説明

バーコード外観検査システム、バーコード外観検査方法

【課題】バーコードの外観不良を簡易に検査できるバーコード外観検査システム等を提供する。
【解決手段】バーコード外観検査システムの画像処理装置の制御部は、カメラで撮影されたバーコード6の撮影画像データを取得し、バーコード6のバー配列方向の両端部のエッジ65の位置と、バー配列方向の両端部の近傍におけるバー長さ方向の両端部のエッジ67a、67bの位置を算出する。続いて、これらエッジ65、67a、67bの位置に基づきバーコード6の中心座標等を演算して求め、これに基づきバーコード6の欠陥検出領域を生成する。次に、この欠陥検出領域において、バー長さ方向の微分フィルタ演算と演算結果の2値化を行い、バーコード6の汚れ61、抜け63等の欠陥領域を検出する。いずれかの欠陥領域の面積が所定値以上の場合に、画像処理装置の制御部は、バーコード6に外観不良があると判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバーコードの外観不良の検査を行うバーコード外観検査システム、およびバーコード外観検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、各種の情報の読取のために、バーコードを種々の媒体に印刷して用いることがある。このようなバーコードに認証用の情報を記録しておく場合などでは、印刷物ごとに異なる可変情報としてバーコードを媒体に印刷する。
【0003】
ところで、印刷物一般の問題として、汚れ、抜け等の印刷不良の発生がある。このような印刷不良が発生した場合、バーコードに関しては、その可読性(リーダーで読み取れるか否か)だけでなく、外観の点でも問題となる。バーコードが外観上正しく印刷されていないと、ユーザに不安を与えてしまうためである。
【0004】
従来、印刷不良の一般的な検査としては、(1)基準となる画像を事前に登録し、この事前登録画像と印刷結果を撮影した撮影画像で比較検査を行い、不良を検出する方法や、(2)印刷機からリアルタイムで印刷データを取得し、該印刷データと印刷結果を撮影した撮像画像で比較検査を行い、不良を検出する方法があった。
また、バーコードの印刷不良に関しては、(3)バーコードをリーダーによって読み取ったデータと事前登録されたデータ間で照合検査を行う方法(特許文献1参照)があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−277676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、(1)の方法は、前記のように、バーコードを可変情報として印刷する場合には適用できない。印刷物ごとに印刷される内容が異なるので、基準となるバーコードの画像を定めることができないためである。
【0007】
また、(2)の方法は、前記のような可変情報の印刷に対応しているが、リアルタイムで印刷データを取得するため、高速な処理が必要となり、検査装置は高スペックかつ高コストとなるという問題がある。
【0008】
また、(3)の方法では、バーコード上に小さな汚れや抜けがあっても正常にデータを読み込めてしまう場合が多く、バーコードの可読性の検査は行えるものの、バーコードの外観不良の検査を行うことはできない。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、バーコードの外観不良を簡易に検査できるバーコード外観検査システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達するために第1の発明は、媒体に印刷されたバーコードを撮影する撮影装置と、画像処理装置とを有するバーコード外観検査システムであって、前記画像処理装置は、前記撮影装置でバーコードを撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得部と、前記撮影画像を基に、前記バーコードの外観不良を検出する外観不良検査部と、を具備し、前記外観不良検査部は、前記バーコードの領域を示す位置情報に基づき、前記バーコードの欠陥を検出する領域である欠陥検出領域を算出する欠陥検出領域生成手段と、前記欠陥検出領域について、前記バーコードのバー長さ方向の濃度値の変化に基づき、前記バーコードの欠陥領域を検出し、前記欠陥領域が所定の面積以上である場合に、前記バーコードに外観不良があると判定する外観不良検出手段と、を有することを特徴とするバーコード外観検査システムである。
【0011】
かかる構成により、バーコードの外観不良をバーコードの画像のみから検査することができるようになる。これにより、従来できなかったバーコードの外観検査が可能となり、品質保証の質を向上させることできる。また、印刷データ等との比較を行わず、バーコードの画像のみから外観検査を行うので、バーコードの外観検査が不可欠な製品において、従来の可変情報印刷に対応した検査装置と比較してコストを下げることが可能となる。
【0012】
