説明

ネットワークサービス提供装置、画像形成装置および該提供装置の動作実行プログラム

【課題】画像形成装置のコストアップを最低限に抑えながら、ネットワーク網に接続された端末装置からのステータス情報の確認要求に対して、省電力モード中にネットワークサービス提供装置が独立して動作し、ステータス情報要求に対応できるシステムを構成すること。
【解決手段】画像形成装置本体が電力待機状態である省電力モードに移行したことを検知して、ネットワーク網に繋がる他のネットワーク機器からステータス要求がされると、当該画像形成装置の機器固有の情報をステータス情報として前記ステータス要求先の前記ネットワーク機器に応答を行うことを特徴とするネットワークサービス提供装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク接続機能を持つ、プリンタ、複写機、ファクシミリおよび複合機などの画像形成装置に搭載されるネットワークサービス提供装置、画像形成装置および該提供装置の動作実行プログラムに関する。特に、画像形成装置が省電力モードになった時、ネットワーク網に繋がる他のネットワーク端末装置からの画像形成装置のステータス情報の問合せに対して応答可能な、ネットワークサービス提供装置の対応技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置1は、一般に図8に示すように、制御用コンピュータ100、スキャナ部101、ファクシミリ装置102、印刷装置103、電話回線制御部104、LAN通信部105、無線通信部106、操作部107などの構成要素を有している。こうした画像形成装置1は、オフィスや家庭内において、ローカルエリアネットワーク(LAN)により端末装置3に接続されて利用されている(図7)。
【0003】
従来、画像形成装置1が省電力モードに移行すると、画像形成装置本体の電力を停止し、画像形成装置1内の操作部107からの入力による起動要求やネットワークを経由して繋がっている端末装置3などからの印刷要求に対応して、起動できるように制御され、動作している。このとき、ネットワークから画像形成装置1に対するアクセスでは、印刷要求のように、システムの起動の要求(リクエスト)だけではなく、単に画像形成装置1に関するシステム構成やオプションの有無など、印刷動作に必要とされるステータス情報の要求なども存在している。
【0004】
しかし、こうしたネットワークを介した画像形成装置への問合せは、画像形成装置本体が省電力モードのとき、当然ネットワークへ接続しているネットワークアダプタ、たとえば、LAN通信部105や無線通信部106などの機能ブロックも原則として、省電力モードになっている。こうした状態では、このようなネットワークに接続された他の端末装置3からの問合せに画像形成装置1がステータス要求に対して反応出来ず、その結果、この画像形成装置1は、応答に必要な動作を行うために省電力モードを脱して動作状態に復帰しなければならない。一方、端末装置3には単なる印刷準備の段階があるが、画像形成装置1の起動モードへの移行などの次の動作を行うための長大な時間がかかるものとなる。よって準備の時間を含め、端末装置3も待機状態となることに繋がる。
【0005】
このような上記した点を解決する発明として、特許文献1の発明が知られている。この公報にあるような場合、画像形成装置は、通常動作モードと省電力モードのそれぞれの状態を制御するために、メインCPU(Central Processing Unit)とサブCPUおよびそれぞれの周辺制御やアプリ制御のための二つのASIC(Application Specified IC)を配置している。そして、この装置のシステム全体を制御するメインCPU側のエンジンとサブCPU側のIOプロセッサに対して、通常動作モードと省電力モードのそれぞれのモードにおける役割を分担して制御するとしている。
【0006】
この公報によると、エンジンは省電力モードの時は、電源をオフに制御され停止状態になり、IOプロセッサがエンジンに変わってネットワークへの接続維持と必要なパケット通信を代行し、印刷要求などがあった場合には、通信要求を代行しつつエンジンに起動信号を送りシステム全体が通常動作モードになった時にそれまでの通信データを引き継ぎ、以降の制御をエンジンに委譲する。その後、IOプロセッサはネットワークなどの機能を残し、サブCPU周辺を省電力モードに移行して余計な電力の消費を抑えるように制御されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような従来技術での提案では、省電力モード時の制御および復旧の制御のためにASICおよびCPUをシステム内に用意し専用化して制御させている。こうしたことで、高機能な省電力モード時の制御が可能となるが、その反面、省電力モードのために必要とされるCPUやメモリーなどのハードウェア資源やアプリケーションの搭載など、システムが複雑化しコストを上げてしまう。一方、画像形成装置1に組み込まれるネットワークサービス提供装置は、システム全体の処理負担を軽減し、ハードウェア資源を圧迫することなく機能させるために、はじめからCPUやプログラム可能なメモリーを搭載しているのが一般的である。
