説明

プリンタメンテナンスシステムおよびプリンタメンテナンス方法

【課題】プリンタの動作を常時監視し、動作停止に至る前の段階で異常を検出して、メンテナンスを行うことができるプリンタメンテナンスシステムおよびプリンタメンテナンス方法を提供する。
【解決手段】プリンタ2とホストコンピュータ3とが双方向で通信可能に接続される。プリンタ2は、プリンタ2の制御処理を行う制御部11と、制御処理を監視する監視手段(制御監視部)12と、監視手段12によって異常と判断されたときに異常情報を作成する異常情報作成手段(異常情報作成部)13と、異常情報を蓄積する異常情報蓄積手段(異常情報蓄積部)14と、異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を作成するプリンタ情報作成手段(プリンタ情報作成部)15と、プリンタ情報をホストコンピュータ3に送信する情報送信手段(情報送信部)16とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタのメンテナンスシステム、およびプリンタメンテナンス方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種プリンタにおいて、モータ等によって搬送または移動等の動作が行われる各部は、通常、劣化により徐々に動作が鈍くなり、やがて停止する。従来は、寿命や故障により動作しなくなるまでは使用を継続し、動作が止まって初めてメンテナンスを行っていた。すなわち、ユーザからの要求があるまでメンテナンスを行うことがなく、一旦故障してしまうと、修理が終了するまで使用できなくなるため、ユーザにとっては不便であった。殊に、例えば昇華型プリンタは、無人の証明写真用プリンタ等として利用されることが多く、このような設置場所のプリンタの動作が止まったときには、ユーザは、メンテナンス担当者が現場に出向くまで待機しなければならなかった。
【0003】
特許文献1には、プリンタのエラー情報をホストコンピュータに送信するシステムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−148430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1は、すでにプリンタにエラーが発生した時点で、エラー情報をホストコンピュータに送信するため、修理が終了するまでプリンタを使用できないという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、プリンタの動作を常時監視し、動作停止に至る前の段階で異常を検出して、メンテナンスを行うことができるプリンタメンテナンスシステムおよびプリンタメンテナンス方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するため、本発明は、プリンタとホストコンピュータとが双方向で通信可能に接続されるプリンタメンテナンスシステムであって、前記プリンタは、前記プリンタの制御処理を行う制御部と、前記制御処理を監視する監視手段と、前記監視手段によって異常と判断されたときに異常情報を作成する異常情報作成手段と、前記異常情報を蓄積する異常情報蓄積手段と、前記異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を作成するプリンタ情報作成手段と、前記プリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信する情報送信手段とを有することを特徴とするプリンタメンテナンスシステムを提供する。異常が発生したときに、その内容および発生回数をホストコンピュータに送信することにより、ホストコンピュータを介して、プリンタの修理や部品交換のタイミングを適切に判断することができる。
【0008】
本発明において、前記監視手段は、所定の動作を行う動作時間が予め設定した時間以内かどうかをチェックし、前記予め設定した時間を超えたときに、前記異常情報が作成されることが好ましい。モータ等の動作が鈍くなり始めた時点から、異常情報を蓄積することにより、停止する前の段階でメンテナンスを行い、突然の動作停止を防ぐことができる。
【0009】
前記プリンタ情報作成手段は、前記異常情報の発生回数が、予め設定した回数に達したときに、前記プリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することが好ましい。これにより、ホストコンピュータを介してメンテナンス時期を知ることができる。
【0010】
