説明

ホログラフィック光学アクセスシステム

【課題】データ記録の処理中に、信号ビーム及び参照ビームが、システムにおいて互いに重なることなく平行にし、また、データビームが複数のマイクロアレイ装置によって検知装置に向けて反射されるホログラフィック光学アクセスシステムを提供する。
【解決手段】ホログラフィック光学アクセスシステム300は、光ビームを放出する光源と、光ビームを受光し、互いに重ならず、平行な、同一の偏光状態を有する信号ビームa2及び参照ビームを生成するための光学組立モジュールと、信号ビーム及び参照ビームを同時に焦点に当てるレンズモジュール36と、焦点を記録する記憶媒体38と、を含む。光学組立モジュールは、信号ビームに画像情報を含ませるために画像情報を表示する、少なくとも一つのデータ面33を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラフィック光学アクセスシステムに関し、特に、データ読み取り及びデータ記録のためのホログラフィック光学アクセスシステムにおいて、関連する光学装置の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、光学アクセスシステムは、データ読み取り及びデータ記録のために幅広く利用されている。しかしながら、光学アクセスシステムにおける記憶媒体の材料特性、及び光学アクセスシステムに適用されるアクセス方法の精度のため、従来の光ディスクアクセス技術による光ディスクに記憶可能なデータの容量は限られている。そのため、光学ホログラフィー技術(又はホログラフィックデータ保存技術)が、光ディスクの記録密度を上げるために開発されている。
【0003】
図1は、ホログラフィック光学アクセルシステム100を示す図であり、ホログラフィック光学アクセルシステム100は、信号ビーム12、データ面14、参照ビーム16、記憶媒体18、データビーム22及び検知装置20を備える。
【0004】
データ記録が、ホログラフィック光学アクセスシステム100で処理される際、例えば、レーザーから出るレーザービームのような光ビームが、ビームスプリッタ(図示せず)によって2本の光ビームに分割され、2本のレーザービームの内の1本は、光ビームがデータ面14に放出された後に信号ビーム12と見なされ、これはデータ面14上にある画像情報が信号ビーム12にも含まれるためであり、また、レーザービームからのもう一方の光ビームは、参照ビーム16と見なされる。
【0005】
データ記録の処理中、信号ビーム12及び参照ビーム16は、同時に記憶媒体18の焦点24に当たる。この記憶媒体18は、感光性樹脂のような感光性のインターフェースでよい。信号ビーム12及び参照ビーム16が、同時に焦点に当たると、干渉縞が焦点24に形成され、信号ビーム12に含まれる画像情報が、格子として焦点24に記録され、データ記録処理が完了する。
【0006】
ホログラフィック光学アクセスシステム100におけるデータ読み取りの処理中、参照ビーム16のみが、焦点24に当たる。参照ビーム16が、焦点24に当たった後、データビーム22が生成され、信号ビーム12のレールを通じて伝播される。焦点24に記録されたデータは読み出され、データ面14に元々保存されていた画像情報が、データビーム22にも含まれる。データビーム22が、データビーム22の経路上に位置する検知装置20に受光されると、データ面14に元々書き込まれていた画像情報が、検知装置20に投影され、データ読み取り処理が完了する。
【0007】
さらに、データ面14は、SLM(空間光変調器)であり、SLMは、DMD(デジタルマイクロミラー装置)、LCD(液晶ディスプレー)、又はLCOS(液晶オン・シリコン)でよく、DMD、LCD、又はLCOSは、全てアレイ状に配置された複数の表示装置で構成され、画像情報を、これらの表示装置によって、明状態又は暗状態で表示可能である。検知装置20は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)又はCCD(電化結合素子)でよい。
【0008】
ホログラフィック光学アクセスシステム100において、データは、焦点24に同時に当たる信号ビーム12及び参照ビーム16を介して、記憶媒体18に記録され、信号ビーム12及び参照ビーム16は、互いにオンアクシスである。図2は、信号ビーム12及び参照ビーム16の、従来のホログラフィック光学アクセスシステム100におけるデータ記録の処理を示したものであり、信号ビーム12及び参照ビーム16は、同じ光軸15、いわゆるオンアクシスを有する。これは、信号ビーム12及び参照ビーム16が光ビームに含まれることを意味する。図2に示すように、信号ビーム12及び参照ビーム16が、記憶媒体18の焦点24に、レンズモジュール19を介して同時に当たると、干渉縞が焦点24に形成され、データ記録処理が完了する。しかしながら、信号ビーム12及び参照ビーム16の両方が、さらに記憶媒体18からレンズモジュール19へ、同じ光経路を介して反射されるため、信号ビーム12の共役光及び参照ビーム16の共役光によってクロストーク干渉が生じることがあり、データ記録精度に悪影響を及ぼす。そのため、本発明の目的は、上記の問題を解決するホログラフィック光学アクセスシステムを提供することにある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、データ記録の処理中に、信号ビーム及び参照ビームが、システムにおいて互いに重なることなく平行にし、また、データビームが複数のマイクロアレイ装置によって検知装置に向けて反射されるホログラフィック光学アクセスシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるホログラフィック光学アクセスシステムは、第1の光ビームを放出する光源と、第1の光ビームを第2の光ビーム及び第3の光ビームに分割し、第2の光ビームの偏光状態は第3の光ビームの偏光状態と異なるものとするビームスプリッタと、第2の光ビーム及び第3の光ビームが、同じ偏光状態を有し、第2の光ビーム及び第3の光ビームの光軸がデータ記録処理中に互いに重ならず、平行になるように変換し、データ読み取り中に第3の光ビームのみを出力する光学組立モジュールと、データ記録処理中に、第2の光ビーム及び第3の光ビームを同時に焦点に当て、データ記録読み取り中に、第3の光ビームのみを焦点に当てるレンズモジュールと、焦点をデータ記録処理中に記憶媒体に形成し、第3の光ビームをデータ記録読み取り中にデータビームに変換する記憶媒体と、データビームを反射し、データビームを第2の光ビームの反対方向から光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、を含む。
【0011】
本発明によるホログラフィック光学アクセスシステムは、第1の光ビームを放出し、この第1の光ビームが第2の光ビーム及び第3の光ビームに区別され、第2の光ビームの偏光状態は第3の光ビームの偏光状態とは異なるようにする光源と、データ記録処理中に、半波長板が第1の角度だけ回転する際に、第2の光ビーム及び第3の光ビームを通過させ、データ読み取り処理中に、半波長板が第2の角度だけ回転する際に、第3の光ビームのみを通過させる半波長板と、データ記録処理中に第2の光ビーム及び第3の光ビームを分割し、データ読み取り処理中に第3の光ビームを出力するビームスプリッタと、第2の光ビーム及び第3の光ビームが、同じ偏光状態を有し、第2の光ビーム及び第3の光ビームがデータ記録処理中に互いに重ならず、平行になるように変換し、データ読み取り処理中に第3の光ビームのみを出力する光学組立モジュールと、データ記録処理中に、第2の光ビーム及び第3の光ビームを同時に焦点に当て、データ読み取り処理中に、第3の光ビームを焦点に当てるレンズモジュールと、焦点をデータ記録処理中に記憶媒体に形成し、第3の光ビームをデータ読み取り処理中にデータビームに変換する記憶媒体と、データビームを反射し、データビームを第2の光ビームの反対方向から光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、をさらに含む。
【0012】
本発明によるホログラフィック光学アクセスシステムは、光ビームを放出する光源と、信号ビーム及び参照ビームを生成するための光ビームを受光し、信号ビーム及び参照ビームが互いに重ならず、平行であり、信号ビーム及び参照ビームは第1の偏光状態を有するようにする光学組立モジュールと、信号ビーム及び参照ビームを焦点に同時に当てるレンズモジュールと、焦点を記録し、光学組立モジュールが、画像情報を表示し、信号ビームが画像情報を含むようにするための、少なくとも一つのデータ面を含むようにする記憶媒体と、をさらに含む。
【0013】
本発明によるホログラフィック光学アクセスシステムは、光ビームを放出する光源と、データ記録処理中に、光ビームを受光し、光ビームを信号ビーム及び参照ビームに変換し、データ読み取り処理中に、光ビームを受光し、光ビームを参照ビームに変換し、信号ビーム及び参照ビームは互いに重ならず、平行であり、信号ビーム及び参照ビームは第1の偏光状態を有するようにする光学組立モジュールと、データ記録処理中に、信号ビーム及び参照ビームを焦点に当て、データ読み取り処理中に、参照ビームを焦点に当てるレンズモジュールと、焦点をデータ記録処理中に形成し、参照ビームをデータ読み取り処理中にデータビームに変換する記憶媒体と、データビームを反射し、データビームを信号ビームの反対方向から光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、をさらに含む。
【0014】
本発明によるホログラフィック光学アクセスシステムは、光ビームを放出する光源と、データ記録処理中に、光ビームを受光し、光ビームを信号ビーム及び参照ビームに変換し、データ読み取り処理中に、光ビームを受光し、光ビームを参照ビームに変換し、信号ビーム及び参照ビームは互いに重ならず、平行であり、信号ビーム及び参照ビームは第1の偏光状態を有するようにする光学組立モジュールと、データ記録処理中に、信号ビーム及び参照ビームを焦点に当て、データ読み取り処理中に、参照ビームを焦点に当てるレンズモジュールと、焦点をデータ記録処理中に形成し、参照ビームをデータ読み取り処理中にデータビームに変換する記憶媒体と、データビームを反射し、データビームを信号ビームの反対方向から光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、をさらに含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明のホログラフィック光学アクセスシステムを、5つの実施形態で説明する。なお、データ読み取り及びデータ記録における光ビームの動作についてのみ説明及び図示するが、例えばレーザービームを放出する光源又はハードウェア制御インターフェースのような他の関連構造については省略する。
【0016】
図3A及び図3Bは、それぞれ第1の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステム300における、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。ホログラフィック光学アクセスシステム300は、半波長板30、PBS(偏光ビームスプリッタ)311、プリズム32、PBS312、四分の一波長板35、反射層39、LCOS33、半波長板34、レンズモジュール36、及びホログラフィック光ディスク38を備え、例えばPBS311及び312、プリズム32、データ面(LCOS33)、検知装置、反射体、及びビームスプリッタのような、全ての関連光学装置は、光学組立モジュールを構成する。
【0017】
図3Aに示すデータ記録処理において、半波長板30は、半波長板の速軸及び遅軸の直交座標に対して22.5度回転する。その結果、p偏光状態のレーザービームA及びs偏光状態のレーザービームAの両方が、半波長板30を通過できる。半波長板30を通過後、レーザービームAは、PBS(偏光ビームスプリッタ)311によってp偏光状態の第1の光ビームa1及びs偏光状態の第2の光ビームa2に分割され、p偏光状態は、s偏光状態に比べ、偏光角が90度異なる。
