マルチモードマルチゾーンインタフェース
インタフェースはコントロールの組み合わせを使用する。モード独立コントロールは全モードおよび機能にわたって本質的に同一のファンクションを保有し、モード依存コントロールはアクティブモードまたは機能に基づいて変化する。モードコントロール、ソフトコントロールおよびディスプレイの配置は、ユーザのシステムとの交信を容易にするように設計される。システムはいくつかの冗長的コントロールを提供しているため、ユーザは、ユーザにとって最も便利または直感的なコントロールを選択することができる。インタフェースは、一次ゾーンおよび1つ以上の二次ゾーンを有するマルチゾーンシステムをサポートする。アクティブゾーンのアクティブモードについての情報がディスプレイを介して提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザインタフェースを目的としており、特に、車両の異なるゾーンに異なるメディアを提供するマルチファンクションユーザインタフェースおよび方法に関する。
【0002】
背景技術
ユーザは通常、ディスプレイスクリーンのデータを閲覧して、コマンドを選択したりシステムに入力したりすることによってコンピュータシステムと交信する。ディスプレイスクリーンは通常、テキスト、グラフィックあるいはテキストおよびグラフィックの組み合わせを表示することができる。テキストトゥスピーチ(text to speech)(「TTS」)エンジンを使用してユーザに聴覚情報を提供するシステムもある。
【0003】
コンピュータ産業の急速な成長は、コンピュータシステム、とりわけモバイルコンピュータシステムに多数のファンクションを導入した。車両コンピュータシステムはますます複雑となった。ラジオチューナー、コンパクトディスク(「CD」)プレーヤおよびカセットプレーヤに加えて、車両マルチメディアシステムは、ナビゲーションシステム、通信システムおよびDVDプレーヤを含んでいる。モバイルコンピュータシステムのマルチファンクション性能の増加は一般的に、より時間のかかるユーザ・システム間交信を要する複雑なインタフェースを必要とする。
【0004】
マルチファンクションシステムはしばしば、ユーザが複雑なメニュー構造をナビゲートし、かつ複雑なテキスト情報を読み取ることを必要とする。複雑なメニュー構造およびテキストデータは、車両の操作からモバイルコンピュータシステムの操作へとドライバーの注意をそらす時間が長くなるドライバー・システム間交信をもたらすことがある。車両の操作から注意をそらすことは事故の可能性を大きくし、またオペレータ、同乗者、歩行者および他の車両オペレータの生命を危険にさらす。現在使用可能なマルチファンクションシステムは、十分なまたは直感的なインタフェースをドライバーに提供していない。
【0005】
ラジオ、ディスクプレーヤ、ナビゲーションシステムおよび温度調節などの多数のファンクションをコントロールする共通のコントロールを提供するマルチファンクションシステムに使用可能なインタフェースもある。このインタフェースに伴う問題は、コマンドがツリー構造メニューに深く埋め込まれている点である。ユーザは、所望のコマンドを探すのにツリーを検索する必要がある。異なるファンクションと関連するコマンドを入力するために、ユーザはツリーを介してバックアップしてファンクションを切り替えてから、ツリーを検索してコマンドを探さなければならない。このプロセスはユーザにとっては面倒なもので、ユーザの注意を道路からそらす。
【0006】
ファンクションごとに別個のコントロールを提供するインタフェースもある。これらのインタフェースはコントロールのすべてを収容するのに広い空間を必要とする。モバイルシステムに使用可能な空間量は通常制限されており、これはまたサポート可能なファンクション数を制限する。加えて、これらのインタフェースは、ユーザが所望のコントロールを見つけるには多数のコントロールを検索しなければならないために、ユーザに分かりにくい。
【0007】
マルチゾーンシステムは、車両内の様々な人に異なる情報やエンタテイメントを提供する。例えば、前部ゾーンのドライバーはCDを聞くことができるのに対して、後部ゾーンの後部座席の同乗者はラジオを聞くことができる。マルチゾーンシステムは1つの一次ゾーンと1つ以上の二次ゾーンとを含んでいる。各ゾーンに1つずつ、2つのディスプレイを提供する、2つのゾーンをサポートするマルチゾーンシステムに使用可能なインタフェースもある。各ディスプレイは対応するゾーンのアクティブモードに関する情報を提供する。しかしながら、2つのディスプレイの使用は広い空間を要し、インタフェースが提供されているコントロールおよび/またはデバイスの数および配列を制限する。さらに、2つ以上のゾーンがサポートされる場合、ゾーンごとにディスプレイを提供するにはモバイルシステムの十分な空間がないこともある。
【0008】
発明の概要
本発明は、マルチファンクションシステム用直感的インタフェースを提供することによって上記ニーズを満たす。インタフェースは、すべてのモードおよび機能にわたって本質的に同一のファンクションを保有するコントロールと、アクティブモードまたは機能に基づいて変化するコントロールとの組み合わせを使用する。1セットのモードコントロールが提供されて、ユーザは容易にモードを切り替えることができる。長期間モードおよび短期間モードなどの複数のモードタイプがサポートされている。長期間モードの例として、ラジオなどのブロードキャストコンテンツ、CDなどの記憶コンテンツ、および情報サービスなどのリクエストコンテンツがある。短期間モードの例として、通信、ナビゲーションおよび目的地マーキングがある。加えて、システムのモードおよび機能の一部または全部を一時的に無効化する特殊な制限モードもまたサポートされている。1つのモードが1つ以上の機能を含むこともある。例えば、ラジオモードは以下の機能、AM、FMおよび衛星ラジオを含む。
【0009】
インタフェースはまたディスプレイを含んでいる。ディスプレイは単一の表示エリアまたは複数の表示エリアを含んでいる。ディスプレイが複数の表示エリアを含む場合、表示エリアのうちの1つがテキスト情報を提供し、別の表示エリアがグラフィック情報を提供することができる。表示エリアのうちの1つはまた、コントロールのラベルに可変的なファンクションを提供することもできる。2つの表示エリアが相互に隣接して配置されてもよい。あるいはまた、2つの表示エリアは分離されてもよく、また表示エリアのうちの一方が機器パネルに配置されてもよい。
【0010】
インタフェースは、ディスプレイ周辺に配置されるソフトコントロールを提供することによって、ディスプレイがソフトコントロールにラベルを提供することができる。ソフトコントロールのファンクションはアクティブモードまたは機能に基づいて変化する。すべてのモードまたは機能においてすべてのソフトコントロールがアクティブであるわけではない。ソフトコントロールのファンクションがアクティブモードまたは機能に左右されるとしても、ソフトコントロールが種々のモードおよびファンクションで使用される方法において何らかの類似性がある。この類似性によってユーザはインタフェースと交信することがより容易になる。
【0011】
インタフェースは、ソフトコントロールと併せてリストおよびリスト変更子を使用する。使用可能なリストおよびリスト変更子はアクティブモードまたは機能に左右される。しかしながら、同一セットのソフトコントロールは全モードのリスト変更子を選択するために使用され、また同一セットのソフトコントロールは全モードのリストをスクロールするために使用される。
【0012】
インタフェースは複数の形態でユーザへのフィードバックを提供する。ユーザが、キーを起動することによってインタフェースと交信する場合、システムは、クリックなどの聞こえる手がかりを提供することがあり、これはキーが起動されたことを示す。加えて、システムはユーザの入力を反復可能であり、ユーザは入力を確認することができる。システムは、ユーザの入力を表すテキストやグラフィックを表示したり、テキストトゥスピーチ(「TTS」)エンジンを使用してユーザの入力を可聴的に反復したりすることができる。
【0013】
必要なユーザ交信量を最小化するシステムが設計されて、ユーザに直感的インタフェースを提供する。例えば、通信やナビゲーションなどのかなりのユーザ交信を必要とするこれらのモードや機能について、システムは通話相手や目的地を選択するのに使用可能なリストを提供するため、ユーザは完全な住所や電話番号を入力する必要がない。加えて、ユーザが完全な住所を入力しなければならない場合、システムは、車両の現在位置に基づいて、通り、都市および州のデフォルト値を提供する。これらのデフォルト値を提供することによって、ユーザが必要とする情報量は最小化される。
【0014】
システムは、XMLスクリプトを使用して遠隔サーバおよびデータベースとインタフェースする。XMLスクリプトの使用によってシステムは、ニュースプロバイダーなどの多数の既存のサービスプロバイダーとインタフェースすることができる。XMLスクリプトの使用はまた、システムの容易なアップグレードやカスタマイズを可能にする。
【0015】
システムはまた、単一のディスプレイおよびゾーンコントロールをインタフェースに提供することによってマルチゾーンシステムをサポートする。ゾーンコントロールによってアクティブゾーンの選択が可能になる。残りのコントロールは、アクティブゾーンのアクティブモードを選択して、このアクティブモードの機能および設定をコントロールするために使用される。ディスプレイは、アクティブゾーンのアクティブモードに関する情報を提供する。
【0016】
本発明のこれらおよび他の態様、特徴および利点は、開示された実施形態についての以下の詳細な説明をみることによって、また添付の図面および請求項を参照することによってより明確に理解および認識される。
【0017】
詳細な説明
本発明は、必要なユーザ交信量を最小化するマルチファンクションシステム用直感的インタフェースを提供する。インタフェースは、全モードおよび機能にわたって本質的に同一のファンクションを保有するモード独立コントロールと、アクティブモードまたは機能に基づいて変化するモード依存コントロールとの組み合わせを使用する。1セットのモードコントロールが提供されて、ユーザはモードを容易に切り替えることができる。複数のモードタイプならびにモード内の複数の機能がサポートされている。
【0018】
インタフェースはまたディスプレイを含んでいる。ディスプレイは単一の表示エリアまたは複数の表示エリアを含んでもよい。ディスプレイは、テキスト情報、グラフィック情報、あるいはテキストおよびグラフィックの組み合わせを提供可能である。インタフェースは、ディスプレイ周辺に配置されるソフトコントロールを提供するため、ディスプレイはソフトコントロールにラベルを提供することができる。ソフトコントロールのファンクションはアクティブモードまたは機能に基づいて変化する。インタフェースはまた、ソフトコントロールと併用するためのリストおよびリスト変更子を提供する。使用可能なリストおよびリスト変更子はアクティブモードまたは機能に左右される。
【0019】
インタフェースは異なるゾーンの異なるモードをサポートする。例えば、ドライバーはCDを聞きながら、後部座席の同乗者はDVDを見たり、別の後部座席の同乗者はラジオを聞いたりすることができる。インタフェースはアクティブゾーンを選択するためのゾーンコントロールを提供する。コントロールはアクティブゾーンのアクティブモードを選択およびコントロールして、ディスプレイはアクティブゾーンのアクティブモードに関する情報を提供する。
【0020】
モードコントロール、ソフトコントロール、ゾーンコントロールおよびディスプレイの配置は、ユーザのシステムとの交信を容易にするように設計されている。加えて、コントロールの選択およびグループ化は、ユーザにとってシステムを容易にするように設計されている。システムはいくつかの冗長的コントロールを提供するため、ユーザは、自分にとって最も便利な、または直感的なコントロールを選択することができる。
【0021】
ユーザインタフェース
図1は例示的インタフェースを描いている。インタフェースは車両にインストール可能である。インタフェースはディスプレイと多数のコントロールとを含んでいる。一実施形態において、ディスプレイは第1の表示エリア132と第2の表示エリア138とを含んでいる。第1の表示エリアはテキスト情報を提供する。テキスト情報は、ソフトコントロールのラベル、リスト、リスト変更子、記述テキストおよびプロンプトを含んでいる。第1の表示エリアは、異なる色を使用して、表示されている様々なタイプのテキストを記すことが可能である。多様なフォントおよびサイズもまた、ユーザが様々なタイプのテキスト情報を区別する手助けとして使用可能である。
【0022】
第2の表示エリアはグラフィック情報を提供する。グラフィック情報は、モードまたは機能アイコン、情報ロゴおよびナビゲーションアイコンを含んでいる。第1の表示エリアのテキストによって提供されたのと類似の情報を提供するグラフィック情報もある。追加情報を提供するグラフィック情報もある。システムは、画像を切り替える際にフェードおよびワイプなどの単純な推移を許容することができる。システムはまたアニメーション画像を表示することができる。例示的な画像フォーマットには、GIF、TIFF、MPEGおよびJPEGがあるが、これらに制限されない。
【0023】
多様なディスプレイ配置が可能である。一実施形態において、第1の表示エリアは真空蛍光ディスプレイ(「VFD」)などの第1のタイプのディスプレイに対応し、第2の表示エリアは液晶ディスプレイ(「LCD」)などの第2のタイプのディスプレイに対応する。別の実施形態において、第1の表示エリアおよび第2の表示エリアを提供する単一のディスプレイが使用される。さらに別の実施形態において、第2の表示エリアは機器パネル上に位置決めされる。単一の表示エリアのみが使用される実施形態もある。その場合、単一のディスプレイに表示された情報はテキスト情報か、テキストおよびグラフィック情報の組み合わせでありうる。単一の表示エリアのみが使用される場合、表示エリアはここで説明された情報を、第1の表示エリア、第2の表示エリア、または2つの表示エリア上に表示された情報の組み合わせと関連するものとして表示してもよい。
【0024】
図1に示されるように、コントロールは戦略的にディスプレイの近くに置かれる。コントロールをディスプレイの近くに置くことによって、ユーザはデータディスプレイ近くのコントロールを選択してデータをスクロールし、特定のデータアイテムを選択し、あるいはファンクションを変更することができるため、ユーザ・システム間交信はより効率的である。コントロールはユーザの視界にあることが可能なため、ユーザはデータから注意をそらさずにすむ。従って、ユーザは一目で表示されたデータを理解し、対応するデータを選択することができる。データ表示のための時間が短縮されたことによってユーザは車両の操作により多くの時間をかけられるため、事故の可能性を低くすることができる。
【0025】
コントロール、ボタンおよびキーという用語は、ダイアル、ボタン、キーまたは感圧式スクリーンを含むがこれらに制限されない任意のタイプの入力デバイスを示すために互換的に使用される。ソフトコントロール、ソフトボタンおよびソフトキーという用語は、アクティブモードまたは機能に基づいて変化するファンクションを有するコントロールを示している。通常、ラベル、シンボル、アイコンまたは他のインジケータはソフトコントロールに対応する現在のファンクションを示す。図1は、第1の表示エリアに近接して配置された4つのソフトコントロール140、142、144、146を示している。ソフトコントロールの現在のファンクションは、ソフトコントロールに隣接するディスプレイに示されたラベル、シンボルまたはアイコンによって示される。ソフトコントロールが特定のモードにおいて機能しない場合、ディスプレイはソフトコントロールの隣がブランクである。図1は、ソフトコントロールラベルに対する第1の表示エリアの一部の使用を示している。図1において、ソフトコントロールはスクロールに使用され、これはまたスクロール方向がソフトコントロールの隣に表示されることを表す矢印である。他の実施形態は異なる数または配置のソフトコントロールや、異なるコントロールファンクション表示方法を使用してもよい。
【0026】
図1はまた、多数のモードコントロール116、118、120、122、124、126と、特殊な制限モードコントロール136と、セルフセンタリングジョグダイアル102と、確認コントロール104と、ロータリーエンコーダ108、110と、多数のプレセットコントロール114と、バックコントロール128と、ネクストコントロール134と、ポーズコントロール106と、イジェクトコントロール112とリコールコントロール130とを示している。他の実施形態はより多数のまたはより少数のコントロールを含んでもよく、コントロールは様々に配列されてもよい。コントロールは全モードまたは機能において一貫したファンクションを提供可能であり、またはアクティブモードおよび機能に応じて可変的なファンクションを提供可能である。さらに、コントロールは、どのように起動されるかによって異なるファンクションを提供することができる。コントロールを押して保留することによって、コントロールを単に押して解除するのとは異なるファンクションを提供してもよい。同様に、コントロールをハードにしたり、コントロールを変更して保留したりすることによって、コントロールを単に回して解除するのとは異なるファンクションを提供してもよい。
【0027】
図1に示された例示的モードコントロールは、ブロードキャストコンテンツモード116と、記憶コンテンツモード118と、リクエストコンテンツモード120と、通信モード122と、ナビゲーションモード124と、目的地マークモード126ならびに制限モード136とに対応する。ブロードキャストコンテンツモードはラジオなどのブロードキャストコンテンツへのアクセスを提供する。記憶コンテンツモードは、メモリや、音楽CDなどのディスクに記憶されたコンテンツへのアクセスを提供する。リクエストコンテンツモードは、インターネット上で利用可能なコンテンツなどの、問い合わせによって取得可能なコンテンツへのアクセスを提供する。通信モードは、携帯電話サービスなどの通信サービスを提供する。ナビゲーションモードはルートガイダンスおよびナビゲーションサービスを提供する。マークモードによってユーザは場所をマークすることができ、マークされた場所はナビゲーションサービスと併用可能である。制限モードによってユーザは車両を制限することができ、車両がある所定のパラメータを超えているか否かをユーザは通知される。例えば、ユーザは、車両が所定のエリアから外れているか所定の速度を超えているかを通知される。
【0028】
1つのモード内に複数の機能があってもよい。例えば、ブロードキャストコンテンツは、AMラジオ、FMラジオおよび衛星ラジオなどの多数の機能を含んでいる。記憶コンテンツモードは、CD、DVDおよびMP3などの多数のフォーマットをサポートする。通信モードは、名前による電話、番号による電話およびボイスメールなどの多数の機能を含んでいる。ナビゲーションモードは、住所によるナビゲーション、電話番号によるナビゲーション、名前によるナビゲーションおよび場所によるナビゲーションなどの多数の機能を含んでいる。
【0029】
1つのモードに複数の機能がある場合、モードコントロールの反復起動によってこの機能を反復表示する。モードコントロールを押して保留することは、対応するモードのセットアップオプションを開始する。セットアップオプションによってユーザは、モードの設定ならびにシステム設定を確立することができる。
【0030】
モードは異なるタイプであってもよい。一実施形態において、モードタイプは長期間および短期間を含んでいる。長期間モードは、ユーザが通常比較的長期間にわたって起動するモードである。短期間モードは、ユーザが通常比較的短期間にわたって起動するモードである。ブロードキャストコンテンツ、記憶コンテンツおよびリクエストコンテンツは長期間モードである。通信、ナビゲーションおよびマークモードは短期間モードである。一実施形態において、ユーザが長期間モードから短期間モードにモードを変更すると、短期間モードと関連したアクティビティが完了されると、システムは自動的に事前に選択された長期間モードに戻る。例えば、ユーザが電話をかけるために記憶コンテンツモードから通信モードに切り替えると、通話が完了すると、システムは自動的に記憶コンテンツモードに戻り、通信モードが起動されたときに演奏していたところから記憶コンテンツを演奏し始める。
【0031】
より多数のまたはより少数のモードおよび機能が他の実施形態で提供されてもよい。例えば、図2は、ブロードキャストコンテンツ、記憶コンテンツおよび通信モードのみが使用可能な実施形態を示している。他の実施形態は、前部座席ファンクションおよび後部座席ファンクション、または車両コントロールファンクションに対するモードを含んでもよい。
【0032】
一実施形態において、コントロールはファンクションごとに構成されている。図1に示されるように、ソフトコントロールは第1の表示エリア近くに配置され、モードコントロールは第2の表示エリア近くに配置されている。さらに、長期間モードコントロールは第2の表示エリアの一方の側に配置され、短期間モードコントロールは第2の表示エリアのもう一方の側に配置されている。図1は、長期間モードコントロールが左側に配置され、短期間コントロールが右側に配置されていることを示しているが、コントロールはいずれの側に配置されてもよい。加えて、制限モードコントロールは他のモードコントロールから離れて配置されているため、ユーザがこのコントロールを不注意に起動させる可能性は小さい。
【0033】
ジョグダイアルつまり選択コントロール102は、機能プロンプト内をナビゲートするために使用可能である。選択コントロールは、通りの名前などのデータリストをスクロールしたり、ラジオ局の周波数を調整したりするために使用可能である。一実施形態において、選択コントロールは複数の接触場所によるセルフセンタリング(ばね仕掛け)ダイアルである。接触によってシステムは、ダイアルが起動される速度および加速を判断することができる。これによってジョグダイアルは、ダイアルが回される量、および設定期間中に即座に解除されるか保留されるかに応じて異なるファンクションを実行することができる。
【0034】
一実施形態において、選択コントロールは確認コントロール104を取り囲んでいる。確認コントロールは、ユーザの選択や入力を確認するために使用可能である。確認コントロールと関連するファンクションはアクティブモードおよび機能に応じて変更可能である。あるモードまたは機能に関しては、確認コントロールが、ネクストコントロール134やソフトコントロール142などの別のコントロールのファンクションと重複している。確認コントロールを押して保留することによって、システムと交信するバーバルコマンドをユーザが使用できるようにする音声認識ファンクションを起動する。
【0035】
ネクスト134およびバック128コントロールはモードや機能プロンプトをナビゲートするために使用可能である。ユーザがプロンプト内のテキストにキーインしている場合、バックコントロールを押すことによって最後に入力した文字を除去する。プロンプトがテキストにキーインしていない場合、バックコントロールは最後のプロンプトに戻る。ネクストおよびバックコントロールはまた、CDのトラックなどのトラックを切り替える記憶コンテンツモードや、ラジオ局を切り替えるブロードキャストコンテンツモードにおいて使用可能である。
【0036】
プレセットコントロール114は、プレセット情報を記憶し、これにアクセスし、かつ英数字情報を入力するコントロールを含んでいる。モードまたは機能に応じて、プレセットは文字入力や数字入力へのデフォルトをコントロールする。
【0037】
ロータリーエンコーダ108は、ボリューム、音声コントロールおよび電力をコントロールするために使用される。一実施形態において、ロータリーエンコーダはノンストップで、かつ単一のステッププッシュボタン110によって自由にスピンする。エンコーダを一方向に回して出力ボリュームを上げ、エンコーダをもう一方の方向に回して出力ボリュームを下げる。システムは、独立ボリューム設定を有する複数の音声出力ソース、ならびにユニバーサルボリューム設定によってコントロールされる複数の音声出力ソースをサポートすることができる。例えば、ブロードキャストコンテンツおよび記憶コンテンツモードはユニバーサルボリューム設定を使用可能であるのに対して、テキストトゥスピーチ(「TTS」)ファンクション、電話着信、電話の音声および可聴トーン機能は独立ボリューム設定を有することが可能である。
【0038】
一実施形態において、エンコーダを押して解除することによって、音声コントロールメニューを入力する。ひとたび音声コントロールメニューにおいては、エンコーダを反復して押すことで音声コントロールメニューオプションを反復表示する。例示的オプションは、バランス、フェード、高音域、中音域および低音域を含む。ひとたび音声コントロールメニューオプションにおいては、エンコーダを回すことによって、選択されたオプションの値を調整する。ディスプレイは、現在の設定の視覚的表示を提供して、ユーザが調整するのを補助することができる。システムはエンコーダを押すことによって電源をオンまたはオフされることが可能である。
【0039】
オプショナルポーズコントロール106は、ブロードキャストコンテンツ、記憶コンテンツまたはリクエストコンテンツモードの出力などの、システムの特定の音声出力を一時停止させるために使用可能である。コンテンツが記憶されていれば、システムは再生を終了し、終了場所をマークすることができる。ポーズコントロールが二回目に押されると、システムはマークされた場所に戻って、再生を再起動することができる。ブロードキャストコンテンツモードでは、システムは内部ディジタル記憶媒体を使用して、ポーズコントロールが再度押されるまでデータをキャッシュすることができる。
【0040】
複数のモードが同時にアクティブであることもある。これらの状況において、リコールコントロール130はモードを切り替えるのに使用される。例えば、ナビゲーションモードおよび記憶コンテンツモードが共にアクティブである場合、ユーザは、モードコントロールを使用せずにリコールコントロールを使用して2つのモードをトグルすることができる。
【0041】
フィードバックトーンは、ユーザによるコントロール起動を確認する。例えば、トーンは、ユーザがコントロールを起動および解除するたびに提供されてもよく、また異なるトーンが、ユーザがコントロールを起動および保留するたびに提供されてもよい。トーンはアクティブモードまたは機能に基づいて変化してもよい。
【0042】
インタフェースは複数のフォーマットで情報をユーザに提示することができる。例えば、場所を記述するテキストが第1の表示エリアに表示されてもよく、この場所と関連するロゴが第2の表示エリアに表示されてもよく、また場所を記述する音声がTTSファンクションを使用して出力されてもよい。
【0043】
ソフトオブジェクト
