説明

ナフタレンアミジンイミド

【課題】ナフタレンアミジンイミドの提供。
【解決手段】 式
【化1】


(式中、
1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし37のアルキル基を表わすが;
ここで、
−炭素原子数1ないし37のアルキル基のCH2単位の1ないし10個は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得−;ここで、CH=CH−基の1個又は2個のCH−基、ナフタレン基及びアントラセン基は、窒素原子で置換され得;
−CH2−基の単独の水素原子の12個までは、互いに独立して、フッ素原子;塩素原子;臭素原子;又はヨウ素原子;シアノ基;18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって、同一の炭素原子において置換され得−;ここで、アルキル鎖の6個までのCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子によって置換され得、かつアルキル基の−CH2−基の単独の水素原子の12個までの各々はまた、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子又はシアノ基又は18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基によって同一のC−原子において置換され得、ここで、1ないし6個のCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、セレニウム原子、テルリウム原子、シス−又はトランス−CH=CH−基によって置換され得、ここで、1個のCH−単位はまた、窒素原子によって、アセチレン性のC≡C−基、1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基、2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,
5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって置換され得るか;又は、
置換基の代わりに、メチン−又は四級炭素原子の遊離原子価は、対になって結合してシクロヘキサン環等の環を形成し得るか;又は、
1及びR2が炭素原子C1及びC2と一緒になって又はR3及びR4が炭素原子C3及びC4と一緒になって6−員基を形成する場合、アミノ基を表わし;
=NH−が窒素原子N1(R6における)と一緒になって又は窒素原子N2(R7における)と一緒になって5−員基を形成する場合、R7及びR8は、互いに独立して、=O;又は=NH−を表わす。)で表わされるナフタレンアミジンを開示する。
該化合物は、様々な目的のために、好ましくは化粧品用途のUV吸収剤として有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式
【化1】

(式中、
1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし37のアルキル基を表わすが;
ここで、
−炭素原子数1ないし37のアルキル基のCH2単位の1ないし10個は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、CH=CH−基の1個又は2個のCH−基、ナフタレン基及びアントラセン基は、窒素原子で置換され得;
−CH2−基の単独の水素原子の12個までは、互いに独立して、フッ素原子;塩素原子;臭素原子;又はヨウ素原子;シアノ基;18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって、同一の炭素原子において置換され得−;ここで、アルキル鎖の6個までのCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子によって置換され得、かつアルキル基の−CH2−基の単独の水素原子の12個までの各々はまた、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子又はシアノ基又は18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基によって同一のC−原子において置換され得、ここで、1ないし6個のCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、セレニウム原子、テルリウム原子、シス−又はトランス−CH=CH−基によって置換され得、ここで、1個のCH−単位はまた、窒素原子によって、アセチレン性のC≡C−基、1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基、2,3−、2,
4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって置換され得るか;又は、
置換基の代わりに、メチン−又は四級炭素原子の遊離原子価は、対になって結合してシクロヘキサン環等の環を形成し得るか;又は、
1及びR2が炭素原子C1及びC2と一緒になって又はR3及びR4が炭素原子C3及びC4と一緒になって6−員基を形成する場合、アミノ基を表わし;
=NH−が窒素原子N1(R6における)と一緒になって又は窒素原子N2(R7における)と一緒になって5−員基を形成する場合、R7及びR8は、互いに独立して、=O;又は=NH−を表わす。)で表わされる化合物に関する。
【0002】
アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、n−オクタデシル基、エイコシル基又はドデシル基である。
【0003】
枝分かれしたアルキル基の例は、1−メチルプロピル基、1,3−ジメチルブチル基、2−メチルブチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、3−メチルブチル基、7−メチルオクチル基、2−エチルヘキシル基又は4−メチルシクロヘキシル基である。
【0004】
シクロアルキル基は、例えば、シクロペンチル基、トリメチルシクロヘキシル基、シクロオクチル基、又は、好ましくはシクロヘキシル基である。
【0005】
好ましいものは、式
【化2】

(式中、R1、R2、R3及びR4は、式(1)で定義した通りである。)で表わされる化合物である。
【0006】
より好ましいものは、式
【化3】

(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(1)で定義した通りである。)で表わされる化合物である。
【0007】
より好ましいものは、式
【化4】

(式中、R1、R2、R5及びR6は、式(1)で定義した通りである。)で表わされるナフタレンアミジンである。
【0008】
同じく好ましいものは、式
【化5】

(式中、
1、R2及びR9は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし37のアルキル基を表わすが;ここで、
−炭素原子数1ないし37のアルキル基のCH2単位の1ないし10個は、カルボニル基;−O−;−S−;−Se−;−Te−;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、ナフタレン基及びアントラセン基のCH=CH−基の1個又は2個のCH−基は、窒素原子で置換され得;
−CH2−基の単独の水素原子の12個までは、互いに独立して、フッ素原子;塩素原子;臭素原子;又はヨウ素原子;シアノ基;18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって、同一の炭素原子において置換され得−;ここで、アルキル鎖の6個までのCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子によって置換され得、かつアルキル基の−CH2−基の単独の水素原子の12個までの各々はまた、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子又はシアノ基又は18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基によって同一のC−原子において置換され得、ここで、1ないし6個のCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、セレニウム原子、テルリウム原子、シス−又はトランス−CH=CH−基によって置換され得、ここで、1個のCH−単位はまた、窒素原子によって、アセチレン性のC≡C−基、1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基、2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって置換され得るか;又は、
置換基の代わりに、メチン−又は四級炭素原子の遊離原子価は、対になって結合してシクロヘキサン環等の環を形成し得る。)で表わされるナフタレンアミジンである。
【0009】
最も好ましいものは、式
【化6】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わす。)に対応するナフタレンアミジンであり、更により好ましいものは、式
【化7】

に対応するナフタレンである。
【0010】
式(7a)、(7b)及び(7d)で表わされる化合物は、難溶性化合物であり、それ故、微粒UVフィルターとして適当である。
【0011】
より長いアルキル鎖の導入によって、整髪油に溶解性のUV吸収剤が得られる。これらの化合物の例は、(7c)及び(7e)である。
【0012】
本発明に従ったナフタレンアミジンイミドの更なる例を以下に列挙する:
【表1】

【0013】
式(1)で表わされる化合物の製造は、Chem.Eur.J.2006年,2815−2824頁に記載されるような従来技術で既知の方法に従って行われ得る。
【0014】
一般式(1a)で表わされるナフタレン−1,8:4,5−テトラカルボン酸ビスイミドは、以下の反応スキームに従って、式(1b)で表わされる二無水物から容易に調製することができ、形式的には、よく知られたペリレン染料の低級類似体である。
【化8】

【0015】
本発明に従った式(1)で表わされる化合物は、特に、UVフィルターとして、即ち、紫外線に対して敏感な有機物質、特にヒト及び動物の皮膚及び毛髪を紫外線の有害な影響から保護するために適している。それ故、これらの化合物は、化粧品におけるサンスクリーン、医薬品及び動物用医薬品として適している。これらの化合物は、溶解状態(溶解性有機フィルター、可溶化有機フィルター)において又は微粒状態(ナノスケール有機フィルター、粒状有機フィルター、UV吸収剤顔料)において使用され得る。
【0016】
細粒子の調製のために適するいかなる既知の方法が、微粒UV吸収剤の調製のために使用され得る、例えば:
−水中又は適当な有機溶媒中において、硬質粉砕媒体、例えば、ボールミル中の珪酸ジルコニウムボール及び保護界面活性剤又は保護ポリマーを用いた湿潤粉砕(ポンピング可能な分散液のための低粘度微粉化法);
−連続又は不連続(バッチ)ニーダーを使用した湿式混練(ポンピング不可能なペースト
のための高粘度微粉化法)。湿式混練法のために、溶媒(水又は化粧品的に許容可能な油)、粉砕助剤(界面活性剤、乳化剤)及びポリマー状粉砕助剤が使用され得る。
−両方の方法が各々使用され得る。
−適当な溶媒、例えば、水性懸濁液又は有機溶媒を含む懸濁液、又は水、エタノール、ジクロロエタン、トルエン又はN−メチルピロリドン等の真溶液からの噴霧乾燥;
−UVフィルター又はフィルター類が溶解されるところの超臨界流体(例えば、CO2)のRESS法(超臨界流体の急速膨張法(apid xpansion of upercritical olution))に従った膨張、又は適当な有機溶媒中1種又はそれ以上のUVフィルターの溶液と一緒の流体二酸化炭素の膨張によって、
−超臨界流体を含む適当な溶媒からの再沈殿によって(GASR法=ガス抗溶媒再沈殿(as nti−olvent ecrystallisation)/PCA法=圧縮抗溶媒を用いた沈殿(recipitation with ompressed nti−olvent))。
【0017】
微粒有機UV吸収剤の調製のための粉砕装置としては、例えば、ジェットミル、ボールミル、振動ミル又はハンマーミル、好ましくは高速混合ミルが使用され得る。更により好ましく使用されるものは、最新のボールミルである;これらのミル類の製造業者は、例えばネッチ社(LMZ−ミル)、ドライス社(DCP−ビスコフロー又はコスモ)、ビューラー アーゲー(遠心分離ミル)又はバッハー(Bachhofer)である。粉砕は、好ましくは粉砕助剤を用いて行われる。微粒有機UV吸収剤の調製のための混練装置としては、典型的には、シグマ−フックバッチニーダーが例として挙げられるが、連続バッチニーダー(IKA−ベルケ)又は連続ニーダー(ウェルナ ウント プフライデラー社製コンティウマ)もまた例として挙げられる。
【0018】
上記した全ての微粒化法において有用な低分子量粉砕助剤は、以下の‘‘乳化剤’’及び‘‘界面活性剤’’及び‘‘脂肪アルコール’’の章において開示するような界面活性剤及び乳化剤である。
【0019】
水性分散液のために有用なポリマー状粉砕助剤は、Mn>500g/molの、化粧品的に許容可能な水溶性ポリマー、例えばアクリレート(サルケア型)、変性又は非変性ポリサッカライド、ポリグルコシド又はキサンタンガムである。更に、アルキル化ビニルピロリドンポリマー、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アシルグルタメート、アルキルポリグルコシド、セテアレス−25又はリン脂質が使用され得る。油性分散液は、加工中及び加工後の粘度を調整するために、ポリマー状粉砕助剤として、化粧品的に許容可能なろう質ポリマー又は天然ワックスを含み得る。他の有用なポリマー状粉砕助剤の例は、以下の‘‘ポリマー’’の章において開示される。
【0020】
粉砕法のために有用な溶媒は、水、ブライン、(ポリ−)エチレングリコール、グリセリン又は化粧品的に許容可能な油である。他の有用な溶媒は、以下の‘‘脂肪酸エステル’’、‘‘グリセリルエステルを含む天然及び合成トリグリセリド及び誘導体’’、‘‘真珠様ワックス’’、‘‘炭化水素油’’及び‘‘シリコン又はシロキサン’’の章に開示される。
【0021】
このようにして得られた微粒UV吸収剤は、通常、0.02ないし2、好ましくは、0.03ないし1.5、及び、より特には、0.05ないし1.0μMの平均粒子サイズを有する。
【0022】
本発明に従ったUV吸収剤はまた、粉末形態の乾燥基体として使用され得る。該目的のために、UV吸収剤は、既知の粉砕法、例えば真空微粒化、向流噴霧乾燥等を受けさせられる。このような粉末は、0.1μMないし2μMの粒子サイズを有する。凝集の発生を
避けるために、UV吸収剤は、微粉化法の前に、表面活性物質で、例えばアニオン性、非イオン性又は両性界面活性剤、例えばリン脂質又はPVP、アクリレート等のような既知のポリマーでコーティングされ得る。
【0023】
本発明に従ったUV吸収剤はまた、化粧品のための特定のキャリヤーにおいて、例えば固体脂質ナノ粒子(SLN)又はUV吸収剤が封入されるところの不活性ゾル−ゲルマイクロカプセル(Pharmazie,2001年(56巻),783−786頁)において使用され得る。
【0024】
国際薬剤学雑誌(International J.Pharmaceutics,2002年,242巻,373−375頁に記載されるように、脂質ナノ粒子(CLN=rystalline ipid anoparticles)が本発明に従ったUVフィルターのための活性キャリヤーとして使用され得る(例えば、式6で表わされる化合物)。
【0025】
本発明に従った化粧品製剤又は医薬品組成物は、更に、表1−3に列挙されるような更なるUVフィルターを1種又はそれ以上含み得る。
【0026】
化粧品又は医薬品は、UV吸収剤と補助剤を慣用の方法を使用して物理的に混合することによって、例えば、個々の成分を一緒に単純に攪拌することによって、特に、オクチルメトキシシンナメート、サリチル酸イソオクチルエステル等のような既知の化粧品用UV吸収剤の溶解特性を使用することによって、調製され得る。UV吸収剤は、例えば、更なる処理なく、又は微粒状態において、又は粉末形態において使用され得る。
【0027】
化粧品又は医薬品は、組成物の総質量に基づき、1種のUV吸収剤又はUV吸収剤混合物を0.05ないし40質量%含む。
【0028】
好ましいのは、本発明に従った式(1)で表わされるUV吸収剤と所望による更なる光保護剤(表1−3に記載されるようなもの)を、質量に基づき1:99ないし99:1、好ましくは1:95ないし95:1、そして最も好ましくは10:90ないし90:10の混合比で使用することである。特に興味深いのは、20:80ないし80:20、好ましくは40:60ないし60:40、そして最も好ましくは約50:50の混合比である。このような混合物は、とりわけ、溶解性を改善するために又はUV吸収を増加させるために、使用され得る。
【0029】
本発明に従った式(1)で表わされるUV吸収剤又はUVフィルターの組み合わせは、皮膚、毛髪及び/又は天然の又は人工の毛髪色を保護するために有用である。
【表2】

