説明

モジュラプラグ

【課題】専用の特殊な工具が不要であって従来例に比較して通信ケーブルへの取付作業を簡素化する。
【解決手段】IDC端子20に設けられている圧接スリット20cの開放された先端側から電線202を挿入することでIDC端子20と電線202の導体が接続できる。故に、従来例のように複数本の電線の先端を揃えておかなくても各電線202を順番に圧接スリット20cに挿入するだけで接続することができる。しかも、専用の特殊な工具を使わなくても、第3のボディ4に設けられている押圧部41aを使って電線202を押し込むことで圧接スリット20cに絶縁被覆を破らせることが可能である。その結果、従来例に比較して通信ケーブル200への取付作業が簡素化できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本の電線を同一のシースで被覆してなる通信ケーブルの末端に取り付けられてモジュラジャックに差込接続されるモジュラプラグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、モジュラジャックと組み合わせて電話線やLANケーブルのような通信ケーブル同士又は通信ケーブルと通信機器(電話機やファクシミリ、モデム、ルータなど)を接続するモジュラプラグが提供されている。例えば、特許文献1に記載されているモジュラプラグは、通信ケーブルの複数本の電線を直列に配列して保持する保持孔を有したスリーブと、このスリーブに固定された電線の端部を収容し、該電線の端部を複数のコンタクトが突出する孔の内部に案内するモジュラプラグ本体とを備えている。
【0003】
上記従来例を通信ケーブルの末端に取り付けるには、通信ケーブルの末端のシースを剥ぎ取り、露出した電線を径方向に沿って一列に並べ、それらの電線を所定の順序でスリーブの保持孔に挿入した後、このスリーブ付の通信ケーブルをモジュラプラグ本体の孔に挿入し、専用の工具を使ってモジュラプラグ本体のコンタクトをスリーブに保持されている電線に圧接させればよく、コンタクトの先端が電線の絶縁被覆を突き破ることで電線とコンタクトが一対一で接続されるようになっている。
【特許文献1】実開平3−77372号(実願平1−137983号)のマイクロフィルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来例ではスリーブを使うことで複数本の電線を一列に並べる作業(いわゆる「成端作業」)を行い易くしているが、コンタクトと電線との接続に専用の特殊な工具が必要になるためにモジュラプラグを通信ケーブルの末端に取り付ける取付作業が面倒であり、しかも、スリーブをモジュラプラグ本体に装着する際に各電線の先端が不揃いとなってコンタクトとの接続に失敗する虞があった。例えば、4対8芯のツイストペアケーブルからなる通信ケーブルの場合、規定のピンアサインで1番の電線と2番の電線、3番の電線と6番の電線、4番の電線と5番の電線、7番の電線と8番の電線の対が撚られており、これら4対の電線の撚りを戻す作業が要るのであるが、3番の電線と6番の電線は4番の電線と5番の電線を跨ぐように電線の撚りを戻して並べ替える必要があり、3番、4番、5番、6番の各電線を並べるときに熟練者でも誤りを起こしやすいという面倒な問題があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、専用の特殊な工具が不要であって従来例に比較して通信ケーブルへの取付作業が簡素化できるモジュラプラグを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、複数本の電線を同一のシースで被覆してなる通信ケーブルの末端に取り付けられてモジュラジャックに差込接続されるモジュラプラグにおいて、モジュラジャックが具備する複数の接触子と一対一で接触導通する複数のコンタクトを有し、モジュラジャックのプラグ挿入口に挿入されるコネクタ部と、通信ケーブルの複数本の電線が一対一で接続される複数の端子を有する端子部と、コンタクトと端子を各々一対一で電気的に接続する接続部とを備え、コネクタ部は、複数のコンタクトと、コンタクトを保持する第1のボディとを具備し、端子部は、先端が開放され且つ開放された先端側から挿入される電線の絶縁被覆を破って当該電線の芯線と圧接接続する圧接スリットが設けられた複数の端子板と、通信ケーブルが導入されるケーブル導入孔が貫設されるとともに当該ケーブル導入孔の周囲に各端子板を保持する複数の端子板保持部が設けられた端子ボディとを具備し、接続部は、端子ボディと結合される第2のボディと、第2のボディに保持されて第2のボディが端子ボディと結合されたときにコンタクトと端子板を導通させる導通手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第2のボディと端子ボディとの間に介装される第3のボディを備え、第3のボディは、端子板を跨ぐ形で電線の絶縁被覆に当接して電線を端子板に圧接接続させる押圧部を有することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、導通手段は、各コンタクトが電気的に接続される複数の導電パターンが形成されたプリント配線板と、第2のボディに保持され、一端側で導電パターンを介して各コンタクトと導通し且つ他端側で各端子板と導通する複数のリード端子とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、リード端子は、プリント配線板に形成された導電パターンに弾接する弾接部を有することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明において、導通手段は、各コンタクトが電気的に接続される複数の導電パターンが形成された第1のプリント配線板と、各端子板と導通する複数のリード端子が電気的に接続されるとともに第1のプリント配線板の導電パターンとそれぞれ電気的に接続される複数の導電パターンが形成された第2のプリント配線板とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、コンタクトは、請求項3〜5の何れか1項の発明において、略コ字状に形成されプリント配線板又は第1のプリント配線板の端部を厚み方向に狭持することを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項3〜6の何れか1項の発明において、リード端子は、端子板と弾接する弾接片を有することを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1項の発明において、端子板保持部は、絶縁被覆の外径よりも狭い幅を有し電線を圧接スリットに案内する案内溝が設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか1項の発明において、各々撚られた状態で対となってシースに被覆されている2本の電線と接続される端子板が隣接して配置されたことを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、対となる電線と接続される端子板を保持する端子板保持部の間に、撚られた状態の2本の電線間に挿入されて当該2本の電線を各々対応する端子板保持部の案内溝に案内する1乃至複数の案内突起を備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項11の発明は、請求項1〜10の何れか1項の発明において、電気的に接続されているコンタクトと端子板の間で伝送される伝送信号の漏話を調整する漏話調整手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、端子板に設けられている圧接スリットの開放された先端側から電線を挿入すれば、圧接スリットによって電線の絶縁被覆が破られるとともに露出した電線の導体が圧接スリットと圧接接続され、また、第2のボディを端子ボディと結合すれば電線と接続された端子板が接続部の導通手段によってコンタクトと導通するので、従来例のように複数本の電線の先端を揃えておかなくても各電線を順番に圧接スリットに挿入し、さらに端子部の端子ボディを接続部の第2のボディに結合することで通信ケーブルを接続することができ、しかも、専用の工具を使わなくても、例えば、マイナスドライバのような一般的な工具等で電線を押し込むことで圧接スリットに絶縁被覆を破らせることが可能であり、その結果、従来例に比較して通信ケーブルへの取付作業が簡素化できる。
【0018】
請求項2の発明によれば、押圧部を端子板を跨ぐ形で電線の絶縁被覆に当接した状態で第3のボディを押せば、押圧部を介して電線を圧接スリット内へ押し込むことができ、マイナスドライバのような一般的な工具等で行う場合に比較して電線の接続作業が容易になる。
【0019】
請求項3の発明によれば、プリント配線板に形成され各コンタクトが電気的に接続された複数の導電パターンと、第2のボディに保持され、一端側で導電パターンを介して各コンタクトと導通し且つ他端側で各端子板と導通する複数のリード端子とを介して複数のコンタクトと端子板とが一対一で導通するので、コンタクトと端子板を簡易な構造で導通させることができる。
【0020】
請求項4の発明によれば、プリント配線板に形成された導電パターンに弾接する弾接部をリード端子が有しているので、リード端子を導電パターンに半田付けする場合に比較して組立作業が簡素化できる。
【0021】
請求項5の発明によれば、第1のプリント配線板に形成された複数の導電パターンと、第2のプリント配線板に形成され、第1のプリント配線板の導電パターンとそれぞれ電気的に接続される複数の導電パターンとを介して各端子板と導通する複数のリード端子が複数のコンタクトと一対一で電気的に接続されるので、第1のプリント配線板の導電パターンと端子板をリード端子で接続する場合に比較してコンタクトと端子板を含む伝送路間の漏話結合を低減することができる。
【0022】
請求項6の発明によれば、略コ字状に形成されたコンタクトがプリント配線板又は第1のプリント配線板の端部を厚み方向に狭持するため、プリント配線板又は第1のプリント配線板に対するコンタクトの取付作業が容易になる。
【0023】
請求項7の発明によれば、端子板と弾接する弾接片をリード端子が有しているので、リード端子と端子板とを容易に導通させることができる。