多数のソフトオブジェクトがモード固有コントロールを提供するために使用される。ここに使用されているように、ソフトオブジェクトという用語は、モードおよび/または機能依存性のソフトコントロールラベル、リストおよびリスト変更子を含んでいる。ソフトコントロールラベルは、ソフトコントロールの現在のファンクションを識別するラベル、シンボルまたはアイコンを提供する。リスト変更子は、ユーザに提示されたリストのタイプやリストの順序を識別する。通常、ソフトコントロールによってユーザは、リスト変更子やアイテムをスクロールしてリストから選択することができる。
【0044】
通常、リスト変更子はディスプレイの一方の側に一貫して表示されており、リストはディスプレイのもう一方の側に表示される。加えて、同一のコントロールがリスト変更子やアイテムをスクロールしてリストから選択するために使用される。共通のリスト変更子インタフェースおよび共通のリストインタフェースの使用は、ユーザに直感的インタフェースを提供する。ここに述べられた実施形態において、リスト変更子はディスプレイの右側に現れ、リストはディスプレイの左側に現れる。
【0045】
適応インタフェース
システムは、いずれの機能がサポートされているかを判断し、これによってユーザに提供されたプロンプトおよびオプションを調整する。従って、同一のシステムが、ここに説明されたモードのうちの1つ、一部または全部を有する実施形態をサポートすることができる。例えば、特定の車両モデルがブロードキャストコンテンツモード、記憶コンテンツモードおよび通信モードを提供するだけの場合、図2に示されるようなインタフェースパネルがインストールされてもよい。システムはインストールされたインタフェースパネルのタイプを検出して、それに応じて適合する。さらに、異なる購入者が異なる機能を使用することを選んでもよい。第1のユーザが衛星ラジオに加入してもよいのに対して、第2のユーザは加入しなくてもよい。これらの状況において、システムは、いずれのモードがインタフェースパネルによってサポートされているか、またいずれの機能をユーザが起動したかを判断することによって、サポートされている機能およびモードを識別する。システムは衛星ラジオ機能を第1のユーザに表示するが、第2のユーザには表示しない。このように、同一システムは、広範囲の設置をサポートするために使用可能である。
【0046】
モードコントロール
上記のようにインタフェースは複数のモードコントロールを含んでいる。これらのモードコントロールは常にユーザに使用可能であり、フラットなメニュー構造を提供する。フラットなメニュー構造によってユーザは、所望のモードコントロールを選択することによって容易にモードを選択したり、モードを切り替えたりすることができる。ユーザは、いくつかの現在使用可能なインタフェースに必要とされるように、ツリー構造メニューをバックアップする必要がない。
【0047】
ユーザがあるモードから別のモードに切り替える場合、第1のモードは一時停止または非アクティブにされる。一実施形態において、ユーザが記憶コンテンツモードなどの長期間モードから、通信モードなどの短期間モードに切り替える場合、長期間モードは中断時点で一時停止され、短期間モードが起動される。ユーザが短期間モードの使用を終了すると、システムは、中断時点で長期間モードを自動的に再起動する。例えば、中断時点が特定のCDトラックの特定の時点に対応することがあるため、システムはその時点でCDの演奏を停止する。記憶コンテンツモードが再起動されると、システムは中断時点からCDの演奏を開始するため、ユーザはトラック全体を聞くことができる。ユーザがブロードキャストコンテンツモードから短期間モードに切り替える場合、ブロードキャストコンテンツがキャッシュされる実施形態もある。しかしながら、ブロードキャストコンテンツがキャッシュされない実施形態もある。
【0048】
ユーザが長期間モード間で切り替える場合、第2の長期間モードが選択されると、第1の長期間モードが非アクティブにされる。以下のセクションは種々のモードについてのさらなる詳細を提供する。
【0049】
ブロードキャストコンテンツモード
ブロードキャストコンテンツモードはラジオなどのブロードキャストコンテンツを提供する。ブロードキャストコンテンツモードは、AMラジオ、FMラジオおよび衛星ラジオを含む多数の機能をサポートする。拡張AM/FMラジオは、AMおよびFMラジオ機能のオプショナルサブ機能である。
【0050】
別のモードからブロードキャストコンテンツモードに入るために、ユーザはブロードキャストコンテンツコントロールを選択する。ユーザが既にブロードキャストコンテンツモードを使用している場合、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだこのモードを使用していない場合、デフォルト開始機能が起動される。ユーザは、ブロードキャストコンテンツモードコントロールを反復起動することによって使用可能な機能を反復表示することができる。
【0051】
図3Aおよび3Bは、ブロードキャストコンテンツモードに対するソフトコントロールの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ファンクションを示している。第1の表示エリアは、局の周波数や番号、あるいはアーティストおよびタイトルなどのブロードキャストに関する情報を含んでおり、第2の表示エリアは、適切なアイコンを表示することによって、アクティブ機能やサブ機能を示している。
【0052】
(拡張AM/FMラジオを含む)AMラジオおよびFMラジオ機能について、ソフトコントロール144などのソフトコントロールの1つがスキャンファンクションを提供する。ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールによってユーザは、サブ機能リストをスクロールして、サブ機能を選択することができる。図3Aで示された実施形態において、サブ機能リストは、AMラジオやFMラジオに対する「stnd」、および拡張AM/FMラジオに対する「plus」を含んでいる。
【0053】
衛星ラジオについて、ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールによってユーザは、分類基準に対応するリスト変更子をスクロールすることができる。分類基準は、ジャンル、カテゴリおよびチャネルを含む。ソフトコントロール140および142などのもう1対のソフトコントロールによってユーザは、リストをスクロールして、特定のジャンル、カテゴリまたはチャネルを選択することができる。例えば、カテゴリが選択される場合、ユーザは、ブルース、クラシック、カントリー、ジャズおよびロックなどのカテゴリを含むリストをスクロール可能である。図3Bを参照。
【0054】
ブロードキャストコンテンツモードにおいて、選択コントロールによってユーザは、ダイアルを回すことによって、または、ダイアルをハードにしたり、ダイアルを回してダイアルを保留にしたりすることによる検索ファンクションによって、周波数やチャネルを選択することができる。検索方向は、ダイアルが回される方向によって判断される。あるいはまた、ユーザはバックまたはネクストコントロールを使用して検索可能である。
【0055】
プレセットコントロールによってユーザは、選択された周波数やチャネルを設定し、これらにアクセスすることができる。プレセットコントロールを起動および解除することによって、対応する周波数やチャネルを選択する。プレセットコントロールを起動および保留することによって、プレセットコントロールを、現在選択されている周波数やチャネルに設定する。
【0056】
記憶コンテンツモード
記憶コンテンツモードは、音楽、映像または他の情報などの記憶コンテンツを提供する。記憶コンテンツモードは、CD、DVDおよびMP3などの多数のメディアフォーマットをサポートする。後部座席のエンタテイメントは、独立した後部座席エンタテイメントシステムのコントロールを可能にするオプショナル機能である。
【0057】
別のモードから記憶コンテンツモードに入るためには、ユーザは記憶コンテンツコントロールを選択する。システムは記憶メディアのフォーマットを自動的に検出して、記憶コンテンツの演奏を開始する。ユーザが既に記憶コンテンツモードを使用している場合、それが中止された場所から演奏が開始する。ユーザはまだ記憶コンテンツモードを使用していないか、新たなディスクがロードされた場合、演奏はデフォルト開始ポイントか、定義されていれば所定の開始ポイントから演奏が開始する。
【0058】
当業者には既知であるが、複数のメディアプレーヤがシステムによってサポート可能である。その場合、異なる機能が各メディアプレーヤと関連付けられることが可能である。例えば、システムがディスクおよびSDメモリカードの両方をサポートしている場合、1つの機能がディスクプレーヤと関連付けられ、別の機能がSDメモリカードプレーヤと関連付けられる。複数の機能がサポートされている場合、記憶コンテンツモードが起動されると、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだ記憶コンテンツモードを使用していない場合、デフォルト機能が起動される。ユーザは、記憶コンテンツモードコントロールを反復起動することによって、使用可能な機能を反復表示することができる。
【0059】
図4Aおよび4Bは、記憶コンテンツモードに対するソフトコントロールの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ファンクションを示している。図4Aは、CDを演奏するための例示的ディスプレイを示している。第1の表示エリアが、現在のトラックのアーティストおよび歌のタイトルなどのコンテンツに関する情報を表示する実施形態もある。第1の表示エリアがブランクの実施形態もある。第2の表示エリアは、トラック番号および記憶コンテンツのフォーマット、場合によってはカバーアートワークを示すアイコンを表示する。システムが遠隔サーバにアクセス可能である場合、アーティストおよび歌のタイトル、ならびにカバーアートワークなどのCDトラックに関する情報は、CDDB.comで使用可能なデータベースなどの音楽情報データベースから取得可能である。
【0060】
図4Bは、MP3フォーマットディスクを演奏するための例示的ディスプレイを示している。第1の表示エリアは、現在のトラックのアーティストおよび歌のタイトルなどの情報を表示し、第2の表示エリアはトラック番号および記憶コンテンツのフォーマットを表示する。表示された情報は、ディスク上のトラックタグ情報から取得可能である。
【0061】
ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールによって、ユーザはリスト変更子をスクロールすることができる。ソフトコントロール140および142などの別の1対のソフトコントロールによって、ユーザは選択されたリスト変更子に対応するリストをスクロールすることができる。
【0062】
システムはディスクに記録された演奏リストを読み取って、使用することができる。演奏リストがある場合、分類モードが演奏リストによって判断される。複数の演奏リストがある場合、ユーザは、演奏リストに対応するリスト変更子を選択することによって演奏リストを選択することができるため、複数の演奏リストが1つのリストでユーザに提示される。デフォルトはアルファベット順のリストの最初に出てくるであろう演奏リストを演奏するためのものである。ユーザは、ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールや選択コントロールを使用して演奏リストをスクロールすることができる。事前に記録された演奏リストがない場合、リスト変更子は「すべて」にデフォルトし、アルファベット順のトラックリストがユーザに提示される。
【0063】
ユーザは、リストおよびリスト変更子を使用してカスタム演奏リストを作成することができる。通常のリスト変更子は、アルバム、アーティスト、ジャンル、演奏リストおよびすべてを含んでいる。ユーザは変更子のうちの1つを選択して、適切なリストから選択することによってカスタム演奏リストを作成する。「ジャンル」によってトラックを構成して、「ロック」ジャンルのトラックのみを演奏するという例もある。ロックのみの演奏リストを作成するために、ユーザは「ジャンル」の変更子を選択してから、そのリストより「ロック」を選択する。演奏リストは、ディスク上の全トラックタグおよび演奏リストのコンテンツに基づいて生成される。しかしながら、「すべて」変更子が選択される場合、ユーザは、アルファベット順、アーティスト、アルバムおよびジャンルを含む分類リストから選択可能である。アルファベット順が選択されると、ディスク上のトラックのすべてがアルファベット順に演奏される。アーティスト、アルバムまたはジャンルが選択される場合、トラックはまずアーティスト、アルバムまたはジャンルによって、ついでトラックによってアルファベット順にされる。ユーザが既に記録されている演奏リストを選択したり、カスタム演奏リストを作成したりする場合、演奏リストはディスクに対してデフォルトとなる。
【0064】
選択コントロールによってユーザは、トラックを選択したりトラックを移動したりすることができる。選択コントロールを一方に回すことによって、ユーザは前のトラックを選択可能である。選択コントロールをもう一方に回すことによって、ユーザは次のトラックを選択可能である。あるいはまた、ユーザは、前のトラックを選択するためにバックコントロールを、次のトラックを選択するためにネクストコントロールを使用することができる。選択コントロールを一方にハードにすることによって、ユーザは最初のトラックを選択することができる。選択コントロールを他方にハードにすることによって、ユーザは最終トラックを選択することができる。選択コントロールをハードにして保留することによってユーザは、コントロールが回された方向に応じて現在のトラックを早送りまたは巻き戻しすることができる。
【0065】
プレセットコントロールによってユーザはトラックを選択することができる。プレセットコントロールが起動および解除される場合、コントロールと関連した番号に対応するトラックが選択される。例えば、「1」と関連するコントロールを起動および解除することによって第1のトラックを選択する。プレセットコントロールが起動および保留される場合、コントロールと関連する10+番号に対応するトラックが選択される。例えば、「1」に関連するプレセットコントロールを起動および保留することによって11番目のトラックを選択する。
【0066】
リクエストコンテンツモード
リクエストコンテンツモードにおいて、システムは、データベース、インターネット、ウェブサーバなどの外部ソース、またはコンテンツを提供する他のソースからコンテンツをリクエストする。一実施形態において、システムは、外部ソースと通信するために無線通信デバイスを使用する。リクエストコンテンツは通常2つのタイプのコンテンツに構成される。第1のタイプのコンテンツは、ニュース、交通および天気などの情報を提供し、第2のタイプのコンテンツは、ローカルエンタテイメントスケジュールおよびeメールなどの情報を提供する。両タイプのコンテンツを提供する実施形態もあるのに対して、一方のタイプのコンテンツのみを提供する実施形態もある。コンテンツはTTSエンジンによってユーザに対して読み取られる。TTSエンジンは当業者には既知であり、市販されている。
【0067】
ユーザは、リクエストコンテンツモードに対する機能および使用可能なコンテンツを定義する。通常、ユーザは、コンテンツを取得するために1つ以上の情報サービスに加入している。一実施形態において、ユーザは、リクエストコンテンツセットアップモードでトピック、サブトピック、TTS設定および読み取りパラメータを定義する。別の実施形態において、ユーザは、ウェブページを介して、トピック、サブトピック、TTS設定および読み取りパラメータを定義する。使用可能なトピックおよびサブトピックは通常情報サービスによって定義される。ユーザは、いずれのトピックおよびサブトピックを含み、いずれのトピックを排除するかを判断する。
【0068】
コンテンツは階層的に構成可能である。例えば、上記の2つのタイプのコンテンツに加えて、トピックおよびサブトピックによってコンテンツはまた構成可能である。例えば、ニューストピックは、トップ記事、ワールドニュース、ローカルニュース、ビジネスニュース、スポーツニュース、健康ニュースなどに対するサブトピックを含んでもよい。eメールトピックは、ユーザの種々のeメールアカウントに対するサブトピックを含んでもよい。
【0069】
ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールによって、ユーザはリスト変更子をスクロール可能である。一実施形態において、リスト変更子はトピックおよびサブトピックを含む。選択コントロールによってユーザはリストから記事を選択することができる。選択コントロールを一方に回すことによってユーザは前の記事を選択することができる。選択コントロールをもう一方に回すことによってユーザは次の記事を選択することができる。あるいはまた、ユーザは前の記事を選択するためにバックコントロールを、次の記事を選択するためにネクストコントロールまたは確認コントロールを使用可能である。
【0070】
TTS設定は、ユーザがTTSエンジンに対する特定のボーカル特徴によって音声を選択できるボーカル設定を含んでいる。読み取りパラメータは、システムが、トピックおよびサブトピックと関連するコンテンツをユーザに出力する方法を判断する。一実施形態において、読み取りパラメータは、サブトピックおよびトピックによってすべての記事の読み取りにデフォルトする。例えば、システムはアクティブトピック/サブトピックから記事を読み取る。その記事が既に読まれている場合、システムは一時停止し、次の記事の読み取りを開始する。サブトピックの記事のすべてが読まれている場合、システムは次のサブトピックに進み、サブトピックの見出しを読み取り、そのサブトピックの記事の読み取りを開始する。アクティブトピックにおけるサブトピックのすべてが読まれている場合、システムは次のトピックに進み、その見出しを読み取り、第1のサブトピックの見出しを読み取り、次いでそのサブトピックにおける最初の記事を読み取る。しかしながら、ユーザは読み取りパラメータを変更可能であるため、システムは各トピックやサブトピックの後に読み取りを停止する。ひとたび停止されると、システムはさらなる命令を待機するか、前のモードまたは機能に戻るかすることができる。ユーザが交通または天気情報を受信するだけの場合、ユーザは、トピックやサブトピックを読み取った後にシステムが前のモードまたは機能に戻ることを望むことがある。このように、ユーザは、交通リポートを聞くために記憶コンテンツモードからリクエストコンテンツモードコントロールを起動してもよく、そしてシステムは自動的に記憶コンテンツモードに戻る。読み取りパラメータは、第1のタイプのコンテンツ(例えばニュース、交通、天気)にはある方法を、第2のタイプのコンテンツ(例えばローカルエンタテイメントスケジュール、eメール)には別の方法を設定可能である。
【0071】
一実施形態において、リクエストコンテンツは、ヘッドラインおよび詳細などの複数の形態で提示可能である。ヘッドライン形態は通常、ある記事のヘッドラインおよび少数の段落、通常は最初の1つまたは2つの段落を含む。詳細形態は通常、ヘッドラインおよび記事全体を含む。ユーザは形態をシームレスに切り替え可能である。記事が読まれている間にユーザが形態を切り替える場合、システムは、現在の記事または次の記事のいずれに切り替えるかを判断する。例えば、ユーザがヘッドライン形態から詳細形態に切り替える場合、システムは記事全体の読み取りを継続する。ユーザが詳細形態からヘッドライン形態に切り替える場合、システムは、ヘッドライン形態のエンドポイントを過ぎたか否かを判断する。その場合、システムは現在の記事の詳細形態を維持して、次の記事のヘッドライン形態に切り替える。そうでなければ、システムは現在の記事のヘッドライン形態に切り替える。
【0072】
ソフトコントロール140などのソフトコントロールのうちの1つによってユーザは形態を切り替えることができる。一実施形態において、単一のコントロールは2つの形態間のトグルとして動作可能である。他の実施形態において、1対のソフトコントロールによってユーザは形態リストをスクロールすることができる。図5は、ソフトコントロール140が(「more」とラベリングされた)詳細形態と(「less」とラベリングされた)ヘッドライン形態間のトグルとして使用される例示的実施形態を示している。
【0073】
現在のトピックおよびサブトピックが以前に使用されていない場合、システムは、過去の使用やデフォルトに基づいてこのモードのアクティブアイテムや開始ポイントを判断する。モードが以前に使用されていない場合またはユーザが異なるセットのトピックをリクエストする場合、システムは、アクティブトピックおよびサブトピックとなる第1のトピックおよびその第1のサブトピックを定義する。モードか起動されると、アクティブトピックおよびサブトピックは現在のトピックおよびサブトピックになる。ユーザがモードを出て、後に戻る場合、アクティブサブトピックの記事が更新されない限り、システムはユーザが退去した場所から開始し、この場合システムはアクティブサブトピックの最初の記事から開始する。
【0074】
情報サービスは、国内ニュースソース、ローカルニュースソース、天気ソースおよび交通ソースのアイコンなどの、トピックおよびサブトピックごとのコンテンツソースを表すグラフィックアイコンを提供可能である。これらのアイコンは第2の表示エリアに表示可能であり、ユーザがトピックおよびサブトピックをナビゲートする助けとなる。図5に示されたアイコンはニュースソースに対応する。加えて、グラフィックアイコンはコンテンツを搬送可能である。例えば、天気ソースがコンテンツを提供している場合、温度表示付きの雲などの現在の条件を示すグラフィックが表示可能である。図5はまた、トピックまたはサブトピックならびにヘッドラインが第1の表示エリアに表示されることを示している。
【0075】
アイコンはまた、コンテンツプロバイダーの自己宣伝の機会や広告空間を提供する。広告主はコンテンツプロバイダーに料金を払って、コンテンツに伴う広告を提供することができる。広告は、提供されるコンテンツのタイプに基づいていてもよい。例えば、ユーザが野球の試合を聞いている場合、次回の試合や野球帽についての広告が提供されうる。広告収入は、ユーザにコンテンツを提供するコストを相殺するのに使用されてもよい。
【0076】
通信モード
通信モードによってユーザは、通常携帯電話や他の無線デバイスを介して車両の外部と通信することができる。無線デバイスは専用デバイスであってもよく、またはリムーバブルデバイスであってもよい。いずれの状況においても、ユーザは、デバイスのキーパッドにアクセスする必要なくインタフェースと交信可能である。一実施形態において、通信モードは、名前による電話、番号による電話およびボイスメールを含む多数の機能を含んでいる。他の実施形態は異なるタイプまたは数の機能を含んでもよい。
【0077】
別のモードから通信モードに入るために、ユーザは通信コントロールを選択する。ユーザが既に通信モードを使用している場合、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだこのモードを使用していない場合、デフォルト開始機能が起動される。ユーザは、通信モードコントロールを反復起動することによって使用可能な機能を反復表示可能である。
【0078】
名前による電話の機能によってユーザは、電話帳から名前を選択することによって電話をかけることができる。電話帳は付属デバイスから取得可能である。名前による電話の機能の起動時に、システムは電話帳を表示する。一実施形態において、名前は第1の表示エリアにリストで表示される。表示された最初の名前は最後に電話をかけた名前か、アルファベット順のリストの最初の名前である。通常、リストはアルファベット順に並べられる。しかしながら、他の構成もまた使用可能である。ユーザは、ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールを使用して電話帳をスクロール可能である。あるいはまた、ユーザは選択コントロールを使用して電話帳をスクロール可能である。ユーザは、ソフトコントロール144などのソフトコントロールのうちの1つを選択することによって入力を追加したり、ソフトコントロール146などの異なるソフトコントロールを選択することによって入力を編集したりすることが可能である。プレセットコントロールは入力を追加または編集するのに使用される。図6Aを参照。ユーザが所望の名前を検索すると、ユーザは確認コントロールまたはネクストコントロールを使用して電話帳から名前を選択して、システムは通話を接続する。
【0079】
番号による電話の機能によってユーザは、電話番号を入力することによって電話をかけることができる。ユーザはプレセットコントロールを使用して電話番号を入力することができる。ユーザが番号を入力すると番号が表示される。加えて、TTSエンジンは、入力されると、各番号を記す。ユーザはバックコントロールを使用して番号を消去可能である。
【0080】
名前による電話の場合には通話相手の名前が、番号による電話の場合には通話相手の番号が、通話期間中第1の表示エリアに表示される。加えて、期間タイマーもまた表示されることがある。図6Bを参照。ユーザは、確認コントロールまたはソフトコントロールのうちの1つを選択することによって通話を終了することができる。通話の完了時に、システムはユーザを前の長期間モードに戻す。
【0081】
ボイスメール機能によってユーザは、付属の携帯電話からボイスメールを検索することができる。メッセージが使用可能であれば、ユーザは、図6Cに示されたメッセージなどのメッセージを介して通知される。加えて、アナウンスや聞こえる手がかりもまた生成されてもよい。ユーザは、ソフトコントロール142などのソフトコントロールのうちの1つや確認コントロールを選択することによってボイスメールにアクセス可能である。新たなメッセージがある場合、ボイスメールメッセージは通信モードにおいて他のディスプレイに優先する。ユーザがボイスメールアクセスコントロールのうちの1つ以外のコントロールを選択する場合、優先権は除去される。
【0082】
通信中断
ユーザはインタフェースを使用して次の通信に応答することができる。次の通話が検出される場合、メッセージがユーザに提示される。メッセージは現在のディスプレイに優先する。通常、メッセージは発呼者の名前か発呼者の番号のいずれかを含む。加えて、メッセージまたは他の可聴プロンプトがユーザに提示されてもよい。情報は付属のデバイスから取得される。ユーザは、ソフトコントロール142および146などのソフトコントロールを使用して通話に応答するか無視するかを選択することができる。図7Aを参照。あるいはまた、ユーザは確認コントロールを使用して通話に応答することができる。ユーザがメッセージに応答しない場合、所定の時間の経過時に、システムは前のモードに戻る。
【0083】
