説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザにとって適切なタイミングで観光地関連情報を提供することができるようにする。
【解決手段】移動体(例えば、車両)に搭載されるナビゲーション装置10が、案内対象物を示すPOI情報を記憶するPOI情報記憶部F3と、POI情報を特定可能なPOI情報特定情報(例えば、POI−ID)とイベント情報とが対応付けされた観光地関連情報を記憶する観光地関連情報記憶部F4とを備え、所定の検索条件(例えば、所定値以上のお勧め度が設定されているもの)に基づいて観光地関連情報を検索し、特定の条件(例えば、車両が停止状態であること)が満たされていることによりナビゲーション装置10が操作可能な状態であるか否かを判定し、ナビゲーション装置10が操作可能な状態であると判定されたことに応じて、検索された観光地関連情報を表示装置(例えば、画像表示装置)の表示画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路誘導とともに各種の情報を提供するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザによる目的地の入力を受け付けて、位置検出手段により現在位置情報を検出し、現在位置から目的地までの推奨移動経路を導出して、導出した推奨移動経路を表示してユーザを誘導するナビゲーション装置が多数提案されている。
【0003】
こうしたナビゲーション装置には、表示装置の表示画面に種々の情報を表示することでユーザに対して広告情報などの各種情報を提供するナビゲーション装置がある。
【0004】
こうしたナビゲーション装置には、ユーザにより表示要求を受け付けていない場合であっても、広告情報などを表示するものもがある。すなわち、例えば目的地までの経路上に存在する店舗に関する情報を情報センタから取得し、経路案内する際に店舗情報を音声報知するナビゲーション装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、上述したナビゲーション装置では、ユーザが広告情報の提供を煩わしいと感じる場合を考慮し、ユーザにとって必要な広告情報を選択することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−108985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来のナビゲーション装置では、ユーザによる経路誘導要求に応じた処理の実行中に、ユーザの意図と必ずしも一致しない情報を提供する場合があり、ユーザの移動体の操作(例えば、車両の運転)に対する集中力を乱す要因となり得るという問題があった。すなわち、走行中にもかかわらず、経路誘導に必要な情報(誘導情報)以外の情報(例えば、広告情報など)を提供することで移動の危険度を高めるという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した問題を解決すべく、ユーザにとって適切なタイミングで観光地関連情報を提供することができるようすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のナビゲーション装置は、移動体に搭載されるナビゲーション装置であって、案内対象物を示すPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段と、前記POI情報を特定可能なPOI情報特定情報とイベント情報とが対応付けされた観光地関連情報を記憶する観光地関連情報記憶手段と、所定の検索条件に基づいて前記観光地関連情報を検索する検索手段と、特定の条件が満たされていることにより前記ナビゲーション装置が操作可能な状態であるか否かを判定する状態判定手段と、前記状態判定手段により前記ナビゲーション装置が操作可能な状態であると判定されたことに応じて、前記検索手段により検索された観光地関連情報を表示装置の表示画面に表示する表示手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
上記の構成としたことで、ユーザにとって適切なタイミングで観光地関連情報を提供することができるようになる。
【0011】
すなわち、例えばナビゲーション装置の誘導対象である移動体がユーザの操作に応じて移動している状態である場合(すなわち、移動体が走行状態にあり、経路誘導に関する情報以外を報知すると危険であり、適切でない場合。)には、観光地関連情報を提供しないようにすることでユーザの注意が移動体の操作からそれることを防止することができるようになる。
【0012】
前記状態判定手段は、前記移動体が停止状態であるか否かを判定する停止状態判定手段を備え、該停止状態判定手段により前記移動体が停止状態であると判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされていると判定する構成とされていてもよい。
【0013】
前記停止状態判定手段は、前記移動体が停止したときから所定時間経過したときに、停止状態であると判定する構成とされていてもよい。
【0014】
前記状態判定手段は、前記停止状態判定手段により前記移動体が走行状態となり停止状態が終了したと判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされた状態が終了したと判定し、前記表示手段は、前記状態判定手段により前記特定の条件が満たされた状態が終了したと判定されたことに応じて、前記表示装置の表示画面における観光地関連情報の表示を終了する構成とされていてもよい。
【0015】
