説明

ヘテロアリール置換チアゾール

本発明は、式IおよびIIのヘテロアリール置換チアゾール化合物およびその薬学的に許容される塩を提供する。変数AおよびRからRは、本明細書中に定義されている。本発明は、式IおよびIIの化合物および塩を調製するための方法も含む。本発明は、ヘテロアリール置換チアゾール化合物を含む医薬品組成物、およびヘテロアリール置換チアゾール化合物を使用するための方法も含み、方法は、C型肝炎ウイルスの治療において該化合物を使用するための方法を含む。


(式I)


(式II)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2007年5月22日出願の米国特許仮出願第60/939,424号明細書による優先権を主張する。該仮出願は参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ヘテロアリール置換チアゾール化合物を提供する。本発明は、そのような化合物を調製するための方法も含む。本発明は、ヘテロアリール置換チアゾール化合物を含む医薬品組成物、およびそのような化合物を用いるための方法をさらに含む。方法は、該化合物を用いてC型肝炎感染症を治療するための方法を含む。
【背景技術】
【0003】
世界の人口の推定3%がC型肝炎ウイルスに感染している。HCVに曝露された人々のうち80%が慢性感染し、少なくとも30%が肝硬変を発症し、1〜4%が肝細胞癌を発症する。C型肝炎ウイルス(HCV)は、米国における慢性肝疾患の最も有力な原因の1つであり、報告によれば急性ウイルス性肝炎の約15パーセント、慢性肝炎の60から70パーセント、および肝硬変、末期肝疾患および肝臓癌の最大50パーセントの原因となっている。慢性HCV感染症は、米国、オーストラリア、および欧州のほとんどにおいて、肝臓移植の最も普通の原因である。C型肝炎は、米国において毎年、推定10,000から12,000人の死の原因となる。HCV感染症の急性期は通常緩やかな症状を伴うが、いくつかの証拠によると感染した人々の約15%から20%しかHCVを駆逐しないと示唆される。
【0004】
HCVは、約9.6kbのプラス鎖のゲノムを含む、エンベロープ形一本鎖RNAウイルスである。HCVは、フラビウイルス科のヘパシウイルス属の1員として分類される。GT−1〜GT−4の少なくとも4株のHCVがキャラクタリゼーションされている。
【0005】
HCVライフサイクルは、宿主細胞への進入、HCVゲノムの翻訳、ポリタンパク質プロセッシング、およびレプリカーゼ複合体集合、RNA複製、ビリオン集合および放出を含む。HCV RNAゲノムの翻訳は、少なくとも2つの細胞プロテアーゼおよび2つのウイルスプロテアーゼによって処理される3000アミノ酸長を超えるポリタンパク質を生み出す。HCVポリタンパク質は、
NH−C−E1−E2−p7−NS2−NS3−NS4A−NS4B−NS5A−NS5B−COOH
である。
【0006】
細胞シグナルペプチダーゼおよびシグナルペプチドペプチダーゼが非構造タンパク質(NS2−NS3−NS4A−NS4B−NS5A−NS5B)からのポリタンパク質のN末端第3基(C−E1−E2−p7)の切断を司ると報告されている。NS2−NS3プロテアーゼは、NS2−NS3部位における第1のcis切断を媒介する。次に、NS3−NS4AプロテアーゼがNS3−NS4A接合における第2のcis切断を媒介する。次に、NS3−NS4A複合体が3つの下流部位で切断して、残る非構造タンパク質を切り離す。活性HCVレプリカーゼ複合体を形成させるために、ポリタンパク質の正確なプロセッシングが必須であるとされている。
【0007】
ポリタンパク質が切断されると、少なくともNS3−NS5B非構造タンパク質を含むレプリカーゼ複合体が集合する。レプリカーゼ複合体は細胞質であり、膜結合性である。レプリカーゼ複合体中の主要酵素活性は、NS3におけるセリンプロテアーゼ活性およびNTPアーゼヘリカーゼ活性と、NS5BのRNA依存性RNAポリメラーゼ活性とを含む。RNA複製プロセスにおいて、ゲノムRNAの相補マイナス鎖コピーが作り出される。マイナス鎖コピーはテンプレートとして用いられて別のプラス鎖ゲノムRNAを合成し、これらのプラス鎖ゲノムRNAは、翻訳、複製、パッケージングまたはそれらの任意の組み合わせに参加して子孫ウイルスを作り出すことができる。HCV複製機序の一部として機能性レプリカーゼ複合体の集合が記載されている。2005年4月11日出願の米国特許仮出願第60/669,872号「医薬組成物およびHCV複製を阻害する方法」がレプリカーゼ複合体の構築に関するその開示に関して参照によってその全体として本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、C型肝炎感染症の現行の治療法は、リバビリンと組み合わされたペグ(peg)化インターフェロン(IFN)などのインターフェロンの投与を含む。持続形ウイルス応答(SVR)によって測定される現行の治療法の成功は、患者が感染しているHCVの株、および患者の治療計画への遵守次第である。HCVのGT−1株に感染している患者の50%しか持続形ウイルス学的応答を示さない。慢性HCVの治療のためにACH−806、VX−950およびNM283(NM107のプロドラッグ)などの直接作用形抗ウイルス剤が臨床開発段階にある。特定のHCV株の場合の治療のための有効な治療法の欠如、およびHCVの高い変異率によって、新しい治療法が求められている。本発明は、この求めを満たし、別の利点を提供する。これらの利点が本明細書に記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
C型肝炎感染症を治療および予防するために有用な化合物、そのような化合物の医薬品組成物、および使用のための方法が本明細書に提供される。
【0010】
一態様では、本発明は、式IおよびIIの化合物、および薬学的に許容されるそれらの塩を含む。
【化1】


(式I)
【化2】


(式II)
【0011】
式IおよびIIにおいて、変数A、R、R、R、RおよびRは、下記に示される定義を有する。
【0012】
Aは、式
【化3】


の単環基または2環基である。Qは、O、S、N、CHであるかまたは存在せず、XはNまたはCHであり、YはNまたはCHであり、XおよびYの両方がNであることはない。
【0013】
Rは、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ、および
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されているC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸モノ−およびジ−C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基を表す。
【0014】
あるいは、隣り合う原子と共有結合しているいずれか2つのR基が一緒になって、N、OおよびSから独立に選ばれた1または2の別のヘテロ原子を含む5員複素環基を形成することがあり、該5員複素環基は、任意選択として置換されている。
【0015】
は、存在しないか、酸素またはC〜Cアルキルである。
【0016】
あるいは、RとRとが、一緒になって、N、OおよびSから独立に選ばれた1または2の別のヘテロ原子を含む5員複素環基を形成することがあり、該5員複素環基は、RおよびRが隣り合う炭素原子と結合しているとき、任意選択として置換されている。
【0017】
は、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ、
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されているC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基である。
【0018】
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、(モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ)C〜Cアルキルである。
【0019】
は、水素、アミノであるか、またはRは、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、あるいはC〜Cアルケニルアミノであり、それらのアルキル鎖またはアルケニル鎖はそれぞれ0または1から4の酸素原子を含み、それぞれ0または1以上のアミノ、ヒドロキシル、−COOH、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルカルボキサミド、およびC〜Cアルキルエステルで置換されている。
【0020】
およびRは、LおよびMであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMである。または、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイル、モノ−またはジC〜C20アルキルアミノであり、各カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、アルカノイル鎖またはアルキルアミノ鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されていてよい。
【0021】
あるいは、Mは、それぞれN、OおよびSから選ばれた0、1または2のヘテロ原子を含み、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシで置換されている単環または2環のカルボシクロオキシ、5員または6員のヘテロアリールオキシである。
【0022】
あるいは、RとRとは、一緒になって、5員または6員の炭素環または複素環の環を形成する。環は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている。
【0023】
は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基である。
【0024】
本発明は、本発明の化合物またはその塩を含む医薬品組成物を含み、少なくとも1つの薬学的に許容されるキャリヤを含む。本発明は、本発明の化合物を含み、少なくとも1つの別の活性薬剤を含む医薬品組成物を含む。本発明は、包装された医薬品組成物を含む。包装された医薬品組成物は、容器中の本発明の化合物を含み、組成物を用いてC型肝炎ウイルスに感染しているかまたはC型肝炎ウイルスに感染しやすい患者を治療するための説明書をさらに含む。
【0025】
別の態様では、本発明は、C型肝炎感染症を治療するかまたは予防するための方法を提供する。この方法は、そのような治療または予防を必要とする患者に本発明の化合物または塩の有効な量を提供することを含む。
【0026】
HCVに感染している患者に、HCVレプリコン複製をインビトロ阻害するのに十分な濃度の本発明の化合物または塩を投与することを含む、HCV複製をインビボ阻害する方法も本発明に含まれる。
【0027】
以下の詳細な記載、実施例および請求項を参照することによって、本発明のこれらの態様および他の態様がさらに明快に理解される。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<専門用語>
本発明を詳細に示す前に、本明細書中で用いられる特定の用語の定義を提供すると有用なことがある。本発明の化合物は、標準的な命名法を用いて記載される。特に定義されない限り、本明細書中で用いられるすべての技術用語および学術用語は、本発明が属する分野における当業者によって普通に理解されているのと同じ意味を有する。
【0029】
式IおよびIIは、そのすべての下位式を含む。例えば、式Iは、式IIIからVの化合物および薬学的に許容されるそれらの化合物の塩、プロドラッグおよび他の誘導体、水和物および多形を含む。
【0030】
用語「a」、「an」は、量の限定を意味するのではなく、参照されている項目の少なくとも1つの存在を意味する。用語「または」は、「および/または」を意味する。用語「を含む」、「を有する」、「を備える」、「を含有する」は、非限定用語(すなわち、「を含むがそれらに限定されない」)として解釈される。値の範囲の説明は、本明細書においては特に明記されない限り、該範囲内に属するそれぞれの個別の値を指す手短な方法として機能することしか目的とせず、それぞれの個別の値は、本明細書中で個別に説明されたかのように本明細書中に組み込まれる。すべての範囲の端点は、該範囲内に含まれ、独立に組み合わされ得る。本明細書に記載されているすべての方法は、本明細書に特に明記されていない限り、または状況によって矛盾しない限り、適当な順序で実行されてよい。ありとあらゆる例または例示語(例えば「などの」)の使用は、本発明をより良好に例示することしか意図せず、特に明記しない限り、本発明の範囲に関して限定を及ぼさない。本明細書中の言語は、本明細書中で用いられる本発明の実施にとってなんらかの非請求要素が必須であることを示すと解釈されるべきでない。特に明記されない限り、本明細書中で用いられている技術用語および学術用語は、本発明が属する分野における当業者によって普通に理解されているのと同じ意味を有する。
【0031】
「活性薬剤」は、単独でまたは別の化合物、要素または混合物と組み合わされて患者に投与されたとき、直接または間接に、患者に対して生理的効果を及ぼす化合物(本発明の化合物を含む)、要素または混合物を意味する。間接的な生理効果は、代謝物またはその他の間接的な機序によって起こってよい。活性薬剤が化合物であれば、その遊離化合物の塩、溶媒和物(水和物を含む)、化合物の結晶形、非晶質形、および任意の多形が含まれる。化合物は、立体中心、立体軸および類似物、例えば不斉炭素原子などの1つ以上の不斉要素を含んでよく、化合物は、種々の立体異性形として存在し得る。例えば、これらの化合物は、ラセミ化合物または光学活性形であってよい。2つ以上の不斉要素を有する化合物の場合、これらの化合物は、さらにジアステレオマの混合物であってよい。不斉中心を有する化合物の場合、純粋な形のすべての光学異性体およびそれらの混合物が包含される。さらに、炭素−炭素二重結合を有する化合物は、化合物のすべての異性体形についてZ−およびE−形として存在してよい。これらの状況において、単一のエナンチオマすなわち光学活性形が不斉合成、光学的に純粋な前駆体からの合成によって、またはラセミ化合物の分割によって得られてよい。ラセミ化合物の分割は、例えば、分割剤存在下の結晶化、または例えばキラルHPLCカラムを用いるクロマトグラフィなどの通常の方法によっても実現され得る。すべての形が、それらを得るために用いられる方法に関らず、本明細書に包含される。
【0032】
活性薬剤のすべての形(例えば、溶媒和物、光学異性体、エナンチオマ形、多形、遊離化合物および塩)が、単独でまたは組み合わされて使用されてよい。
【0033】
状況によっては、本発明の化合物は、キラル中心、立体軸および類似要素、例えば不斉炭素原子を含む、立体中心などの1つ以上の不斉要素を含んでよく、化合物は種々の立体異性形として存在することができる。例えば、これらの化合物は、ラセミ化合物または光学活性形であってよい。2つ以上の不斉要素を有する化合物の場合、さらに、これらの化合物はジアステレオマの混合物であってよい。不斉中心を有する化合物の場合、すべての光学異性体およびそれらの混合物が含まれると理解されるべきである。さらに、炭素−炭素二重結合を有する化合物は、本発明に含まれている化合物のすべての異性体形について、Z−形およびE−形として存在してよい。式IおよびIIは、式IおよびIIの化合物のすべてのキラル形、立体異性体、ジアステレオマおよびエナンチオマを含む。
【0034】
用語「キラル」は、重ね合わせることができないという鏡像パートナーの性質を有する分子を指す。
【0035】
「立体異性体」は、同一の化学構造を有するが、空間中の原子または基の配置が異なっている化合物である。
【0036】
「ジアステレオマ」は、2つ以上のキラリティ中心を有し、分子同士が互いの鏡像でない立体異性体である。ジアステレオマは、異なる物理的性質、例えば融点、沸点、スペクトル特性および反応性を有する。ジアステレオマの混合物は、電気泳動法、分割剤存在下の結晶化、または例えばキラルHPLCカラムを用いるクロマトグラフィなどの高分解能分析手順下で分離することがある。
【0037】
「エナンチオマ」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を指す。50:50のエナンチオマ混合物は、ラセミ混合物またはラセミ化合物と呼ばれ、化学反応またはプロセスにおいて立体選択も立体特異性もなかった場合に存在することがある。
【0038】
本明細書中で用いられる立体化学の定義および規約は、全体として、エス・ピー・パーカー(S.P.Parker)編、McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New Yorkおよびエリール(Eliel,E.)およびウィレン(Wilen,S.)、Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley & Sons,Inc.,New Yorkに従う。多くの有機化合物が光学活性形として存在する。すなわち、それらは偏光面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を記述する際に接頭語DおよびL、またはRおよびSが用いられてキラル中心(単数または複数)の周りの分子の絶対配座を示す。接頭語dおよびl、または(+)および(−)が使用されて化合物による面偏光の回転の符号を示す。(−)またはlは化合物が左旋性であることを意味する。接頭語(+)またはdを有する化合物は右旋性である。
【0039】
「ラセミ混合物」または「ラセミ化合物」は、2つのエナンチオマ化学種の等モル(すなわち50:50)混合物であり、光学活性がない。化学反応またはプロセスにおいて立体選択性も立体特異性もなかった場合にラセミ混合物が存在することがある。
【0040】
化合物がさまざまな互変異性形として存在する場合、本発明は、特定の互変異性体のいずれにも限定されず、すべての互変異性形を含む。
【0041】
本発明は、化合物中に存在する原子のすべての可能な同位元素を有する本発明の化合物を含む。同位元素は、同じ原子番号を有するが異なる質量数を有する原子を含む。限定はせずに一般的な例として、水素の同位元素は、三重水素および重水素を含み、炭素の同位元素は11C、13Cおよび14Cを含む。
【0042】
変数、例えばA、R、R、R、RおよびRを含む一般式を用いる特定の化合物が本明細書に記載される。特に明記しない限り、本発明内のそれぞれの変数は、他の変数と独立に定義される。従って、基が例えば0〜2のRで置換されていると言われる場合、前記の基は、最大2つのR基で置換されていてよく、Rは存在するたびに独立にRの定義から選ばれる。置換基および/または変数の組み合わせもそのような組み合わせの結果が安定な化合物となる場合にしか許されない。
【0043】
本明細書中で用いられる用語「置換されている」は、指定された原子または基のいずれか1つ以上の水素が、指定された原子の正常な原子価を超えないという前提で、示された群からの選択物によって置換されていることを意味する。置換基がオキソ(すなわち=O)であるときにはその原子上の2つの水素が置換されている。芳香族部分がオキソ基によって置換されるとき、芳香環は、対応する部分不飽和環によって置き換えられる。例えば、オキソによって置換されているピリジル基は、ピリドンである。そのような組み合わせが結果として安定な化合物または有用な合成中間体となる場合にだけ置換基や変数の組み合わせが許される。安定な化合物または安定な構造とは、反応混合物からの単離やその後の効果的な治療薬剤への製剤時に維持されるのに十分強い化合物を意味するものとする。
【0044】
2つの文字または記号の間ではないダッシュ(「−」)は、置換基にとっての連結点を示す。例えば、−(CH)C〜Cシクロアルキルは、メチレン(CH)基の炭素を介して連結される。
【0045】
「アルキル」は、指定された数の炭素原子、一般に1から約12の炭素原子を有する分岐および直鎖両形の飽和脂肪族炭化水素基を含む。本明細書中で用いられる用語C〜Cアルキルは、1から約6の炭素原子を有するアルキル基を示す。本明細書中でC〜Cアルキルが別の基とともに用いられる、例えば、(フェニル)C〜Cアルキルのとき、指定の基、この場合フェニルは、共有単結合によって直接結合している(C)か、または指定された数の炭素原子、この場合1から約4の炭素原子を有するアルキル鎖によって連結される。アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、3−メチルブチル、t−ブチル、n−ペンチルおよびsec−ペンチルを含むがそれらに限定されない。
【0046】
「アルカノイル」は、ケト(−(C=O)−)橋かけを介して連結される上記定義のアルキル基である。アルカノイル基は、指定数の炭素原子を有し、ケト基の炭素は数えられる炭素原子に含まれる。例えば、Cアルカノイル基は、式CH(C=O)−を有するアセチル基である。
【0047】
「アルケニル」は、1つ以上の不飽和炭素−炭素結合を含む直鎖および分岐の炭化水素鎖を意味し、炭素−炭素不飽和結合は鎖上の任意の安定な点に存在してよい。通常、本明細書に記載されているアルケニル基は、2から約12の炭素原子を有する。好ましいアルケニル基は、2から約8の炭素原子を有するアルケニル基である低級アルケニル基、例えばC〜C、C〜CおよびC〜Cアルケニル基である。アルケニル基の例は、エテニル基、プロペニル基およびブテニル基を含む。
【0048】
「アルコキシ」は、酸素橋かけを介して連結される、指定された数の炭素原子を有する上記定義のアルキル基を意味する。アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、3−ヘキソキシおよび3−メチルペントキシを含むがそれらに限定されない。
【0049】
「モノ−および/またはジ−アルキルアミノ」は、アルキル基が上記で定義されたとおりであり、指定された数の炭素原子を有する2級または3級のアルキルアミノ基を示す。アルキルアミノ基の連結点は窒素上である。アルキル基は独立に選ばれる。モノ−およびジ−アルキルアミノ基の例は、エチルアミノ、ジメチルアミノ、およびメチル−プロピル−アミノを含む。「モノおよび/またはジアルキルアミノアルキル」基は、指定された数の炭素原子を有するアルキル結合基を介して連結されているモノ−および/またはジ−アルキルアミノ基、例えばジ−メチルアミノエチル基である。3級アミノ置換基は、基RおよびR’がともに単一の窒素原子に連結していることを示すN−R−N−R’形の命名法によって指定されてよい。
【0050】
「アルキルエステル」は、エステル結合基を介して連結されている上記定義のアルキル基を示す。エステル結合基は、どちらの向きであってもよい。例えば式−O(C=O)アルキルの基であっても式−(C=O)Oアルキルの基であってもよい。
【0051】
「リン酸アルキル」は、独立に選ばれたアルキル基でモノ−またはジ−置換されているリン酸エステル結合基を示す。リン酸モノアルキル置換基は、式アルキル−HPO−を有し、リン酸ジ−アルキルは、式アルキルアルキルPO−および構造式
【化4】


