説明

ネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための装置および方法

【課題】リアルタイム通信システムに即座に接続するための装置および方法を提供する。
【解決手段】信号受信デバイス2に挿入されることができる通信制御デバイス1を有し、通信制御デバイス1は、起動ボタン10、ホットキー12、および入力ユニット14を含み、放射ユニットを介してコンピュータに制御指令およびデータを入力する。起動ボタン10は、ネットワーク接続を達成するために制御部にインストールされるリアルタイム通信システムソフトウェアを起動する。ホットキー12は、リアルタイム通信システムソフトウェアのダイヤルモードに切り替えることができる。入力ユニット14は、複数の入力ボタン141およびENTERキー142を含む。信号受信デバイス2は、内部に通信制御デバイス1を挿入するために信号受信デバイス2上に配置される保持溝21を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための装置および方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、遠隔制御によってコンピュータ上のリアルタイム通信システムソフトウェアに即座にログオンし、一つ以上の通信相手端末に接続するダイヤル手続きを実行することができる装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子、およびネットワーク技術の発達は、メッセージ送信に広く適用されてきた。その例としては、電子メール(Eメール)システムの発達が挙げられる。従来の電話通信システムに加えて、現在、ネットワーク通信が利用可能な限り、我々は、ほとんどいかなるときにもほとんどいかなる場所から電子メールを送受信することができる。しかしながら、電子メールシステムを用いる場合、我々は、音声信号を使用しても、または、文章を送受信しても、リアルタイム会話を実行することはできない。したがって、ネットワーク電話が開発された。
【0003】
ネットワーク電話は、インターネットを介して音声通信を実行するために開発されたものである。ネットワーク電話の基本的な作動原理は、音声信号をデジタル情報に変換して、ネットワークを介してデジタル情報をネットワークコンピュータまたは受信機の電話に送信し、受信機端末において受信されたデジタル情報をもとの音声へ変換することである。このような通信モデルは、ブロードバンドまたはダイヤルアップサービスの支払しか要求しない。受信機がどんなに遠くに設置されても、長距離および国際電話の代金として追加通信料金を払う必要がない。
【0004】
しかしながら、ネットワーク電話を使用することができるようになる前には、一連のインストール手続きが実行されなければならない。さらに、送信機および受信機の両方に、適当なハードウェアおよびソフトウェアをインストールすることが要求される。多くの利用者にとって、この技術的な入り口が、従来のネットワーク電話が予測されたほど好評なものにはならない理由の一つである。したがって、MSNメッセンジャ、Yahooメッセンジャ、SKYPE、およびYahooBBなどの他のリアルタイム通信システム(あるいは、インスタントメッセンジャシステム)が開発されている。上記のリアルタイム通信システムは、リアルタイムメッセージ送信、音声チャットルーム(電話会議)、ファイル送信、電子メール送信、およびビデオ通信などの強力な機能を含むため、最も普及している通信システムの一つとなった。しかしながら、前述したリアルタイム通信システムは、コンピュータの前での操作に限定されている。遠隔制御または他の手段によって、リアルタイム通信システムへの接続を作動することはできず、さらに、いかなる操作を実行することもできない。この配置的な制限は、むしろ不都合である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、リアルタイム通信システムソフトウェアを遠隔処理により即座に起動させることができる装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0007】
本発明のリアルタイム通信システムに即座に接続するための装置は、携帯型の通信制御デバイスと、前記通信制御デバイス上に配置され、通信制御されるデバイス内のリアルタイム通信システムソフトウェアを遠隔処理により即座に起動してネットワーク接続を達成するための起動ボタンと、前記通信制御デバイス上に配置され、前記リアルタイム通信システムソフトウェアを遠隔処理により即座にダイヤルモードに切り替えるためのホットキーと、前記通信制御デバイス上に配置される入力ユニットと、信号受信デバイスと、前記信号受信デバイス上に配置され、前記通信制御デバイスを内部に挿入するための保持溝と、を有することを特徴とする。
【0008】
前記通信制御デバイスは、@などの特殊記号を入力する記号用ショートカットボタンを含み、前記記号用ショートカットボタンは、前記ホットキーの機能を兼ねており一つの制御ボタンをなし、ソフトウェアと連携して前記記号用ショートカットボタンおよび前記ホットキーを切り替え可能であり、または、前記記号用ショートカットボタンは、前記起動ボタンおよび前記ホットキーの機能をさらに兼ねており一つの制御ボタンをなし、ソフトウェアと連携して前記記号用ショートカットボタン、前記起動ボタン、および前記ホットキーを切り替え可能であり、前記通信制御デバイスは、プレゼンテーション機能を実行する遠隔制御ボタンをさらに含む。
