ヘテロ二環系ピラゾール化合物およびその使用
式IaおよびIbの化合物、およびその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物および医薬的に許容される塩は、受容体チロシンキナーゼを阻害し、これにより媒介される障害を治療するのに有効である。哺乳動物細胞において、このような障害または関連する病的な状態をin vitro、in situおよびin vivoで診断、予防または治療するための、式IaおよびIbの化合物、およびその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩を使用する方法が開示されている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IaおよびIbから選択される化合物およびその医薬的に許容される塩
【化1】
〔式中、Xは、O、SまたはNR10であり;
Z2およびZ3は、独立して、CR4およびNから選択され、Z2およびZ3のうち0個または1個がNであり;
R1は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−C(=O)NR10R11または−(CR14R15)tNR10R11であるか、または
R1は、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、オキソ、−OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−(CR14R15)n、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2R10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、C1〜C20ヘテロアリール、−(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11および(CR14R15)tNR10R11から独立して選択される1個以上の基で置換されているか、または
R1はNRxRyであり;
R2は、H、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、(CH2)nOR10、(CH2)nNR10R11、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから独立して選択される1個以上の基で置換されており;
R3は、C3〜C12カルボシクリル 、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されており、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、OH、C1〜C12アルキル、NR10R11、および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換されており;
R4は、H、F、Cl、Br、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、NR10C(=Y)R11、NR10C(=Y)OR11、NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2NR10R11、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり;
R10、R11およびR12は、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、(CR14R15)nC2〜C20ヘテロシクリル、(CR14R15)nC6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR11は、これらが結合する窒素とともに、場合により、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和のC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環は、場合により、N、OまたはSから選択される1個以上のさらなる環原子を含有しており、前記ヘテロ環は、場合により、オキソ、(CH2)nORa、NRaRb、CF3、F、Cl、Br、I、SO2Ra、C(=O)Ra、NR10C(=Y)R11、C(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR12は、これらが結合する原子とともに、オキソ置換されたC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環は、場合により、ベンゼン環に縮合しており;
R13は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、(CR14R15)n−シクロアルキル、(CR14R15)n−ヘテロシクリル、(CR14R15)n−アリール、(CR14R15)n−ヘテロアリール、(CR14R15)n−O−(CR14R15)m−アリール、(CR14R15)n−OR10、(CR14R15)n−NR10R11、(CR14R15)n−NR10C(=O)R11または(CR14R15)n−NR10(SO2Me)−R11であり、前記アルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分およびヘテロアリール部分は、場合により、F、Cl、Br、I、オキソ、SO2Rc、CN、ORa、C(=O)Ra、C(=O)ORa、NRaRb、NRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R14およびR15はそれぞれ独立して、H、C1〜C12アルキルまたは(CH2)t−アリールであるか、
またはR14およびR15は、これらが結合する原子とともに、飽和または部分的に不飽和のC3〜C12炭素環を形成するか、
またはR10およびR15は、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された飽和または部分的に不飽和の単環または二環のC1〜C20ヘテロ環を形成し、この環は、場合により、F、Cl、Br、I、ORa、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基でさらに置換され、前記アルキルおよびアリールは、場合により、F、Cl、BrおよびIから独立して選択される1個以上の基で置換されるか、
またはR14は存在せず、R10およびR15は、これらが結合する原子とともに、1個以上のヘテロ原子を有するC1〜C20ヘテロアリール環を形成し;
RaおよびRbは、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、1個以上のアルキル基で置換され;
Rcは、C1〜C12アルキルまたはC6〜C20アリールであり、前記アルキルおよびアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、ORaおよびC(=O)NRaRbから独立して選択される1個以上の基で置換され;
RxはHまたはC1〜C6アルキルであり;
Ryは、(i)(C1〜C6アルキル)NRjRk(RjおよびRkは、独立してHまたはC1〜C6アルキルである);(ii)OHまたは−OC(=O)CF3で場合により置換されたC5〜C6シクロアルキル;または(iii)NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、ハロゲン基、C1〜C6アルキル、(C1〜C6アルキル)OH、(C1〜C6アルキル)O(C1〜C6アルキル)またはC1〜C6フルオロアルキルで場合により置換された5〜6員環のヘテロ環であり;
Y、Y1およびY2は、独立してOまたはSであり;
tは、1、2、3、4、5または6であり;
nおよびmは、独立して、0、1、2、3、4、5または6である〕。
【請求項2】
Xが、O、SまたはNR10であり;
Z2およびZ3が、独立して、CR4およびNから選択され、Z2およびZ3のうち0個または1個がNであり;
R1が、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−C(=O)NR10R11または−(CR14R15)tNR10R11であるか、または
