説明

ページング制御システム

【課題】ゲート通過情報を利用してページングエリアを効率的に調整可能なページング制御システムを提供する。
【解決手段】交通機関の運用区域あるいは所定時間以上の滞在が予想される施設内部と外部とを区別するゲートを移動端末が通過したことを検出する検出手段と、検出手段による検出結果を示すゲート情報を収集する収集手段と、収集したゲート情報を各移動端末の識別情報に対応して保持する保持手段と、移動端末の呼び出しを行う際に、呼び出し対象の移動端末を示す識別情報に関連付けられたゲート情報を保持手段から検索する検索手段と、検索手段により交通機関の運行区域あるいは施設内部に入場したことを示すゲート情報が検索されたか否かに応じて、ゲート情報で示される交通機関の運行経路あるいはゲート情報で示される施設の大きさを考慮して決定される調整ページングエリアと通常のページングエリアとを切り替える切り替え手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムにおいて、呼接続時に、着信先の移動端末の位置を割り出すために行われるページング処理の際に、対象となるページングエリアを調整するページング制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムでは、移動端末の呼び出しを行う際には、着信先の移動端末について登録された位置情報に基づいて呼び出しエリアを決定し、呼び出しエリア内の各基地局にページング信号を送信し、これに対する応答に応じて移動端末の滞在先を判別している。
【0003】
また、移動端末に搭載されたGPS機能によって最後に登録された位置情報で示される位置から所定の範囲内の基地局に対してページング処理を行う移動通信システムもある。
【0004】
いずれの場合も、まず、最後に登録された位置情報で示されるセルが属するページンググループをページングエリアとして呼び出しが行われ、これに応答が返されなかった場合には、ページングエリアを拡大して再度の呼び出しが行われる。
【0005】
したがって、例えば、移動端末の電源を切った状態で利用者が長距離移動した場合などには、移動端末が呼び出されたときには、最後に登録された位置から遠く離れた場所にその移動端末が移動している場合がある。このような場合には、最終的に非常に広い範囲にまでページングエリアが拡大してしまうので、ネットワークにおけるトラヒックの負荷が大きくなってしまう。
【0006】
このようなページングエリアの拡大を抑制する技術として、移動端末の識別情報を使って列車の乗車券などの交通券を購入したことを示す情報とその交通機関の運行情報とを用いて、予想される移動範囲にページングエリアを限定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特表2006−505163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1の技術では、移動端末の識別情報を利用して乗車券などの購入を行った場合に適用が限られる。また、購入された乗車券が、乗車時刻が特定されない種類であった場合は、ページングエリアの限定を開始する契機を検出するために、例えば、移動端末が駅を含むエリアに進入したことを検出して、これと乗車券に関する情報を関連付けるなどの処理が必要であった。
【0008】
ところで、移動端末に公共交通機関の運賃の精算機能やモバイル電子決済機能を搭載するサービスが提供されている。このサービスでは、電車やバスの乗車券を購入する代わりに、移動端末を携帯した利用者が改札口や乗車口を通過する際に、移動端末と自動改札機などとの間で必要な情報をやり取りすることで、運賃などの精算が自動的に行われる。
【0009】
したがって、これらのサービスを提供するための機能を備えた移動端末には、例えば、駅の改札口を通過したことを検出する機能が搭載されている。しかしながら、この機能によって得られたゲート通過情報は、上述したような運賃清算処理のために利用されるにとどまっている。
【0010】
本発明は、ゲート通過情報を利用してページングエリアを効率的に調整可能なページング制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的は、以下に開示する第1のページング制御システムによって達成される。
【0012】
第1のページング制御システムにおいて、検出手段は、交通機関の運用区域あるいは所定時間以上の滞在が予想される施設内部と外部とを区別するゲートを移動端末が通過したことを検出する。収集手段は、検出手段による検出結果を示すゲート情報を収集する。保持手段は、収集したゲート情報を各移動端末の識別情報に対応して保持する。検索手段は、移動端末の呼び出しを行う際に、呼び出し対象の移動端末を示す識別情報に関連付けられたゲート情報を保持手段から検索する。切り替え手段は、検索手段により交通機関の運行区域あるいは施設内部に入場したことを示すゲート情報が検索されたか否かに応じて、ゲート情報で示される交通機関の運行経路あるいはゲート情報で示される施設の大きさを考慮して決定される調整ページングエリアと通常のページングエリアとを切り替える。
【0013】