を有する。アルキル基は、上記で定義されているとおりである。
【0052】
「アリール」は、芳香環または環の中に炭素しか含まない芳香族基を意味する。典型的なアリール基は、1から3の孤立環、縮合環または側鎖環と6から約18の環原子とを含み、環の構成原子としてヘテロ原子を含まない。指定されているとき、そのようなアリール基は炭素、非炭素原子または基によってさらに置換されていてよい。そのような置換は、任意選択としてN、OおよびSから独立に選ばれる1または2のヘテロ原子を含む5員から7員の飽和環基への縮合を含み、例えば、3,4−メチレンジオキシ−フェニル基を形成してよい。例えば、アリール基は、フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルを含むナフチル、およびビフェニルを含む。
【0053】
「モノ−および/またはジ−アルキルカルボキサミド」は、式(アルキル)−NH−(C=O)−および(アルキル)(アルキル)−N−(C=O)−の基を示す。アルキル基およびアルキル基は、指定数の炭素原子を有する、独立に選ばれた上記定義のアルキル基である。モノおよび/またはジ−アルキルカルボキサミドは、式−NH(C=O)(アルキル)および−N(アルキル)(C=O)(アルキル)のカルボキサミド基の基も指す。連結点は窒素原子であり、アルキル基およびアルキル基は、指定数の炭素原子を有する、独立に選ばれた上記定義のアルキル基である。
【0054】
「アルキルスルホニル」は、アルキル−(SO)−を意味する。アルキル基は、定義された数の炭素原子を有する上記定義のアルキル基である。例となるアルキルスルホニル基は、メチルスルホニルである。
【0055】
本明細書で用いられる「カルボヒドリル」は、分岐および直鎖両形の炭化水素基を含む。炭化水素基は、飽和または不飽和であり、指定された数の炭素原子を有する。カルボヒドリル基の例は、メチルまたは5−ブチルなどのC〜Cアルキル、ヘキシニルなどのC〜Cアルキニル、および1−プロペニルなどのC〜Cアルケニルを含む。
【0056】
「カルボヒドリルオキシ」は、酸素橋かけを介して連結された上記定義のカルボヒドリル基を示す。
【0057】
「シクロアルキル」は、指定された数の炭素原子、通常3から約8の環炭素原子、または3から約7の炭素原子を有する飽和炭化水素環基を示す。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルならびにノルボルニルまたはアダマンチルなどの橋かけまたはかご形飽和環基を含む。
【0058】
「単環または2環のカルボシクロオキシ」は、炭素単環基、または2つの縮合した炭素環を有する炭素2環基を含む基であり、炭素単環または炭素2環基は酸素結合基を介して連結されている。単環または2環の炭素環基の環(単数または複数)は、飽和形(シクロアルキル)、部分飽和形、または芳香族であってよい。通常、炭素環は、3から8の環構成原子を含むかまたは、実施態様によっては5から7の環構成原子である。
【0059】
「単環または2環のヘテロアリール」は、安定な5員から7員の単環、または少なくとも1つの芳香環を含む7員から10員の2環の複素環を示す。これらの複素環は、N、OおよびSから選ばれた1から4、または好ましくは1から3のヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素である。ヘテロアリール基中のS原子およびO原子の総数が1を超えるとき、これらのヘテロ原子は互いに隣り合わない。ヘテロアリール基中のS原子およびO原子の総数が2を超えないことが好ましい。ヘテロアリール基中のS原子およびO原子の総数が1を超えないことが特に好ましい。任意選択として、ヘテロアリール基中の窒素原子は4級化されていてよい。指定されているとき、そのようなヘテロアリール基は、炭素または非炭素原子または基によってさらに置換されていてよい。そのような置換は、任意選択としてN、OおよびSから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員から7員の飽和環基への縮合を含み、例えば[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジル基を形成してよい。ヘテロアリール基の例は、ピリジル、インドリル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、チエニル、イソインドリルおよび5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルを含むがそれらに限定されない。
【0060】
「ヘテロアリールオキシ」は、酸素橋かけを介して連結されている上記定義のヘテロアリール基である。
【0061】
「ヘテロシクロアルキル」は、N、OおよびSから選ばれた1から約3のヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素である飽和環基を意味する。ヘテロシクロアルキル基は、3から約8の環原子を有し、より典型的には5から7の環原子を有する。ヘテロシクロアルキル基の例は、モルホリニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基およびピロリジニル基を含む。任意選択として、ヘテロシクロアルキル基中の窒素は4級化されてよい。
【0062】
「ハロアルキル」は、指定された数の炭素原子を有し、1以上のハロゲン原子、一般に最大許容数までのハロゲン原子で置換されている分岐および直鎖両形のアルキル基を示す。ハロアルキルの例は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2−フルオロエチルおよびペンタフルオロエチルを含むがそれらに限定されない。
【0063】
「ハロアルコキシ」は、酸素橋かけ(アルコールラジカルの酸素)を介して連結されている上記定義のハロアルキル基を示す。
【0064】
本明細書中で用いられる「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを指す。
【0065】
本明細書中では「スルホニル」が用いられて−SO−結合基を示す。
【0066】
「医薬品組成物」は、本発明の化合物または塩などの少なくとも1つの活性薬剤、およびキャリヤ、賦形剤または希釈剤などの少なくとも1つの他の物質を含む組成物である。医薬品組成物は、ヒト用またはヒト以外用の薬物に関する米国FDAのGMP(良き製造実施法(Good manufacturing practice))を満たす。
【0067】
「薬学的に許容される塩」は、親化合物の無機および有機、非毒性、酸または塩基付加塩を作ることによって親化合物が改変されている、本開示化合物の誘導体を含む。本化合物の塩は、塩基部分または酸部分を含む親化合物から通常の化学的な方法によって合成することができる。一般に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸形を化学量論量の適切な塩基(Na、Ca、MgまたはKの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩または類似物など)と反応させるか、またはこれらの化合物の遊離塩基形を化学量論量の適切な酸と反応させることによって、調製することができる。普通、そのような反応は、水中、有機溶媒中またはこれらの2つの混合物中で実行される。一般に、実施可能な場合には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水媒質が好ましい。本化合物の塩は、化合物および化合物塩の溶媒和物をさらに含む。
【0068】
薬学的に許容される塩の例は、アミンなどの塩基残基の鉱物酸塩または有機酸塩;カルボン酸などの酸残基のアルカリ塩または有機塩;および類似物を含むがそれらに限定されない。薬学的に許容される塩は、例えば、非毒性の無機酸または有機酸から形成される親化合物の通常の非毒性塩および第4アンモニウム塩を含む。例えば、通常の非毒性の酸塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸および類似酸などの無機酸から導かれる塩;および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、メシル酸、エシル酸、ベシル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、HOOC−(CH−COOH、式中nは0〜4、および類似物などの有機酸から調製される塩を含む。例えば、レミントンの(Remington’s)Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,p.1418(1985)に別の適当な塩のリストが見いだされ得る。
【0069】
本発明の医薬品組成物に適用される用語「キャリヤ」は、活性化合物がともに投与される希釈剤、賦形剤またはビヒクルを指す。
【0070】
「薬学的に許容される賦形剤」は、一般に安全、非毒性であり、生物学的にもその他の面でも望ましくないことがない、医薬品組成物を調製する際に有用な賦形剤を意味し、獣医学的使用ならびにヒトの薬学的使用に許容される賦形剤を含む。本出願中で用いられる「薬学的に許容される賦形剤」は、1つおよび2つ以上のそのような賦形剤を含む。
【0071】
「患者」は、医療を必要とするヒト、またはヒト以外の動物である。医療は、疾患または障害などの既存の状態の治療、予防治療または防衛治療、または診断治療を含んでよい。実施態様によって、患者は、ヒトの患者である。
【0072】
「プロドラッグ」は、哺乳類被験者に投与されるとき、例えばプロドラッグの代謝プロセスによって、本発明の化合物となる任意の化合物を意味する。プロドラッグの例は、本発明の化合物中の官能基(アルコール基またはアミン基など)の酢酸エステル、ギ酸エステルおよび安息香酸エステルおよび類似物を含むがそれらに限定されない。
【0073】
「提供すること」は、与えること、投与すること、販売すること、流通させること、移動させること(利益があってもなくても)、製造すること、製剤化すること、または小分けすることを意味する。
【0074】
「本発明の化合物を少なくとも1つの別の活性薬剤とともに提供すること」は、本発明の化合物および別の活性薬剤(単数または複数)が、単一の投薬形態で同時に提供されるか、別の投薬形態で同時に提供されるか、または本発明の化合物および少なくとも1つの別の活性薬剤の両方が患者の血流中に在る時間の範囲内の時間間隔の投与のための別個の投与形態で提供されることを意味する。本発明の化合物および別の活性薬剤は、同じ医療作業者によって患者に処方される必要はない。別の活性薬剤または薬剤は、処方を必要としない。本発明の化合物または少なくとも1つの別の活性薬剤の投与は、任意の適切な経路、例えば、経口錠剤、経口カプセル、経口液体、吸入、注射、坐薬または局所接触によって行われてよい。
【0075】
本明細書中で用いられる「治療」は、(a)疾患にかかりやすいが、疾患を有するとはまだ診断されていない患者(例えば、原発性疾患と関連しているかまたは原発性疾患によって引き起こされることがある疾患(慢性HCV感染症の状況の結果として起こることがある肝臓線維症の場合のように)を含む)において、疾患または疾患の症状が発生するのを防ぐ、(b)疾患を抑制する、すなわちその進行を停止させる、および(c)疾患を和らげる、すなわち疾患の後退を引き起こす、のに十分な本発明の化合物および少なくとも1つの別の活性薬剤を提供することを含む。「治療すること」および「治療」は、C型肝炎感染症にかかっているかまたはかかりやすい患者に本発明の化合物および少なくとも1つの別の活性薬剤の治療法として有効な量を提供することも意味する。
【0076】
本発明の医薬品の組み合わせの「治療法として有効な量」は、患者に投与されたとき、症状の改善などの治療的有用性を提供するのに有効な量、例えばC型肝炎感染症の症状を軽減させるのに有効な量を意味する。例えば、C型肝炎ウイルスに感染している患者は、ASTおよびALTを含む特定の肝臓酵素の上昇レベルを示すことがある。ASTの正常レベルは血清(血液の液体部分)リットルあたり5から40単位であり、ALTの正常レベルは血清1リットルあたり7から56単位である。従って、治療法として有効な量は、上昇ASTレベルおよびALTレベルの顕著な低下を提供するのに十分な量、またはASTレベルおよびALTレベルの正常範囲への復帰を提供するのに十分な量である。治療法として有効な量は、患者の血液、血清または組織中のウイルスまたはウイルス抗体の検出可能レベルの顕著な増加を防ぐかまたは顕著に低下させるのに十分な量でもある。治療効力を測定する1つの方法は、Roch TaqManアッセイなどのウイルスRNAレベルを測定するための通常の方法によってHCV RNAレベルを測定することを含む。特定の好ましい実施態様では、治療はHCV RNAレベルを定量限界(Roche TaqMan(登録商標)アッセイによって測定されて30IU/mL)未満、またはより好ましくは検出限界(10IU/mL、Roche TaqMan)未満に低下させる。
【0077】
ウイルスまたはウイルス抗体の検出可能レベルの有意な増加または減少は、スチューデントT検定などの統計的有意性の標準的なパラメータ検定において統計学的に有意であるあらゆる検出可能な変化であり、p<0.05である。
【0078】
<抗ウイルス化合物>
本発明は、上記で考察された式IおよびIIの化合物を含む。さらに、本発明は、代替実施態様として、式IおよびII
【化5】