R1が、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、オキソ、−OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−(CR14R15)n−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2R10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、C1〜C20ヘテロアリール、−(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11、および(CR4R5)tNR10R11から独立して選択される1個以上の基で置換され、R2が、H、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、(CH2)nOR10、(CH2)nNR10R11、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R3が、C3〜C12カルボシクリル 、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、OH、C1〜C12アルキル、NR10R11および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R4が、H、F、Cl、Br、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、NR10C(=Y)R11、NR10C(=Y)OR11、NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2NR10R11、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり;
R10、R11およびR12が、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR11が、これらが結合する窒素とともに、場合により、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和のC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環が、場合により、N、OまたはSから選択される1個以上のさらなる環原子を含有しており、前記ヘテロ環が、場合により、オキソ、(CH2)nORa、NRaRb、CF3、F、Cl、Br、I、SO2Ra、C(=O)Ra、NR10C(=Y)R11、C(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR12が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換されたC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環が、場合により、ベンゼン環に縮合しており;
R13が、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、(CR14R15)n−シクロアルキル、(CR14R15)n−ヘテロシクリル、(CR14R15)n−アリール、(CR14R15)n−ヘテロアリール、(CR14R15)n−O−(CR14R15)m−アリール、(CR14R15)n−OR10、(CR14R15)n−NR10R11、(CR14R15)n−NR10C(=O)R11または(CR14R15)n−NR10(SO2Me)−R11であり、前記アルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分およびヘテロアリール部分が、場合により、F、Cl、Br、I、オキソ、SO2Rc、CN、ORa、C(=O)Ra、C(=O)ORa、NRaRb、NRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R14およびR15はそれぞれ独立して、H、C1〜C12アルキルまたは(CH2)t−アリールであるか、
またはR14およびR15が、これらが結合する原子とともに、飽和または部分的に不飽和のC3〜C12炭素環を形成するか、
またはR10およびR15が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された飽和または部分的に不飽和のC1〜C20ヘテロ環を形成し、この環が、場合により、F、Cl、Br、I、ORa、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基でさらに置換され、前記アルキルおよびアリールが、場合により、F、Cl、BrおよびIから独立して選択される1個以上の基で置換されるか、
またはR14は存在せず、R10およびR15が、これらが結合する原子とともに、1個以上のヘテロ原子を有するC1〜C20ヘテロアリール環を形成し;
RaおよびRbが、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、C1〜C6アルキルおよびハロゲンから独立して選択される1個以上の基で置換され;
Rcが、C1〜C12アルキルまたはC6〜C20アリールであり、前記アルキルおよびアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、ORaおよびC(=O)NRaRbから独立して選択される1個以上の基で置換され;
Y、Y1およびY2が、独立してOまたはSであり;
tが、1、2、3、4、5または6であり;
nおよびmが、独立して、0、1、2、3、4、5または6である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式IaおよびIbが以下
【化2】
である、請求項1または2に記載の化合物
〔式中、R1が、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−C(=O)NR10R11、または−(CR14R15)tNR10R11であるか、または
R1が、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、オキソ、−OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−(CR14R15)n−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2R10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、C1〜C20ヘテロアリール、−(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11、および(CR14R15)tNR10R11から独立して選択される1個以上の基で置換されるか、または
R1がNRxRyであり;
R3が、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、OH、C1〜C12アルキル、NR10R11および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換される〕。
【請求項4】
R2がC1〜C6アルキルまたはHである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
Z2およびZ3がCR4であり、R4がそれぞれ互いに独立している、請求項1〜2または4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Z2が、CH、CCl、CFまたはCC(=O)NH2であり、Z3がCHである、請求項1〜2または4〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Z2はCHであり、Z3はCHである、請求項1〜2または4〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
XがOである、請求項1〜2または4〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
XがNR10である、請求項1〜2または4〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Xが以下の構造:
【化3】
である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R1が、H、C1〜C4アルキル、CF3、CHF2またはCH2Fである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R1が、(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11または(CR4R5)tNR10R11で場合により置換されたアルキニルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
R1が以下の構造:
【化4】
から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R1が、
(i)ハロゲン、C1〜C6アルキル、C(=O)C1〜C6アルキル、C(=O)(C3〜C6シクロアルキル)、C(=O)O(C1〜C6アルキル)、CH2−ヘテロアリール(前記ヘテロアリールは2〜3個の環窒素原子を有する5員環である)、CH2−hetCyc(hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環へテロ原子を有し、C1〜C6アルキルで場合により置換された6員環である)、C(=O)NH(CH2)2−hetCyc(hetCycは、NおよびOから独立して選択された1〜2個の環へテロ原子を有する6員環である)、SO2NH(C1〜C6アルキル)、NMeOMe、C(=O)NRhRiまたはNRhRi(RhおよびRiは独立してHまたはC1〜C6アルキルである)で場合により置換されたフェニル、または