【0030】
【表3】

【表4】

【表5】

【0031】
【表6】

【表7】

【0032】
好ましくは、以下のUVフィルターの組み合わせが特に興味深いものである:
−(a1)少なくとも1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(a2)少なくとも1種の式
【化9】

[式中、R1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数2ないし20のアルケニル基;炭素原子数3ないし10のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし10のシクロアルケニル基を表わすか;又は、R1及びR2は、結合する窒素原子と一緒になって、5−又は6−員の複素環を形成し;
1は、1ないし4の数を表わし;
1=1の場合、
3は、飽和又は不飽和の複素環基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし5のアルキル基;シクロヘキシル基、所望により、炭素原子数1ないし5のアルキル基1つ又はそれ以上で置換されたM;所望により、複素環基、アミノカルボニル基又は炭素原子数1ないし5のアルキルカルボキシ基で置換されたフェニル基を表わし;
1=2の場合、
3は、所望により、カルボニル−又はカルボキシ基で置換されるアルキレン−、シクロアルキレン基、アルケニレン基又はフェニレン基;式*−CH2−C≡C−CH2−*で表わされる基を表わすか、又は、R3は、Aと一緒になって、式(1a)
【化10】

(式中、n2は、1ないし3の数を表わす。)で表わされる2価の基を形成し;
1が3を表わす場合、
3は、アルカントリイル基を表わし;
1が4を表わす場合、
3は、アルカンテトライル基を表わし;
Aは、−O−;又は−N(R5)−を表わし;及び、
5は、水素原子;炭素原子数1ないし5のアルキル基;又はヒドロキシ−炭素原子数1ないし5のアルキル基を表わす。]で表わされるアミノベンゾフェノン誘導体
を含むUVフィルターの組み合わせ(A)。
【0033】
−(b1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(b2)少なくとも1種の式
【化11】

(式中、
1及びR2は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数2ないし20のアルケニル基;炭素原子数3ないし10のシクロアルケニル基を表わし;ここで、R1及びR2は、5−又は6−員環を形成し得;
3及びR4は、互いに独立して、炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数2
ないし20のアルケニル基;炭素原子数3ないし10のシクロアルケニル基、炭素原子数1ないし20のアルコキシ基、炭素原子数1ないし20のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし20のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし20のアルキル)アミノ基、所望により置換されたアリール基又はヘテロアリール基を表わし;
Xは、水素原子;COOR5;又はCONR67を表わし;
5、R6、R7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数2ないし20のアルケニル基;炭素原子数3ないし10のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし10のシクロアルケニル基;(Y−O)q−Z;所望により置換されたアリール基を表わし;
Yは、−(CH22−;−(CH23−;−(CH24−;−CH(CH3)−CH2−を表わし;
Zは、−CH2CH3;−CH2−CH2−CH3;−CH2−CH2−CH2−CH3;CH(CH3)−CH3を表わし;
mは、0;1;2;又は3を表わし;
nは、0;1;2;3;又は4を表わし;及び、
qは、1ないし20の数を表わす。)で表わされるアミノベンゾフェノン誘導体
を含むUVフィルターの組み合わせ(B)。
【0034】
−(c1)少なくとも1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(c2)少なくとも1種の式
【化12】

(式中、T2は、炭素原子数1ないし10のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす。)で表わされるベンゾトリアゾール誘導体
を含むUVフィルターの組み合わせ(C)。
【0035】
−(d1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(d2)少なくとも1種の式
【化13】

(式中、
1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数3ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;式−CH2−CH(−OH)−CH2−O−T1で表わされる基を表わすか;又は、
1及びR2は、式(4a)
【化14】

で表わされる基を表わし;
12は、直接結合;直鎖の又は枝分かれした炭素原子数1ないし4のアルキレン基又は式−Cm12m1−又は−Cm12m1−O−で表わされる基を表わし;
13、R14及びR15は、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は式
【化15】

で表わされる基を表わし;
16は、炭素原子数1ないし5のアルキル基を表わし;
1及びm3は、互いに独立して、1ないし4を表わし;
1は、0を表わすか;又は1ないし5の数を表わし;
1は、式
【化16】

で表わされる基を表わし;
3は、水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基、−(CH2CHR5−O)n1−R4;又は、式−CH2−CH(−OH)−CH2−O−T1で表わされる基を表わし;
4は、水素原子;M;炭素原子数1ないし5のアルキル基;又は、式−(CH2m2−O−T1で表わされる基を表わし;
5は、水素原子;又はメチル基を表わし;
1は、水素原子;又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
1は、炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わし;
Mは、金属カチオンを表わし;
2は、1ないし4を表わし;及び、
1は、1ないし16を表わす。)で表わされる化合物
を含むUVフィルターの組み合わせ(D)。
【0036】
−(e1)少なくとも1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(e2)少なくとも1種の式
【化17】

(式中、
1、R2及びR3は、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;又は、フェニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし;及び、
4は、水素原子;又は炭素原子数1ないし5のアルキル基を表わす。)で表わされるヒドロキシフェニルトリアジン化合物
を含むUVフィルターの組み合わせ(E)。
【0037】
−(f1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(f2)少なくとも1種の式
【化18】

で表わされるジベンゾイルメタン誘導体
を含むUVフィルターの組み合わせ(F)。
【0038】
−(g1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(g2)フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(ヘリオパン(Heliopan)AP)
を含むUVフィルターの組み合わせ(G)。
【0039】
−(h1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(h2)式
【化19】