また、前記欠陥検出領域は、前記バーコードの領域のバー長さ方向の両端の間隔を所定量短くした領域であることが望ましい。
かかる構成により、バーコードの欠陥検出の際に、バーコードの上下端のエッジの誤検出を避けることができる。
【0013】
前記外観不良検出手段は、前記バーコードの欠陥領域の画素の外周部に所定幅の領域を付加して膨張させた後、この膨張後の欠陥領域の外周部から所定幅の領域を削除して収縮させた欠陥領域を算出し、この収縮後の欠陥領域が所定の面積以上か否かを判定することが望ましい。
バーコードは、バーが断続的に配列されたものであるので、欠陥領域は、バー上、あるいはバー間で断続的に検出されることになる。従って、上記のようにして欠陥領域の膨張・収縮を行うことで、断続的に検出された欠陥領域を統合して欠陥領域の補完を行い、面積による外観不良判定を好適に行うことができる。
【0014】
前記外観不良検査部は、さらに、前記バーコードのバー配列方向の両端部のエッジの位置を検出するバー配列方向エッジ検出手段と、前記バーコードの、バー配列方向の両端部における、バー長さ方向の両端部のエッジの位置を検出するバー長さ方向エッジ検出手段と、を有し、前記欠陥検出領域生成手段は、前記バーコードのバー配列方向のエッジの位置とバー長さ方向のエッジの位置に基づき、前記位置情報として、前記バーコードの領域の頂点の位置を算出することが望ましい。
かかる構成により、バーコードの頂点の位置を、バーコードの頂点近傍のエッジの位置より求めるので、ずれ等も少なく、バーコードの画像から正しく求めることができ、これをバーコードの領域を示す位置情報として用いて欠陥検出領域の算出を正確に行うことができる。
【0015】
また、第1の発明の検査システムは、前記外観不良検査部にて前記バーコードの外観不良が検出された場合に、警報を行う警報装置をさらに具備することが望ましい。
かかる構成により、バーコードの外観不良が検出された場合に、警報を行い、オペレータに注意を促すことが可能になる。
【0016】
第2の発明は、媒体に印刷されたバーコードを撮影する撮影装置と、画像処理装置とを有するバーコード外観検査システムにおけるバーコード外観検査方法であって、前記画像処理装置が、前記撮影装置でバーコードを撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、前記撮影画像を基に、前記バーコードの外観不良を検出する外観不良検査ステップと、を実行し、前記外観不良検査ステップでは、前記バーコードの領域を示す位置情報に基づき、前記バーコードの欠陥を検出する領域である欠陥検出領域を算出し、前記欠陥検出領域について、前記バーコードのバー長さ方向の濃度値の変化に基づき、前記バーコードの欠陥領域を検出し、前記欠陥領域が所定の面積以上である場合に、前記バーコードに外観不良があると判定することを特徴とするバーコード外観検査方法である。
【0017】
前記欠陥検出領域は、前記バーコードの領域のバー長さ方向の両端の間隔を所定量短くした領域であることが望ましい。
前記外観不良検出ステップでは、前記バーコードの欠陥領域の画素の外周部に所定幅の領域を付加して膨張させた後、この膨張後の欠陥領域の外周部から所定幅の領域を削除して収縮させた欠陥領域を算出し、この収縮後の欠陥領域が所定の面積以上か否かを判定することが望ましい。
加えて、前記外観不良検査ステップでは、さらに、前記バーコードのバー配列方向の両端部のエッジの位置を検出し、前記バーコードの、バー配列方向の両端部における、バー長さ方向の両端部のエッジの位置を検出し、前記バーコードのバー配列方向のエッジの位置とバー長さ方向のエッジの位置に基づき、前記位置情報として、前記バーコードの領域の頂点の位置を算出することが望ましい。
さらに、第2の発明の検査方法では、前記外観不良検査ステップにて前記バーコードの外観不良が検出された場合に、警報装置が警報を行う警報ステップをさらに具備することが望ましい。
【0018】
第2の発明は、第1の発明の検査装置による検査方法に関するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、バーコードの外観不良を簡易に検査できるバーコード外観検査システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】カード封入ライン1に設けたバーコード外観検査システム10について示す図
【図2】カード5について示す図
【図3】画像処理装置12のハードウェア構成を示す図
【図4】画像処理装置12の機構構成を示す図
【図5】バーコード外観検査システム10における検査の全体の流れを示す図
【図6】画像処理装置12におけるバーコード6の外観不良検査の流れを示す図
【図7】バーコード6の外観不良検査を説明する図
【図8】バーコード6の外観不良検査を説明する図
【図9】バーコード6の外観不良検査を説明する図
【図10】バーコード6の外観不良検査の別の例を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明のバーコード外観検査システム等の実施形態について説明する。