(式I)
【化6】


(式II)
の化合物および塩を含む。変数AおよびR〜Rは、下記に示される値のいずれかを有する。
【0079】
本発明は、発明の概要の節に記載されている式IおよびIIの化合物を含む。これらの化合物は、
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)−N−(4−(ペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−フルオロ−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−((ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(シクロヘキシルメトキシ)−3−フルオロフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(ヘプチルオキシ)ベンゾニトリル、
N−(3−メチル−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ブトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ペンチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−フェノキシフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(フェネチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(ヘキシルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ブトキシフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(オクチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ヘキシルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−オクチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ブチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−ベンジルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
2−(4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)アセトニトリル、
−イソプロピル−N−フェニル−N−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)ベンゼン−1,4−ジアミン、
4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)安息香酸ブチル、
2−(4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)酢酸エチル、
N−(4−プロピルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−フェノキシフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピラジン−2−イル)チアゾール−2−アミン、または
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−N−メチル−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン
ではない。
【0080】
本発明は、以下の条件(i)から(ix)の1つ以上が満たされている、発明の概要の節において定義された式Iまたは式IIの化合物をさらに含む。
【0081】
(i)Rは、フルオロである。
【0082】
(ii)Rは、アミノ、C〜Cアルキル、あるいは(モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ)C〜Cアルキルである。
【0083】
(iii)Rは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイル、あるいはC〜C20モノ−またはジ−アルキルアミノであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、アルカノイルあるいはモノ−またはジ−アルキルアミノ鎖は、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシである。
【0084】
(iv)Rは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、またはC〜C20アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、またはアルカノイル鎖は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソから独立に選ばれた1つ以上の置換基で置換されていてよく、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0085】
(v)RおよびRの一方は、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、またはC〜C20アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含み、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0086】
(vi)RおよびRの一方は、式−O(CHO−の基、またはC〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の基またはC〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルは、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0087】
(vii)RおよびRの一方は、0または1以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、フェノキシ、ベンジルオキシまたはインダニルオキシである。
【0088】
(viii)RおよびRの一方は、(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルキル、または(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシである。
【0089】
(ix)RとRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれる0、1または2の置換基で置換されている。
【0090】
[変数A、RおよびR
本発明は、化合物において、式Iおよび式IIの変数A、RおよびRが以下の定義のいずれかを含む実施態様を含む。
【0091】
(1)Rは、水素である。
【0092】
(2)Aは、式
【化7】


の基である。QはO、S、N、CHであるかまたは存在せず、XはNまたはCHであり、YはNまたはCHであり、XおよびYの両方がNであることはなく、Rは水素であり、RおよびRはこれらの変数に関して本明細書中に示されているいずれの定義を有してもよい。
【0093】
(3)Aは、
【化8】


である。Rは、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシ、および
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸モノ−およびジ−C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基を表す。
【0094】
(4)Aは、0または1の置換基Rで置換されている3−ピリジルであり、Rは、本明細書中に示されているいずれかの定義を有する。
【0095】
(5)Rは、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、ならびにリン酸モノ−およびジ−C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基である。
【0096】
(6)Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、あるいはリン酸モノ−またはジC〜Cアルキルである。
【0097】
(7)Aは3−ピリジルであり、Rは存在しないかまたはヒドロキシル、フルオロ、クロロ、シアノ、−CONH、メチル、メトキシ、またはリン酸ジメチルである。
【0098】
(8)Aは、
【化9】


であり、任意選択としてそれぞれ置換されている。
【0099】
(9)請求項1に記載の化合物または塩であって、Aは、
【化10】


である。Rは、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、およびC〜Cアルキルエステルから独立に選ばれた0、1以上の置換基である。
【0100】
[変数R
本発明は、化合物において式Iおよび式IIの変数Rが以下の定義のいずれかを有する実施態様を含む。
【0101】
(1)Rは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、ジメチルアミノまたはジメチルアミノメチルである。
【0102】
(2)Rは、アミノ、C〜Cアルキル、あるいは(モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ)C〜Cアルキルである。
【0103】
(3)Rは、ハロゲンである。
【0104】
(4)Rは、フルオロである。
【0105】
(5)Rは、水素である。
【0106】
[変数R
本発明は、化合物において式Iおよび式IIの変数Rが以下の定義のいずれかを有する実施態様を含む。
【0107】
(1)Rは、水素、アミノ、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルアミノである。
【0108】
(2)Rは、水素である。
【0109】
[変数R、RおよびR
本発明は、化合物において式Iおよび式IIの変数R、RおよびRが以下の定義のいずれかを有する実施態様を含む。
【0110】
本発明は、化合物において式Iおよび式IIの変数Rが以下の定義のいずれかを有する実施態様を含む。
【0111】
(1)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、
は、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、−CFCH、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0112】
(2)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシまたはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、
は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、−CFCH、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0113】
(3)Rは、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0114】
(4)Rは、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、メチル、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたは−CFCHである。
【0115】
(5)RおよびRの一方は、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリル、フラニル、ピラゾロイル、イミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、RおよびRの他方は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0116】
(6)RおよびRの一方は、(シクロヘキシル)C〜Cアルキルまたは(シクロヘキシル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、C−メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0117】
(7)RとRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環の環を形成し、環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、および(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている。
【0118】
(8)RおよびRは、LおよびMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、それぞれが1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよいC〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、またはC〜C10アルカノイルである。
【0119】
(9)RおよびRは、LおよびMであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、それぞれが1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよいC〜C20アルキル、C〜C20アルケニル、C〜C20アルコキシまたはC〜C20アルカノイルである。
【0120】
(10)RおよびRは、LおよびMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、アルカノイルまたはアルキルアミノ鎖はそれぞれ、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、アルカノイルまたはアルキルアミノ鎖はそれぞれ、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されているかまたは、Mは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されているフェニルオキシ、インダニルオキシ、チエニルオキシまたはピリジルオキシであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMである。
【0121】
(11)RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C10カルボヒドリルまたはC〜C10カルボヒドリルオキシであり、カルボヒドリルまたはカルボヒドリルオキシ鎖はそれぞれ、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、各カルボヒドリルまたはカルボヒドリルオキシ鎖はそれぞれ、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されているかまたは、Mは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アセチル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されているフェニルオキシまたはインダニルオキシ、チエニルオキシである。
【0122】
(12)RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、Lは、水素、シアノ、−COOH、−CONH、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、アセチルまたはCHO(C=O)−であり、Mは、変数R変数およびRの他方に関する実施態様(9)から(11)に示されている定義のいずれかを有する。
【0123】
(13)RとRとは、一緒になって、5員環または6員環を形成し、環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、OおよびSから選ばれた0、1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、オキソ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている。
【0124】
(14)RとRとは、一緒になって、NおよびOから選ばれた1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、および(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている5員ヘテロアリール環を形成する。
【0125】
(15)RとRとは、一緒になって、NおよびOから選ばれた1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシおよび(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている5員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
【0126】
(16)Rは、水素、ハロゲンまたはメチルである。
【0127】
(17)Rは、水素である。
【0128】
(18)Rは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイル、あるいはC〜C20モノ−またはジ−アルキルアミノであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、アルカノイル、あるいはモノ−またはジ−アルキルアミノ鎖は、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシである。
【0129】
(19)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシまたはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、
は、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0130】
(20)Rは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0131】
(21)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシまたはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、Rは、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0132】
(22)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシまたはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、
は、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0133】
(23)RおよびRの一方は、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシまたはC〜C20アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含み、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、RおよびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0134】
(24)RおよびRの一方は、式−O(CHO−の基、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C10アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、RおよびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0135】
(25)RおよびRの一方は、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリル、フラニル、ピラゾロイル、イミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、C〜Cシクロアルキルまたは5員か7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、RおよびRの他方は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0136】
(26)RおよびRの一方は、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシから独立に選ばれた0、1または2の置換基でそれぞれ置換されているフェノキシ、ベンジルオキシまたはインダニルオキシであり、RおよびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0137】
(27)RおよびRの一方は、(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルキルまたは(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシであるか、またはRおよびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0138】
(28)RおよびRの一方は、(シクロヘキシル)C〜Cアルキルまたは(シクロヘキシル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、C−メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0139】
(29)RとRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている。
【0140】
(29)RとRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、および(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている。
【0141】
本発明は、本発明の安定な化合物または塩が生じる限り、上記に示された変数AおよびRからRに関する定義のすべての組み合わせを含む。例えば、本発明は、変数Aが定義(7)を有し、変数Rが定義(3)を有し、変数Rが定義(2)を有し、RおよびRが定義(8)を有し、Rが定義(17)を有する、式Iの化合物および塩を含む。従って、本発明は、式III
【化11】


式III
の化合物および塩を含む。
【0142】
ここで、Rは、存在しないかまたはヒドロキシル、フルオロ、クロロ、シアノ、−CONH、メチル、メトキシ、またはリン酸ジメチルである。
【0143】
は、ハロゲンである。
【0144】
およびRは、LおよびMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、それぞれが1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよい、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシまたはC〜C10アルカノイルである。
【0145】
本発明は、式IV
【化12】


式IV
の化合物および塩も含む。X、Y、RおよびRからRは、これらの変数に関して上記に示されている定義のいずれかを含む。
【0146】
本発明は、
XおよびYは、CHであり、
Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、あるいはリン酸モノ−またはジ−C〜Cアルキルであり、
は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、ジメチルアミノまたはジメチルアミノメチルであり、
は、水素であり、
とRとは、一緒になって、NおよびOから選ばれた1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、および(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている、5員ヘテロアリール環を形成し、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである
式IVの化合物および塩を含む。
【0147】
本発明は、Rがハロゲンである、式IVの化合物および塩を含む。
【0148】
本発明は、
XおよびYは、独立にCHまたはNであり、
Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはリン酸モノ−もしくはジ−C〜Cアルキルであり、
は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、ジメチルアミノまたはジメチルアミノメチルであり(実施態様によっては、Rはハロゲンであり)、
は、水素であり、
およびRは、LおよびMであり、Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、Mは、C〜C10カルボヒドリルまたはC〜C10カルボヒドリルオキシであり、カルボヒドリル鎖またはカルボヒドリルオキシ鎖はそれぞれ、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、それぞれ、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されているかまたは、
Mは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アセチル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されているフェニルオキシまたはインダニルオキシ、チエニルオキシであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである
式IVの化合物および塩も含む。
【0149】
本発明は、XおよびYがCHであり、Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、あるいはリン酸モノまたはジ−C〜Cアルキルであり、Rは、水素またはハロゲンであり、Rは、水素であり、Rは、水素、ハロゲンまたはメチルであり、RおよびRに関する以下の条件の1つ以上が満たされている、式IVの化合物および塩をさらに含む。
【0150】
(i)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシまたはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、Rは、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0151】
(ii)Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシまたはC〜C10アルカノイルであり、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、Rは、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0152】
(iii)RおよびRの一方は、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシまたはC〜C20アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含み、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、RおよびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0153】
(iv)RおよびRの一方は、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシまたはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリル、フラニル、ピラゾロイル、イミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、RおよびRの他方は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
【0154】
(v)RおよびRの一方は、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシから独立に選ばれた0、1または2の置換基でそれぞれ置換されているフェノキシ、ベンジルオキシまたはインダニルオキシであり、RおよびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0155】
(vi)RおよびRの一方は、(シクロヘキシル)C〜Cアルキルまたは(シクロヘキシル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、C−メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり、RおよびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである。
【0156】
(vii)RとRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている。
【0157】
本発明は、式V
【化13】


式V
の化合物および塩も含む。
【0158】
式Vにおいて、
は、水素またはフルオロであり、
は、C〜C10アルコキシであり、アルコキシ鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、1つのフェニルまたはC〜Cシクロアルキルで置換されており、
は、ハロゲン、メチル、メトキシ、アセチル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである。
【0159】
特定の実施態様では、Rは、C〜C10アルコキシであり、アルコキシ鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている1つのフェニルまたはC〜Cシクロアルキルで置換されている。
【0160】
本発明は、式VI
【化14】


式VI
の化合物も含む。式VIにおいて、
は、ハロゲンである。
およびRは、LおよびMである。Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシである。Mは、C〜C10アルキルまたはC〜C10アルコキシであり、C〜C10アルキルまたはC〜C10アルコキシ鎖はそれぞれ、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、それぞれ、フェニル、ピリジル、チエニル、C〜Cシクロアルキル、および5員から7員のヘテロシクロアルキルから選ばれた1つの環状基で置換されていてよく、これらの環状基のそれぞれは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシで置換されている。RおよびRの一方はLであり、他方はMである。
は、水素、ハロゲンまたはメチルである。
【0161】
本発明は、式VII
【化15】