【0009】
前記通信制御デバイスは、入力データが正しいことを確認するための表示ユニットをさらに含む。
【0010】
前記通信制御デバイスは、前記信号受信デバイスの前記保持溝内の接続ポートに当該通信制御デバイスを接続するための接続部をさらに含み、前記接続部の1つのピンは、前記保持溝内の前記接続ポートの出力端子を介して前記通信制御デバイスを充電するための電源ピンとして設定される。
【0011】
前記保持溝は、PCMCIAスロットまたはカードリーダスロットなどの拡張スロットであって、前記通信制御デバイスを押し出すためのプッシュロッドが前記保持溝下に配置される。
【0012】
前記通信制御デバイスの前記入力ユニットは、複数の入力ボタンおよびエンターキーをさらに含む。
【0013】
本発明のリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法は、リアルタイム通信システムソフトウェアを操作するための少なくとも一つの制御ボタンと、制御指令およびデータを入力するための入力ユニットと、を含み信号受信デバイスと結合可能な通信制御デバイス、を有するリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法であって、前記信号受信デバイスから前記通信制御デバイスを取り出して、前記信号受信デバイスの信号受信ユニットと通信できるように接続するステップと、前記リアルタイム通信システムソフトウェアを起動して、通信可能な接続をネットワークと形成するステップと、前記通信制御デバイス上に配置されるホットキーを用いて、前記リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替えるステップと、前記通信制御デバイスの入力ユニットを介してダイヤル情報を入力して、前記ダイヤル情報が正しいことが確認された後にダイヤル手続きを開始するステップと、前記ダイヤル手続きが順調に完了した場合、リアルタイム通信機能を実行するステップと、前記ダイヤル手続きが順調に完了しない場合、ダイヤル手続きを繰り返すか中止するステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
前記通信制御デバイス上に配置され、前記信号受信デバイスに接続された起動ボタンおよび前記入力ユニットを用いて、前記信号受信デバイスのリアルタイム通信システムソフトウェアを起動するステップをさらに含む。
【0015】
前記通信制御デバイスの入力ユニットを介して入力されるダイヤル情報が正しいことを確認するために、前記信号受信デバイスのモニタまたは前記通信制御デバイス上に配置される表示ユニットに当該ダイヤル情報を表示するステップをさらに含む。
【0016】
本発明のリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法は、リアルタイム通信システムソフトウェアを操作するための少なくとも一つの制御ボタンと、制御指令およびデータを入力するための入力ユニットと、を含み信号受信デバイスと結合可能な通信制御デバイス、を有するリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法であって、前記信号受信デバイスから前記通信制御デバイスを取り出して、前記信号受信デバイスの信号受信ユニットと通信できるように接続するステップと、前記リアルタイム通信システムソフトウェアを起動して、通信可能な接続をネットワークと形成するステップと、前記通信制御デバイス上に配置されるホットキーを用いて、前記リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替えるステップと、前記通信制御デバイスの入力ユニットを介してダイヤル情報を入力して、前記ダイヤル情報が正しいことが確認された後にダイヤル手続きを開始するステップと、前記ダイヤル手続きが順調に完了した場合、リアルタイム通信機能を実行するステップと、前記ダイヤル手続きが順調に完了しない場合、ダイヤル手続きを繰り返すか中止するステップと、前記リアルタイム通信機能が作動中の場合、前記入力ユニットおよび記号用ショートカットボタンを用いて、伝達内容を送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、信号受信デバイスに対して着脱自在な携帯型の通信制御デバイスが提供される。通信制御デバイスは、いくつかの単純な手順にのみ従うことによって、通信可能な接続をネットワークと形成するためにリアルタイム通信システムソフトウェアを即座に起動させることができる。ユーザは、通信相手端末の呼び出しおよびデータ入力に通信制御デバイスを使用することができる。その結果、リアルタイム通信および会話の利便性が向上する。ユーザは、都合よく他の人と会話を実施し、電子メールまたはショートメッセージを交換することができる。
【0018】