前記状態判定手段は、前記ナビゲーション装置の起動判定を行なう起動判定手段を備え、該起動判定手段により前記ナビゲーション装置が起動したと判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされていると判定する構成とされていてもよい。
【0016】
前記状態判定手段は、前記移動体が停止状態であるか否かを判定する停止状態判定手段と、前記ナビゲーション装置の起動判定を行なう起動判定手段とを備え、前記停止状態判定手段により前記移動体が停止状態であると判定されたことに応じて、および/または、前記起動判定手段により前記ナビゲーション装置が起動したと判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされていると判定し、前記検索手段は、前記停止状態判定手段により前記移動体が停止状態であると判定されたことに応じて前記状態判定手段が前記特定の条件が満たされていると判定した場合に前記現在位置から所定の距離以内に存在する案内対象物を示すPOI情報に対応する観光地関連情報であることを前記所定の検索条件とし、前記起動判定手段により、前記ナビゲーション装置が起動したと判定されたことに応じて前記状態判定手段が前記特定の条件が満たされていると判定した場合に前記お勧め度が所定値以上であることを前記所定の検索条件とする構成とされていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザにとって適切なタイミングで観光地関連情報を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るナビゲーション装置を用いたナビゲーションシステムの一例を示す概略図である。
【図2】本発明に係るナビゲーション装置の構成の例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るナビゲーション装置が備えるPOI情報記憶部に記憶されているPOI情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図4】本発明に係るナビゲーション装置が備える観光地関連情報記憶部に記憶されている観光地関連情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図5】本例における起動時処理の例を示すフローチャートである。
【図6】本例における起動画面の例を示す説明図である。
【図7】本例における起動画面の例を示す説明図である。
【図8】本例における移動時処理の例を示すフローチャートである。
【図9】本例における情報表示画面の例を示す説明図である。
【図10】移動時処理の他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明に係るナビゲーション装置10を用いたナビゲーションシステム100の一例を示す概略図である。図1に示すように、本例のナビゲーションシステム100は、ナビゲーション装置10と、自車位置測位装置50と、出力装置30と、入力装置40とを含む。
【0021】
自車位置測位装置50は、移動体(以下、「車両」を例に説明する。この「移動体」は、ナビゲーション装置10自体や、このナビゲーション装置10とともに移動する車両や人間(ユーザ)などの物体を含む概念である。)の現在位置を測定する装置であり、GPS衛星から送られてくるGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいて位置を測定するGPSセンサや、初期位置からの移動量(距離)を計測するための速度センサ、進行(移動)方位を計測するジャイロセンサなどからなる。
【0022】
GPSセンサは、いわゆるGPS受信機と称されるものであり、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。
【0023】
また、自車位置測位装置50は、車両に搭載されており、GPS信号を受信するGPS受信機(アンテナ)の他、受信したGPS信号のデコードなどの処理を行い、ナビゲーション装置10へ出力する信号処理部を備える。
【0024】
出力装置30は、ナビゲーション装置10からの経路誘導情報や施設案内情報など各種の情報を出力する装置であり、例えば画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置(ディスプレイ装置、モニタ)31と、音声情報に基づいて音声を出力する音声出力装置(スピーカ装置)32とを含む。画像表示装置31は、例えば地図情報と車両の現在位置情報とを表示画面上に表示するとともに、目的地までの最適な誘導経路を表示画面上に併せて表示することで、視覚によって移動経路の道順を報知する。また、音声出力装置32は、ユーザに対して経路誘導に関する種々の案内(例えば、曲がるべき交差点に関する案内など)を音声出力することで、聴覚によって移動経路の道順を報知する。
【0025】
入力装置40は、ナビゲーション装置10に対して各種の指示を行うための装置である。本例では、入力装置40は、例えば出力装置30の表示画面上に表示される操作ボタンによって構成される。
【0026】
