説明

パチンコ遊技機

【課題】
大当り判定時において、発射可能な遊技球が確保されていないと遊技者は大きな不利益を被るが、遊技者の遊技意向を無視することなく、不利益を防ぐ事を目的とする。
【解決手段】
受信した変動開始コマンドが大当りと判別され、遊技球検知スイッチ12bの遊技球検知によって、サブ統合制御装置53が遊技球有りと判断した場合、サブ統合制御装置53は演出図柄制御装置54aに発射停止報知情報(報知情報コマンド)を追加した変動開始コマンドを送信し、遊技球無しと判断した場合は、変動開始コマンドに遊技球確保報知情報(報知情報コマンド)を追加し送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特別遊技に移行する際、発射に用いる遊技球の不足によって遊技者が不利益を被ることを防止する為の報知を行うパチンコ遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的なパチンコ遊技機は、複数の入球口を前面に配設した遊技盤と、該遊技盤が装着された遊技枠と、該遊技枠の前面下部に遊技球を貯留する上皿と、該上皿の遊技球を順次遊技盤に発射する発射装置を操作する発射ハンドルとで構成されており、前記発射ハンドルを操作することによって発射された遊技球が、所定の入球口へ入球することにより賞品球が得られると共に図柄表示装置において図柄の変動表示が行われ、大当り図柄が停止表示されると、遊技者に有利な特別遊技を付与する構成となっている。また、これらのパチンコ遊技機は、市場に於いてデジパチタイプ、権利モノタイプ又は電役タイプとして、広く遊技者に認知されている。
【0003】
前記パチンコ遊技機は、隣接して設置された球貸し機能を有するカードリーダーから、投入したプリペイドカードの残高から任意の金額に相当する貸し球が上皿に供給される。
【0004】
上皿に遊技球が貯留された状態であれば、遊技球の発射が可能となり、上皿から前記発射装置にかけて遊技球の貯留が無くなるか、遊技球が無くなる状態が予想できた場合、遊技者に継続遊技の意向があれば、隣接するカードリーダーを操作し遊技球の供給を受ける。遊技者に継続遊技の意向が無ければ、貯留した遊技球を全て発射し発射ハンドルの操作を終了するが、全ての遊技球を発射した時点で図柄の変動表示及び図柄変動の記憶保留が有る場合は、全ての変動表示が終了した時点で遊技終了となる。
【特許文献1】特開2001−162026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
継続遊技意向が無く貯留した遊技球を全て発射した状態か、もしくは継続遊技意向があるにもかかわらず上皿への遊技球の供給を忘れ、上皿から発射装置までに遊技球がなくなった状態で図柄表示装置に大当り図柄が表示された場合、引き続き移行する特別遊技を行うために遊技者は早急にカードリーダーから遊技球の供給を受けるか、近くの遊技者から遊技球を借りなければならないが、プリペイドカードの残高が無い場合や、近くの遊技者から遊技球を借りられない場合は、特別遊技の開始から正常に遊技球を発射した場合と同等の遊技球が獲得できず、大きな不利益を被ることになる。
【0006】
不利益を予測できる遊技者であれば、それを避けるために上皿に貯留された遊技球が少なくなった時点で、図柄表示装置で図柄の変動があれば、発射操作を停止し図柄が確定した時点で再度遊技球の発射操作を開始するという動作を行う。更に図柄変動の記憶がある場合には、全ての記憶分が確定するまで発射を待機することになるが、煩雑な操作故に間延びした遊技期間となってしまう。
【0007】
上皿に貯留された遊技球が少なくなった時点で、図柄確定までの発射装置の停止と停止状態の待機を、遊技機自体で制御することは可能だが、遊技者による発射装置の操作が可能であるにもかかわらず発射装置の制御を強制的に実施することは、遊技者の遊技意向を多々無視することとなる。加えて、遊技者が実際に上皿に貯留された遊技球が少ない又は無い状態で不利益を被る事態が発生するのは、大当り判定の場合に限られる。
【0008】
現状の遊技施設に於ける遊技者の遊技状況として、上皿に貯留された遊技球が少なくなった時点で、継続遊技意向が無いにも拘らず、前記した煩雑な操作を避けるためにカードリーダーから遊技球の供給を受けてしまうことも間々あり、結果的にずるずると遊技を延長してしまうことが見受けられ、社会問題の一因とも考えられる。
本発明は、遊技者が不利益を被る可能性がある大当り判定時において、遊技者の遊技意向を無視することなく、遊技者の不利益を防ぐ事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載のパチンコ遊技機は、前記上皿の所定の位置に配置された遊技球の有無を判定する遊技球検知手段と、前記遊技領域に配置された所定の入球口への入球に起因して抽出される抽出値により、遊技者に有利な状態となる特別遊技に移行するか否かの大当り判定を行う大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に応じて図柄表示装置の図柄を変動表示し、前記大当り判定の結果を報知する遊技機に於いて、前記大当り判定の結果が特別遊技に移行するものである場合に、前記遊技球検知手段により遊技球の有無を判定し、前記遊技球検知手段の判定により遊技球が所定数を満たしている場合には、遊技球の発射停止を促す報知を行い、前記遊技球検知手段の判定により遊技球が所定数を満たしていない場合には、発射に用いる遊技球の確保を促す報知を行う報知手段を備えることを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0010】
ここでいう「特別遊技」とは、可動片等が作動することによって遊技球の獲得が可能な遊技状態を含むものであり、通常の遊技状態に比べ遊技者が遊技球の獲得を期待することとなる状態を指す。
【0011】
請求項2記載のパチンコ遊技機は、前記遊技球検知手段からの判定結果が、遊技の進行を制御する主制御基板から出力されるコマンドに基づいて駆動データを出力するサブ統合基板に入力されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機である。
サブ統合基板については、実施例において図を用いて詳細を説明する。
【0012】
請求項3記載のパチンコ遊技機は、前記遊技球検知手段からの判定結果が、遊技の進行を入力されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機である。
【0013】
請求項4記載のパチンコ遊技機は、前記遊技球検知手段による判定結果に応じて、前記図柄表示装置に表示される変動態様が異なることを特徴とする、請求項3記載のパチンコ遊技機である。
【0014】
請求項5記載のパチンコ遊技機は、前記遊技球検知手段による判定結果に応じて、前記図柄表示装置に大当りとなる図柄が停止表示されてから、前記特別遊技となる役物の動作が開始されるまでの期間が異なることを特徴とする、請求項3乃至請求項4記載のパチンコ遊技機である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載のパチンコ遊技機によれば、抽選値が大当り判定で、且つ上皿に貯留された遊技球の個数が所定個数を満たしている場合、遊技球の発射中止を促す報知が行われる。このため、報知を受けて遊技球の発射を中止することにより、所定数かそれ以上の遊技球を上皿に貯留していることとなるため特別遊技に移行した際に、遊技球が不足し不利益を被ることが無くなる。即ち、変動開始時には所定数の遊技球が上皿に貯留されているが変動中に発射し続けることで特別遊技に移行した際に発射する遊技球がなくなることを防ぐ事が可能となる。
【0016】