の化合物および塩を含む。
は、C〜C10アルキルまたはC〜C10アルコキシであり、それぞれ、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシで置換されており、
は、ハロゲン、シアノ、−CONH、−COOH、メチル、メトキシ、アセチル、トリフルオロメチル、−CFCHまたはトリフルオロメトキシであり、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである。
【0162】
<医薬品製剤>
本発明の化合物は、単味の(neat)化学物質として投与されてよいが、好ましくは医薬品組成物として投与される。従って、本発明は、少なくとも1つの薬学的に許容されるキャリヤとともに本発明の化合物または薬学的に許容される塩を含む医薬品製剤を提供する。
【0163】
本発明の化合物は、通常の薬学的に許容されるキャリヤを含む投薬単位製剤として、経口法、局所法、非経口法、吸入法またはスプレイ法、舌下法、経皮法、口腔法、直腸法、眼科溶液法または他の手段によって投与されてよい。本医薬品組成物は、任意の薬学的に有用な形態、例えば、エーロゾル、クリーム、ゲル、丸薬、カプセル、錠剤、シロップ、経皮パッチまたは眼科溶液として製剤化されてよい。錠剤およびカプセルなど、投与形態によっては活性成分の適量、例えば所望の目的を実現する有効な量、を含む適当な大きさの単位投与形にさらに分けられる。
【0164】
キャリヤは、賦形剤および希釈剤を含み、治療を受ける患者への投与に適したものとするために十分に高い純度かつ十分に低い毒性でなければならない。キャリヤは、不活性であっても、それ自体の医薬品効果を有してもよい。本化合物とともに使用されるキャリヤの量は、本化合物の単位投与あたりの投与のための材料の実際の量を提供するのに十分である。
【0165】
キャリヤの種類は、結合剤、緩衝剤、着色剤、希釈剤、崩壊剤、乳化剤、香味料、滑剤、潤滑剤、防腐剤、安定剤、界面活性剤、錠剤化剤および濡れ剤を含むがそれらに限定されない。キャリヤによっては2つ以上の種類で挙げられている。例えば、植物油は、ある製剤中では潤滑剤として用いられ、他では希釈剤として用いられてよい。薬学的に許容されるキャリヤの例は、砂糖、デンプン、セルロース、トラガカントゴム粉体、モルト、ゼラチン、タルクおよび植物油を含む。本発明の化合物の活性と実質的に干渉しない任意選択の活性薬剤が医薬品組成物中に含まれてよい。
【0166】
結合剤は、粉体を一緒に結合させるかまたは「接着させ」、粉体を顆粒化させることによって凝集させ、従って製剤中で「接着剤」として働く物質である。結合剤は、希釈剤または容量剤中で得られる既存の凝集力を上積みする。結合剤の例は、デンプン、ゼラチン、天然の砂糖、コーン甘味料、アカシアなどの天然および合成ガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックスを含む。組成物中の結合剤の量は、例えば、組成物の約2から約20重量%、または約3から約10重量%、さらにより好ましくは約3から約6重量%の範囲であってよい。
【0167】
希釈剤は、ラクトース、スクロース、マンニトールおよびソルビトールなどの糖;小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモから誘導されたデンプン;および微結晶セルロースなどのセルロースを含む。組成物中の希釈剤の量は、例えば、全組成物の約10から約90重量%、約25から約75重量%、約30から約60重量%、または約12から約60重量%であってよい。
【0168】
崩壊剤は、医薬品組成物がばらばらになり(崩壊し)、活性薬剤を放出するのを助けるように医薬品組成物に加えられる材料である。適当な崩壊剤は、カルボキシメチルデンプンナトリウムなどの「冷水可溶性」変性デンプンを含むデンプン;ローカストビーン、カラヤ、グアー、およびトラガカントガムおよび寒天などの天然および合成ガム;メチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体;ナトリウムクロスカルメロースなどの微結晶セルロースおよび架橋微結晶セルロース;アルギン酸およびアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸塩;ベントナイトなどの粘土;および沸騰混合物を含む。組成物中の崩壊剤の量は、例えば、組成物の約2から約15重量%、または約4から約10重量%の範囲であってよい。
【0169】
潤滑剤は、医薬品製剤に加えられ、摩擦または磨耗を低下させることによって錠剤、顆粒等が圧縮された後に型または金型から放出されることを可能にする物質である。医薬品投与形態中で有用な潤滑剤の例は、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよび類似物を含む。潤滑剤は、顆粒の表面、顆粒と錠剤プレスの部品との間に存在しなければならないので、通常、錠剤圧縮の直前の最後の段階で加えられる。組成物中の潤滑剤の量は、例えば組成物の約0.1から約5重量%、約0.5から約2重量%または約0.3から約1.5重量%の範囲であってよい。一般に、単位投与量中の本発明の化合物または塩の量は、本化合物の特定の利用法および効力に従って、約1.0ミリグラムから約1,000ミリグラム、約1.0から約900ミリグラム、約1.0から約500ミリグラム、または約1から約250ミリグラムで変化するかまたは調節されてよい。使用される実際の投薬量は、患者の年齢、性別、体重および治療を受けている状態の重篤さに応じて変化してよい。
【0170】
多くの場合、経口投与用に製剤化された医薬品組成物が好ましい。これらの組成物は、0.1から99%の間の本発明の化合物、通常少なくとも約5%(重量%)の本発明の化合物を含む。実施態様によっては、約25%から約50%、または5%から75%の本発明の化合物を含む。
【0171】
[液体製剤]
本発明の化合物は、例えば、水性または油性の懸濁液、溶液、乳化液、シロップ、チンキ、シロップ、またはエリキシルなどの経口液体製剤中に組み込まれてよい。さらに、これらの化合物を含む製剤は、乾燥製品として、例えば、使用前の水または他の適当なビヒクルによる構成のための果粒剤または粉剤として提供されてよい。シロップ、エリキシル、乳剤および懸濁液のためのキャリヤの代表的な成分は、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、液体スクロース、ソルビトールおよび水を含む。液体製剤は、懸濁化剤(例えばソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコース/砂糖、シロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルおよび水素化食用脂)、乳化剤(例えばレシチン、モノオレイン酸ソルビタンまたはアカシア)、食用油(例えばアーモンド油、分別ヤシ油、シリルエステル、プロピレングリコールおよびエチルアルコール)を含んでよい非水ビヒクル、および防腐剤(例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピル、およびソルビン酸)などの通常の添加物を含んでよい。経口製剤は、緩和剤、香料添加剤、甘味剤、例えばスクロースまたはサッカリン、味覚マスキング剤および着色剤を含んでよい。
【0172】
[懸濁液]
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適している賦形剤と混合された活性物質(単数または複数)を含む。そのような賦形剤は、懸濁剤、例えばAVICEL RC−591、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアラビアゴム;分散剤または濡れ剤、例えばレシチンおよびポリソルベート80である。水性懸濁液は、1つ以上の防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−プロピル、メチルパラベン類、プロピルパラベン類および安息香酸ナトリウムを含んでよい。
【0173】
油性懸濁液は、植物油、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油、あるいは、流動パラフィンなどの鉱油の中に活性成分を懸濁させることによって製剤化されてよい。油性の懸濁液は、増粘剤、例えば蜜ロウ、固形パラフィンまたはセチルアルコールを含んでよい。上記に示されているものなどの甘味料、および香料添加剤が加えられて好ましい経口製剤を提供してよい。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤の添加によって防腐処理されてよい。
【0174】
[乳化液]
本発明の医薬品組成物は、水中油型乳化液の形でもあってよい。油性相は、植物油、例えばオリーブ油またはラッカセイ油、または鉱油、例えば流動パラフィン、またはこれらの混合物であってよい。適当な乳化剤は、天然ガム、例えばアラビアゴムまたはトラガカントガム、天然ホスファチド、例えば大豆、レシチン、および脂肪酸とヘキシトールとから誘導されたエステルまたは部分エステル、無水物、例えばモノオレイン酸ソルビタン、および前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンであってよい。
【0175】
[錠剤およびカプセル]
一般に、錠剤は、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、マンニトール、ラクトースおよびセルロースなどの不活性希釈剤;デンプン、ゼラチンおよびスクロースなどの結合剤;デンプン、アルギン酸およびクロスカルメロースなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸およびタルクなどの潤滑剤として通常の薬学的に適合するアジュバントを含む。二酸化ケイ素などの滑剤が用いられて粉末混合物の流れ特性を改善してよい。外観のためにFD&C染料などの着色剤が加えられてよい。アスパルテーム、サッカリン、メントール、ハッカおよび果物香味などの甘味料および香料添加剤が咀嚼錠のための有用なアジュバントである。一般に、カプセル(時間放出および持続放出製剤を含む)は、1つ以上の上記に開示されている固体希釈剤を含む。多くの場合、キャリヤ成分の選択は、味、コストおよび保存安定性のような二次的考慮材料によって決まる。
【0176】
そのような組成物は、対象化合物が所望の局所適用の近くの消化管の中で、または所望の作用を延長してさまざまな時間に放出されるように、通常の方法によって、典型的にはpHまたは時間依存性被覆物で被覆されてよい。一般に、そのような投与形態は、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ポリ酢酸ビニル、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、Eudragit被覆物、ワックスおよびシェラックの1つ以上を含むがそれらに限定されない。
【0177】
経口使用のための製剤は、ハードシェルカプセルまたはソフトシェルカプセルとして提供されてもよい。カプセルは、活性薬剤を含む特別な容器または囲いの中で投与される投与形態である。活性薬剤は、固体、液体、ゲルまたは粉末形、あるいは任意の他の薬学的に許容される形で存在してよい。カプセルシェルは、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、または変性ゼラチンまたはデンプンまたは他の材料で作られてよい。一般に、ハードシェルカプセルは、比較的高いゲル強度の骨と豚皮ゼラチンとの混合物で作られる。多くの場合、ソフトシェルカプセルのシェルは、動物または植物ゼラチンで作られる。カプセル自体は、少量の染料、不透明化剤、可塑剤および防腐剤を含んでよい。
【0178】
カプセル中の活性薬剤は、不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合されてよく、あるいは、軟質ゼラチンカプセルの場合、活性成分は、水または油媒質、例えばラッカセイ油、流動パラフィンまたはオリーブ油と混合されてよい。
【0179】
[注射製剤および非経口製剤]
医薬品組成物は、水性または油性の無菌注射懸濁液の形であってよい。この懸濁液は、上記に言及されている適当な分散剤または濡れ剤および懸濁剤を用いて既知の技術に従って製剤化されてよい。無菌注射製剤は、非毒性の非経口用に許容される希釈剤または溶媒中で、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液として、無菌注射溶液または懸濁液であってもよい。使用されてよい許容されるビヒクルおよび溶媒として、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、通常、無菌不揮発性油が溶媒または懸濁媒質として使用される。この目的のために、合成モノ−またはジグリセリドを含む任意の穏やかな不揮発性の油が使用されてよい。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が注射液の調製において有用である。
【0180】
本発明の化合物は、無菌媒質中で非経口投与されてよい。非経口投与は、皮下注射、静脈注射、筋肉内注射、クモ膜下注射または灌流技術を含む。薬物は、用いられるビヒクルおよび濃度に応じてビヒクル中に懸濁されてもよく溶解されてもよい。局所麻酔薬、防腐剤および緩衝剤などのアジュバントは、ビヒクル中に溶解することができると有利である。非経口投与用の組成物において、一般に、キャリヤは、全組成物の少なくとも約90重量%を含む。
【0181】
<治療の方法>
本発明は、ウイルス性感染症の危険があるかまたはウイルス性感染症にかかっている患者に、本発明の化合物の治療法として有効な量を提供することによって、C型肝炎感染症を予防および治療する方法を含む。特定の実施態様では、ウイルスは、C型肝炎ウイルスである。
【0182】
本明細書に開示されている医薬品組み合わせは、C型肝炎感染症を含む、患者におけるウイルス性感染症を予防および治療するために有用である。本発明の医薬品組み合わせの有効な量は、(a)C型肝炎にかかりやすいがC型肝炎にかかっているとはまだ診断されていない患者において、C型肝炎、またはC型肝炎の症状が発生することを予防するかまたは、原発性C型肝炎感染症と関連するかまたは原発性C型肝炎感染症によって引き起こされる疾患(慢性HCV感染症の状況で生じ得る肝臓線維症など)を防ぐ、(b)C型肝炎の進行を抑制する、および(c)C型肝炎感染症の後退を引き起こすのに十分な量であってよい。C型肝炎の進行を妨げるか、後退を引き起こすのに有効な医薬品組成物の量は、C型肝炎の症状の悪化を停止させるかまたはC型肝炎ウイルスに感染している患者に顕われる症状を軽減するために有効な量を含む。あるいは、C型肝炎の進行の停止または後退は、この疾患のいくつかのマーカのいずれにかよって示されてよい。例えば、C型肝炎ウイルス保持量が増加しないことまたは減少すること、または患者の血中の循環HCV抗体の数が増加しないことまたは減少することがC型肝炎感染症の進行の停止または後退のマーカとなる。他のC型肝炎疾患のマーカは、アミノトランスフェラーゼレベル、特に肝臓酵素ASTおよびALTのレベルを含む。ASTの正常レベルは、血清(血液の液体部分)リットルあたり5から40単位であり、ALTの正常レベルは、血清リットルあたり7から56単位である。一般に、HCV感染患者では、これらのレベルが上昇する。通常、ASTおよびALTレベルの正常範囲への復帰によって疾患の後退がマークされる。
【0183】
本発明の医薬品組み合わせの有効な量によって影響を受けてよいC型肝炎の症状は、肝機能低下、疲労感、風邪様症状、熱、寒気、筋肉痛、関節痛および頭痛、吐き気、特定の食品への嫌悪、原因不明の体重減少、うつを含む心因性障害、腹部圧痛および黄疸を含む。
【0184】
「肝機能」は、血清タンパク質(例えば、アルブミン、凝固因子、アルカリホスファターゼ、アミノトランスフェラーゼ(例えばアラニントランスアミナーゼ、アスパラギン酸トランスアミナーゼ)、5’−ヌクレオシダーゼ、yグルタミニルトランスペプチダーゼ等)などのタンパク質の合成、ビリルビンの合成、コレステロールの合成、および胆汁酸の合成を含む合成機能;炭水化物代謝、アミノ酸およびアンモニア代謝、ホルモン代謝、および脂質代謝を含む肝臓代謝機能;外因性薬物の解毒;ならびに内臓血行力学および肝門血行力学を含む血行力学機能を含むがそれらに限定されない肝臓の正常な機能を指す。
【0185】
本明細書に記載されている組み合わせの有効な量は、患者に投与されたときの濃度において、十分な濃度の活性薬剤も提供する。活性薬剤の十分な濃度は、感染症を予防するかまたは戦うのに必要な患者の体内の薬剤の濃度である。そのような量は、実験によって、例えば、薬剤の血中濃度を分析することによって、または理論によって生物利用可能性を計算することによって、確かめられてよい。ウイルス性感染症をインビトロで防ぐのに十分な活性薬剤の量は、文献中に記載されているレプリコン系アッセイなどのウイルス感染性のための通常のアッセイによって求められてよい。
【0186】
投薬の頻度も、用いられる化合物および治療される特定の疾患に応じて変化してよい。しかし、ほとんどの感染性障害の治療の場合、1日4回以下の投与計画が好ましく、1日1回または2回の投薬計画が特に好ましい。上記で示された状態の治療において1日あたり体重キログラムあたり約0.1mgから約140mgの各活性薬剤の投薬量レベル(1日あたり患者あたり約0.5mgから約7g)が有用である。キャリヤ物質と組み合わされて単一の投薬形を作り出してよい活性薬剤の量は、治療を受ける患者および投与の特定のモードに応じて変化する。一般に、投薬単位形は、約1mgから約500mgの間の各活性薬剤を含むであろう。特定の実施態様では、毎日25mgから500mg、または25mgから200mgの本発明の化合物が患者に提供される。
【0187】
しかし、いかなる特定の患者のための特定の投薬量レベルも、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的健康、性別、食餌、投与の時間、投与の経路、排出の速度、薬物組み合わせ、および治療を受けている特定の病気の重篤さを含むさまざまな因子によって決まることが理解されるであろう。
【0188】
<組み合わせ方法>
本発明は、本発明の化合物または塩が1つ以上の別の活性薬剤とともに提供される治療の方法を含む。
【0189】
本発明は、本発明の化合物と少なくとも1つの別の活性薬剤を含む医薬品組み合わせを予防治療において用いることも含む。予防治療または防衛治療の状況において、本発明の化合物の有効な量は、患者がC型肝炎感染症にかかる危険性を有意に減少させるのに十分な量である。
【0190】
特定の実施態様では、治療の方法は、式Iの化合物およびペグ化インターフェロンまたはインターフェロンガンマなどのインターフェロンを患者に提供することを含む。インターフェロンは、本発明の化合物とともに提供される唯一の化合物であってもよく、またはインターフェロン以外の別の活性薬剤とともに提供されてもよい。一般に、C型肝炎薬物治療を受けている患者は、インターフェロンを別の活性薬剤とともに与えられる。従って、ペグ化インターフェロンアルファ2aなどの別の活性薬剤としてのインターフェロンとともに本発明の化合物が提供される治療の方法および医薬品組み合わせが実施態様として含まれる。同様に、リバビリンが別の活性薬剤である方法および医薬品組み合わせが本明細書中に提供される。
【0191】
特定の実施態様では、本発明の化合物とともに用いられる別の活性薬剤(または複数の薬剤)は、HCVプロテアーゼ阻害剤またはヌクレオシドまたは非ヌクレオシドHCVポリメラーゼ阻害剤である。HCVプロテアーゼ阻害剤は、NS3プロテアーゼ阻害剤を含む。例えば、本組み合わせは、テラプレビル(VX−950)などのNS3プロテアーゼ阻害剤を含んでよく、または本組み合わせは、バロピシタビンなどのポリメラーゼ阻害剤またはバロピシタビンが生体内で変化する先の活性薬剤であるNM107を含んでよい。本発明の化合物とともに用いられてよい別のNS3プロテアーゼ阻害剤は、TMC435350(Tibotec)、MK7009(Merck)およびITMN−191(Intermune)を含む。他の適当なNS3プロテアーゼ阻害剤は、51〜67頁におけるNS3に作用するプロテアーゼ阻害剤に関する開示に関し、参照によって本明細書に組み込まれる2007年7月13日出願の米国特許出願第11/777,745号中で考察されているプロテアーゼ阻害剤を含む。‘745号出願中で考察されているNS3阻害剤は、(2S,4R)−1−((S)−2−tert−ブチル−4−オキソ−4−(ピペリジン−1−イル)ブタノイル)−N−(1−(シクロプロピルスルホニルカルバモイル)−2−ビニルシクロプロピル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボキサミド、(2R,6R,13aS,14aR,16aS,Z)−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−5,16−ジオキソ−6−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−1,2,3,5,6,7,8,9,10,11,13a,14,14a,15,16,16a−ヘキサデカヒドロシクロプロパ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアザシクロペンタデシン−14a−カルボキサミド、(2R,6R,13aR,14aS,16aS,Z)−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)−5,16−ジオキソ−6−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−1,2,3,5,6,7,8,9,10,11,13a,14,14a,15,16,16a−ヘキサデカヒドロシクロプロパ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアザシクロペンタデシン−14a−カルボキサミド、および(2S,4R)−1−((S)−2−tert−ブチル−4−オキソ−4−(ピペリジン−1−イル)ブタノイル)−N−((1R,2S)−1−(シクロプロピルスルホニルカルバモイル)−2−ビニルシクロプロピル)−4−(7−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イルオキシ)ピロリジン−2−カルボキサミドを含む。
【0192】
本発明の化合物と組み合わされて用いられてよい他の適当な活性薬剤は、シルプレビル、SCH 503034(ボセプレビル)、およびテレプレビル(Vertex/Janssen/三菱田辺)を含む。
【0193】
本発明の化合物と組み合わされて用いられてよいヌクレオシドおよび非ヌクレオシドポリメラーゼ阻害剤は、R−7128(Roche−Pharmasset)およびR−1616(Roche)を含む。
【0194】
本発明の化合物と組み合わされて用いられてよい別の活性薬剤は、抗原虫薬化合物ニタゾキサミド(ALINIA)である。
【0195】
本発明の方法によれば、本発明の化合物および別の活性薬剤は、(1)共製剤化され、投与されるか、または組み合わされた製剤中で同時に送達される、(2)別個の製剤として交互にまたは並行して送達される、または(3)当分野で既知の他のいずれかの複合治療計画によってであってよい。交互治療法において送達されるとき、本発明の方法は、本発明の化合物および別の活性薬剤を、例えば、別個の溶液、乳化液、懸濁液、錠剤、丸薬またはカプセル中で、または別の注射器の中の別の注射によって、順番に投与または送達することを含んでよい。一般に、交互治療時に、各活性成分の有効な投薬量が順番に、すなわち、連続的に投与され、同時治療では、2つ以上の活性な成分の有効な投薬量が一緒に投与される。さまざまな順番の断続的な組み合わせ治療が用いられてよい。
【0196】
本発明の治療方法および医薬品組み合わせは、本発明の化合物と別の活性薬剤としての以下の化合物および物質の任意の1つまたは組み合わせを含む。
【0197】
[カスパーゼ阻害剤] IDN6556(Idun Pharmaceuticals)
【0198】
[サイクロフィリン阻害剤] NIM811(Novartis)およびDEBIO−025(Debiopharm)
【0199】
[チトクロームP450モノオキシゲナーゼ阻害剤] リトナビル(国際特許出願第94/14436号明細書)、ケトコナゾール、トロレアンドマイシン、4−メチルピラゾール、サイクロスポリン、クロメチアゾール、シメチジン、イトラコナゾール、フルコナゾール、ミコナゾール、フルボキサミン、フルオキセチン、ネファゾドン、セルトラリン、インディナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、フォサムプレナビル、サキナビル、ロピナビル、デラビルジン、エリスロマイシン、VX−944およびVX−497。好ましいCYP阻害剤は、リトナビル、ケトコナゾール、トロレアンドマイシン、4−メチルピラゾール、サイクロスポリンおよびクロメチアゾールを含む。
【0200】
[グルココルチコイド] ヒドロコルチゾン、コーチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロン、パラメタゾン、ベタメタゾンおよびデキサメタゾン
【0201】
[ヘマトポエチン] ヘマトポエチン−1およびヘマトポエチン−2。さまざまなコロニー刺激因子(例えば(例えばG−CSF、GM−CSF、M−CSF)、Epo、およびSCF(幹細胞因子))などのヘマトポエチン上科の他の所属物質。
【0202】
[ホメオパシー治療薬] オオアザミ、シリマリン、ヤクヨウニンジン、グリチルリチン、甘草、チョウセンゴミン、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンおよびセレン。
【0203】
[免疫調節化合物] サリドマイド、IL−2、ヘマトポエチン類、IMPDH阻害剤、例えばメリメポジブ(Vertex Pharmaceuticals Inc.)、天然インターフェロン(オムニフェロン、Viragenおよびスミフェロン、住友、天然インターフェロンのブレンドなど)、天然インターフェロンアルファ(アルフェロン、Hemispherx Biopharma、Inc.)、リンパ芽細胞由来インターフェロンアルファnl(ウェルフェロン、Glaxo Wellcome)、経口アルファインターフェロン、ペグ−インターフェロン、ペグ−インターフェロンアルファ2a(ペガシス、Roche)、組み換えインターフェロンアルファ2a(ロフェロン、Roche)、吸入インターフェロンアルファ2b(AERX、Aradigm)、ペグ−インターフェロンアルファ2b(アルブフェロン、Human Genome Sciences/Novartis、ペギントロン、Schering)、組み換えインターフェロンアルファ2b(イントロンA、Schering)、ペグ化インターフェロンアルファ2b(ペグ−イントロン、Schering、ビラフェロンペグ、Schering)、インターフェロンベータ−1a(REBIF、Serono,Inc.およびPfizer)、コンセンサスインターフェロンアルファ(インフェルゲン、Valeant Pharmaceutical)、インターフェロンガンマ−1b(アクチミュン、Intermune,Inc.)、非ペグ化インターフェロンアルファ、アルファインターフェロン、およびその類似物を含むインターフェロン、および合成サイモシンアルファ1(ザダキシン、SciClone Pharmaceuticals Inc.)
【0204】
[免疫抑制剤] シロリムス(ラパムーン、Wyeth)。
【0205】
[インターロイキン] (IL−1、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−10、IL−11、IL−12)、LIF、TGF−ベータ、TNF−アルファ)および他の低分子量因子(例えばAcSDKP、pEEDCK、胸腺ホルモンおよびミニサイトカイン)
【0206】
[インターフェロンエンハンサー] EMZ702(Transition Therapeutics)
【0207】
[IRES阻害剤] VGX−410C(VGX Pharma)
【0208】
[モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体] XTL−6865(XTL)、HuMax−HepC(Genmab)、C型肝炎免疫グロビン(ヒト)(シバシル、Nabi Biopharmceuticals)
【0209】
[天然物] シリマリンおよびシリビン(silybin)
【0210】
[ヌクレオシド類縁体] ラミブジン(エピビル、3TC、GlaxoSmithKline)、MK−0608(Merck)、ザルシタビン(ハイビッド、Roche US Pharmaceuticals)、リバビリン(コペグス(Roche)、レベトル(Schering)、ビローナ(ICN Pharmaceuticals)およびビラゾール(ICN Pharmaceuticals)、ビラミジン(Valeant Pharmaceuticals)、リバビリンのアミジンプロドラッグ、R−7128(Roche−Pharmasset)およびR−1626(Roche)を含む。ヌクレオシド類縁体の組み合わせが使用されてよい。
【0211】
[非ヌクレオシド阻害剤] PSI−6130(Roche/Pharmasset)、デラビリジン(レスクリプター、Pfizer)およびHCV−796(Viropharm)
【0212】
[P7タンパク質阻害剤] アマンタジン(シンメトレル、Endo Pharmaceuticals、Inc.)
【0213】
[ポリメラーゼ阻害剤] NM283(バロピシタビン)(Idenix)およびNM107(Idenix)。
【0214】
[プロテアーゼ阻害剤] BILN−2061(Boehringer Ingelheim)、GW−433908(アンプレナビルのプロドラッグ、Glaxo/Vertex)、インディナビル(クリキシバン、Merck)、ITMN−191(Intermune/Array Biopharma)、VX950(Vertex)、MK−7009、ITMN−191、TMC435350、およびこれらのプロテアーゼ阻害剤の1つ以上を含む組み合わせ
【0215】
[RNA干渉] SIRNA−034 RNAi(Sirna Therapeutics)
【0216】
[治療ワクチン] IC41(Intercell)、IMN−0101(Imnogenetics)、GI5005(Globeimmune)、Chronvac−C(Tripep/Inovio)、ED−002(Imnogenetics)、Hepavaxx C(ViRex Medical)
【0217】
[TNF作動薬] アダリムマブ(フミラ、Abbott)、エンタネルセプト(エンブレル、AmgenおよびWyeth)、インフリキシマブ(レミケード、Centocor,Inc.)
【0218】
[チューブリン阻害剤] コルヒチン
【0219】
[スフィンゴシン−1−リン酸受容体調節剤] FTY720(Novartis)
【0220】
[TLR作動薬] ANA−975(Anadys Pharmaceuticals)、TLR7作動薬(Anadys Pharmaceuticals)、CPG10101(Coley)、およびCPG7909(Coley)を含むTLR9作動薬
【0221】
[サイクロフィリン阻害剤] NIM811(Novartis)およびDEBIO−025(Debiopharm)
【0222】
治療の方法は、本発明の化合物および少なくとも1つの別の活性薬剤の特定の投薬量を患者に提供することを含む。上記に示された状態の治療において1日あたり体重キログラムあたり約0.1mgから約140mg(1日あたり患者あたり約0.5mgから約7g)の各活性薬剤の投薬量レベルが有用である。キャリヤ材料と組み合わされて単一の投薬量を作り出してよい活性成分の量は、治療を受ける患者および特定の投与モードによって変化するであろう。一般に、投薬単位形は、約1mgから約500mgの間の各活性薬剤を含むであろう。特定の実施態様では、1日に25mgから500mg、または25mgから200mgの本発明の化合物が患者に提供される。別の活性薬剤がNM283(バロピシタビン)であるとき、通常、100mgから1000mg/日、または200mgから800mg/日、あるいは200から400mg/日のこれらの薬剤の一方が患者に提供される。別の活性薬剤がVX−950であるとき、1000mgから3750mg/日、または1200mgから1800mg/日が患者に投与される。VX−950が別の活性薬剤であり、約350から約450mg、または約700から約800mgのVX−950が1日あたり3回患者に投与され、あるいは約350から約450mgまたは約700から約800mgが12時間おきに投与される治療計画が、特に本発明に含まれる。
【実施例】
【0223】
<一般方法>
すべての非水反応は、乾燥アルゴン気体(99.99%)雰囲気下で行われる。NMRスペクトルは、Bruker Avance 300分光計(300.1MHzのHおよび75.5MHzの13C)を用いて常温で記録される。Hおよび13Cの化学シフトは、外部テトラメチルシランと比べたパーツパーミリオン(parts per million)(δ)で報告され、重水素化溶媒中の残留プロトンのシグナルを基準とする。Waters X−bridge C18 150×4.6mm 3.5μmカラムを用いて0.1%トリフルオロ酢酸を含む水中のアセトニトリルの濃度を増加させる20分間の線形グラジエント溶出(5から95%)により1.0mL/分の流速および254nmにおける紫外検出で分析HPLCが実行される。Gilson液体クロマトグラフを備えるThermo Finnigan Surveyor MSQ装置(APCIモードで動作)上で低分解能質量スペクトルが記録される。特に明記されない限り、低分解能質量スペクトル中に観測される準分子イオン([M+H]が基準ピークである。
【0224】
本発明は、以下の実施例によってさらに例示されるが、これらの実施例は、限定すると解釈されるべきでない。
【0225】
<省略形>
実施例1から3において以下の化学省略形が用いられる。これらの実施例中で用いられる別の省略形は、有機化学合成の当業者によく知られている。
DCM ジクロロメタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMAP ジメチルアミンピリジン
EtN トリエチルアミン
EtOH エタノール
TCDI チオカルボニルジイミダゾール
THF テトラヒドロフラン
TMSCHN トリメチルシリルジアゾメタン
【0226】
<実施例1:N−(4−(ペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミンの合成>
[ステップ1 2−ブロモ−1−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製]
33%のHBrを含む酢酸中の3−アセチルピリジン(12.1g、0.1モル)の冷却された溶液(0℃)を激しく撹拌しながら臭素(17.2g、0.11モル)が滴下して加えられる。撹拌混合物は40℃まで温度が上昇するに任され、この温度に2時間維持されてから75℃に加熱される。2時間後、混合物は冷却され、エーテル(400ml)で希釈されて生成物を沈殿させ、これがろ過によって集められ、エーテルおよびアセトンで洗浄されて4HBr塩が白い結晶として得られる。これがそれ以上精製しないで次のステップの反応のために用いられ得る。
【0227】
[ステップ2 N−(4−(ペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミンの調製]
酢酸エチル(20ml)中の4HBr塩(2.87g、10mmol)とチオ尿素2(3.07g、10mmol)との反応混合物が70℃に加熱され、一夜撹拌される。反応混合物が常温に冷却され、沈殿物が生じる。ろ過によって生成物が集められ、エーテルで洗浄され、空気中で乾燥され、生成物5が淡黄色の結晶として得られる。
【0228】
NMR(CDCl、δppm)10.69(1H、s)、9.30(1H、d、J=1.8Hz)、8.95(1H、dt、J=1.5、8.4Hz)、8.86(1H、d、J=8.4Hz)、8.14(2H、m)、7.93(1H、s)、7.91(1H、dd、J=2.7、7.5Hz)、7.21(1H、d、J=7.5Hz)、4.06(2H、t、J=6.2Hz)、1.70(2H、m)、1.37(4H、m)、0.88(3H、t、J=6.9Hz)。
【0229】
<実施例2:4−(6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)−N−(4−(ペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミンの合成>
【化16】