付属のデバイスが通話の待機をサポートする場合、通話が待機している時に通話待機メッセージがユーザに提示される。ユーザは、ソフトコントロール142および146をなどのソフトコントロールを使用して、現在の通話を終了するか、待機している通話に応答するかを選択することができる。図7Bを参照。
【0084】
遠隔ユーザアクセス
携帯電話や他の無線デバイスが車両にインストールされている場合、ユーザは特定のファンクションに遠隔的にアクセス可能である。ユーザは、システムにアクセスするために、接続されたデバイスと関連する番号をダイアルして、パスワードを入力する。接続されると、ユーザは、ドライバーと話す、車両をロックまたはロック解除する、車両の位置をチェックする、アラームを設定する、アラームの状態をチェックすることを含む多数のファンクションを実行することができる。システムが車両のシステムバスや他の車両コントローラに接続されていれば、追加ファンクションもまたユーザは使用可能である。例えば、ユーザは燃料ラインを無効化することができることもあり、そうでなければ、車両が盗まれたとユーザが判断すれば車両をシャットダウンすることもできる。
【0085】
ナビゲーションモード
ナビゲーション情報を提供するために、システムはナビゲーションサービスとインタフェースする。ナビゲーションサービスは、ストリートデータベースおよび対象ポイント(「POI」)データベースを含むデータベースを維持する。通常、システムはナビゲーションシステムから受信された情報をキャッシュする。キャッシュされた情報の量およびタイプは、使用されているナビゲーションシステムおよびシステムの容量に左右される。車両が移動するとキャッシュされた情報が更新される実施形態もある。
【0086】
ナビゲーションモードは、住所によるナビゲーション、電話によるナビゲーション、名前によるナビゲーションおよび場所によるナビゲーションを含む多数の機能を含んでいる。別のモードからナビゲーションモードに入るには、ユーザはナビゲーションモードコントロールを選択する。ユーザが既にナビゲーションモードを使用している場合、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだこのモードを選択していない場合、デフォルト機能が起動される。ユーザは、ナビゲーションモードコントロールを反復起動することによって使用可能な機能を反復表示することができる。
【0087】
住所によるナビゲーション機能によってユーザは、住所を使用して目的地を特定することができる。ユーザはソフトコントロールを使用して住所を入力する。一実施形態において、ソフトコントロールの各々は、通りの番号、通り、都市または州などの住所要素と関連付けられる。図8Aを参照。住所によるナビゲーションの機能が起動されると、システムは現在位置を判断して、現在位置に関する情報によって通り、都市および州の住所要素に行く。ユーザは、修正の必要がある住所要素に対応するソフトコントロールを選択することによって目的地住所を入力することができる。システムは最大パラメータから最小パラメータまで、つまり州から都市、通り、通りの番号へと作用する。従って、ユーザがまず、変更する必要のある最大住所要素を修正すれば、最も効率的である。ユーザはしばしば同一都市内の目的地に行くためにナビゲーションシステムを使用するため、この構成は、多数の状況で目的地を設定するのに必要なユーザ入力量を最小化する。
【0088】
図8Aのネクストコントロール、確認コントロールまたは「州」ソフトコントロールを起動することによって、システムはユーザに州の入力を促す。ユーザが住所要素を入力すると、システムはユーザを、次に小さいパラメータに促す。従って、ユーザが通りの名前を入力すると、システムはユーザを通りの番号に促す。
【0089】
一実施形態において、ユーザは選択コントロールまたはソフトコントロールを使用して、州、都市または通りのリストをスクロールすることができる。リストは通常アルファベット順で提示される。州リストについて、リストはアルファベット順のリストの最初の州から開始する。都市リストについて、現在の州が受け入れられると、都市リストが現在の都市から開始する。現在の州が受け入れられない場合、都市リストはアルファベット順のリストの最初の都市から開始する。通りリストについて、現在の都市が受け入れられる場合、通りリストは現在の通りから開始する。現在の都市が受け入れられない場合、通りリストは、アルファベット順のリストの最初の通りから開始する。
【0090】
あるいはまた、ユーザは、住所要素の文字を入力するプレセットコントロールを使用して州、都市または通りを入力することができる。プレセットコントロールはこれらの状況で文字入力にデフォルトする。システムは自動完了ファンクションを提供することによって、システムは、ユーザによって入力された文字に基づいて都市または州の名前を完成させようとする。ユーザが州、都市または通りの名前を検索または入力すると、ユーザはネクストコントロールまたは確認コントロールを選択して入力を受け入れる。プレセットコントロールはまた通りの番号を入力するために使用される。この状況において、プレセットコントロールは番号入力にデフォルトする。
【0091】
電話によるナビゲーション機能によってユーザは、場所と関連する電話番号を特定することによって目的地を特定することができる。この機能は、電話番号から住所を判断する遠隔リバースルックアップサービスを使用する。ユーザはプレセットコントロールを使用して電話番号を入力する。この機能について、プレセットコントロールは番号入力にデフォルトする。電話番号入力は、通信モードに関連して上述されたものに類似している。
【0092】
電話番号が入力されると、ユーザはネクストまたは確認コントロールを起動して番号を受け入れる。番号はリバースルックアップサービスに送信されて、リバースルックアップサービスは住所および、場合によっては電話番号と関連した名前を送り返す。名前および住所がユーザに表示されるため、ユーザは目的地を確認することができる。ユーザは、ネクストまたは確認コントロールを起動することによって目的地を確認する。
【0093】
名前によるナビゲーション機能によってユーザは、場所と関連した名前を特定することによって目的地を特定することができる。この機能は、付属の無線デバイスと関連した電話帳と、名前から住所を判断する遠隔リバースルックアップサービスとを使用する。ユーザは、名前による電話の機能と関連して上述されたのと同様に電話帳をスクロールする。ユーザは、ネクストまたは確認コントロールを起動することによって電話帳から名前を選択する。
【0094】
名前が選択されると、システムは、付属の無線デバイスを使用して名前と関連する電話番号を判断する。番号はリバースルックアップサービスに送信され、リバースルックアップサービスは住所と、場合によっては電話番号と関連した名前とを送り返す。名前および住所がユーザに表示されるため、ユーザは目的地を確認することができる。ユーザは、ネクストまたは確認コントロールを起動することによって目的地を確認する。
【0095】
場所によるナビゲーション機能によってユーザは、目的地または対象ポイント(「POI」)リストから選択することによって目的地を特定することができる。リストの情報はナビゲーションサービスによって提供される。対象ポイントリストは、ビジネス、ランドマーク、公共サービスなどの場所を含んでいる。リストは、名前によって、タイプによってまたは場所によって構成可能である。リストが場所によって構成されている場合、所定の距離内にあるPOIが含まれる。例えば、所定の距離が半径10ブロックである場合、車両の現在位置から半径10ブロック内の場所が含まれる。
【0096】
場所によるナビゲーション機能によってユーザは、場所と関連した名前を特定することによって目的地を特定することができる。リストが名前によって構成される場合、リストは関連POIのすべてのアルファベット順リストである。リストは、目的地と関連する名前、ならびに目的地からの車両の現在距離を含む。
【0097】
リストがタイプによって構成されている場合、リストの内容は現在のカテゴリおよびサブカテゴリに左右される。一実施形態において、カテゴリおよびサブカテゴリの階層が関連POIをタイプによって構成するために使用される。例示的カテゴリは、空港ATM、ガソリンスタンド、食料雑貨品店、宿泊施設およびレストランを含む。各カテゴリは規定通りに1つ以上のサブカテゴリに分割可能である。例えば、レストランカテゴリは、食料やカフェテリアなどの特定の種類のサービスや、中華、メキシカンまたはイタリアンなどの特定の種類の料理を提供するレストランに分割可能である。サブカテゴリはサブ・サブカテゴリにさらに分割可能である。例えば、ファーストフードサブカテゴリは個々のファストフードレストランを含んでもよい。ユーザに提示されるリストの内容は、車両が場所を変更するたびに変更可能であり、ユーザは最も関連性のある選択肢を提示される。
【0098】
一実施形態において、リストならびにリスト変更子およびリストコントロールが第1の表示エリアに表示され、選択されたリストアイテムを表すアイコンが第2の表示エリアに表示される。例えば、図8Bは、カテゴリを介して検索しているユーザに提示された例示的ディスプレイを示しており、図8Cは、名前によって検索しているユーザに提示される例示的ディスプレイを示している。
【0099】
場所によるナビゲーション機能の起動時に、システムは、最後に使用された検索構成、または、まだ検索されていなければデフォルト構成を使用してリストを表示する。ユーザは、ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールを使用してリストをスクロールすることができる。あるいはまた、ユーザは選択コントロールを使用してリストをスクロールすることができる。ユーザは、ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールを使用して異なるリスト変更子を選択することによって異なるリストを選択して、リスト変更子をスクロールすることができ、またはバックコントロールを使用して、構成階層をレベル1つ戻ることができる。図8Bを参照。ユーザが所望POIを検索すると、ユーザは、確認コントロールまたはネクストコントロールを使用してPOIを選択する。
【0100】
ユーザがナビゲーション機能のいずれかを使用して目的地を選択すると、システムは目的地までのルートを算出する。ルートは、TTSコマンドや可聴プロンプト、テキスト情報およびグラフィックの組み合わせを使用してユーザに提示される。例えば、図8Dは、テキスト命令が第1の表示エリア(Peachtree St.の左)に提示され、グラフィック命令が第2の表示エリア(左折矢印および、曲がり角までの距離のアイコン)に提示される。加えてTTSコマンドはユーザに、「550フィート先のPeachtree Streetを左折する」ように命じる。
【0101】
グラフィック命令を提示することの代替例として、第2の表示エリアは、広告や他のプロモーションを表示するために使用可能である。広告やプロモーションはナビゲーションサービスによって提供されてもよい。とりわけ、広告やプロモーションは場所ベースであってもよいため、広告は近隣のビジネスについて提供される。広告を提供して広告収入を収集することによって、ナビゲーションサービスは、ナビゲーションサービスをユーザに提供するコストと相殺することができる。コンテンツは広告やプロモーションに制限されない。これは任意のタイプの場所ベースのサービスを含むことができる。
【0102】
ユーザの操作が必要とされるまでの時間に応じて、システムはナビゲーションモードから、ユーザによって事前に選択された長期間モードに切り替えてもよい。システムは、想定した時間が、ユーザと再度通信することが必要となるまでに経過すると判断する。想定した時間が所定の時間を越える場合、システムは長期間モードに切り替える。システムがモードを切り替える場合、システムは、ユーザの操作が必要とされる前にナビゲーションモードに切り替えるため、ユーザはタイムリーな方法で必要な操作を警告されることが可能である。例えば、ルートが同じ道路で25マイルの距離を含んでいる場合、ユーザは道路に入ると、システムは長期間モードに切り替わることになる。システムは、ユーザに次の命令を出す前にナビゲーションモードに戻る。このように、システムはナビゲーション命令を提供し、また、命令が必要でない場合にユーザがコンテンツを聞くことができるようにする。
【0103】
ルートにいる間、ユーザは、ナビゲーションモードコントロールを選択することによってルートをキャンセルしたり、目的地をルートに追加したりすることができる。目的地は、次の目的地や最終目的地として追加可能である。ユーザは、ソフトコントロールを使用して追加された目的地の順序を選択する。一実施形態において、ソフトコントロール142は次の目的地と関連し、ソフトコントロール146は最終目的地と関連する。図8Eを参照。
【0104】
ユーザが目的地に到着すると、ユーザはナビゲーションモードを終了するか、目的地をマークすることができる。ユーザが目的地をマークすることを選ぶ場合、ユーザは、目的地の名前ならびに目的地に関する他の情報について促されるため、目的地はPOIリストに追加されて、適切にインデックス化されることが可能である。
【0105】
マークモード
マークモードは単一の機能を含んでおり、これによってユーザは目的地を迅速に選択することができる。別のモードからマークモードに入るために、ユーザはマークコントロールを選択する。ユーザは、プレセットコントロールのうちの1つ以上を使用して、あるいはマークされた目的地のリストを使用してマークされた目的地を選択する。ユーザがマークされた目的地を選択すると、ユーザはネクストまたは確認コントロールを起動して選択を確認し、システムはマークされた目的地へのルートを判断する。
【0106】
一実施形態において、マークされた目的地は各プレセットコントロールと関連している。ユーザは、マークコントロール、適切なプレセットコントロールおよびネクストまたは確認コントロールを選択することによってマークされた場所への指示を取得する。従って、ユーザは、システムとの最小の交信によって指示を取得することができる。本実施形態はマークされた場所の数をプレセットコントロール数に制限する。
【0107】
別の実施形態において、マークされた場所は複数のプレセットコントロールと関連している。本実施形態において、マークされた場所の数はプレセットコントロール数に制限されない。例えば、10個のプレセットコントロール(0乃至9)は、各場所と、プレセットコントロールを使用して特定された2桁の数字(00乃至99)とを関連付けることによって、100個のマークされた場所を識別するために使用可能である。両実施形態は同一システム内で使用可能であってもよい。その場合、ユーザはマークモードセットアップで1つの実施形態を選択する。
【0108】
プレセットコントロールの代替例として、ユーザは目的地リストを使用してマークされた場所を選択することができる。マークモードは2つのタイプの目的地、具体的な目的地と包括的な目的地とをサポートする。具体的な目的地は、ユーザの自宅などの具体的な場所と関連している。包括的な目的地は、ガソリンスタンドなどの複数の目的地と関連している。ユーザが具体的な目的地を選択する場合、システムはその目的地までのルートを判断する。ユーザが包括的な目的地を選択する場合、システムは包括的な記述を満たす最も近い目的地を判断する。例えば、ユーザがガソリンスタンドを選択する場合、システムは最も近いガソリンスタンドを検索して、そのガソリンスタンドまでのルートを判断する。包括的な目的地は、場所によるナビゲーションと関連して上述されたのと同様に階層的に配列されてもよい。
【0109】
ユーザは、リスト変更子を選択することによって目的地のリストを選択する。一実施形態において、リスト変更子は、具体的、包括的および最近を含む。具体的なリスト変更子が選択される場合、具体的な目的地のリストが表示される。包括的なリスト変更子が選択される場合、包括的な目的地のリストが表示される。最近のリスト変更子が選択される場合、マークモードを介して一番最近アクセスされた目的地のリストが表示される。図9を参照。
【0110】
ユーザは、プレセットコントロールのうちの1つ選択および保留することによって新たなマークされた場所を入力することができる。ユーザは現在の場所をマークすることができたり、遠隔地をマークしたりすることができる。ユーザは、「新」とラベリングされたソフトコントロール、例えばソフトコントロール142、または「遠隔」とラベリングされたソフトコントロール、例えばソフトコントロール146を選択することによって、マークされた場所が現在地または遠隔地のいずれに対応するのかを示す。ユーザが、その場所が遠隔地に対応すると示す場合、ユーザは、ナビゲーションモードと関連して上述されたのと類似のインタフェースを使用してその場所を入力するように促される。ユーザはマークされた場所に割り当てられた名前を定義することができる。
【0111】
制限モード
制限モードによってユーザは、システムの特定のモードや機能をロックすることができる。ユーザは、制限モードコントロールを起動して、プレセットコントロールを使用してパスワードを入力することによって制限モードを起動する。制限モードは2つのタイプのロック、従(valet)および主(parental)をサポートする。
【0112】
従ロックは、車両がアテンダントと一緒に駐車される場合に使用可能である。(制限モードを除く)システムのすべてのモードおよび機能は、従ロックが起動される場合に無効化される。システムは定期的に、従ロックはアクティブである旨をTTSメッセージを介して通知する。システムはまた、従ロックがアクティブであることを示すテキストメッセージおよび/またはグラフィックアイコンを表示してもよい。図10を参照。システムは車両を監視し、ある所定のパラメータを超える場合にユーザに連絡する。例えば、車両の速度および場所は、アテンダントが車両を過度の速度で、または小範囲の地理的エリア外で運転しているか否かを判断するために監視される。
【0113】
主ロックは従ロックに類似しているが、モードまたは機能の一部または全部が有効のままであることを可能にする。主ロックのパラメータは通常従ロックのパラメータとは異なる。加えて、システムは、主ロックは車両のセットアップ時にアクティブである旨を通知するだけである。
【0114】
パラメータを超える場合、ユーザは付属のデバイスを介して連絡される。例えば、携帯電話が付属している場合、電話は、電話、ポケットベル、eメール、またはユーザが所望の他の方法を介してユーザに連絡するために使用可能である。
【0115】
従ロックまたは主ロックを無効化するために、ユーザはプレセットコントロールを使用してユーザのパスワードを再入力する。
【0116】
外部インタフェース
上記の通り、システムは遠隔サーバと通信して、情報サービス、リバースルックアップサービスおよびナビゲーションサービスなどのサービスプロバイダーによって提供された情報にアクセスすることができる。ここで使用されているように、遠隔サーバという用語は、システムの外部の任意のデバイスを含む。デバイスは、車両内のPDAなど、車両内に配置されてもよく、あるいはISPと関連するサーバなど、車両の外側に配置されてもよい。
【0117】
一実施形態において、システムは1つ以上のXMLスクリプトを使用して遠隔サーバから情報をリクエストし、またXMLパーサーを使用して関連情報を抽出する。システムは、ユーザへの情報提示方法を判断する。例えば、システムは、表示テキスト、表示グラフィックとして、またはTTSエンジンを介して情報がユーザに提示されるか否かを判断する。当業者は情報検索のためにXMLスクリプトを使用することに精通している。XMLスクリプトの使用によってシステムは、サービスが特定のインタフェースのサポートをする必要なく、多様なサービスと協働可能である。
【0118】
XMLスクリプトは変更可能であり、あるいは新たなXMLスクリプトが、新たなサービスやインタフェースをサポートするために作成可能である。既存のシステムは、変更された、あるいは新たなXMLスクリプトをインストールすることによってアップグレード可能である。さらに、XMLスクリプトは、様々なモデルの車両のシステムを調整するために使用可能である。
【0119】
マルチゾーンシステム
様々なエンタテイメントを車両の様々なゾーンに提供可能なマルチファンクションシステムもある。一実施形態において、前部ゾーン、後部右側ゾーンおよび後部左側ゾーンの3つのゾーンがある。しかしながら、当業者には明らかであるように、本発明は任意の数または構成のゾーンに適用可能である。用語「一次ゾーン」および「前部ゾーン」は、用語「二次ゾーン」および「後部ゾーン」と同様に、ここでは互換的に使用される。
【0120】
一実施形態において、システムは、車両の前部に搭載された一次インタフェースと、車両の後部に搭載された2つのディスプレイと、2セットのヘッドフォンと、2つの遠隔コントローラとを含んでいる。各ディスプレイは、一方はヘッドフォン用、もう一方は遠隔コントローラ用の2つのIRインタフェースと、ディスプレイによって提供されるゾーンのアクティブモードを選択およびコントロールするための二次インタフェースつまり後部座席コントローラとを含んでいる。ヘッドフォンおよび遠隔コントローラは、2つの後部ゾーンを選択するスイッチを含んでいる。
【0121】
アクティブモードの音声をスピーカおよびヘッドフォンに出力するための複数のオプションがある。一実施形態において、システムは、車両のスピーカが前部ゾーンのアクティブモードに対応する音声を出力するように構成されている。後部ゾーンの異なるアクティブモードがある場合、後部ゾーンと関連したヘッドフォンは、後部ゾーンのアクティブモードの音声を出力する。別の実施形態において、システムは、後部ゾーンのうちの1つのアクティブモードが前部ゾーンのアクティブモードと異なる場合は常に車両後部のスピーカはオフとなるように構成されている。さらに別の実施形態において、システムは、前部ゾーンのアクティブモードが記憶コンテンツモードであり後部ゾーンのうちの1つのアクティブモードが前部ゾーンのアクティブモードと異なる場合に、車両の後部スピーカは前部モードのアクティブモードに対応する音声を出力するように構成されている。前部ゾーンのアクティブモードと後部ゾーンのアクティブモードが異なる他のすべての構成において、後部スピーカはオフになっている。第3の実施形態は、前部ゾーンのアクティブモードと後部ゾーンのアクティブモード間の干渉を最小限にするが、依然として後部スピーカは、音声を著しく高めるソースと併用可能である。
【0122】
ユーザインタフェース
ゾーンと関連したユーザは、ゾーンのアクティブモード、ならびにアクティブモードと関連した機能または他の設定を選択可能である。複数のゾーンがモードソースを共有している場合、モードのコントロールは共有される。しかしながら、一次ゾーンと関連したユーザは、一次ゾーンおよび二次ゾーンが同一のモードソースを共有しているか否かに関係なく二次ゾーンをコントロール可能である。
【0123】
図11は、マルチゾーンシステムをサポートする実施形態を示している。一次インタフェースは、ソフトコントロールおよびプレセットコントロールのラベル、リスト、リスト変更子、説明テキストおよびプロンプトを含むテキスト情報を提供するディスプレイ1102を含んでいる。表示エリアは、ユーザが異なるタイプの情報を区別する助けとなるように、異なる色、異なるフォントおよび異なるサイズのテキストを使用可能である。
【0124】
ソフトコントロール1130、1132、1134および1136とプレセットコントロール1137a乃至1137fは表示エリアに近接している。マルチゾーンの実施形態について、用語「ソフトコントロール」は「プレセットコントロール」を含む。ソフトコントロールは図11に示されるように、ディスプレイの右側および左側と底部とを含むがこれらの制限されない、ディスプレイの種々の側に沿って配置されることが可能である。ソフトコントロールの現在のファンクションが、ソフトコントロールに隣接するディスプレイ上に示されたラベル、シンボルまたはアイコンによって示される。ソフトコントロールが特定のモードで機能しない場合、ディスプレイはソフトコントロールの隣がブランクである。例えば、図11は、ソフトコントロール1130がAMラジオとFMラジオをトグルするのに使用され、ソフトコントロール1132が選択されたラジオ帯域のスキャンを有効化/無効化するのに使用され、プレセットコントロール1137a乃至1137fはラジオプレセットに使用されることを示している。ソフトコントロールはアクティブモードでは機能しないため、ソフトコントロール1134および1136の隣の表示エリアはブランクである。
【0125】
一実施形態において、インタフェースは複数のディスクプレーヤを含んでおり、これシングルディスクプレーヤであってもマルチディスクプレーヤであってもよい。図11はシングルディスクプレーヤ1152とマルチディスクプレーヤ1150とを示している。ディスクプレーヤはメディア検知を含むことができるため、シングルプレーヤは、CD、MP3、DVD(音声および映像)などの複数のディスクフォーマットを演奏することができる。ロード1140およびイジェクト1143のコントロールはマルチディスクプレーヤからディスクをロードおよびイジェクトするのに使用され、イジェクトコントロール1148はシングルディスクプレーヤからディスクをイジェクトするのに使用される。インタフェースはまた、ポータブルメディアデバイスなどの補助デバイスから音声を受信するための補助ジャック1154を含んでいる。
【0126】
ディスプレイコントロール1144はディスプレイモードをコントロールする。一実施形態において、シンプル、情報およびクロックの3つのディスプレイモードがある。シンプルおよび情報ディスプレイモードはアクティブモードに関する情報を表示し、この情報ディスプレイモードはシンプルディスプレイモードよりも多くの情報を提供し、クロックディスプレイモードは時間を表示する。図12A、12Bおよび12Cは、それぞれMP3ディスクに対するシンプルディスプレイモード、情報ディスプレイモードおよびクロックディスプレイモードを示している。ディスプレイコントロールの反復起動によってディスプレイモードを反復表示する。
【0127】
図11に示された例示的モードコントロールは、AM/FMラジオ1104などの第1のブロードキャストコンテンツモードと、衛星ラジオ1106などの第2のブロードキャストコンテンツモードと、CD、MP3ディスクやDVDプレーヤ1108などの記憶コンテンツモードと、補助デバイス1110とに対応する。別の実施形態において、ディスクプレーヤごとに1つずつ、機能または複数の記憶コンテンツモードコントロールとしてAM、FMおよび衛星ラジオを有するシングルブロードキャストコンテンツモードがあってもよい。
【0128】
メニューコントロール1142は、表示され、かつモード依存性の情報をコントロールする。例えば、ブロードキャストコンテンツモードのいずれかにおいてメニューコントロールを起動させることによって、種々のプレセットバンクを反復表示する。ディスクモードがマルチディスクプレーヤに対応する場合、メニューコントロールを起動することによって、ディスクIDの表示とプレイコントロールの表示とを反復する。