【0024】
請求項8の発明によれば、絶縁被覆の外径よりも狭い幅を有し電線を圧接スリットに案内する案内溝が端子板保持部に設けられているので、案内溝に圧入することで電線を仮保持させることができ、圧接スリットへの電線の押し込み作業が容易に行える。
【0025】
請求項9の発明によれば、各々撚られた状態で対となってシースに被覆されている2本の電線と接続される端子板が隣接して配置されているので、端子板に対する電線の接続作業が容易になる。
【0026】
請求項10の発明によれば、対となる電線と接続される端子板を保持する端子板保持部の間に設けられた案内突起を撚られた状態の2本の電線間に挿入すれば、当該2本の電線が各々対応する端子板保持部の案内溝に案内されるので、電線の撚りを戻す必要がないから端子板に対する電線の接続作業がさらに容易になる。
【0027】
請求項11の発明によれば、電気的に接続されているコンタクトと端子板の間で伝送される伝送信号の漏話を漏話調整手段によって調整するので、所望の漏話性能を容易に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、4対の撚り対線(電線)がシースで被覆されてなる通信ケーブル(LANケーブルのような4対8芯のツイストペアケーブル)の末端に取り付けられる、RJ45タイプのモジュラプラグに本発明の技術思想を適用した実施形態について説明する。但し、本発明の技術思想が適用可能なモジュラプラグはRJ45タイプのものに限定されるものではない。
【0029】
(実施形態1)
図1〜図10を参照して本発明の実施形態1を説明する。なお、以下の説明では図1において前後、左右、上下の各方向を規定している。
【0030】
本実施形態は、図1並びに図2に示すように、モジュラジャックが具備する複数の接触子と一対一で接触導通する8個のコンタクト11を有し、モジュラジャックのプラグ挿入口に挿入されるコネクタ部1と、通信ケーブル200の8本の電線202が一対一で接続される8個の端子(端子板であるIDC端子20)を有する端子ブロック(端子部)2と、コンタクト11とIDC端子20を各々一対一で電気的に接続する接続部3とを備える。
【0031】
コネクタ部1は、第1のボディ10と、8個のコンタクト11と、コンタクト11を保持して第1のボディ10に取り付けられるコンタクトホルダ12とを具備する。第1のボディ10は、下面が開放した断面形状略コ字形の樋状であって、後述するように8個のコンタクト11が実装されたプリント配線板31とコンタクトホルダ12が内部に収納される。また、第1のボディ10の上面には、モジュラジャックのプラグ挿入口に挿入された状態で抜け止め(ロック)するロック爪10aとロック爪10aによるロックを解除するためのロック解除レバー10bが一体に設けられている。但し、かかるロック機構については従来周知であるから詳細な説明を省略する。
【0032】
コンタクト11は、モジュラジャックの接触子に接触導通する接触片11aと、接触片11aの上端面より上向きに突出し且つ接触片11aよりも前後方向の幅寸法が小さい接続片11bとが一体に形成されている(図1参照)。
【0033】
コンタクトホルダ12は、略矩形平板状の合成樹脂成形品からなるカバー本体12aを具備している。図8に示すように、カバー本体12aの下面には前後方向の略中央から前端部にかけて凹所が形成され、前後方向を長手方向とした矩形の8個の取付孔12bが左右方向に等間隔に並べて前記凹所の底面に貫設されるとともに、隣り合う取付孔12bの間を隔絶する隔壁12cが前記凹所の底面より下方へ突設されている。そして、コンタクトホルダ12に取り付けられたコンタクト11の接続片11bが取付孔12bを通して上方へ突出し、合計8個のコンタクト11の接続片11bをそれぞれプリント配線板31の前端部に貫設されているスルーホール31aに下から上に向けて挿通して半田付けすることにより、プリント配線板31がコンタクトホルダ12の上面側に固定される。さらに、カバー本体12aの左右両側面における前端部には、第1のボディ10における左右両側の内壁面に形成されている凹部10c,10cとそれぞれ嵌合する嵌合突起12d,12dが突設されている。
【0034】
端子ブロック2は、8個のIDC端子20と、IDC端子20を保持する端子ボディ21とで構成される。IDC端子20は、図4に示すように上側の周縁に開放された圧接スリット20cを有する二股のフォーク状に形成された端子片20aと、端子片20aの基部より下面側に切り起こされた切り起こし片20bとが一体に形成されている。そして、後述するように通信ケーブル200の電線202が圧接スリット20cに圧入されると、圧接スリット20cの周縁(端子片20aの周縁)で電線202の絶縁被覆が破られ、圧接スリット20cの周縁に電線202の導体(図示せず)が圧接接続される。
【0035】
一方、端子ボディ21は、図1並びに図3に示すように前方から見て略エ字状の基部22と、基部22の上下両端部よりそれぞれ前方へ突設された合計10個の端子板保持部23とを具備している。基部22は、通信ケーブル200が挿通される円筒形のケーブル導入孔22aが中央に貫設され、ケーブル導入孔22aを挟んだ左右両端には、長手方向を上下方向とした細長い角柱状の組立突起22b,22bが突設されている。なお、組立突起22b,22bの前面は後方へ向かって基部22から離れる向きに傾斜する傾斜面となっている。