また、抽選値が大当り判定で、且つ上皿に貯留された遊技球の個数が所定個数を満たしていない場合、発射に用いる遊技球の確保を促す報知が行われる。このため、これを受けた遊技者は、所定数以下の遊技球であってもその後の特別遊技に差し支えない個数と判断すれば、その時点での遊技球を確保し、不利益を被ると判断すれば遊技球の補給を行うため、特別遊技に移行した際に不利益を被ることが無くなる。
【0017】
上皿に貯留された遊技球の所定数とは、特別遊技に移行した時点で発射を開始した場合、可動片の作動開始から作動期間中において、可動片の作動によって入球可となる入球口へ、発射した遊技球が不足なく入球可能となる個数であり、所謂不利益を被らない個数である。
【0018】
遊技球が所定数を満たしていると判定された場合は、実際の上皿には所定数からそれ以上の遊技球を貯留していることになるが、所定数をかろうじて満たしている場合も含まれる。加えて遊技球が所定数を満たしていないと判定された場合は、実際の上皿には所定数−1個から0個の遊技球を貯留していることになる。
【0019】
本願は、上皿に貯留された所定数の遊技球を基準とし、所定数を満たしているか否かで報知内容が異なるものとなっている。これにより、個々の遊技者の遊技状況によって発射を停止するか又は上皿に遊技球を補給するかという異なる不利益回避手段が実行可能となる。加えて実際の不利益回避行為は、個々の遊技者の判断基準に沿って実施されるため、遊技者の遊技意向を妨げるものとはならない。
【0020】
請求項2記載のパチンコ遊技機によれば、遊技球検知手段からの判定結果がサブ統合基板に入力されることにより、主制御基板の負担を軽くすることができる。
【0021】
請求項3記載のパチンコ遊技機によれば、遊技球検知手段からの判定結果が主制御基板に入力されることにより、それを受けて主制御基板から他の制御基板に信号等を送信する場合、信号の内容をより遊技者が特別遊技に移行した際に不利益を被らないように制御することが可能となる。
【0022】
請求項4記載のパチンコ遊技機によれば、遊技球検知手段からの判定結果が主制御基板に入力されることにより、主制御基板が選択する図柄変動時間を、遊技者が特別遊技に移行した際に不利益を被らないように制御することが可能となる。
【0023】
具体的には、大当り判定時に上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしている場合、その遊技球有無の判定を受けた主制御基板は、短い変動時間を選択する。この制御により図柄の変動開始から特別遊技となる可動片の作動開始までの期間が短くなる。この結果、上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしている場合は、発射停止を促す報知がされても何らかの理由でそのまま発射を続けた場合においても、特別遊技となる可動片の作動開始までに発射する遊技球の数は少数で済むため、不利益を被る可能性が少なくなる。
【0024】
また、大当り判定時に上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしていない場合、その遊技球有無の判定を受けた主制御基板は、長い変動時間を選択する。この制御により図柄の変動開始から特別遊技となる可動片の作動開始までの期間が長くなる。この結果、上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしていない場合は、遊技球の確保を促す報知がされてから特別遊技となる可動片の作動が開始するまでの期間が長くなる為、遊技者が遊技球の補給確保を行う猶予を与えることなり、不利益を被る可能性が少なくなる。
【0025】
請求項5記載のパチンコ機によれば、遊技球検知手段からの判定結果が主制御基板に入力されることにより、主制御基板が指示する大当り図柄の確定表示から特別遊技開始までの、所謂大当りの初回インターバル期間を、遊技者が特別遊技に移行した際に不利益を被らないように制御することが可能となる。
【0026】
具体的には、大当り時に上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしている場合、その遊技球有無の判定を受けた主制御基板は、大当り初回インターバル期間を決定する際、短い期間を選択する。この制御により図柄の変動開始から特別遊技となる可動片の作動開始までの期間が短くなる。この結果、上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしている場合は、発射停止を促す報知がされたにも係らず何らかの理由でそのまま発射を続けた場合においても、特別遊技となる可動片の作動開始までに発射する遊技球の数は少数で済むため、不利益を被る可能性が更に少なくなる。
【0027】
また、大当り時に上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしていない場合、その遊技球有無の判定を受けた主制御基板は、大当り初回インターバル期間を決定する際、長い期間を選択する。この制御により図柄の変動開始から特別遊技となる可動片の作動開始までの期間が長くなる。この結果、上皿に貯留された遊技球の数が所定数を満たしていない場合は、遊技球の確保を促す報知がされてから特別遊技となる可動片の作動が開始するまでの期間が長くなる為、遊技者が遊技球の補給確保を行う猶予を更に与えることなり、不利益を被る可能性が少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採り得ることができ、各実施例に記載された内容の相違部分を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
【実施例1】
【0029】
図1に遊技機の一種であるパチンコ機1の正面図を示し、詳細に説明する。図1に示す通り、本実施例のパチンコ機1は、大きく長方形の外枠2、前面枠3、意匠枠4a、意匠枠4bとからなる筐体にて各部を保持する構造である。
【0030】
外枠2左側の上部には金具5aが、下部に金具5bがそれぞれ設けられており、金具5a及び5bとでヒンジ機構を形成し、前面枠3は外枠2に対して開閉可能に構成されている。また、前面枠3左側の中部には金具5cが設けられ、金具5aと金具5cとでヒンジ機構を形成し、意匠枠4aは前面枠に対して開閉可能に構成されている。さらに、金具5cと金具5bとでヒンジ機構を形成し、意匠枠4bは前面枠に対して開閉可能に構成されている。
【0031】
ヒンジ機構が形成される逆側(ここでは右側)には、外枠2と前面枠3との施錠、前面枠3と意匠枠4aとの施錠、前面枠3と意匠枠4bとの施錠/解錠を行うための鍵穴6aを有するスライド錠6が設けられている。尚、本実施例のパチンコ機1は、外枠2の左隣にCRプリペイドカードユニット7を設けている所謂CR機として説明するが、CRプリペイドカードユニット7を設けない所謂現金機としても何ら差し支えない。
【0032】
意匠枠4aは、後述する遊技盤8を視認可能とするために透明樹脂板又はガラス板を備える窓部9、前面枠3に設けられたスピーカ10の前面にスピーカ10を保護し、且つ、効果音を通すための保護音通部11を備えている。また、意匠枠4bは、遊技球を貯留しておくための上皿12及び下皿13を略中央に備え、遊技者が操作可能な遊技ボタン14、CRプリペイドカードユニット7と後述するCRユニット端子板60を介して接続される精算表示装置15、球貸ボタン16及び精算ボタン17を左側に備えている。
【0033】
前面枠3の右下側(意匠枠4bの右側)には、遊技球の発射強度を調節するための図示しない回動リング、発射停止、及びタッチ部が備えられた発射ハンドル18が設けられている。前面枠3の下側(意匠枠4bの下側)には、スピーカ10を備えたスピーカユニット21が設けられている。
【0034】