【0008】
本発明は、このように画像形成装置のコストアップを最低限に抑えながら、ネットワーク網に接続された端末装置からの印刷要求の最初の動作である、画像形成装置のステータス情報の確認要求に対して、画像形成装置全体は省電力モードに制御されていても、LAN通信部や無線通信部などのネットワークサービス提供装置が独立して動作し、端末装置からのステータス情報要求に対応できるシステムを構成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の解決手段を有する。
【0010】
本発明のネットワークサービス提供装置は、画像形成装置本体が電力待機状態である省電力モードに移行したことを検知して、ネットワーク網に繋がる他のネットワーク機器からステータス要求がされると、当該画像形成装置の機器固有の情報をステータス情報として前記ステータス要求先の前記ネットワーク機器に応答を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明の画像形成装置は、ネットワーク網への接続機能を有し、前記ネットワーク網への接続機能中に、制御用CPUと、記憶装置とを内蔵する画像形成装置において、前記画像形成装置はネットワーク網への接続機能を行うブロックとして請求項1に記載のネットワークサービス提供装置を搭載し、前記画像形成装置の本体が電力待機状態である省電力モードに移行して前記画像形成装置内の主制御装置および操作部、記憶装置、およびそれらの装置間を接続するアドレス/データバスが待機状態に移行すると共にその状態変化の停止時に前記本体からのアドレス/データバスへのアクセスが無い状態において前記ネットワークサービス提供装置が本体と独立して動作を続行し、前記ネットワーク網に連結された他のネットワーク機器からのステータス情報の要求に応答可能であることを特徴とする。
【0012】
本発明の画像形成装置は、前記ブロックが、LAN通信部または無線通信部の少なくとも1つを含むことを特徴とすることができる。
【0013】
本発明のネットワークサービス提供装置の動作実行プログラムは、ネットワークに接続された画像形成装置本体が省電力モードと動作モードとの少なくとも2つのモードを有し、前記画像形成装置のモードが省電力モードであることを検知した後に、前記画像形成装置への前記ネットワークで接続された装置からの通信の有無を確認する動作と、前記通信の内容にステータス要求の有無を確認する動作と、前記通信の内容に動作モードの要求の有無を確認する動作とを、ネットワークサービス提供装置に、前記検知した後に自動的に実行せしめることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、省電力モードの状態に画像形成装置がモード切替えを行う時、省電力モードの状態でのネットワーク網からのアクセスに対して応答できるようにしたので、ハードウェア資産を追加せずに、機能を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の画像形成装置を用いたネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の画像形成装置の内部構成を示す構成ブロック図である。
【図3】本発明のネットワークサービス提供装置として利用可能なLAN通信部の内部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明のネットワークサービス提供装置として利用可能な無線通信部の内部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】画像形成装置のモード状態とその状態の移行を説明するための図である。
【図6】ネットワークサービス提供装置を動作のフローを示す図である。
【図7】画像形成装置を含むネットワークシステムの構成を示す図である。