(式中、R1、R2及びR3は、互いに独立して、枝分かれした又は非枝分かれの炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わす。)で表わされるベンズオキサゾール−置換トリアジン
を含むUVフィルターの組み合わせ(H)。
【0040】
−(i1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(i2)2−(2H−ベンゾトリアゾリ−2−イル)−4−メチル−6−[2−メチル−3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]−;(CAS登録番号:155633−54−8;ドロメトリゾール
トリシロキサン;メキソリル(Mexoryl) XL)
を含むUVフィルターの組み合わせ(I)。
【0041】
−(k1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(k2)シロキサン及びシリコーン、ジ−Me、1−[[4−[3−エトキシ−2−(エトキシカルボニル)−3−オキソ−1−プロペニル]フェノキシ]メチル]エテニル Me、3−[4−[3−エトキシ−2−(エトキシカルボニル)−3−オキソ−1−プロペニル]フェノキシ]−1−プロペニル Me、Me 水素(ジメチコジエチルベンザルマロネート;CAS登録番号:207574−74−1)
を含むUVフィルターの組み合わせ(K)。
【0042】
−(l1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(l2)(+/−)−1,7,7−トリメチル−3−[(4−メチルフェニル)メチレン]ビシクロ[2.2.1]ヘプタノ−2−オン;p−メチルベンジリデンカンファー
を含むUVフィルターの組み合わせ(L)。
【0043】
−(m1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(m2)α−(2−オキソボルニ−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸及びその塩(メキソリル(Mexoryl) SL);
を含むUVフィルターの組み合わせ(M)。
【0044】
−(n1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(n2)メチルN,N,N−トリメチル−4−[(4,7,7−トリメチル−3−オキソビシクロ[2,2,1]ヘプチ−2−イリデン)メチル]アニリニウムスルフェート(メキソリル(Mexoryl) SO)
を含むUVフィルターの組み合わせ(N)。
【0045】
−(o1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(o2)2−エチルヘキシル2−シアノ−,3,3−ジフェニルアクリレート(オクトクリレン)
を含むUVフィルターの組み合わせ(O)。
【0046】
−(p1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(p2)2−エチルヘキシル4−メトキシシンナメート(オクチル メトキシ シンナメート)
を含むUVフィルターの組み合わせ(P)。
【0047】
−(q1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(q2)安息香酸, 4,4’,4’’−(1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリス−,トリス(2−エチルヘキシル)エステル;2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(オクチル トリアゾン)
を含むUVフィルターの組み合わせ(Q)。
【0048】
−(r1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(r2)2−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−スルホン酸(フェニルベンズイミダゾールスルホン酸)
を含むUVフィルターの組み合わせ(R)。
【0049】
−(s1)1種の式(1)で表わされる化合物、及び
(s2)ジエチルヘキシル ブタミド トリアゾン(ユバソルブ(Uvasorb)HEB)
を含むUVフィルターの組み合わせ(S)。
【0050】
1種の式(1)で表わされる化合物はまた、抗しわ知覚改良剤(anti−wrinkle perception modifier)としても使用され得る(実施例29参照)。これは、本発明の更なる対象である。
【0051】
好ましくは、以下の、UV吸収剤を含む組み合わせが特に興味深いものである:
【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【0052】
更に、以下の特定のUVフィルターの組み合わせが特に興味深いものである:
【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【0053】
更に、以下の特定のUVフィルターの組み合わせが特に興味深いものである:
【表16】

【表17】

【0054】
化粧品製剤又は皮膚製剤における有効成分の組み合わせ
これらの製剤は、少なくとも水相及び/又は油相を含む。
それらは、o/w、w/o、w/o/w、o/w/o又はシリコーン/w、w/シリコーンエマルジョン又はマイクロエマルジョンとして製剤化され得る。それらは、非イオン性、カチオン性、両性及びアニオン性乳化剤から選択される低分子量乳化剤を0.1ないし20質量%含み得る。
これらの製剤の乳化剤は、結合ポリマーと置き換えられ得る(0.1ないし10質量%)。
製剤形態は、サンミルク、クリーム、スプレー又はフォーム用途であり得る。油非含有ゲル製剤も可能である。
これらの製剤の他の成分は、水、皮膚軟化剤、増粘剤及び以下の章に記載された他のものである。
【0055】
実施例:
1.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた乳化剤非含有化粧品製剤の
両親媒性粒子(<200nM)
【表18】

【0056】
2.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたフラボン誘導体
【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【0057】
3.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたジアルキルナフタレート
【表26】

【0058】
4.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたグリセリド−ワックス又はトリグリセリドワックス
【表27】

【表28】

【0059】
5.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたオクトクリレン
【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【表37】

【0060】
6.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたエチルヘキシル−メトキシシンナメート、イソアミルメトキシシンナメート、エチルヘキシルサリチレート又はオクトクリレン等の液状UVフィルターのみを有する油非含有製剤
【表38】

【0061】
7.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたPPG−カプリレート−ジカプレート
例7.1−7.4:
【表39】

【0062】
8.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたレシチン
【表40】

【表41】

【表42】

【表43】

【表44】

【表45】

【表46】

【表47】

【0063】
9.8.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた有機シロキサン
【表48】

【表49】

【0064】
10.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたジアルキルカーボネート
【0065】
11.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたフィルム形成水溶性ポリマー
【表50】

【表51】

【表52】

【表53】

【表54】

【0066】
12.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたサッカロースエステル
【表55】

【表56】

【0067】
13.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた炭素原子数6ないし24のジアルキルマレエート
【表57】

【表58】

【表59】

【表60】

【表61】

【表62】

【表63】

【表64】

【表65】

【0068】
14.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた0ないし50%のFe含量を有するFeTiOx
【0069】
15.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたアルキルカルボン酸
【0070】
16.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた窒化ホウ素(肌の感性を改善する)
【表66】

【表67】

【表68】

【表69】

【表70】

【0071】
17.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた、防虫剤としてのアミド油
【表71】

【表72】

【表73】

【表74】

【表75】

【表76】

【表77】

【表78】

【0072】
18.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたネオヘリオパン(Neo Heliopan) AP
【表79】

【0073】
19.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたイミド琥珀酸又はその塩(例えば、ベイピュア(Baypure)CX 100)
【0074】
20.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたPVP−ポリマー
【表80】

【0075】
21.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた水系コロイド
【表81】

【表82】

【表83】

【表84】

【0076】
22.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)トリス−ビフェニル−トリアジン又はトリス−ターフェニル−トリアジンと組み合わせた非イオン性乳化剤及びシリコン乳化剤
【表85】

【表86】

【0077】
23.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた両性及びイオン性乳化剤
【表87】

【表88】

【0078】
24.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた疎水性微細顔料を有する乳化剤非含有製剤
【0079】
25.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた層状シリケート又は変性層状シリケート
【表89】

【0080】
26.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたコスターコイネン社製K80D
【0081】
27.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた天然又は合成蜜ろう
【表90】

【表91】

【表92】

【表93】

【0082】
28.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたFeTiO2(デグサ社製T817)
【0083】
29.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたアビル(Abil) EM90、アビル(Abil) EM97、フルイド(Fluid)DC 193シリコーン DC 3225C等の有機変性シリコーン又はシクロメチコン−ジメチコーンコポリオール
【表94】

【0084】
30.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたベンザゾール基、ベンゾチオフェン基、ベンゾフラン基又はインドール基を含む不溶性有機化合物
【表95】

【0085】
31.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた4,4−ジアリールブタジエン
【表96】

【0086】
31.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた両親媒性ポリマー
【表97】

【0087】
32.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたスルホン酸基及び疎水性部分を有するエチレン性不飽和モノマーを少なくとも1つ含むポリマー
【表98】

【表99】

【0088】
33.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナ
フタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたトリアジン誘導体又はベンズトリアゾール及びシロキサンエラストマー
【0089】
34.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたヘキサデセン二炭酸
【0090】
35.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたホスホネート
【0091】
36.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたアクリルアミドポリマー
【0092】
37.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたピッカーリングエマルジョン
【表100】

【0093】
38.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたモナスカス
【0094】
39.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたブチルメトキシジベンゾイルメタン及びジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
【0095】
40.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたブチルメトキシジベンゾイルメタン及びビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
【0096】
41.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたブチルメトキシジベンゾイルメタン及びオクトクリレン
【0097】
42.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた炭素原子数6ないし30の脂肪アルコール又はアセチル化脂肪アルコール
【0098】
43.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた脂肪酸サルコシネート(例えば、味の素社製エルデュー(Eldew)SL−205)
【0099】
44.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた欧州特許第1302197号明細書に記載された疎水性部分としてアルキル基(炭素原子数6ないし50)も含み得るエチレンオキシド、プロピレンオキシド又はブチレンオキシド(コポリオール)の両親媒性(ブロック−)コポリマー
【0100】
45.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた一般式
【化20】