このように構成された第1のページング制御システムでは、検出手段による検出結果を示すゲート情報が、収集手段によって収集されて保持手段に保持され、移動端末の呼び出しを行う際に、呼び出し対象の移動端末についての検索に供される。そして、この検索で得られたゲート情報によって、駅の改札口からホームへの移動のように、交通機関の運行区域内への移動が示される場合に、切り替え手段により、ページングエリアを通常のページングエリアから例えば、交通機関の運行経路上に分布している基地局のカバーエリアからなる調整ページングエリアに切り替えられる。
【0014】
また、上述した第1のページング制御システムにおいて、収集手段に、各移動端末に備えられ、検出手段による検出結果を示すゲート情報を当該移動端末の識別情報とともに無線信号によって送出し、無線通信ネットワークを介して保持手段による保持処理に供する無線通知手段を備えて構成することもできる。
【0015】
このように構成されたページング制御システムでは、移動端末に備えられた無線通知手段により、移動端末に本来備えられている無線通信機能を利用して、移動通信端末からゲート情報を送出させることによってゲート情報の収集が行われる。
【0016】
また、上述した第1のページング制御システムにおいて、収集手段に、交通機関あるいは施設に設置されたゲートに備えられ、検出手段による検出結果を示すゲート情報を当該移動端末の識別情報とともにネットワークに送出し、保持手段による保持処理に供する通知手段を備えて構成することもできる。
【0017】
このように構成されたページング制御システムでは、ゲートに備えられた通知手段によって、移動通信ネットワークとは別のネットワークを介してゲート情報を通知することにより、ゲート情報の収集が行われる。
【0018】
更に、上述した第1のページング制御システムにおいて、切り替え手段に、ゲート情報に対応する交通機関の運行情報あるいはゲート情報に対応する施設の大きさを表す情報と移動端末の位置登録情報との少なくとも一つを利用して、調整ページングエリアの大きさおよび形状を調整する調整手段を備えて構成することもできる。
【0019】
このように構成されたページング制御システムでは、例えば、交通機関の運行情報および位置登録情報に基づいて、調整手段により、呼び出し対象の移動端末の利用者が利用中の列車およびその位置が推定され、得られた推定結果に基づいて、調整ページングエリアに組み入れられる基地局の数や調整ページングエリアの形状が調整される。
【0020】
一方、上述した第1のページング制御システムにおいて、切り替え手段に、検索されたゲート情報に基づいて、移動端末が入場した施設において、移動端末の利用が制限されるか否かを判定する判定手段と、制限される旨の判定結果に応じて、移動端末に対する呼び出し処理を抑止する抑止手段とを備えて構成することもできる。
【0021】
このように構成されたページング制御システムでは、例えば、呼び出し対象の移動端末に対応して検索されたゲート情報が劇場や映画館のように呼び出し音の発生が迷惑になるような施設への入場を示している場合に、判定手段による判定結果に応じて、抑止手段により、その移動端末に対する呼び出し処理が抑止される。
【発明の効果】
【0022】
ゲート通過情報に基づいて、例えば、利用者がゲート情報で示される交通機関を利用中であることが確実に判別された場合には、ページングエリアをその交通機関の沿線に分布する基地局のカバーエリアからなるエリアに限定することが可能であるので、ページングエリアに含まれる応答が期待できないセル数を大幅に削減し、効率よく移動端末の呼び出しを行うことができる。
【0023】
更に、運行情報や位置登録情報を利用して、ページングエリアの大きさや形状を調整することにより、より効率の高い移動端末の呼び出しを実現することができる。
【0024】
このようにして移動端末の呼出処理の効率を向上することにより、呼出処理の際に発生するトラヒックの総量を抑制し、交換局および基地局の処理負担を軽減することができる。
【0025】
一方、劇場や映画館などの内部に移動端末があることがゲート情報から分かっている場合に、その移動端末に対する呼び出し処理を抑止することにより、利用者に負担をかけることなく、移動端末の利用マナーの向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面に基づいて、課題を解決する手段の項で開示したページング制御システムの実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、ページング制御システムの実施形態の一つを示す。
【0027】
図1に示したページング制御システムでは、駅に設置された自動改札機201を、運賃決済機能のための決済処理部211を備えた移動端末210が通過したことを示すゲート情報を利用して、ページングエリアの調整を行う。
【0028】
図1に示した移動端末210に置いて、ゲート検出部212は、決済処理部211を介して移動端末210が自動改札機201を通過したことに関するゲート情報を取得する。このとき、ゲート検出部212は、決済処理部211と自動改札機201との間で運賃決済のための情報がやり取りされる際に、決済処理部211から自動改札機201を特定するゲート識別情報とこのゲートの通過がゲート内への入場であるか否かを示す入退場情報とを取得し、これらを含むゲート情報を作成する。ここで、ゲート識別情報としては、例えば、交通機関および路線を示す情報および駅名や改札口名を示す情報を含めることができる。
【0029】