ナビゲーション装置10は、例えば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータ、PND(Portable Navigation Device)や専用デバイスなどの情報処理装置によって構成される。ナビゲーション装置10は、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、OS(オペレーティング・システム)、等を有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、ナビゲーション装置10の各構成要素を統制制御し、経路探索処理や経路誘導処理、情報検索処理を含む各種の処理を実行する機能を有する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、ナビゲーション装置10が使用する各種コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体である。
【0027】
図2は、本例におけるナビゲーション装置10の構成例を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、図2に示すように、制御部Cと、記憶部Fと、経路探索部11と、自車位置情報受付部12と、車速情報受付部13と、方位情報受付部14と、検索部15と、経路案内部16とを含む。なお、ナビゲーション装置10を構成する各部は、制御信号やデータ等を伝送するバスBに接続されている。
【0028】
制御部Cは、CPU(中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを具備し、記憶部Fに記憶されたコンピュータプログラム(ナビゲーションプログラム)に従い、ナビゲーション装置10の各構成要素を統制制御し、その処理を実行する機能を有する。
【0029】
記憶部Fは、ROMやRAM等で構成され、ナビゲーション装置10が使用する各種コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体である。本例における記憶部Fは、誘導経路情報記憶部F1と、地図情報記憶部F2と、POI(Point Of Interest)情報記憶部F3と、観光地関連情報記憶部F4とを含む。
【0030】
なお、図示しないが、本例におけるナビゲーション装置10は通信機能を備えており、記憶部Fに記憶される各種の情報は必要に応じて適宜更新可能であるものとする。
【0031】
誘導経路情報記憶部F1は、経路探索部11が所定の条件(例えば、移動距離が最短となることや、道幅の狭い道路を通らないことなど)に応じて導出した経路(推奨移動経路)のうち、誘導経路として選択された経路を示す誘導経路情報を記憶する記憶媒体である。
【0032】
地図情報記憶部F2は、一定の経度幅と緯度幅で区切られた矩形状の範囲(メッシュ)に分割して地図情報を記憶する記憶媒体である。地図情報は、地図情報記憶部F2に記憶されるほか、例えばSDメモリカードと呼ばれるリムーバルメディアとしての補助記憶装置や、CD−ROMやDVD−ROM等に保存することができる。また、インターネット等の通信ネットワークを介して地図情報をダウンロードするようにしてもよい。また、地図情報記憶部F2は、道路情報として、道路をノードとリンクで表して管理し、各道路に関して道路構成ノード情報と道路構成リンク情報とを位置情報と対応付けて記憶する。
【0033】
POI情報記憶部F3は、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、ラーメン店、ホテル、旅館といった店舗情報、有名な施設を示す施設情報、行楽地を示す行楽地情報といった案内対象物(店舗、施設、行楽地など)を示すPOI情報を記憶する記憶媒体である。
【0034】
図3は、POI情報記憶部F3におけるPOI情報の格納状態の例を示す説明図である。図3に示すように、本例におけるPOI情報は、施設などの案内対象物を一意に特定するためのPOI−IDと、案内対象物が属するジャンルと、名称と、住所と、緯度・経度と、電話番号と、ランキングと、お勧め時期(時刻)と、紹介記事などが対応付けされた情報である。
【0035】
観光地関連情報記憶部F4は、案内対象物に対応したイベント情報などを含む観光地関連情報を記憶する記憶媒体である。
【0036】
図4は、観光地関連情報記憶部F4における観光地関連情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、本例における観光地関連情報は、POI−IDと、イベント情報と、イベント開催期間(期日)と、画像情報と、お勧め度とが対応付けされた情報である。
【0037】
ここで、お勧め度とは、観光値関連情報の推奨度を示す値であり、本例においては、予めユーザにより入力された嗜好情報(例えば、好みのPOIのジャンルやキーワードなど)や行動可能範囲、現在日時などに応じて(以下、お勧め条件という。)設定されるものとする。すなわち、本例においては、制御部Cが、観光地関連情報記憶部F4に記憶された観光地関連情報のうち、お勧め条件をより多く満たす観光地関連情報により高い数値をお勧め度として設定するものとする。また、お勧め度は、例えば、イベント情報の提供者からの広告費などに応じて設定される構成としてもよい。
【0038】
経路探索部11は、現在位置から目的地までの誘導経路を導出する経路探索処理を行う。経路探索処理では、例えば、ユーザからの目的地情報の入力を受け付けて、受け付けた目的地情報に基づいて目的地の位置情報を特定し、この位置情報を参照して現在位置から目的地までの誘導経路を導出するとともに、導出した誘導経路を含む道路地図からなる移動経路周辺地図を生成する処理を行う。なお、経路探索処理については公知の技術を用いるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0039】
自車位置情報受付部12は、車両の現在位置情報を受け付けるための処理を行う。ここで、現在位置は、例えば緯度と経度により示される。本例においては、自車位置測位装置50により測定された現在位置情報を受け付けるものとする。