前記プリンタ情報作成手段は、前記ホストコンピュータから前記プリンタ情報を送信する要求があったときに、前記プリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信してもよい。これにより、ホストコンピュータを用いて任意のタイミングで最新のプリンタ情報を知ることができる。
【0011】
また、本発明によれば、プリンタとホストコンピュータとを双方向で通信可能に接続し、前記プリンタの所定の動作を行う動作時間が予め設定した時間以内かどうかをチェックし、前記動作時間が予め設定した時間を超えたときに異常情報を作成し、前記異常情報の発生回数が予め設定した回数に達したときに、前記異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする、プリンタメンテナンス方法が提供される。
【0012】
さらに、本発明によれば、プリンタとホストコンピュータとを双方向で通信可能に接続し、前記プリンタの所定の動作を行う動作時間が予め設定した時間以内かどうかをチェックし、前記動作時間が予め設定した時間を超えたときに異常情報を作成し、前記ホストコンピュータから要求があったときに、前記異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする、プリンタメンテナンス方法が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、動作停止に至る前の段階で、プリンタの異常を検知してメンテナンスを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明のプリンタメンテナンスシステムの構成を示し、図2は、プリンタの内部を示すブロック図である。プリンタ2とホストコンピュータ3は、USBケーブル4によって接続されている。ホストコンピュータ3は、プリンタ2で印画する印画データをプリンタ2に送信する際に用いられる。プリンタ2には、制御部11、制御監視部12、異常情報作成部13、異常情報蓄積部14、プリンタ情報作成部15、情報送信部16、USBインターフェイス17が内蔵されている。
【0016】
制御部11は、プリンタ2内の各部の動作制御を行う。制御監視部12は、予め設定した動作に対するプリンタ2各部の動作時間を監視し、所定時間以内に処理動作を行ったかどうかをチェックする。異常情報作成部13は、制御監視部12によって所定動作の処理時間が予め設定された時間を超えて異常と判断されたときに、その情報を異常情報として作成する。異常情報蓄積部14は、その異常情報を蓄積する。プリンタ情報作成部15は、異常情報の内容および回数からなるプリンタ情報を作成する。プリンタ情報は情報送信部16から送信され、その信号が、USBインターフェイス17に接続されたUSBケーブル4を介してホストコンピュータ3に送信される。
【0017】
図3は、本発明にかかるプリンタの一例としての昇華型プリンタ2の構成を示す。ペーパロール21にロール状に巻かれた印画用紙22は、対向して配置されたグリップローラ23とピンチローラ24に挟まれて搬送される。グリップローラ23は、ステッピングモータからなる搬送モータ25から回転力を伝達される。印画用紙22がグリップローラ23とピンチローラ24との間を通過した後の前方に、プラテンローラ26が設けられている。印画用紙22は、プラテンローラ26、インクリボン27およびサーマルヘッド28により印画される。
【0018】
インクリボン27は、供給ローラ29から供給され、サーマルヘッド28を通過して印画用紙22に印画された後、モータ31により回転する巻取ローラ30へ巻回される。インクリボン27は、インクをフィルム等に塗布して形成され、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色の三原色がつながった構成になっている。
【0019】
印画時には、印画用紙22の先端がプラテンローラ26の位置を過ぎて所定の位置まで搬送されると、インクリボン27の上側に配設されているサーマルヘッド28がインクリボン27上に下りてくる。即ち、下側から順に、プラテンローラ26、印画用紙22、インクリボン27、サーマルヘッド28が重ね合わされる。そして、印画用紙22がペーパロール21に巻き戻す方向に搬送されながら印画される。サーマルヘッド28内の抵抗体(不図示)に電気を流してエネルギが加えられると、サーマルヘッド28に熱が発生し、その熱がインクリボン27に伝わり、インクリボン27に塗布された染料が昇華する。印画用紙22の表面の受像層には多数の微細な穴が形成されており、昇華した染料がその穴に染み込むことにより、画像が形成される。サーマルヘッド28に流される電流量に応じてヘッドの温度が上昇し、その温度に応じてインクリボン27の染料が適宜分量だけ昇華し、印画用紙22に転写される。このように、昇華型プリンタは、インクリボン27に熱を加えることでインクを昇華させ、印画用紙22に蒸着させるものであり、熱量により昇華するインク量を制御できるため、精細な階調表現が可能であり、殊に写真の印刷などに広く用いられている。
