説明

モータ回転子、およびモータ

【課題】モータ回転子の強度の向上や、製造時の作業性の向上を図る。
【解決手段】回転子コア11は、複数のコアセグメント12が分割部12aで略円環状に連結されて構成されている。分割部12aには、先端部が台形状に膨らんだ凸部12eと、奥部が台形状に広がった凹部12fとが連結した連結構造が形成され、各コアセグメント12は、互いに円周方向および半径方向の相対移動が規制されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネットを有するモータ回転子、およびそのようなモータ回転子を備えたモータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、モータは、モータ固定子とモータ回転子とを有し、そのモータ固定子から発生する回転磁束に応じて、モータ回転子に設けられたマグネットの磁束が磁気的に作用することによって吸引及び反発を繰り返し、モータ回転子が回転する。そのマグネットを有するモータ回転子は、例えば、母材となる鋼板から所定の形状に打ち抜かれた鋼板が積層されて成る円環形状の回転子コアにマグネットが保持されて構成されている。また、その母材の鋼板に対して回転子コアとして利用できる鋼板の利用率を高めることなどを目的として、回転子コアを円周方向に複数に分割した単位コアを複数組み合わせる技術が知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【特許文献1】特開2006−158092号公報
【特許文献2】特開2003−9477号公報
【特許文献3】特開2004−88908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のように複数に分割した単位コアを組み合わせて回転子コアを構成する場合、回転時などにモータ回転子に作用する遠心力によって、この回転子コアが分解したりしないように樹脂モールドや接着剤などによって強固に一体化する必要があるが、モータ回転子の強度を高めることが必ずしも容易ではない。また、製造工程においても、各単位コアを円環状に配置するために位置決めプレートによって位置決め、固定したりする必要があり、作業性を向上させることが困難であった。
【0004】
ここで、例えば特許文献2には、単位コアどうしが互いに半径方向の相対移動を生じないようにする係合構造が開示されているが、それは単なる位置決めの役割しか果たさず、回転子コアが分解するのを抑制し得るようにはなっていない。すなわち、モータ回転子が回転する際に、ある単位コアに作用する遠心力は、その単位コアに対しては半径方向の力となるが、例えば回転子コア全体を2分するような場合を考えると、単位コアどうしを引き離すように円周方向の力が作用することになる。また、モータ回転子の製造時には、単位コアどうしを組み合わせた回転子コアに対して、搬送中の偶発的な力やモールド成型時の成形圧など、円周方向を含む種々の方向の力が作用する。したがって、単に半径方向の相対移動を生じないようにする特許文献2のような係合構造は、遠心力や製造時に作用する力に抗するものではなかった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、従来は遠心力や製造時に作用する力に抗するという観点での注意が払われなかった回転子コアの連結部に工夫を加えることにより、モータ回転子の強度の向上や、製造時の作業性の向上を図ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、
回転中心軸を有し、磁性体金属板が積層されて成る該回転中心軸に対して回転対称である略円環形状の回転子コアと、
上記回転子コアに保持されるマグネットと、
を有するモータ回転子であって、
上記回転子コアは、上記略円環形状の少なくとも1箇所に、上記回転子コアが上記回転中心軸に対する円周方向に分割された分割部を有し、
上記分割部は、分割されたそれぞれの端部どうしを連結するとともに上記端部どうしの円周方向および半径方向の相対移動を規制する連結構造を有することを特徴とする。
【0007】
これにより、例えば回転子コアに遠心力やモールド時の成形圧等が作用しても、連結部では円周方向および半径方向の相対移動が規制されているので、モータ回転子は分解しにくくなる。また、例えば製造時に連結関係を保ったままで搬送することなどが容易になる。
【0008】
また、請求項2の発明は、
請求項1のモータ回転子であって、
