説明

バスバ取付体及びそれを備えた車両用ルームランプ

【課題】電線圧接時に圧接部及び圧接部の周辺が変形することを防止でき、高さ寸法の肥大化を抑えることができ、かつ、組み付け工数が少ないバスバ取付体を提供する。
【解決手段】車両用ルームランプ10を構成するバスバ取付体1には、ハウジング2と、ハウジング2にインサート成型されたバスバ3a,3b,3c,3fと、が設けられている。バスバ3a,3b,3cには、底壁40と該底壁40の縁から立設した圧接刃41とにより形成され、電線8が圧接刃41に圧接されて電気接続される圧接部4と、底壁40の縁から底壁40の面方向に沿って延設された配索部5と、圧接部4の近傍に配置され、電線8が圧接刃41に圧接される際の衝撃を吸収する衝撃吸収部6と、が設けられている。衝撃吸収部6は、配索部5の縁5bから底壁40の面方向に沿って延設され、圧接刃41が立設した側の表面6aが露出するようにハウジング2に埋設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バスバがハウジングにインサート成型されたバスバ取付体、及び、前記バスバ取付体を備えた車両用ルームランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の天井に取り付けられる従来の車両用ルームランプとして、金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されて形成されたバスバが合成樹脂製のハウジングに組み付けられた構造のものが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。図5は従来の車両用ルームランプを構成するバスバを示す斜視図である。
【0003】
図5に示すように、上記バスバ103には、電線が圧接される複数の圧接部104と、光源であるバルブが取り付けられる一対の部品取付部107と、前記電線から前記バルブへの電力供給をオンオフするスイッチに電気接続される複数の接点部108と、前記圧接部104と前記部品取付部107と前記接点部108とを所定のパターンにしたがって連結した複数の配索部105と、前記ハウジングに圧入係止される複数の係止爪102と、複数の配索部105同士を連結したブリッジ部109と、が設けられている。
【0004】
上記圧接部104は、底壁140と、底壁140の両縁から立設した一対の圧接刃141と、により形成されている。前記電線は、一対の圧接刃141に圧接されて、これら一対の圧接刃141に電気接続される。
【0005】
上記一対の部品取付部107には、それぞれ、配索部105に連なった板部170と、板部170の両縁に連なった一対の挟持部171と、が設けられている。前記バルブは、その一端部が、一方の部品取付部107の一対の挟持部171間に挟まれ、その他端部が、他方の部品取付部107の一対の挟持部171間に挟まれて、これら一対の部品取付部107に電気接続される。
【0006】
上記配索部105は、材幅が一定に形成された帯状に形成されており、前記ハウジングの表面に沿わされる。
【0007】
上記係止爪102は、配索部105の縁などから立設しており、前述したように前記ハウジングに圧入係止される。
【0008】
上記ブリッジ部109は、このバスバ103のハウジングへの組み付けを容易にするために設けられており、バスバ103がハウジングに組み付けられた後に切断されて取り除かれる。
【0009】
上述したバスバ103を備えた車両用ルームランプは、以下のように組み立てられる。まず、予め金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されて形成されたバスバ103を、係止爪102をハウジングに圧入係止することによりハウジングに組み付ける。次に、ブリッジ部109を切断して取り除く。そして、バルブを一対の部品取付部107に取り付け、電線を圧接部104に圧接する。最後に、カバーをハウジングに取り付ける。こうして車両用ルームランプが組み立てられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2005−329883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述したバスバ103を備えた従来の車両用ルームランプにおいては、以下に示す問題があった。即ち、電線を圧接部104に圧接する際、圧接時の衝撃で圧接部104及び圧接部104の周辺の配索部105などが変形してしまう可能性があるという問題があった。