説明

プロジェクタ

【課題】簡易な構造でスクリーンに投射されるポインタの操作をすることが可能なプロジェクタの提供を目的とする。
【解決手段】空間中でリモコンを動かすことにより、スクリーンに投射されるポインタを操作するプロジェクタにおいて、上記リモコンは、ポインタの表示の切替を行うオン/オフボタンと、ポインタの移動軌跡を表示する軌跡用ボタンと、同リモコンの前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するY軸方向加速度センサと、上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するX軸方向加速度センサと、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成するポインタ演算手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタに関し、特に、リモコンを用いて遠隔操作を行うプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、プロジェクタを使用したイメージ図である。同図よりプロジェクタはコンピュータと接続し、プロジェクタは、コンピュータから出力された映像を基に、プロジェクタの前方に配置された映像を表示するためのスクリーンに映像を投射する。また、プロジェクタは、遠隔操作が可能なよう遠隔操作装置としてリモコンが備わっており、ユーザは上記リモコンを用いて画面の選択や音量の調整などをおこなう。上記したリモコンは今日では、画面の選択や音量の調整等の操作に加えて、スクリーンに投射した映像を指示するためにプロジェクタ本体から投射されたポインタ映像を上記リモコンにて操作するためにも使用されている。
【0003】
スクリーンに投射されたポインタ映像をリモコンにて操作する方法として、角度センサ等の検出装置を用いてリモコンの動きの検出を行い、上記検出された値に基づいて被遠隔操作部に表示されたポインタを操作する方法が知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
また、リモコンにてアイコンの操作信号を出力する際、テレビジョンに表示された映像の傾きを検出して上記傾き値を基に上記アイコンの操作信号を補正する方法が知られている(例えば特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平07−284166
【特許文献2】特開平2005−258694
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の発明においては、次のような課題があった。すなわち、リモコンの位置の検出方法としてジャイロセンサを使用するためジャイロセンサを収容するリモコンの筐体が大きくなっていた。
【0006】
また、特許文献2の発明においては、次のような課題があった。すなわち、リモコン内にてCMOSイメージセンサを使用した撮像装置を実装するためリモコンの構成が複雑になっていた。また、特許文献2の発明はテレビジョンにて使用することを前提としているため、プロジェクタの構成には不向きであった。
【0007】
本発明は上記課題にかんがみてなされたもので、簡易な構造でスクリーンに投射されるポインタの操作をすることが可能なプロジェクタの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定の筺体と、同筺体の前方側の側方に配置され、所定の反射鏡にて集光しつつ幅方向に向けて光を射出するランプと、所定の角度範囲ごとに異なる分光用フィルタを構成する円盤状のカラーホイールを、上記筺体の幅方向と略並行であって上記ランプにて集光された光が上記分光用フィルタを透過するように配置し、同カラーホイールを所定のタイミングに沿って連続的に回転させるカラーホイール機構と、上記筺体の幅方向に配向しつつ、同カラーホイール機構を通過した光を略平行な光に変換するライトパイプと、上記筺体の前方側であって上記ランプとは反対の側方に配置され、上記ライトパイプから射出される平行光を後方側上方であって幅方向には反対側に反射させるミラーと、同ミラーにて反射された平行光が照射される位置であって、複数のマイクロミラーを所定の配列となるように配置し、RGB信号に基づいて上記各マイクロミラーを時分割駆動させることで所定の映像を形成しつつ、上記筺体の前方側に向けてする反射させるDMDと、上記筺体の前方に向けた光軸を有し、上記DMDの反射光が入射されて前方に配置されたスクリーンに映像を投射する投射レンズと、外部機器からの映像/音声信号の入出力を行う入出力インターフェースと、上記入出力インターフェースから入力される映像信号をRGB信号に分解して出力する映像信号処理回路と、赤外線信号を受光して、同赤外線信号に対応した電気信号に変換する赤外線受光変換部と、上記赤外線受光変換部からの電気信号に基づき上記各構成要素を制御するマイコンと、上記マイコンが、上記各構成要素を制御するための操作設定プログラムを記録する記録部とを有する映像投射装置と、上記赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力するUSB信号変換装置と、コンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換装置のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を上記コンピュータに伝送するUSB接続ケーブルと、入力ボタンを押したときに各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって上記赤外線受光変換部に送信する赤外線送信部とを有し、上記赤外線送信部を介して上記映像投射装置を操作するリモコンとで構成されるプロジェクタにおいて、 上記リモコンは、上記スクリーン上に表示するポインタの表示の切替を行うプッシュ式のオン/オフボタンと、上記オン/オフボタンによって上記スクリーンに表示されたポインタの移動軌跡の表示の切替を行う軌跡用ボタンと、上記入力ボタンが配置された操作面を基準面として、前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するY軸方向加速度センサと、上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するX軸方向加速度センサと、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での傾きを基準角度として、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成し、上記赤外線送信部を介して出力するポインタ演算部と、スクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行うマウスポインタのクリック操作に相応したクリック操作信号を上記赤外線送信部を介して上記USB接続ケーブルを用いて接続されたコンピュータに送信するクリック操作部とを有し、 上記映像投射装置は、上記ポインタ演算部が生成したポインタ操作信号に基づいて、上記リモコンの先端をY軸方向に傾けるよう移動させた場合は上記ポインタを上下に動かし、上記操作面に対して同リモコンの先端をX軸方向に傾けた場合は、上記ポインタを左右に動かすポインタ映像信号を生成するポインタ生成部と、上記ポインタ映像信号を上記入出力インターフェースから入力される映像信号に重畳し上記映像信号処理回路に出力する映像合成部とを有し、