【0230】
[ステップ1 6−((メチルスルホニルオキシ)メチル)ニコチン酸メチルの調製]
6−ヒドロキシメチルニコチンのメチルエステル6(2.2g、13.1mmol)の溶液にアルゴン下−78℃で触媒量のDMAP(ジメチルアミンピリジン)、20mLのCHCl中のトリエチルアミン(2.0g、19.7mmol)、およびメタンスルホニルクロリド(1.95g、17.0mmol)が滴下して加えられる。混合物は−78℃で5時間撹拌された後、30mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止させられる。有機層が集められ、水相がCHCl(2×30mL)で抽出される。有機相が一緒にされ、水で洗浄される。CHCl溶液がMgSO上で乾燥され、濃縮され、化合物7が得られ、これがそれ以上精製しないで用いられる。
【0231】
[ステップ2 6−ジメチルアミノメチル−ニコチン酸メチルエステルの調製]
化合物7が0℃のメタノール中でジメチルアミン(2M)によって30分間処理される。次に、反応混合物は室温に昇温され、5時間撹拌される。溶媒が除かれ、残留物はシリカゲルを通らされ(酢酸エチル−メタノール95:5でフラッシュされる)、6−ジメチルアミノメチル−ニコチン酸メチルエステル8が得られる。
【0232】
HNMR(CDCl、ppm)δ9.13(1H)、8.24(1H)、7.48(1H)、3.93(3H)、3.66(2H)、2.28(6H)。
【0233】
[ステップ3 6−ジメチルアミノメチル−ニコチンNa塩の調製]
6−ジメチルアミノメチル−ニコチン酸メチルエステル8(1.75g、9.0mmol)が15mLメタノールに溶解され、5mLの2N水酸化ナトリウムが加えられる。混合物は90℃で1.5時間加熱された後、室温に急冷される。溶媒は真空下で除かれ、残っている残留物が共沸トルエンによって乾燥される。この固体がそれ以上精製しないで用いられる。1N HClによる酸性化、水の除去および乾燥によって分析使用のための小部の試料が調製される。
【0234】
HNMR(DO、ppm)δ8.86(1H)、8.16(1H)、7.46(1H)、4.05(2H)、2.53(6H)。
【0235】
[ステップ4 クロロアセチルピリジンの調製]
6−ジメチルアミノメチルニコチンNa塩9(202mg、1mmol)が8mLのCHCl中に懸濁され、2滴のDMFが加えられる。混合物は0℃において塩化オキサリル(1.2ミリモル)で処理された後、室温に暖められ、この温度で1.5時間保持される。溶媒が除去され、残留物が10mLのTHF中に懸濁される。EtN(2.2ミリモル)が加えられ、続いてTMSCHN(2.5ミリモル、エーテル中2M溶液)が0℃で加えられる。混合物は室温に暖められ、一夜撹拌される。次に、混合物は0℃に冷却され、HCl(4.0ミリモル、エーテル中2M)が加えられる。混合物は0℃で2時間撹拌された後、溶媒が除去される。残留物はCHCl(30mL)で希釈され、10%NaHCO水溶液で中和される。有機相は集められ、水で洗浄される。溶媒がMgSO上で乾燥され、濃縮され、クロロアセチルピリジン10が得られ、これがそのまま次のステップに用いられる。
【0236】
[ステップ5 4−(6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)−N−(4−(ペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミンの調製]
10と、10mLのエチルアルコール中のチオ尿素2(0.3ミリモル)との混合物が2時間還流され、室温に冷却される。溶媒が除去され、残留物がHPLCによって精製され、表題化合物11が得られる。
【0237】
HNMR(CDCl、ppm)δ8.96(1H)、8.03(1H、dd、J=2.2、8.1Hz)、7.64(1H)、7.55(1H、dd、J=2.7、8.9Hz)、7.38(1H、d、J=8.1Hz)、7.16(1H)、6.94(1H、d、J=8.8Hz)、6.84(1H)、3.97(2H、t、J=6.4Hz)、3.66(2H)、2.33(6H)、1.76(2H、m)、1.37(m、4H)、0.87(3H、t、J=7.1Hz)。
【0238】
<実施例3:5−フルオロ−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミンの合成>
【化17】