【0022】
まず、図1を参照して、本実施形態のバーコード外観検査システム10の概略について説明する。本実施形態のバーコード外観検査システム10は、図1に示すカード封入ライン1に設けられる。
【0023】
このカード封入ライン1は、ロール状の台紙3を搬送台50上で搬送しつつ、カード封入機20にて予め収容しておいたカード5(媒体)を台紙3に封入し、断裁機40にてカード5を封入した台紙3を所定の幅で切断するものである。
バーコード外観検査システム10は、カード封入機20と断裁機40の間に設けられたカメラ13により、照明30で照明された搬送途中の台紙3上のカード5を撮影し、撮影画像に基づきカード5に印刷されたバーコードの外観不良を検査する。
【0024】
図2は、台紙3上に封入されたカード5を示す図である。図に示すように、カード5は、カード封入機20において、台紙3上に配置するともに透明のラップ8で覆われることにより、台紙3上に封入される。なお、図において3aは断裁機40で台紙3が断裁される断裁線である。
【0025】
カード5上には、バーコード6が印刷される。バーコード6は、様々な幅のバーを間隔をあけて複数配列したものである。
また、図に示すバーコード6では、バーを印刷する以外の必要でないインクがバーコード6の領域に付着した汚れ61や、バーの印刷が一部行われなかった箇所である抜け63などの外観不良が存在する。これらの外観不良が、バーコード外観検査システム10で検査される。
【0026】
図1に示すように、バーコード外観検査システム10は、PLC11、画像処理装置12、カメラ13、モニタ14、ランプ15、コンピュータ16、プリンタ17等を備える。
【0027】
PLC11は、図1の矢印Aで示す台紙3(カード5)の搬送方向において、カード封入機20とカメラ13の間に配置されたセンサ60から入力される、カード5の搬送位置を示す信号を受けて、該カード5がカメラ13の位置に来る所定のタイミングでカード5上のバーコード6を撮影すべく、カメラ13の制御を行うための信号を画像処理装置12に出力する。
また、PLC11は、画像処理装置12から入力される外観不良の検査結果をコンピュータ16に出力するとともに、検査結果が外観不良を示す場合には、ランプ15を点灯させるための制御信号をランプ15に出力する。
【0028】
画像処理装置12は、PLC11からの信号に基づきカメラ13を制御して、カード5に印刷されたバーコード6を撮影し、撮影画像データを取得する。また、この撮影画像データに基づき、バーコード6の外観不良を後述する方法にて検出し、検査結果をPLC11やモニタ14に出力する。
【0029】
カメラ13は、カード5上に印刷されたバーコード6を撮影する撮影装置である。
モニタ14は、画像処置装置12から入力されたバーコード6の外観不良の検査結果を表示する表示装置である。また、画像処理装置12からバーコード6の撮影画像データを入力させてこれを表示することも可能で、この場合、モニタ14に表示された撮影画像より目視で外観不良の有無を確認することもできる。
【0030】
ランプ15は、PLC11から制御信号の入力を受けて点灯し、オペレータにバーコード6の外観不良がある旨の注意を促すためのものである。
コンピュータ16は、制御部、記憶部、表示部等を備える汎用のコンピュータであり、PLC11から入力される外観不良の検査結果を記憶し、制御部の制御により、表示部に検査結果の表示を行ったり、検査結果について各種の演算を行い管理データを算出しバーコード6の印刷管理に用いるものである。例えば、検査結果の集計を行ってバーコード6の外観不良の割合を算出する。
プリンタ17は、コンピュータ16に接続され、上記の検査結果や各種の管理データの印刷出力を行うものである。
【0031】
次に、画像処理装置12のハードウェア構成について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、画像処理装置12は、制御部201、記憶部202、通信I/F部206、周辺機器I/F部207等がバス209を介して接続されて構成される。
【0032】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Accsess Memory)等により構成される。
CPUは、記憶部202、ROM等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス209を介して接続された各部を駆動制御する。ROMは、画像処理装置12の制御プログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部201が後述する各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0033】
記憶部202は、制御部201が実行するプログラムや、プログラム実行に必要なデータ等を格納する。これらのプログラムコードは、制御部201により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行される。