また、信号受信デバイスは、内部に通信制御デバイスを挿入するために当該信号受信デバイス上に配置される保持溝を含む。したがって、通信制御デバイスは、非常に利用しやすく、置き間違えられることもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の特徴および技術内容をより良く理解するために添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。しかしながら、添付の図面は図例および説明の便宜上のものであって、本発明を限定するものではない。
【0020】
図1は、本発明の好ましい一実施の形態におけるネットワークリアルタイム通信システム(インスタントメッセンジャシステム)に即座に接続するための装置を説明するための概略図である。本発明の装置は、一方向に信号を送信するための信号制御および入力ユニットを有する通信制御デバイス1を含む。図1に示されるとおり、通信制御デバイス1は、通信制御されるデバイスであるコンピュータの前または他の場所で使用されることができる携帯型の機器である。通信制御デバイス1は、通信可能な接続を形成するためのリアルタイム通信システムソフトウェア(インスタントメッセンジャクライアント)を起動させることができる。
【0021】
通信制御デバイス1は、信号受信ユニット20(たとえば、無線アクセスポイントまたは信号受信機)と対になる接続ポート(たとえば、汎用シリアルバスポート)をさらに用いることができる。信号受信ユニット20は、信号受信デバイス2(たとえば、コンピュータおよびサーバ)の接続ポートであって、通信制御デバイス1から送信される制御指令を受信して、信号受信デバイス2において前記制御指令を実行する。その結果、リアルタイム通信システムソフトウェアの起動が完了され、組み込まれたすべての機能が実行されることができるようになる。
【0022】
図1に示すとおり、通信制御デバイス1は携帯型の制御機器であって、容易に持ち運ばれて保持される本体部11を含む。本体部11の表面には、リアルタイム通信システムソフトウェアを起動してネットワークに接続し、当該リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替えるための起動ボタン10およびホットキー12が配置される。さらに、“@(アットマーク)”記号を即座に入力するための記号用ショートカットボタン13が本体部11の表面に配置され、電子メールアドレスを入力することができる。なお、ここでいうダイヤルモードとは、リアルタイム通信システムソフトウェアにおいて通信相手端末のダイヤル番号をダイヤルすることができる状態のことであり、ホットキーとは、押圧されるこにより所定の機能を実行するボタンのことである。
【0023】
本体部11の表面には、入力ユニット14がさらに配置される。入力ユニット14は、複数の入力ボタン141およびENTERキー(エンターキー)142を含む。本発明の他の実施の形態において、入力ボタン141は、数字で表わされた複数のボタンからなり、数字および入力ユニットと組み合わせて文章を入力するために用いられる。あるいは、入力ユニット141は、数字に対応するボタンでなく、たとえば、文字に対応するボタンであってもよく、単独で文章を入力するために用いられることもできる。ボタン10,12,13および入力ユニット14からの制御指令および入力内容は、放射ユニット(不図示)を経て、赤外線または高周波数無線遠隔制御信号を介して信号受信デバイス2に送信される。
【0024】
本発明の他の実施の形態において、起動ボタン10、ホットキー12、および記号用ショートカットボタン13は、単一の制御ボタンからなることができる。すなわち、前記制御ボタンは、信号受信デバイス2内部のリアルタイム通信システムソフトウェアを遠隔処理により起動させるための起動工程の間、起動ボタン10の機能を実行するように定められる。次に、前記リアルタイム通信システムソフトウェアが適切に起動された後、前記制御ボタンは、ホットキー12の機能を実行するように自動的に変更される。ホットキー12は、前記リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに変更するために使用されることもできる。そして、ダイヤルモードに切り替えられた後、前記制御ボタンは、“@”記号用ショートカットボタンの機能を実行するように自動的に変更される。したがって、単一の制御ボタンを用いて、複数のボタンで構成される場合と同様な迅速な操作および入力機能が達成される。
【0025】
さらに他の実施の形態において、起動ボタン10およびホットキー12の機能は、単一の制御ボタンに設定される。あるいは、起動ボタン10および記号用ショートカットボタン13の機能が、一つの制御ボタンで構成されてもよい。同様に、ホットキー12および記号用ショートカットボタン13の機能が、一つの制御ボタンで構成されてもよい。さらに、起動ボタン10、ホットキー12、記号用ショートカットボタンの機能が一つの制御ボタンで実行されるだけでなく、他の制御機能を実行するためのボタンの機能が追加されてもよい。
【0026】