上記マイコンは、上記リモコンのクリック操作部がクリック操作を受け付けスクリーンに表示された映像が切替られた際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去し、上記リモコンからの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録部に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示し続ける操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を終点として軌跡の表示が終了する操作設定プログラムとを選択するリモコン操作変更部を有する構成である。
【0009】
つまり、映像投射装置と上記映像投射装置を遠隔操作するリモコンとから構成されるプロジェクタであって、同映像投射装置は、ランプと、カラーホイール機構と、ライトパイプと、ミラーと、DMDと、投射レンズと、入出力インターフェースと、映像信号処理回路と、赤外線受光変換部と、マイコンと、記録部と、USB信号変換装置と、USB接続ケーブルとを有する。また、リモコンは、赤外線送信部を有する。
【0010】
上記リモコンは、上記スクリーン上に表示するポインタの表示の切替を行うプッシュ式のオン/オフボタンと、ポインタの移動軌跡の表示の切替を行う軌跡用ボタンとを有するとともに、ポインタをリモコンの動きに合わせて操作するために、X軸方向加速度センサとY軸方向加速度センサとを有する。Y軸方向加速度センサは、上記入力ボタンが配置された操作面を基準面として、前後方向をY軸とし、上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するセンサである。また、X軸方向加速度センサは、幅方向をX軸とし、上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するセンサである。
【0011】
上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサにて検出されたリモコンのX軸方向とY軸方向の傾きを基に、ポインタ演算部にて、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での傾きを基準角度として、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成し、上記赤外線送信部を介して映像投射装置に出力される。
【0012】
また上記リモコンは、コンピュータのマウスの代わりに、クリック操作信号を上記赤外線送信部を介して上記USBを用いて接続されたコンピュータに送信するクリック操作部とを有し、スクリーンに表示されたオブジェクトの切替を行う。
【0013】
また、上記映像投射装置は、上記ポインタ演算部が生成したポインタ操作信号に基づいてポインタ映像を表示するためのポインタ映像信号を生成するポインタ生成部を有する。ポインタ生成部は、リモコンの操作面に対して同リモコンの先端を上記Y軸方向に上下に傾けた場合は上記ポインタを上下に動かし、上記操作面に対して同リモコンをX軸方向に傾けた場合は、上記ポインタを左右に動かすポインタ映像信号を生成する。さらに、映像合成部にて上記ポインタ映像信号を入出力インターフェースから入力される映像信号に重畳し上記映像信号処理回路に出力する。
【0014】
上記構成により生成されたポインタは、マイコンによって上記リモコンのクリック操作部がクリック操作を受け付けスクリーンに表示された映像が切替られた際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去される。また、マイコンはリモコンによるポインタの操作設定プログラムを受け付けるリモコン操作変更部を有し、リモコンからの変更入力に基づいて上記記録部に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示し続ける操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を終点として軌跡の表示が終了する操作設定プログラムとを選択する。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、映像をスクリーンに投射する映像投射部と、上記映像投射部を遠隔操作するとともに、空間中で本体を動かすことにより、上記映像投射部にて映像が投射されるスクリーン上に表示されているポインタを同スクリーン上で操作するリモコンとを有するプロジェクタにおいて、
上記リモコンは、上記スクリーン上に表示された上記ポインタの表示の切替を行うオン/オフボタンと、上記スクリーン上に表示されたポインタの移動軌跡を表示する軌跡用ボタンと、前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するY軸方向加速度センサと、上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するX軸方向加速度センサと、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での傾きを基準角度として、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成し、上記赤外線送信部を介して出力するポインタ演算手段とを有し、
上記映像投射部は、上記ポインタ演算手段が生成したポインタ操作信号に基づいて上記リモコンの操作面に対して垂直に移動させた場合は上記ポインタが上下に移動し、X軸方向に傾けた場合は、上記ポインタが左右に移動するポインタ映像信号を生成するポインタ生成手段を有する。
【0016】
つまり、請求項2の発明は、映像投射部と、上記映像投射部を遠隔操作するとともに、空間中で本体を動かすことにより、上記映像投射部にて映像が投射されるスクリーン上に表示されているポインタを同スクリーン上で操作するリモコンとを有するプロジェクタである。
【0017】
上記リモコンは、上記スクリーン上に表示された上記ポインタの表示の切替を行うオン/オフボタンと、上記スクリーン上に表示されたポインタの移動軌跡を表示する軌跡用ボタンと、ポインタを操作するために、Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサとを有する。Y軸方向加速度センサは、前後方向をY軸とし、上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するセンサである。X軸方向加速度センサは、同リモコンの幅方向をX軸として、上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するセンサである。また、ポインタ演算手段は、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での傾きを基準角度として、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成し、上記赤外線送信部を介して出力する。
【0018】
上記映像投射部は、ポインタ生成手段にて、上記ポインタ演算手段が生成したポインタ操作信号に基づいて上記リモコンの操作面に対して垂直に移動させた場合は上記ポインタが上下に移動し、X軸方向に傾けた場合は、上記ポインタが左右に移動するポインタ映像信号を生成する。
【0019】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のプロジェクタであって、上記リモコンは、入力ボタンを押したときに各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって送信する赤外線送信部を有し、上記映像投射部は、上記赤外線送信部から発光された赤外線信号を受光して、上記各入力ボタンに対応した電気信号に変換する赤外線受光変換部とを有する構成である。