また、これらの変形により、一対の部品取付部107に取り付けられたバルブの保持性が低下してしまう可能性があるという問題があった。さらに、上述したバスバ103は、係止爪102が圧接刃141の立設方向と逆方向に立設した構成であることから、バスバ103及びハウジングの高さ方向の寸法が大きくなってしまい、車両への取り付け条件の制約が厳しくなってしまうという問題があった。さらに、上述したバスバ103は、ハウジングに組み付ける際、複数の係止爪102を圧入係止したり、ブリッジ部109を切断したりしなければならず、組み付け工数が多いので、コスト高になってしまうという問題があった。
【0012】
また、上述した問題は、車両用ルームランプだけに限らず、前記バスバ及び前記ハウジングを備えた他の電子機器にも同様に生じ得る問題である。
【0013】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、電線圧接時に圧接部及び圧接部の周辺が変形することを防止でき、高さ寸法の肥大化を抑えることができ、かつ、組み付け工数が少ないバスバ取付体、及び、前記バスバ取付体を備えた車両用ルームランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、ハウジングと、金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されて形成され、前記ハウジングにインサート成型されたバスバと、が設けられたバスバ取付体において、前記バスバには、底壁と該底壁の縁から立設した圧接刃とにより形成され、電線が前記圧接刃に圧接されて電気接続される圧接部と、前記底壁の縁から当該底壁の面方向に沿って延設された配索部と、前記圧接部の近傍に配置され、前記電線が前記圧接刃に圧接される際の衝撃を吸収する衝撃吸収部と、が設けられ、かつ、前記衝撃吸収部が、前記底壁の面方向に沿って延びた形状に形成されて、前記ハウジングに埋設されていることを特徴とするバスバ取付体である。
【0015】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記衝撃吸収部が、前記底壁の縁、または、前記配索部の縁から延設され、かつ、その表面の一部が露出するように前記ハウジングに埋設されていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記衝撃吸収部が、前記底壁の縁から延設された部分が前記底壁と重なるように折り曲げられて形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載のバスバ取付体を備えていることを特徴とする車両用ルームランプである。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載された発明によれば、前記バスバには、底壁と該底壁の縁から立設した圧接刃とにより形成され、電線が前記圧接刃に圧接されて電気接続される圧接部と、前記底壁の縁から当該底壁の面方向に沿って延設された配索部と、前記圧接部の近傍に配置され、前記電線が前記圧接刃に圧接される際の衝撃を吸収する衝撃吸収部と、が設けられ、かつ、前記衝撃吸収部が、前記底壁の面方向に沿って延びた形状に形成されて、前記ハウジングに埋設されているので、高さ方向に幅を取らない薄型形状の衝撃吸収部により圧接部及び圧接部周辺の強度を向上させることができ、そのために、電線圧接時に圧接部及び圧接部の周辺が変形することを防止でき、高さ寸法の肥大化を抑えることができ、かつ、組み付け工数が少ないバスバ取付体を提供することができる。さらに、衝撃吸収部を設けることにより、バスバとハウジングとの接着面積を増加させることができるので、電線圧接時にバスバがハウジングから外れることを防止できるバスバ取付体を提供することができる。
【0019】
請求項2に記載された発明によれば、前記衝撃吸収部が、前記底壁の縁、または、前記配索部の縁から延設され、かつ、その表面の一部が露出するように前記ハウジングに埋設されているので、衝撃吸収部が空気に触れることにより、バスバに生じた熱を放熱することができる。
【0020】
請求項3に記載された発明によれば、前記衝撃吸収部が、前記底壁の縁から延設された部分が前記底壁と重なるように折り曲げられて形成されているので、圧接部及び圧接部周辺の強度をさらに向上させることができ、電線圧接時に圧接部及び圧接部の周辺が変形することを確実に防止できる。