【0036】
上側の端子板保持部23と下側の端子板保持部23とは互いに上下対称に形成され、各々左右方向に隣り合う端子板保持部23の間に、前方に開放した合計8個の案内溝23aが前後方向に設けられている。ここで、案内溝23aの左右方向における幅寸法は、電線202の絶縁被覆の外径よりも狭くしてある。また左右方向に隣り合う端子板保持部23においては、案内溝23aに臨む側面と底面、前面にそれぞれ開口する保持溝23bが形成されており、合計8個の保持溝23bにそれぞれ前方からIDC端子20が挿入されると、保持溝23bの内壁面に突設されている係合突起23dにIDC端子20の切り起こし片20bが係合してIDC端子20が保持される。但し、左右方向に隣り合う保持溝23b同士は一つ飛ばしで一列となるように上下方向に互い違いに配置されている(図3(a)参照)。さらに、左右方向における両端と中央を除く2個の端子板保持部23には、略楕円錐形状(底面が略楕円形である錐体の形状)の案内突起23cが前面に突設されている。
【0037】
接続部3は、各コンタクト11が電気的に接続される複数の導電パターン(図示せず)が形成されたプリント配線板31と、一端側で導電パターンを介して各コンタクト11と導通し且つ他端側で各IDC端子20と導通する8本のリード端子30と、リード端子30並びにプリント配線板31を保持する第2のボディ32と接続部3(第2のボディ32)と端子ブロック2(端子ボディ21)との間に介装される第3のボディ4とを具備する。リード端子30は、略へ字状であってIDC端子20の端子片20aと上下方向に弾接する弾接片30aと、プリント配線板31の上面に形成されている導電パターンにそれぞれ半田付けされる端子片30bと、後端部に弾接片30aが形成されるとともに前端部に端子片30bが形成された帯状の連結片30cとを一体に有している。但し、8本のリード端子30は連結片30cの形状が全て異なっているが、連結片30cの形状の違いによる機能的な差異はない。
【0038】
図6に示すように、第2のボディ32は8本のリード端子30をインサート成形した合成樹脂成形体からなり、矩形平板状の主部33と、主部33の左右両端における上下方向略中央から後方へ突出する一対の脚片34,34と、主部33前面の下部より前方へ突出する突台部35と、主部33後面の略中央より後方へ突出する嵌合片36とを具備している。また主部33の略中央には左右方向を長手方向としプリント配線板31の後端部が嵌合する嵌合凹部33aが設けられ、この嵌合凹部33aの上側面に沿って8本のリード端子30の端子片30bが前方へ突出するようにして左右方向に並置されている。主部33の後面においては、リード端子30の弾接片30aが上側に4本、下側に4本ずつ、後方へ突出するようにして左右方向で上下に互い違いに並置されている。一対の脚片34は、内向きに突出して端子ボディ21の組立突起22bに係止する第1係止爪34aが先端部分に設けられるとともに、同じく内向きに突出して第3のボディ4の被係止部(後述する)に係止する第2係止爪34bが根元よりの部分に設けられている。
【0039】
而して、コンタクト11が実装され且つコンタクトホルダ12が固定されたプリント配線板31の後端部を第2のボディ32の主部33に設けられている嵌合凹部33aに嵌合させるとともに、プリント配線板31上面に形成されている導電パターンと嵌合凹部33aの上側面に沿って並置されている8本のリード端子30の各端子片30bとを半田付けすれば、図9に示すように第2のボディ32の突台部35先端がコンタクトホルダ12の後端面に当接した状態でプリント配線板31が第2のボディ32に取り付けられる。このとき、8個のコンタクト11と8本のリード端子30がプリント配線板31上面に形成されている導電パターンを介して各々一対一で導通することになる。そして、コンタクトホルダ12の嵌合突起12d,12dを凹部10c,10cに嵌合するようにしてプリント配線板31を第1のボディ10内に収納し、第2のボディ32と当接する後端部分を接着することで第1のボディ10が第2のボディ32に固定される。
【0040】
第3のボディ4は、図1並びに図5に示すように端子ボディ21の前面を覆う矩形平板状の天板40と、天板40の上下両端縁より後方へ垂下された一対の側板41,41と、天板40の後面から側板41,41の内側面にかけて後方へ突出する合計8個の保護リブ42とを一体に形成した合成樹脂成形品で構成されている。また、天板40の四隅近傍には端子板保持部23の案内突起23cが挿通される矩形の挿通孔40aが貫設されるとともに、これら4つの挿通孔40aの左右両側においてリード端子30の弾接片30aが収納される合計8つの弾接片収納溝40bが凹設されている。さらに天板40の略中央には第2のボディ32の嵌合片36が嵌合する嵌合孔40cが設けられるとともに、第2のボディ32の脚片34,34に設けられている第2係止片34b,34bが各々係止する一対の係止凹部(被係止部)40d,40dが左右両端部の上下方向略中央に設けられている。ここで、側板41には部分的に厚みを薄くした押圧部41aが設けられている(図1並びに図5(c)参照)。