続いて、図2にパチンコ機1の裏面図を示し、詳細に説明する。図2に示す通り、遊技盤8を着脱可能に取り付けられる前面枠3が外枠2に収納されるような構成となっている。前面枠3には、上方から球タンク22、タンクレール23及び払出装置24が設けられ、遊技盤8に設けられる後述する入賞口に遊技球が入球することに基づいて、払出装置24の図示しない払出モータが駆動することによって、球タンク22及びタンクレール23に貯留されている遊技球が、前述した上皿12に払い出されることになる。
【0035】
また、遊技盤8の裏面側には、主制御装置50、サブ統合制御装置53、演出図柄ユニット54が設けられ、前面枠3の裏面側には、払出制御装置51、発射制御装置52、電源装置55が各々設けられ、電源装置55には電源スイッチ55a及びRAMクリアスイッチ55b、図示しないバックアップ用電源が設けられている。
尚、図2では発射制御装置52が図示されていないが、払出制御装置51で隠れる位置に配置されている。
【0036】
さらに、前面枠3には、外部接続端子板61が設けられており、この外部接続端子板61から遊技状態、遊技結果、エラー等を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られるように構成されている。
尚、本実施例では外部接続端子板61を盤用、枠用を兼用する構成としているが、盤用、枠用の外部接続端子板を個々に備えるように構成しても何ら差し支えない。
【0037】
続いて、図3に遊技盤8の正面図を示し、詳細に説明する。図3に示す通り、遊技盤8には公知のガイドレール25a、25bによって囲まれた略円形の遊技領域26が設けられ、多数の遊技釘27が植設されている。遊技領域26の略中央には、窓部28aを有する液晶枠飾り28が設けられており、演出図柄表示装置54bのLCD画面が遊技者から視認可能に構成され、図示しない公知のワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
また、窓部28aの上方には、7セグメントLED等の発光部材により構成される特別図柄表示装置29及び普通図柄表示装置30が設けられている。
【0038】
液晶枠飾り28の左右両側又は左側には後述する普通図柄作動スイッチ32a(図5参照)を備える普通図柄作動ゲート32が設けられており、下側には後述する特別図柄始動スイッチ31a(図5参照)を備える普通電動役物31が設けられている。普通電動役物31の下方には、アタッカー式の大入賞口33aを備える大入賞口ユニット33が配置され、該大入賞口ユニット33の下方にはアウト口34が設けられている。大入賞口33aの左側には4個のLEDで構成される特別図柄保留数表示装置29aが、右側には4個のLEDで構成される普通図柄保留数表示装置30aが、各々設けられている。
また、大入賞口ユニット33の左右両側には、後述する一般入賞口スイッチ35b(図5参照)を備える一般入賞口35aが複数備えられる入賞口ユニット35が設けられている。
【0039】
上記のように遊技盤8を構成することによって、普通図柄作動ゲート32に入球(普通図柄作動スイッチ32a(図5参照)にて遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置30で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド31b(図5参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド31bを駆動させると、ほぼ同期して普通電動役物31の羽根部材が駆動して、普通電動役物31への入球率(特別図柄始動スイッチ31a(図5参照)での検出率)が高まるように構成されている。
【0040】
また、普通電動役物31に入球(特別図柄始動スイッチ31a(図5参照)にて遊技球を検出)すると、特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した特別図柄の態様に応じて後述する大入賞口ソレノイド33c(図5参照)を駆動させる。大入賞口ソレノイド33cを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口ユニット33の扉部材が駆動して、大入賞口33aへの入球率(カウントスイッチ33b(図5参照)での検出率)が高まるように構成されている。
【0041】
次に図11、図4を用いて上皿12に配置した遊技球検知手段となる遊技球検知スイッチ12bの取り付け位置について説明する。図11で示す遊技球検知スイッチ12bは、検知面12c上0ミリから約3ミリ間の磁性金属が検知可能なフラット型近接スイッチであり、磁性金属を検知するとオンとなる。図4に示すように、遊技球検知スイッチ12bは、上皿12の遊技球貯留部12aにおいて、遊技球が発射制御装置52に至るまでの誘導路下面の一部を構成する状態で配置される。遊技球検知スイッチ12bの配置位置は、発射制御装置52から遊技球検知センサ12b上部までの遊技球の貯留数が、特別遊技が発生してから遊技球の発射を開始した場合、遊技者が不利益を被らない個数であれば、配置位置はこの場所に限るものでない。また遊技球検知センサ12bの種類についても、所定箇所での遊技球の有無が検知可能なセンサであれば、これに限るものではない。
【0042】
続いて、図5にパチンコ機1の電気配線を示すブロック図を示し、詳細に説明する。尚、図5には煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には電源装置55から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
【0043】
図5に示す通り、主制御装置50の入力端には、遊技盤中継端子板62を介して普通電動役物31に入球した遊技球を検出する特別図柄始動スイッチ31aと、普通図柄作動ゲート32に入球した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ32aと、大入賞口33aに入球した遊技球を検出するカウントスイッチ33bと、一般入賞口35aに入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ35bとが接続されており、裏配線中継端子板63を介して前面枠3が閉鎖していることを検出する前面枠閉鎖スイッチ38と、意匠枠4a・4bが閉鎖していることを検出する意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bと、が接続されている。
【0044】
主制御装置50の出力端には、遊技盤中継端子板62を介して大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cと、普通電動役物31の羽根部材を駆動する普通電役ソレノイド31bとが接続されており、図柄表示装置中継端子板64を介して特別図柄を表示する特別図柄表示装置29と、特別図柄の保留数を表示する特図保留数表示装置29aと、普通図柄を表示する普通図柄表示装置30と、普通図柄の保留数を表示する普図保留数表示装置30aとが接続されており、裏配線中継端子板63及び外部接続端子板61を介してホールコンピュータ70と、が接続されている。
【0045】
主制御装置50はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種コマンド等を生成し、払出制御装置51及びサブ統合装置53に出力する。ここで、主制御装置50と払出制御装置51とは双方向通信回路として構成され、主制御装置50とサブ統合制御装置53とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合制御装置53への一方向通信回路として構成されている。
【0046】