【0020】
つまり、請求項2に記載のプロジェクタであって、赤外線送信部は、リモコンの各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって送信し、送信されたリモコン信号は、映像投影部の赤外線受光変換部によって上記各入力ボタンに対応した電気信号に変換される。
【0021】
また、請求項4の発明は、請求項2または請求項3のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記映像投射部は、上記リモコンの操作設定プログラムを記録した記録手段と、上記リモコンの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録手段に記録されたプログラムを選択するリモコン操作変更手段とを有する構造である。
【0022】
つまり、請求項2または請求項3のいずれかに記載のプロジェクタであって、記録手段は、リモコンの操作設定プログラムを記録しており、リモコン操作変更手段は、リモコンからの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録手段に記録されたプログラムを選択する。
【0023】
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のプロジェクタであって、上記オン/オフボタンと軌跡用ボタンとは、プッシュ式であって、上記オン/オフボタンと軌跡用ボタンとを用いた操作入力に基づいて、上記リモコン操作変更手段は上記記録手段に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示する操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を軌跡の表示の終点とする操作設定プログラムとを選択する構成である。
【0024】
つまり、請求項4に記載のプロジェクタであって、プッシュ式のオン/オフボタンと軌跡用ボタンと用いた操作入力に基づいて、上記リモコン操作変更手段は上記記録手段に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示する操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を軌跡の表示の終点とする操作設定プログラムとを選択する。
【0025】
また、請求項6の発明は、請求項3〜請求項5のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記映像投射部は、上記赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力するUSB信号変換手段と、コンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換手段のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を伝送するUSB接続ケーブルとを有し、上記リモコンは、コンピュータに接続されたマウスポインタのクリック操作に相応したクリック操作信号を上記映像投射部に接続されたコンピュータに送信するクリック操作部を有する構成である。
【0026】
つまり、請求項3〜請求項5のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記映像投射部のUSB信号変換手段は、赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力し、USB接続ケーブルをコンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換手段のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を伝送する。また、リモコンは、クリック操作部から出力されたクリック操作信号を上記USB接続ケーブルを介して上記映像投射部に接続されたコンピュータに送信する。
【0027】
また、請求項7の発明は、請求項2〜請求項6のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記リモコンのクリック操作部からの指示に基づいてスクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行った際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去する切替消去手段を有する構成である。
【0028】
つまり、請求項2〜請求項6のいずれかに記載のプロジェクタであって、切替操作手段は、上記リモコンのクリック操作部からの指示に基づいてスクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行った際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去する。
【0029】
また、請求項8の発明は、請求項4〜請求項7のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサは、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧すると、上記押圧した時点での同リモコンの傾きを基準点として記録し、上記記録された基準点を基に上記リモコンの傾きを検出する構成である。
【0030】
つまり、請求項4〜請求項7のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサは、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での同リモコンの傾きを基準点として記録する。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように請求項1、請求項2にかかる発明は、簡易な構造でスクリーンに投影されるポインタの操作を行うことができる。
また、請求項1、請求項3にかかる発明は、従来のリモコンの構造を利用するので、汎用化が容易なプロジェクタを提供することができる。
また、請求項1、請求項4にかかる発明は、プログラムを記録する記録手段を有するのでプログラムを組みかえることでさまざまなリモコンの操作を記録させることができる。 また、請求項1、請求項5にかかる発明は、スクリーン上にポインタの軌跡を表示することができるので、ユーザに視覚的なアクセントを与えることができる。
また、請求項1、請求項6にかかる発明は、USB接続ケーブルを介してコンピュータ等の外部機器と接続することができる。
また、請求項1、請求項7にかかる発明は、スクリーンに表示されたポインタの軌跡をスクリーンに表示されたオブジェクトの切替とともに自動で消去するので、ユーザが煩わしい操作をすることなしにポインタの操作を行うことができる。
また、請求項1、請求項8にかかる発明は、オン/オフボタンを押圧した時点を基準とするので、ユーザが無理な姿勢をせずにリモコン用いてポインタを操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下の項目に従って、本発明の一実施形態であるプロジェクタについて以下の項目に従って説明する。
(1)プロジェクタの構成
(2)リモコンの構成
(3)映像投射装置の構成
(4)まとめ
【0033】
(1)プロジェクタの構成