【0041】
そして、嵌合孔40cに嵌合片36を嵌合するようにして後方から第3のボディ4を第2のボディ32に装着すれば、各脚片34の第2係止爪34b,34bが各々係止凹部40d,40dに係止することで第2のボディ32の後ろ側に第3のボディ4が取り付けられる。なお、コネクタ部1と接続部3を結合したものをプラグブロックと呼ぶ。
【0042】
保護リブ42は、端子ボディ21の案内溝23aに対応する位置において、後方に開放した縦溝42aを有する略コ字状に形成されている。そして、第3のボディ4が端子ボディ21に取り付けられた際、合計8個の保護リブ42がそれぞれ端子板保持部23の左右両側から端子板保持部23を跨ぐ形で案内溝23aに嵌合することになり、IDC端子20に接続された電線202が案内溝23aの外へ出るのを防いでいる。
【0043】
次に本実施形態を通信ケーブル200の末端に取り付ける手順を説明する。まず、通信ケーブル200を端子ボディ21のケーブル導入孔22aに後方から導入した後、通信ケーブル200末端のシース201を適当な長さ(50mm程度)だけ剥ぎ取って8本の芯線(電線202)を露出させる。続いて、各対の電線202,202の撚りの中心を前から後に向けて山状の案内突起23cに押し当てて撚りを拡げながら各電線202,202を谷状の案内溝23a,23a内に挿入する(図10参照)。なお、案内溝23aの幅は電線202の絶縁被覆の外径よりも小さく設定されているから、一旦案内溝23aに挿入された電線202が抜けにくくなっている。
【0044】
そして、図11に示すようにIDC端子20を跨ぐ形で案内溝23aに挿入されている電線202の絶縁被覆に第3のボディ4の側板41に設けられている押圧部41aを当接させてプラグブロックを端子ブロック2に近付く向き(後ろ向き)に押せば、押圧部41aに押圧されて後方へ移動する間に保持溝23b内に突出しているIDC端子20の圧接スリット20cで電線202の絶縁被覆が破られるため、破られた絶縁被覆から露出する導体(図示せず)と端子片20a,20aとが弾接することでIDC端子20に電線202が接続される。上述の手順で8本の電線202を全てIDC端子20に接続した後、端子ボディ21の外側にはみ出している電線202の余長分を切除し、第3のボディ4の前面に第2のボディ32を被せて第1係止爪40a,40aを端子ボディ21の組立突起22b,22bに係止するとともに第2係止爪40b,40bを第3のボディ4の係止凹部40d,40dに係止することにより、第3のボディ4を介装した状態で端子ボディ21と第2のボディ32が結合されて本実施形態の組立と同時に通信ケーブル200への取付が完了する。ここで、ケーブル導入孔22aを後方から前方に向かって先細りとなる略円錐台形状であって前方の内径がシース201の外径よりも小さくなるように形成しておけば、通信ケーブル200のシース201先端をケーブル導入孔22a内に留まらせておくことができるから、電線202を案内溝23a内に挿入する際にシース201が邪魔にならず、作業が行い易いという利点がある。その一方、ケーブル導入孔22aの内径をシース201の外径よりも大きく且つ均一にすれば、電線202の接続をやり直す際にケーブル200をケーブル導入孔22aの前方に押し出すことで電線202とIDC端子20との接続を解除して案内溝23aから引き出すことができるという利点がある。
【0045】
このように本実施形態では、IDC端子20に設けられている圧接スリット20cの開放された先端側から電線202を挿入することでIDC端子20と電線202の導体が接続できるので、従来例のように複数本の電線の先端を揃えておかなくても各電線202を順番に圧接スリット20cに挿入するだけで接続することができ、しかも、専用の特殊な工具を使わなくても、上述のように第3のボディ4を使って電線202を押し込む、あるいはマイナスドライバのような一般的な工具を使って電線202を押し込むことで圧接スリット20cに絶縁被覆を破らせることが可能であり、その結果、従来例に比較して通信ケーブル200への取付作業が簡素化できる。また、電線202の絶縁被覆の外径よりも狭い幅を有する案内溝23aを端子板保持部23に設けて電線202を圧接スリット20cに案内しているので、電線202を案内溝23aに圧入して仮保持させることができて第3のボディ4を用いた圧接スリット20cへの電線202の押し込み作業が容易に行える。
【0046】
ここで、本実施形態では各々撚られた状態で対となってシースに被覆されている2本の電線202と接続されるIDC端子20,20が左右方向に隣接して配置してあるから、IDC端子20に対する電線202の接続作業が容易になるという利点がある。また、上述のように対となる電線202,202と接続されるIDC端子20,20を保持する端子板保持部23,23の間に設けられた案内突起23cを撚られた状態の2本の電線202,202間に挿入すれば、当該2本の電線202,202が各々対応する端子板保持部23,23の案内溝23aに案内されるので、電線202の撚りを戻す必要がないからIDC端子20に対する電線202の接続作業がさらに容易になる。