【0239】
[ステップ1 4−ニトロ−1−(オクタ−1−イニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの調製]
Ar下、封管中の12(1−ブロモ−4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ベンゼン、10.8g、40ミリモル)、13(オクタ−1−イン、6.6グラム、60ミリモル)、CuI(1.52g、8ミリモル)、Pd(PPhCl(1.8g)、EtN(22ml、160ミリモル)、およびジオキサン(22ml)の混合物が100℃で16時間加熱される。室温に冷却された後、混合物はセライトを通してろ過され、酢酸エチルで洗浄される。ろ液が濃縮され、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン=1:7)によって精製され、粗製物14が油として得られる。
【0240】
[ステップ2 4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)アニリンの調製]
粗製物14が酢酸エチルとエタノールとの混合溶媒(40ml/20ml)に溶解され、10%Pd/C(1g)が加えられ、混合物は40psi下室温で16時間水素化される。次に、混合物はセライトを通してろ過され、酢酸エチルで洗浄される。ろ液が濃縮され、粗製物15(10.6g)が得られる。
【0241】
[ステップ3 1−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チオ尿素の調製]
無水CHCl(50ml)中の粗製物15(10.6g)の溶液が0℃で無水CHCl(250ml)中のTCDI(14g、78ミリモル)の溶液に滴下して加えられる。添加後、混合物は室温に暖められ、3時間撹拌される。混合物は0℃に冷却され、アンモニア(MeOH中7N、50ml)が滴下して加えられる。添加後、混合物は室温に暖められ、16時間撹拌される。濃縮後、水300mlが加えられ、1時間撹拌され、固体がろ過され、水によって洗浄される。所望の生成物16が真空中で乾燥され、白色の固体(11g)が得られる。
【0242】
[ステップ4 N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミンの調製]
エタノール(200ml)中の16(13.3g、40ミリモル)と17(下記に記載されているように調製される)(12.36g、44ミリモル)との混合物が60℃で3時間加熱され、混合物は高濃度水酸化アンモニウム、続いて水(200ml)の添加によってpH=7〜8に調節され、ろ過によって固体が集められ、エタノールによって再結晶され、13.3gの18が得られる。
【0243】
[ステップ5 5−フルオロ−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミンの調製]
無水DMF(60ml)中の18(6.5g、15ミリモル)の溶液に0℃でSelectFluor(5.32g、15ミリモル)が一度に加えられ、混合物は2時間かけて徐々に室温に暖められ、さらに24時間撹拌される。急速に撹拌しながらNH/MeOH−溶液およびHOが加えられ、48時間撹拌が続けられる。水(60ml)が加えられた後、固体がろ別され、乾燥され、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)によって精製され、所望の生成物が白色の固体5.2g(75%収率)として得られる。
【0244】
[化合物17の調製]
【化18】


33% HBr/AcOH(600ml)にアセチルピリジン(120g)が撹拌しながら加えられる(塩が沈殿したら、さらにAcOH、800mlが加えられてよい)。臭素(176g)が加えられ、反応混合物は60℃に2〜3時間加熱される。溶液は冷却され、エーテル(1400ml)が加えられる。固体がろ過され、エーテルで洗浄され、乾燥され、ブロモ化合物17が定量的収率で得られる。
【0245】
<実施例4:さらに別の例示化合物>
表I(化合物の表)に示されている化合物は、実施例1から3に示されている方法によって調製される。表Iに示されている特定の化合物を得るためにこれらの方法の変化形が必要となることがある。そのような変化形は、有機合成化学の技術においては当然のことであり、当業者に容易に自明である。表Iにおいて、+++は1マイクロモラーより小さな数字のHCVレプリコン複製の阻害率を示し、++は10マイクロモラーより小さい数字から1マイクロモラーの阻害率を示し、+は10マイクロモラーより大きな数字の阻害率を示している。
【0246】
【表1】