【0034】
通信I/F206は、通信制御装置、通信ポート等を有する通信インタフェースであり、各種機器との通信を媒介する通信制御を行う。
周辺機器I/F(インタフェース)207は、画像処理装置12に周辺機器を接続させるためのインタフェースであり、画像処理装置12は周辺機器I/F207を介して周辺機器とのデータの送受信を行う。
バス209は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0035】
次に、画像処理装置12の機能構成について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、画像処理装置12は、撮影画像取得部121、外観不良検査部122、検査結果出力部127を有し、記憶部202に撮影画像データ80を記憶する。
【0036】
撮影画像取得部121は、画像処理装置12の制御部201が、カメラ13を制御してカード5に印刷されたバーコード6の撮影を行い、その撮影画像データ80をカメラ13より取得して記憶部202に記憶するものである。
【0037】
外観不良検査部122は、画像処理装置12の制御部201が、バーコード6の撮影画像データ80を基に、バーコード6の外観不良を検出するものであり、バー配列方向エッジ検出手段123、バー長さ方向エッジ検出手段124、欠陥検出領域生成手段125、外観不良検出手段126により構成される。
【0038】
バー配列方向エッジ検出手段123は、バーコード6のバー配列方向の両端部のエッジ(境界)の位置を検出するものである。なお、バー配列方向とは、バーコード6のバーが並べて配列される方向を示す。
バー長さ方向エッジ検出手段124は、バー配列方向の両端部における、バーコード6のバー長さ方向の両端部のエッジの位置を検出するものである。なお、バー長さ方向とは、バーコード6のバーの長さ方向を示す。
【0039】
欠陥検出領域生成手段125は、バーコード6のバー配列方向のエッジの位置とバー長さ方向のエッジの位置に基づき、バーコード6の領域の頂点の位置を算出し、この位置情報に基づき、バーコード6の欠陥を検出する領域である欠陥検出領域を算出するものである。
外観不良検出手段126は、該欠陥検出領域について、バーコード6のバー長さ方向の濃度値の変化に基づき、バーコード6の汚れ61、抜け63等の欠陥領域を検出し、該欠陥領域が所定の面積以上である場合に、バーコード6に外観不良があると判定するものである。
【0040】
検査結果出力部127は、外観不良の検査結果をPLC11やモニタ14に出力するものである。
【0041】
次に、バーコード検査システム10の処理手順について図5〜図8を参照して説明する。まず、バーコード検査システム10の全体の処理手順について図5を用いて説明する。
【0042】
バーコード検査システム10では、まず、搬送台50を搬送される台紙3上のカード5をカメラ13にて撮影する(S101)。
前述したように、センサ60により、カメラ13の位置に搬送される前の台紙3上のカード5の搬送位置が検出されるので、センサ60によりPLC11に入力されるこの検出信号をトリガーとして、PLC11から画像処理装置12に所定のタイミングで制御信号を出力することにより、カメラ13の位置に搬送された時点で上記のカード5の撮影を行うことができる。
【0043】
画像処理装置12の制御部201は、カメラ13により撮影された撮影画像データ80を取得し、該撮影画像データ80に基づき、カード5に印刷されたバーコード6の外観不良検査を行う(S102)。この手順については後述する。
【0044】
検査結果は画像処理装置12からモニタ14に出力される(S103)。これにより、オペレータが検査結果を確認することができる。
【0045】
一方、検査結果はPLC11にも出力される(S104)。PLC11は検査結果の入力を受けて、この検査結果をコンピュータ16に出力する(S105)。前記のように、コンピュータ16では検査結果の記憶や、各種管理データの算出が行われ、これらは、必要に応じてコンピュータ16の表示部で表示したり、プリンタ17で印刷したりして出力することができる。
【0046】
また、PLC11は、検査結果が外観不良であることを示す場合(S106:Yes)、ランプ15に制御信号を出力する。これによりランプ15が点灯し(S107)、オペレータにバーコード6の外観不良が発生している旨の注意が促される。なお、検査結果が外観不良を示すものでない場合(S106:No)、S107の処理は特に行わない。
【0047】
次に、上記のS102におけるバーコード6の外観不良検査について、図6〜図9を参照して説明する。図6は、画像処理装置12におけるバーコード6の外観不良検査の流れを示す図である。
【0048】
図6に示すように、外観不良検査では、まず、画像処理装置12の制御部201が、バーコード6のバー配列方向の両端のエッジ検出を行う(S201)。
【0049】