【0129】
インタフェースはアクティブゾーンを選択するためのゾーンコントロール1120を含んでいる。一次ゾーンと少なくとも1つの二次ゾーンとがある。一実施形態において、前部ゾーン、後部右側ゾーンおよび後部左側ゾーンの3つのゾーンがある。しかしながら、当業者には既知であるように、本発明は任意の数または構成のゾーンに適用可能である。ゾーンコントロールの反復起動によってゾーンを反復表示する。ゾーンコントロールによってゾーンがアクティブゾーンとして選択されると、残りのコントロールは、アクティブゾーンのアクティブモードを選択およびコントロールするのに使用される。
【0130】
インタフェースは、二次つまり後部電力コントロール1122と、二次つまり後部ロックコントロール1124とを含んでいる。二次電力コントロールは二次つまり後部座席コンポーネントへの電力をコントロールするため、二次電力コントロールがオフである場合、二次ユーザは情報またはエンタテイメントソースのいずれにもアクセスすることができない。二次ロックコントロールは、二次ユーザが一次ゾーンのアクティブモードをコントロール可能であるか否かを判断する。二次ロックコントロールがアクティブである場合、二次ユーザは一次ゾーンのアクティブモードをコントロールすることができない。後部ロックコントロールがアクティブでない場合、二次ユーザは一次ゾーンのアクティブモードの機能をコントロール可能である。例えば、後部座席の同乗者は異なるラジオ局を選択可能であるが、衛星ラジオモードから記憶コンテンツモードに変更することはできない。二次ロックコントロールの反復起動によって、一次ゾーンのアクティブモードの機能をコントロールすることを二次ユーザに許容することと、一次ゾーンのアクティブモードの機能をコントロールすることを二次ユーザに禁じることとを反復する。
【0131】
ゾーンコントロール
一次ユーザはゾーンコントロール1120を介して二次ゾーンをコントロール可能である。二次ゾーンがゾーンコントロールによって選択される場合、選択された二次ゾーンのアクティブモードに関する情報が表示される。ディスプレイは、選択されたゾーンを識別するゾーンインジケータを含んでいる。一実施形態において、ディスプレイの色は、情報が二次ゾーンに対応していることを示すために「反転」される。複数の二次ゾーンがある場合、ディスプレイはまた、「LEFT」などのゾーン識別子を含んでいる。図13は、反転された色およびゾーン識別子によるディスプレイを示している。
【0132】
二次ゾーンがゾーンコントロールによって選択されると、一次ユーザおよび二次ユーザは共に、選択された二次ゾーンのアクティブモードをコントロールすることができる。用語「一次ユーザ」、「ドライバー」、および「前部座席同乗者」は、用語「二次ユーザ」および「後部座席同乗者」と同様に、ここでは互換的に使用されている。一次ユーザが、二次ゾーンのうちの1つをコントロールしつつゾーンコントロールを起動および保留する場合、一次ゾーンのアクティブモードは、選択された二次ゾーンのアクティブモードに切り替わる。
【0133】
ゾーンコントロールの使用の代替例として、一次ユーザは、適切なモードコントロールを使用して、二次ゾーンのうちの1つのアクティブモードを選択することができる。例えば、前部ゾーンがCDを聞き、後部右側ゾーンが衛星ラジオを聞いている場合、ドライバーは、衛星ラジオのモードコントロールを選択することによって後部右側ゾーンを選択することができる。その場合、図14に示されるように衛星ラジオに関する情報が表示される。一実施形態において、ディスプレイの色は、ゾーンコントロールが使用されている場合のように反転されない。その代わり、表示されているモードが別のゾーンに対応することを示すゾーンインジケータがディスプレイ上に点滅する。例えば、「RIGHT」は図14に示されたゾーンインジケータである。二次ゾーンがモードコントロールのうちの1つによって選択される場合、一次ユーザおよび二次ユーザは共に、選択された二次ゾーンのアクティブモードをコントロールすることができる。一次ユーザおよび二次ユーザが一次ゾーンのアクティブモードのコントロールを共有する別の方法は、二次ユーザが、一次ゾーンのアクティブモードを二次ゾーンのアクティブモードとして選択するか否かということである。その場合、一次ユーザおよび二次ユーザはアクティブモードのコントロールを共有する。
【0134】
ブロードキャストコンテンツモードコントロール
一実施形態において、2つのブロードキャストコンテンツモードと、2つのブロードキャストコンテンツコントロール1104おおよび1106とがある。ブロードキャストコンテンツモードのうちの一方はAM/FMラジオに対応し、第2のブロードキャストコンテンツモードは衛星ラジオに対応している。現在ブロードキャストコンテンツモードを使用しているゾーンがない場合、ブロードキャストコンテンツモードコントロール1104、1106が一次ユーザによって選択されると、選択されたブロードキャストコンテンツモードは一次ゾーンのアクティブモードになる。一次ユーザが最後に聞いていた、選択されたブロードキャストコンテンツモードの局が(二次ゾーンによる介入使用とは関係なく)選択されて、最後に使用したプレセットバンクが表示される。
【0135】
二次ゾーンのうちの1つがブロードキャストコンテンツモードを使用している場合、モードコントロール1104、1106の第1の起動によって一次ユーザは、一次ゾーンスピーカを介して二次ゾーンのアクティブモードの音声を「聞く」つまり演奏することができ、これは一次ゾーンによって最後に使用されたプレセットバンクを表示する。ブロードキャストコンテンツモードコントロールの第2の起動は、一次ゾーンで最後に聞かれていた局を選択し、一次ゾーンによって最後に使用されたプレセットバンクの表示を継続する。ブロードキャストコンテンツモードコントロールの第3の起動は、一次ゾーンのプレセットバンクに進む。
【0136】
ブロードキャストコンテンツモードが一次ゾーンのアクティブモードになると、一実施形態では、ブロードキャストコンテンツモードコントロール1104の反復起動によって、1つのAMプレセットバンクおよび3つのFMプレセットバンクなどの、モードの使用可能なプレセットを反復表示する。別の実施形態においては、ブロードキャストコンテンツモードコントロール1104の反復起動によって、AMラジオおよびFMラジオを反復表示する。同様に、第2のブロードキャストコンテンツモードが一次ゾーンのアクティブモードになると、一実施形態においては、第2のブロードキャストコンテンツモードコントロール1106の反復起動によって衛星ラジオの使用可能なプレセットバンクを反復表示する。別の実施形態において、第2のブロードキャストコンテンツモードコントロールが反復起動されるならば、変化はない。
【0137】
図15は、現在の局1502および選択されたプレセットバンク1504、ならびにプレセットコントロールのプレセットラベル1506に関する情報を含むブロードキャストコンテンツモードのディスプレイを示している。
【0138】
図16は、情報ディスプレイモードに対応し、かつ現在の局1602、選択されたプレセットバンク1604、およびプレセットコントロールのプレセットラベル1606に関する情報、ならびに演奏中のコンテンツ1608に関する情報を含んでいる第2のブロードキャストコンテンツモードのディスプレイを示している。
【0139】
記憶コンテンツモードコントロール
一実施形態において、2つのディスクプレーヤと単一の記憶コンテンツモードコントロール1108とがある。ディスクプレーヤのうちの一方がシングルディスクプレーヤであり、第2のディスクプレーヤはマルチディスクプレーヤである。二次ゾーンがディスクプレーヤのいずれをも聞いていない場合、記憶コンテンツモードコントロール1108が起動されると、記憶コンテンツモードは一次ゾーンのアクティブモードとなり、シングルディスクプレーヤがアクティブモードソースとなる。一次ゾーンで最後に演奏されたディスクがディスクプレーヤに残っている場合、ディスクは停止された場所から再開される。ディスクが変わった場合、ディスクは最初から演奏される。記憶コンテンツモードコントロールが2回目に起動されると、記憶コンテンツモードは一次ゾーンのアクティブモードのままであり、マルチディスクプレーヤがアクティブモードソースとなる。シングルディスクプレーヤの場合と同様に、一次ゾーンで最後に演奏されたディスクがディスクプレーヤに残っている場合、ディスクは停止された場所から再開される。ディスクが変わった場合、ディスクは最初から演奏される。記憶コンテンツモードの反復起動によって、シングルディスクプレーヤとマルチディスクプレーヤ間で一次ゾーンのアクティブモードソースをトグルする。
【0140】
一実施形態において、二次ゾーンのうちの一方がシングルディスクプレーヤを聞いており、もう一方の二次ゾーンがマルチディスクプレーヤを聞いている場合、記憶コンテンツモードコントロールが起動されると、一次ゾーンはシングルディスクプレーヤで「聞く」。記憶コンテンツモードコントロールが2回目に起動される場合、一次ゾーンはマルチディスクプレーヤで「聞く」。記憶コンテンツモードコントロールの反復起動によって、シングルディスクプレーヤとマルチディスクプレーヤとをトグルする。
【0141】
2つの記憶コンテンツモードコントロールによる代替実施形態において、記憶コンテンツモードコントロールの動作は、二次ゾーンがモードソースを聞いている場合、もう一方のモードコントロールの動作により緊密に従う。二次ゾーンのうちの一方が記憶コンテンツモードを使用している場合、モードコントロールの第1の起動によって一次ユーザは、二次ゾーンで演奏されている記憶コンテンツを「聞く」ことができる。記憶コンテンツモードコントロールの第2の起動は、一次ゾーンが最後に聞いていたディスクを停止された場所から再開する(または、ディスクが変えられている場合は最初からディスクを再開する)。
【0142】
図17は、モードソースがシングルディスクプレーヤであり、かつ現在の選曲1702、ディスクタイプ1704、アクティブモード1706および演奏コントロール1708を示す情報を含んでいる場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。アクティブ演奏コントロールが概略されている。例えば、アクティブコントロールは、図17では「ランダム」および「演奏」である。加えて、ディスプレイは、後部右側ゾーンがモードソースを共有していることを示すゾーンインジケータ1710を含んでいる。
【0143】
図18は、モードソースが情報ディスプレイモードに対応するマルチディスクプレーヤであり、かつ現在の選曲1802、ディスクスロット1804、ディスクタイプ1806、アクティブモード1808および演奏コントロール1810を示す情報を含んでいる場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。
【0144】
図12Bは、モードソースが、情報ディスプレイモードに対応する、MP3を演奏するマルチディスクプレーヤである場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。図12Bは、現在の選曲1201、アクティブモード1204および閲覧コントロール1206を示す情報を含んでいる。プレセットコントロールは閲覧方法を選択するのに使用され、ディスプレイの左側のソフトコントロールは、選択された方法で閲覧するために使用される。選択された閲覧方法に対応する閲覧コントロールラベルの色は反転される。
【0145】
図19は、モードソースが情報ディスプレイモードに対応するマルチディスクプレーヤであり、かつ、現在の選曲1902と、アクティブモード1904とディスクID1908とを示す情報を含んでいる場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。プレセットコントロールまたはソフトコントロールのいずれかがディスクを選択するのに使用可能である。選択されたディスクに対応するプレセットコントロールラベルが強調される。
【0146】
一実施形態において、二次ゾーンのアクティブモードが記憶コンテンツモードである場合、システムの再開時に、例えば車両の再開時に、演奏コントロールの起動が、二次ゾーンでディスクを再開する前に必要とされる。図20は、一次ユーザに二次ゾーンのディスクの演奏を始めるよう促すディスプレイを示している。適切なプレセットコントロールを選択することによって、一次ユーザは選択されたディスクを再開させることができる。あるいはまた、各二次ユーザは遠隔コントロールによってディスクを再開させることができる。ディスプレイはまた、一次ゾーンのアクティブモードの情報を含んでいる。
【0147】
音声コントロール
上記のように、ソフトコントロールと関連したファンクションは現在のモードに基づいて変化する。モード固有のファンクションをサポートすることに加えて、ソフトコントロールはまた、音声コントロールなどの特定のモード独立ファンクションをサポートする。図21A乃至21Gに示されるように、ソフトコントロールは、フェード、バランス、低音域、中音域、高音域、中心チャネルおよびサブチャネルの設定をコントロールする。ユーザは、対応するプレセットコントロールを選択することによって音声コントロール調整を選択する。他のソフトコントロールは、音声コントロールの設定を調整するのに使用される。
【0148】
図21Aは、フェードコントロールの調整を示している。ディスプレイは、プレセットコントロールラベルを反転色2106で示すことによって、また1つ以上の音声コントロールインジケータ2108および2110を提供することによってアクティブ音声コントロールを示す。2130および2132などのソフトコントロールは、車両の前部に対する、または車両の後部に対するフェードを調整するのに使用される。ディスプレイは、テキストおよびグラフィックの両方によって、選択された音声コントロールの現在の設定を示す。例えば、図21Aは、「FRONT」とラベリングされたバーの端部に対する中心点2104を超えて延びる現在のフェード設定が、テキスト「F2」およびバー2102によって前部に対する2つのポイントでバイアスされることを示している。
【0149】
バランス、低音域、中音域、高音域、中心チャネルおよびサブチャネルを調整するための例示的ディスプレイがそれぞれ21B乃至21Gに示されている。一実施形態において、中心チャネルおよびサブチャネルコントロールは単一のプレセットコントロールを共有する。本実施形態において、プレセットの反復起動によって、中心チャネルとサブチャネルをトグルする。
【0150】
種々のモードおよび機能に関する上記説明は、システムが直感的インタフェースを提供することを示している。全モードおよび機能にわたって同一のファンクションを提供するコントロールもあれば、異なるモードまたは機能ごとに異なるファンクションを提供するコントロールもある。コントロールがモードまたはファンクションごとに異なるとしても、異なるモードにおける類似のタスクが同様に実行される。例えば、類似のプロンプトが、電話によるナビゲーション機能および番号による電話機能で使用されている。
【0151】
本発明がその趣旨および範囲を逸脱することなく関連するさらなる代替実施形態は当業者に明らかである。例えば、上記説明は、ユーザが1セットのコントロールを使用してインタフェースと交信することを説明しているが、ユーザはまた、システムが音声認識をサポートすれば、音声を介してシステムと交信することができる。ユーザは音声コントロールのみを使用することもでき、あるいは音声コントロールおよび接触コントロールの組み合わせを使用することもできる。
【0152】
さらに、ここに示された特定のディスプレイ、ソフトコントロール、リストおよびリスト変更子は例示的であり、修正可能である。ここで論じられたモードおよびモードソースは例示的である。本発明は任意のタイプのモードやモードソースを含んでいる。ディスプレイおよびコントロールの配置、ならびに現在のモード、機能または設定の表示方法もまた変更可能である。例えば、選択コントロールおよび確認コントロールの配置は走行車両の右側に変更されてもよい。マルチゾーンシステムは一次ゾーンと1つ以上の二次ゾーンとを含んでおり、ここで説明されているゾーンの数や構成に制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】図1は、本発明の実施形態に従って使用する例示的インタフェースパネルを示している。
【図2】図2は、本発明の別の実施形態に従って使用する例示的インタフェースパネルを示している。
【図3】図3Aおよび3Bは、本発明の実施形態に従った、ブロードキャストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図4】図4Aおよび4Bは、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図5】図5は、本発明の実施形態に従った、リクエストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図6】図6A、6Bおよび6Cは、本発明の実施形態に従った、通信モードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図7】図7Aおよび7Bは、本発明の実施形態に従った、通信中断の例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図8】図8A、8B、8C、8Dおよび8Eは、本発明の実施形態に従った、ナビゲーションモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図9】図9は、本発明の実施形態に従った、目的地マークモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図10】図10は、本発明の実施形態に従った、制限モードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図11】図11は、本発明のマルチゾーン実施形態に従って使用する例示的インタフェースパネルを示している。
【図12】図12A、12Bおよび12Cは、本発明の実施形態に従った、種々の表示モードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図13】図13は、本発明の実施形態に従った、二次ゾーンの選択を示す例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図14】図14は、本発明の実施形態に従った、二次ゾーンと関連するモードの選択を示す例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図15】図15は、本発明の実施形態に従った、ブロードキャストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図16】図16は、本発明の実施形態に従った、別のブロードキャストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図17】図17は、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図18】図18は、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの別の例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図19】図19は、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの別の例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図20】図20は、本発明の実施形態に従った、二次ゾーンの記憶コンテンツモードを再開するための例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図21】図21A乃至21Gは、本発明の実施形態に従った、音声コントロールを調整するための例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザインタフェースを目的としており、特に、車両の異なるゾーンに異なるメディアを提供するマルチファンクションユーザインタフェースおよび方法に関する。
【0002】
背景技術
ユーザは通常、ディスプレイスクリーンのデータを閲覧して、コマンドを選択したりシステムに入力したりすることによってコンピュータシステムと交信する。ディスプレイスクリーンは通常、テキスト、グラフィックあるいはテキストおよびグラフィックの組み合わせを表示することができる。テキストトゥスピーチ(text to speech)(「TTS」)エンジンを使用してユーザに聴覚情報を提供するシステムもある。
【0003】
コンピュータ産業の急速な成長は、コンピュータシステム、とりわけモバイルコンピュータシステムに多数のファンクションを導入した。車両コンピュータシステムはますます複雑となった。ラジオチューナー、コンパクトディスク(「CD」)プレーヤおよびカセットプレーヤに加えて、車両マルチメディアシステムは、ナビゲーションシステム、通信システムおよびDVDプレーヤを含んでいる。モバイルコンピュータシステムのマルチファンクション性能の増加は一般的に、より時間のかかるユーザ・システム間交信を要する複雑なインタフェースを必要とする。
【0004】
マルチファンクションシステムはしばしば、ユーザが複雑なメニュー構造をナビゲートし、かつ複雑なテキスト情報を読み取ることを必要とする。複雑なメニュー構造およびテキストデータは、車両の操作からモバイルコンピュータシステムの操作へとドライバーの注意をそらす時間が長くなるドライバー・システム間交信をもたらすことがある。車両の操作から注意をそらすことは事故の可能性を大きくし、またオペレータ、同乗者、歩行者および他の車両オペレータの生命を危険にさらす。現在使用可能なマルチファンクションシステムは、十分なまたは直感的なインタフェースをドライバーに提供していない。
【0005】
ラジオ、ディスクプレーヤ、ナビゲーションシステムおよび温度調節などの多数のファンクションをコントロールする共通のコントロールを提供するマルチファンクションシステムに使用可能なインタフェースもある。このインタフェースに伴う問題は、コマンドがツリー構造メニューに深く埋め込まれている点である。ユーザは、所望のコマンドを探すのにツリーを検索する必要がある。異なるファンクションと関連するコマンドを入力するために、ユーザはツリーを介してバックアップしてファンクションを切り替えてから、ツリーを検索してコマンドを探さなければならない。このプロセスはユーザにとっては面倒なもので、ユーザの注意を道路からそらす。
【0006】
ファンクションごとに別個のコントロールを提供するインタフェースもある。これらのインタフェースはコントロールのすべてを収容するのに広い空間を必要とする。モバイルシステムに使用可能な空間量は通常制限されており、これはまたサポート可能なファンクション数を制限する。加えて、これらのインタフェースは、ユーザが所望のコントロールを見つけるには多数のコントロールを検索しなければならないために、ユーザに分かりにくい。
【0007】
マルチゾーンシステムは、車両内の様々な人に異なる情報やエンタテイメントを提供する。例えば、前部ゾーンのドライバーはCDを聞くことができるのに対して、後部ゾーンの後部座席の同乗者はラジオを聞くことができる。マルチゾーンシステムは1つの一次ゾーンと1つ以上の二次ゾーンとを含んでいる。各ゾーンに1つずつ、2つのディスプレイを提供する、2つのゾーンをサポートするマルチゾーンシステムに使用可能なインタフェースもある。各ディスプレイは対応するゾーンのアクティブモードに関する情報を提供する。しかしながら、2つのディスプレイの使用は広い空間を要し、インタフェースが提供されているコントロールおよび/またはデバイスの数および配列を制限する。さらに、2つ以上のゾーンがサポートされる場合、ゾーンごとにディスプレイを提供するにはモバイルシステムの十分な空間がないこともある。
【0008】
発明の概要
本発明は、マルチファンクションシステム用直感的インタフェースを提供することによって上記ニーズを満たす。インタフェースは、すべてのモードおよび機能にわたって本質的に同一のファンクションを保有するコントロールと、アクティブモードまたは機能に基づいて変化するコントロールとの組み合わせを使用する。1セットのモードコントロールが提供されて、ユーザは容易にモードを切り替えることができる。長期間モードおよび短期間モードなどの複数のモードタイプがサポートされている。長期間モードの例として、ラジオなどのブロードキャストコンテンツ、CDなどの記憶コンテンツ、および情報サービスなどのリクエストコンテンツがある。短期間モードの例として、通信、ナビゲーションおよび目的地マーキングがある。加えて、システムのモードおよび機能の一部または全部を一時的に無効化する特殊な制限モードもまたサポートされている。1つのモードが1つ以上の機能を含むこともある。例えば、ラジオモードは以下の機能、AM、FMおよび衛星ラジオを含む。
【0009】
インタフェースはまたディスプレイを含んでいる。ディスプレイは単一の表示エリアまたは複数の表示エリアを含んでいる。ディスプレイが複数の表示エリアを含む場合、表示エリアのうちの1つがテキスト情報を提供し、別の表示エリアがグラフィック情報を提供することができる。表示エリアのうちの1つはまた、コントロールのラベルに可変的なファンクションを提供することもできる。2つの表示エリアが相互に隣接して配置されてもよい。あるいはまた、2つの表示エリアは分離されてもよく、また表示エリアのうちの一方が機器パネルに配置されてもよい。
【0010】
インタフェースは、ディスプレイ周辺に配置されるソフトコントロールを提供することによって、ディスプレイがソフトコントロールにラベルを提供することができる。ソフトコントロールのファンクションはアクティブモードまたは機能に基づいて変化する。すべてのモードまたは機能においてすべてのソフトコントロールがアクティブであるわけではない。ソフトコントロールのファンクションがアクティブモードまたは機能に左右されるとしても、ソフトコントロールが種々のモードおよびファンクションで使用される方法において何らかの類似性がある。この類似性によってユーザはインタフェースと交信することがより容易になる。
【0011】
インタフェースは、ソフトコントロールと併せてリストおよびリスト変更子を使用する。使用可能なリストおよびリスト変更子はアクティブモードまたは機能に左右される。しかしながら、同一セットのソフトコントロールは全モードのリスト変更子を選択するために使用され、また同一セットのソフトコントロールは全モードのリストをスクロールするために使用される。
【0012】