(ii)NおよびOから選択される環ヘテロ原子を有し、C(=O)NH(C1〜C6アルキル)で場合により置換された5〜6員環ヘテロアリール、または場合によりC1〜C6アルキルで置換されたCH2−hetCyc(hetCycは6員環アザ環である(例えば、ピペラジニル基))である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
R1が、以下
【化5】
【化6】
から選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
R1は、少なくとも1個のNヘテロ原子を有し、場合によりC1〜C6アルキルで置換された5員環ヘテロアリールである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
R1が、以下の構造:
【化7】
から選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R1が、−C(=O)NR10R11または−(CR14R15)tNR10R11である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
R1が、以下の構造:
【化8】
から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R1が、場合により、OR10、NR10R11、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されるアルキルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
R1が、メチル、CH2OH、CH2CH2OH、CH2CH2CH2OH、CH(OH)CH2OH、
【化9】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
R1が、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環へテロ原子を有し、場合により、Br、hetCycおよびCH2−hetCycから独立して選択される1個以上の基で置換される5〜6員環ヘテロアリール環であり、hetCycが、環窒素原子を有し、場合により、NおよびOから選択される第2の環へテロ原子を有する6員環へテロ環であり、hetCycが、場合により、C1〜C6アルキルまたは(C1〜C6アルキル)OHで置換される、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
R1が、以下の構造:
【化10】
から選択される、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
R1が、飽和または部分的に不飽和の5〜10員環の単環または二環のヘテロ環であり、前記環が、NおよびOから独立して選択される1個または2個の環原子を有し、場合により、C1〜C6アルキル、(C1〜C6アルキル)O(C1〜C6アルキル)、NR10R11またはCH2NR10R11で置換され、R10およびR11が、独立して、H、C1〜C6アルキル、hetCycまたはCH2hetCycであり、hetCycが、1個または2個の環窒素原子を有する5〜6員環である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
R1が以下
【化11】
である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
R1がNRxRyである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
R1が以下
【化12】
である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
R1が−(CR14R15)tNR10R11である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
R1が以下の構造:
【化13】
である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
R3が
【化14】
であり、
Z4、Z5、Z6およびZ7が、独立してCR4aまたはNであり、 Z4、Z5、Z6およびZ7のうち0個、1個または2個がNであり、Z4およびZ5またはZ6およびZ7がCR4aである場合、Z4およびZ5またはZ6およびZ7は、場合により、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和の炭素環またはヘテロ環を形成し;
R4aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、NR10C(=Y)R11、NR10C(=Y)OR11、NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2NR10R11、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり;
R5が、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、アルキル、NR10R11および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換される、請求項1〜29のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
R3が以下の構造:
【化15】
およびその置換された形態から選択される、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
R3が、以下の構造:
【化16】
から選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
R3が
【化17】
であり、
R4aがそれぞれ独立して、H、F、Cl、C1〜C6アルキル、O−(C1〜C6アルキル)またはCNである、請求項30に記載の化合物。
【請求項34】
R3が、以下の構造:
【化18】
から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
R3が
【化19】
である、請求項30に記載の化合物。
【請求項36】
R5が
【化20】
である、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項37】
R11が、場合によりFで置換されたアリール基である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R14およびR15が、これらが結合する原子とともに、場合により置換された炭素環を形成する、請求項36または37に記載の化合物。
【請求項39】
R15およびR10が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された5、6または7員環の単環または二環のへテロ環を形成する、請求項36または37に記載の化合物。
【請求項40】
R5が
【化21】
である、請求項36に記載の化合物。
【請求項41】
R14が存在せず、R10およびR15が、これらが結合する原子とともに、1個または2個の環窒素原子を有するオキソ置換された6員環ヘテロアリール環を形成する、請求項36または37に記載の化合物。
【請求項42】
R5が、以下の構造:
【化22】
〔式中、Rdが、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールである〕
から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
R5が、以下の構造:
【化23】
〔式中、R14aおよびR15aがHであるか、またはR14およびR15が、これらが結合する原子とともに、シクロプロピリデン基を形成する〕
を有する、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項44】
R10が、場合によりハロゲン基で置換されたフェニルまたはCH2−フェニルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
R5が、以下の構造:
【化24】
から選択される、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
R5が、以下の構造:
【化25】
〔式中、R11が、場合によりハロゲンで置換されたフェニルである〕
を有する、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項47】
R5が、以下の構造:
【化26】
から選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