ここで、画像処理装置12の記憶部202には、図7(a)に示すような、撮影画像データ80における、バーコード6のバー配列方向の両端部の矩形のバー配列方向エッジ検出領域21aを予め記憶しておく。
図に示すように、バー配列方向エッジ検出領域21aは、横方向の一方の端部がバーコード6の領域の外側に位置し、他方の端部がバーコード6の領域の内部に位置するとともに、縦方向の両端部がバーコード6の領域内に位置する。
【0050】
このようなバー配列方向エッジ検出領域21aは、カード5の搬送位置や、カメラ13での撮影タイミングに応じて、撮影画像データ80における横方向および縦方向の位置、長さ等を定め、バーコード6の位置ズレ、バーコード6のバー配列方向の長さの変動を考慮して、バーコード6のバー配列方向の端部のエッジが含まれるように広く設定する。また、バー配列方向エッジ検出領域21a内にバーコード以外の印字部分などのエッジが含まれないように定める。
【0051】
なお、台紙3に封入されたカード5の位置ズレ等により、図7(a)に示すような撮影画像データ80の横方向と、バーコード6のバー配列方向はわずかにずれている場合もある。そこで、撮影画像データ80における方向を指す場合は、上記のように、横方向およびこれと直交する縦方向といった語を用いる。
【0052】
S201では、図7(b)に示すように、バー配列方向エッジ検出領域21a内において、図の矢印Bに示す撮影画像データ80の横方向に、バーコード6の外側から内部に向けて濃度値を順に計測し、明から暗方向の所定量以上のコントラスト変化が最初に検出された位置をバーコード6のバー配列方向のエッジ65とし、該エッジ65の位置として、撮影画像データ80における横座標を計測する。このようにして、バー配列方向の両端のエッジ検出を行う。
なお、本実施形態では、バー配列方向エッジ検出領域21aの縦方向の画素間で合計した濃度値に基づき、上記のエッジ検出を行う。これにより、バーコード6に微小な汚れや抜けがあった場合やバーコード6の近傍に微小な汚れ等があった場合でも、エッジ検出を正確に行えるようになる。ただし、縦方向の個々の画素の濃度値について上記のエッジ検出を行ってもよい。また、エッジ検出の閾値となる上記の所定量は予め画像処理装置12の記憶部202に記憶しておく。
【0053】
次に、画像処理装置12の制御部201は、バーコード6のバー長さ方向エッジ検出領域21bの自動生成を行う(S202)。
【0054】
S202では、図7(c)に示すように、矩形のバー長さ方向エッジ検出領域21bの中心231の縦座標を、前記のバー配列方向エッジ検出領域21aの縦方向の中心座標とし、横座標を前記のエッジ65の横座標とする。
また、バー長さ方向エッジ検出領域21bの横方向の長さ233は、検出精度を上げるためにバーコード6のバーを複数含む長さと定め、縦方向の長さ235はバーコード6のバー長さより十分大きくするように定める。これら横方向、縦方向の長さ233、235については、いずれも事前に設定しておき画像処理装置12の記憶部202に記憶しておく。
以上に基づき、バーコード6のバー配列方向の両端部におけるバー長さ方向エッジ検出領域21bが算出される。
【0055】
続いて、画像処理装置12の制御部201は、バーコード6のバー長さ方向のエッジ検出を行う(S203)。
【0056】
S203では、図8(a)に示すように、バー長さ方向エッジ検出領域21bにおいて、図の矢印Cに示す撮影画像データ80の縦方向に、濃度値を順に計測し、明から暗、または暗から明の所定量以上のコントラスト変化が、一番目と二番目に検出された位置をそれぞれバーコード6のバー長さ方向の両端のエッジ67a、67bとし、該エッジ67a、67bの位置として、撮影画像データ80における縦座標を計測する。
なお、本実施形態では、前記と同様、バー長さ方向エッジ検出領域21bの横方向の画素間で合計した濃度値に基づき、上記のエッジ検出を行う。また、上記の所定量は予め画像処理装置12の記憶部202に記憶しておく。
さらに、この際、バー長さ方向エッジ検出領域21b内のバーコード6内部で欠陥がある場合に、この欠陥部でエッジが誤検出されることを防ぐため、検出されたエッジ67a、67bの間隔による判定を行ってもよい。すなわち、事前にバーの長さ(画素数)より所定量小さな値を判定値として画像処理装置12の記憶部202に登録しておき、上記検出した2つのエッジ67a、67bの縦座標値の差からバーの長さを求める。そして、上記の判定値とバーの長さを比較し、バーの長さが判定値以上の場合に正しくエッジ67a、67bが検出されたと判定してS204以降の処理を進めるが、判定値より小さい場合、バーコード6の欠陥により正しいエッジ67a、67bが検出されなかったとしてNG判定を出力する。この後は、例えば、このバーコード6(カード5)について外観不良があったものとして取り扱うことができる。これにより、バーコード6の欠陥によるエッジ67a、67bの誤検出を避けて検査精度を向上させることができる。
【0057】
次に、画像処理装置12の制御部201は、バーコード6の位置演算を行う(S204)。