【0047】
ところで、通信ケーブル200においては4対の電線202のうちの2対若しくは4対が送受信に用いられており、送受信に用いられるペア間で誘導性結合(電磁結合)や容量性結合(静電結合)による漏話(クロストーク)が生じると通信品質が低下し、情報伝送に障害が生じることがある。かかるペア間の漏話を低減するために、隣接したペア同士を容量性結合させるという技術が知られている。すなわち、モジュラプラグはモジュラジャックに接続されて使用されるものであるから、モジュラプラグやモジュラジャックにおいて故意にペア間を容量性結合又は誘導性結合させることにより、モジュラプラグとモジュラジャック並びにそれぞれの通信ケーブルを含めたトータルの漏話を軽減することができるのである。
【0048】
そこで本実施形態においては、コンタクト11とIDC端子20の間で伝送される伝送信号の漏話を調整する漏話調整手段を備えており、かかる漏話調整手段により、接続部3において所定のペア間に容量成分や誘導成分を付与することでトータルの漏話を軽減している。
【0049】
漏話調整手段は、例えば、容量成分を付与するものとしてプリント配線板31において所定のペア間(コンタクト11とIDC端子20)を接続する導電パターン同士を互いに櫛歯形状に形成して近接させたり、あるいは多層配線基板とすることで上記導電パターン同士を上下方向に重ねたり、互いに近接して貫設した複数のスルーホールをスルーホールめっきするといった構造で実現でき、一方、誘導成分を付与するものとして上記導電パターンやリード端子30を近接して形成するといった構造で実現できる。
【0050】
なお、押圧部42を具備する第3のボディ4を備える代わりに、第2のボディ32に押圧部を設けても構わない。この場合、第3のボディ4が不要となることで部品点数の減少によるコストダウンが図れるという利点がある。
【0051】
(実施形態2)
図12〜図14を参照して本発明の実施形態2を説明する。但し、本実施形態はリード端子30の構造に特徴があり、その他の構成は実施形態1とほぼ共通である。従って、実施形態1と共通(多少の形状の相違は共通とみなす)の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明を省略する。なお、以下の説明では図12において前後、左右、上下の各方向を規定している。
【0052】
実施形態1においてはリード端子30の端子片30bをプリント配線板31の導電パターンに半田付けすることで両者を電気的に接続しているのに対し、本実施形態では、プリント配線板31に形成された導電パターンに弾接する弾接部30dをリード端子30の前端部に設け、弾接部30dを導電パターンに弾接させることでリード端子30と導電パターンを電気的に接続している。
【0053】
図12並びに図13に示すように、帯状の連結片30cの前端部を略弧状に湾曲することで弾接部30dが形成されている。そして、8本のリード端子30のうちで上側に配置される4本のリード端子30の弾接部30dが第2のボディ32の嵌合凹部33aに対して上側に配置され、下側に整地される残り4本のリード端子30の弾接部30dが第2のボディ32の嵌合凹部33aに対して下側に配置される。また、図示は省略するが、プリント配線板31においては8個のコンタクト11のうちで4個のコンタクト11に導通する導電パターンが上面に形成されるとともに、残り4個のコンタクト11の導通する導電パターンが下面に形成されている。
【0054】
而して、プリント配線板31の後端部を第2のボディ32の嵌合凹部33aに嵌合させれば、図14に示すように上側のリード端子30の弾接部30dと下側のリード端子30の弾接部30dとの間にプリント配線板31が挿入され、プリント配線板31によって撓められた弾接部30dがプリント配線板31の上面並びに下面に形成されている導電パターンに弾接し、各リード端子30が導電パターンを介してコンタクト11と導通することになる。
【0055】
上述のように本実施形態によれば、プリント配線板31を第2のボディ32の嵌合凹部33aに嵌合するだけでリード端子30と導電パターンとの電気的な接続が完了するから、実施形態1のようにリード端子30の端子片30bを導電パターンに半田付けする場合に比較して組立作業が簡素化できるという利点がある。
【0056】
(実施形態3)
図15〜図18を参照して本発明の実施形態3を説明する。但し、本実施形態は接続部3の構造に特徴があり、その他の構成は実施形態1とほぼ共通である。従って、実施形態1と共通(多少の形状の相違は共通とみなす)の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明を省略する。なお、以下の説明では図15において前後、左右、上下の各方向を規定している。
【0057】
本実施形態における接続部3は、各コンタクト11が電気的に接続される複数の導電パターン(図示せず)が形成された第1のプリント配線板31と、8本のリード端子30と、これら8本のリード端子30が実装され且つ各リード端子30と電気的に接続される複数の導電パターン(図示せず)が形成された第2のプリント配線板37と、リード端子30並びに第1及び第2のプリント配線板31,37を保持する第2のボディ32とを具備する。
