説明

ピペリジン−ベンゼンスルホンアミド誘導体

本発明は、一般式Iの化合物(式中、R1は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、−OCF3、ハロゲン、−NR’R”もしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであり;R2は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、−NR’R”、ヒドロキシよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基によりまたはヘテロアリール基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;R3は、ヘテロアリールであるかまたはアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;R4は、水素またはヒドロキシであり;Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではなく;R’、R”は、互いに独立に、水素、低級アルキルまたは−C(O)−低級アルキルであり;nは、0、1または2である)および薬学的に許容しうるその酸付加塩に関する。それらの化合物は、精神病、痛み、記憶および学習における機能障害、統合失調症、痴呆症ならびに認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病の処置に使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式I
【0002】
【化15】

【0003】
(式中、
1は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、−OCF3、ハロゲン、−NR’R”もしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであり;
2は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、−NR’R”、ヒドロキシよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基によりまたはヘテロアリール基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
3は、ヘテロアリールであるか、あるいはアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;
4は、水素またはヒドロキシであり;
Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではなく;
R’、R”は、互いに独立に、水素、低級アルキルまたは−C(O)−低級アルキルであり;
nは、0、1または2である)
の化合物および薬学的に許容しうるその酸付加塩に関する。
【0004】
さらに、本発明は、全てのラセミ混合物、全てのそれらの対応する鏡像異性体および/または光学異性体を包含する。
【0005】
本発明は、一般式Iの化合物、それらを含有する医薬組成物および神経疾患および精神神経疾患の処置におけるそれらの使用に関する。驚くことに、一般式Iの化合物は、グリシン輸送体1(GlyT−1)の良好な阻害剤であり、それらはグリシン輸送体2(GlyT−2)阻害剤に対して良好な選択性を有する。
【0006】
統合失調症は、妄想、幻覚、思考障害および精神異常等の一時的な陽性症状ならびに感情鈍麻、注意障害および社会的引きこもり等の持続性陰性症状を特徴とする進行性で破壊的な神経疾患である(Lewis DAおよびLieberman JA、Neuron, 28:325-33, 2000)。数十年間、ドーパミン作用系の遮断を含む治療的介入に導く「ドーパミン作用性機能亢進」仮説に研究が集中している(Vandenberg RJおよびAubrey KR., Exp. Opin. Ther. Targets, 5(4): 507-518, 2001; Nakazato AおよびOkuyama S, ら、Exp. Opin. Ther. Patents, 10(1): 75-98, 2000)。この薬理学的アプローチは、機能的な結果を最もよく知らせるものであるである、陰性で認知上の症状にほとんど対処できない(Sharma T., Br. J. Psychiatry, 174(suppl. 28): 44-51, 1999)。
【0007】
統合失調症の補完的なモデルは、非競合的NMDA受容体拮抗剤であるフェンシクリジン(PCP)のような化合物および関連薬剤(ケタミン)によるグルタミン酸系の遮断により引き起こされる幻覚作用に基づき1960年代半ばに提案された。興味深いことに、健康な志願者において、PCP誘起幻覚作用は、陽性および陰性症状ならびに認知機能障害を合併し、患者における統合失調症に酷似している(Javitt DCら、Biol. Psychiatry, 45: 668-679, 1999)。さらに、NMDAR1サブユニットを少ないレベルで発現するトランスジェニックマウスは、統合失調症の薬理学的に誘起したモデルで観察されるものと類似の挙動異常を示し、NMDA受容体活性の減少が統合失調症様の挙動をもたらすというモデルをサポートしている(Mohn ARら、Cell, 98: 427-236, 1999)。
【0008】
グルタミン酸神経伝達、特にNMDA受容体活性は、シナプス可塑性、学習および記憶において重大な役割を演じ、NMDA受容体はシナプス可塑性および記憶形成のしきいを制御する段階的なスィッチとしての機能を果たすと思われる(Wiley NY; Bliss TVおよびCollingridge GL, Nature, 361: 31-39, 1993)。NMDA NR2Bサブユニットを過剰発現するトランスジェニックマウスは、向上したシナプス可塑性および学習と記憶における優れた能力を示す(Tang JPら、Nature, 401-63-69, 1999)。
このように、グルタミン酸の欠乏が、統合失調症の病理生理学に関与している場合、特にNMDA受容体活性化を介しての、グルタミン酸伝達の増強は、抗精神病性および認知向上効果の双方を生み出すと予測される。
【0009】
アミノ酸グリシンは、CNSにおいて少なくとも二つの重要な機能を有することが知られている。それは阻害性アミノ酸として働き、ストリキニーネ感受性グリシン受容体に結合し、また、それはまた興奮性活性に影響を与え、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体機能に対してグルタミン酸と共に必須のコアゴニストとして働く。グルタミン酸は活性依存的にシナプス末端から放出されるが、グリシンは、見かけ上、より一定のレベルで存在し、受容体をグルタミン酸に対するその応答について調節および/または制御すると思われる。
【0010】
神経伝達のシナプス濃度を制御する最も有効な方法の一つは、シナプスでのそれらの再取り込みに影響を与えることである。神経伝達物質を細胞外スペースから除去することにより神経伝達物質輸送体は、それらの細胞外寿命を制御することができ、それにより、シナプス伝達の程度を調節することができる(Gainetdinov RRら、Trends in Pharm. Sci., 23(8): 367-373, 2002)。
【0011】
神経伝達物質輸送体のナトリウムおよび塩化物ファミリーの一部を形成する、グリシン輸送体は、シナプス前の神経末端および周囲の細かいグリア突起へのグリシンの再取り込みにより、シナプス後のグリシン作動性作用の停止および低い細胞外グリシン濃度の維持に重要な役割を果たす。
【0012】
2個の異なるグリシン輸送体遺伝子が哺乳動物の脳からクローン化されており(GlyT−1およびGlyT−2)、〜50%のアミノ酸配列の相同性を有する2個の輸送体をもたらす。GlyT−1は、代替スプライシングおよび代替プロモーターの使用に由来して、4個のアイソフォームを示す(1a、1b、1および1d)。これらのアイソフォームの2個だけが、齧歯動物の脳で見出されている(GlyT−1aおよびGlyT−1b)。GlyT−2もまた、ある程度の異質性を示す。2個のGlyT−2アイソフォーム(2aおよび2b)が、齧歯動物の脳で同定されている。GlyT−1は、CNSおよび末梢組織中に位置することが知られているが、GlyT−2はCNS特異的である。GlyT−1は、主としてグリア分布を有しており、ストリキニーネ感受性グリシン受容体に対応する領域のみならず、NMDA受容体機能の調節に関与するとされている、これらの領域外でも見出される(Lopez-Corcurea Bら、Mol. Mem. Biol., 18: 13-20, 2001)。このように、NMDA受容体活性を向上させるための方策は、GlyT−1輸送体の阻害により、シナプスNMDA受容体の局所的な微小環境におけるグリシン濃度を高めることである(Bergereon R.ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95: 15730-15734, 1998)。
【0013】
グリシン輸送体阻害剤は、神経疾患および神経精神疾患の処置に好適である。関係している疾患状態の大部分は、精神疾患、統合失調症(Armer REおよびMiller DJ, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4): 563-572, 2001)、重篤な大鬱病性障害のような精神病的気分障害、急性躁病または鬱病のような精神疾患に伴うか、双極性障害に伴う気分障害および統合失調症に伴う気分障害、(Pralong ETら、Prog. Neurobiol., 67: 173-202, 2002)、自閉性障害(Carlsson ML, J. Neural Trans., 105: 525-535, 1998)、加齢性痴呆症およびアルツハイマー型の老人性痴呆症を含む、痴呆症のような認知障害、ヒトを含む哺乳動物における記憶障害、注意欠陥障害および痛み(Armer REおよびMiller DJ, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4): 563-572, 2001)である。
【0014】
このように、GlyT−1阻害を介するNMDA受容体のさらなる活性化は、精神疾患、統合失調症、痴呆症および認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病を処置する薬剤に至るであろう。
【0015】
本発明の目的は、式Iの化合物それ自体、Glyt−1阻害を介するNMDA受容体の活性化に関連する疾患を処置するための医薬の製造のための式Iの化合物とそれらの薬学的に許容しうる塩の使用、それらの製造、本発明の化合物に基づく医薬、およびそれらの製造、ならびに精神疾患、記憶と学習における機能障害、統合失調症、痴呆症および認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病等の病気の抑制および予防における式Iの化合物の使用である。
【0016】
本発明の化合物を使用する好ましい適応は、統合失調症、認知障害およびアルツハイマー病である。
【0017】
ここで用いられる、用語「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含有する飽和直鎖または分岐鎖アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチル等を意味する。好ましい低級アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
【0018】
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素および臭素を意味する。
【0019】
用語「低級アルコキシ」は、アルキル残基が上で定義されたとおりであって、酸素原子を介して結合される基を意味する。
【0020】
用語「アリール」は、少なくとも1個の環が事実上芳香族、例えばフェニルまたはナフチルである、1以上の縮合環よりなる1価の環状芳香族基を意味する。
【0021】
用語「ヘテロアリール」は、ヘテロ原子がN、OまたはSから選択される、1価のヘテロ環状5員または6員芳香族基、例えばチオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、フラニル、ピロリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ベンゾ[1.3]ジオキソリル、ベンゾ{b}チオフェニルまたはベンゾトリアゾリルを意味する。
【0022】
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」は、無機酸または有機酸、例えば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩を包含する。
【0023】
好ましくは、式IA
【0024】
【化16】