【0021】
請求項4に記載された発明によれば、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載のバスバ取付体を備えているので、電線圧接時に圧接部及び圧接部の周辺が変形することを防止でき、高さ寸法の肥大化を抑えることができ、かつ、組み付け工数が少ない車両用ルームランプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るバスバが設けられたバスバ取付体、及び、車両用ルームランプを示す平面図である。
【図2】図1中のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1に示されたバスバの斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るバスバを示す斜視図である。
【図5】従来の車両用ルームランプを構成するバスバを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る「バスバ取付体1」を備えた「車両用ルームランプ10」を、図1ないし図3を参照して説明する。本発明の車両用ルームランプ10は、自動車の車体パネルを覆う内装用壁材としてのルーフトリムに設けられたランプ装着用開口に装着されて前記自動車の乗員室内を照明する装置である。
【0024】
図1及び図2に示すように、上記車両用ルームランプ10には、複数のバスバ3a,3b,3c,3fが合成樹脂製のハウジング2にインサート成型されたバスバ取付体1と、複数のバスバ3a,3b,3c,3fに表面実装される複数の電子部品11,12,13,14と、車両用ルームランプ10の点灯及び消灯を行う図示しないスイッチと、ハウジング2に取り付けられる図示しないカバーと、が設けられている。また、前記電子部品11は、光源であるLEDランプである。
【0025】
また、車両用ルームランプ10は、図2に示す向きと天地逆向きで、前記ランプ装着用開口に装着される。また、車両用ルームランプ10の「高さ寸法」とは、図2の紙面方向における上下方向の寸法を言う。即ち車両用ルームランプ10の「高さ寸法」とは、後述する圧接刃41の底壁40からの立設方向に沿った方向の寸法を言う。
【0026】
上記複数のバスバ3a,3b,3c,3fは、金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されて形成されたものである。これらバスバ3a,3b,3c,3fには、それぞれ、電子部品11,12,13,14のリード部などが取り付けられる部品取付部7と、配索部5と、が設けられている。また、複数のバスバ3a,3b,3c,3fのうち、バスバ3a,3b,3cには、前述した部品取付部7と配索部5とに加えて、電線8が圧接されて電気接続される圧接部4と、電線8の圧接時の衝撃を吸収する衝撃吸収部6と、が設けられている。
【0027】
上記部品取付部7は、図3などに示すように、平板状に形成されている。また、部品取付部7は、図2に示すように、電子部品11,12,13,14のリード部などが取り付けられる一方の表面が露出するようにハウジング2に埋設されている。また、本発明において、「ハウジング2に埋設されている」とは、ハウジング2に埋め込まれ、かつ、ハウジング2と接触している部分がハウジング2と接着されている状態を意味する。また、前記リード部は、部品取付部7の前記一方の表面にはんだ付け等により電気接続されている。
【0028】
このように車両用ルームランプ10においては、電子部品11,12,13,14をバスバ3a,3b,3c,3fに表面実装する構成としていることから、高さ寸法の肥大化を抑えることができる。
【0029】
上記圧接部4は、図2及び図3などに示すように、平板状の底壁40と、底壁40の両縁から互いに相対する向きで立設した一対の圧接刃41と、により形成されている。また、各圧接刃41には、電線8が差し込まれるスリット42が設けられている。また、圧接部4は、底壁40がハウジング2に埋設され、一対の圧接刃41がハウジング2の表面から突出している。このような圧接部4は、スリット42に電線8が差し込まれることで、一対の圧接刃41が電線8の被覆部82を突き破って芯線81に接触し、この芯線81に電気接続される。このように、スリット42に電線8が差し込まれ、圧接刃41が電線8の被覆部82を突き破って芯線81に接触することを、本発明では、「電線8が圧接部4に圧接される」または「電線8が圧接刃41に圧接される」と表現する。