【0018】
PBS311に分割された後、s偏光状態の第2の光ビームa2は、p321(経路321)からp322(経路322)へプリズム32(ポロプリズム可)により反射され、さらにp322からp323へPBS312により反射され、最後にLCOS33に放出され、LCOS33は、画像情報を含むデータ面として機能する。画像情報は、第2の光ビームa2がLCOS33によって反射された後、第2の光ビームa2にも含まれるため、第2の光ビームa2は、信号ビームと見なされ、第1の光ビームa1は、参照ビームと見なされる。しかしながら、LCOS33は、入射する光ビームを直接反射するだけでなく、入射する光ビームの偏光状態を変換する機能も備える。そのため、第2の光ビームa2の偏光状態は、LCOS33によって反射された後、s偏光状態からp偏光状態に変換される。
【0019】
PBSはまた、異なる偏光の二つの光ビームを分割する機能を備え、光ビームがs偏光状態の時はPBSによって反射され、p偏光状態の時はPBSを通過する。そのため、第2の光ビームa2(p偏光)は、p323からp324へPBS312を通過できる。さらに、半波長板34が、p324及びp325の間に位置するため、第2の光ビームa2の偏光状態が、半波長板34を通過した後、さらにp偏光状態からs偏光状態に変換される。
【0020】
また、第1の光ビームa1は、p偏光状態であるため、第1の光ビームa1は、p311からp312へPBS312を通過できる。四分の一波長板35及びアルミニウム反射層39がp312の端に位置する。第1の光ビームa1は、アルミニウム反射層39によって反射されるため、四分の一波長板35を二度通過する。光ビームが四分の一波長板を二度通過することは、光ビームが半波長板を一度通過するのと同じであるため、第1の光ビームa1の偏光状態が、四分の一波長板35を二度通過した後、p偏光状態からs偏光状態に変換される。第1の光ビームa1(s偏光)がPBS312に放出されると、第1の光ビームa1は、PBS312を通過せず、p312からp313へPBS312によって反射される。
【0021】
データ記録処理において、第1の光ビームa1及び第2の光ビームa2は、光学組立モジュールによって同じ型の偏光(s偏光)に変換され、LCOS33に存在する画像情報は第2の光ビームa2にも含まれているので、第2の光ビームa2は信号ビームと見なされ、第1の光ビームa1は参照ビームと見なされる。
【0022】
さらに、第1の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステム300で、データ記録に用いられるホログラフィック光学ディスク38がある。同じ型の偏光状態(s偏光)の第1の光ビームa1及び第2の光ビームa2が、ホログラフィック光ディスク38の焦点381に、レンズモジュール36を介して同時に当たった後、干渉縞が焦点381に形成され、データ記録処理が完了する。
【0023】
第1の光ビームa1の偏光状態が、第2の光ビームa2の偏光状態と同じであり、また、これらの二つの光ビームが、重ならず、平行であるため、従来のシステムで起こったクロストークが、本発明の第1の実施形態では回避される。
【0024】
図3Bに示すデータ読み取り処理において、第2の光ビームa2を分離し、p偏光状態の第1の光ビームa1のみが半波長板30を通過できるようにするため、半波長板30は、22.5度から45度回転し、LCOS33が、CMOS37に置き換えられる。図3Aに示す上記のデータ記録処理と同様、p311上の第1の光ビームa1の偏光状態は、第1の光ビームa1がp313上にある後、p偏光からs偏光に変換される。第1の光ビームa1が、さらにレンズモジュール36を介して焦点381に当たると、ホログラフィック光ディスク38から放出された光ビームは、焦点381上に記録されたデータがデータビームにも含まれているために、データビームと見なされる。
【0025】
図3Bに示すように、複数のマイクロアレイ装置382は、ホログラフィック光ディスク38の下側に組み込まれる。マイクロアレイ装置は、入射する光ビームを反射するために、千枚通し状に配置される。すなわち、データビームは、さらにこれらのマイクロアレイ装置382によってp325に反射され、半波長板34に放出される。p324上のデータビームの偏光状態は、半波長板34の機能により、s偏光からp偏光に変換され、そのため、p偏光状態のデータビームは、p234からp323へPBS312を通過することができ、データを有するデータビームは、最後にCMOS37に受光され、データ読み取り処理が完了する。
【0026】
さらに、複数のマイクロアレイ装置を有するホログラフィック光ディスク38は、反射インターフェースを導入した通常のホログラフィック光ディスクに置き換えることができ、反射インターフェースは、複数のマイクロアレイ装置を有し、ホログラフィック光ディスクの下側に取り付けられる。
【0027】
図4A及び図4Bは、それぞれ第2の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステム400における、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。ホログラフィック光学アクセスシステム400は、半波長40、PBS(偏光ビームスプリッタ)411、プリズム42、PBS412、LCOS45、LCOS43、半波長板44、レンズモジュール46、及びホログラフィック光ディスク48を備え、例えばPBS411及び412、プリズム42、データ面(LCOS45)、及びLCOS43のような、全ての関連光学装置は、光学組立モジュールを構成する。
【0028】