払出制御装置51の入力端には、裏配線中継端子板63を介して球タンク22又はタンクレール23内の遊技球が不足していることを検出する球切れスイッチ22a又は23aと、裏配線中継端子板63及び払出中継端子板66を介して払い出した遊技球を検出する払出スイッチ24bと、各種端子板を介することなく下皿13への経路に遊技球が多数あることを検出する満杯スイッチ13aと、が接続されている。払出制御装置51の出力端には、裏配線中継端子板63及び払出中継端子板66を介して遊技球を上皿12へと払い出す払出モータ24aが接続されている。
【0047】
払出制御装置51はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて遊技球の払い出しに関わる各種コマンド等を生成し、主制御装置50及び発射制御装置52に出力する。
ここで、払出制御装置51と主制御装置50とは双方向通信回路として構成され、払出制御装置51と発射制御装置52とは払出制御装置51から発射制御装置52への一方向通信回路として構成されている。
【0048】
また、払出制御装置51は、外部接続端子板61を介して賞球に関する情報などをホールコンピュータ70に送信するほか、発射制御装置52に対して発射停止信号を送信する。発射制御装置52は発射モータ36を制御して、遊技球を遊技領域26に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置52には払出制御装置51以外に発射ハンドル18からの回動量信号、タッチスイッチ20aからのタッチ信号、発射停止スイッチ19aから発射停止スイッチ信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル18を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル18を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ19aを押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置51に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル18を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
【0049】
サブ統合制御装置53の入力端には、遊技者により操作可能な遊技スイッチ14aが接続されている。加えて実施例1では上皿12の遊技球貯留部12aに配置された遊技球検知スイッチ12bが接続される。サブ統合制御装置53の出力端には、意匠枠4a、4b及び遊技盤8に備えられる各種LED・ランプ37と、前面枠3及びスピーカユニット21に備えられるスピーカ10と、が接続されている。
尚、サブ統合制御装置53と主制御装置50とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合制御装置53への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置53と演出図柄制御装置54aとはサブ統合制御装置53から演出図柄制御装置54aへの一方向通信回路として構成されている。
【0050】
サブ統合制御装置53はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される遊技スイッチ14aの入力ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて演出に関わる各種コマンド等を生成し、演出図柄ユニット54の演出図柄制御装置54aに出力する。
【0051】
また、サブ統合制御装置53には、音量を調節する音量調節スイッチ10aが備えられ、音量調節スイッチ10aの状態(位置)を検出し、その検出結果とスピーカ10へ送信する内容とを判断し、スピーカ10から出力する音量をソフト的に制御するように構成されている。
【0052】
演出図柄制御装置54aは、サブ統合制御装置53から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置50から送信されてきたものとサブ統合制御装置53が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置54bを制御して、疑似図柄等の演出画像を画面28aに表示させる。
【0053】
次に、主制御装置50が、メインルーチンとして行う各処理を図6に従って説明する。図6に示すフローチャートは、主制御装置50のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S21までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS22の処理を「残余処理」と称する。
【0054】
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
【0055】
正常割り込みでないと判断されると(S10:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(S11)、残余処理に移行する。
【0056】
正常割り込みとの肯定判断がなされると、まず初期値乱数更新処理が実行される(S12)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「349」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「349」までの350個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0057】
S12に続く大当り決定用乱数更新処理(S13)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「349」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「349」までの350個の整数を繰り返し昇順に作成する。
尚、大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行う。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。
【0058】
大当り図柄決定用乱数更新処理(S14)は「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
【0059】
S14に続く当り決定用乱数更新処理(S15)は、「0」〜「5」の6個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値の数は通常確率状態時、高確率状態時ともに3であり、値は「0」、「3」、「5」である。
尚、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
【0060】
リーチ判定用乱数更新処理(S16)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
【0061】
変動パターン決定用乱数更新処理(S17)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
【0062】
続く各入力処理(S18)では、特別図柄始動スイッチ31aを備える普通電動役物31の入賞の確認及びパチンコ機1に設けられ主制御装置50に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。本実施例では、特別図柄始動スイッチ31aを備える普通電動役物31に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が普通電動役物31に入賞しても賞球が払出されるだけで、乱数は保留記憶されない構成になっている。