本発明の一実施形態であるプロジェクタ10は、映像投射装置2と上記映像投射装置2を遠隔操作するリモコン1とから構成される。図1はプロジェクタ10のブロック構成図である。同図より、映像投射装置2は、光学系3と、入出力インターフェース4と、映像信号処理回路と、赤外線受光変換部6と、マイコン7と、記録部(記録手段)8と、USB信号変換装置(USB信号変換手段)9と、USB接続ケーブル9aとから構成される。また、リモコン1は、赤外線送信部1aを有する。
【0034】
光学系3は、ランプ3aと、カラーホイール機構3bと、ライトパイプ3cと、ミラー3dと、DMD3eと投射レンズ3fとから構成され、ランプ3aからの光源を基に映像を生成しスクリーンに上記生成した映像を投射する。ランプ3aは、図示しない筺体の前方側の側方に配置され、所定の反射鏡にて集光しつつ幅方向に向けて光を射出する。カラーホイール機構3bは、 所定の角度範囲ごとに異なる分光用フィルタを構成する円盤状のカラーホイールを、筺体の幅方向と略並行であってランプ3aにて集光された光が分光用フィルタを透過するように配置し、同カラーホイールを所定のタイミングに沿って連続的に回転させる。ライトパイプ3cは、筺体の幅方向に配向しつつ、カラーホイール機構3bを通過した光を略平行な光に変換する。ミラー3dは、筺体の前方側であってランプ3aとは反対の側方に配置され、ライトパイプ3cから射出される平行光を後方側上方であって幅方向には反対側に反射させる。DMD3eは、ミラー3dにて反射された平行光が照射される位置であって、複数のマイクロミラーを所定の配列となるように配置し、RGB信号に基づいて上記各マイクロミラーを時分割駆動させることで所定の映像を形成しつつ、筺体の前方側に向けてする反射させる。投射レンズ3fは、筺体の前方に向けた光軸を有し、DMD3eの反射光が入射されて前方に映像を投射する。
【0035】
入出力インターフェース4は、コンピュータ等の外部機器と同入出力インターフェース4を介して接続した際、上記コンピュータからの映像/音声信号を映像信号処理回路5に出力する。
【0036】
映像信号処理回路は、入出力インターフェース4から入力される映像信号をRGB信号に分解して出力するとともに、マイコン7に分解したRGB信号を出力する。
【0037】
赤外線受光変換部6は、後述するリモコン1からの赤外線信号を受光して、同赤外線信号に対応した電気信号に変換する。
【0038】
マイコン7は、赤外線受光変換部6からの電気信号に基づき上記各構成要素を制御するとともに、映像信号処理回路5から入力されたRGB信号を基にカラーホイール機構3bやDMDを制御し映像をスクリーンに投射させる。マイコン7は、リモコン1からの指示を受けて、記録部8に記録された各構成要素を制御するための操作設定プログラムを読み出すとともに、上記操作プログラムに基づいて各構成要素を制御する。
【0039】
また、マイコン7はOSD部7aを有し、リモコン1からの指示に基づいてスクリーンに投射する操作選択画面の映像をOSD部より生成し映像信号処理回路5に出力する。OSD部により生成された操作選択画面の映像は、ユーザがリモコンを介してスクリーンを見ながらプロジェクタ10の操作設定を変更する際に使用される。
【0040】
USB信号変換装置9は、赤外線受光変換部6が変換した電気信号をUSB信号に変換する。USB接続ケーブル9aは、コンピュータ等外部機器のUSB接続端子とUSB信号変換装置9のUSB接続端子部とを接続して、USB信号変換装置9から出力されたUSB信号を上記コンピュータ等に伝送する。
【0041】
(2)リモコンの構成
リモコン1は、映像投射装置2を操作するための入力ボタン1bを操作面に有し、赤外線送信部1aによって各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線に変換して上記赤外線受光変換部6に送信する。また、本発明のプロジェクタ10のリモコン1は、スクリーンに投影されたポインタを操作するために、リモコン1の内部に同リモコン1の傾きを検出する加速度センサを実装することにより、リモコン1の動きの合わせてスクリーンに投射されるポインタを操作する構成とした。上記目的を達成するために本発明の一実施形態であるプロジェクタ10のリモコン1は、プッシュ式のオン/オフボタン14と、軌跡用ボタン15と、Y軸方向加速度センサ11と、X軸方向加速度センサ12と、クリック操作部16とを有する構成である。
【0042】
図1より、オン/オフボタン14は、スクリーン上に表示するポインタの表示の切替を行うためのもので、パルス信号を出力するプッシュ式である。上記オン/オフボタン14により、スクリーンに投射されたポインタの表示/非表示の切替を行う。軌跡用ボタン15は、後述する方法でスクリーンに表示時されたポインタの移動軌跡の表示の切替を行う。
【0043】
X軸方向加速度センサ12とY軸方向加速度センサ11は、リモコン1の傾きを検出する。本発明の一実施形態であるY軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12は、熱の対流によって加速度を検出する熱型加速度センサを使用するが、リモコン1の傾きを検出することができればよいので熱型の加速度センサに限定するものではない。
【0044】
以下に図2と図3を用いて加速度センサ(Y軸方向加速度センサ11、X軸方向加速度センサ12)が傾きを検出する方法を説明する。図2より、リモコン1に実装される加速度センサは概略、図示しない密閉型容器内に気体が満たされており、上記密閉型容器内の略中央に3本のワイヤ20a、20b、20cが張られている。中央のワイヤ20aは外部からの電源にて発熱し密閉容器内の気体の温度を上昇させる。気体の温度が上昇すると気体の密度が低下し、加速度の加わる方向と逆の方向に気体が移動し、やがて密閉型容器の内壁に衝突する。内壁に衝突した気体は内壁に熱を奪われ密度が高くなる。この対流によって密閉型容器内に温度分布が生じるが、この分布の変化は、加速度の大きさや方向によって変化するため、温度分布の変化をワイヤ20b、20cの電気抵抗変化として捕らえることで加速度を検出する。
【0045】
加速度を用いて傾きを検出する方法としては、地球上の物体は常に重力加速度を受けており、重力加速度は物体に対して常に垂直に働くため、図3より、加速度センサの傾きに対する重力加速度の値は、

重力加速度(G)=Sin(傾き角)

と表すことができ、上記式より、傾き角=Sin−1(G)として算出することができる。これにより、加速度センサを垂直に直立させた場合に検出される重力加速度(加速度)が常に1Gとなるよう加速度センサの出力を調整すれば、加速度センサは検出する値に対応した傾きを算出することが可能となる。
【0046】
さらに、傾きの符号の検出として、加速度センサの出力パルスのデューティ比を使用する。図4は、リモコン1の傾き量と出力パルスのデューティ比との関係の一例を表すグラフである。同図より、加速度センサは、リモコン1の傾き量を検出すると、これに応じて、図4に示すように、パルス周期T2(固定)とHレベル期間T1(可変)との比であるデューティ比が、T1/T2となるようなパルス信号を出力する。すなわち、リモコン1の傾き姿勢が水平となっているときにはデューティ比が0.5のパルス信号を出力し、これを基準として、左側に傾いているとき(傾き量が負)にはデューティ比が0.5よりも小さく、右側に傾いているとき(傾き量が正)にはデューティ比が0.5よりも大きくなるようなパルス信号が出力される。
【0047】