図4Aに示すデータ記録処理において、半波長板40は、p偏光状態のレーザービームA及びs偏光状態のレーザービームAの両方が半波長板40を通過できるよう、22.5度回転する。LCOS45は、画像を表示可能であり、画像情報を有するデータ面として機能し、全ての表示装置を有するLCOS43は、明状態を表示し、入射する光ビームを反射し、入射した光ビームの偏光状態を変換する機能を有する。図3Aに示す上記のデータ記録処理と同様、第1の光ビームa1は、LCOS45に放出された後、信号ビームと見なされ、第2の光ビームa2は、参照ビームと見なされる。s偏光状態の第1の光ビームa1及びs偏光状態の第2の光ビームa2が、焦点481に、レンズモジュール46を介して同時に当たると、干渉縞が焦点481に形成され、データ記録処理が完了する。
【0029】
図4Bに示すデータ読み取り処理において、CMOS47は、検知装置として機能し、半波長板40は、第1の光ビームa1を分離し、s偏光状態の第2の光ビームa2のみが半波長板40を通過できるようにするため、22.5度から0度回転する。図4Bに示すように、第2の光ビームa2(s偏光)がLCOS43によって反射されると、第2の光ビームa2の偏光状態が、s偏光からp偏光に変換され、p偏光状態の第2の光ビームa2は、PBS412を通過できる。第2の光ビームa2が、さらに焦点481に当たると、焦点481に記録されているデータが、第2の光ビームa2にも含まれ、第2の光ビームa2が、データビームと見なされることになる。複数のマイクロアレイ装置482は、ホログラフィック光ディスク48の下側にも位置する。第2の光ビームa2が、これらのマイクロアレイ装置482によって反射された後、PBS412によって反射され、最後にCMOS47によって受光され、データ読み取り処理が完了する。
【0030】
図4C及び図4Dは、それぞれ第2の実施形態を変調したデータ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。図4Cに示すデータ記録処理において、LCOS43は、画像情報を有するデータ面として機能し、LCOS45は、入射する光ビームを反射し、入射した光ビームの偏光状態を変換する機能を有する。また、半波長板40は、p偏光状態のレーザービームA及びs偏光状態のレーザービームAの両方が半波長板40を通過できるよう、22.5度回転する。図4Aに示す上記のデータ記録処理と同様、第1の光ビームa1は、p413上で参照ビームと見なされ、第2の光ビームa2は、p425上で信号ビームと見なされる。第1の光ビームa1(s偏光)及び第2の光ビームa2(s偏光)が、焦点481に同時に当たった後、データ記録処理が完了する。
【0031】
図4Dに示すデータ読み取り処理において、CMOS47は検知装置として機能し、半波長板40は、第2の光ビームa2を分離し、p偏光状態の第1の光ビームa1のみを半波長板40を通過させるため、22.5度から45度回転する。図4Bに示す上記のデータ読み取り処理と同様、第1の光ビームa1は、焦点481に当てられた後、データビームと見なされ、第1の光ビームa1(p偏光)がCMOS47に受光された後、データ読み取り処理が完了する。
【0032】
図5A及び図5Bは、それぞれ第3の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステム500における、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。
【0033】
ホログラフィック光学アクセスシステム500は、半波長50、ビームスプリッタ51、TIRプリズム(全内部反射プリズム)52、DMD53、DMD54、四分の一波長板55、レンズモジュール56、及びホログラフィック光ディスク58を備え、例えば半波長板50、ビームスプリッタ51、TIRプリズム(全内部反射プリズム)52、DMD53、DMD54、及び四分の一波長板55のような、全ての関連光学装置は、光学組立モジュールを構成する。
【0034】
図5Aに示すデータ記録処理において、半波長板50は、p偏光状態のレーザービームA及びs偏光状態のレーザービームAの両方が半波長板50を通過できるよう、22.5度回転し、スプリッタ51(ウラストンビームスプリッタ)は、光源を二つの異なった偏光状態の光ビームに分割し、二つの光ビームを二つの異なる方向に出力するように機能する。図5Aに示すように、p偏光状態の第1の光ビームa1及びs偏光状態の第2の光ビームa2の両方が、TIRプリズム(全内部反射プリズム)52に異なる方向(p511及びp521)から入射し、TIRプリズム52は、入射するビームの入射角がTIRプリズム52の固定角よりも大きい場合に、入射するビームを反射し、入射するビームの入射角がTIRプリズム52の固定角よりも小さい場合に、入射するビームがTIRプリズム52を通過するように機能する。図5Aに示すように、第1の光ビームa1の入射角がTIRプリズム52の固定角よりも大きいため、第1の光ビームa1は、p511からp512へTIR52によって反射され、さらにデジタルマイクロミラー装置(DMD)53へ放出され、DMD53は、画像情報を有するデータ面として機能し、DMD53はまた、入射する光ビームの偏光状態を変えることなく、p512からp513へ完全に反射する。第1の光ビームa1は、DMD53に放出された後、信号ビームと見なされ、第2の光ビームa2は、参照ビームと見なされる。さらに、図5Aに示すように、第1の光ビームa1の入射角はTIR52の固定角よりも小さいため、第1の光ビームa1は、p513からp514へTIR52を通過する。
【0035】
また、第2の光ビームa2の入射角はTIR52の固定角よりも小さいため、第2の光ビームa2はp521からp522へTIR52を通過することができ、さらに四分の一波長板55へ放出される。図5Aに示すように、四分の一波長絵面55の一つの側にDMD54が位置し、入射する光ビームの偏光状態を変換するための機能を有し、DMD54は、入射する光ビームを反射する機能を有する。第2の光ビームa2が、p522からp523へ反射された後、第2の光ビームa2の偏光状態は、s偏光状態からp偏光状態へ変換され、p偏光状態の第2の光ビームa2は、入射角がTIR52の固定角よりも大きいため、さらにp523からp524へ、TIR52で反射される。第1の光ビームa1(p偏光)及び第2の光ビームa2(p偏光)が、焦点581に同時に当たった後、データ記録処理が完了する。