【0030】
上記電線8は、図3に示すように、導電性の芯線81が絶縁性の被覆部82で覆われた断面丸形の被覆電線である。この電線8は、電源と接続されており、圧接部4と電気接続されることにより、LEDランプ11などに電力供給等を行う。
【0031】
上記配索部5は、部品取付部7と他の部品取付部7との間、または、圧接部4の底壁40と部品取付部7との間に配索されている。配索部5は、帯状に形成されており、部品取付部7及び底壁40と同一平面上に配置されている。即ち、配索部5は、底壁40の縁から当該底壁40の面方向に沿って延設されているとともに、部品取付部7の縁から当該部品取付部7の面方向に沿って延設されている。このような配索部5は、図2などに示すように、一方の表面5aが露出するようにハウジング2に埋設されている。また、前記「一方の表面5a」は、前述した「部品取付部7のリード部などが取り付けられる一方の表面」及び「底壁40の圧接刃41が立設した側の表面」と同一平面上に位置する表面である。
【0032】
上記衝撃吸収部6は、図1及び図3に示すように、圧接部4の近傍に位置する配索部5の縁5bから当該配索部5の面方向、即ち底壁40の面方向、に沿って延設されている。また、バスバ3a,3bにおいては、衝撃吸収部6が、配索部5の幅方向の一方の縁5bから延設されている。また、バスバ3cにおいては、衝撃吸収部6が、配索部5の幅方向の両方の縁からそれぞれ延設されている。また、衝撃吸収部6は、一方の表面6aが露出するようにハウジング2に埋設されている。また、前記「一方の表面6a」は、前述した「部品取付部7のリード部などが取り付けられる一方の表面」及び「底壁40の圧接刃41が立設した側の表面」と同一平面上に位置する表面である。
【0033】
即ち、本発明のバスバ3a,3b,3cは、衝撃吸収部6が設けられて、圧接部4の周辺の材幅が広く形成されていることにより、圧接部4及び圧接部4周辺の強度が高くされており、電線8が圧接刃41に圧接される際の衝撃が、この衝撃吸収部6、即ち材幅が広く形成された部分、に吸収される構成になっている。このため、電線8の圧接刃41への圧接時に圧接部4及び圧接部4の周辺が変形することを防止でき、部品取付部7に取り付けられた電子部品11,12,13,14が部品取付部7から外れることを防止できる。
【0034】
また、本発明の衝撃吸収部6は、底壁40及び配索部5の面方向に沿って延びた形状に形成されてハウジング2に埋設された構成になっているので、即ち、衝撃吸収部6は、高さ方向に幅を取らない薄型形状に形成されているので、バスバ取付体1及び車両用ルームランプ10の高さ寸法の肥大化を抑えることができる。
【0035】
さらに、本発明の衝撃吸収部6は、一方の表面6aが露出するようにハウジング2に埋設されているので、バスバ3a,3b,3cに生じた熱を前記一方の表面6aから空気中に放熱することができる。これにより、バスバ3a,3b,3cが冷却され、バスバ3a,3b,3cに生じた熱が、部品取付部7に実装された電子部品11,12,13,14に伝導するのを防止できる。なお、ハウジング2が熱伝導性の樹脂で形成されている場合は、バスバ3a,3b,3cに生じた熱を他方の表面からハウジング2に放熱することができる。
【0036】
また、本発明のバスバ取付体1は、バスバ3a,3b,3cに衝撃吸収部6を設けることにより、バスバ3a,3b,3cとハウジング2との接着面積を増加させることができるので、電線8が圧接刃41に圧接される際にバスバ3a,3b,3cがハウジング2から外れることを防止できる。
【0037】
続いて、上述した構成の車両用ルームランプ10の組み立て方法について説明する。まず、金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工を施して、バスバ3a,3b,3c,3fを得る。次に、バスバ3a,3b,3c,3fをハウジング2の成型金型内に位置決めし、この成型金型内に樹脂を流し込んで、バスバ3a,3b,3c,3fがハウジング2にインサート成型されたバスバ取付体1を得る。そして、得られたバスバ取付体1の部品取付部7に電子部品11,12,13,14及びスイッチを取り付ける。そして、圧接部4に電線8を圧接する。最後に、カバーをハウジング2に取り付けて、バスバ3a,3b,3c,3fや電子部品11,12,13,14を覆う。こうして車両用ルームランプ10が組み立てられる。
【0038】