【0058】
S204では、バーコード6の前記のエッジ65の横座標、およびエッジ67a、67bの縦座標から、図8(b)に示すように、バーコード6の頂点68の座標を算出する。本実施形態では、頂点68の横座標をエッジ65の横座標とし、頂点68の縦座標をエッジ67aまたはエッジ67bの縦座標とする。
そして、この頂点68の位置をバーコード6の領域を示す位置情報として用い、これを基に、バーコード6の領域の中心座標、バー配列方向長さ、バー長さ方向長さ、回転角度等を算出する。
【0059】
次に、画像処理装置12の制御部201は、バーコード6の欠陥検出領域の自動生成を行う(S205)。
【0060】
S205では、図8(c)に示すように、S204で算出したバーコード6の中心座標、バー配列方向長さ、回転角度を、欠陥検出領域25の中心座標、バー配列方向長さ、回転角度とし、欠陥検出領域25のバー長さ方向長さについては、S204で算出したバー長さ方向の長さに対して事前に設定した所定値を減算した値として、バーコード6のバー長さ方向長さよりわずかに短くする。この所定値は、予め画像処理装置12の記憶部202に記憶しておく。
以上に基づき、欠陥検出領域25が算出される。即ち、欠陥検出領域25は、図8(c)に示すように、バーコード6の領域のバー長さ方向の両端の間隔を所定量短くした領域として算出される。これは、バーコード6の上下端におけるエッジの誤検出を防ぐためである。
【0061】
次に、画像処理装置12の制御部201は、欠陥検出領域25において、バー長さ方向の微分フィルタ演算を行い、演算結果画像の2値化を行い、2値化後の領域のラベリングを行う(S206)。
【0062】
S206では、まず、図8(c)に示す欠陥検出領域25において、バーコード6のバー長さ方向に既知の微分フィルタ演算処理を行い、バー長さ方向の濃度値の変化に基づき、バーの消去と汚れ61、抜け63等の欠陥領域の強調を行う。そして、演算結果画像を2値化し欠陥領域の検出を行う。この状態を図8(d)に示す。
なお、本実施形態では、前記したようにバーコード6の欠陥検出領域25の回転角度を算出しているので、バーコード6が撮影画像データ80上で傾いて配置されている場合でも、バーコード6の(傾いている)バー長さ方向に微分することが可能である。あるいは回転角度に基づき欠陥検出領域25の傾きを修正して欠陥検出領域25内のバー長さ方向と撮影画像データ80の縦方向と一致させた後、撮影画像データ80の縦方向に微分フィルタ演算を行ってもよい。
このように、バーコード6(欠陥検出領域25)の回転角度を算出したうえで、欠陥領域の検出を行うので、台紙3へ封入されたカード5の位置ズレなどによりバーコード6に回転ズレがあった場合の誤検出を抑制することができ、検査精度が向上できる。
【0063】
なお、本実施形態では、画素毎に上記の微分フィルタ演算処理を行うので、以上の処理では、例えば図9(a)に示す汚れ61の欠陥領域について、図9(b)に示すように、当初バーコード6のバー6aの間で断続的に検出されることになる。
そこで、本実施形態では、図9(c)に示すように、汚れ61の欠陥領域の個々の画素の外周部に所定幅の画素の領域を付加して膨張させ欠陥領域の統合を行った後、図9(d)に示すように、統合した欠陥領域の外周部から所定幅の画素の領域を削除して収縮させることにより、図8(d)に示す汚れ61の欠陥領域を算出するようにしておく。
一方、バーコード6の抜け63の欠陥領域は、バーコード6のバー部分でのみ検出されるが、必要に応じて上記と同様の処理を行うようにしておく。
これら検出された欠陥領域に対して、既知の画像処理手法によりラベリングが行われる。
【0064】
そして、画像処理装置12の制御部201は、S206でラベリングされた汚れ61、抜け63等の欠陥領域の面積に基づき、外観不良の検出を行う(S207)。
【0065】
S206では、図8(d)に示す、汚れ61・抜け63等のラベリングされた欠陥領域の面積判定を行うことにより、いずれかの欠陥領域が所定の面積(画素数)以上であると判定された場合に、バーコード6に外観不良があると判定する。
上記の所定の面積は、S205、206等における欠陥領域の算出手順に応じて予め定めておけばよい。
【0066】
以上説明したように、本実施形態によれば、バーコード6の外観不良をバーコード6の撮影画像データ80のみから検査することができるようになる。これにより、従来できなかったバーコード6の外観検査が可能となり、品質保証の質を向上させることできる。また、印刷データ等との比較を行わず、バーコード6の画像のみから外観検査を行うので、バーコード6の外観検査が不可欠な製品において、従来の可変情報印刷に対応した検査装置と比較してコストを下げることが可能となる。
【0067】
また、欠陥検出領域25は、バーコード6の領域のバー長さ方向の両端の間隔を所定幅短くした領域に定められるので、バーコード6の欠陥検出の際に、バーコード6の上下端のエッジの誤検出を避けることができる。
【0068】