上記連結構造は、上記両端部の一方端部から他方端部に延びる凸部と、上記他方端部から上記一方端部とは反対方向に窪む凹部を有し、該凹部と上記凸部とが噛み合うことにより形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、
請求項2のモータ回転子であって、
上記凸部と上記凹部とは、上記回転中心軸に垂直な平面で切った断面形状が略台形形状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明は、
請求項1のモータ回転子であって、
上記連結構造は、所定の遊びを有することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明は、
請求項1のモータ回転子であって、
上記連結構造による連結は、リジッドであることを特徴とする。
【0012】
また、請求項6の発明は、
請求項1のモータ回転子であって、
上記回転子コアは、円周方向に分割された複数の単位コアが連結されて構成され、
単位コアどうしの各分割部が、それぞれ上記連結構造を有することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7の発明は、
請求項6のモータ回転子であって、
互いに隣り合う2つの単位コアの間に1つのマグネットが保持され、
上記分割部は、マグネットに対して外周側および内周側の少なくとも一方側に形成されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8の発明は、
請求項6のモータ回転子であって、
1つの単位コアに1つ以上のマグネットが保持され、
互いに隣り合う2つの単位コアどうしが連結されていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項9の発明は、
請求項1のモータ回転子であって、
上記回転子コアは、展開形状に形成されたコア部材が略円環形状に曲げられて構成され、上記コア部材の端部どうしが、上記連結構造によって連結されていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項10の発明は、
請求項1から請求項9のうち何れか1項のモータ回転子であって、
上記回転子コア、およびマグネットが樹脂によってモールドされていることを特徴とする。
【0017】
また、請求項11の発明は、
請求項1から請求項9のうち何れか1項のモータ回転子であって、
上記回転子コアとマグネットとが、上記回転子コアの回転中心軸に平行な方向の両側にそれぞれ配置された固定部材によって一体的に固定されていることを特徴とする。
【0018】
また、請求項12の発明は、
モータであって、
請求項1から請求項11のうち何れか1項のモータ回転子と、
上記モータ回転子の外周側、内周側、または回転中心軸方向側の何れかに設けられた固定子とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のモータ回転子およびモータによれば、モータ回転子の強度の向上や、製造時の作業性の向上を容易に図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施形態に係るモータの回転子10は、図1、図2に示すように、回転子コア11と、上記回転子コア11に保持されたマグネット21とが、熱硬化性または熱可塑性のモールド樹脂31によりモールドされて構成されている。回転子10の中心部には、金属からなる円柱状の回転軸41がそのモールド樹脂31に一体的に固定されている。この回転子10は、後述する図6に示すインナーロータ型のモータに適用され、回転軸41の中心に定義される回転中心軸Cの周りに回転する。
【0021】
上記回転子コア11は、図3に示すように、複数のコアセグメント12(単位コアに相当)が分割部12aで連結されて、回転中心軸Cに対して回転対称となる略円環形状に形成されている。より詳しくは、各コアセグメント12は、二等辺三角形状の本体部12bと、上記本体部12bの内周側に設けられた円弧部12cとを有している。上記円弧部12cの円周方向の両端側には、それぞれ、図4に示すように先端部が回転中心軸Cに垂直な平面で切った断面形状が台形形状に膨らんだ凸部12eと、奥部が同様の断面形状が台形形状に広がった凹部12fとが形成され、互いに隣り合うコアセグメント12のそれぞれの端部である凸部12eと凹部12fとが噛み合っている。つまり、回転子コア11は、略円環形状の20箇所において、回転中心軸Cに対する円周方向に分割された分割部を有している。分割部12aに採用したこのような連結構造により、各コアセグメント12は、互いに円周方向および半径方向の相対移動が規制されている。上記のようなコアセグメント12は、例えば図5に示すように母材となる帯状の鋼板13から打ち抜かれた鋼板片14が積層され、かしめ部12dでかしめられたり溶接されたりして一体化されて作製される。そして、隣り合うコアセグメント12どうしは、一方の凸部12eを他方の凹部12fの上方又は下方に位置付け、互いが回転軸4に平行かつ接近する方向に移動することで、その連結構造が形成される。ここで、略円環形状の語は、環状に閉じた形状であることを意味し、例えば多角形状や凹凸のある環状などを含む。