R5が、以下の構造:
【化27】
を有する、請求項30〜35のいずれか1項に記載の化合物
〔式中、R13が
(i)C1〜C6アルキル;
(ii)(CR14R15)−O−(CH2)m−フェニル(前記フェニルが、場合によりハロゲンで置換され、R14およびR15が、独立してHまたはメチルであり、mが0または1である);
(iii)ORa(R1がC1〜C6アルキルまたはフェニルである);
(iv)(C1〜C3アルキル)−フェニル;
(v)(C1〜C2アルキル)−hetAr(hetArは、1個または2個の環窒素原子を有する6員環ヘテロアリール環であり、R13の特定例は(C1〜C2アルキル)−ピリジルである);
(vi)N、OおよびSから独立して選択される1〜2個の環原子を有し、場合により、NH−フェニル、モルホリニル、フェニルおよびC1〜C6アルキルから独立して選択される1個または2個の基で置換される5〜6員環ヘテロアリール環;
(vii)CN、F、O−フェニル、N(C1〜C6アルキル)2およびNHC(=O)(C1〜C6アルキル)から独立して選択される1個または2個の基で場合により置換されたフェニル;
(viii)CH2−N(C1〜C4アルキル)SO2RaまたはCH2−N(CH2Ph)SO2Ra(Raは、C1〜C6アルキル、フェニル、またはNおよびOから独立して選択される1個または2個の環へテロ原子を有し、場合によりC1〜C6アルキルで置換された5員環ヘテロアリール環;
(ix)(CH2)n−hetCyc(nは0または1であり、hetCycは、環窒素原子を有する飽和または部分的に飽和の6員環ヘテロ環であり、このヘテロ環は、場合により、オキソ、C(=O)(C1〜C6アルキル)、SO2−(C1〜C6アルキル)、SO2−フェニルまたはC(=O)O(C1〜C6アルキル)で置換される);
(x)場合により(C3〜C6)シクロアルキルまたはO−(C1〜C6アルキル)で置換されたC1〜C6アルキル;
(xi)CH2N(C1〜C6アルキル)C(=O)フェニル;または
(xii)(CR14R15)hetArである〕。
【請求項49】
R5が、以下の構造:
【化28】
【化29】
から選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
R5が
【化30】
〔式中、R11が、場合によりC1〜C6アルキルで置換されたアリールまたはヘテロアリールである〕
である、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項51】
R5が、以下の構造:
【化31】
から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R10およびR12が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された6員環ヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環が、場合によりフェニル環と縮合している、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
R5が、以下の構造:
【化32】
から選択される、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
R5がNR12SO2R10であり、R10が、場合により、ハロゲン、O−(C1〜C6アルキル)またはC(=O)NH(C1〜C6アルキル)で置換されたフェニルである、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項55】
R5が、以下の構造:
【化33】
から選択される、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
R5がNR12C(=O)C(=O)NR10R11である、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項57】
R5が、以下
【化34】
である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
R5がNR12C(=O)C(=O)ORaである、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
R5が、以下
【化35】
である、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
R5が、以下の構造:
【化36】
から選択される、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物
〔式中、R20は、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、R21およびR22は、独立してHまたはアルキルから選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、アルキルおよびC3〜C6シクロアルキルから独立して選択される1個以上の基で置換される〕。
【請求項61】
R5が、以下の構造:
【化37】
から選択される、請求項60に記載の化合物
〔式中、 8個のRdは、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールであり;
Reはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルである〕。
【請求項62】
R5がNR10R11であり、R10がHであり、R11がhetArであり、hetArが、少なくとも1個の環窒素原子を有し、場合により、NおよびOから選択される第2の環へテロ原子を有する、置換されているかまたは置換されていない5〜6員環ヘテロアリール基であり、hetArが、場合により、C1〜C6アルキルおよびC(=O)NRaRbから独立して選択される1個または2個の基で置換されている、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項63】
R5が、以下
【化38】
である、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
請求項1に定義され、実施例1〜160の名称を有する式1の化合物。
【請求項65】
請求項1〜64のいずれかに記載の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項66】
抗増殖剤、抗炎症剤、免疫調整剤、神経向性因子、心疾患を治療する薬剤、肝臓疾患を治療する薬剤、抗ウイルス剤、血液障害を治療する薬剤、糖尿病を治療する薬剤、または免疫不全疾患を治療する薬剤から選択される付加的な治療薬剤をさらに含む、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
請求項1〜64のいずれかに記載の化合物を患者に投与する工程を含む、患者の癌、卒中、糖尿病、肝腫脹、心疾患、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬、アレルギー性疾患、炎症、神経障害、ホルモン関連疾患、臓器移植に関連する状態、免疫不全疾患、破壊性の骨障害、増殖性障害、感染症、細胞死に関連する状態、トロンビン誘発性血小板凝集、慢性骨髄性白血病(CML)、肝臓疾患、T細胞活性化が関与する病的な免疫状態およびCNS障害からなる群から選択される疾患または状態を治療する方法。
【請求項68】
前記疾患が癌である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
哺乳動物の過剰増殖性疾患を治療するための医薬の製造における、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項70】
治療に使用するための、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物。
【請求項71】
受容体チロシンキナーゼと、有効に阻害する量の請求項1に記載の化合物とを接触させる工程を含む、受容体チロシンキナーゼの活性を阻害または調整する方法。
【請求項72】
前記キナーゼがc−Metである、請求項71に記載の方法。
【請求項1】
式IaおよびIbから選択される化合物およびその医薬的に許容される塩
【化1】
〔式中、Xは、O、SまたはNR10であり;
Z2およびZ3は、独立して、CR4およびNから選択され、Z2およびZ3のうち0個または1個がNであり;
R1は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−C(=O)NR10R11または−(CR14R15)tNR10R11であるか、または