【0036】
図5Bに示すデータ読み取り処理において、半波長板50は、第1の光ビームa1を分離し、s偏光状態の第2の光ビームa2のみが半波長板50を通過するよう、22.5度から0度回転し、CMOS57は、検知装置として機能する。図5Bに示すように、第2の光ビームa2がTIR52を介して放出され、さらにp522からp523へ、四分の一波長板55及びDMD54によって反射されると、第2の光ビームa2の偏光状態が、s偏光状態からp偏光状態に変換される。第2の光ビームa2が、焦点581に当たった後、第2の光ビームa2が、データビームと見なされる。第2の光ビームa2(p偏光)が、CMOS57によって受光されると、データ読み取り処理が完了する。
【0037】
図5C及び図5Dは、それぞれ第3の実施形態を変調したデータ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。図5Cに示すデータ記録処理において、DMD53はミラーとして機能し、DMD54は、画像情報を有するデータ面として機能し、半波長板50は、p偏光状態のレーザービームA及びs偏光状態のレーザービームAの両方が半波長板50を通過できるよう、22.5度回転する。図5Aに示す、上記の第3の実施形態のデータ記録処理の説明と同様、第2の光ビームa2が、DMD54へ放出された後、信号ビームと見なされ、第1の光ビームa1が、参照ビームと見なされる。第1の光ビームa1(p偏光)及び第2の光ビームa2(p偏光)が、焦点581へ同時に当たると、データ記録処理が完了する。
【0038】
図5Dに示すデータ読み取り処理において、半波長板50は、第2の光ビームa2を分離し、p偏光状態の第1の光ビームa1のみが半波長板50を通過するよう、25度から45度回転し、CMOS57は、検知装置として機能する。図5Bに示す、上記の第3の実施形態のデータ読み取り処理の説明と同様、第1の光ビームa1は、焦点581に当たった後、第1の光ビームa1が、データビームと見なされる。第1の光ビームa1(p偏光)が、CMOS57によって受光されると、データ読み取り処理が完了する。
【0039】
図6A及び図6Bは、それぞれ第4の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステム600における、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。ホログラフィック光学アクセスシステム600は、半波長60、PBS(偏光ビームスプリッタ)611、TIR62、DMD63、半波長板64、レンズモジュール66、及びホログラフィック光ディスク68を備え、例えば半波長板60、PBS(偏光ビームスプリッタ)61、TIR62、DMD63、及び半波長板64のような、全ての関連光学装置は、光学組立モジュールを構成する。
【0040】
図6Aに示すデータ記録処理において、半波長板60は、p偏光状態のレーザービームA及びs偏光状態のレーザービームAの両方が半波長板60を通過できるよう、22.5度回転し、半波長板64は、入射する光ビームの偏光状態を変換する機能を有し、DMD63は、画像情報を有するデータ面として機能する。図6Aに示すように、レーザービームAは、PBS61によってp偏光状態の第1の光ビームa1及びs偏光状態の第2の光ビームa2に分割され、第1の光ビームa1が、DMD63へ放出された後、信号ビームと見なされ、第2の光ビームa2が、参照ビームと見なされる。図6Aに示すように、第1の光ビームa1の入射角が、TIR62の固定角よりも大きいことに伴い、第1の光ビームa1はTIR62によってp611からp612へ反射され、さらに、第1の光ビームa1の入射角が、TIR62の固定角よりも小さいことに伴い、第1の光ビームa1はTIR62を介してp613からp614へ通過する。第1の光ビームa1が、半波長板64を通過後、第1の光ビームa1の偏光が、p偏光状態からs偏光状態に変更される。第1の光ビームa1(s偏光)及び第2の光ビームa2(s偏光)が、焦点681へ同時に当たると、データ記録処理が完了する。
【0041】
図6Bに示すデータ読み取り処理において、半波長板60は、第1の光ビームa1を分離し、s偏光状態の第2の光ビームa2のみを半波長板60を通過させるために、22.5度から45度回転し、CMOS67は、検知装置として機能する。図6Bに示すように、第2の光ビームa2は、焦点681に当てられた後、データビームと見なされる。第2の光ビームの偏光状態は、半波長板64を通過した後、s偏光状態からp偏光状態へ変換される。第2の光ビームa2(p偏光)がDMD67に受光された後、データ読み取り処理が完了する。
【0042】
図7A及び図7Bは、それぞれ第5の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステム700における、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図である。ホログラフィック光学アクセスシステム700は、半波長70、PDBS(偏光ダブルビームスプリッタ)71、PBS72(偏光ビームスプリッタ)、DMD73、四分の一波長板75、半波長板74、レンズモジュール76、及びホログラフィック光ディスク78を備え、例えば半波長板70、PDBS(偏光ダブルビームスプリッタ)71、PBS(偏光ビームスプリッタ)72、DMD73、四分の一波長板75、及び半波長板74のような、全ての関連光学装置は、光学組立モジュールを構成する。
【0043】
半波長板70は、s偏光状態のレーザービームAのみが半波長板70を通過できるように機能し、PDBS(偏光ダブルビームスプリッタ)71は、s偏光状態の光ビームAをs偏光状態の第1の光ビームa1及びs偏光状態の第2の光ビームa2に分割するように機能する。
【0044】