【0247】
【表2】

【0248】
【表3】

【0249】
【表4】

【0250】
【表5】

【0251】
【表6】

【0252】
【表7】

【0253】
【表8】

【0254】
【表9】

【0255】
【表10】

【0256】
【表11】

【0257】
【表12】

【0258】
【表13】

【0259】
【表14】

【0260】
【表15】

【0261】
【表16】

【0262】
【表17】

【0263】
【表18】

【0264】
【表19】

【0265】
【表20】

【0266】
【表21】

【0267】
【表22】

【0268】
【表23】

【0269】
【表24】

【0270】
【表25】

【0271】
【表26】

【0272】
【表27】

【0273】
【表28】

【0274】
【表29】

【0275】
【表30】

【0276】
【表31】

【0277】
【表32】

【0278】
【表33】

【0279】
【表34】

【0280】
【表35】

【0281】
【表36】

【0282】
【表37】

【0283】
【表38】

【0284】
【表39】

【0285】
【表40】

【0286】
【表41】

【0287】
【表42】

【0288】
【表43】

【0289】
【表44】

【0290】
【表45】

【0291】
【表46】

【0292】
【表47】

【0293】
【表48】

【0294】
<実施例5:HCV複製を阻害する化合物を特定するためのアッセイ>
HCVレプリコン構成物が組み込まれている培養細胞中のC型肝炎レプリコンのウイルス複製を阻害する能力について、本発明において請求される化合物が試験される。HCVレプリコンシステムは、バルテンシュレーガー(Bartenschlager)ら(Science,285,pp.110〜113(1999))によって記述された。レプリコンシステムは、インビボ坑HCV活性を予測し、ヒトにおいて活性な化合物は、そのままレプリコンアッセイでも活性がある。
【0295】
このアッセイにおいては、HCVレプリコン含有細胞が種々の濃度の試験化合物で処理され、HCVレプリコンの複製を阻害する試験化合物の能力が確かめられる。HCVレプリコン含有細胞が正の対照として種々の濃度の既知のHCV複製の阻害剤であるインターフェロンアルファで処理される。レプリコンアッセイシステムは、宿主細胞中のレプリコン遺伝子産物の転写を検出するために、レプリコン自体の成分としてネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPT)を含む。HCVレプリコンが活発に複製している細胞は、高いレベルのNPTを有し、NPTのレベルはHCV複製に比例する。HCVレプリコンが複製していない細胞は低いレベルのNPTを有し、従ってネオマイシンで処理されると死滅する。各試料のNPTレベルは、捕捉ELISAを用いて測定される。
【0296】
レプリコン構成物が組み込まれたC型肝炎レプリコン培養細胞のウイルス複製を阻害する化合物の能力を試験するためのプロトコルは、以下の通りである。
【0297】
[5A HCVレプリコンおよびレプリコン発現]
HCVゲノムは、3000アミノ酸ポリタンパク質をコードする単一ORFからなる。ORFは、5’側で内部リボソーム進入部位(IRES)として働く非翻訳領域、3’側でウイルス複製に必要な高度に保存された配列(3’−NTR)と隣接している。ウイルス感染に必要な構造タンパク質は、ORFの5’末端の近くに位置する。NS2からNS5Bと指定される非構造的タンパク質がORFの残りを含む。
【0298】
HCVレプリコンは、5’−3’、HCV−IRES、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)遺伝子、HCV配列NS3からNS5Bの翻訳を指揮する脳心筋炎ウイルスのIRES、および3’−NTRを含む。HCVレプリコンの配列は、GenBankに寄託されている(指定番号AJ242652)。
【0299】
エレクトロポーレーションなどの標準的な方法を用いてHuh−7細胞中にレプリコンが移入される。
【0300】
[5B 細胞維持]
装置および材料は、Huh−7 HCVレプリコン含有細胞、10%FBS、L−グルタミン、非必須アミノ酸類、ペニシリン(100単位/ml)、ストレプトマイシン(100マイクログラム/ml)および500マイクログラム/mlのジェネテシン(G418)で補助されている維持培地(DMEM(Dulbecco’s modified Eagle Media))、選抜培地(10%FBS、L−グルタミン、非必須アミノ酸類、ペニシリン(100単位/ml)およびストレプトマイシン(100マイクログラム/ml)で補助されているDMEM)、96ウェル組織培養プレート(平底)、96ウェルプレート(薬剤希釈用のU字底)、正の対照としてのインターフェロンアルファ、固定試薬(メタノール、アセトンなど)、一次抗体(ウサギ坑NPTII)、二次抗体:Eu−N11、および増強溶液を含むがそれらに限定されない。
【0301】
HCVレプリコン含有細胞は、密度が適当であるとき高いレベルのウイルスRNAレプリコン複製を支援する。過密は、ウイルスRNA複製の減少を引き起こす。従って、細胞は、500マイクログラム/mlのG418の存在下でlog相成長を続けなければならない。一般に、細胞は1週間に2回1:4〜6の希釈を受ける方がよい。細胞維持は、以下のように行われる。
【0302】
HCVレプリコン含有細胞が顕微鏡下で調べられ、細胞が良好に成長していることを確実にする。細胞がPBSで1回すすがれ、2mLトリプシンが加えられる。COインキュベータ中、37℃で細胞/トリプシン混合物が3〜5分間インキュベーションされる。インキュベーション後、10mlの完全培地が加えられ、トリプシン化反応を停止させる。細胞は穏やかに吹き飛ばされ、15mlの管に入れられ、1200rpmで4分間回転させられる。トリプシン/培地溶液が除去される。培地(5ml)が加えられ、注意して細胞が混合される。細胞が数えられる。
【0303】
次に、細胞は、6000〜7500細胞/100マイクロリットル/ウェル(6〜7.5×10細胞/10ml/プレート)の密度で96ウェルプレート上に接種される。次に、5%COインキュベータ中37℃でプレートがインキュベーションされる。
【0304】
播種後約24時間および薬物を加える前に顕微鏡下で細胞が調べられる。計数と希釈とが正しく実行されていれば、細胞は60〜70%集密であり、ほとんどすべての細胞が付着し、ウェル中に均一に広がっているはずである。
【0305】
[5C 試験化合物によるHCV−レプリコン含有細胞の処理]
HCV−レプリコン含有細胞がPBSで1回すすがれた後、2mlのトリプシンが加えられる。5%COインキュベータ中37℃で細胞が3〜5分間インキュベーションされる。10mlの完全培地が加えられ、反応を停止させる。細胞は穏やかに吹き飛ばされ、15mlの管の中に入れられ、1200rpmで4分間回転させられる。トリプシン/培地溶液が除去され、BRLカタログ#12430−054からの5mlの培地(500 ml DMEM(高グルコース))、50mlの10%FBS、5%ジェネテシンG418(50mg/ml、BRLカタログ#10131−035)、5mlのMEM非必須アミノ酸類(100×BRL#11140−050)および5mlのpen−strep(BRL#15140−148)が加えられる。注意して細胞と培地とが混合される。
【0306】
細胞が、選抜培地(500mlのDMEM(BRL#21063−029)、50mlのFBS(BRL#10082−147)および5mlのMEM非必須アミノ酸(BRL#11140−050)とともに6000〜7500細胞/100μl/96ウェルプレートのウェル(6〜7.5×10細胞/10ml/プレート)でプレートに載せられる。プレートが37℃の5%COインキュベータ中に一夜入れられる。
【0307】
[5D アッセイ]
次の朝、スクリーニングのために選ばれた最終濃度に応じて薬物(試験化合物またはインターフェロンアルファ)が培地またはDMSO/培地によって96ウェルU字形底プレート中で希釈される。一般に、10マイクロモラーから0.03マイクロモラーの範囲の各試験化合物の6つの濃度が適用される。100μlの試験化合物の希釈物がHCVレプリコン細胞を含む96ウェルプレートのウェルの中に入れられる。いくつかのウェルには薬物を含まない培地が負の対照として加えられる。DMSOが細胞成長に影響を及ぼすことが知られている。従って、DMSO中に希釈された薬物が用いられるなら、単回投与スクリーニングの場合、負の対照(培地のみ)および正の対照(インターフェロンアルファ)ウェルを含むすべてのウェルは、同じ濃度のDMSOを含まなければならない。加湿された5%CO環境中37℃でプレートが3日間インキュベーションされる。
【0308】
第4日に、NTPIIアッセイが定量される。培地がプレートから注ぎ出され、200μlのPBS中でプレートが1回洗浄される。次に、PBSがデカンテ−ションされ、プレートがペーパータオル中で拭かれ、残っているPBSがすべて除かれる。予め冷却された(−20℃)100μl/ウェルのメタノール:アセトン(1:1)で細胞がインサイチュ固定され、プレートは−20℃で30分間静置される。
【0309】
プレートから固定溶液が注ぎ出され、プレートは完全に風乾させられる(約1時間)。乾燥した細胞層の外観が記録され、毒物ウェル中の細胞の密度が肉眼で評点される。あるいは、下記に記載されるMTSアッセイを用いて細胞生存率が評点されてよい。
【0310】
ウェルは、200μlのブロッキング溶液(PBS中10%FBS;3%NGS)によって室温で30分間ブロックされる。ブロッキング溶液が取り除かれ、ブロッキング溶液中1:1000に希釈された100μlのイエウサギ抗NPTIIが各ウェルに加えられる。次に、プレートは室温で45〜60分間インキュベーションされる。インキュベーション後、ウェルはPBS−0.05%Tween−20溶液で6回洗浄される。ブロッキング緩衝液中1:15,000に希釈された100μlのユウロピウム(Eu)共役ヤギ抗ウサギが各ウェルに加えられ、室温で30〜45分間インキュベーションされる。プレートは再度洗浄され、100μlの強化溶液(Perkin Elmer #4001−0010)が各ウェルに加えられる。各プレートはプレート振とう機(約30rpm)中で3分間振とうされる。各ウェルから95μlがブラックプレートに移され、Perkin−Elmer VICTORプレート読み取り装置(Eu−Lance)中でEuシグナルが定量される。
【0311】
[試験結果]
実施例4の「化合物の表」に記載されている化合物は、基本的に本実施例に記載されているHCV複製アッセイにおいて試験されている。同表の中で、+++は1マイクロモラーより小さな数字のHCVレプリコン複製の阻害を示し、++は10マイクロモラーより小さな数字から1マイクロモラーの阻害を示し、+は10マイクロモラーより大きな数字の阻害を示している。
【0312】
<実施例6:細胞毒性アッセイ>
レプリコン複製の減少が非特異的な毒性ではなくHCVレプリコンに対する化合物の活性によるものであることを保証するために、化合物の細胞毒性を定量するアッセイが用いられる。
【0313】
[実施例6A:細胞毒性のための細胞タンパク質アルブミンアッセイ]
細胞タンパク質アルブミン測定値は、細胞毒性の1つのマーカを提供する。細胞アルブミンアッセイから得られたタンパク質レベルも用いられて、化合物の抗ウイルス活性に関する正規化基準を提供してよい。タンパク質アルブミンアッセイにおいては、高濃度域で細胞毒性があることが知られている化合物ヘリオキサンチンの種々の濃度でHCVレプリコン含有細胞が3日間処理される。細胞が溶解され、細胞溶解物が用いられてプレート結合ヤギ抗アルブミン抗体を室温(25℃から28℃)で3時間結合させる。次に、プレートは、1×PBSで6回洗浄される。未結合タンパク質を洗い流した後、マウスモノクローナル坑ヒト血清アルブミンが利用されてアルブミンをプレート上に結合させる。次に、ホスファターゼ標識化抗マウスIgGを第2の抗体として用いて複合体が検出される。
【0314】
[実施例6B:細胞毒性のためのMTSアッセイ]
生細胞の数を測定するための比色アッセイであるCELLTITER 96 AQUEOUS ONE Solution Cell Proliferation Assay(Promega,Madison WI)によって細胞生存率が測定されてもよい。この方法では、細胞を固定する前に、製造業者の指示に従って10〜20μlのMTS試薬が各ウェルに加えられ、プレートは37℃でインキュベーションされ、OD490nmにおいて読み取られる。インキュベーション期間の間、生細胞がMTS試薬を490nmにおいて吸収するホルマザン生成物に変換する。従って、490nmの吸光度は、培養されている生細胞の数に正比例している。
【0315】
細胞毒性を測定するための細胞アルブミン法とMTS法との直接の比較が以下のように得られてよい。すなわち、種々の濃度の試験化合物またはヘリオキサンチンで細胞が3日間処理される。上記に記載されているアルブミンの検出のための細胞溶解の前に、製造業者の指示に従ってMTS試薬が各ウェルに加えられ、37℃でインキュベーションされ、OD490nmにおいて読み取られる。次に、上記に記載されているように細胞アルブミン定量が実行される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iまたは式II
【化1】


(式I)
【化2】


(式II)
式中、
Aは、下式
【化3】


式中、
Qは、O、S、N、CHであるかまたは存在せず、
XはNまたはCHであり、YはNまたはCHであり、XおよびYの両方がNであることはなく、
Rは、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシ、および
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、ならびにモノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸モノ−およびジ−C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基を表すかまたは、
隣り合う原子と共有結合しているいずれか2つのR基が一緒になって、N、OおよびSから独立に選ばれた1または2の別のヘテロ原子を含む5員複素環基を形成してよく、前記5員複素環基は任意選択として置換されており、
は、存在しないか、酸素またはC〜Cアルキルであるか、または
RとRとは、一緒になって、N、OおよびSから独立に選ばれた1または2の別のヘテロ原子を含む5員複素環基を形成してよく、前記5員複素環基は、RおよびRが隣り合う炭素原子と結合しているとき、任意選択として置換されており、
は、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシ、
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、ならびにモノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基である
の単環または2環の基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、あるいは(モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ)C〜Cアルキルであり、
は、水素、アミノであるかまたは
は、アルキル鎖またはアルケニル鎖のそれぞれが0または1から4の酸素原子を含み、アミノ、ヒドロキシル、−COOH、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルカルボキサミド、およびC〜Cアルキルエステルから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、またはC〜Cアルケニルアミノであり、
およびRは、LおよびMであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイル、モノ−またはジC〜C20アルキルアミノであり、
各カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、アルカノイル鎖またはアルキルアミノ鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソから独立に選ばれた1つ以上の置換基で置換されていてよく、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキルまたは5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されていてもよく、または
Mは、それぞれがN、OおよびSから選ばれた0、1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基で置換されている、単環または2環のカルボシクロオキシ、あるいは5員または6員のヘテロアリールオキシであるかまたは、
とRとは、一緒になって、5員または6員の炭素環または複素環の環を形成し、前記環は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されており、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基である
の化合物であって、
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)−N−(4−(ペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−フルオロ−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−((ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(シクロヘキシルメトキシ)−3−フルオロフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(ヘプチルオキシ)ベンゾニトリル、
N−(3−メチル−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ブトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ペンチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−フェノキシフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(フェネチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(ヘキシルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ブトキシフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(オクチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ヘキシルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−オクチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ブチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−ベンジルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
2−(4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)アセトニトリル、
N1−イソプロピル−N1−フェニル−N4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)ベンゼン−1,4−ジアミン、
4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)安息香酸ブチル、
2−(4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)酢酸エチル、
N−(4−プロピルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−フェノキシフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピラジン−2−イル)チアゾール−2−アミン、および
N−(3−(トリフルオロメチル)−4−(ペンチルオキシ)フェニル)−N−メチル−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン
ではない化合物、あるいはその薬学的に許容される塩または水和物。
【請求項2】
式Iまたは式II
【化4】


(式I)
【化5】


(式II)
式中、
Aは、下式
【化6】


式中、
Qは、O,S,N、CHであるかまたは存在せず、
XはNまたはCHであり、YはNまたはCHであり、XおよびYの両方がNであることはなく、
Rは、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシ、および
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ基から独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸モノ−およびジ−C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基を表すかまたは、
隣り合う原子と共有結合しているいずれか2つのR基が一緒になって、N、OおよびSから独立に選ばれた1または2の別のヘテロ原子を含む5員複素環基を形成してよく、前記5員複素環基は任意選択として置換されており、
は、存在しないか、酸素またはC〜Cアルキルであるか、または、
RとRとは、一緒になって、N、OおよびSから独立に選ばれた1または2の別のヘテロ原子を含む5員の複素環基を形成してよく、前記5員複素環基は、RおよびRが隣り合う炭素原子と結合しているとき、任意選択として置換されており、
は、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシ、
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、ならびにモノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基である
の単環または2環の基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、あるいは(モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ)C〜Cアルキルであり、
は、水素、アミノであるかまたは
は、アルキル鎖またはアルケニル鎖のそれぞれが0または1から4の酸素原子を含み、アミノ、ヒドロキシル、−COOH、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルカルボキサミド、およびC〜Cアルキルエステルから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、またはC〜Cアルケニルアミノであり、
およびRは、LおよびMであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイル、あるいはモノ−またはジ−C〜C20アルキルアミノであり、
各カルボヒドリル、カルボヒドリルオキシ、アルカノイルまたはアルキルアミノ鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソから独立に選ばれた1つ以上の置換基で置換されていてよく、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されていてもよく、または
Mは、それぞれがN、OおよびSから選ばれた0、1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基で置換されている、単環または2環のカルボシクロオキシ、あるいは5員または6員のヘテロアリールオキシであるかまたは、
とRとは、一緒になって、5員または6員の炭素環または複素環の環を形成し、前記環は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されており、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基である
の化合物または塩であって、
下記の条件(i)から(ix)
(i)Rは、フルオロである、
(ii)Rは、アミノ、C〜Cアルキル、あるいは(モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ)C〜Cアルキルである、
(iii)Rは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、C〜C20アルカノイル、あるいはC〜C20モノ−またはジ−アルキルアミノであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、アルカノイル鎖、あるいはモノ−またはジ−アルキルアミノ鎖は、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである、
(iv)Rは、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、またはC〜C20アルカノイルであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソから独立に選ばれた1つ以上の置換基で置換されていてよく、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH−、CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである、
(v)RおよびRの一方は、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシまたはC〜C20アルカノイルであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含み、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソから独立に選ばれた1つ以上の置換基で置換されていてよく、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである、
(vi)RおよびRの一方は、式−O(CHO−の基、またはC〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の前記基または前記C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシまたはC〜C10アルカノイルは、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである、
(vii)RおよびRの一方は、0または1以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、フェノキシ、ベンジルオキシまたはインダニルオキシである、
(viii)RおよびRの一方は、(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルキルまたは(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである、および
(ix)RとRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、前記環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている
の1つ以上が満たされている化合物または塩。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
は、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記アルキル鎖、アルケニル鎖、アルコキシ鎖、アルケニルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはスルホニル基を含んでよく、
は、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、−CFCH、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである
化合物または塩。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
は、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記アルキル鎖、アルケニル鎖、アルコキシ鎖、アルケニルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはスルホニル基を含んでよく、
は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、−CFCH、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである
化合物または塩。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
およびRの一方は、式−O(CHO−の基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、式−O(CHO−の前記基、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドロキシ、またはC〜C10アルカノイルは、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリル、フラニル、ピラゾロイル、イミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである
化合物または塩。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
およびRの一方は、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシから独立に選ばれた0、1または2の置換基でそれぞれ置換されている、フェノキシ、ベンジルオキシ、またはインダニルオキシであり、
およびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシである
化合物または塩。
【請求項7】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
およびRの一方は、(シクロヘキシル)C〜Cアルキルまたは(シクロヘキシル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、C−メチルスルホニル、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである
化合物または塩。
【請求項8】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
とRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、前記環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、および(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている
化合物または塩。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物または塩であって、Rは水素である化合物または塩。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
Aは、
【化7】