【0040】
車速情報受付部13は、自車位置測位装置50から、車両の速度(すなわち、車両の移動速度や加速度)を特定するための車速情報を受け付ける。
【0041】
方位情報受付部14は、自車位置測位装置50から、車両の進行方向を特定する方位情報を受け付ける。
【0042】
検索部15は、POI情報記憶部F3からユーザにより入力された目的地を示すPOI情報を検索する機能と、観光地関連情報記憶部F4から検索条件に応じた観光地関連情報を検索する機能とを含む、種々の検索条件に応じて情報を検索する機能を有する。
【0043】
経路案内部16は、例えば画像表示装置31の表示画面に表示された画像の見方(画像が示す意味)を案内する処理や、音声出力装置32により現在位置の進行方向に事故多発交差点があることなどをユーザに報知する処理など、経路誘導中に所定の案内を行なうための種々の処理を実行する機能を有する。
【0044】
次に、本発明のナビゲーション装置10の動作について図面を参照して説明する。なお、本発明に特にかかわらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0045】
図5は、ナビゲーション装置10が実行する起動時処理の例を示すフローチャートである。起動時処理では、ナビゲーション装置10が起動したときに、観光地関連情報をユーザに提供するための処理が実行される。
【0046】
本例における起動時処理は、ナビゲーション装置10の電源が入れられたことに応じて開始される。
【0047】
起動時処理において、先ず、制御部Cは、ナビゲーション装置10の起動が完了したと判定(ナビゲーション装置10が起動して操作可能な状態になったと判定)すると、検索部15により、予め設定された検索条件に基づいて、観光地関連情報の検索処理を実行する(ステップS101)。本例においては、検索条件として、「所定値以上のお勧め度が設定されているもの」が設定されているものとする。なお、観光地関連情報の検索方法はこれに限定されず、例えば「現在日時から30日先までの期間に実施されるイベントであること」であってもよいし、POI−IDにより特定されるPOI情報における地域やジャンルなどを検索ワードとしてもよい。さらに、「起動時の情報検索を実行しない」ことが設定可能である構成としてもよい。
【0048】
観光地関連情報を検索すると、制御部Cは、検索結果が示す観光地関連情報に含まれる画像情報が示す画像を含む起動画面を表示する(ステップS102)
【0049】
図6は、起動画面の例を示す説明図である。図6に示すように、起動画面には、観光地関連情報に応じた画像を表示する画像表示領域101と、ナビゲーション装置10の動作メニューの表示要求を受け付けるためのメニューボタン102とを含む。なお、図示しないが、例えば起動画面に観光地関連情報に応じた画像が表示されていることをユーザに報知するために、「お出かけニュース」の様なタイトルが表示される構成としてもよい。
【0050】
ここで、画像表示領域101に表示される画像101a,101b,101cは、検索結果に含まれる観光地関連情報から、制御部Cが、お勧め度の高い観光地関連情報を所定数(本例においては3つ)だけ抽出するものとする。なお、観光地関連情報の選択方法はこれに限定されず、例えば検索された観光地関連情報からランダムに所定数だけ抽出する構成としてもよいし、検索結果に含まれる観光地関連情報が示す画像の大きさを調節して、全ての観光地関連情報に応じた画像を表示画面に表示する構成としてもよい。また、画像を1つだけ所定時間(例えば、5秒間)だけ表示した後、表示画像を他の画像に切り替える構成としてもよい。
【0051】
起動画面を表示すると、制御部Cは、ユーザによるお勧め情報の表示要求を受け付ける(ステップS103)。本例においては、制御部Cは、起動画面におけるメニューボタンが押下されることにより、例えば図7に示すように、ナビゲーション装置10の動作メニュー表示領域201を表示し、動作メニューにおける「お勧め情報」の選択を受け付けた場合に、お勧め情報の表示要求を受け付けたものと判定して(ステップS103のY)、観光地関連情報(例えば、イベント情報や期間、POI−IDが示すPOI情報の内容など)を表示する(ステップS104)。
【0052】
一方、動作メニューにおける「地図表示」や「経路探索」などの選択を受け付けた場合、制御部Cは、お勧め情報の表示要求を受け付けなかったものと判定して(ステップS103のN)、受け付けた要求に応じた画面(例えば、車両の現在位置を含む地図を表示する地図画面や、目的地や経由地の入力を受け付けて現在位置からの推奨移動経路を導出するための経路探索画面)を表示して(ステップS108)、ここでの起動時処理を終了する。
【0053】
観光地関連情報を表示すると、制御部Cは、表示した観光地関連情報の選択を受け付ける(ステップS105)。ここで、観光地関連情報の選択を受け付けない場合(ステップS105のN)、制御部Cは、観光地関連情報の表示を消去して、ステップS102に遷移する。
【0054】
一方、観光地関連情報の選択を受け付けると(ステップS105のY)、制御部Cは、選択された観光地関連情報に応じたPOI情報が示す案内対象物を目的地に設定して、現在位置からも目的地への経路探索処理を実行する(ステップS106)。
【0055】
経路探索処理を実行すると、制御部Cは、探索した推奨移動経路を含む地図を表示画面に表示して(ステップS107)、ここでの起動時処理を終了する。
【0056】
なお、起動時処理において、例えば画像表示領域101に表示された画像情報がプレイヤの指により押下された場合に、制御部Cが、押下された画像が示す案内対象物を目的地として設定する構成としてもよい。このような構成とすることにより、ワンタッチで目的地を設定可能となり、ナビゲーション装置10の操作性を向上させることができる。