【0025】
(式中、
1は、低級アルキル、ベンジルであるかまたはフェニルであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
2は、低級アルキル、ベンジル、チオフェニルであるかまたはフェニルであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、ヒドロキシまたは−NHC(O)−低級アルキルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
3は、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イルであるかまたはフェニルであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;
4は、水素またはヒドロキシであり;
Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではない)
の化合物および薬学的に許容しうるその酸付加塩である。
【0026】
本出願の特に好ましい化合物は、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4が水素である式Iの化合物、例えば以下の化合物である:
【0027】
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド。
【0028】
さらに好ましくは、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4が水素である化合物、例えば以下の化合物である:
【0029】
(+/−)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミドまたは
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド。
【0030】
さらに好ましい化合物の群は、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシであるもの、例えば以下の化合物である:
【0031】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド、
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミドまたは
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−N−p−トリル−ベンズアミド。
【0032】
さらに好ましくは、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルまたはクロロ、フルオロもしくはメチルにより置換されたフェニルであり、且つR4がヒドロキシである化合物、例えば以下の化合物である:
【0033】
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド。
【0034】
さらに好ましくは、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3がピリジン−3−イルもしくはピリジン−4−イルであり、且つR4がヒドロキシである化合物、例えば以下の化合物である:
【0035】
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド。
【0036】
さらに好ましくは、Xが−CH2−であり、Yが−O−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである化合物、例えば以下の化合物である:
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド。
【0037】
さらに好ましくは、Xが−CH2−であり、Yが−O−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである化合物、例えば以下の化合物である:
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド。
【0038】
好ましくは、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、且つR3がヘテロアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであるそれらの化合物、XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R2がヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり、且つR4が水素である、それらの化合物である。
【0039】
本発明の式Iの化合物およびそれらの薬学的に許容しうる塩は、当分野で公知の方法により、例えば、下記の方法により製造することができ、その方法は、
【0040】
a)式
【0041】
【化17】

【0042】
の化合物を、塩基および/またはプロトン捕捉剤(proton scavenger)の存在下、式
【0043】
【化18】

【0044】
の化合物と反応させて、式
【0045】
【化19】

【0046】
(式中、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
b)式
【0047】
【化20】

【0048】
の化合物を、塩基および/またはプロトン捕捉剤の存在下、式
2COCl
の化合物と反応させて、式
【0049】
【化21】


(式中、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
c)式
【0050】
【化22】

【0051】
の化合物を、式
【0052】
【化23】

【0053】
の化合物と反応させて、式
【0054】
【化24】

【0055】
(式中、A、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
d)式
【0056】
【化25】

【0057】
の化合物を、式
【0058】
【化26】

【0059】
の化合物と反応させて、式
【0060】
【化27】

【0061】
(式中、A、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とし、そして
所望により、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する、
ことを含む方法である。
【0062】
式Iの化合物は、方法の変形例a)〜d)に従って、以下のスキーム1〜7で製造しうる。
【0063】
1.R4が水素である式Iの化合物の製造(スキーム1)
本発明の化合物は、当分野で確立されたのと同様の方法により製造することができる。
【0064】
【化28】

【0065】
4が水素であり、Aが−S(O)2−基である式Iの化合物は、当分野で確立された手法を使用する対応する二級アミンのスルホニル化、例えば好適な塩基またはプロトン捕捉剤の存在下に塩化スルホニルでアミンを処理するにより、容易に製造される(スキーム1、工程C)。好適なアミンとして、ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン等が挙げられる。プロトン捕捉剤としては、例えば1−メトキシ−2−メチル−1−トリメチルシリルオキシプロペンが挙げられる。
【0066】
4が水素であり、Aが−C(O)−基である式Iの化合物は、当分野で確立された手法を使用する対応する二級アミンのアシル化、例えば好適な塩基またはプロトン捕捉剤の存在下に塩化アシルでアミンを処理するにより、容易に製造される(スキーム1、工程D)。好適なアミンとして、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等が挙げられる。プロトン捕捉剤としては、例えば1−メトキシ−2−メチル−1−トリメチルシリルオキシプロペンが挙げられる。
【0067】
前駆体二級アミンは、ケトンの還元的アミノ化により、チタニウムテトライソプロポキシドの化学量論量の存在下でのエタノール中60℃での対応するピペリドンとのアミンの反応、次いで室温で水素化ホウ素ナトリウムまたはシアノ水素化ホウ素ナトリウムとの反応により(式1、工程B)、または酸、例えば酢酸およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの存在下での対応するピペリドンとのアミンの反応により、製造される。当分野で確立された他の還元的アミノ化手法も使用できる。
【0068】
前駆体ケトンは、式1、工程Aに示された、対応するシクロアルカノンの1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンとの還元的アミノ化、次いで酸性条件でのアセタールの加水分解により、製造される。チタンで促進されるかまたは酸で触媒される還元的アミノ化の双方が適用できる。シス配置のみが得られる。アセタールの脱保護は、例えば、混合物の還流温度においてジオキサン中濃塩酸で処理することにより得られる。
【0069】
本発明の化合物は、並列での溶液相合成の方法および手法を用いて、上記の経路の一つにより製造することもできる。
【0070】
2.R4がヒドロキシである式Iの化合物の製造(スキーム2〜6)
【0071】
【化29】

【0072】
4がヒドロキシ基であり、Aが−S(O)2−または−C(O)−である式Iの化合物は、当分野で確立された手順に従って(スキーム2、工程F)、−78℃、THF中で、N−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)−ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールスルホンアミドまたはN−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールアミドと、市販のかまたは対応するハロゲン化アリールから入手しうるアリールリチウム試薬R3−Liの一つとを反応させることにより製造することができる。このプロトコルでは、シス配置のみが得られる。
【0073】
【化30】

【0074】
前駆体N−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)−ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールスルホンアミドは、当分野で確立された多くの手順の一つで、例えば室温でトリエチルアミンおよびジメチルスルホキシドの存在下にピリジン−三酸化硫黄錯体で、N−[1−(2−ヒドロキシ−シクロアルキル)−ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールスルホンアミドを酸化することにより得られる。同じ手順が、N−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールアミドの合成に適用される(スキーム3、工程E)。
【0075】
前駆体環状二級アルコールは、好適な官能化アミンと環状エポキシドとの反応により(スキーム3、工程D)、例えば、溶媒の還流温度でエタノール中、アミンとエポキシドを混合させることにより製造することができる。
【0076】
好適な官能化アミンは、N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドンまたはN−ベンジル−4−ピペリドンをアミンR1NH2と反応させ(スキーム3、工程A)、次いで上記のように、スルホニル化またはアシル化することにより(スキーム3、工程B)、入手することができる。保護基は、その後、当分野で確立された手順に従って、酸性加水分解または水素化により切断される(スキーム3、工程C)。
【0077】
【化31】

【0078】
あるいは、スキーム4に示すように、第二の合成経路を、N−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールスルホンアミドまたはN−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールアミドの合成に適用することができる。1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)−ピペリジン−4−オンを、チタニウムテトライソプロポキシドとシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下に、アミンR1NH2で処理する(スキーム4、工程B)。得られた2−(4−アリールアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノールをピリジン−三酸化硫黄錯体で、対応する2−(4−アリールアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノンへ酸化する(スキーム4、工程C)。これを上記のように二級アミンにおいてスルホニル化またはアシル化のいずれかを行って、N−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)−ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールスルホンアミドまたはN−[1−(2−オキソ−シクロアルキル)−ピペリジン−4−イル]−N−アリール−アリールアミドを得る(スキーム4、工程D)。
【0079】
1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オンは、スキーム4、工程Aに示すように、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンをシクロヘキセンオキシドと反応させ、続いて、酸性条件中でアセタールの加水分解することにより製造される。
【0080】
【化32】

【0081】
好適には、官能化ピペリジン、例えばスキーム3に示したものはまた、スキーム5に示すように、1−アリール−シクロヘキセンオキシドと反応させ、シクロアルカン環の置換基の配置がトランスである本発明の化合物を与えることができる。
【0082】
【化33】

【0083】
また、好適には、官能化ピペリジン、例えばスキーム3に示したものは、また、(+/−)−3,7−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(Tchelitcheff P.; C.R.Hebd. Seances Acad. Sci.; 224; 1947; 1722中の記載と同様に製造)と反応させ(スキーム6、工程A)、さらに、上記のように、得られたアルコールを対応するケトンに酸化することができる(スキーム6、工程B)。そのケトンをアリールリチウム試薬と反応させると(スキーム2、工程Fと同様に)、XまたはYが−O−である本発明の化合物を与える。
【0084】
3.R2〜R4、XおよびYが上記のような意味を有し、R1がヘテロアリールである化合物の製造
1がヘテロ芳香族環であり、AがCOである式Iの化合物はまた、強い非プロトン性塩基、例えば2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン(BEMP)の存在下に、対応するヘテロ芳香族環を好適な塩化アシルでアシル化することにより製造される。反応混合物の精製を容易にする目的で、固相結合非プロトン性塩基、例えばポリスチレン結合BEMPを使用することもできる。R1がヘテロ芳香族環、特にアジン環である本発明の二級ヘテロ芳香族アミンは、塩基と触媒量の好適なパラジウム錯体の存在下に、対応する一級アミンをハロゲン化ヘテロアリール、好ましくはヨウ化または臭化ヘテロアリールと反応させることにより製造される。前駆体一級アミンは、NH3源との対応する4−ピペリドンの還元的アミノ化、例えばPd(0)の存在下にギ酸アンモニウムとの反応により、あるいは当分野で公知の他の方法により製造することができる(スキーム7)。
【0085】
【化34】