このようにした作成されたゲート情報は、ゲート情報通知部213に渡され、このゲート情報通知部213および無線送受信部214により、例えば、位置登録メッセージと同様にして無線通信ネットワーク203を介して、この無線通信ネットワークにゲートウェイ204およびネットワーク205を介して接続されたホームロケーションレジスタ(HLR)206に通知する。このとき、ゲート情報通知部213により、例えば、ゲート検出部212から渡されたゲート情報に自端末の識別情報を付加することにより、移動端末210とゲート情報との対応関係を示すことができる。
【0030】
このようにして移動端末210から通知されたゲート情報は、ホームロケーションレジスタ206に移動端末210の識別情報に対応して登録された位置情報に追加して保持され、呼出処理サーバ220による呼出処理の際に行われるページングエリアの決定処理に供される。
【0031】
つまり、図1に示した実施形態では、移動端末210の無線送受信機能を利用して、移動端末210側からゲートを通過した旨のゲート情報を、ホームロケーションレジスタ206を介して通知することにより、ゲート情報の収集を実現している。
【0032】
図2に、ページングエリア決定動作を表す流れ図を示す。
【0033】
図1に示した別の移動端末202から移動端末210に対する呼出要求が発信されると、この呼出要求は、無線通信ネットワーク203にゲートウェイ204およびネットワーク205を介して接続された呼出処理サーバ220に備えられた呼出処理部221によって受け付けられる(図2のステップ301)。
【0034】
呼出処理部221は、呼出要求で示された着信端末の識別情報を図1に示した検索処理部222に渡してホームロケーションレジスタ206の検索処理を指示し、これに応じて、検索処理部222により、呼び出し対象の移動端末の位置情報およびゲート情報の検索が行われ (図2のステップ302)、得られた位置情報およびゲート情報が図1に示したページングエリア決定部223に渡される。
【0035】
ページングエリア決定部223では、まず、ゲート情報に含まれる入退場情報に基づいて、調整ページングエリアを適用するか否かを判定する(ステップ303)。
【0036】
例えば、鉄道路線Lの駅Aの改札口に設けられた自動改札機201を通過して移動端末210が鉄道の運行区間に入った旨がステップ302で検索されたゲート情報によって示された場合に、ページングエリア決定部223は、調整ページングエリアを適用すべきであると判断し(ステップ303の肯定判定)、図1に示した運行情報データベース(DB)224から、ゲート情報に含まれているゲート識別情報で示される交通機関(例えば、鉄道路線L)の運行経路を示す路線情報および運行状況や運行されている列車の種類などを表す情報を含む運行情報を取得する(ステップ304)。なお、上述した運行情報データベース224には、例えば、交通機関ごとに、その交通機関に属するゲートの識別情報や、各路線の運行経路を無線通信ネットワークにおけるセルの連なりとして表す情報や、各ゲートと路線上の位置との対応関係を示す情報に加えて、路線上で運行されている列車の種類(急行、特別急行など)やそれぞれの平均速度および運行予定などを示す情報が蓄積されている。
【0037】
このようにして得られた運行情報に基づいて、ページングエリア決定部223は、例えば、図3に二点鎖線で示すように、駅Aの位置を中央として、鉄道路線Lの沿線に延びた帯状の調整ページングエリアを設定する(ステップ305)。このとき、ページングエリア決定部223は、例えば、鉄道路線L上で駅Aの両側に列車の平均速度などから求めた所定の距離までの区間が経由している無線通信システムのセルからなる領域を調整ページングエリアとすることもできる。また、図3に示したように、駅Aが属するセルを鉄道路線Lに沿って両側に移動させた軌跡に相当する帯状の領域の少なくとも一部を含むセルからなる領域を調整ページングエリアとすることもできる。
【0038】
次に、呼出処理部221により、上述したようにして決定された調整ページングエリアに属する各基地局に対するページング処理が行われ(図2のステップ306)、これらの書く基地局から応答が返されなかった場合には(ステップ307の否定判定)、ステップ305に戻って、調整ページングエリアを例えば鉄道路線Lの沿線方向に拡大し、次いで、呼出処理部221により、この拡大した調整ページングエリアについての呼出処理を行う。
【0039】
このようにして、ゲート情報に対応する運行情報に基づいて調整された調整ページングエリアを用いたページング処理を繰り返し、調整ページングエリアに属する基地局から応答が返されたときに(ステップ307の肯定判定)、呼出処理部221は要求元の移動端末202と呼出対象の移動端末210との間に通信経路を設定し、呼出処理を終了する。
【0040】
一方、ステップ303の否定判定の場合は、ステップ308からステップ310を繰り返して最後に登録された位置情報で示される位置を中心とする円盤状のページングエリア(図3において、破線で示した通常のページングエリア)を用いて、通常のページング制御が行われる。
【0041】
上述したように、利用者が鉄道路線などの運行区間への入場ゲートを通過した場合には、この利用者が鉄道路線を利用して移動することが極めて高い確率で予想されるので、上述したようにして、ゲート情報に応じて、交通機関の運行経路を考慮した調整ページングエリアを適用することにより、呼び出しに対する応答が期待できない多数の基地局を予め排除して、効率のよいページング処理を行うことができる。