【0022】
マグネット21は、平坦な板状であって、図1に示すように平面視の一方の長辺に対するN極、他方の長辺にS極が位置するように着磁されている。このマグネット21は、隣り合うコアセグメント12の間の空隙12gに、隣り合うマグネット21のN極どうし及びS極どうしがそれぞれ対向するように挿入されている。コアセグメント12の円弧部12cには、上記空隙12g側に突出する突起12f1が設けられている。この突起12f1は、マグネット21に点接触することで空隙12f1での位置決めとして機能するが、さらにマグネット21と円弧部12cとの間に隙間を形成することで磁気抵抗を大きくし、マグネット21の半径方向内側に磁束が分布しにくくすることで、固定子51へ作用する磁気効率を高められる。また、各マグネット21を挿入するだけでは、隣り合うマグネット21は同極が対向するため、磁気的に反発し合ってこの空隙から抜け出す虞があるが、モールド樹脂31によりモールドされることによって、上記空隙から抜け出さないように保持されている。なお、必ずしもモールドによって固定されるのに限らず、例えば回転軸41に平行な方向の両側に固定板を設け、これら両固定板によって回転子コア11およびマグネット21を挟み込み、上記固定板をボルトやかしめ部材等によって締結するなどしてもよい。ここで、図1のマグネット21におけるハッチング部分は、マグネット21に極性を判別するために付されたマーク21aを示している。
【0023】
上記のように構成された回転子10は、例えば図6に示すように、固定子51と組み合わされることによってインナーロータ型のモータが構成される。より詳しくは、回転子10の回転軸41は、ケーシング52,53に設けられた軸受54,55に回転自在に支持される一方、固定子51はケーシング52に固定されている。回転子10に生じる動力は、フランジ56を介して取り出されるようになっている。ここで、インナーロータ型のモータとは、回転子10が固定子51よりも回転中心側で回転するタイプのモータをいう。
【0024】
上記のように、回転子コア11が複数のコアセグメント12に分割されてなる構成とすることにより、鋼板13から鋼板片14として利用する鋼板の利用率を高くできる(ここでの利用率とは、所定の鋼板13から打ち抜いた鋼板片14の枚数が多ければ多い程利用率が高いとみる。)。しかも、隣り合うコアセグメント12どうしが、互いに円周方向および半径方向の相対移動を規制する連結構造によって連結されることにより、遠心力やモールド時の成形圧等が作用しても、回転子10が分解しにくくなる。それゆえ、回転子10の強度を高めることおよび/または、コアセグメント12が分解しないために必要となる補強構造(例えば、モールド)が省略又は簡略化でき、モールド樹脂31を薄肉にしたりモールド面積を低減したりしてモールド構造を簡素化することなどができる。また、製造時に、各コアセグメント12を略円環状に位置決めして配置するのに、コアセグメント12どうしを連結して分割部12aを構成することで位置決めされるので、例えば位置決めプレートを用いないようにすることもでき、その場合でもコアセグメント12どうしの連結関係が保たれるので、組み付け作業や搬送が容易になり、作業性の向上を図ることもできる。この作業性の向上に関する作用効果は、この連結構造を、固定子51のコアに分割構造を採用したものに適用することでも得られる。
【0025】
ここで、上記分割部12aの連結構造は、円周方向及び半径方向の連結が容易に外れない範囲で遊び(すきま)を有するように構成してもよいし、リジッドに(しめしろを有し、または密接する関係になるように、すなわち回転軸41に平行な方向を含めて相対移動が全くないか、あっても許容される十分小さい範囲になるように)構成してもよい。すなわち、遊びを有する場合には、コアセグメント12の寸法精度をラフにしたり、組み付け作業をより容易にしたりできるとともに、遠心力等に対する強度をある程度向上させることなどもできる。なお、上記のように遊びを有する場合でも、コアセグメント12どうしの相対位置精度は、リジッドに構成する場合に比べて幾分低下するが、その低下分を吸収する必要がある時には、例えばモールド時にコアセグメント12をモールド金型にセットすることなどで確保することができる。一方、リジッドに構成する場合には、強度をより向上させることができ、したがって、モールド構造などを簡素化したり省いたりすることなどもできる。