【0086】
式Iの化合物の塩への変換は、少なくとも化学量論量の適切な酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等および酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸等のような有機酸で処理することにより達成される。典型的には、遊離塩基は、ジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノールまたはメタノール等のような不活性有機溶媒に溶解され、添加される酸は同様の溶媒に溶解される。温度は、0℃〜50℃の間に保たれる。得られた塩は、自然に析出するかあるいはより極性の低い溶媒で溶液から析出される。
【0087】
式Iの塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論量の適切な塩基、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニア等で処理することにより、対応する遊離塩基に変換することができる。
【0088】
式Iの化合物およびそれらの薬学的に使用しうる付加塩は、有益な薬理学的な特性を有する。特に、本発明の化合物はグリシン輸送体I(GlyT−1)の良好な阻害剤であることが見出された。
【0089】
化合物は、以下の試験に従って検討された。
【0090】
溶液と材料
DMEM完全培地:DMEM(Gibco Life-technologies)、高グルコース、ウシ胎仔血清(FBS)5%(Gibco Life technologies)、ペニシリン/ストレプトマイシン1%(Gibco Life technologies)、ゲネチシン1mg/ml(Gibco Life technologies)、プロリン19.8mg/0.5Lの培地(Sigma)。
取り込み緩衝液(UB):150mM NaCl、10mMヘペス−トリス、pH7.4、1mM CaCl2、2.5mM KCl、2.5mM MgSO4、10mM(+)−D−グルコース。
hglyT1b cDNAで安定にトランスフェクションしたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、クローンA467−47。
【0091】
グリシン取り込み阻害アッセイ(hGlyT−1b)
1日目に、hGlyT−1b cDNAでトランスフェクションした哺乳動物細胞(CHO)(クローンA467−47)を、96穴培養プレート中の完全DMEM培地に、50,000細胞/穴の濃度で入れた。2日目に、培地を吸引し、細胞を取り込み緩衝液(UB)で2回洗浄した。次いで、細胞を、(i)潜在的な競合剤なし、(ii)10mM非放射性グリシン、(iii)ある濃度の潜在的阻害剤のいずれかと共に、22℃で30分間インキュベートした。潜在的阻害剤の濃度の範囲は、50%の効果(例えば、IC50、グリシン取り込みを50%阻害する競合剤の濃度)をもたらす阻害剤の濃度を計算するためのデータを発生させるために使用した。次いで、60nM[3H]−グリシン(11〜16Ci/mmol)と25μM非放射性グリシンを含む溶液を直ちに加えた。次いで、細胞を穏やかに振盪しながら、22〜24℃で30分間インキュベートし、その後、混合物を吸引し、氷冷UBで洗浄(3回)することにより反応を停止した。細胞をシンチレーション液で溶解し、3時間振盪し、細胞中の放射能をシンチレーションカウンターを用いて計測した。
【0092】
好ましい化合物は、下表に記載のように、0.015〜0.100の範囲のGlyT−1でのIC50(μM)を示す。
【0093】
【表1】

【0094】
式Iの化合物および式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬ゼラチンカプセル、軟ゼラチンカプセル、液剤、乳剤または懸濁剤の形態で、経口的に投与することができる。しかしながら、投与は、例えば坐剤の形態で直腸を介して、または例えば注射用液剤の形態で非経口的に行うことができる。
【0095】
式Iの化合物は、医薬製剤の製造のために、薬学的に不活性な無機または有機の担体と共に加工することができる。乳糖、コーンスターチもしくはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩等を、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠および硬ゼラチンカプセルのためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセルのための適切な担体は、例えば植物油、ロウ、油脂、半固体および液体のポリオール等である。しかしながら、活性物質の性質によっては、軟ゼラチンカプセルの場合には、通常、担体を必要としない。液剤およびシロップ剤の製造のための適切な担体は、例えば、水、ポリオール、グリセリン、植物油等である。坐剤のための適切な担体は、例えば、天然油もしくは硬化油、ロウ、油脂、半液体または液体のポリオール等である。
【0096】
さらに、医薬製剤は、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香料、浸透圧改変用の塩、緩衝剤、マスキング剤または抗酸化剤を含有していてもよい。それらは、さらに他の治療的に有用な物質を含有していてもよい。
【0097】
式Iの化合物またはその薬学的に許容しうる塩および薬学的に不活性な担体を含有する医薬はまた、本発明の目的であり、1以上の式Iの化合物および/または薬学的に許容しうる酸付加塩および所望ならば1以上の他の治療上有益な物質を、1以上の治療上不活性な担体と共に、医薬投与形態にすることを含むそれらの製造方法も同様である。
【0098】
本発明の最も好ましい適応は、中枢神経系の疾患を含むもの、例えば、統合失調症、認知障害およびアルツハイマー病の治療および予防である。
【0099】
投与量は広い範囲で変更することができ、もちろんそれぞれの個別のケースにおいて個々の要求に合わせることができる。経口投与の場合、大人の投与量は、一日当たり一般式Iの化合物またはその薬学的に許容しうる塩の相当量の約0.01mg〜1000mgで変動しうる。一日投与量は、単回投与または分割投与で投与でき、さらに、それが指示される場合には、その上限を超えることも可能である。
【0100】
【表2】

【0101】
製造手順
1.品目1、2、3および4を混合し、純水と共に粒状にする。
2.粒状物を50℃で乾燥する。
3.粒状物を、適切な粉末化装置を通過させる。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切なプレス上で圧縮する。
【0102】
【表3】