【0057】
次に、ナビゲーション装置10が実行する移動時処理について説明する。
【0058】
図8は、移動時処理の例を示すフローチャートである。移動時処理では、ナビゲーション装置10が操作可能な状態になったときに、自動的に観光地関連情報を含む種々の情報を表示するための処理が実行される。ここで、「操作可能な状態」とは、ナビゲーション装置10が、入力装置40を介してユーザによる各種操作の受け付けを許容している状態をいう。なお、操作可能な状態であるか否かは、制御部Cが、ユーザが安全な状態でナビゲーション装置10を操作可能であると推定できるものとして記憶部Fに設定された条件(本例においては、車両が停止状態であること)が満たされたか否かによって判断する。すなわち、記憶部Fに設定された条件が満たされているときに「操作可能な状態」となり、制御部Cが、入力部40を介した操作入力の受け付けを許容する。また、ここでいう「操作」とは、経路誘導に関する操作など、ユーザの意識を運転からそらす可能性が高いものと推定されるものを意味し、例えば音声出力装置32の音量の調節操作などを含まないものとする。
【0059】
移動時処理では、先ず、制御部Cは、車両が停止状態にあるか否かを判定する(ステップS201)。本例においては、制御部Cは、車速情報受付部13により車両の車速情報を受け付けることにより停止判定を行なう。
【0060】
車両が停止状態にあると判定すると(ステップS201のY)、制御部Cは、POI情報の検索処理を開始する条件として予め記憶部Fに設定された特定の条件が満たされたものと判断して、検索部15により、所定の検索条件に従ってPOI情報の検索処理を実行する(ステップS202)。本例においては、所定の検索条件として、「現在地から所定範囲内に存在する案内対象物を示すPOI情報であって、対応する観光地関連情報が記憶されているPOI情報であること」が設定されていることとする。
【0061】
POI情報の検索処理を実行すると、制御部Cは、車両が所定時間以上停止状態にあるか否かを判定する(ステップS203)。ここで、所定時間の経過を待つのは、ユーザが安全にナビゲーション装置10を操作することができる状態になったと推定するためである。なお、所定時間経過の代わりに、または併用して、例えば「ギアがパーキングに入れられた」ことや、「サイドブレーキがかけられている状態」であることを用いる構成としてもよいし、ステップS203の処理を行わずに(すなわち、所定時間停止状態であるか否かを判定せずに、)、ステップS204に移行する構成としてもよい。
【0062】
ここで、車両が所定時間以上停止状態にないと(すなわち、車両が走行を再開して走行状態になったものと)判定すると(ステップS203のN)、制御部Cは、ステップS201に遷移する。なお、走行状態になった場合だけでなく、例えばユーザからの地図画面表示要求を受け付けた場合に、制御部Cが、車両が停止状態でなくなったと判定する構成としてもよい。このような構成とすることにより、車両の停止時にユーザが地図画面により誘導経路を確認することを阻害してしまうことを回避することができるようになる。一方、車両が所定時間以上停止状態にあると判定すると(ステップS203のY)、制御部Cは、情報表示画面を表示する(ステップS204)。
【0063】
図9はこのときの情報表示画面の例を示す説明図である。図9に示すように、情報表示画面は、車両の現在位置311と目的地312とを含む地図を表示する地図表示領域310と、検索結果に含まれるPOI情報を選択可能に表示するPOI情報表示領域320とを含む。ここで、本例においては、地図表示領域310に表示される地図は、車両が走行中に表示画面に表示される地図画面を縮小したもの、または簡略化したものであることとする。また、車両の停止状態が終了した場合に(または、ユーザの操作に応じて)、制御部Cは、表示画面に表示する画面を情報表示画面から地図画面に移行する。なお、情報表示画面は、地図表示領域310を含まない構成とされていてもよい。
【0064】
また、POI情報表示領域320には、検索されたPOI情報のうち、対応する観光地関連情報におけるお勧め度が高いものを優先して表示することが好ましい。また、観光地関連情報として画像情報が設定されている場合に、その画像がPOI情報表示領域320に表示されることが好ましい(例えば、図9における画像321,323)。車両が走行中、赤信号などで停止状態となった場合に、POI情報に関する文字情報を極力少なくし、画像などのイメージ情報を表示画面に対してできるだけ大きく表示させることで、案内対象物に対してユーザに興味を抱かせることができる可能性を向上させることができるようになる。
【0065】
情報表示画面を表示すると、制御部Cは、POI情報表示領域320に表示された画像(POI情報)の選択を受け付ける(ステップS205)。ここで、画像選択を受け付けない場合(ステップS205のN)、制御部Cは、後述するステップS208に遷移する。
【0066】
一方、画像選択を受け付けた場合(ステップS205のY)、制御部Cは、選択された画像に応じたPOI情報が示す案内対象物を目的地に設定して、現在位置からも目的地への経路探索処理を実行する(ステップS206)。
【0067】
経路探索処理を実行すると、制御部Cは、探索した推奨移動経路を含む地図を表示画面に表示して(ステップS207)、表示した推奨移動経路を誘導経路に設定するか否かを判定する(ステップS208)。本例においては、制御部Cは、表示画面に表示された推奨移動経路が例えばユーザの指により押下された場合に、押下された推奨移動経路を誘導経路に設定するものと判定することとする。