インタフェースは複数の形態でユーザへのフィードバックを提供する。ユーザが、キーを起動することによってインタフェースと交信する場合、システムは、クリックなどの聞こえる手がかりを提供することがあり、これはキーが起動されたことを示す。加えて、システムはユーザの入力を反復可能であり、ユーザは入力を確認することができる。システムは、ユーザの入力を表すテキストやグラフィックを表示したり、テキストトゥスピーチ(「TTS」)エンジンを使用してユーザの入力を可聴的に反復したりすることができる。
【0013】
必要なユーザ交信量を最小化するシステムが設計されて、ユーザに直感的インタフェースを提供する。例えば、通信やナビゲーションなどのかなりのユーザ交信を必要とするこれらのモードや機能について、システムは通話相手や目的地を選択するのに使用可能なリストを提供するため、ユーザは完全な住所や電話番号を入力する必要がない。加えて、ユーザが完全な住所を入力しなければならない場合、システムは、車両の現在位置に基づいて、通り、都市および州のデフォルト値を提供する。これらのデフォルト値を提供することによって、ユーザが必要とする情報量は最小化される。
【0014】
システムは、XMLスクリプトを使用して遠隔サーバおよびデータベースとインタフェースする。XMLスクリプトの使用によってシステムは、ニュースプロバイダーなどの多数の既存のサービスプロバイダーとインタフェースすることができる。XMLスクリプトの使用はまた、システムの容易なアップグレードやカスタマイズを可能にする。
【0015】
システムはまた、単一のディスプレイおよびゾーンコントロールをインタフェースに提供することによってマルチゾーンシステムをサポートする。ゾーンコントロールによってアクティブゾーンの選択が可能になる。残りのコントロールは、アクティブゾーンのアクティブモードを選択して、このアクティブモードの機能および設定をコントロールするために使用される。ディスプレイは、アクティブゾーンのアクティブモードに関する情報を提供する。
【0016】
本発明のこれらおよび他の態様、特徴および利点は、開示された実施形態についての以下の詳細な説明をみることによって、また添付の図面および請求項を参照することによってより明確に理解および認識される。
【0017】
詳細な説明
本発明は、必要なユーザ交信量を最小化するマルチファンクションシステム用直感的インタフェースを提供する。インタフェースは、全モードおよび機能にわたって本質的に同一のファンクションを保有するモード独立コントロールと、アクティブモードまたは機能に基づいて変化するモード依存コントロールとの組み合わせを使用する。1セットのモードコントロールが提供されて、ユーザはモードを容易に切り替えることができる。複数のモードタイプならびにモード内の複数の機能がサポートされている。
【0018】
インタフェースはまたディスプレイを含んでいる。ディスプレイは単一の表示エリアまたは複数の表示エリアを含んでもよい。ディスプレイは、テキスト情報、グラフィック情報、あるいはテキストおよびグラフィックの組み合わせを提供可能である。インタフェースは、ディスプレイ周辺に配置されるソフトコントロールを提供するため、ディスプレイはソフトコントロールにラベルを提供することができる。ソフトコントロールのファンクションはアクティブモードまたは機能に基づいて変化する。インタフェースはまた、ソフトコントロールと併用するためのリストおよびリスト変更子を提供する。使用可能なリストおよびリスト変更子はアクティブモードまたは機能に左右される。
【0019】
インタフェースは異なるゾーンの異なるモードをサポートする。例えば、ドライバーはCDを聞きながら、後部座席の同乗者はDVDを見たり、別の後部座席の同乗者はラジオを聞いたりすることができる。インタフェースはアクティブゾーンを選択するためのゾーンコントロールを提供する。コントロールはアクティブゾーンのアクティブモードを選択およびコントロールして、ディスプレイはアクティブゾーンのアクティブモードに関する情報を提供する。
【0020】
モードコントロール、ソフトコントロール、ゾーンコントロールおよびディスプレイの配置は、ユーザのシステムとの交信を容易にするように設計されている。加えて、コントロールの選択およびグループ化は、ユーザにとってシステムを容易にするように設計されている。システムはいくつかの冗長的コントロールを提供するため、ユーザは、自分にとって最も便利な、または直感的なコントロールを選択することができる。
【0021】
ユーザインタフェース
図1は例示的インタフェースを描いている。インタフェースは車両にインストール可能である。インタフェースはディスプレイと多数のコントロールとを含んでいる。一実施形態において、ディスプレイは第1の表示エリア132と第2の表示エリア138とを含んでいる。第1の表示エリアはテキスト情報を提供する。テキスト情報は、ソフトコントロールのラベル、リスト、リスト変更子、記述テキストおよびプロンプトを含んでいる。第1の表示エリアは、異なる色を使用して、表示されている様々なタイプのテキストを記すことが可能である。多様なフォントおよびサイズもまた、ユーザが様々なタイプのテキスト情報を区別する手助けとして使用可能である。
【0022】
第2の表示エリアはグラフィック情報を提供する。グラフィック情報は、モードまたは機能アイコン、情報ロゴおよびナビゲーションアイコンを含んでいる。第1の表示エリアのテキストによって提供されたのと類似の情報を提供するグラフィック情報もある。追加情報を提供するグラフィック情報もある。システムは、画像を切り替える際にフェードおよびワイプなどの単純な推移を許容することができる。システムはまたアニメーション画像を表示することができる。例示的な画像フォーマットには、GIF、TIFF、MPEGおよびJPEGがあるが、これらに制限されない。
【0023】
多様なディスプレイ配置が可能である。一実施形態において、第1の表示エリアは真空蛍光ディスプレイ(「VFD」)などの第1のタイプのディスプレイに対応し、第2の表示エリアは液晶ディスプレイ(「LCD」)などの第2のタイプのディスプレイに対応する。別の実施形態において、第1の表示エリアおよび第2の表示エリアを提供する単一のディスプレイが使用される。さらに別の実施形態において、第2の表示エリアは機器パネル上に位置決めされる。単一の表示エリアのみが使用される実施形態もある。その場合、単一のディスプレイに表示された情報はテキスト情報か、テキストおよびグラフィック情報の組み合わせでありうる。単一の表示エリアのみが使用される場合、表示エリアはここで説明された情報を、第1の表示エリア、第2の表示エリア、または2つの表示エリア上に表示された情報の組み合わせと関連するものとして表示してもよい。
【0024】
図1に示されるように、コントロールは戦略的にディスプレイの近くに置かれる。コントロールをディスプレイの近くに置くことによって、ユーザはデータディスプレイ近くのコントロールを選択してデータをスクロールし、特定のデータアイテムを選択し、あるいはファンクションを変更することができるため、ユーザ・システム間交信はより効率的である。コントロールはユーザの視界にあることが可能なため、ユーザはデータから注意をそらさずにすむ。従って、ユーザは一目で表示されたデータを理解し、対応するデータを選択することができる。データ表示のための時間が短縮されたことによってユーザは車両の操作により多くの時間をかけられるため、事故の可能性を低くすることができる。
【0025】
コントロール、ボタンおよびキーという用語は、ダイアル、ボタン、キーまたは感圧式スクリーンを含むがこれらに制限されない任意のタイプの入力デバイスを示すために互換的に使用される。ソフトコントロール、ソフトボタンおよびソフトキーという用語は、アクティブモードまたは機能に基づいて変化するファンクションを有するコントロールを示している。通常、ラベル、シンボル、アイコンまたは他のインジケータはソフトコントロールに対応する現在のファンクションを示す。図1は、第1の表示エリアに近接して配置された4つのソフトコントロール140、142、144、146を示している。ソフトコントロールの現在のファンクションは、ソフトコントロールに隣接するディスプレイに示されたラベル、シンボルまたはアイコンによって示される。ソフトコントロールが特定のモードにおいて機能しない場合、ディスプレイはソフトコントロールの隣がブランクである。図1は、ソフトコントロールラベルに対する第1の表示エリアの一部の使用を示している。図1において、ソフトコントロールはスクロールに使用され、これはまたスクロール方向がソフトコントロールの隣に表示されることを表す矢印である。他の実施形態は異なる数または配置のソフトコントロールや、異なるコントロールファンクション表示方法を使用してもよい。
【0026】
図1はまた、多数のモードコントロール116、118、120、122、124、126と、特殊な制限モードコントロール136と、セルフセンタリングジョグダイアル102と、確認コントロール104と、ロータリーエンコーダ108、110と、多数のプレセットコントロール114と、バックコントロール128と、ネクストコントロール134と、ポーズコントロール106と、イジェクトコントロール112とリコールコントロール130とを示している。他の実施形態はより多数のまたはより少数のコントロールを含んでもよく、コントロールは様々に配列されてもよい。コントロールは全モードまたは機能において一貫したファンクションを提供可能であり、またはアクティブモードおよび機能に応じて可変的なファンクションを提供可能である。さらに、コントロールは、どのように起動されるかによって異なるファンクションを提供することができる。コントロールを押して保留することによって、コントロールを単に押して解除するのとは異なるファンクションを提供してもよい。同様に、コントロールをハードにしたり、コントロールを変更して保留したりすることによって、コントロールを単に回して解除するのとは異なるファンクションを提供してもよい。
【0027】
図1に示された例示的モードコントロールは、ブロードキャストコンテンツモード116と、記憶コンテンツモード118と、リクエストコンテンツモード120と、通信モード122と、ナビゲーションモード124と、目的地マークモード126ならびに制限モード136とに対応する。ブロードキャストコンテンツモードはラジオなどのブロードキャストコンテンツへのアクセスを提供する。記憶コンテンツモードは、メモリや、音楽CDなどのディスクに記憶されたコンテンツへのアクセスを提供する。リクエストコンテンツモードは、インターネット上で利用可能なコンテンツなどの、問い合わせによって取得可能なコンテンツへのアクセスを提供する。通信モードは、携帯電話サービスなどの通信サービスを提供する。ナビゲーションモードはルートガイダンスおよびナビゲーションサービスを提供する。マークモードによってユーザは場所をマークすることができ、マークされた場所はナビゲーションサービスと併用可能である。制限モードによってユーザは車両を制限することができ、車両がある所定のパラメータを超えているか否かをユーザは通知される。例えば、ユーザは、車両が所定のエリアから外れているか所定の速度を超えているかを通知される。
【0028】
1つのモード内に複数の機能があってもよい。例えば、ブロードキャストコンテンツは、AMラジオ、FMラジオおよび衛星ラジオなどの多数の機能を含んでいる。記憶コンテンツモードは、CD、DVDおよびMP3などの多数のフォーマットをサポートする。通信モードは、名前による電話、番号による電話およびボイスメールなどの多数の機能を含んでいる。ナビゲーションモードは、住所によるナビゲーション、電話番号によるナビゲーション、名前によるナビゲーションおよび場所によるナビゲーションなどの多数の機能を含んでいる。
【0029】
1つのモードに複数の機能がある場合、モードコントロールの反復起動によってこの機能を反復表示する。モードコントロールを押して保留することは、対応するモードのセットアップオプションを開始する。セットアップオプションによってユーザは、モードの設定ならびにシステム設定を確立することができる。
【0030】
モードは異なるタイプであってもよい。一実施形態において、モードタイプは長期間および短期間を含んでいる。長期間モードは、ユーザが通常比較的長期間にわたって起動するモードである。短期間モードは、ユーザが通常比較的短期間にわたって起動するモードである。ブロードキャストコンテンツ、記憶コンテンツおよびリクエストコンテンツは長期間モードである。通信、ナビゲーションおよびマークモードは短期間モードである。一実施形態において、ユーザが長期間モードから短期間モードにモードを変更すると、短期間モードと関連したアクティビティが完了されると、システムは自動的に事前に選択された長期間モードに戻る。例えば、ユーザが電話をかけるために記憶コンテンツモードから通信モードに切り替えると、通話が完了すると、システムは自動的に記憶コンテンツモードに戻り、通信モードが起動されたときに演奏していたところから記憶コンテンツを演奏し始める。
【0031】
より多数のまたはより少数のモードおよび機能が他の実施形態で提供されてもよい。例えば、図2は、ブロードキャストコンテンツ、記憶コンテンツおよび通信モードのみが使用可能な実施形態を示している。他の実施形態は、前部座席ファンクションおよび後部座席ファンクション、または車両コントロールファンクションに対するモードを含んでもよい。
【0032】
一実施形態において、コントロールはファンクションごとに構成されている。図1に示されるように、ソフトコントロールは第1の表示エリア近くに配置され、モードコントロールは第2の表示エリア近くに配置されている。さらに、長期間モードコントロールは第2の表示エリアの一方の側に配置され、短期間モードコントロールは第2の表示エリアのもう一方の側に配置されている。図1は、長期間モードコントロールが左側に配置され、短期間コントロールが右側に配置されていることを示しているが、コントロールはいずれの側に配置されてもよい。加えて、制限モードコントロールは他のモードコントロールから離れて配置されているため、ユーザがこのコントロールを不注意に起動させる可能性は小さい。
【0033】
ジョグダイアルつまり選択コントロール102は、機能プロンプト内をナビゲートするために使用可能である。選択コントロールは、通りの名前などのデータリストをスクロールしたり、ラジオ局の周波数を調整したりするために使用可能である。一実施形態において、選択コントロールは複数の接触場所によるセルフセンタリング(ばね仕掛け)ダイアルである。接触によってシステムは、ダイアルが起動される速度および加速を判断することができる。これによってジョグダイアルは、ダイアルが回される量、および設定期間中に即座に解除されるか保留されるかに応じて異なるファンクションを実行することができる。
【0034】
一実施形態において、選択コントロールは確認コントロール104を取り囲んでいる。確認コントロールは、ユーザの選択や入力を確認するために使用可能である。確認コントロールと関連するファンクションはアクティブモードおよび機能に応じて変更可能である。あるモードまたは機能に関しては、確認コントロールが、ネクストコントロール134やソフトコントロール142などの別のコントロールのファンクションと重複している。確認コントロールを押して保留することによって、システムと交信するバーバルコマンドをユーザが使用できるようにする音声認識ファンクションを起動する。
【0035】
ネクスト134およびバック128コントロールはモードや機能プロンプトをナビゲートするために使用可能である。ユーザがプロンプト内のテキストにキーインしている場合、バックコントロールを押すことによって最後に入力した文字を除去する。プロンプトがテキストにキーインしていない場合、バックコントロールは最後のプロンプトに戻る。ネクストおよびバックコントロールはまた、CDのトラックなどのトラックを切り替える記憶コンテンツモードや、ラジオ局を切り替えるブロードキャストコンテンツモードにおいて使用可能である。
【0036】
プレセットコントロール114は、プレセット情報を記憶し、これにアクセスし、かつ英数字情報を入力するコントロールを含んでいる。モードまたは機能に応じて、プレセットは文字入力や数字入力へのデフォルトをコントロールする。
【0037】
ロータリーエンコーダ108は、ボリューム、音声コントロールおよび電力をコントロールするために使用される。一実施形態において、ロータリーエンコーダはノンストップで、かつ単一のステッププッシュボタン110によって自由にスピンする。エンコーダを一方向に回して出力ボリュームを上げ、エンコーダをもう一方の方向に回して出力ボリュームを下げる。システムは、独立ボリューム設定を有する複数の音声出力ソース、ならびにユニバーサルボリューム設定によってコントロールされる複数の音声出力ソースをサポートすることができる。例えば、ブロードキャストコンテンツおよび記憶コンテンツモードはユニバーサルボリューム設定を使用可能であるのに対して、テキストトゥスピーチ(「TTS」)ファンクション、電話着信、電話の音声および可聴トーン機能は独立ボリューム設定を有することが可能である。
【0038】
一実施形態において、エンコーダを押して解除することによって、音声コントロールメニューを入力する。ひとたび音声コントロールメニューにおいては、エンコーダを反復して押すことで音声コントロールメニューオプションを反復表示する。例示的オプションは、バランス、フェード、高音域、中音域および低音域を含む。ひとたび音声コントロールメニューオプションにおいては、エンコーダを回すことによって、選択されたオプションの値を調整する。ディスプレイは、現在の設定の視覚的表示を提供して、ユーザが調整するのを補助することができる。システムはエンコーダを押すことによって電源をオンまたはオフされることが可能である。
【0039】
オプショナルポーズコントロール106は、ブロードキャストコンテンツ、記憶コンテンツまたはリクエストコンテンツモードの出力などの、システムの特定の音声出力を一時停止させるために使用可能である。コンテンツが記憶されていれば、システムは再生を終了し、終了場所をマークすることができる。ポーズコントロールが二回目に押されると、システムはマークされた場所に戻って、再生を再起動することができる。ブロードキャストコンテンツモードでは、システムは内部ディジタル記憶媒体を使用して、ポーズコントロールが再度押されるまでデータをキャッシュすることができる。
【0040】
複数のモードが同時にアクティブであることもある。これらの状況において、リコールコントロール130はモードを切り替えるのに使用される。例えば、ナビゲーションモードおよび記憶コンテンツモードが共にアクティブである場合、ユーザは、モードコントロールを使用せずにリコールコントロールを使用して2つのモードをトグルすることができる。
【0041】
フィードバックトーンは、ユーザによるコントロール起動を確認する。例えば、トーンは、ユーザがコントロールを起動および解除するたびに提供されてもよく、また異なるトーンが、ユーザがコントロールを起動および保留するたびに提供されてもよい。トーンはアクティブモードまたは機能に基づいて変化してもよい。
【0042】
インタフェースは複数のフォーマットで情報をユーザに提示することができる。例えば、場所を記述するテキストが第1の表示エリアに表示されてもよく、この場所と関連するロゴが第2の表示エリアに表示されてもよく、また場所を記述する音声がTTSファンクションを使用して出力されてもよい。
【0043】
ソフトオブジェクト
多数のソフトオブジェクトがモード固有コントロールを提供するために使用される。ここに使用されているように、ソフトオブジェクトという用語は、モードおよび/または機能依存性のソフトコントロールラベル、リストおよびリスト変更子を含んでいる。ソフトコントロールラベルは、ソフトコントロールの現在のファンクションを識別するラベル、シンボルまたはアイコンを提供する。リスト変更子は、ユーザに提示されたリストのタイプやリストの順序を識別する。通常、ソフトコントロールによってユーザは、リスト変更子やアイテムをスクロールしてリストから選択することができる。
【0044】
通常、リスト変更子はディスプレイの一方の側に一貫して表示されており、リストはディスプレイのもう一方の側に表示される。加えて、同一のコントロールがリスト変更子やアイテムをスクロールしてリストから選択するために使用される。共通のリスト変更子インタフェースおよび共通のリストインタフェースの使用は、ユーザに直感的インタフェースを提供する。ここに述べられた実施形態において、リスト変更子はディスプレイの右側に現れ、リストはディスプレイの左側に現れる。
【0045】
適応インタフェース
システムは、いずれの機能がサポートされているかを判断し、これによってユーザに提供されたプロンプトおよびオプションを調整する。従って、同一のシステムが、ここに説明されたモードのうちの1つ、一部または全部を有する実施形態をサポートすることができる。例えば、特定の車両モデルがブロードキャストコンテンツモード、記憶コンテンツモードおよび通信モードを提供するだけの場合、図2に示されるようなインタフェースパネルがインストールされてもよい。システムはインストールされたインタフェースパネルのタイプを検出して、それに応じて適合する。さらに、異なる購入者が異なる機能を使用することを選んでもよい。第1のユーザが衛星ラジオに加入してもよいのに対して、第2のユーザは加入しなくてもよい。これらの状況において、システムは、いずれのモードがインタフェースパネルによってサポートされているか、またいずれの機能をユーザが起動したかを判断することによって、サポートされている機能およびモードを識別する。システムは衛星ラジオ機能を第1のユーザに表示するが、第2のユーザには表示しない。このように、同一システムは、広範囲の設置をサポートするために使用可能である。
【0046】
モードコントロール
上記のようにインタフェースは複数のモードコントロールを含んでいる。これらのモードコントロールは常にユーザに使用可能であり、フラットなメニュー構造を提供する。フラットなメニュー構造によってユーザは、所望のモードコントロールを選択することによって容易にモードを選択したり、モードを切り替えたりすることができる。ユーザは、いくつかの現在使用可能なインタフェースに必要とされるように、ツリー構造メニューをバックアップする必要がない。
【0047】
ユーザがあるモードから別のモードに切り替える場合、第1のモードは一時停止または非アクティブにされる。一実施形態において、ユーザが記憶コンテンツモードなどの長期間モードから、通信モードなどの短期間モードに切り替える場合、長期間モードは中断時点で一時停止され、短期間モードが起動される。ユーザが短期間モードの使用を終了すると、システムは、中断時点で長期間モードを自動的に再起動する。例えば、中断時点が特定のCDトラックの特定の時点に対応することがあるため、システムはその時点でCDの演奏を停止する。記憶コンテンツモードが再起動されると、システムは中断時点からCDの演奏を開始するため、ユーザはトラック全体を聞くことができる。ユーザがブロードキャストコンテンツモードから短期間モードに切り替える場合、ブロードキャストコンテンツがキャッシュされる実施形態もある。しかしながら、ブロードキャストコンテンツがキャッシュされない実施形態もある。
【0048】
ユーザが長期間モード間で切り替える場合、第2の長期間モードが選択されると、第1の長期間モードが非アクティブにされる。以下のセクションは種々のモードについてのさらなる詳細を提供する。
【0049】
ブロードキャストコンテンツモード
ブロードキャストコンテンツモードはラジオなどのブロードキャストコンテンツを提供する。ブロードキャストコンテンツモードは、AMラジオ、FMラジオおよび衛星ラジオを含む多数の機能をサポートする。拡張AM/FMラジオは、AMおよびFMラジオ機能のオプショナルサブ機能である。
【0050】
別のモードからブロードキャストコンテンツモードに入るために、ユーザはブロードキャストコンテンツコントロールを選択する。ユーザが既にブロードキャストコンテンツモードを使用している場合、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだこのモードを使用していない場合、デフォルト開始機能が起動される。ユーザは、ブロードキャストコンテンツモードコントロールを反復起動することによって使用可能な機能を反復表示することができる。
【0051】
図3Aおよび3Bは、ブロードキャストコンテンツモードに対するソフトコントロールの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ファンクションを示している。第1の表示エリアは、局の周波数や番号、あるいはアーティストおよびタイトルなどのブロードキャストに関する情報を含んでおり、第2の表示エリアは、適切なアイコンを表示することによって、アクティブ機能やサブ機能を示している。
【0052】
(拡張AM/FMラジオを含む)AMラジオおよびFMラジオ機能について、ソフトコントロール144などのソフトコントロールの1つがスキャンファンクションを提供する。ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールによってユーザは、サブ機能リストをスクロールして、サブ機能を選択することができる。図3Aで示された実施形態において、サブ機能リストは、AMラジオやFMラジオに対する「stnd」、および拡張AM/FMラジオに対する「plus」を含んでいる。
【0053】
衛星ラジオについて、ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールによってユーザは、分類基準に対応するリスト変更子をスクロールすることができる。分類基準は、ジャンル、カテゴリおよびチャネルを含む。ソフトコントロール140および142などのもう1対のソフトコントロールによってユーザは、リストをスクロールして、特定のジャンル、カテゴリまたはチャネルを選択することができる。例えば、カテゴリが選択される場合、ユーザは、ブルース、クラシック、カントリー、ジャズおよびロックなどのカテゴリを含むリストをスクロール可能である。図3Bを参照。
【0054】
ブロードキャストコンテンツモードにおいて、選択コントロールによってユーザは、ダイアルを回すことによって、または、ダイアルをハードにしたり、ダイアルを回してダイアルを保留にしたりすることによる検索ファンクションによって、周波数やチャネルを選択することができる。検索方向は、ダイアルが回される方向によって判断される。あるいはまた、ユーザはバックまたはネクストコントロールを使用して検索可能である。
【0055】
プレセットコントロールによってユーザは、選択された周波数やチャネルを設定し、これらにアクセスすることができる。プレセットコントロールを起動および解除することによって、対応する周波数やチャネルを選択する。プレセットコントロールを起動および保留することによって、プレセットコントロールを、現在選択されている周波数やチャネルに設定する。
【0056】
記憶コンテンツモード
記憶コンテンツモードは、音楽、映像または他の情報などの記憶コンテンツを提供する。記憶コンテンツモードは、CD、DVDおよびMP3などの多数のメディアフォーマットをサポートする。後部座席のエンタテイメントは、独立した後部座席エンタテイメントシステムのコントロールを可能にするオプショナル機能である。