【0103】
1.品目1、2および3を、適切な混合器中で30分間混合する。
2.品目4および5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0104】
実施例1
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、スキーム1に記載のとおりに製造した。
(A)(+/−)−シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オンの製造
トルエン(380ml)中の2−フェニル−シクロヘキサノン(46.0g、264mmol)と1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(31.5g、220mg)の溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(4.18g、22.0mmol)を加え、混合物を、ディーン−スターク管を備えた装置中で24時間加熱還流した。次いで、反応混合物をエバポレートし、得られた粗エナミンを1,2−ジクロロエタン(900ml)と酢酸(8.00ml)中に溶解した。この溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(69.0g、308mmol)を少しづつ加えた。2.5時間の合計反応時間ののち、反応混合物を2N NaOH(250ml)で処理し、ジクロロメタンで抽出した。プールした有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、エバポレートした。粗生成物をシリカゲルプラグ(10:1)上で、n−ヘプタン/酢酸エチル10:1、次いで、n−ヘプタン/酢酸エチル9:1、最後に酢酸エチルを溶離液として精製すると、(+/−)−8−(シス−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(44.8g、68%)を黄色油状体として得た。MS(ISP):m/e=302.4(M+H)。
【0105】
MeOH(100ml)中の(+/−)−8−(シス−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(44.8g)の溶液および6N HCl(445ml)を16時間、加熱還流した。反応混合物を固体炭酸ナトリウムで塩基性とし、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、エバポレートした。粗生成物を、n−ヘプタンを溶離液とするシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。(+/−)−1−(シス−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(28.8g、75%)が粘性の黄色油状体として得られた。MS(ISP):m/e=258.3(M+H)。
【0106】
(B)(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンへの還元的アミノ化
工業用エタノール(3ml)中の(+/−)−シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(0.500g、1.94mmol)とアニリン(0.360g、3.88mmol)の溶液を、Ti(OiPr)4(1.10g、1.15ml、3.88mmol)で処理した。得られた溶液を60℃に加温し、2.5時間攪拌した。室温まで冷却したのち、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.244g、3.88mmol)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(40ml)で希釈し、激しく攪拌しながら、5N NaOH(2ml)および硫酸ナトリウム(3.0g)で処理した。15分後、白色固体が透明な溶液から分離し、それをろ過し、エバポレートして、粗油状体とした。精製を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中20〜70%エーテル)により達成した。表題アミン(0.460g、70%)が潮解性の白色固体として得られた。MS(ISP):m/e=335.2(M+H)。
【0107】
(C)(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドへのスルホニル化
乾燥ピリジン(1.5ml)およびジクロロメタン(1.0ml)中の(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(0.105mg、0.310mmol)の溶液を、ジクロロメタン(1.0ml)中の塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル(0.131mg、0.530mmol)の溶液で処理し、室温で24時間攪拌した。次いで、混合物をジクロロメタンで希釈し、水と1N水酸化ナトリウム(1.0ml)でクエンチした。その相を分離し、水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、粗残渣に濃縮した。これを、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで、ヘプタン中10〜30%の酢酸エチルで溶離して、精製した。実施例の表題化合物(0.158g、92%)がオフホワイトの固体として得られた。MS(ISP):m/e=543.3および545.3(M+H)。
【0108】
実施例2
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
実施例の化合物は、実施例1の工程(A)〜(B)と同様に製造した。工程(C)は、以下の手順で置き換えられた。
【0109】
(C)(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミドへのアシル化
乾燥テトラヒドロフラン(0.5ml)中の(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(0.017g、0.050mmol)、ジメチルアミノピリジン(0.012g、0.010mmol)および1−メトキシ−2−メチル−1−トリメチルシロキシプロペン(0.020ml,0.10mmol)の溶液を、乾燥テトラヒドロフラン(0.37ml)中の塩化3,4−ジクロロ−ベンゾイル(16mg、0.075mmol)で処理した。混合物をビッキ・シンコア・シェーカー(Buchi Syncore Shaker)上で20時間振盪し、次いで、水(0.15ml)でクエンチした。反応混合物を、次いで、直接、分取HPLCカラム(YMC ODS−AQ;50x20mm;5μm;流速:30ml/分;運転時間:5分;グラジエント:水中20〜80%アセトニトリル;検出:光散乱)に注入した。表題化合物(7.0mg、28%)が白色固体として得られた。MS(ISP):m/e=507.30(M+H)。
【0110】
実施例3
(+/−)−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=535.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0111】
実施例4
(+/−)−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−イソブチルアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=405.6(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−プロパノイルと反応させた。
【0112】
実施例5
(+/−)−3−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=499.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0113】
実施例6
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−2−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アセトアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=483.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−フェニル−アセチルと反応させた。
【0114】
実施例7
(+/−)−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=439.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0115】
実施例8
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=469.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0116】
実施例9
(+/−)−N−ベンジル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=453.6(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、ベンジルアミンを用いて行って、(+/−)−ベンジル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0117】
実施例10
(+/−)−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=475.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0118】
実施例11
(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=505.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0119】
実施例12
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=505.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0120】
実施例13
(+/−)−N−ベンジル−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、ベンジルアミンを用いて行って、(+/−)−ベンジル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0121】
実施例14
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=453.6(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0122】
実施例15
(+/−)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=467.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0123】
実施例16
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=521.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0124】
実施例17
(+/−)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=483.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0125】
実施例18
(+/−)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=467.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0126】
実施例19
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0127】
実施例20
(+/−)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=483.6(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0128】
実施例21
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=521.4,523.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0129】
実施例22
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=471.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0130】
実施例23
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=469.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0131】
実施例24
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=483.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0132】
実施例25
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=537.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0133】
実施例26
(+/−)−3−メトキシ−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=499.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0134】
実施例27
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=483.60(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0135】
実施例28
(+/−)−4−クロロ−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0136】
実施例29
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=537.4,539.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0137】
実施例30
(+/−)−4−フルオロ−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.40(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0138】
実施例31
(+/−)−チオフェン−2−カルボン酸(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=475.40(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−チオフェンカルボニルと反応させた。
【0139】
実施例32
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=473.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0140】
実施例33
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0141】
実施例34
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=541.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0142】
実施例35
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0143】
実施例36
(+/−)−4−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.5,509.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0144】
実施例37
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0145】
実施例38
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.5,509.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0146】
実施例39
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=491.30(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0147】
実施例40
(+/−)−チオフェン−2−カルボン酸(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=479.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−チオフェンカルボニルと反応させた。
【0148】
実施例41
(+/−)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0149】
実施例42
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0150】
実施例43
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.3、559.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0151】
実施例44
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.3、575.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0152】
実施例45
(+/−)−4−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=543.3,545.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0153】
実施例46
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0154】
実施例47
(+/−)−チオフェン−2−スルホン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=495.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−チオフェニル−スルホニルと反応させた。
【0155】
実施例48
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=489.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0156】
実施例49
(+/−)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0157】
実施例50
(+/−)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0158】
実施例51
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0159】
実施例52
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0160】
実施例53
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0161】
実施例54
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=577.1,579.1(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0162】
実施例55
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0163】
実施例56
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=505.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0164】
実施例57
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0165】
実施例58
(+/−)−N−(4−メトキシ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0166】
実施例59
(+/−)−4−クロロ−N−(4−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0167】
実施例60
(+/−)−N−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.3,575.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,4−ジクロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3,4−ジクロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0168】
実施例61
(+/−)−4−クロロ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0169】
実施例62
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0170】
実施例63
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.3,575.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0171】
実施例64
(+/−)−4−フルオロ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0172】
実施例65
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0173】
実施例66
(+/−)−4−クロロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=527.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0174】
実施例67
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0175】
実施例68
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=561.4,563.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0176】
実施例69
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0177】
実施例70
(+/−)−4−フルオロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=511.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0178】
実施例71
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=493.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0179】
実施例72
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0180】
実施例73
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=577.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0181】
実施例74
(+/−)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0182】
実施例75
(+/−)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0183】
実施例76
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=561.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0184】
実施例77
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=543.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0185】
実施例78
(+/−)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0186】
実施例79
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0187】
実施例80
(+/−)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0188】
実施例81
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.4,559.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0189】
実施例82
(+/−)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0190】
実施例83
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0191】
実施例84
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=489.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0192】
実施例85
(+/−)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−o−トリル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、o−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−o−トリル−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0193】
実施例86
(+/−)−4−クロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=509.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0194】
実施例87
(+/−)−4−メチル−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=489.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0195】
実施例88
(+/−)−4−フルオロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=493.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0196】
実施例89
(+/−)−2−メチル−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=489.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0197】
実施例90
(+/−)−N−ベンジル−4−クロロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、ベンジルアミンを用いて行って、(+/−)−ベンジル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0198】
実施例91
(+/−)−N−ベンジル−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=503.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、ベンジルアミンを用いて行って、(+/−)−ベンジル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0199】
実施例92
(+/−)−N−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.4,559.4(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,4−ジクロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3,4−ジクロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0200】
実施例93
(+/−)−4−クロロ−N−(3,4−ジクロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=577.2,579.2(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,4−ジクロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3,4−ジクロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0201】
実施例94
(+/−)−4−ニトロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=520.3(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、これを工程(C)で塩化4−ニトロ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0202】
実施例95
(+/−)−4−アミノ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=490.3(M+H)は、以下の手順に従って、(+/−)−4−ニトロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドの水素化により製造した。
【0203】
(+/−)−4−ニトロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド(0.05g,0.096mmol)をイソプロパノール(3ml)中に懸濁し、混合物をアルゴンでパージした。炭素担持の水酸化パラジウムを懸濁物に加え、ついでそれを水素雰囲気下に置き、室温で20時間攪拌した。その後、触媒を濾去し、溶媒をエバポレートして、表題化合物を白色発泡状固体(0.039g、82%)として得た。
【0204】
実施例96
(+)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=505.5(M+H)は、キラルカラム上での(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドのクロマトグラフィー分離により得られた[キラルパックAD、溶液:エタノール(2ml)/ヘプタン(3ml)、溶離:ヘプタン中5%イソプロパノール、流束:35ml/分、波長:245nm、保持時間:26.73分]。
【0205】
実施例97
(−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=505.5(M+H)は、キラルカラム上での(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドのクロマトグラフィー分離により得られた[キラルパックAD、溶液:エタノール(2ml)/ヘプタン(3ml)、溶離:ヘプタン中5%イソプロパノール、流束:35ml/分、波長:245nm、保持時間:32.5分]。
【0206】
実施例98
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド
表題化合物は、スキーム2および3に記載のとおりに製造した。
【0207】
(A)4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルへの還元的アミノ化
1,2−ジクロロエタン(100ml)中の1−Boc−4−ピペリドン(10.0g、50.0mmol)の溶液に、4−フルオロアニリン(5.60g,50.0mmol)、酢酸(6.20ml,103mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(16.8g、75.3mmol)を加えた。室温で18時間攪拌したのち、反応混合物を1N水酸化ナトリウム(200ml)でクエンチした。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をエーテル中に取り、析出させた。ろ過により、4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(11.1g、75%)がオフホワイトの固体として得られた。MS(ISP):m/e=295.3(M+H)。
【0208】
(B)4−[(4−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルへのアシル化
ジクロロメタン(60ml)中の4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.0g、17mmol)の溶液に、トリエチルアミン(5.9ml,42mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.21g,1.7mmol)および塩化3−メトキシベンゾイル(3.5g、20mmol)を加えた。室温で20時間攪拌したのち、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)でクエンチした。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をエーテル中に取り、析出させた。ろ過により、4−[(4−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.2g、84%)が白色固体として得られた。MS(ISP):m/e=429.3(M+H)。
【0209】
(C)N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドへの脱保護
ジクロロメタン(60ml)中の4−[(4−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.0g、14mmol)の0℃溶液に、トリフルオロ酢酸(11ml、141mmol)を加えた。室温で1.5時間攪拌したのち、反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタンと水酸化ナトリウム(1N)中に取った。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をエーテル中に取り、析出させた。ろ過により、N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(4.2g、90%)が淡黄色固体として得られた。MS(ISP):m/e=329.3(M+H)。
【0210】
(D)(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミドの製造
エタノール(30ml)中のN−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(3.0g、9.1mmol)の溶液に、シクロヘキセンオキシド(0.90ml、9.1mmol)を加えた。反応混合物を44時間還流し、次いで、室温に冷却し、濃縮した。残渣をエーテル中で1時間煮沸し、次いで、室温に冷却して析出させた。ろ過により、(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド(3.5g、90%)が淡黄色固体として得られた。MS(ISP):m/e=427.3(M+H)。
【0211】
(E)(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミドへの酸化