【0042】
特に、最初のページングに応答が得られなかった場合に、ページングエリアが円盤状に拡大される通常のページング制御に比べて、運行経路に沿って調整ページングエリアを帯状に拡大する制御では、ページングエリアに組み込まれるセルの数の急激な増大を抑制することができるので、ページング処理に伴うトラヒックの増大を抑えることができる。
【0043】
なお、上述したように、呼出対象の移動端末210に対応して検索されたゲート情報に基づいて調整ページングエリアを適用するか否かを判定する代わりに、例えば、ホームロケーションレジスタ206の位置情報データベースに調整ページングエリアの適用の適否を示す適用フラグを用意し、この適用フラグに応じて、ステップ304〜ステップ307の調整ページングエリアを用いたページング制御を行うか否かを決定してもよい。この場合は、改札口からの入場を示す入退場情報を含むゲート情報の通知に応じて、対応する適用フラグをオンに設定し、退場を示す入退場情報を含むゲート情報の通知に応じて、この適用フラグをオフに設定する制御をホームロケーションレジスタ206に分担することができる。
【0044】
また、図2に示したステップ307あるいはステップ310の否定判定の場合に、再度、調整ページングエリアを適用するか否かの判定を行い、この判定結果に応じて、調整ページングエリアを用いたページング制御と通常のページング制御とを切り替えることもできる。
【0045】
また、移動端末210に備えられている決済処理部211と自動改札機201と間で情報の授受が行われるごとに、上述したゲート情報がホームロケーションレジスタ206に通知される。したがって、利用者が鉄道路線を乗り換えた場合には、この乗り換えに利用された自動改札機の情報を含むゲート情報に応じて、ページングエリア決定部223によって参照される運行情報が切り替えられるので、乗り換え後の鉄道路線の経路情報を用いて調整ページングエリアを決定することができる。
【0046】
また一方、全ての交通機関のゲートにおいて、移動端末210を利用した運賃決済が可能であるとは限らないことを考慮して、例えば、一定期間の経過後に調整ページングエリアの適用を自動的に解除するように設定することも可能である。また、新たに登録された位置情報で示される移動端末の位置が、登録されているゲート情報で示される交通機関の沿線から大幅に外れたときに、調整ページングエリアの適用を自動的に解除する構成を備えてもよい。また、利用者による操作に応じて、調整ページングエリアの適用を手動で解除したり、上述した自動解除を行うまでの期間を調整したりするための構成を備えてもよい。
【0047】
また、図1に示したゲート検出部212によって、路線バスの乗車口や高速道路のゲートの通過を検出して、ゲート情報通知部213を介してホームロケーションレジスタ206および呼出処理サーバ220に通知するとともに、これらの交通機関の運行情報を運行情報データベース224に蓄積することにより、これらの交通機関を利用して移動する利用者の移動端末に対する呼び出し処理の効率化を図ることもできる。
(第2の実施形態)
図4に、呼出処理サーバの別の実施形態を示す。また、図5に、ページングエリア決定動作を表す流れ図を示す。
【0048】
なお、図4に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。同様に、図5に示す手順のうち、図2に示した手順と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
【0049】
図4に示したホームロケーションレジスタ206に備えられた位置情報データベースには、各移動端末の識別情報に対応して、調整ページングエリアを適用するか否かを示す適用フラグと、ゲート情報の通知を受け取った時刻を示す時刻情報とが保持されている。
【0050】
図4に示した検索処理部222は、呼出処理部221からの指示に応じてホームロケーションレジスタ206に対する検索を行う際に、まず、上述した適用フラグを参照し(ステップ311)、この適用フラグに基づいて調整ページングエリアを適用すべきか否かを判定する(ステップ312)。
【0051】
呼出対象の移動端末210からのゲート情報の通知に応じて、この移動端末210の識別情報に対応する適用フラグがオンになっている場合は、ステップ312の肯定判定として、検索処理部222により、ホームロケーションレジスタ206の位置情報データベースに保持されている位置情報とともにゲート情報および時刻情報が検索され、図4に示した移動経路推定部225に渡される(ステップ313)。
【0052】
この移動経路推定部225では、例えば、図6に示すように、ゲート情報に基づいて運行情報データベース224から検索して得られた駅Aの所在地および鉄道路線Lの運行経路と検索処理部222から渡された位置情報とに基づいて、移動端末210が、鉄道路線Lの運行系路上をどちらの方向(例えば、山手線内回りなど)に移動しているかが推定される(ステップ314)。
【0053】