【0063】
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S19)を行う。この当否判定処理については後述する。この当否判定処理(S19)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S20)が実行される。
【0064】
各出力処理(S20)では、遊技の進行に応じて主制御装置50は払出制御装置51、発射制御装置52、サブ統合制御装置53、大入賞口ソレノイド33c等に対して各々出力処理を実行する。即ち、各入力処理(S18)により遊技盤8上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置51に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置53に出力する処理を、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべくサブ統合制御装置53を介して演出図柄制御装置54aにエラー信号を出力する処理を各々実行する。
尚、図16で示すように主制御装置50からサブ統合制御装置53を介して演出図柄制御装置54aに送信されるコマンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、3.図柄変動中、4.大当り開始時、5.大当り中、6.大当り終了時、7.動作異常時、の7種類に大別できる。
【0065】
続く不正監視処理(S21)は、一般入賞口35aに対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置50に設けている。
【0066】
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S22)から構成されるが、前述したS12と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S21までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図6に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性はなくなる。尚、本実施形態においては、大当り決定用乱数の更新は初期値乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S15)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
【0067】
図7に示す始動入賞確認処理では、主制御装置50は、特別図柄始動スイッチ31aの検出信号に基づいて、普通電動役物31に遊技球が入球したか否かを判断する(S30)。肯定判断なら、大当り決定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、特別図柄保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S31)。保留記憶が満杯でなければ(S31:NO)、上記の各乱数を特別図柄保留記憶として記憶し、特別図柄保留数表示装置29aの点灯数を1増加させる(S32)。既に4個の保留記憶があれば(S31:YES)保留記憶せず、特別図柄保留数表示装置29aの点灯数も増やさない。
尚、特別図柄の保留記憶数の増減はサブ統合制御装置53を経由して演出図柄制御装置54aに伝えられ、演出図柄表示装置54bの画面28aにて、特別図柄保留数表示装置29aの点灯数と同数の疑似保留表示がなされる。無論、疑似保留表示は必ずしも行う必要があるものではない。
【0068】
図8に示す当否判定処理では、主制御装置50は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S40)。S40の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S41:NO)、確定図柄の表示中でもなければ(S42:NO)、特別図柄保留記憶(上記、S32による保留記憶)があるか否かを判断する(S43)。この保留記憶があれば(S43:NO)、特別図柄保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S44)。肯定判断であれば(S44:YES)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S46)、否定判断であれば、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S45)。本実施例の場合、上述したように通常確率状態時には1/350の確率で当選し、高確率遊技状態には1/35の確率で当選する。
【0069】
S45又はS46の判定で大当りなら(S47:YES)、大当たり図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定し(S48)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S49)。また、外れのときは(S47:NO)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S50)。本実施例の場合、ハズレの場合の特別図柄の表示は「− −」の1種類しかないので、ハズレ図柄は決定しなくてもよい。
【0070】
S49又はS50に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当たり、確変大当たり、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置53に出力し、また特別図柄表示装置29を制御して特別図柄の変動表示を開始させる(S51)。従って、サブ統合制御装置53は変動開始コマンドに基づけば大当たり図柄又は外れ図柄(以下、まとめて確定図柄)、リーチの有無及び変動時間を判別できる。
【0071】
変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置53は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置54aに変動開始コマンドを送る。加えて、受信した変動開始コマンドが通常大当り又は確変大当りを示すデータを含むものであった場合、遊技球検出スイッチ12aにより上皿に貯留された遊技球の貯留数を判定し、その判定結果により発射の停止又は遊技球の確保を促す報知情報(不利益を防ぐ)を加えた変動開始コマンドを演出図柄制御装置54aに送る。
【0072】
主制御装置50は、特別図柄の変動中であれば(S41:YES)、図9(a)に示すように図柄変動時間(S49又はS50の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する(S52)。肯定判断なら図柄停止コマンドをサブ統合制御装置53に出力し、また特別図柄表示装置29を制御して確定図柄を確定表示させる(S53)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置53は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させ、また演出図柄制御装置54aに図柄停止コマンドを送る。
【0073】