R1は、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、オキソ、−OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−(CR14R15)n、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2R10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、C1〜C20ヘテロアリール、−(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11および(CR14R15)tNR10R11から独立して選択される1個以上の基で置換されているか、または
R1はNRxRyであり;
R2は、H、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、(CH2)nOR10、(CH2)nNR10R11、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから独立して選択される1個以上の基で置換されており;
R3は、C3〜C12カルボシクリル 、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されており、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、OH、C1〜C12アルキル、NR10R11、および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換されており;
R4は、H、F、Cl、Br、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、NR10C(=Y)R11、NR10C(=Y)OR11、NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2NR10R11、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり;
R10、R11およびR12は、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、(CR14R15)nC2〜C20ヘテロシクリル、(CR14R15)nC6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR11は、これらが結合する窒素とともに、場合により、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和のC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環は、場合により、N、OまたはSから選択される1個以上のさらなる環原子を含有しており、前記ヘテロ環は、場合により、オキソ、(CH2)nORa、NRaRb、CF3、F、Cl、Br、I、SO2Ra、C(=O)Ra、NR10C(=Y)R11、C(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR12は、これらが結合する原子とともに、オキソ置換されたC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環は、場合により、ベンゼン環に縮合しており;
R13は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、(CR14R15)n−シクロアルキル、(CR14R15)n−ヘテロシクリル、(CR14R15)n−アリール、(CR14R15)n−ヘテロアリール、(CR14R15)n−O−(CR14R15)m−アリール、(CR14R15)n−OR10、(CR14R15)n−NR10R11、(CR14R15)n−NR10C(=O)R11または(CR14R15)n−NR10(SO2Me)−R11であり、前記アルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分およびヘテロアリール部分は、場合により、F、Cl、Br、I、オキソ、SO2Rc、CN、ORa、C(=O)Ra、C(=O)ORa、NRaRb、NRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R14およびR15はそれぞれ独立して、H、C1〜C12アルキルまたは(CH2)t−アリールであるか、
またはR14およびR15は、これらが結合する原子とともに、飽和または部分的に不飽和のC3〜C12炭素環を形成するか、
またはR10およびR15は、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された飽和または部分的に不飽和の単環または二環のC1〜C20ヘテロ環を形成し、この環は、場合により、F、Cl、Br、I、ORa、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基でさらに置換され、前記アルキルおよびアリールは、場合により、F、Cl、BrおよびIから独立して選択される1個以上の基で置換されるか、
またはR14は存在せず、R10およびR15は、これらが結合する原子とともに、1個以上のヘテロ原子を有するC1〜C20ヘテロアリール環を形成し;
RaおよびRbは、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、1個以上のアルキル基で置換され;
Rcは、C1〜C12アルキルまたはC6〜C20アリールであり、前記アルキルおよびアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、ORaおよびC(=O)NRaRbから独立して選択される1個以上の基で置換され;
RxはHまたはC1〜C6アルキルであり;
Ryは、(i)(C1〜C6アルキル)NRjRk(RjおよびRkは、独立してHまたはC1〜C6アルキルである);(ii)OHまたは−OC(=O)CF3で場合により置換されたC5〜C6シクロアルキル;または(iii)NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、ハロゲン基、C1〜C6アルキル、(C1〜C6アルキル)OH、(C1〜C6アルキル)O(C1〜C6アルキル)またはC1〜C6フルオロアルキルで場合により置換された5〜6員環のヘテロ環であり;
Y、Y1およびY2は、独立してOまたはSであり;
tは、1、2、3、4、5または6であり;
nおよびmは、独立して、0、1、2、3、4、5または6である〕。
【請求項2】
Xが、O、SまたはNR10であり;
Z2およびZ3が、独立して、CR4およびNから選択され、Z2およびZ3のうち0個または1個がNであり;
R1が、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−C(=O)NR10R11または−(CR14R15)tNR10R11であるか、または
R1が、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、オキソ、−OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−(CR14R15)n−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2R10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、C1〜C20ヘテロアリール、−(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11、および(CR4R5)tNR10R11から独立して選択される1個以上の基で置換され、R2が、H、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、(CH2)nOR10、(CH2)nNR10R11、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R3が、C3〜C12カルボシクリル 、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、OH、C1〜C12アルキル、NR10R11および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R4が、H、F、Cl、Br、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、NR10C(=Y)R11、NR10C(=Y)OR11、NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2NR10R11、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり;
R10、R11およびR12が、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR11が、これらが結合する窒素とともに、場合により、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和のC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環が、場合により、N、OまたはSから選択される1個以上のさらなる環原子を含有しており、前記ヘテロ環が、場合により、オキソ、(CH2)nORa、NRaRb、CF3、F、Cl、Br、I、SO2Ra、C(=O)Ra、NR10C(=Y)R11、C(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されているか、