図4に示した端末位置推定部226は、移動経路推定部225によって得られた推定結果と検索処理部222から渡された時刻情報および運行情報データベース224から得られる運行情報に基づいて、呼出対象の移動端末210の現在位置を推定する(図5のステップ315)。このとき、端末位置推定部226は、例えば、移動端末210について移動経路推定部225で得られた移動方向と時刻情報で示されるゲート情報の通知時刻とに基づいて、運行情報で示される運行中の列車の中から、移動端末210の利用者が利用している可能性のある列車を抽出し、抽出した列車についての運行予定情報に基づいて、図6に太い破線で示すように、移動端末210が存在する可能性の高い範囲を鉄道路線Lの運行経路上において推定することができる。
【0054】
このようにして推定された範囲とホームロケーションレジスタ206に登録された位置情報とに基づいて、図4に示したエリア決定処理部227により、例えば、図6に二点鎖線で示すように、登録された位置と推定された範囲とを含む帯状の調整ページングエリアが設定され(図5のステップ316)、この調整ページングエリアにカバーエリアの少なくとも一部が含まれる基地局に対するページング処理が呼び出し処理部221によって実行される(ステップ317)。
【0055】
上述したように、ステップ316において、ゲート情報の通知時刻や移動経路推定部225で得られた移動方向に基づいて、利用者が利用した可能性のある列車を絞り込むことにより、呼出対象の移動端末210が存在している可能性の高い範囲を高い精度で推定することができる。したがって、利用者が、ゲート情報で示される交通機関を利用中であるならば、端末位置推定部226によって推定された範囲を用いて決定された調整ページングエリアに含まれる基地局に発信されたページング信号にはほぼ確実に応答が返される。つまり、利用者が、ゲート情報で示される交通機関を利用中であるならば、1回のページングによってきわめて高い確率で呼出対象の移動端末210を捕捉し、位置特定処理を完了することが可能となる。
【0056】
上述したようにして調整ページングエリアを適用して行ったページングに対して、基地局からの応答が返されなかった場合には(図5のステップ318の否定判定)、ステップ316に戻って、エリア決定処理部227により、例えば、図6に示した調整ページングエリアを更に進行方向に延長した新たな調整ページングエリアを設定する処理と、ステップ317において、この新たな調整ページングエリアを適用したページング処理とが繰り返される。
【0057】
一方、呼出対象の移動端末に対応する適用フラグがオフである場合は、図5のステップ312の否定判定となり、検索処理部222により、ホームロケーションレジスタ206から呼出対象の移動端末に対応して登録された位置情報のみが検索され、ステップ308からステップ310の通常のページング制御処理に供される。
(第3の実施形態)
図7に、ページング制御システムの別の実施形態を示す。
【0058】
なお、図7に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
【0059】
図7に示したページング制御システムでは、自動改札機201に運賃決済機能のために備えられ決済処理部207と、移動端末210に備えられた決済処理部211との間で運賃決済のための情報がやり取りされる際に、通知処理部208により、決済処理部207を介して、自動改札機201を通過した移動端末210の識別情報が取得され、この自動改札機201に関する情報と取得した移動端末210の識別情報とを含むゲート情報が、ネットワーク205を介してホームロケーションレジスタ206に通知される。
【0060】
つまり、図7に示したページング制御システムでは、自動改札機201側からゲート情報をホームロケーションレジスタ206および呼出処理サーバ220に通知することにより、ゲート情報の収集処理が実現されている。また、決済処理部207から運賃決済システム(図示せず)に通知される決済情報に、ゲートを通過した移動端末210の識別情報を付加しておき、この運賃決済システム側からホームロケーションレジスタ206に上述したようなゲート情報を通知するように構成することもできる。
【0061】
このように、自動改札機201あるいは運賃決済システム(図示せず)からのゲート情報の通知を受けることによってゲート情報の収集を行う構成のページング制御システムでは、移動端末210にゲートの通過に応じてゲート情報を作成したり、これを無線信号で送出したりする機能を組み込む必要がないので、移動端末210の処理負担を軽減することができる。また、ゲート情報の収集に無線通信ネットワークが使われないので、無線通信ネットワークのトラヒックの増大を防ぐことができる。
(第4の実施形態)
図8に、ページング制御システムの別の実施形態を示す。
【0062】
なお、図8に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
【0063】
図8に示したページング制御システムでは、自動車などに設置されたETC端末231と高速道路のインターチェンジやジャンクションに設置されたETCゲート232との間で高速道路利用料金を精算するための情報が授受される際に、移動端末210に備えられたETCインタフェース(I/F)215により、移動端末210が通過したETCゲート232を特定するゲート識別情報が取得される。図8に示したゲート情報通知部213により、このゲート識別情報と移動端末の識別情報とを含むゲート情報が作成され、このゲート情報は、図1に示したページング制御システムと同様にして、無線送受信部214、無線通信ネットワーク203、ゲートウェイ204およびネットワーク205を介してホームロケーションレジスタ206に通知され、呼出処理サーバ220によるページング制御処理に供される。