起動ボタン10およびホットキー12を介して即座に起動されるリアルタイム通信システムソフトウェアは、MSNメッセンジャ、Yahooメッセンジャ、SKYPE、およびYahooBBなどから選ばれるインスタントメッセンジャクライアントである。リアルタイム通信システムソフトウェアの一つは、起動ボタン10およびホットキー12によって、ダイヤルモードに切り替えられるように設定される。なお、起動ボタン10およびホットキー12が、上記のリアルタイム通信システムソフトウェアのうちの一つ以上を起動させることもできる。さらに、起動ボタン10は、所定の期間の間にもっとも頻繁に起動されたリアルタイム通信システムソフトウェアを起動するように設定されることができる。さらに、通信制御デバイス1の本体部11は、複数の制御グループを含むこともでき、各制御グループは、起動ボタン10およびホットキー12を含み、指定されたリアルタイム通信システムソフトウェアを起動することができる。
【0027】
上述した通信制御デバイス1は、起動ボタン10およびホットキー12を用いて、リアルタイム通信システムソフトウェアを起動し、当該リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替える。あるいは、入力ユニット14の入力ボタン141およびENTERキー142を用いて、ダイヤル操作を開始することもできる。各ダイヤル情報が正しいことを確認するために、入力されるダイヤル情報は、確認手続きを経ることが要求され、その結果、ダイヤルエラーは防止される。なお、ダイヤル情報とは、たとえば、通信相手端末のダイヤル番号である。
【0028】
上記の確認手続きは、図1および図2に示されるとおり、通信制御デバイス1の本体部11の表面に表示ユニット15をさらに配置することによって実現されることができる。表示ユニット15は、入力ユニット14を経て入力された情報を表示し、ユーザは、入力内容が正しいことを確認することができる。入力内容(ダイヤル情報)に間違いがないことが確認された場合、ENTERキー142を操作することによって当該入力内容は送信される。
【0029】
図1に示されるとおり、本発明のさらに他の実施の形態における通信制御デバイス1は、信号受信デバイス2の内部に挿入されることができるカード型のものである。言い換えれば、通信制御デバイス1は、信号受信デバイス2に対して着脱自在である。図2に示されるとおり、通信制御デバイス1は、信号受信デバイス2の保持溝21内部に挿入される。このような方法により、通信制御デバイス1は、持ち運び、保持、および保存が容易である。さらに、接続部16が本体部11の一端に形成され、保持溝21内部に配置される接続ポートに接続される。加えて、前記接続ポートの出力端子を介して通信制御デバイス1を充電するための電源ピンが、接続部16に形成される。
【0030】
本発明の一実施の形態において、図1に示すとおり、信号受信デバイス2は携帯用のコンピュータである。信号受信デバイス2は、少なくとも一つの保持溝21を有する。保持溝21は、コンピュータの拡張ポート(拡張スロット)であることができ、たとえば、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)ポート(PCMCIAスロット)およびカードリーダポート(カードリーダスロット)である。保持溝21は、通信制御デバイス1に接続するための接続ポートを有する。さらに、保持溝21に挿入された通信制御デバイス1を押し出すためのプッシュロッド22が保持溝21の下に形成される。
【0031】
また、通信制御デバイス1は、プレゼンテーションのために使われる遠隔制御機器と一体化されることができる。一方、本体部11は、プレゼンテーションソフトウェアを遠隔制御することができるいくつかの機能ボタンを有することができる。
【0032】
上述したネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための装置において、ネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法は、以下に開示される。図4は、ネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法における処理を示すフローチャートである。図4に示されるとおり、ネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法は以下の段階を含む。
【0033】
着脱自在な通信制御デバイス1は、信号受信デバイス2の保持溝21から取り出され、ユーザによって操作される。通信制御デバイス1は、接続ポートを介して、信号受信デバイス2(すなわちコンピュータ)に対する一方向の制御信号を伝送するための接続を構築する(ステップ300)。前記接続ポートは、たとえば、汎用シリアルバス(USB)ポートである。
【0034】
通信制御デバイス1の起動ボタン10を押圧することによって、リアルタイム通信システムソフトウェアを起動する起動信号(第1の制御信号)が発生される。前記起動信号は、放射ユニット10を経て送信され、信号受信デバイス2の指定されたリアルタイム通信システムソフトウェアを起動する(ステップ302)。なお、リアルタイム通信システムソフトウェアは、信号受信デバイス2の入力ユニットから直接起動されることもできる(ステップ302’)。