【図8】画像形成装置を含むネットワークシステムに使用される従来の画像形成装置の構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、好適な実施形態により、本発明のネットワークサービス提供装置、この提供装置を内蔵する画像形成装置について説明する。
【0017】
プリンタ、複写機、ファクシミリおよび複合機などの画像形成装置は、動作時に大きな電力を消費するため、使用していないときは、省電力モードに装置の動作モードを切り替える。そして、必要の無い回路ブロックへの電力供給を停止し、極力、電力消費を押さえるように制御される。こうした省電力モード状態での画像形成装置では、ネットワークに接続された端末装置からの画像形成装置へのステータス情報の問い合わせは、画像形成装置が省電力モードの場合、従来は省電力モード下での応答は出来なかった。
【0018】
本発明は、こうした省電力モードにある画像形成装置に対して内蔵されるネットワーク接続機能ブロックが有するハードウェア資源を有効に利用しながら、画像形成装置のシステム全体(装置本体)が待機状態であっても、ネットワーク網からのステータス情報の問合せに単独で(独立して)応答する機能を付加した。こうすることで、オフィスにおける画像形成装置の利便性を向上し、オフィスでの円滑な画像形成装置の利用を促進できる。
【0019】
まず、本発明の画像形成装置の構成について、説明する。画像形成装置4は、図2に示すように、制御用コンピュータ100、スキャナ部101、ファクシミリ装置102、印刷装置103、電話回線制御部104、LAN通信部111、無線通信部112、操作部107、電源制御部113などの構成要素を有する。
【0020】
LAN通信部111は、図3に示すように、CPUやデジタル回路を含むコントローラ117と、記憶装置118、MAC層(Media Access Control layer)116、物理層(Physical layer)115などの構成要素を有し、これらの構成要素は、実際の画像形成装置に組み込まれる時は、専用LSI(Large Scale Integrated Circuit)や、ASIC(Application Specified Integrated Circuit)、ASSP(Application Specific Standard Product)として、数個のLSIにまとめられて搭載される。
【0021】
また無線通信部112は、図4に示すように、CPUやデジタル回路を含むコントローラ122と、記憶装置123、MAC層121、物理層119、RF回路120などの構成要素を有し、これらの構成要素も、実際の画像形成装置に組み込まれる時は、専用LSIや、ASIC、ASSPとして、数個のLSIにまとめられて搭載される。
【0022】
図2に示すように画像形成装置4は、操作部107、制御用コンピュータ100などの操作やシーケンス制御によって省電力モードに移行する。このとき、省電力モードの実際の電力供給は制御用コンピュータ100からの指示により電源制御部113から各構成要素に対して電力のオン、オフの制御が行われる。省電力モードに移行したとき、通常の動作モードに復帰するには、操作部107による起動操作によって復帰する場合と、電話回線制御部104、LAN通信部111、無線通信部112に外部からの要求信号をアクセスし、あるいはオフフックなどをトリガーとして、電源制御部113、制御用コンピュータ100に復帰要求信号を送り、システム全体を省電力モードから通常の動作モードに復帰する場合がある。
【0023】
一連の動作の遷移を、図5を参照しながら以下に説明する。
【0024】
初期の状態は、電源が入っていないので、電源OFF状態200である。この状態から電源スイッチON(処理:201)により、通常モード203に移行し、画像形成装置は、すべての電源がOMNとなり動作が可能な状態(動作モード状態)となる。一方、省電力モード206への移行には、キー操作204により、または一定の時間操作が無かった場合にタイマー205による指令により、遷移する。
【0025】
このとき、画像形成装置4の制御用コンピュータ100はLAN通信部111のコントローラ117、あるいは無線通信部112のコントローラ122などと通信し、省電力モードに移行したときに、省電力モードの間に制御用コンピュータ100に代わって、LAN通信部111にLANポートからの信号を監視するように制御を引き継ぎ、また、無線通信部112に、無線通信信号を監視するように制御を引き継ぐ。
【0026】
図3または図4に示すように、それぞれのコントローラ117、122などは、制御用コンピュータ100から省電力モードの間、実行すべきプログラムコードをそれぞれの通信部111、112内の記憶装置118、123に格納する。