(式中、
1、R2、R3、R4は、−OH又は炭素原子数1ないし10のアルキル基を表わし、R1ないしR4の少なくとも1つは−OHを表わし、そして、Xは有機又は無機アニオン基を表わす。)で表わされるフラビリウム塩
【0101】
46.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせた式R’1(CO)N(R’2)CH(R’3)(CH2n(CO)OR’4(式中、nは、0、1、2又は3を表わし;R1は、炭素原子数5ないし22のアルキル基を表わし、R2及びR3は、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、R4は、炭素原子数1ないし10のアルキル基又はアルケニル基又はスチレン基を表わす。)で表わされる化合物
【0102】
47.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたヴィトレオシラ酵素
【0103】
48.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたスクテラリアバイカレンシス
【0104】
49.0.1%ないし10%の極めて微細な(10nMないし2μMの粒子サイズ)ナフタレンアミジンイミド化合物と組み合わせたクワ
【0105】
化粧品又は医薬品は、例えばクリーム、ゲル、ローション、アルコール及び水/アルコ
ール溶液、エマルジョン、ワックス/脂肪組成物、スティック製剤、粉末又は軟膏であり得る。上記で言及したUVフィルターに加えて、化粧品又は医薬品は、下記の更なる補助剤を含み得る。
【0106】
水−及び油−含有エマルジョン(例えば、W/O、O/W、O/W/O及びW/O/Wエマルジョン又はマイクロエマルジョン)として、製品は、例えば、組成物の総質量に基づき0.1ないし30質量%、好ましくは0.1ないし15質量%、特に0.5ないし10質量%の1種又はそれ以上のUV吸収剤、組成物の総質量に基づき1ないし60質量%、特に5ないし50質量%、好ましくは10ないし35質量%の少なくとも1種の油成分、組成物の総質量に基づき0ないし30質量%、特に1ないし30質量%、好ましくは4ないし20質量%の少なくとも1種の乳化剤、組成物の総質量に基づき、10ないし90質量%、特に30ないし90質量%の水、及び0ないし88.9質量%、特に1ないし50質量%の更なる化粧品的に許容可能な補助剤を含む。
【0107】
本発明に従った化粧品又は医薬品組成物/化粧品又は医薬品はまた、下記の更なる化合物を1種又はそれ以上含み得る。
【0108】
脂肪アルコール
セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノールを含む、炭素原子数6ないし18、好ましくは炭素原子数8ないし10の脂肪アルコール、炭素原子数12ないし15のアルコールのベンゾエート、アセチル化ラノリンアルコール等をベースとしたゲルベ(Guerbet)アルコール。
【0109】
脂肪酸のエステル
直鎖の炭素原子数6ないし24の脂肪酸と直鎖の炭素原子数3ないし24のアルコールとのエステル、枝分かれした炭素原子数6ないし13のカルボン酸と直鎖の炭素原子数6ないし24の脂肪アルコールとのエステル、直鎖の炭素原子数6ないし24の脂肪酸と枝分かれしたアルコール、特に2−エチルヘキサノールとのエステル、ヒドロキシカルボン酸と直鎖又は枝分かれした炭素原子数6ないし22の脂肪アルコールとのエステル、特にジオクチルマレート、直鎖及び/又は枝分れ状脂肪酸と多価アルコール(例えばプロピレングリコール、二量体ジオール又は三量体トリオール)及び/又はゲルベアルコールとのエステル、例えばカプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エラエオステアリン酸(elaeostearic acid)、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにそれらの工業用等級の混合物(例えば、天然脂肪及び油の加圧除去において、ローレンのオキソ合成からのアルデヒドの還元において、又は不飽和脂肪酸の二量化において得られる)と、アルコール、例えばイソプロピルアルコール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセレニルアルコール(petroselinyl alcohol)、リノイルアルコール、リノレニルアルコール、エラエオステアリルアルコール(elaeostearyl alcohol)、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びブラシジルアルコール並びにそれらの工業用等級の混合物(例えば、脂肪及び油をベースとした工業用等級のメチルエステル又はローレンのオキソ合成からのアルデヒドの高圧での水素化において、及び不飽和脂肪アルコールの二量化におけるモノマー画分として得られる)とのエステル。
このようなエステル油の例は、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート
、イソプロピルステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソプロピルオレエート、n−ブチルステアレート、n−ヘキシルラウレート、n−デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−ヘキシルラウレート、2−ヘキシルデシルステアレート、2−オクチルドデシルパルミテート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケート、セテアリルオクタノエート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルアセテート、ミリスチルミリステート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルオレエート、ミリスチルステアレート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルラクテート、プロピレングリコールジカプリレート/カプレート、ステアリルヘプタノエート、ジイソステアリルマレート、オクチルヒドロキシステアレート等である。
【0110】
グリセリルエステルを含む天然又は合成トリグリセリド及び誘導体
他のアルコールとの反応により変性された、炭素原子数6ないし18の脂肪酸をベースとしたジ−又はトリグリセリド(カプリル/カプリン酸トリグリセリド、小麦胚芽グリセリド等)。ポリグリセリンの脂肪酸エステル(ポリグリセリル−n、例えばポリグリセリル−4カプレート、ポリグリセリル−2イソステアレート等、又はヒマシ油、水素化植物油、アーモンド油、小麦胚芽油、ゴマ油、水素化綿実油、ヤシ油、アボカド油、コーン油、水素化ヒマシ油、シアバター、ココアバター、大豆油、ミンク油、ヒマワリ油、ベニバナ油、マカダミアナッツ油、オリーブ油、水素化牛脂、アプリコット種子油、ヘーゼルナッツ油、ボラゴ(borago)油等)。
長鎖酸とアルコールとのエステルを含むワックス並びにワックス様特性を有する化合物、例えば、カルナウバワックス、蜜ロウ、(白色又は黄色)、ラノリンワックス、キャンデリラワックス、オゾケライト、木ロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、セテアリルエステルワックス、合成蜜ロウ等。また、セテアリルアルコール又は部分グリセリドのような親水性ワックス。
【0111】
真珠様ワックス:
アルキレングリコールエステル、特にエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、特にヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、特にステアリン酸モノグリセリド;多価の、未置換又はヒドロキシ−置換されたカルボン酸と、6ないし22の炭素原子を有する脂肪アルコールとのエステル、特に酒石酸の長鎖エステル;全部で少なくとも24個の炭素原子を有する脂肪物質、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテル及び脂肪炭酸塩、特にラウロン及びジステアリルエーテル;ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸又はベヘン酸のような脂肪酸、12ないし22個の炭素原子を有するオレフィンエポキシドと12ないし22個の炭素原子を有する脂肪アルコール及び/又は2ないし15個の炭素原子及び2ないし10個のヒドロキシ基を有するポリオールとの開環生成物、及びそれらの混合物。
【0112】
炭化水素油:
鉱油(軽又は重)、ワセリン(黄色又は白色)、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン及びイソパラフィン化合物、ポリデセン及びポリブテンのような水素化イソパラフィン分子、水素化ポリイソブテン、スクアラン、イソヘキサデカン、イソドデカン及び植物及び動物種からの他のもの。
【0113】
シリコーン又はシロキサン(有機置換されたポリシロキサン)
室温において液体か又は樹脂形態のどちらかにあり得る、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、及びまたアミノ−、脂肪酸−、アルコール−、ポリエーテル−、エポキシ−、フッ素−、グリコシド−及び/又はアルキル−変性されたシリコーン化合物。直鎖ポリシロキサン、ジメチコーン(ダウ コーニング(Dow
Corning)200液、ロジア ミラシル DM(Rhodia Mirasil
DM))、ジメチコノール、環状シリコーン液、シクロペンタシロキサン揮発物(ダウコーニング 345液)、フェニルトリメチコーン(ダウ コーニング 556液)。また適するのは、200ないし300のジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチコーンと水素化シリケートとの混合物であるシメチコーンである。適する揮発性シリコーンに関するトッド(Todd)達による詳細な調査がまたCosm.Toil.91巻,27頁(1976年)に見られ得る。
【0114】
フルオロ化又はパーフルオロ化油
パーフルオロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロペンタン、ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル。
【0115】
乳化剤
いかなる慣用的に使用され得る乳化剤が本組成物に対して使用され得る。乳化剤系は、例えば:カルボン酸及びその塩:ナトリウム、カリウム及びアンモニウムのアルカリセッケン、カルシウム又はマグネシウムの金属セッケン、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸等のような有機ベースのセッケンを含み得る。アルキルホスフェート又はリン酸エステル、酸ホスフェート、ジエタノールアミンホスフェート、カリウムセチルホスフェート。エトキシ化カルボン酸又はポリエチレングリコールエステル、PEG−nアシレート。炭素原子数12ないし22の炭素原子を有する脂肪酸で及びアルキル基中に8ないし15個の炭素原子を有するアルキルフェノールで、2ないし30モルのエチレンオキシド及び/又は0ないし5モルのプロピレンオキシドが分枝された炭素原子数8ないし22の直鎖脂肪アルコール。ラウレス−n、セテアレス−n、ステアレス−n、オレス−nのような脂肪アルコールポリグリコールエーテル。PEG−nステアレート、PEG−nオレエート、PEG−nココエートのような脂肪酸ポリグリコールエーテル。モノグリセリド及びポリオールエステル。エチレンオキシド1ないし30モルとポリオールとの付加生成物の炭素原子数12ないし22の脂肪酸モノ−及びジエステル。モノステアレートグリセロール、ジイソステアロイルポリグリセリル−3−ジイソステアレート、ポリグリセリル−3−ジイソステアレート、トリグリセリルジイソステアレート、ポリグリセリル−2−セスキイソステアレート又はポリグリセリルジメレートのような、脂肪酸とポリグリセロールのエステル。それら物質類からの複数の化合物の混合物がまた適する。モノステアレートジエチレングリコール、脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルのような脂肪酸ポリグリコールエステル、スクロエステルのような脂肪酸と糖とのエステル、スクログリセリドのようなグリセロールと糖とのエステル。ソルビトール及びソルビタン、炭素原子数6ないし22の飽和と不飽和脂肪酸及びエチレンオキシド付加生成物のソルビタンモノ−及びジ−エステル。ポリソルベート−n類、セスキイソステアレートのようなソルビタンエステル、ソルビタン、PEG−(6)−イソステアレートソルビタン、PEG−(10)−ソルビタンラウレート、PEG−17−ジオレエートソルビタン。糖成分として好ましくはグルコースを有する、グルコース誘導体、炭素原子数8ないし22のアルキル−モノ及びオリゴ−グリコシド及びエトキシ化類似体。メチルグルセス−20セスキステアレート、ソルビタンステアレート/スクロースココエート、メチルグルコースセスキステアレート、セテアリルアルコール/セテアリルグルコシドのようなO/W乳化剤。メチルグルコースジオレエート/メチルグルコースイソステアレートのようなW/O乳化剤。スルフェート及びスルホン化誘導体、ジアルキルスルホスクシネート、ジオクチルスクシネート、アルキルラウリルスルホネート、直鎖スルホン化パラフィン、スルホン化テトラプロプリン(tetraproplyne)スルホネート、ナトリウムラウリルスルフェート、アンモニウム及びエタノールアミンラウリルスルフェート、ラウリルエーテルスルフェート、ナトリウムラウレススルフェート、スルホスクシネート、アセイル(aceyl)イソチオネート、アルカノールアミドスルフェート、タウリン、メチルタウリン、イミダゾールスルフェート。アミン誘導体、アミン塩、エトキシ化アミン、ア
ルキルイミダゾリン、ピリジン誘導体、イソキノテイン、セチルピリジニウム塩、セチルピリジニウムブロミドのようなヘテロ環を含む鎖を有するオキシドアミン、セチルトリメチルブロミドアンモニウムブロミド(CTBA)、ステアリルアルコニウムのような四級アンモニウム。アミド誘導体、アシルアミドDEAのようなアルカノールアミド、PEG−nアシルアミドのようなエトキシ化アミド、オキシデアミド。ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマー及び誘導体、ジメチコーン、コポリオール、シリコーンポリエチレンオキシドコポリマー、シリコーングリコールコポリマー。プロポキシ化又はPOE−nエーテル(メロキサポール(Meroxapol))、ポラキサマー又はポリ(オキシエチレン)m−ブロック−ポリ(オキシプロピレン)n−ブロック(オキシエチレン)。分子中に少なくとも1個の四級アンモニウム基及び少なくとも1個のカルボキシレート及び/又はスルホネート基を有する双性イオン性界面活性剤。特に適する双性イオン性界面活性剤は、各々アルキル基又はアシル基中に8ないし18個の炭素原子を有するN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N−アシルアミノ−プロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート及び2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、及びまた、ココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネート、N−アルキルベタイン、N−アルキルアミノベタインのようなベタインである。アルキルイミダゾリン、アルキロペプチド、リポアミノ酸、自己乳化型塩基、及びK.F.DePolo,コスメトロジーのショートテキストブック(A short textbook of cosmetology),第8章、第表8−7、第250ないし251頁に記載されるような化合物。
【0116】
PEG−6蜜ロウ(及び)PEG−6ステアレート(及び)ポリグリセリル−2−イソステアレート[アピファック(Apifac)]、グリセリルステアレート(及び)PEG−100ステアレートのような非イオン性乳化剤。[アルラセル(Arlacel)165]、PEG−5グリセリルステアレート[アルラトン(arlatone)983S]、ソルビタンオレエート(及び)ポリグリセリル−3リシノレエート[アルラセル1689]、ソルビタンステアレート及びスクロースココエート[アルラトン2121]、グリセリルステアレート及びラウレス23[セラシンス(Cerasynth)945]、セテアリルアルコール及びセテス−20[セトマクロゴール ワックス(Cetomacrogol Wax)]、セテアリルアルコール及びポリソルベート60及びPEG−150及びステアレート−20[ポーラワックス(Polawax)GP200,ポーラワックスNF]、セテアリルアルコール及びセテアリルポリグルコシド[エマルゲードPL(Emulgade PL)1618]、セテアリルアルコール及びセテアレス−20[エマルゲード1000NI、コスモワックス(Cosmowax)]、セテアリルアルコール及びPEG−40ヒマシ油[エマルゲードFスペシャル(Special)]、セテアリルアルコール及びPEG−40ヒマシ油及びナトリウムセテアリルスルフェート[エマルゲードF]、ステアリルアルコール及びステアレス−7及びステアレス−10[エマルゲーター(Emulgator)E2155]、セテアリルアルコール及びステアレス−7及びステアレス−10[乳化ワックスU.S.N.F]、グリセリルステアレート及びPEG−75ステアレート[ゲロット(Gelot)64]、プロピレングリコールセテス−3アセテート。[ヘトエステル(Hetester)PCS]、プロピレングリコールイソセス−3アセテート[ヘトエステルPHA]、セテアリルアルコール及びセテス−12及びオレス−12[ランブリトール ワックス(Lanbritol Wax)N21]、PEG−6ステアレート及びPEG−32ステアレート[テフォス(Tefose)1500]、PEG−6ステアレート及びセテス−20及びステアレス−20[テフォス2000]、PEG−6ステアレート及びセテス−20及びグリセリルステアレート及びステアレス20[テフォス2561]、グリセリルステアレート及びセテアレス−20[テジンアシド(Teginacid)H、C、X]。