ジクロロメタン(6.0ml)とジメチルスルホキシド(6.0ml)中の(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド(1.0g、2.3ml)の溶液に、トリエチルアミン(1.6ml、12mmol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、ジメチルスルホキシド中の三酸化硫黄−ピリジン錯体(1.1g、7.0mmol)の溶液を滴下した。室温で2時間攪拌後、反応混合物を水とジクロロメタン中に注いだ。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーに付し(CH2Cl2−MeOH 97:3)、(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド(0.82g、83%)を白色固体として得た。MS(ISP):m/e=425.3(M+H)。
【0212】
(F)(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミドの製造
テトラヒドロフラン(2.5ml)中の(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド(0.13g、0.30mmol)の−78℃溶液に、フェニルリチウム(シクロヘキサン/エーテル中の1.7M溶液、0.18ml、0.30mmol)を加えた。−78℃で40分攪拌後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(5ml)でクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーに付し(CH2Cl2/MeOH 99:1)、(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド(0.050g、34%)を白色発泡体として得た。MS(ISP):m/e=503.4(M+H)。
【0213】
実施例99
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、スキーム2および4に記載した手順に従って製造した。
【0214】
(A)(+/−)−トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オンの製造
エタノール(75ml)中の1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(14.7g、100mmol)の溶液に、シクロヘキセンオキシド(10.0g、100mmol)を加えた。反応混合物を、40時間還流し、次いで、室温に冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーに付し(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)、(+/−)−トランス−2−(1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−シクロヘキサノール(22.1g、91%)を白色固体として得た。MS(ISP):m/e=241.2(M)。
【0215】
ジオキサン(45ml)中の(+/−)−トランス−2−(1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−シクロヘキサノール(1.50g、6.25mmol)の溶液を、5N塩酸(10ml)で処理した。混合物を105℃に加温し、4時間攪拌した。室温に冷却後、水(9ml)を混合物に加え、次いで、これを、5N水酸化ナトリウムを徐々に添加することによりpH14まで塩基性にした。その後、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣油状体を、ジクロロメタン中0〜5%のメタノールで溶離する、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。(+/−)−トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(0.830g、68%)を白色固体として得た。MS(ISP):m/e=198.3(M+H)。
【0216】
(B)(+/−)−トランス−2−(4−フェニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノールへの還元的アミノ化
エタノール(4ml)中の(+/−)−トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(0.68、3.4mmol)をアニリン(0.32g、3.4mmol)とチタニウムテトライソプロポキシド(1.2g、4.1mmol)で処理した。混合物を38℃に加温し、15時間攪拌した。氷水浴で0℃まで冷却したのち、水素化ホウ素ナトリウム(0.19g、5.1mmol)を少しづつ加えると、激しい水素の発生が生じた。得られたスラリーをエタノール(4ml)で希釈し、3時間室温で攪拌した。反応をさらにエタノールで希釈し、1N水酸化ナトリウムでクエンチした。2層を分離し、水相をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラム上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中0〜10%のメタノールで溶離した。(+/−)−トランス−2−(4−フェニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノール(0.50g、53%)を白色固体として得た。MS(ISP):m/e=275.4(M+H)。
【0217】
(C)(+/−)−2−(4−フェニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノンへの酸化
乾燥ジメチルスルホキシド(4.8ml)中の(+/−)−トランス−2−(4−フェニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノール(0.22g、0.81mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.41g、4.1mmol)で処理した。乾燥ジメチルスルホキシド(1.9ml)中の、(真空ポンプ中一晩乾燥した)ピリジン−三酸化硫黄錯体(0.39g、2.4mmol)の溶液を、混合物に3分間で滴下した。溶液を室温で1時間攪拌し、その後、水(50ml)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(4x20ml)で4回抽出した。合わせた有機層を水(2x20ml)で2回洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無色油状体に濃縮した。精製は、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールで溶離する、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより達成された。(+/−)−2−(4−フェニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノン(0.12g、53%)がオフホワイトの固体として得られた。MS(ISP):m/e=273.4(M+H)。
【0218】
(D)(+/−)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミドへのスルホン化
(+/−)−2−(4−フェニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキサノンを、実施例1、工程(C)と同様に、塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルでスルホニル化した。(+/−)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、MS(ISP):m/e=443.5(M+H)が白色発泡状固体として得られた。
【0219】
(F)(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミドの製造
乾燥テトラヒドロフラン(2.1ml)中のブロモベンゼン(0.16g、1.0mmol)の溶液を−70℃に冷却し、ヘキサン中の1.6Mブチルリチウムの溶液(0.65ml、1.0mmol)を滴下した。得られた溶液を−70℃で1時間攪拌し、次いで、乾燥テトラヒドロフラン(2.1ml)中の(+/−)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド(0.12mg、0.26mmol)の溶液で処理した。反応混合物を−70℃で1時間攪拌し、次いで徐々に室温まで温め、10分間攪拌した。−78℃に冷却したのち、反応を20%塩化アンモニウム(3.4ml)でクエンチした。2相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0〜5%のメタノールで溶離する、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、MS(ISP):m/e=521.5(M+H)を、白色発泡状固体(0.093g、69%)として得た。
【0220】
実施例100
(+)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=521.5(M+H)は、キラルカラム上での(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミドのクロマトグラフィー分離により得られた[キラルパックAD、溶液:エタノール(2ml)/ヘプタン(3ml)、溶離:ヘプタン中10%エタノール、流束:35ml/分、波長:245nm、保持時間:29.64分]。
【0221】
実施例101
(−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=521.5(M+H)は、キラルカラム上での(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミドのクロマトグラフィー分離により得られた[キラルパックAD、溶液:エタノール(2ml)/ヘプタン(3ml)、溶離:ヘプタン中10%エタノール、流束:35ml/分、波長:245nm、保持時間:39.56分]。
【0222】
実施例102
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=555.3(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−トランス−2−[4−(4−クロロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノールを得、これを工程(C)で(+/−)−2−[4−(4−クロロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノンへ酸化した。これを、次いで、工程(D)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させ、(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドを得た。最終工程(F)は、ブロモベンゼンとで行った。
【0223】
実施例103
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=589.3(M+H)は、実施例102、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−クロロベンゼンとで行った。
【0224】
実施例104
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.3(M+H)は、実施例102、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−フルオロベンゼンとで行った。
【0225】
実施例105
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=556.3(M+H)は、実施例102、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0226】
実施例106
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=569.4(M+H)は、実施例102、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、2−ブロモ−トルエンとで行った。
【0227】
実施例107
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=555.3(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−クロロベンゼンとで行った。
【0228】
実施例108
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−フルオロベンゼンとで行った。
【0229】
実施例109
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=522.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0230】
実施例110
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=522.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0231】
実施例111
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=535.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、2−ブロモ−トルエンとで行った。
【0232】
実施例112
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−トランス−2−[4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノールを得、これを工程(C)で(+/−)−2−[4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノンへ酸化した。これを、次いで、工程(D)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させ、(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドを得た。最終工程(F)は、ブロモベンゼンとで行った。
【0233】
実施例113
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.3(M+H)は、実施例112、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−クロロベンゼンとで行った。
【0234】
実施例114
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=557.3(M+H)は、実施例112、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−フルオロベンゼンとで行った。
【0235】
実施例115
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=540.4(M+H)は、実施例112、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0236】
実施例116
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=540.4(M+H)は、実施例112、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0237】
実施例117
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=589.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(B)は、4−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−トランス−2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノールを得、これを工程(C)で(+/−)−2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノンへ酸化した。これを、次いで、工程(D)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させ、(+/−)−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドを得た。最終工程(F)は、ブロモベンゼンとで行った。
【0238】
実施例118
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=623.4(M+H)は、実施例117、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−クロロベンゼンとで行った。
【0239】
実施例119
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=607.3(M+H)は、実施例117、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−フルオロベンゼンとで行った。
【0240】
実施例120
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=590.40(M+H)は、実施例117、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0241】
実施例121
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−3−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=590.40(M+H)は、実施例117、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0242】
実施例122
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=603.4(M+H)は、実施例117、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、2−ブロモ−トルエンとで行った。
【0243】
実施例123
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=551.4(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−トランス−2−[4−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノールを得、これを工程(C)で(+/−)−2−[4−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキサノンへ酸化した。これを、次いで、工程(D)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させ、(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドを得た。最終工程(F)は、ブロモベンゼンとで行った。
【0244】
実施例124
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=585.3(M+H)は、実施例123、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−クロロ−ブロモベンゼンとで行った。
【0245】
実施例125
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=569.4(M+H)は、実施例123、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−フルオロ−ブロモベンゼンとで行った。
【0246】
実施例126
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=552.4(M+H)は、実施例123、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0247】
実施例127
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=552.4(M+H)は、実施例124、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモ−ピリジンとで行った。
【0248】
実施例128
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=525.3(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(D)は、塩化4−クロロ−ベンゼンスルホニルを用いて行って、(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミドを得た。最終工程(F)は、ブロモベンゼンとで行った。
【0249】
実施例129
(+/−)−4−クロロ−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=559.30(M+H)は、実施例128、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−クロロ−ブロモベンゼンを用いて行った。
【0250】
実施例130
(+/−)−4−クロロ−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=543.4(M+H)は、実施例128、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−フルオロ−ブロモベンゼンを用いて行った。
【0251】
実施例131
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=526.3(M+H)は、実施例128、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−ブロモ−ピリジンを用いて行った。
【0252】
実施例132
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=526.3(M+H)は、実施例128、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモ−ピリジンを用いて行った。
【0253】
実施例133
(+/−)−4−クロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=539.4(M+H)は、実施例128、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、2−ブロモトルエンを用いて行った。
【0254】
実施例134
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=559.3(M+H)は、実施例99、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(D)は、塩化3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルを用いて行って、(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミドを得た。最終工程(F)は、ブロモベンゼンとで行った。
【0255】
実施例135
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=593.3(M+H)は、実施例134、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−クロロ−ブロモベンゼンを用いて行った。
【0256】
実施例136
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=577.3(M+H)は、実施例134、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、4−フルオロ−ブロモベンゼンを用いて行った。
【0257】
実施例137
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=560.2(M+H)は、実施例135、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、3−ブロモピリジンを用いて行った。
【0258】
実施例138
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=573.2(M+H)は、実施例134、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、2−ブロモトルエンを用いて行った。
【0259】
実施例139
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.4(M+H)、白色発泡体は、実施例98、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(A)は、4−クロロ−アニリンを用いて行って、4−(4−クロロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得、それを工程(B)で4−[(4−クロロ−フェニル)−(3−メトキシ−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルへアシル化した。これを、次いで、N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドへ脱保護し(C)、さらに、シクロヘキセンオキシドと反応させて(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミドを得た[工程(D)]。工程(E)での(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミドへの酸化とフェニルリチウムとの反応[工程(F)]により、実施例の表題化合物を得た。
【0260】
実施例140
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=565.4(M+H)は、実施例123、工程(A)〜(F)と同様に製造した。最終工程(F)は、2−ブロモトルエンを用いて行った。
【0261】
実施例141
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.4(M+H)は、実施例98、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(A)は、4−トリルアミンを用いて行って、4−p−トリルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得、それを工程(B)で塩化4−フルオロベンゾイルを用いて4−[(4−フルオロ−ベンゾイル)−p−トリル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルへアシル化した。これを、次いで、4−フルオロ−N−ピペリジン−4−イル−N−p−トリル−ベンズアミドへ脱保護し(C)、さらに、シクロヘキセンオキシドと反応させて(+/−)−4−フルオロ−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミドを得た[工程(D)]。工程(E)での(+/−)−4−フルオロ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミドへの酸化とフェニルリチウムとの反応[工程(F)]により、実施例の表題化合物を得た。
【0262】
実施例142
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=485.4(M+H)は、実施例98、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(A)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、4−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得、それを塩化ベンゾイルで4−[ベンゾイル−(3−メトキシ−フェニル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルへアシル化した(B)。これを、次いで、N−(3−メトキシ−フェニル)−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドへ脱保護し(C)、さらに、シクロヘキセンオキシドと反応させて(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミドを得た[工程(D)]。工程(E)での(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミドへの酸化とフェニルリチウムとの反応[工程(F)]により、実施例の表題化合物を得た。
【0263】
実施例143
(+/−)−3−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=469.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0264】
実施例144
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=499.0(M+H)は、実施例141、工程(A)〜(F)と同様に製造した。工程(B)は、塩化3−メトキシベンゾイルを用いて行って、4−[(3−メトキシ−ベンゾイル)−p−トリル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。これを、次いで、3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−N−p−トリル−ベンズアミドへ脱保護し(工程C)、さらに、シクロヘキセンオキシドと反応させて(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−フェニルN−p−トリル−ベンズアミドを得た[工程(D)]。工程(E)での(+/−)−3−メトキシ−N−[1−(2−オキソ−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミドへの酸化とフェニルリチウムとの反応[工程(F)]により、実施例の表題化合物を得た。
【0265】
実施例145
(+/−)−4−フルオロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=457.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0266】
実施例146
(+/−)−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0267】
実施例147
(+/−)−3−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=499.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0268】
実施例148
(+/−)−4−フルオロ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0269】
実施例149
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=537.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0270】
実施例150
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=537.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0271】
実施例151
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0272】
実施例152
(+/−)−4−フルオロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=475.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0273】
実施例153
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=525.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0274】
実施例154
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=525.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−フルオロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−フルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジクロロ−ベンゾイルと反応させた。
【0275】
実施例155
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=525.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0276】
実施例156
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=575.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0277】
実施例157
(+/−)−4−ヒドロキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
ジクロロメタン(2ml)中の(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド(0.047g、0.090mmol)の溶液を−78℃に冷却した。ジクロロメタン中の1M三臭化ホウ素(0.30ml、0.30mmol)をこの温度で滴下した。混合物を、次いで、室温に温め、5時間攪拌した。反応を1N水酸化ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/アンモニア 110:10:1)により精製し、表題化合物(0.029g、63%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=491.3(M+H)。
【0278】
実施例158
(+/−)−N−(4−{フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−スルファモイル}−フェニル)−アセトアミド
酢酸(5ml)中の(+/−)−4−アミノ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド(0.1g、0.2mmol)の溶液を無水酢酸(1ml)で処理し、室温で1時間攪拌した。揮発物をエバポレートし、残渣を、ジクロロメタン/メタノール/アンモニア 110:10:1で溶離する、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をヘキサン/エーテルから結晶化して、表題化合物(0.06g、59%)を白色固体として得た。MS(ISP):m/e=532.5(M+H)。
【0279】
実施例159
(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
実施例の化合物は、スキーム5に記載のとおりに製造した。
エタノール(3.5ml)中の4−メトキシ−N−フェニル−N−ピペリジン−4−イル−ベンゼンスルホンアミド(1.1g、3.2mmol)の溶液に、(+/−)−1−フェニル−7−オキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(0.180g、1.06mmol)を加えた。反応混合物を、48時間還流し、次いで、室温に冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH 49:1)に付し、(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド(65mg、6%)を白色発泡体として得た。MS(ISP):m/e=521.4(M+H)。
【0280】
実施例160
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=519.3(M+H)、白色発泡体は、N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドから出発して、実施例159と同様に製造した。
【0281】
実施例161
(+/−)−3−メトキシ−N−(3−メチル−ブチル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=463.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メチル−ブチルアミンを用いて行って、(+/−)−(3−メチル−ブチル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0282】
実施例162