【0027】
たとえば、LAN通信部111の場合、画像形成装置4内の制御用コンピュータ100からLAN通信部111内のコントローラ117に対して、省電力モードの間、Ethernet(登録商標)網からのパケット通信を監視し、当該画像形成装置4に対するステータス情報などの要求信号を受けた時は、あらかじめ制御用コンピュータ100から受け取ったプログラムコードに従って、画像形成装置4のステータス情報を応答するように機能する。一方、印刷要求がくると、コントローラ117は、電源制御部113に起動要求信号を送り、電源制御部113からの復帰要求信号と電力供給の復帰を受けて省電力モード206から通常モード203へ復帰する様に、状態を遷移させる。
【0028】
同様に、たとえば、無線通信部112の場合、画像形成装置4内の制御用コンピュータ100から無線通信部112内のコントローラ122に対して、省電力モードの間、無線AP(無線LANアクセスポイント)などからの無線によるパケット通信を監視し、当該画像形成装置4に対するステータス情報などの要求信号を受けた時は、あらかじめ制御用コンピュータ100から受け取ったプログラムコードにしたがって、当該画像形成装置4のステータス情報を応答するように機能する。一方、印刷要求がくると、コントローラ122は、電源制御部113に起動要求信号を送り、電源制御部113からの復帰要求信号と電力供給の復帰を受けて省電力モード206から通常モード203へ復帰する様に、状態を遷移させる。
【0029】
ステータス情報には、たとえば、画像形成装置が持つ機能や装備されたオプション類の情報を含む。実際には、HDD(Hard Disk Drive)や両面印刷ユニット、増設トレイなどが装備されているか、また、ソートの機能やステープルの機能が装備されているかなどの固定的な情報から、トナーやインクの残量情報、ステープルやペーパーの残量などの可変情報などが含まれる。
【0030】
以上のように、省電力モード206から通常モード203への復帰の条件は、利用者がキー操作207によって操作して復帰させる場合を除いて、LAN通信部111、無線通信部112が受信する外部からの印刷要求信号208の入力によって復帰する。なお、外部からの信号208の入力には、画像形成装置4が有する電話回線制御部104への電話回線からのRing信号(呼び出し信号)も含まれる。通常モード(動作モード)203、省電力モード206いずれの状態にあっても、電源スイッチOFF202や電源スイッチOFF209の操作により、電源OFF状態200に遷移する。画像形成装置4は、以上に記載したような制御がされる。
【0031】
このように、本発明の画像形成装置4は、ネットワークにより接続された端末装置3などからのステータス要求に対してそれぞれの通信部を介して要求してきた端末装置3へのステータス要求に対して各通信部はステータス要求に対する応答を送信先の端末装置3に対して行うことができる。
【0032】
本発明ではまた、ネットワークサービス提供装置に、画像形成装置本体が省電力モードに移行した後に、ネットワークを介して接続されている端末装置3からのステータス要求に対してその応答を行うためのプログラムの発明も有している。
【0033】
これは、図5のフローに示すように、主電源ON201により動作モードとなった後、前記したように一定の条件により省電力モード206に遷移しようとした画像形成装置4の制御用コンピュータ100が、各通信部にそれぞれの通信部に応じた通信の監視の権限を委譲する。この委譲は、各通信部に制御用コンピュータ100から省電力モードに移行した時に、各通信部で実行すべきプログラムコードをそれぞれの通信部内の記憶装置に格納させる。これは制御用コンピュータ100が、ホストI/F(インタフェース)を介して各通信部にプログラムコードを送信することによって行われる。各通信部のコントローラは、制御用コンピュータ100からの命令を実行して自機内の記憶装置に実行すべきプログラムコードを記憶するように動作する。
【0034】
すなわち、各通信部では、このプログラムコードを記憶した時点で制御用コンピュータ100からの通信の監視に関する権限の委譲が行われる(図6の「スタート(プログラムを通信部の記憶装置に格納)」参照)。そして各通信部は、権限の委譲(各通信部側における検知)後、すなわち画像形成装置本体が省電力モードに遷移した後に、記憶されたプログラムを実行することによって、各通信部は単独で(すなわち画像形成装置本体と独立して)通信の動作を行い、ネットワーク2に接続された端末装置3からの通信を受けると(S1のYES)、その通信に印刷要求の有無を確認する(S2)。印刷要求が無いと判断された場合(図6のS2のNo)、ステータス要求の有無が確認され(S3)、ステータス要求がされたそのステータス内容に従い、各通信部ではステータス要求に対する回答を当該通信部内の記憶装置内に格納されたプログラムを実行してステータス要求に対して応答する動作を行う(S4)。またS2において印刷指示があった場合には(S2においてYesの場合)、ステータスの要求の有無を確認し(S5)、そのステータスに応答後(S6)、動作モード(通常モード)に復帰するように、モードを遷移させて終了する。