【0064】
図8に示した呼出処理サーバ220は、図1に示した運行情報データベース224に代えて、高速道路や有料道路が敷設された経路を示す経路情報を含む道路情報データベース(DB)228を備えており、ページングエリア決定部223は、呼出対象の移動端末のゲート情報に応じて、検索処理部222によって検索された位置情報およびゲート情報で示される高速道路の経路情報に基づいて調整ページングエリアを決定する処理あるいは、従来と同様の位置情報に基づく通常のページングエリアを決定する処理を選択的に実行する。
【0065】
もちろん、第2の実施形態において述べたようにして、ページングエリア決定部223において、移動端末210の移動経路を推定し、この推定結果に基づいて、調整ページングエリアの大きさや形状を調整することも可能である。
(第5の実施形態)
図9に、ページング制御システムの別の実施形態を示す。
【0066】
なお、図9に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
【0067】
図9に示したページング制御システムでは、移動端末210に備えられたゲート検出部212により、決済処理部211と遊園地などの施設への入場口に設けられたゲート装置233との間で入場料金の決済などのためにやり取りされる情報から、利用者が入場した施設を特定する施設識別情報が抽出される。そして、この施設識別情報を含むゲート情報が、上述した第1の実施形態と同様にして、ホームロケーションレジスタ206および呼出処理サーバ220に通知される。
【0068】
このとき、ホームロケーションレジスタ206では、ゲート情報に含まれる入退場情報によってゲート内への入場が示されている場合に、調整ページングエリアを適用する旨の適用フラグをオンに設定し、その後、ゲート外への退場を示す入退場情報を含むゲート情報の通知に応じて、この適用フラグをオフとする処理が行われる。
【0069】
また、図9に示した呼出処理サーバ220に備えられた施設情報データベース229には、例えば、個々の施設を示す施設識別情報に対応して、その施設の敷地をカバーする基地局を示す基地局選択情報を含む施設情報が格納されており、ページングエリア決定部223によるページングエリア決定処理に供される。
【0070】
例えば、呼出対象の移動端末に対応してホームロケーションレジスタ206に設けられた適用フラグによって、この移動端末が遊園地などの施設に入場したことが示されている場合に、ページングエリア決定部223は、施設情報データベース229からゲート情報に含まれる施設識別情報に対応する施設情報から基地局選択情報を抽出し、呼出処理部221に渡す。これにより、この施設の敷地範囲に相当する調整ページングエリアが設定され、この基地局選択情報で示された各基地局に、呼出処理部221によりページング信号を送信することにより、ページングエリアを利用者が入場した施設内に限定することもできる。
【0071】
遊園地や公園などの施設では、入場ゲートから施設内に入場した利用者は、退場ゲートから施設外に退場するまでその施設内に滞在しているので、上述したようにして、入場した施設内部にページングエリアを限定することにより、きわめて効率の高いページング制御が可能である。
【0072】
また、アトラクションごとにゲートが設けられ、これらのゲートにおいて、移動端末の決済機能を利用した料金決済が可能となっている場合などには、更に、調整ページングエリアを限定して、ページング処理の効率を更に向上することができる。
【0073】
なお、図9に示したように、移動端末210側にゲート情報を通知する機能を搭載する代わりに、上述した第3の実施形態と同様にして、ゲート装置233側にゲート情報を通知する機能を分担することもできる。
【0074】
また、施設情報データベース229に、個々の施設に対応する施設情報の一部として、その施設内での移動端末の呼び出しを許可するか否かを示す許可情報を保持しておき、この許可情報に応じて、ページングエリアの決定処理を制御することも可能である。
【0075】
例えば、ゲート情報によって、許可情報によって呼び出しが不許可とされている施設に移動端末が入場していることが示されている場合に、ページングエリア決定部223により、呼出処理部221に呼び出しが不許可である旨を通知し、呼出処理の実行を抑止することができる。
【0076】
これにより、例えば、映画館や劇場のように、呼び出し音の発生が周囲の多数の人への迷惑になるような施設に入場ゲートを通過して場内に入場したことを示すゲート情報に応じて、移動端末への呼び出しを抑制し、場外への移動を示すゲート情報に応じて、抑制を解除することができる。
【0077】
また、映画館や劇場などの施設では、利用者が自主的に移動端末の電源を切っている場合も多いので、このような施設内に滞在している移動端末を呼び出すためのページング処理は無用な処理となることも多い。したがって、上述したようにして、施設情報に応じて、ページング処理の実行を抑止する制御を行うことにより、利用者に負担を掛けることなく移動端末の利用マナーを向上させるとともに、電源が切られた移動端末に対する呼び出しのように応答が期待できない無用な呼び出しを抑制してトラヒックの総量を抑制することができる。
【0078】