【0068】
表示した推奨移動経路を誘導経路に設定すると判定すると(ステップS208のY)、制御部Cは、表示した推奨移動経路を示す経路情報を誘導経路情報記憶部F1に記憶(上書き保存)する(ステップS209)。一方、表示した推奨移動経路を誘導経路に設定しないと判定すると(ステップS208のN)、制御部Cは、ステップS210に遷移する。
【0069】
次いで、制御部Cは、車速情報受付部13により受け付けた車速情報に基づいて、車両が移動を再開したか否か(すなわち、車両が走行状態であるか否か)を判定する(ステップS210)。ここで、移動を再開したと判定すると(ステップS210のY)、制御部Cは、情報表示画面を消去して地図画面を表示し(ステップS211)、ステップS201に遷移する。すなわち、移動時処理において、制御部Cは、車両が移動状態にあると判定された場合、POI情報の検索処理を開始する条件として予め記憶部Fに設定された特定の条件が満たされなくなったものと判断して、再度車両が特定の条件を満たすこととなるまで地図画面を表示することとなる。
【0070】
なお、制御部Cが情報表示画面を表示してから(ステップS204)移動判定を行なうまで(ステップS210)の間に車両が移動を再開した場合に、制御部Cが、そのときの処理状態を再現するために必要な情報を記憶部Fに保存し、再度車両が停止状態になったときに、保存した情報を読み出して移動時処理を再開する構成としてもよい。
【0071】
また、本例における移動時処理は、ユーザにより移動時処理の終了要求を受け付けた場合や、ナビゲーション装置10の電源を落とされた場合に終了するものとする。
【0072】
以上のように、上述した実施の形態においては、移動体(例えば、車両)に搭載されるナビゲーション装置10が、案内対象物を示すPOI情報を記憶するPOI情報記憶部F3と、POI情報を特定可能なPOI情報特定情報(例えば、POI−ID)とイベント情報とが対応付けされた観光地関連情報を記憶する観光地関連情報記憶部F4とを備え、所定の検索条件(例えば、所定値以上のお勧め度が設定されているもの)に基づいて観光地関連情報を検索し、特定の条件(例えば、車両が停止状態であること)が満たされていることによりナビゲーション装置10が操作可能な状態であるか否かを判定し(例えば、ステップS101の前におけるナビゲーション装置10が起動して操作可能な状態になったか否かの判定、ステップSS201,S203の判定、ステップS210の判定参照)、ナビゲーション装置10が操作可能な状態であると判定されたことに応じて、検索された観光地関連情報を表示装置(例えば、画像表示装置31)の表示画面に表示する構成としているので、ユーザにとって適切なタイミングで観光地関連情報を提供することができるようになる。
【0073】
すなわち、例えばナビゲーション装置の誘導対象である移動体がユーザの操作に応じて移動している状態である場合(すなわち、移動体が走行状態にあり、経路誘導に関する情報以外を報知すると危険であり、適切でない場合。)には、観光地関連情報を提供しないようにすることでユーザの注意が移動体の操作からそれることを防止することができるようになる。
【0074】
また、例えばナビゲーション装置の誘導対象である移動体がユーザの操作に応じて停止している状態である場合に観光地関連情報を提供することで、観光地関連情報の広告的効果を高めることができる。
【0075】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置10が、移動体(例えば、車両)が停止状態であるか否かを判定し、移動体が停止状態であると判定されたことに応じて特定の条件が満たされていると判定する構成としているので、ナビゲーション装置を操作することによりユーザの意識が移動体の操作(例えば、車両の運転操作)から離れてしまうことを防止することができるようになる。
【0076】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置10が、移動体(例えば、車両)が停止したときから所定時間経過したときに、停止状態であると判定する構成としているので、移動体の停止直後にユーザが地図情報を確認することを阻害することを防止することができるようになる。
【0077】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置10が、移動体(例えば、車両)が走行状態となり停止状態が終了したと判定されたことに応じて、特定の条件(例えば、POI情報の検索処理を開始する条件として予め設定された特定の条件)が満たされた状態が終了したと判定し、その特定の条件が満たされた状態が終了したと判定されたことに応じて、表示装置(例えば、画像表示装置31)の表示画面における観光地関連情報の表示を終了する構成としているので、移動中に誘導情報以外の情報を提供することにより事故を誘発する可能性を回避することができるようになる。
【0078】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置10が、ナビゲーション装置10の起動判定を行ない、ナビゲーション装置10が起動したと判定されたことに応じて、特定の条件(例えば、起動時処理の開始条件)が満たされていると判定する構成としているので、起動時に観光地関連情報を提供することができるようになり、ナビゲーション装置の起動後のユーザの行動起因となり得る情報を提供することができるようになる。また、ナビゲーション装置の起動後から主要な機能が操作可能になるまでの間(例えば、ナビゲーション装置の電源が投入された後、経路探索のための操作入力を受け付けるために必要なプログラムが立ち上がるまでの間など)に表示画面に写真などのビジュアル情報(画像情報)を起動画面の一部として表示することで、ユーザに対して強制的に広告等を見せられているというような不快感を与えてしまうことを回避することができるようになる。