【0035】
次に、通信制御デバイス1のホットキー12を使用することにより、リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替えられる第2の制御信号が送信され、リアルタイム通信システムソフトウェアはダイヤルモードに切り替えられる(ステップ304)。そして、リアルタイム通信システムソフトウェアがダイヤルモードに切り替えられていることが確認される(ステップ306)。リアルタイム通信システムソフトウェアがダイヤルモードに切り替えられていない場合、起動手続きを繰り返すか中止する(ステップ306’)。
【0036】
通信制御デバイス1の入力ユニット14を使用することにより、受信端末(通信相手端末)についての格納されたダイヤル情報を入力または選択することができる(ステップ308)。通信制御デバイス1が表示ユニット15を有しない場合、入力データは信号受信デバイス2のモニタに表示される。一方、通信制御デバイス1が表示ユニット15を有する場合、入力データは表示ユニット15に表示される。
【0037】
信号受信デバイス2は、受信した信号が、通信制御デバイス1と対の信号受信ユニット20からのものであることを確認する。信号受信ユニット20は、通信制御デバイス1からダイヤル情報を受信し、前記ダイヤル情報は、リアルタイム通信システムソフトウェアで認識可能なダイヤル情報に変換される(ステップ310)。
【0038】
上記のダイヤル情報に間違いがないことが確認された後、ダイヤル手続きを完了するためにENTERキー142が押圧される(ステップ312)。
【0039】
リアルタイム通信システムソフトウェアによってダイヤル手続きを実行し、通信相手端末との接続を完了した後(ステップ314)、音声通話ユニット(不図示)を用いて、通信端末間での会話を実施することができる。なお、前記音声通話ユニットは、たとえば、イヤホンおよびマイクロホンであり、たとえば、通信制御デバイス1と接続することもできる。すなわち、携帯型の通信制御デバイス1を用いることにより、信号受信デバイス2から離れた場所においても、通信相手との会話などを実行することができる。また、会話中、さらに他の機能を選択および実行することができる(ステップ316)。
【0040】
リアルタイム通信システムソフトウェアを介してダイヤル手続きを実行するとき、通信相手端末への接続に失敗した場合、ダイヤル手続きを繰り返すか(ステップ318)、ダイヤル手続きを中止しなければならない(ステップ320)。
【0041】
本技術分野において通常の知識を有するものならば、上述した特徴を考慮してさまざまな均等な変更または修正を即座に見つけることができるかもしれず、本発明の範囲が、特許請求の範囲によって定められることは十分に理解される。したがって、全てのこのような均等な変更または修正は、特許請求の範囲に記載の題材から逸脱することなく、本発明の精神および範囲内とみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態におけるネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための装置を示すための図である。
【図2】図1の通信制御デバイスおよび信号受信ユニットが信号受信機に接続された状態を示すための図である。
【図3】図1の装置が操作される状態を示すための図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるネットワークリアルタイム通信システムに即座に接続するための処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 通信制御デバイス、
2 信号受信デバイス、
10,12,13,141,142 ボタン、
本体部 11、
14 入力ユニット、
15 表示ユニット、
20 信号受信ユニット、
21 保持溝、
22 プッシュロット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型の通信制御デバイスと、
前記通信制御デバイス上に配置され、通信制御されるデバイス内のリアルタイム通信システムソフトウェアを遠隔処理により即座に起動してネットワーク接続を達成するための起動ボタンと、
前記通信制御デバイス上に配置され、前記リアルタイム通信システムソフトウェアを遠隔処理により即座にダイヤルモードに切り替えるためのホットキーと、
前記通信制御デバイス上に配置される入力ユニットと、
信号受信デバイスと、
前記信号受信デバイス上に配置され、前記通信制御デバイスを内部に挿入するための保持溝と、
を有することを特徴とする、リアルタイム通信システムに即座に接続するための装置。
【請求項2】
前記通信制御デバイスは、@などの特殊記号を入力する記号用ショートカットボタンを含み、
前記記号用ショートカットボタンは、前記ホットキーの機能を兼ねており一つの制御ボタンをなし、ソフトウェアと連携して前記記号用ショートカットボタンおよび前記ホットキーを切り替え可能であり、または、前記記号用ショートカットボタンは、前記起動ボタンおよび前記ホットキーの機能をさらに兼ねており一つの制御ボタンをなし、ソフトウェアと連携して前記記号用ショートカットボタン、前記起動ボタン、および前記ホットキーを切り替え可能であり、