図5は本発明のリモコン1の一実施形態である。本発明のリモコン1は同図に示すように、入力ボタン1bが配置された操作面を基準面として、前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、Y軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12によって、前後方向(Y軸)および幅方向(X軸)の直交する2軸方向の傾きを検出する。Y軸方向加速度センサ11は、Y軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記検出した加速度を基にY軸方向の傾きを検出する。また、X軸方向加速度センサ12は、X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記検出した加速度を基にX軸の傾きを検出する。
【0048】
図6はリモコン1を図5のAの位置から見た図であり、図6はこのリモコン1を図5のBの位置から見た図である。図6に示すように、リモコン1の右側を、傾きの基準値(水平位置)から重力の向きへ傾けるとX軸方向加速度センサ12はリモコン1のX軸における傾きを検出し、X軸での傾き量を示すデューティ比が0.5より大きくなる。逆に左側を、傾きの基準値(水平位置)から重力の向きへ傾けるとX軸方向加速度センサ12が出力するパルス信号のデューティ比が0.5より小さくなる。
【0049】
一方、図7に示すように、リモコン1の後側を傾きの基準値から重力の向きへ傾けると、Y軸方向加速度センサはY軸の傾きを検出し、Y軸の傾き量を示すデューティ比が0.5より大きくなる。逆にリモコン1の前側を傾きの基準値から重力の向きへ傾けると、リモコン1の前側は下方向に傾き、デューティ比が0.5より小さくなる。
【0050】
ポインタ演算部(ポインタ演算手段)13は、上記Y軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12が検出した傾きを基にポインタを操作するためのポインタ操作信号を生成する。具体的には、ポインタ演算部13は、オン/オフボタン14を押圧した時点でのY軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12が検出するリモコン1の傾き量を基準角度として記録しておき、その後検出されたリモコン1の傾き量から上記基準角度の差を算出する。上記構成により、ユーザがリモコン1を保持する角度を基準とすることができ、ユーザがリモコン1を保持する位置からの傾き量をポインタの移動量に変換することができる。
【0051】
ポインタ演算部13が算出するポインタ操作信号は、Y軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12が算出する傾き量をポインタの移動量に変換して出力する。ポインタを大きく移動させる場合は、ユーザがポインタを移動させたい距離まで、リモコンを傾けきれない場合がある。そのため、ポインタ演算部はY軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12が出力するパルスのデューティ比を利用してユーザがリモコンを無理に傾けることを防止することができる。
【0052】
例えばリモコン1の右側を、傾きの基準値(水平位置)から重力の向きへ傾けてポインタを右に動かしたい場合、図8のデューティ比の算出より、オン/オフボタン14を押圧した時点でのデューティ比が0.5以上で、2周期目のデューティ比も0.5以上であれは、ポインタ演算部はリモコン1が右端を重力の向きへ傾けていると判断し、デューティ比が0.5以上の信号のみをポインタの移動量に変換する。ポインタ演算部13の上記操作は、ディーティ比が2回連続で0.5を下回るまで続けられる。これにより、ポインタの移動距離が長い場合でもユーザのリモコンを回転する操作や先端を上下に傾ける動きをポインタの移動量に反映させることが可能となる。
【0053】
また、ポインタ演算部13は上記算出されたリモコン1の傾き量に対応した値から傾きを算定するためのテーブルを有しており、上記テーブルにて算出した傾き量に対応した値から傾き角を算定する。図9はポインタ演算部13が有する加速度/傾き対応テーブルの図である。同図より、Y軸方向加速度センサ11とX軸方向加速度センサ12が出力する値に対応した、傾き角がそれぞれ表示されており、ポインタ演算部13は同図を用いることで出力値から傾きを算出することができる。上記テーブルは、出力値から傾きが算出できるものであればよいので、これに限定されるものでなく、表示される値も任意で変更である。ポインタ演算部13は上記加速度/傾き対応テーブルを基にポインタを操作するためのポインタ操作信号を生成して、赤外線送信部1aに出力する。
【0054】
クリック操作部16は、USB接続ケーブル9aを介して、映像投射装置2に接続されたコンピュータ等の外部機器にマウスポインタのクリック操作信号を上記赤外線送信部1aを介して上記コンピュータに送信する。これによりリモコン1のクリック操作部16をクリック操作することでスクリーン上に出力されたオブジェクトの切替を行うことができる。
【0055】
赤外線送信部1aは、ポインタ演算部13が生成したポインタ操作信号やクリック操作部16が生成したクリック操作信号を基に所定の波長の赤外線に変換し、映像投射装置2の赤外線受光変換部6に出力する。
【0056】
(3)映像投射装置の構成
映像投射装置2は、ポインタ演算部13が生成したポインタ操作信号に基づいてポインタ映像を表示するために、ポインタ生成部17と、ポインタ生成部17が生成した映像を入出力インターフェース4からの映像に重畳する映像合成部18とを有する構成である。以下に各部の説明を行う。
【0057】
ポインタ生成部17(ポインタ生成手段)は、ポインタ操作信号に基づいて、スクリーンに投射する一画面単位でのポインタの映像に対応したポインタ映像信号を生成する。ポインタ生成部17はポインタ操作信号からのリモコンのY軸方向とX軸方向の傾きと上記2軸の加速度に基づいて、スクリーンに投射するポインタの移動座標と移動速度を決定する。具体的には、ポインタ生成部17は、ポインタ操作信号より送られた、リモコン1のY軸方向とX軸方向の傾きとスクリーンに投射する一画面単位での映像の座標位置を対応付けており、リモコン1のY軸方向とX軸方向の傾きに対応した座標上にポインタの映像が表示されるようポインタ映像信号を生成する。また、ポインタの移動速度は、ポインタ操作信号のY軸方向の加速度とX軸方向の加速度に対応して、時間当たりのフレーム量を増加させることで移動速度を変化させる。
【0058】
映像合成部18は、上記生成されたポインタ映像信号を、入出力インターフェース4から入力される一画面単位での映像信号に重畳し映像信号処理回路に出力する。このとき、マイコン7は、リモコン1からの指示に基づいて、ポインタ映像信号と入出力インターフェース4から出力された映像を重畳するための同期を取る。
【0059】
映像信号処理回路5は、上記合成された映像信号を受けて、上記映像信号をRGB信号に分解してマイコン7に出力する。マイコン7は分割されたRGB信号を基に、DMD3eやカラーホイール機構3bを制御することで映像をスクリーンに投射する。
【0060】
上記構成により生成されたポインタ映像は、リモコン1の軌跡用ボタン15を押圧することによりスクリーン上でポインタの移動軌跡を表示することが可能である。図10は、マイコン7が実行するポインタの軌跡表示の切替を行うフローチャートである。同図より、リモコン1の軌跡用ボタン15を押圧すると、赤外線送信部1aを介してマイコン7に軌跡指示信号が送信される(ステップS100)。マイコン7は、上記軌跡信号を受けて軌跡用ボタン15が押圧された時点からのフレームごとのポインタ映像信号をマイコン7内のメモリに記録していく(ステップS110)。次に、マイコン7は、映像合成部18にてポインタ映像信号と入出力インターフェース4から入力される映像信号を重畳する際、上記記録されたポインタ映像を入出力インターフェース4からの映像信号に重畳する(ステップS120)。これにより、スクリーンに投射された映像には、ポインタの軌跡が投射されることとなる。マイコン7は、軌跡用ボタン15からのポインタの軌跡表示の解除指示を受けるまで、ポインタ映像信号をメモリに記録し続ける(ステップS130)。