また、このように呼び出しが抑制されていることを示す情報(例えば、呼出対象の移動端末が映画館内に滞在中である旨)を、例えば、留守番電話サービスなどの他のサービスに利用することも可能である。
【0079】
(第6の実施形態)
図10に、ページング制御システムの別の実施形態を示す。
【0080】
なお、図10に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
【0081】
図10に示したページング制御システムでは、航空機への搭乗手続きを処理するために移動端末210に備えられたチェックイン処理部234とチェックイン装置235のチェックイン処理部236との間でチェックインのための情報の授受が行われている間に、通知処理部237により、移動端末210の端末識別情報と利用便を特定する利用便識別情報が取得され、これらの識別情報を含むゲート情報がホームロケーションレジスタ206に通知される。また、図10に示したホームロケーションレジスタ206では、位置情報データベースに各加入者の識別情報に対応して設けられた呼出許可フラグが、通知されるゲート情報に基づいて操作され、この呼出許可フラグは、位置情報、ゲート情報とともに呼出処理サーバ220の処理に供される。
【0082】
例えば、上述したゲート情報で移動端末210が搭乗ゲートを通過したことが示されたときに、この呼出許可フラグに呼出不可を示すオフを設定することによって、呼出処理サーバ220にページング処理の抑止を指示し、利用者が到着地で手荷物を受け取ったことを示すゲート情報の通知に応じて、呼出許可フラグを呼出許可を示すオンに戻して、呼出処理サーバ220に抑止状態の解除を指示することで、ゲート情報に基づく呼出許可フラグの操作によって、ページング処理の抑止およびページング抑制状態の解除を制御することもできる。
【0083】
また、ページングエリア決定部223が、調整ページングエリアを決定する際に、ゲート情報で示される搭乗予定の航空機の運行予定を運行情報データベース224から検索し、この運行予定で示される搭乗開始時刻などに基づいて、ページング処理を実行するか否かを判定することもできる。
【0084】
例えば、ページングエリア決定部223において、現在時刻が搭乗開始時刻を過ぎていると判断された場合には、ページングエリア決定部223により、呼出処理部221に呼び出しが不可である旨が通知され、これに応じて、呼出処理部221によるページング処理の実行を抑止され、航空機内の移動端末を無用に呼び出す処理が抑制される。また、航空機内では移動端末の電源を切ることが義務付けられていることを利用して、電源を切っていた利用者が改めて移動端末の電源を投入した際に行われる位置登録に応じて、呼び出しよくし状態を解除する構成を備えることもできる。
【0085】
ここで、上述したように、航空機の機内などでは、利用者が移動端末の電源を切ることが義務付けられているので、航空機内に滞在している移動端末を呼び出すためのページング処理は明らかに無用な処理である。したがって、このような無用なページング処理を抑止することにより、応答が期待できない無用な呼び出しを削減してトラヒックの総量を抑制することができる。
【0086】
また、このように呼び出しが抑制されていることを示す情報(例えば、呼出対象の移動端末が航空機の機内に滞在中である旨)を、例えば、留守番電話サービスなどの他のサービスに利用することも可能である。
【0087】
以上の説明に関して、更に、以下の各項を開示する。
【0088】
(付記1) 交通機関の運用区域あるいは所定時間以上の滞在が予想される施設内部と外部とを区別するゲートを移動端末が通過したことを検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果を示すゲート情報を収集する収集手段と、収集したゲート情報を前記各移動端末の識別情報に対応して保持する保持手段と、前記移動端末の呼び出しを行う際に、呼び出し対象の移動端末を示す識別情報に関連付けられたゲート情報を前記保持手段から検索する検索手段と、前記検索手段により交通機関の運行区域あるいは前記施設内部に入場したことを示すゲート情報が検索されたか否かに応じて、前記ゲート情報で示される交通機関の運行経路あるいは前記ゲート情報で示される施設の大きさを考慮して決定される調整ページングエリアと通常のページングエリアとを切り替える切り替え手段とを備えたことを特徴とするページングエリア制御システム。(1)
(付記2) 付記1に記載のページング制御システムにおいて、前記収集手段は、各移動端末に備えられ、検出手段による検出結果を示すゲート情報を当該移動端末の識別情報とともに無線信号によって送出し、無線通信ネットワークを介して前記保持手段による保持処理に供する無線通知手段を備えたことを特徴とするページング制御システム。
【0089】
(付記3) 付記1に記載のページング制御システムにおいて、前記収集手段は、前記交通機関あるいは前記施設に設置されたゲートに備えられ、検出手段による検出結果を示すゲート情報を当該移動端末の識別情報とともにネットワークに送出し、前記保持手段による保持処理に供する通知手段を備えたことを特徴とするページング制御システム。
【0090】
(付記4) 付記1に記載のページング制御システムにおいて、前記切り替え手段は、前記ゲート情報に対応する交通機関の運行情報あるいは前記ゲート情報に対応する施設の大きさを表す情報と前記移動端末の位置登録情報との少なくとも一つを利用して、調整ページングエリアの大きさおよび形状を調整する調整手段を備えたことを特徴とするページング制御システム。(2)