【0058】
第2のプリント配線板37は、厚み方向を前後方向とする矩形平板状であって上端部並びに下端部に各々4つずつスルーホール37aが貫設されるとともに、各スルーホール37aがスルーホールめっきされて図示しない導電パターンと電気的に接続されている。リード端子30は、略へ字状であってIDC端子20の端子片20aと上下方向に弾接する弾接片30aと、第2のプリント配線板37のスルーホール37aに挿通され且つ半田付けされる接続片30eとが一体に形成されている。
【0059】
図17に示すように、第2のボディ32は実施形態1における第2のボディ32とほぼ共通の形状を有した合成樹脂成形体からなり、第2のプリント配線板37が嵌め込まれる凹所33bが主部33の前面に設けられるとともに主部33の上部並びに下部にはリード端子30の接続片30eが後方から挿通される合計8つの挿通溝33cが凹所33bの底面に貫設されている。従って、主部33の前面及び後面においては、挿通孔33cに挿通されたリード端子30の接続片30e及び弾接片30aが上側に4本、下側に4本ずつ、前方及び後方へそれぞれ突出するようにして左右方向で上下に互い違いに並置される。そして、第2のプリント配線板37を凹所33bに嵌め込むとともに、スルーホール37aに挿通されたリード端子30の接続片30eをそれぞれ半田付けすることで第2のプリント配線板37の導電パターンとリード端子30が導通するとともに第2のプリント配線板37が第2のボディ32に取り付けられる(図16参照)。なお、第2のプリント配線板37の前面は第2のボディ32の主部33前面よりも後方に位置する。
【0060】
第1のプリント配線板31は、実施形態1と同様にコネクタ部1の第1のボディ10に保持され、第1のボディ10の後端部が第2のボディ31の前面に固定された状態において、その上面に形成されいてる導電パターンが第2のプリント配線板37の導電パターンとリード線(図示せず)などを用いて電気的に接続される。その結果、第1並びに第2のプリント配線板31,37の導電パターンを介してコンタクト11とIDC端子20とがそれぞれ一対一で導通する。
【0061】
而して本実施形態では、第1並びに第2のプリント配線板31,37に形成された導電パターンによってコネクタ部1の各コンタクト11と端子ブロック2の各IDC端子20とを電気的に接続するので、実施形態1に比較してリード端子30の全長を大幅に短縮することができ、その結果、コンタクト11とIDC端子20を含む伝送路間の漏話結合を低減することができる。
【0062】
ところで、コンタクト11の接続片11bをプリント配線板31のスルーホール31aに挿通して半田付けする代わりに、図18に示すように弾性を有する帯板状の金属部材を曲げ加工することでコンタクト11を略コ字状に形成し、上下方向から挟むようにしてプリント配線板31の前端部に取着する構造としても良い。かかる構造を採用すれば、コンタクト11の接続片11bを半田付けする必要がなく、プリント配線板31に対するコンタクト11の取付作業が容易になるという利点がある。
【0063】
なお、上述の各実施形態ではコンタクト11とリード端子30を電気的に接続するためにプリント配線板31,37を用いているが、これに限らず、印刷回路基板の類でなくとも、ベースとなる母材が金属、非金属にかかわらず、導電層が形成された導電手段でコンタクト11とリード端子30を電気的に接続すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の通信ケーブルに取り付けられた状態の斜視図である。
【図3】同上における端子ボディを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図である。
【図4】同上におけるIDC端子を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。
【図5】同上における第3のボディを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図である。
【図6】同上における第2のボディを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。
【図7】同上における第1のボディを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。
【図8】同上におけるコネクタカバーを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。
【図9】同上の一部省略した斜視図である。
【図10】同上の通信ケーブルの接続手順を説明するための斜視図である。
【図11】同上の通信ケーブルの接続手順を説明するための斜視図である。
【図12】本発明の実施形態2を示す分解斜視図である。
【図13】同上における第2のボディを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。
【図14】同上の一部省略した斜視図である。
【図15】本発明の実施形態3を示す分解斜視図である。