(+/−)−4−メトキシ−N−(3−メチル−ブチル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=499.5(M+H)は、実施例1、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メチル−ブチルアミンを用いて行って、(+/−)−(3−メチル−ブチル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−メトキシ−ベンゼンスルホニルと反応させた。
【0283】
実施例163
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
実施例の化合物は、スキーム2および6に記載のとおりに製造した。
【0284】
N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンゼンスルホンアミドの製造
表題化合物は、実施例98、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)(アシル化)は、以下のスルホニル化手順で置き換えた。
ジクロロメタン(60ml)とピリジン(32ml)中の4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.00g、13.6mmol)の溶液に、塩化4−メトキシベンゼンスルホニル(3.40g,16.3mmol)を加えた。室温で40時間攪拌後、反応混合物を酢酸エチル(80ml)で希釈し、塩酸(2x50ml、0.5N)および飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をエーテル中に取り、析出させた。ろ過により、4−[(4−フルオロ−フェニル)−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.70g、74%)がオフホワイトの固体として得られた。MS(ISP):m/e=465.2(M+H)。
【0285】
(AおよびB)(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドおよび(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(3−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドの製造
エタノール(30ml)中のN−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンゼンスルホンアミド(7.60g、20.8mmol)の溶液に、rac−3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(2.50g、25.0mmol)に加えた。反応混合物を、一晩還流し、減圧下に濃縮し、ジクロロメタン(60ml)、ジメチルスルホキシド(30ml)およびトリエチルアミン(4.93ml)中に溶解した。反応混合物を0℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(30ml)中の三酸化硫黄−ピリジン錯体(7.47g、21.1mmol)の溶液を滴下した。室温で2.5時間攪拌後、反応混合物を水とジクロロメタン中に注いだ。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル 1:1)に付し、N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド(1.45g、15%、第一溶離化合物)をMS(ISP):m/e=463.2(M+H)の黄色油状体として、またN−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(3−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド(0.120g、1.2%、第二溶離化合物)をMS(ISP):m/e=463.2(M+H)の黄色油状体として得た。
【0286】
(F)(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミドの製造
テトラヒドロフラン(5ml)中の(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド(0.30g、0.65mmol)の−78℃溶液に、フェニルリチウム(シクロヘキサン/エーテル中の1.7M溶液、0.84ml、1.4mmol)を加えた。−78℃で90分攪拌後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(5ml)でクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 7:3)に付し、(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド(0.040g、12%)を淡黄色固体として得た。MS(ISP):m/e=541.3(M+H)。
【0287】
実施例164
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(3−ヒドロキシ−3−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド
実施例の表題化合物、MS(ISP):m/e=541.3(M+H)、黄色固体は、N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[1−(3−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミドから出発して、実施例163、工程(B)と同様に製造した。
【0288】
実施例165
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド
実施例の表題化合物、MS(ISP):m/e=505.3(M+H)、白色発泡体は、実施例163、工程(A)〜(F)と同様に製造した。N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドを工程(A)で用いた:酸化は、(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[1−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミドを与え、これを工程(F)でフェニルリチウムと反応させた。
【0289】
実施例166
(+/−)−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ニコチンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=440.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ニコチノイルと反応させた。
【0290】
実施例167
(+/−)−フラン−2−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=429.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化フラン−2−カルボニルと反応させた。
【0291】
実施例168
(+/−)−チオフェン−2−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=445.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化チオフェン−2−カルボニルと反応させた。
【0292】
実施例169
(+/−)−チオフェン−3−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=445.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化チオフェン−3−カルボニルと反応させた。
【0293】
実施例170
(+/−)−イソオキサゾール−5−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=430.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化イソオキサゾール−5−カルボニルと反応させた。
【0294】
実施例171
(+/−)−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=444.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0295】
実施例172
(+/−)−2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=457.5(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0296】
実施例173
(+/−)−ピラジン−2−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=441.7(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ピラジン−2−カルボニルと反応させた。
【0297】
実施例174
(+/−)−2−メチル−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=453.8(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0298】
実施例175
(+/−)−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=483.8(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、アニリンを用いて行って、(+/−)−フェニル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボニルと反応させた。
【0299】
実施例176
(+/−)−N−(3,5−ジメチル−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=467.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,5−ジメチルアニリンを用いて行って、(+/−)−(3,5−ジメチル−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0300】
実施例177
(+/−)−4−ジメチルアミノ−N−(3,5−ジメチル−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=510.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,5−ジメチルアニリンを用いて行って、(+/−)−(3,5−ジメチル−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−ジメチルアミノベンゾイルと反応させた。
【0301】
実施例178
(+/−)−3−メトキシ−N−フェネチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=497.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、フェネチルアミンを用いて行って、(+/−)−フェネチル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3−メトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0302】
実施例179
(+/−)−3,4−ジメトキシ−N−フェネチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=527.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、フェネチルアミンを用いて行って、(+/−)−フェネチル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジメトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0303】
実施例180
(+/−)−N−ベンジル−4−ジメチルアミノ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=496.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、ベンジルアミンを用いて行って、(+/−)−ベンジル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−ジメチルアミノベンゾイルと反応させた。
【0304】
実施例181
(+/−)−N−ベンジル−3,4−ジメトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=513.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、ベンジルアミンを用いて行って、(+/−)−ベンジル−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジメトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0305】
実施例182
(+/−)−N−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2,5−ジフルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=511.2(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,5−ジフルオロアニリンを用いて行って、(+/−)−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2,5−ジフルオロベンゾイルと反応させた。
【0306】
実施例183
N−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=489.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,5−ジフルオロアニリンを用いて行って、(+/−)−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0307】
実施例184
(+/−)−2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.2(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3,5−ジフルオロアニリンを用いて行って、(+/−)−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0308】
実施例185
(+/−)−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=517.2(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−クロロアニリンを用いて行って、(+/−)−(4−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボニルと反応させた。
【0309】
実施例186
(+/−)−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=497.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボニルと反応させた。
【0310】
実施例187
(+/−)−4−シアノ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=478.4(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−シアノ−ベンゾイルと反応させた。
【0311】
実施例188
(+/−)−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=509.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボニルと反応させた。
【0312】
実施例189
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−イソニコチンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=454.2(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、p−トリル−アミンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−p−トリル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化イソニコチノイルと反応させた。
【0313】
実施例190
(+/−)−4−シアノ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=494.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−シアノ−ベンゾイルと反応させた。
【0314】
実施例191
(+/−)−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−ピラゾール−1−イル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=535.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化4−ピラゾール−1−イル−ベンゾイルと反応させた。
【0315】
実施例192
(+/−)−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=524.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−5−カルボニルと反応させた。
【0316】
実施例193
(+/−)−5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=507.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルと反応させた。
【0317】
実施例194
(+/−)−3,4−ジメトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=529.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジメトキシ−ベンゾイルと反応させた。
【0318】
実施例195
(+/−)−2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=501.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0319】
実施例196
(+/−)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=537.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−トリフルオロメトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0320】
実施例197
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ニコチンアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=524.2(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−トリフルオロメトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ニコチノイルと反応させた。
【0321】
実施例198
(+/−)−2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=555.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−トリフルオロメトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0322】
実施例199
(+/−)−ナフタレン−2−カルボン酸(2−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=523.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、2−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(2−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ナフタレン−2−カルボニルと反応させた。
【0323】
実施例200
(+/−)−N−(2−クロロ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=487.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、2−クロロ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(2−クロロ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−ベンゾイルと反応させた。
【0324】
実施例201
(+/−)−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(3−ジメチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=526.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−ジメチルアミノ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボニルと反応させた。
【0325】
実施例202
(+/−)−N−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−3,4−ジメトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=542.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−ジメチルアミノ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化3,4−ジメトキシベンゾイルと反応させた。
【0326】
実施例203
(+/−)−5−クロロ−N−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−2−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=534.7(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−ジメチルアミノ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化5−クロロ−2−フルオロ−ベンゾイルと反応させた。
【0327】
実施例204
(+/−)−5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(3−ジメチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=520.3(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−ジメチルアミノ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルと反応させた。
【0328】
実施例205
(+/−)−N−(3−アセチルアミノ−フェニル)−2−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=578.9(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−アセチルアミノ−アニリンを用いて行って、(+/−)−N−{3−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イルアミノ]−フェニル}−アセトアミドを得、次いで、これを工程(C)で塩化2−メチル−3−トリフルオロメチル−ベンゾイルと反応させた。
【0329】
実施例206
(+/−)−ピラジン−2−カルボン酸(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=471.8(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−メトキシ−アニリンを用いて行って、(+/−)−(4−メトキシ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化ピラジン−2−カルボニルと反応させた。
【0330】
実施例207
(+/−)−ナフタレン−2−カルボン酸(2−アセチルアミノ−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=546.8(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、2−アセチルアミノ−アニリンを用いて行って、(+/−)−N−{2−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イルアミノ]−フェニル}−アセトアミドを得、次いで、これを工程(C)で塩化ナフタレン−2−カルボニルと反応させた。
【0331】
実施例208
(+/−)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−[1−((1S,2S)−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=516.1(M+H)は、実施例2、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−アニリンを用いて行って、(+/−)−(2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化イソオキサゾール−5−カルボニルと反応させた。
【0332】
実施例209
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−ピリジン−2−イル−ベンズアミド
(A)(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンへの還元的アミノ化
工業用メタノール(48ml)と水(5.1ml)中の(+/−)−シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(4.67g、18.14mmol)とギ酸アンモニウム(10.60g、168.1mmol)の溶液を、Pd/C(10%、2.11g)で処理した。得られた懸濁物をアルゴン雰囲気下で18時間攪拌した。触媒をろ過し、メタノールで洗浄し、ろ液をエバポレートして、粗(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(4.07g、87%)を無色液体として得た。MS(ISP):m/e=259.3(M+H)。
【0333】
(B)(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−2−イル−アミンを得るための、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミンの2−ブロモ−ピリジンとのカップリング
トルエン(30ml)中の(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(1.00g、3.83mmol)の懸濁物を10分間アルゴン流で脱気した。酢酸パラジウム(II)(27.0mg、0.12mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP、71.6mg、0.11mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(0.45g、4.65mmol)および2−ブロモピリジン(0.49g、3.13mmol)をアルゴン下に加えた。フラスコを密封し、70℃で3時間加温した。混合物を酢酸エチル(30ml)とジエチルエーテル(30ml)で希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレートして、橙色油状体を得た。精製を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/25%NH3 90:10:1)により達成した。表題アミン(0.326g、25%)が、黄色油状体として得られた。MS(ISP):m/e=336.3(M+H)。
【0334】
(C)(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−ピリジン−2−イル−ベンズアミドへのアシル化
ポリスチレン結合2−tert−ブチルイミノ−2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン(PS−BEMP、2.2mmol/g、0.120g、0.264mmol)のアリコートに、THF中の(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−2−イル−アミンの溶液(0.15M、0.6ml、0.088mmol)およびTHF中の塩化ベンゾイル溶液(1.17M、0.3ml、0.35mmol)を加えた。混合物を室温で18時間振盪し、次いで、THFで洗浄しながらろ過した。ろ液を、分取HPLC(カラム:YMC Combiprep C18、CCASS05-052OWT、50x20mm I.D., S-5μm 120Å;流束:30ml/分;プログラム:0〜0.5’水中の20%アセトニトリル+0.05%HCO2H;95%@2.5’;95%@4.75’;20%@4.80’;プログラム終点@5分)に注入した。表題化合物、MS(ISP):m/e=440.4(M+H)が白色固体(5.8mg、15%)として得られた。
【0335】
実施例210
(+/−)−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−2−イル−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=445.4(M+H)は、実施例209、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、2−ブロモ−ピリジンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−2−イル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0336】
実施例211
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=440.4(M+H)は、実施例209、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−ブロモ−ピリジンを用いて以下のように行った:トルエン(30ml)中の(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(1.00g、3.88mmol)の懸濁物を10分間アルゴン流で脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体(124mg、0.12mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP、76.0mg、0.12mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(0.470g、4.89mmol)および3−ブロモピリジン(0.483g、3.06mmol)をアルゴン下に加えた。フラスコを密封し、70℃で3時間加温した。混合物を酢酸エチル(30ml)とジエチルエーテル(30ml)で希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレートして、赤色油状体を得た。精製を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/25%NH3 90:10:1)により達成した。(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−3−イル−アミン(0.260g、20%)が、橙色発泡体として得られた。MS(ISP):m/e=336.3(M+H)。これは、工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0337】
実施例212
(+/−)−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−3−イル−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=445.4(M+H)は、実施例209、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、3−ブロモ−ピリジンを用いて行って、(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−3−イル−アミンを得、次いで、これを工程(C)で塩化5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボニルと反応させた。
【0338】
実施例213
(+/−)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=440.4(M+H)は、実施例209、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、4−ブロモ−ピリジンを用いて以下のように行った:トルエン(10ml)中の(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(0.303g、1.17mmol)の懸濁物を10分間アルゴン流で脱気した。酢酸パラジウム(II)(8.0mg、0.036mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP、23.0mg、0.037mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(0.280g、2.91mmol)および4−ブロモピリジン塩酸塩(0.194g、1.00mmol)をアルゴン下に加えた。フラスコを密封し、70℃で3時間加温した。混合物を酢酸エチル(10ml)とジエチルエーテル(10ml)で希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレートして、橙色油状体を得た。精製を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/25%NH3 65:10:1)により達成した。(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリジン−4−イル−アミン(0.187g、47%)が、淡黄色発泡体として得られた。MS(ISP):m/e=336.3(M+H)。これを、工程(C)で塩化ベンゾイルと反応させた。
【0339】
実施例214
(+/−)−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリミジン−5−イル−アミド
表題化合物、MS(ISP):m/e=446.4(M+H)は、実施例209、工程(A)〜(C)と同様に製造した。工程(B)は、5−ブロモ−ピリミジンを用いて以下のように行った:トルエン(35ml)中の(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(1.46g、5.65mmol)の懸濁物を10分間アルゴン流で脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体(179mg、0.17mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP、108.0mg、0.17mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(0.660g、6.87mmol)および5−ブロモピリミジン(0.720g、4.53mmol)をアルゴン下に加えた。フラスコを密封し、70℃で3時間加温した。混合物を酢酸エチル(30ml)とジエチルエーテル(30ml)で希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレートして、赤色油状体を得た。精製を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/25%NH3 90:10:1)により達成した。(+/−)−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ピリミジン−5−イル−アミン(0.392g、20.6%)が、橙色発泡体として得られた。MS(ISP):m/e=337.3(M+H)。これを、工程(C)で塩化5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボニルと反応させた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】