図7Aに示すデータ記録処理において、DMD73は、画像情報を有するデータ面として機能し、半波長板74は、入射する光ビームの偏光を変換するため、45度回転する。図7Aに示すように、s偏光状態の第1の光ビームa1が画像情報を有するDMD73に放出された後、第1の光ビームa1は信号ビームと見なされ、第2の光ビームa2は、参照ビームと見なされる。第1の光ビームa1が、四分の一波長板75を介して放出された後、第1の光ビームa1の偏光状態が、s偏光状態からp偏光状態に変換される。p偏光状態の第1の光ビームa1が、半波長板74を通過した後、第1の光ビームa1の偏光状態は、さらにp偏光状態からs偏光状態に変換される。第1の光ビームa1(s偏光)及び第2の光ビームa2(s偏光)が、焦点781に同時に当たった後、データ記録処理が完了する。
【0045】
図7Bに示すデータ読み取り処理において、図7Aに示す四分の一波長板75及びDMD73は取り除かれ、CMOS77が追加されて検知装置として機能し、半波長板74が、入射する光ビームの偏光の変更ができないため、45度から0度回転する。図7Bに示すように、s偏光状態の第2の光ビームa2が焦点781に当たった後、データビームと見なされ、第2の光ビームa2は、半波長板74が0度回転することから、p713上でs偏光状態のままである。さらに、PBS71によって反射された後、第1の光ビームa1は、半波長板75及びDMD73が取り除かれるため、受光されない。第2の光ビームa2(s偏光状態)が、さらにPBS72からP722によって反射され、CMOS77によって受光され、データ読み取り処理が完了する。
【0046】
本発明の、上記の五つの実施形態の説明により、従来のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、参照ビーム及び信号ビームによるクロストーク干渉が、信号ビーム及び参照ビームに異なる光軸を持たせるよう変換する、5つの実施形態における光学組立モジュールによって回避することができる。
【0047】
本発明は、現在最も実用的で好ましい実施形態と考えられる観点で説明されたが、本発明は開示した実施形態に限られるものではないと了解されるべきである。むしろ、添付の請求項の精神と範囲に含まれる多様な変更及び同様の配置を網羅することを目的とし、請求項は、そのような変更及び同様の構造を全て網羅する最も幅広い解釈と一致するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】ホログラフィック光学アクセスシステム100を示す図。
【図2】ホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録処理を実行する信号ビーム及び参照ビームを示す図。
【図3A】本発明の第1の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図3B】本発明の第1の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図4A】本発明の第2の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図4B】本発明の第2の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図4C】本発明の第2の実施形態を変調したデータ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図4D】本発明の第2の実施形態を変調したデータ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図5A】本発明の第3の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図5B】本発明の第3の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図5C】本発明の第3の実施形態を変調したデータ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図5D】本発明の第3の実施形態を変調したデータ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図6A】本発明の第4の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図6B】本発明の第4の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図7A】本発明の第5の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【図7B】本発明の第5の実施形態のホログラフィック光学アクセスシステムにおける、データ記録及びデータ読み取りの処理を示す図。
【符号の説明】
【0049】
30 半波長
32 プリズム
33 LCOS
34 半波長板
35 四分の一波長板
36 レンズモジュール
37 CMOS
38 ホログラフィック光ディスク
39 反射層
40 半波長
42 プリズム
43 LCOS
44 半波長板
45 LCOS
46 レンズモジュール
47 CMOS
48 ホログラフィック光ディスク
50 半波長
51 ビームスプリッタ
52 TIRプリズム(全内部反射プリズム)
53 DMD
54 DMD
55 四分の一波長板
56 レンズモジュール
57 CMOS
58 ホログラフィック光ディスク
60 半波長
61 PBS(偏光ビームスプリッタ)
62 TIR
63 DMD
64 半波長板
66 レンズモジュール
67 CMOS
68 ホログラフィック光ディスク
70 半波長
71 PDBS(偏光ダブルビームスプリッタ)
72 PBS(偏光ビームスプリッタ)
73 DMD
74 半波長板
75 四分の一波長板
76 レンズモジュール
77 CMOS
78 ホログラフィック光ディスク
300 ホログラフィック光学アクセスシステム
311 PBS(偏光ビームスプリッタ)