【0061】
また、マイコン7は、上記構成により生成されたポインタ映像を、リモコン1のクリック操作部16がクリック操作を受け付けスクリーンに表示されたオブジェクトが切替られた際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡をスクリーンから消去する。図11は、マイコン7が実行するクリック操作受け付け時におけるポインタ軌跡を消去するフローチャートである。クリック操作部16からのクリック操作信号が赤外線受光変換部6を介してマイコン7に出力されると、マイコン7は、メモリに記録されたポインタ映像信号を消去する(ステップS200、ステップS210)。このため、これ以後映像合成部18にて合成される映像信号は、フレームごとのポインタ映像信号のみを重畳する。プロジェクタ10は上記構成によりポインタの切替消去手段を構成する。
【0062】
また、マイコン7はリモコン1によるポインタの操作設定プログラムを受け付けるリモコン操作変更部(リモコン操作変更手段)19を有し、リモコン1からの操作入力に基づいて記録部8に記録された、スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示し続ける操作設定プログラム(プログラム1)と、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を終点として軌跡の表示が終了する操作設定プログラム(プログラム2)とに切り替える。
【0063】
本発明の一意実施形態であるプログラム1の操作設定プログラムでは、軌跡用ボタン15を押し続ける間、軌跡が表示され続けるため、マイコン7は、図10のフローチャートのステップS100にて軌跡用ボタン15を介して出力される所定の電圧値が所定のしきい値(例えば3ボルト)以上であれば、軌跡指示信号が入力されたと認識し、上記しきい値以下になれば、図10のステップS130の軌跡表示の解除指示と認識する。
【0064】
また、プログラム2の操作設定プログラムでは、軌跡用ボタン15を一回押すと軌跡が表示され、もう一度押すと軌跡の表示が解除されるため、マイコン7は、図10のフローチャートのステップS100にて軌跡用ボタン15からの所定の電圧値が所定のしきい値(例えば3ボルト)を一度でも超えれば、軌跡指示信号が入力されたと認識し、再度軌跡用ボタン15を押すことで上記しきい値をもう一度超えたなら図10のステップS130の軌跡表示の解除指示と認識する。
【0065】
図12は、マイコン7がリモコン操作変更部19により記録部8に記録された操作設定プログラムを変更するフローチャートである。同図より、リモコン1の操作ボタンにて操作選択画面の表示を支持すると、マイコン7は、OSD部7aに操作選択画面を表示するよう指示を出す(ステップS300)。次に、マイコン7は、操作選択画面上でリモコン1からの選択指示を受け付ける(ステップS310)。このとき、OSD部7aが表示する選択画面上にて上記したプログラム1とプログラム2の選択入力を受け付ける。上記した操作設定プログラムの選択を受け付けてマイコン7は、リモコン操作変更部19にリモコン1からの指示に基づいて、記録部8に記録されたプログラム1とプログラム2のどちらを選択するよう指示を出す(ステップS320)。
【0066】
リモコン操作変更部19は、マイコン7からの指示を受けて記録部8に記録された操作設定プログラム(プログラム1、プログラム2)の選択を行い、選択したプログラムを読み込むとともにマイコンに操作設定プログラムの選択を終了した信号を出力する。マイコン7は、リモコン操作変更部19から上記選択を終了した信号を受け取ると(ステップS330)、さらに、OSD部7aに操作選択画面の表示の終了を指示する(ステップS340)。最後にマイコン7は上記選択したプログラムの実行を行う(ステップS350)。
【0067】
上記構成により、マイコン7は、リモコン1からの指示に基づいて記録部8に記録されたプログラムの選択と実行を行う。
【0068】
(4)まとめ
空間中でリモコンを動かすことにより、スクリーンに投射されるポインタを操作するプロジェクタにおいて、上記リモコンは、ポインタの表示の切替を行うオン/オフボタンと、ポインタの移動軌跡を表示する軌跡用ボタンと、同リモコンの前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するY軸方向加速度センサと、上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するX軸方向加速度センサと、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成するポインタ演算手段とを有する。
【0069】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のプロジェクタであって、上記リモコンは、入力ボタンを押したときに各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって送信する赤外線送信部を有し、上記映像投射部は、上記赤外線送信部から発光された赤外線信号を受光して、上記各入力ボタンに対応した電気信号に変換する赤外線受光変換部とを有する構成である。
【0070】
つまり、請求項2に記載のプロジェクタであって、赤外線送信部は、リモコンの各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって送信し、送信されたリモコン信号は、映像投影部の赤外線受光変換部によって上記各入力ボタンに対応した電気信号に変換されるので、汎用化が容易なプロジェクタを提供することができる。
【0071】
また、請求項4の発明は、請求項2または請求項3のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記映像投射部は、上記リモコンの操作設定プログラムを記録した記録手段と、上記リモコンの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録手段に記録されたプログラムを選択するリモコン操作変更手段とを有する構造である。
【0072】
つまり、請求項2または請求項3のいずれかに記載のプロジェクタであって、記録手段は、リモコンの操作設定プログラムを記録しており、リモコン操作変更手段は、リモコンからの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録手段に記録されたプログラムを選択するので、プログラムを組みかえることでさまざまなリモコンの操作を記録させることができる。
【0073】
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のプロジェクタであって、上記オン/オフボタンと軌跡用ボタンとは、プッシュ式であって、上記オン/オフボタンと軌跡用ボタンとを用いた操作入力に基づいて、上記リモコン操作変更手段は上記記録手段に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示する操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を軌跡の表示の終点とする操作設定プログラムとを選択する構成である。
【0074】