【0117】
PEG−2ステアレートSE、グリセリルステアレートSE[モネルジン(Monelgine)、クチナ(Cutina)KD]、プロピレングリコールステアレート[テジン(Tegin)P]、セテアリルアルコール及びナトリウムセテアリルスルフェート[ラネッテ(Lanette)N、クチナ(Cutina)LE、クロダコール(Crodacol)GP]、セテアリルアルコール及びナトリウムラウリルスルフェート[ラネッテW]、トリラネス−4ホスフェート及びグリコールステアレート及びPEG−2ステアレート[セデフォス(Sedefos)75]、グリセリルステアレート及びナトリウムラウリルスルフェート[テジンアシド スペシャル(Special)]のようなアニオン性乳化剤。セテアリルアルコール及びセトリモニウムブロミドのようなカチオン性酸性ベース。
【0118】
乳化剤は、組成物の総質量に基づき、例えば1ないし30質量%、特に4ないし20質量%、好ましくは5ないし10質量%の量で使用され得る。
【0119】
O/W型エマルジョン中に配合される場合、好ましくは、このような乳化剤系の量は、油相の5%ないし20%を占め得る。
【0120】
補助剤及び添加剤
化粧品/医薬製品、例えばクリーム、ジェル、ローション、アルコール及び水/アルコール溶液、エマルジョン、ワックス/脂肪組成物、スティック製剤、粉末又は軟膏は、他の補助剤及び添加剤として、弱界面活性剤、過脂肪剤、稠度調節剤、増粘剤、ポリマー、安定剤、生体有効成分、脱臭有効成分、ふけ防止剤、フィルム形成剤、膨潤剤、他の紫外線保護因子、抗酸化剤、ヒドロトロープ剤、防腐剤、防虫剤、セルフタンニング剤、溶解剤、香油、着色剤、抗菌剤等を更に含み得る。
【0121】
過脂肪剤
過脂肪剤としての使用に適する物質は、例えばラノリン及びレシチン及びまたポリエトキシ化又はアクリル化ラノリン及びレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド及び脂肪酸アルカノールアミドであり、後者は同時に発泡安定剤として作用する。
【0122】
界面活性剤
適する弱界面活性剤、すなわち皮膚に特に良く許容し得る界面活性剤の例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート、モノ−及び/又はジ−アルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、α−オレフィンスルホネート、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン及び/又はタンパク質脂肪酸縮合生成物であり、後者は好ましくは小麦タンパク質をベースとしている、を含む。
【0123】
稠度調節剤/増粘剤及びレオロジー改善剤
二酸化ケイ素、マグネシウムシリケート、アルミニウムシリケート、多糖類又はその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、グアー−グアー、アガー−アガー、アルギネート、カラギーナン、ジェラン、ペクチン又はヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのような変性セルロース。更に、ポリアクリレート又は網状アクリル酸のホモポリマー及びポリアクリルアミド、カルボマー(カルボポール(carbopol)型980、981、1382、ETD2001、ETD2020、ウルトレズ(Ultrez)10)又はサルケア(Salcare)SC80(ステアレス−10アリルエーテル/アクリレートコポリマー)、サルケアSC81(アクリレートコポリマー)、
サルケアSC91及びサルケアAST(ナトリウムアクリレートコポリマー/PPG−1トリデセス−6)のようなサルケア種、セピゲル(sepigel)305(ポリアクリルアミド/ラウレス−7)、シムルゲル(Simulgel)NS及びシムルゲルEG(ヒドロキシエチルアクリレート/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー)、スタビレン(Stabilen)30(アクリレート/ビニルイソデカノエートクロスポリマー)、ペムレン(Pemulen)TR−1(アクリレート/炭素原子数10ないし30のアルキルアクリレートクロスポリマー)、ルビゲル(Luvigel)EM(ナトリウムアクリレートコポリマー)、アクリン(Aculyn)28(アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー)等。
【0124】
ポリマー
適するカチオン性ポリマーは、例えば、カチオン性セルロース誘導体、例えば、アメルコール(Amerchol)社からのポリマー JR 400(Polymer JR 400)という名称の下で得られる4級化ヒドロキシメチルセルロース、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩及びアクリルアミドのコポリマー、4級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えばルビクアット(Luviquat)(登録商標)(BASF社)、ポリグリコールとアミンの縮合生成物、4級化コラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ラメクアット(Lamequat)(登録商標)(L/Grunau社))、4級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、例えばアミドメチコーン、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(カルタレチン(Cartaretin)(サンド(Sandoz)社))、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(メルクアット550(Merquat)(シェムビロン(Chemviron)社)、例えば仏国特許出願公開第2252840号明細書に記載されたポリアミノポリアミド、及びそれらの架橋された水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体、例えば所望により微結晶形態で流通する4級化キトサン;ジハロアルキル、例えばジブロモブタンと、ビスジアルキルアミン、例えばビスジメチルアミノ−1,3−プロパンとの縮合生成物、カチオン性グアーガム、例えば、セラニーズ(Celanese)社からのジャガー (Jaguar)C−17、ジャガー C−16、4級化アンモニウム塩ポリマー、例えばミラノール(Miranol)社からのミラポール(Mirapol)A−15、ミラポールAD−1、ミラポールAZ−1である。アニオン性、双性、両性及び非イオン性ポリマーとして、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、酢酸ビニル/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/マレイン酸無水物コポリマー及びそれらのエステル、未架橋のポリアクリル酸及びポリオールにより架橋されたポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/第三ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマー及びまた所望により誘導されたセルロースエーテル及びシリコーンが考慮される。さらに、欧州特許第1093796号明細書(3ないし8頁、17ないし68段落)に記載されたポリマーが使用され得る。
【0125】
生体有効成分
生体有効成分は、例えば、トコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物抽出物及びビタミン複合体であるとして理解されるべきである。
【0126】
脱臭有効成分
脱臭有効成分として、例えば制汗剤、例えばアルミニウムクロロハイドレート(J.Soc.Cosm.Chem.24巻,281頁(1973年)参照。)が考慮される。ヘキスト(Hoechst)AG,フランクフルト(ドイツ国)の商標名ロクロン(Locron)(登録商標)の下で、例えば、その使用が特に好ましい、式Al2(OH)5Clx2.5H2Oに対応するアルミニウムクロロハイドレートが商業上入手可能である(J.Pharm.Pharmacol.26巻,531頁(1975年)参照。)。クロロハイドレートの他に、アルミニウムヒドロキシアセテート及び酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を使用することがまた可能である。他の脱臭有効成分としてエステラーゼ阻害剤が添加され得る。そのような阻害剤は、酵素活性を阻害し及びそれ故臭気形成を低減させる、好ましくは、トリメチルシトレート、トリプロピルシトレート、トリイソプロピルシトレート、トリブチルシトレート及び特にトリエチルシトレート(ヒダゲン(Hydagen(登録商標)CAT,ヘンケル(Henkel)のようなトリアルキルシトレートである。エステラーゼ阻害剤として考慮される他の物質は、ステロールスルフェート又はホスフェート、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロール及びシトステロールスルフェート又はホスフェート、ジカルボン酸及びそれらのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル及びヒドロキシカルボン酸及びそれらのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステルである。細菌叢に影響し、及び汗を分解するバクテリアを殺すか又はその成長を阻害する抗バクテリア有効成分も同様に、製品(特にスティック製剤)中に存在し得る。その例は、キトサン、フェノキシエタノール及びクロロヘキシジングルコネートを含む。5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール(トリクロサン(Triclosan)、イルガサン(Irgasan)、チバスペシャルティケミカルズ社)がまた、特に効果的でることが証明されている。
【0127】
ふけ防止剤
使用され得るふけ防止剤は、例えば、クリンバゾール、オクトピロックス及び亜鉛ピリチオンである。慣用のフィルム形成剤は、例えば、キトサン、マイクロクリスタリンキトサン、四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、高割合のアクリル酸、コラーゲン、ヒアルロン酸及びそれらの塩を含む四級セルロース誘導体のポリマー及び同様の化合物を含む。
【0128】
抗酸化剤
第一光保護物質に加えて、紫外線が皮膚又は毛髪に浸透した場合に引き起こされる光化学反応連鎖を中断する抗酸化剤類の第二光保護物質を使用することもできる。該抗酸化剤の典型的な例は、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)及びその誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカン酸)及びその誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン及びその誘導体(例えば、アンセリン)、カロチノイド、カロテン、リコペン及びその誘導体、クロロゲン酸及びその誘導体、リポ酸及びその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、金チオグルコース、プロピルチオウラシル酸及び他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン及びそのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、リノレイル、コレステリル及びグリセリルエステル)及びまたその塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸及びその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)及びまたスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−チオニンスルホキシミン)、また(金属)キレート剤(
例えば、ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EDDS、EGTA及びその誘導体、不飽和脂肪酸及びその誘導体(例えば、リノレン酸、リノレイン酸、オレイン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキノン及びユビキノール及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、(例えば、アスコルビルパルミテート、マグネシウムアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、トコフェロール及びその誘導体(例えば、ビタミンEアセテート)、ビタミンA及びその誘導体(例えば、ビタミンAパルミテート)及びまたベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸及びその誘導体、グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアレチン酸(nordihydroguaiaretic acid)、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びその誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、N−[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオニル]スルファニリン酸(及びその塩、例えば二ナトリウム塩)、亜鉛及びその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレニウム及びその誘導体(例えば、セレニウムメチオニン)、スチルベン及びその誘導体(例えば、スチルベン酸化物、トランス−スチルベン酸化物)及び上記で言及した有効成分の本発明に従った適当な誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ぺプチド及び脂質)である。HALS(=‘‘ヒンダードアミン光安定剤’’)化合物も言及され得る。更なる合成及び天然抗酸化剤は、例えば国際公開第00/25731号パンフレット[構造物1−3(2頁)、構造物4(6頁)、構造物5−6(7頁)及び化合物7−33(8−14頁)]に列挙される。
【0129】
存在する抗酸化剤の量は、通常、式(1)で表わされるUV吸収剤の質量に基づき0.001ないし30質量%、好ましくは0.01ないし3質量%である。
【0130】
ヒドロトロープ剤
流動性を改良するため、ヒドロトロープ剤、例えばエトキシ化又は非エトキシ化モノアルコール、ジオール又は低炭素原子数を有するポリオール又はそれらのエステル(例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−ジプロパンジオール、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル;ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び同様の製品)を使用することがまた可能である。本目的のために考慮されるポリオールは、好ましくは、2ないし15個の炭素原子及び少なくとも2個のヒドロキシ基を有する。ポリオールはまた、他の官能基、特にアミノ基をまた含み得、及び/又は窒素原子により変性され得る。典型例は以下:グリセロール、アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール及びまた100ないし1000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール;1.5ないし10の固有の縮合度を有する工業的なオリゴグリセロール混合物、例えば40ないし50質量%のジグリセロール含量を有する工業的なジグリセロール混合物;特に、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリトリトール及びジペンタエリトリトールのようなメチロール化合物;低アルキル−グルコシド、特にアルキル基中に1ないし8個の炭素原子を有するもの、例えばメチル及びブチルグルコシド;5ないし12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えばソルビトール又はマンニトール;5ないし12個の炭素原子を有する糖、例えばグルコース又はサッカロース;アミノ糖、例えばグルカミン;ジエタノールアミン又は2−アミノ−1,3−プロパンジオールのようなジアルコールアミンである。