また、バーコード6の汚れ61等の欠陥領域は、該欠陥領域の画素の外周部に所定幅の画素の領域を付加して膨張させた後、この膨張後の欠陥領域の外周部から所定幅の画素の領域を削除して収縮させたものを算出し、これが所定の面積以上か否かを判定する。
バーコード6は、バーが断続的に配列されたものであるので、欠陥領域は、バー上、あるいはバー間で断続的に検出されることになる。従って、上記のようにして欠陥領域の膨張・収縮を行うことで、断続的に検出された欠陥領域を統合して欠陥領域の補完を行い、面積による外観不良判定を好適に行うことができる。
【0069】
さらに、バーコード6のバー配列方向の両端部のエッジ65の位置を検出するとともに、バーコード6の、バー配列方向の両端部における、バー長さ方向の両端部のエッジ67a、67bの位置を検出し、これらに基づき、バーコード6の領域を示す位置情報として、バーコード6の領域の頂点68の位置を算出するので、頂点68の位置を頂点68の近傍のエッジの位置より求めることによりずれ等も少なく、バーコード6の画像から正しく求めることができ、これにより欠陥検出領域25の算出を正確に行うことができる。
【0070】
加えて、バーコード外観検査システム10は、バーコード6の外観不良が検出された場合に、警報を行うランプ15を具備するので、バーコード6の外観不良が検出された場合に、警報を行い、オペレータに注意を促すことが可能になる。
【0071】
また、上記の実施形態の検査手順の変形例として、例えば、バーコード6のバー配列方向、バー長さ方向のエッジを検出する際、図10に示すように、これらを共に検するための、バー配列方向の両端部の矩形のエッジ検出領域23を用いてもよい。このエッジ検出領域23は、横方向の一方の端部がバーコード6の領域の外側に位置し、他方の端部がバーコード6の領域の内部に位置するとともに、縦方向の両端部がバーコード6のバー長さ方向の外側に位置するように定め、予め画像処理装置12の記憶部202に記憶しておく。
この場合、前記と同様にバー配列方向のエッジ65の横座標とバー長さ方向のエッジ67a、67bの縦座標を算出し、これにより前記と同様にバーコード6の頂点の位置を求めることができる。
【0072】
また、上記の実施形態では、微分フィルタ演算と2値化処理により検出した欠陥領域について膨張と収縮を行い、収縮後の欠陥領域について面積の判定を行ったが、この膨張、収縮処理は省略することも可能である。この場合は、面積判定の際に閾値として用いる前記の所定値をより小さくしておけばよい。
さらに、上記の実施形態では、バーコード6の領域を示す位置情報としてバーコード6の頂点68の位置を求めたが、この位置情報は、バーコード6の領域の中心座標、バー配列方向の長さ、バー長さ方向の長さ、回転角度等を算出可能なものであればよく、必ずしも前記のような頂点68の位置に限らない。例えば、バーコード6の領域の各辺の中点などでもよい。ただし、頂点68の位置はその算出をより正確かつ簡易に行えるとともに、上記の中心座標等の値も簡易に求めることができる利点がある。
さらに、上記の実施形態では、外観不良を検出した場合に警報を行いオペレータに注意を促す警報装置として、ランプ15の点灯を行う例を示したが、必ずしもこれに限ることはなく、例えば音などによりオペレータに注意を促すものであってもよい。
【0073】
また、上記の実施形態では、バーコード6がカード5に印刷される例を示したが、必ずしもこれに限ることはなく、バーコード6は、印刷可能な媒体に印刷されていればよい。
さらに、上記の実施形態では、バーコード6を印刷したカード5を台紙3上に封入するカード封入ライン1にバーコード外観検査システム1を適用する例を示したが、バーコード6の外観不良の検査を行うものであれば、カード封入ライン1に限らず種々の装置に適用することが可能である。
【0074】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係るバーコード外観検査システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0075】
1………カード封入ライン
5………カード
6………バーコード
10………バーコード外観検査システム
12………画像処理装置
13………カメラ
15………ランプ
21a………バー配列方向エッジ検出領域
21b………バー長さ方向エッジ検出領域
25………欠陥検出領域
61………汚れ
63………抜け
65、67a、67b………エッジ
68………頂点
80………撮影画像データ
121………撮影画像取得部
122………外観不良検査部
123………バー配列方向エッジ検出手段
124………バー長さ方向エッジ検出手段
125………欠陥領域生成手段
126………外観不良検出手段
127………検査結果出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に印刷されたバーコードを撮影する撮影装置と、画像処理装置とを有するバーコード外観検査システムであって、
前記画像処理装置は、