つまり、請求項4に記載のプロジェクタであって、プッシュ式のオン/オフボタンと軌跡用ボタンと用いた操作入力に基づいて、上記リモコン操作変更手段は上記記録手段に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示する操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を軌跡の表示の終点とする操作設定プログラムとを選択し、スクリーン上にポインタの軌跡を表示することができるので、ユーザに視覚的なアクセントを与えることができる。
【0075】
また、請求項6の発明は、請求項3〜請求項5のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記映像投射部は、上記赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力するUSB信号変換手段と、コンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換手段のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を伝送するUSB接続ケーブルとを有し、上記リモコンは、コンピュータに接続されたマウスポインタのクリック操作に相応したクリック操作信号を上記映像投射部に接続されたコンピュータに送信するクリック操作部を有する構成である。
【0076】
つまり、請求項3〜請求項5のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記映像投射部のUSB信号変換手段は、赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力し、USB接続ケーブルをコンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換手段のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を伝送する。また、リモコンは、クリック操作部から出力されたクリック操作信号を上記USB接続ケーブルを介して上記映像投射部に接続されたコンピュータに送信する。
【0077】
また、請求項7の発明は、請求項2〜請求項6のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記リモコンのクリック操作部からの指示に基づいてスクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行った際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去する切替消去手段を有する構成である。
【0078】
つまり、請求項2〜請求項6のいずれかに記載のプロジェクタであって、切替操作手段は、上記リモコンのクリック操作部からの指示に基づいてスクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行った際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去するので、ユーザが煩わしい操作をすることなしにポインタの操作を行うことができる。
【0079】
また、請求項8の発明は、請求項4〜請求項7のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサは、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧すると、上記押圧した時点での同リモコンの傾きを基準点として記録し、上記記録された基準点を基に上記リモコンの傾きを検出する構成である。
【0080】
つまり、請求項4〜請求項7のいずれかに記載のプロジェクタであって、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサは、上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での同リモコンの傾きを基準点として記録するので、ユーザが無理な姿勢をせずにリモコン用いてポインタを操作することができる。
【0081】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】プロジェクタのブロック構成図である。
【図2】加速度センサの概略図である。
【図3】加速度センサが検出する加速度と傾きの関係図である。
【図4】加速度センサが出力する波形の図である。
【図5】本発明のリモコンの一実施形態である。
【図6】リモコンのX軸方向の傾きを示す図である。
【図7】リモコンのY軸方向の傾きを示す図である。
【図8】加速度センサが出力する波形の図である。
【図9】ポインタ演算部が有する加速度/傾き対応テーブルの図である。
【図10】マイコンが実行するポインタの軌跡表示の切替を行うフローチャートである。
【図11】マイコンが実行するクリック操作受け付け時におけるポインタ軌跡を消去するフローチャートである。
【図12】マイコンが操作設定プログラムの変更を行うフローチャートである。
【図13】プロジェクタの使用イメージである。
【符号の説明】
【0083】
10…プロジェクタ
11…Y軸方向加速度センサ
12…X軸方向加速度センサ
13…ポインタ演算部
14…オン/オフボタン
15…軌跡用ボタン
16…クリック操作部
17…ポインタ生成部
18…映像合成部
19…リモコン操作変更部
20a、20b、20c…ワイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の筺体と、
同筺体の前方側の側方に配置され、所定の反射鏡にて集光しつつ幅方向に向けて光を射出するランプと、
所定の角度範囲ごとに異なる分光用フィルタを構成する円盤状のカラーホイールを、上記筺体の幅方向と略並行であって上記ランプにて集光された光が上記分光用フィルタを透過するように配置し、同カラーホイールを所定のタイミングに沿って連続的に回転させるカラーホイール機構と、
上記筺体の幅方向に配向しつつ、同カラーホイール機構を通過した光を略平行な光に変換するライトパイプと、
上記筺体の前方側であって上記ランプとは反対の側方に配置され、上記ライトパイプから射出される平行光を後方側上方であって幅方向には反対側に反射させるミラーと、
同ミラーにて反射された平行光が照射される位置であって、複数のマイクロミラーを所定の配列となるように配置し、RGB信号に基づいて上記各マイクロミラーを時分割駆動させることで所定の映像を形成しつつ、上記筺体の前方側に向けてする反射させるDMDと、
上記筺体の前方に向けた光軸を有し、上記DMDの反射光が入射されて前方配置されたスクリーンに映像を投射する投射レンズと、
外部機器からの映像/音声信号の入出力を行う入出力インターフェースと、
上記入出力インターフェースから入力される映像信号をRGB信号に分解して出力する映像信号処理回路と、
赤外線信号を受光して、同赤外線信号に対応した電気信号に変換する赤外線受光変換部と、
上記赤外線受光変換部からの電気信号に基づき上記各構成要素を制御するマイコンと、 上記マイコンが、上記各構成要素を制御するための操作設定プログラムを記録する記録部と、
上記赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力するUSB信号変換装置と、
コンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換装置のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を上記コンピュータに伝送するUSB接続ケーブルとを有する映像投射装置と、
入力ボタンを押したときに各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって上記赤外線受光変換部に送信する赤外線送信部とを有し、上記赤外線送信部を介して上記映像投射装置を操作するリモコンとで構成されるプロジェクタにおいて、