【0035】
本発明によれば、省電力モード206の状態に画像形成装置4がモード切替えを行う時、LAN通信部111や無線通信部112が持つコントローラによって省電力モード206の状態でのネットワーク網からのアクセスに対して応答できるようにしたので、ハードウェア資産を追加せずに、機能を維持させることができる。また、制御用コンピュータ100から、LAN通信部111や無線通信部112が有するコントローラ117、122に、ダウンロードする制御プログラムコードを拡張し、省電力モード206状態での画像形成装置4のネットワークへの反応などの変更、拡張が可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1、4 画像形成装置
2 ローカルエリアネットワーク
3 端末装置(パーソナルコンピュータ)
100 制御用コンピュータ
101 スキャナ部
102 ファクシミリ装置
103 印刷装置
104 電話回線制御部
105 LAN通信部
106 無線通信部
107 操作部
108 電話回線
109 HUB
110 無線AP(無線LANアクセスポイント)
111 LAN通信部
112 無線通信部
115、119 PHYSICAL層(物理層)
116、121 MAC層
117、122 コントローラ
118、123 記憶装置
120 RF回路
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】特開2005−94679号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体が電力待機状態である省電力モードに移行したことを検知して、ネットワーク網に繋がる他のネットワーク機器からステータス要求がされると、当該画像形成装置の機器固有の情報をステータス情報として前記ステータス要求先の前記ネットワーク機器に応答を行うことを特徴とするネットワークサービス提供装置。
【請求項2】
ネットワーク網への接続機能を有し、前記ネットワーク網への接続機能中に、制御用CPUと、記憶装置とを内蔵する画像形成装置において、
前記画像形成装置はネットワーク網への接続機能を行うブロックとして請求項1に記載のネットワークサービス提供装置を搭載し、前記画像形成装置の本体が電力待機状態である省電力モードに移行して前記画像形成装置内の主制御装置および操作部、記憶装置、およびそれらの装置間を接続するアドレス/データバスが待機状態に移行すると共にその状態変化の停止時に前記本体からのアドレス/データバスへのアクセスが無い状態において前記ネットワークサービス提供装置が本体と独立して動作を続行し、前記ネットワーク網に連結された他のネットワーク機器からのステータス情報の要求に応答可能であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記ブロックが、LAN通信部または無線通信部の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
ネットワークに接続された画像形成装置本体が省電力モードと動作モードとの少なくとも2つのモードを有し、前記画像形成装置のモードが省電力モードであることを検知した後に、自動的にネットワークサービス提供装置の動作を実行させるプログラムであって、前記画像形成装置への前記ネットワークで接続された装置からの通信の有無を確認する動作と、前記通信の内容にステータス要求の有無を確認する動作と、前記通信の内容に動作モードの要求の有無を確認する動作とを有することを特徴とするネットワークサービス提供装置の動作実行プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−182091(P2010−182091A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−24980(P2009−24980)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】