またはR10およびR12が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換されたC3〜C20ヘテロ環を形成し、この環が、場合により、ベンゼン環に縮合しており;
R13が、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、(CR14R15)n−シクロアルキル、(CR14R15)n−ヘテロシクリル、(CR14R15)n−アリール、(CR14R15)n−ヘテロアリール、(CR14R15)n−O−(CR14R15)m−アリール、(CR14R15)n−OR10、(CR14R15)n−NR10R11、(CR14R15)n−NR10C(=O)R11または(CR14R15)n−NR10(SO2Me)−R11であり、前記アルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分およびヘテロアリール部分が、場合により、F、Cl、Br、I、オキソ、SO2Rc、CN、ORa、C(=O)Ra、C(=O)ORa、NRaRb、NRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され;
R14およびR15はそれぞれ独立して、H、C1〜C12アルキルまたは(CH2)t−アリールであるか、
またはR14およびR15が、これらが結合する原子とともに、飽和または部分的に不飽和のC3〜C12炭素環を形成するか、
またはR10およびR15が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された飽和または部分的に不飽和のC1〜C20ヘテロ環を形成し、この環が、場合により、F、Cl、Br、I、ORa、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基でさらに置換され、前記アルキルおよびアリールが、場合により、F、Cl、BrおよびIから独立して選択される1個以上の基で置換されるか、
またはR14は存在せず、R10およびR15が、これらが結合する原子とともに、1個以上のヘテロ原子を有するC1〜C20ヘテロアリール環を形成し;
RaおよびRbが、独立して、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、C1〜C6アルキルおよびハロゲンから独立して選択される1個以上の基で置換され;
Rcが、C1〜C12アルキルまたはC6〜C20アリールであり、前記アルキルおよびアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、ORaおよびC(=O)NRaRbから独立して選択される1個以上の基で置換され;
Y、Y1およびY2が、独立してOまたはSであり;
tが、1、2、3、4、5または6であり;
nおよびmが、独立して、0、1、2、3、4、5または6である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式IaおよびIbが以下
【化2】
である、請求項1または2に記載の化合物
〔式中、R1が、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−C(=O)NR10R11、または−(CR14R15)tNR10R11であるか、または
R1が、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、オキソ、−OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−(CR14R15)n−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2R10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、C1〜C20ヘテロアリール、−(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11、および(CR14R15)tNR10R11から独立して選択される1個以上の基で置換されるか、または
R1がNRxRyであり;
R3が、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり、前記カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、F、Cl、Br、I、OH、C1〜C12アルキル、NR10R11および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換される〕。
【請求項4】
R2がC1〜C6アルキルまたはHである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
Z2およびZ3がCR4であり、R4がそれぞれ互いに独立している、請求項1〜2または4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Z2が、CH、CCl、CFまたはCC(=O)NH2であり、Z3がCHである、請求項1〜2または4〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Z2はCHであり、Z3はCHである、請求項1〜2または4〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
XがOである、請求項1〜2または4〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
XがNR10である、請求項1〜2または4〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Xが以下の構造:
【化3】
である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R1が、H、C1〜C4アルキル、CF3、CHF2またはCH2Fである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R1が、(CR14R15)−NR12C(=O)(CR14R15)NR10R11または(CR4R5)tNR10R11で場合により置換されたアルキニルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
R1が以下の構造:
【化4】
から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R1が、
(i)ハロゲン、C1〜C6アルキル、C(=O)C1〜C6アルキル、C(=O)(C3〜C6シクロアルキル)、C(=O)O(C1〜C6アルキル)、CH2−ヘテロアリール(前記ヘテロアリールは2〜3個の環窒素原子を有する5員環である)、CH2−hetCyc(hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環へテロ原子を有し、C1〜C6アルキルで場合により置換された6員環である)、C(=O)NH(CH2)2−hetCyc(hetCycは、NおよびOから独立して選択された1〜2個の環へテロ原子を有する6員環である)、SO2NH(C1〜C6アルキル)、NMeOMe、C(=O)NRhRiまたはNRhRi(RhおよびRiは独立してHまたはC1〜C6アルキルである)で場合により置換されたフェニル、または
(ii)NおよびOから選択される環ヘテロ原子を有し、C(=O)NH(C1〜C6アルキル)で場合により置換された5〜6員環ヘテロアリール、または場合によりC1〜C6アルキルで置換されたCH2−hetCyc(hetCycは6員環アザ環である(例えば、ピペラジニル基))である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
R1が、以下
【化5】
【化6】
から選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
R1は、少なくとも1個のNヘテロ原子を有し、場合によりC1〜C6アルキルで置換された5員環ヘテロアリールである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
R1が、以下の構造:
【化7】
から選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R1が、−C(=O)NR10R11または−(CR14R15)tNR10R11である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
R1が、以下の構造:
【化8】