(式中、
1は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、−OCF3、ハロゲン、−NR’R”もしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであり;
2は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、−NR’R”、ヒドロキシよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基によりまたはヘテロアリール基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
3は、ヘテロアリールであるか、あるいはアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;
4は、水素またはヒドロキシであり;
Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではなく;
R’、R”は、互いに独立に、水素、低級アルキルまたは−C(O)−低級アルキルであり;
nは、0、1または2である)
の化合物および薬学的に許容しうるその酸付加塩。
【請求項2】
請求項1記載の、式IA
【化2】


(式中、
1は、低級アルキル、ベンジルであるかまたはフェニルであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
2は、低級アルキル、ベンジル、チオフェニルであるかまたはフェニルであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、ヒドロキシまたは−NHC(O)−低級アルキルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
3は、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イルであるかまたはフェニルであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;
4は、水素またはヒドロキシであり;
Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではない)
の化合物および薬学的に許容しうるその酸付加塩。
【請求項3】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4が水素である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4が水素である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項6】
その化合物が、
(+/−)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミドまたは
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項8】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド、
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミドまたは
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−N−p−トリル−ベンズアミド
である、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルまたはクロロ、フルオロもしくはメチルにより置換されたフェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項10】
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3がピリジン−3−イルもしくはピリジン−4−イルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項12】
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
Xが−CH2−であり、Yが−O−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項14】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミドである、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
Xが−CH2−であり、Yが−O−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項16】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミドである、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、且つR3がヘテロアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものである、請求項1記載の化合物。
【請求項18】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R2がヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり、且つR4が水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項19】
請求項1記載の式Iの化合物の製造方法であり、その方法が、
a)式
【化3】