312 PBS
411 PBS(偏光ビームスプリッタ)
412 PBS
400 ホログラフィック光学アクセスシステム
500 ホログラフィック光学アクセスシステム
600 ホログラフィック光学アクセスシステム
611 PBS(偏光ビームスプリッタ)
700 ホログラフィック光学アクセスシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフィック光学アクセスシステムであって、
第1の光ビームを放出する光源と、
前記第1の光ビームを第2の光ビーム及び第3の光ビームに分割し、前記第2の光ビームの偏光状態を、前記第3の光ビームの偏光状態と異なるようにするビームスプリッタと、
前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームが、同じ偏光状態を持ち、前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームの光軸がデータ記録処理中に互いに重ならず、平行になるように変換し、データ読み取り中に前記第3の光ビームのみを出力する光学組立モジュールと、
前記データ記録処理中に、前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームを同時に焦点に当て、及び前記データ記録読み取り中に、前記第3の光ビームのみを前記焦点に当てるレンズモジュールと、
前記焦点を前記データ記録処理中に形成し、前記第3の光ビームを前記データ記録読み取り中にデータビームに変換する記憶媒体と、
前記データビームを反射し、前記データビームを前記第2の光ビームの反対方向から前記光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、を含むことを特徴とするホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項2】
前記千枚通し状のインターフェースは、複数のマイクロアレイ装置を含み、
前記記憶媒体及び前記千枚通し状のインターフェースは、ホログラフィック光ディスクに組み合わされることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項3】
前記異なる偏光状態は、p偏光状態及びs偏光状態を含み、
前記p偏光状態は、前記s偏光状態に対して90度の偏光差を有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項4】
前記光学組立モジュールは、前記データビームを受光する検知装置と、前記データ記録処理中に、画像情報を表示し、前記第2の光ビームに前記画像情報を含ませるためのデータ面と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項5】
ホログラフィック光学アクセスシステムであって、
第1の光ビームを放出し、該第1の光ビームは、第2の光ビーム及び第3の光ビームに区別され、前記第2の光ビームの偏光状態は、前記第3の光ビームの偏光状態と異なるようにする光源と、
データ記録処理中に第1の角度だけ回転する際に、前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームを通過させ、データ読み取り処理中に第2の角度だけ回転する際に、前記第3の光ビームのみを通過させる半波長板と、
前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームを前記データ記録処理中に分割し、前記第3の光ビームをデータ読み取り処理中に出力するビームスプリッタと、
前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームが同じ偏光状態を持つように変換し、前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームがデータ記録処理中に互いに重ならず、平行になるようにし、データ読み取り中に前記第3の光ビームのみを出力する光学組立モジュールと、
前記データ記録処理中に、前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームを同時に焦点に当て、前記データ記録読み取り中に、前記第3の光ビームを前記焦点に当てるレンズモジュールと、
前記焦点を前記データ記録処理中に形成し、前記第3の光ビームを前記データ記録読み取り中にデータビームに変換する記憶媒体と、
前記データビームを反射し、前記データビームを前記第2の光ビームの反対方向から前記光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、を含むことを特徴とするホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項6】
前記千枚通し状のインターフェースは、複数のマイクロアレイ装置を含み、
前記記憶媒体及び前記千枚通し状のインターフェースは、ホログラフィック光ディスクに組み合わされることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項7】
前記異なる偏光状態は、p偏光状態及びs偏光状態を含み、
前記p偏光状態は前記s偏光状態に対して90度の偏光差を有することを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項8】
前記光学組立モジュールは、前記データビームを受光する検知装置と、前記データ記録処理中に、画像情報を表示し、前記第2の光ビームに前記画像情報を含ませるためのデータ面と、をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項9】
前記第1の角度は、前記第1の光ビームの軸から22.5度回転したものであり、前記第2の角度は、前記第1の光ビームの軸から0度又は45度回転したものであることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項10】