【0079】
また、上述した実施の形態では、移動体(例えば、車両)に搭載されるナビゲーション装置10が、案内対象物を示すPOI情報を記憶するPOI情報記憶部F3と、POI情報を特定可能なPOI情報特定情報(例えば、POI−ID)とイベント情報とお勧め度とが対応付けされた観光地関連情報を記憶する観光地関連情報記憶部F4とを備え、移動体の現在位置を特定し、所定の検索条件に基づいて観光地関連情報を検索し、特定の条件(例えば、車両が停止状態であること)が満たされていることによりナビゲーション装置10が操作可能な状態であるか否かを判定し、ナビゲーション装置10が操作可能な状態であると判定されたことに応じて、検索された観光地関連情報を表示装置(例えば、画像表示装置31)の表示画面に表示し、移動体が停止状態であるか否かを判定し移動体が停止状態であると判定されたことに応じて、および/または、ナビゲーション装置10の起動判定を行ないナビゲーション装置10が起動したと判定されたことに応じて、特定の条件が満たされていると判定し、移動体が停止状態であると判定されたことに応じて特定の条件(例えば、POI情報の検索条件(ステップS201参照))が満たされていると判定した場合には現在位置(例えば、車両の現在位置)から所定の距離以内に存在する案内対象物を示すPOI情報に対応する観光地関連情報であることを観光地関連情報の検索条件とし、ナビゲーション装置10が起動したと判定されたことに応じて特定の条件(例えば、起動時処理の開始条件)が満たされていると判定した場合にお勧め度が所定値以上であることを観光地関連情報の検索条件とする構成としているので、移動体の状態に応じて提供する観光地関連情報に変化をつけることができるようになる。
【0080】
すなわち、例えば起動時のみに限定情報を表示することで、一部の観光地関連情報の価値を高めることができるようになる。また、移動体の現在位置に応じた観光地関連情報や、クーポン情報などを提供する構成とすることで、観光地関連情報の広告効果を向上させることができるようになる。また、例えば時間軸を利用したプッシュ型の情報提供でユーザの行動起因を提供するができるようになる。
【0081】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーション装置10が、ユーザに操作に応じて、起動時に所定の観光地関連情報に関する画像を表示するための情報を記憶部Fに設定可能な構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザがイベント時期を失念することによりドライブのきっかけを失うことを防止することができるようになる。
【0082】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーション装置10は、移動体が走行中に起動時処理(図5参照)を実行可能な構成とされていてもよい。すなわち、例えばナビゲーション装置10が車両の起動と同時に起動されず、車両が走行中に電源が入れられた場合に起動時処理(図5参照)を実行する構成とされていてもよい。この場合、起動時処理において観光地関連情報の検索を開始する前に(図5、ステップS101参照)、移動時処理における移動停止判定(図8、ステップS201参照)を実行し、停止状態にあると判定した場合にステップS102以降の処理を実行する構成とすればよい。
【0083】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置10が、移動時処理において車両が停止状態にあると判定してからPOI情報を検索する場合を例にして説明したが(図8参照)、移動時処理の処理フローはこれに限定されない。すなわち、例えば車両が走行中に周辺のPOI情報を検索しておき、車両が停止状態になった場合に検索しておいたPOI情報(POI情報に対応する観光地関連情報)をユーザに提供する構成としてもよい。以下、この場合のナビゲーション装置10の動作について説明する。なお、上述した内容と重複する部分については説明を省略している場合があるものとする。
【0084】
図10は、移動時処理の他の例(以下、「移動時処理2」とする)を示すフローチャートである。
【0085】
移動時処理2では、先ず、制御部Cは、車両が停止状態にあるか否かを判定する(ステップS201)。本例においては、制御部Cは、記憶部Fを参照し、前回POI情報を検索した位置から所定距離以上移動したか否かを判定する(ステップS301)。なお、本例において、制御部Cは、ナビゲーション装置10が起動したときの車両の位置を最初の検索位置(初期位置)として記憶部Fに記憶することとする。ここで、前回POI情報を検索した位置から所定距離以上移動していないと判定すると(ステップS301のN)、制御部Cは、後述するステップS305に遷移する。
【0086】
一方、前回POI情報を検索した位置から所定距離以上移動したと判定すると(ステップS301のY)、制御部Cは、自車位置情報受付部12により、車両の現在位置を特定して、特定した現在位置を検索位置として記憶部Fに記憶する(ステップS302)。
【0087】
検索位置を記憶すると、制御部Cは、検索位置から所定距離以内の案内対象物を示すPOI情報を検索して(ステップS303)、検索結果を記憶部Fに記憶する(ステップS304)。
【0088】
検索結果を記憶すると、制御部Cは、移動停止判定を行い(ステップS305)、車両が停止していないと判定すると(ステップS305のN)、ステップS301に移行する。