の化合物を、塩基および/またはプロトン捕捉剤の存在下、式
【化4】


の化合物と反応させて、式
【化5】


(式中、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
b)式
【化6】


の化合物を、塩基および/またはプロトン捕捉剤の存在下、式
【化7】


の化合物と反応させて、式
【化8】


(式中、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
c)式
【化9】


の化合物を、式
【化10】


の化合物と反応させて、式
【化11】


(式中、A、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
d)式
【化12】


の化合物を、式
【化13】


の化合物と反応させて、式
【化14】


(式中、A、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とし、そして
所望により、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する、
ことを含む方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法または均等な方法のいずれかにより製造される、請求項1〜18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜18のいずれか一項記載の1以上の化合物および薬学的に許容しうる賦形剤を含有する医薬。
【請求項22】
グリシン取り込み阻害剤に基づく疾患の処置用の、請求項21記載の医薬。
【請求項23】
疾患が、精神病、痛み、記憶および学習における機能障害、統合失調症、痴呆症ならびに認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病である、請求項21および22記載の医薬。
【請求項24】
精神病、痛み、記憶および学習における神経変性性機能障害、統合失調症、痴呆症ならびに認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病の処置用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項25】
本明細書に記載の発明。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】


(式中、
1は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、−OCF3、ハロゲン、−NR’R”もしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであり;
2は、低級アルキル、−(CH2n−アリールであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、−NR’R”、ヒドロキシよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基によりまたはヘテロアリール基により置換されたものであるか、あるいはヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
3は、ヘテロアリールであるか、あるいはアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;
4は、水素またはヒドロキシであり;
Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではなく;
R’、R”は、互いに独立に、水素、低級アルキルまたは−C(O)−低級アルキルであり;
nは、0、1または2である)
の化合物および薬学的に許容しうるその酸付加塩。
【請求項2】
請求項1記載の、式IA
【化2】


(式中、
1は、低級アルキル、ベンジルであるかまたはフェニルであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
2は、低級アルキル、ベンジル、チオフェニルであるかまたはフェニルであって、非置換または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、ヒドロキシまたは−NHC(O)−低級アルキルよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり;
3は、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イルであるかまたはフェニルであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものであり;
4は、水素またはヒドロキシであり;
Aは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
X、Yは、互いに独立に、−CH2−または−O−であるが、但し、XおよびYは、同時には−O−ではない)
の化合物および薬学的に許容しうるその酸付加塩。
【請求項3】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4が水素である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
(+/−)−3,4−ジクロロ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−4−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+)−4−メトキシ−N−フェニル−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4が水素である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項6】
その化合物が、
(+/−)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミドまたは
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−3−メトキシ−N−[シス−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項8】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミド、
(+/−)−4−フルオロ−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−p−トリル−ベンズアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミドまたは
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−N−p−トリル−ベンズアミド
である、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルまたはクロロ、フルオロもしくはメチルにより置換されたフェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項10】
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−{シス−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ピペリジン−4−イル}−4−メトキシ−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+/−)−N−[トランス−1−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−S(O)2−であり、R3がピリジン−3−イルもしくはピリジン−4−イルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項12】
(+/−)−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−フェニル−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドまたは
(+/−)−N−[シス−1−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
Xが−CH2−であり、Yが−O−であり、Aが−S(O)2−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項14】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミドである、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
Xが−CH2−であり、Yが−O−であり、Aが−C(O)−であり、R3が非置換フェニルであり、且つR4がヒドロキシである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項16】
(+/−)−N−(4−フルオロ−フェニル)−N−[シス−1−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−メトキシ−ベンズアミドである、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、且つR3がヘテロアリールであって、非置換またはハロゲンもしくは低級アルキルにより置換されたものである、請求項1記載の化合物。
【請求項18】
XおよびYが双方とも−CH2−であり、Aが−C(O)−であり、R2がヘテロアリールであって、非置換または低級アルキルもしくはハロゲンよりなる群から選択される1個もしくは2個の置換基により置換されたものであり、且つR4が水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項19】
請求項1記載の式Iの化合物の製造方法であり、その方法が、
a)式
【化3】


の化合物を、塩基および/またはプロトン捕捉剤の存在下、式
【化4】


の化合物と反応させて、式
【化5】


(式中、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
b)式
【化6】


の化合物を、塩基および/またはプロトン捕捉剤の存在下、式
【化7】


の化合物と反応させて、式
【化8】


(式中、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
c)式
【化9】


の化合物を、式
【化10】


の化合物と反応させて、式
【化11】


(式中、A、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とするか、あるいは
d)式
【化12】


の化合物を、式
【化13】


の化合物と反応させて、式
【化14】


(式中、A、X、Y、R1、R2およびR3は上で定義されたとおりである)
の化合物とし、そして
所望により、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する、
ことを含む方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法または均等な方法のいずれかにより製造される、請求項1〜18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜18のいずれか一項記載の1以上の化合物および薬学的に許容しうる賦形剤を含有する医薬。
【請求項22】
グリシン取り込み阻害剤に基づく疾患の処置用の、請求項21記載の医薬。
【請求項23】
疾患が、精神病、痛み、記憶および学習における機能障害、統合失調症、痴呆症ならびに認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病である、請求項21および22記載の医薬。
【請求項24】
精神病、痛み、記憶および学習における神経変性性機能障害、統合失調症、痴呆症ならびに認知過程が損なわれた他の疾患、例えば注意欠陥障害またはアルツハイマー病の処置用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれか一項記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2006−515336(P2006−515336A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500025(P2006−500025)
【出願日】平成16年2月10日(2004.2.10)
【国際出願番号】PCT/EP2004/001211
【国際公開番号】WO2004/072034
【国際公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】