ホログラフィック光学アクセスシステムであって、
第1の光ビームを放出する光源と、
第1の偏光状態の前記光ビームを通過させる半波長板、
前記第1の偏光状態の第1の光ビームを、第2の光ビーム及び第3の光ビームに分割するビームスプリッタと、
前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームが、データ記録処理中に重ならず、平行になるようにし、データ読み取り中に前記第3の光ビームのみを出力する光学組立モジュール、
前記データ記録処理中に、前記第2の光ビーム及び前記第3の光ビームを焦点に当て、及び前記データ記録読み取り中に、前記第3の光ビームを前記焦点に当てるレンズモジュール、
前記焦点を前記データ記録処理中に形成し、前記第3の光ビームを前記データ記録読み取り中にデータビームに変換する記憶媒体、及び
前記データビームを反射し、前記データビームを前記第2の光ビームの反対方向から前記光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースを備える、ホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項11】
前記千枚通し状のインターフェースは、複数のマイクロアレイ装置を含み、
前記記憶媒体及び前記千枚通し状のインターフェースは、ホログラフィック光ディスクに組み合わされることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項12】
前記第1の偏光状態は、p偏光状態又はs偏光状態であり、
前記p偏光状態は、前記s偏光状態に対して90度の偏光差を有することを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項13】
前記光学組立モジュールは、前記データビームを受光する検知装置と、前記データ記録処理中に、画像情報を表示し、前記第2の光ビームに前記画像情報を含ませるためのデータ面と、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項14】
ホログラフィック光学アクセスシステムであって、
光ビームを放出する光源と、
信号ビーム及び参照ビームを生成するために前記光ビームを受光し、前記信号ビーム及び前記参照ビームが、互いに重ならず、平行になるようにし、前記信号ビーム及び前記参照ビームが第1の偏光状態を有するようにする光学組立モジュールと、
前記信号ビーム及び前記参照ビームを同時に焦点に当てるレンズモジュールと、
前記焦点を記録する記憶媒体と、を含み、
前記光学組立モジュールは、画像情報を表示し、前記信号ビームに前記画像情報を含ませるための、少なくとも一つのデータ面を含むことを特徴とするホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項15】
前記第1の偏光状態は、p偏光状態又はs偏光状態であり、
前記p偏光状態は、前記s偏光状態に対して90度の偏光差を有することを特徴とする請求項14に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項16】
ホログラフィック光学アクセスシステムであって、
光ビームを放出する光源と、
前記光ビームを受光し、前記光ビームをデータ記録処理中に信号ビーム及び参照ビームに変換し、前記光ビームをデータ読み取り処理中に参照ビームに変換し、前記信号ビーム及び前記参照ビームが、互いに重ならず、平行になるようにし、前記信号ビーム及び前記参照ビームが第1の偏光状態を有するようにする光学組立モジュールと、
前記データ記録処理中に、前記信号ビーム及び前記参照ビームを焦点に当て、前記データ記録読み取り中に、前記参照ビームを前記焦点に当てるレンズモジュールと、
前記焦点を前記データ記録処理中に形成し、前記参照ビームを前記データ記録読み取り中にデータビームに変換する記憶媒体と、
前記データビームを反射し、前記データビームを前記信号ビームの反対方向から前記光学組立モジュールに入力する、千枚通し状のインターフェースと、含むことを特徴とするホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項17】
前記千枚通し状のインターフェースは、複数のマイクロアレイ装置を含み、
前記記憶媒体及び前記千枚通し状のインターフェースは、ホログラフィック光ディスクに組み合わされることを特徴とする請求項16に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項18】
前記第1の偏光状態は、p偏光状態又はs偏光状態であり、
前記p偏光状態は、前記s偏光状態に対して90度の偏光差を有することを特徴とする請求項16に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。
【請求項19】
前記光学組立モジュールは、前記光ビームを受光するための検知装置と、画像情報を表示し、前記データ記録処理中に、前記第2の光ビームに前記画像情報を含ませるためのデータ面と、をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載のホログラフィック光学アクセスシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図4D】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate


【公開番号】特開2008−41240(P2008−41240A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−200678(P2007−200678)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(504184190)建興電子科技股▲ふん▼有限公司 (15)
【Fターム(参考)】