式中、Rは、
(a)ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−PO、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシ、および
(b)ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、リン酸モノ−およびジ−C〜Cアルキル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基を表す
である化合物または塩。
【請求項11】
請求項10に記載の化合物または塩であって、
Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、あるいはリン酸モノ−またはジ−C〜Cアルキルである
化合物または塩。
【請求項12】
請求項10に記載の化合物または塩であって、
Aは、3−ピリジルであり、Rは、存在しないかまたはヒドロキシル、フルオロ、クロロ、シアノ、−CONH、メチル、メトキシ、またはリン酸ジメチルである
化合物または塩。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物または塩であって、Aは、
【化8】


であり、それぞれ任意選択として置換されている
化合物または塩。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
Aは、
【化9】


式中、
は、
ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルカノイル、およびC〜Cアルキルエステル
から独立に選ばれた0または1以上の置換基である
である化合物または塩。
【請求項15】
請求項1に記載の化合物または塩であって、Rはハロゲンである化合物または塩。
【請求項16】
請求項1に記載の化合物または塩であって、Rは水素である化合物または塩。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
およびRは、LおよびMであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、それぞれが1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよい
化合物または塩。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
およびRは、LおよびMであり、RおよびRの一方はLであり、他方はMであり、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、C〜Cアルカノイルまたはモノ−もしくはジ−C〜Cアルキルアミノであり、
各カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、アルカノイル鎖、またはアルキルアミノ鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはスルホニル基を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、アルカノイル鎖またはアルキルアミノ鎖は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、1つのアリール、単環または2環のヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されているかまたは、
Mは、フェニルオキシ、インダニルオキシ、チエニルオキシ、またはピリジルオキシであり、それぞれがハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基で置換されている
化合物または塩。
【請求項19】
請求項18に記載の化合物または塩であって、
Lは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、−SOCH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシであり、
Mは、C〜C10カルボヒドリルまたはC〜C10カルボヒドリルオキシであり、各カルボヒドリル鎖またはカルボヒドリルオキシ鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、およびオキソで置換されていてよく、前記カルボヒドリル鎖またはカルボヒドリルオキシ鎖のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシから独立に選ばれた0または1以上の置換基でそれぞれ置換されている、1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、C〜Cシクロアルキル、または5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されているかまたは、
Mは、フェニルオキシ、インダニルオキシまたはチエニルオキシであり、それぞれが、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アセチル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシで置換されており、RおよびRの一方はLであり、他方はMである
化合物または塩。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物または塩であって、
とRとは、一緒になって、5員または6員環を形成し、前記環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、OおよびSから選ばれた0、1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、オキソ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている
化合物または塩。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物または塩であって、Rは水素、ハロゲン、またはメチルである化合物または塩。
【請求項22】
請求項1に記載の化合物または塩であって、下式
【化10】


式中、
Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、あるいはリン酸モノ−またはジ−C〜Cアルキルであり、
は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、ジメチルアミノ、またはジメチルアミノメチルであり、
は、水素であり、
とRとは、一緒になって、NおよびOから選ばれた1または2のヘテロ原子を含み、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、および(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されている5員のヘテロアリール環を形成し、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである
の化合物または塩。
【請求項23】
請求項1に記載の化合物または塩であって、下式
【化11】


式中、
Rは、存在しないかまたはRは、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、あるいはリン酸モノ−またはジ−C〜Cアルキルであり、
は、水素またはハロゲンであり、
は、水素であり、
は、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記アルキル鎖、アルケニル鎖、アルコキシ鎖、アルケニルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含んでよく、
は、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロメトキシであるかまたは
は、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記アルキル鎖、アルケニル鎖、アルコキシ鎖、アルケニルオキシ鎖 またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子 またはスルホニル基を含んでよく、
は、ハロゲン、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチルまたはトリフルオロメトキシであるかまたは
およびRの一方は、C〜C20カルボヒドリル、C〜C20カルボヒドリルオキシまたはC〜C20アルカノイルであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはスルホニル基を含み、1つ以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されていてよく、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキル、またはC〜Cハロアルコキシであるかまたは
およびRの一方は、式−O(CHO−の基、またはC〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルであり、前記カルボヒドリル鎖、カルボヒドリルオキシ鎖、またはアルカノイル鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、1つ以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシおよびオキソで置換されてよく、式−O(CHO−の前記基、またはC〜C10カルボヒドリル、C〜C10カルボヒドリルオキシ、またはC〜C10アルカノイルは、0または1以上の独立に選ばれたハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−およびジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、1つのフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリル、フラニル、ピラゾロイル、イミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、C〜Cシクロアルキルまたは5員から7員のヘテロシクロアルキルで置換されており、
およびRの他方は、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであるかまたは
およびRの一方は、フェノキシ、ベンジルオキシまたはインダニルオキシであり、それぞれが、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されており、
およびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであるかまたは
およびRの一方は、(シクロヘキシル)C〜Cアルキルまたは(シクロヘキシル)C〜Cアルコキシであり、RおよびRの他方は、水素、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、メチルエステル、C−メチルスルホニル、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
およびRの他方は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、−COOH、−CONH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルキルエステル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであるかまたは
とRとは、一緒になって、OおよびNから独立に選ばれた1または2のヘテロ原子を含む5員または6員の複素環を形成し、前記環は、部分不飽和または芳香族であり、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルコキシ、および任意選択として置換されている(フェニル)C〜Cアルキルから独立に選ばれた0、1または2の置換基で置換されており、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである
化合物または塩。
【請求項24】
請求項23に記載の化合物または塩であって、Rはフルオロであり、Rは水素である化合物または塩。
【請求項25】
下式
【化12】


式中、
は、水素またはフルオロであり、
は、C〜Cアルコキシであり、前記アルコキシ鎖は、1つ以上の酸素原子を含んでよく、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、1つのフェニルまたはC〜Cシクロアルキルで置換されており、
は、ハロゲン、メチル、メトキシ、アセチル、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
は、水素、ハロゲンまたはメチルである
の化合物または塩。
【請求項26】
請求項1に記載の化合物または塩であって、下式
【化13】


式中、
は、0または1以上のハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイル、モノ−またはジ−C〜Cアルキルアミノ、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシでそれぞれ置換されている、C〜C10アルキルまたはC〜C10アルコキシであり、
は、ハロゲン、シアノ、−CONH、−COOH、メチル、メトキシ、アセチル、トリフルオロメチル、−CFCHまたはトリフルオロメトキシであり、
は、水素、ハロゲン、またはメチルである
の化合物または塩。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
N−(4−(2−(ヘプチルスルホニル)エチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(5−フェニルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−o−トリルブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−(4−クロロフェニル)ブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−(4−フルオロフェニル)ブタ−3−イニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−メチル−3−(オクチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−メチル−3−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
2−(ペンチルオキシ)−4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)ベンゾニトリル、
5−フルオロ−N−(4−メチル−3−(オクチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−メチル−3−(ペンチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(ペンチルオキシ)ベンゾニトリル、
5−フルオロ−N−(4−オクチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
(E)−2−(1−(4−(オクチルオキシ)フェニル)−2−プロピリデンヒドラジニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール、
(E)−2−(2−エチリデン−1−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール、
(E)−2−(2−エチリデン−1−(4−(オクチルオキシ)フェニル)ヒドラジニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール、
5−フルオロ−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−メチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−メチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−オクチルフェニル)−4−(ピリジン−1−オキシド−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−メチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−メチルフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−メチルフェニル)−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−アミン、
2−(1−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール、
4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−メチル−3−(オクチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾニトリル、
N−(4−(4−エチルフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−クロロフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(4−(4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾニトリル、
N−(4−(4−エチルフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−クロロフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−2−ペンチルベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン、
N−(5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−2−ペンチルベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン、
N−(5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−2−ヘプチルベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン、
5−フルオロ−N−(4−メチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−メチルフェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−メチルフェニル)−5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−アミン、
2−ペンチル−N−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン、
N−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)−2−ペンチルベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン、
2−ペンチル−N−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−6−アミン、
N−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)−2−ペンチルベンゾ[d]オキサゾール−6−アミン、
N−(3−(オクチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(ペンチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(3−(オクチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(3−(ペンチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(5−p−トリルペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−(5−p−トリルペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(3−(ペンチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(3−(オクチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(3−(ペンチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−オクチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
1−(5−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−フェノキシフェニル)エタノン、
N−(3−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フェノキシフェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
1−(2−(4−クロロフェノキシ)−5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)エタノン、
1−(2−(4−クロロフェノキシ)−5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)エタノン、
1−(2−フェノキシ−5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)エタノン、
1−(5−(4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−フェノキシフェニル)エタノン、
1−(2−(4−エチルフェノキシ)−5−(4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)エタノン、
5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(3−(オクチルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−(チオフェン−2−イル)ブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(3−(m−トリルオキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(3−(m−トリルオキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)−2−ヘプチルベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン、
N−(3,5−ジフルオロ−4−オクチルフェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(4−(5−フルオロ−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾニトリル、
N−(4−(4−クロロフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−エチルフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(4−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ベンゾニトリル、
5−(2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ピリジン−2−オール、
5−(5−フルオロ−2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ピリジン−2−オール、
N−(3−フェノキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(3−(4−クロロフェノキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(3−(4−クロロフェノキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(2−オクチルベンゾフラン−5−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−p−トリルブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(3−フェノキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−クロロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−p−トリルブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(3,5−ジフルオロ−4−(オクチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
1−(4−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)オクタン−1−オン、
5−フルオロ−N−(4−ヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−ヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(2−オクチルベンゾフラン−6−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(2−オクチルベンゾフラン−6−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−(p−トリルオキシ)ブチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−(p−トリルオキシ)ブチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(3−(p−トリルオキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(3,5−ジフルオロ−4−(オクチルオキシ)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−2−(1−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール、
5−((ジメチルアミノ)メチル)−4−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(2−オクチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(6−メチルピリジン−3−イル)−N−(2−オクチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(3−(4−p−トリルブトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(3−(4−p−トリルブトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(3−(p−トリルオキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(2−オクチルベンゾフラン−5−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(2−オクチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
1−(2−(4−クロロフェノキシ)−5−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)エタノン、
1−(2−(4−エチルフェノキシ)−5−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)フェニル)エタノン、
N−(4−(4−フェノキシブチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(ピリジン−3−イルオキシ)チアゾール−2−アミン、
4−(ピリジン−3−イル)−N−(4−(4−(キノリン−3−イル)ブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(ピリジン−4−イルチオ)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(ピリジン−3−イルオキシ)チアゾール−2−アミン、
2−フェニル−6−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−4H−クロメン−4−オン、
1−(5−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(オクチルオキシ)フェニル)エタノン、
N−(2−tert−ブチルベンゾフラン−5−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(3−(メチルスルホニル)−4−(オクチルオキシ)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−(2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ピリジン−3−オール、
N−(2−フェネチルベンゾフラン−5−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
2−(オクチルオキシ)−5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)安息香酸メチル、
2−(オクチルオキシ)−5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)安息香酸、
2−(オクチルオキシ)−5−(4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)ベンゾアミド、
5−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
−(5−クロロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イル)−N−メチル−N−オクチル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、
5−フルオロ−N−メチル−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−メチル−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピラジン−2−イル)チアゾール−2−アミン、
5−クロロ−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピラジン−2−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(4−(4−フルオロフェニル)ブタ−3−イニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
(Z)−5−フルオロ−N−(4−(オクタ−5−エニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−4−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−4−イル)チアゾール−2−アミン、
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
1−(5−(5−クロロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(オクチルオキシ)フェニル)エタノン、
5−クロロ−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピラジン−2−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
(Z)−5−フルオロ−N−(4−(オクタ−3−エニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(3−シクロペンチルプロポキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−(2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
5−(5−フルオロ−2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
5−(5−フルオロ−2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
N−(3−クロロ−2−オクチルベンゾフラン−5−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−(5−クロロ−2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシベンゾアミド、
5−(5−クロロ−2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシベンゾアミド、
N−(3−クロロ−2−オクチルベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−シクロペンチルブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−シクロペンチルブタ−3−イニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(5−プロポキシペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(3−シクロペンチルプロポキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−(2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
5−(5−フルオロ−2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
5−(5−フルオロ−2−(4−オクチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
5−(2−(2−オクチルベンゾフラン−5−イルアミノ)チアゾール−4−イル)ニコチノニトリル、
N−(3−クロロ−2−オクチルベンゾフラン−5−イル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−3−(2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、
5−フルオロ−3−(2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、
5−(5−クロロ−2−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)チアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシベンゾアミド、
N−(3−クロロ−2−オクチルベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−シクロペンチルブトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(4−シクロペンチルブタ−3−イニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(5−プロポキシペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
1−(4−(5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)オクタン−1−オン、
N−(4−(5−(4−フルオロフェニル)ペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(5−(4−フルオロフェニル)ペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(ノナン−2−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(3−(ペンチルオキシ)プロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(2−メチルノナン−2−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(4−プロポキシブタ−1−イニル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
−(4−(オクチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2,5−ジアミン、
N−(4−(5−(シクロヘキシルオキシ)ペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(5−イソプロポキシペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
5−フルオロ−N−(4−(5−イソブトキシペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(6−エトキシヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、
N−(4−(5−(シクロペンチルオキシ)ペンチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン、または
N−(4−(8−クロロオクチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)チアゾール−2−アミン
である化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
請求項1に記載の化合物または塩を含む医薬品組成物であって、少なくとも1つの薬学的に許容されるキャリヤを含む組成物。
【請求項29】
請求項27に記載の医薬品組成物であって、請求項1に記載の化合物または塩ではない少なくとも1つの別の抗ウイルス薬剤を含む医薬品組成物。
【請求項30】
請求項28に記載の医薬品組成物であって、前記少なくとも1つの別の抗ウイルス薬剤は、リババリン、インターフェロン、VX−950、またはバロピシタビンである医薬品組成物。
【請求項31】
請求項27に記載の医薬品組成物であって、前記組成物は、注射可能流体、エーロゾル、クリーム、ゲル、錠剤、丸薬、カプセル、シロップ、眼科溶液または経皮パッチとして製剤化される医薬品組成物。
【請求項32】
C型肝炎感染症を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に請求項1に記載の化合物または塩の治療法として有効な量を提供することを含む方法。
【請求項33】
請求項31に記載の方法であって、前記化合物は、少なくとも1つの別の活性薬剤とともに提供される方法。

【公表番号】特表2010−528019(P2010−528019A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509409(P2010−509409)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/006676
【国際公開番号】WO2008/147557
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(504378685)アキリオン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド (22)
【Fターム(参考)】