【0020】
さらに印画用紙22の搬送方向前方には、印画用紙22を排出方向に案内するガイド部材32が設けられ、さらに前方に、印画された印画用紙22を切断するカッタ33が備えられている。カッタ33は、モータ34により動作する。カッタ33の下方には、切り落とされたスラグ35を収容する廃棄ボックス36が設けられている。
【0021】
以上の昇華型プリンタ2において、例えばカッタ33の動作を監視するために、カッタ33の動作を検知する例えば接触式のセンサ41が設けられる。また、インクリボン27のマーク出しをするために、サーマルヘッド28の手前側に、LEDセンサ42が設けられる。センサ41、LEDセンサ42、前述の搬送モータ25、モータ31、34は、制御部11(図2参照)に接続されている。
【0022】
以下、本発明の手順の一例として、カッタ33の動作の監視について説明する。図4は、その手順を示すフローチャートである。
【0023】
印画動作が開始すると、インクリボンのY、M、Cの三色およびオーバーコート(OP)による印画処理が順次行われる(S1)。印画が完了すると(S2)、印画用紙が排出方向に送られる(S3)。印画用紙がカッタの所定位置に到達すると、先ず、印画部からはみ出したスラグを切り落とすためのカット処理が開始される。このとき、図3に示す接触式のセンサ41がカッタ33の動作開始を検知し、カット動作に要する時間の計測が開始される(S4)。
【0024】
ペーパカットが完了すると(S5)、カット動作に要した時間が計測される(S6)。このカット時間が、予め設定された時間、例えば200ms以内かどうかを判断し(S7)、200ms以内であれば、そのまま次の処理に進む。200msを超えた場合には、異常があると判断され、図2に示す異常情報作成部13に、カット動作の異常情報を記録して(S13)、次の処理に進む。
【0025】
さらに印画用紙を適宜位置まで送り(S8)、印画部をカットするためのペーパカットが行われる。同時に、センサ41がカッタ33の動作開始を検知し、カット動作に要する時間の計測が開始される(S9)。
【0026】
ペーパカットが完了すると(S10)、カット動作に要した時間が計測される(S11)。このカット時間が、予め設定された例えば200ms以内かどうかを判断し(S12)、200ms以内であれば、そのまま印画処理が終了する。200msを超えた場合には、異常情報作成部13に、カッタ動作の異常情報を記録し(S14)、印画処理が終了する。
【0027】
以上の処理において、異常情報が作成された場合、図2の異常情報蓄積部14に蓄積され、例えばペーパカット処理の動作時間が200msを超えることが50回起こった場合には、カッタ33やカッタ部のモータ34を含むカッタ機構が劣化していると判断される。そして、そのプリンタ情報を、USBケーブル4を介してホストコンピュータ3に送信する。なお、異常情報を作成する動作時間を300msとして300msを超えることが10回起こったときにホストコンピュータ3に送信するようにしてもよく、各プリンタ2の特性や用途等に応じて、異常と判断される基準が設定される。異常情報等のプリンタ情報は、リアルタイムでホストコンピュータ3に送信してもよいし、ホストコンピュータ3からの要求があった場合にのみ送信するようにしてもよい。また、ホストコンピュータ3は、通常、プリンタ2を利用するユーザが使用するため、プリンタ情報は、例えばパスワード等によってログインしたメンテナンス担当者のみが閲覧できるエリアに記録される。さらに、ホストコンピュータ3に送信されたプリンタ情報は、インターネットを介して、メンテナンスを行う部門のコンピュータに送信されるようにしてもよい。
【0028】
プリンタのメンテナンス担当者は、ホストコンピュータ3に送信されたプリンタ情報にしたがって、メンテナンスの時期を判断し、動作が停止する前の段階で、部品交換や修理等を行う。これにより、ユーザの印画要求に対して、途中でプリンタが故障して停止するというトラブルを防ぐことができる。
【0029】
図5は、本発明による異なる処理手順を示すフローチャートである。以下、図5にしたがって、インクリボンの搬送およびサーマルヘッドの動作の監視手順を説明する。
【0030】