【0131】
防腐剤及び抗菌剤
適する防腐剤は、例えば、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−パラベン、ベンザルコニウムクロリド、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニルウレア、2−ジクロロ−ベンジルアルコール、DMDMヒダントイン、ホルムアルデヒド溶液、メチルジブロモグルタニトリル、フェノキシエタノール、ナトリウムヒドロキシメチルグリシネート、イミダゾリジニルウレア、トリクロサン及び以下の参照文献:K.F.DePolo−コスメトロジーのショートテキストブック,第7章,第7−2表、7−3表、7−4表及び7−5表,第210頁ないし第219頁中に列挙される他の物質類である。
【0132】
抗菌剤
抗菌剤の典型例は、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジン(1,6−ジ(4−クロロフェニル−ビグアニド)ヘキサン)又はTCC(3,4,4’−トリクロロカルバニリド)のような、グラム陽性菌に対して特異的な活性を有する防腐剤である。多数の芳香族物質及びエーテルオイルがまた、抗菌特性を有する。典型例は、チョウジ油、ミント油及びタイム油中のオイゲノール、メントール及びチモールである。興味ある天然消臭剤は、ライム花のオイル中に存在する、テルペンアルコールファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエノ−1−オール)である。グリセロールモノラウレートはまた、静菌性剤であることが証明されている。存在する付加的な抗菌剤の量は、通常、製剤の固形分含量に基づき0.1ないし2質量%である。
【0133】
香油
香油として、天然の及び/又は合成の芳香物質の混合物が言及され得る。天然の芳香物質は、例えば、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、橙花、イランイラン)からの抽出物、茎及び葉(ゼラニウム、パッチュリ、プチグレン)からの抽出物、果実(アニシード、コリアンダー、キャラウェイ、ジュニパ)からの抽出物、果実表皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)からの抽出物、根(メース、アンジェリカ、セロリ、カルダモン、フクジンソウ、アヤメ、カルモス)からの抽出物、木(マツの木、サンダルウッド、グアヤクの木、セダーウッド、ローズウッド)からの抽出物、ハーブ及び草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)からの抽出物、棘及び枝(トウヒ、マツ、ヨーロッパアカマツ、ヤママツ)からの抽出物、及び樹脂及びバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポパナックス)からの抽出物である。動物原料がまた考慮され、例えば、シベット及び海狸香である。典型的な合成の芳香物質は、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール又は炭化水素型の生成物である。エステル型の芳香物質化合物は、例えば、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−第三ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート及びベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを含み;アルデヒドは例えば、8ないし18個の炭化水素原子を有する直鎖状のアルカナール、シトラル、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアル(lilial)及びボージュナール(bourgeonal)を含み;ケトンは、例えばイオノン、イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンを含み;アルコールは、例えばアネソール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピノールを含み;及び炭化水素は、主としてテルペン及びバルサムを含む。しかしながら、魅力的な芳香を一緒に作る異なった芳香物質の混合物を使用することが好ましい。とりわけ芳香成分として使用される、比較的低揮発性のエーテルオイルがま
た、芳香オイルとして適しており、例えば、セージオイル、カモミールオイル、チョウジ油、メリッサオイル、シナモン葉のオイル、ライム花のオイル、ジュニパ果実のオイル、ベチバーオイル、オリバナムオイル、ガルバヌムオイル、ラボラヌムオイル及びラバンジンオイルである。好ましいのは、ベルガモットオイル、ジヒドロミルセノール、リリアル、ライラル、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンホルテ(boisambrene forte)、アンブロキサン(ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデライス(sandelice)、レモンオイル、タンジェリンオイル、オレンジオイル、アリルアミルグリコレート、シクロバータル、ラバンジンオイル、ムスカテルセージオイル、ダマスコーン、バーボンゼラニウムオイル、シクロヘキシルサリチレート、バートフィクス コアー(vertofix coeur)、イソ−E−スーパー(Super)、フィクスオリド(Fixolide)NP、エバーニル(evernyl)、イラルジンガンマ(iraldeingamma)、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミラット(romillat)、イロチル(irotyl)及びフロラマット(floramat)単独又は互いと混合しての使用である。
【0134】
着色剤
例えば、刊行物‘‘Kosmetische Farbemittel’’,the Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgemeinschaft,Verlag Chemie,Weinheim,1984,81−106頁にまとめられているような美容目的に適当でかつ許容可能な物質が着色剤として使用され得る。着色剤は、通常、混合物の総量に基づき0.001ないし0.1質量%の濃度で使用される。
【0135】
SPF増加剤としてのポリマー状ビーズ又は中空球
上記で列挙したUV吸収剤とUV吸収剤の組み合わせとSPF増加剤、例えばスチレン/アクリレートコポリマー、シリカビーズ、球状ケイ酸マグネシウム、架橋ポリメチルメタクリレート(PMMA;ミクロパール M305 セピック(Micropearl M305 Seppic)等の非活性成分との組み合わせは、日焼け防止製品の紫外線保護を最大にし得る。中空球添加剤(サン スフィア(登録商標:Sunsheres)ISP、シリカ シェル コボ(Silica Shells Kobo)は、放射線を屈折させ、及びそれ故光子の効果的な光路長を増加させる(欧州特許第0893119号明細書)。前記した特定のビーズは、広がる間に、柔らかい感覚を与える。更に、このようなビーズ、例えばミクロパール M305の光活性は、反射現象を減少させることによって皮膚の輝きを調節し得、紫外線を間接的に散乱させ得る。
【0136】
他の補助剤
α−グルコシルルチン(CAS登録番号:130603−71−3)、2−ブチルオクチルo−ヒドロキシベンゾエート(CAS登録番号:190085−41−7)、ビタミンE(CAS登録番号:1406−18−4)、ビタミンEアセテート(CAS登録番号:58−95−7)、ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、ジ−n−ブチルアジペート、ジ(2−エチルヘキシル)−アジペート、ジ(2−エチルヘキシル)−スクシネート及びジイソトリデシルアセラート、及びまた、ジオールエステル、例えばエチレングリコールジオレエート、エチレングリコールジイソトリデカノエート、プロピレングリコールジ(2−エチルヘキサノエート)、プロピレングリコールジイソステアレート、プロピレングリコールジペラルゴネート、ブタンジオールジイソステアレート及びネオペンチルグリコールジカプリレート。炭素原子数6ないし24の脂肪アルコール及び/又はゲルベアルコールと芳香族カルボン酸、飽和及び/又は不飽和の、特に安息香酸のエステル、炭素原子数2ないし12のジカルボン酸と1ないし22個の炭素原子を有する直鎖の又は枝分
かれしたアルコール又は2ないし10個の炭素原子を有し、かつ2ないし6個のヒドロキシ基を有するポリオールのエステル、又はイミノジコハク酸及びイミノジコハク酸塩[CAS登録番号:7408−20−0]又はラテックス粒子、アロエ、カモミール、銀杏、朝鮮人参、コエンザイムQ10、ラミナリア オクロレウカ(Laminaria ochroleuca)抽出物、マグノリア オボレーテ(magnolia oborata)抽出物、メラレウカ アルテルニフォリアの葉油、ラズベリーの種油、アメリカンクランベリーの種油、南瓜の種子抽出物、南瓜の種油、ブドウの種子抽出物、カルノシン、α−アルブチン、マデカッソシド、テルミノ−ラサイド(termino−laside)、テトラヒドロサーキュミノイド(tetrahydrocurcuminoid)(THC)、マイコスポリン、紅藻ポルフィラ ウンビリカリス(Porphyra umbilicalis)由来のマイコスポリン様アミノ酸、マイコスポリン様アミノ酸(国際公開第2002039974号パンフレットに記載されているもの)、シス−9−オクタデセンジオン酸、リポ酸、ラウリミノジプロピオン酸トコフェリルホスフェート(LDTP)、微結晶セルロース(MCC)、国際公開第0341676号パンフレットに記載されたポリカーボネート、国際公開第0341675号パンフレットに記載されたステロール(コレステロール、ラノステロール、フィトステロール)及び米国特許第6616935号明細書に記載された直鎖のポリ−α−グルカン。
【0137】
化粧品又は医薬品
化粧品又は医薬品製剤は、様々な化粧品に含まれる。例えば、特に以下の製品が考慮される:
−スキンケア製品、例えば、タブレット形態又は液体セッケン、ソープレス洗剤又は洗浄用ペーストの形態にある皮膚洗浄及び清浄製品;
−浴用製品、例えば液体(フォームバス、ミルク、シャワー製品)又は固体の浴用製品、例えばバスキューブ及びバスソルト;
−スキンケア製品、例えば、皮膚用エマルジョン、マルチエマルジョン又は皮膚用オイル;
−化粧品用パーソナルケア製品、例えば、日中用クリーム又はパウダークリーム、フェイスパウダー(ルーズ又は圧縮された)、ルージュ又はクリームメイクアップの形態にある顔面用メイクアップ、アイケア用製品、例えばアイシャドウ製品、マスカラ、アイライナー、アイクリーム又はアイフィックスクリーム;リップケア製品、例えばリップスティック、リップグロス、リップ輪郭用ペンシル、マニキュア、マニキュア除去剤、ネイルハードナー又は表皮除去剤のようなネイルケア製品;
−フットケア製品;フットバス、フットパウダー、フットクリーム又はフットバルサム、特別の脱臭剤及び制汗剤又はカルス除去製品;
−サンミルク、ローション、クリーム又はオイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製品又は日焼け後用製品のような光保護製品;
−スキンタンニング製品、例えばセルフタンニングクリーム;
−脱色製品、例えば皮膚をブリーチングするための製品又はスキンライトニング製品;
−防虫剤、例えば昆虫忌避オイル、ローション、スプレー又はスティック;
−脱臭スプレー、ポンプ作動のスプレー、脱臭ジェル、スティック又はロールオンのような脱臭剤;
−制汗剤、例えば制汗スティック、クリーム又はロールオン;
−汚れた皮膚を清浄にし及びケアするための製品、例えば合成洗浄剤(固体又は液体)、ピーリング又はスクラブ製品又はピーリングマスク;
−化学薬品形態にある脱毛製品(脱毛)、例えば、脱毛パウダー、液体脱毛製品、クリーム−又はペースト−形態の脱毛製品、ジェル形態又はエアゾール発泡形態にある脱毛剤;
−シェービング製品、例えば、シェービングソープ、発泡シェービングクリーム、無発泡シェービングクリーム、フォーム及びジェル、ドライシェービングのためのプレシェー
ブ製品、アフターシェーブ又はアフターシェーブローション;
−香料製品、例えば、香料(オーデコロン、オードトワレ、オードパヒューム、パルファンドトワレ、香水)、香油又はパヒュームクリーム;
−化粧品ヘアトリートメント製品、例えば、シャンプー及びコンディショナーの形態にあるヘア洗浄用製品、ヘアケア製品、例えばプレトリートメント製品、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強力ヘアトリートメント、ヘアストラクチュアリング製品、例えばパーマネントウェーブ(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)のためのヘアウェーブ製品、ヘアストレートニング製品、液体ヘアセット用製品、ヘアフォーム、ヘアスプレー、ブリーチング製品、例えば過酸化水素水、ライトニングシャンプー、ブリーチングクリーム、ブリーチングパウダー、ブリーチングペースト又はオイル、一時的、半永久的又は永久的染毛剤、自己酸化型染料を含む製品、又はヘンナ又はカモミールのような天然染毛剤。
【0138】
製品形態
列挙した最終製剤は、様々な製品形態、例えば:
−W/O、O/W、O/W/O、W/O/W又はPITエマルジョン及び全種のマイクロエマルジョンとして液体製品の形態で、
−ジェルの形態で、
−オイル、クリーム、ミルク又はローションの形態で、
−粉末、ラッカー、タブレット又はメイクアップの形態で、
−スティックの形態で、
−スプレー(発泡ガスでのスプレー又はポンプ作動のスプレー)又はエアゾールの形態で、
−フォームの形態で、又は
−ペーストの形態で、
存在し得る。
【0139】
皮膚用化粧品として特に重要なのは、サンミルク、ローション、クリーム、オイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製品又は日焼け後製品、またスキンタンニング製品、例えばセルフタンニングクリームのような光保護製品である。特に興味あるのは、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼け止めミルク及びスプレーの形態にある日焼け止め製品である。
【0140】
毛髪用化粧品として特に重要なのは、ヘアトリートメントのための上述の製品、特に、シャンプーの形態にあるヘア洗浄製品、ヘアコンディショナー、ヘアケア製品、例えばプレトリートメント製品、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強力ヘアトリートメント製品、ヘアストレートニング製品、液体ヘアセット用製品、ヘアフォーム及びヘアスプレーである。特に興味あるのは、シャンプーの形態にあるヘア洗浄製品である。
【0141】
シャンプーは、例えば、以下の組成を有する:本発明に従ったUV吸収剤 0.01ないし5質量%、ナトリウムラウレス−2−スルフェート 12.0質量%、コカミドプロピルベタイン 4.0質量%、塩化ナトリウム 3.0質量%、及び総量100%となる量の水。
【0142】
例えば、特に以下の毛髪用化粧品製剤:
(a1)水及びいずれの所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%ミンクアミドプロピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はクオタニウム(Quaternium)80も添加される、本発明に従ったUV吸収剤、PEG−6−炭素原子数
10のオキソアルコール及びソルビタンセスキオレエートからなる、自己乳化型の貯蔵用配合物;
(a2)水及びいずれの所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%ミンクアミドプロピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はクオタニウム80も添加される、本発明に従ったUV吸収剤、トリブチルシトレート及びPEG−20−ソルビタンモノオレエートからなる、自己乳化型の貯蔵用配合物;
(b)ブチルトリグリコール及びトリブチルシトレート中の本発明に従ったUV吸収剤の1/4ドープ溶液;
(c)本発明に従ったUV吸収剤とn−アルキルピロリドンとの混合物又は溶液
が使用され得る。
【0143】
このような配合物における他の典型的な成分は、防腐剤、殺菌剤及び静菌剤、香水、染料、顔料、増粘剤、湿潤剤、保湿剤、脂肪、オイル、ワックス又は化粧品用配合物及びパーソナルケア配合物の他の典型的な成分、例えば、アルコール、多価アルコール、ポリマー、電解質、有機溶媒、シリコン誘導体、エモリエント剤、乳化剤又は乳化界面活性剤、界面活性剤、分散剤、抗酸化剤、抗刺激剤及び抗炎症剤等である。
【0144】
化粧品及び医薬品の例(X=好ましい組み合わせ)
【表101】