主制御装置50は、確定表示させた特別図柄が大当たりになる表示であれば(S54:YES)、確定図柄表示設定処理(S55)を行い、条件装置作動開始処理(S56)により、大当たりフラグをセットする。続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S57)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S58)。否定判断なら(S57:NO)、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S59)、肯定判断なら時短フラグをクリアする(S60)。
【0074】
確定表示させた特別図柄が大当たりにならない表示(つまり外れ)のときは(S54:NO)、確定図柄表示設定処理(S61)を行い、開放延長フラグが立っているか否かを判断する(S62)。なお、開放延長フラグは、高確率状態中及び時間短縮状態中には立っている。開放延長フラグが立っていれば記憶されている開放延長回数カウントを−1して(S63)、このカウントの値が0になったなら(S64:YES)、各フラグを終了する(S65)。このS65の処理では、現在が高確率状態であれば、確変フラグ、時短フラグと開放延長フラグを終了させ、現在が時間短縮状態であれば、時短フラグと開放延長フラグを終了させる。
【0075】
S42で確定図柄の表示中であれば(S42:YES)、図9(b)に示すように、確定図柄表示設定(S55又はS61)で設定された確定図柄表示時間を経過したか否かを判断し(S66)、経過していれば(S66:YES)、確定図柄表示終了処理(S67)により特別図柄表示装置29を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、またサブ統合制御装置53経由で演出図柄制御装置54aに指示して、疑似図柄の確定表示を終了させる。
【0076】
図10に示す特別遊技処理では、主制御装置50は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S70)。条件装置の作動中なら(S70:YES)、大入賞口33aが開放中か否かを判断する(S71)。大入賞口33aの開放中でなく(S71:NO)、大当たり開始演出中でなく(S72:NO)、インターバル中でもなく(S73:NO)、大当たり終了演出中でもなければ(S74:NO)、大当たり図柄及び大当たりした状態を記憶し(S75)、大当り開始演出処理(S76)により、サブ統合制御装置53に大当たり開始コマンドを送信し、また大入賞口33aを開放させる。
【0077】
サブ統合制御装置53は大当たり用の音声及びランプの演出を開始し、また演出図柄制御装置54aに大当たり開始コマンドを送る。大当たりコマンドを受信した演出図柄制御装置54aは、演出図柄表示装置54bを制御して大当たり開始演出(いわゆるファンファーレ画面)を表示させる。上記大入賞口33aの開放は、この大当たり開始演出を待って行われる。
【0078】
S72、S73又はS74で肯定判断のときはリターンする。S71で肯定判断のときは大入賞口33aへの入賞球が10個になったか否かをカウントスイッチ33bの検出信号に基づいて判断し(S77)、否定判断なら大入賞口開放時間の終了か否かを判断する(S78)。S78で否定判断ならリターンし、S77又はS78で肯定判断なら大入賞口33aを閉鎖させる(S79)。続いて、最終ラウンドであったか否かを判断し(S80)、否定判断なら大当たりインターバル処理(S81)により、サブ統合制御装置53にインターバルコマンドを送信し、サブ統合制御装置53からインターバルコマンドを受信した演出図柄制御装置54aの制御で演出図柄表示装置54bの画面表示が変更されるのを待って、大入賞口33aを開放させる。
【0079】
S80で肯定判断のときは大当たり作動は継続しないので、大当たり終了演出処理(S82)を実行してから、条件装置停止処理(S83)により条件装置を停止させる(大当たりフラグをクリアする)。そして、S55で特別図柄表示装置29に確定表示させS75で記憶した大当たりした図柄が確変図柄であれば(S84:YES)、確変フラグ・時短フラグ作動処理(S85)を行い、確変フラグ、時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を10000にセットする。確変図柄でないときは(S84:NO)、時短フラグ作動処理(S86)により時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を大当りした図柄に対応した値にセット(本実施例では100である)する。S85又はS86の処理の後は、サブ統合制御装置53に大当り終了コマンドを送信する(S87)。
【0080】
次に、主制御装置50の当否判定処理で大当りと判定された場合(図8:S47:YES)に実施される、発射停止又は遊技球確保の報知情報(不利益を防ぐ)について説明する。前述したように、主制御装置50は当否判定処理の一連の制御の中で、変動開始コマンドをサブ統合制御装置53に送信する(図8:S51)。 変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置53は、受信した変動開始コマンドに基づいて大当りか否かを判別し、大当りと判別した場合、遊技球検知スイッチ12bの検知結果を判断する。
【0081】
上皿の遊技球貯留部において、遊技球が遊技球検知スイッチ12bの検知面12c上を連なって通過する状態では、遊技球検知スイッチ12bは断続的にオンとオフを検知することになるが、サブ統合制御装置53では、オフからオンの未検知期間を監視することによって遊技球の有無を判断する。尚、遊技球検知スイッチ12bによる遊技球検知自体は、パチンコ機1の電源投入時から絶えず実行される。
【0082】
受信した変動開始コマンドが大当りと判別され、遊技球検知スイッチ12bの遊技球検知によって、サブ統合制御装置53が遊技球有りと判断した場合、サブ統合制御装置53は演出図柄制御装置54aに発射停止報知情報(報知情報コマンド)を追加した変動開始コマンドを送信し、遊技球無しと判断した場合は、変動開始コマンドに遊技球確保報知情報(報知情報コマンド)を追加し送信する。またどちらの判断結果でもサブ統合制御装置53は特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行うが、遊技球有無の判断結果に応じた制御内容としてもよい。
【0083】
次に演出図柄制御装置54aは、受信した変動開始コマンドに従って演出図柄表示装置54bに演出図柄を変動表示させたのち停止表示させる。加えて受信した報知情報コマンドに従って、演出図柄表示装置54bに変動開始時から停止に至るまで図12に示す発射停止を促す報知又は図13に示す遊技球の確保を促す報知を行う。演出図柄制御装置54aの演出図柄表示装置54bの制御内容については、従来と同様なため割愛する。また、図12及び図13の報知内容については、上皿遊技球貯留部の遊技球有無の違いにおける各状況において、遊技者の不利益を防ぐ内容のものであればこれに限るものではない。
【実施例2】
【0084】
次に実施例2について説明する。実施例2は、遊技球検知スイッチ12bによる遊技球有無の検知情報が主制御装置50に入力される構成である。そのため、実施例1と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、各装置の制御内容についても異なる点について述べる。
【0085】
上皿12の遊技球貯留部12aに配置された遊技球検知スイッチ12bは、実施例2では図14の電気ブロック図で示すように、裏配線中継端子板63を介して主制御装置50に接続される。これにより、主制御装置50は遊技球検知スイッチ12bからの入力を基にした制御が可能となる。
【0086】