サーマルヘッド28は、図7に示すように、印画時の印画位置A、印画用紙22を搬送する際の搬送位置B、印画が行われないときの待機位置Cの3段階にヘッド部が上下移動する。この上下移動は、図示しないモータにより動力が伝達されて行われる。印画が開始されると、先ず、サーマルヘッド28が、待機位置Cから搬送位置Bまで下降し、同時に、サーマルヘッドの下降動作に要する時間の計測が開始される(S21)。サーマルヘッドが搬送位置まで到達したら(S22)、サーマルヘッドが待機位置Cから搬送位置Bまで下降する動作に要した時間を計測し、図6に示すフローチャートに従って動作時間のチェックを行う(S23)。
【0031】
動作時間のチェックは、図6に示すように、動作時間を測定し(S41)、予め設定した時間以内に動作が行われたかどうかを判断する(S42)。所定時間以内であれば、そのまま次の処理へ進み、所定時間を超えていた場合には、異常情報を作成した後、次の処理へ進む。異常情報は、図2の異常情報作成部13において作成され、異常情報蓄積部14に蓄積される。サーマルヘッドの待機位置Cから搬送位置Bまでの下降時間は、例えば500ms以内を正常とし、それを超えた場合に異常情報が作成されるようにする。
【0032】
次に、印画用紙を搬送し(S24)、さらにインクリボンを搬送して、インクリボンのマーク出しを行う。インクリボンは、図8に示すように、Y、M、Cの三色と、オーバーコート(OP)が連続した構成であり、最初に印画されるYの先端部に、位置決め用のマーク43が印刷されている。このマーク43は、例えば黒色のラインからなり、図3に示すLEDセンサ42で読み取ることにより、マーク43がセンサ42の位置を通過したことを検知する。インクリボンの搬送が開始されると同時に、インクリボンの搬送動作に要する時間の計測が開始される(S25)。インクリボンが所定位置まで到達し、センサ42がマーク43を検知したら(S26)、インクリボンのマーク出しに要した時間を計測し、図6に示すフローチャートに従って動作時間のチェックを行う(S27)。マーク出しに要する時間は、例えば330ms以内を正常とし、それを超えた場合に異常情報が作成されるようにする。
【0033】
インクリボンが所定位置に到達したら、印画処理を行う。サーマルヘッドが搬送位置Bから印画位置Aまで下降し、同時に、サーマルヘッドの下降動作に要する時間の計測が開始される(S28)。サーマルヘッドが印画位置Aまで到達したら(S29)、サーマルヘッドが搬送位置Bから印画位置Aまで下降する動作に要した時間を計測し、図6に示すフローチャートに従って動作時間のチェックを行う(S30)。搬送位置Bから印画位置Aまでの下降時間は、例えば150ms以内を正常とし、それを超えた場合に異常情報が作成されるようにする。
【0034】
その後、インクリボンによる印画処理が行われる(S31)。印画は、Y、M、Cの各色が1色ずつ順次行われ、最後にオーバーコート(OP)が施される。1色の印画処理が完了したら(S32)、サーマルヘッドが印画位置Aから搬送位置Bまで上昇し、同時に、サーマルヘッドの上昇動作に要する時間の計測が開始される(S33)。サーマルヘッドが搬送位置Bまで到達したら(S34)、サーマルヘッドが印画位置Aから搬送位置Bまで上昇する動作に要した時間を計測し、図6に示すフローチャートに従って動作時間のチェックを行う(S35)。印画位置Aから搬送位置Bまでの上昇時間は、例えば100ms以内を正常とし、それを超えた場合に異常情報が作成されるようにする。Yの印画が完了し、サーマルヘッドが上昇すると、印画用紙の搬送処理(S24)へ戻り、前述の処理(S25〜S30)を経て、Mの印画が行われる(S31)。その後、同様の処理を繰り返し、Y、M、C、OPの4回の印画処理が行われる。
【0035】
4回の印画処理が終了すると(S36)、印画用紙が排出位置へ搬送され、スラグを切り落とすとともに印画部がカットされて、印画物が排出される。さらに、サーマルヘッドが待機位置Cまで上昇する(S37)。
【0036】
このようにして、サーマルヘッド28を上下移動させるモータ機構、および、インクリボン27を搬送するモータ31を含むモータ機構の劣化状態をチェックしながら、通常の印画動作が行われる。異常情報が作成され、その回数が所定回数に達すると、そのプリンタ情報がホストコンピュータに送信され、メンテナンス時期が判断される。
【0037】
なお、上記の本実施形態においては、印画用紙の搬送に関する動作時間のチェックは行っていないが、インクリボンの搬送と同様にしてチェックすることができる。
【0038】
以上説明したように、本発明によると、一連の印画動作を継続したままで、各部の劣化状態をチェックし、異常が生じている場合には異常情報が作成されるので、動作が停止するような故障が生じるまえに、劣化状態を把握し、メンテナンスを行うことができる。