このように、本発明のバスバ取付体1は、バスバ3a,3b,3c,3fがハウジング2にインサート成型されて得られるので、従来品のように、バスバをハウジングに組み付ける工程が必要ない。
【0039】
本発明によれば、電線8の圧接時に圧接部4及び圧接部4の周辺が変形することを防止でき、高さ寸法の肥大化を抑えることができ、かつ、組み付け工数が少ないバスバ取付体1及び車両用ルームランプ10を提供することができる。
【0040】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る「バスバ取付体」を、図4を参照して説明する。また、図4において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
本実施形態のバスバ取付体は、前述したバスバ取付体1(図1を参照。)のバスバ3aの代わりに、図4に示す衝撃吸収部6’が設けられたバスバ3dが設けられている。それ以外はバスバ取付体1と同一の構成となっている。
【0042】
上記衝撃吸収部6’は、底壁40の縁から配索部5と逆側に延設された部分が底壁40と重なるように折り曲げられて形成されている。また、前記延設された部分は、圧接刃41が配置された側と逆側に折り曲げられている。即ち、衝撃吸収部6’は、高さ方向に幅を取らないように、底壁40の面方向に沿って延びた板状に形成されている。また、衝撃吸収部6’は、全体がハウジング2に埋設されている。
【0043】
即ち、本発明のバスバ3dは、衝撃吸収部6’が設けられて、圧接部4の周辺の材幅が広く形成されているとともに圧接部4の周辺の材厚が分厚く形成されていることにより、圧接部4及び圧接部4周辺の強度がさらに高くされており、電線8が圧接刃41に圧接される際の衝撃が、この衝撃吸収部6’に吸収される構成になっている。このため、電線8の圧接刃41への圧接時に圧接部4及び圧接部4の周辺が変形することを確実に防止できる。
【0044】
また、本発明の「衝撃吸収部」は、上述した衝撃吸収部6,6’以外に、底壁40の縁から底壁40の面方向に沿って板状に延設された構成(即ち、図4に示す衝撃吸収部6’が折り曲げられずにまっすぐに延びた構成)であっても良い。
【0045】
また、本発明の「バスバ取付体」は、上述した車両用ルームランプ10以外の電子機器にも適用することができる。
【0046】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 バスバ取付体
2 ハウジング
3a,3b,3c,3d,3f バスバ
4 圧接部
5 配索部
6,6’ 衝撃吸収部
8 電線
10 車両用ルームランプ
40 底壁
41 圧接刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されて形成され、前記ハウジングにインサート成型されたバスバと、が設けられたバスバ取付体において、
前記バスバには、底壁と該底壁の縁から立設した圧接刃とにより形成され、電線が前記圧接刃に圧接されて電気接続される圧接部と、前記底壁の縁から当該底壁の面方向に沿って延設された配索部と、前記圧接部の近傍に配置され、前記電線が前記圧接刃に圧接される際の衝撃を吸収する衝撃吸収部と、が設けられ、かつ、
前記衝撃吸収部が、前記底壁の面方向に沿って延びた形状に形成されて、前記ハウジングに埋設されている
ことを特徴とするバスバ取付体。
【請求項2】
前記衝撃吸収部が、前記底壁の縁、または、前記配索部の縁から延設され、かつ、その表面の一部が露出するように前記ハウジングに埋設されている
ことを特徴とする請求項1に記載のバスバ取付体。
【請求項3】
前記衝撃吸収部が、前記底壁の縁から延設された部分が前記底壁と重なるように折り曲げられて形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のバスバ取付体。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうち1項に記載のバスバ取付体を備えていることを特徴とする車両用ルームランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−159557(P2011−159557A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21841(P2010−21841)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】