【0057】
別のモードから記憶コンテンツモードに入るためには、ユーザは記憶コンテンツコントロールを選択する。システムは記憶メディアのフォーマットを自動的に検出して、記憶コンテンツの演奏を開始する。ユーザが既に記憶コンテンツモードを使用している場合、それが中止された場所から演奏が開始する。ユーザはまだ記憶コンテンツモードを使用していないか、新たなディスクがロードされた場合、演奏はデフォルト開始ポイントか、定義されていれば所定の開始ポイントから演奏が開始する。
【0058】
当業者には既知であるが、複数のメディアプレーヤがシステムによってサポート可能である。その場合、異なる機能が各メディアプレーヤと関連付けられることが可能である。例えば、システムがディスクおよびSDメモリカードの両方をサポートしている場合、1つの機能がディスクプレーヤと関連付けられ、別の機能がSDメモリカードプレーヤと関連付けられる。複数の機能がサポートされている場合、記憶コンテンツモードが起動されると、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだ記憶コンテンツモードを使用していない場合、デフォルト機能が起動される。ユーザは、記憶コンテンツモードコントロールを反復起動することによって、使用可能な機能を反復表示することができる。
【0059】
図4Aおよび4Bは、記憶コンテンツモードに対するソフトコントロールの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ファンクションを示している。図4Aは、CDを演奏するための例示的ディスプレイを示している。第1の表示エリアが、現在のトラックのアーティストおよび歌のタイトルなどのコンテンツに関する情報を表示する実施形態もある。第1の表示エリアがブランクの実施形態もある。第2の表示エリアは、トラック番号および記憶コンテンツのフォーマット、場合によってはカバーアートワークを示すアイコンを表示する。システムが遠隔サーバにアクセス可能である場合、アーティストおよび歌のタイトル、ならびにカバーアートワークなどのCDトラックに関する情報は、CDDB.comで使用可能なデータベースなどの音楽情報データベースから取得可能である。
【0060】
図4Bは、MP3フォーマットディスクを演奏するための例示的ディスプレイを示している。第1の表示エリアは、現在のトラックのアーティストおよび歌のタイトルなどの情報を表示し、第2の表示エリアはトラック番号および記憶コンテンツのフォーマットを表示する。表示された情報は、ディスク上のトラックタグ情報から取得可能である。
【0061】
ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールによって、ユーザはリスト変更子をスクロールすることができる。ソフトコントロール140および142などの別の1対のソフトコントロールによって、ユーザは選択されたリスト変更子に対応するリストをスクロールすることができる。
【0062】
システムはディスクに記録された演奏リストを読み取って、使用することができる。演奏リストがある場合、分類モードが演奏リストによって判断される。複数の演奏リストがある場合、ユーザは、演奏リストに対応するリスト変更子を選択することによって演奏リストを選択することができるため、複数の演奏リストが1つのリストでユーザに提示される。デフォルトはアルファベット順のリストの最初に出てくるであろう演奏リストを演奏するためのものである。ユーザは、ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールや選択コントロールを使用して演奏リストをスクロールすることができる。事前に記録された演奏リストがない場合、リスト変更子は「すべて」にデフォルトし、アルファベット順のトラックリストがユーザに提示される。
【0063】
ユーザは、リストおよびリスト変更子を使用してカスタム演奏リストを作成することができる。通常のリスト変更子は、アルバム、アーティスト、ジャンル、演奏リストおよびすべてを含んでいる。ユーザは変更子のうちの1つを選択して、適切なリストから選択することによってカスタム演奏リストを作成する。「ジャンル」によってトラックを構成して、「ロック」ジャンルのトラックのみを演奏するという例もある。ロックのみの演奏リストを作成するために、ユーザは「ジャンル」の変更子を選択してから、そのリストより「ロック」を選択する。演奏リストは、ディスク上の全トラックタグおよび演奏リストのコンテンツに基づいて生成される。しかしながら、「すべて」変更子が選択される場合、ユーザは、アルファベット順、アーティスト、アルバムおよびジャンルを含む分類リストから選択可能である。アルファベット順が選択されると、ディスク上のトラックのすべてがアルファベット順に演奏される。アーティスト、アルバムまたはジャンルが選択される場合、トラックはまずアーティスト、アルバムまたはジャンルによって、ついでトラックによってアルファベット順にされる。ユーザが既に記録されている演奏リストを選択したり、カスタム演奏リストを作成したりする場合、演奏リストはディスクに対してデフォルトとなる。
【0064】
選択コントロールによってユーザは、トラックを選択したりトラックを移動したりすることができる。選択コントロールを一方に回すことによって、ユーザは前のトラックを選択可能である。選択コントロールをもう一方に回すことによって、ユーザは次のトラックを選択可能である。あるいはまた、ユーザは、前のトラックを選択するためにバックコントロールを、次のトラックを選択するためにネクストコントロールを使用することができる。選択コントロールを一方にハードにすることによって、ユーザは最初のトラックを選択することができる。選択コントロールを他方にハードにすることによって、ユーザは最終トラックを選択することができる。選択コントロールをハードにして保留することによってユーザは、コントロールが回された方向に応じて現在のトラックを早送りまたは巻き戻しすることができる。
【0065】
プレセットコントロールによってユーザはトラックを選択することができる。プレセットコントロールが起動および解除される場合、コントロールと関連した番号に対応するトラックが選択される。例えば、「1」と関連するコントロールを起動および解除することによって第1のトラックを選択する。プレセットコントロールが起動および保留される場合、コントロールと関連する10+番号に対応するトラックが選択される。例えば、「1」に関連するプレセットコントロールを起動および保留することによって11番目のトラックを選択する。
【0066】
リクエストコンテンツモード
リクエストコンテンツモードにおいて、システムは、データベース、インターネット、ウェブサーバなどの外部ソース、またはコンテンツを提供する他のソースからコンテンツをリクエストする。一実施形態において、システムは、外部ソースと通信するために無線通信デバイスを使用する。リクエストコンテンツは通常2つのタイプのコンテンツに構成される。第1のタイプのコンテンツは、ニュース、交通および天気などの情報を提供し、第2のタイプのコンテンツは、ローカルエンタテイメントスケジュールおよびeメールなどの情報を提供する。両タイプのコンテンツを提供する実施形態もあるのに対して、一方のタイプのコンテンツのみを提供する実施形態もある。コンテンツはTTSエンジンによってユーザに対して読み取られる。TTSエンジンは当業者には既知であり、市販されている。
【0067】
ユーザは、リクエストコンテンツモードに対する機能および使用可能なコンテンツを定義する。通常、ユーザは、コンテンツを取得するために1つ以上の情報サービスに加入している。一実施形態において、ユーザは、リクエストコンテンツセットアップモードでトピック、サブトピック、TTS設定および読み取りパラメータを定義する。別の実施形態において、ユーザは、ウェブページを介して、トピック、サブトピック、TTS設定および読み取りパラメータを定義する。使用可能なトピックおよびサブトピックは通常情報サービスによって定義される。ユーザは、いずれのトピックおよびサブトピックを含み、いずれのトピックを排除するかを判断する。
【0068】
コンテンツは階層的に構成可能である。例えば、上記の2つのタイプのコンテンツに加えて、トピックおよびサブトピックによってコンテンツはまた構成可能である。例えば、ニューストピックは、トップ記事、ワールドニュース、ローカルニュース、ビジネスニュース、スポーツニュース、健康ニュースなどに対するサブトピックを含んでもよい。eメールトピックは、ユーザの種々のeメールアカウントに対するサブトピックを含んでもよい。
【0069】
ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールによって、ユーザはリスト変更子をスクロール可能である。一実施形態において、リスト変更子はトピックおよびサブトピックを含む。選択コントロールによってユーザはリストから記事を選択することができる。選択コントロールを一方に回すことによってユーザは前の記事を選択することができる。選択コントロールをもう一方に回すことによってユーザは次の記事を選択することができる。あるいはまた、ユーザは前の記事を選択するためにバックコントロールを、次の記事を選択するためにネクストコントロールまたは確認コントロールを使用可能である。
【0070】
TTS設定は、ユーザがTTSエンジンに対する特定のボーカル特徴によって音声を選択できるボーカル設定を含んでいる。読み取りパラメータは、システムが、トピックおよびサブトピックと関連するコンテンツをユーザに出力する方法を判断する。一実施形態において、読み取りパラメータは、サブトピックおよびトピックによってすべての記事の読み取りにデフォルトする。例えば、システムはアクティブトピック/サブトピックから記事を読み取る。その記事が既に読まれている場合、システムは一時停止し、次の記事の読み取りを開始する。サブトピックの記事のすべてが読まれている場合、システムは次のサブトピックに進み、サブトピックの見出しを読み取り、そのサブトピックの記事の読み取りを開始する。アクティブトピックにおけるサブトピックのすべてが読まれている場合、システムは次のトピックに進み、その見出しを読み取り、第1のサブトピックの見出しを読み取り、次いでそのサブトピックにおける最初の記事を読み取る。しかしながら、ユーザは読み取りパラメータを変更可能であるため、システムは各トピックやサブトピックの後に読み取りを停止する。ひとたび停止されると、システムはさらなる命令を待機するか、前のモードまたは機能に戻るかすることができる。ユーザが交通または天気情報を受信するだけの場合、ユーザは、トピックやサブトピックを読み取った後にシステムが前のモードまたは機能に戻ることを望むことがある。このように、ユーザは、交通リポートを聞くために記憶コンテンツモードからリクエストコンテンツモードコントロールを起動してもよく、そしてシステムは自動的に記憶コンテンツモードに戻る。読み取りパラメータは、第1のタイプのコンテンツ(例えばニュース、交通、天気)にはある方法を、第2のタイプのコンテンツ(例えばローカルエンタテイメントスケジュール、eメール)には別の方法を設定可能である。
【0071】
一実施形態において、リクエストコンテンツは、ヘッドラインおよび詳細などの複数の形態で提示可能である。ヘッドライン形態は通常、ある記事のヘッドラインおよび少数の段落、通常は最初の1つまたは2つの段落を含む。詳細形態は通常、ヘッドラインおよび記事全体を含む。ユーザは形態をシームレスに切り替え可能である。記事が読まれている間にユーザが形態を切り替える場合、システムは、現在の記事または次の記事のいずれに切り替えるかを判断する。例えば、ユーザがヘッドライン形態から詳細形態に切り替える場合、システムは記事全体の読み取りを継続する。ユーザが詳細形態からヘッドライン形態に切り替える場合、システムは、ヘッドライン形態のエンドポイントを過ぎたか否かを判断する。その場合、システムは現在の記事の詳細形態を維持して、次の記事のヘッドライン形態に切り替える。そうでなければ、システムは現在の記事のヘッドライン形態に切り替える。
【0072】
ソフトコントロール140などのソフトコントロールのうちの1つによってユーザは形態を切り替えることができる。一実施形態において、単一のコントロールは2つの形態間のトグルとして動作可能である。他の実施形態において、1対のソフトコントロールによってユーザは形態リストをスクロールすることができる。図5は、ソフトコントロール140が(「more」とラベリングされた)詳細形態と(「less」とラベリングされた)ヘッドライン形態間のトグルとして使用される例示的実施形態を示している。
【0073】
現在のトピックおよびサブトピックが以前に使用されていない場合、システムは、過去の使用やデフォルトに基づいてこのモードのアクティブアイテムや開始ポイントを判断する。モードが以前に使用されていない場合またはユーザが異なるセットのトピックをリクエストする場合、システムは、アクティブトピックおよびサブトピックとなる第1のトピックおよびその第1のサブトピックを定義する。モードか起動されると、アクティブトピックおよびサブトピックは現在のトピックおよびサブトピックになる。ユーザがモードを出て、後に戻る場合、アクティブサブトピックの記事が更新されない限り、システムはユーザが退去した場所から開始し、この場合システムはアクティブサブトピックの最初の記事から開始する。
【0074】
情報サービスは、国内ニュースソース、ローカルニュースソース、天気ソースおよび交通ソースのアイコンなどの、トピックおよびサブトピックごとのコンテンツソースを表すグラフィックアイコンを提供可能である。これらのアイコンは第2の表示エリアに表示可能であり、ユーザがトピックおよびサブトピックをナビゲートする助けとなる。図5に示されたアイコンはニュースソースに対応する。加えて、グラフィックアイコンはコンテンツを搬送可能である。例えば、天気ソースがコンテンツを提供している場合、温度表示付きの雲などの現在の条件を示すグラフィックが表示可能である。図5はまた、トピックまたはサブトピックならびにヘッドラインが第1の表示エリアに表示されることを示している。
【0075】
アイコンはまた、コンテンツプロバイダーの自己宣伝の機会や広告空間を提供する。広告主はコンテンツプロバイダーに料金を払って、コンテンツに伴う広告を提供することができる。広告は、提供されるコンテンツのタイプに基づいていてもよい。例えば、ユーザが野球の試合を聞いている場合、次回の試合や野球帽についての広告が提供されうる。広告収入は、ユーザにコンテンツを提供するコストを相殺するのに使用されてもよい。
【0076】
通信モード
通信モードによってユーザは、通常携帯電話や他の無線デバイスを介して車両の外部と通信することができる。無線デバイスは専用デバイスであってもよく、またはリムーバブルデバイスであってもよい。いずれの状況においても、ユーザは、デバイスのキーパッドにアクセスする必要なくインタフェースと交信可能である。一実施形態において、通信モードは、名前による電話、番号による電話およびボイスメールを含む多数の機能を含んでいる。他の実施形態は異なるタイプまたは数の機能を含んでもよい。
【0077】
別のモードから通信モードに入るために、ユーザは通信コントロールを選択する。ユーザが既に通信モードを使用している場合、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだこのモードを使用していない場合、デフォルト開始機能が起動される。ユーザは、通信モードコントロールを反復起動することによって使用可能な機能を反復表示可能である。
【0078】
名前による電話の機能によってユーザは、電話帳から名前を選択することによって電話をかけることができる。電話帳は付属デバイスから取得可能である。名前による電話の機能の起動時に、システムは電話帳を表示する。一実施形態において、名前は第1の表示エリアにリストで表示される。表示された最初の名前は最後に電話をかけた名前か、アルファベット順のリストの最初の名前である。通常、リストはアルファベット順に並べられる。しかしながら、他の構成もまた使用可能である。ユーザは、ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールを使用して電話帳をスクロール可能である。あるいはまた、ユーザは選択コントロールを使用して電話帳をスクロール可能である。ユーザは、ソフトコントロール144などのソフトコントロールのうちの1つを選択することによって入力を追加したり、ソフトコントロール146などの異なるソフトコントロールを選択することによって入力を編集したりすることが可能である。プレセットコントロールは入力を追加または編集するのに使用される。図6Aを参照。ユーザが所望の名前を検索すると、ユーザは確認コントロールまたはネクストコントロールを使用して電話帳から名前を選択して、システムは通話を接続する。
【0079】
番号による電話の機能によってユーザは、電話番号を入力することによって電話をかけることができる。ユーザはプレセットコントロールを使用して電話番号を入力することができる。ユーザが番号を入力すると番号が表示される。加えて、TTSエンジンは、入力されると、各番号を記す。ユーザはバックコントロールを使用して番号を消去可能である。
【0080】
名前による電話の場合には通話相手の名前が、番号による電話の場合には通話相手の番号が、通話期間中第1の表示エリアに表示される。加えて、期間タイマーもまた表示されることがある。図6Bを参照。ユーザは、確認コントロールまたはソフトコントロールのうちの1つを選択することによって通話を終了することができる。通話の完了時に、システムはユーザを前の長期間モードに戻す。
【0081】
ボイスメール機能によってユーザは、付属の携帯電話からボイスメールを検索することができる。メッセージが使用可能であれば、ユーザは、図6Cに示されたメッセージなどのメッセージを介して通知される。加えて、アナウンスや聞こえる手がかりもまた生成されてもよい。ユーザは、ソフトコントロール142などのソフトコントロールのうちの1つや確認コントロールを選択することによってボイスメールにアクセス可能である。新たなメッセージがある場合、ボイスメールメッセージは通信モードにおいて他のディスプレイに優先する。ユーザがボイスメールアクセスコントロールのうちの1つ以外のコントロールを選択する場合、優先権は除去される。
【0082】
通信中断
ユーザはインタフェースを使用して次の通信に応答することができる。次の通話が検出される場合、メッセージがユーザに提示される。メッセージは現在のディスプレイに優先する。通常、メッセージは発呼者の名前か発呼者の番号のいずれかを含む。加えて、メッセージまたは他の可聴プロンプトがユーザに提示されてもよい。情報は付属のデバイスから取得される。ユーザは、ソフトコントロール142および146などのソフトコントロールを使用して通話に応答するか無視するかを選択することができる。図7Aを参照。あるいはまた、ユーザは確認コントロールを使用して通話に応答することができる。ユーザがメッセージに応答しない場合、所定の時間の経過時に、システムは前のモードに戻る。
【0083】
付属のデバイスが通話の待機をサポートする場合、通話が待機している時に通話待機メッセージがユーザに提示される。ユーザは、ソフトコントロール142および146をなどのソフトコントロールを使用して、現在の通話を終了するか、待機している通話に応答するかを選択することができる。図7Bを参照。
【0084】
遠隔ユーザアクセス
携帯電話や他の無線デバイスが車両にインストールされている場合、ユーザは特定のファンクションに遠隔的にアクセス可能である。ユーザは、システムにアクセスするために、接続されたデバイスと関連する番号をダイアルして、パスワードを入力する。接続されると、ユーザは、ドライバーと話す、車両をロックまたはロック解除する、車両の位置をチェックする、アラームを設定する、アラームの状態をチェックすることを含む多数のファンクションを実行することができる。システムが車両のシステムバスや他の車両コントローラに接続されていれば、追加ファンクションもまたユーザは使用可能である。例えば、ユーザは燃料ラインを無効化することができることもあり、そうでなければ、車両が盗まれたとユーザが判断すれば車両をシャットダウンすることもできる。
【0085】
ナビゲーションモード
ナビゲーション情報を提供するために、システムはナビゲーションサービスとインタフェースする。ナビゲーションサービスは、ストリートデータベースおよび対象ポイント(「POI」)データベースを含むデータベースを維持する。通常、システムはナビゲーションシステムから受信された情報をキャッシュする。キャッシュされた情報の量およびタイプは、使用されているナビゲーションシステムおよびシステムの容量に左右される。車両が移動するとキャッシュされた情報が更新される実施形態もある。
【0086】
ナビゲーションモードは、住所によるナビゲーション、電話によるナビゲーション、名前によるナビゲーションおよび場所によるナビゲーションを含む多数の機能を含んでいる。別のモードからナビゲーションモードに入るには、ユーザはナビゲーションモードコントロールを選択する。ユーザが既にナビゲーションモードを使用している場合、事前に選択された機能が起動される。ユーザがまだこのモードを選択していない場合、デフォルト機能が起動される。ユーザは、ナビゲーションモードコントロールを反復起動することによって使用可能な機能を反復表示することができる。
【0087】
住所によるナビゲーション機能によってユーザは、住所を使用して目的地を特定することができる。ユーザはソフトコントロールを使用して住所を入力する。一実施形態において、ソフトコントロールの各々は、通りの番号、通り、都市または州などの住所要素と関連付けられる。図8Aを参照。住所によるナビゲーションの機能が起動されると、システムは現在位置を判断して、現在位置に関する情報によって通り、都市および州の住所要素に行く。ユーザは、修正の必要がある住所要素に対応するソフトコントロールを選択することによって目的地住所を入力することができる。システムは最大パラメータから最小パラメータまで、つまり州から都市、通り、通りの番号へと作用する。従って、ユーザがまず、変更する必要のある最大住所要素を修正すれば、最も効率的である。ユーザはしばしば同一都市内の目的地に行くためにナビゲーションシステムを使用するため、この構成は、多数の状況で目的地を設定するのに必要なユーザ入力量を最小化する。
【0088】
図8Aのネクストコントロール、確認コントロールまたは「州」ソフトコントロールを起動することによって、システムはユーザに州の入力を促す。ユーザが住所要素を入力すると、システムはユーザを、次に小さいパラメータに促す。従って、ユーザが通りの名前を入力すると、システムはユーザを通りの番号に促す。
【0089】
一実施形態において、ユーザは選択コントロールまたはソフトコントロールを使用して、州、都市または通りのリストをスクロールすることができる。リストは通常アルファベット順で提示される。州リストについて、リストはアルファベット順のリストの最初の州から開始する。都市リストについて、現在の州が受け入れられると、都市リストが現在の都市から開始する。現在の州が受け入れられない場合、都市リストはアルファベット順のリストの最初の都市から開始する。通りリストについて、現在の都市が受け入れられる場合、通りリストは現在の通りから開始する。現在の都市が受け入れられない場合、通りリストは、アルファベット順のリストの最初の通りから開始する。
【0090】
あるいはまた、ユーザは、住所要素の文字を入力するプレセットコントロールを使用して州、都市または通りを入力することができる。プレセットコントロールはこれらの状況で文字入力にデフォルトする。システムは自動完了ファンクションを提供することによって、システムは、ユーザによって入力された文字に基づいて都市または州の名前を完成させようとする。ユーザが州、都市または通りの名前を検索または入力すると、ユーザはネクストコントロールまたは確認コントロールを選択して入力を受け入れる。プレセットコントロールはまた通りの番号を入力するために使用される。この状況において、プレセットコントロールは番号入力にデフォルトする。
【0091】
電話によるナビゲーション機能によってユーザは、場所と関連する電話番号を特定することによって目的地を特定することができる。この機能は、電話番号から住所を判断する遠隔リバースルックアップサービスを使用する。ユーザはプレセットコントロールを使用して電話番号を入力する。この機能について、プレセットコントロールは番号入力にデフォルトする。電話番号入力は、通信モードに関連して上述されたものに類似している。
【0092】
電話番号が入力されると、ユーザはネクストまたは確認コントロールを起動して番号を受け入れる。番号はリバースルックアップサービスに送信されて、リバースルックアップサービスは住所および、場合によっては電話番号と関連した名前を送り返す。名前および住所がユーザに表示されるため、ユーザは目的地を確認することができる。ユーザは、ネクストまたは確認コントロールを起動することによって目的地を確認する。
【0093】
名前によるナビゲーション機能によってユーザは、場所と関連した名前を特定することによって目的地を特定することができる。この機能は、付属の無線デバイスと関連した電話帳と、名前から住所を判断する遠隔リバースルックアップサービスとを使用する。ユーザは、名前による電話の機能と関連して上述されたのと同様に電話帳をスクロールする。ユーザは、ネクストまたは確認コントロールを起動することによって電話帳から名前を選択する。
【0094】
名前が選択されると、システムは、付属の無線デバイスを使用して名前と関連する電話番号を判断する。番号はリバースルックアップサービスに送信され、リバースルックアップサービスは住所と、場合によっては電話番号と関連した名前とを送り返す。名前および住所がユーザに表示されるため、ユーザは目的地を確認することができる。ユーザは、ネクストまたは確認コントロールを起動することによって目的地を確認する。
【0095】
場所によるナビゲーション機能によってユーザは、目的地または対象ポイント(「POI」)リストから選択することによって目的地を特定することができる。リストの情報はナビゲーションサービスによって提供される。対象ポイントリストは、ビジネス、ランドマーク、公共サービスなどの場所を含んでいる。リストは、名前によって、タイプによってまたは場所によって構成可能である。リストが場所によって構成されている場合、所定の距離内にあるPOIが含まれる。例えば、所定の距離が半径10ブロックである場合、車両の現在位置から半径10ブロック内の場所が含まれる。
【0096】
場所によるナビゲーション機能によってユーザは、場所と関連した名前を特定することによって目的地を特定することができる。リストが名前によって構成される場合、リストは関連POIのすべてのアルファベット順リストである。リストは、目的地と関連する名前、ならびに目的地からの車両の現在距離を含む。