から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R1が、場合により、OR10、NR10R11、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基で置換されるアルキルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
R1が、メチル、CH2OH、CH2CH2OH、CH2CH2CH2OH、CH(OH)CH2OH、
【化9】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
R1が、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環へテロ原子を有し、場合により、Br、hetCycおよびCH2−hetCycから独立して選択される1個以上の基で置換される5〜6員環ヘテロアリール環であり、hetCycが、環窒素原子を有し、場合により、NおよびOから選択される第2の環へテロ原子を有する6員環へテロ環であり、hetCycが、場合により、C1〜C6アルキルまたは(C1〜C6アルキル)OHで置換される、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
R1が、以下の構造:
【化10】
から選択される、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
R1が、飽和または部分的に不飽和の5〜10員環の単環または二環のヘテロ環であり、前記環が、NおよびOから独立して選択される1個または2個の環原子を有し、場合により、C1〜C6アルキル、(C1〜C6アルキル)O(C1〜C6アルキル)、NR10R11またはCH2NR10R11で置換され、R10およびR11が、独立して、H、C1〜C6アルキル、hetCycまたはCH2hetCycであり、hetCycが、1個または2個の環窒素原子を有する5〜6員環である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
R1が以下
【化11】
である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
R1がNRxRyである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
R1が以下
【化12】
である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
R1が−(CR14R15)tNR10R11である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
R1が以下の構造:
【化13】
である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
R3が
【化14】
であり、
Z4、Z5、Z6およびZ7が、独立してCR4aまたはNであり、 Z4、Z5、Z6およびZ7のうち0個、1個または2個がNであり、Z4およびZ5またはZ6およびZ7がCR4aである場合、Z4およびZ5またはZ6およびZ7は、場合により、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和の炭素環またはヘテロ環を形成し;
R4aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CF3、CN、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、NR10C(=Y)R11、NR10C(=Y)OR11、NR12C(=Y)NR10R11、−NR12SO2NR10R11、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−C(=O)NR12(CR14R15)tNR10R11、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールであり;
R5が、F、Cl、Br、I、CN、CF3、OR10、SR10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR10R11、−NR10R11、−NR10C(=Y)R13、−NR10C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR10R11、−NR12C(=O)C(=O)R10R11、−NR12C(=O)C(=O)ORa、−NR12SO2R10、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)NR10R11、−NR12C(=Y1)NR10C(=Y2)(CR14R15)nR11、−NR12C(=Y1)(CR14R15)nC(=Y2)(CR14R15)mR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR10R11、−OS(O)2(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−S(O)R10、−S(O)2R10、−S(O)2NR10R11、−S(O)(OR10)、−S(O)2(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、場合により、アルキル、NR10R11および(CR14R15)n−アリールから独立して選択される1個以上の基で置換される、請求項1〜29のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
R3が以下の構造:
【化15】
およびその置換された形態から選択される、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
R3が、以下の構造:
【化16】
から選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
R3が
【化17】
であり、
R4aがそれぞれ独立して、H、F、Cl、C1〜C6アルキル、O−(C1〜C6アルキル)またはCNである、請求項30に記載の化合物。
【請求項34】
R3が、以下の構造:
【化18】
から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
R3が
【化19】
である、請求項30に記載の化合物。
【請求項36】
R5が
【化20】
である、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項37】
R11が、場合によりFで置換されたアリール基である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R14およびR15が、これらが結合する原子とともに、場合により置換された炭素環を形成する、請求項36または37に記載の化合物。
【請求項39】
R15およびR10が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された5、6または7員環の単環または二環のへテロ環を形成する、請求項36または37に記載の化合物。
【請求項40】
R5が
【化21】
である、請求項36に記載の化合物。
【請求項41】
R14が存在せず、R10およびR15が、これらが結合する原子とともに、1個または2個の環窒素原子を有するオキソ置換された6員環ヘテロアリール環を形成する、請求項36または37に記載の化合物。
【請求項42】
R5が、以下の構造:
【化22】
〔式中、Rdが、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C6〜C20アリールまたはC1〜C20ヘテロアリールである〕
から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
R5が、以下の構造:
【化23】
〔式中、R14aおよびR15aがHであるか、またはR14およびR15が、これらが結合する原子とともに、シクロプロピリデン基を形成する〕
を有する、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項44】
R10が、場合によりハロゲン基で置換されたフェニルまたはCH2−フェニルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
R5が、以下の構造:
【化24】
から選択される、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
R5が、以下の構造:
【化25】
〔式中、R11が、場合によりハロゲンで置換されたフェニルである〕
を有する、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項47】
R5が、以下の構造:
【化26】
から選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
R5が、以下の構造:
【化27】
を有する、請求項30〜35のいずれか1項に記載の化合物