【0145】
【表102】

【0146】
【表103】

【0147】
【表104】

【0148】
O1/W/O2エマルジョン
【表105】

【0149】
【表106】

【0150】
【表107】

【0151】
【表108】

【0152】
【表109】

【0153】
【表110】

【0154】
【表111】

【0155】
【表112】

【0156】
【表113】

【0157】
【表114】

【0158】
本発明に従った化粧品は、日光の損傷効果に対するヒトの皮膚の優れた保護によって区別される。
【0159】
本発明に従ったナフタレンアミジンアミドはまた、様々な目的のためにも使用され得る:
−顔料として:例えば、水彩画及びインクジェットプリンタの色彩及び塗装のための他の
色彩等のグルー固定水性塗料において;アクリル−又はビニル樹脂等のラッカー、ポリエステルラッカー、ノボラッカー(novolacquer)又はセルロースラッカー等の天然材料において。
−蛍光染料として:例えば、装置の機械認証のために該装置に標識するための:分析器において、シンチレーターにおいて、集光システムにおいて、蛍光−太陽熱−収集器(fluorescence−solar−collector)において、蛍光−能動素子(fluorescent−active device)において、材料試験のための、集積半導体装置のマイクロ構造の研究のための、光伝導体において、写真処理において、信号の色の化学発光システムにおいて。
−装飾目的のために。
−データ記憶装置において。
−発光ダイオードにおいて。
−光起電装置において。
−ポリマーの内部染色のために。
−バット染料として。
−天然材料の染色のために。
−機密保護ラベルのために。
−装置の機械認証のために該装置に標識するために。
−光周波数変換器のために。
−超伝導材料のための出発材料として。
−トレーサー用途のために。
−Q−スイッチカラーレーザーにおける染料として。
−非線形光学素子のための活性物質として。
−レオロジーエンハンサーとして。
−閉回路における漏れ試験のために。
【0160】
実施例
実施例1:微粒UV吸収剤の調製
式(7a)、(7b)又は(7d)で表わされる化合物、それぞれ100部を、粉砕助剤としての珪酸ジルコニウムボール(直径:0.1ないし4mM)、分散剤(炭素原子数8ないし16のポリグルコシド 15部)及び水(85部)と共にボールミル中で微粉砕し、d50=130nMの平均粒子サイズとした。
この方法により、UV吸収剤のマイクロ顔料分散液を得た。
【0161】
実施例2:微粒UV吸収剤の調製
式(7a)、(7b)又は(7d)で表わされる化合物、それぞれ100部を、粉砕助剤としての珪酸ジルコニウムボール(直径:0.1ないし4mm)、分散剤(炭素原子数12のグリセリド−PEG10 15部)及び水(85部)と共にボールミル中で微粉砕し、d50=130nMの平均粒子サイズとした。
この方法により、UV吸収剤のマイクロ顔料分散液を得た。
【0162】
実施例1に従って、更なるマイクロ顔料分散液を調製した:
【表115】

【表116】

【表117】

【0163】
実施例6:UV−A/UV−B 日常保護ローション O/W
【表118】

製造説明:
A部及びB部を、別々に、80℃まで加熱した。攪拌しながら、A部をB部にそそぎ、ウルトラ ツラックス(Ultra Turrax)を用いて11000rpmで30秒間、均質化した。60℃まで冷却した後、C部を配合した。40℃において、D部を、連続攪拌下でゆっくりと添加した。E部を用いて、pHを6.50ないし7.00に調整した。
【0164】
実施例7:UVA/UVB 日焼け防止ローション、O/W型
【表119】