【0097】
リストがタイプによって構成されている場合、リストの内容は現在のカテゴリおよびサブカテゴリに左右される。一実施形態において、カテゴリおよびサブカテゴリの階層が関連POIをタイプによって構成するために使用される。例示的カテゴリは、空港ATM、ガソリンスタンド、食料雑貨品店、宿泊施設およびレストランを含む。各カテゴリは規定通りに1つ以上のサブカテゴリに分割可能である。例えば、レストランカテゴリは、食料やカフェテリアなどの特定の種類のサービスや、中華、メキシカンまたはイタリアンなどの特定の種類の料理を提供するレストランに分割可能である。サブカテゴリはサブ・サブカテゴリにさらに分割可能である。例えば、ファーストフードサブカテゴリは個々のファストフードレストランを含んでもよい。ユーザに提示されるリストの内容は、車両が場所を変更するたびに変更可能であり、ユーザは最も関連性のある選択肢を提示される。
【0098】
一実施形態において、リストならびにリスト変更子およびリストコントロールが第1の表示エリアに表示され、選択されたリストアイテムを表すアイコンが第2の表示エリアに表示される。例えば、図8Bは、カテゴリを介して検索しているユーザに提示された例示的ディスプレイを示しており、図8Cは、名前によって検索しているユーザに提示される例示的ディスプレイを示している。
【0099】
場所によるナビゲーション機能の起動時に、システムは、最後に使用された検索構成、または、まだ検索されていなければデフォルト構成を使用してリストを表示する。ユーザは、ソフトコントロール140および142などの1対のソフトコントロールを使用してリストをスクロールすることができる。あるいはまた、ユーザは選択コントロールを使用してリストをスクロールすることができる。ユーザは、ソフトコントロール144および146などの1対のソフトコントロールを使用して異なるリスト変更子を選択することによって異なるリストを選択して、リスト変更子をスクロールすることができ、またはバックコントロールを使用して、構成階層をレベル1つ戻ることができる。図8Bを参照。ユーザが所望POIを検索すると、ユーザは、確認コントロールまたはネクストコントロールを使用してPOIを選択する。
【0100】
ユーザがナビゲーション機能のいずれかを使用して目的地を選択すると、システムは目的地までのルートを算出する。ルートは、TTSコマンドや可聴プロンプト、テキスト情報およびグラフィックの組み合わせを使用してユーザに提示される。例えば、図8Dは、テキスト命令が第1の表示エリア(Peachtree St.の左)に提示され、グラフィック命令が第2の表示エリア(左折矢印および、曲がり角までの距離のアイコン)に提示される。加えてTTSコマンドはユーザに、「550フィート先のPeachtree Streetを左折する」ように命じる。
【0101】
グラフィック命令を提示することの代替例として、第2の表示エリアは、広告や他のプロモーションを表示するために使用可能である。広告やプロモーションはナビゲーションサービスによって提供されてもよい。とりわけ、広告やプロモーションは場所ベースであってもよいため、広告は近隣のビジネスについて提供される。広告を提供して広告収入を収集することによって、ナビゲーションサービスは、ナビゲーションサービスをユーザに提供するコストと相殺することができる。コンテンツは広告やプロモーションに制限されない。これは任意のタイプの場所ベースのサービスを含むことができる。
【0102】
ユーザの操作が必要とされるまでの時間に応じて、システムはナビゲーションモードから、ユーザによって事前に選択された長期間モードに切り替えてもよい。システムは、想定した時間が、ユーザと再度通信することが必要となるまでに経過すると判断する。想定した時間が所定の時間を越える場合、システムは長期間モードに切り替える。システムがモードを切り替える場合、システムは、ユーザの操作が必要とされる前にナビゲーションモードに切り替えるため、ユーザはタイムリーな方法で必要な操作を警告されることが可能である。例えば、ルートが同じ道路で25マイルの距離を含んでいる場合、ユーザは道路に入ると、システムは長期間モードに切り替わることになる。システムは、ユーザに次の命令を出す前にナビゲーションモードに戻る。このように、システムはナビゲーション命令を提供し、また、命令が必要でない場合にユーザがコンテンツを聞くことができるようにする。
【0103】
ルートにいる間、ユーザは、ナビゲーションモードコントロールを選択することによってルートをキャンセルしたり、目的地をルートに追加したりすることができる。目的地は、次の目的地や最終目的地として追加可能である。ユーザは、ソフトコントロールを使用して追加された目的地の順序を選択する。一実施形態において、ソフトコントロール142は次の目的地と関連し、ソフトコントロール146は最終目的地と関連する。図8Eを参照。
【0104】
ユーザが目的地に到着すると、ユーザはナビゲーションモードを終了するか、目的地をマークすることができる。ユーザが目的地をマークすることを選ぶ場合、ユーザは、目的地の名前ならびに目的地に関する他の情報について促されるため、目的地はPOIリストに追加されて、適切にインデックス化されることが可能である。
【0105】
マークモード
マークモードは単一の機能を含んでおり、これによってユーザは目的地を迅速に選択することができる。別のモードからマークモードに入るために、ユーザはマークコントロールを選択する。ユーザは、プレセットコントロールのうちの1つ以上を使用して、あるいはマークされた目的地のリストを使用してマークされた目的地を選択する。ユーザがマークされた目的地を選択すると、ユーザはネクストまたは確認コントロールを起動して選択を確認し、システムはマークされた目的地へのルートを判断する。
【0106】
一実施形態において、マークされた目的地は各プレセットコントロールと関連している。ユーザは、マークコントロール、適切なプレセットコントロールおよびネクストまたは確認コントロールを選択することによってマークされた場所への指示を取得する。従って、ユーザは、システムとの最小の交信によって指示を取得することができる。本実施形態はマークされた場所の数をプレセットコントロール数に制限する。
【0107】
別の実施形態において、マークされた場所は複数のプレセットコントロールと関連している。本実施形態において、マークされた場所の数はプレセットコントロール数に制限されない。例えば、10個のプレセットコントロール(0乃至9)は、各場所と、プレセットコントロールを使用して特定された2桁の数字(00乃至99)とを関連付けることによって、100個のマークされた場所を識別するために使用可能である。両実施形態は同一システム内で使用可能であってもよい。その場合、ユーザはマークモードセットアップで1つの実施形態を選択する。
【0108】
プレセットコントロールの代替例として、ユーザは目的地リストを使用してマークされた場所を選択することができる。マークモードは2つのタイプの目的地、具体的な目的地と包括的な目的地とをサポートする。具体的な目的地は、ユーザの自宅などの具体的な場所と関連している。包括的な目的地は、ガソリンスタンドなどの複数の目的地と関連している。ユーザが具体的な目的地を選択する場合、システムはその目的地までのルートを判断する。ユーザが包括的な目的地を選択する場合、システムは包括的な記述を満たす最も近い目的地を判断する。例えば、ユーザがガソリンスタンドを選択する場合、システムは最も近いガソリンスタンドを検索して、そのガソリンスタンドまでのルートを判断する。包括的な目的地は、場所によるナビゲーションと関連して上述されたのと同様に階層的に配列されてもよい。
【0109】
ユーザは、リスト変更子を選択することによって目的地のリストを選択する。一実施形態において、リスト変更子は、具体的、包括的および最近を含む。具体的なリスト変更子が選択される場合、具体的な目的地のリストが表示される。包括的なリスト変更子が選択される場合、包括的な目的地のリストが表示される。最近のリスト変更子が選択される場合、マークモードを介して一番最近アクセスされた目的地のリストが表示される。図9を参照。
【0110】
ユーザは、プレセットコントロールのうちの1つ選択および保留することによって新たなマークされた場所を入力することができる。ユーザは現在の場所をマークすることができたり、遠隔地をマークしたりすることができる。ユーザは、「新」とラベリングされたソフトコントロール、例えばソフトコントロール142、または「遠隔」とラベリングされたソフトコントロール、例えばソフトコントロール146を選択することによって、マークされた場所が現在地または遠隔地のいずれに対応するのかを示す。ユーザが、その場所が遠隔地に対応すると示す場合、ユーザは、ナビゲーションモードと関連して上述されたのと類似のインタフェースを使用してその場所を入力するように促される。ユーザはマークされた場所に割り当てられた名前を定義することができる。
【0111】
制限モード
制限モードによってユーザは、システムの特定のモードや機能をロックすることができる。ユーザは、制限モードコントロールを起動して、プレセットコントロールを使用してパスワードを入力することによって制限モードを起動する。制限モードは2つのタイプのロック、従(valet)および主(parental)をサポートする。
【0112】
従ロックは、車両がアテンダントと一緒に駐車される場合に使用可能である。(制限モードを除く)システムのすべてのモードおよび機能は、従ロックが起動される場合に無効化される。システムは定期的に、従ロックはアクティブである旨をTTSメッセージを介して通知する。システムはまた、従ロックがアクティブであることを示すテキストメッセージおよび/またはグラフィックアイコンを表示してもよい。図10を参照。システムは車両を監視し、ある所定のパラメータを超える場合にユーザに連絡する。例えば、車両の速度および場所は、アテンダントが車両を過度の速度で、または小範囲の地理的エリア外で運転しているか否かを判断するために監視される。
【0113】
主ロックは従ロックに類似しているが、モードまたは機能の一部または全部が有効のままであることを可能にする。主ロックのパラメータは通常従ロックのパラメータとは異なる。加えて、システムは、主ロックは車両のセットアップ時にアクティブである旨を通知するだけである。
【0114】
パラメータを超える場合、ユーザは付属のデバイスを介して連絡される。例えば、携帯電話が付属している場合、電話は、電話、ポケットベル、eメール、またはユーザが所望の他の方法を介してユーザに連絡するために使用可能である。
【0115】
従ロックまたは主ロックを無効化するために、ユーザはプレセットコントロールを使用してユーザのパスワードを再入力する。
【0116】
外部インタフェース
上記の通り、システムは遠隔サーバと通信して、情報サービス、リバースルックアップサービスおよびナビゲーションサービスなどのサービスプロバイダーによって提供された情報にアクセスすることができる。ここで使用されているように、遠隔サーバという用語は、システムの外部の任意のデバイスを含む。デバイスは、車両内のPDAなど、車両内に配置されてもよく、あるいはISPと関連するサーバなど、車両の外側に配置されてもよい。
【0117】
一実施形態において、システムは1つ以上のXMLスクリプトを使用して遠隔サーバから情報をリクエストし、またXMLパーサーを使用して関連情報を抽出する。システムは、ユーザへの情報提示方法を判断する。例えば、システムは、表示テキスト、表示グラフィックとして、またはTTSエンジンを介して情報がユーザに提示されるか否かを判断する。当業者は情報検索のためにXMLスクリプトを使用することに精通している。XMLスクリプトの使用によってシステムは、サービスが特定のインタフェースのサポートをする必要なく、多様なサービスと協働可能である。
【0118】
XMLスクリプトは変更可能であり、あるいは新たなXMLスクリプトが、新たなサービスやインタフェースをサポートするために作成可能である。既存のシステムは、変更された、あるいは新たなXMLスクリプトをインストールすることによってアップグレード可能である。さらに、XMLスクリプトは、様々なモデルの車両のシステムを調整するために使用可能である。
【0119】
マルチゾーンシステム
様々なエンタテイメントを車両の様々なゾーンに提供可能なマルチファンクションシステムもある。一実施形態において、前部ゾーン、後部右側ゾーンおよび後部左側ゾーンの3つのゾーンがある。しかしながら、当業者には明らかであるように、本発明は任意の数または構成のゾーンに適用可能である。用語「一次ゾーン」および「前部ゾーン」は、用語「二次ゾーン」および「後部ゾーン」と同様に、ここでは互換的に使用される。
【0120】
一実施形態において、システムは、車両の前部に搭載された一次インタフェースと、車両の後部に搭載された2つのディスプレイと、2セットのヘッドフォンと、2つの遠隔コントローラとを含んでいる。各ディスプレイは、一方はヘッドフォン用、もう一方は遠隔コントローラ用の2つのIRインタフェースと、ディスプレイによって提供されるゾーンのアクティブモードを選択およびコントロールするための二次インタフェースつまり後部座席コントローラとを含んでいる。ヘッドフォンおよび遠隔コントローラは、2つの後部ゾーンを選択するスイッチを含んでいる。
【0121】
アクティブモードの音声をスピーカおよびヘッドフォンに出力するための複数のオプションがある。一実施形態において、システムは、車両のスピーカが前部ゾーンのアクティブモードに対応する音声を出力するように構成されている。後部ゾーンの異なるアクティブモードがある場合、後部ゾーンと関連したヘッドフォンは、後部ゾーンのアクティブモードの音声を出力する。別の実施形態において、システムは、後部ゾーンのうちの1つのアクティブモードが前部ゾーンのアクティブモードと異なる場合は常に車両後部のスピーカはオフとなるように構成されている。さらに別の実施形態において、システムは、前部ゾーンのアクティブモードが記憶コンテンツモードであり後部ゾーンのうちの1つのアクティブモードが前部ゾーンのアクティブモードと異なる場合に、車両の後部スピーカは前部モードのアクティブモードに対応する音声を出力するように構成されている。前部ゾーンのアクティブモードと後部ゾーンのアクティブモードが異なる他のすべての構成において、後部スピーカはオフになっている。第3の実施形態は、前部ゾーンのアクティブモードと後部ゾーンのアクティブモード間の干渉を最小限にするが、依然として後部スピーカは、音声を著しく高めるソースと併用可能である。
【0122】
ユーザインタフェース
ゾーンと関連したユーザは、ゾーンのアクティブモード、ならびにアクティブモードと関連した機能または他の設定を選択可能である。複数のゾーンがモードソースを共有している場合、モードのコントロールは共有される。しかしながら、一次ゾーンと関連したユーザは、一次ゾーンおよび二次ゾーンが同一のモードソースを共有しているか否かに関係なく二次ゾーンをコントロール可能である。
【0123】
図11は、マルチゾーンシステムをサポートする実施形態を示している。一次インタフェースは、ソフトコントロールおよびプレセットコントロールのラベル、リスト、リスト変更子、説明テキストおよびプロンプトを含むテキスト情報を提供するディスプレイ1102を含んでいる。表示エリアは、ユーザが異なるタイプの情報を区別する助けとなるように、異なる色、異なるフォントおよび異なるサイズのテキストを使用可能である。
【0124】
ソフトコントロール1130、1132、1134および1136とプレセットコントロール1137a乃至1137fは表示エリアに近接している。マルチゾーンの実施形態について、用語「ソフトコントロール」は「プレセットコントロール」を含む。ソフトコントロールは図11に示されるように、ディスプレイの右側および左側と底部とを含むがこれらの制限されない、ディスプレイの種々の側に沿って配置されることが可能である。ソフトコントロールの現在のファンクションが、ソフトコントロールに隣接するディスプレイ上に示されたラベル、シンボルまたはアイコンによって示される。ソフトコントロールが特定のモードで機能しない場合、ディスプレイはソフトコントロールの隣がブランクである。例えば、図11は、ソフトコントロール1130がAMラジオとFMラジオをトグルするのに使用され、ソフトコントロール1132が選択されたラジオ帯域のスキャンを有効化/無効化するのに使用され、プレセットコントロール1137a乃至1137fはラジオプレセットに使用されることを示している。ソフトコントロールはアクティブモードでは機能しないため、ソフトコントロール1134および1136の隣の表示エリアはブランクである。
【0125】
一実施形態において、インタフェースは複数のディスクプレーヤを含んでおり、これシングルディスクプレーヤであってもマルチディスクプレーヤであってもよい。図11はシングルディスクプレーヤ1152とマルチディスクプレーヤ1150とを示している。ディスクプレーヤはメディア検知を含むことができるため、シングルプレーヤは、CD、MP3、DVD(音声および映像)などの複数のディスクフォーマットを演奏することができる。ロード1140およびイジェクト1143のコントロールはマルチディスクプレーヤからディスクをロードおよびイジェクトするのに使用され、イジェクトコントロール1148はシングルディスクプレーヤからディスクをイジェクトするのに使用される。インタフェースはまた、ポータブルメディアデバイスなどの補助デバイスから音声を受信するための補助ジャック1154を含んでいる。
【0126】
ディスプレイコントロール1144はディスプレイモードをコントロールする。一実施形態において、シンプル、情報およびクロックの3つのディスプレイモードがある。シンプルおよび情報ディスプレイモードはアクティブモードに関する情報を表示し、この情報ディスプレイモードはシンプルディスプレイモードよりも多くの情報を提供し、クロックディスプレイモードは時間を表示する。図12A、12Bおよび12Cは、それぞれMP3ディスクに対するシンプルディスプレイモード、情報ディスプレイモードおよびクロックディスプレイモードを示している。ディスプレイコントロールの反復起動によってディスプレイモードを反復表示する。
【0127】
図11に示された例示的モードコントロールは、AM/FMラジオ1104などの第1のブロードキャストコンテンツモードと、衛星ラジオ1106などの第2のブロードキャストコンテンツモードと、CD、MP3ディスクやDVDプレーヤ1108などの記憶コンテンツモードと、補助デバイス1110とに対応する。別の実施形態において、ディスクプレーヤごとに1つずつ、機能または複数の記憶コンテンツモードコントロールとしてAM、FMおよび衛星ラジオを有するシングルブロードキャストコンテンツモードがあってもよい。
【0128】
メニューコントロール1142は、表示され、かつモード依存性の情報をコントロールする。例えば、ブロードキャストコンテンツモードのいずれかにおいてメニューコントロールを起動させることによって、種々のプレセットバンクを反復表示する。ディスクモードがマルチディスクプレーヤに対応する場合、メニューコントロールを起動することによって、ディスクIDの表示とプレイコントロールの表示とを反復する。
【0129】
インタフェースはアクティブゾーンを選択するためのゾーンコントロール1120を含んでいる。一次ゾーンと少なくとも1つの二次ゾーンとがある。一実施形態において、前部ゾーン、後部右側ゾーンおよび後部左側ゾーンの3つのゾーンがある。しかしながら、当業者には既知であるように、本発明は任意の数または構成のゾーンに適用可能である。ゾーンコントロールの反復起動によってゾーンを反復表示する。ゾーンコントロールによってゾーンがアクティブゾーンとして選択されると、残りのコントロールは、アクティブゾーンのアクティブモードを選択およびコントロールするのに使用される。
【0130】
インタフェースは、二次つまり後部電力コントロール1122と、二次つまり後部ロックコントロール1124とを含んでいる。二次電力コントロールは二次つまり後部座席コンポーネントへの電力をコントロールするため、二次電力コントロールがオフである場合、二次ユーザは情報またはエンタテイメントソースのいずれにもアクセスすることができない。二次ロックコントロールは、二次ユーザが一次ゾーンのアクティブモードをコントロール可能であるか否かを判断する。二次ロックコントロールがアクティブである場合、二次ユーザは一次ゾーンのアクティブモードをコントロールすることができない。後部ロックコントロールがアクティブでない場合、二次ユーザは一次ゾーンのアクティブモードの機能をコントロール可能である。例えば、後部座席の同乗者は異なるラジオ局を選択可能であるが、衛星ラジオモードから記憶コンテンツモードに変更することはできない。二次ロックコントロールの反復起動によって、一次ゾーンのアクティブモードの機能をコントロールすることを二次ユーザに許容することと、一次ゾーンのアクティブモードの機能をコントロールすることを二次ユーザに禁じることとを反復する。
【0131】
ゾーンコントロール
一次ユーザはゾーンコントロール1120を介して二次ゾーンをコントロール可能である。二次ゾーンがゾーンコントロールによって選択される場合、選択された二次ゾーンのアクティブモードに関する情報が表示される。ディスプレイは、選択されたゾーンを識別するゾーンインジケータを含んでいる。一実施形態において、ディスプレイの色は、情報が二次ゾーンに対応していることを示すために「反転」される。複数の二次ゾーンがある場合、ディスプレイはまた、「LEFT」などのゾーン識別子を含んでいる。図13は、反転された色およびゾーン識別子によるディスプレイを示している。
【0132】
二次ゾーンがゾーンコントロールによって選択されると、一次ユーザおよび二次ユーザは共に、選択された二次ゾーンのアクティブモードをコントロールすることができる。用語「一次ユーザ」、「ドライバー」、および「前部座席同乗者」は、用語「二次ユーザ」および「後部座席同乗者」と同様に、ここでは互換的に使用されている。一次ユーザが、二次ゾーンのうちの1つをコントロールしつつゾーンコントロールを起動および保留する場合、一次ゾーンのアクティブモードは、選択された二次ゾーンのアクティブモードに切り替わる。
【0133】
ゾーンコントロールの使用の代替例として、一次ユーザは、適切なモードコントロールを使用して、二次ゾーンのうちの1つのアクティブモードを選択することができる。例えば、前部ゾーンがCDを聞き、後部右側ゾーンが衛星ラジオを聞いている場合、ドライバーは、衛星ラジオのモードコントロールを選択することによって後部右側ゾーンを選択することができる。その場合、図14に示されるように衛星ラジオに関する情報が表示される。一実施形態において、ディスプレイの色は、ゾーンコントロールが使用されている場合のように反転されない。その代わり、表示されているモードが別のゾーンに対応することを示すゾーンインジケータがディスプレイ上に点滅する。例えば、「RIGHT」は図14に示されたゾーンインジケータである。二次ゾーンがモードコントロールのうちの1つによって選択される場合、一次ユーザおよび二次ユーザは共に、選択された二次ゾーンのアクティブモードをコントロールすることができる。一次ユーザおよび二次ユーザが一次ゾーンのアクティブモードのコントロールを共有する別の方法は、二次ユーザが、一次ゾーンのアクティブモードを二次ゾーンのアクティブモードとして選択するか否かということである。その場合、一次ユーザおよび二次ユーザはアクティブモードのコントロールを共有する。
【0134】
ブロードキャストコンテンツモードコントロール
一実施形態において、2つのブロードキャストコンテンツモードと、2つのブロードキャストコンテンツコントロール1104おおよび1106とがある。ブロードキャストコンテンツモードのうちの一方はAM/FMラジオに対応し、第2のブロードキャストコンテンツモードは衛星ラジオに対応している。現在ブロードキャストコンテンツモードを使用しているゾーンがない場合、ブロードキャストコンテンツモードコントロール1104、1106が一次ユーザによって選択されると、選択されたブロードキャストコンテンツモードは一次ゾーンのアクティブモードになる。一次ユーザが最後に聞いていた、選択されたブロードキャストコンテンツモードの局が(二次ゾーンによる介入使用とは関係なく)選択されて、最後に使用したプレセットバンクが表示される。
【0135】
二次ゾーンのうちの1つがブロードキャストコンテンツモードを使用している場合、モードコントロール1104、1106の第1の起動によって一次ユーザは、一次ゾーンスピーカを介して二次ゾーンのアクティブモードの音声を「聞く」つまり演奏することができ、これは一次ゾーンによって最後に使用されたプレセットバンクを表示する。ブロードキャストコンテンツモードコントロールの第2の起動は、一次ゾーンで最後に聞かれていた局を選択し、一次ゾーンによって最後に使用されたプレセットバンクの表示を継続する。ブロードキャストコンテンツモードコントロールの第3の起動は、一次ゾーンのプレセットバンクに進む。
【0136】
ブロードキャストコンテンツモードが一次ゾーンのアクティブモードになると、一実施形態では、ブロードキャストコンテンツモードコントロール1104の反復起動によって、1つのAMプレセットバンクおよび3つのFMプレセットバンクなどの、モードの使用可能なプレセットを反復表示する。別の実施形態においては、ブロードキャストコンテンツモードコントロール1104の反復起動によって、AMラジオおよびFMラジオを反復表示する。同様に、第2のブロードキャストコンテンツモードが一次ゾーンのアクティブモードになると、一実施形態においては、第2のブロードキャストコンテンツモードコントロール1106の反復起動によって衛星ラジオの使用可能なプレセットバンクを反復表示する。別の実施形態において、第2のブロードキャストコンテンツモードコントロールが反復起動されるならば、変化はない。
【0137】
図15は、現在の局1502および選択されたプレセットバンク1504、ならびにプレセットコントロールのプレセットラベル1506に関する情報を含むブロードキャストコンテンツモードのディスプレイを示している。
【0138】
図16は、情報ディスプレイモードに対応し、かつ現在の局1602、選択されたプレセットバンク1604、およびプレセットコントロールのプレセットラベル1606に関する情報、ならびに演奏中のコンテンツ1608に関する情報を含んでいる第2のブロードキャストコンテンツモードのディスプレイを示している。
【0139】
記憶コンテンツモードコントロール