【図16】同上の通信ケーブルに取り付けられた状態の斜視図である。
【図17】同上における第2のボディを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。
【図18】同上における他の構造のコンタクトとプリント配線板を示す一部省略した斜視図である。
【符号の説明】
【0065】
1 コネクタ部
2 端子ブロック(端子部)
3 接続部
11 コンタクト
20 IDC端子
20c 圧接スリット
21 端子ボディ
23 端子板保持部
23a 案内溝
23b 保持溝
23c 案内突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の電線を同一のシースで被覆してなる通信ケーブルの末端に取り付けられてモジュラジャックに差込接続されるモジュラプラグにおいて、
モジュラジャックが具備する複数の接触子と一対一で接触導通する複数のコンタクトを有し、モジュラジャックのプラグ挿入口に挿入されるコネクタ部と、通信ケーブルの複数本の電線が一対一で接続される複数の端子を有する端子部と、コンタクトと端子を各々一対一で電気的に接続する接続部とを備え、
コネクタ部は、複数のコンタクトと、コンタクトを保持する第1のボディとを具備し、
端子部は、先端が開放され且つ開放された先端側から挿入される電線の絶縁被覆を破って当該電線の芯線と圧接接続する圧接スリットが設けられた複数の端子板と、通信ケーブルが導入されるケーブル導入孔が貫設されるとともに当該ケーブル導入孔の周囲に各端子板を保持する複数の端子板保持部が設けられた端子ボディとを具備し、
接続部は、端子ボディと結合される第2のボディと、第2のボディに保持されて第2のボディが端子ボディと結合されたときにコンタクトと端子板を導通させる導通手段とを具備することを特徴とするモジュラプラグ。
【請求項2】
第2のボディと端子ボディとの間に介装される第3のボディを備え、
第3のボディは、端子板を跨ぐ形で電線の絶縁被覆に当接して電線を端子板に圧接接続させる押圧部を有することを特徴とする請求項1記載のモジュラプラグ。
【請求項3】
導通手段は、各コンタクトが電気的に接続される複数の導電パターンが形成されたプリント配線板と、第2のボディに保持され、一端側で導電パターンを介して各コンタクトと導通し且つ他端側で各端子板と導通する複数のリード端子とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のモジュラプラグ。
【請求項4】
リード端子は、プリント配線板に形成された導電パターンに弾接する弾接部を有することを特徴とする請求項3記載のモジュラプラグ。
【請求項5】
導通手段は、各コンタクトが電気的に接続される複数の導電パターンが形成された第1のプリント配線板と、各端子板と導通する複数のリード端子が電気的に接続されるとともに第1のプリント配線板の導電パターンとそれぞれ電気的に接続される複数の導電パターンが形成された第2のプリント配線板とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のモジュラプラグ。
【請求項6】
コンタクトは、略コ字状に形成されプリント配線板又は第1のプリント配線板の端部を厚み方向に狭持することを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載のモジュラプラグ。
【請求項7】
リード端子は、端子板と弾接する弾接片を有することを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載のモジュラプラグ。
【請求項8】
端子板保持部は、絶縁被覆の外径よりも狭い幅を有し電線を圧接スリットに案内する案内溝が設けられたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のモジュラプラグ。
【請求項9】
各々撚られた状態で対となってシースに被覆されている2本の電線と接続される端子板が隣接して配置されたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のモジュラプラグ。
【請求項10】
対となる電線と接続される端子板を保持する端子板保持部の間に、撚られた状態の2本の電線間に挿入されて当該2本の電線を各々対応する端子板保持部の案内溝に案内する1乃至複数の案内突起を備えたことを特徴とする請求項9記載のモジュラプラグ。
【請求項11】
電気的に接続されているコンタクトと端子板の間で伝送される伝送信号の漏話を調整する漏話調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のモジュラプラグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−77983(P2008−77983A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256251(P2006−256251)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】