しかしながら、本発明は表示画面24Aに4つ以上の画面が切り替えて表示される場合についても無論適用可能である。
【符号の説明】
【0047】
10……ナビゲーション装置、24……表示部、24A……表示画面、26……タッチパネル、34……制御部、44……操作ボタン表示領域、52……画面切り替えボタン、D1……第1画面、D2……第2画面、D3……第3画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有する表示部と、
前記表示画面に設けられたタッチパネルと、
前記タッチパネルへの接触操作に応じて、第1画面、第2画面、第3画面を選択的に切り替えて前記表示画面に表示させる表示制御部とを備え、
前記第1画面、第2画面、第3画面は、画面切り替えボタンを表示する操作ボタン表示領域を有し、
前記表示制御部は、
前記画面切り替えボタンが接触操作される毎に、前記第1画面、第2画面、第3画面を予め定められた順番で循環して切り替えて表示させる第1表示動作と、
前記第1表示動作と同時に、前記第1画面、第2画面、第3画面のそれぞれを直接選択するための第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンを含むポップアップメニューを前記表示画面に表示させる第2表示動作と、
前記第2表示動作で前記表示画面に表示された前記第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンへの接触操作に応じて前記第1画面、第2画面、第3画面のうちの1つの画面を選択して前記表示画面に表示させる第3表示動作とを行う、
ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記ポップアップメニューは、前記操作ボタン表示領域外の前記表示画面の箇所に表示される、
請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記操作ボタン表示領域には、前記画面切り替えボタンに加えて、接触操作されることで、前記第1画面、第2画面、第3画面のうち前記表示画面に表示されている画面に関連付けられた動作を実行する1つ以上の操作ボタンが表示され、
前記画面切り替えボタン表示領域は、前記第1画面、第2画面、第3画面の何れの画面においても前記表示画面上における同一箇所に表示され、
前記画面切り替えボタンは、前記第1画面、第2画面、第3画面の何れの前記画面切り替えボタン表示領域においても前記表示画面上における同一箇所に表示される、
請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2表示動作によって前記ポップアップメニューを表示する際、前記第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンのうち、前記第1表示動作によって切り替えて表示させている画面に対応する画面選択ボタンを前記表示画面にフォーカス表示する、
請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記第1画面選択ボタン、第2画面選択ボタン、第3画面選択ボタンは、前記第1画面、第2画面、第3画面のそれぞれに関連付けられたアイコンおよび文字の少なくとも一方を含む、
請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記第1画面は、前記操作ボタン表示領域に加え、地図を表示する地図表示領域と、車の進行方向を案内する案内情報を表示する案内表示領域とを有し、
前記第2画面は、前記操作ボタン表示領域に加え、テレビジョン放送の受信映像を表示するテレビジョン放送表示領域とを有し、
前記第3画面は、前記操作ボタン表示領域に加えて、前記テレビジョン放送表示領域と、前記案内表示領域とを有する、
請求項1記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−173374(P2010−173374A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15735(P2009−15735)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】