製造説明:
A部及びB部を、別々に、80℃まで加熱した。穏やかな攪拌下において、B部をA部にそそいだ。混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで1分間、均質化
した。70℃まで冷却した後、攪拌下において、C部を添加した。更に50℃まで冷却した後、D部を、非常にゆっくり添加した。40℃において、E部を添加した。室温において、F部を用いて、pHを7.00に調整し、G部を添加した。
【0165】
実施例8:UVA/UVB 日焼け防止ローション、O/W型
【表120】

製造説明:
A部及びB部を、別々に、80℃まで加熱した。穏やかな攪拌下において、B部をA部にそそいだ。混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで1分間、均質化した。70℃まで冷却した後、攪拌下において、C部を添加した。更に50℃まで冷却した後、D部を、非常にゆっくり添加した。40℃において、E部を添加した。室温において、F部を用いて、pHを7.00に調整し、G部を添加した。
【0166】
実施例9:W/O日焼け防止ローション
【表121】

製造説明:
攪拌しながら、A部を80℃まで加熱した。B部をA部に添加し、ウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで1分間、均質化した。30℃まで冷却した後、C部を配合した。
【0167】
実施例5:皮膚保護日焼け防止ローション W/O
【表122】

製造説明:
穏やかな攪拌下において、A部を別に80℃まで加熱した。B部をA部に添加し、11000rpmで1分間、均質化した。30℃まで冷却した後、連続攪拌下において、C部を添加した。
【0168】
実施例10:O/W エマルジョン
【表123】

エマルジョンの調製:
相(A):
まず、UV吸収剤をゴマ油に溶解させた。(A)の他の成分をそこに添加し、組み合わせた。
相(B):
プロピルパラベン及びメチルパラベンをプロピレングリコールに溶解させた。その後、水 60mLを添加し、70℃まで加熱し、その後、カルボマー934をそこで乳化させ
た。
エマルジョン:
機械エネルギーを強く適用して、(A)を(B)へゆっくり添加した。水の添加によって、体積を100mLに調整した。
【0169】
実施例11:デイリーケアクリーム、O/W型
【表124】

調製手順:
A部及びB部を、別々に、80℃まで加熱した。連続的に攪拌しながら、A部をB部にそそいだ。その後、混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで20秒間、均質化した。混合物を60℃まで冷却し、C部を添加した。30℃以下の温度において、D部を添加し、水酸化ナトリウムを用いて、pH値を6.5ないし7.0に調整した。最後に、香料を添加した。
【0170】
実施例12:日焼け防止クリーム、O/W型
【表125】

調製手順:
A部及びB部を、別々に、75℃まで加熱した。攪拌しながら、A部をB部にそそいだ。混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで15秒間、均質化した。混合物を60℃まで冷却し、C部及びD部を配合した。混合物を、再度、短時間均質化し(5秒間/11000rpm)、穏やかに攪拌しながら、更に冷却した。室温において、水酸化ナトリウム溶液を用いて、pHを5.5ないし6.0に調整した。最後に、香料を添加した。
【0171】
実施例13:デイリーケアUV−保護ローション
【表126】

調製手順:
A部及びB部を、別々に、75℃まで加熱した。連続的に攪拌しながら、A部をB部にそそいだ。乳化直後に、混合物中にD部のSF1202及びSF1288を配合した。ウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで30秒間、均質化した後、65℃まで冷却し、サルケア(登録商標:SALCARE)SC 91を配合した。50℃以下の温度において、C部を添加した。35℃以下の温度において、ビタミンEアセテートを配合し、その後、クエン酸を用いて、pHを調整した。室温において、E部を添加した。
【0172】
実施例14:日焼け防止クリーム、O/W型
【表127】

調製手順:
A部及びB部を、別々に、75℃まで加熱した。攪拌しながら、A部をB部にそそいだ。混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで15秒間、均質化した。混合物を60℃まで冷却し、C部及びD部を配合した。混合物を、再度、短時間均質化した(5秒間/11000rpm)。更に冷却した後、穏やかに攪拌しながら、室温において、水酸化ナトリウム溶液を用いて、pHを調整した。pH5.50ないし6.00の溶液が得られた。最後に、香料を添加した。
【0173】
実施例15:日焼け防止クリーム、O/W型
【表128】

調製手順:
A部及びB部を、別々に、75℃まで加熱した。攪拌しながら、A部をB部にそそいだ。混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで15秒間、均質化した。6
0℃まで冷却した後、C部及びD部を配合した。混合物を、再度、短時間均質化した(5秒間/11000rpm)。更に冷却した後、穏やかに攪拌しながら、室温において、水酸化ナトリウム溶液を用いて、pHを5.50ないし6.00に調整した。最後に、香料を添加した。
【0174】
実施例16:日焼け防止クリーム、O/W型
【表129】

調製手順:
A部及びB部を、別々に、75℃まで加熱した。攪拌しながら、A部をB部にそそいだ。混合物をウルトラ ツラックスを用いて11000rpmで15秒間、均質化した。60℃まで冷却した後、C部及びD部を配合した。混合物を、再度、短時間均質化した(5秒間/11000rpm)。更に冷却した後、穏やかに攪拌しながら、室温において、水酸化ナトリウム溶液を用いて、pHを調整した。pH5.50ないし6.00の溶液が得られた。最後に、香料を添加した。


【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

(式中、
1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし37のアルキル基を表わすが;
ここで、
−炭素原子数1ないし37のアルキル基のCH2単位の1ないし10個は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得−;ここで、CH=CH−基の1個又は2個のCH−基、ナフタレン基及びアントラセン基は、窒素原子で置換され得;
−CH2−基の単独の水素原子の12個までは、互いに独立して、フッ素原子;塩素原子;臭素原子;又はヨウ素原子;シアノ基;18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって、同一の炭素原子において置換され得−;ここで、アルキル鎖の6個までのCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子によって置換され得、かつアルキル基の−CH2−基の単独の水素原子の12個までの各々はまた、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子又はシアノ基又は18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基によって同一のC−原子において置換され得、ここで、1ないし6個のCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、セレニウム原子、テルリウム原子、シス−又はトランス−CH=CH−基によって置換され得、ここで、1個のCH−単位はまた、窒素原子によって、アセチレン性のC≡C−基、1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基、2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレ
ン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって置換され得るか;又は、
置換基の代わりに、メチン−又は四級炭素原子の遊離原子価は、対になって結合してシクロヘキサン環等の環を形成し得るか;又は、
1及びR2が炭素原子C1及びC2と一緒になって又はR3及びR4が炭素原子C3及びC4と一緒になって6−員基を形成する場合、アミノ基を表わし;
=NH−が窒素原子N1(R6における)と一緒になって又は窒素原子N2(R7における)と一緒になって5−員基を形成する場合、R7及びR8は、互いに独立して、=O;又は=NH−を表わす。)で表わされるナフタレンアミジン。
【請求項2】

【化2】

(式中、R1、R2、R3及びR4は、請求項1で定義した通りである。)で表わされる請求項1に記載のナフタレンアミジン。
【請求項3】

【化3】

(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、請求項1で定義した通りである。)で表わされる請求項1に記載のナフタレンアミジン。
【請求項4】

【化4】

(式中、R1、R2、R5及びR6は、請求項1で定義した通りである。)で表わされることを特徴とする請求項1に記載のナフタレンアミジン。
【請求項5】

【化5】

(式中、
1、R2及びR9は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし37のアルキル基を表わすが;ここで、
−炭素原子数1ないし37のアルキル基のCH2単位の1ないし10個は、カルボニル基;−O−;−S−;−Se−;−Te−;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、ナフタレン基及びアントラセン基のCH=CH−基の1個又は2個のCH−基は、窒素原子で置換され得;
−CH2−基の単独の水素原子の12個までは、互いに独立して、フッ素原子;塩素原子;臭素原子;又はヨウ素原子;シアノ基;18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基;シス−又はトランス−CH=CH−基;アセチレン性のC≡C−基;1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基;2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基;2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって、同一の炭素原子において置換され得−;ここで、アルキル鎖の6個までのCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;セレニウム原子;テルリウム原子によって置換され得、かつアルキル基の−CH2−基の単独の水素原子の12個までの各々はまた、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子又はシアノ基又は18個までの炭素原子を有する直鎖のアルキル基によって同一のC−原子において
置換され得、ここで、1ないし6個のCH2−単位は、互いに独立して、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、セレニウム原子、テルリウム原子、シス−又はトランス−CH=CH−基によって置換され得、ここで、1個のCH−単位はまた、窒素原子によって、アセチレン性のC≡C−基、1,2−、1,3−又は1,4−置換フェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−二置換ピリジン基、2,3−、2,4−、2,5−又は3,4−二置換チオフェン基;1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,6−又は2,7−二置換ナフタレン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、1,9−、1,10−、2,3−、2,6−、2,7−、2,9−、2,10−又は9,10−二置換アントラセン基によって置換され得、ここで、1又は2個の炭素原子は、窒素原子によって置換され得るか;又は、
置換基の代わりに、メチン−又は四級炭素原子の遊離原子価は、対になって結合してシクロヘキサン環等の環を形成し得る。)で表わされるナフタレンアミジン。
【請求項6】

【化6】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子;又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わす。)に対応する請求項1に記載のナフタレンアミジン。
【請求項7】

【化7】

に対応する請求項1に記載のナフタレンアミジン。
【請求項8】
日焼け防止剤における請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項9】
顔料としての請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項10】
蛍光染料としての請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項11】
装飾目的のための請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項12】
グルー固定水性塗料のための顔料としての、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項13】
データ記憶装置における、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項14】
発光ダイオードにおける、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項15】
光起電装置における、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項16】
ポリマーの内部染色のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項17】
バット染料としての、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項18】
天然材料の染色のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項19】
機密保護ラベルのための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項20】
装置の機械認証のために該装置に標識するための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項21】
光周波数変換器のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項22】
超伝導材料のための出発材料としての、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項23】
トレーサー用途のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項24】
Q−スイッチカラーレーザーにおける染料としての、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項25】
非線形光学素子のための活性物質としての、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項26】
レオロジーエンハンサーとしての、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。
【請求項27】
閉回路における漏れ試験のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナフタレンアミジンの使用。




【公表番号】特表2009−507768(P2009−507768A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523338(P2008−523338)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【国際出願番号】PCT/EP2006/064531
【国際公開番号】WO2007/012611
【国際公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】