一実施形態において、2つのディスクプレーヤと単一の記憶コンテンツモードコントロール1108とがある。ディスクプレーヤのうちの一方がシングルディスクプレーヤであり、第2のディスクプレーヤはマルチディスクプレーヤである。二次ゾーンがディスクプレーヤのいずれをも聞いていない場合、記憶コンテンツモードコントロール1108が起動されると、記憶コンテンツモードは一次ゾーンのアクティブモードとなり、シングルディスクプレーヤがアクティブモードソースとなる。一次ゾーンで最後に演奏されたディスクがディスクプレーヤに残っている場合、ディスクは停止された場所から再開される。ディスクが変わった場合、ディスクは最初から演奏される。記憶コンテンツモードコントロールが2回目に起動されると、記憶コンテンツモードは一次ゾーンのアクティブモードのままであり、マルチディスクプレーヤがアクティブモードソースとなる。シングルディスクプレーヤの場合と同様に、一次ゾーンで最後に演奏されたディスクがディスクプレーヤに残っている場合、ディスクは停止された場所から再開される。ディスクが変わった場合、ディスクは最初から演奏される。記憶コンテンツモードの反復起動によって、シングルディスクプレーヤとマルチディスクプレーヤ間で一次ゾーンのアクティブモードソースをトグルする。
【0140】
一実施形態において、二次ゾーンのうちの一方がシングルディスクプレーヤを聞いており、もう一方の二次ゾーンがマルチディスクプレーヤを聞いている場合、記憶コンテンツモードコントロールが起動されると、一次ゾーンはシングルディスクプレーヤで「聞く」。記憶コンテンツモードコントロールが2回目に起動される場合、一次ゾーンはマルチディスクプレーヤで「聞く」。記憶コンテンツモードコントロールの反復起動によって、シングルディスクプレーヤとマルチディスクプレーヤとをトグルする。
【0141】
2つの記憶コンテンツモードコントロールによる代替実施形態において、記憶コンテンツモードコントロールの動作は、二次ゾーンがモードソースを聞いている場合、もう一方のモードコントロールの動作により緊密に従う。二次ゾーンのうちの一方が記憶コンテンツモードを使用している場合、モードコントロールの第1の起動によって一次ユーザは、二次ゾーンで演奏されている記憶コンテンツを「聞く」ことができる。記憶コンテンツモードコントロールの第2の起動は、一次ゾーンが最後に聞いていたディスクを停止された場所から再開する(または、ディスクが変えられている場合は最初からディスクを再開する)。
【0142】
図17は、モードソースがシングルディスクプレーヤであり、かつ現在の選曲1702、ディスクタイプ1704、アクティブモード1706および演奏コントロール1708を示す情報を含んでいる場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。アクティブ演奏コントロールが概略されている。例えば、アクティブコントロールは、図17では「ランダム」および「演奏」である。加えて、ディスプレイは、後部右側ゾーンがモードソースを共有していることを示すゾーンインジケータ1710を含んでいる。
【0143】
図18は、モードソースが情報ディスプレイモードに対応するマルチディスクプレーヤであり、かつ現在の選曲1802、ディスクスロット1804、ディスクタイプ1806、アクティブモード1808および演奏コントロール1810を示す情報を含んでいる場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。
【0144】
図12Bは、モードソースが、情報ディスプレイモードに対応する、MP3を演奏するマルチディスクプレーヤである場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。図12Bは、現在の選曲1201、アクティブモード1204および閲覧コントロール1206を示す情報を含んでいる。プレセットコントロールは閲覧方法を選択するのに使用され、ディスプレイの左側のソフトコントロールは、選択された方法で閲覧するために使用される。選択された閲覧方法に対応する閲覧コントロールラベルの色は反転される。
【0145】
図19は、モードソースが情報ディスプレイモードに対応するマルチディスクプレーヤであり、かつ、現在の選曲1902と、アクティブモード1904とディスクID1908とを示す情報を含んでいる場合の記憶コンテンツモードのディスプレイを示している。プレセットコントロールまたはソフトコントロールのいずれかがディスクを選択するのに使用可能である。選択されたディスクに対応するプレセットコントロールラベルが強調される。
【0146】
一実施形態において、二次ゾーンのアクティブモードが記憶コンテンツモードである場合、システムの再開時に、例えば車両の再開時に、演奏コントロールの起動が、二次ゾーンでディスクを再開する前に必要とされる。図20は、一次ユーザに二次ゾーンのディスクの演奏を始めるよう促すディスプレイを示している。適切なプレセットコントロールを選択することによって、一次ユーザは選択されたディスクを再開させることができる。あるいはまた、各二次ユーザは遠隔コントロールによってディスクを再開させることができる。ディスプレイはまた、一次ゾーンのアクティブモードの情報を含んでいる。
【0147】
音声コントロール
上記のように、ソフトコントロールと関連したファンクションは現在のモードに基づいて変化する。モード固有のファンクションをサポートすることに加えて、ソフトコントロールはまた、音声コントロールなどの特定のモード独立ファンクションをサポートする。図21A乃至21Gに示されるように、ソフトコントロールは、フェード、バランス、低音域、中音域、高音域、中心チャネルおよびサブチャネルの設定をコントロールする。ユーザは、対応するプレセットコントロールを選択することによって音声コントロール調整を選択する。他のソフトコントロールは、音声コントロールの設定を調整するのに使用される。
【0148】
図21Aは、フェードコントロールの調整を示している。ディスプレイは、プレセットコントロールラベルを反転色2106で示すことによって、また1つ以上の音声コントロールインジケータ2108および2110を提供することによってアクティブ音声コントロールを示す。2130および2132などのソフトコントロールは、車両の前部に対する、または車両の後部に対するフェードを調整するのに使用される。ディスプレイは、テキストおよびグラフィックの両方によって、選択された音声コントロールの現在の設定を示す。例えば、図21Aは、「FRONT」とラベリングされたバーの端部に対する中心点2104を超えて延びる現在のフェード設定が、テキスト「F2」およびバー2102によって前部に対する2つのポイントでバイアスされることを示している。
【0149】
バランス、低音域、中音域、高音域、中心チャネルおよびサブチャネルを調整するための例示的ディスプレイがそれぞれ21B乃至21Gに示されている。一実施形態において、中心チャネルおよびサブチャネルコントロールは単一のプレセットコントロールを共有する。本実施形態において、プレセットの反復起動によって、中心チャネルとサブチャネルをトグルする。
【0150】
種々のモードおよび機能に関する上記説明は、システムが直感的インタフェースを提供することを示している。全モードおよび機能にわたって同一のファンクションを提供するコントロールもあれば、異なるモードまたは機能ごとに異なるファンクションを提供するコントロールもある。コントロールがモードまたはファンクションごとに異なるとしても、異なるモードにおける類似のタスクが同様に実行される。例えば、類似のプロンプトが、電話によるナビゲーション機能および番号による電話機能で使用されている。
【0151】
本発明がその趣旨および範囲を逸脱することなく関連するさらなる代替実施形態は当業者に明らかである。例えば、上記説明は、ユーザが1セットのコントロールを使用してインタフェースと交信することを説明しているが、ユーザはまた、システムが音声認識をサポートすれば、音声を介してシステムと交信することができる。ユーザは音声コントロールのみを使用することもでき、あるいは音声コントロールおよび接触コントロールの組み合わせを使用することもできる。
【0152】
さらに、ここに示された特定のディスプレイ、ソフトコントロール、リストおよびリスト変更子は例示的であり、修正可能である。ここで論じられたモードおよびモードソースは例示的である。本発明は任意のタイプのモードやモードソースを含んでいる。ディスプレイおよびコントロールの配置、ならびに現在のモード、機能または設定の表示方法もまた変更可能である。例えば、選択コントロールおよび確認コントロールの配置は走行車両の右側に変更されてもよい。マルチゾーンシステムは一次ゾーンと1つ以上の二次ゾーンとを含んでおり、ここで説明されているゾーンの数や構成に制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】図1は、本発明の実施形態に従って使用する例示的インタフェースパネルを示している。
【図2】図2は、本発明の別の実施形態に従って使用する例示的インタフェースパネルを示している。
【図3】図3Aおよび3Bは、本発明の実施形態に従った、ブロードキャストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図4】図4Aおよび4Bは、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図5】図5は、本発明の実施形態に従った、リクエストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図6】図6A、6Bおよび6Cは、本発明の実施形態に従った、通信モードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図7】図7Aおよび7Bは、本発明の実施形態に従った、通信中断の例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図8】図8A、8B、8C、8Dおよび8Eは、本発明の実施形態に従った、ナビゲーションモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図9】図9は、本発明の実施形態に従った、目的地マークモードの例示的ディスプレイスクリーンおよび例示的ソフトコントロールを示している。
【図10】図10は、本発明の実施形態に従った、制限モードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図11】図11は、本発明のマルチゾーン実施形態に従って使用する例示的インタフェースパネルを示している。
【図12】図12A、12Bおよび12Cは、本発明の実施形態に従った、種々の表示モードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図13】図13は、本発明の実施形態に従った、二次ゾーンの選択を示す例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図14】図14は、本発明の実施形態に従った、二次ゾーンと関連するモードの選択を示す例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図15】図15は、本発明の実施形態に従った、ブロードキャストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図16】図16は、本発明の実施形態に従った、別のブロードキャストコンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図17】図17は、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図18】図18は、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの別の例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図19】図19は、本発明の実施形態に従った、記憶コンテンツモードの別の例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図20】図20は、本発明の実施形態に従った、二次ゾーンの記憶コンテンツモードを再開するための例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【図21】図21A乃至21Gは、本発明の実施形態に従った、音声コントロールを調整するための例示的ディスプレイスクリーンを示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のゾーンのうちの1つをアクティブゾーンとして選択するためのゾーンコントロールと、
複数のモードのうちの1つを前記アクティブゾーンのアクティブモードとして選択するための複数のモードコントロールであって、各モードコントロールが異なるモードソースに対応する複数のモードコントロールと、
前記アクティブゾーンの前記アクティブモードに関する情報を提供するディスプレイと、
複数のソフトコントロールであって、ソフトコントロールと関連するファンクションが前記アクティブモードに依存しており、前記ソフトコントロールは前記ディスプレイに隣接しているため、アクティブソフトコントロールごとに前記ソフトコントロールと関連する前記ファンクションが前記ディスプレイに表示される複数のソフトコントロールと、を備えており、
インタフェースが第1のゾーンと関連する第1のアクティブモードと、第2のゾーンと関連する第2のアクティブモードとをサポートし、前記第1のアクティブモードおよび前記第2のアクティブモードは同時にアクティブでありかつ異なるものであり、前記ディスプレイは前記第1のアクティブモードに関する情報を表示し、前記ゾーンコントロールの起動時に、前記第2のアクティブモードに関する情報を表示するインタフェース。
【請求項2】
前記ソフトコントロールの第1のセットが前記ディスプレイの第1の側に隣接しており、前記ソフトコントロールの第2のセットが前記ディスプレイの第2の側に隣接しており、前記ディスプレイの前記第1の側および前記ディスプレイの前記第2の側は相互にほぼ垂直である、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項3】
前記インタフェースがさらに、
前記第1のゾーンの電力コントロールと、
前記第2のゾーンの個別電力コントロールと、を備えている、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項4】
前記インタフェースが、前記ゾーンコントロールと、前記モードコントロールと、前記ディスプレイと前記ソフトコントロールとを含む一次インタフェースと、複数の二次モードコントロールを含む二次インタフェースとを備えており、前記一次インタフェースはさらにロックコントロールを備えているため、前記第2のゾーンは、前記ロックコントロールが起動される場合に前記一次インタフェースによってのみコントロールされる、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項5】
選択コントロールをさらに備えており、前記選択コントロールの起動によって前記ディスプレイは1セットの音声コントロールを、前記ソフトコントロールのうちの選択されたものと関連するファンクションとして表示する、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項6】
前記音声コントロールは前記ソフトコントロールのうち別の選択されたものを使用して調整される、請求項5に記載のインタフェース。
【請求項7】
前記ゾーンは車両内の異なる場所に対応する、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項8】
前記ディスプレイのディスプレイモードをコントロールするためのディスプレイコントロールをさらに備えている、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項9】
前記第1のゾーンは一次ゾーンであり、前記第2のゾーンは二次ゾーンであり、前記一次ゾーンと関連するユーザは、前記第2のアクティブモードに対応する前記モードコントロールを起動することによって前記第2のアクティブモードをコントロール可能である、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項10】
複数のゾーンのうちの1つをアクティブゾーンとして選択するためのゾーンコントロールと、
複数のモードのうちの1つを前記アクティブゾーンのアクティブモードとして選択するための複数のモードコントロールであって、各モードコントロールが異なるモードソースに対応している複数のモードコントロールと、
前記アクティブゾーンの前記アクティブモードに関する情報を提供するディスプレイと、
前記ディスプレイの少なくとも2つの側に隣接している複数のソフトコントロールであって、選択されたソフトコントロールが、アクティブモードに依存するファンクションと、前記アクティブモードから独立しているファンクションとを提供し、アクティブソフトコントロールごとに前記ソフトコントロールと関連する前記ファンクションが前記ディスプレイに表示される複数のソフトコントロールと、を備えており、
インタフェースは第1のゾーンと関連する第1のアクティブモードと、第2のゾーンと関連する第2のアクティブモードとをサポートし、前記第1のアクティブモードと前記第2のアクティブモードは異なり、前記ディスプレイは前記第1のアクティブモードに関する情報を表示し、前記ゾーンコントロールの起動時に前記第2のアクティブモードに関する情報を表示するインタフェース。
【請求項11】
前記ディスプレイのディスプレイモードをコントロールするためのディスプレイコントロールをさらに備える、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項12】
少なくとも3つのゾーンがあり、前記ゾーンコントロールの反復起動によって、所定の方法で前記ゾーンを反復表示する、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項13】
前記第1のゾーンは一次ゾーンであり、前記第2のゾーンは二次ゾーンであり、前記一次ゾーンと関連するユーザは、前記第2のアクティブモードに対応する前記モードコントロールを起動することによって、前記第2のアクティブモードをコントロール可能である、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項14】
前記ディスプレイは、前記第1のアクティブモードに関する情報を表示するのに使用されるのとは異なる表示色を使用して前記第2のアクティブモードに関する情報を表示する、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項15】
前記ディスプレイの前記少なくとも2つの側が相互にほぼ垂直である、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項16】
前記インタフェースがさらに、
前記第1のゾーンの電力コントロールと、
前記第2のゾーンの個別電力コントロールと、を備える、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項1】
複数のゾーンのうちの1つをアクティブゾーンとして選択するためのゾーンコントロールと、
複数のモードのうちの1つを前記アクティブゾーンのアクティブモードとして選択するための複数のモードコントロールであって、各モードコントロールが異なるモードソースに対応する複数のモードコントロールと、
前記アクティブゾーンの前記アクティブモードに関する情報を提供するディスプレイと、
複数のソフトコントロールであって、ソフトコントロールと関連するファンクションが前記アクティブモードに依存しており、前記ソフトコントロールは前記ディスプレイに隣接しているため、アクティブソフトコントロールごとに前記ソフトコントロールと関連する前記ファンクションが前記ディスプレイに表示される複数のソフトコントロールと、を備えており、
インタフェースが第1のゾーンと関連する第1のアクティブモードと、第2のゾーンと関連する第2のアクティブモードとをサポートし、前記第1のアクティブモードおよび前記第2のアクティブモードは同時にアクティブでありかつ異なるものであり、前記ディスプレイは前記第1のアクティブモードに関する情報を表示し、前記ゾーンコントロールの起動時に、前記第2のアクティブモードに関する情報を表示するインタフェース。
【請求項2】
前記ソフトコントロールの第1のセットが前記ディスプレイの第1の側に隣接しており、前記ソフトコントロールの第2のセットが前記ディスプレイの第2の側に隣接しており、前記ディスプレイの前記第1の側および前記ディスプレイの前記第2の側は相互にほぼ垂直である、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項3】
前記インタフェースがさらに、
前記第1のゾーンの電力コントロールと、
前記第2のゾーンの個別電力コントロールと、を備えている、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項4】
前記インタフェースが、前記ゾーンコントロールと、前記モードコントロールと、前記ディスプレイと前記ソフトコントロールとを含む一次インタフェースと、複数の二次モードコントロールを含む二次インタフェースとを備えており、前記一次インタフェースはさらにロックコントロールを備えているため、前記第2のゾーンは、前記ロックコントロールが起動される場合に前記一次インタフェースによってのみコントロールされる、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項5】
選択コントロールをさらに備えており、前記選択コントロールの起動によって前記ディスプレイは1セットの音声コントロールを、前記ソフトコントロールのうちの選択されたものと関連するファンクションとして表示する、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項6】
前記音声コントロールは前記ソフトコントロールのうち別の選択されたものを使用して調整される、請求項5に記載のインタフェース。
【請求項7】
前記ゾーンは車両内の異なる場所に対応する、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項8】
前記ディスプレイのディスプレイモードをコントロールするためのディスプレイコントロールをさらに備えている、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項9】
前記第1のゾーンは一次ゾーンであり、前記第2のゾーンは二次ゾーンであり、前記一次ゾーンと関連するユーザは、前記第2のアクティブモードに対応する前記モードコントロールを起動することによって前記第2のアクティブモードをコントロール可能である、請求項1に記載のインタフェース。
【請求項10】
複数のゾーンのうちの1つをアクティブゾーンとして選択するためのゾーンコントロールと、
複数のモードのうちの1つを前記アクティブゾーンのアクティブモードとして選択するための複数のモードコントロールであって、各モードコントロールが異なるモードソースに対応している複数のモードコントロールと、
前記アクティブゾーンの前記アクティブモードに関する情報を提供するディスプレイと、
前記ディスプレイの少なくとも2つの側に隣接している複数のソフトコントロールであって、選択されたソフトコントロールが、アクティブモードに依存するファンクションと、前記アクティブモードから独立しているファンクションとを提供し、アクティブソフトコントロールごとに前記ソフトコントロールと関連する前記ファンクションが前記ディスプレイに表示される複数のソフトコントロールと、を備えており、
インタフェースは第1のゾーンと関連する第1のアクティブモードと、第2のゾーンと関連する第2のアクティブモードとをサポートし、前記第1のアクティブモードと前記第2のアクティブモードは異なり、前記ディスプレイは前記第1のアクティブモードに関する情報を表示し、前記ゾーンコントロールの起動時に前記第2のアクティブモードに関する情報を表示するインタフェース。
【請求項11】
前記ディスプレイのディスプレイモードをコントロールするためのディスプレイコントロールをさらに備える、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項12】
少なくとも3つのゾーンがあり、前記ゾーンコントロールの反復起動によって、所定の方法で前記ゾーンを反復表示する、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項13】
前記第1のゾーンは一次ゾーンであり、前記第2のゾーンは二次ゾーンであり、前記一次ゾーンと関連するユーザは、前記第2のアクティブモードに対応する前記モードコントロールを起動することによって、前記第2のアクティブモードをコントロール可能である、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項14】
前記ディスプレイは、前記第1のアクティブモードに関する情報を表示するのに使用されるのとは異なる表示色を使用して前記第2のアクティブモードに関する情報を表示する、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項15】
前記ディスプレイの前記少なくとも2つの側が相互にほぼ垂直である、請求項10に記載のインタフェース。
【請求項16】
前記インタフェースがさらに、
前記第1のゾーンの電力コントロールと、
前記第2のゾーンの個別電力コントロールと、を備える、請求項10に記載のインタフェース。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図21D】
【図21E】
【図21F】
【図21G】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図21D】
【図21E】
【図21F】
【図21G】
【公表番号】特表2007−525741(P2007−525741A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541506(P2006−541506)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/041167
【国際公開番号】WO2005/049364
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(504187076)パナソニック コーポレイション オブ ノース アメリカ (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/041167
【国際公開番号】WO2005/049364
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(504187076)パナソニック コーポレイション オブ ノース アメリカ (1)
【Fターム(参考)】
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