前記通信制御デバイスは、プレゼンテーション機能を実行する遠隔制御ボタンをさらに含むことができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記通信制御デバイスは、入力データが正しいことを確認するための表示ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記通信制御デバイスは、前記信号受信デバイスの前記保持溝内の接続ポートに当該通信制御デバイスを接続するための接続部をさらに含み、
前記接続部の1つのピンは、前記保持溝内の前記接続ポートの出力端子を介して前記通信制御デバイスを充電するための電源ピンとして設定されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記保持溝は、PCMCIAスロットまたはカードリーダスロットなどの拡張スロットであって、
前記通信制御デバイスを押し出すためのプッシュロッドが前記保持溝下に配置されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記通信制御デバイスの前記入力ユニットは、複数の入力ボタンおよびエンターキーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
リアルタイム通信システムソフトウェアを操作するための少なくとも一つの制御ボタンと、制御指令およびデータを入力するための入力ユニットと、を含み信号受信デバイスと結合可能な通信制御デバイス、を有するリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法であって、
前記信号受信デバイスから前記通信制御デバイスを取り出して、前記信号受信デバイスの信号受信ユニットと通信できるように接続するステップと、
前記リアルタイム通信システムソフトウェアを起動して、通信可能な接続をネットワークと形成するステップと、
前記通信制御デバイス上に配置されるホットキーを用いて、前記リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替えるステップと、
前記通信制御デバイスの入力ユニットを介してダイヤル情報を入力して、前記ダイヤル情報が正しいことが確認された後にダイヤル手続きを開始するステップと、
前記ダイヤル手続きが順調に完了した場合、リアルタイム通信機能を実行するステップと、
前記ダイヤル手続きが順調に完了しない場合、ダイヤル手続きを繰り返すか中止するステップと、
を含むことを特徴とする、リアルタイム通信システムに即座に接続するための方法。
【請求項8】
前記通信制御デバイス上に配置され、前記信号受信デバイスに接続された起動ボタンおよび前記入力ユニットを用いて、前記信号受信デバイスのリアルタイム通信システムソフトウェアを起動するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記通信制御デバイスの入力ユニットを介して入力されるダイヤル情報が正しいことを確認するために、前記信号受信デバイスのモニタまたは前記通信制御デバイス上に配置される表示ユニットに当該ダイヤル情報を表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
リアルタイム通信システムソフトウェアを操作するための少なくとも一つの制御ボタンと、制御指令およびデータを入力するための入力ユニットと、を含み信号受信デバイスと結合可能な通信制御デバイス、を有するリアルタイム通信システムに即座に接続するための方法であって、
前記信号受信デバイスから前記通信制御デバイスを取り出して、前記信号受信デバイスの信号受信ユニットと通信できるように接続するステップと、
前記リアルタイム通信システムソフトウェアを起動して、通信可能な接続をネットワークと形成するステップと、
前記通信制御デバイス上に配置されるホットキーを用いて、前記リアルタイム通信システムソフトウェアをダイヤルモードに切り替えるステップと、
前記通信制御デバイスの入力ユニットを介してダイヤル情報を入力して、前記ダイヤル情報が正しいことが確認された後にダイヤル手続きを開始するステップと、
前記ダイヤル手続きが順調に完了した場合、リアルタイム通信機能を実行するステップと、
前記ダイヤル手続きが順調に完了しない場合、ダイヤル手続きを繰り返すか中止するステップと、
前記リアルタイム通信機能が作動中の場合、前記入力ユニットおよび記号用ショートカットボタンを用いて、伝達内容を送信するステップと、
を含むことを特徴とする、リアルタイム通信システムに即座に接続するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−203371(P2006−203371A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10956(P2005−10956)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(503282172)▲い▼榮科技股▲ふん▼有限公司 (12)
【Fターム(参考)】