【0026】
なお、連結構造の形状は、上記のような台形状の凸部12eと凹部12fに限らず、互いの先端どうしが円周方向および半径方向に係合するように曲がった鉤状などでもよく、円周方向および半径方向の相対移動を規制し得る形状であればよい。
【0027】
また、連結構造は、上記のようにマグネット21の内周側に設けるのに限らず、例えば図7に示すようにマグネット21の外周側に設けてもよいし、また、内周側と外周側と双方に設けてもよい。ただし、一般に、インナーロータ型の場合には、連結構造にある程度の肉厚を必要とするため、連結構造をマグネット21の内周側に設ける方が、マグネット21と固定子51とを近接させて磁気効率を高めやすい点で好ましい。
【0028】
また、隣り合うコアセグメント12どうしの間にマグネット21を保持させるのに限らず、例えば図8に示すように、各コアセグメント12内に空隙12g(または孔)を形成し、その中に保持させるようにしてもよい。
【0029】
また、同図に示すように、分割部12aが回転子コア11の半径方向にある程度の長さを有している場合には連結構造は分割部12aにおける内周側と外周側との中間付近に設けてもよいし、また、内周側と外周側との双方など複数箇所に設けてもよい。
【0030】
また、各コアセグメント12内に複数の空隙や孔を形成して、1つのコアセグメント12に複数のマグネット21を保持させるようにしてもよい。さらに、各コアセグメント12内の空隙等にマグネット21を保持させるとともに、互いに隣り合うコアセグメント12の間にも保持させるようにしてもよい。また、これらのことは、別の観点ではマグネット21の数と回転子コア11の分割部12aの個数とは一致させなくてもよいことを意味する。すなわち、マグネット21の数に係わらず、回転子コア11が2つ以上に分割されれば分割部12aも2箇所以上生じることになるので、各分割部12aに上記のような連結構造を設けて強度や作業性の向上を図ることができる。ただし、一般には、分割数が多い方が、鋼板の利用率を高めやすい。
【0031】
さらに、回転子コアを複数に分割したコアセグメントによって構成するのに限らず、図14に示すように、コアセグメントどうしが折り曲げ可能につながった直線状の展開形状に形成したコア部材12Aを略円環形状に曲げて構成し、上記コア部材12Aの両端の凹部12fと凸部12eとを連結して、上記のような連結構造を設けるようにしてもよい。この構成では、分割部12aは1箇所となる。
【0032】
また、上記のような連結構造を設ける手法は、インナーロータ型の回転子10に限らず、図9、図10に示すように固定子51が回転子10よりも回転中心側に配置されるアウターロータ型の回転子10や、図11、図12に示すように固定子51が回転子10の側方(回転軸に平行な方向側)に配置される面対向ロータ型の回転子10にも同様に適用できる。
【0033】
また、図1、図2に示したように回転軸41が一体的に設けられるのに限らず、図13に示すようにハブ61が設けられるなどしてもよい。
【0034】
また、マグネットの形状も上記に限るものではなく、例えば放射方向の長さよりも円周方向の長さの方が長いマグネットが用いられるなどしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態に係る回転子10の構成を示す部分断面正面図である。
【図2】図1のA−O−A断面図である。
【図3】回転子10における回転子コア11の構成を示す正面図である。
【図4】分割部12aの詳細な構成を示す部分拡大図である。
【図5】鋼板13の打ち抜きパターンの例を示す平面図である。
【図6】回転子10を用いたモータの構成を示す縦断面図である。
【図7】変形例の回転子コア11の構成を示す正面図である。
【図8】他の変形例の回転子コア11の構成を示す正面図である。
【図9】さらに他の変形例の回転子コア11の構成を示す正面図である。
【図10】同変形例の回転子10の構成を示す縦断面図である。
【図11】またさらに他の変形例の回転子コア11の構成を示す正面図である。
【図12】同変形例の回転子10の構成を示す縦断面図である。
【図13】さらに別の変形例の回転子10の構成を示す縦断面図である。