【0039】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、搬送や移動等の動作を行う機器内部の劣化状態を把握して、メンテナンスの時期を図る技術として適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明のプリンタメンテナンスを行うシステム構成の概略図。
【図2】図1の内部のブロック図。
【図3】本発明にかかるプリンタの一例を示す構成図。
【図4】本発明のメンテナンスシステムにおけるカット動作の監視手順を示すフローチャート。
【図5】本発明のメンテナンスシステムにおけるサーマルヘッドの移動動作およびインクリボン搬送動作の監視手順を示すフローチャート。
【図6】図5の動作時間チェックの手順を示すフローチャート。
【図7】サーマルヘッドの位置を示す側面図。
【図8】インクリボンの一部を示す平面図。
【符号の説明】
【0042】
2 プリンタ
3 ホストコンピュータ
4 USBケーブル
11 制御部
12 制御監視部
13 異常情報作成部
14 異常情報蓄積部
15 プリンタ情報作成部
16 情報送信部
17 USBインターフェイス
21 ペーパロール
22 印画用紙
23 グリップローラ
24 ピンチローラ
25 搬送モータ
26 プラテンローラ
27 インクリボン
28 サーマルヘッド
31、34 モータ
32 ガイド部材
33 カッタ
35 スラグ
36 廃棄ボックス
41 センサ
42 LEDセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタとホストコンピュータとが双方向で通信可能に接続されるプリンタメンテナンスシステムであって、
前記プリンタは、前記プリンタの制御処理を行う制御部と、前記制御処理を監視する監視手段と、前記監視手段によって異常と判断されたときに異常情報を作成する異常情報作成手段と、前記異常情報を蓄積する異常情報蓄積手段と、前記異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を作成するプリンタ情報作成手段と、前記プリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信する情報送信手段とを有することを特徴とする、プリンタメンテナンスシステム。
【請求項2】
前記監視手段は、所定の動作を行う動作時間が予め設定した時間以内かどうかをチェックし、前記予め設定した時間を超えたときに、前記異常情報が作成されることを特徴とする、請求項1に記載のプリンタメンテナンスシステム。
【請求項3】
前記プリンタ情報作成手段は、前記異常情報の発生回数が、予め設定した回数に達したときに、前記プリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする、請求項1または2に記載のプリンタメンテナンスシステム。
【請求項4】
前記プリンタ情報作成手段は、前記ホストコンピュータから前記プリンタ情報を送信する要求があったときに、前記プリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする、請求項1または2に記載のプリンタメンテナンスシステム。
【請求項5】
プリンタとホストコンピュータとを双方向で通信可能に接続し、
前記プリンタの所定の動作を行う動作時間が予め設定した時間以内かどうかをチェックし、前記動作時間が予め設定した時間を超えたときに異常情報を作成し、前記異常情報の発生回数が予め設定した回数に達したときに、前記異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする、プリンタメンテナンス方法。
【請求項6】
プリンタとホストコンピュータとを双方向で通信可能に接続し、
前記プリンタの所定の動作を行う動作時間が予め設定した時間以内かどうかをチェックし、前記動作時間が予め設定した時間を超えたときに異常情報を作成し、前記ホストコンピュータから要求があったときに、前記異常情報の内容および発生回数からなるプリンタ情報を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする、プリンタメンテナンス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−52272(P2010−52272A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219559(P2008−219559)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000001225)日本電産コパル株式会社 (755)
【Fターム(参考)】