〔式中、R13が
(i)C1〜C6アルキル;
(ii)(CR14R15)−O−(CH2)m−フェニル(前記フェニルが、場合によりハロゲンで置換され、R14およびR15が、独立してHまたはメチルであり、mが0または1である);
(iii)ORa(R1がC1〜C6アルキルまたはフェニルである);
(iv)(C1〜C3アルキル)−フェニル;
(v)(C1〜C2アルキル)−hetAr(hetArは、1個または2個の環窒素原子を有する6員環ヘテロアリール環であり、R13の特定例は(C1〜C2アルキル)−ピリジルである);
(vi)N、OおよびSから独立して選択される1〜2個の環原子を有し、場合により、NH−フェニル、モルホリニル、フェニルおよびC1〜C6アルキルから独立して選択される1個または2個の基で置換される5〜6員環ヘテロアリール環;
(vii)CN、F、O−フェニル、N(C1〜C6アルキル)2およびNHC(=O)(C1〜C6アルキル)から独立して選択される1個または2個の基で場合により置換されたフェニル;
(viii)CH2−N(C1〜C4アルキル)SO2RaまたはCH2−N(CH2Ph)SO2Ra(Raは、C1〜C6アルキル、フェニル、またはNおよびOから独立して選択される1個または2個の環へテロ原子を有し、場合によりC1〜C6アルキルで置換された5員環ヘテロアリール環;
(ix)(CH2)n−hetCyc(nは0または1であり、hetCycは、環窒素原子を有する飽和または部分的に飽和の6員環ヘテロ環であり、このヘテロ環は、場合により、オキソ、C(=O)(C1〜C6アルキル)、SO2−(C1〜C6アルキル)、SO2−フェニルまたはC(=O)O(C1〜C6アルキル)で置換される);
(x)場合により(C3〜C6)シクロアルキルまたはO−(C1〜C6アルキル)で置換されたC1〜C6アルキル;
(xi)CH2N(C1〜C6アルキル)C(=O)フェニル;または
(xii)(CR14R15)hetArである〕。
【請求項49】
R5が、以下の構造:
【化28】
【化29】
から選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
R5が
【化30】
〔式中、R11が、場合によりC1〜C6アルキルで置換されたアリールまたはヘテロアリールである〕
である、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項51】
R5が、以下の構造:
【化31】
から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R10およびR12が、これらが結合する原子とともに、オキソ置換された6員環ヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環が、場合によりフェニル環と縮合している、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
R5が、以下の構造:
【化32】
から選択される、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
R5がNR12SO2R10であり、R10が、場合により、ハロゲン、O−(C1〜C6アルキル)またはC(=O)NH(C1〜C6アルキル)で置換されたフェニルである、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項55】
R5が、以下の構造:
【化33】
から選択される、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
R5がNR12C(=O)C(=O)NR10R11である、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項57】
R5が、以下
【化34】
である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
R5がNR12C(=O)C(=O)ORaである、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
R5が、以下
【化35】
である、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
R5が、以下の構造:
【化36】
から選択される、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物
〔式中、R20は、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、R21およびR22は、独立してHまたはアルキルから選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールは、場合により、F、Cl、Br、I、アルキルおよびC3〜C6シクロアルキルから独立して選択される1個以上の基で置換される〕。
【請求項61】
R5が、以下の構造:
【化37】
から選択される、請求項60に記載の化合物
〔式中、 8個のRdは、F、Cl、Br、I、SO2Rc、CN、ORa、NRaRb、C(=O)NRaRb、CRaC(=O)Rb、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C6〜C20アリールおよびC1〜C20ヘテロアリールであり;
Reはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルである〕。
【請求項62】
R5がNR10R11であり、R10がHであり、R11がhetArであり、hetArが、少なくとも1個の環窒素原子を有し、場合により、NおよびOから選択される第2の環へテロ原子を有する、置換されているかまたは置換されていない5〜6員環ヘテロアリール基であり、hetArが、場合により、C1〜C6アルキルおよびC(=O)NRaRbから独立して選択される1個または2個の基で置換されている、請求項30〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項63】
R5が、以下
【化38】
である、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
請求項1に定義され、実施例1〜160の名称を有する式1の化合物。
【請求項65】
請求項1〜64のいずれかに記載の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項66】
抗増殖剤、抗炎症剤、免疫調整剤、神経向性因子、心疾患を治療する薬剤、肝臓疾患を治療する薬剤、抗ウイルス剤、血液障害を治療する薬剤、糖尿病を治療する薬剤、または免疫不全疾患を治療する薬剤から選択される付加的な治療薬剤をさらに含む、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
請求項1〜64のいずれかに記載の化合物を患者に投与する工程を含む、患者の癌、卒中、糖尿病、肝腫脹、心疾患、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬、アレルギー性疾患、炎症、神経障害、ホルモン関連疾患、臓器移植に関連する状態、免疫不全疾患、破壊性の骨障害、増殖性障害、感染症、細胞死に関連する状態、トロンビン誘発性血小板凝集、慢性骨髄性白血病(CML)、肝臓疾患、T細胞活性化が関与する病的な免疫状態およびCNS障害からなる群から選択される疾患または状態を治療する方法。
【請求項68】
前記疾患が癌である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
哺乳動物の過剰増殖性疾患を治療するための医薬の製造における、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項70】
治療に使用するための、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物。
【請求項71】
受容体チロシンキナーゼと、有効に阻害する量の請求項1に記載の化合物とを接触させる工程を含む、受容体チロシンキナーゼの活性を阻害または調整する方法。
【請求項72】
前記キナーゼがc−Metである、請求項71に記載の方法。
【公表番号】特表2009−529047(P2009−529047A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558335(P2008−558335)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/005583
【国際公開番号】WO2007/103308
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/005583
【国際公開番号】WO2007/103308
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
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