主制御装置50による遊技球検知スイッチ12bの入力処理は、本実施例では図6で示す各入力処理(S18)で実行される。遊技球検知スイッチ12bのオン・オフ入力に基づく遊技球有無の判定方法については、実施例1で説明したサブ統合制御装置53が行う判定方法と同一である。
【0087】
次に本実施例における、遊技球検知スイッチ12bによる判定について説明する。図15で示す実施例2の主制御装置50における当否判定処理では、S45又はS46の判定で大当りなら(S47:YES)、大当り図柄を決定(S48)し、続いて遊技球検知スイッチ12bの入力状況により上皿12の遊技球の有無を判定する(S47a)。遊技球有り(S47a:YES)の判定ならば、発射停止を促す報知情報に決定し(S47c)、遊技球無し(S47:NO)の判定ならば、遊技球確保を促す報知情報に決定する(S47b)。加えて変動パターンの決定(S49)を行い、続いて、抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当たり、確変大当たり、報知情報(不利益を防ぐ)、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンドをサブ統合制御装置53に出力し、また特別図柄表示装置29を制御して特別図柄の変動表示を開始させる(S51)。
【0088】
報知情報(不利益を防ぐ)を含む変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置53は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置54aに変動開始コマンドを送る。音声及びランプの演出制御は、報知情報の内容に基づいた制御内容としてもよい。サブ統合制御装置53から変動開始コマンドを受けた演出図柄制御装置54aは、実施例1と同一の処理を行う。
【実施例3】
【0089】
次に実施例3について説明する。実施例3は、実施例2の電気的構成を基にして、発射停止及び遊技球確保(報知情報)の報知を行うだけでなく、遊技球検知スイッチ12bの検知情報を基に、特別図柄の変動時間を制御する構成である。
【0090】
変動パターンの決定時において、図16主制御装置50から送信されるコマンドコードを示す図表が示すように30種類の変動時間が設定されている。更に、本実施例では大当り判定を受けた場合の変動パターン決定時には、遊技球検知スイッチ12bの検知結果に基づいて、30種類の変動時間の中からその長さにより振り分けた値を選ぶ。
【0091】
具体的には、図18のフローチャートで示す実施例3の主制御装置50における当否判定処理では、S45又はS46の判定で大当りなら(S47:YES)、大当り図柄を決定し(S48)、続いて遊技球検知スイッチ12bの入力状況により上皿12の遊技球の有無を判定する(S47a)。肯定判断(S47a:YES)ならば、発射停止を促す報知情報に決定し(S47c)、続いて変動時間を小さい値として変動パターンを決定する(S49b)。否定判断(S47:NO)ならば、遊技球確保を促す報知情報に決定し(S47b)、続いて変動時間を大きい値として変動パターンを決定する(S49a)。続いて、各抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当たり、確変大当たり、報知情報(不利益を防ぐ)、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンドをサブ統合制御装置53に出力し、また特別図柄表示装置29を制御して特別図柄の変動表示を開始させる(S51)。
【0092】
この制御により、大当りとなる変動が開始される時点で、遊技球が有りと判断された場合は、短い変動時間で大当りが確定し大入賞口33aの開放が始まる。これにより変動開始から大入賞口33aが開放するまでに発射する遊技球の数が少なくなり、上皿12に配置された遊技球検知スイッチ12b上まで遊技球が貯留されていれば不利益を被ることがなくなり、発射停止を勧める報知によりその効果が上がる。また、大当りとなる変動が開始される時点で、遊技球が無しと判断された場合、長い変動後大当りが確定し大入賞口33aの開放が始まる。これにより変動開始から大入賞口33aが開放するまでに時間の余裕が発生し、遊技球の補給を勧める報知をうけてから大入賞口33aが開放を開始するまでに余裕を持って遊技球の補給を受けることができ不利益を被ることがなくなる。
変動開始コマンドを送信後の各装置の制御は実施例2と同一である。
【実施例4】
【0093】
次に実施例4について説明する。実施例4は、実施例2の電気的構成を基にして、発射停止報知及び遊技球確保(報知情報)の報知を行うだけでなく、遊技球検知スイッチ12bの検知情報を基に、大当り図柄の停止表示から大入賞口の開放開始までの所謂初回の大当りインターバル時間を制御する構成である。
【0094】
本実施例に於いても主制御装置50からサブ統合制御装置53に送信されるコマンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、3.図柄変動中、4.大当り開始時、5.大当り中、6.大当り終了時、7.動作異常時、の7種類に大別できるが、本実施例では、図17に示すように大当りの初回インターバルを指示する4.大当り開始時のコマンドコードは2種類有り、大小どちらかの値が振り分けられ、各々時間の長いものと短いものとなる。加えて、演出図柄制御装置54aにより演出図柄制御装置54bに表示される大当り初回インターバル中の表示内容も異なる内容となる。
【0095】
図19の実施例4における主制御装置50が実行する特別遊技処理のフローチャートが示すように、本実施例において遊技球検知スイッチ12bによる遊技球有無の判定は大当り開始コマンドが主制御装置50から送信される直前に実施される。具体的には、主制御装置50の特別遊技処理において、大当り図柄及び大当りした状態を記憶し(S75)、続いて遊技球検知スイッチ12bによる遊技球有無の判定(S76a)が行われ、肯定判断であれば大当り開始時のコマンドとして、時間の短い小さな値に決定し(S76c)、否定判断なら大当り開始時のコマンドとして、時間の長い大きな値に決定する(S76b)。続いて大当り開始演出処理(S76)により、サブ統合制御装置53に大当り開始コマンドを送信し、また大入賞口33aを、決定したインターバル期間に合わせ開放する。
【0096】
この制御により、大当り時に遊技球検知スイッチ12bの検知により遊技球が有りと判断された場合は、短い初回インターバル時間で大入賞口33aの開放が始まる。これにより発射する遊技球の数が少なくなり、不利益を被ることがなくなり、発射停止を勧める報知によりその効果が上がる。また、大当り時に遊技球検知スイッチ12bの検知により遊技球が無しと判断された場合、長い初回インターバル時間の後大入賞口33aの開放が始まる。これにより大入賞口33aが開放するまに時間の余裕が発生し、遊技球確保を進める報知の効果と合わせて余裕を持って遊技球の補給を受けることができ不利益を被ることがなくなる。
【0097】
また実施例1,2,3,4では、報知情報の表示期間を大当りとなる変動開始から変動停止までとしたが、本実施例では、主制御装置50における遊技球検知スイッチ12bによる遊技球の検知判定が、当否判定処理中の遊技球の有無判定(S47a)と特別遊技処理中の遊技球の有無判定(S76a)の2箇所で実行される。これにより、報知情報の表示期間を大入賞口33aの初回開放開始時までとし、各々の判定結果により報知情報(不利益を被らない)を切り替えることが可能となる。
【0098】