上記リモコンは、
上記スクリーン上に表示するポインタの表示の切替を行うプッシュ式のオン/オフボタンと、
上記オン/オフボタンによって上記スクリーンに表示されたポインタの移動軌跡の表示の切替を行う軌跡用ボタンと、
上記入力ボタンが配置された操作面を基準面として、前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、
上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するY軸方向加速度センサと、
上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するX軸方向加速度センサと、
上記リモコンのオン/オフボタンを押圧した時点での傾きを基準角度として、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成し、上記赤外線送信部を介して出力するポインタ演算部と、スクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行うマウスポインタのクリック操作に相応したクリック操作信号を上記赤外線送信部を介して上記USB接続ケーブルを用いて接続されたコンピュータに送信するクリック操作部とを有し、
上記映像投射装置は、
上記ポインタ演算部が生成したポインタ操作信号に基づいて、上記リモコンの操作面に対して同リモコンの先端を上記Y軸方向に傾けるよう移動させた場合は上記ポインタを上下に動かし、上記操作面に対して同リモコンの先端をX軸方向に傾けた場合は、上記ポインタを左右に動かすポインタ映像信号を生成するポインタ生成部と、
上記ポインタ映像信号を上記入出力インターフェースから入力される映像信号に重畳し上記映像信号処理回路に出力する映像合成部とを有し、
上記マイコンは、
上記リモコンのクリック操作部がクリック操作を受け付けスクリーンに表示された映像が切替られた際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去し、
上記リモコンからの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録部に記録された、上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示し続ける操作設定プログラムと、上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を終点として軌跡の表示が終了する操作設定プログラムとを選択するリモコン操作変更部を有することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項2】
映像をスクリーンに投射する映像投射部と、
上記映像投射部を遠隔操作するとともに、空間中で本体を動かすことにより、上記映像投射部にて映像が投射されるスクリーン上に表示されているポインタを同スクリーン上で操作するリモコンとを有するプロジェクタにおいて、
上記リモコンは、
上記スクリーン上に表示された上記ポインタの表示の切替を行うオン/オフボタンと、 上記スクリーン上に表示されたポインタの移動軌跡を表示する軌跡用ボタンと、
同リモコンの前後方向をY軸、幅方向をX軸とし、
上記Y軸に対して略平行方向の加速度を検出するとともに、同リモコンのY軸方向の傾きを検出するY軸方向加速度センサと、
上記X軸に対して平行方向の加速度を検出するとともに、上記X軸方向の傾きを検出するX軸方向加速度センサと、
上記リモコンのオンオ/フボタンを押圧した時点での傾きを基準角度として、上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサからの傾き量を基に、上記ポインタを動かすためのポインタ操作信号を生成し、上記赤外線送信部を介して出力するポインタ演算手段とを有し、
上記映像投射部は、
上記ポインタ演算手段が生成したポインタ操作信号に基づいて上記リモコンの操作面に対して垂直に移動させた場合は上記ポインタが上下に移動し、X軸方向に傾けた場合は、上記ポインタが左右に移動するポインタ映像信号を生成するポインタ生成手段を有することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項3】
上記リモコンは、入力ボタンを押したときに各入力ボタンに相応したリモコン信号を赤外線によって送信する赤外線送信部を有し、
上記映像投射部は、上記赤外線送信部から発光された赤外線信号を受光して、上記各入力ボタンに対応した電気信号に変換する赤外線受光変換部とを有することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
【請求項4】
上記映像投射部は、
上記リモコンの操作設定プログラムを記録した記録手段と、
上記リモコンの操作設定プログラムの変更入力を受け付け、入力された上記変更入力に基づいて上記記録手段に記録されたプログラムを選択するリモコン操作変更手段とを有することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のプロジェクタ。
【請求項5】
上記オン/オフボタンと軌跡用ボタンとは、プッシュ式であって、
上記オン/オフボタンと軌跡用ボタンとを用いた操作入力に基づいて、上記リモコン操作変更手段は上記記録手段に記録された、
上記スクリーンに表示されるポインタの移動軌跡を、上記軌跡用ボタンを押し続けると軌跡を表示する操作設定プログラムと、
上記軌跡用ボタンを一度押すと軌跡が表示され続け、もう一度押すとその場所を軌跡の表示の終点とする操作設定プログラムとを選択することを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ。
【請求項6】
上記映像投射部は、上記赤外線受光変換部が変換した電気信号をUSB信号に変換して出力するUSB信号変換手段と、
コンピュータのUSB接続端子と上記USB信号変換手段のUSB接続端子部とを接続してUSB信号を伝送するUSB接続ケーブルとを有し、
上記リモコンは、コンピュータに接続されたマウスポインタのクリック操作に相応したクリック操作信号を上記映像投射部に接続されたコンピュータに送信するクリック操作部を有することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載のプロジェクタ。
【請求項7】
上記リモコンのクリック操作部からの指示に基づいてスクリーン上に表示されるオブジェクトの切替を行った際、同スクリーンに表示されたポインタの軌跡を画面上から消去する切替消去手段を有することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載のプロジェクタ。
【請求項8】
上記Y軸方向加速度センサとX軸方向加速度センサは、
上記リモコンのオン/オフボタンを押圧すると、上記押圧した時点での同リモコンの傾きを基準点として記録し、上記記録された基準点を基に上記リモコンの傾きを検出することを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載のプロジェクタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2007−248710(P2007−248710A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70745(P2006−70745)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】