(付記5) 付記1に記載のページング制御システムにおいて、前記切り替え手段は、検索されたゲート情報に基づいて、前記移動端末が入場した施設において、移動端末の利用が制限されるか否かを判定する判定手段と、制限される旨の判定結果に応じて、前記移動端末に対する呼び出し処理を抑止する抑止手段とを備えたことを特徴とするページング制御システム。(3)
【産業上の利用可能性】
【0091】
以上に開示したページング制御システムでは、料金決済機能を備えた移動端末がゲートを通過したことを示す情報に応じて、交通機関の運行経路や施設の敷地範囲に基づいて大きさや形状が調整された調整ページングエリアを適用したり、ページング処理の抑止/実行を制御したりすることにより、ページング処理の効率を格段に向上することができる。
【0092】
これにより、移動通信システムのトラヒックの総量を抑制することができるほか、ページング処理の抑止/実行を制御することにより、映画館や劇場のような施設でにおける移動端末の利用マナーの向上を図ることもできる。
【0093】
したがって、以上に開示したページング制御システムは、移動通信システムにおいてきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】ページング制御システムの実施形態の一つを示す図である。
【図2】ページングエリア決定動作を表す流れ図である。
【図3】調整ページングエリアを説明する図である。
【図4】呼出処理サーバの別実施形態を示す図である。
【図5】ページングエリア決定動作を表す流れ図である。
【図6】調整ページングエリアを説明する図である。
【図7】ページング制御システムの別の実施形態を示す図である。
【図8】ページング制御システムの別の実施形態を示す図である。
【図9】ページング制御システムの別の実施形態を示す図である。
【図10】ページング制御システムの別の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0095】
201 自動改札機
202,210 移動端末
203 無線通信ネットワーク
204 ゲートウェイ
205 ネットワーク
206 ホームロケーションレジスタ(HLR)
208,237 通知処理部
211,207 決済処理部
212 ゲート検出部
213 ゲート情報通知部
214 無線送受信部
215 ETCインタフェース(I/F)
220 呼出処理サーバ
221 呼出処理部
222 検索処理部
223 ページングエリア決定部
224 運行情報データベース(DB)
225 移動経路推定部
226 端末位置推定部
227 エリア決定処理部
228 道路情報データベース(DB)
229 施設情報データベース(DB)
231 ETC端末
232 ETCゲート
233 ゲート装置
234,236 チェックイン処理部
235 チェックイン装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通機関の運用区域あるいは所定時間以上の滞在が予想される施設内部と外部とを区別するゲートを移動端末が通過したことを検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果を示すゲート情報を収集する収集手段と、
収集したゲート情報を前記各移動端末の識別情報に対応して保持する保持手段と、
前記移動端末の呼び出しを行う際に、呼び出し対象の移動端末を示す識別情報に関連付けられたゲート情報を前記保持手段から検索する検索手段と、
前記検索手段により交通機関の運行区域あるいは前記施設内部に入場したことを示すゲート情報が検索されたか否かに応じて、前記ゲート情報で示される交通機関の運行経路あるいは前記ゲート情報で示される施設の大きさを考慮して決定される調整ページングエリアと通常のページングエリアとを切り替える切り替え手段と
を備えたことを特徴とするページング制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載のページング制御システムにおいて、
前記切り替え手段は、
前記ゲート情報に対応する交通機関の運行情報あるいは前記ゲート情報に対応する施設の大きさを表す情報と前記移動端末の位置登録情報との少なくとも一つを利用して、調整ページングエリアの大きさおよび形状を調整する調整手段を備えた
ことを特徴とするページング制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載のページング制御システムにおいて、
前記切り替え手段は、
検索されたゲート情報に基づいて、前記移動端末が入場した施設において、移動端末の利用が制限されるか否かを判定する判定手段と、
制限される旨の判定結果に応じて、前記移動端末に対する呼び出し処理を抑止する抑止手段とを備えた
ことを特徴とするページング制御システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−218670(P2009−218670A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−57562(P2008−57562)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】