具体的には、大当りとなる変動開始時に、遊技球検知スイッチ12bにより上皿12に遊技球が有ると判定された場合、不利益を避けるために演出図柄表示装置には図12が示す発射の停止を促す報知が実施されるが、続いての大当り時に、何らかの理由で発射を継続していたために遊技球が無しと判定された場合は、遊技球を補給確保するために大当り初回インターバルの時間を長く制御すると共に、報知情報の内容を発射の停止を促すものから図13が示す遊技球の確保を促すものに切り替える。また、大当りとなる変動開始時に、遊技球検知スイッチ12bにより上皿12に遊技球が無しと判定された場合、不利益を避けるために演出図柄表示装置には図13が示す遊技球の確保を促す報知が実施されるが、続いての大当り時に、遊技球が有りと判定された場合には、大当り初回インターバルの時間を短く制御すると共に、報知情報の内容を遊技球の確保を促すものから図12が示す発射の停止を促すものに切り替える。
【0099】
実施例1,2,3では、報知情報の演出図柄表示装置54bへの表示期間を、大当りとなる変動開始から該変動停止までとしたが、大入賞口33aの初回開放開始時までとしてもよい。
【0100】
実施例1,2,3,4での報知情報(不利益を被らない)は、大当りとなる図柄変動開始時の遊技球検知スイッチ12bの検知結果に基づいて、該図柄変動中は同一の表示を実行したが、同様に、大当りとなる図柄変動開始時に遊技球検知スイッチ12bに基づく判定と報知を実施した後、該変動図柄が停止表示するまでの期間に於いて、絶えず遊技球検知スイッチ12bに基づく判定を実行し該判定結果に基づいて該変動中の報知情報の内容を変化させる構成でもよい。
【0101】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、遊技球検知スイッチを複数配置する等によって、より正確な遊技球の貯留数を検出し、図柄の変動態様、大当りインターバル及び不利益を防止するための報知等を制御することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】パチンコ機1の正面図
【図2】パチンコ機1の裏面図
【図3】遊技盤8の正面図
【図4】上皿12の平面図
【図5】パチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図
【図6】主制御装置50が実行するメイン処理のフローチャート
【図7】主制御装置50が実行する始動入賞確認処理のフローチャート
【図8】主制御装置50が実行する当否判定処理のフローチャート1
【図9】主制御装置50が実行する当否判定処理のフローチャート2
【図10】主制御装置50が実行する特別遊技処理のフローチャート
【図11】遊技球検知スイッチ12bの外形図
【図12】発射停止を促す報知状態を示すLCD画面
【図13】遊技球の確保を促す報知状態を示すLCD画面
【図14】実施例2におけるパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図
【図15】実施例2における主制御装置50が実行する当否判定処理のフローチャート1
【図16】主制御装置50から送信されるコマンドコードを示す図表
【図17】実施例4における主制御装置50から送信されるコマンドコードを示す図表
【図18】実施例3における主制御装置50が実行する当否判定処理のフローチャート1
【図19】実施例4における主制御装置50が実行する特別遊技処理のフローチャート
【符号の説明】
【0103】
1:パチンコ機 2:外枠
3:前面枠 4a:意匠枠
4b:意匠枠 5a:金具
5b:金具 5c:金具
6:スライド錠 6a:鍵穴
7:CRプリペイドカードユニット 8:遊技盤
9:窓部 10:スピーカ
10a:音量調節スイッチ 11:保護音通部
12:上皿 12a:遊技球貯留部
12b:遊技球検知スイッチ 12c:検知面
13:下皿 13a:満杯スイッチ
14:遊技ボタン 14a:遊技スイッチ
15:精算表示装置 16:球貸ボタン
16a:球貸スイッチ 17:精算ボタン
17a:精算スイッチ 18:発射ハンドル
19a:発射停止スイッチ 20a:タッチスイッチ
21:スピーカユニット 22:球タンク
22a:球切れスイッチ 23:タンクレール
23a:球切れスイッチ 24:払出装置
24a:払出モータ 24b:払出スイッチ
25a:ガイドレール 25b:ガイドレール
26:遊技領域 27:遊技釘
28:液晶枠飾り 28a:窓部
29:特別図柄表示装置 29a:特別図柄保留数表示装置
30:普通図柄表示装置 30a:普通図柄保留数表示装置
31:普通電動役物 31a:特別図柄始動スイッチ
31b:普通電役ソレノイド 32:普通図柄作動ゲート
32a:普通図柄作動スイッチ 33:大入賞口ユニット
33a:大入賞口 33b:カウントスイッチ
33c:大入賞口ソレノイド 34:アウト口
35:入賞口ユニット 35a:一般入賞口
35b:一般入賞口スイッチ 36:発射モータ
37:各種LED・ランプ 38:前面枠閉鎖スイッチ
39a:意匠枠閉鎖スイッチ 39b:意匠枠閉鎖スイッチ
50:主制御装置 51:払出制御装置
52:発射制御装置 53:サブ統合制御装置
54:演出図柄ユニット 54a:演出図柄制御装置
54b:演出図柄表示装置 55:電源装置
55a:電源スイッチ 55b:RAMクリアスイッチ
60:CRユニット端子板 61:外部接続端子板
62:遊技盤中継端子板 63:裏配線中継端子板
64:図柄表示装置中継端子板 65:演出中継端子板
66:払出中継端子盤 70:ホールコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、前記遊技球を貯留する上皿と、
前記上皿の所定の位置に配置された遊技球の有無を判定する遊技球検知手段と、
前記遊技領域に配置された所定の入球口への入球に起因して抽出される抽出値により、
遊技者に有利な状態となる特別遊技に移行するか否かの大当り判定を行う大当り判定手段と、
前記大当り判定手段の判定結果に応じて図柄表示装置の図柄を変動表示し、
前記大当り判定の結果を報知する遊技機に於いて、
前記大当り判定の結果が特別遊技に移行するものである場合に、
前記遊技球検知手段により遊技球の有無を判定し、
前記遊技球検知手段の判定により遊技球が所定数を満たしている場合には、
遊技球の発射停止を促す報知を行い、
前記遊技球検知手段の判定により遊技球が所定数を満たしていない場合には、
発射に用いる遊技球の確保を促す報知を行う報知手段を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】
前記パチンコ遊技機において、
前記遊技球検知手段からの判定結果が、
遊技の進行を制御する主制御基板から出力されるコマンドに基づいて駆動データを出力するサブ統合基板に入力されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
【請求項3】
前記パチンコ遊技機において、
前記遊技球検知手段からの判定結果が、
遊技の進行を制御する主制御基板に入力されることを特徴とする
請求項1記載のパチンコ遊技機。
【請求項4】
前記パチンコ遊技機において、
前記遊技球検知手段による判定結果に応じて、
前記図柄表示装置に表示される変動態様が異なることを特徴とする、
請求項3記載のパチンコ遊技機。
【請求項5】
前記パチンコ遊技機において、
前記遊技球検知手段による判定結果に応じて、
前記図柄表示装置に大当りとなる図柄が停止表示されてから、
前記特別遊技となる役物の動作が開始されるまでの期間が異なることを特徴とする、
請求項3又は請求項4記載のパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−11661(P2009−11661A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−178785(P2007−178785)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(395018239)株式会社高尾 (550)
【Fターム(参考)】