前記撮影装置でバーコードを撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像を基に、前記バーコードの外観不良を検出する外観不良検査部と、
を具備し、
前記外観不良検査部は、
前記バーコードの領域を示す位置情報に基づき、前記バーコードの欠陥を検出する領域である欠陥検出領域を算出する欠陥検出領域生成手段と、
前記欠陥検出領域について、前記バーコードのバー長さ方向の濃度値の変化に基づき、前記バーコードの欠陥領域を検出し、前記欠陥領域が所定の面積以上である場合に、前記バーコードに外観不良があると判定する外観不良検出手段と、
を有することを特徴とするバーコード外観検査システム。
【請求項2】
前記欠陥検出領域は、前記バーコードの領域のバー長さ方向の両端の間隔を所定量短くした領域であることを特徴とする請求項1に記載のバーコード外観検査システム。
【請求項3】
前記外観不良検出手段は、前記バーコードの欠陥領域の画素の外周部に所定幅の領域を付加して膨張させた後、この膨張後の欠陥領域の外周部から所定幅の領域を削除して収縮させた欠陥領域を算出し、この収縮後の欠陥領域が所定の面積以上か否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバーコード外観検査システム。
【請求項4】
前記外観不良検査部は、さらに、
前記バーコードのバー配列方向の両端部のエッジの位置を検出するバー配列方向エッジ検出手段と、
前記バーコードの、バー配列方向の両端部における、バー長さ方向の両端部のエッジの位置を検出するバー長さ方向エッジ検出手段と、
を有し、
前記欠陥検出領域生成手段は、前記バーコードのバー配列方向のエッジの位置とバー長さ方向のエッジの位置に基づき、前記位置情報として、前記バーコードの領域の頂点の位置を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のバーコード外観検査システム。
【請求項5】
前記外観不良検査部にて前記バーコードの外観不良が検出された場合に、警報を行う警報装置をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のバーコード外観検査システム。
【請求項6】
媒体に印刷されたバーコードを撮影する撮影装置と、画像処理装置とを有するバーコード外観検査システムにおけるバーコード外観検査方法であって、
前記画像処理装置が、
前記撮影装置でバーコードを撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、
前記撮影画像を基に、前記バーコードの外観不良を検出する外観不良検査ステップと、
を実行し、
前記外観不良検査ステップでは、
前記バーコードの領域を示す位置情報に基づき、前記バーコードの欠陥を検出する領域である欠陥検出領域を算出し、
前記欠陥検出領域について、前記バーコードのバー長さ方向の濃度値の変化に基づき、前記バーコードの欠陥領域を検出し、前記欠陥領域が所定の面積以上である場合に、前記バーコードに外観不良があると判定する
ことを特徴とするバーコード外観検査方法。
【請求項7】
前記欠陥検出領域は、前記バーコードの領域のバー長さ方向の両端の間隔を所定量短くした領域であることを特徴とする請求項6に記載のバーコード外観検査方法。
【請求項8】
前記外観不良検出ステップでは、前記バーコードの欠陥領域の画素の外周部に所定幅の領域を付加して膨張させた後、この膨張後の欠陥領域の外周部から所定幅の領域を削除して収縮させた欠陥領域を算出し、この収縮後の欠陥領域が所定の面積以上か否かを判定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のバーコード外観検査方法。
【請求項9】
前記外観不良検査ステップでは、さらに、
前記バーコードのバー配列方向の両端部のエッジの位置を検出し、
前記バーコードの、バー配列方向の両端部における、バー長さ方向の両端部のエッジの位置を検出し、
前記バーコードのバー配列方向のエッジの位置とバー長さ方向のエッジの位置に基づき、前記位置情報として、前記バーコードの領域の頂点の位置を算出することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のバーコード外観検査方法。
【請求項10】
前記外観不良検査ステップにて前記バーコードの外観不良が検出された場合に、警報装置が警報を行う警報ステップをさらに具備することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載のバーコード外観検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−40895(P2013−40895A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179627(P2011−179627)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】