【図14】またさらに別の変形例のコア部材12Aの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0036】
10 回転子
11 回転子コア
12 コアセグメント
12A コア部材
12a 分割部
12b 本体部
12c 円弧部
12d かしめ部
12e 凸部
12f 凹部
12f1 突起
12g 空隙
13 鋼板
14 鋼板片
21 マグネット
21a マーク
31 モールド樹脂
41 回転軸
51 固定子
52,53 ケーシング
54,55 軸受
56 フランジ
61 ハブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転中心軸を有し、磁性体金属板が積層されて成る該回転中心軸に対して回転対称である略円環形状の回転子コアと、
上記回転子コアに保持されるマグネットと、
を有するモータ回転子であって、
上記回転子コアは、上記略円環形状の少なくとも1箇所に、上記回転子コアが上記回転中心軸に対する円周方向に分割された分割部を有し、
上記分割部は、分割されたそれぞれの端部どうしを連結するとともに上記端部どうしの円周方向および半径方向の相対移動を規制する連結構造を有することを特徴とするモータ回転子。
【請求項2】
請求項1のモータ回転子であって、
上記連結構造は、上記両端部の一方端部から他方端部に延びる凸部と、上記他方端部から上記一方端部とは反対方向に窪む凹部を有し、該凹部と上記凸部とが噛み合うことにより形成されていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項3】
請求項2のモータ回転子であって、
上記凸部と上記凹部とは、上記回転中心軸に垂直な平面で切った断面形状が略台形形状に形成されていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項4】
請求項1のモータ回転子であって、
上記連結構造は、所定の遊びを有することを特徴とするモータ回転子。
【請求項5】
請求項1のモータ回転子であって、
上記連結構造による連結は、リジッドであることを特徴とするモータ回転子。
【請求項6】
請求項1のモータ回転子であって、
上記回転子コアは、円周方向に分割された複数の単位コアが連結されて構成され、
単位コアどうしの各分割部が、それぞれ上記連結構造を有することを特徴とするモータ回転子。
【請求項7】
請求項6のモータ回転子であって、
互いに隣り合う2つの単位コアの間に1つのマグネットが保持され、
上記分割部は、マグネットに対して外周側および内周側の少なくとも一方側に形成されていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項8】
請求項6のモータ回転子であって、
1つの単位コアに1つ以上のマグネットが保持され、
互いに隣り合う2つの単位コアどうしが連結されていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項9】
請求項1のモータ回転子であって、
上記回転子コアは、展開形状に形成されたコア部材が略円環形状に曲げられて構成され、上記コア部材の端部どうしが、上記連結構造によって連結されていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項10】
請求項1から請求項9のうち何れか1項のモータ回転子であって、
上記回転子コア、およびマグネットが樹脂によってモールドされていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項11】
請求項1から請求項9のうち何れか1項のモータ回転子であって、
上記回転子コアとマグネットとが、上記回転子コアの回転中心軸に平行な方向の両側にそれぞれ配置された固定部材によって一体的に固定されていることを特徴とするモータ回転子。
【請求項12】
請求項1から請求項11のうち何れか1項のモータ回転子と、
上記モータ回転子の外周側、内周側、または回転中心軸方向側の何れかに設けられた固定子とを有することを特徴とするモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−207293(P2009−207293A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−47715(P2008−47715)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(398061810)日本電産シバウラ株式会社 (197)
【Fターム(参考)】