【0089】
一方、車両が停止したと判定すると(ステップS305のY)、制御部Cは、記憶部Fに記憶されたPOI情報の検索結果に基づいて情報表示画面(図9参照)を表示画面に表示する(ステップS306)。
【0090】
情報表示画面を表示すると、制御部Cは、移動時処理におけるステップS205〜S211の処理を実行して(ステップS307)、ステップS301に遷移する。
【0091】
以上のように、制御部Cが、車両が走行中に周辺のPOI情報を検索しておき、車両が停止状態になった場合に検索しておいたPOI情報をユーザに提供する構成とすることで、車両が停止状態であると判定してから情報表示画面を表示するまでに必要な処理負荷を低減させることができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、車両の進路案内を実現するデバイスを扱う業種において産業上有用であり、電子地図の表示が可能なカーナビゲーション装置等の電化製品市場においても有用である。
【符号の説明】
【0093】
C 制御部
F 記憶部
F1 誘導経路情報記憶部
F2 地図情報記憶部
F3 POI情報記憶部
F4 観光地関連情報記憶部
10 ナビゲーション装置
11 経路探索部
12 自車位置情報受付部
13 車速情報受付部
14 方位情報受付部
15 検索部
16 経路案内部
30 出力装置
31 画像表示装置
32 音声出力装置
40 入力装置
50 自車位置測位装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載されるナビゲーション装置であって、
案内対象物を示すPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段と、
前記POI情報を特定可能なPOI情報特定情報とイベント情報とが対応付けされた観光地関連情報を記憶する観光地関連情報記憶手段と、
所定の検索条件に基づいて前記観光地関連情報を検索する検索手段と、
特定の条件が満たされていることにより前記ナビゲーション装置が操作可能な状態であるか否かを判定する状態判定手段と、
前記状態判定手段により前記ナビゲーション装置が操作可能な状態であると判定されたことに応じて、前記検索手段により検索された観光地関連情報を表示装置の表示画面に表示する表示手段とを含む
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記状態判定手段は、
前記移動体が停止状態であるか否かを判定する停止状態判定手段を備え、
該停止状態判定手段により前記移動体が停止状態であると判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされていると判定する
請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記停止状態判定手段は、前記移動体が停止したときから所定時間経過したときに、停止状態であると判定する
請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記状態判定手段は、前記停止状態判定手段により前記移動体が走行状態となり停止状態が終了したと判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされた状態が終了したと判定し、
前記表示手段は、前記状態判定手段により前記特定の条件が満たされた状態が終了したと判定されたことに応じて、前記表示装置の表示画面における観光地関連情報の表示を終了する
請求項1から請求項3のうちいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記状態判定手段は、
前記ナビゲーション装置の起動判定を行なう起動判定手段を備え、
該起動判定手段により前記ナビゲーション装置が起動したと判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされていると判定する
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記状態判定手段は、
前記移動体が停止状態であるか否かを判定する停止状態判定手段と、
前記ナビゲーション装置の起動判定を行なう起動判定手段とを備え、
前記停止状態判定手段により前記移動体が停止状態であると判定されたことに応じて、および/または、前記起動判定手段により前記ナビゲーション装置が起動したと判定されたことに応じて、前記特定の条件が満たされていると判定し、
前記検索手段は、
前記停止状態判定手段により前記移動体が停止状態であると判定されたことに応じて前記状態判定手段が前記特定の条件が満たされていると判定した場合に前記現在位置から所定の距離以内に存在する案内対象物を示すPOI情報に対応する観光地関連情報であることを前記所定の検索条件とし、
前記起動判定手段により、前記ナビゲーション装置が起動したと判定されたことに応じて前記状態判定手段が前記特定の条件が満たされていると判定した場合に前記お勧め度が所定値以上であることを前記所定の検索条件とする
請求項1記載のナビゲーション装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−133230(P2011−133230A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290015(P2009−290015)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】